JP3560741B2 - 液圧テンショナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液圧テンショナに関し、詳細には、チェーンやベルト等の巻掛け動力伝達装置に常時緊張力を与えてこれを維持するのに有用な伸縮自在のプランジャを備えた液圧テンショナに関する。本発明はさらに詳細には、流体により作動するプランジャとコイルスプリングとを備え、リリーフ弁がチャンバと連通している液圧テンショナに関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】
たとえば液圧テンショナのような緊張力付加装置が、複数のスプロケット間を移動する動力伝達用チェーンあるいは類似の動力伝達装置の制御装置として用いられている。
【0003】
一般に、騒音やスリップあるいは歯付チェーンの場合における歯の噛合い不良を防止するために、チェーンにある程度の緊張力を与えてこれを維持することは重要なことである。このようなスリップの防止は、内燃機関におけるチェーン駆動のカムシャフトの場合にとくに重要である。というのは、歯の飛びによりカムシャフトのタイミングが数度ずれ、この結果、エンジンが作動不良を起こしたり、損傷が発生したりするからである。
【0004】
しかしながら、内燃機関が運転される厳しい環境下では、チェーンの緊張力は、温度の大きな変化や、チェーンおよびテンショナを含むエンジンの種々の部品間の線膨張係数の違いにより、非常に高いレベルと低いレベルの間で変化し得る。その上、長期間の使用によるチェーン部品の摩耗がチェーンの緊張力の低下をもたらし得る。
【0005】
また、チェーン引張側に作用する過度の緊張力を軽減する手段を提供するとともに、チェーン緩み側に必要な緊張力を確保することも必要なことである。さらに、カムシャフトおよびクランクシャフトによるねじり振動がチェーンの緊張力をかなり変化させる。この緊張力の変化によってチェーンの伸びが生じることになる。
【0006】
巻掛け動力伝達装置において緊張力を制御するのに用いられる装置の一例がビーダマンの米国特許第 4,713,043号の中に記述されている。ビーダマンは、チャンバ内にスライド可能に装着されかつスプリングにより突出方向に付勢されたプランジャを有する液圧ボール型チェックバルブテンショナを開示している。プランジャは、チェーンの緩みの程度に応じてチェーンに緊張力を与えるレバーアームに抗して伸長する。チェックバルブのボールおよびシート面間に形成されたクリアランスにより、チャンバ内に流体が自由に流れ込むようになっている。
【0007】
したがって、オイルポンプ等の外部の加圧流体源からの液圧は、ハウジングに形成された流路を通ってチャンバ内に流れ込み、液圧およびスプリング力の合成力によってプランジャを容易に前進させる。
【0008】
これに対して、プランジャが逆方向に移動しようとする場合には、ボールがボールシートに密に接触して、チャンバからの流体の漏出を規制する。また、プランジャとハウジング内壁との間の微小隙間が若干量の流体の漏出を許容し、これにより、プランジャが縮退できる。
【0009】
このようにして、テンショナは、一方向への移動は容易であるが逆方向へは移動しにくいという、いわゆる逆止機能を獲得するのである。
【0010】
しかしながら、この逆止機能が、チェーンやベルトあるいは類似の巻掛け動力伝達装置における緊張力の急激な変化に対応するのは困難である。タイミング装置がその共振振動数で運転されているとき、チェーンの荷重はかなり増加する。プランジャおよびハウジング内壁間の微小隙間は、チェーンへの急激な過負荷に対応すべくチャンバ内の液圧を迅速に開放するのには十分でない。
【0011】
液圧テンショナにおけるこのような問題を緩和するための試みの一例が鈴木による米国特許第 4,881,927号に記述されている。鈴木は、チャンバ内にスライド可能に装着されかつスプリングにより突出方向に付勢されたプランジャを有する液圧ボール型チェックバルブテンショナを開示している。
【0012】
このテンショナは、第1のチャンバと連通する補助チャンバ内にスライド可能に装着されたスリーブを備えたリリーフ弁を有しており、該スリーブはスプリングにより没入位置に付勢され、これにより排出口が遮断されている。第1のチャンバ内のオイルは補助チャンバ内に流れ込み、スリーブを付勢スプリング力に対抗させて、排出口を遮断しないようにする。
【0013】
しかしながら、このリリーフ弁は、質量が大きいために開閉するのが遅く、スリーブおよび補助チャンバ壁面間の摩擦の変化の影響を受けやすい。この結果、リリーフ弁の作動圧が変化する。同様に、流路断面積がチャンバ内の圧力に比例するために、極端な圧力のピークがあると、チャンバ内から非常に多量の流体が流出し、その結果、チャンバ内にほとんど圧力が残留しないことになり、圧力ピークの外的原因がもとに戻った後にはチェーンに適切な緊張力を維持させることができなくなる。
【0014】
リリーフ弁付き液圧テンショナを提供する試みの他の例は、ミッタメイヤーの米国特許第 4,507,103号の中に記述されている。ミッタメイヤーは、チャンバ内にスライド可能に装着されかつスプリングにより突出方向に付勢されたプランジャを有する液圧ボール型チェックバルブテンショナを開示している。
【0015】
このテンショナは、プランジャ突出端の孔内にリリーフ弁を有している。リリーフ弁は、スプリングにより付勢されたボール型バルブであり、該スプリングは、孔内に嵌め込まれたねじ付き絞り弁に装着されている。第1のチャンバ内のオイルは、高圧に達するとボールを開けて孔内に流れ込み、絞り弁のねじ部を通って大気中に出る。
【0016】
残念ながら、このリリーフ弁の場合には、ねじ部を通る流路が制限されており、またボールに対抗する背圧が残留しているために、大量のオイルを解放するのが遅い。
【0017】
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、実質的に一定の緊張力を維持できる、チェーン用あるいはベルト用または類似の巻掛け動力伝達装置用のテンショナを提供することである。
【0018】
また、チェーンに過負荷が作用した際にプランジャを元の位置に戻すことができるリリーフ弁を備えた液圧テンショナを提供することが本発明の他の目的である。
【0019】
過度の圧力状態に達したときにチャンバ内から大量のオイルが流出するのを防止しかつプランジャが急激に元に戻るのを防止するために、流体を解放することのできる流路断面積を減少させるリリーフ弁を備えた液圧テンショナを提供することが本発明の別の目的である。
【0020】
高振動に対応できるように高いスプリング力を有しかつ質量が小さいリリーフ弁を備えた液圧テンショナを提供することが本発明のさらに他の目的である。
本発明のさらに別の目的および利点は、以下の詳細な説明から理解されるだろう。
【0021】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る液圧テンショナは、一端に開口する穴が形成されたハウジングと、前記穴内にスライド可能に設けられるとともに、チャンバを有するプランジャと、前記ハウジングから突出する第1の方向に前記プランジャを付勢するスプリングと、前記チャンバ内に配置されたチェック・リリーフ弁とを備え、前記チェック・リリーフ弁が、バルブメンバと、前記バルブメンバを前記第1の方向とは逆側の第2の方向に付勢するチェックスプリングと、前記バルブメンバに隣接するリリーフディスクと、前記リリーフディスクを前記バルブメンバに向かう前記第1の方向に付勢するリリーフスプリングとから構成されていることを特徴としている。
【0022】
請求項2の発明に係る液圧テンショナは、請求項1において、前記チェック・リリーフ弁が、前記バルブメンバと前記リリーフディスクとの間の固定位置にさらにシートリングを有しており、前記バルブメンバが、最大付勢位置において前記シートリングの第1の面に着座して、前記リリーフディスクを前記シートリングから距離をおいて保持するとともに、前記リリーフディスクが、最大付勢位置において前記シートリングの第2の面に接触して、前記バルブメンバを前記シートリングから距離をおいて保持していることを特徴としている。
【0023】
請求項3の発明に係る液圧テンショナは、請求項2において、前記リリーフディスクが、オリフィスと、前記オリフィスの周囲において該リリーフディスクから延びるリップとを有するとともに、前記リップが前記バルブメンバ側に延び、前記バルブメンバが最大付勢を下回る付勢位置におかれている場合に、前記リップが前記バルブメンバと接触するほどの十分な長さを有しており、これにより、最大付勢位置に向かうさらなる動きがあったときに、バルブメンバがリリーフディスクをシートリングから離れる側に押し付けるようになっていることを特徴としている。
【0024】
請求項4の発明に係る液圧テンショナは、請求項3において、前記シートリングが、圧力解放用の複数の流路を前記チャンバに関連して有しており、前記リリーフディスクが最大付勢位置にある場合には前記リリーフディスクが前記流路を閉塞し、予め設定されたチャンバ内の第1の高圧状態下においては、前記流路を閉塞するリリーフディスクの一部に流体が圧力を作用させるとともに、前記バルブメンバが前記リーフディスクと接触するときには、チャンバ内の圧力が前記リリーフスプリングの付勢力に打ち勝つほど大きく、これにより、前記リリーフディスクを前記シートリングから離反させて、流路およびバルブメンバ,シートリング間を通る流体の流れを許容し、また予め設定された第2の圧力状態下においては、バルブメンバが最大付勢位置に移動して、シートリングとの間でシール部を形成しかつ流路を通る流体の流れを許容していることを特徴としている。
【0025】
請求項5の発明に係る液圧テンショナは、請求項1において、前記チェック・リリーフ弁が、前記バルブメンバを最大付勢位置に維持するように配置されたバルブメンバストッパ部と、前記リリーフディスクを最大付勢位置に維持するように配置されたリリーフディスクストッパ部と、前記リリーフスプリングの付勢力と対抗する側への前記リリーフディスクの動きを制限するように配置されたリリーフディスクリミッタ部とをさらに有していることを特徴としている。
【0026】
請求項6の発明に係る液圧テンショナは、請求項5において、前記リリーフディスクがオリフィスを有するとともに、前記バルブメンバが、テーパ状端部とベース部とを備えた概略テーパ形状を有し、前記テーパ状端部が前記リリーフディスクオリフィスを超えて延びかつ前記バルブメンバストッパ部に隣接して配置され、前記ベース部がリリーフディスクオリフィスよりも大きな断面形状を有しており、前記リリーフディスクリミッタ部が、該リミッタ部に前記リリーフディスクが接触するときに前記リリーフディスクのオリフィスの周囲に対してシール部を形成していることを特徴としている。
【0027】
請求項7の発明に係る液圧テンショナは、請求項6において、前記リリーフディスクリミッタ部および前記バルブメンバストッパ部が一体に形成されていることを特徴としている。
【0028】
請求項8の発明に係る液圧テンショナは、請求項1において、前記リリーフスプリングが、ばね力を作用させるように互い違いに積層された複数の皿ばねから構成されていることを特徴としている。
【0029】
本発明によれば、チェーンやベルトの緊張力の増加に伴う荷重がプランジャに作用すると、チャンバ内の液圧が上昇してバルブメンバがリリーフディスク側に向かう第2の方向に移動し、これにより、バルブメンバおよびチェックスプリングを含むチェック弁が閉じる。これにより、チャンバ内から流体が流出するのが防止される。
【0030】
この状態から液圧がさらに上昇して、液圧がリリーフスプリングの付勢力に打ち勝つほど高いレベルにまで達すると、リリーフディスクがバルブメンバとともに第2の方向に移動し、これにより、リリーフディスクおよびリリーフスプリングを含むリリーフ弁が開き、流体がチャンバ内から流出する。その結果、チャンバ内の液圧が開放される。
【0031】
このようなチェック弁およびリリーフ弁の作用により、実質的に一定の緊張力を維持できるようになる。
【0032】
【発明の実施の形態】
発明の要約
本発明は、リリーフ弁を備えた液圧チェーンテンショナに関する。本発明の一つの特徴によれば、巻掛け動力伝達装置、たとえば一対のスプロケットのような少なくとも二つの回転部材を連結するチェーンのためのテンショナが設けられている。チャンバを有するプランジャは、ハウジングの孔内にスライド可能に装着されている。プランジャをチェーン側に突出させる方向に付勢するためのスプリングが設けられている。
【0033】
流体をチャンバ内に流入させる一方、ある状態下で逆方向の流体の流れを阻止するために、チェック・リリーフ弁がハウジング開口部およびチャンバ間に設けられている。
【0034】
チェーンの緊張力の増加による荷重がプランジャに作用したとき、チャンバ内の液圧が上昇してチェック弁を閉じる。液圧がさらに上昇すると、リリーフ弁が開き、流体がチャンバ内から流出してハウジング開口部の加圧流体源に流入するのを許容する。チャンバ内の圧力がさらに上昇したときには、チャンバから流体が流出することのできる領域を制限するように、リリーフ弁が一部閉じた方が好ましい。流路断面積を制限することによって、短時間の非常に高い圧力のピークに対して圧力解放能力が過剰に反応しなくなる。
【0035】
他の実施態様においては、チェック・リリーフ弁が、テンショナハウジング側に固定されたシートリングを有している。そして、シートリングにぴったりと嵌まり込む、たとえばボールのようなバルブメンバが設けられている。チェックスプリングがボールをシートリング側に付勢している。リリーフディスクがボールとは逆側のシートリングの側に設けられている。リリーフスプリングがリリーフディスクをシートリング側に付勢している。
【0036】
リリーフディスクはシートリングと整列するオリフィスを有しており、このリリーフディスクオリフィスは、シートリングの内径よりも小さな内径を有している。リリーフディスクオリフィスの縁部のリップは、通常の運転状態下でボールと接触しかつ該ボールをシートリングから離して保持しておくことが十分にできるほど、シートリング内に長く延びている。
【0037】
運転中にチャンバ内の圧力が減少すると、加圧流体源がボールをリリーフディスクリップから離れる側に押して、チャンバ内に流体が流入する。チャンバ内の液体必要量が満たされると、チェックスプリングがボールをリップ側に付勢し、これにより、開口部を通じてチャンバ内から流体が流出するのが防止される。
【0038】
チャンバ内の圧力が、予め設定された高いレベルにまで上昇すると、該圧力により、リリーフディスクがシートリングから離れる側に移動する。この結果、流体がボールおよびシートリングのそばを通り、リリーフディスクの周囲を流れて、加圧流体源まで戻り、このようにして、液圧解放のための領域が提供されることになる。
【0039】
圧力がさらに一層上昇すると、ボールがシートリングに着座するまで、ボールおよびリリーフディスクが下方(図左方)に移動し、この結果、圧力解放のための流路断面積が減少する。
【0040】
ボールがシートリングに着座したとき、このような非常に高い圧力状態下において少量の流体の流れを許容する孔をシートリングがその周囲に有している方が好ましい。この好ましい実施態様においては、チェック・リリーフ弁が、非常に高い圧力状態下において有利にいくらかの圧力の解放を許容しているが、液圧が大きく漏出するほど多量ではない。これによって、プランジャがチャンバ内に急激に戻るのが防止されている。
【0041】
好ましい実施態様の詳細な説明
以下、本発明の実施態様について図面を用いて説明する。
なお、以下の各実施態様において同一符号は同一または相当部分を示している。
図1は、本発明によるチェック・リリーフ弁100を備えた液圧テンショナ10の好ましい実施態様を示しており、液圧テンショナ10は、たとえばオーバヘッドカムタイミング駆動装置のチェーン14に緊張力を作用させるテンショナアーム12に隣接して描かれている。
【0042】
典型的なオーバヘッドカムタイミング駆動装置は、クランクスプロケット16,カムスプロケット18,チェーン14,液圧テンショナ10,テンショナアーム12,およびテンショナアーム12とは逆側の図示しないチェーンガイドから構成されている。チェーンガイドは、一般に、チェーン14の「引張側」つまり駆動側に配置されている。テンショナアーム12および液圧テンショナ10は、チェーン14の「緩み側」に配置されている。
【0043】
液圧テンショナ10は、ピストン穴22が形成されたハウジング20と、チャンバ22および導入口24と連絡するチェック・リリーフ弁100と、プランジャ40つまりピストンとを含んでいる。プランジャ40は、ハウジング20から突出して、枢支連結のテンショナアーム12をチェーン14に押し付け、これによりチェーン14の緩みをとって、良好なチェーン制御のためにチェーン14に最小の緊張力を維持させる。
【0044】
図2は、プランジャ40およびチェック・リリーフ弁100の組立体を示している。プランジャ40およびチェック・リリーフ弁100はスリーブ36内に配置されている。チェック・リリーフ弁100は、スリーブ36内の流体導入口125に配置されている。プランジャ40は、チェック・リリーフ弁100に対向して設けられたスプリング60の周囲に配置されている。スプリング60は、プランジャ先端部44がテンショナアーム12(図1)を押圧するように、プランジャ40をスリーブ36から突出する方向に付勢している。
【0045】
ベントディスク70は、混入エアおよび流体がプランジャ先端部44の通気孔46を通って流出できるように、プランジャ40の内部においてプランジャ先端部44の側方に設けられている。シールリング用の溝38がスリーブ36の開口端に形成されており、、該溝38内に装着されたシールリング58により、プランジャ40の外周がシールされてチャンバ42内に流体が保持されるようになっている。なお、シールリング58および溝38は、図9に示すように、プランジャ40の底部側に配置するようにしてもよい。
【0046】
この好ましい実施態様において、チェック・リリーフ弁100は、図2に示すように、チェックケージ112と、チェックスプリング104と、バルブメンバとしてのチェックボール102と、シートリング106と、リリーフディスク130と、リリーフスプリング128とを有している。これらの構成要素は、リリーフハウジング126と、該リリーフハウジングの溝124に固定されたチェックケージ112との間に設けられている。
【0047】
図2におけるバルブメンバとしては、種々の幾何学的形状が考えられる。たとえば図8に示すように、バルブメンバがディスク103であってもよく、あるいは図示しないテーパプラグであってもよい。テーパプラグが用いられる場合には、小端部がリリーフディスク130の近くに配置され、大端部がチェックスプリング104の側方に配置される。
【0048】
正確な形状は当然のことながら、要求される動的応答性に応じて決定される。たとえば、バルブメンバとして使用されるボールベアリングのような金属製の中実ボールは、小さな軽量のディスクや金属製の中空ボールに比べて質量が大きく、このため、応答が遅く固有振動数が低い。バルブメンバはまた、ポリイミドようなエンジニアリングプラスティックやセラミックから構成される。
【0049】
シートリング106は、図5に詳細に示されるように、開口部105の周囲に複数の流路107を有しているのが好ましく、典型的には、四つまたは五つの流路で十分である。流路107の数および大きさは、最大圧力状態下で要求される流路断面積の減少量に応じて決定される。たとえば、公称解放流量が毎分6ミリリットルの場合には、最大圧力状態下で公称減少流量が毎分2ミリリットル要求される。
【0050】
図2および図5に示されるように、流路107は、シートリング106の周囲においてシート面109がスロット状に切断されることにより形成されている。あるいは、流路107は、チェックボール102との十分な接触のために完全なシート面が得られるように、シート面109の縁部の回りに形成された図示しない孔であってもよい。シートリング106は、リリーフハウジング126の端部に設けられている。
【0051】
図2において、リリーフハウジング126内には、リリーフスプリング128が配置される導入穴127が形成されている。このリリーフスプリング128は、通常の運転状態下において、リリーフディスク130に接触して該リリーフディスクをシートリング106の底部側に付勢する。
【0052】
リリーフディスク130は導入穴127の内径よりも小さな外径を有しており、これにより、リリーフディスク130とリリーフハウジング126内壁面との間においてリリーフディスク130の外側を流体が流れるようになっている。リリーフディスク130は、その中央にオリフィス132を有している。
【0053】
オリフィス132の縁部には、リリーフディスク130からシートリング106の開口内に延びるリップ134が設けられている。リップ134は、チェックボール102に接触して該チェックボールをシートリング106から離しておくほどの十分な長さを有している。リップ134の長さは当然のことながら、バルブメンバの形状に応じて決定される。たとえば、バルブメンバがディスクの場合には、リップ134は、オリフィス132を通って延びかつディスクをシートリング106の面から離れて保持するほどの長さを有している必要がある。
【0054】
その一方、バルブメンバがテーパプラグの場合には、リップ134は全く必要ではない。テーパプラグは、小端部がリリーフディスク130のオリフィス132内に挿入されるとともに、シートリング106および該テーパプラグ間にクリアランスが生じるように、大端部がシートリング106のシート面109からさらに離れて延びているようなテーパ形状を有している。また大端部は、リリーフディスク130がシートリング106から離れたときに、シートリング106に接触してこれをシールできるほど十分に大きくすべきである。
【0055】
なお、バルブメンバがディスクの場合には、該ディスクは、シートリング106とリップ134との間のクリアランスと整列するような流路をその周囲に有している。このような実施態様は、シートリング106の流路107と同様の機能性を提供し、これにより、代替の構造となり得るものである。
【0056】
チェックスプリング104およびリリーフスプリング128は、当該技術分野の当業者に周知である設備に通例使用されるばね鋼で構成される。チェックスプリング104は、一般に、数PSI(pounds per square inches) のクラッキング圧力に対応するように設計されている。一方、リリーフスプリング128は、それよりもずっと高い約250PSIのクラッキング圧力に対応するように設定されている。
【0057】
図6には、本発明の他の実施態様が示されている。この実施態様においては、図2のチェックボール102のかわりにテーパプラグ140が用いられている。テーパプラグ140は、該テーパプラグをチェックスプリング104と関係する位置に維持するためのばねガイド部148を有している。
【0058】
また、この実施態様においては、シートリングが設けられておらず、バルブメンバストッパ部144およびリリーフディスクストッパ部136が設けられている。さらに、リリーフディスクリミッタ部138が設けられている。
【0059】
バルブメンバストッパ部144は、テーパプラグ140を最付勢位置で停止させるためのものである。リリーフディスクストッパ部136は、リリーフディスク130の移動を最付勢位置で停止させるためのものである。リリーフディスクリミッタ部138は、リリーフディスク130のリリーフスプリング128付勢方向と逆側の方向への移動を規制している。
【0060】
この実施態様に示されるように、バルブメンバストッパ部144は、リリーフディスクリミッタ部138と一体に形成されており、導入穴127内に配置されている。流体導入口125および導入ポート123は、導入穴127内に流体が流入できるように、このストッパ・リミッタ部組立体の内部に設けられている。
【0061】
図7には、本発明のさらに他の実施態様が示されている。この実施態様では、、チェック・リリーフ弁100が液圧テンショナ10のハウジング20内に組み込まれている。
【0062】
導入ポート26は、ハウジング20の側壁部を通って導入穴127内に連通している。バルブ要素、すなわちリリーフスプリング128,リリーフディスク130,シートリング106,チェックボール102およびチェックスプリング104は、チェックケージ112内に組み込まれている。チェックケージ112は、バルブ組立体全体を所定の位置に維持するために、ハウジング内壁部52に摩擦力を付与するリテーナクリップ116を外周に有している。
【0063】
図8には、本発明の別の実施態様が示されている。この実施態様では、チェック・リリーフ弁100が液圧テンショナ10のハウジング20内に組み込まれている。この実施態様は、図7に示される実施態様と同様に、バルブ組立体全体を所定の位置に維持するためのリテーナクリップ116をチェックケージ112の外周に用いている。
【0064】
しかしながら、両者の主な相違は、この実施態様がバルブメンバとしてディスク103を利用している点である。ディスク103はチェックボール102よりも占有スペースが小さく、このためチェックケージ112の高さが低くて済む。
【0065】
リリーフディスク130は、オリフィス132の周囲にリップ134を有している。リップ134はシートリング106内を通って延びており、これにより、通常の運転条件下において、またチャンバ42内の過大圧力がリリーフディスク130をシートリング106から遠ざける圧力解放条件下において、ディスク103がシートリング106から離れた状態で保持される。
【0066】
ディスク103は、圧力の非常に高い過圧状態下において該ディスクがシートリング106に着座するように、シートリング106のオリフィス径よりも大きな外径を有している。シートリング106は、ディスク103の外径の外側かつリリーフディスク130の外径の内側の位置において、シートリング106のオリフィスの周囲に穿設された孔として示される複数の流路107を有している。
【0067】
図9には、本発明のまた別の実施態様が示されている。この実施態様においては、溝57がプランジャ50の底部に配置されている。チャンバ42内に加圧作動流体を保持して強固なシール状態を維持するために、シールリング59が溝57内に嵌め込まれている。この実施態様では、スリーブ36内にシールリングは必要ではない。
【0068】
また、この実施態様は、リリーフハウジング126内に配置された皿ばね150ないし156の積層体を有している。皿ばねは、オリフィス(開孔)を中心に有するテーパ形状つまり円錐形状を有する円板状のスプリングである。皿ばねにその本来の向きを変えるほどの十分な外力が作用すると、皿ばねは平坦な形状に変形する。
【0069】
皿ばね150ないし156は、リリーフスプリングを構成するように互い違いに積層されている。図右端の皿ばね156は、シートリング106に接触して当該部分をシールしている。必要な皿ばねの正確な個数は、要求されるばね力および導入穴127の大きさにより決定される。
【0070】
チェックボール102が、ばね156の中央の開孔内に嵌め込まれている。チェックボール102は、シートリング106の内径よりも若干小さい直径を有しており、シートリング106には流路が設けられていない。リリーフハウジング126の底部は、スリーブ36の底部に接触している。加圧作動流体が流体導入口125から皿ばね150の底部を通って導入穴127内に流入するように、導入用の隙間121が形成されている。
【0071】
図10には、本発明の他の実施態様が、ハウジングから取り外された状態で示されている。この実施態様は、打ち抜き部材から製作するのにとくに適している。リリーフハウジングケージ170がリリーフスプリング128を支持するために設けられている。リリーフスプリング128は、リリーフディスク160をシートリング106およびチェックボール102側に付勢している。チェックケージ112は、チェックボール102を位置決めするとともに、チェックボール102をリリーフディスク160側に付勢するチェックスプリング104を支持している。
【0072】
リリーフハウジングケージ170は、シートリング106側に配置され、該シートリングを支持するフランジ176を有している。チェックケージ112は、シートリング106の回りに配設されるとともに、組立体全体を維持するためにリリーフハウジングケージ170のフランジ176に留められる肩部118を有している。
【0073】
オイルシール172がリリーフハウジングケージ170の基部178に設けられている。オイルシール172は、典型的には6−6ナイロンのような可撓性材料から構成されるのに対し、リリーフハウジングケージ170は、低炭素鋼のような金属製の薄板を打ち抜くことにより構成される。オイルシール172はスカート部174を外周に有している。
【0074】
このような構成になる組立体が液圧テンショナ10のチャンバ内に配置されたとき、スカート部174がチャンバ壁に強固に圧入されるようになっており、これにより、作動流体が組立体周囲のチャンバから外側に漏出して作動流体源に戻るのが防止されている。
【0075】
リリーフディスク160は、典型的には、金属製の薄板から打ち抜きにより形成されるか、あるいは図示のようなテーパ形状に圧印加工(be coined)される。リリーフディスク160には、該リリーフディスクがリリーフスプリング128の上で芯合わせされるように、リリーフスプリング128の端部を囲繞する肩部166が設けられている。上記テーパ形状によりリップ164が形成されている。
【0076】
チャンバ内の圧力がチェックボール102に背圧を及ぼすほど高いか、あるいはチェックスプリング104がチェックボール102を付勢している場合、リップ164は、シートリング106のオリフィス105′を通って延びており、チェックボール102に接触している。
【0077】
リリーフディスク160は低炭素鋼の薄板を打ち抜くことにより得られ、たとえば0.02インチの厚みを有しており、熱処理などによって硬化されるべきものである。また、リリーフディスク160を硬化することにより、チェックバルブの開閉時に衝突するチェックボール102による摩耗を最小限に抑えられる。
【0078】
図1に示すように、本発明の実施態様は、分離されたリリーフ弁を有しない従来のテンショナハウジングでの使用に最適である。たとえば図2に示されるような組立体全体が、米国特許第 5,259,820号や米国特許第 5,277,664号に記述されるようなテンショナハウジングのチャンバ内に挿入される。前記各米国特許は、本件出願の譲受人によって所有されており、引用することによって本明細書の中に含まれる。
【0079】
同様に本発明は、図1に示されるように、機械的な逆止制限機能を得るためのラック・ラチェット組立体を含む液圧テンショナ10に組み込まれている。ラック110はプランジャ40に関係しており、プランジャ40が外側(図右側)に動くときラック110も外側に動く。このラック・ラチェット組立体の他の実施態様は米国特許第 5,346,436号に記述されており、該特許は、本願の譲受人によって所有されており、引用することによって本明細書の中に含まれるいる。
【0080】
本実施態様の作動は、図2ないし図4に注目することによって理解される。まず、通常の運転状態下におけるチェック・リリーフ弁100が図2に示されている。スプリング60がプランジャ40をスリーブ36の外方に付勢すると、チャンバ42内に流体が引き込まれる。
【0081】
チェックボール102は、流体導入口125における加圧流体源からの流体圧によってチェックケージ112の上部(図右端部)まで押し上げられる。流体は導入穴127へ流れ込み、チェックボール102の底部を押して持ち上げ、チェックボール102をリップ134から遠ざける。これにより、流体がチェックボール102を通り過ぎてケージポート114からチャンバ42内に流れ込むための隙間が提供される。
【0082】
次に、チャンバ42内の流体必要量が満たされれば、チェックスプリング104の小さな付勢力がチェックボール102をリップ134側に付勢して、チャンバ42内への流体の流れが遮断される。
【0083】
チェーン14からの緊張力が増加して、該緊張力によりテンショナアーム12がプランジャ40側に移動するとき(図1参照)、チャンバ42内の流体圧がこれに対応して増加する。このような流体圧の増加により、チェックボール102とリップ134との強固なシール状態が維持される。このシール状態により、流体が流体導入口125から流出するのが防止される。
【0084】
チャンバ42内の圧力がリリーフスプリング128の付勢力に打ち勝つほどの所定の高いレベルにまで達すると、チャンバ42内でチェックボール102およびリリーフディスク130の一部に作用する圧力は、リリーフスプリング128の付勢力に抗してチェックボール102およびリリーフディスク130を移動させる。
【0085】
すなわち、図3に示されるように、リリーフディスク130はシートリング106から離れ、これにより、チェックボール102とシートリング面109との間、およびシートリング106とリリーフディスク130との間の流路が提供される。
【0086】
流体は、液圧テンショナ10の導入口24を通って加圧流体源に戻り、その結果、チャンバ42内の圧力が解放される。このような状態下では、流体は、シートリング106とチェックボール102との間を、またシートリング106の周囲の流路107を通って流れる。
【0087】
次に、予め設定された最大圧力状態下では、チャンバ42内のチェックボール102に対する圧力は、チェックボール102をシートリング面109に押し付け、これにより、チェックボール102とシートリング面109との間の流体の流れが阻止される。
【0088】
その一方、シートリング106の内周には流路107が形成されているので、加圧された流体が流れることのできる小さな領域が依然として残されている。このため、チャンバ42内からは減少した量の流体が流出することができ、流出した流体は、図4に示される流体供給源内に流入する。
【0089】
流路の相対断面積およびチェックボール102,シートリング106間の断面積は、液圧テンショナ10の所望の特性を獲得するのに要求される解放流量に応じて適宜選択される。最大圧力状態下においては、典型的には、たとえば毎分約6ミリリットルの解放流量を毎分約2ミリリットルに減少させることが要求される。
【0090】
一般に、テンショナに見られる圧力パルスは、3000〜4000ヘルツのオーダーである。したがって、このような短時間の圧力ピークがみられる場合に、圧力解放のための断面積を減少させることによって、テンショナが流体を過剰に解放するのが防止されている。
【0091】
流体がチャンバ内に戻る能力は低いため、圧力解放断面積を制限することにより、プランジャがスリーブ内に急激に戻るのが防止される。流体(オイル)の流れは、プランジャが急激に戻るのを止める程十分に減少するが、受入れ不可能なレベルの圧力に対して、チャンバ内に圧力を発生させるほどではない。
【0092】
図6に示す他の実施態様について説明すると、この実施態様は、通常の運転状態下において、前述の他の実施態様と同様に作用する。圧力解放状態下では、本実施態様は次のように作用する。
【0093】
すなわち、チャンバ42内の高い圧力がリリーフスプリング128の付勢力を上回っているとにより、この圧力がテーパプラグ140およびリリーフディスク130をリリーフディスクストッパ部136から離れる側に並んで移動させる。流体は、テーパプラグ140のそばを通ってリリーフディスク130の周囲を回り、導入穴127内に戻る。
【0094】
圧力がさらに上昇すると、テーパプラグ140のテーパ状端部142がバルブメンバストッパ部144に当接する。圧力はリリーフディスク130に作用し続け、リリーフディスク130をテーパプラグ140から離れる方向に移動させる。これにより、流体がリリーフディスク130のシート面133とテーパプラグ140のテーパ状基部146との間を流れるためのクリアランスが形成される。
【0095】
このようにして、高圧状態下では、圧力を解放するための流体の流出領域は、リリーフディスク130の周囲、およびリリーフディスク130,テーパプラグ140間におけるリリーフディスク130のオリフィスの双方に形成される。
【0096】
チャンバ42内の流体圧が予め設定された最大値に達すると、該圧力が、リリーフディスク130をリリーフディスクリミッタ部138側に移動させるだろう。そして、リリーフディスク130が、リリーフディスクリミッタ部138との間をシールし、これにより、リリーフディスク130のオリフィスを通る流れが阻止される。
【0097】
このようにして、流体を移動させるための残りの領域が、リリーフディスク130の外側の領域だけに狭められることになる。このような領域は、リリーフディスク130および導入穴127壁面間において所望のクリアランスを設計することによって容易に決定される。
【0098】
図7および図8に示される他の実施態様は、図2ないし図4の実施態様に記述された機能と同様に作用する。図8の実施態様の場合には、バルブメンバとしてのディスク103がチェックボールよりも質量が小さいため、高周波数応答性を有している。このため、通常高回転数で運転されるとともに、これに対応してタイミングチェーンでの荷重変動が速い自動車用エンジンシステムに本実施態様は機能上よく適合している。
【0099】
図9に示される他の実施態様もまた、図2ないし図4の実施態様に記述される機能と同様に作用する。一方、皿ばねの作用に関する記述がこの実施態様の理解を助ける。通常の圧力状態下では、皿ばねのばね力により、頂上部(図右端部)の皿ばね156がシートリング106に押し付けられる。チェックボール102は、皿ばね156の開孔内に嵌まり込んでいる。
【0100】
プランジャ40が外方に伸長するときには、チャンバ42内の圧力が低くなるため、加圧流体源からの高い圧力がチェックスプリング104の付勢力に打ち勝ち、チェックボール102が頂上部の皿ばね156から押しのけられる。
【0101】
すると、流体が流体導入口125から流入して、積層された皿ばねの内部を通り、チェックボール102の外側を通ってチャンバ42内に流入する。要求される流体量が満足されれば、チェックスプリング104がチェックボール102を頂上部の皿ばね156に押し付けて、バルブを閉め、流体の流れを停止させる。
【0102】
チャンバ42内の圧力が予め設定されたレベルを超えれば、皿ばね156に作用する背圧が皿ばね積層体の付勢力に打ち勝ち、皿ばね積層体を圧縮させる。これにより、皿ばね156およびチェックボール102が流体導入口125に向かって並んで移動する。シートリング106から離れる頂上部の皿ばね156のこのような動きにより、流体がチャンバ42内から加圧流体源に戻るためのクリアランスが形成され、その結果、過圧状態が軽減される。
【0103】
この図9に示す実施態様では、チェックボール102とシートリング106の開口との間にクリアランスが形成されている。運転中にチャンバ42内の圧力が過圧状態を超えて上昇し続けると、この背圧を受けてチェックボール102および皿ばね156が並んで移動する。
【0104】
圧力が上昇したとき、チェックボール102はシートリング106内に移動し、その結果、チェックボール102とシートリング106の開口との間の隙間部分の断面積が減少する。この減少した断面積により、チャンバ42内から多量の流体が解放されないようにするための、他の実施態様の作用において記述したのと同様の保護機能が発揮される。
【0105】
断面積の正確な減少量は、皿ばねの動き、皿ばねのばね力、シートリングのオリフィス径および選択されるチェックボール径について熟考することによって、当該技術分野の当業者により容易に設計される。
【0106】
あるいは、チェックボール径よりも小さなオリフィス径を有するシートリングを選択するようにしてもよい。この場合には、図4に示すようにチェックボールがシートリングに着座したとき、超過圧状態下での解放能力に必要な減少流路面積を提供するための流路がシートリングには必要である。
【0107】
図10に示される他の実施態様は、図2ないし図4の作用で記述したように、実質的に機能する。この図10では、閉じた状態のバルブが示されている。チャンバ内の圧力は、チェックスプリング104の付勢力と組み合わされたチェックボール102への背圧がチェックボール102をリップ164に押し付けるほど高いが、リリーフディスク160をシートリング106から離すほど高くはない。
【0108】
チェック・リリーフ弁を使用する利点の一つは、高周波数特性を与える高いスプリング力と小さな質量を有していることである。他の利点は、必要なアプリケーションに対して精選された応答性を獲得しようとする場合に、上述のように、個々の要素の設計を変えることによってその動的特性を簡単に変えることができる点である。また別の利点は、従来のリリーフバルブと異なり、高い解放圧力が作用したときにその流路断面積が減少するようにしたことにより、可変流路断面積を有するリリーフバルブを本発明が提供できる点である。
【0109】
これにより、作動流体がチャンバ内から過剰に解放されるのが防止されており、その結果、テンショナがチェーンに最小の緊張力を維持させてチェーンの制御を良好なものとする一方、受容できないレベルの圧力を解放するために少しの流体の流れが許容されている。さらに他の利点は、従来のテンショナハウジング内において、従来装着されていたものとは別の圧力解放能力を提供するために使用される代替品として、本発明が容易に製作される点である。
【0110】
本発明が関連する技術分野の当業者は、とくに上述の教示内容を考慮するとき、本発明の精神あるいは実質的な特徴から外れることなく、本発明の原理を利用する種々の変形例やその他の実施態様を構築し得る。上述の実施態様はあらゆる点で単なる例示としてのみみなされるべきものであり、限定的なものではない。
【0111】
それゆえ、本発明の範囲は、上記記述内容よりもむしろ添付の請求の範囲に示されている。したがって、本発明が個々の実施態様に関連して説明されてきたものの、構造、順序、材料その他の変更は、本発明の範囲内においてではあるが、当該分野の当業者にとって明らかであろう。
【0112】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係る液圧チェーンテンショナによれば、チェック弁およびリリーフ弁の双方の機能を有しているので、実質的に一定の緊張力を維持できるようになる効果がある。また本発明によれば、チェーンに過負荷が作用した際にプランジャを元の位置に戻すことができるようになる。さらに本発明によれば、流体解放のための流路断面積を減少させるようにしたので、過度の圧力状態に達した際にチャンバ内から大量のオイルが流出するのを防止でき、プランジャが急激に元に戻るのを防止できる。また、高振動に対応できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様によるチェック・リリーフ弁を備えた液圧テンショナをチェーンとともに示す正面断面図。
【図2】液圧テンショナの主要部品の内部構造図。
【図3】圧力解放下におけるチェック・リリーフ弁の断面部分図。
【図4】最大圧力解放時におけるチェック・リリーフ弁の断面部分図。
【図5】シートリングの平面図であって、図4のV−V 線断面を示している。
【図6】チェック・リリーフ弁の変形例の断面部分図。
【図7】チェック・リリーフ弁の他の変形例の断面部分図。
【図8】チェック・リリーフ弁のさらに他の変形例の断面部分図。
【図9】チェック・リリーフ弁の別の変形例の断面部分図。
【図10】チェック・リリーフ弁のさらに別の変形例を、テンショナハウジングから取り外した状態において示す断面図。
【符号の説明】
10 液圧テンショナ
20 ハウジング
22 ピストン穴
40 プランジャ
42 チャンバ
60 スプリング
100 チェック・リリーフ弁
102 チェックボール(バルブメンバ)
104 チェックスプリング
128 リリーフスプリング
130 リリーフディスク
Claims (8)
- 一端に開口する穴が形成されたハウジングと、
前記穴内にスライド可能に設けられるとともに、チャンバを有するプランジャと、
前記ハウジングから突出する第1の方向に前記プランジャを付勢するスプリングと、
前記チャンバ内に配置されるとともに、バルブメンバと、前記バルブメンバを前記第1の方向とは逆側の第2の方向に付勢するチェックスプリングと、前記バルブメンバに隣接するリリーフディスクと、前記リリーフディスクを前記バルブメンバに向かう前記第1の方向に付勢するリリーフスプリングとを有するチェック・リリーフ弁と、
を備えた液圧テンショナ。 - 請求項1記載の液圧テンショナにおいて、
前記チェック・リリーフ弁が、前記バルブメンバと前記リリーフディスクとの間の固定位置にさらにシートリングを有しており、前記バルブメンバが、最大付勢位置において前記シートリングの第1の面に着座して、前記リリーフディスクを前記シートリングから距離をおいて保持するとともに、前記リリーフディスクが、最大付勢位置において前記シートリングの第2の面に接触して、前記バルブメンバを前記シートリングから距離をおいて保持している、
ことを特徴とする請求項1記載の液圧テンショナ。 - 請求項2記載の液圧テンショナにおいて、
前記リリーフディスクが、オリフィスと、前記オリフィスの周囲において該リリーフディスクから延びるリップとを有するとともに、前記リップが前記バルブメンバ側に延び、前記バルブメンバが最大付勢を下回る付勢位置におかれている場合に、前記リップが前記バルブメンバと接触するほどの十分な長さを有しており、これにより、最大付勢位置に向かうさらなる動きがあったときに、バルブメンバがリリーフディスクをシートリングから離れる側に押し付けるようになっている、
ことを特徴とする請求項2記載の液圧テンショナ。 - 請求項3記載の液圧テンショナにおいて、
前記シートリングが、圧力解放用の複数の流路を前記チャンバに関連して有しており、前記リリーフディスクが最大付勢位置にある場合には前記リリーフディスクが前記流路を閉塞し、予め設定されたチャンバ内の第1の高圧状態下においては、前記流路を閉塞するリリーフディスクの一部に流体が圧力を作用させるとともに、前記バルブメンバが前記リーフディスクと接触するときには、チャンバ内の圧力が前記リリーフスプリングの付勢力に打ち勝つほど大きく、これにより、前記リリーフディスクを前記シートリングから離反させて、流路およびバルブメンバ,シートリング間を通る流体の流れを許容し、また予め設定された第2の圧力状態下においては、バルブメンバが最大付勢位置に移動して、シートリングとの間でシール部を形成しかつ流路を通る流体の流れを許容している、
ことを特徴とする請求項3記載の液圧テンショナ。 - 請求項1記載の液圧テンショナにおいて、
前記チェック・リリーフ弁が、
前記バルブメンバを最大付勢位置に維持するように配置されたバルブメンバストッパ部と、
前記リリーフディスクを最大付勢位置に維持するように配置されたリリーフディスクストッパ部と、
前記リリーフスプリングの付勢力と対抗する側への前記リリーフディスクの動きを制限するように配置されたリリーフディスクリミッタ部とをさらに有している、
ことを特徴とする請求項1記載の液圧テンショナ。 - 請求項5記載の液圧テンショナにおいて、
前記リリーフディスクがオリフィスを有するとともに、
前記バルブメンバが、テーパ状端部とベース部とを備えた概略テーパ形状を有し、前記テーパ状端部が前記リリーフディスクオリフィスを超えて延びかつ前記バルブメンバストッパ部に隣接して配置され、前記ベース部がリリーフディスクオリフィスよりも大きな断面形状を有しており、
前記リリーフディスクリミッタ部が、該リミッタ部に前記リリーフディスクが接触するときに前記リリーフディスクのオリフィスの周囲に対してシール部を形成している、
ことを特徴とする請求項5記載の液圧テンショナ。 - 請求項6記載の液圧テンショナにおいて、
前記リリーフディスクリミッタ部および前記バルブメンバストッパ部が一体に形成されている、
ことを特徴とする請求項6記載の液圧テンショナ。 - 請求項1記載の液圧テンショナにおいて、
前記リリーフスプリングが、ばね力を作用させるように互い違いに積層された複数の皿ばねから構成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の液圧テンショナ。
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