JP3003566B2 - Icデバイスの移載装置 - Google Patents

Icデバイスの移載装置

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JP3003566B2
JP3003566B2 JP7349567A JP34956795A JP3003566B2 JP 3003566 B2 JP3003566 B2 JP 3003566B2 JP 7349567 A JP7349567 A JP 7349567A JP 34956795 A JP34956795 A JP 34956795A JP 3003566 B2 JP3003566 B2 JP 3003566B2
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俊弘 久保田
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日立電子エンジニアリング株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICデバイス(集
積回路素子)をトレーから取り出して、マガジンに移し
替えるためのICデバイスの移載装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ICデバイス(以下、単にデバイスとい
う)は、その製造後に、電気的特性やリード曲がりの有
無等の検査が行われて出荷されるが、製造後や検査時、
さらには出荷時等に所定の治具に収容させる。ここで、
デバイスを収容する治具の代表的なものとしては、マガ
ジンとトレーとがある。マガジンは、細長い筒状の部材
からなり、デバイスはこのマガジン内に1列に並べて配
置される。また、トレーは箱形または板状の部材からな
り、このトレーは縦横に多数のデバイス収容部を凹状に
区画形成するように構成したものである。
【0003】デバイスは基板等への実装方式により、ピ
ン挿入タイプと面実装タイプとに大別される。ピン挿入
タイプのデバイスは、パッケージ部の左右両側からリー
ドピンを下方に延在させておき、回路基板にはスルーホ
ールを穿設して、リードピンをスルーホールに挿入する
ことにより実装するものである。これに対して、面実装
タイプのデバイスは、リードを途中で曲げて、回路基板
に接触する平面状の部位を形成し、この部位を半田付け
等の手段により回路基板の電極に電気的に接続するよう
に実装される。
【0004】ピン挿入タイプのデバイスは、パッケージ
部の下面を滑走面に接触させて、リードをこの滑走面を
跨ぐように配置して収容できることから、マガジンに1
列に並べるマガジンに収容させるのが好ましい。そし
て、マガジン内へのデバイスの収容及びマガジンからの
デバイスの排出は、マガジンを傾けることによって、滑
走面に沿って自重で滑走させることができ、リードを滑
走面の両側の壁でガイドさせることができることから、
デバイスの収容及び排出を極めて円滑かつ確実に行え
る。
【0005】これに対して、面実装タイプのデバイスで
はリードをガイドできない構造となっているから、自重
滑走を行わせるのは無理な場合がある。特に、パッケー
ジ部の4方向にリードが設けられているQFPタイプの
デバイス等にあっては、前後のデバイスのリードが絡み
合うことから、マガジンに収容させるのは不可能であ
る。ただし、面実装タイプのデバイスでも、パッケージ
部の左右両側にしかリードが延在されていない、例えば
SOPタイプのデバイスの場合には、マガジンの形状を
工夫する等によっては、自重滑走でデバイスの収容及び
排出を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、デバイスを収
容する治具は、大別して前述した2つのタイプのものが
あるが、マガジンは、トレーと比較して、コンパクトな
形状で、収容能力が高いことから、保管や運搬等に有利
である。従って、SOPタイプのデバイスであっても、
保管や運搬を行う際には、マガジンを用いる方が好まし
い。一方、SOPタイプのデバイスも面実装タイプであ
る以上、例えばデバイスの電気的特性の試験・測定を行
う際には、ICテスタの接点に対する接続を円滑かつ確
実に行うために、試験・測定用のトレーを用い、このト
レーの各デバイス収容部にデバイスを収容させて、IC
テスタに対面する位置にまで搬送して、トレーを持ち上
げる等の動作でリードをICテスタの接点に当接させる
ことにより、テストを行うようにするのが電気的な接続
の安定性やテストの効率性等の観点から望ましい。
【0007】以上のように、工程等に応じて、デバイス
を収容する治具を変えるために、トレーからマガジンへ
の移載を行うことができれば便利である。しかしなが
ら、従来においては、このデバイスの移載作業を自動化
するようにしたものは開発されておらず、人手によりデ
バイスを1個ずつ移し替えなければならず、作業性が極
めて劣悪であるという問題点があった。
【0008】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、トレーに収容されて
いるデバイスを、円滑かつ効率的にマガジンに移載でき
るようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、縦横に複数のデバイス収容部を設け
たトレーを、ハンドリング手段でICデバイスを取り出
せる水平状態に、またICデバイスを1列に並べて収容
するマガジンを、ICデバイスが自重滑走できる傾斜し
た状態にそれぞれ配置し、トレーからマガジンにICデ
バイスを移載するためのものであって、水平状態とトレ
ーの傾斜角と同じ角度に傾斜する傾斜状態とに変位可能
なデバイス移載ブロックを有し、このデバイス移載ブロ
ックには、ICデバイスが摺動可能なデバイス通路を設
けて、このデバイス通路には、デバイス移載ブロックの
水平状態時に、前記ハンドリング手段からICデバイス
の供給が可能な上部開口と連通させると共に、傾斜時に
下方を向く方向にマガジンの入口に接続されるデバイス
排出口を形成する構成としたことをその特徴とするもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において取り扱われるデバ
イスは、特に制限はないが、少なくともマガジンに収容
できるものでなければならない。そこで、以下において
は、デバイスの保管及び運搬用の治具としてはマガジン
が好適であり、またトレーに収容させて、デバイスの電
気的特性の試験・測定等のテストを行う方が都合の良い
SOPタイプのデバイスを例に挙げて説明する。ただ
し、本発明において取り扱われるデバイスの種類はこれ
に限らず、また移し替えもデバイスのテストを行う場合
に限定されるものではない。
【0011】そこで、図1にデバイスの外観と、このデ
バイスを収容する治具としてのトレー及びマガジンの外
観を示す。デバイスDはパッケージ部Pの左右両側から
多数のリードLを延在させたものであり、リードLはパ
ッケージ部Pの側面から外方に延び、途中で下方に曲折
されて、パッケージ部Pの下面より僅かに低い位置で、
再び外向きに延在させたものである。このデバイスDを
回路基板に実装するに当っては、回路基板側の電極と
は、先端側の水平な部位を半田付け等の手段で電気的に
接続される。また、デバイスDのテストを行う際には、
半田付けされる部位をICテスタのテストヘッドにおけ
る接点と当接させる。
【0012】以上のような形状をしたデバイスDはトレ
ーTに収容される。トレーTは、プラスチックや金属等
の平板状の部材からなり、その表面側には、縦横に凹状
のデバイス収容部Rが形成されており、デバイス収容部
Rの上方は開放状態となっている。従って、トレーTへ
のデバイスDの着脱は、例えば真空吸着手段を上下方向
に変位させて、デバイスDのパッケージ部Pを吸着させ
ることにより行える。なお、テスト用としてのトレーT
には、デバイスDを正確に位置決めする機構や、みだり
に飛び出さないようにクランプする機構等が設けられる
場合もあるが、これらの機構については、図示及び詳細
な説明は省略する。
【0013】一方、マガジンMはデバイスDを1列に並
べた状態に収容できるようになっている。マガジンMは
細長い筒状の部材で、その端部に栓部材を装着すること
によって、デバイスDを内部に収容した状態に保持でき
る。そして、マガジンの一方の端部を栓部材で閉塞さ
せ、他方の端部を開放した状態で、このマガジンMにデ
バイスDを収容させたり、またそれから排出したりする
ことができる。ここで、デバイスDを収容させたり、排
出させたりするには、マガジンMの下面部分における滑
走面にパッケージ部Pを摺動させるようにする。そし
て、マガジンMにおける左右の内壁間の間隔は、デバイ
スDのリードLの先端から先端までの間隔より僅かに広
い間隔とすることによって、デバイスDは姿勢を乱すこ
となく、自重の作用によりマガジンM内で摺動させるこ
とができる。
【0014】トレーTのデバイス収容部Rに収容されて
いるデバイスDを取り出して、マガジンMに収容させ
る。このために、図2に示したように、トレーTを水平
状態に配置し、またマガジンMは所定の角度傾斜させ
て、内部にデバイスDを自重で滑走させて収容させる。
トレーTから直接マガジンMにデバイスDを移載するこ
とはできないので、デバイス移載装置1を介在させる。
トレーTからデバイスDを所要数取り出して、デバイス
移載装置1に移し替えるが、このためにデバイス移載装
置1は水平状態に配置する必要がある。また、このよう
にして移し替えたデバイスDをマガジンMに送り込むた
めには、デバイス移載装置1はマガジンMと同じ傾斜角
度だけ傾斜できるようにする。このために、デバイス移
載装置1はデバイス移載ブロック1aを備え、このデバ
イス移載ブロック1aをシリンダやカム,モータその他
の駆動手段によって傾動変位できるようにする。
【0015】トレーTからデバイス移載装置1へのデバ
イスDの移し替えは、ハンドリング手段Hにより行う。
しかも、マガジンMにデバイスDを供給する際には、自
重で滑走させる。従って、デバイス移載装置1のデバイ
ス移載ブロック1aに一端がデバイス排出口2aとして
開口し、他端が閉塞され、デバイスDのパッケージ部P
が摺動可能なデバイス通路2を設ける。そして、トレー
Tからデバイス通路2にデバイスDを供給するために、
その供給位置には上部開口2bを形成して、ハンドリン
グ手段Hを用いてデバイスDの供給を可能にする。ま
た、マガジンMにデバイスDを移行させるために、デバ
イス移載ブロック1aはマガジンMの傾斜角度と一致す
る角度に傾斜させるが、この傾斜時にデバイス通路2か
らマガジンMにデバイスDを移行させるために、デバイ
ス排出口2aをマガジンMの入口部に接続する。これに
よって、デバイス通路2内のデバイスDは、強制搬送手
段を用いることなく、マガジンMに自重滑走により送り
込める。
【0016】移載効率を向上させるために、デバイス移
載装置1には同時に複数個のデバイスDの受け取りを可
能にするのが好ましい。このために、デバイス移載ブロ
ック1aのデバイス通路2は複数のデバイスDが配置可
能なものとなし、また上部開口2bも同時に移載される
デバイスDの数だけ設ける。このように複数個のデバイ
スDを収容させた状態からマガジンMにデバイスDを移
行させる際に、確実にデバイスDが移行したか否かをセ
ンサ3を用いて検出する必要がある。このためには、デ
バイスDを個別的に送り出すようにするのが好ましい。
【0017】以上の要請を満足するために、デバイスD
を間隔を置いた状態に位置決めして、順次送り出すよう
にする。そこで、デバイス通路2に複数個所にストッパ
4を設けて、デバイスDの位置決めを行う。ストッパ4
はそれぞれ独立にデバイス通路に挿脱可能なものとす
る。ストッパ4のデバイス通路2への挿脱は、適宜の駆
動手段を用いて行うが、最もデバイス排出口2aに近い
位置のストッパは、デバイス移載ブロック1aが水平状
態から傾斜状態に傾動変位した時に、開放できるように
構成しても良い。例えば、このストッパを付勢手段によ
りデバイス通路2に臨む状態に保持しておき、デバイス
移載ブロック1aが傾斜状態になると、プッシャ等でス
トッパ4を付勢手段による付勢力に抗してデバイス通路
2を開放する状態に変位させる。これによって、ストッ
パ4の駆動機構の構成を簡略化できる。また、ストッパ
4の位置は上部開口2bから所定の間隔だけデバイス排
出口2a側の位置に設けると、デバイス移載ブロック1
aが傾動変位する際に、デバイスDが上部開口2bから
飛び出す等の不都合を防止できる。
【0018】デバイス移載装置1に所要数のデバイスD
を収容させるために、ハンドリング手段Hを備えてい
る。このハンドリング手段Hは、デバイスDのパッケー
ジ部Pをチャックする手段等で構成することも可能であ
るが、真空吸着によりパッケージ部Pを吸着させる構成
とするのが簡単である。
【0019】マガジンMにデバイスDを収容させると、
このマガジンMが満杯になり、この満杯のマガジンを排
出して、新たな空マガジンをデバイスDを送り込める位
置に配置しなければならない。また、トレーTが空にな
ると、やはりトレーTを移動させて、新たに各デバイス
収容部にデバイスDを収容させたトレーを供給しなけれ
ばならない。以上の作業も自動化が可能である。トレー
Tは水平搬送で供給及び排出が可能である。マガジンM
の交換作業を自動的に行うには、自重滑走型のICハン
ドラにおけるアンローダ部の機構として周知の構成のも
のを用いることができる。
【0020】即ち、傾斜台に空マガジンを多数配置する
空マガジン供給部と、デバイスDを受け取るデバイス収
容部と、このデバイス収容部でデバイスDが供給され
て、満杯になったマガジンを蓄積するマガジン蓄積部と
を設ける。空マガジン供給部及びマガジン蓄積部には、
その両端にポストを設けて、このポストに沿ってマガジ
ンを段積みさせる。そして、空マガジン供給部のポスト
からは、搬送手段によって、下方の空マガジンから順に
取り出して、デバイス収容部に移行させる。そして、こ
のデバイス収容部にはマガジンを固定するためのクラン
プ手段を設ける。デバイス収容部においてマガジンMに
デバイスDを収容させて、このマガジンMが満杯になる
と、別の搬送手段によって、満杯のマガジンをマガジン
蓄積部に搬送させて、下方から積み上げるようにしてマ
ガジンMを蓄積させる。
【0021】ここで、デバイスDをトレーTに収容させ
た状態で、その電気的特性の試験・測定を行う場合に
は、マガジンMには、テスト結果に基づいて分類分けし
て収容させる必要がある。この場合には、デバイス収容
部を良品収容部と不良品収容部とに分けると共に、デバ
イス移載装置1も2個所設けるようになし、ハンドリン
グ手段Hによって、良品デバイスと不良品デバイスとを
分けるようにしてデバイス移載装置1に供給することも
可能である。
【0022】これにより、空マガジン供給部へのマガジ
ンMの供給及びマガジン蓄積部からのマガジンMの取り
出しの各作業は人手により行う必要があるが、トレーT
からマガジンMへの移載を含めた全ての作業が自動化さ
れることになる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。なお、以下の説明においては、デバイス移載装
置によりデバイスDを2個,2列、合計4個のデバイス
DをトレーTからマガジンMに移載するものとして説明
するが、移載されるデバイスの数はこれに限定されない
ことは言うまでもない。
【0024】図3及び図4において、10はデバイス移
載ブロックを示し、このデバイス移載ブロック10は方
形のブロック体からなり、その内部には2列にわたって
デバイス通路11,11が形成されている。デバイス通
路11は、その幅がデバイスDの全幅、即ち一方のリー
ドLの先端から他方のリードLの先端までの間隔より僅
かに広いものであり、また高さ方向においては、デバイ
スDの高さ寸法、即ちリードLの下面部からパッケージ
部Pの上面までの間隔より大きくなっている。デバイス
通路11には、2個のデバイスDが所定の間隔を置いて
収容され、その内面には、デバイスDのパッケージ部P
が摺接する滑走面11aが形成されている。
【0025】各デバイス通路11の一方側はデバイス排
出口11bとして開口しており、他方は閉塞状態となっ
ている。このデバイス通路11には2個のデバイスDが
収容されるが、デバイスDを供給するために、デバイス
通路11には、これらは相互に所定の間隔、即ちトレー
Tのデバイス収容部Rの間隔だけ離した位置に2個所上
部開口11cが形成されている。従って、デバイスDは
この上部開口11cからデバイス移載ブロック10のデ
バイス通路11内に移し替えられる。
【0026】各々のデバイス通路11に2個のデバイス
Dをそれぞれ所定の位置に位置決めするために、2個所
にわたってストッパ部材12,13が設けられる。スト
ッパ部材12,13はコ字状に曲折した板体からなり、
その中間部には、それぞれ作動杆14,15が固定して
設けられている。作動杆14,15はデバイス移載ブロ
ック10に2列設けられているデバイス通路11,11
の間の位置から下方に延在されている。このようにデバ
イス通路11は2列設けられていることから、ストッパ
部材12,13は両デバイス通路11に共用させるため
に、両端の曲折部がストッパ作動部12a,12aとな
り、作動杆14,15を押し上げると、ストッパ作動部
12a,12aが両デバイス通路11から上方に変位し
て、デバイス通路11が開放される。また、作動杆1
4,15を下降させると、ストッパ作動部12a,13
aがスリット通路11dからそれぞれ両デバイス通路1
1内に臨んで、両デバイス通路11内でデバイスDが滑
走できない状態になる。
【0027】両ストッパ部材12,13は作動杆14,
15を上下動させることによりデバイス通路11の開閉
を行うものであり、常時においては、それぞれ作動杆1
4,15に作用する付勢手段としてのばね16,17に
より閉鎖位置に保持されている。両ストッパ部材12,
13のうち、デバイス排出口11bに近い側のストッパ
部材12の作動杆14には駆動手段は設けられないが、
もう一方のストッパ部材13に連結した作動杆15には
ソレノイド,シリンダ等からなる押動部材18が連結さ
れており、この押動部材18を作動させることによっ
て、ストッパ部材13をばね17の付勢力に抗して押し
上げて、開放位置に変位できるようになっている。これ
に対して、ストッパ12に連設されている作動杆14を
ばね16に抗して押し上げる機能はプッシャ19により
行われる。
【0028】ここで、ストッパ部材12,13のストッ
パ作動部12a,13aが配置されているのは、デバイ
ス通路11において、上部開口11cからデバイス排出
口11b側に所定距離だけ移行した位置である。これに
よって、上部開口11cからデバイス通路11内に供給
されたデバイスDは、デバイス移載ブロック10を傾け
ると、ストッパ作動部12a,13aに当接して、上部
開口11cからずれた位置に変位することになり、その
動きの途中でみだりに上部開口11cから飛び出す等の
不都合が防止される。
【0029】デバイス移載ブロック10の下面部にはレ
バー20が固着して設けられており、このレバー20
は、マガジンMが固定的に設けられる基台21に回動軸
22により上下方向に回動可能に連結されている。そし
て、レバー20の他端には、デバイス移載ブロック10
を傾動駆動するための駆動手段としてのシリンダ23に
連結されている。従って、シリンダ23を作動させる
と、デバイス移載ブロック10に連結したレバー20が
回動軸22を中心として回動変位することになり、この
デバイス移載ブロック10は水平状態と、マガジンMの
傾斜角度と一致し、かつこのマガジンMの入口部にデバ
イス排出口11bがほぼ接続した状態になる傾斜状態と
の間に傾動変位することになる。なお、図中21aはデ
バイス移載ブロック10の傾斜状態で、所定の位置に保
持するための位置決め部である。
【0030】デバイス移載ブロック10が水平状態とな
っている時には、トレーTからデバイスDを受け取るこ
とになる。既に説明したように、各デバイス通路11に
はそれぞれ2個のデバイスDが収容されるようになって
いる。トレーTからデバイスDを取り出して、デバイス
移載ブロック10に移し替えるために、デバイスDのパ
ッケージ部Pの上面を真空吸着する4本の吸着ヘッド2
4を備えたロボット等からなるハンドリング手段25が
設けられる(図5参照)。そして、このハンドリング手
段25によるデバイスDの移し替えは、デバイス移載ブ
ロック10におけるデバイス通路11の上部開口11c
を介して行われ、この上部開口11cは、トレーTのデ
バイス収容部Rの間隔と一致する間隔だけ離して、デバ
イスDを取り出すことができる寸法を持っている。
【0031】デバイス移載ブロック10は、トレーTか
らデバイスDを受け取った後に、シリンダ23を作動さ
せることによって、回動軸22を中心として、そのデバ
イス通路11のデバイス排出口11bが下方に向くよう
に傾動する。そして、デバイス排出口11bがマガジン
Mの入口とほぼ接続し、かつデバイス通路11の軸線が
マガジンMの軸線と一致する傾斜状態になると、その位
置でデバイス移載ブロック10が停止する。前述した押
動部材18及びプッシャ19は、この位置に配置されて
おり、デバイス移載ブロック10がこの傾斜状態になる
と、プッシャ19により作動杆14が押し上げられて、
ストッパ部材12におけるストッパ作動部12aがデバ
イス通路11から離間して、前方に位置するデバイスD
の規制を解除する。これに対して、押動部材18はデバ
イス移載ブロック10が傾斜状態になった時に、ストッ
パ部材13の作動杆15と当接するか、または近接する
位置関係となり、押動部材18を作動させた時に、作動
杆15がばね17に抗して押し上げられて、ストッパ部
材13におけるストッパ作動部12aがデバイス通路1
1から離間して、後方の位置にあるデバイスDの規制を
解除する。
【0032】さらに、図中において、26は通過センサ
であって、この通過センサ26は、デバイス移載ブロッ
ク10の傾斜状態にある時に、デバイスDが排出された
か否かを検出するためのものである。この通過センサ2
6からの検出信号に基づいて、押動部材18の作動及び
シリンダ23の作動のタイミング設定が行われることに
なる。
【0033】本実施例は以上のように構成されるもので
あって、次に図5乃至図8を参照して、このデバイス移
載装置を用いてトレーTからマガジンMへのデバイスD
の移載を行う方法について説明する。
【0034】まず、デバイスDがデバイス収容部Rに収
容されているトレーTを所定の位置に配置し(図面にお
いてはトレーTを省略する)、また空のマガジンMを所
定の位置にセットする。トレーTは水平状態に配置さ
れ、マガジンMはデバイスDが自重で滑走できる程度の
角度に傾斜した状態に配置される。ここで、デバイス移
載ブロック10からは2列にわたってデバイスDが供給
されることから、マガジンMも同様に2本設けておく。
そして、デバイス移載ブロック10は図3の水平状態に
保持する。この水平状態では、ストッパ部材12,13
のストッパ作動部12a,13aがデバイス通路11内
に臨む状態になる。
【0035】この状態で、図5に示したように、ハンド
リング手段25を作動させて、このハンドリング手段2
5に設けられている4個の吸着ヘッド24でトレーTか
ら同時に4個のデバイスDを真空吸着して取り出して、
デバイス移載ブロック10の上部に変位させる。ここ
で、デバイス移載ブロック10には、4個所に上部開口
11cが形成されており、これら4個所の上部開口11
cはトレーTにおけるデバイス収容部Rの位置関係と一
致させていることから、ハンドリング手段25の吸着ヘ
ッド24の位置を変化させることなく、ハンドリング手
段25を下降させれば、そのまま4個のデバイスDが上
部開口11cからデバイス通路11内に配置できる。そ
して、吸着ヘッド24によるデバイスDに対する吸着力
を解除すれば、4個のデバイスDのデバイス移載ブロッ
ク10への移し替えが行われる。
【0036】ハンドリング手段25をデバイス移載ブロ
ック10から離脱させた後に、シリンダ23を作動させ
ることによって、デバイス移載ブロック10を回動軸2
2を中心として傾動させる。デバイス移載ブロック10
が傾き始めると、デバイス通路11内に配置されたデバ
イスDはデバイス排出口11b側に向けて摺動変位する
が、デバイス通路11内にはストッパ作動部12a,1
3aが臨んでいるから、デバイスDはみだりにデバイス
通路11から脱出するおそれはなく、また上部開口11
cからもずれた位置になるから、この上部開口11cか
ら飛び出す等のおそれがなく、デバイスDは極めて安定
した状態に保持される。
【0037】図6に示したように、デバイス移載ブロッ
ク10がマガジンMと同じ角度状態に傾斜する位置まで
変位すると、前方側のストッパ部材12に連結した作動
杆14がプッシャ19により、ばね16の付勢力に抗し
て押し上げられる。この結果、ストッパ部材12の両側
のストッパ作動部12aがデバイス通路11から離間し
て、ストッパ解除状態になり、前方、即ちデバイス排出
口11b側に位置するデバイスDがデバイス通路11に
沿って移動を開始し、デバイス排出口11bを経てマガ
ジンM内に導かれる。
【0038】このデバイスDのマガジンMへの移行は通
過センサ26により検出される。このデバイスDの通過
が検出されると、押動部材18を作動させる。この結
果、図7に示したように、作動杆15がばね17の付勢
力に抗して押し上げられて、ストッパ部材13のストッ
パ作動部12aがデバイス通路11から離間して、スト
ッパ解除状態になる。これによって、デバイス通路11
内に滞留していたもう1個のデバイスDがデバイス通路
11に沿って自重滑走を開始し、図8に示したように、
デバイス排出口11bからマガジンMに移行することに
なる。このデバイスDの移行も通過センサ26で検出さ
れるから、それを検出した時に、押動部材18を元に戻
して、シリンダ23を作動させることによって、デバイ
ス移載ブロック10は水平状態に復帰する。
【0039】以上の動作を繰り返し行うことによって、
デバイスDはトレーTからマガジンMに順次移載される
ことになる。従って、デバイスDをトレーTに収容させ
た状態で、その電気的特性に関するテストを行い、この
テストが終了した後に、アンローダ部にまで搬送して、
このアンローダ部において、デバイスDをトレーTから
取り出して、マガジンMに移載できるようになる。しか
も、デバイス移載ブロック10及びマガジンMを複数個
所に配置しておけば、テスト結果に基づいて分類分けし
た状態で、マガジンMに収容させることができ、アンロ
ード作業を完全自動化できるようになる。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成したの
で、縦横に複数のデバイス収容部を設けたトレーからI
Cデバイスを1列に並べて収容するマガジンにICデバ
イスを移載する作業を自動的に、円滑かつ確実に、しか
も効率的に行うことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ICデバイスと、その収容治具としてのトレー
及びマガジンを示す外観図である。
【図2】本発明のデバイス移載装置の一形態を示す構成
説明図である。
【図3】本発明の実施例を示すデバイス移載装置の断面
図である。
【図4】デバイス移載ブロックとその駆動機構を示す外
観斜視図である。
【図5】デバイス移載ブロックにデバイスを供給する状
態を示す作動説明図である。
【図6】デバイス移載ブロックの傾斜状態を示す作動説
明図である。
【図7】デバイス移載ブロックから1個目のデバイスを
マガジンに移行させる状態の作動説明図である。
【図8】デバイス移載ブロックからマガジンへの2個目
デバイスを移行させる状態を示す作動説明図である。
【符号の説明】
1 デバイス移載装置 1a,10 デバイス移載ブロック 2,11 デバイス通路 2a,10b デバイス排出口 2b,11c 上部開口 4 ストッパ 12,13 ストッパ部材 24 吸着ヘッド 25 ハンドリング手段 D デバイス T トレー M マガジン R デバイス収容部 H ハンドリング手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦横に複数のデバイス収容部を設けたト
    レーを、ハンドリング手段でICデバイスを取り出せる
    水平状態に、またICデバイスを1列に並べて収容する
    マガジンを、ICデバイスが自重滑走できる傾斜した状
    態にそれぞれ配置し、トレーからマガジンにICデバイ
    スを移載するためのものであって、水平状態とトレーの
    傾斜角と同じ角度に傾斜する傾斜状態とに変位可能なデ
    バイス移載ブロックを有し、このデバイス移載ブロック
    には、ICデバイスが摺動可能なデバイス通路を設け
    て、このデバイス通路には、デバイス移載ブロックの水
    平状態時に、前記ハンドリング手段からICデバイスの
    供給が可能な上部開口と連通させると共に、傾斜時に下
    方を向く方向にマガジンの入口に接続されるデバイス排
    出口を形成する構成としたことを特徴とするICデバイ
    スの移載装置。
  2. 【請求項2】 前記デバイス通路を複数個のICデバイ
    スが収容可能な長さとなし、このデバイス通路にはそれ
    ぞれ各ICデバイスを所定の間隔だけ離間した状態に位
    置決めするストッパを挿脱可能に設け、かつ各ICデバ
    イスの収容個所に上部開口を形成する構成としたことを
    特徴とする請求項1記載のICデバイスの移載装置。
  3. 【請求項3】 前記各ストッパのうち、最もデバイス排
    出口に近い位置に配置されているストッパは、常時には
    デバイス通路に臨む状態に付勢され、デバイス移載ブロ
    ックが傾斜状態になった時に、このストッパを押動する
    押動手段を備える構成としたことを特徴とする請求項2
    記載のICデバイスの移載装置。
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