JPS6320378Y2 - - Google Patents

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JPS6320378Y2
JPS6320378Y2 JP9709283U JP9709283U JPS6320378Y2 JP S6320378 Y2 JPS6320378 Y2 JP S6320378Y2 JP 9709283 U JP9709283 U JP 9709283U JP 9709283 U JP9709283 U JP 9709283U JP S6320378 Y2 JPS6320378 Y2 JP S6320378Y2
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JP
Japan
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seat
frame
main body
movable
vehicle seat
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JP9709283U
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JPS5934662U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は乗員の体型に対して適切な支持調節が
可能で乗員の疲労を少なくすることの可能な車両
用シートに関するもので、特に薄いシートバツク
内空間に優れた機能を有する回動傾斜機構を効率
よく配設した点に特徴を有したものである。
車両用シートは運転中の乗員の疲労を出来るだ
け少なくするために、最も適当とされる形状、荷
重−たわみ特性値の状態で提供されている。しか
し、これはあくまでも標準体型の乗員を対象と
し、また、シートバツクの角度がある標準セツト
状態で条件設定されたものであり、乗員の体型や
リクライニングの調整によつてシートバツクの角
度が異なると、その乗員に対する適切な状態から
狂いが生じ乗員の疲労が増すことになる。更に、
たとえ理想的な状態で座つていても、常に同一部
位に長時間に亘つて反発荷重を受けていると、そ
の箇所の血液の循環が悪くなりこれまた疲労の原
因となる。そこで車両用シートを高圧荷重分布域
の上部付近で上下に2分割して固定上部本体及び
可動下部本体として、可動下部本体を回動傾斜可
能にして乗員の好みに応じた押圧状態とする試み
がなされている(例えば特開昭54−46653号)。し
かしながら車両用シートは背部に薄い空間がある
のみであるから、可動下部本体を回動させるに十
分な機能を持ち、強度的にも、耐久性の面からも
実用に供し得るものがなかつたのである。
本考案は以上の難点を解決したものであり、乗
員が自己の体型に合つたシートバツクの形態を自
由に選択することができ、充分に実用に供し得る
ものである。その構成は、中央の本体部、両脇の
脇部からなるシートバツクの本体部を高圧荷重分
布域の上部付近で上下に2分割して、固定上部本
体及び可動下部本体とした車両用シートにおい
て、可動下部本体は独立した逆U字型パイプから
なる下部本体フレームの両下端をシートバツクの
リクライニング回転軸付近に設けた枢軸によつて
軸支し、下部本体フレームの上部はその両側の脇
フレームに設けた長穴間に渡架遊嵌している上下
動フレームへ前傾連結棒によつて連結し、シート
バツク側面に回動可能に装着された調節ノブによ
り回動する左右逆ねじを有する調節軸に螺入され
た左右のねじ受と前記上下動フレームを上下動連
結棒で略台形に連結して、調節ノブの回動によつ
て可動下部本体を回動傾斜可能とした構造であ
る。
これにより以下の〜に説明するような種々
の効果が得られたのである。
疲労の少ないシートバツクは第4図に示すよ
うなで体圧分布で、しかも最高圧力域(第4図
の例では圧力:60g/cm2で囲まれた領域)が人
体の第2〜3腰椎に位置するものであるが、乗
員の体格の差や背筋の形の差によつて最高圧力
域が人体の第2〜3腰椎から上下方向にずれた
場合に疲労につながつてくる。(なお、第4図
中Aは胸椎骨であり、Bは腰椎骨である。Pは
体圧を示す。)本考案によるシートバツクでは、
可動下部本体の角度を前に越すと腰部の最高圧
力域の支え位置を上方向に、また、後に倒すこ
とにより下方向に調整することができる。従つ
て乗員の体格の差や背筋の形の差により腰部の
最高圧力域の位置がずれた時に、シートバツク
の可動下部本体の角度を調整することにより、
矯正することができる。
自動車で市街地走行するときや、乗員の好み
によつてシートバツクの角度を標準位置より前
に起した状態にした時、シートバツクからの乗
員の背中への反発荷重が上部に集中して適切な
体圧分布を示さなくなり疲労につながつてく
る。この場合シートバツクの本体下部の角度を
標準位置よりわずか前に突出させることによ
り、体圧分布のくるいを矯正することができ
る。
シートバツクは左右の横荷重を支える目的で
脇部の高さは本体部より高くしてあるが、大き
い乗員の場合は脇部との接触が強過ぎたり、小
さい体型の乗員の場合には脇部との間に隙間が
生じてホールド効果が得られないのが従来のシ
ートであるが、本考案によるシートバツクによ
つて大きい体型の乗員の場合は本体下部をわず
かに中へ入れることにより、さまざまな体型の
乗員にも適切なホールド効果を提供できる。
シートバツクの下部角度を微調整することに
より、体圧分布を微調整することができるため
に、常に同じ箇所に反発を受けることがないの
で、長時間の運転でも疲労を軽減することがで
きる。
座席に長時間着座していて疲労を感じてきた
時、シートバツクの本体の角度を運転状態より
後方に倒して、可動下部本体を強制的に前方に
突出させることにより、脊椎を一時的に矯正す
ることができる。
本考案の車両用シートは以上のような多くの特
長を有しており、乗員が好みの運転姿勢で体圧分
布の上下、左右のバランスを最も疲労の少ない状
態に調整することが出来るのである。このような
車両用シートの製造を可能としたのは、薄いシー
トバツク内に平面状に可動下部本体の回動機構を
配設することに成功したからである。
以下実施例図面によつて本考案を詳細に説明す
る。
第1図は車両用シートの斜視図であり、第2図
は要部破断正面図、第3図は同側面図である。第
4図は疲労の少ないシートバツクの体圧分布図で
ある。これらの図によつて明らかであるが、この
車両用シートはシートバツクの本体部を固定上部
本体1と可動下部本体2に上下で分割しており、
それらの両側には脇部3,3がある。シートバツ
ク全体はリクライニング構造である。可動下部本
体2を前後傾させるために、シートバツクの側面
に調節ノブ4が備えられている。
第4図にはシートバツクに掛る荷重状態のうち
疲労の少ない体圧分布を示した。図中CLは中心
線である。乗員の体型が異なればシートバツクに
掛る体圧分布は異なる。したがつて第4図に示し
た状態の体圧分布を保つためには、高体圧荷重分
布域(反発荷重として40Kg/cm2以上の圧力を示す
領域)を含むシートバツク本体を、他の本体部分
と独立させて回動可能にし、無段階に角度調整で
きるようにすると共に、任意位置で乗員に対して
左右ともに対称的な反発荷重が得られるような構
造とする必要がある。
本考案では以上のような点と、機械的強度、充
分な耐久性に配慮しながら、厚みの限られたシー
トバツク本体内へ埋設できる構造としたのであ
る。第2図及び第3図はその具体例であつて、固
定上部本体1はシートバツク全体を支えるための
シートバツクフレーム5に対して、脇部3,3を
形成するための脇フレーム6a,6bを固定して
ポリウレタン等の弾性体によつて、脇部3及び固
定上部本体1を形成する。
可動下部本体2は前述した高体圧荷重分布域を
任意に前後傾可能とした構造であつて、その内部
構造が本考案の最も特徴とするところである。可
動下部本体2を形成するために、まず逆U字形パ
イプの可動下部本体フレーム7の両下端を両方の
脇フレーム6a,6b間に渡架した枢軸8に軸支
し、可動下部本体フレーム7の上部は前傾連結棒
9a,9bによつて保持させている。枢軸8の取
付位置はこの場合リクライニング回転軸付近であ
る。前傾連結棒9a,9bの他方は、両側の脇フ
レーム6a,6bに設けた長穴10間に上下動可
能に渡架遊嵌した上下動軸11に緩挿している。
上下動軸11を上下動させるために、可動下部本
体フレーム7の背後で脇フレーム6a,6b間に
軸支した調節軸12を設けている。調節軸12は
左右に逆ねじを設け、これにねじ受13a,13
bを螺入している。ねじ受13a,13bと上下
動軸11間は上下動連結棒14a,14bで略台
形に連結している。調節軸12の一端にはシート
バツクの脇部から突出して調節ノブ4が取付けら
れているので、これを適当に回すと、可動下部本
体2が前後傾するのである。
以上詳述したような本考案の車両用シートにお
ける前後傾機構は、薄い空間内に効率よく使納さ
れ、体重の押圧にも十分に耐える強度と耐久性を
を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1図は車両用シートの斜視図であ
り、第2図は要部破断正面図、第3図は同側面図
である。第4図は疲労の少ないシートバツクの体
圧分布図である。 1……固定上部本体、2……可動下部本体、3
……脇部、4……調節ノブ、5……シートバツク
フレーム、6……脇フレーム、7……可動下部本
体フレーム、8……枢軸、9……前傾連結棒、1
0……長穴、11……上下動軸、12……調節
軸、13……ねじ受、14……上下動連結棒。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 中央の本体部、両脇の脇部からなるシートバツ
    クの本体部を高圧荷重分布域の上部付近で上下に
    2分割して固定上部本体1及び可動下部本体2と
    した車両用シートにおいて、可動下部本体は独立
    した逆U字型パイプからなる下部本体フレーム7
    の両下端をシートバツクのリクライニング回転軸
    付近に設けた枢軸8によつて軸支し、下部本体フ
    レームの上部はその両側の脇フレーム6a,6b
    に設けた長穴10,10間に渡架遊嵌している上
    下動フレーム11へ前傾連結棒9a,9bによつ
    て連結し、シートバツク側面に回動可能に装着さ
    れた調節ノブ4により回動する左右逆ねじを有す
    る調節軸12に螺入された左右のねじ受13a,
    13bと前記上下動フレーム11を上下動連結棒
    14a,14bで略台形に連結して、調節ノブ4
    の回動によつて可動下部本体2を回動傾斜可能と
    してなる車両用シート。
JP9709283U 1983-06-22 1983-06-22 車輌用シ−ト Granted JPS5934662U (ja)

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JP9709283U JPS5934662U (ja) 1983-06-22 1983-06-22 車輌用シ−ト

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JP9709283U JPS5934662U (ja) 1983-06-22 1983-06-22 車輌用シ−ト

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Publication Number Publication Date
JPS5934662U JPS5934662U (ja) 1984-03-03
JPS6320378Y2 true JPS6320378Y2 (ja) 1988-06-06

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ID=30231098

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JP9709283U Granted JPS5934662U (ja) 1983-06-22 1983-06-22 車輌用シ−ト

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KR960030854A (ko) * 1995-02-15 1996-09-17 김명숙 등받이가 분리되는 의자

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JPS5934662U (ja) 1984-03-03

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