JP4393289B2 - フォーカスエラー信号の真偽判定装置、フォーカスエラー信号の真偽判定プログラム、フォーカスエラー信号の真偽判定プログラムを記憶させた記憶媒体、フォーカスエラー信号の真偽判定方法、記憶媒体の種別判別プログラム,記憶媒体の種別判別装置,記憶媒体の種別判別プログラムを記憶させた記憶媒体、及び記憶媒体の種別判別方法 - Google Patents

フォーカスエラー信号の真偽判定装置、フォーカスエラー信号の真偽判定プログラム、フォーカスエラー信号の真偽判定プログラムを記憶させた記憶媒体、フォーカスエラー信号の真偽判定方法、記憶媒体の種別判別プログラム,記憶媒体の種別判別装置,記憶媒体の種別判別プログラムを記憶させた記憶媒体、及び記憶媒体の種別判別方法 Download PDF

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Description

本発明は、本発明は、例えばビデオゲーム機,デジタルビデオディスク装置,光磁気ディスク装置,磁気ディスク装置等に適用して好適な、記憶媒体の種別判別プログラム,記憶媒体の種別判別装置,記憶媒体の種別判別プログラムを記憶させた記憶媒体、及び記憶媒体の種別判別方法に関する。
従来、CD−ROM等のように、1面のみ記録面を有する「単層」の二次元構成を有する記憶媒体が知られている。
また、DVDや蛍光多層ディスク(FMD:Fluorescent Multilayer Disc)等のように、単層の二次元構成の他、記録層を複数層積層した「多層」の三次元構成を有する記憶媒体(三次元記憶媒体)も知られている。
このような三次元記憶媒体を取り扱う機器においては、記録層が1層である単層の記憶媒体及び記録層が2層以上である多層の記憶媒体の互換性が求められるが、両方の記憶媒体を取り扱い可能とするためには、レーザレベルや各信号の利得等の設定を単層の記憶媒体と多層の記憶媒体とで変更する必要がある。
このため、三次元記憶媒体を取り扱う機器の場合、記録や再生に先立って、その記憶媒体が単層の記憶媒体であるか、或いは多層の記憶媒体であるかを判別し、この判別結果に基づいて各部の設定を変更してその記憶媒体に対して記録や再生を行うようになっている。
例えば、多層のDVDを取り扱うDVD装置の場合、光学ピックアップを所定の位置から徐々にDVDに近づけていくことで光学ピックアップから得られる再生信号(和信号=RF信号)の信号レベルの違いに基づいて単層と多層の判別やDVD−RW等の相変化ディスクの判別を行うようになっており(レベル判別方法、特許文献1参照)、或いは光学ピックアップを所定の位置から徐々にDVDに近づけていくことで光学ピックアップから得られるフォーカスエラー信号(FE信号)のエラー数をカウントし、このカウント値に基づいて単層と多層の判別を行うようになっている(フォーカスエラーカウント方法、特許文献2参照)。
具体的には、上記レベル判別方法において、光学ピックアップを一定のレーザレベルとし、この光学ピックアップを所定の位置から徐々にDVDに近づけていく(例えば、ディスクから離れた位置(Disc Far)よりディスクに近い位置(Disc Near)へと光学ピックアップを近づけていく)と、まず、ポリカーボネート樹脂等のディスクの保護膜からの反射光による再生信号(ディスク表面反射信号)を得ることができ、続いて記録層(信号面)からの反射光による再生信号(信号面反射信号)を得ることができる。
図13に、記録層が1層であるDVD(以下、単層DVDという)の場合のディスク表面反射信号及び信号面反射信号を示す。また、図14に、記録層が2層以上であるDVD(以下、多層DVDという)の場合のディスク表面反射信号及び信号面反射信号をそれぞれ示す。
この図13及び図14を見比べてわかるように、ディスク表面反射信号は、単層DVD(図13)及び多層DVD(図14)の両ディスクともレベル差は無いが、信号面反射信号は、単層DVDの場合、1層の記録面に対応する一つのピークレベルを有し、また、レベル自体も大きくなっている。これに対して、多層DVDの場合、信号面反射信号は、複数の記録面に対応する複数のピークレベルを有し(この図14に示す例の場合、記録層が2層のDVDであるため、2つのピークレベルとなっている。)、また、レベル自体も、各層の光の透過率の違いや各層間に間隙部が存在することによる光の乱反射等により、単層DVDと比べて低くなっている(反射レベルP1>反射レベルP2)。
このため、レベル判別方法においては、単層DVDから得られる信号面反射信号のピークレベルと、多層DVDから得られる信号面反射信号のピークレベルとの間のレベルとなる閾値を設定し、信号面反射信号の信号レベルがこの閾値以上のレベルであった場合はそのDVDは単層DVDと判別し、信号面反射信号の信号レベルがこの閾値以下のレベルであった場合はそのDVDは多層DVD、若しくは低反射記憶媒体(DVD−RW等の相変化ディスク)と判別する。これにより、単層の記憶媒体、多層の記憶媒体、または低反射記憶媒体であるかどうかを判別することができる。
これに対して、上記フォーカスエラーカウント方法において、光学ピックアップを一定のレーザレベルとし、この光学ピックアップを所定の位置から徐々にDVDに近づけていくと、単層DVDの場合、記録面に対する合焦の前後にかけて図15に示すようなフォーカスエラー信号(FE)を得ることができ、また、多層DVDの場合、記録面に対する合焦の前後にかけて図16に示すようなフォーカスエラー信号(FE)を得ることができる。
フォーカスエラーカウント方法においては、このフォーカスエラー信号に対してハイレベル用の閾値(FcmpH Slice Level)を設定し、フォーカスエラー信号がこのハイレベル用の閾値以上となっている間、ハイレベルとなる信号であるFcmpH信号を形成する。
或いは、フォーカスエラー信号に対してローレベル用の閾値(FcmpL Slice Level)を設定し、フォーカスエラー信号がこのローレベル用の閾値以下となっている間、ハイレベルとなる信号であるFcmpL信号を形成する。
図15に示すFcmpH信号或いはFcmpL信号と、図16に示すFcmpH信号或いはFcmpL信号とを見比べてわかるように、単層DVDの場合、図15に示すようにFcmpH信号或いはFcmpL信号のパルス数は1つであるが、多層DVDの場合、図16に示すようにFcmpH信号或いはFcmpL信号のパルス数が複数となる(図16に示す例の場合、記録層が2層のDVDであるため、FcmpH信号及びFcmpL信号のパルス数は2つとなっている。)。
このため、フォーカスエラーカウント方法においては、このパルス数をカウントし、パルス数が1つの場合は単層DVDと判別し、パルス数が複数の場合は多層DVDと判別する。これにより、DVDの記録層が単層であるか多層であるかを判別することができる。
特開平10−134498号 特開2000−228049号
しかし、従来の単層又は多層の判別方法である「レベル判別方法」及び「フォーカスエラーカウント方法」は、いずれの方法も再生信号或いはフォーカスエラー信号の信号レベルに対する依存度が大きかったため、以下の問題を生じていた。
すなわち、「レベル判別方法」は、記録再生時の各種ゲインの設定の判断には有効であるが、単層又は多層の判別には、各機器毎に最適なレベルの閾値設定が必要であることや、経年変化によるメディアの反射率のバラツキに対する許容度が狭いという問題があった。
一方、「フォーカスエラーカウント方法」は、「レベル判別方法」の機器と同様の理由により、ハイレベル用の閾値(FcmpH Slice Level)或いはローレベル用の閾値(FcmpL Slice Level)を最適なレベルに設定することは困難であり、カウント用のパルスが正確に形成されない問題と共に、以下に説明する偽パルスの発生により正確なパルス数のカウントを行うことができないという問題があった。
すなわち、フォーカスエラー信号(FE)は、フォーカスエラーの検出方法,光学ピックアップの光学設計,温度変化,信号利得等により、合焦点の前後において、図15及び図16に示すように信号波形に「うねり」を生ずることがあるが、このうねりのレベルがハイレベル用の閾値(FcmpH Slice Level)以上のレベル、或いはローレベル用の閾値(FcmpL Slice Level)以下のレベルとなった場合に、図15及び図16に点線の波形のパルスで示すように、本来、発生するはずのない偽パルスが発生する。
「フォーカスエラーカウント方法」の場合、FcmpH信号或いはFcmpL信号のパルス数をカウントすることで単層又は多層の判別を行っているため、このような偽パルスが発生するとFcmpH信号或いはFcmpL信号のパルス数のカウント値が、本来のカウント値とは異なるカウント値となり、正確な単層又は多層の判別が困難となるおそれがある。
例えば、図15に示す単層DVDの場合、FcmpH信号或いはFcmpL信号のパルス数のカウント値は、本来「1」のはずであるが、点線の波形の偽パルスもカウントされてしまうため、カウント値が「2」となり、単層DVDのはずが、多層DVDであると誤って判別されてしまうおそれがある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、「フォーカスエラーカウント方法」及び「レベル判別方法」に代わる新規な種別判別方法を提供すると共に、機器毎の特性差,記憶媒体の反射率のバラツキ,環境温度の変化、及びフォーカスエラー信号のうねりにより発生する偽パルスに影響されることなく正確に記憶媒体の単層/多層の種別を判別する、記憶媒体の種別判別プログラム,記憶媒体の種別判別装置,記憶媒体の種別判別プログラムを記憶させた記憶媒体、及び記憶媒体の種別判別方法の提供を目的とする。
本発明は、記憶媒体からの再生出力のうち記録層に対応する再生出力が得られる期間を判別期間として設定し、この判別期間において、上記記録層に対応する再生出力の振幅に基づいて再生出力レベルを検出する。
そして、上記判別期間内に検出される再生出力のうち所定レベルよりも大きな再生出力レベルを有する再生出力数をカウントし、このカウント数に応じて記録媒体の種別を判別する。
本発明は、機器毎の特性差,記憶媒体の反射率のバラツキ,環境温度の変化,及び再生出力のうねり等により発生する偽パルスに影響されることなく正確に記憶媒体の種別を判別することができる。
本発明は、記録層が1層である単層及び記録層が2層以上である多層の両方の記憶媒体に記憶されているビデオゲームプログラムを再生してビデオゲームを実行するビデオゲーム装置に適用することができる。
上記単層の記憶媒体としては、例えばCD,片面側にのみ1層の記録層が設けられているDVD(1層DVD)、片面に1層及び他面に1層の記録層がそれぞれ設けられているDVD(両面2層DVD)等が含まれる。
また、多層の記憶媒体としては、例えば片面側にのみ複数の記録層が設けられているDVD(片面多層DVD)、片面及び他面にそれぞれ複数の記録層が設けられているDVD(両面多層DVD)、及び相変化ディスク(DVD−R,DVD−RW)等が含まれる。
[実施の形態の構成]
この本発明の第1の実施の形態となるビデオゲーム装置は、ビデオゲームの実行機能の他、図1に示すようなディスク1の記録層数を判別して、該ディスク1の種別(単層/多層)を判別するディスクの種別判別機能を有している。
具体的には、この実施の形態のビデオゲーム装置は、DVDの種別判別機能として、ディスク1を角速度一定或いは線速度一定で回転させるスピンドルモータ2と、ディスク1に対してレーザビームを照射すると共に、このレーザビームの反射光に基づいて、フォーカスエラー信号,トラッキングエラー信号,RF信号(信号復調用の和信号)、及びディスク1の反射率を示すPI信号(和信号の低域成分を抽出した信号)等のフォトディテクタ信号(Photo Detector信号)を形成する光学ピックアップ3とを有している。
また、このビデオゲーム装置は、光学ピックアップ3をディスク1の径方向に沿って移動制御する送り用モータ4と、光学ピックアップ3からのフォトディテクタ信号を所定の利得で演算増幅して出力するRFアンプ5とを有している。
また、このビデオゲーム装置は、RFアンプ5を介して供給されるフォーカスエラー信号に設定されるハイレベル用の閾値に基づいて該フォーカスエラー信号を2値化したFcmpH信号を形成するFcmpHコンパレータ7と、RFアンプ5を介して供給されるフォーカスエラー信号に設定されるローレベル用の閾値に基づいて該フォーカスエラー信号を2値化したFcmpL信号を形成するFcmpLコンパレータ8と、各コンパレータ7,8により形成されたFcmpH信号及びFcmpL信号に基づいて、RFアンプ5を介して供給されるフォーカスエラー信号のピークレベルとボトムレベルを検出するピークボトム検出器6とを有している。
また、このビデオゲーム装置は、RFアンプ5を介して供給されるディスクの反射率を示すディスク反射信号(PI信号)のピークレベルを検出するピーク検出器9と、所定の閾値に基づいてPI信号を2値化することで形成されたFOK信号を形成するFOKコンパレータ10と、RFアンプ5を介して供給されるRF信号を復調する信号復調用DSP11とを有している。
また、このビデオゲーム装置は、RFアンプ5を介して供給されるフォーカスエラー信号,トラッキングエラー信号,RF信号及びPI信号等に基づいてドライバ13を制御することで、スピンドルモータ2の回転制御,光学ピックアップ3の送り制御等を行うサーボ処理DSP12と、FcmpHコンパレータ7,FcmpLコンパレータ8,FOKコンパレータ10に各閾値の設定等を行うサーボ処理マイクロコンピュータ14(サーボ処理マイコン)とを有している。
光学ピックアップ3は、前述のフォトディテクタに加え、2軸アクチュエータ15及び対物レンズ16を有している。
[再生行程]
次に、このような構成を有するビデオゲーム装置におけるディスク1に記録されている情報の再生が開始されるまでの動作(再生行程)を説明する。
図2は、この再生行程の流れを示すフローチャートである。このフローチャートに示す再生行程の実行プログラムは、ビデオゲーム装置本体内に設けられているROM17に予め記憶されており、サーボ処理マイコン14が、このROM17から再生行程の実行プログラムを読み出して実行制御するようになっている。
なお、このフローチャートに示す再生行程の実行プログラムをディスク1に記憶しておき、サーボ処理マイコン14が、このディスク1から実行プログラムを読み出して、例えば最初はRAMやHDD等の記憶部に記憶制御しておき、次回からこの記憶部に記憶された再生行程の実行プログラムに基づいて、ディスク1に記録されている情報の再生を開始するようにしてもよい。
また、このフローチャートに示す再生行程の実行プログラムを、インターネット等のネットワーク上のサーバ装置からダウンロードしてRAMやHDD等の記憶部に記憶しておき、サーボ処理マイコン14が、この記憶部から実行プログラムを読み出して実行制御するようにしてもよい。
このような図2のフローチャートに示す再生行程は、ビデオゲーム装置のサーボ処理マイコン14が、ディスク1の装着を検出したタイミングでスタートとなり、ステップS1に移行する。
ステップS1では、サーボ処理マイコン14が、当該ビデオゲーム装置に装着されたディスク1がCDであるかDVDであるかの判別を行う。
具体的には、CDのディスク表面からディスク内部の記録層までの間の距離は、DVDのディスク表面からディスク内部の記録層までの間の距離よりも長くなっている。このため、サーボ処理マイコン14は、サーボ処理DSP12及びドライバ13を介して、ディスク1に照射されるレーザビームの焦点が、ディスク1の記録層から離れた位置から該記録層に対して徐々に近づくように移動制御する。
光学ピックアップ3は、この移動制御に対応して、図3に示すようなディスク反射信号(PI信号)を形成する。この図3からわかるように、PI信号としては、レーザビームの焦点がディスク1の表面に移動したタイミングで小レベルのPI信号が得られ、また、レーザビームの焦点がディスク1内の記録層に移動したタイミングで大レベルのPI信号が得られる。CDの場合、この小レベルのPI信号が検出されてから大レベルのPI信号が検出されるまでの時間が、DVDの場合よりも長くなる。
このため、サーボ処理DSP12は、RFアンプ5を介して供給されるPI信号の、小レベルのPI信号が検出されてから大レベルのPI信号が検出されるまでの時間を検出し、この時間に基づいて、ビデオゲーム装置に装着されたディスク1がCDであるかDVDであるかを判別し、この判別出力をサーボ処理マイコン14に供給する。
サーボ処理マイコン14は、サーボ処理DSP12から、ビデオゲーム装置に装着されたディスク1がCDであることを示す判別出力が供給された場合、そのままこの図2に示すフローチャートの再生行程を終了し、再生系の各増幅器の利得をCD再生用の利得に制御して、CDの再生動作に移行する。
これに対して、サーボ処理マイコン14は、サーボ処理DSP12から、ビデオゲーム装置に装着されたディスク1がDVDであることを示す判別出力が供給された場合、そのままこの再生行程をステップS2に移行して、PI信号のレベル測定を行う。そして、ステップS3において、この測定したPI信号のレベルに応じて、再生系の各増幅器の利得をDVD再生用の利得に設定制御し、この再生行程をステップS4に進める。
次に、サーボ処理マイコン14は、ステップS4において、以下に説明する流れでDVDの記録層が単層又は多層であるかの単層多層判別を行い、ステップS5において、フォーカスの引き込みを行い、この判別したDVDの種別に対応するサーボ系の自動調整を行う。そして、ステップS6において、DVDに記録されている情報の再生を開始する。これにより、DVDの記録層数に対応した再生動作が開始されることとなり、この図2のフローチャートに示す再生行程が終了となる。
[単層多層判別動作]
次に、図5のフローチャートに、上述のステップS4におけるDVDの単層多層判別動作の流れを示す。なお、以下、一例として、この単層多層判別は、記録層が1層である単層DVDと記録層が2層である2層DVDの判別を行うものとして説明を進める。
この図5のフローチャートは、図2のフローチャートのステップS3において、当該ビデオゲーム装置の再生系の各増幅器の利得がDVD再生用の利得に設定されることでスタートとなり、このDVDの単層多層判別行程がステップS11に進む。
このビデオゲーム装置の場合、ディスク1の単層多層判別は、ディスク1の内周側で行うようになっている。なお、ディスク1の単層多層判別は、ディスク1の外周側や、内周と外周の中間部分等で行ってもよい。このため、サーボ処理マイコン14は、ステップS11において、光学ピックアップ3の対物レンズ16を、ディスク1の内周側所定位置で、ディスク1から所定の距離だけ離れた位置(Farの位置)となるように、サーボ処理DSP12及びドライバ13を介して2軸アクチュエータ15を移動制御する(レンズダウン)。
次に、サーボ処理マイコン14は、ステップS12において、サーボ処理DSP12及びドライバ13を介して光学ピックアップ3の半導体レーザを点灯制御してディスク1の内周面にレーザビームを照射制御すると共に、上記所定の距離だけ離れた位置(Farの位置)にある対物レンズ16を、ディスク1の保護膜に近接した位置(Nearの位置)まで等速で徐々に近づけるように2軸アクチュエータ15を駆動制御する。これにより、レーザビームの焦点は、ディスク1の記録層に対して等速で徐々に近づくように移動することとなる。
次に、光学ピックアップ3からディスク1に対してレーザビームが照射されると、このレーザビームがディスク1により反射されて反射光が生ずる。この反射光は、光学ピックアップ3内に設けられたフォトディテクタにより受光され、そして、この反射光の受光光量及び受光状態に応じたフォーカスエラー信号(FE信号:例えば非点収差法で形成)及びディスク反射信号(PI信号)が形成されることとなる。
このうち、フォーカスエラー信号は、ピークボトム検出器6,FcmpHコンパレータ7、及びFcmpLコンパレータ8に供給される。また、PI信号は、ピーク検出器9及びFOKコンパレータ10に供給される。
図3は単層のDVDのPI信号を、図4は2層DVDのPI信号をそれぞれ示しているが、この図3及び図4中、点線で示すようにPI信号に対しては、記録層に対応するPI信号(=信号面反射に対応するPI信号)を2値化するための閾値が設定されている。
サーボ処理マイコン14は、FOKコンパレータ10に対してこの閾値の設定を行っている。FOKコンパレータ10は、この閾値に基づいて記録層に対応するPI信号を2値化することで、図3及び図4に示すように、レーザビームの焦点が記録層を移動する時間分、ハイレベルとなるFOK信号を形成し、これをサーボ処理マイコン14に供給する。
ステップS13では、サーボ処理マイコン14が、このFOK信号の立ち上がりエッジを検出し、この立ち上がりエッジのタイミングで、図1に示すタイマ18に設定した時間のカウントダウン(カウントアップでもよい。また、時間ではなく所定クロックのクロック数をカウントするようにしてもよい。)を開始制御する。これにより、この単層多層判別行程がステップS14に進む。
図3及び図4に示すフォーカスエラー信号を見比べてわかるように、通常、ディスク1が単層の場合、このFOK信号がハイレベルとなる時間内に1周期分のフォーカスエラー信号が現れ、ディスク1が2層の場合、このFOK信号がハイレベルとなる時間内に2周期分のフォーカスエラー信号が現れる。このため、タイマ18に設定する時間(カウントダウン時間)としては、図3及び図4に示すようにFOK信号がハイレベルとなる時間を設定すればよいが、このビデオゲーム装置の場合、FOK信号が、本来、ハイレベルとなるべき時間に所定の時間を加算した時間をタイマ18に設定するようになっている。
このように、カウントダウン時間を長めに設定することで、各装置に生じ得る対物レンズ16の移動速度のバラツキを抑えることができる。
次に、この単層多層判別においては、前述のようにレーザビームの焦点を、上記Farの位置から上記Nearの位置まで等速で移動制御するが、この焦点移動制御により、該レーザビームの焦点は、第1の記録層(Layer0)、第2の記録層(Layer1)の順に移動することとなり、各記録層にレーザビームの焦点が移動したタイミングで、それぞれ大きな振幅のフォーカスエラー信号が得られることとなる。
このため、サーボ処理マイコン14は、ステップS14において、第1の記録層(Layer0)にレーザビームの焦点が移動したタイミングで得られるフォーカスエラー信号のピークからボトムまでの間のレベル(L0 Level)を検出する。
図6〜図8に、単層DVDの記録層に対してレーザビームの焦点が移動したタイミングで得られるフォーカスエラー信号と、上記FOK信号と、このフォーカスエラー信号のレベルが、該フォーカスエラー信号に設定されているハイレベルの閾値(FcmpH Slice Level)以上のレベルとなっている間、ハイレベルとなるFcmpH信号と、フォーカスエラー信号のレベルが、該フォーカスエラー信号に設定されているローレベルの閾値(FcmpL Slice Level)以下のレベルとなっている間、ハイレベルとなるFcmpL信号の各波形図を示す。
このうち、図6は、主となるフォーカスエラー信号の前後に現れるうねり成分のレベルが、上記ハイレベルの閾値以下、及び上記ローレベルの閾値以上となっている場合の波形図である。この場合、FcmpH信号及びFcmpL信号に対して、うねり成分による偽パルス(図7及び図8に点線で示すパルスを参照)は発生していない。
これに対して、図7及び図8は、主となるフォーカスエラー信号の前後に現れるうねり成分のレベルが、上記ハイレベルの閾値以上、及び上記ローレベルの閾値以下となっている場合の波形図であり、図8は図7よりもうねり成分のレベルが大きい場合の波形図である。
この場合、FcmpH信号は、主となるフォーカスエラー信号がハイレベルの閾値以上のレベルとなっている間ハイレベルとなり、FcmpL信号は、主となるフォーカスエラー信号がローレベルの閾値以下のレベルとなっている間ハイレベルとなる。また、図7及び図8に点線のパルスとして示すように、うねり成分のレベルがハイレベルの閾値以上のレベルとなっている間、FcmpH信号に対してハイレベルの偽パルスが発生し、うねり成分のレベルがローレベルの閾値以下のレベルとなっている間、FcmpL信号に対してハイレベルの偽パルスが発生する。
同様に、図9〜図11に、2層DVDの記録層に対してレーザビームの焦点が移動したタイミングで得られるフォーカスエラー信号と、上記FOK信号と、このフォーカスエラー信号のレベルが、該フォーカスエラー信号に設定されているハイレベルの閾値(FcmpH Slice Level)以上のレベルとなっている間、ハイレベルとなるFcmpH信号と、フォーカスエラー信号のレベルが、該フォーカスエラー信号に設定されているローレベルの閾値(FcmpL Slice Level)以下のレベルとなっている間、ハイレベルとなるFcmpL信号の各波形図を示す。
このうち、図9は、主となるフォーカスエラー信号の前後に現れるうねり成分のレベルが、上記ハイレベルの閾値以下、及び上記ローレベルの閾値以上となっている場合の波形図である。この場合、FcmpH信号及びFcmpL信号に対して、うねり成分による偽パルス(図10及び図11に点線で示すパルスを参照)は発生していない。
これに対して図10及び図11は、主となるフォーカスエラー信号の前後に現れるうねり成分のレベルが、上記ハイレベルの閾値以上、及び上記ローレベルの閾値以下となっている場合の波形図であり、図11は図10よりもうねり成分のレベルが大きい場合の波形図である。
この場合、FcmpH信号は、主となるフォーカスエラー信号がハイレベルの閾値以上のレベルとなっている間ハイレベルとなり、FcmpL信号は、主となるフォーカスエラー信号がローレベルの閾値以下のレベルとなっている間、ハイレベルとなる。また、図10及び図11に点線のパルスとして示すように、うねり成分のレベルがハイレベルの閾値以上のレベルとなっている間、FcmpH信号に対してハイレベルの偽パルスが発生し、うねり成分のレベルがローレベルの閾値以下のレベルとなっている間、FcmpL信号に対してハイレベルの偽パルスが発生する。
サーボ処理マイコン14は、図1に示すFcmpHコンパレータ7に対して上記ハイレベルの閾値(FcmpH Slice Level)を設定しており、また、FcmpLコンパレータ8に対して上記ローレベルの閾値(FcmpL Slice Level)を設定している。
FcmpHコンパレータ7は、RFアンプ5から供給されるフォーカスエラー信号のレベルが、このハイレベルの閾値(FcmpH Slice Level)以上のレベルとなっている間ハイレベルとなるFcmpH信号を形成し、これをサーボ処理マイコン14に供給する。
また、FcmpLコンパレータ8は、RFアンプ5から供給されるフォーカスエラー信号のレベルが、このローレベルの閾値(FcmpL Slice Level)以下のレベルとなっている間、ハイレベルとなるFcmpL信号を形成し、これをサーボ処理マイコン14に供給する。
ピークボトム検出器6には、各コンパレータ7,8により検出されたFcmpH信号及びFcmpL信号が、サーボ処理マイコン14を介して供給されている。ピークボトム検出器6は、FcmpH信号の立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの間で一番大きな値を示すフォーカスエラー信号の値を、該フォーカスエラー信号のピーク値としてサーボ処理マイコン14に供給する。サーボ処理マイコン14は、このピーク値を第1の記録層のピーク値(L0peak)として記憶する。
また、ピークボトム検出器6は、FcmpL信号の立ち上がりエッジからFcmpL信号の立ち下がりエッジまでの間で一番小さな値を示すフォーカスエラー信号の値を、該フォーカスエラー信号のボトム値としてサーボ処理マイコン14に供給する。サーボ処理マイコン14は、このボトム値を第1の記録層のボトム値(L0bottom)として記憶する。
そして、サーボ処理マイコン14は、このピーク値(L0peak)及びボトム値(L0bottom)に基づいて、第1の記録層(Layer0)にレーザビームの焦点が移動したタイミングで得られるフォーカスエラー信号のピークからボトムまでの間のレベル(L0 Level)を検出する。これが、ステップS14の動作である。
なお、このL0 Levelを検出する段階において、上記FOK信号の立ち上がりエッジのタイミングでカウントダウンが開始されるタイマ18からのカウント値が「0」になったにも拘わらず、上記FcmpH信号の立ち上がりエッジを検出できない場合、サーボ処理マイコン14は、当該ビデオゲーム装置に取り扱いできないディスク(規格外ディスク)が装着されたものと判断して、例えばユーザに対してエラーメッセージの表示等を行う。
次に、ステップS15では、ピークボトム検出器6が、上記L0 Levelを検出したときに用いたFcmpH信号の次のFcmpH信号の立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの間で一番大きな値を示すフォーカスエラー信号の値を、該フォーカスエラー信号のピーク値としてサーボ処理マイコン14に供給する。サーボ処理マイコン14は、このピーク値を第2の記録層のピーク値(L1peak)として記憶する。
また、ピークボトム検出器6は、上記L0 Levelを検出したときに用いたFcmpL信号の次のFcmpL信号の立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの間で一番小さな値を示すフォーカスエラー信号の値を、該フォーカスエラー信号のボトム値としてサーボ処理マイコン14に供給する。サーボ処理マイコン14は、このボトム値を第2の記録層のボトム値(L1bottom)として記憶する。
そして、サーボ処理マイコン14は、このピーク値(L1peak)及びボトム値(L1bottom)に基づいて、第2の記録層(Layer1)にレーザビームの焦点が移動したタイミングで得られるフォーカスエラー信号のピークからボトムまでの間のレベル(L1 Level)を検出する。
次に、ステップS16では、サーボ処理マイコン14が、上記L0 Level,上記L1 Level,所定の定数K,記録層でのフォーカスエラー信号としてはあり得ない程小さなレベルを示すMin Level(ミニマムレベル)、及びタイマ18のカウント値に基づいて、以下に説明する判断を行う。
なお、「所定の定数K」の値は、ディスクフォーマットの各記録層毎の反射率規格、及びフォーカスエラー信号のうねり成分の大きさ等に基づいて決定されている。
具体的には、この例においては、第1の記録層のフォーカスエラー信号のピーク(上記L0peak及び上記L1peak)〜ボトム(L0bottom及びL1bottom)間のレベルと、第2の記録層のフォーカスエラー信号のピーク(上記L0peak及び上記L1peak)〜ボトム(L0bottom及びL1bottom)間のレベルとの差は、最大で1:3以下であると想定している。また、記録層に対応するフォーカスエラー信号のレベルの1/3(約33%)以下のレベルの信号が検出された場合、その信号はうねり成分と判断するようにしている。そして、「所定の定数K」としては、「K=3(或いはK=3〜5程度)」が設定されている。
図12に、サーボ処理マイコン14で行われる上記各値に基づく判断の一覧を示す。
1.判断A
この図12において、まず、第1の記録層(Layer0)にレーザビームの焦点が移動したタイミングで得られるフォーカスエラー信号のピークからボトムまでの間のレベル(L0 Level)、及び第2の記録層(Layer1)にレーザビームの焦点が移動したタイミングで得られるフォーカスエラー信号のピークからボトムまでの間のレベル(L1 Level)が、記録層でのフォーカスエラー信号としてはあり得ない程小さなレベルを示すMin Level(ミニマムレベル)よりも小さいレベルである場合、サーボ処理マイコン14は、「判断A」として、そのL0 Level及びL1 Levelの各信号は共にうねり成分であると判断する。
これは、図8及び図11に示すように、主となるフォーカスエラー信号に対応するFcmpH信号及びFcmpL信号の前段に、点線で描く偽パルスが2回連続して現れる場合である。
この場合、主となるフォーカスエラー信号に対応するFcmpH信号及びFcmpL信号は未だ検出されていないこととなるため、サーボ処理マイコン14は、図5のフローチャートに示すように単層多層判別行程をステップS16からステップS14に移行させ、このステップS14から新たにL0 Level及びL1 Levelの検出を行う。
これにより、FcmpH信号及びFcmpL信号の偽パルスを破棄し、真のFcmpH信号及びFcmpL信号を検出すべく、該FcmpH信号及びFcmpL信号の検出動作を再開することができる。
2.判断B
次に、第1の記録層のL0 Levelで第2の記録層のL1 Levelを除算した値(L1 Level/L0 Level)が上記定数Kの値よりも大きく、かつ、L1 LevelがMin Levelよりも大きな値である場合、サーボ処理マイコン14は、「判断B」として、そのL0 Levelはうねり成分であると判断する。
すなわち、L1 LevelがMin Levelよりも大きな値であるということは、このL1 Levelは、主となるフォーカスエラー信号に対応する値であることを示す。そして、この主となるフォーカスエラー信号に対応するL1 Levelを第1の記録層のL0 Levelで除算した結果、定数Kの値よりも大きな値となったということは、L0 Levelは、主となるフォーカスエラー信号としては考えられない非常に小さな値であることを示す。
これは、図7及び図10に示すように、主となるフォーカスエラー信号に対応するFcmpH信号及びFcmpL信号の前段に、点線で描く偽パルスが1回現れる場合である。
従って、最初に検出された第1の記録層に対応するL0 Levelは、偽パルスに基づいて検出された値であり、次に検出された第2の記録層に対応するL1 Levelが、第1の記録層に対応する真のL0 Levelであるため、サーボ処理マイコン14は、図5のフローチャートに示すように単層多層判別行程をステップS16からステップS18に移行させる。
ステップS18では、サーボ処理マイコン14が、最初に検出された第1の記録層に対応するL0 Levelを破棄し、次に検出された第2の記録層に対応するL1 Levelを第1の記録層に対応するL0 Levelとして記憶する。そして、この単層多層判別行程をステップS15に移行させ、このステップS15において、再度L1 Levelの検出を行う。
これにより、FcmpH信号及びFcmpL信号の偽パルスを破棄し、真のFcmpH信号及びFcmpL信号を検出すべく、該FcmpH信号及びFcmpL信号の検出動作を再開することができる。
3.判断C
次に、第2の記録層のL1 Levelで第1の記録層のL0 Levelを除算した値(L0 Level/L1 Level)が上記定数Kの値よりも大きく、かつ、L0 LevelがMin Levelよりも大きな値であり、さらに、タイマ18によるカウントダウンがタイムアップしていない場合(=計測期間内である場合)、サーボ処理マイコン14は、「判断C」として、そのL1 Levelはうねり成分であると判断する。
すなわち、L0 LevelがMin Levelよりも大きな値であるということは、このL0 Levelは、主となるフォーカスエラー信号に対応する値であることを示す。そして、この主となるフォーカスエラー信号に対応するL0 Levelを第2の記録層のL1 Levelで除算した結果、定数Kの値よりも大きな値となったということは、L1 Levelは、主となるフォーカスエラー信号としては考えられない非常に小さな値であることを示す。そして、L1 Levelが検出されたにも拘わらずタイムアップしていないということは、このL1 Levelは偽パルスに対応するものであり、真のL1 Levelは未だ検出されていないことを示す。
このため、サーボ処理マイコン14は、「判断C」として図5のフローチャートに示すように単層多層判別行程をステップS16からステップS15に移行させ、再度L1 Levelの検出を行う。
これにより、FcmpH信号及びFcmpL信号の偽パルスを破棄し、真のFcmpH信号及びFcmpL信号を検出すべく、該FcmpH信号及びFcmpL信号の検出動作を再開することができる。
4.判断D
次に、第2の記録層のL1 Levelを検出する際に、タイマ18によるカウントダウンが終了しており(=計測期間が終了しており)、かつ、第1の記録層のL0 LevelがMin Levelよりも大きな値であった場合、これは、第2の記録層はディスク1上に存在せず、しかも、既に検出されている第1の記録層のL0 Levelは、主となるフォーカスエラー信号に対応する値であることを示している。
これは、図6に示すように偽パルスが現れず、主となるフォーカスエラー信号のFcmpH信号及びFcmpL信号がそれぞれ一つずつ検出される場合である。
このため、サーボ処理マイコン14は、「判断D」として図5のフローチャートに示すように単層多層判別行程をステップS16からステップS17に移行させ、このステップS17において、現在、当該ビデオゲーム装置に装着されているディスク1は単層DVD(シングルレイヤディスク)であると判別して、この図5のフローチャートに示す単層多層判別行程を終了する。これにより、記録層が1層である単層DVDを正確に判別することができる。
なお、片面及び他面にそれぞれ1層ずつ記録層が設けられたDVDは、ディスクを全体的に見れば、記録層が2つ存在するため、多層の記憶媒体である。しかし、一つの面に対して記録層が一つしか存在しない。このため、この片面及び他面にそれぞれ1層ずつ記録層が設けられたDVDは、この判断Dにおいて、単層のDVDとして判別される。
5.判断E
次に、第1の記録層のL0 Levelで第2の記録層のL1 Levelを除算した値(L1 Level/L0 Level)が上記定数Kの値よりも小さく、かつ、L0 Level及びL1 Levelが共にMin Levelよりも大きな値である場合、これは、L0 LevelとL1 Levelが同程度のレベルを有し、しかも、L0 Level及びL1 Level共にMin Levelよりも大きな値であるため、L0 Level及びL1 Level共に主となるフォーカスエラー信号に対応するものと判断することができる。
これは、図9に示すように偽パルスが現れず、主となるフォーカスエラー信号のFcmpH信号及びFcmpL信号がそれぞれ二つずつ検出される場合である。
このため、サーボ処理マイコン14は、「判断E」として、図5のフローチャートに示すように単層多層判別行程をステップS16からステップS19に移行させ、このステップS19において、現在、当該ビデオゲーム装置に装着されているディスク1は記録層が2層である2層DVD(デュアルレイヤディスク)であると判別して、この図5のフローチャートに示す単層多層判別行程を終了する。これにより、記録層が2層である2層DVDを正確に判別することができる。
[実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、この実施の形態のビデオゲーム装置は、各記録層から得られる再生出力(この例の場合、フォーカスエラー信号)の相対比率を用いてディスク1の記録層が単層であるか多層であるかの判別を行う。このため、ディスク1からの再生出力レベルに対する許容範囲が広く、反射率が異なるディスクや、温度,経時変化による再生出力のレベル変動にも対応して、正確にディスクの単層多層判別を行うことができる。
従って、この実施の形態によれば、再生出力のレベル変動に影響されないため、単層多層判別機能が設けられたビデオゲーム装置等の工場出荷時における、例えば各種閾値の調整等を省略することができる。
また、再生出力の振幅を利用して単層多層判別を行うようになっているため、1周期の振幅の前半と後半のバランスが崩れている再生出力が得られた場合でも、正確にディスクの記録層数の判別、つまり単層多層判別を行うことができる。
[実施の形態の変形例]
なお、上述の実施の形態の説明では、光学ピックアップ3の対物レンズ16をFar位置からNear位置にかけて等速に移動制御することとしたが、対物レンズ16をNear位置からFar位置にかけて等速に移動制御するようにしてもよい。この場合、フォーカスエラー信号の波形は、上記対物レンズ16をFar位置からNear位置に移動制御した場合に対して反転した波形となるため、単層多層判別行程も、この反転した波形に対応するように適宜変更すればよい。
また、上述の各実施の形態の説明では、本発明をDVDの再生機能を有するビデオゲーム装置に適用することとしたが、本発明は、この他、例えばDVDプレーヤ装置,DVD記録再生装置等の他の機器に適用してもよく、単層構造及び多層構造の両方の層構造が存在する記憶媒体を取り扱う機器であればどのような機器でも適用することができる。
最後に、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は上述の実施の形態に限定されることはなく、上述の実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論であることを付け加えておく。
本発明を適用した実施の形態のビデオゲーム装置のブロック図である。 実施の形態のビデオゲーム装置における再生行程の流れを説明するためのフローチャートである。 単層構造のディスクにおけるディスク表面の再生出力及び記録層の再生出力を示す図である。 多層構造のディスクにおけるディスク表面の再生出力及び記録層の再生出力を示す図である。 実施の形態のビデオゲーム装置におけるディスクの種別判別行程の流れを説明するためのフローチャートである。 単層構造のディスクにおいて、うねり成分が殆ど発生していない場合のフォーカスエラー信号の波形を示す図である。 単層構造のディスクにおいて、うねり成分が多少発生している場合のフォーカスエラー信号の波形を示す図である。 単層構造のディスクにおいて、大きなうねり成分が発生している場合のフォーカスエラー信号の波形を示す図である。 2層構造のディスクにおいて、うねり成分が殆ど発生していない場合のフォーカスエラー信号の波形を示す図である。 2層構造のディスクにおいて、うねり成分が多少発生している場合のフォーカスエラー信号の波形を示す図である。 2層構造のディスクにおいて、大きなうねり成分が発生している場合のフォーカスエラー信号の波形を示す図である。 実施の形態のビデオゲーム装置におけるディスクの種別判別のための判断基準を説明するための図である。 単層のDVDから得られるRF信号の信号レベルを説明するための図である。 2層のDVDから得られるRF信号の信号レベルを説明するための図である。 単層のDVDから得られるフォーカスエラー信号のうねりにより発生する偽パルスを示す図である。 2層のDVDから得られるフォーカスエラー信号のうねりにより発生する偽パルスを示す図である。
符号の説明
1…ディスク,2…スピンドルモータ,3…光学ピックアップ,4…送り用モータ,5…RFアンプ,6…ピークボトム検出器,7…FcmpHコンパレータ,8…FcmpLコンパレータ,9…ピーク検出器,10…FOKコンパレータ,11…信号復調用DSP,12…サーボ処理DSP,13…ドライバ,14…サーボ処理マイコン,15…2軸アクチュエータ,16…対物レンズ,17…ROM,18…タイマ

Claims (16)

  1. 記録層を少なくとも1つ有する記憶媒体を、当該記憶媒体の記録面に対して垂直方向に走査する走査期間を設定する走査期間設定手段と、
    上記走査期間における上記走査により得られるフォーカスエラー信号のピークレベルからボトムレベルまでの差分を、再生出力レベルとして順次検出するレベル検出手段と、
    上記レベル検出手段が検出した一つの再生出力レベルを、第1の保存レベルとして記憶手段に記憶させる第1記憶制御手段と、
    上記レベル検出手段が次の新たな再生出力レベルを検出する度に、当該新たな再生出力レベルと上記第1の保存レベルとのうち一方の値に対する他方の値の比率を算出する比率算出手段と、
    上記比率算出手段が算出した比率と、上記レベル検出手段が検出した再生出力レベルがフォーカスエラー信号のうねり成分に対応する差分であるか又は主となるフォーカスエラー信号に対応する差分であるかを判別するために、上記記録媒体の記録層の反射規格及びフォーカスエラー信号のうねり成分の大きさに基づいて予め設定された所定の比率と、を比較する第1比較手段と、
    上記比率が上記所定の比率より大きいことを上記第1比較手段による比較結果が示す場合、上記他方の値と、上記レベル検出手段が検出した再生出力レベルを主となるフォーカスエラー信号の差分として認めることが可能な最小値として予め設定された所定レベルと、を比較する第2比較手段と、
    上記比率算出手段が算出した上記比率が上記第1の保存レベルに対する上記新たな再生出力レベルの比率であり、且つ当該新たな再生出力レベルが上記所定レベルよりも大きいことを上記第2比較手段による比較結果が示す場合、当該新たな再生出力レベルを、フォーカスエラー信号のうねり成分に対応する差分ではなく主となるフォーカスエラー信号の差分であると判定し、当該新たな再生出力レベルが上記第1の保存レベルとして記憶されるように上記記憶手段を適宜更新する記憶更新手段と、を有する
    ことを特徴とするフォーカスエラー信号の真偽判定装置
  2. 請求項1に記載の真偽判定装置であって、
    上記比率算出手段が算出した上記比率が上記新たな再生出力レベルに対する上記第1の保存レベルの比率であり、且つ上記第1の保存レベルが上記所定レベルよりも大きいことを上記第2比較手段による比較結果が示す場合、上記記憶更新手段は、上記新たな再生出力レベルを、フォーカスエラー信号のうねり成分に対応する差分であると判定し、上記記憶手段に記憶されている上記第1の保存レベルを更新しない
    ことを特徴とするフォーカスエラー信号の真偽判定装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の真偽判定装置と、
    判別手段と、を有し
    上記真偽判定装置は、上記比率算出手段が算出した上記比率が上記第1の保存レベルに対する上記新たな再生出力レベルの比率であり、且つ上記比率が上記所定の比率より小さいことを上記第1比較手段による比較結果が示す場合、上記新たな再生出力レベルと上記所定レベルとを比較する第3比較手段と、
    上記新たな再生出力レベルが上記所定レベルよりも大きいことを上記第3比較手段による比較結果が示す場合、当該新たな再生出力レベルを、主となるフォーカスエラー信号の差分であると判定し、当該新たな再生出力レベルを、第2の保存レベルとして上記記憶手段に記憶させる第2記憶制御手段と、を有し、
    上記判別手段は、上記記憶手段に記憶された保存レベルの数に基づいて上記記憶媒体の種別を判別する
    ことを特徴とする記憶媒体の種別判別装置。
  4. 請求項3に記載の種別判別装置であって、
    上記比率算出手段は、上記第2記憶制御手段が上記新たな再生出力レベルを上記第2の保存レベルとして上記記憶手段に記憶させたとき、上記比率を新たに算出しない
    ことを特徴とする記憶媒体の種別判定装置。
  5. 記録層を少なくとも1つ有する記憶媒体を、当該記憶媒体の記録面に対して垂直方向に走査する走査期間を設定する走査期間設定手段と、
    上記走査期間における上記走査により得られるフォーカスエラー信号のピークレベルからボトムレベルまでの差分を、再生出力レベルとして順次検出するレベル検出手段と、
    上記レベル検出手段が検出した一つの再生出力レベルを第1の保存レベルとして記憶手段に記憶させる第1記憶制御手段と、
    上記レベル検出手段が次の新たな再生出力レベルを検出したとき、当該新たな再生出力レベルと上記記憶手段に記憶された第1の保存レベルとを比較し、これらが少なくとも第1の条件、第2の条件又は第3の条件を満たすか否かを判断する比較判断手段と、
    上記比較判断手段が上記第1の条件を満たすと判断した場合、上記新たな再生出力レベルを、主となるフォーカスエラー信号の差分であると判定し、上記記憶手段に記憶された第1の保存レベルを当該新たな再生出力レベルに更新する記憶更新手段と、
    上記比較判断手段が上記第3の条件を満たすと判断した場合、上記新たな再生出力レベルを、主となるフォーカスエラー信号の差分であると判定し、当該新たな再生出力レベルを第2の保存レベルとして上記記憶手段に記憶させる第2記憶制御手段と、
    上記記憶手段に記憶された保存レベルの数に基づいて上記記憶媒体の種別を判別する判別手段と、を備え、
    上記比較判断手段は、上記第1の保存レベルに対する上記新たな再生出力レベルの比率が所定の比率よりも大きく且つ当該新たな再生出力レベルが所定レベルよりも大きい場合、上記第1の条件を満たすと判断し、上記新たな再生出力レベルに対する上記第1の保存レベルの比率が上記所定の比率よりも大きく且つ当該第1の保存レベルが上記所定レベルよりも大きい場合、上記第2の条件を満たすと判断し、上記第1の保存レベルに対する上記新たな再生出力レベルの比率が上記所定の比率よりも小さく且つ当該新たな再生出力レベル及び上記第1の保存レベルが上記所定レベルよりも大きい場合、上記第3の条件を満たすと判断し、上記第1の条件又は第2の条件を満たすと判断した場合、上記レベル検出手段が次の新たな再生出力レベルを検出する度に、当該新たな再生出力レベルと上記記憶手段に記憶された第1の保存レベルとを比較し、これらが少なくとも第1の条件又は第2の条件を満たすか否かを判断する処理を繰り返し実行し、
    上記所定の比率は、上記レベル検出手段が検出した再生出力レベルがフォーカスエラー信号のうねり成分に対応する差分であるか又は主となるフォーカスエラー信号に対応する差分であるかを判別するために、上記記録媒体の記録層の反射規格及びフォーカスエラー信号のうねり成分の大きさに基づいて予め設定された比率であり、
    上記所定レベルは、上記レベル検出手段が検出した再生出力レベルを主となるフォーカスエラー信号の差分として認めることが可能な最小値として予め設定された値である
    ことを特徴とする記憶媒体の種別判別装置。
  6. 請求項3から請求項5のうち、いずれか一項記載の種別判別装置であって、
    上記判別手段は、上記記憶手段に記憶された保存レベルの数を上記記録層の数であると判定し、その判定結果に応じて上記記憶媒体の種別を判別する
    ことを特徴とする記憶媒体の種別判別装置。
  7. 記録層を少なくとも1つ有する記憶媒体を、当該記憶媒体の記録面に対して垂直方向に走査する走査期間を設定する設定ステップと、
    上記走査期間における上記走査により得られるフォーカスエラー信号のピークレベルからボトムレベルまでの差分を、再生出力レベルとして順次検出するレベル検出ステップと、
    上記レベル検出ステップで検出した一つの再生出力レベルを、第1の保存レベルとして記憶手段に記憶させる第1記憶制御ステップと、
    上記レベル検出ステップで次の新たな再生出力レベルを検出する度に、当該新たな再生出力レベルと上記第1の保存レベルとのうち一方の値に対する他方の値の比率を算出する比率算出ステップと、
    上記比率算出ステップで算出した比率と、上記レベル検出ステップで検出した再生出力レベルがフォーカスエラー信号のうねり成分に対応する差分であるか又は主となるフォーカスエラー信号に対応する差分であるかを判別するために、上記記録媒体の記録層の反射規格及びフォーカスエラー信号のうねり成分の大きさに基づいて予め設定された所定の比率とを比較する第1比較ステップと、
    上記比率が上記所定の比率より大きいことを上記第1比較ステップの比較結果が示す場合、上記他方の値と、上記レベル検出ステップで検出した再生出力レベルを主となるフォーカスエラー信号の差分として認めることが可能な最小値として予め設定された所定レベルとを比較する第2比較ステップと、
    上記比率算出ステップで算出した上記比率が上記第1の保存レベルに対する上記新たな再生出力レベルの比率であり、且つ当該新たな再生出力レベルが上記所定レベルよりも大きいことを上記第2比較ステップの比較結果が示す場合、当該新たな再生出力レベルを、フォーカスエラー信号のうねり成分に対応する差分ではなく主となるフォーカスエラー信号の差分であると判定し、当該新たな再生出力レベルが上記第1の保存レベルとして記憶されるように上記記憶手段を適宜更新する記憶更新ステップと、をコンピュータに実行させるためのフォーカスエラー信号の真偽判定プログラム。
  8. 請求項7に記載の真偽判定プログラムであって、
    上記比率算出ステップで算出した上記比率が上記新たな再生出力レベルに対する上記第1の保存レベルの比率であり、且つ上記第1の保存レベルが上記所定レベルよりも大きいことを上記第2比較ステップの比較結果が示す場合、上記記憶更新ステップでは、上記新たな再生出力レベルを、フォーカスエラー信号のうねり成分に対応する差分であると判定し、上記記憶手段に記憶されている上記第1の保存レベルを更新しない
    ことを特徴とするフォーカスエラー信号の真偽判定プログラム。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の上記設定ステップ、上記レベル検出ステップ、上記第1記憶制御ステップ、上記比率算出ステップ、上記第1比較ステップ、上記第2比較ステップ及び上記記憶更新ステップと、
    上記比率算出ステップで算出した上記比率が上記第1の保存レベルに対する上記新たな再生出力レベルの比率であり、且つ上記比率が上記所定の比率より小さいことを上記第1比較ステップの比較結果が示す場合、上記新たな再生出力レベルの値と上記所定レベルとを比較する第3比較ステップと、
    上記新たな再生出力レベルが上記所定レベルよりも大きいことを上記第3比較ステップの比較結果が示す場合、当該新たな再生出力レベルを、主となるフォーカスエラー信号の差分であると判定し、当該新たな再生出力レベルを、第2の保存レベルとして上記記憶手段に記憶させる第2記憶制御ステップと、
    上記記憶手段に記憶された保存レベルの数に基づいて上記記憶媒体の種別を判別する判別ステップと、をコンピュータに実行させるための記憶媒体の種別判別プログラム。
  10. 請求項9に記載の種別判別プログラムであって、
    上記比率算出ステップでは、上記第2記憶制御ステップで上記新たな再生出力レベルを上記第2の保存レベルとして上記記憶手段に記憶させたとき、上記比率を新たに算出しない
    ことを特徴とする記憶媒体の種別判別プログラム。
  11. 記録層を少なくとも1つ有する記憶媒体を、当該記憶媒体の記録面に対して垂直方向に走査する走査期間を設定する設定ステップと、
    上記走査期間における上記走査により得られるフォーカスエラー信号のピークレベルからボトムレベルまでの差分を、再生出力レベルとして順次検出するレベル検出ステップと、
    上記レベル検出ステップで検出した一つの再生出力レベルを第1の保存レベルとして記憶手段に記憶させる第1記憶制御ステップと、
    上記レベル検出ステップで次の新たな再生出力レベルを検出したとき、当該新たな再生出力レベルと上記記憶手段に記憶された第1の保存レベルとを比較し、これらが少なくとも第1の条件、第2の条件又は第3の条件を満たすか否かを判断する比較判断ステップと、
    上記比較判断ステップで上記第1の条件を満たすと判断した場合、上記新たな再生出力レベルを、主となるフォーカスエラー信号の差分であると判定し、上記記憶手段に記憶された第1の保存レベルを当該新たな再生出力レベルに更新する記憶更新ステップと、
    上記比較判断ステップで上記第3の条件を満たすと判断した場合、上記新たな再生出力レベルを、主となるフォーカスエラー信号の差分であると判定し、当該新たな再生出力レベルを第2の保存レベルとして上記記憶手段に記憶させる第2記憶制御ステップと、
    上記比較判断ステップで上記第1の条件又は第2の条件を満たすと判断した場合、上記比較判断ステップを繰り返して実行する繰り返し実行ステップと、
    上記記憶手段に記憶された保存レベルの数に基づいて上記記憶媒体の種別を判別する判別ステップと、をコンピュータに実行させるための種別判別プログラムであり、
    上記比較判断ステップでは、上記第1の保存レベルに対する上記新たな再生出力レベルの比率が所定の比率よりも大きく且つ当該新たな再生出力レベルが所定レベルよりも大きい場合、上記第1の条件を満たすと判断し、上記新たな再生出力レベルに対する上記第1の保存レベルの比率が上記所定の比率よりも大きく且つ当該第1の保存レベルが上記所定レベルよりも大きい場合、上記第2の条件を満たすと判断し、上記第1の保存レベルに対する上記新たな再生出力レベルの比率が上記所定の比率よりも小さく且つ当該新たな再生出力レベル及び上記第1の保存レベルが上記所定レベルよりも大きい場合、上記第3の条件を満たすと判断し、
    上記所定の比率は、上記レベル検出ステップで検出した再生出力レベルがフォーカスエラー信号のうねり成分に対応する差分であるか又は主となるフォーカスエラー信号に対応する差分であるかを判別するために、上記記録媒体の記録層の反射規格及びフォーカスエラー信号のうねり成分の大きさに基づいて予め設定された比率であり、
    上記所定レベルは、上記レベル検出ステップで検出した再生出力レベルを主となるフォーカスエラー信号の差分として認めることが可能な最小値として予め設定された値である
    ことを特徴とする記憶媒体の種別判別プログラム。
  12. 請求項9〜請求項11のうち、いずれか一項記載の種別判別プログラムであって、
    上記判別ステップでは、上記記憶手段に記憶された保存レベルの数が上記記録層の数であると判定し、その判定結果に応じて上記記憶媒体の種別を判別する
    ことを特徴とする記憶媒体の種別判別プログラム。
  13. 請求項7又は請求項8に記載の真偽判定プログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  14. 請求項9〜請求項12のうち、いずれか一項に記載の種別判別プログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  15. 記録層を少なくとも1つ有する記憶媒体を、当該記憶媒体の記録面に対して垂直方向に走査する走査期間を設定する設定ステップと、
    上記走査期間における上記走査により得られるフォーカスエラー信号のピークレベルからボトムレベルまでの差分を、再生出力レベルとして順次検出するレベル検出ステップと、
    上記レベル検出ステップで検出した一つの再生出力レベルを、第1の保存レベルとして記憶手段に記憶させる記憶制御ステップと、
    上記レベル検出ステップで次の新たな再生出力レベルを検出する度に、当該新たな再生出力レベルと上記第1の保存レベルとのうち一方の値に対する他方の値の比率を算出する比率算出ステップと、
    上記比率算出ステップで算出した比率と、上記レベル検出ステップで検出した再生出力レベルがフォーカスエラー信号のうねり成分に対応する差分であるか又は主となるフォーカスエラー信号に対応する差分であるかを判別するために、上記記録媒体の記録層の反射規格及びフォーカスエラー信号のうねり成分の大きさに基づいて予め設定された所定の比率とを比較する第1比較ステップと、
    上記比率が上記所定の比率より大きいことを上記第1比較ステップの比較結果が示す場合、上記他方の値と、上記レベル検出ステップで検出した再生出力レベルを主となるフォーカスエラー信号の差分として認めることが可能な最小値として予め設定された所定レベルとを比較する第2比較ステップと、
    上記比率算出ステップで算出した上記比率が上記第1の保存レベルに対する上記新たな再生出力レベルの比率であり、且つ当該新たな再生出力レベルが上記所定レベルよりも大きいことを上記第2比較ステップの比較結果が示す場合、当該新たな再生出力レベルを、フォーカスエラー信号のうねり成分に対応する差分ではなく主となるフォーカスエラー信号の差分であると判定し、当該新たな再生出力レベルが上記第1の保存レベルとして記憶されるように上記記憶手段を適宜更新する記憶更新ステップと、を有する
    ことを特徴とするフォーカスエラー信号の真偽判定方法。
  16. 記録層を少なくとも1つ有する記憶媒体を、当該記憶媒体の記録面に対して垂直方向に走査する走査期間を設定する設定ステップと、
    上記走査期間における上記走査により得られるフォーカスエラー信号のピークレベルからボトムレベルまでの差分を、再生出力レベルとして順次検出するレベル検出ステップと、
    上記レベル検出ステップで検出した一つの再生出力レベルを第1の保存レベルとして記憶手段に記憶させる第1記憶制御ステップと、
    上記レベル検出ステップで次の新たな再生出力レベルを検出したとき、当該新たな再生出力レベルと上記記憶手段に記憶された第1の保存レベルとを比較し、これらが少なくとも第1の条件、第2の条件又は第3の条件を満たすか否かを判断する比較判断ステップと、
    上記比較判断ステップで上記第の条件を満たすと判断した場合、上記新たな再生出力レベルを、主となるフォーカスエラー信号の差分であると判定し、上記記憶手段に記憶された第1の保存レベルを当該新たな再生出力レベル更新する記憶更新ステップと、
    上記比較判断ステップで上記第3の条件を満たすと判断した場合、上記新たな再生出力レベルを、主となるフォーカスエラー信号の差分であると判定し、当該新たな再生出力レベルを第2の保存レベルとして上記記憶手段に記憶させる第2記憶制御ステップと、
    上記比較判断ステップで上記第1の条件又は第2の条件を満たすと判断した場合、上記比較判断ステップを繰り返して実行する繰り返し実行ステップと
    上記記憶手段に記憶された保存レベルの数に基づいて上記記憶媒体の種別を判別する判別ステップと、を有し、
    上記比較判断ステップでは、上記第1の保存レベルに対する上記新たな再生出力レベルの比率が所定の比率よりも大きく且つ当該新たな再生出力レベルが所定レベルよりも大きい場合、上記第1の条件を満たすと判断し、上記新たな再生出力レベルに対する上記第1の保存レベルの比率が上記所定の比率よりも大きく且つ当該第1の保存レベルが上記所定レベルよりも大きい場合、上記第2の条件を満たすと判断し、上記第1の保存レベルに対する上記新たな再生出力レベルの比率が上記所定の比率よりも小さく且つ当該新たな再生出力レベル及び上記第1の保存レベルが上記所定レベルよりも大きい場合、上記第3の条件を満たすと判断し、
    上記所定の比率は、上記レベル検出ステップで検出した再生出力レベルがフォーカスエラー信号のうねり成分に対応する差分であるか又は主となるフォーカスエラー信号に対応する差分であるかを判別するために、上記記録媒体の記録層の反射規格及びフォーカスエラー信号のうねり成分の大きさに基づいて予め設定された比率であり、
    上記所定レベルは、上記レベル検出ステップで検出した再生出力レベルを主となるフォーカスエラー信号の差分として認めることが可能な最小値として予め設定された値である
    ことを特徴とする記憶媒体の種別判別方法。
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