JP2000062506A - 車両用シートのランバサポート装置 - Google Patents

車両用シートのランバサポート装置

Info

Publication number
JP2000062506A
JP2000062506A JP10237750A JP23775098A JP2000062506A JP 2000062506 A JP2000062506 A JP 2000062506A JP 10237750 A JP10237750 A JP 10237750A JP 23775098 A JP23775098 A JP 23775098A JP 2000062506 A JP2000062506 A JP 2000062506A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat back
pressing
pressing plate
adjusting mechanism
pressing member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10237750A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Takahashi
勉 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Araco Co Ltd filed Critical Araco Co Ltd
Priority to JP10237750A priority Critical patent/JP2000062506A/ja
Publication of JP2000062506A publication Critical patent/JP2000062506A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/64Back-rests or cushions
    • B60N2/66Lumbar supports
    • B60N2/666Lumbar supports vertically adjustable
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/64Back-rests or cushions
    • B60N2/66Lumbar supports
    • B60N2/667Lumbar supports having flexible support member bowed by applied forces

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランバサポート装置において、着座者の体形
や好みに応じた調整の範囲を広くし、また調整に伴うシ
ートバックパッドの損傷を少なくする。 【解決手段】 シートバックパッドBの後側に位置する
押圧部材22を有する押圧ユニット20を、前後位置調
整機構30及び上下位置調整機構40によりシートバッ
クフレームに対し前後方向及び上下方向に移動可能と
し、上下方向断面形状が前側が突出する弧状となるよう
に湾曲させた押圧プレート25を、上下方向移動自在と
なるように押圧部材の前側に設けて、シートバックパッ
ドの裏面に押圧する。押圧プレートは上下縁の間の距離
を変化させて湾曲の度合いを弾性的に変化させるように
し、またシートバックパッドに対し所定位置付近となる
ように保持する。押圧ユニットを上下動すれば、押圧プ
レートはシートバックパッドに対し転がり接触するよう
に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シートに設
けられて着座者の腰部の支持位置を体形や好みに応じて
変えることができるランバサポート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のランバサポート装置としては、
例えば実開平5−34958号公報に開示されたものが
ある。これはシートバックパッドを介して着座者の腰部
を支持する長方形のサポートプレートを前側に設けたラ
ンバサポート機構を上下方向に延びる左右1対の螺子軸
により上下動可能として、腰部支持位置の高さを調整可
能としたものである。この技術では、サポートプレート
をランバサポート機構に対し前後動可能とし、腰部支持
位置を前後方向にも調整可能としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のサポートプレートは平面状の長方形であるので
サポートプレートの上下の縁の部分で腰部に与える支持
感が急に変化して連続感が悪く、また腰部を支持する範
囲の上下幅を変えることができないので、着座者の体形
及び好みに対し必ずしも充分に対応することはできない
という問題がある。また、この従来技術では腰部支持位
置の高さを調整する際にサポートプレートはシートバッ
クパッドの裏面を擦って移動するので、この両者の摩擦
により異音を発生したり、シートバックパッドが早期に
摩耗して使えなくなるという問題がある。この問題は、
着座者がシートバックにもたれた状態で腰部支持位置の
高さ調整を行う際に特に大きな問題となる。本発明はこ
のような各問題を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による車両用シー
トのランバサポート装置は、シートバックフレームと、
その前側に設けられ表皮により覆われて同シートバック
フレームに取り付けられるシートバックパッドを備えて
なる車両用シートのランバサポート装置において、シー
トバックパッドの後側に位置する押圧部材を有する押圧
ユニットと、この押圧ユニットをシートバックフレーム
に対し前後方向及び上下方向に移動可能に支持する前後
位置調整機構及び上下位置調整機構と、前側が突出する
弧状となるように上下方向断面形状が弾性的に湾曲され
押圧ユニットにより上下方向移動自在に支持され押圧部
材によりシートバックパッドの裏面に押圧される押圧プ
レートと、この押圧プレートの上下縁を連結しこの上下
縁の間の距離を変化させて同押圧プレートの湾曲の度合
いを弾性的に変化させる湾曲度調整機構と、押圧プレー
トをシートバックパッドに対し所定位置付近に保持する
保持機構を備えたことを特徴とするものである。押圧プ
レートは湾曲されているので腰部に与える支持感が急に
変化する部分はなくなだらかに変化し、また湾曲度調整
機構により押圧プレートの湾曲の度合いを変えれば、腰
部を支持する範囲の上下幅が変化する。腰部支持位置の
高さを調整するために上下位置調整機構により押圧ユニ
ットを上下に移動すれば、湾曲した押圧プレートは押圧
バーに対し上下方向に移動して、シートバックパッドに
対しては転がり接触するように相対移動する。
【0005】前項の発明は、押圧ユニットを丸棒状の押
圧部材とその両端に設けられた左右1対の支持ブラケッ
トよりなるものとし、押圧プレートは押圧部材の外周に
設けた摩擦係数の低い素材よりなるスライダと同押圧部
材の前側に間をおいてこれと平行となるように各支持ブ
ラケットに回転自在に支持されたローラの間に支持され
るようにすることが好ましい。このようにすれば、押圧
部材に対する押圧プレートの上下方向移動の抵抗が少な
くなり、また押圧プレートが押圧部材から離れることは
なくなる。
【0006】前項の発明は、前後位置調整機構を、シー
トバックフレームの両側部に前後方向に沿って回転自在
に設けられた左右1対の第1ねじ軸と、立体的に互いに
直交する2つのねじ孔を有しこのねじ孔の一方が各第1
ねじ軸に螺合された1対の複合ナットと、両第1ねじ軸
を連動して駆動する第1駆動装置よりなるものとし、上
下位置調整機構は、押圧ユニットの各支持ブラケットに
上下方向に沿って回転自在に設けられて中間部が複合ナ
ットのねじ孔の他方に螺合された左右1対の第2ねじ軸
と、この第2ねじ軸を連動して駆動する第2駆動装置よ
りなるものとすることが好ましい。前後位置調整機構は
シートバックフレームに設けた各第1ねじ軸により各複
合ナットを連動して前後に移動させ、上下位置調整機構
は各複合ナットに螺合した各第2ねじ軸により押圧ユニ
ット両側の支持ブラケットを連動して上下に移動させ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に図1〜図6に示す実施の形
態により、本発明による車両用シートのランバサポート
装置の説明をする。この実施の形態によるランバサポー
ト装置が組み込まれるシートバックは、図1及び図2に
示すように、シートバックフレーム10の前側及び周囲
を囲むようにシートバックパッドBを設け、シートバッ
クカバー(図示省略)により覆って取り付けたものであ
る。ループ状のメインフレーム11とその両側前側に溶
接したサイドフレーム12を主要な構成部材ととするシ
ートバックフレーム10は、リクライニング機構を介し
てシートクッションフレーム(何れも図示省略)の後部
に傾斜角度調整可能に取り付けられている。メインフレ
ーム11の両側中間部には連結部材13の両端が、その
やや下側には左右1対の後ブラケット14が、また各サ
イドフレーム12の中間部には左右1対の前ブラケット
15がそれぞれ溶接固着されており、この各部材13〜
15はランバサポート装置を取り付けるためのものであ
る。
【0008】ランバサポート装置の主要な部材である押
圧プレート25を支持する押圧ユニット20は、前後位
置調整機構30及び上下位置調整機構40を介してこの
シートバックフレーム10に前後方向及び上下方向に移
動可能に支持されている。
【0009】押圧ユニット20は、図1〜図3に示すよ
うに、金属の丸棒よりなる押圧バー(押圧部材)22と
その両端に固着された左右1対の板金製の支持ブラケッ
ト21を主要な構成部材としている。各支持ブラケット
21には、押圧バー22を固着した部分から前方に突出
する突出部21aの先端部に押圧バー22と平行になる
ように1対の短い支持軸24aが内向きに突出して固着
され、そのそれぞれにローラ24が回転自在に支持され
ている。押圧バー22の外周には、両端部及び中央部の
3箇所に摩擦係数が小さい合成樹脂などよりなる円筒状
のスライダ22aが設けられ、ローラ24と両端部のス
ライダ22aの間には、長方形状の押圧プレート25の
左右両側部が上下方向移動自在に挟み込み支持されてい
る。押圧プレート25は、金属、合成樹脂またはこれら
の複合材よりなる屈曲可能な板材よりなり、その上下方
向断面形状は前側が突出する弧状となるように弾性的に
湾曲され、押圧バー22によりシートバックパッドBの
裏面に押圧される。シートバックパッドBの裏面には、
押圧プレート25より前方に突出するローラ24を避け
るために、左右1対の逃げ溝Baが形成されている(図
3参照)。押圧プレート25の上下縁部の裏側には、次
に述べる湾曲度調整機構50のための上ブラケット26
と下ブラケット27が固着され、また各ブラケット2
6,27の外側となる位置には、後述する保持機構60
のための2対の係止具28が固着されている。押圧バー
22の中間部には、第2モータ48を支持するためのプ
レート23aが上端部に固着されたモータブラケット2
3が、固着されている。
【0010】押圧プレート25の湾曲の程度は、主とし
て図4及び図5に示す湾曲度調整機構50により変化さ
れる。押圧プレート25の上縁部裏側に固着した上ブラ
ケット26には支持板51の両端部がピン54aにより
枢支され、押圧プレート25の下縁部裏側に固着した下
ブラケット27には左右1対の連結ブラケット53の各
下端がピン54bにより枢支され、支持板51の両端部
を貫通して下方に延びる左右1対の第3ねじ軸52は、
連結ブラケット53上端部のナット53aに螺合され、
これにより押圧プレート25は上下縁が連結される。支
持板51から上方に突出する各第3ねじ軸52の上端に
固定された各ウォームホイール56は支持板51に支持
された各ウォーム57と噛合され、この各ウォーム57
は支持板51上に設けられた第3モータ58により伝動
軸59を介して回転され、これら各部材56〜59が第
3駆動装置55を構成している。第3駆動装置55によ
り各第3ねじ軸52が連動して回転されて各ナット53
aにねじ込まれれば、押圧プレート25の湾曲の程度
は、実線に示す曲率半径が大きい状態から、二点鎖線に
示す曲率半径が小さい状態に連続して変化され、また各
第3ねじ軸52が各ナット53aから戻されれば、押圧
プレート25の湾曲は逆向きに変化される。
【0011】また押圧プレート25は押圧ユニット20
に対し上下方向移動自在であるが、重力などの作用にも
かかわらずシートバックパッドBに対し所定位置付近に
支持されるように、保持機構60が設けられている。こ
の保持機構60は、図3、図5及び図6に示すように、
湾曲度調整機構50の外側部に配置され、押圧バー22
に揺動自在に支持された左右1対の揺動アーム62と、
この各揺動アーム62の先端と押圧プレート25の上下
縁部裏側に固着した係止具28の間に張設された2対の
引張りコイルスプリング61により構成されている。押
圧ユニット20に対し押圧プレート25が上下に移動し
た場合、揺動アーム62が自由に揺動する範囲では各ス
プリング61が押圧プレート25に及ぼす復元力は僅か
であるが、その範囲を外れれば復元力が大きくなって、
押圧プレート25が押圧ユニット20に対しそれ以上移
動するのは妨げられる。
【0012】次に図1〜図3により前後位置調整機構3
0及び上下位置調整機構40の説明をする。前後位置調
整機構30は前後方向に延びる左右1対の第1ねじ軸3
1を有し、この各第1ねじ軸31はシートバックフレー
ム10の両側部に前後に対向して設けた各1対の前ブラ
ケット15及び後ブラケット14に前後端部が回転自在
に支持されている。後ブラケット14から後方に突出す
る各第1ねじ軸31の後端に固定された各ウォームホイ
ール36は後ブラケット14に支持された各ウォーム3
7と噛合され、この各ウォーム37は連結部材13に取
り付けた第1モータ38によりフレキシブルシャフト3
9を介して回転され、これら各部材36〜39が第1駆
動装置35を構成している。立体的に互いに直交する2
つのねじ孔を有する1対の複合ナット32は、一方のね
じ孔が各第1ねじ軸31の中間部に螺合され、他方のね
じ孔が次に述べる上下位置調整機構40の各第2ねじ軸
41に螺合されて第1ねじ軸31周りの回転が阻止され
ている。第1駆動装置35により各第1ねじ軸31が連
動して回転されれば、各複合ナット32は第1ねじ軸3
1に沿って同じ向きに同じ速度で同時に移動する。
【0013】上下位置調整機構40は、上下方向に延び
る左右1対の第2ねじ軸41を有し、この各第2ねじ軸
41は押圧ユニット20の各支持ブラケット21に上下
の端部が回転自在に支持され、その中間部は複合ナット
32の他方のねじ孔に螺合されている。支持ブラケット
21から上方に突出する各第2ねじ軸41の上端に固定
された各ウォームホイール46は支持ブラケット21に
支持された各ウォーム47と噛合され、この各ウォーム
47はモータブラケット23に取り付けた第2モータ4
8により伝動軸49を介して回転され、これら各部材4
6〜49が第2駆動装置45を構成している。第2駆動
装置45により各第2ねじ軸41が連動して回転されれ
ば、押圧ユニット20両側の各支持ブラケット21は、
第1ねじ軸31に支持された複合ナット32に対し同時
に上下動される。
【0014】次にこの実施の形態の全体的作動の説明を
する。第1モータ38を作動させる第1の双投スイッチ
(図示省略)を操作して第1モータ38を正転または逆
転させれば、複合ナット32及び上下位置調整機構40
を介して押圧ユニット20及びシートバックパッドBの
裏面を押圧する押圧プレート25はシートバックフレー
ム10に対し前進または後退し、これによりランバサポ
ートによる着座者の腰部の支持位置は前後に調整され
る。
【0015】また、第2モータ48を作動させる第2の
双投スイッチ(図示省略)を操作して第2モータ48を
正転または逆転させれば、押圧ユニット20は複合ナッ
ト32に対し(従ってシートバックフレーム10に対
し)上下動する。図6に示すように、押圧ユニット20
の押圧バー22が実線で示す位置から一点鎖線22Aで
示す位置に上昇した場合は、押圧プレート25は、シー
トバックパッドBとの間の摩擦力よりも押圧バー22の
スライダ22aとの間の摩擦力の方が小さいので、スラ
イダ22aに対し摺動しシートバックパッドBに対し転
がり接触して一点鎖線25Aに示す位置に移動し、押圧
プレート25による押圧の中心は押圧バー22が上昇し
た一点鎖線22Aの位置まで上昇する。押圧バー22が
実線で示す位置から一点鎖線22Aで示す位置に下降し
た場合は、押圧プレート25は同様にスライダ22aに
対し摺動しシートバックパッドBに対し転がり接触して
破線25Bに示す位置に移動し、押圧プレート25によ
る押圧の中心は破線22Bの位置まで下降する。これに
よりランバサポートによる着座者の腰部の支持位置の高
さは調整される。
【0016】なお、この押圧ユニット20の上下動に伴
う押圧バー22に対する押圧プレート25の摺動によ
り、保持機構60の揺動アーム62は実線の状態から一
点鎖線62Aまたは破線62Bの状態に揺動し、これに
より上下のスプリング61の伸縮の差は僅かとなるの
で、押圧プレート25を転がり接触でなく摺動させよう
とする力は僅かである。しかし上下位置調整機構40に
よる調整範囲を超えて押圧プレート25が押圧バー22
に対し摺動した場合は、揺動アーム62の揺動は限度に
達し、上下のスプリング61の伸縮の差は急激に増大し
て復元力を生じるので、押圧プレート25が重力などに
より正常な作動範囲からずれることはない。
【0017】また、第3モータ58を作動させる第3の
双投スイッチ(図示省略)を操作して第3モータ58を
正転または逆転させれば、押圧プレート25の上下の縁
に固着した上下のブラケット26,27の間の距離が変
化する。この距離を減少させて押圧プレート25の湾曲
の程度を大きく(曲率半径を小さく)すれば、押圧プレ
ート25がシートバックパッドBを押圧する上下の幅が
小さくなり、またこの距離を増大させて押圧プレート2
5の湾曲の程度を小さく(曲率半径を大きく)すれば、
押圧プレート25がシートバックパッドBを押圧する上
下の幅が大きくなる。これによりランバサポートによる
着座者の腰部の支持部の上下幅は調整される。
【0018】上述のようにこの実施の形態によれば、ラ
ンバサポートによる着座者の腰部の支持部の高さ、前後
位置及び上下幅を調整することができるので、着座者の
体形や好みに応じた広範囲の調整を行うことができる。
またこの実施の形態によれば、押圧プレート25は前側
が突出するように弧状に湾曲されており腰部に与える支
持感はなだらかに変化するので支持感が向上する。
【0019】また、着座者の腰部の支持位置の高さを調
整するために押圧ユニット20を上下に移動した場合、
湾曲した押圧プレート25はシートバックパッドBに対
し転がり接触するように相対移動し、この両者が摺動す
ることはないので、摩擦により異音を発生したり、シー
トバックパッドBが早期に摩耗して使えなくなったりす
ることはない。
【0020】なお、保持機構60は、上記実施の形態の
ようにスプリング61及び揺動アーム62などにより構
成する代わりに、押圧部材22と干渉しないように押圧
プレート25の両側部に固着されて左右に突出する軸を
シートバックフレーム10の両側部に設けた前後方向ス
リットに係合して、押圧プレート25をシートバックフ
レーム10に対し上下及び左右の両方向移動のみを拘束
するように支持してもよい。
【0021】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、腰部支
持位置の高さを調整するために押圧ユニットを上下に移
動した場合、湾曲した押圧プレートはシートバックパッ
ドに対し転がり接触するように相対移動し、この両者が
摺動することはないので、摩擦により異音を発生した
り、シートバックパッドが早期に摩耗して使えなくなっ
たりすることはない。また、押圧プレートは湾曲されて
おり腰部に与える支持感はなだらかに変化するので支持
感が向上し、更に湾曲度調整機構により押圧プレートの
湾曲の度合いを変えれば腰部を支持する範囲の上下幅が
変化するので、着座者の体形や好みに応じた調整の範囲
を広げることができる。
【0022】押圧ユニットは丸棒状の押圧部材とその両
端に設けられた左右1対の支持ブラケットよりなるもの
とし、押圧プレートは押圧部材に設けた摩擦係数の低い
素材よりなるスライダと同押圧部材の前側に間をおいて
これと平行となるように各支持ブラケットに回転自在に
支持されたローラの間に支持するようにした発明によれ
ば、押圧部材に対する押圧プレートの上下方向移動の抵
抗が少なくなり、高さ調整の際のシートバックパッドに
対する押圧プレートの摺動は減少するので、異音発生や
シートバックパッドの早期摩耗の問題は一層少なくな
り、また押圧プレートが押圧部材から離れることはなく
なるので、着座者の腰部を支持する機能は常に確実に行
われる。
【0023】前後位置調整機構は、前後方向に沿って回
転自在に設けられた左右1対の第1ねじ軸と、立体的に
互いに直交するねじ孔の一方が各第1ねじ軸に螺合され
た1対の複合ナットと、両第1ねじ軸を連動して駆動す
る第1駆動装置よりなるものとし、上下位置調整機構
は、押圧ユニットの各支持ブラケットに上下方向に沿っ
て回転自在に設けられて中間部が複合ナットのねじ孔の
他方に螺合された左右1対の第2ねじ軸と、この第2ね
じ軸を連動して駆動する第2駆動装置よりなるものとし
た発明によれば、押圧ユニット両側の各支持ブラケット
が連動して前後及び上下に移動されるので、押圧ユニッ
ト及びこれに支持される押圧プレートの作動は確実であ
り、充分な剛性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による車両用シートのランバサポート
装置の一実施形態を備えたシートバックフレームの一部
破断した正面図である。
【図2】 図1に示すシートバックフレームの一部破断
した側面図である。
【図3】 図1の3−3線に沿った部分拡大断面図であ
る。
【図4】 図3の4−4線に沿った断面図である。
【図5】 図4の平面図である。
【図6】 図3の6−6線に沿った断面図である。
【符号の説明】
10…シートバックフレーム、20…押圧ユニット、2
1…支持ブラケット、22…押圧部材、22a…スライ
ダ、24…ローラ、25…押圧プレート、30…前後位
置調整機構、31…第1ねじ軸、32…複合ナット、3
5…第1駆動装置、40…上下位置調整機構、41…第
2ねじ軸、45…第2駆動装置、50…湾曲度調整機
構、60…保持機構、B…シートバックパッド。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックフレームと、その前側に設
    けられ表皮により覆われて同シートバックフレームに取
    り付けられるシートバックパッドを備えてなる車両用シ
    ートのランバサポート装置において、前記シートバック
    パッドの後側に位置する押圧部材を有する押圧ユニット
    と、この押圧ユニットを前記シートバックフレームに対
    し前後方向及び上下方向に移動可能に支持する前後位置
    調整機構及び上下位置調整機構と、前側が突出する弧状
    となるように上下方向断面形状が弾性的に湾曲され前記
    押圧ユニットにより上下方向移動自在に支持され前記押
    圧部材により前記シートバックパッドの裏面に押圧され
    る押圧プレートと、この押圧プレートの上下縁を連結し
    この上下縁の間の距離を変化させて同押圧プレートの湾
    曲の度合いを弾性的に変化させる湾曲度調整機構と、前
    記押圧プレートを前記シートバックパッドに対し所定位
    置付近に保持する保持機構を備えたことを特徴とする車
    両用シートのランバサポート装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧ユニットは丸棒状の前記押圧部
    材とその両端に設けられた左右1対の支持ブラケットよ
    りなり、前記押圧プレートは前記押圧部材の外周に設け
    た摩擦係数の低い素材よりなるスライダと同押圧部材の
    前側に間をおいてこれと平行となるように前記各支持ブ
    ラケットに回転自在に支持されたローラの間に支持され
    ている請求項1に記載の車両用シートのランバサポート
    装置。
  3. 【請求項3】 前記前後位置調整機構は、前記シートバ
    ックフレームの両側部に前後方向に沿って回転自在に設
    けられた左右1対の第1ねじ軸と、立体的に互いに直交
    する2つのねじ孔を有しこのねじ孔の一方が前記各第1
    ねじ軸に螺合された1対の複合ナットと、前記両第1ね
    じ軸を連動して駆動する第1駆動装置よりなり、前記上
    下位置調整機構は、前記押圧ユニットの各支持ブラケッ
    トに上下方向に沿って回転自在に設けられて中間部が前
    記複合ナットのねじ孔の他方に螺合された左右1対の第
    2ねじ軸と、この第2ねじ軸を連動して駆動する第2駆
    動装置よりなることを特徴とする請求項2に記載の車両
    用シートのランバサポート装置。
JP10237750A 1998-08-24 1998-08-24 車両用シートのランバサポート装置 Pending JP2000062506A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10237750A JP2000062506A (ja) 1998-08-24 1998-08-24 車両用シートのランバサポート装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10237750A JP2000062506A (ja) 1998-08-24 1998-08-24 車両用シートのランバサポート装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000062506A true JP2000062506A (ja) 2000-02-29

Family

ID=17019926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10237750A Pending JP2000062506A (ja) 1998-08-24 1998-08-24 車両用シートのランバサポート装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000062506A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006029204A1 (en) * 2004-09-07 2006-03-16 L & P Property Management Company Mechanism for thin seat lumbar
WO2014073463A1 (ja) * 2012-11-07 2014-05-15 シロキ工業株式会社 ランバーサポート装置
CN110435503A (zh) * 2018-05-02 2019-11-12 郑州宇通客车股份有限公司 一种车辆及座椅、座椅靠背、靠背骨架
CN110435513A (zh) * 2018-05-02 2019-11-12 郑州宇通客车股份有限公司 座椅、座椅靠背、背靠骨架及车辆
CN110435512A (zh) * 2018-05-02 2019-11-12 郑州宇通客车股份有限公司 车辆及座椅、座椅靠背、靠背骨架、颈靠骨架
CN110956941A (zh) * 2019-12-25 2020-04-03 梁婧 一种用于小提琴的可调节以及可折叠的肩部固定结构

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006029204A1 (en) * 2004-09-07 2006-03-16 L & P Property Management Company Mechanism for thin seat lumbar
US7549700B2 (en) 2004-09-07 2009-06-23 Schukra Of North America Mechanism for thin seat lumbar
WO2014073463A1 (ja) * 2012-11-07 2014-05-15 シロキ工業株式会社 ランバーサポート装置
JP2014094040A (ja) * 2012-11-07 2014-05-22 Shiroki Corp ランバーサポート装置
CN110435503A (zh) * 2018-05-02 2019-11-12 郑州宇通客车股份有限公司 一种车辆及座椅、座椅靠背、靠背骨架
CN110435513A (zh) * 2018-05-02 2019-11-12 郑州宇通客车股份有限公司 座椅、座椅靠背、背靠骨架及车辆
CN110435512A (zh) * 2018-05-02 2019-11-12 郑州宇通客车股份有限公司 车辆及座椅、座椅靠背、靠背骨架、颈靠骨架
CN110435503B (zh) * 2018-05-02 2020-10-20 郑州宇通客车股份有限公司 一种车辆及座椅、座椅靠背、靠背骨架
CN110435513B (zh) * 2018-05-02 2020-10-20 郑州宇通客车股份有限公司 座椅、座椅靠背、背靠骨架及车辆
CN110956941A (zh) * 2019-12-25 2020-04-03 梁婧 一种用于小提琴的可调节以及可折叠的肩部固定结构
CN110956941B (zh) * 2019-12-25 2023-10-31 徐州煌烁科技发展有限公司 一种用于小提琴的可调节以及可折叠的肩部固定结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6419317B1 (en) Seat depth adjusting device for an automobile seat
JP2627240B2 (ja) 車両用シート
JPH0775608A (ja) 車両用シート
JP4153746B2 (ja) マッサージ機構付きシート
JP2000062506A (ja) 車両用シートのランバサポート装置
WO2007080667A1 (ja) 座席構造
JPH10258654A (ja) リクライニングシート
JP2863816B2 (ja) 車両用背凭シートの上部傾斜角度調節装置
JPS58170638A (ja) 腰椎支持調節装置
JP3304505B2 (ja) 車両のシート装置
WO2008072728A1 (ja) 車両用シート装置
JPS6122501Y2 (ja)
JP3564809B2 (ja) ランバーサポート装置
JP2624096B2 (ja) シート装置
JP2602454Y2 (ja) ランバーサポート機構
JPH0515242Y2 (ja)
JPH0612703Y2 (ja) 自動車シート
JP2986312B2 (ja) クッションシートの調節装置
JP2582541Y2 (ja) ランバサポート装置
JP2907674B2 (ja) 車両用シートのランバサポート装置
JPH0568345U (ja) 車両用シート
JP2001204579A (ja) 弾性面体シート
JP2633786B2 (ja) 座席装置
JP3557660B2 (ja) 上下調整式ランバーサポート機構
JPS6320378Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041018