JP2006277847A - ディスク判別方法及びディスク判別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ノイズによる情報記録層の誤検出を防止してディスクの判別精度を高めることができるディスク判別方法を提供すること。
【解決手段】 本発明に係るディスク判別方法は、情報記録層を有するディスクDに対し、光学ピックアップユニット16によりレーザー光の焦点をフォーカス方向に移動させ、情報記録層による反射光をフォーカスエラー信号に表れるS字波形で検出する反射光検出ステップと、S字波形が複数表れた場合に、絶対値が最大のピーク値を有するS字波形の正又は負のピーク値と他のS字波形の正又は負のピーク値との比をとり、このピーク比が所定の範囲内にあるか否かによってディスクDの種類を判別するディスク判別ステップとを含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディスクの種類を判別するために用いられるディスク判別方法及びディスク判別装置に関する。
CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disk)等の複数の種類のディスクを装填可能なディスク再生装置(コンパチブルプレーヤー)においては、装填されたディスクを適切に再生するために、そのディスクの種類を判別する必要がある。
このようなディスク再生装置は、図8に示すように、ディスクDがセットされるターンテーブル1と、ターンテーブル1を回転させるスピンドルモーター2と、ディスクDに記録された情報を読み取る光学ピックアップユニット3と、光学ピックアップユニット3等の各種制御を行う制御回路4と、後述の閾値tTHを記憶するROM5とを備える。また、光学ピックアップユニット3は、レーザーダイオード6と、コリメータレンズ7と、ビームスプリッタ8と、対物レンズ9と、シリンドリカルレンズ10と、フォトダイオード11と、アクチュエータ12とを有する。
レーザーダイオード6から出射されたレーザー光は、コリメータレンズ7により平行光束に整形され、ビームスプリッタ8により反射されて対物レンズ9に入射し、対物レンズ9によりディスクD上に集光される。ディスクDからの反射光は、対物レンズ9及びビームスプリッタ8を透過してシリンドリカルレンズ10に入射し、シリンドリカルレンズ10によりフォトダイオード11上に集束する。制御回路4は、フォトダイオード11の受光結果に基づいて、ディスクDに対するレーザー光の焦点位置を調整するため対物レンズ9をアクチュエータ12によりフォーカス方向(上下方向)に駆動し、ディスクDを再生する(特許文献1参照)。
このディスク再生装置におけるディスクの種類の判別は、ディスクが装填された際に行われる。すなわち、ディスクDがターンテーブル1にセットされると、制御回路4はアクチュエータ12により対物レンズ9を所定の速度で上昇させ、レーザー光の焦点をディスクDに近づけていく。
ここで、CD、DVDのいずれも透明な保護層(樹脂基板)に覆われた情報記録層を有し、CDではディスク裏側の保護層表面から約1.2mmの位置に、DVDでは約0.6mmの位置にその情報記録層があるので(図5参照)、対物レンズ9がディスクDに接近すると、フォトダイオード11はまずディスクDの保護層表面による弱い反射光を受光し、続いて情報記録層による強い反射光を受光し、これに基づいて制御回路4はそれらの反射光を検出する(情報記録層による反射光は、フォーカスエラー信号のS字波形として検出する。)。その弱い反射光が検出されてから強い反射光が検出されるまでの時間tがCDとDVDとで異なるので(CDについての時間をtCD、DVDについての時間をtDVDとすると、tDVD<tCDとなる。)、それらの時間の中間値を閾値tTHとして予めROM5に記憶させて制御回路4の参照に供することにより、制御回路4は装填されたディスクについての時間tがtTHよりも大きいとき(あるいはtTH以上のとき)はCD、tTH以下のとき(あるいはtTH未満のとき)はDVDとしてディスクの種類を判別していた。
さらに、DVDについては、保護層表面から約0.6mmの位置に情報記録層が1層のみあるシングルレイヤーディスク(片面1層ディスク)と、情報記録層が2層あるデュアルレイヤーディスク(片面2層ディスク)とがあるため、制御回路4はこれらをフォーカスエラー信号のS字波形が2回表れるか否かによって判別していた。
しかしながら、このようなディスク判別方法では、フォーカスエラー信号にノイズによるS字波形が表れると、その分情報記録層を誤検出してしまうため、シングルレイヤーのDVDをデュアルレイヤーのDVDと誤判別するというような問題があった。
特開2004−303329号公報
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、ノイズによる情報記録層の誤検出を防止してディスクの判別精度を高めることができるディスク判別方法及びディスク判別装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、情報記録層を有するディスクに対し、光学ピックアップ手段によりレーザー光の焦点をフォーカス方向に移動させ、前記情報記録層による反射光をフォーカスエラー信号に表れるS字波形で検出する反射光検出ステップと、前記S字波形が複数表れた場合に、絶対値が最大のピーク値を有するS字波形の正又は負のピーク値と他のS字波形の正又は負のピーク値との比をとり、このピーク比が所定の範囲内にあるか否かによって前記ディスクの種類を判別するディスク判別ステップとを含むディスク判別方法を特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のディスク判別方法において、前記ディスク判別ステップにおいて、前記他のS字波形の正のピーク値と負のピーク値との絶対値を比較して絶対値が大きくない方のみについて前記ピーク比をとり、このピーク比が所定の範囲内にあるか否かによって前記ディスクの種類を判別することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のディスク判別方法において、前記ディスク判別ステップにおいて、前記ピーク比を正のピーク値及び負のピーク値のそれぞれについてとり、少なくとも一方のピーク比が所定の範囲内にあるか否かによって前記ディスクの種類を判別することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、情報記録層を有するディスクに対し、レーザー光をその焦点をフォーカス方向に移動させつつ照射し、前記ディスクからの反射光を受光してフォーカスエラー信号を出力する光学ピックアップ手段と、前記情報記録層による反射光を前記フォーカスエラー信号に表れるS字波形で検出する反射光検出手段と、前記S字波形が複数表れた場合に、絶対値が最大のピーク値を有するS字波形の正又は負のピーク値と他のS字波形の正又は負のピーク値との比をとり、このピーク比が所定の範囲内にあるか否かによって前記ディスクの種類を判別するディスク判別手段とを有するディスク判別装置を特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載のディスク判別装置において、前記ディスク判別手段が、前記他のS字波形の正のピーク値と負のピーク値との絶対値を比較して絶対値が大きくない方のみについて前記ピーク比をとり、このピーク比が所定の範囲内にあるか否かによって前記ディスクの種類を判別することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項4に記載のディスク判別装置において、前記ディスク判別手段が、前記ピーク比を正のピーク値及び負のピーク値のそれぞれについてとり、少なくとも一方のピーク比が所定の範囲内にあるか否かによって前記ディスクの種類を判別することを特徴とする。
本発明によれば、フォーカスエラー信号にS字波形が複数表れた場合に、絶対値が最大のピーク値を有するS字波形の正又は負のピーク値と他のS字波形の正又は負のピーク値との比をとり、このピーク比が所定の範囲内にあるか否かによってディスクの種類が判別されるので、そのピーク比により他のS字波形がノイズかどうかを判断することによって情報記録層の誤検出を防止し、ディスクの種類の判別に正確性を期すことができる。
また、ノイズかどうかの判断に際してピーク値そのものではなくピーク比が用いられるので、たとえ光学ピックアップ等の個体差によりフォーカスエラー信号の検出感度に差が生じるとしても、その差は比をとる際に緩和され、ディスクの判別精度を高く保つことができる。
本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るディスク判別方法が用いられるディスク再生装置13を示す。ディスク再生装置13は、ターンテーブル14と、スピンドルモーター15と、光学ピックアップユニット16と、制御回路17と、EEPROM18と、ディスプレイ19とを備える。ターンテーブル14にはディスクDがセットされ、スピンドルモーター15はターンテーブル14を回転させる。
光学ピックアップユニット16は、レーザーダイオード20と、コリメータレンズ21と、ビームスプリッタ22と、対物レンズ23と、シリンドリカルレンズ24と、フォトダイオード25と、アクチュエータ26とを有する。レーザーダイオード20から出射されたレーザー光は、コリメータレンズ21により平行光束に整形され、ビームスプリッタ22により反射されて対物レンズ23に入射し、対物レンズ23によりディスクD上に集光される。ディスクDからの反射光は、対物レンズ23及びビームスプリッタ22を透過してシリンドリカルレンズ24に入射し、シリンドリカルレンズ24によりフォトダイオード25上に集束する。
制御回路17は、光学ピックアップユニット16等の各種制御を行う。ディスクDの再生時には、制御回路17は、スピンドルモーター15を駆動してターンテーブル14を回転させるとともに、フォトダイオード25の受光結果に基づいて対物レンズ23をアクチュエータ26によりフォーカス方向及びトラッキング方向(横方向)に駆動し、ディスクDに対するレーザー光の焦点位置を調整しながらディスクDに記録された情報を読み取る。この制御回路17は、計時用のタイマー27,28,29を有する。EEPROM18には閾値tTHが記憶され、ディスプレイ19にはディスク再生装置13の動作状態等の各種情報が表示される。
このディスク再生装置13におけるディスクの種類の判別は、ディスクの装填時に図2乃至図4に示すように行われる。ディスクDがターンテーブル14にセットされると(ステップ1(図中「S.1」と記載。以下同様))、制御回路17はアクチュエータ26により対物レンズ23を下降させて所定の初期位置とした後に(ステップ2)、タイマー27をスタートさせるとともにアクチュエータ26により対物レンズ23を所定の速度で上昇させ、レーザー光の焦点をディスクDに近づけていく(ステップ3、ステップ4)。
図5に示すように、ディスクDはポリカーボネート基板等からなる透明な保護層Pと、これに覆われた情報記録層R(アルミ蒸着等により形成)とを有するので、対物レンズ23がディスクDに接近すると、フォトダイオード25はまず保護層Pの表面による弱い反射光を受光する。フォトダイオード25は、その受光面を4等分してなる受光領域S,S,S,S(領域Sと領域Sとが対角線上に位置し、領域Sと領域Sとが対角線上に位置する。)を有し、各領域が受光量に応じた電圧を制御回路17に出力するので、制御回路17は各領域の出力を増幅して加算した全加算信号(RFSB信号)(図6参照)のピークを検出することによって保護層Pの表面による反射光を検出し(ステップ5)、タイマー28をスタートさせる(ステップ6)。タイマー27の起動後、対物レンズ23が上昇し終える所定時間のうちに全加算信号のピークを検出することができない場合には(ステップ7)、制御回路17は対物レンズ23の上昇を終了させてタイマー27を止め(ステップ8、ステップ9)、ディスプレイ19にエラー表示を行いディスク判別処理を終了する(ステップ10)。
保護層Pの表面による反射光に続いてフォトダイオード25が情報記録層Rによる強い反射光を受光すると、制御回路17はフォーカスエラー信号(FE信号)に表れるS字波形のピークを検出することによって、その情報記録層Rによる反射光を検出する(ステップ11)。フォーカスエラー信号は、領域S,Sの各出力を増幅して加算したものから領域S,Sの各出力を増幅して加算したものを引いて生成され、制御回路17はこのフォーカスエラー信号の正のピーク(第一のピーク)を検出すると、タイマー28をストップさせてその計測値を保存するとともに(ステップ12)、タイマー29を起動する(ステップ13)。上記所定時間内に第一のピークを検出することができない場合には(ステップ14)、制御回路17は対物レンズ23を停止させてタイマー27及びタイマー28を止め(ステップ15〜ステップ17)、ディスクDをCDと判別して処理を終了する(ステップ18)。
タイマー29の起動後フォーカスエラー信号の負のピーク(第一のボトム)を検出すると(ステップ19)、制御回路17は情報記録層Rを一つ捕捉し終えた(第一のS字波形を検出した)として、つぎの情報記録層R(第二のS字波形)を捉えるべく再び正のピーク(第二のピーク)の検出作業に移行する(ステップ20)。上記所定時間内に第一のボトムを検出することができない場合には(ステップ21)、制御回路17はタイマー29を止めた後に対物レンズ23を停止させてタイマー27を止め(ステップ22〜ステップ24)、タイマー28により計測した時間t(保護層Pの表面による反射光の検出時から情報記録層Rによる反射光の検出時までの時間差)が予めEEPROM18に設定された閾値tTH以下であるかどうかを判断する(ステップ25)。そして、計測時間tが閾値tTHよりも大きい場合にはディスクDをCDと判別し(ステップ18)、計測時間tが閾値tTH以下である場合にはディスクDをシングルレイヤーのDVDと判別して処理を終了する(ステップ26)。第二のピークの検出作業に移行した制御回路17が上記所定時間内に第二のピークを検出することができない場合にも(ステップ27)、制御回路17は同様にステップ22以降の処理によりディスクDをCD又はシングルレイヤーのDVDのいずれかと判別する。
一方、フォーカスエラー信号の第二のピークを検出すると、制御回路17はタイマー29をストップさせてその計測値を保存し(ステップ28)、この正のピークに対応する負のピーク(第二のボトム)の検出作業に移行する(ステップ29)。
制御回路17は第二のボトムを検出すると、情報記録層Rに対応する2つのS字波形を捕捉し終えたとして、それらのS字波形がノイズかどうかを確認するための評価を行う(ステップ30)。詳細には、図4に示すように、制御回路17は第一のピーク、第一のボトム、第二のピーク及び第二のボトムの大きさをそれぞれ比較し(ステップ31)、最大値のピーク又はボトムを含むS字波形を情報記録層Rによるものとした上で、他方のS字波形がノイズかどうかを検討する。すなわち、まず、制御回路17は第一のS字波形が絶対値最大のピーク値(正負のピーク値、つまり、ピーク及びボトムの両方の値を指すものとする。)を含むものであるかどうかを判断するために、第一のピーク、第一のボトムのいずれかが第二のピーク、第二のボトムと比較して最大であるかどうかを判断し(ステップ32)、第一のピーク、第一のボトムのいずれかの絶対値が最大である場合には、第二のS字波形がノイズの可能性があるとして、そのピークとボトムとの大小関係を検討する(ステップ33)。そして、第二のボトムが小さければ、これが図7(a)に示すように第一のボトムよりも十分小さい場合(ここでは第一のボトムの値を第二のボトムの値で除した値(以下、このような2つのS字波形の正又は負のピーク値同士の比を「ピーク比β」という。)が3以上である場合)には第二のS字波形をノイズと判断し(ステップ34、ステップ35)、そうでない場合にはノイズでないと判断する(ステップ36)。これに対し、第二のピークが第二のボトム以下の大きさであれば、制御回路17は第二のピークが図7(b)に示すように第一のピークよりも十分小さい場合(第一のピークの値を第二のピークの値で除した比βが3以上である場合)には第二のS字波形をノイズと判断し(ステップ37、ステップ35)、そうでない場合にはノイズでないと判断する(ステップ36)。
同様に、制御回路17は第一のピーク、第一のボトムのいずれも最大でない場合には、第一のS字波形がノイズの可能性があるとして、そのピークとボトムとの大小関係を検討する(ステップ38)。そして、第一のボトムが小さければ、これが図7(c)に示すように第二のボトムよりも十分小さい場合(第二のボトムの値を第一のボトムの値で除した比βが3以上である場合)には第一のS字波形をノイズと判断し(ステップ39、ステップ40)、そうでない場合にはノイズでないと判断する(ステップ36)。一方、第一のピークが第一のボトム以下の大きさであれば、制御回路17は第一のピークが図7(d)に示すように第二のピークよりも十分小さい場合(第二のピークの値を第一のピークの値で除した比βが3以上である場合)には第一のS字波形をノイズと判断し(ステップ41、ステップ40)、そうでない場合にはノイズでないと判断する(ステップ36)。
このステップ30を経て第二のS字波形をノイズと判断した場合には(ステップ42)、制御回路17は上記所定時間の経過を待った後に対物レンズ23の上昇を終えてタイマー27をストップさせ(ステップ43、ステップ23、ステップ24)、タイマー28の計測時間tが閾値tTH以下であるかどうかを判断する(ステップ25)。そして、その時間tが閾値tTHよりも大きい場合にはディスクDをCDと判別し(ステップ18)、時間tが閾値tTH以下である場合にはディスクDをシングルレイヤーのDVDと判別して処理を終了する(ステップ26)。
また、第一のS字波形をノイズと判断した場合には(ステップ44)、制御回路17は上記所定時間の経過を待った後に対物レンズ23の上昇を終えてタイマー27をストップさせ(ステップ45〜ステップ47)、タイマー28の計測時間とタイマー29の計測時間との加算時間tが閾値tTH以下であるかどうかを判断する(ステップ48)。そして、その時間tが閾値tTHよりも大きい場合にはディスクDをCDと判別し(ステップ18)、時間tが閾値tTH以下である場合にはディスクDをシングルレイヤーのDVDと判別して処理を終了する(ステップ26)。
制御回路17が第一のS字波形、第二のS字波形ともにノイズでないと判断した場合には、ディスクDは情報記録層Rを2つ有するのでCDである蓋然性は低いが、制御回路17はステップ49においてタイマー28の計測時間tと閾値tTHとを比較し、ディスクDがCDでないかどうかを判断する。このステップでディスクDがCDでないことが確認されると、ディスクDはデュアルレイヤーのDVDかハイブリッドSACDであると考えられるので、制御回路17はこれを判別すべくステップ50に移行する。
ステップ50では、制御回路17は、タイマー28で計測した時間(保護層Pの表面による反射光の検出時から情報記録層Rによる反射光の検出時までの時間差)をタイマー29で計測した時間(2つの情報記録層Rによる反射光の検出時の時間差)で除した比αを小数点以下の切捨てにより整数でとり、この時間差比αが0以上2以下であるか否かを判断する。デュアルレイヤーのDVDとハイブリッドSACDとでは2つの情報記録層Rの間隔は異なり、後者では情報記録層Rの一方(HD層)が保護層Pの表面から約0.6mmの位置にあり、情報記録層Rの他方(CD層)が保護層Pの表面から約1.2mmの位置にあるので、時間差比αは約1(タイマー28の計測値とタイマー29の計測値との比は概略1:1)となって2を越えることはないと考えられる。これに対し、前者では情報記録層Rの双方がいずれも保護層Pの表面から約0.6mmの位置にあり、両情報記録層Rの間隔は50μm程度と接近しているので、時間差比αは2よりもずっと大きな値になると考えられる。したがって、制御回路17は、上記のように時間差比αが0以上2以下の範囲内にあるか否かを確認することによってハイブリッドSACDを必要十分な範囲で判別することができ(ステップ51)、時間差比αが2を越える範囲にあるときはディスクDをデュアルレイヤーのDVDと判別する(ステップ52)。
以上の判別を終えると、制御回路17は上記所定時間が経過するまで待った上で対物レンズ23を停止させてタイマー27を止め(ステップ53〜ステップ55)、処理を終了する。
なお、制御回路17が第二のピーク検出後に第二のボトムを検出することができない場合には(ステップ56)、先述した二つのS字波形の評価を行うことができないので、制御回路17はステップ30、ステップ42及びステップ44を省略してステップ49以降の処理を行う。もちろん、このとき第二のS字波形は一律にノイズと扱い、情報記録層Rが1つであることを前提とするステップ25以降のような処理に繋げてもよい。
本形態に係るディスク判別方法によれば、フォーカスエラー信号にS字波形が複数表れた場合に、絶対値が最大のピーク値を有するS字波形の正又は負のピーク値と他のS字波形の正又は負のピーク値との比βをとり、このピーク比βが所定の範囲内にあるか否かによってディスクDの種類が判別されるので、そのピーク比βにより上記他のS字波形がノイズかどうかを判断することによって情報記録層Rの誤検出を防止し、ディスクDの種類の判別を正確に行うことができる。本形態では、絶対値最大のピーク値を含まない方のS字波形のピークとボトムとの絶対値を比較して、その絶対値が大きくない方のみについてもう1つのS字波形との間でピーク比βをとり、このピーク比βが3以上の範囲にあるときはS字波形の1つがノイズであるとしてディスクDを情報記録層Rが1つのディスクと判別し、このピーク比βが3未満の範囲にあるときは2つのS字波形がいずれもノイズでないとしてディスクDを情報記録層Rが2つのディスクと判別した。だが、ピーク比βのとり方はこれに限られるものではなく、例えば2つのS字波形の間でピーク及びボトムのそれぞれについてピーク比βをとり、少なくとも一方のピーク比が所定の範囲内にあるか否かによってディスクの種類を判別してもよく、ピーク又はボトムに固定的に着目してピーク比βをとり(2つのS字波形の間で常にピークについてピーク比をとるか、ボトムについてピーク比をとる。)、これが所定の範囲内にあるか否かによってディスクの種類を判別してもかまわない。
また、本方法によれば、ノイズかどうかの判断に際してピーク値そのものではなくピーク比が用いられるので、たとえ光学ピックアップユニット16等の個体差によりフォーカスエラー信号の検出感度に差が生じるとしても、その差は比をとる際に緩和され、ディスクの判別精度を高く保つことができる。
なお、本発明は上述した形態に限られるものではなく、例えば図3乃至図5に示した具体的判別処理等は適宜変更してもよく、ディスクの種類による判別の順序を変えたり、リトライ処理を加えたりしてもかまわない。また、ピーク比βはS字波形が情報記録層Rによるものかノイズであるのかを判断可能とすればよいから、β≧3ではなくβ>3を満たすときにノイズと判別しても、あるいは、ピーク比βの下限を3以外の数値で区画してもかまわない。さらに、判別対象とするディスクについても、情報記録層Rの数に差が出るのであればいかなるものでもよい。
発明を実施するための最良の形態に係るディスク再生装置を示す説明図である。 図1のディスク再生装置におけるディスク判別処理を示す流れ図である。 図2に続くディスク判別処理を示す流れ図である。 図3のS字波形評価処理の詳細を示す流れ図である。 光ディスクの断面を示す説明図である。 図1のディスク再生装置において制御回路が検出する全加算信号及びフォーカスエラー信号の例を示す説明図である。 図1のディスク再生装置において制御回路が検出するフォーカスエラー信号の例を示し、(a)は第二のボトムが小さく第二のS字波形がノイズと認められる場合の、(b)は第二のピークが小さく第二のS字波形がノイズと認められる場合の、(c)は第一のボトムが小さく第一のS字波形がノイズと認められる場合の、(d)は第一のピークが小さく第一のS字波形がノイズと認められる場合の説明図である。 従来のディスク再生装置を示す説明図である。
符号の説明
13 ディスク再生装置(ディスク判別装置)
16 光学ピックアップユニット(光学ピックアップ手段)
17 制御回路(反射光検出手段、ディスク判別手段)
D ディスク
P 保護層
R 情報記録層

Claims (6)

  1. 情報記録層を有するディスクに対し、光学ピックアップ手段によりレーザー光の焦点をフォーカス方向に移動させ、前記情報記録層による反射光をフォーカスエラー信号に表れるS字波形で検出する反射光検出ステップと、
    前記S字波形が複数表れた場合に、絶対値が最大のピーク値を有するS字波形の正又は負のピーク値と他のS字波形の正又は負のピーク値との比をとり、このピーク比が所定の範囲内にあるか否かによって前記ディスクの種類を判別するディスク判別ステップとを含むことを特徴とするディスク判別方法。
  2. 前記ディスク判別ステップにおいて、前記他のS字波形の正のピーク値と負のピーク値との絶対値を比較して絶対値が大きくない方のみについて前記ピーク比をとり、このピーク比が所定の範囲内にあるか否かによって前記ディスクの種類を判別することを特徴とする請求項1に記載のディスク判別方法。
  3. 前記ディスク判別ステップにおいて、前記ピーク比を正のピーク値及び負のピーク値のそれぞれについてとり、少なくとも一方のピーク比が所定の範囲内にあるか否かによって前記ディスクの種類を判別することを特徴とする請求項1に記載のディスク判別方法。
  4. 情報記録層を有するディスクに対し、レーザー光をその焦点をフォーカス方向に移動させつつ照射し、前記ディスクからの反射光を受光してフォーカスエラー信号を出力する光学ピックアップ手段と、
    前記情報記録層による反射光を前記フォーカスエラー信号に表れるS字波形で検出する反射光検出手段と、
    前記S字波形が複数表れた場合に、絶対値が最大のピーク値を有するS字波形の正又は負のピーク値と他のS字波形の正又は負のピーク値との比をとり、このピーク比が所定の範囲内にあるか否かによって前記ディスクの種類を判別するディスク判別手段とを有することを特徴とするディスク判別装置。
  5. 前記ディスク判別手段が、前記他のS字波形の正のピーク値と負のピーク値との絶対値を比較して絶対値が大きくない方のみについて前記ピーク比をとり、このピーク比が所定の範囲内にあるか否かによって前記ディスクの種類を判別することを特徴とする請求項4に記載のディスク判別装置。
  6. 前記ディスク判別手段が、前記ピーク比を正のピーク値及び負のピーク値のそれぞれについてとり、少なくとも一方のピーク比が所定の範囲内にあるか否かによって前記ディスクの種類を判別することを特徴とする請求項4に記載のディスク判別装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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