JP2540018Y2 - シートベルトの高さ調整装置 - Google Patents

シートベルトの高さ調整装置

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JP2540018Y2
JP2540018Y2 JP1991095072U JP9507291U JP2540018Y2 JP 2540018 Y2 JP2540018 Y2 JP 2540018Y2 JP 1991095072 U JP1991095072 U JP 1991095072U JP 9507291 U JP9507291 U JP 9507291U JP 2540018 Y2 JP2540018 Y2 JP 2540018Y2
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幸一 竹之下
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車に搭載されるシー
トベルトの高さ調整装置であって、特に、スリップアン
カの車体固定部に対する高さ位置を着席者の座高に合わ
せて変更調整するシートベルトの高さ調整装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】斯かるシートベルトの高さ調整装置とし
て従来、実公昭60−40370号公報に開示されてい
るものが公知である。即ち、この従来装置は、車体固定
部に固定されるガイドレール(レール部材)に設けたロ
ック孔(係止孔)に係脱自在に係合してスライダ(スラ
イドアンカ)並びにスリップアンカの移動を抑制するロ
ック部材(係止突片)と、前記スライダに設けた押釦
(操作部材)との間に確動カム機構を介装することによ
り、押釦を押圧操作したとき以外はロック部材がガイド
レールのロック孔から離脱しないようにしたものであ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来装置にあ
っては、押釦の押圧操作によるロック部材の変位量(ロ
ック孔に対して係合及び離脱するのに必要とする移動
量)は、確動カム機構であるカム溝の傾斜角度に依存し
ている。このため、ロック部材の変位量を大きくしよう
とする際は、カム溝の傾斜角度を急峻にしなければなら
ず、この場合、カム溝とロック部材との接触圧が大きく
なり、摩擦抵抗が大きくなり、操作性が低下したり、カ
ム溝が摩耗する。このため、ロック部材の変位量を大き
くすることができないと共に、カム溝形成部品に合成樹
脂成形品を適用することが困難であった。
【0004】本考案は前記事情に鑑みてなされたもの
で、ロック孔に対するロック部材の係合及び離脱に必要
とする変位量を充分に大きくすることができると共に、
ロック部材が摺接案内される部分の摩耗が少なく、合成
樹脂成形品を適用可能としたシートベルトの高さ調整装
置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め本考案のシートベルトの高さ調整装置は、長手方向に
間隔を存して複数のロック孔が穿設された背面壁を有す
るガイドレールと、このガイドレールにスライド自在に
装着されると共にスリップアンカが固定されたスライダ
と、このスライダに装着され前記ガイドレールの背面壁
に略垂直な方向に突出可能な先端部が前記ロック孔に選
択的に係脱自在に係合することにより前記ガイドレール
に対する前記スライダのスライドを阻止し、しかもばね
により前記ロック孔に係合する方向に付勢されたロック
部材と、このロック部材の移動方向と直交する方向に押
圧操作される押釦と、この押釦の押圧操作に伴って前記
ばねの付勢力に抗して前記ロック部材を前記ロック孔か
ら離脱させるリンク機構とを具備し、そのリンク機構
は、一端部が前記ロック部材の基端部に回動自在に連結
され且つ他端部が、前記スライダに設けたガイド面に摺
接案内されて前記押釦の押圧操作に応じて相互に近接す
ることにより前記ロック部材をロック孔から離脱させる
側に変位させる一対のリンクアームを備え、前記ガイド
面は、その両端部側から中央部に向かうに従い前記ロッ
ク部材の基端部側に漸次膨出する傾斜面とされることを
特徴とするものである。
【0006】
【作 用】上記構成によれば、押釦がロック部材の移動
方向と直交する方向に押圧操作されると、その押圧操作
量を、リンクアーム他端部のガイド面に沿う摺接操作量
にそのまま変換することができ、その摺接操作量に対し
てはリンクアーム一端部のロック孔に対する後退変位量
が一義的に定まり、その後退変位量だけロック部材をロ
ック孔より後退動作させることができる。この場合、上
記ガイド面が傾斜のない単純な平坦面であれば、摺接操
作量に対する後退変位量の変化割合が操作過程の後半で
頭打ち傾向となってしまうはずであるが、本考案では、
特に上記ガイド面を中高の傾斜面としたことで、その傾
斜高さ分だけリンクアーム一端部の後退変位量をそのま
ま嵩上げすることができるため、押釦の少ない操作量で
ロック部材に大きな後退変位量を付与し得るようになる
ばかりか、押圧操作過程の後半においても前記摺接操作
量に対する後退変位量の変化割合の頭打ち傾向を回避で
きるようになって押圧操作過程での操作フィーリングの
変化が極力抑えられ、また押釦の解放時にはその当初よ
りロック部材をスムーズに復帰動作させることができ
る。 このように押釦を押圧操作すると、ばねの付勢力に
抗してロック部材がロック孔から離脱し、ガイドレール
に対するスライダのスライドが許容されることにより、
スリップアンカの車体固定部に対する高さ位置を調整す
ることができる。そして、調整後、押釦の押圧操作を解
除すると、ロック部材がばねの付勢力によりロック孔に
係合し、ガイドレールに対するスライダのスライドが阻
止されることにより、スリップアンカが車体固定部に対
して所定高さ位置に固定される。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明
する。
【0008】図1は本考案に係るシートベルトの高さ調
整装置の構成を示す分解斜視図、図2は同装置の縦断側
面図、図3は同装置のカバーキャップを取り外した状態
の正面図、図4は図2のA−A線に沿う断面図、図5は
図4のB−B線に沿う断面図、図6は押釦を押圧操作時
の図4と同状図、図7は図6のC−C線に沿う断面図で
ある。
【0009】本考案に係るシートベルトの高さ調整装置
は、ガイドレール1を備えており、このガイドレール1
は、細長板状の背面壁2の幅方向両側縁部に略直角に向
けて両側壁3,4を連設すると共に、これら両側壁3,
4の幅方向一側縁部に略直角に向けて互いに離間対向す
る正面壁5,6を連設してなる。背面壁2の長手方向両
端部にはボルト挿通孔7がそれぞれ穿設されている。そ
して、ガイドレール1は、自動車のセンタピラー上部等
の車体固定部(図示省略)に背面壁2の外面を当接し、
両端部のボルト挿通孔7,7に車体取付用ボルト8をス
プリングワッシャ9及びワッシャ10を介して挿通して
車体固定部に螺着することにより、装着固定されるよう
になっている。
【0010】ガイドレール1の背面壁2には、その上下
端部のボルト挿通孔7,7相互間の略全長に亘って窪み
11が設けられている。この窪み11にはその長手方向
に等間隔を存してスリット状のロック孔12が複数個穿
設されている。これらの各ロック孔12に後述するロッ
ク部材36が選択的に係脱自在に係合する。また、背面
壁2の窪み11には凹状係止部13がロック孔12と同
数個設けられ、これらの係止部13は各ロック孔12の
略中間部に重合している。これらの各係止部13に後述
するクリックボール84が選択的に係脱自在に係止す
る。更に、ガイドレール1の両側壁3,4の下端部に
は、その内面側に突出するストッパ突起14がそれぞれ
突設され、これらのストッパ突起14,14により、後
述するスライダ15の下限位置が規制されるようになっ
ている。
【0011】ガイドレール1にはスライダ15が上下方
向にスライド自在に装着されている。このスライダ15
はスライダ本体16とカバープレート17とからなる。
スライダ本体16は、構造用鋼材よりなる正面板18と
背面板19とを互いに所定間隔を存して対向配設してな
る偏平四角筒状をなしている。正面板18と背面板19
の下端縁略中央部には挿入片20,21が突設されてい
る。また、背面板19の上端部には係合片22が突設さ
れている。カバープレート17は合成樹脂よりなり、ガ
イドレール1の長さ及び幅より大きい長さ及び幅を有す
る長方形板状をなしており、このカバープレート17に
よりガイドレール1の正面側全体が被覆されるようにな
っている。そして、カバープレート17はスライダ本体
16と一体にスライドし、ガイドレール1が露出される
のを防止するものである。
【0012】カバープレート17の裏面には、ガイドレ
ール1の正面壁5,6に摺動自在に嵌合する嵌合溝2
3,24が形成されている。また、カバープレート17
の裏面には挿入溝25と係合突起26がそれぞれ一体形
成されている。そして、挿入溝25にスライダ本体16
の正面板18と背面板19の挿入片20,21が挿入さ
れ、係合突起26に背面板19の係合片23が係合され
ている。これにより、スライダ本体16の正面板18と
背面板19との結合並びにスライダ本体16とカバープ
レート17との結合がなされる。
【0013】スライダ15にはアンカナット27が固定
されている。このアンカナット27は短軸筒状のナット
本体28の一端側外周面に四角形状の鍔29を設けてな
る。そして、ナット本体28の一端側がスライダ本体1
6の背面板19の嵌合孔30に、他端側がスライダ本体
16の正面板18の嵌合孔31にそれぞれ嵌合され且つ
鍔29が正面板18と背面板19との間に挟持されてい
る。アンカナット27のナット本体28はカバープレー
ト17の挿通孔32内に挿通されている。このナット本
体28には、その他端側からアンカボルト33が螺合さ
れ、その頭部33aはカバープレート17の表面側に突
出している。このアンカボルト33には、シートベルト
34の略中間部が挿通されたスリップアンカ35が回動
自在に支持されている。
【0014】スライダ15にはロック部材36がアンカ
ボルト33の軸線方向、即ち背面壁2に略垂直な方向に
移動自在に配設されている。このロック部材36は板状
をなしている。ロック部材36は、その先端部36aが
スライダ本体16の正面板18と背面板19に穿設され
たスリット状の挿通孔37,38を介してガイドレール
1のロック孔12に係脱自在に係合して、ガイドレール
1に対するスライダ15のスライドを阻止するものであ
る。ロック部材36は、コイルばね39によりロック孔
12に係合する方向に付勢されている。
【0015】ロック部材36の基端部36bは、カバー
プレート17の挿通孔40を介してカバープレート17
の表面側に延出し、この延出端部にはリンク機構41が
連結されている。リンク機構41は一対の合成樹脂製リ
ンクアーム42,43を備え、これらのリンクアーム4
2,43は、その一端部がロック部材36の基端部36
bに回動自在に連結され且つ他端部がロック部材36の
移動方向と直交方向に相互に近接及び離反する如く変位
する。即ち、一方のリンクアーム42の一端部には軸4
4が一体に突設され、この軸44が回動自在に嵌合する
軸孔45が、他方のリンクアーム43の一端部に穿設さ
れている。そして、一方のリンクアーム42の軸44
を、ロック部材36の基端部36bに穿設された挿通孔
46内に回動自在に挿通させて、他方のリンクアーム4
3の軸孔45に回動自在に嵌合することにより、両リン
クアーム42,43の一端部がロック部材36の基端部
36bに回動自在に連結されている。
【0016】一方のリンクアーム42の軸44の上端部
は他方のリンクアーム43より上方に延出しており、こ
の延出端部は、カバープレート17の表面に突設された
突出片47に設けられたガイド溝48内に摺動自在に係
合されている。また、一方のリンクアーム42は、カバ
ープレート17の表面に突設された支持壁49上に支持
されている。
【0017】一対のリンクアーム42,43の他端部に
は軸44と平行に摺動ピン50,51が一体に突設され
ている。これらの摺動ピン50,51の周側面がスライ
ダ15のカバープレート17の表面に設けられたガイド
面52,53に摺接案内される。これらのガイド面5
2,53は、カバープレート17の幅方向両端側から中
央部に向かうに従い漸次、ロック部材36の基端部36
b側に膨出する傾斜面となっている。
【0018】一対のリンクアーム42,43は、ロック
部材36の移動方向と直交方向に押圧操作される一対の
押釦54,55により回動される。これらの押釦54,
55は合成樹脂製で、略四角形の押釦本体56,57の
一側面に、その下方に延出する脚杆58,59を一体形
成してなる。そして、両押釦54,55は、スライダ1
5のカバープレート17の表面に装着されている。
【0019】カバープレート17の表面には、枠状の突
出壁60と、この突出壁60の上端縁部から庇状に突出
する庇壁61とが一体に突設されている。突出壁60の
略中間部より上側内部にリンク機構41が配置され且つ
突出壁60の略中間部より下側内部にアンカナット27
が配置されている。そして、この突出壁60の略中間部
より上側内のリンク機構41の両側部に押釦本体56,
57が互いに離間対向して配設されている。
【0020】また、脚杆58,59は突出壁60の略中
間部より下側内部に配設され且つこれらの脚杆58,5
9の下端部は、突出壁60とアンカナット27との間に
挿入されている。押釦本体56,57の上面には係合突
起62,63が一体形成されている。これらの係合突起
62,63は、庇壁61に形成されたガイド孔64,6
5内に摺動自在に係合されている。
【0021】押釦本体56,57の側壁内面略中央部に
は押圧突起66,67が一体に突設され、これらの押圧
突起66,67は、対応するリンクアーム42,43の
摺動ピン50,51に当接している。押釦本体56,5
7の側壁内面下部にはばね受突起68,69が突設され
ている。これらのばね受突起68,69にコイルばね7
0の両端部が嵌合され、このコイルばね70により、押
釦本体56,57が互いに離間する方向に付勢されてい
る。
【0022】カバープレート17の表面の突出壁60部
分にはカバーキャップ71が嵌着されており、このカバ
ーキャップ71により、突出壁60の内側部分が露出さ
れるのを防止している。このカバーキャップ71の略中
間部より上側の両側壁には窓孔72,73が穿設され、
これらの窓孔72,73から対応する押釦本体56,5
7の側壁が露出している。
【0023】スライダ15のスライダ本体16の上端部
には渦巻ばねよりなるバランサーばね74が配設されて
いる。このバランサーばね74は、そのコイル状部75
がスライダ本体16の背面板19の上端部とカバープレ
ート17との間のばね収容空間76内に収容されてい
る。コイル状部75の外周面の一部は、カバープレート
17の裏面に一体形成されたばね係止突部77の下面
と、スライダ本体16の背面板19の上端部に穿設され
た四角形の透孔78の上端縁部79に当接係止されてい
る。バランサーばね74の繰り出し部分80は、スライ
ダ本体16の背面板19の透孔78を介してばね収容空
間76の外方へ引き出されて、ばね係止板81の係止孔
82に係止されている。ばね係止板81は、車体取付用
ボルト8によりガイドレール1の上端側に固定されてい
る。そして、バランサーばね74の付勢力により、スラ
イダ15が上方向へ付勢されており、これによりバラン
スを保ってスライダ15を吊持するようになっている。
スライダ15が下降するのに伴いバランサーばね74の
コイル状部75が繰り出される。
【0024】スライダ本体16の背面板19の略中央部
にはボール収容孔83が穿設されている。このボール収
容孔83内には鋼球よりなるクリックボール84が転動
自在及び軸線方向に移動自在に収容されている。クリッ
クボール84はスライダ15と一体に移動して各係止部
13に選択的に係止される。クリックボール84は板ば
ね85によりガイドレール1の背面壁2側に付勢されて
いる。この板ばね85は断面U字状をなし、その一側片
86がスライダ本体16の正面板18に固定され且つ他
側片87がスライダ本体16の背面板19と接離自在に
対向している。そして、前記他側片87の先端凹部88
がクリックボール84の外周面に当接している。
【0025】なお、図1及び図2中、89は、ガイドレ
ール1の背面壁2の裏面側において上下の車体取付用ボ
ルト8,8に螺装されたナットである。
【0026】次に動作を説明する。
【0027】押釦54,55を押圧操作しない通常状態
においては、図2及び図4に示す如くロック部材36の
先端部36aがガイドレール1の各ロック孔12の1つ
に係合しているため、ガイドレール1に対するスライダ
15のスライドが阻止されている。
【0028】この状態からスリップアンカ35の車体固
定部に対する高さ位置を着席者の座高に合わせて調整す
る場合は、押釦54,55の押釦本体56,57をコイ
ルばね70の付勢力に抗して互いに近接する方向に押圧
操作して図7の状態にする。すると、押釦本体56,5
7の内側面の押圧突起66,67により、リンクアーム
42,43の摺動ピン50,51が中心側に押圧される
ため、リンクアーム42,43が軸44を中心に互いに
近接する方向に回動する。この回動に伴いリンクアーム
42,43の摺動ピン50,51がスライダ15のカバ
ープレート17のガイド面52,53に摺接案内される
ため、ロック部材36がコイルばね39の付勢力に抗し
て非係合方向に移動し、このロック部材36の先端部3
6aがガイドレール1のロック孔12から離脱して図6
の状態となり、ガイドレール1に対してスライダ15が
スライド可能状態となる。
【0029】この状態において、ガイドレール1に対し
てスライダ15を上下にスライドさせることにより、ス
リップアンカ35を着席者の座高に合わせて調整するこ
とができる。
【0030】このようにして調整が完了したならば、押
釦本体56,57の押圧操作を解除すると、これら押釦
本体56,57がコイルばね70の付勢力で図3及び図
5に示す通常状態位置に復帰移動する。これと共に、ロ
ック部材36がコイルばね39の付勢力で係合方向に復
帰移動して、その先端部36aが選択されたロック孔1
2内に係合すると共に、リンクアーム42,43が軸4
4を中心に互いに離間する方向に回動して再び図2及び
図4の状態となり、ガイドレール1に対するスライダ1
5のスライドが阻止される。これにより、スリップアン
カ35が車体固定部に対して当該調整した高さ位置に固
定される。
【0031】なお、クリックボール84がガイドレール
1の係止部13に係止することにより、ロック孔12に
ロック部材36を係止する際の位置決めが操作時の節度
感として得られる。
【0032】
【考案の効果】以上詳述した如く本考案のシートベルト
の高さ調整装置によれば、ロック位置にばね付勢された
ロック部材が、押釦の押圧操作により、リンク機構のリ
ンクアームを介してロック孔から離脱する如く作動する
ので、従来の確動カム機構を用いるものに比して、ロッ
ク部材がロック孔の係脱に要する変位量を大きくするこ
とができると共に、ロック部材が摺接案内される部分の
摩耗が少なく、合成樹脂成形品の適用も可能となり、コ
ストダウンと軽量化に寄与することができる。また特に
本考案では、押釦がロック部材の移動方向と直交する方
向に押圧操作された時に、その押圧操作量を、リンクア
ーム他端部のガイド面に沿う摺接操作量にそのまま変換
することができる上、この摺接操作量に対して一義的に
定まるロック部材の後退変位量を、上記ガイド面を中高
の傾斜面としたことによって、その傾斜高さ分だけその
まま嵩上げすることができるので、全体として押釦の少
ない操作量でロック部材に大きな後退変位量を与えるこ
とができ、その結果、ロック解除操作を少ない操作量で
迅速的確に行うことができるばかりか、押釦の操作スト
ロークを少なくしてその操作方向に沿う方向の装置のス
リム化を図ることができる。 その上、リンクアーム他端
部を摺接案内する上記ガイド面を中高の傾斜面としたこ
とで、押圧操作過程の後半においても前記摺接操作量に
対する後退変位量の変化割合の頭打ち傾向を回避するこ
とができるから、押圧操作過程で操作フィーリングが変
化するのを極力抑えることができ、また押釦の解放時に
はその当初よりロック部材の復帰動作が常にスムーズな
ものとなり、従って全体として操作性の向上に大いに寄
与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るシートベルトの高さ調整装置の構
成を示す分解斜視図である。
【図2】同装置の縦断側面図である。
【図3】同装置のカバーキャップを取り外した状態の正
面図である。
【図4】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図5】図4のB−B線に沿う断面図である。
【図6】押釦を押圧操作時の図4と同状図である。
【図7】図6のC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール 2 背面壁 3 一側壁 4 他側壁 5 正面壁 6 正面壁 12 ロック孔 15 スライダ 35 スリップアンカ 36 ロック部材 36a 先端部 36b 基端部 39 コイルばね 41 リンク機構 42 リンクアーム 43 リンクアーム 52 ガイド面 53 ガイド面 54 押釦 55 押釦

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に間隔を存して複数のロック孔
    (12)が穿設された背面壁(2)を有するガイドレー
    ル(1)と、このガイドレール(1)にスライド自在に
    装着されると共にスリップアンカ(35)が固定された
    スライダ(15)と、このスライダ(15)に装着され
    前記ガイドレール(1)の背面壁(2)に略垂直な方向
    に突出可能な先端部(36a)が前記ロック孔(12)
    に選択的に係脱自在に係合することにより前記ガイドレ
    ール(1)に対する前記スライダ(15)のスライドを
    阻止し、しかもばね(39)により前記ロック孔(1
    2)に係合する方向に付勢されたロック部材(36)
    と、このロック部材(36)の移動方向と直交する方向
    に押圧操作される押釦(54,55)と、この押釦(5
    4,55)の押圧操作に伴って前記ばね(39)の付勢
    力に抗して前記ロック部材(36)を前記ロック孔(1
    2)から離脱させるリンク機構(41)とを具備し、そ
    のリンク機構(41)は、一端部が前記ロック部材(3
    6)の基端部(36b)に回動自在に連結され且つ他端
    部が、前記スライダ(15)に設けたガイド面(52,
    53)に摺接案内されて前記押釦(54,55)の押圧
    操作に応じて相互に近接することにより前記ロック部材
    (36)をロック孔(12)から離脱させる側に変位さ
    せる一対のリンクアーム(42,43)を備え、前記ガ
    イド面(52,53)は、その両端部側から中央部に向
    かうに従い前記ロック部材(36)の基端部(36a)
    側に漸次膨出する傾斜面とされることを特徴とする、シ
    ートベルトの高さ調整装置。
JP1991095072U 1991-10-23 1991-10-23 シートベルトの高さ調整装置 Expired - Lifetime JP2540018Y2 (ja)

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