JP3546852B2 - コンベアの制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大規模な分散制御方式のコンベアシステムに特に好適に適用し得る搬送速度の一斉変速可能なコンベアの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のローラコンベアシステムとして、搬送ラインを複数の制御ゾーンに分割し、各制御ゾーン毎にゾーンコントローラを設けて、ゾーン毎の分散制御によりゼロプレッシャー蓄積(ZPA)式の搬送を行うように構成したものが、例えば、特開平11−199030号公報に開示されている。
【0003】
この従来のコンベアシステムは、各ゾーン毎に搬送用モータローラとフリーローラとを設け、これら駆動ローラとフリーローラとを互いに巻回された掛けベルトで連結し、各ゾーン毎に、在荷検出用の光電スイッチとモータローラを駆動するモータドライバー(モータ制御装置)とが設けられている。各モータドライバーは、光電スイッチにより検出される在荷信号、上流ゾーンのモータドライバーからの駆動指令信号、並びに、下流のゾーンのモータドライバーからの搬送状態信号に応じて、モータローラの回転駆動や停止を行うように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記駆動ローラの回転速度は、一般的には頻繁に変更されるようなものではなく、モータドライバーに設けた可変抵抗器を一度設定しておけば、これを再設定することは稀である。したがって、中小規模のラインの搬送速度を変更したい場合には、各モータドライバーの可変抵抗器を一つずつ再設定していた。しかし、数百の制御ゾーンを有する大規模なラインにおいては、すべてのゾーンにおける搬送速度を調整するため各モータドライバーの可変抵抗器を調整するには、多大な労力と時間とを要する。
【0005】
一方、外部から多数のモータドライバーのすべてに速度指令を与えてモータの回転速度を変更する場合には、駆動ローラの本数と同じだけの配線が必要となり、配線が乱雑且つ複雑化し、配線の労力も多大なものとなる。
【0006】
大規模なラインは、例えば郵便物の配送センターなどに採用されているが、この配送センターにおいてはメンテナンスのための稼動停止時間をできるだけ短くするとともに、配線を簡素化することが要求されている。
【0007】
本発明は、分散制御方式のコンベアシステムにおいて、省配線を図りつつ、多数のドライバ基板のうちの一部に速度指令を与えることによりラインを構成する複数の制御ゾーンにおける搬送速度が一斉に変速されるようにして、ライン変更や被搬送物の変更などに伴う搬送速度の調整作業を容易かつ迅速に行うことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。
【0009】
即ち、本発明は、複数の制御ゾーンに区分された搬送ラインの各制御ゾーンにそれぞれ搬送用モータが設けられたコンベアの制御装置において、
複数のモータドライバーを有し、各モータドライバーは搬送用モータの駆動・停止を制御する制御回路を有し、各モータドライバーがそれぞれの制御ゾーンの搬送用モータの駆動制御を行う分散制御システムを採用し、該複数のモータドライバーを搬送ラインの搬送方向に直列に接続して隣り合うモータドライバー間で所定の信号を伝達して他ゾーンの情報を取得するための情報伝達ケーブルと、搬送速度指令信号を生成する搬送速度設定装置とを備え、各制御ゾーンの搬送用モータは、いずれか一のモータドライバーから供給される駆動制御信号により駆動され、
少なくとも一つのモータドライバーには搬送速度設定装置から搬送速度指令信号を入力するための信号入力部を備え、該入力部に入力される搬送速度指令信号が前記ケーブルにより伝達される所定の信号に含まれ、前記ケーブルにより接続された他のモータドライバーが、前記ケーブルにより伝達された搬送速度指令信号に応じた速度で搬送用モータを駆動させる駆動制御信号を生成するように構成されていることを特徴とするものである。
【0010】
これによれば、各モータドライバーがそれぞれの制御ゾーンの搬送用モータの駆動制御を行う分散制御システムを採用しつつも、一のモータドライバーに入力した搬送速度指令信号を、情報伝達ケーブルによって他の複数のモータドライバーに伝達し、この共通の速度指令信号に基づいて各ゾーンの搬送速度制御を行うことができる。したがって、一のモータドライバーに搬送速度指令信号を出力する一の搬送速度設定装置の操作により、上記ケーブルで接続された複数のゾーンからなるブロック内の搬送速度を一斉に変更することができ、搬送速度の調整作業を容易かつ迅速に行える。さらに、搬送速度設定装置と、すべてのモータドライバーとをそれぞれ接続する必要がなく、分散制御を行いつつ他ゾーンの情報を取得するための情報伝達ケーブルを用いて、搬送速度設定装置からの速度指令信号を順次伝達していくように構成しているため、省配線化が図られ、大規模なコンベアシステムのライン変更を行う場合でも迅速に配線作業を行うことが可能である。
【0011】
上記本発明の制御装置において、搬送速度指令信号を、設定すべき搬送速度に応じた電位の定電圧信号とし、情報伝達ケーブルを、所定電位の定電圧信号である搬送速度指令信号を伝達するための導電線を有するものとすることができる。これによれば、数十〜100m以上の長い搬送ラインを構成する多数の制御ゾーンのモータドライバーに上記ケーブルにより速度指令信号を伝達する場合においても、ノイズの影響が少なく、簡易な構成でありながら正確な速度指令を複数のモータドライバーに伝達することが可能である。
【0012】
また、各モータドライバーは第1及び第2の情報伝達ケーブルコネクタを備え、情報伝達ケーブルは隣り合う2つのモータドライバー同士を接続するものであり、該ケーブルの一端は一方のモータドライバーの第1のコネクタに着脱可能に接続され、前記ケーブルの他端は、他方のモータドライバーの第2のコネクタに着脱可能に接続され、前記第1及び第2のコネクタは、搬送速度指令信号の入出力端子とを備え、第1のコネクタの前記入出力端子と第2のコネクタの前記入出力端子とが電気的に接続され、これら入出力端子は信号入力部に電気的に接続されるものとすることができる。これによれば、第1及び第2コネクタの各速度指令信号入出力端子を電気的に接続するという簡易な構成で、モータドライバーに接続した左右のケーブル間で速度指令信号を伝達させることが可能となる。
【0013】
さらに、第1及び第2のコネクタの入出力端子と前記信号入力部との間にはスイッチを設けることができる。これによれば、スイッチを閉じることにより、上記ケーブルを介して伝達された速度指令信号を信号入力部に印加することができる。また、スイッチを開けば、左右のケーブル間で速度指令信号の伝達を行いつつも、ケーブルを介して伝達された速度指令信号は信号入力部に印加させずに、該信号入力部に別の搬送速度設定装置を接続して、このゾーンの搬送速度のみを単独で設定することが可能となる。したがって、例えば、長い搬送ラインの途中に低速で搬送することが要求されるゾーン(例えば、カーブゾーンなど)が存在する場合でも、上記ケーブルは接続したままで容易に該当ゾーンのみの搬送速度制御を行うことができ、上記ケーブルにより伝達される他の信号(例えば、RUN/STOP信号、CW/CCW信号、隣接ゾーンの在荷センサ信号など)が遮断されてしまうことを回避できる。
【0014】
また、前記スイッチと前記信号入力部との間にはダイオードが設けられ、該ダイオードのカソードが前記スイッチに接続され、ダイオードのアノードが前記信号入力部に設けられ、前記モータドライバーは、前記ダイオードのカソード側の信号を搬送速度指令信号として入力してモータ駆動制御信号を生成する駆動回路を備えているものとすることができる。これによれば、ケーブルで接続された複数のモータドライバーのうちの2カ所以上に異なる搬送速度設定装置からの電位の異なる速度指令信号を供給している状態で各モータドライバーのスイッチをすべて閉じた場合でも、搬送速度設定装置に逆方向電流が流れてしまうことを上記ダイオードに阻止し、装置の破損を防止しつつ、ダイオードのカソード側の信号を駆動回路に供給する構成とすることにより、搬送速度設定装置を接続していないモータドライバーの駆動回路には、上記ケーブルを介して伝達された速度指令信号が入力される。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明は、搬送方向に並ぶ複数の制御ゾーンに区分され且つ各制御ゾーンにモータによって駆動される搬送用駆動ローラが設けられたローラコンベアや、上記駆動ローラによって巡回駆動される駆動ベルトを有するベルトコンベアにおける制御装置として好適に実施できる。なお、モータは、搬送用駆動ローラに内蔵されていてもよく、また、モータと駆動ローラとを別体に設け、このモータの出力軸と駆動ローラとを適宜の回転伝動機構によって連動連結してもよい。また、各制御ゾーンは、個々に独立したコンベアユニットにより構成し、この複数のコンベアユニットを連結することによってローラコンベアを構成してもよいし、一つのコンベアユニットを更に複数の制御ゾーンに区分してもよい。
【0016】
上記モータとしては、ブラシレスDCモータを採用するのが好ましいが、その他適宜の構造のモータを採用できる。
【0017】
モータドライバーは各制御ゾーン毎に設けることが好ましい。2〜5程度の複数の制御ゾーンのモータの駆動制御を行うモータドライバーを用いることもできるが、この場合においても、該モータドライバーは、各制御ゾーン毎に独立してモータの駆動制御を行うように構成するのが好ましい。モータドライバーの回路構成は種々のものとすることができ、例えば、各種センサの検知信号やその他の各種入力信号の論理演算によりモータの駆動・停止を制御する制御回路と、該制御回路からの制御信号に基づいて前記モータに制御電流(駆動制御信号)を出力する駆動回路とを備えるものとすることができる。これら制御回路と駆動回路とは、同一の基板上に実装されていてもよく、それぞれ異なる基板上に実装されていてもよい。また、一の制御回路から複数の駆動回路に制御信号を供給するように構成してもよい。制御回路は、例えば、CMOS ICや微分回路、積分回路などを用いたデジタル回路により構成することができ、また、マイコン制御を行うものであってもよい。また、駆動回路は、モータの磁極位置検出信号に基づきフィードバック制御することにより、モータ回転子を定速回転駆動、定トルク回転駆動等を行う制御電流を生成するものとすることができ、また、逆転制動、ショートブレーキ等の制動を行う制御電流を生成するものとすることができる。
【0018】
各制御ゾーンには、搬送方向の所定の位置に、該ゾーン上に搬送物が存在するか否かを検知する在荷センサを設けることができる。一方、各モータドライバーは、上記センサの検知信号を入力するセンサ信号入力部と、前記モータの磁極検出子の出力信号を入力する磁極位置信号入力部とを備えることができる。上記センサとしては、接触型、光電センサ等の非接触型のいずれのセンサを用いてもよい。センサを設ける位置は、ローラの左右幅方向両端部や、ローラ間の隙間など適宜の位置とすることができ、更には、ローラ自体に荷重検知型のセンサを設けてもよい。モータの磁極検出子としては、ホール素子を好適に用いることができる。また、各入力部は、配線を着脱自在な接続端子によって構成するのが好ましいが、センサやモータなどへの配線が固定的に接続されたものであってよい。また、モータへの制御電流は、種々のものであってよく、例えば、3相巻線の駆動コイルを有するモータの場合には3本の出力信号線を設け、各信号線に、モータの所望の動作状態に応じた交流波形の電流を供給すればよい。
【0019】
各制御ゾーンにモータドライバーを設けた場合、ある制御ゾーンのモータドライバーを、その上流側のゾーンコントローラや下流側のゾーンコントローラとの間で各種信号の送受信を行い得るように構成するのが好ましい。例えば、これらモータドライバー間で、各ゾーンに設けた在荷センサの検知信号の送受信を行うことにより、自ゾーンのモータを駆動すべきか否かの判定を各ゾーンコントローラで行うことができ、上位制御装置が存在しなくともゼロプレッシャー蓄積搬送を行うことが可能である。これら在荷センサの検知信号の送受信は、各モータドライバー同士を接続する情報伝達ケーブルにより行うことが可能である。
【0020】
この情報伝達ケーブルは、複数のモータドライバーを搬送ラインの搬送方向に直列に接続して隣り合うモータドライバー間で所定の信号を伝達するものである。このケーブルは、パラレルケーブルを採用して各信号をそれぞれ個別の導電線によりパラレル伝送するものが好ましいが、同軸ケーブルや光ファイバーケーブルなどのシリアルケーブルを採用して複数種の信号をP−S変換してなる直列信号をシリアル伝送するものであってもよい。
【0021】
少なくとも一つのモータドライバーには、搬送速度設定装置から搬送速度信号を入力するための信号入力部が備えられている。好ましくは、信号入力部を、すべてのモータドライバーに設けておくことができる。この入力部に入力された搬送速度指令信号は、上記ケーブルにより伝達される所定の信号に含ませることができる。即ち、伝達ケーブルがパラレルケーブルである場合は、信号入力部に電気的に接続される導電線をケーブルに備えることができ、また、伝達ケーブルがシリアルケーブルである場合は、搬送速度指令信号と他の信号とを信号処理してシリアルデータを生成するP−S変換回路を各モータドライバーに設けることができる。
【0022】
そして、各モータドライバーは、搬送速度設定装置から直接、若しくは、上記伝達ケーブルを介して間接的に速度指令信号を入力し、この信号に応じた速度でモータを駆動制御するようにモータに制御電流を出力する。
【0023】
なお、上記複数の制御ゾーンを搬送方向に沿って直列に配置することで1本道の搬送路を構成してもよく、複数の制御ゾーンをY字路乃至T字路の搬送ラインを構成するように配置してもよく、その他適宜の形態の搬送ラインを構成するように配置することができる。
【0024】
【実施例】
図1は本発明の実施例に係るコンベア1の一部のストレートラインを示している。図示例のストレートラインは、5つの制御ゾーンを備えており、各制御ゾーンはそれぞれ一つのコンベアユニット2により構成されている。
【0025】
各コンベアユニット2は、平行に配置された左右一対のサイドフレーム3,3間に、被搬送物を搬送するための搬送ローラ4を搬送方向所定間隔で軸支したものである。この搬送ローラ4は、自由に回転するアイドルローラ4bと、搬送用モータMを内蔵するモータローラ4aとからなり、隣接する搬送ローラ4同士は伝動ベルト5で連動連結され、モータローラ4aの回転駆動力をアイドルローラ4bに伝動するようにしている。本実施例では、ユニットの中央部に一つのモータローラ4aを配し、他はアイドルローラ4bとしてある。なお、モータローラ4aに内蔵されたモータMとしては、ブラシレスDCモータを採用している。
【0026】
各コンベアユニット2のモータMは、情報伝達ケーブル11で搬送方向に直列に順次接続された複数のモータドライバー12から主構成される制御装置10によって駆動制御される。本実施例の制御装置10では、各ゾーン毎にモータドライバー12を設け、各モータドライバー12がそれぞれ独立して自ゾーンのモータMの駆動制御を行う分散制御方式を採用している。なお、上記ケーブル11で接続された複数の制御ゾーンを、本明細書において制御ブロックという。
【0027】
各コンベアユニット2のサイドフレーム3には、自ゾーン内の搬送用モータMの駆動制御を行うモータドライバー12がそれぞれ固定されている。各モータドライバー12は、自ゾーンのモータローラ4aのモータMに制御電流を供給するとともに、該モータMの磁極位置検出子の検出信号を入力してフィードバック制御する。また、各モータドライバー12には、自ゾーン内に被搬送物が存在するか否かを検知する在荷センサSの検知信号が入力されている。各在荷センサSは、各コンベアユニット2のサイドフレーム3の中央に設置されている。
【0028】
各モータドライバー12は、図3のブロック図に示すように、駆動回路13と、P.L.C.などの上位制御装置(図示せず)からのRUN/STOP信号並びにCW/CCW信号(正逆転信号)を入力するための入力コネクタ14と、DC24Vの電源線15が接続される電源コネクタ16と、2つの情報伝達ケーブルコネクタ17,18と、電圧可変装置により構成される搬送速度設定装置19から搬送速度指令信号を入力するための信号入力部20(速度信号入力端子)とを備えている。駆動回路13の動作電力、並びに、モータMの駆動電力としては、上記電源コネクタ16に供給される電力を用いている。上位制御装置からのRUN/STOP信号は、ゾーン端において他の装置との情報により、搬入,搬出を指示するための信号であり、CW/CCW信号は、制御ブロック全体の搬送方向を指示するための信号である。これらCW/CCW信号は、情報伝達ケーブル11によって同じ制御ブロックに属する他のモータドライバー12に伝達されるよう構成されている。したがって、同一制御ブロックに含まれる複数のモータドライバー12のうちのいずれか一のモータドライバー12の入力コネクタ14にのみ上位制御装置を接続し、他のモータドライバー12は上位制御装置に接続する必要はない。
【0029】
上記速度設定装置19は、出力電位を調整するための可変抵抗器を内蔵する可変電圧DC電源装置からなり、可変抵抗器の調整により設定された所定電位の定電圧信号を搬送速度指令信号として出力するように構成されている。この速度設定装置19は、同一制御ブロックに含まれる複数のモータドライバー12のうちのいずれか一のモータドライバー12にのみ接続され、この一のモータドライバー12に供給された速度指令信号が、上記ケーブル11を介して他のモータドライバー12も伝達されるようになっている。
【0030】
左右のケーブルコネクタ17,18には、複数の導電線が並列に結束されたパラレルケーブルからなる情報伝達ケーブル11が着脱自在に接続される。この情報伝達ケーブル11の一端は、隣り合うゾーンのうちの一方のモータドライバー12の一方のケーブルコネクタ17に接続され、ケーブル11の他端は、他方のモータドライバー12の他方のケーブルコネクタ18に接続される。また、これらケーブルコネクタ17,18は、自ゾーンのセンサSの検知信号を出力する端子17a,18a、隣り合うゾーンのセンサSの検知信号を入力する端子17b,18b、CW/CCW信号を入出力する端子17d,18d、並びに、速度指令信号を入出力する端子17e,18eを備えている。左右のコネクタ17,18の速度指令信号入出力端子17e,18eは電気的に接続されており、一方のコネクタに接続されたケーブル11から伝達された速度指令信号は、他方のコネクタに接続されたケーブル11にそのまま供給される。左右のコネクタ17,18のCW/CCW信号入出力端子17d,18dは電気的に接続されており、一方のコネクタに接続されたケーブル11から伝達されたCW/CCW信号は、他方のコネクタに接続されたケーブル11にそのまま供給される。また、各コネクタ17,18の端子17d,18dは、入力コネクタ14のCW/CCW信号入力端子14bに電気的に接続されている。
【0031】
また、左右のコネクタ17,18の速度指令信号入出力端子17e,18eは、速度信号入力端子20に電気的に接続されている。より詳細には、両コネクタ17,18の速度指令信号入出力端子17e,18eと速度信号入力端子20との間には、スイッチ21とダイオード22とが直列接続で設けられている。このダイオード22のカソード側がスイッチ21に接続され、ダイオード22のアノード側は速度信号入力端子20に接続されている。そして、ダイオード22のカソード側(即ち、スイッチ21の速度信号入力端子20側)の信号が、搬送速度指令信号として駆動回路13に入力されるように回路構成されている。
【0032】
上記駆動回路13は、自ゾーンと上下流側の制御ゾーンの3つのセンサ検知信号とRUN/STOP信号とに基づいて、モータMを駆動するか否かを判定する論理演算手段を備えている。この判定論理は種々のものとすることができる。論理演算手段によりモータMを駆動すると判定した場合には、駆動回路13は、CW/CCW信号で指示された方向に、速度指令信号で指示された回転速度でモータMを回転駆動させるための駆動制御電流を生成し、モータMに供給する。
【0033】
上記実施例に係る制御装置10によれば、伝達ケーブル11を接続しているすべてのモータドライバー12の速度指令信号入力端子20は、伝達ケーブル11に含まれる1本の導電線(ワイヤー)で接続されたことにより同電位となる。そして、各モータドライバー12に設けた上記スイッチ21をすべてON(閉)にすれば、駆動回路13に入力される速度指令信号の電位がすべて同じとなり、これら複数の制御ゾーンにおけるモータ速度を統一することができる。即ち、任意の1カ所の速度入力端子20に電圧可変装置19から所定電位の電圧を入力することによって、複数の制御ゾーンのモータ速度を一斉に変更することが可能になる。
【0034】
また、ある特定の制御ゾーンのモータ速度だけを変更したい場合には、変更したい制御ゾーンのモータドライバー12のスイッチ21をOFF(開)にして、このモータドライバー12の速度入力端子20に別の電圧可変装置19から所定電位の電圧を入力することで、この1カ所の制御ゾーンのモータ速度のみを変更することもできる。
【0035】
さらに、図2に示すように、伝達ケーブル11を一部で未接続とする事で、未接続とした場所を境に上流ブロックAと下流ブロックBとに分ける事ができ、上流ブロックAの電圧可変装置19aからの入力電圧と、下流ブロックBの電圧可変装置19bからの入力電圧を個別に設定することで、ブロック単位の速度設定を簡単に実施することができる。ここで、ブロックとは、伝達ケーブルで接続されているゾーンの集合を意味する。
【0036】
また、速度指令信号入力端子20にダイオード22のアノードを接続し、速度指令側にカソードを接続しているので、スイッチ21をONしたまま誤って同一ブロック内の2カ所以上の制御ゾーンのモータドライバー12の速度指令信号入力端子20に、それぞれ異なった電位の電圧を入力しても、電圧可変装置19やその他の回路が破損することを防止できる。
【0037】
このように、本実施例によれば、分散制御しつつも同一ブロック内では多数のモータMが同一速度で動くことを考慮し、隣接ゾーン間の伝達信号の中にモータ速度指令を含めることにより、1カ所の速度入力端子20の入力電圧の調整により多くのモータMを同一速度に設定することができるのみならず、各モータドライバーのスイッチの入切によって、特定の制御ゾーンのみに別の速度指令を与えることも可能となる。
【0038】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、適宜設計変更できる。例えば、上記情報伝達ケーブルコネクタは、一つのモータドライバーに3つ設けられていてもよい。また、速度指令信号はデジタル信号であってもよく、この場合、各モータドライバーには、受信した速度指令信号を保持する保持回路を備えることができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、分散制御方式のコンベアシステムにおいて、省配線を図りつつ、多数の制御ゾーンのモータドライバのうちの一部に速度指令を与えることにより多数の制御ゾーンにおける搬送速度を一斉に変速させることができ、ライン変更や被搬送物の変更などに伴う搬送速度の調整作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る制御装置を有するコンベアの一部のストレートラインの概略斜視図である。
【図2】同コンベアのモータドライバー間のケーブル接続を変更した状態の概略斜視図である。
【図3】同コンベアのモータドライバーのブロック構成図である。
【符号の説明】
10 コンベアの制御装置
11 情報伝達ケーブル
12 モータドライバ
13 駆動回路
17 第1の情報伝達ケーブルコネクタ
17e 搬送速度指令信号の入出力端子
18 第2の情報伝達ケーブルコネクタ
18e 搬送速度指令信号の入出力端子
19 搬送速度設定装置
20 速度指令信号入力部
21 スイッチ
22 ダイオード
M 搬送用モータ

Claims (5)

  1. 複数の制御ゾーンに区分された搬送ラインの各制御ゾーンにそれぞれ搬送用モータが設けられたコンベアの制御装置において、
    複数のモータドライバーを有し、各モータドライバーは搬送用モータの駆動・停止を制御する制御回路を有し、各モータドライバーがそれぞれの制御ゾーンの搬送用モータの駆動制御を行う分散制御システムを採用し、該複数のモータドライバーを搬送ラインの搬送方向に直列に接続して隣り合うモータドライバー間で所定の信号を伝達して他ゾーンの情報を取得するための情報伝達ケーブルと、搬送速度指令信号を生成する搬送速度設定装置とを備え、各制御ゾーンの搬送用モータは、いずれか一のモータドライバーから供給される駆動制御信号により駆動され、
    少なくとも一つのモータドライバーには搬送速度設定装置から搬送速度指令信号を入力するための信号入力部を備え、該入力部に入力される搬送速度指令信号が前記ケーブルにより伝達される所定の信号に含まれ、前記ケーブルにより接続された他のモータドライバーが、前記ケーブルにより伝達された搬送速度指令信号に応じた速度で搬送用モータを駆動させる駆動制御信号を生成するように構成されていることを特徴とするコンベアの制御装置。
  2. 搬送速度指令信号は、設定すべき搬送速度に応じた電位の定電圧信号であり、情報伝達ケーブルは、所定電位の定電圧信号である搬送速度指令信号を伝達するための導電線を有していることを特徴とする請求項1に記載のコンベアの制御装置。
  3. 各モータドライバーは第1及び第2の情報伝達ケーブルコネクタを備え、情報伝達ケーブルは隣り合う2つのモータドライバー同士を接続するものであり、該ケーブルの一端は一方のモータドライバーの第1のコネクタに着脱可能に接続され、前記ケーブルの他端は、他方のモータドライバーの第2のコネクタに着脱可能に接続され、前記第1及び第2のコネクタは、搬送速度指令信号の入出力端子とを備え、第1のコネクタの前記入出力端子と第2のコネクタの前記入出力端子とが電気的に接続され、これら入出力端子は信号入力部に電気的に接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンベアの制御装置。
  4. 第1及び第2のコネクタの入出力端子と前記信号入力部との間にはスイッチが設けられていることを特徴とする請求項3に記載のコンベアの制御装置。
  5. 前記スイッチと前記信号入力部との間にはダイオードが設けられ、該ダイオードのカソードが前記スイッチに接続され、ダイオードのアノードが前記信号入力部に接続され、前記モータドライバーは、前記ダイオードのカソード側の信号を搬送速度指令信号として入力してモータ駆動制御信号を生成する駆動回路を備えていることを特徴とする請求項4に記載のコンベアの制御装置。
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