JP2004231359A - 搬送手段の制御システム - Google Patents
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Abstract
また、上記シリアルケーブルと給電手段からの電源ケーブル42はともに第1〜第3コンベヤ13〜15に沿って設けられている。
【効果】相互通信によって各コンベヤの搬送状態を把握でき、しかもコンベヤと制御装置の間の配線を最小限にすることができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は搬送手段の制御システムに関し、詳しくはコンベヤを駆動するモータに接続されたインバータを制御してコンベヤによる物品搬送速度を制御する搬送手段の制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、搬送手段として複数台のコンベヤを直列に接続して物品を搬送するものが開示され(例えば特許文献1)、この搬送手段の制御システムとして、各コンベヤを駆動するモータと、各モータに対応して設けられたインバータと、各インバータを制御する制御装置(特許文献1では速度指定手段23や判定機30)とが備えられている。
そして特許文献1における搬送手段の場合、制御装置は各インバータに対して所定の周波数でモータを駆動するように制御しており、各コンベヤが同じ物品搬送速度で物品を搬送するようにしている。
またこのような従来の搬送手段では、一般的にインバータと制御装置とはコンベヤから離隔した位置に設置された制御パネル内に設けられており、モータとインバータとは電力供給線によって個別に接続されるような構成となっている。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−133903号公報(第7欄第1行〜3行目、第9欄第15行〜18行目)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上記特許文献1のような搬送手段の場合、制御装置は各コンベヤが同じ物品搬送速度で物品を搬送するだけでよいことから、特許文献1では制御装置として上記判定機30のような装置を設けて入力される速度指令に異常があるかないかを判定するだけでよく、インバータは制御装置に対して各コンベヤに関する動作信号を送信するようにはなっていない。
このようにインバータが動作信号を制御装置に送信しないことにより、特許文献1の搬送手段では制御装置は各コンベヤにおける正確な物品搬送速度を認識することができず、各コンベヤ上における物品の搬送状態に応じて各コンベヤの物品搬送速度を変化させるといったことが困難となっている。
また、インバータとモータとをそれぞれ電力供給線によって接続することにより、上記制御パネルからコンベヤの間にはコンベヤと同数の電力供給線が存在することになり、作業者の歩行や作業の妨げとなったり、メンテナンス性が悪いといった問題を生じさせている。
以上のような問題に鑑み、制御装置によって各コンベヤ上の搬送状態を認識するとともに、制御装置とコンベヤ間における配線を最小限とする搬送手段の制御システムを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明による搬送手段の制御システムは、直列に接続されて物品を搬送する複数台のコンベヤと、各コンベヤを駆動するモータと、各モータに対応して設けられたインバータと、各インバータを制御する制御装置とを備えた搬送手段の制御システムにおいて、
上記各インバータを各モータと一体若しくは各モータの近辺に設け、さらに各インバータを接続する電力供給線および通信線をコンベヤに沿って設けるとともに上記インバータのうちのいずれかと制御装置とを上記通信線によって接続し、制御装置はインバータとの相互通信により、各コンベヤの物品搬送速度を制御することを特徴としている。
【0006】
上記発明によれば、制御装置とインバータとは相互通信可能に通信線によって接続されることで、制御装置はインバータからの送信により各コンベヤでの物品搬送速度を認識することができるので、コンベヤ上の搬送状態に応じて各コンベヤの物品搬送速度を任意に制御することができる。
また上記各インバータを各モータと一体若しくは各モータの近辺に設けて、さらに上記インバータのうちのいずれかと制御装置とを上記通信線によって接続することで、制御装置とコンベヤとの間の配線を最小限のものにすることができる。
さらに各インバータを接続する電力供給線および通信線をコンベヤに沿って設けることで、配線が作業者の歩行や作業の妨げとならず、メンテナンス性も向上するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下図示実施例について説明すると、図1は物品としての容器1に液体を充填する液体充填ライン2を示したものであり、この液体充填ライン2には物品処理装置としてロータリタイプの液体充填装置3と、この液体充填装置3の上流側に設けられて液体充填装置3に容器1を供給する搬送手段4とを備え、搬送手段4の上流には搬送手段4の搬送速度の変化に追従して作動され、搬送手段4に空の容器1を送り出すリンサや検査機等の図示しない上流機が設けられている。なお、上流機と下流側の容器処理装置の組み合わせはこれに限らず、フィラとキャッパ、キャッパとラベラ等であっても良い。
上記液体充填装置3は従来公知であるため詳細な説明を省略するが、液体充填装置3は搬送手段4より容器1を受け取る搬入部5と、搬入部5より容器1を受け取って当該容器1に液体を充填する液体充填部6と、搬入部5及び液体充填部6を共に駆動する駆動モータ7とを備え、液体充填部6よりも離隔した位置に設けられた第1制御パネル8には、駆動モータ7の回転を変化させるインバータ9と、このインバータ9を制御する第1制御装置10が設けられている。
また、上記搬送手段4における搬入部5の上流位置には、搬送手段4上に所定本数の容器1が蓄積されるまで容器1が搬入部5内に移動するのを阻止するストッパ11と、搬送手段4上に所定本数の容器1が蓄積されたことを検出するスタートセンサ12とが設けられている。
【0008】
上記搬入部5にはらせん状の溝を有する棒状のスクリュー部材(図示せず)が設けられるとともに、液体充填部6は図示しない回転テーブルによって容器1を回転方向に移送しながら液体を充填するようになっており、これら搬入部5と液体充填部6とを連動させて回転させることにより、搬送手段4上に各々前後に当接した状態で蓄積されている容器1を上記らせん状の溝内に順次収容して所定ピッチに拡げ、この容器1を液体充填部6の所定の位置に供給するようになっている。
そして上記第1制御装置10がインバータ9を制御して駆動モータ7の回転数を制御することにより、液体充填装置3における容器1の処理速度が変化し、それに応じて搬入部5が搬送手段4から容器1を受け取る能力も変化するようになっている。
次に上記ストッパ11は第1制御装置10によって制御され、図示しないエアシリンダ等の手段によって開閉し、搬送手段4上に所定本数の容器1が蓄積されるまでは上記ストッパ11は閉じられ、搬送手段4上の容器1が搬入部5に進入しないようになっている。
また上記スタートセンサ12は投光器と受光器とを備えて第1制御装置10に接続されており、第1制御装置10は、閉じられたストッパ11の上流に所定本数の容器1が蓄積され、なおかつ投光器から受光器への光が容器1によって所定時間遮光されると、液体充填部6と搬入部5とを作動させると共に、上記ストッパ11を開いて搬送手段4上の容器1を搬入部5へと移動させるようになっている。
【0009】
次に上記搬送手段4は直列に接続された第1〜第3コンベヤ13〜15を有し、このうち第1コンベヤ13が上流に位置して上記上流機より空の容器1を受け取り、第3コンベヤ15が下流端に位置して上記液体充填装置3に容器1を供給するようになっている。
そしてこれら第1〜第3コンベヤ13〜15による容器1の搬送速度は第1〜第3コンベヤ13〜15より離隔した位置に設けられた第2制御パネル16内の第2制御装置17によって制御されるようになっており、上記第1制御装置10と第2制御装置17とはシリアルケーブル18により相互通信可能に接続されている。
また、第1〜第3コンベヤ13〜15にはそれぞれ各コンベヤ上の容器1を検出する第1〜第3センサ19〜21が設けられ、さらに第2制御装置17の外部には第2制御パネル16および第1〜第3コンベヤ13〜15に電力を供給する給電手段22が設けられている。
【0010】
上記第1〜第3コンベヤ13〜15はそれぞれ第1〜第3モータ31〜33によって駆動され、これら第1〜第3モータ31〜33と一体に設けられた第1〜第3インバータ34〜36によってその回転数が変化されるようになっている。
なお、第1〜第3インバータ34〜36と第1〜第3モータ31〜33はそれぞれ一体に設けてもよいし、別体にしてそれぞれを隣接した位置に設けてこれらを短い電力供給線によって接続しても良い。
また第1〜第3インバータ34〜36はそれぞれ通信線としてのシリアルケーブル37によって接続され、さらに第2制御装置17と第1インバータ34とがシリアルケーブル37によって接続されている。
そして第1〜第3インバータ34〜36および第2制御装置17とはシリアルケーブル37によって接続されることでシリアル通信により相互通信可能に接続され、この相互通信を行うため、第2制御装置17、第1〜第3インバータ34〜36にはそれぞれ信号の送受信を行うための図示しない通信装置が備えられている。
【0011】
以下第2制御装置17、第1〜第3インバータ34〜36の間で行われる相互通信について説明すると、第2制御装置17から第1〜第3インバータ34〜36に送信される主な信号は第1〜第3モータ31〜33を制御するための制御信号であり、この制御信号によって第1〜第3インバータ34〜36は上記給電手段22より供給される電気の周波数を変化させて第1〜第3モータ31〜33の回転を変化させ、第1〜第3コンベヤ13〜15の搬送速度を加減速させるようになっている。
また第1〜第3インバータ34〜36からは、各インバータの動作状態を示す動作信号が送信され、この動作信号によって第2制御装置17は第1〜第3コンベヤ13〜15の搬送速度を認識することができるようになっている。
そして、相互通信を行うため、第2制御装置17、第1〜第3インバータ34〜36にはそれぞれに対応するアドレスが設定されており、第2制御装置17にはA0、第1〜第3インバータ34〜36にはA1〜A3のアドレスが設定され、上記各信号を送信する際には、これらの信号の先頭に送信先のアドレス、その次に送信元のアドレスを付して送信するようになっている。
例えば第2制御装置17が第3インバータ36に制御信号を送信する場合には、制御信号の先頭にA3とA0のアドレスを付して送信すると、第1、第2インバータ34,35がこの信号を受信しても、先頭のアドレスが自らのものでないことを認識してこの制御信号を無視するので、第3インバータ36だけがこの制御信号に従って制御されることとなる。
このように、第2制御装置17と第1〜第3インバータ34〜36とが互いに相互通信することにより、第2制御装置17は第1〜第3コンベヤ13〜15の搬送速度を随時監視することで、コンベヤの搬送状態に応じてその搬送速度を任意に制御することができる。
【0012】
次に上記第1〜第3センサ19〜21はそれぞれ第1〜第3コンベヤ13〜15上の容器1に向けて光を照射する投光器と、この投光器からの光を受光する受光器とを備え、第1〜第3センサ19〜21の各受光器はそれぞれシリアルケーブル41によって接続され、さらに第2制御装置17と第3センサ21とがシリアルケーブル41によって接続されている。
そして上記受光器は検出信号として、受光による受光信号と、投光器と受光器との間に容器1が位置することによる遮光信号とを第2制御装置17に送信し、第2制御装置17は、容器1が所定の間隔以下で搬送されているときには受光信号の有無にかかわらずその状態を遮光状態として検出し、一方で容器1が所定の間隔よりも拡がって搬送されると、第2制御装置17は上記遮光状態が途切れたことを検出して、容器1の間隔が所定の間隔以上に拡がっていると認識する。
また第2制御装置17が受信する信号がどのセンサからのものであるか認識するため、第1〜第3センサ19〜21が送信する信号の先頭にはそれぞれ第1〜第3センサ19〜21を示すアドレスが付されている。
【0013】
そして上記給電手段22には電力供給線としての電源ケーブル42が接続されており、この電源ケーブル42は上記第2制御パネル16を経由して第1〜第3インバータ34〜36に接続され、各インバータに供給される電気は全て同じ周波数となっている。
そして第1〜第3インバータ34〜36は第2制御装置17によって制御されることで給電手段22からの電気の周波数を変換し、第1〜第3モータ31〜33の回転数を制御するようになっている。
なお、コンベヤの台数が多く、モータに対して供給する電力量が大きい場合は、数台のインバータごとに電源ケーブル42を設けるようにすればよい。
【0014】
そして、上記第1〜第3インバータ34〜36を接続するシリアルケーブル37、第1〜第3センサ19〜21を接続するシリアルケーブル41、第1〜第3インバータ34〜36を接続する電源ケーブル42はそれぞれ第2制御パネル16から出て、第1〜第3コンベヤ13〜15に沿って配線されている。
したがって第2制御パネル16に対して配線されるケーブルは第2制御装置17と第1インバータ34とを接続するシリアルケーブル37と、第2制御装置17と第3センサ21とを接続するシリアルケーブル41と、第2制御パネル16から第1インバータ34とを接続する電源ケーブル42となる。
以上のことから、モータの数だけ電力供給線が制御装置と各コンベヤとの間に接続されていた従来に比較して、コンベヤと制御装置の間に配線されるケーブルの本数を最小限にすることができる。またこれらのケーブルをコンベヤに沿って配線しているので、従来のように配線が作業者の歩行や作業の妨げとなったり、メンテナンス性が悪いといった問題を解消することができる。
【0015】
以上のような構成から、本実施例における液体充填ライン2の動作について説明し、最初に液体充填ライン2を起動する際について説明する。
液体充填ライン2の起動時において、液体充填装置3及び搬送手段4は停止し、液体充填装置3のストッパ11は閉じた状態となっており、かつ容器1は液体充填装置3及び搬送手段4上に載置されていない状態となっている。
この状態で液体充填ライン2を起動すると、液体充填装置3に未だ容器1が搬入されていないので、第1制御装置10はストッパ11の上流に起動に必要な所定本数の容器1が蓄積されるまでの間、液体充填部6及び搬入部5を待機させる。
一方、第2制御装置17は液体充填ライン2が起動されると同時に第1〜第3インバータ34〜36に対して第1〜第3モータ31〜33の駆動を開始するよう制御信号を送信し、このとき各コンベヤ上に容器1が載置されていないことから、第2制御装置17は第1〜第3コンベヤ13〜15の搬送速度を、液体充填装置3の処理速度に対応する速度域の上限よりもさらに高速の搬送速度に設定する。
第1〜第3インバータ34〜36がそれぞれ制御信号を受信したら、第1〜第3インバータ34〜36はこの制御信号に従って第1〜第3モータ31〜33に所定の周波数に変換された電気を送信し、第1〜第3コンベヤ13〜15は上記高速の搬送速度で作動を開始する。
そして第1〜第3コンベヤ13〜15が作動を開始した後、上流機によって第1コンベヤ13上に容器1が所定の間隔で送り出される。
【0016】
そして先頭の容器1が第1コンベヤ13から第2コンベヤ14を経由して第3コンベヤ15上を搬送され、当該容器1が上記ストッパ11によって停止すると、後続の容器1はこの容器1の上流に順次当接して蓄積されてゆく。
ストッパ11の上流に液体充填部6が充填を始めるのに必要な本数の容器1が蓄積されると、スタートセンサ12がその旨を第1制御装置10に送信し、第1制御装置10はこの信号を受信すると直ちにストッパ11を制御して当該ストッパ11を開き、それと同時にインバータ9に駆動モータ7の起動信号を送信して液体充填部6と搬入部5とが作動を開始する。
すると第3コンベヤ15に蓄積されている容器1が搬入部5へと移動を開始し、搬入部5は容器1を第3コンベヤ15から受け取って液体充填部6へと受け渡し、さらに液体充填部6は駆動モータ7の回転にしたがって標準の処理速度で容器1に液体を充填し始める。
【0017】
また、スタートセンサ12の信号を受信したら、第1制御装置10はインバータ9の動作状態に基づいて液体充填装置3の処理速度を第2制御装置17に送信する。
そして第2制御装置17は第3センサ21による検出信号から遮光状態であるか否かを検出し、第3コンベヤ上を搬送される容器1が所定間隔以上に拡がっていないことを認識したら、第2制御装置17は第3インバータ36に制御信号を送信して第3コンベヤ15の搬送速度を高速の搬送速度から減速させてゆく。
この場合、液体充填装置3ではモータ7が起動から徐々に上記標準の処理速度まで加速されるようになっているので、第2制御装置17は一旦第3コンベヤ15の搬送速度を液体充填装置3の標準の処理速度に対応する速度域よりも減速させる必要があり、第2制御装置17はこれに対応するように第3インバータ36に対して制御信号を送信する。
その後、第2制御装置17は液体充填装置3の処理速度が加速されるのに追従して第3コンベヤ15の搬送速度を液体充填装置3の標準の処理速度に対応する速度域にまで加速するよう、第3インバータ36に対して制御信号を送信する。
【0018】
これに伴い、第2制御装置17は第3インバータ36からの動作信号を受信することにより第3コンベヤ15における搬送速度の変動を認識し、またさらに第2センサ20からの検出信号により、第2コンベヤ14上の搬送状態について認識を行う。
そして第2制御装置17が第2センサ20からの信号によって第2コンベヤ14上の容器1が所定間隔以上に拡がっていないことを認識したら、現在の第3コンベヤ15の搬送速度に追従させるよう、第2インバータ35に制御信号を送信して第2コンベヤ14の搬送速度を第3コンベヤ15の搬送速度と同速となるように制御する。
またこれと同様に、第2制御装置17は第2インバータ35の出力する動作信号と、第1センサ19からの検出信号に基づいて第1インバータ34を制御し、第1コンベヤ13についても第2コンベヤ14と同速となるように制御する。
このような制御によって、搬入部5からスタートセンサ12のやや上流側にかけて所定本数の容器1が蓄積された状態で、搬送手段4で搬送されて新たに蓄積される容器1の供給量と、搬入部5へ導入される容器1の量が均衡され、液体充填装置3に容器1を連続的に供給することが可能となる。
【0019】
次に、液体充填装置3の下流に位置する図示しないキャッパやラベラ等の下流機の処理能力が低下して液体充填装置3の処理速度が標準の処理速度より低下したときの動作について説明する。
液体充填装置3の処理速度が低下すると、液体充填装置3の搬入部5が第3コンベヤ15から容器1を受け取る能力が低下するが、このとき搬入部5の上流にはすでに十分な数の容器1が蓄積されており、このまま搬送手段4が液体充填装置3の標準の処理速度に対応した搬送速度のまま容器1を搬送し続けると、新たに蓄積される容器1の量が搬入部5に導入される容器1の量よりも多くなってしまう。
すると、搬入部5の上流に蓄積される容器1の数量が多くなり、蓄積された先頭付近の容器1がラインプレッシャによって破損する虞がある。これに対応するため、本実施例では以下のように搬送手段4を制御しており、搬送手段4の搬送速度を液体充填装置3の処理速度の変化に追従するように減速させて、搬入部5の上流に蓄積される容器1の本数を所定本数に維持するようにしている。
【0020】
最初に液体充填装置3の処理速度が低下すると、第1制御装置10から第2制御装置17に対して液体充填装置3の処理速度が標準の処理速度に対しどの程度の処理速度にまで低下したのかを送信する。
第2制御装置17はこの第1制御装置10から信号を受信するとともに、第3センサ21からの検出信号により搬送される容器1が所定の間隔以上に拡がっていないことを認識すると、第2制御装置17は第3インバータ36に対し制御信号を送信し、第3コンベヤ15の搬送速度を液体充填装置3の現在の処理速度に対応する搬送速度に減速させる。
そして第3コンベヤ15が減速されると、第2制御装置17は第3インバータ36よりその旨の動作信号を受信し、なおかつ第2センサ20からの検出信号により搬送される容器1が所定の間隔以上に拡がっていないことを認識したら、第2コンベヤ14を第3コンベヤ15と同速に減速させる。
またこれと同様、第2コンベヤ14が減速されると、第2制御装置17は第2インバータ35よりその旨の動作信号を受信し、なおかつ第1センサ19からの検出信号により搬送される容器1が所定の間隔以上に拡がっていないことを認識したら、第1コンベヤ13を第2コンベヤ14と同速に減速させる。
【0021】
そして上記キャッパやラベラ等の下流機の処理能力が元の処理能力まで復帰すると、液体充填装置3もその処理速度を標準の処理速度にまで復帰させ、第1制御装置10はその旨を第2制御装置17に送信する。
第1制御装置10はインバータ9の動作状態に基づいて液体充填装置3の処理速度を第2制御装置17に送信し、第2制御装置17は第3センサ21からの検出信号により、第3コンベヤ15上を搬送される容器1が所定の間隔以上に拡がっていないことを確認したら、現在の液体充填装置3の処理速度に追従させるよう第3インバータ36に制御信号を出力して第3モータ33を制御し、第3コンベヤ15を加速させる。
第3コンベヤ15が加速されると、第2制御装置17は第3インバータ36よりその旨の動作信号を受信し、なおかつ第2センサ20からの検出信号により第2コンベヤ14上の容器1が所定の間隔以上に拡がっていないことを認識したら、第2コンベヤ14を第3コンベヤ15と同速に加速させる。
またこれと同様、第2コンベヤ14が加速されると、第2制御装置17は第2インバータ35よりその旨の動作信号を受信し、なおかつ第1センサ19からの検出信号により第1コンベヤ13上の容器1が所定の間隔以上に拡がっていないことを認識したら、第1コンベヤ13を第2コンベヤ14と同速に加速させる。
【0022】
最後に、トラブルやリジェクトにより上流機から第1コンベヤ13への容器1の送り出し量が減少して、第1センサ19、第2センサ20、第3センサ21によって検出される容器1が所定の間隔以上に拡がっている場合について説明する。
この間隔の拡い箇所が上記スタートセンサ12を通過して、スタートセンサ12からの受光信号が第1制御装置10に受信されると、第1制御装置10は搬入部5より液体充填部6への連続的な容器1の供給が阻害されると判断し、ストッパ11を作動させて液体充填装置3の運転を停止させるよう設定されている。
このため、液体充填装置3が停止するのを防止するためには容器1の間隔の拡い箇所が上記スタートセンサ12に到達するまでに解消している必要があり、本実施例では以下のようにして搬送手段4の制御を行うようになっている。
まず、第2制御装置17は第3センサ21から受信した検出信号によって第3コンベヤ15上の容器1の間隔が拡いと認識したら、第3コンベヤ15の搬送速度を液体充填装置3の処理速度に対応した速度よりも加速させ、容器1の供給量を増加させて容器1間の間隔を解消させる。
第3コンベヤ15が加速されると、第2制御装置17は第3インバータ36よりその旨の動作信号を受信し、なおかつ第2センサ20からの検出信号により第2コンベヤ14上の容器1が所定の間隔以上に拡がっていないことを認識したら、第2コンベヤ14を第3コンベヤ15と同速に加速させる。
またこれと同様、第2コンベヤ14が加速されると、第2制御装置17は第2インバータ35よりその旨の動作信号を受信し、なおかつ第1センサ19からの検出信号により第1コンベヤ13上の容器1が所定の間隔以上に拡がっていないことを認識したら、第1コンベヤ13を第2コンベヤ14と同速に加速させる。
ここで、上記第1、第2コンベヤ13,14のそれぞれにおいて、第1、第2センサ19、20からの検出信号により、各コンベヤ上の容器1がここでも所定の間隔以上に拡がっていることを認識したときには、第2制御装置17はそれぞれ第1、第2コンベヤ13,14の搬送速度をその下流の第2、第3コンベヤ14,15の搬送速度よりも加速して容器1間の間隔を解消させるか、または第1、第2コンベヤ13,14の搬送速度をその下流の第2、第3コンベヤ14,15の搬送速度と同速に設定する。
そして上記拡い容器1間の間隔が解消されたら、第1〜第3センサ19〜21からは通常の検出信号を受信するようになるので、第2制御装置17は第1〜第3コンベヤ13〜15の搬送速度を液体充填装置3の処理速度に対応した速度にまで減速させる。
以上のように、容器1の間隔が拡い状態で供給された場合には、第3コンベヤ15の搬送速度を加速させることで液体充填装置3に供給される容器1が不足するといった事態を防ぐことができる。また、その上流の第1、第2コンベヤにしても、その搬送速度を下流の第2、第3コンベヤの搬送速度を基に決定すればよく、速やかな制御を行うことができる。
【0023】
【発明の効果】
制御装置とインバータとは相互通信可能に通信線によって接続されることで、制御装置はインバータからの送信により各コンベヤでの物品搬送速度を認識することができ、コンベヤ上の搬送状態に応じて各コンベヤの物品搬送速度を任意に制御することができる。
また上記各インバータを各モータと一体若しくは各モータの近辺に設けて、さらに上記インバータのうちのいずれかと制御装置とを上記通信線によって接続することで、制御装置とコンベヤとの間の配線を最小限のものにすることができる。
さらに各インバータを接続する電力供給線および通信線をコンベヤに沿って設けることで、配線が作業者の歩行や作業の妨げとならず、メンテナンス性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例における液体充填ラインの構成を示す該略図。
【符号の説明】
1 容器 2 液体充填ライン
3 液体充填装置 5 搬入部
6 液体充填部 10 第1制御装置
13〜15 第1〜第3コンベヤ 17 第2制御装置
18 シリアルケーブル 19〜21 第1〜第3センサ
31〜33 第1〜第3モータ 34〜36 第1〜第3インバータ
Claims (3)
- 直列に接続されて物品を搬送する複数台のコンベヤと、各コンベヤを駆動するモータと、各モータに対応して設けられたインバータと、各インバータを制御する制御装置とを備えた搬送手段の制御システムにおいて、
上記各インバータを各モータと一体若しくは各モータの近辺に設け、さらに各インバータを接続する電力供給線および通信線をコンベヤに沿って設けるとともに上記インバータのうちのいずれかと制御装置とを上記通信線によって接続し、
制御装置はインバータとの相互通信により、各コンベヤの物品搬送速度を制御することを特徴とする搬送手段の制御システム。 - 各コンベヤには物品の搬送状態を検出して制御装置に検出信号を送信するセンサが設けられており、
制御装置は、各々のコンベヤの下流側に接続されているコンベヤのインバータから出力される動作信号と、各々のコンベヤ自身に設けられたセンサからの検出信号に基づいて、各コンベヤの物品搬送速度を制御することを特徴とする請求項1に記載の搬送手段の制御システム。 - 上記直列に接続された複数台のコンベヤのうち、搬送方向下流端に位置するコンベヤは物品処理装置に接続されており、
制御装置は、物品処理装置の運転状態と、当該下流端のコンベヤに設けられたセンサからの検出信号に基づいて、下流端のコンベヤの物品搬送速度を制御することを特徴とする請求項2に記載の搬送手段の制御システム。
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