JP3557704B2 - シートベルトのショルダーアンカー装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車のピラーに取り付けられてシートベルトのウェビングのショルダー部の高さ位置を調節するショルダーアンカーに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車のフロントシート用のシートベルトは、リトラクター付きの場合、一端はフロアに固定されたリトラクターに巻き取られ、他端はフロアに直接固定されている。リトラクターから引き出されたシートベルトは、センターピラーに設けられたアンカーを中継点として折り返され、シートベルト中間に設けられたタングをフロントシート横のバックルに嵌合させて乗員を拘束するようになっている。しかしながら、乗員の体格はまちまちなので、センターピラーのアンカーの位置がある人にとっては高すぎたり、ある人にとっては低すぎたりすることがある。このため、センターピラーのアンカーの位置またはシートベルトの折り返し位置を上下に調節できるようにした装置が開発されている。またこのような装置において、アンカーやリトラクターまでのシートベルトをセンターピラーガーニッシュで覆って見栄えの向上を図った装置も、例えば実開平2−34365号公報に提案されている。
【0003】
図7は従来のショルダーアンカー装置の一般的な構成を示す説明図、図8は断面図である。
車体のピラー10の内側には、アジャスタブルアンカー20が固定されており、アジャスタブルアンカー20の車室内側はアッパートリム12で覆われている。アジャスタブルアンカー20はピン22とロック解除スイッチ24を有し、ロック解除スイッチ24を押し下げることによって、ピン22の位置を段階的に調節することができる機構を有する。ピン22の基端部側にはナット23によってD−リングと称されるリング部材30が取り付けられる。このD−リング30はウェビング60を支持し、D−リング30の高さ位置を変更することによってシートベルトのショルダー部の高さを調節するとともに固定する。
【0004】
アジャスタブルアンカー20は、アッパートリム12の開口部14内に設けられるので、この開口部14の内側にスライドプレート50を取り付けて開口部14を覆う。スライドプレート50の内側にはノブ42と一体のプレート部43が摺動自在に取り付けられる。
したがって、このノブ42はスライドプレート50に対して摺動が可能であって、ノブ42の内側には爪44が形成される。
一方、スライドプレート50には固定ノブ40が一体に形成される。この固定ノブ40の内側には円筒状の筒部が設けられ、この筒部をアジャスタブルアンカー20のピン22に差し込んで、ピン22に対してスライドプレート50を固定する。ユーザは、固定ノブ40に対してノブ42を押し下げるように操作すると、ノブ42の内側の爪44がロック解除スイッチ24を押し下げてロックを解除し、固定ノブ40と一体のピン22を上下動させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、ノブ42はスライドプレート50に対して予め摺動可能に取り付けられるとともに、固定ノブ40はスライドプレート50に一体に形成されている。そこで、この固定ノブ40の内側に設けられる筒部をピン22に対して差し込んで組付ける作業は、ブラインド状態での作業となり、ピン22に対して筒部を正しく合わせることが困難であった。
本発明は、上述した不具合を解消するショルダーアンカー装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のシートベルトのショルダーアンカー装置は、スライドプレートと、ノブ本体と、ノブスイッチが別個に用意されて組付けられる。そして、スライドプレートは、アジャスタブルアンカーのピンを遊嵌する大径円筒部を備え、ノブ本体は、外径部がスライドプレートの大径円筒部の内径部に挿入され、内径部がアジャスタブルアンカーのピンに嵌合する円筒部を備える。また、スライドプレートはアジャスタブルアンカーのロック解除スイッチにアクセスするための窓を備え、ノブスイッチはノブ本体の開口部に摺動自在に差し込まれるとともに、スライドプレートの窓を通ってロック解除スイッチに当接する係合部を備える。
【0007】
【作用】
以上の構成により、スライドプレートの大径円筒部を介してノブ本体をアジャスタブルアンカーのボルトに容易に嵌合することができる。また、ロック解除ボタンに係合するノブスイッチも簡単に組付けることができる。
【0008】
【実施例】
図1は本発明のショルダーアンカー装置を構成する部材の全体を示す説明図、図2は部材の詳細図であるが、図7,図8で説明した従来の装置と同様な部材には同一の符号を付してある。
本発明のショルダーアンカー装置は、スライドプレートと、ノブ本体と、ノブスイッチとを別個の部材として構成するものである。
すなわち、スライドプレート100は、ロック解除スイッチ24にアクセスするための窓102と、ボルト25の周囲を覆うとともに、ノブ本体の筒部が係合する大径の円筒部106と、ウェビングが貫通する開口部104とを有し、硬質のプラスチックで形成される。
ノブ本体110は、硬質プラスチックで形成される略箱形のもので、内側に円筒状の突出部114を有し、上部はノブスイッチ120を受け入れる開口部112が設けられてある。ノブスイッチ120は、ノブ本体と同様の硬質プラスチックでつくられ、スライドプレート100の窓102を貫通してアジャスタブルアンカー20のロック解除スイッチ24に当接する係合部122を有する。
【0009】
図3は、ショルダーアンカー装置の断面を示すものであって、アッパートリム12の内側に配設されるスライドプレート100の大径の円筒部106がアジャスタブルアンカー20のボルト25を囲み、このスライドプレート100の円筒部106に差し込まれるノブ本体110の円筒部114がボルト25に係合する。
ノブ本体110に差し込まれるノブスイッチ120は、その係合部122がアジャスタブルアンカー20のロック解除スイッチ24に当接する。
【0010】
図4は、スライドプレート100とアジャスタブルアンカーとの位置関係を示すもので、スライドプレート100の大径円筒部106の内径寸法は、アジャスタブルアンカーのボルト25の外径寸法よりもかなり大きく設定されており、アジャスタブルアンカーの取付位置やアッパートリムの取付位置のバラツキを吸収することができる。
【0011】
図5の(A)〜(F)は、スライドプレート100に対してノブ本体110を組付ける工程を示すものである。
アジャスタブルアンカーのピン22は、予め最下段の位置に調節されており、このボルト25を囲むようにスライドプレート100を位置決めする。
スライドプレート100の大径円筒部106のノブ本体110を受け入れる側の端面には、内側に向けて突出するテーパー部107が設けてある。
【0012】
ノブ本体110の円筒部114をスライドプレート100の大径円筒部106の内部に差し込み、押圧すると、ノブ本体110の円筒部114は、アジャスタブルアンカーのボルト25を覆うように圧入される。さらに、ノブ本体110を押し込むと、スライドプレート100はこの力に押されてたわみ、大径円筒部106の先端がD−リング30に当接する。この状態でさらにノブ本体110を押し込むと、ノブ本体110の円筒部114が進行し、そのつけ根部分に設けた突出リング115がスライドプレート110のテーパー部107を乗り越え、両者が係合する。
ノブ本体110をボルト25に嵌合する際に、ボルト25の頭部を見ながら作業ができるので、組立てが容易となる。
ボルト25の頭部とノブ本体110円筒部114の底部との間には空間が形成される。この空間にパッド材140を封入することによって、乗員がノブ本体110に衝突したときの衝撃を緩和することができる。
【0013】
次に、図6の(A)〜(E)は、ノブ本体110に対するノブスイッチ120の組付け方法を示す図面である。
ノブ本体110をスライドプレート100に対して取り付けた後に、ノブスイッチ120をノブ本体110の開口部112に差し込む。この際に、ノブスイッチ120の係合部122をスライドプレート100の窓102を通して内部に差し入れる。係合部122にはロック解除スイッチ24を受け入れる溝124が形成してある。ロック解除スイッチ24はこの溝124に案内され、ノブスイッチ120をノブ本体110側へ押し込むことができる。
【0014】
ノブスイッチの係合部122の先端には爪126が設けてあり、この爪126がスライドプレート110の窓102の下縁部に形成したテーパー状の突起103を乗り越えて係合する。この一連の操作によって、ノブスイッチ120はノブ本体110に摺動自在に取り付けられる。
ノブスイッチを押下げすると、アジャスタブルアンカーのロック解除スイッチ24も押し下げられロックが解除される。この状態でノブ本体110を上下動させてD−リングの高さ位置を調節することができる。
ノブ本体110のピンに対向する空間にパッド材140を充填して衝撃を吸収する構造を得る。
【0015】
【発明の効果】
本発明は以上のように、ピラーを覆うアッパートリムの内側に固定されるアジャスタブルアンカーのピンに対してノブ本体を容易に嵌合することができ、組付けの工数が短縮される。また、アジャスタブルアンカーやアッパートリムの取付位置のバラツキも簡単に吸収できる。
ノブ本体に組付けられるノブスイッチもノブ本体に差し込むだけで固着されるので、組付けの工数を削減することができる。
さらに、ノブ本体にパッド材を充填し、衝撃吸収効果を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体の部品を示す説明図。
【図2】本発明の実施例の要部の部品を示す説明図。
【図3】本発明の実施例の断面図。
【図4】スライドプレートの正面図。
【図5】スライドプレートに対するノブ本体の組付け工程を示す説明図。
【図6】ノブスイッチの組付け工程を示す説明図。
【図7】従来のショルダーアンカー装置の説明図。
【図8】従来のショルダーアンカー装置の断面図。
【符号の説明】
10 ピラー
12 アッパートリム
20 アジャスタブルアンカー
24 ロック解除スイッチ
25 ボルト
30 D−リング
100 スライドプレート
102 窓
106 大径円筒部
110 ノブ本体
114 円筒部
120 ノブスイッチ
122 係合部
Claims (2)
- 車両のピラーに固着されるアジャスタブルアンカーと、アジャスタブルアンカーに位置調整可能に取り付けられるボルトと、ボルトに固着されるシートベルトの支持手段と、ボルトに嵌着されるノブ本体と、ボルトの位置を固定するロックを解除するスイッチと、ロック解除スイッチを操作するノブスイッチと、ノブ本体とともに摺動するスライドプレートを備えたシートベルトのショルダーアンカー装置において、
スライドプレートは、アジャスタブルアンカーのボルトを遊嵌する大径円筒部を備え、ノブ本体は、外径部がスライドプレートの大径円筒部の内径部に挿入され、内径部がアジャスタブルアンカーのボルトに嵌合する円筒部を備えてなることを特徴とするシートベルトのショルダーアンカー装置。 - 車両のピラーに固着されるアジャスタブルアンカーと、アジャスタブルアンカーに位置調整可能に取り付けられるボルトと、ボルトに固着されるシートベルトの支持手段と、ボルトに嵌着されるノブ本体と、ボルトの位置を固定するロックを解除するスイッチと、ロック解除スイッチを操作するノブスイッチと、ノブ本体とともに摺動するスライドプレートを備えたシートベルトのショルダーアンカー装置において、
スライドプレートはアジャスタブルアンカーのロック解除スイッチにアクセスするための窓を備え、ノブスイッチはノブ本体の開口部に摺動自在に差し込まれるとともに、スライドプレートの窓を通ってロック解除スイッチに当接する係合部を備えてなることを特徴とするシートベルトのショルダーアンカー装置。
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