JP3564809B2 - ランバーサポート装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着座者の背部の腰椎部分を支持すると共にその支持具合を調整可能としたランバーサポート装置に関するものである。
【0002】
【従来に技術】
従来、この種のランバーサポート装置としては、特開昭62−68411号公報に示されるものが知られている。これは、着座者の背部を支持するバネ構造体と、バネ構造体を支持するフレームと、バネ構造体のうちの腰椎支持部位をシートバック厚方向に押圧調整する調整機構とを有するものである。この従来装置においては、調整機構を作動させてバネ構造体のうちの腰椎支持部位をシートバック厚方向に押圧することで、着座者がシートバックに凭れた際に発生する反力による着座者の腰椎部分の支持具合を調整していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来装置であると、着座者の腰椎部分にその支持具合を決定する反力が集中することとなる。このため、着座者は、この反力を異物感と感じ、結果、着座者に着座違和感を与える恐れがあった。
【0004】
故に、本発明は、着座者の腰椎部分の支持具合を決定する反力が着座者に異物感を与えないようにすることを、その技術的課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために本発明において講じた技術的手段は、着座者の背部を支持するバネ構造体と、該バネ構造体をシートバック上下方向の第1所定部位でシートバック厚方向に回動自在に支持するフレームと、前記バネ構造体を前記第1所定部位を中心に回動させて前記バネ構造体の背部支持面のシートバック厚方向の傾斜角を調整する調整機構とを有し、前記第1所定部位は、前記背部支持面の腰椎支持部位と胸椎支持部位との間に位置することを特徴とする、ことである。
【0006】
この技術的手段によれば、調整機構を作動させると、バネ構造体が回動してその背部支持面のシートバック厚方向の傾斜角が調整される。これにより、背部支持面の腰椎支持部位がシートバック厚方向に移動させられることとなり、結果、着座者がシートバックに凭れた際に発生する反力による着座者の腰椎部分の支持具合が調整される。この際、バネ構造体の背部支持面の傾斜角が調整されるので、着座者の腰椎部分の支持具合を決定する反力は、着座者の背部全体に分散されることとなる。よって、着座者の腰椎部分の支持具合を決定する反力が着座者に異物感を与えるようなことはなくなる。また、バネ構造体の回動中心は、前記背部支持面の腰椎支持部位と胸椎支持部位との間に位置する第1所定部位となるので、シートバック厚方向の調整幅に対し、大きな変化量を得ることができる。
【0008】
より好ましくは、前記調整機構を、前記フレームに前記シートバック厚方向に移動自在に支持され且つ前記バネ構造体のシート上下方向の第2所定部位に連結された弾性体を有するものとする、と良い。
【0009】
より好ましくは、前記弾性体を、前記バネ構造体と一体に成形する、と良い。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1に示されるように、ランバーサポート装置は、フレーム1,バネ構造体2及び調整機構3から構成されている。
【0011】
フレーム1は、シートバック6の剛体となるものであって、両側部に位置する側部分11,12及び上部に位置する上部分13を備えた逆U字状を呈するものである。
【0012】
バネ構造体2は、シートバック6の弾性体となるものであって、フレーム1の両側部分11,12間に配設されており、バネ材よりなる複数の線体を組合わせて構成された矩形形状を呈するものである。このバネ構造体2には、フレーム1への支持部分となる対の腕部分21及び調整機構3への連結部分となる対の脚部分22が着座者の背部支持面23aを構成する本体23よりシートバック厚方向(図1示紙面方向及び図2示左右方向)に屈曲されて形成されている。この腕部分21は、背部支持面23aの腰部支持部位231aと胸部支持部位232aとの間となる第1所定部位24に位置しており、この脚部分22は、背部支持面23aのシートバック上下方向(図1及び図2示上下方向)の下部となる第2所定部位25に位置している。
【0013】
調整機構3は、操作ユニット31とクランクロッド32から構成されている。
【0014】
操作ユニット31は、フレーム1の側部分11のシートバック上下方向の下部にブラケット31aを介して回転自在に支持されスプリングカップラ等の周知のブレーキ部材,入力部材となる操作ハンドル及び出力部材となるピニオンギヤを含む回転シャフト31bと、フレーム1の側部分11にブラケット31aを介して回動自在に支持され且つ回転シャフト31bに噛合連結されたセクタギヤ31cとからなるものである。クランクロッド32は、剛体棒状のものであって、フレーム1の両側部分11,12間に配設されており、その一端32aは、操作ユニット31のセクタギヤ31cに連結され、他端32bは、セクタギヤ31cのシートバック左右方向(図1示左右方向及び図2示紙面方向)に延在する回動中心軸線上でフレーム1の側部分12のシートバック上下方向の下部に回転自在に支持されている。又、このクランクロッド31には、その回転中心軸線つまりセクタギヤ31cの回動中心軸線よりオフセットした配置なる取付部分32cを一端32a及び他端32bから夫々、腕部分32dを介して連続に形成されている。
【0015】
フレーム1の両側部分11,12のシートバック上下方向の上部には、対のプレート4が夫々、ピン5によりシートバック左右方向に延在する同一回動中心軸線上で回動自在に支持されている。
【0016】
上記した構成において、バネ構造体2の本体23は、バネ構造体2の腕部分21が夫々、プレート4に係止されることでフレーム2に回動自在に支持され、脚部分23が夫々、クランクロッド32の取付部分32cに係止されることで調整機構3に連結されている。
【0017】
尚、上記した構成のランバーサポート装置は、クッションパッド(図示せず)により覆われ、更に、表皮(図示せず)により覆われることで、着座者が着座した際に凭れかかるシートバック6を構成している。
【0018】
次に作動について説明する。
【0019】
調整機構3の操作ユニット31の回転シャフト31bを回転操作してセクタギヤ31cを一方向に回動させると、クランクロッド32が回動して取付部分32cがシートバック厚方向前方に移動する。この取付部分32cの移動によりバネ構造体2が図2示一点鎖線の位置から図2示実線の位置にピン5を通る回動中心軸線を中心に回動し(第1所定部位24を中心に回動し)、その背部支持面23aのシートバック厚方向の傾斜角が調整される。これにより、バネ構造体2の背部支持面23aの腰椎支持部位231aがシートバック厚方向前方に移動させられることとなり、又、調整機構3の操作ユニット31の回転シャフト31bを回転操作してセクタギヤ31cを前述とは逆に他方向に回動させると、クランクロッド32が回動して取付部分32cがシートバック厚方向後方に移動する。この取付部分32cの移動によりバネ構造体2が図2示実線線の位置から図2示一点鎖線の位置にピン5を通る回動中心軸線を中心に回動し(第1所定部位24を中心に回動し)、その背部支持面23aのシートバック厚方向の傾斜角が調整される。これにより、バネ構造体2の背部支持面23aの腰椎支持部位231aがシートバック厚方向後方に移動させられることとなる。結果、着座者がシートバック6に凭れた際に発生する反力による着座者の腰椎部分の支持具合が調整される。尚、着座者の腰椎部分の支持具合を決定する反力は、バネ構造体2の脚部分22のシートバック厚方向の弾性で得られる。又、前述したバネ構造体2の回動中心線は、腰椎支持部位231aと胸椎支持部位232aとの間つまり第1所定部位24となるので、シートバック厚方向の調整幅に対し、大きな変化量を得ている。
【0020】
図3に示されるように、バネ構造体2は、本体23から延在する腕部分21を備えず、腕部分21の代わりに本体23に取り付けられたブラケット7をもちいしてもよい。この場合、ブラケット7が直にピン5によりフレーム1に回動自在に支持され、プレート4の役目もすることとなる。
【0021】
又、図3に示されるように、バネ構造体2は、本体23から延在する脚部分22を備えず、バネ構造体2の本体23のシートバック上下方向の下部を直に連結するつまり第2所定部位25をバネ構造体2の腰椎支持部位231aとしてもよい。この場合、バネ構造体2が連結されるものは、バネ材よりなるクランク形状のトーションバー8となり、このトーションバー8のシートバック厚方向の弾性で着座者の腰椎部分の支持具合を決定する反力を得ることとなる。
【0022】
図4に示されるように、バネ構造体2の本体23のシートバック上下方向の上部をフレーム1の上部分13と平行に配設されたバー9又は上部分13に回動自在に支持し、バネ構造体2の回動中心つまり第2所定部位24をバネ構造体2の胸椎支持部位232aとしてもよい。
【0023】
又、図4に示されるように、クランクロッド32をバネ構造2の脚部分22により構成してもよい。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、上記した技術的課題を達成でき、これにより、着座者に着座感を従来に比べて良好なものとすることができる。又、これに加えて、バネ構造体の回動中心は、前記背部支持面の腰椎支持部位と胸椎支持部位との間に位置する第1所定部位となるので、シートバック厚方向の調整幅に対し、大きな変化量を得ることができる。こうして、バネ構造体の背部支持面のシートバック厚方向の傾斜角が調整されることから、常に理想的な着座姿勢を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るランバーサポート装置の斜視図である。
【図2】本発明に係るランバーサポート装置の作動を示す図である。
【図3】本発明に係るランバーサポート装置の第1の変形例を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るランバーサポート装置の第2の変形例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 フレーム
2 バネ構造体
3 調整機構
8 トーションバー(弾性体)
22 脚部分(弾性体)
24 第1所定部位
25 第2所定部位
23a 背部支持面
231a 腰椎支持部位
232a 胸椎支持部位

Claims (1)

  1. 着座者の背部を支持するバネ構造体と、該バネ構造体をシートバック上下方向の第1所定部位でシートバック厚方向に回動自在に支持するフレームと、前記バネ構造体を前記第1所定部位を中心に回動させて前記バネ構造体の背部支持面のシートバック厚方向の傾斜角を調整する調整機構とを有し、前記第1所定部位は、前記背部支持面の腰椎支持部位と胸椎支持部位との間に位置することを特徴とするランバーサポート装置。
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