JP3551090B2 - 演算増幅器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電圧駆動型の演算増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、演算増幅器、特にアナログデータをサンプルホールドする目的として、CMOS型のインバータと容量より構成され、インバータの出力が容量を介して入力にフィードバックする形式のものが用いられている。図3は従来の演算増幅器を示すものである。
【0003】
図3に示すように、演算増幅器は、PチャンネルトランジスタTPとNチャンネルトランジスタTNより構成されるCMOS型のインバータと、CMOS型のインバータの入出力間に直列に挿入される容量C2、入力とインバータのゲート間に直列に挿入される容量C1より構成される。
【0004】
入力に微少な電位変化ΔVを印加したとき、CMOS型のインバータゲートノードA点では電荷量保存の法則が成立するため、出力OUTにはΔVと容量の比の積の反転電圧、すなわち、
ΔVOUT=−ΔV・(C1/C2)
で表される電位差が生じる。特に、C1=C2の時 ΔVOUT=−ΔVであり、アナログデータのサンプルホールド等に、よく用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、CMOS型のインバータの電源電圧として、デジタル部等に加わる外部電圧VDDが供給され、CMOS型のインバータの動作点はVDD/2程度であるため、多大な貫通電流が流れ、W−CDMA用のマッチトフィルタ等、この演算増幅器を多数使用する様な構成のLSIでは、消費電流が極めて大きくなってしまうという、第1の課題を有していた。
【0006】
また、図4に示すように、この容量をMOS容量で形成した場合、ゲート酸化膜容量と並列にn+拡散層−P基板間に寄生容量が形成され、このn+拡散層−P基板間容量は電圧依存性を持つため、C1とC2が電圧依存性を持ってしまい、演算精度の点で第2の課題を有していた。
【0007】
本発明は上記の問題点に鑑み、低消費電力で演算精度の優れた演算増幅器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の課題を解決するため、本発明の演算増幅器は、CMOS型のインバータの電源として、外部から供給される電圧でなく、降圧回路によって降圧された電圧を供給するものである。
【0009】
また、第2の課題に対しては、容量をSOI基板上に形成するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の演算増幅器の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明(請求項1)の一実施形態に係る演算増幅器の構成図である。
【0011】
図1において、本実施形態の演算増幅器は、PチャンネルトランジスタTPとNチャンネルトランジスタTNより構成されるCMOS型のインバータと、CMOS型のインバータの入出力間に直列に挿入される容量C2、入力とインバータのゲート間に直列に挿入される容量C1より構成される。
【0012】
本実施形態の特徴は、インバータの電源電圧として外部電圧VDDを降圧回路によって降圧した電圧VINTを供給する点である。VINTとしてはVDD/2程度を印加する。
【0013】
インバータに与える電圧を降圧しても、CMOSインバータゲートノードA点では電荷保存の法則が保たれるので、入力に微少な電位変化ΔVを印加したとき、出力にはΔVと容量の比の積の反転電圧、すなわち、ΔVOUT=−ΔV・(C1/C2)で表される電位差が生じる。また、演算増幅動作は従来例と同様である。
【0014】
一方、インバータの貫通電流は電源電圧の二乗に比例するので、本実施形態に示すように、降圧した電源電圧を印加する事により、消費電流を大幅に低減することが可能である。
【0015】
図2は、本発明(請求項2及び3)の実施形態に係る演算増幅器の構成を示す図であり、図1における容量の断面図を示すものである。
【0016】
図中、P基板上にはSIMOX等の技術を用いてSiO2が形成され、P基板とn+拡散層は電気的に絶縁される、SOI構造を有している。容量は、ゲート酸化膜を挟むn+ポリシリコンとn+拡散層から形成され、相互の容量は分離用SiO2によって電気的に絶縁されている。
【0017】
この構成により、n+拡散層はSiO2によってP基板と分離されるため、接合容量が形成されず、寄生容量が大幅に低減でき、容量の電圧依存性は小さくなる。よって、図1におけるC1、C2の電圧依存性を低減でき、演算精度が向上する。
【0018】
尚、図1に示す構成において、インバータをカスケード接続した構成としてもよい。また、図2に示す構成において、分離用SiO2をP+拡散層で構成してもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上のように本発明は、CMOS型のインバータと容量より構成され、前記インバータの出力が容量を介して入力にフィードバックされる構成を備え、前記インバータに供給する電圧を外部電圧でなく、降圧回路によって降圧した電圧を供給することにより、消費電流を大幅に低減することができる。
【0020】
また、容量をSOI基板上に形成することにより、容量の電圧依存性を低減でき、演算精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の演算増幅器の第1の実施形態を示す回路図
【図2】本発明の第2の実施例を示す容量の断面図
【図3】従来の演算増幅器を示す回路図
【図4】従来の演算増幅器の容量の断面図
【符号の説明】
VDD 外部電圧
VINT 内部降圧電圧
TP Pチャンネルトランジスタ
TN Nチャンネルトランジスタ
IN 演算増幅器入力
OUT 演算増幅器出力
VSS 接地
C1,C2 容量
A CMOSインバータゲートノード
Claims (4)
- CMOS型のインバータと容量より構成され、
前記インバータの出力が前記容量を介して入力にフィードバックされる構成を備え、
前記インバータに供給する電圧を、外部電源電圧でなく、降圧回路によって降圧した電圧を供給すること
を特徴とする演算増幅器。 - CMOS型のインバータと容量より構成され、
前記インバータの出力が前記容量を介して入力にフィードバックされる構成を備え、
上記容量はSOI基板上に形成された拡散層と上記拡散層上に形成された酸化膜及び上記酸化膜上に形成された電極より構成され、上記拡散層間が相互に絶縁層で電気的に絶縁されていること
を特徴とする演算増幅器。 - SOI基板上に形成された拡散層と上記拡散層上に形成された酸化膜及び上記酸化膜上に形成された電極より構成される容量において、
上記拡散層間が相互に絶縁層で電気的に絶縁されていること
を特徴とする容量。 - 前記容量はSOI基板上に形成された拡散層と上記拡散層上に形成された酸化膜及び上記酸化膜上に形成された電極より構成される容量において、
上記拡散層間が相互に絶縁層で電気的に絶縁されていること
を特徴とする請求項1に記載の演算増幅器。
Priority Applications (1)
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JP20305899A JP3551090B2 (ja) | 1999-07-16 | 1999-07-16 | 演算増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP20305899A JP3551090B2 (ja) | 1999-07-16 | 1999-07-16 | 演算増幅器 |
Publications (2)
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JP2001036352A JP2001036352A (ja) | 2001-02-09 |
JP3551090B2 true JP3551090B2 (ja) | 2004-08-04 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP20305899A Expired - Fee Related JP3551090B2 (ja) | 1999-07-16 | 1999-07-16 | 演算増幅器 |
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JP (1) | JP3551090B2 (ja) |
-
1999
- 1999-07-16 JP JP20305899A patent/JP3551090B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001036352A (ja) | 2001-02-09 |
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