JP3565827B2 - 記録層判別装置,記録層判別プログラム及び記録層判別方法 - Google Patents

記録層判別装置,記録層判別プログラム及び記録層判別方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばビデオゲーム機,DVD装置,光磁気ディスク装置,磁気ディスク装置等の単層及び多層の両方の記憶媒体を取り扱う機器に設けて好適な記録層判別装置,記録層判別プログラム及び記録層判別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CD−ROM等のように、1面のみ記録面を有する「単層」の二次元構成を有する記憶媒体が知られている。
【0003】
また、DVDや蛍光多層ディスク(FMD:Fluorescent Multilayer Disc)等のように、「単層」の二次元構成の他、記録層を複数層積層した「多層」の三次元構成を有する記憶媒体(三次元記憶媒体)も知られている。
【0004】
三次元記憶媒体を取り扱う機器の場合、単層の記憶媒体及び多層の記憶媒体の互換性が求められる。単層及び多層の両方の記憶媒体を取り扱い可能とするためには、レーザレベルや各信号の利得等の設定を単層の記憶媒体と多層の記憶媒体とで変更する必要がある。
【0005】
このため、三次元記憶媒体を取り扱う機器の場合、記録や再生に先立って、その記憶媒体が単層の記憶媒体であるか、或いは多層の記憶媒体であるかを判別する。そして、この判別結果に基づいて各部の設定を変更してその記憶媒体に対して記録や再生を行う。
【0006】
例えば、多層のDVDを取り扱うDVD装置の場合、光ピックアップを所定の位置から徐々にDVDに近づけていき、光ピックアップから得られる再生信号(和信号=RF信号)の信号レベルの違いに基づいて単層と多層の判別やDVD−RW等の相変化ディスクの判別を行う(レベル判別方式)。
【0007】
或いは、DVD装置の場合、光ピックアップを所定の位置から徐々にDVDに近づけていき、光ピックアップから得られるフォーカスエラー信号(FE信号)のエラー数をカウントし、このカウント値に基づいて単層と多層の判別を行う(フォーカスエラーカウント方式)。
【0008】
具体的には、上記レベル判別方式において、光ピックアップを一定のレーザレベルとし、所定の位置から徐々にDVDに近づけていくと、光ピックアップから得られる再生信号の信号レベルは、単層のDVDの場合図10に示すようになり、多層のDVDの場合図11に示すようになる。
【0009】
すなわち、この図10び図11に示すように、光ピックアップを所定の位置から徐々にDVDに近づけていくと(Disc Far → Disc Near)、まず、ポリカーボネート樹脂等のディスクの保護膜からの反射光による再生信号(ディスク表面反射信号)を得ることができ、続いて記録層(信号面)からの反射光による再生信号(信号面反射信号)を得ることができる。
【0010】
図10及び図11を見比べてわかるように、ディスク表面反射信号は、単層(図10)及び多層(図11)の両ディスクともレベル差は無い。しかし、信号面反射信号は、単層のDVDの場合、単層の記録面に対応する一つのピークレベルを有し、また、レベル自体も大きくなる。
【0011】
これに対し、多層のDVDの場合、複数の記録面に対応する複数のピークレベルを有する(この図11に示す例の場合、2層のDVDであるため、2つのピークレベルとなっている。)。また、レベル自体も、各層の光の透過率の違いや各層間に間隙部が存在することによる光の乱反射等により、単層のDVDと比べて低くなる(反射レベルP1>反射レベルP2)。
【0012】
このため、レベル判別方式においては、単層のDVDから得られる信号面反射信号のピークレベルと、多層のDVDから得られる信号面反射信号のピークレベルとの間のレベルとなる閾値を設定する。そして、信号面反射信号の信号レベルがこの閾値以上のレベルであった場合はそのDVDは単層のDVDと判別する。
【0013】
これに対して、信号面反射信号の信号レベルがこの閾値未満のレベルであった場合は、そのDVDは多層のDVD、若しくは低反射記憶媒体(DVD−RW等の相変化ディスク)と判別する。
【0014】
これにより、単層の低反射記憶媒体と多層の低反射記憶媒体の各DVDの反射率の差による単層低反射記憶媒体と多層低反射記憶媒体の判別を行うことができる。
【0015】
次に、上記フォーカスエラーカウント方式において、光ピックアップを一定のレーザレベルとし、所定の位置から徐々にDVDに近づけていくと、単層のDVDの場合、レーザビームの焦点が記録面の表面から背面に移動する間に、図12に示すフォーカスエラー信号(FE)を得ることができる。また、多層のDVDの場合は、レーザビームの焦点が記録面の表面から背面に移動する間に、図13に示すようなフォーカスエラー信号(FE)を得ることができる。
【0016】
フォーカスエラーカウント方式においては、このフォーカスエラー信号に対してハイレベル用の閾値(FcmpH Slice Level)を設定する。これにより、フォーカスエラー信号がこのハイレベル用の閾値以上となっている間、ハイレベルとなる信号であるFcmpH信号が形成される。
【0017】
或いは、フォーカスエラーカウント方式においては、フォーカスエラー信号に対してローレベル用の閾値(FcmpL Slice Level)を設定する。これにより、フォーカスエラー信号がこのローレベル用の閾値以下となっている間、ハイレベルとなる信号であるFcmpL信号が形成される。
【0018】
図12に示すFcmpH信号或いはFcmpL信号と、図13に示すFcmpH信号或いはFcmpL信号とを見比べてわかるように、単層のDVDの場合、FcmpH信号或いはFcmpL信号のパルス数は1つである。しかし、多層のDVDの場合、FcmpH信号或いはFcmpL信号のパルス数が複数となる(なお、図13に示す例の場合、2層のDVDであるため、FcmpH信号及びFcmpL信号のパルス数は2つとなっている。)。
【0019】
フォーカスエラーカウント方式においては、このパルス数をカウントし、パルス数が1つの場合は単層のDVDと判別し、パルス数が複数の場合は多層のDVDと判別する。これにより、このフォーカスエラーカウント方式によれば、DVDの記録層が単層であるか又は多層であるかを判別することができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の単層又は多層の判別方式である「レベル判別方式」及び「フォーカスエラーカウント方式」は、いずれの方式も再生信号或いはフォーカスエラー信号の信号レベルに対する依存度が大きかったため、以下の問題を生じていた。
【0021】
「レベル判別方式」は、記録再生時の各種ゲインの設定の判断には有効である。しかし、単層又は多層の判別には、各機器毎に最適なレベルの閾値設定が必要であることや、経年変化によるメディアの反射率のバラツキに対する許容度が狭い問題があった。
【0022】
一方、「フォーカスエラーカウント方式」の機器の場合、「レベル判別方式」の機器と同様の理由により、ハイレベル用の閾値(FcmpH Slice Level)或いはローレベル用の閾値(FcmpL Slice Level)を最適なレベルに設定することが困難であり、カウント用のパルスが正確に形成されない問題があった。
【0023】
また、「フォーカスエラーカウント方式」の機器の場合、以下に説明する偽パルスの発生により、正確なパルス数のカウントを行うことができない問題があった。
【0024】
フォーカスエラー信号(FE)は、フォーカスエラーの検出方式,光ピックアップの光学設計,温度変化,信号利得等により、合焦点の前後において、図12及び図13に示すように信号波形に「うねり」を生ずることがある。このうねりのレベルがハイレベル用の閾値(FcmpH Slice Level)以上のレベル、或いはローレベル用の閾値(FcmpL Slice Level)以下のレベルとなった場合には、図12及び図13に点線の波形のパルスで示すように、本来、発生するはずのない偽パルスが発生する。
【0025】
「フォーカスエラーカウント方式」の場合、FcmpH信号或いはFcmpL信号のパルス数をカウントすることで単層又は多層の判別を行っているため、このような偽パルスが発生するとFcmpH信号或いはFcmpL信号のパルス数のカウント値が、本来のカウント値とは異なるカウント値となり、正確な単層又は多層の判別を行うことができない。
【0026】
例えば、図12に示す単層のDVDの場合、FcmpH信号或いはFcmpL信号のパルス数のカウント値は、本来「1」のはずである。しかし、点線の波形の偽パルスもカウントされてしまうため、カウント値が「2」となり、単層のDVDのはずが、多層のDVDであると誤って判別されてしまう。
【0027】
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、「フォーカスエラーカウント方式」及び「レベル判別方式」に代わる新規な記録層判別方式を提供すると共に、機器毎の特性差,記憶媒体の反射率のバラツキ,環境温度の変化、及びフォーカスエラー信号のうねりにより発生する偽パルスに影響されることなく正確に記憶媒体の記録層の判別を行うことができるような記録層判別装置,記録層判別プログラム及び記録層判別方法の提供を目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明は、記憶媒体の記録面に対して略垂直に照射した光の焦点を、その光の光路に沿った方向に移動制御し、記憶媒体により反射される光の反射光に基づい記憶媒体の記録層の層間厚を検出する。そして、この検出された層間厚の値に基づいて記憶媒体の単層/多層判別を行う。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明は、記録層が単層及び多層の両方の記憶媒体が存在する、例えばDVDに記録されているビデオゲームプログラムを再生してビデオゲームを実行するビデオゲーム装置に適用することができる。
【0030】
[第1の実施の形態の構成]
この本発明の第1の実施の形態となるビデオゲーム装置は、ビデオゲームの実行機能の他、図1に示すDVDの記録層が単層であるか又は多層であるかを判別する記録層判別機能を有している。
【0031】
この図1からわかるように、この実施の形態のビデオゲーム装置は、DVDの記録層判別機能として、DVD1に対してレーザビームを照射すると共に、このレーザビームの反射光に基づいて、少なくともフォーカスエラー信号(FE信号)を形成する光ピックアップ2と、DVD1の記録層が単層であるか又は多層であるかの判別時において、光ピックアップ2の対物レンズ32を駆動して、レーザビームの焦点を、DVD1の表面から離れた所定の位置(以下、Far位置という)からDVD1の表面近傍の位置(以下、Near位置という)まで移動させるドライバ3とを有している。
【0032】
また、このビデオゲーム装置は、光ピックアップ2からのフォーカスエラー信号に対してハイレベル用の閾値(Href)を設定するためのHref回路4と、Href回路4により設定されたハイレベル用の閾値に基づいて光ピックアップ2からのフォーカスエラー信号を2値化する第1の2値化回路5と、第1の2値化回路5により2値化されたフォーカスエラー信号の立ち下がりエッジを検出する立ち下がりエッジ検出回路6と、立ち下がりエッジ検出回路6でフォーカスエラー信号の立ち下がりエッジが検出されたタイミングで時刻のカウントを開始するタイマ7とを有している。
【0033】
また、このビデオゲーム装置は、光ピックアップ2からのフォーカスエラー信号に対してローレベル用の閾値(Lref)を設定するためのLref回路8と、Lref回路8により設定されたローレベル用の閾値に基づいて光ピックアップ2からのフォーカスエラー信号を2値化する第2の2値化回路9と、この第2の2値化回路9により2値化されたフォーカスエラー信号の立ち上がりエッジを検出する立ち上がりエッジ検出回路10とを有している。
【0034】
また、このビデオゲーム装置は、光ピックアップ2からの再生信号(RF信号=和信号)を所定の利得で増幅する増幅回路33と、この増幅回路33からのRF信号を2値化するための閾値(ref)を設定するref回路12と、ref回路12に設定された閾値に基づいて光ピックアップ2からの再生信号を2値化する第3の2値化回路13と、第3の2値化回路13で2値化された再生信号の立ち下がりエッジを検出する立ち下がりエッジ検出回路14と、立ち上がりエッジ検出回路10でフォーカスエラー信号の立ち上がりエッジが検出される毎に、タイマ7からの時刻のカウント値を順次記憶すると共に、立ち下がりエッジ検出回路14で再生信号の立ち下がりエッジが検出されたタイミングで、最後に記憶された時刻のカウント値を、DVD1の記録層の層間厚に相当するカウント値(Tlayerspace)として出力するカウント値記憶部11とを有している。
【0035】
また、このビデオゲーム装置は、記録層が単層であるか又は多層であるかを判別する記録層判別プログラムが記憶されたメモリ(ROM)19と、インターネット等の所定のネットワークに接続されたサーバ装置から前記記録層判別プログラムをダウンロードする通信制御部20と、通信制御部20によりダウンロードされた記録層判別プログラムを記憶するメモリ(RAM)或いはハードディスク(HDD)等の記憶部21と、ビデオゲームの実行制御及び記録層判別制御の他、装置全体の制御を行う制御部22とを有している。
【0036】
[記録層の単層又は多層の判別動作]
次に、このような構成を有するビデオゲーム装置におけるDVD1の記録層の判別動作を説明する。図2は、記録層が単層か又は多層かの判別を行う記録層判別行程の流れを示すフローチャートである。このフローチャートに示す記録層判別の実行プログラムは、ROM19に予め記憶されており、制御部22が、このROM19から記録層判別の実行プログラムを読み出して実行制御するようになっている。
【0037】
また、このDVD1に記憶されている記録層判別の実行プログラムを読み出して、例えばRAMやHDD等の記憶部21にインストールし、次回からこの記憶部21にインストールされた記録層判別の実行プログラムを読み出し、記録層判別行程を実行制御するようにしてもよい。
【0038】
また、このフローチャートに示す記録層判別の実行プログラムを、通信制御部20を介して、例えばインターネット上のサーバ装置からダウンロードして記憶部21に一旦記憶制御し、制御部22が、この記憶部21に記憶された記録層判別の実行プログラムを読み出して実行制御するようにしてもよい。
【0039】
このような図2のフローチャートに示す記録層判別行程は、ビデオゲーム装置の制御部22がDVD1の装着を検出したタイミングでスタートとなる。
【0040】
この記録層の判別は、この実施の形態のビデオゲーム装置の場合、DVD1の内周側を対象として実行される(なお、この判別は、DVD1の外周側や、内周と外周の中間部分等を対象に行ってもよい。)。このため、制御部22は、ステップS1において、光ピックアップ2の対物レンズ32を、DVD1の内周側所定位置で、DVD1から所定の距離だけ離れた位置(Far位置)となるように、ドライバ3を介して2軸アクチュエータ31を移動制御する。
【0041】
また、制御部22は、ステップS2において、光ピックアップ2の半導体レーザを点灯制御してDVD1の内周面にレーザビームを照射制御すると共に、上記所定の距離だけ離れた位置(Far位置)にある対物レンズ32を、DVD1の保護膜に近接した位置(Near位置)まで等速で徐々に近づけるようにドライバ3を介して2軸アクチュエータ31を駆動制御する。これにより、レーザビームの焦点は、DVD1の記録層に対して徐々に近づくように移動することとなる。
【0042】
次に、光ピックアップ2からDVD1に対してレーザビームが照射されると、このレーザビームがDVD1により反射され反射光が生ずる。この反射光は、光ピックアップ2内に設けられたフォトディテクタが受光する。そして、フォトディテクタは、受光した反射光から受光光量及び受光状態に応じたフォーカスエラー信号(FE信号:例えば非点収差法で形成)、及びRF信号(和信号)を形成する。このうち、フォーカスエラー信号は、第1の2値化回路5及び第2の2値化回路9に供給され、RF信号は、増幅回路33により所定の利得で増幅され第3の2値化回路13に供給される。
【0043】
光ピックアップ2の対物レンズ32を上記Far位置からNear位置まで等速に移動制御すると、単層のDVDの場合、記録面に対する合焦の前後にかけて図3に示すような1周期分の振幅となるフォーカスエラー信号を得ることができる。これに対して、多層(この例の場合2層)のDVDの場合、各記録層の記録面に対する合焦の前後にかけて図4に示すような2周期分の振幅となるフォーカスエラー信号を得ることができる。
【0044】
このようなフォーカスエラー信号が供給される第1の2値化回路5には、図3及び図4に示すように、Href回路4によりハイレベル用の閾値(FcmpH Slice Level)が設定されている。また、第2の2値化回路9には、図3及び図4に示すように、Lref回路8によりローレベル用の閾値(FcmpL Slice Level)が設定されている。
【0045】
なお、単層のDVD1のフォーカスエラー信号のレベルよりも、多層のDVD1のフォーカスエラー信号の方がレベルが小さく現れるため、このレベルの小さな多層のDVD1のフォーカスエラー信号に合わせて、ハイレベル用の閾値(FcmpH Slice Level)及びローレベル用の閾値(FcmpL Slice Level)のレベルを設定することが好ましいであろう。
【0046】
第1の2値化回路5は、このハイレベル用の閾値(FcmpH Slice Level)に基づいてフォーカスエラー信号を2値化することで、フォーカスエラー信号がハイレベル用の閾値以上のレベルとなる期間である図3及び図4に示す時刻t3〜時刻t4間、時刻t7〜時刻t8間、時刻t13〜時刻t14間、時刻t17〜時刻t18間、時刻t21〜時刻t22間、及び時刻t25〜時刻t26間に、それぞれハイレベルとなるFcmpH信号を形成し、これを立ち下がりエッジ検出回路6に供給する。
【0047】
立ち下がりエッジ検出回路6は、図3及び図4の時刻t4に示すFcmpH信号の「最初の立ち下がりエッジ」を検出し、この立ち下がりエッジを検出したタイミングで検出出力をタイマ7に供給する。タイマ7は、FcmpH信号の最初の立ち下がりエッジの検出出力が供給されると時刻のカウントを開始し、このカウント値をカウント値記憶部11に供給する。
【0048】
図2に示すフローチャートのステップS3は、立ち下がりエッジ検出回路6がFcmpH信号の「最初の立ち下がりエッジ」のタイミングを監視しているステップであり、立ち下がりエッジ検出回路6でFcmpH信号の「最初の立ち下がりエッジ」が検出されたタイミングで、この記録層判別行程がステップS4に進み、タイマ7による時刻のカウントがスタートすることとなる。
【0049】
これに対して、第2の2値化回路9は、上記ローレベル用の閾値(FcmpL Slice Level)に基づいてフォーカスエラー信号を2値化することで、フォーカスエラー信号がローレベル用の閾値以下のレベルとなる期間である図3及び図4に示す時刻t1〜時刻t2間,時刻t5〜時刻t6間,時刻t11〜時刻t12間,時刻t15〜時刻t16間,時刻t19〜時刻t20間、及び時刻t23〜時刻t24間に、それぞれハイレベルとなるFcmpL信号を形成し、これを立ち上がりエッジ検出回路10に供給する。
【0050】
立ち上がりエッジ検出回路10は、図3及び図4の時刻t1,時刻t5,時刻t11,時刻t15,時刻t19,時刻t23に示すFcmpL信号の立ち上がりエッジをそれぞれ検出し、この立ち上がりエッジを検出したタイミングで検出出力をカウント値記憶部11にそれぞれ供給する。
【0051】
カウント値記憶部11は、立ち上がりエッジ検出回路10からFcmpL信号の立ち上がりエッジの検出出力が供給されるタイミングで、タイマ7から供給された時刻のカウント値を記憶する。これにより、この例の場合、図3及び図4に示す時刻t1,時刻t5,時刻t11,時刻t15,時刻t19,時刻t23のタイミングでタイマ7から供給された時刻のカウント値が、それぞれカウント値記憶部11に記憶されることとなる。
【0052】
一方、光ピックアップ2の対物レンズ32を上記Far位置からNear位置に徐々に等速に移動させると、レーザビームの焦点がディスク表面の保護膜から信号面である記録層にかけて移動する。このため、単層のDVD1及び多層のDVD1共、それぞれ図5及び図6に示すように、レーザビームの焦点がディスク表面の保護膜に合焦したタイミング、及び信号面である記録層に合焦した際にそれぞれレベルが大きくなるRF信号を得ることができる。
【0053】
このようなRF信号が供給される第3の2値化回路13には、ref回路12により、図5及び図6に示すような、レーザビームの焦点がディスク表面の保護膜に合焦したタイミングでレベルが大きくなるRF信号、及び信号面である記録層に合焦した際にそれぞれレベルが大きくなるRF信号をそれぞれ2値化するための閾値(ref)が設定されている。
【0054】
第3の2値化回路13は、この閾値に基づいてRF信号を2値化することにより、図5及び図6の時刻t31〜時刻t32間,時刻t33〜時刻t34間、及び時刻t41〜時刻t42間,時刻t43〜時刻t44間に示すようなレーザビームの焦点がディスク表面の保護膜及び信号面である記録層に合焦した際にそれぞれハイレベルとなるDiscdet信号を形成し、これを立ち下がりエッジ検出回路14に供給する。
【0055】
図5及び図6にフォーカスエラー信号(FE)も合わせて示すが、この図5及び図6からわかるようにDVD1の記録面に対する合焦の前後にかけてフォーカスエラー信号が現れるタイミングは、2つ目のハイレベルのDiscdet信号が現れるタイミング(図5:時刻t33〜時刻t34間、図6:時刻t43〜時刻t44間)と同じとなる。
【0056】
このため、立ち下がりエッジ検出回路14は、記録面に対する合焦の前後にかけて現れるフォーカスエラー信号の立ち下がりのタイミングで発生する、図5及び図6の時刻t34,時刻t44に示す2つ目のハイレベルのDiscdet信号の立ち下がりエッジを検出し、このタイミングで検出出力をカウント値記憶部11に供給する。
【0057】
カウント値記憶部11は、立ち下がりエッジ検出回路14からの検出出力が供給されると、この検出出力が供給された直前に記憶されたタイマ7からの時刻のカウント値を、DVD1の記録層の間の距離(層間厚)に相当するカウント値(Tlayerspace)として制御部22に供給する。
【0058】
すなわち、前述のようにFcmpH信号の立ち下がりエッジのタイミングでタイマ7で時刻のカウントを開始し、このカウント値をFcmpL信号の立ち上がりエッジのタイミングで順次記憶した場合、単層のDVD1の場合は図3に示すFcmpH信号の時刻t4のタイミングでタイマ7のカウントが開始され、FcmpL信号の時刻t5のタイミングでタイマ7からの時刻のカウント値がカウント値記憶部11に記憶される。
【0059】
また、多層のDVD1の場合は図4に示すFcmpH信号の時刻t14のタイミングでタイマ7のカウントが開始され、FcmpL信号の時刻t15,時刻t19,時刻t23のタイミングでタイマ7からの時刻のカウント値がそれぞれカウント値記憶部11に記憶される。
【0060】
カウント値記憶部11は、この記憶した時刻のカウント値のうち、図3の時刻t5に示すFcmpL信号の立ち上がりエッジのタイミング、或いは図4の時刻t23に示すFcmpL信号の立ち上がりエッジのタイミングで記憶されたタイマ7からの時刻のカウント値(Tlayerspace)を制御部22に供給する。
【0061】
図3の時刻t4〜時刻t5間、及び図4の時刻t14〜時刻t23間におけるタイマ7からの時刻のカウント値である、FcmpH信号の立ち下がりからFcmpL信号の立ち上がりまでの間のタイマ7の時刻のカウント値は、それぞれ単層或いは多層(この例の場合2層)のDVD1の層間厚に相当する値である。
【0062】
図3の時刻t4〜時刻t5間、及び図4の時刻t14〜時刻t23間を見比べてわかるように、図3に示す単層のDVD1は層間厚が存在しないため、この層間厚に相当する間隔(Tlayerspace)が殆ど無いのであるが、図4に示す多層のDVD1は層間厚が存在するため、この層間厚に相当する間隔は単層のDVD1と比べて広い。
【0063】
このため、層間厚に対応する時刻のカウント値を制御部22に供給することで、制御部22において、カウント値が所定のカウント値未満の場合、そのDVD1は単層のDVDであり、カウント値が所定のカウント値以上の場合、そのDVD1は記録層が2層以上の多層のDVDであると判別することができる。
【0064】
このようなタイマ7のカウント開始から制御部22における記録層判別までの流れは、図2のフローチャートではステップS4〜ステップS9に相当する。
【0065】
すなわち、ステップS4においてタイマ7のカウントが開始されると、ステップS7において立ち下がりエッジ検出回路14で2つ目のハイレベルのDiscdet信号の立ち下がりエッジが検出されるまでの間、ステップS5及びステップS6において、立ち上がりエッジ検出回路10でFcmpL信号の立ち上がりエッジが検出される毎にカウント値記憶部11がタイマ7からの時刻のカウント値を記憶する。
【0066】
そして、ステップS7において、Discdet信号の立ち下がりエッジが検出されると、カウント値記憶部11が、このDiscdet信号の立ち下がりエッジが検出された直前のタイミングで記憶した時刻のカウント値を、DVD1の層間厚に対応するカウント値として制御部22に供給し、ステップS9において制御部22が、このカウント値に基づいてDVD1の記録層判別を行う。
【0067】
この実施の形態のビデオゲーム装置の場合、タイマ7のカウントを開始するタイミングは、FcmpH信号の最初の立ち下がりエッジが検出されたタイミングである。図3及び図4からわかるように、このFcmpH信号においては、最初のパルスがフォーカスエラー成分による真のパルスであり、2番目以降のパルスに偽パルスが混在する。このため、FcmpH信号の最初の立ち下がりエッジが検出されたタイミングでタイマ7のカウントを開始することにより、偽パルスの影響を受けることなく真のパルスに基づいてタイマ7のカウントを開始することができる(FcmpH信号は、最初の真のパルスのみをタイマ7のカウント開始のトリガとして利用するだけである。)。
【0068】
また、FcmpL信号においては、図3及び図4からわかるように、最初に偽パルスが発生し、以後、偽パルスと真のパルスが混在することとなるのであるが、Discdet信号の立ち下がりエッジの直前のタイミングで形成される時刻t5〜時刻t6間、及び時刻t23〜時刻t24間のパルスは真のパルスである。このため、Discdet信号の立ち下がりエッジの直前のタイミングで形成されたカウント値をDVD1の層間厚に対応するカウント値として検出することにより、偽パルスに影響されることなく真のパルスを用いて正確に層間厚に対応するカウント値を検出することができる。
【0069】
すなわち、この実施の形態のビデオゲーム装置の場合、光ピックアップ2の対物レンズ32をFar位置からNear位置に移動させると、FcmpH信号の場合、最初に真のパルスが形成されるため、偽パルスの影響を回避するためにこの最初の真のパルスを用いてタイマ7のカウントを開始制御する。また、FcmpL信号の場合、フォーカスエラー信号の最後に真のパルスが形成されるため、偽パルスの影響を回避するためにこの最後の真のパルスを用いてタイマ7のカウント値の取り込みを行う。これにより、偽パルスに影響されることなく真のパルスのみを用いて正確に層間厚に対応する時刻のカウント値の取り込みを行うことができる。
【0070】
従って、このような層間厚に正確に対応する時刻のカウント値を用いてDVD1の記録層判別を行うことにより、時刻のカウント値が所定値よりも小さい場合は単層のDVDであると判別することができる。また、時刻のカウント値が所定値よりも大きい場合は多層のDVDであると判別することができる。
【0071】
[第1の実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、この第1の実施の形態のビデオゲーム装置は、光ピックアップ2の対物レンズ32をFar位置からNear位置まで等速に移動させた際に得られるフォーカスエラー信号に対してハイレベル用の閾値(FcmpH)及びローレベル用の閾値(FcmpL)をそれぞれ設定する。
【0072】
ハイレベル用の閾値(FcmpH)に基づいて形成されるFcmpH信号は、最初に真のパルスが現れ(図3:時刻t3〜時刻t4期間、図4:時刻t13〜時刻14期間)、2番目以降のパルスに偽パルスが混在する可能性があるため、この最初の真のパルスに基づいてタイマ7のカウントを開始させる。
【0073】
また、ローレベル用の閾値(FcmpL)に基づいて形成されるFcmpL信号は、フォーカスエラー信号が現れる期間の最後に真のパルスが現れる。このため、RF信号に基づいてフォーカスエラー信号が現れる期間を検出し(図5の時刻t33〜時刻t34期間、図6の時刻t43〜時刻t44期間参照)、このフォーカスエラー信号が現れる期間の最後に現れたFcmpL信号(図3の時刻t5〜時刻t6期間、図4の時刻t23〜時刻24期間参照)のタイミングでタイマ7の時刻のカウント値を検出する。
【0074】
タイマ7の時刻のカウント値は、各記録層の間の層間厚に対応する値となり、単層のDVDの場合は非常に小さなカウント値に、また、多層のDVDの場合は大きなカウント値となる。このため、単層のDVDの場合に得られるカウント値と、多層のDVDの場合に得られるカウント値との間の値に閾値を設定することで、検出されたカウント値がこの閾値よりも小さな場合はそのDVDは単層のDVDであると判別することができ、検出されたカウント値がこの閾値よりも大きな場合はそのDVDは多層のDVDであると判別することができる。
【0075】
このビデオゲーム装置の場合、FcmpH信号の真のパルスのタイミングでタイマ7のカウント動作を開始させ、このタイマ7のカウント値を、FcmpL信号の真のパルスのタイミングで取り込んでDVD1の記録層が単層か又は多層かの判別に用いているため、偽パルスの発生の有無に拘わらず正確にDVD1の記録層の判別を行うことができる。
【0076】
また、フォーカスエラー信号やRF信号に対して設定されるハイレベル用の閾値(FcmpH),ローレベル用の閾値(FcmpL)、及び閾値(ref)を、フォーカスエラー信号やRF信号が現れるタイミングを大まかに検出するためだけに設定すればよいため、これらの閾値の設定に気を使うことなく、それぞれ大まかな値に設定することができる。このため、ビデオゲーム装置毎の特性差,各DVD毎の反射率のバラツキや、光学ピックアップの経年変化による受光光量の変化が生じた場合でも、正確にDVD1の記録層が単層であるか又は多層であるかの判別を行うことを可能とすることができる。
【0077】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態となるビデオゲーム装置の説明をする。
【0078】
光ピックアップ2の対物レンズ32をFar位置からNear位置に移動制御した場合、各装置毎の光ピックアップ2の2軸アクチュエータ31の低域感度のバラツキから、対物レンズ32の移動速度にバラツキを生ずる。また、温度変化によってもマグネットの磁力変化により対物レンズ32の移動速度にバラツキを生ずる。このため、各装置間において、上述の層間厚に対応する時刻のカウント値(Tlayerspace)の検出にバラツキを生ずる。
【0079】
この第2の実施の形態のビデオゲーム装置は、光ピックアップ2の対物レンズ32を等速で上昇制御した際に、上述の層間厚(Tlayerspace)に対応するカウント値と共に、DVD1の保護膜の表面部から記録層の表面部までの間の厚さ(Tsubstrate:サブストレート厚)に対応するカウント値を検出する。
【0080】
このサブストレート厚に対応するカウント値は、その光ピックアップ2の2軸アクチュエータ31の感度に対応して検出される。このため、この検出されたサブストレート厚と、規格化されているディスク板厚に基づいて上記層間厚(Tlayerspace)に対応するカウント値を補正すれば、2軸アクチュエータ31の感度に影響されることなく層間厚(Tlayerspace)に対応するカウント値を正規化することができる。そして、この正規化されたカウント値に基づいて正確な記録層の判別を行うことができる。
【0081】
この第2の実施の形態のビデオゲーム装置は、このように正規化された層間厚(Tlayerspace)に対応するカウント値に基づいて、単層であるか又は多層であるかの正確な記録層の判別を行うようにしたものである。
【0082】
なお、上述の第1の実施の形態とこの第2の実施の形態とでは、この点のみが異なる。このため、以下、この両者の差異のみ説明することとし、重複説明を省略することとする。
【0083】
[第2の実施の形態の構成]
図7に、この第2の実施の形態のビデオゲーム装置の主要部のブロック図を示す。この図7からわかるように、この第2の実施の形態のビデオゲーム装置は、上述の第1の実施の形態のビデオゲーム装置の構成に加え、RF信号の2値化を行う第3の2値化回路13からのDiscdet信号の立ち上がりエッジを検出する立ち上がりエッジ検出回路15と、この立ち上がりエッジ検出回路15により最初にDiscdet信号の立ち上がりエッジが検出されたタイミングから、次にDiscdet信号の立ち上がりエッジが検出されたタイミングまでの間に時刻のカウントを行い、このカウント値を、DVD1のサブストレート厚(Tsubstrate)に対応する値として出力する第2のタイマ16を有している。
【0084】
また、このビデオゲーム装置は、規格で定められているDVD1のディスク板厚の値(ディスク板厚基準値)を出力するディスク板厚基準値出力回路17と、このディスク板厚基準値出力回路17からのディスク板厚基準値及び第2のタイマ16からのサブストレート厚を示すカウント値(Tsubstrate)に基づいて、カウント値記憶部11からのカウント値である層間厚(Tlayerspace)を正規化する演算を行う演算部18と、この演算部18により正規化された層間厚に基づいてDVD1の記録層が単層であるか又は多層であるかの判別を行う制御部22とを有している。
【0085】
[記録層の単層又は多層の判別動作]
次に、このような構成を有する第2の実施の形態のビデオゲーム装置における記録層の判別動作を説明する。この第2の実施の形態のビデオゲーム装置の場合、記録層判別行程は、立ち上がりエッジ検出回路15及び第2のタイマ16で行われる「サブストレート厚検出行程」と、カウント値記憶部11から出力された層間厚に対して正規化処理を施す「正規化行程」とからなっている。
【0086】
まず、図8のフローチャートを用いて「サブストレート厚検出行程」の流れを説明する。このフローチャートは、ビデオゲーム装置の制御部22が、DVD1の装着を検出したタイミングでスタートとなり、サブストレート厚検出行程がステップS11に進む。
【0087】
ステップS11及びステップS12は、図2のフローチャートのステップS1及びステップS2に相当するステップであり、上述と同様に、制御部22が、光ピックアップ2の半導体レーザを点灯駆動すると共に、Far位置からNear位置まで光ピックアップ2の対物レンズ32を等速で上昇制御する。
【0088】
これにより、光ピックアップ2において、フォーカスエラー信号及びRF信号が形成され、フォーカスエラー信号は第1,第2の2値化回路5,9に、また、RF信号は増幅回路33により所定の利得で増幅され第3の2値化回路13に供給される。そして、上述の第1の実施の形態と同様に、このフォーカスエラー信号及びRF信号に基づいて、立ち下がりエッジ検出回路6,立ち上がりエッジ検出回路10,立ち下がりエッジ検出回路14,第1のタイマ7及びカウント値記憶部11等によりDVD1の層間厚を示すカウント値(Tlayerspace)が形成される。この第2の実施の形態の場合は、この層間厚を示すカウント値(Tlayerspace)は演算部18に供給される。
【0089】
一方、第3の2値化回路13は、増幅回路33により所定の利得で増幅されたRF信号を2値化することで上記Discdet信号を形成すると、このDiscdet信号を上記立ち下がりエッジ検出回路14に供給すると共に、立ち上がりエッジ検出回路15に供給する。
【0090】
図5及び図6を用いて説明したように、光ピックアップ2の対物レンズ32をFar位置からNear位置まで上昇制御すると、最初にDVD1の保護膜(ディスク表面)に対してレーザビームの焦点が移動したタイミングでハイレベルとなるDiscdet信号を得ることができ(図5:時刻t31〜時刻32間、図6:時刻t41〜時刻42間)、次に、DVD1の記録層(信号面)にレーザビームの焦点が移動したタイミングでハイレベルとなるDiscdet信号を得ることができる(図5:時刻t33〜時刻34間、図6:時刻t43〜時刻44間)。
【0091】
図5に示す単層のDVDの場合、最初にハイレベルとなるDiscdet信号を得ることができる時刻は時刻t31、図6に示す多層(この例の場合2層)のDVDの場合、最初にハイレベルとなるDiscdet信号を得ることができる時刻は時刻t41なのであるが、立ち上がりエッジ検出回路15は、このようなDiscdet信号の立ち上がりエッジを検出し、この検出出力を第2のタイマ16に供給する。
【0092】
図8のフローチャートのステップS13は、このような立ち上がりエッジ検出回路15におけるDiscdet信号の最初の立ち上がりエッジの検出動作を示しており、立ち上がりエッジ検出回路15によりDiscdet信号の最初の立ち上がりエッジが検出されたタイミングでサブストレート厚検出行程がステップS14に進む。
【0093】
ステップS14では、第2のタイマ16が、立ち上がりエッジ検出回路15によりDiscdet信号の最初の立ち上がりエッジが検出されたタイミングで時刻のカウントを開始する。
【0094】
次に、光ピックアップ2の対物レンズ32を上昇制御し続けると、図5の時刻t33、或いは図6の時刻t43に示すように記録層にレーザビームの焦点が移動したタイミングでハイレベルのDiscdet信号が得られるのであるが、立ち上がりエッジ検出回路15は、ステップS15においてこのDiscdet信号の立ち上がりエッジの有無を監視しており、図5の時刻t33或いは図6の時刻t43に示すDiscdet信号の立ち上がりエッジを再度検出したタイミングでその検出出力を第2のタイマ16に供給する。これにより、この「サブストレート厚検出行程」がステップS16に進む。
【0095】
ステップS16では、第2のタイマ16が、立ち上がりエッジ検出回路15からの上記検出出力に基づいて時刻のカウントを停止し、このカウント値をDVD1のサブストレート厚(Tsubstrate)に対応するカウント値として演算部18に供給する。これにより、この図8のフローチャートに示す「サブストレート厚検出行程」が終了する。
【0096】
すなわち、第2のタイマ16は、DVD1の保護膜にレーザビームの焦点が移動した際に形成されるハイレベルのDiscdet信号の立ち上がりエッジのタイミング(図5:時刻t31、図6:時刻t41)で時刻のカウントを開始し、DVD1の記録層にレーザビームの焦点が移動した際に形成されるハイレベルのDiscdet信号の立ち上がりエッジのタイミング(図5:時刻t33、図6:時刻t43)で時刻のカウントを停止する。
【0097】
この第2のタイマ16におけるカウント開始からカウント停止までの時間である、図5の時刻t31〜時刻t33間、或いは図6の時刻t41〜時刻t43間は、レーザビームの焦点が、DVD1の保護膜の表面部から記録層の表面部までの間であるDVD1のサブストレート厚分だけ移動するのに要した時間である。このため、この移動に要した時間を検出(カウント)することで、その光ピックアップ2の2軸アクチュエータ31特有の移動特性を検出することができる。
【0098】
この第2の実施の形態のビデオゲーム装置の場合、このようにして光ピックアップ2の2軸アクチュエータ31の移動特性に対応して得られるサブストレート厚と、規格で定められているDVD1のディスク板厚とに基づいて、カウント値記憶部11からの層間厚に対応するカウント値を補正(正規化)するようになっている。
【0099】
図9のフローチャートに、この「正規化行程」の流れを示す。なお、この図9に示す「正規化行程」のフローチャートは、図2のフローチャートに示した第1の実施の形態における記録層判別行程のステップS8とステップS9との間に、カウント値記憶部11からの層間厚の値を補正(正規化)するステップS21を付加したものである。従って、この図9のフローチャートにおいて、図2のフローチャートと同じ動作を示すステップには同じステップ番号を付してある。詳しくは上述の図2のフローチャートの説明を参照されたい。
【0100】
この図9のフローチャートの場合、ステップS8でカウント値記憶部11から層間厚を示すカウント値(Tlayerspace)が演算部18に供給されることで「正規化行程」がステップS21に進む。
【0101】
演算部18には、カウント値記憶部11から層間厚を示すカウント値(Tlayerspace)と、上記第2のタイマ16からのサブストレート厚のカウント値(Tsubstrate)の他、規格で定められているDVD1のディスク板厚を示すディスク板厚基準値がディスク板厚基準値出力回路17から供給されている。
【0102】
演算部18は、ステップS21において、この層間厚を示すカウント値(Tlayerspace)と、サブストレート厚に対応するカウント値(Tsubstrate)と、ディスク板厚基準値とに基づいて、
正規化された層間厚=Tlayerspace÷Tsubstrate×ディスク板厚基準値との演算を行い層間厚を示すカウント値(Tlayerspace)を正規化する。
【0103】
制御部22は、所定の閾値を有しており、正規化された層間厚の値がこの閾値以上の値ならばそのDVD1は多層のDVDであると判別し、正規化された層間厚の値がこの閾値未満の値ならばそのDVD1は単層のDVDであると判別する。
【0104】
以下、具体例を示す。
【0105】
DVDの規格により規定されているディスク板厚基準値……「600μm」
DVDの規格により規定されている層間厚……「40〜70μm」
第2のタイマ16によるサブストレート厚のカウント値……「35msec」
第1のタイマ7による層間厚のカウント値……「300μsec」
Figure 0003565827
前述のように、DVDの規格により層間厚は「40〜70μm」と定められており、制御部22には、例えば「20μm」の閾値が設定されている。そして、正規化された層間厚は「5μm」である。このため、制御部22は、「20μm(閾値)>5μm」であることから、現在装着されているDVD1を単層であると判別する。
【0106】
同様に、
DVDの規格により規定されているディスク板厚基準値……「600μm」
DVDの規格により規定されている層間厚……「40〜70μm」
第2のタイマ16によるサブストレート厚のカウント値……「35msec」
第1のタイマ7による層間厚のカウント値……「3200μsec」
Figure 0003565827
この場合、正規化された層間厚は「55μm」である。このため、制御部22は、「20μm(閾値)<55μm」であることから、現在装着されているDVD1を多層であると判別する。
【0107】
このように正規化された層間厚に基づいて記録層の判別を行うことにより、レンズを駆動する2軸アクチュエータの感度のバラツキによる焦点の移動速度のバラツキを補正して正確な記録層の判別を行うことができる。
【0108】
なお、制御部22は、このような記録層の判別結果に基づいて、例えば光ピックアップ2からの各信号の利得の調整、記録層間の焦点移動を行うか否か(レイヤジャンプを行うか否か)等、DVDのタイプ(単層or多層)に応じて各部の設定制御を行う。これにより、DVDのタイプに対応した各部の設定に基づく、情報の最適な記録再生を行うことができる。
【0109】
[第2の実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、この第2の実施の形態のビデオゲーム装置は、層間厚(Tlayerspace)を正規化することができる。このため、各装置毎に光ピックアップの2軸アクチュエータの感度にバラツキが生じている場合でも、正確な層間厚(Tlayerspace)を算出することができる。そして、この正規化された層間厚(Tlayerspace)を用いることにより、記録層が単層であるか又は多層であるかの正確な判別を行うことができる他、上述の第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0110】
[実施の形態の変形例]
なお、上述の各実施の形態の説明では、光ピックアップ2の対物レンズ32をFar位置からNear位置にかけて等速に移動制御することとしたが、これは逆にNear位置からFar位置にかけて等速に移動制御するようにしてもよい。
【0111】
この場合、図3及び図4に示すフォーカスエラー信号の波形を反転させた波形のフォーカスエラー信号が得られることとなり、また、図5及び図6に示すRF信号も、まず記録層に対応するRF信号が得られ、次に保護膜に対応するRF信号が得られることとなる。
【0112】
このため、この場合、図3,図4に示すFcmpL信号の時刻t5,時刻t23の立ち下がりエッジのタイミングでタイマ7のカウントを開始制御し、FcmpH信号の時刻t4,時刻t14の立ち上がりエッジのタイミングでタイマ7のカウント値を取り込むこととなる。これにより、前述の各実施の形態と同様に正確にDVD1の記録層の判別を行うことができる。
【0113】
また、上述の各実施の形態の説明では、対物レンズ32を移動制御してレーザビームの焦点移動を図ることとしたが、これは、光ピックアップ2全体を上記Far位置からNear位置(或いはNear位置からFar位置)にかけて移動制御し、或いはDVD1のディスク自体を光軸に沿った方向に移動制御してもよい。すなわち、レーザビームの焦点が、光軸に沿った方向に移動する手段を用いれば上述と同様の効果を得ることができる。
【0114】
また、上述の各実施の形態の説明では、FcmpH信号の最初のパルスの立ち下がりエッジからFcmpL信号の最後のパルスの立ち上がりエッジまでの間のカウント値(Tlayerspace)に基づいて層間厚を検出することとしたが、これは、FcmpH信号の最初のパルスの立ち上がりエッジからFcmpL信号の最後のパルスの立ち下がりエッジまでの間のカウント値、或いはFcmpH信号の最初のパルスの立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの間の中間のタイミングから、FcmpL信号の最後のパルスの立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの間の中間のタイミングまでの間のカウント値に基づいて層間厚を検出するようにしてもよい。
【0115】
また、上述の各実施の形態の説明では、Discdet信号の最初のパルスの立ち上がりエッジから2番目のパルスの立ち上がりエッジまでの間のカウント値(Tsubstrate)に基づいてDVD1の保護膜の表面部から記録層の表面部までの間の間隔を検出することとしたが、これは、Discdet信号の最初のパルスの立ち下がりエッジから2番目のパルスの立ち上がりエッジまでの間のカウント値、或いは最初のパルスの立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの間の中間のタイミングから、2番目のパルスの立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの間の中間のタイミングまでの間のカウント値に基づいてDVD1の保護膜の表面部から記録層の表面部までの間の間隔を検出するようにしてもよい。
【0116】
FcmpH信号,FcmpL信号,Discdet信号の各パルスの立ち上がり及び立ち下がりのタイミングは、フォーカスエラー信号やRF信号のレベルに依存するのであるが、パルスの中間のタイミングを用いることにより、各パルスの立ち上がり及び立ち下がりのタイミングの誤差を平均化(誤差を緩和)することができ、フォーカスエラー信号やRF信号のレベルに影響されることなく、層間厚、或いはDVD1の保護膜の表面部から記録層の表面部までの間の間隔をさらに正確に検出することができる(検出精度の向上を図ることができる)。
【0117】
また、上述の各実施の形態の説明では、層間厚(Tlayerspace)に基づいて記録層が単層であるか又は多層であるかの判別を行うこととしたが、これは、検出した層間厚(Tlayerspace)に基づいて記録層の数を検出するようにしてもよい。すなわち、層間厚は、記録層の数に応じて規格により定められるため、実際に検出された層間厚(Tlayerspace)を、この規格により定められた値と比較することで記録層の数を検出することができる。
【0118】
また、上述の各実施の形態の説明では、第1のタイマ7及び第2のタイマ16で時刻をカウントすることとしたが、これは所定の周波数のパルスのパルス数をカウントするようにしてもよい。この場合、層間厚(Tlayerspace)分だけ対物レンズ32が移動するのに要した時間、及びサブストレート厚(Tsubstrate)分だけ対物レンズ32が移動するのに要した時間は、それぞれパルス数のカウント値として検出されることとなる。
【0119】
さらに、上述の各実施の形態の説明では、本発明をDVDの再生機能を有するビデオゲーム装置に適用することとしたが、本発明は、この他、例えばDVDプレーヤ装置,DVD記録再生装置等の他の機器に適用してもよく、単層構造及び多層構造の両方の層構造が存在する記憶媒体を取り扱う機器であればどのような機器でも適用することができる。
【0120】
最後に、本発明は一例として説明した上述の各実施の形態に限定されることはなく、上述の各実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論であることを付け加えておく。
【0121】
【発明の効果】
本発明は、記憶媒体に設けられている記録層の層間厚さに基づく新規な方式により、正確に記憶媒体の記録層の判別を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態のビデオゲーム装置のブロック図である。
【図2】第1の実施の形態のビデオゲーム装置における記録層判別行程の流れを示すフローチャートである。
【図3】第1の実施の形態のビデオゲーム装置において、単層のDVDから得られたフォーカスエラー信号に設定されたハイレベル用の閾値及びローレベル用の閾値と、この各閾値に基づいて形成されるFcmpH信号及びFcmpL信号を示す図である。
【図4】第1の実施の形態のビデオゲーム装置において、多層(2層)のDVDから得られたフォーカスエラー信号に設定されたハイレベル用の閾値及びローレベル用の閾値と、この各閾値に基づいて形成されるFcmpH信号及びFcmpL信号を示す図である。
【図5】第1の実施の形態のビデオゲーム装置において、単層のDVDから得られたRF信号に設定された閾値と、この閾値に基づいて形成されるDiscdet信号を示す図である。
【図6】第1の実施の形態のビデオゲーム装置において、多層のDVDから得られたRF信号に設定された閾値と、この閾値に基づいて形成されるDiscdet信号を示す図である。
【図7】本発明を適用した第2の実施の形態のビデオゲーム装置のブロック図である。
【図8】第2の実施の形態のビデオゲーム装置におけるサブストレート厚検出行程の流れを示すフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態のビデオゲーム装置における記録層判別行程の流れを示すフローチャートである。
【図10】単層のDVDから得られるRF信号の信号レベルを説明するための図である。
【図11】多層のDVDから得られるRF信号の信号レベルを説明するための図である。
【図12】単層のDVDから得られるフォーカスエラー信号のうねりにより発生する偽パルスを示す図である。
【図13】多層のDVDから得られるフォーカスエラー信号のうねりにより発生する偽パルスを示す図である。
【符号の説明】
1…DVD,2…光ピックアップ,3…ドライバ,4…Href回路,5…第1の2値化回路,6…立ち下がりエッジ検出回路,7…タイマ,8…Lref回路,9…第2の2値化回路,10…立ち上がりエッジ検出回路,11…カウント値記憶部,12…ref回路,13…第3の2値化回路,14…立ち下がりエッジ検出回路,15…立ち上がりエッジ検出回路,16…第2のタイマ,17…ディスク板厚基準値出力回路,18…演算部,19…ROM,20…通信制御部,21…記憶部,22…制御部,31…2軸アクチュエータ,32…対物レンズ,33…増幅回路

Claims (18)

  1. 記憶媒体に光を照射する光照射手段と、
    上記光の焦点で上記記録媒体を厚さ方向に走査する走査手段と、
    上記走査により得られる光の反射光に基づいて、少なくとも和信号及びフォーカスエラー信号を生成する信号生成手段と、
    上記和信号に対して、第1の閾値を設定する第1の閾値設定手段と、
    上記和信号のレベルが、上記第1の閾値よりも大きなレベルとなる間、第1のパルスを生成する第1のパルス生成手段と、
    上記フォーカスエラー信号に対して第2の閾値を設定する第2の閾値設定手段と、
    上記フォーカスエラー信号のレベルが、上記第2の閾値よりも大きなレベルとなる間、
    第2のパルスを生成する第2のパルス生成手段と、
    上記フォーカスエラー信号に対して、上記第2の閾値よりも小さなレベルの第3の閾値を設定する第3の閾値設定手段と、
    上記フォーカスエラー信号のレベルが、上記第3の閾値よりも小さなレベルとなる間、
    第3のパルスを生成する第3のパルス生成手段と、
    上記第1のパルスに基づいて記録層の検出期間を決定する検出期間設定手段と、
    上記検出期間において、最初の上記第2のパルスの検出から最後の上記第3のパルスの検出までの時間間隔、或いは最初の上記第3のパルスの検出から最後の上記第2のパルスの検出までの時間間隔に基づいて、上記記憶媒体の層間厚を決定する層間厚決定手段と、
    上記層間厚の値が所定の値よりも小さな値の場合は単層の記憶媒体と決定し、上記層間厚の値が所定の値よりも大きな値の場合は多層の記憶媒体と決定する記録層決定手段と
    を有することを特徴とする記録層判別装置。
  2. 請求項1に記載の記録層判別装置であって、
    上記層間厚決定手段は、上記検出期間において、上記第2のパルスの立ち下がりが最初に検出されたタイミングから上記第3のパルスの立ち上がりが最後に検出されたタイミングまでの間隔、上記第3のパルスの立ち上がりが最初に検出されたタイミングから上記第2のパルスの立ち下がりが最後に検出されたタイミングまでの間隔、或いは最初に検出された上記第3のパルスの立ち上がりから立ち下がりまでの間の中間のタイミングから最後に検出された上記第2のパルスの立ち上がりから立ち下がりまでの間の中間のタイミングまでの間隔に基づいて、上記記憶媒体の層間厚を決定することを特徴とする記録層判別装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の記録層判別装置であって、
    上記走査手段は、上記光の焦点を等速で移動制御することを特徴とする記録層判別装置。
  4. 請求項1から請求項3のうち、いずれか一項に記載の記録層判別装置であって、
    上記走査手段は、上記光の焦点を、上記記録層に徐々に近づくように移動制御することを特徴とする記録層判別装置。
  5. 請求項1から請求項4のうち、いずれか一項に記載の記録層判別装置であって、
    上記光の焦点が上記記憶媒体の表面、及び上記記録層に移動したタイミングでそれぞれ生成される上記第1のパルスの生成間隔を検出する間隔検出手段と、
    上記間隔検出手段で検出された上記生成間隔に基づいて、上記層間厚決定手段で層間厚として決定された間隔を正規化することで、上記層間厚の値を正規化する手段と
    を有することを特徴とする記録層判別装置。
  6. 請求項1から請求項5のうち、いずれか一項に記載の記録層判別装置であって、
    上記間隔は、時間或いは所定周波数のパルスをカウントしたパルス数であることを特徴とする記録層判別装置。
  7. 記憶媒体に光を照射してこの光の焦点で上記記録媒体を厚さ方向に走査し、この走査により得られる光の反射光に基づいて、少なくとも和信号及びフォーカスエラー信号を生成する記録層判別プログラムであって、
    上記和信号に対して、第1の閾値を設定するステップと、
    上記和信号のレベルが、上記第1の閾値よりも大きなレベルとなる間、第1のパルスを生成するステップと、
    上記フォーカスエラー信号に対して第2の閾値を設定するステップと、
    上記フォーカスエラー信号のレベルが、上記第2の閾値よりも大きなレベルとなる間、
    第2のパルスを生成するステップと、
    上記フォーカスエラー信号に対して、上記第2の閾値よりも小さなレベルの第3の閾値を設定するステップと、
    上記フォーカスエラー信号のレベルが、上記第3の閾値よりも小さなレベルとなる間、
    第3のパルスを生成するステップと、
    上記第1のパルスに基づいて記録層の検出期間を決定するステップと、
    上記検出期間において、最初の上記第2のパルスの検出から最後の上記第3のパルスの検出までの時間間隔、或いは最初の上記第3のパルスの検出から最後の上記第2のパルスの検出までの時間間隔に基づいて、上記記憶媒体の層間厚を決定するステップと、
    上記層間厚の値が所定の値よりも小さな値の場合はその記憶媒体を単層の記憶媒体と決定し、上記層間厚の値が所定の値よりも大きな値の場合はその記憶媒体を多層の記憶媒体と決定するステップと
    をコンピュータに実行させるための記録層判別プログラム。
  8. 請求項7に記載の記録層判別プログラムであって、
    上記記憶媒体の層間厚を決定するステップは、上記検出期間において、上記第2のパルスの立ち下がりが最初に検出されたタイミングから上記第3のパルスの立ち上がりが最後に検出されたタイミングまでの間隔、上記第3のパルスの立ち上がりが最初に検出されたタイミングから上記第2のパルスの立ち下がりが最後に検出されたタイミングまでの間隔、或いは最初に検出された上記第3のパルスの立ち上がりから立ち下がりまでの間の中間のタイミングから最後に検出された上記第2のパルスの立ち上がりから立ち下がりまでの間の中間のタイミングまでの間隔に基づいて、上記記憶媒体の層間厚を決定することを特徴とする記録層判別プログラム。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の記録層判別プログラムであって、
    上記記録媒体を走査するステップでは、上記光の焦点を等速で移動制御することを特徴とする記録層判別プログラム。
  10. 請求項7から請求項9のうち、いずれか一項に記載の記録層判別プログラムであって、
    上記記録媒体を走査するステップでは、上記光の焦点を、上記記録層に徐々に近づくように移動制御することを特徴とする記録層判別プログラム。
  11. 請求項7から請求項10のうち、いずれか一項に記載の記録層判別プログラムであって、
    上記光の焦点が上記記憶媒体の表面、及び上記記録層に移動したタイミングでそれぞれ生成される上記第1のパルスの生成間隔を検出するステップと、
    上記生成間隔に基づいて、上記層間厚決定手段で層間厚として決定された間隔を正規化することで、上記層間厚の値を正規化するステップと
    を有することを特徴とする記録層判別プログラム。
  12. 請求項7から請求項11のうち、いずれか一項に記載の記録層判別プログラムであって、
    上記間隔は、時間或いは所定周波数のパルスをカウントしたパルス数であることを特徴とする記録層判別プログラム。
  13. 記憶媒体に光を照射するステップと、
    上記光の焦点で上記記録媒体を厚さ方向に走査するステップと、
    上記走査により得られる光の反射光に基づいて、少なくとも和信号及びフォーカスエラー信号を生成するステップと、
    上記和信号に対して、第1の閾値を設定するステップと、
    上記和信号のレベルが、上記第1の閾値よりも大きなレベルとなる間、第1のパルスを生成するステップと、
    上記フォーカスエラー信号に対して第2の閾値を設定するステップと、
    上記フォーカスエラー信号のレベルが、上記第2の閾値よりも大きなレベルとなる間、
    第2のパルスを生成するステップと、
    上記フォーカスエラー信号に対して、上記第2の閾値よりも小さなレベルの第3の閾値を設定するステップと、
    上記フォーカスエラー信号のレベルが、上記第3の閾値よりも小さなレベルとなる間、
    第3のパルスを生成するステップと、
    上記第1のパルスに基づいて記録層の検出期間を決定するステップと、
    上記検出期間において、最初の上記第2のパルスの検出から最後の上記第3のパルスの検出までの時間間隔、或いは最初の上記第3のパルスの検出から最後の上記第2のパルスの検出までの時間間隔に基づいて、上記記憶媒体の層間厚を決定するステップと、
    上記層間厚の値が所定の値よりも小さな値の場合はその記憶媒体を単層の記憶媒体と決定し、上記層間厚の値が所定の値よりも大きな値の場合はその記憶媒体を多層の記憶媒体と決定するステップと
    を有することを特徴とする記録層判別方法。
  14. 請求項13に記載の記録層判別方法であって、
    上記記憶媒体の層間厚を決定するステップは、上記検出期間において、上記第2のパルスの立ち下がりが最初に検出されたタイミングから上記第3のパルスの立ち上がりが最後に検出されたタイミングまでの間隔、上記第3のパルスの立ち上がりが最初に検出されたタイミングから上記第2のパルスの立ち下がりが最後に検出されたタイミングまでの間隔、或いは最初に検出された上記第3のパルスの立ち上がりから立ち下がりまでの間の中間のタイミングから最後に検出された上記第2のパルスの立ち上がりから立ち下がりまでの間の中間のタイミングまでの間隔に基づいて、上記記憶媒体の層間厚を決定することを特徴とする記録層判別方法。
  15. 請求項13又は請求項14に記載の記録層判別方法であって、
    上記記録媒体を走査するステップでは、上記光の焦点を等速で移動制御することを特徴とする記録層判別方法。
  16. 請求項13から請求項15のうち、いずれか一項に記載の記録層判別方法であって、
    上記記録媒体を走査するステップでは、上記光の焦点を、上記記録層に徐々に近づくように移動制御することを特徴とする記録層判別方法。
  17. 請求項13から請求項16のうち、いずれか一項に記載の記録層判別方法であって、
    上記光の焦点が上記記憶媒体の表面、及び上記記録層に移動したタイミングでそれぞれ生成される上記第1のパルスの生成間隔を検出するステップと、
    上記生成間隔に基づいて、上記層間厚決定手段で層間厚として決定された間隔を正規化することで、上記層間厚の値を正規化するステップと
    を有することを特徴とする記録層判別方法。
  18. 請求項13から請求項17のうち、いずれか一項に記載の記録層判別方法であって、
    上記間隔は、時間或いは所定周波数のパルスをカウントしたパルス数であることを特徴とする記録層判別方法。
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