JP3562387B2 - 車載機器遠隔制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車載機器遠隔制御装置に関し、車載機器の遠隔制御を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ユーザが無線装置を携帯して車両に対し接近/離間するだけで車両のドアの開錠/施錠を行う、いわゆるスマートエントリーシステムがある。例えば特開平5−156851号公報には、車両に取付けられ、携帯機サーチ用の電波を間欠的に発生する送受信機と、このサーチ用の電波を受信することにより所定のコードをもつ送信電波を送信する携帯機とからなり、送信電波のもつコードが特定のコードと合致していることが送受信機側で判別された場合にドアをアンロックする車両用制御装置が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来装置では、サーチ用の電波をコピーし、当該車両の携帯機を所有するユーザが車両を離れたときにユーザの近傍でコピーしたサーチ用の電波を送信することで、携帯機から返送される所定のコードをもつ送信電波を受信してコピーしておけば、ユーザが不在のとき当該車両の近傍で車両よりのリクエストコードの送信に合わせて、コピーしてある所定のコードをもつ送信電波を送信すると車両のドアを解錠することができる。
【0004】
これを防止するために、サーチ用の電波で任意の可変コードを送信し、携帯機からは上記の可変コードを所定の暗号キーで暗号化した暗号コードを所定のコードの代わりに送信し、車両側で受信した暗号コードから上記の可変コードが解読されたときに車両のドアを解錠して、セキュリティを向上することが考えられている。
【0005】
ところで、上記のスマートエントリーシステムの携帯機に押しボタンスイッチを設け、自車両の近傍でこのスイッチを押すと、サーチ用の電波の受信の有無に拘わらず所定のコードをもつ送信電波を携帯機から送信して、ドアロック/ドアアンロックを操作するワイヤレスドアロックシステムを付加することが考えられる。
【0006】
ワイヤレスドアロックシステムで同様にセキュリティを向上するするためには、携帯機から返送される所定のコードにローリングコードを付加することが考えられる。ローリングコードは携帯機が電波を送信する毎にカウントアップされる値であり、送受信機側では前回において携帯機から受信した所定のコードに含まれるローリングコードを記憶しておき、今回受信した所定のコードに含まれるローリングコードが前回のローリングコードの値から所定の範囲内であるとき今回のローリングコードは正しいと判別し、受信した所定のコードが特定コードに一致すると判別する。
【0007】
しかし、スマートエントリーシステムとワイヤレスドアロックシステムとを併せ持つシステムにおいては、ワイヤレスドアロックシステムに比して手間のかからないスマートエントリーシステムが多用され、ワイヤレスドアロックシステムを長期間使用しない傾向がある。ワイヤレスドアロックシステムを使用しない期間に車両から離れた場所で、携帯機の押しボタンスイッチが知らず知らずに繰り返し押されてしまい、このため携帯機のローリングコードがカウントアップされるので、実際にワイヤレスドアロックシステムを使用しようとしたとき、携帯機の送信するローリングコードの値が送受信機側で記憶されている前回のローリングコードの値から大きくずれ(同期外れ)、送受信機側で今回受信したローリングコードが誤りと判定されて、ワイヤレスドアロックを実行できないという問題が生じる。
【0008】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、受信した識別コード信号の照合がなされたときローリングコードの再同期を行うことにより、ローリングコードの同期外れからの回復を、簡単かつセキュリティを維持して行うことができる車載機器遠隔制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、携帯機に対して識別コード要求信号を送信し、前記識別コード要求信号に応答した識別コード信号を受信して車載機に記憶された記憶識別コードと照合して、照合がなされたとき車載機器の動作制御を行う第1制御手段と、
前記携帯機に設けられたスイッチ手段の操作により値を可変して送信されるローリングコード信号を受信して前記車載機に記憶された記憶ローリングコードを基準とする所定範囲にあるか照合して、照合がなされたとき車載機器の動作制御を行う第2制御手段とを有する車載機器遠隔制御装置において、
前記第1制御手段で受信した前記識別コード信号と前記記憶識別コードとの照合がなされたとき、前記第2制御手段で受信したローリングコード信号の値と前記記憶ローリングコードの値とを一致させるローリングコード更新手段を有する。
【0010】
このように、識別コード信号と記憶識別コードとの照合がなされたとき、第2制御手段で受信したローリングコード信号の値と記憶ローリングコードの値とを一致させるため、ローリングコードの同期外れが生じたときに、簡単かつセキュリティを維持して再同期をとり同期外れから回復することができる。
請求項2に記載の発明は、携帯機に対して識別コード要求信号を送信し、前記識別コード要求信号に応答した識別コード信号を受信して車載機に記憶された記憶識別コードと照合して、照合がなされたとき車載機器の動作制御を行う第1制御手段と、
前記携帯機に設けられたスイッチ手段の操作により値を可変して送信されるローリングコード信号を受信して前記車載機に記憶された記憶ローリングコードを基準とする所定範囲にあるか照合して、照合がなされたとき車載機器の動作制御を行う第2制御手段とを有する車載機器遠隔制御装置において、
前記第1制御手段で受信した前記識別コード信号と前記記憶識別コードとの照合がなされたとき、前記記憶ローリングコードの値と受信したローリングコード信号の値とを一致させるローリングコード更新手段を有し、
前記ローリングコード更新手段は、前記第1制御手段で照合がなされたのち所定時間内に前記ローリングコード信号が受信された場合に作動する。
【0011】
このように、識別コード信号と記憶識別コードとの照合がなされたのち所定時間内にローリングコード信号が受信された場合に作動するため、さらにセキュリティを向上して再同期をとることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項記載の車載機器遠隔制御装置において、
前記ローリングコード更新手段は、前記第1制御手段で照合がなされたのち所定時間内に前記ローリングコード信号を受信したのち前記携帯機に対して識別コード要求信号を送信し、前記識別コード要求信号に応答した識別コード信号を受信して車載機に記憶された記憶識別コードとの照合がなされた場合に作動する。
【0012】
このように、ローリングコード信号を受信したのち識別コード要求信号を送信し、これに応答した識別コード信号を受信して車載機に記憶された記憶識別コードとの照合がなされた場合に作動するため、さらにセキュリティを向上して再同期をとることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明装置の車載機の一実施例のブロック図を示す。同図中、車載機10は、第1送信アンテナ11及び第2送信アンテナ12の2つのアンテナを有している。第1送信アンテナ11は、車両(4輪車)の例えばドアの取っ手に設けられている。一方、第2送信アンテナ12は、車室内のインスツルパネル付近に設けられている。第1送信アンテナ11は第1送信部14に接続され、第2送信アンテナ12は第2送信部16に接続されている。この第1送信部14及び第2送信部16はECU(電子制御装置)20に接続されている。
【0014】
ECU20は第1送信部14,第2送信部16それぞれに第1,第2のリクエストコードを供給し、この第1,第2のリクエストコードが変調された周波数例えば134kHzのリクエスト信号が第1送信アンテナ11,第2送信アンテナ12から携帯機60に対して送信される。なお、実際の回路としては第1送信部14,第2送信部16を1回路にまとめても良い。また、車両には受信アンテナ22が設けられており、この受信アンテナ22で受信された携帯機60よりの周波数例えば300MHzの信号は受信部24で復調されてECU20に供給される。
【0015】
ECU20にはメモリ26が接続されており、このメモリ26にはドアロックの第1コード、エンジン始動の第2コード、ドアのロック/アンロックのレスポンスコード等の互いに異なる複数のコードが格納されている。メモリ26はEEPROM等の不揮発性メモリであり、電源が遮断されてもその記憶内容は保持される。
【0016】
操作検出部28はユーザによる各種スイッチ操作を検出するものであり、例えばイグニッションスイッチの操作を検出し、その操作検出信号をECU20に供給する。ドア開閉検出部30は運転席ドアの開閉(または全てのドアの個別の開閉)を検出し、その検出信号をECU20に供給する。センサ群32は、車速や窓の開閉を検出する各種センサであり、これらの各種センサの検出信号はECU20に供給される。
【0017】
また、ECU20には、ステアリングロック部40、イモビライザ部42、ドアロック部44、警告部45が接続されている。ステアリングロック部40はステアリングの操作を機械的に禁止する機構である。イモビライザ部42はエンジン50への燃料供給及びイグニッション動作を禁止する機構である。ドアロック部44は全てのドアのロック/アンロックを行う機構である。警告部45は乗員に対して各種の警告を行う。また、ECU20はエンジン制御部48が接続されており、エンジン制御部48はセルモータを利用してエンジン50の始動を制御すると共に、エンジン50の駆動停止も制御できる。
【0018】
図2は本発明装置の携帯機の一実施例のブロック図を示す。同図中、携帯機60は、送信アンテナ62と受信アンテナ64を有している。これらのアンテナ62,64は送受信回路66に接続され、送受信回路66はECU68に接続されている。
この受信アンテナ64で受信された車載機10よりの周波数例えば134kHzのリクエスト信号は送受信回路66で復調されてECU68に供給される。また、ECU68はリクエスト信号に応じてメモリ70から第1,第2コードのレスポンスコードを読み出して送受信回路66に供給する。また、ECU68はロックスイッチ72,アンロックスイッチ74をオンとする操作によりメモリ70からロック/アンロックを指示するワイヤレスコードを読み出して送受信回路66に供給する。これらのコードが送受信回路66で変調されて、周波数例えば300MHzの信号で送信アンテナ62から車載機10に対して送信される。なお、携帯機60の電源はECU68の端子+B,GND間に接続されたバッテリ76から供給される。
【0019】
図3に第1,第2送信アンテナと携帯機60との通信を模式的に示す。同図中、車載機10の第1,第2送信アンテナ11,12からは、周波数134kHzの第1,第2のリクエスト信号(識別コード要求信号)が送信され、携帯機60はこの第1,第2のリクエスト信号を受信すると、受信したリクエスト信号に応じた第1,第2コードを変調した周波数300MHzの返送信号(識別コード信号)を返送する。車載機10の受信アンテナ22で受信された周波数300MHzの信号は受信部24で復調されてECU20に供給され、ECU20は上記第1,第2コードを受信する。
【0020】
ここで、ロックスイッチ72,アンロックスイッチ74の操作により携帯機60が発生するワイヤレス信号(ローリングコード信号)のコードフォーマットは、図4(A)に示すように、プリアンブルに続いて、例えば32ビットの暗号化ローリングコードが設けられ、さらに、キーを識別するための例えば32ビットのIDコード、ロック/アンロック等の機能を区別するための機能コード、携帯機のバッテリ電圧が所定値以上か否かを指示するバッテリフラグや返送信号を送信したのち所定時間T1以内であることを示すフラグをセットするフラグコードFC、暗号化ローリングコードからバッテリフラグまでの全ビットに対する誤り検出用のパリティが設けられている。プリアンブル及びIDコードそれぞれのビットパターンは固定である。なお、携帯機におけるローリングコードの暗号化及び車載機における暗号化ローリングコードの復号化には、メモリ70,26それぞれに記憶されている同一キーを用いる。
【0021】
また、第1,第2のリクエスト信号に対し携帯機60が発生する返送信号(第1,第2コード)のコードフォーマットは、図4(B)に示すように、プリアンブルに続いて、第1,第2コードを識別するための例えば32ビットのレスポンスコードが設けられ、さらに、キーを識別するための例えば32ビットのIDコード、ロック/アンロック等を区別する機能コード、携帯機のバッテリ電圧が所定値以上か否かを指示するバッテリフラグや返送信号を送信したのち所定時間T1以内であることを示すフラグをセットするフラグコードFC、暗号化ローリングコードからバッテリフラグまでの全ビットに対する誤り検出用のパリティが設けられている。プリアンブル及びIDコードそれぞれのビットパターンは固定である。
【0022】
このように、ワイヤレス信号のコードフォーマットと返送信号のコードフォーマットは、暗号化ローリングコードとレスポンスコードとが異なるだけで、その他のプリアンブルからパリティまでは同一である。
図5は本発明装置の第1実施例で車載機10のECU20が実行する再同期処理のフローチャートを示す。ECU20は定期的(例えば200msec毎)に、この処理を実行する。同図中、ステップS10でECU20は受信部24をオンして作動させ、ステップS12で携帯機60からワイヤレス信号を受信したか否かを判別する。上記のワイヤレス信号を受信した場合には、ステップS14に進んでIDコードの照合及びローリングコードの適否判定及びその機能コードに応じたドアのロック/アンロック制御を行うワイヤレスルーチンを実行してステップS16に進む。
【0023】
ステップS12でワイヤレスコードを受信していない場合にはステップS16に進み、送信部14で第1のリクエストコードを変調した周波数134kHzのリクエスト信号を第1アンテナ11から送信させる。この後、ステップS18で携帯機60からの周波数300MHzの返送信号が受信部24で受信され、かつ、この返送信号から復調された図4(B)に示すレスポンスコード及びIDコードをメモリ26に格納されている第1コードのレスポンスコード及びIDコードと照合して一致するか否かを判別する。携帯機60からの返送信号が受信されないか、または復調されたコードのレスポンスコード及びIDコードが第1コードのそれと一致しない場合には、ステップS20で例えば200msec程度の所定時間だけ受信部24をオフして待機し、その後ステップS10に進む。
【0024】
一方、携帯機60からの返送信号が受信され、復調されたレスポンスコード及びIDコードが第1コードのそれと一致した場合にはステップS22に進み、スマートエントリ及びスマートイグニッションルーチンを実行する。つまり、上記第1コードの受信によりドアロック部44を制御して全てのドアをアンロックし、その後、第2送信アンテナ12から第2のリクエストコードを変調した周波数134kHzのリクエスト信号を送信し、これに対する携帯機60の返送信号から復調されたレスポンスコードを第2コードと照合し、一致した場合にECU20はステアリングロック部40を制御してステアリングのロックを解除し、イモビライザ部42を制御してエンジン50への燃料供給の禁止を解除すると共にイグニッション動作の禁止を解除する。
【0025】
この後、ローリングコードの再同期を行うためにステップS24進み、ここでECU20は受信部24をオンして作動させ、ステップS26で携帯機60からワイヤレス信号を受信したか否かを判別する。上記のワイヤレス信号を受信した場合にはステップS28に進み、ワイヤレス信号を受信しない場合にはステップS16に進む。
【0026】
ステップS28では、ワイヤレス信号から復調されたIDコードをメモリ26に格納されているIDコードと照合して一致し、かつ、復調かつ復号化されたローリングコードがメモリ26に格納されている32ビットのローリング記憶値Nに対してN+1〜N+100(Nは10進表示)の範囲にあるか否かを判別する。ここで、復調されたIDコードが一致し、かつ、復調かつ復号化されたローリングコードがN+1〜N+100の範囲にある場合には、ローリングコードは正しいとしてステップS30で復調された機能コードに基づくドアのロック/アンロック制御を実行してステップS10に進む。
【0027】
一方、ステップS28の条件を満足しない場合には、ステップS32で携帯機60からのワイヤレス信号から復調されたIDコードをメモリ26に格納されているIDコードと照合して一致し、ローリングコードだけが同期外れを起こしている状態か否かを判別し、ワイヤレス信号から復調されたIDコードがメモリ26に格納されているIDコードと不一致の場合にはステップS16に進む。
【0028】
また、ワイヤレス信号から復調されたIDコードがメモリ26に格納されているIDコードと一致し、復調かつ復号化されたローリングコードがN+1〜N+100の範囲外にある同期外れの場合には、車両に適合した正当な携帯機であるためステップS34に進み、メモリ26に格納されている32ビットのローリング記憶値Nを上記ワイヤレス信号から復調かつ復号化されたローリングコードに書き換えて更新し再同期をとる。この後、ステップS10に進む。
【0029】
このように、ワイヤレス信号から復調かつ復号化されたローリングコードがN+1〜N+100の範囲外にある同期外れの場合に、返送信号による照合で一致してワイヤレス信号が正当な携帯機60から送信されたことの確認がとれたときにのみ、メモリ26のローリング記憶値Nをワイヤレス信号から復調かつ復号化されたローリングコードに書き換えて再同期をとるため、ワイヤレスドアロックシステムを使用しない期間に車両から離れた場所で、携帯機60のロックスイッチ72,アンロックスイッチ74が知らず知らずに繰り返し押されてしまい、携帯機のローリングコードがカウントアップされて同期外れが発生しても、利用者が意識しない間にローリングコードの再同期が行われ、その後、ワイヤレスドアロックを実行可能となる。
【0030】
図6は本発明装置の第2実施例で車載機10のECU20が実行する再同期処理のフローチャートを示す。ところで、同図中、図5と同一部分には同一符号を付す。ECU20は定期的(例えば200msec毎)に、この処理を実行する。図6において、ステップS10でECU20は受信部24をオンして作動させ、ステップS12で携帯機60からワイヤレス信号を受信したか否かを判別する。上記のワイヤレス信号を受信した場合には、ステップS14に進んでIDコードの照合及びローリングコードの適否判定及びその機能コードに応じたドアのロック/アンロック制御を行うワイヤレスルーチンを実行してステップS16に進む。
【0031】
ステップS12でワイヤレスコードを受信していない場合にはステップS16に進み、送信部14で第1のリクエストコードを変調した周波数134kHzのリクエスト信号を第1アンテナ11から送信させる。この後、ステップS18で携帯機60からの周波数300MHzの返送信号が受信部24で受信され、かつ、この返送信号から復調された図4(B)に示すレスポンスコード及びIDコードをメモリ26に格納されている第1コードのレスポンスコード及びIDコードと照合して一致するか否かを判別する。携帯機60からの返送信号が受信されないか、または復調されたコードのレスポンスコード及びIDコードが第1コードのそれと一致しない場合には、ステップS20で例えば200msec程度の所定時間だけ受信部24をオフして待機し、その後ステップS10に進む。
【0032】
一方、携帯機60からの返送信号が受信され、復調されたレスポンスコード及びIDコードが第1コードのそれと一致した場合にはステップS22に進み、スマートエントリ及びスマートイグニッションルーチンを実行する。つまり、上記第1コードの受信によりドアロック部44を制御して全てのドアをアンロックし、その後、第2送信アンテナ12から第2のリクエストコードを変調した周波数134kHzのリクエスト信号を送信し、これに対する携帯機60の返送信号から復調されたレスポンスコードを第2コードと照合し、一致した場合にECU20はステアリングロック部40を制御してステアリングのロックを解除し、イモビライザ部42を制御してエンジン50への燃料供給の禁止を解除すると共にイグニッション動作の禁止を解除する。
【0033】
この後、ローリングコードの再同期を行うかどうかを判定するためにステップS40に進み、タイマtを0にリセットして計時を開始させる。次に、ステップS42でタイマtの値が例えば1sec程度に相当する所定値T1を超えているか否かを判別し、t≦T1であればステップS24進み、ここで受信部24をオンして作動させ、次に、ステップS26で携帯機60からワイヤレス信号を受信したか否かを判別する。
【0034】
上記のワイヤレス信号を受信しない場合にはステップS44で例えば200msec程度の所定時間だけ待機してステップS42に進み、ステップS42,ステップS42,S26,S44を繰り返す。t≦T1である間にワイヤレス信号を受信した場合には、ローリングコードの再同期を行うためにステップS26からステップS28に進む。また、ワイヤレス信号を受信することなくt>T1となった場合にはステップS42からステップS10に進む。つまり、ステップS18で携帯機60からの返送信号が受信され、復調されたレスポンスコードが第1コードと一致したのち、例えば1sec以内にワイヤレス信号を受信した場合にのみ、ステップS28に進んでローリングコードの再同期を行う。
【0035】
ステップS28では、ワイヤレス信号から復調されたIDコードをメモリ26に格納されているIDコードと照合して一致し、かつ、復調かつ復号化されたローリングコードがメモリ26に格納されている32ビットのローリング記憶値Nに対してN+1〜N+100(Nは10進表示)の範囲にあるか否かを判別する。復調されたIDコードが一致し、かつ、復調かつ復号化されたローリングコードがN+1〜N+100の範囲にある場合には、ローリングコードは正しいとしてステップS30で復調された機能コードに基づくドアのロック/アンロック制御を実行してステップS10に進む。
【0036】
一方、ステップS28の条件を満足しない場合には、ステップS32で携帯機60からのワイヤレス信号から復調されたIDコードをメモリ26に格納されているIDコードと照合して一致し、ローリングコードだけが同期外れを起こしている状態か否かを判別し、ワイヤレス信号から復調されたIDコードがメモリ26に格納されているIDコードと不一致の場合にはステップS16に進む。
【0037】
また、ワイヤレス信号から復調されたIDコードがメモリ26に格納されているIDコードと一致し、復調かつ復号化されたローリングコードがN+1〜N+100の範囲外にある同期外れの場合には、車両に適合した正当な携帯機であるためステップS34に進み、メモリ26に格納されている32ビットのローリング記憶値Nを上記ワイヤレス信号から復調かつ復号化されたローリングコードに書き換えて更新し再同期をとる。この後、ステップS10に進む。
【0038】
このように、携帯機60からの返送信号が受信され、復調されたレスポンスコードが第1コードと一致してスマートエントリ及びスマートイグニッションルーチンを実行した後、例えば所定時間(1sec)以内でのみ再同期化を行うため、正当ではない携帯機によってメモリ26に格納されているローリング記憶値Nが更新されて再同期をとられる可能性がほとんどなくなり、セキュリティが向上する。
【0039】
図7は本発明装置の第3実施例で携帯機60のECU68が実行する再同期のための処理のフローチャートを示す。同図中、ステップS50でECU68は、図4(A)に示すワイヤレス信号のコードフォーマットのフラグコードFCに0をセットする。次に、ステップS52でリクエスト信号の受信により返送信号を送信したか否かを判別し、返送信号を送信したときはステップS54に進み、返送信号を送信してないときはステップS56に進む。
【0040】
ステップS54では、図4(A)に示すワイヤレス信号のコードフォーマットのフラグコードFCに1をセットし、かつ、タイマtaを0にリセットして計時を開始させる。次に、ステップS56でタイマtaの値が例えば1sec程度に相当する所定値T1を超えているか否かを判別し、t≦T1であればステップS58進み、ロックスイッチ72またはアンロックスイッチ74が押されたか否かを判別する。ロックスイッチ72,アンロックスイッチ74が押されていない場合には、ステップS52に進んで前述の処理を繰り返し、一方、ロックスイッチ72,アンロックスイッチ74が押された場合には、ステップS60に進んでワイヤレス信号を送信してステップS50に進む。
【0041】
一方、ステップS56でt>T1であればステップS62において図4(A)に示すワイヤレス信号のコードフォーマットのフラグコードFCに0をセットしてステップS58に進み、ロックスイッチ72またはアンロックスイッチ74が押されたか否かを判別する。
このため、リクエスト信号の受信により返送信号を送信したのち所定時間T1以内にロックスイッチ72またはアンロックスイッチ74が押された場合にはフラグコードFCに1をセットしたワイヤレス信号が送信され、リクエスト信号の受信により返送信号を送信したのち所定時間T1を経過した後でロックスイッチ72またはアンロックスイッチ74が押された場合にはフラグコードFCに0をセットしたワイヤレス信号が送信される。
【0042】
図8は本発明装置の第3実施例で車載機10のECU20が実行する再同期処理のフローチャートを示す。同図中、図5と同一部分には同一符号を付す。ECU20は定期的(例えば200msec毎)に、この処理を実行する。図8において、ステップS10でECU20は受信部24をオンして作動させ、ステップS12で携帯機60からワイヤレス信号を受信したか否かを判別する。上記のワイヤレス信号を受信した場合には、ステップS14に進んでIDコードの照合及びローリングコードの適否判定及びその機能コードに応じたドアのロック/アンロック制御を行うワイヤレスルーチンを実行してステップS16に進む。
【0043】
ステップS12でワイヤレスコードを受信していない場合にはステップS16に進み、送信部14で第1のリクエストコードを変調した周波数134kHzのリクエスト信号を第1アンテナ11から送信させる。この後、ステップS18で携帯機60からの周波数300MHzの返送信号が受信部24で受信され、かつ、この返送信号から復調された図4(B)に示すレスポンスコード及びIDコードをメモリ26に格納されている第1コードのレスポンスコード及びIDコードと照合して一致するか否かを判別する。携帯機60からの返送信号が受信されないか、または復調されたコードのレスポンスコード及びIDコードが第1コードのそれと一致しない場合には、ステップS20で例えば200msec程度の所定時間だけ受信部24をオフして待機し、その後ステップS10に進む。
【0044】
一方、携帯機60からの返送信号が受信され、復調されたレスポンスコード及びIDコードが第1コードのそれと一致した場合にはステップS22に進み、スマートエントリ及びスマートイグニッションルーチンを実行する。つまり、上記第1コードの受信によりドアロック部44を制御して全てのドアをアンロックし、その後、第2送信アンテナ12から第2のリクエストコードを変調した周波数134kHzのリクエスト信号を送信し、これに対する携帯機60の返送信号から復調されたレスポンスコードを第2コードと照合し、一致した場合にECU20はステアリングロック部40を制御してステアリングのロックを解除し、イモビライザ部42を制御してエンジン50への燃料供給の禁止を解除すると共にイグニッション動作の禁止を解除する。
【0045】
この後、ローリングコードの再同期を行うためにステップS24進み、ここでECU20は受信部24をオンして作動させ、ステップS26で携帯機60からワイヤレス信号を受信したか否かを判別する。上記のワイヤレス信号を受信した場合にはステップS28に進み、ワイヤレス信号を受信しない場合にはステップS16に進む。
【0046】
ステップS28では、携帯機60からのワイヤレス信号が受信部24で受信され、かつ、このワイヤレス信号から復調されたIDコードをメモリ26に格納されているIDコードと照合して一致し、かつ、復調かつ復号化されたローリングコードがメモリ26に格納されている32ビットのローリング記憶値Nに対してN+1〜N+100(Nは10進表示)の範囲にあるか否かを判別する。携帯機60からのワイヤレス信号が受信され、かつ、復調されたIDコードが一致し、かつ、復調かつ復号化されたローリングコードがN+1〜N+100の範囲にある場合には、ローリングコードは正しいとしてステップS30で復調された機能コードに基づくドアのロック/アンロック制御を実行してステップS10に進む。
【0047】
一方、ステップS28の条件を満足しない場合には、ステップS70で携帯機60からのワイヤレス信号から復調されたIDコードをメモリ26に格納されているIDコードと照合して一致し、かつ、ワイヤレス信号から復調されたフラグコードFCが1であり、ローリングコードだけが同期外れを起こしている状態か否かを判別し、ワイヤレス信号から復調されたIDコードがメモリ26に格納されているIDコードと不一致またはフラグコードFCが1でない場合にはステップS16に進む。
【0048】
また、ワイヤレス信号から復調されたIDコードがメモリ26に格納されているIDコードと一致すると共にフラグコードFCが1で、復調かつ復号化されたローリングコードがN+1〜N+100の範囲外にある同期外れの場合には、車両に適合した正当な携帯機であるためステップS34に進み、メモリ26に格納されている32ビットのローリング記憶値Nを上記ワイヤレス信号から復調かつ復号化されたローリングコードに書き換えて更新し再同期をとる。この後、ステップS10に進む。
【0049】
この実施例では、携帯機60からの返送信号が受信され、復調されたレスポンスコードが第1コードと一致してスマートエントリ及びスマートイグニッションルーチンを実行した後、例えば所定時間(1sec)以内でのみ再同期化を行うため、たとえワイヤレス信号のIDコードが照合で一致したとしても正当ではない携帯機によって、メモリ26に格納されているローリング記憶値Nが更新されて再同期をとられる可能性がほとんどなくなり、セキュリティがさらに向上する。
【0050】
図9は本発明装置の第4実施例で車載機10のECU20が実行する再同期処理のフローチャートを示す。同図中、図5と同一部分には同一符号を付す。ECU20は定期的(例えば200msec毎)に、この処理を実行する。図9において、ステップS10でECU20は受信部24をオンして作動させ、ステップS12で携帯機60からワイヤレス信号を受信したか否かを判別する。上記のワイヤレス信号を受信した場合には、ステップS14に進んでIDコードの照合及びローリングコードの適否判定及びその機能コードに応じたドアのロック/アンロック制御を行うワイヤレスルーチンを実行してステップS16に進む。
【0051】
ステップS12でワイヤレスコードを受信していない場合にはステップS16に進み、送信部14で第1のリクエストコードを変調した周波数134kHzのリクエスト信号を第1アンテナ11から送信させる。この後、ステップS18で携帯機60からの周波数300MHzの返送信号が受信部24で受信され、かつ、この返送信号から復調された図4(B)に示すレスポンスコード及びIDコードをメモリ26に格納されている第1コードのレスポンスコード及びIDコードと照合して一致するか否かを判別する。携帯機60からの返送信号が受信されないか、または復調されたコードのレスポンスコード及びIDコードが第1コードのそれと一致しない場合には、ステップS20で例えば200msec程度の所定時間だけ受信部24をオフして待機し、その後ステップS10に進む。
【0052】
一方、携帯機60からの返送信号が受信され、復調されたレスポンスコード及びIDコードが第1コードのそれと一致した場合にはステップS22に進み、スマートエントリ及びスマートイグニッションルーチンを実行する。つまり、上記第1コードの受信によりドアロック部44を制御して全てのドアをアンロックし、その後、第2送信アンテナ12から第2のリクエストコードを変調した周波数134kHzのリクエスト信号を送信し、これに対する携帯機60の返送信号から復調されたレスポンスコードを第2コードと照合し、一致した場合にECU20はステアリングロック部40を制御してステアリングのロックを解除し、イモビライザ部42を制御してエンジン50への燃料供給の禁止を解除すると共にイグニッション動作の禁止を解除する。
【0053】
この後、ローリングコードの再同期を行うかどうかを判定するためにステップS40に進み、タイマtを0にリセットして計時を開始させる。次に、ステップS42でタイマtの値が例えば1sec程度に相当する所定値T1を超えているか否かを判別し、t≦T1であればステップS24進み、ここで受信部24をオンして作動させ、次に、ステップS26で携帯機60からワイヤレス信号を受信したか否かを判別する。
【0054】
上記のワイヤレス信号を受信しない場合にはステップS44で例えば200msec程度の所定時間だけ待機してステップS42に進み、ステップS42,ステップS42,S26,S44を繰り返す。t≦T1である間にワイヤレス信号を受信した場合には、ローリングコードの再同期を行うためにステップS26からステップS28に進む。また、ワイヤレス信号を受信することなくt>T1となった場合にはステップS42からステップS10に進む。つまり、ステップS18で携帯機60からの返送信号が受信され、復調されたレスポンスコードが第1コードと一致したのち、例えば1sec以内にワイヤレス信号を受信した場合にのみ、ステップS28に進んでローリングコードの再同期を行う。
【0055】
ステップS28では、携帯機60からのワイヤレス信号が受信部24で受信され、かつ、このワイヤレス信号から復調されたIDコードをメモリ26に格納されているIDコードと照合して一致し、かつ、復調かつ復号化されたローリングコードがメモリ26に格納されている32ビットのローリング記憶値Nに対してN+1〜N+100(Nは10進表示)の範囲にあるか否かを判別する。携帯機60からのワイヤレス信号が受信され、かつ、復調されたIDコードが一致し、かつ、復調かつ復号化されたローリングコードがN+1〜N+100の範囲にある場合には、ローリングコードは正しいとしてステップS30で復調された機能コードに基づくドアのロック/アンロック制御を実行してステップS10に進む。
【0056】
一方、ステップS28の条件を満足しない場合には、ステップS32で携帯機60からのワイヤレス信号から復調されたIDコードをメモリ26に格納されているIDコードと照合して一致し、ローリングコードだけが同期外れを起こしている状態か否かを判別し、ワイヤレス信号から復調されたIDコードがメモリ26に格納されているIDコードと不一致の場合にはステップS16に進む。
【0057】
また、ワイヤレス信号から復調されたIDコードがメモリ26に格納されているIDコードと一致し、復調及び復号化されたローリングコードがN+1〜N+100の範囲外にある同期外れの場合には、車両に適合した正当な携帯機であるため、再同期のためにステップS78で復調及び復号化されたローリングコードを変数Xnに保持してステップS80に進む。
【0058】
ステップS80では、送信部14で第1のリクエストコードを変調した周波数134kHzのリクエスト信号を第1アンテナ11から送信させる。この後、ステップS82で携帯機60からの周波数300MHzの返送信号が受信部24で受信され、かつ、この返送信号から復調されたレスポンスコード及びIDコードをメモリ26に格納されている第1コードのレスポンスコード及びIDコードと照合して一致するか否かを判別する。携帯機60からの返送信号が受信されないか、または復調されたコードのレスポンスコード及びIDコードが第1コードのそれと一致しない場合には、再同期を中止してステップS10に進む。
【0059】
一方、携帯機60からの返送信号が受信され、復調されたレスポンスコード及びIDコードが第1コードのそれと一致した場合にはステップS84に進み、所定時間T1以内に携帯機60からのワイヤレス信号が受信されるか否かを判別する。ここで、所定時間T1以内にワイヤレス信号が受信されない場合には再同期を中止するためにステップS10に進む。所定時間T1以内にワイヤレス信号が受信されるとステップS86に進む。
【0060】
ステップS86では、ワイヤレス信号から復調されたIDコードをメモリ26に格納されているIDコードと照合して一致し、かつ、復調かつ復号化されたローリングコードが変数Xnに保持されているローリングコードの値に1を加算した値に等しいか否かを判別して、等しいときは再同期の条件が整ったとしてステップS90に進み、等しくないときは再同期を中止するためにステップS10に進む。ステップS90では、メモリ26に格納されている32ビットのローリング記憶値Nを上記ワイヤレス信号から復調かつ復号化されたローリングコードに書き換えて更新し再同期をとる。この後、ステップS10に進む。
【0061】
この実施例では、図10(A)に示す1回目のロックスイッチ72,アンロックスイッチ74の操作によって、携帯機60から同図(B)に示すワイヤレス信号が送信される。このワイヤレス信号のローリングコードが同期外れの場合、車載機10からは同図(C)に示すリクエスト信号が送信される。そして、携帯機60からの返送信号が受信され、復調されたレスポンスコードが第1コードと一致し、それから所定時間(1sec)以内に2回目のロックスイッチ72,アンロックスイッチ74が操作されてワイヤレス信号が送信されると、車載機10では2回目のローリングコードの値が1回目のローリングコードの値から1だけ大きいときに、間違いなく正当な携帯機として再同期を行う。これによって、たとえワイヤレス信号のIDコードが照合で一致したとしても正当ではない携帯機によって、メモリ26に格納されているローリング記憶値Nが更新されて再同期をとられる可能性が小さくなり、セキュリティがさらに向上する。
【0062】
なお、図2に示す携帯機60では、単一のECU68でワイヤレス信号とレスポンス信号の生成を行っているが、ワイヤレス信号とレスポンス信号の生成を独立したECUで行っても良い。また、図4(A),(B)に示すワイヤレス信号と返送信号それぞれのIDコードは同一であっても異なっていても良い。
ところで、図2に示す携帯機60に電源を供給するECU68の端子+B,GND間に接続されたバッテリ76の電流が消費されて残量が少なくなると、利用者にバッテリ交換を促すために、所定の負荷がかかったときのバッテリ76の両端電圧を検出し、この検出電圧が閾値未満となったときに利用者に警告を上げることが考えられる。
【0063】
しかるに、バッテリは例えば図11(A)に示すような放電温度特性を有しており、持続時間400hまではフラットな特性であるものの、持続時間が400hを超えると急激に電圧が低下する。ここで閾値を2.5Vに設定すると、−10℃では、持続時間450h程度で利用者に警告を上げることができ好都合である。
【0064】
しかし、図11(B)に示す放電負荷と作動電圧の特性から2mAの負荷をかけた場合、新品であってもバッテリ電圧は60℃で2.8V、20℃で2.7V、ー10℃で2.4Vとなり、−10℃では誤ったバッテリ警告が出されるという問題が生じる。これを解決しようとするのが次の実施例である。
携帯機60のECU68は、定期的に端子+B,GND間の電圧、つまりバッテリ76の電圧を検出し、この検出電圧が閾値(例えば2.5V)未満のとき図4(A),(B)に示すワイヤレス信号,返送信号それぞれのフラグコードFCに値1のバッテリフラグをセットし、検出電圧が閾値以上のときフラグコードFCに値0のバッテリフラグをセットする。そして、ロックスイッチ72,アンロックスイッチ74の操作時またはリクエスト時に上記の信号を送信する。
【0065】
図12は本発明装置の第5実施例で車載機10のECU20が実行するバッテリ警告処理のフローチャートを示す。ECU20は定期的(例えば数分間毎)に、この処理を実行する。同図中、ステップS100でECU20は送信部14で第1のリクエストコードを変調した周波数134kHzのリクエスト信号を第1アンテナ11から送信させる。この後、ステップS102で携帯機60からの周波数300MHzの返送信号またはワイヤレス信号が受信部24で受信されたか否かを判別する。
【0066】
ここで、返送信号またはワイヤレス信号が受信されないときはステップS100に進みステップS100,S102を繰り返す。返送信号またはワイヤレス信号が受信されたときはステップS104に進み、ワイヤレス信号,返送信号それぞれのフラグコードFCにセットされているバッテリフラグの値が1か否かを判別する。バッテリフラグの値が1でない場合にはバッテリの残量は十分であるため、この処理を終了する。
【0067】
一方、ステップS104でバッテリフラグの値が1の場合にはステップS106に進んで、一定条件を満足するか否かを判別し、この一定条件を満足している場合にのみバッテリフラグの値は有効とみなしてステップS108に進みバッテリ警告を行う。一定条件を満足しない場合にはバッテリフラグの値は無効とみなし、この処理を終了する。上記の一定条件としては、例えばセンサ群32の外気温センサで検出した雰囲気温度(外気温)が0℃〜40℃の範囲にあるという条件である。つまり、雰囲気温度が0℃〜40℃の範囲外であれば、−10℃のように誤ったバッテリ警告が出されるため、バッテリフラグの値は無効とみなしている。
【0068】
なお、ステップS108では、警告部45にて、例えば「携帯機のバッテリ交換をして下さい」等のメッセージの表示または音声出力を行ったり、チャイムを鳴らしたりを所定回数繰り返し、利用者にバッテリ交換を促す。
なお、ステップS106の一定条件としては、温度センサで検出した雰囲気温度が0℃〜40℃の範囲にあることを所定時間(例えば10分間)維持したときという条件としても良い。
【0069】
また、一定条件としては、始動後所定時間(例えば数10分)経過した後のセンサ群32の温度センサで検出した車内温度が0℃〜40℃の範囲にあること、という条件としても良い。これは、外気温が低いときにはエンジン始動前の車内温度は外気温程度であるものの、外気温が高いときにはエンジン始動前の車内温度は外気温程度より大幅に高くなることがあり、車内温度が常温程度になるのにかなり時間がかかるからである。
【0070】
また、一定条件としては、ワイヤレス信号によりドアがアンロックされたのち所定時間(例えば数10分)経過した後のセンサ群32の温度センサで検出した車内温度が0℃〜40℃の範囲にあることという条件としても良い。これは、携帯機60の温度が外気温に近く、携帯機60の温度が車内温度になるまでに時間がかかるため、ドアがアンロックされて携帯機60が車内に入ったのち所定時間待つことにより携帯機60を車内温度になじませている。
【0071】
また、一定条件としては、エンジン始動後、所定時間(例えば数10分)経過した後という条件としても良い。これは、携帯機60が数10分運転が継続された後の車内にあれば、携帯機60の温度が車内温度になっていると見なせるからである。この場合には車内温度を計測する温度センサが不要となる。
さらに、一定条件としては、エンジン停止後、ワイヤレス信号によりドアロックされたときに上記ワイヤレス信号のフラグコードFCにセットされているバッテリフラグの値を取り出して保持しておいた保持値が1である場合という条件としても良い。これは、エンジン停止時には車内にある携帯機60の温度は車内温度になっていると見なすことができ、このときのバッテリフラグの値は常温での測定値に基づくもので信頼性が高いからである。つまり、保持値が1であれば、この後どのような温度条件であってもワイヤレス信号のフラグコードFCが1であればバッテリ警告を行っても誤りはない。
【0072】
なお、携帯機60を用いたスマートイグニッションにより始動した後、運転途中(エンジンが駆動されている状態)で携帯機60が車外に持ち出されるのを抑止するため、車載機10から定期的にリクエスト信号を送信し、これに対する携帯機60からの返送信号を車載機10で確認するシステムが考えられているが、このようなシステムにおいては、図12のステップS108でバッテリ警告が行われた場合に、運転途中で車載機10からリクエスト信号を送信する間隔を大きくしたり、このリクエストを停止させたりして携帯機60のバッテリの消耗を抑制するようにしても良い。勿論、上記のバッテリ警告が無くなった場合には元のリクエスト信号送信間隔に戻す。
【0073】
なお、ステップS16〜S20が請求項記載の第1制御手段に対応し、ステップS28〜S30が第2制御手段に対応し、ステップS34,S90がローリングコード更新手段に対応する。
【0074】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1に記載の発明は、第1制御手段で受信した識別コード信号と前記記憶識別コードとの照合がなされたとき、前記第2制御手段で受信したローリングコード信号の値と前記記憶ローリングコードの値とを一致させるローリングコード更新手段を有する。
【0075】
このように、識別コード信号と記憶識別コードとの照合がなされたとき、第2制御手段で受信したローリングコード信号の値と記憶ローリングコードの値とを一致させるため、ローリングコードの同期外れが生じたときに、簡単かつセキュリティを維持して再同期をとり同期外れから回復することができる。
請求項2に記載の発明では、第1制御手段で受信した前記識別コード信号と前記記憶識別コードとの照合がなされたとき、前記記憶ローリングコードの値と受信したローリングコード信号の値とを一致させるローリングコード更新手段を有し、ローリングコード更新手段は、前記第1制御手段で照合がなされたのち所定時間内に前記ローリングコード信号が受信された場合に作動する。
【0076】
このように、識別コード信号と記憶識別コードとの照合がなされたのち所定時間内にローリングコード信号が受信された場合に作動するため、さらにセキュリティを向上して再同期をとることができる。
請求項3に記載の発明では、ローリングコード更新手段は、前記第1制御手段で照合がなされたのち所定時間内に前記ローリングコード信号を受信したのち前記携帯機に対して識別コード要求信号を送信し、前記識別コード要求信号に応答した識別コード信号を受信して車載機に記憶された記憶識別コードとの照合がなされた場合に作動する。
【0077】
このように、ローリングコード信号を受信したのち識別コード要求信号を送信し、これに応答した識別コード信号を受信して車載機に記憶された記憶識別コードとの照合がなされた場合に作動するため、さらにセキュリティを向上して再同期をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の車載機の一実施例のブロック図である。
【図2】本発明装置の携帯機の一実施例のブロック図である。
【図3】第1,第2送信アンテナと携帯機60との通信を模式的に示す図である。
【図4】携帯機60が発生するワイヤレス信号及び返送信号のコードフォーマットである。
【図5】本発明装置の第1実施例で車載機10のECU20が実行する再同期処理のフローチャートである。
【図6】本発明装置の第2実施例で車載機10のECU20が実行する再同期処理のフローチャートである。
【図7】本発明装置の第3実施例で携帯機60のECU68が実行する再同期のための処理のフローチャートである。
【図8】本発明装置の第3実施例で車載機10のECU20が実行する再同期処理のフローチャートである。
【図9】本発明装置の第4実施例で車載機10のECU20が実行する再同期処理のフローチャートである。
【図10】本発明装置の第4実施例の再同期処理を説明するための図である。
【図11】バッテリの特性図である。
【図12】本発明装置の第5実施例で車載機10のECU20が実行するバッテリ警告処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10 車載機
11 第1送信アンテナ
12 第2送信アンテナ
14 第1送信部
16 第2送信部
20,68 ECU(電子制御装置)
22 受信アンテナ
24 受信部
26,70 メモリ
28 操作検出部
30 ドア開閉検出部
32 センサ群
40 ステアリングロック部
42 イモビライザ部
44 ドアロック部
48 エンジン制御部
50 エンジン
60 携帯機
62 送信アンテナ
64 受信アンテナ
66 送受信回路
72 ロックスイッチ
74 アンロックスイッチ

Claims (3)

  1. 携帯機に対して識別コード要求信号を送信し、前記識別コード要求信号に応答した識別コード信号を受信して車載機に記憶された記憶識別コードと照合して、照合がなされたとき車載機器の動作制御を行う第1制御手段と、
    前記携帯機に設けられたスイッチ手段の操作により値を可変して送信されるローリングコード信号を受信して前記車載機に記憶された記憶ローリングコードを基準とする所定範囲にあるか照合して、照合がなされたとき車載機器の動作制御を行う第2制御手段とを有する車載機器遠隔制御装置において、
    前記第1制御手段で受信した前記識別コード信号と前記記憶識別コードとの照合がなされたとき、前記第2制御手段で受信したローリングコード信号の値と前記記憶ローリングコードの値とを一致させるローリングコード更新手段を
    有することを特徴とする車載機器遠隔制御装置。
  2. 携帯機に対して識別コード要求信号を送信し、前記識別コード要求信号に応答した識別コード信号を受信して車載機に記憶された記憶識別コードと照合して、照合がなされたとき車載機器の動作制御を行う第1制御手段と、
    前記携帯機に設けられたスイッチ手段の操作により値を可変して送信されるローリングコード信号を受信して前記車載機に記憶された記憶ローリングコードを基準とする所定範囲にあるか照合して、照合がなされたとき車載機器の動作制御を行う第2制御手段とを有する車載機器遠隔制御装置において、
    前記第1制御手段で受信した前記識別コード信号と前記記憶識別コードとの照合がなされたとき、前記記憶ローリングコードの値と受信したローリングコード信号の値とを一致させるローリングコード更新手段を有し、
    前記ローリングコード更新手段は、前記第1制御手段で照合がなされたのち所定時間内に前記ローリングコード信号が受信された場合に作動することを特徴とする車載機器遠隔制御装置。
  3. 請求項記載の車載機器遠隔制御装置において、
    前記ローリングコード更新手段は、前記第1制御手段で照合がなされたのち所定時間内に前記ローリングコード信号を受信したのち前記携帯機に対して識別コード要求信号を送信し、前記識別コード要求信号に応答した識別コード信号を受信して車載機に記憶された記憶識別コードとの照合がなされた場合に作動することを特徴とする車載機器遠隔制御装置。
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