JP3552498B2 - 自動二輪車の電装品取付構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車の電装品取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の自動二輪車にはエンジンや計器類を電子制御するものがあり、種々の電装品を必要としている。電装品の一部は、自動二輪車の外観を損なわない様、車体内部の目立たない場所に取付けられているのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、車体内部の目立たない場所は風通しが悪いのが普通で、このような場所に例えばレクティファイヤ(整流器)のような発熱する電装品を配置すると電装品本体の温度が上昇して十分にその機能を発揮できなくなる虞がある。
【0004】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、外観を損なうことなく、電装品の冷却を可能とした自動二輪車の電装品取付構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動二輪車の電装品取付構造は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、電装品をエンジンカバー内に配置すると共に、このエンジンカバーの上記電装品前後に走行風の取入口および排風口を設けたものである。
【0006】
また、上述した課題を解決するために、請求項2に記載したように、上記エンジンカバーをミッションの動力取り出し歯車を外側から覆うドライブギヤカバーとしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0008】
図1は、この発明を適用した自動二輪車の一例を示す左側面図である。図1に示すように、この自動二輪車1は車体フレーム2を有し、この車体フレーム2の前方下部にエンジン3が搭載される。また、エンジン3の上方には燃料タンク4が配置され、この燃料タンク4の後方には運転シート5が設けられる。
【0009】
車体フレーム2の前方にはヘッドパイプ6が設けられ、このヘッドパイプ6にステアリング機構7が設けられる。このステアリング機構7は、前輪8を回動自在に支持するフロントフォーク9やハンドルバー10、ヘッドランプ11、フロントフェンダ12等から構成され、ハンドルバー10により前輪8が左右に回動自在に操舵される。
【0010】
一方、車体フレーム2の後部にはスイングアームを兼ねたドライブシャフトユニット13がスイング自在に枢着され、このドライブシャフトユニット13の後端に後輪14が回動自在に支持される。
【0011】
図2は、車体中央部の拡大左側面図である。図1および図2に示すように、本実施形態に示す自動二輪車1に搭載されたエンジン3は、クランクケース15の上部前側に前後一対のシリンダアッセンブリ16を側面視V字型に配置したV型二気筒エンジンである。また、クランクケース15内の後ろ半分には図示しないミッション室が形成され、このミッション室の左側面に図示しない動力取り出し歯車(ドライブギヤ)が設けられる。そして、この動力取り出し歯車が外側からエンジンカバーの一つを構成するドライブギヤカバー17によって覆われる。
【0012】
図3は、このドライブギヤカバー17を左斜め前方から眺めた斜視図である。また、図4はドライブギヤカバー17を正面から見た図3のIV矢視図、そして図5は図2のV−V線に沿う断面図である。
【0013】
図2〜図4に示すように、ドライブギヤカバー17の内側には発熱量の多い電装品であるレクティファイヤ18(整流器)が配置される。ドライブギヤカバー17の内側には取付ボス19が一体に形成され、このボス19にレクティファイヤ18が例えばボルト20で固定される。
【0014】
ドライブギヤカバー17のレクティファイヤ18前方には走行風をドライブギヤカバー17内に導入する取入口21が、また、ドライブギヤカバー17のレクティファイヤ18後方にはドライブギヤカバー17内に導入された走行風を排風する排風口22がそれぞれ形成される。
【0015】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0016】
電装品であるレクティファイヤ18をエンジンカバーの一つを構成するドライブギヤカバー17内に配置したことにより、自動二輪車1全体の外観を損なうことがない。そして、ドライブギヤカバー17のレクティファイヤ18前後に走行風の取入口21および排風口22を設けることにより、ドライブギヤカバー17内に走行風が導かれ、レクティファイヤ18を十分に冷却すると共に、レクティファイヤ18を冷却した走行風は排風口22より速やかに排風される。
【0017】
さらに、これら走行風の取入口21および排風口22はエンジンカバー造形上のアクセントとなり、自動二輪車1全体の外観を向上させる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る自動二輪車の電装品取付構造によれば、電装品をエンジンカバー、例えばミッションの動力取り出し歯車を外側から覆うドライブギヤカバー内に配置すると共に、このエンジンカバーの上記電装品前後に走行風の取入口および排風口を設けたため、自動二輪車全体の外観を損なうことなく電装品の冷却を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の電装品取付構造の一実施例を示す自動二輪車の左側面図図。
【図2】車体中央部の拡大左側面図。
【図3】ドライブギヤカバーを左斜め前方から眺めた斜視図。
【図4】ドライブギヤカバーを正面から見た図3のIV矢視図。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 自動二輪車
3 エンジン
18 レクティファイヤ(電装品)
17 ドライブギヤカバー(エンジンカバー)
21 走行風の取入口
22 走行風の排風口
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車の電装品取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の自動二輪車にはエンジンや計器類を電子制御するものがあり、種々の電装品を必要としている。電装品の一部は、自動二輪車の外観を損なわない様、車体内部の目立たない場所に取付けられているのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、車体内部の目立たない場所は風通しが悪いのが普通で、このような場所に例えばレクティファイヤ(整流器)のような発熱する電装品を配置すると電装品本体の温度が上昇して十分にその機能を発揮できなくなる虞がある。
【0004】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、外観を損なうことなく、電装品の冷却を可能とした自動二輪車の電装品取付構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動二輪車の電装品取付構造は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、電装品をエンジンカバー内に配置すると共に、このエンジンカバーの上記電装品前後に走行風の取入口および排風口を設けたものである。
【0006】
また、上述した課題を解決するために、請求項2に記載したように、上記エンジンカバーをミッションの動力取り出し歯車を外側から覆うドライブギヤカバーとしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0008】
図1は、この発明を適用した自動二輪車の一例を示す左側面図である。図1に示すように、この自動二輪車1は車体フレーム2を有し、この車体フレーム2の前方下部にエンジン3が搭載される。また、エンジン3の上方には燃料タンク4が配置され、この燃料タンク4の後方には運転シート5が設けられる。
【0009】
車体フレーム2の前方にはヘッドパイプ6が設けられ、このヘッドパイプ6にステアリング機構7が設けられる。このステアリング機構7は、前輪8を回動自在に支持するフロントフォーク9やハンドルバー10、ヘッドランプ11、フロントフェンダ12等から構成され、ハンドルバー10により前輪8が左右に回動自在に操舵される。
【0010】
一方、車体フレーム2の後部にはスイングアームを兼ねたドライブシャフトユニット13がスイング自在に枢着され、このドライブシャフトユニット13の後端に後輪14が回動自在に支持される。
【0011】
図2は、車体中央部の拡大左側面図である。図1および図2に示すように、本実施形態に示す自動二輪車1に搭載されたエンジン3は、クランクケース15の上部前側に前後一対のシリンダアッセンブリ16を側面視V字型に配置したV型二気筒エンジンである。また、クランクケース15内の後ろ半分には図示しないミッション室が形成され、このミッション室の左側面に図示しない動力取り出し歯車(ドライブギヤ)が設けられる。そして、この動力取り出し歯車が外側からエンジンカバーの一つを構成するドライブギヤカバー17によって覆われる。
【0012】
図3は、このドライブギヤカバー17を左斜め前方から眺めた斜視図である。また、図4はドライブギヤカバー17を正面から見た図3のIV矢視図、そして図5は図2のV−V線に沿う断面図である。
【0013】
図2〜図4に示すように、ドライブギヤカバー17の内側には発熱量の多い電装品であるレクティファイヤ18(整流器)が配置される。ドライブギヤカバー17の内側には取付ボス19が一体に形成され、このボス19にレクティファイヤ18が例えばボルト20で固定される。
【0014】
ドライブギヤカバー17のレクティファイヤ18前方には走行風をドライブギヤカバー17内に導入する取入口21が、また、ドライブギヤカバー17のレクティファイヤ18後方にはドライブギヤカバー17内に導入された走行風を排風する排風口22がそれぞれ形成される。
【0015】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0016】
電装品であるレクティファイヤ18をエンジンカバーの一つを構成するドライブギヤカバー17内に配置したことにより、自動二輪車1全体の外観を損なうことがない。そして、ドライブギヤカバー17のレクティファイヤ18前後に走行風の取入口21および排風口22を設けることにより、ドライブギヤカバー17内に走行風が導かれ、レクティファイヤ18を十分に冷却すると共に、レクティファイヤ18を冷却した走行風は排風口22より速やかに排風される。
【0017】
さらに、これら走行風の取入口21および排風口22はエンジンカバー造形上のアクセントとなり、自動二輪車1全体の外観を向上させる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る自動二輪車の電装品取付構造によれば、電装品をエンジンカバー、例えばミッションの動力取り出し歯車を外側から覆うドライブギヤカバー内に配置すると共に、このエンジンカバーの上記電装品前後に走行風の取入口および排風口を設けたため、自動二輪車全体の外観を損なうことなく電装品の冷却を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の電装品取付構造の一実施例を示す自動二輪車の左側面図図。
【図2】車体中央部の拡大左側面図。
【図3】ドライブギヤカバーを左斜め前方から眺めた斜視図。
【図4】ドライブギヤカバーを正面から見た図3のIV矢視図。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 自動二輪車
3 エンジン
18 レクティファイヤ(電装品)
17 ドライブギヤカバー(エンジンカバー)
21 走行風の取入口
22 走行風の排風口
Claims (2)
- 電装品18をエンジンカバー17内に配置すると共に、このエンジンカバー17の上記電装品18前後に走行風の取入口21および排風口22を設けたことを特徴とする自動二輪車の電装品取付構造。
- 上記エンジンカバー17をミッションの動力取り出し歯車を外側から覆うドライブギヤカバーとした請求項1記載の自動二輪車の電装品取付構造。
Priority Applications (1)
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JP30119097A JP3552498B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 自動二輪車の電装品取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30119097A JP3552498B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 自動二輪車の電装品取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11129958A JPH11129958A (ja) | 1999-05-18 |
JP3552498B2 true JP3552498B2 (ja) | 2004-08-11 |
Family
ID=17893867
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30119097A Expired - Fee Related JP3552498B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 自動二輪車の電装品取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2006315500A (ja) | 2005-05-11 | 2006-11-24 | Yamaha Motor Co Ltd | 鞍乗型車両 |
JP5112144B2 (ja) * | 2008-03-31 | 2013-01-09 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車 |
JP5091797B2 (ja) * | 2008-08-11 | 2012-12-05 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車の後部構造 |
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-
1997
- 1997-10-31 JP JP30119097A patent/JP3552498B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7778028B2 (en) | 2008-09-11 | 2010-08-17 | Honda Motor Co., Ltd. | Electrical unit cooling structure for motorcycles |
DE102009029747A1 (de) | 2008-09-11 | 2010-12-09 | Honda Motor Co., Ltd. | Kühlkonstruktion einer elektrischen Einheit für Motorräder |
DE102009029747B4 (de) * | 2008-09-11 | 2020-08-13 | Honda Motor Co., Ltd. | Kühlkonstruktion einer elektrischen Einheit für Motorräder |
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JPH11129958A (ja) | 1999-05-18 |
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