JPH08151117A - 検査ユニット及び検査装置 - Google Patents

検査ユニット及び検査装置

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JPH08151117A
JPH08151117A JP6294277A JP29427794A JPH08151117A JP H08151117 A JPH08151117 A JP H08151117A JP 6294277 A JP6294277 A JP 6294277A JP 29427794 A JP29427794 A JP 29427794A JP H08151117 A JPH08151117 A JP H08151117A
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unit
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inspection unit
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経済的で検査効率がよい検査ユニット及び検
査装置を提供する。 【構成】 検査ユニットUの単体は、自らの位置を検出
する位置検出手段28と、位置検出手段28の検出した
位置情報に基づいて自らが搬送すべき被検査物の検査、
搬入又は搬出を行う検査手段1と、位置検出手段28の
検出した位置情報に基づいて自らの走行を制御する走行
制御手段22と、走行制御手段22の制御に基づいて自
らを走行させる走行駆動手段24と、を備えて構成され
る。検査装置は、検査ユニットを走行させるために設け
られた周回軌道70と、周回軌道に沿って走行し被検査
物を検査する複数の上記検査ユニットUと、を備えて構
成される。これにより、各検査ユニットが独自に走行す
るので空送り等のロスがなく、検査ユニットの数も少な
くて済み、経済的かつ高効率である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内容物充填前における
瓶、缶等の容器を被検査物とし、一つの被検査物当たり
複数回の画像撮影等を行うことにより、被検査物の内面
又は外周の検査を行う検査方法及び検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、検査装置としては、図13に示す
構成のものが用いられていた。図13(A)は、被検査
物の流れが直線的な直線式の検査装置である。当該直線
式の検査装置200においては、搬送コンベアHにより
搬送されてくるボトル等の被検査物Bは、所定の検査エ
リアにおいて、検査ユニットUにより順次検査される。
直線式の検査装置200では、被検査物の検査したい部
分が検査ユニットUに対抗するように、被検査物Bを搬
送コンベアHに載置する必要があり、そして被検査物B
の一面を分解能を高くして検査する場合には被検査物B
を検査ユニットUの前面で所定時間停止するように搬送
コンベアHを制御して、検査時間を確保する必要があ
る。
【0003】図13(B)は、いわゆるロータリー式検
査装置である。当該ロータリー式検査装置201は、容
器表面の異物検出を行う検査のように、ある程度の検査
時間が必要な検査において用いられる。搬送コンベアH
で搬送された被検査物Bは、入口スターホイール96で
回転台95に搬入され、検査される。出口スターホイー
ル98は検査の終了した被検査物Bを排出する。ロータ
リー式検査装置201は、回転台95の回転動作や個々
の検査ユニットの動作を制御する必要があるが、多くの
被検査物をラインの流れを停止せずに検査できる点で有
効な検査装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の検査装置では、検査工程で必要な移動速度及び被検
査物同士の間隔が、搬送コンベアで搬送する際の移動速
度及び被検査物同士の間隔と異なるため、検査工程の前
後で被検査物の速度と間隔を制御する制御機構が必要で
あった。これら速度・間隔の制御機構は、例えば、図1
3(A)の直線式の検査装置では、独自の制御で移動・
停止を行う専用コンベア帯を設けることで行われ、図1
3(B)のロータリー式検査装置では、図示したスター
ホイールの他に、タイミングスクリュー機構といった大
がかりな機構構造が必要である。
【0005】また、いずれの検査装置においても、各検
査ユニット間の間隔若しくは角度は一定(図13の
「A」)に設定されるので、何らかの事情で搬送コンベ
アから供給される被検査物に遅れが生じた場合には、検
査ユニットがいわゆる「空送り」されることになる。
【0006】上記制御機構は検査装置全体のコストアッ
プにつながり、検査ユニットの空送り現象は検査効率の
低下につながるという問題点を有していた。そこで、本
発明の目的は、検査効率がよく、検査装置への被検査物
の搬出入を簡単化できる検査ユニット及び検査装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、従来の如く複数の検査ユニットを備えた検査装置
の全体を駆動する代わりに、検査ユニット毎が自ら位置
を検出しながら走行(以下「自走」という。)するよう
に検査装置を構成すればよい。
【0008】請求項1に記載の発明は、現在位置を検出
する位置検出手段と、位置検出手段の検出した位置情報
に基づいて搬送すべき被検査物の検査、搬入又は搬出を
行う検査手段と、位置検出手段の検出した位置情報に基
づいて走行を制御する走行制御手段と、走行制御手段の
制御に基づいて自らを走行させる走行駆動手段と、を備
えて構成される。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の検査ユニットを備える検査装置であって、複数の検査
ユニットを走行させるための閉ループ構造をなす周回軌
道と、周回軌道に沿って走行し被検査物を検査する複数
の検査ユニットと、を備えて構成される。
【0010】請求項3に記載の発明は、被検査物を搬送
する搬送路と、搬送路により搬送される被検査物を搬入
し、検査を行った後被搬送路に搬出する検査ユニット
と、各々のを移動可能に設ける閉ループ構造をなす周回
軌道と、を備えた検査装置であって、各々の検査ユニッ
トは、搬送路から被検査物を搬入し搬送路に被検査物を
搬出する搬出入手段と、搬出入手段により搬送路から被
検査物が搬入されたことを検知し検知信号を出力する被
検査物検知手段と、検査ユニットの周回軌道上の走行位
置を示す位置情報を検出する位置検出手段と、位置検出
手段からの位置情報と、被検査物検知手段からの検知信
号と、に基づいて検査ユニットの周回軌道上の走行を制
御するための走行制御信号を出力する走行制御手段と、
走行制御手段の出力した走行制御信号に基づいて検査ユ
ニットを周回軌道に沿って走行させる走行駆動手段と、
位置検出手段からの位置情報に基づいて検査物を検査す
る検査手段と、を備えて構成される。
【0011】請求項4に記載の発明は、被検査物を搬送
する搬送路と、搬送路により搬送される被検査物を搬入
し、検査を行った後被検査物を被搬送路に搬出する複数
の検査ユニットと、複数の検査ユニットを移動可能に設
ける閉ループ構造をなす周回軌道と、を備えた検査装置
であって、各々の検査ユニットは、搬送路から被検査物
を搬入し搬送路に被検査物を搬出する搬出入手段と、搬
出入手段により搬送路から被検査物が搬入されたことを
検知し検知信号を出力する被検査物検知手段と、検査ユ
ニットの周回軌道上の走行位置を示す位置情報を検出す
る位置検出手段と、位置検出手段からの位置情報と、被
検査物検知手段からの検知信号と、に基づいて検査ユニ
ットの周回軌道上の走行を制御するための走行制御信号
を出力する走行制御手段と、走行制御手段の出力した走
行制御信号に基づいて検査ユニットを周回軌道に沿って
走行させる走行駆動手段と、被検査物検知手段からの検
知信号に基づいて検査物を検査する検査手段と、を備え
て構成される。
【0012】請求項5に記載の発明は、被検査物を搬送
する搬送路と、検査ユニットを移動可能に設ける閉ルー
プ構造をなす周回軌道と、搬送路から一の被検査物を周
回軌道を走行する一の検査ユニットへ搬入する搬入手段
と、周回軌道を走行しながら搬送路により搬入された被
検査物の検査を行う検査ユニットと、検査ユニットによ
り検査を終了した一の被検査物を搬送路に搬出する搬出
手段と、を備えた検査装置であって、各々の検査ユニッ
トは、搬入手段により搬送路から被検査物が搬入された
ことを検知し検知信号を出力する被検査物検知手段と、
検査ユニットの周回軌道上の走行位置を示す位置情報を
検出する位置検出手段と、位置検出手段からの位置情報
と被検査物検知手段からの検知信号とに基づいて検査ユ
ニットの周回軌道上の走行を制御するための走行制御信
号を出力する走行制御手段と、走行制御手段の出力した
走行制御信号に基づいて検査ユニットを周回軌道に沿っ
て走行させる走行駆動手段と、位置検出手段からの位置
情報に基づいて検査物を検査する検査手段と、を備えて
構成される。
【0013】請求項6に記載の発明は、被検査物を搬送
する搬送路と、検査ユニットを移動可能に設ける閉ルー
プ構造をなす周回軌道と、搬送路から一の被検査物を周
回軌道を走行する一の検査ユニットへ搬入する搬入手段
と、周回軌道を走行しながら搬送路により搬入された被
検査物の検査を行う検査ユニットと、検査ユニットによ
り検査を終了した一の被検査物を搬送路に搬出する搬出
手段と、を備えた検査装置であって、各々の検査ユニッ
トは、搬入手段により搬送路から被検査物が搬入された
ことを検知し検知信号を出力する被検査物検知手段と、
検査ユニットの周回軌道上の走行位置を示す位置情報を
検出する位置検出手段と、位置検出手段からの位置情報
と被検査物検知手段からの検知信号とに基づいて検査ユ
ニットの周回軌道上の走行を制御するための走行制御信
号を出力する走行制御手段と、走行制御手段の出力した
走行制御信号に基づいて検査ユニットを周回軌道に沿っ
て走行させる走行駆動手段と、被検査物検知手段からの
検知信号に基づいて検査物を検査する検査手段と、を備
えて構成される。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項3又は請
求項4に記載の検査装置において、搬送路は、各々の検
査装置が搬送路から一の被検査物を搬入する搬入点の近
傍に設けられ、次に検査すべき被検査物が搬入点に近づ
いたことを検知し、接近信号を出力する接近検知手段
と、搬送路により搬送される被検査物の搬送速度を検出
する速度検出手段と、を備え、検査ユニットの搬出入手
段は、接近検知手段からの接近信号に基づいて次に検査
すべき被検査物の移動状態に同期して被検査物の搬入を
行い、検査ユニットの走行制御手段は、速度検出手段か
らの搬送速度に同調させるための検査ユニットの走行制
御信号を出力する。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項3乃至請
求項7の検査装置において、周回軌道上を走行する複数
の検査ユニットのうち少なくとも一つの検査ユニットに
係止され、当該検査ユニットの走行に伴って回転軸の周
りを回転する回転体と、検査ユニット毎の検査信号を出
力し検査ユニット毎の制御信号を供給するための伝送信
号を回転体との間で送受信する固定体と、を備えて構成
される。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項3乃至請
求項7の検査装置において、閉ループ構造をなす周回軌
道上を走行する複数の検査装置のうち少なくとも一つの
検査装置と係止され、各々の検査装置に電気的に接続さ
れ係止された検査装置の走行に伴って回転軸の廻りを回
転する回転体と、回転体と電気信号の送受を行い、検査
ユニット毎の検査信号を検査装置外に出力し、検査ユニ
ットの各々に制御信号を供給するための固定体と、を備
えて構成される。
【0017】請求項9に記載の発明は、請求項3乃至請
求項8に記載の検査装置において、各々の検査手段は、
搬入された被検査物の検査信号を出力する画像入力手段
と、被検査物を画像入力手段の動作に対応させて回転さ
せる回転手段と、を備えて構成される。
【0018】請求項10に記載の発明は、請求項3乃至
請求項8に記載の検査装置において、各々の検査手段
は、搬入された被検査物の開口部より挿入され開口部か
ら被検査物の底部にかけての往復動作を行うことにより
被検査物の内面の検査信号を出力する画像入力手段と、
被検査物を画像入力手段の動作に対応させて回転させる
回転手段と、を備えて構成される。
【0019】請求項11に記載の発明は、請求項2乃至
請求項10に記載の検査装置であって、各々のは、周回
軌道に沿って設けられた複数の検査区間のそれぞれにつ
いて被検査物の搬入、検査及び搬出を行う。
【0020】
【作用】請求項1記載の検査ユニットによれば、位置検
出手段は自らの現在位置を検出する。検査手段は、単独
で被検査物の検査、搬入又は搬出を行うようプログラム
されており、検査、搬入又は搬出の際のパラメータとし
て位置検出手段の検出した位置情報を用いる。走行制御
手段は、同じく走行制御用のパラメータとして位置検出
手段の検出した位置情報を用いて自走制御する。走行駆
動手段は、走行制御手段の制御に基づいて自らを走行さ
せる。
【0021】請求項2に記載の発明によれば、周回軌道
は検査ユニットを走行させるための閉ループ構造をな
す。複数の検査ユニットは、周回軌道に沿って走行し被
検査物を検査する。
【0022】請求項3に記載の発明によれば、検査ユニ
ットは、搬送路により搬送される被検査物を搬入し、検
査を行った後再び搬送路に搬出する。閉ループ構造をな
す周回軌道は、検査ユニットを移動可能に設ける。検査
ユニットは更に以下の構成を有する。
【0023】搬出入手段は搬送路から被検査物を搬入し
搬送路に被検査物を搬出する。被検査物検知手段は、搬
出入手段により搬送路から被検査物が搬入されたことを
検知し検知信号を出力する。位置検出手段は、検査ユニ
ットの閉ループ構造をなす周回軌道上の走行位置を示す
位置情報を検出する。走行制御手段は、位置検出手段か
らの位置情報と、被検査物検知手段からの検知信号と、
に基づいて検査ユニットを周回軌道上を走行させるため
の走行制御信号を出力する。走行駆動手段は、走行制御
手段の出力した走行制御信号に基づいて検査ユニットを
周回軌道に沿って走行させる。検査手段は、位置検出手
段からの位置情報に基づいて検査物を検査する。
【0024】請求項4に記載の発明によれば、検査ユニ
ットは、搬送路により搬送される被検査物を搬入し、検
査を行った後再び搬送路に搬出する。閉ループ構造をな
す周回軌道は、検査ユニットを移動可能に設ける。検査
ユニットは更に以下の構成を有する。
【0025】搬出入手段は搬送路から被検査物を搬入し
搬送路に被検査物を搬出する。被検査物検知手段は、搬
出入手段により搬送路から被検査物が搬入されたことを
検知し検知信号を出力する。位置検出手段は、検査ユニ
ットの周回軌道上の走行位置を示す位置情報を検出す
る。走行制御手段は、位置検出手段からの位置情報と、
被検査物検知手段からの検知信号と、に基づいて検査ユ
ニットを周回軌道上を走行させるための走行制御信号を
出力する。走行駆動手段は、走行制御手段の出力した走
行制御信号に基づいて検査ユニットを周回軌道に沿って
走行させる。検査手段は、被検査物検知手段からの検知
信号に基づいて検査物を検査する。
【0026】請求項5に記載の発明によれば、搬送路は
被検査物を搬送し、閉ループ構造をなす周回軌道は検査
ユニットを移動可能に設ける。搬入手段は搬送路から一
の被検査物を周回軌道を走行する一の検査ユニットへ搬
入し、検査ユニットは周回軌道を走行しながら搬送路に
より搬入された被検査物の検査を行う。搬出手段は検査
ユニットにより検査を終了した一の被検査物を搬送路に
搬出する。
【0027】更に、検査ユニットにおいて、被検査物検
知手段は搬入手段により搬送路から被検査物が搬入され
たことを検知し検知信号を出力し、位置検出手段は検査
ユニットの周回軌道上の走行位置を示す位置情報を検出
する。走行制御手段は位置検出手段からの位置情報と、
被検査物検知手段からの検知信号と、に基づいて検査ユ
ニットの走行制御信号を出力し、走行駆動手段は走行制
御手段の出力した走行制御信号に基づいて検査ユニット
を周回軌道に沿って走行させる。検査手段は位置検出手
段からの位置情報に基づいて検査物を検査する。
【0028】請求項6に記載の発明によれば、搬送路は
被検査物を搬送し、閉ループ構造をなす周回軌道は検査
ユニットを移動可能に設ける。搬入手段は搬送路から一
の被検査物を周回軌道を走行する一の検査ユニットへ搬
入し、検査ユニットは周回軌道を走行しながら搬送路に
より搬入された被検査物の検査を行う。搬出手段は検査
ユニットにより検査を終了した一の被検査物を搬送路に
搬出する。
【0029】更に、検査ユニットにおいて、被検査物検
知手段は搬入手段により搬送路から被検査物が搬入され
たことを検知し検知信号を出力し、位置検出手段は検査
ユニットの周回軌道上の走行位置を示す位置情報を検出
する。走行制御手段は位置検出手段からの位置情報と、
被検査物検知手段からの検知信号と、に基づいて検査ユ
ニットの走行制御信号を出力し、走行駆動手段は走行制
御手段の出力した走行制御信号に基づいて検査ユニット
を周回軌道に沿って走行させる。検査手段は、被検査物
検知手段からの検知信号に基づいて検査物を検査する。
【0030】請求項7に記載の発明によれば、搬送路に
おいて、接近検知手段は検査ユニットが搬送路から一の
被検査物を搬入する搬入点の近傍に設けられており、次
に検査すべき被検査物が搬入点に近づいたことを検知す
る。速度検出手段は搬送路により搬送される被検査物の
搬送速度を検出する。検査ユニットの搬出入手段は、接
近検知手段からの接近信号に基づいて次に検査すべき被
検査物の移動状態に同期して被検査物の搬入を行い、検
査ユニットの走行制御手段は、速度検出手段からの搬送
速度に同調させるための検査ユニットの走行制御信号を
出力する。
【0031】請求項8に記載の発明によれば、回転軸の
廻りを回転する回転体は、閉ループ構造をなす周回軌道
上を走行する複数の検査装置のうち少なくとも一つの検
査装置と係止され、各々の検査装置に電気的に接続され
係止された検査装置の走行に伴って回転する。固定体
は、回転体と電気信号の送受を行い、検査ユニット毎の
検査信号を検査装置外に出力し、検査ユニットの各々に
制御信号を供給する。
【0032】請求項9に記載の発明によれば、各々の検
査手段において、画像入力手段は搬入された被検査物の
検査信号を出力し、回転手段は被検査物を画像入力手段
の動作に対応させて回転させる。
【0033】請求項10に記載の発明によれば、各々の
検査手段において、画像入力手段は、搬入された被検査
物の開口部より挿入され当該開口部から当該被検査物の
底部にかけての往復動作を行うことにより被検査物の内
面の検査信号を出力し、回転手段は被検査物を画像入力
手段の動作に対応させて回転させる。
【0034】請求項11に記載の発明によれば、検査ユ
ニットは、周回軌道に沿って設けられた複数の検査区間
のそれぞれについて被検査物の搬入、検査及び搬出を行
うので、周回軌道上のいずれの一でも検査処理を行うこ
とができる。
【0035】
【実施例】本発明の検査ユニット及び検査装置に係る好
適な実施例を図面を参照して説明する。 (I)第1実施例 本発明の第1実施例は、請求項1記載の検査ユニットを
備えた請求項2、請求項5乃至請求項10に記載の検査
装置を、いわゆるロータリー式検査装置に適用したもの
である。本実施例のロータリー式検査装置は、被検査物
をボトル(符号B)とし、ボトル表面の異物等の検出検
査を行うものである。これら同心円状の周回軌道上を走
行する各検査ユニットは、独自に自らの絶対的な位置を
検出し絶対位置に対応して検査等を行う。(A)構成の説明 i) 全体構成 図1に第1実施例のロータリー式検査装置の俯瞰図を示
す。
【0036】図1において、搬送コンベアH1 は生産ラ
インで製造された複数のボトルBを搬送し、第1ストッ
パS1 及び第2ストッパS2 は搬送されてきたボトルB
を減速してロータリー式検査装置100に搬入する。搬
送コンベアH2 は、ロータリー式検査装置100で検査
の終了したボトルBを搬出し、箱詰め作業等の次の工程
に搬送する。
【0037】ロータリー式検査装置100は、それぞれ
が個別にボトルBの搬送、検査処理をするための検査ユ
ニットU1 〜U9 と、各検査ユニットを滑らかに走行さ
せるためのガイドレール70と、各検査ユニットのモー
タの起動力を検査ユニットの推進力に変換するラック7
2と、検査ユニットの絶対的な角度を検出するためのマ
ークを表面に表した位置検出マーク74と、を備え、各
検査ユニットの走行を補助している。各検査ユニットは
それぞれアーム30等で中心軸50に連結されている。
【0038】図2に第1実施例のロータリー式検査装置
における側面図を示す。図2では、検査ユニットU1
ロータリー式検査装置100に取り付けられている様子
を示している。他の検査ユニットU2 〜U9 も、同等の
構成で取り付けられる。
【0039】図2に示すように、ロータリー式検査装置
100は、回転中心となる回転軸50と、アーム33に
沿って配設された電源ライン34により各検査ユニット
に電源を供給する電源供給ユニット52と、回転台58
と、アーム30に配設された信号ライン32経由で各検
査ユニットからの検査信号を入力し、混合する画像伝送
ユニット60と、回転部分と固定部分との間の信号伝送
をするためのアンテナ部62と、各種制御信号を生成
し、また、検査ユニットから伝送される検査信号を判定
する制御部3と、を備える。
【0040】アンテナ部62は、回転部64と固定部6
6との2つに分離されている。ケーブルダクト68は、
回転台58が一時的に静止し各検査ユニットが回転して
いる状態でも、信号ラインが充分な長さを有するため、
信号ラインが捩れることがない。
【0041】電源供給ユニット52と電源ライン34と
の間の接続は、スリップリング等により行われるので、
検査ユニットが回転しても電気的接続は保たれる。アー
ム30とアーム33は、ベアリング56及び54によ
り、回転軸50を中心に回動可能に固定されている。
【0042】なお、回転軸50に信号ラインが巻きつか
ないようにするため、いずれかの検査ユニット(例えば
検査ユニットU1 )を連結するアーム30、33と回転
軸50との間にベアリングを設けずに回転軸50に固定
してもよい。このように構成すれば、回転軸50は検査
ユニットの走行に伴って回転し、信号ラインには、力が
加わることがなく断線等のおそれがなくなる。
【0043】ii) 検査ユニットの構成 各検査ユニットU1 〜U9 は、図1に示すように、ボト
ルBの検査を担う検査ブロック1と、検査ユニット自体
の走行を担う位置制御ブロック2と、に分けて動作す
る。
【0044】図2に示すように、検査ブロック1は、ボ
トルB表面の映像を画像信号に変換するCCDカメラ4
と、ボトルBの装着の有無を検出するボトルセンサ5a
と、ボトルBの開口部より挿入され内部の映像をカメラ
に伝送する内視鏡6と、高さ方向の検査位置を変更する
ためCCDカメラ4と内視鏡6よりなる撮影部分を上下
動させるエアシリンダ7と、ボトルBを積載し回転させ
る回転テーブル8と、ボトルB全周を検査するため回転
テーブル8に積載されたボトルBを回転させる自転用モ
ータ10と、回転テーブル8を昇降させるエアシリンダ
11と、自転用モータ10の回転をホルダ8に伝達する
小プーリー12と、ガイドレール70に検査ブロック1
を摺動可能に固定するキャリッジ14と、ボトルBを検
査ブロックに搬入し、又は、搬出するチャック16と、
チャック16を駆動するエアシリンダ17と、検査ブロ
ック1全体を制御する検査ユニットコントローラ18
と、を備える。検査ブロック1はアーム20により位置
制御ブロック2と連結されている。
【0045】位置制御ブロック2は、位置制御ブロック
2全体を制御する自走用コントローラ22と、ステッピ
ングモータ等からなる自走用モータ24と、床面に設け
られたラック72と歯合し、自走用モータ24の回転力
を検査ユニットの推進力に変換するピニオン26-1、2
-2と、床面に設けられた位置検出マーク74を読み取
るための位置検出ヘッド28と、を備える。
【0046】iii ) ボトルの搬入・搬出機構 図3に、ボトルの搬出入を行う検査ブロックの機構の詳
細を示す。チャック16は、環状に配置された複数個の
遊びローラ16a、16b、16cでボトルBを外側か
ら把持し口部aの心出しをする。
【0047】回転テーブル8は、心出し状態にあるチャ
ック16の回転中心軸上に自転軸を有する。吸盤8a
は、チャック16により心出しされたボトルBの底dを
吸着する回転テーブル8上に配置される。
【0048】内視鏡6部分は、心出し状態にあるチャッ
ク16の中心軸上に配置される。さて、チャック16の
ローラのうち一つのローラ16aはアーム20に回転自
在に取り付けられ、他の二つのローラ16b、16c
は、各々レバー16d、16eの先端に回転自在に取り
付けられている。各レバー16d、16eは水平面上で
回動可能にアーム20にピン16fで軸支され、かつ、
三つのローラ16a、16b、16cでボトルBの口部
aを狭持することができるよう引張りコイルバネ16g
により引っ張られている。また、レバー16d、16e
の後端は内側に屈曲し、その屈曲部分にアーム20に取
り付けられた摺動板19に取り付けられたエアシリンダ
17のシリンダロッド17aの先端が対向している。エ
アシリンダ17の駆動でロッドが突出するとレバー16
d、16eが回動し、ローラ16a、16b、16cは
ボトルBの口部aを開放し、ロッドが引っ込むとレバー
16d、16eが逆向きに回動し、ローラ16a、16
b、16cがボトルBの口部を挟む。
【0049】摺動板19は、アーム20に沿ってアーム
の半径方向に摺動可能に保持され、かつ、アーム20に
取り付けられたエアシリンダ21によりシリンダロッド
21aを介して駆動されるようになっている。摺動板1
9のローラ16aの近くにはボトルBがローラ16aに
接する位置にあることを検知するボトルセンサ19aが
設けられている。
【0050】回転テーブル8は円盤状であって、小プー
リー12との接触により回転させられるようになってお
り、小プーリー12を駆動するための自転用モータ10
が検査ブロック1の筐体に取り付けられている。
【0051】吸盤8aは、ボトルBの底dを適正に吸着
固定することができるよう1個又は複数個回転テーブル
8上に配置され、真空吸引するための真空ユニット13
bが検査ブロック1の筐体内に設置されている。真空ユ
ニット13bと複数個の吸盤8aとの間の配管中にはロ
ータリージョイント13aが取り付けられている。真空
ユニット13bは検査ブロック1と共に旋回し、他のロ
ータリージョイント(図示せず)を介して真空ポンプか
ら真空吸引されるようになっている。
【0052】検査ヘッドは、CCDカメラ4とこのカメ
ラ4の受像部から突出するリレーレンズ、光ファイバー
等からなる棒状の内視鏡6を有し、検査ブロック1筐体
にアーム7aを介して取り付けられ、エアシリンダ7に
より検査ヘッド全体が昇降するようになっている。
【0053】光源5は、内視鏡6を取り囲むように上記
アーム7aに取り付けられている。 iv) システム接続 図4に、第1実施例のロータリー式検査装置100にお
ける電気的な接続を表すシステム接続図を示す。
【0054】図4に示すように、各検査ユニットU1
9 (但し、検査ユニットの数は検査装置の全体規模に
応じて任意に増減が可能である。)は破線で囲まれたブ
ロックの範囲を構成要素とする。
【0055】各検査ユニットはいずれも同じ回路構成を
している。自走用コントローラ22及び検査ユニットコ
ントローラ18を制御するプログラムも基本的に同一の
ものを用いる。各検査ユニットにおいて、位置検出ヘッ
ド28は、床に備えられた位置検出マーク74より光学
的にマークを読み取り、電気信号である位置コードに変
換する。自走用コントローラ22は、位置コードを角度
情報(図4で説明する角度フラグ)に変換し、角度情報
に対応する制御信号(例えば、周波数情報)を出力す
る。自走用モータ24は、自走用コントローラ22の制
御に基づいたスピードで回転し、検査ユニット全体を走
行させる。距離センサ23は先行する検査ユニットと自
らの検査ユニットとの距離を監視し、先行する検査ユニ
ットが接近し過ぎる場合には検出信号を自走用コントロ
ーラ22に出力する。ボトルセンサ19aはボトルBが
ローラ16aに接しているのを検出し、検知信号を出力
する。
【0056】検査ユニットコントローラ18は、位置検
出ヘッド28の検出した位置コードを角度情報に変換
し、検査区間に検査ユニットが位置するときに自転用モ
ータ10を回転させてボトルBを回転させ、また、エア
シリンダ7を駆動させてCCDカメラ4及び内視鏡6の
往復動作させ、エアシリンダ8b、17、21を駆動し
てボトルの搬入・搬出を行う。
【0057】自走用コントローラ22と検査ユニットコ
ントローラ18とは、互いに制御ラインで接続され、一
方の動作状態に応じて他方の動作状態を変化させること
が可能である。
【0058】各検査ユニットの位置検出ヘッド28から
は位置コードがそれぞれ信号ライン32経由で画像伝送
ユニット60に供給される。また、各検査ユニットのC
CDカメラ4からは映像信号が信号ライン32を経て、
画像伝送ユニット60に供給される。
【0059】画像伝送ユニット60において、ユニット
位置検出回路40は、各検査ユニットの位置検出ヘッド
28から伝送される位置コードを読み込み、いずれの検
査ユニットが画像を伝送すべき検査区間に位置する検査
ユニットを判別する。
【0060】画像セレクタ42は、ユニット位置検出回
路40の判別した検査ユニットの画像信号を選択する。
変調器44は選択された画像信号を変調する。送信器4
6は変調された画像信号を送信する。
【0061】アンテナ部62は回転部と固定部との間で
画像信号を伝送し、制御部3に入力する制御部3では、
受信機3-1で伝送信号が受信され、復調器3-2で伝送信
号が画像信号に復調され、処理判定部3-3で復調された
画像信号に対して画像処理が施され、ボトルの不良品を
判別する。
【0062】なお、本実施例のように2つのコントロー
ラに分けて動作を制御する方法の他、1つのメインコン
トローラにより、位置制御と検査制御の双方を並行して
行うよう構成してもよい。(B)動作の説明 次に第1実施例の動作を説明する。
【0063】図1に示すように、検査テーブルは搬送コ
ンベアH1 でボトルBが搬入されてから検査が始まるま
での導入エリアA1 、検査を行うための検査エリア
2 、検査が終了したボトルBの排出を行うための排出
エリアA3 及び新たなボトルBの搬入を待つための待ち
エリアA4 の4区間に分割して検査動作を行う。各検査
ユニットは、自分の現在位置を判別し、自分の位置する
エリアに対応する動作を行う。
【0064】図2及び図4に示す自走用コントローラ2
2及び検査ユニットコントローラ18はマイクロコンピ
ュータで構成され、それぞれ位置制御用のプログラム
(図5参照)及び検査制御用のプログラム(図6)に従
って動作する。
【0065】以下、図5のフローチャートに基づいて位
置制御ブロック2が行う動作を説明し、図6のフローチ
ャートに基づいて検査ブロック1が行う動作を説明す
る。位置制御ブロック2と検査ブロック1は、同じ位置
情報に基づいて時間的に並行して動作する。
【0066】まず最初に、ユーザがロータリー式検査装
置100の主電源を投入することにより、電源供給ユニ
ット54経由で電力が供給され、マイクロコンピュータ
によるプログラム動作が始まる。
【0067】自走用コントローラ22は、位置制御ブロ
ック2を初期化し(図5:ステップS1)、検査ユニッ
トコントローラ18は検査ブロック1を初期化する(図
6:ステップS30)。
【0068】両コントローラは、マイクロコンピュータ
内部で設定されるタイマをスタートさせる(図5:ステ
ップS2、図6:ステップS31)。このタイマは位置
検出タイミングを定めるもので、定期的にマイクロコン
ピュータに割り込み処理を要求する。
【0069】割り込み処理が要求された場合、両コント
ローラは共に図6に示すIntAの割り込み処理(角度
入力処理)を行う。図6のステップS42において、位
置検出ヘッド28より位置コードを読み込まれる。位置
検出マーク74は、図1の角度0度から359度にかけ
て、それぞれの位置を一義的に示す絶対的な符号を構成
する。そのため、読み込まれた位置コードは検査ユニッ
トの絶対位置を示す。
【0070】ステップS43において、バイナリコード
である位置コードは管理し易い数値データ(例えば、単
純に図1におけるそれぞれの角度に対応するもの)に変
換される。
【0071】ステップS44において、得られた数値デ
ータの値を角度フラグに代入し、メインルーチンに処理
を移行する。さて、両コントローラは、それぞれのメイ
ンルーチンにおいて更新された最新の検査ユニットの角
度を入力し(図5:ステップS3、図6:ステップS3
2)、検出された角度に対応した処理が行われる。検査
ユニットが待ちエリアA4 にあるとき(図5:ステップ
S4:YES)、検査ユニットはボトルBの搬送を行わ
ない待機状態であるため、位置制御ブロック2はボトル
Bの搬入を行う時刻に搬入点P1 (図1参照)に達する
ような低速度走行を行う(図5:ステップS5)。
【0072】検査ユニットが搬入点P1 直前(P0 )に
位置するとき(図5:ステップS6:YES)、位置制
御ブロックは減速運転を行う。図1では、検査ユニット
9は、この動作に対応する地点に位置している。これ
により、搬入点P1 で検査ユニットが停止するような走
行特性で検査ユニットは走行する。
【0073】検査ユニットが搬入点P1 に達したとき
(図5:ステップS8:YES、図6:ステップS3
3:YES)、位置制御ブロック2は自走用モータ24
を停止させ(図5:ステップS9)、検査ブロック1は
ボトルBが搬送されてくるまで待機する(図6:ステッ
プS34)。
【0074】まず、エアシリンダ8bが駆動され、検査
ブロック1の回転テーブル8が上昇してボトルBを搬入
するのに適した高さになる。次いで、エアシリンダ17
を作動させてシリンダロッド17aを伸ばし、チャック
16を開放状態に維持する。更に、エアシリンダ21を
シリンダロッド21aを伸ばす方向に作動させ、ボルト
Bが搬送されてくるまで待機する。
【0075】次に、検査ブロック1はボルトBを取り込
み動作に入る。ボルトBは第1ストッパS1及びS2に
より十分速度が下げられているので、容易にチャック1
6により把持することができる。まず、ボルトBが搬送
コンベアH1 により搬送され、搬送コンベア方向に伸ば
されたチェック16に接したとき、ボトルセンサ19a
はボトルを検知し(図6:ステップS35)、エアシリ
ンダ17のエアシロット17aを後退させて、ボトルB
を把持する。そしてエアシリンダ21をシリンダロッド
21aを後退させて、チャック16で把持したボルトB
を回転テーブル8上に搬入する(図6:ステップS3
6)。すると、チャック16の心出し動作によりボトル
Bの口部aの中心軸が内視鏡6の中心軸と一致する。両
中心軸が一致した後は、真空ユニット13bを動作さ
せ、吸盤8aの働きにより、ボトルBは回転テーブル8
に吸着される。図1では、検査ユニットU1 はこの搬入
点P1 に位置している。
【0076】位置制御ブロック2は検査ブロック1の動
作状態を監視し、ボトルBの搬入が完了すると(図5:
ステップS10:YES)、加速運転に移る(図5:ス
テップS11)。
【0077】検査ユニットが検査エリアA2 に達すると
(図5:ステップS12:YES、図6:ステップS3
7:YES)、位置制御ブロック2は検査用運転に移る
(図5:ステップS13)。図1では、検査ユニットU
2 は検査が開始する地点に位置している。
【0078】また、検査ブロック1はボトルBが検査ユ
ニットに搬入されているか否かをボトルセンサ5aの出
力する検知信号により判定し(図6:ステップS3
8)、ボトルBが存在する場合は(図6:ステップS3
8:YES)検査処理を行う(ステップS39)。
【0079】なお、電源投入時等にボルトBを載置しな
い検査ユニットが検査エリアA2 にある場合は(図6:
ステップS36:NO)検査処理は行わない。検査処理
工程においては(図5:ステップS13、図6:ステッ
プS39)、位置制御ブロック2及び検査ブロック1
は、搬入されたボトルBのタイプに合わせた動作を行
う。位置制御ブロック2は、検査に必要とされる時間長
で検査エリアA3 を移動できるように定速度運転を行
う。検査ブロック1は自転用モータ10を駆動し、回転
テーブル8を適宜回転させながら、エアシリンダ7を駆
動し検査ヘッドを連携して昇降動作させ、ボトルBの内
面の全周に亘って検査を行う。図1では、検査ユニット
3 〜U6 が検査処理の最中である。
【0080】検査が終了し検査ユニットが排出エリアA
3 に達すると(図5:ステップS14:YES)、位置
制御ブロック2は排出点P4 で検査ユニットが停止する
ように減速運転に移行する(図5:ステップS15)。
図1では、検査ユニットU7は排出エリアA3 の開始点
3 に位置している。
【0081】減速運転により検査ユニットが排出点P4
に達すると(図5:ステップS16:YES、図6:ス
テップS40:YES)、位置制御ブロック2は検査ユ
ニットを停止させる(図5:ステップS17)。検査ブ
ロック1はボトルBの排出を行う(図6:ステップS4
1)。則ち、エアシリンダ21のシリンダロッド21a
を伸ばしてボトルを搬出コンベアH2 に搬出すると同時
にエアシリンダ8bが駆動され回転テーブル8が下が
る。さらに、エアシリンダ17のシリンダロッド17a
を伸ばして、把持していたボトルBを搬出コンベアH2
の上で開放し、搬出コンベアH2 はボトルBを排出す
る。
【0082】位置制御ブロック2は検査ブロック1より
排出完了の信号を受けて(図5:ステップS18:YE
S)加速運転に移る(ステップS19)。なお、搬入点
1 又は排出点P4 に達する前に機械的摩擦により検査
ユニットの走行が停止してしまった場合は(図5:ステ
ップS20:YES)位置制御ブロック2は微動運転を
行って、搬入点P1 又は排出点P4 に検査ユニットを移
動させる。
【0083】また、位置制御ブロック2は適宜モータの
電流量を検出するための負荷検出を行い(ステップS2
2)、機械的な障害等の影響で強制的に検査ユニットの
移動が止まり過電流が自転用モータ10又は自走用モー
タ24に流れている場合(図5:ステップS23:YE
S)には図示しないエラーランプ等を点灯させ、モータ
の駆動を停止する(ステップS24)。
【0084】一方、検査ユニット同士が異常に接近した
場合には距離センサ23は自走用コントローラ22に近
距離の検出信号を出力する。これにより、異常接近防止
の為の割り込み処理(IntB)が行われる。
【0085】図6に近接近処理のフローチャートを示
す。距離センサ23により自走用コントローラ22に割
り込み要求が出されると、位置制御ブロック2は即座に
自走用モータ24を停止する(ステップS50)。
【0086】距離センサ23の出力を監視し(ステップ
S51)、距離センサ23の出力が解除されない限り
(ステップS52:NO)停止状態を続ける。先に進ん
でいる検査ユニットが走行にしたがって距離センサ23
の感知する距離から遠ざかると、距離センサ23の出力
は解除状態となるので(ステップS52:YES)、メ
インルーチンに復帰する。
【0087】図7に、以上の位置制御動作による各検査
ユニットの各角度における自走速度の変化の様子を示
す。X軸方向は、図1においてボトルの搬入点P1 を0
度とした場合の角度の偏位を示している。
【0088】図7に示すように、検査ユニットは、導入
エリアA1 で加速し、検査エリアA 2 では一定の定速度
運転を行う。排出エリアA3 では減速を行い、待ちエリ
アA 4 では所定の加速、減速を行う。また、検査ユニッ
トは搬入点P1 及び排出点P 3 で一時的に停止する。検
査ユニットが行う加速、減速制御は、検査内容に対応さ
せて適宜決めればよい。検査エリアにおける速度も検査
内容に応じて変化させれば、種々の検査内容を有する検
査装置に対応できる。(C)効果 上記したように第1実施例に拠れば、各検査ユニットが
独自に走行する位置を検出し、対応する走行及び検査動
作を行うので、検査ユニットの空送り現象がなくなる。
また、一つの検査ユニットが各角度で行うべき動作内容
をプログラムしたので、全体的な統括制御を行うことな
く簡単にロータリー式検査ユニットを構成できる。検査
ユニットの数の増減は、他の設置済みの検査ユニットと
無関係に行えるので、検査内容の変更が簡単にできる。
【0089】また、各検査ユニットは互いに独立したプ
ログラム制御により動作可能なので、異種の検査処理を
実行するプログラムを内蔵した検査ユニットを混在させ
て検査することもできる。各検査ユニットは近接近防止
対策がなされているので、他の検査ユニットと多少の走
行スピードの違いがあっても、問題なく動作する。 (II)第2実施例 本発明の第2実施例は、第1実施例のロータリー式検査
装置において走行軌道の変形例を示すものであり、請求
項1乃至請求項4、請求項7乃至請求項11に対応す
る。(A)構成の説明 i) 全体構成 図8(A)に第2実施例の長円型軌道検査装置101を
示す。
【0090】図8(A)に示すように、搬送コンベアH
3 はボトルB1 〜B3 を搬送し、搬送コンベアH4 はボ
トルB4 〜B6 を搬送している。搬送コンベアH3 と搬
送コンベアH4 は、同じ駆動源より駆動されて同速度で
ボトルの搬送を行う。
【0091】ボトルの搬送速度を検出するために、搬送
コンベアH3 には速度センサ80が備えられている。ま
た、ボトルの搬入点で検査ユニットの接近を検出するた
めに、搬送コンベアH3 上の搬入点P1 の近傍にはセン
サAが備えられ、搬送コンベアH4 上の搬入点P1 ’の
近傍にはセンサBが備えられている。
【0092】長円型軌道検査装置101は、回転中心と
なる回転軸90と、当該回転軸90から放射状に設けら
れたガイドレール91と、各検査ユニットが自走するた
めの周回軌道を有するガイドレール92と、ガイドレー
ル92に沿って走行し搬送コンベア上を搬送されるボト
ルを検査する複数の検査ユニットU10〜U19と、を備え
て構成される。各検査ユニットは、ガイドレール91に
長円軌道の半径方向に摺動可能に設けられている。その
ため、各検査ユニットは自由に速度を調節しながらガイ
ドレール92に沿って自走し、搬送コンベアH3 上の検
査エリアA2 でボトルB1 〜B3 の検査を行い、搬送コ
ンベアH4 上の検査エリアA2 ’でボトルB1 ’〜
3 ’の検査を行う。各ガイドレール91は、検査ユニ
ットのガイドレール92上での線速度がエリアに応じて
変化するのに対応するため、回転軸90に揺動可能に設
けられている。
【0093】また、ガイドレール92に沿って、第1実
施例のラック72、位置検出マーク74が、第1実施例
と同様に(図2参照)備えられている。そして、各検査
ユニットは第1実施例と同じ位置制御ブロックを有し、
自らの位置を検出しながら走行するものとする。
【0094】各検査ユニットのボトルの搬入・搬出機構
は図3で説明したのと同様であるのでその説明は省略す
る。但し、図3のエアシリンダ21の駆動距離を大きく
し、シリンダロッド21aによりチャック16が大きく
搬送コンベア上に突出する構造により、ボトルの搬入と
排出が行われる。
【0095】また、各検査ユニットと中心軸90との接
続は、第1実施例において説明した図2の機構に準ずる
が、アーム30、20及び33がガイドレール91によ
って置き換えられ、長円軌道の半径方向に摺動可能であ
る点が異なる。
【0096】ii) システム接続 図9に第2実施例のシステム接続図を示す。図9におい
て、検査ユニットU10〜U19は、第1実施例の検査ユニ
ットU1 と同様の構成をしており、また、画像伝送ユニ
ット60、アンテナ部62及び制御部3の各構成も第1
実施例(図2参照)と同様なので、説明は省略する。
【0097】第2実施例ではさらに、搬送コンベアに設
置されたセンサA、センサB及び速度センサ80からの
検出信号を変調する変調器81〜83と、変調器81〜
83からの信号を混合する混合器84と、混合された信
号を送信する送信機85と、回転部と固定部との信号伝
送を行うアンテナ部86と、アンテナ部86からの伝送
信号を受信する受信機87と、受信機87受信された伝
送信号をそれぞれ復調し、ユニット位置検出回路40に
出力する復調器88-1〜88-3と、を備える。
【0098】画像伝送ユニット60内のユニット位置検
出回路40は、搬入点に接近する検査ユニットを特定し
て、特性した検査ユニットの自走用コントローラ22に
各検出信号を伝送する。
【0099】なお、変調器81〜83、混合器84、送
信機85を制御部3に格納し、受信機87、復調器88
-1〜88-3を画像伝送ユニット60に格納するよう構成
してもよい。この時は、上記回路と、第1実施例で説明
した回路との間で、信号妨害が生じないよう、シールド
材で仕切る等の配慮が必要である。
【0100】また、アンテナ部86はアンテナ部62と
共に同一の回転軸90に固定されるが、この両者も信号
妨害を生じないよう、シールド材での電磁的隔離が必要
である。(B)動作の説明 次に第2実施例の動作を説明する。
【0101】図8に示すように、本実施例の長円型軌道
検査装置では、二つの搬送コンベアにわたって検査が行
われる。それぞれの搬送コンベア上での検査は同じボト
ルに関する検査であっても、異なる種類のボトルに関す
る検査であってもよい。但し、両搬送コンベアにより搬
送され、検査ユニットにより検査されるボトルの数はほ
ぼ等しいことが望ましい。
【0102】以下、搬送コンベアH3 の加速エリア
1 、検査エリアA2 及び減速エリアA 3 の半周サイク
ルについて説明する。もう一方の半周サイクルの搬送コ
ンベアH 4 に係る加速エリアA1 ’、検査エリアA2
及び減速エリアA3 ’でも同様に動作が行われる。
【0103】図10に第2実施例における位置制御フロ
ーチャート、図11に検査処理・割り込み制御フローチ
ャートを示す。図2及び図4に示す自走用コントローラ
22及び検査ユニットコントローラ18は、それぞれ位
置制御用フローチャート(図10)及び検査制御用フロ
ーチャート(図11)に従って動作する。
【0104】電源投入に伴って、自走用コントローラ2
2は位置制御ブロック2を初期化し(図10:ステップ
S61)、検査ユニットコントローラ18は検査ブロッ
ク1を初期化する(図11:ステップS90)。
【0105】両コントローラは、マイクロコンピュータ
内部で設定されるタイマをスタートさせる(図10:ス
テップS62、図6:ステップS91)。このタイマは
位置検出タイミングを定めるもので、定期的にマイクロ
コンピュータに割り込み処理を要求する。
【0106】割り込み処理が要求された場合、第1実施
例で用いた図6に示すIntAの割り込み処理(角度入
力処理)を行い、角度フラグを検出する。両コントロー
ラは、それぞれのメインルーチンにおいて更新された最
新の検査ユニットの角度フラグを入力し(図10:ステ
ップS63、図11:ステップS92)、検出された角
度に対応した処理が行われる。
【0107】検査ユニットが加速点P0 (図8(A)参
照)にあり、センサAがボトルBを検知したとき(図1
0:ステップS64:YES)検査ユニットはボトルB
と同時に同速度で搬入点P2 に達するように、速度セン
サ80が検出した速度信号に基づいて決定された加速度
を維持した加速運転を開始する(図10:ステップS6
5)。
【0108】検査ユニットが搬入点P2 直前の位置P1
に位置するとき(図10:ステップS66:YES)、
位置制御ブロックは加速度を減ず減加速度運転を開始す
る(ステップS67)。このとき、位置制御ブロック
は、速度センサ80の検出した速度情報を入力して、加
速を終えた時にこの速度情報の示す搬送コンベアH3
搬送速度に収束するように検査ユニットの駆動を制御す
る。
【0109】検査ユニットが搬入点P2 に近づいたとき
(図11:ステップS93:YES)、検査ユニットの
加速は終了しており(図12参照)、検査ユニットはボ
トルの搬入を行うための動作に移る。則ち、エアシリン
ダ8bが駆動され、検査ブロック1の回転テーブル8が
上昇してボトルBを搬入するのに適した高さになる。次
いで、エアシリンダ17を作動させてシリンダロット1
7aを伸ばし、チャック16を開放状態に維持する。更
に、エアシリンダ21をシリンダロット21aを延ばす
方向に作動させ、コンベアH3 により搬送されているボ
トルBに向けてチャック16を突出させる。
【0110】次にボトルBに向けてチャック16を突出
させ、チャック16のローラ16aがボトルBに接する
と、ボトルセンサ19aはボトルを検知し(図11:ス
テップS95)、エアシリンダ17のシリンダロッド1
7aを後退させて、ボトルBを把持する。
【0111】検査ユニットが搬入点P2 に達したとき
(図10:ステップS68)位置制御ブロック2は自走
用モータ24を速度情報の示す搬送コンベアの速度に同
期させる(図10:ステップS69)。検査ブロック1
はシリンダロット21aを後退させて、チャック16で
把持したボトルB回転テーブル8上に引き込む(図1
1:ステップS96)。ボトルBが回転テーブル8上の
位置すると同時にエアシリンダ8bが駆動され、回転テ
ーブル8が上昇してボトルBを搬入されるのに適する高
さになる。次いで、ボトルBの口部aの中心軸と内視鏡
6の中心軸とが一致した後は、真空ユニット13bを動
作させ、吸盤8aの働きにより、ボトルBは回転テーブ
ル8に吸着される。
【0112】なお、被検査物たるボトルBは検査ユニッ
トに引き込まず、搬送コンベアに積載した状態で検査を
してもよい。簡単な外観検査であれば、ボトルBを回転
させる等の操作が必要ない場合があるからである。
【0113】位置制御ブロック2は検査ブロック1の動
作状態を監視し、ボトルBの搬入が成功すると(図1
0:ステップS70:YES)、定速運転に移る(図1
0:ステップS71)。また、搬入が失敗した場合(図
10:ステップS70:NO)、検査できないボトルが
搬送コンベアに残ることになるので、エラーランプを点
灯させる(ステップS72)。
【0114】検査ユニットが検査エリアA2 に位置する
場合(図10:ステップS73:YES、図11:ステ
ップS97:YES)、位置制御ブロック2は定速運転
を続ける(図10:ステップS74)。また、検査ブロ
ック1は、当該検査ユニットがエラー状態でなこと(図
11:ステップS98:NO)を確認して、第1実施例
と同様にボトルBの内面検査等の検査処理を行う(図1
1:ステップS99)。エラー状態でない場合は(図1
1:ステップS98:YES)検査処理は行わない。
【0115】検査が終了し検査ユニットが排出点P3
達すると(図11:ステップS100:YES)、位置
制御ブロック2は検査ユニットを排出する(図11:ス
テップS101)。則ち、再びエアシリンダ21を駆動
して回転テーブル8上のボトルを搬送コンベアH3 上の
定位置に運び、エアシリンダ19を駆動してボトルBを
開放する。
【0116】位置制御ブロック2は搬出が成功した場合
(図10:ステップS76:YES)、減速運転に移る
(ステップS78)。また、搬出が失敗した場合(ステ
ップS76:NO)、ボトルが検査ユニットに残留して
いる可能性があるので、点検のためのエラーランプを点
灯させる(ステップS77)。
【0117】検査ユニットが停止点P4 に達すると(ス
テップS79:YES)、一旦検査ユニットを停止させ
る(ステップS80)。また、位置制御ブロック2は適
宜モータの電流量を検出するための負荷検出を行い(ス
テップS82)、機械的な障害等の影響で強制的に検査
ユニットの移動が止まり過電流が自転用モータ10又は
自走用モータ24に流れている場合(ステップS82:
YES)にはエラーランプ等を点灯させ、システムの駆
動を停止する(ステップS83)。
【0118】一方、検査ユニット同士が異常に接近した
場合には、第1実施例と同様に異常接近防止の為の割り
込み処理(IntB)が行われる。図12に、以上の位
置制御動作による各検査ユニットの各角度における自走
速度の変化の様子を示す。X軸方向は、図7(A)にお
いて、ボトルの加速点P0の角度を0゜とし、停止点P
4 の角度を180°とした場合の角度の偏位を示してい
る。
【0119】図12に示すように、搬送コンベアH3
関する半周サイクルの検査において、検査ユニットは加
速エリアA1 で加速し、検査エリアA2 では一定の定速
度運転を行う。減速エリアA3 では減速を行う。また、
搬送コンベアH4 に関する残りの半周サイクルでも同様
の走行動作が行われる。(C)実施例の効果 上記の如く、第2実施例によれば、検査ユニットが走行
する軌道を長円型軌道としたので、長円の直線部分の長
い直線部分を検査エリアに割当ることができる。長円型
軌道ならば直線部分を中心軸の双方に有するので、片方
のサイドのみで検査する場合に比べ2倍の検査能力を有
することになる。また、周回軌道の前半半周と後半半周
とで検査プログラムを変更するように構成すると、両側
の搬送コンベアで種類の異なるボトル等の検査を処理す
ることができる。
【0120】なお、周回軌道(ガイドレール)上のいず
れの領域でも、検査エリアとして使用することが可能で
ある。 (III )その他の変形例 本発明の上記実施例に限らず種々の変形が可能である。
【0121】例えば、第2実施例では長円型軌道を採用
していたが、図8(B)に示すように、ガイド形状の変
形例として、ガイドレールの閉ループ形状を方形型にし
たものを示す。
【0122】図8(B)によれば、互いに直交する搬送
コンベアH5 〜H8 が一定の段差で設けられ、それぞれ
ボトルBを搬送している。検査ユニットU20〜U29が、
方形型に設けられたガイドレール93の上を自走してい
る。
【0123】当該変形例の方形型検査装置102によれ
ば、方形状のガイドレールの4つの直線部分(辺)で、
それぞれボトルの検査を行うこともできる。図8(B)
では、検査ユニットU26〜U28が搬送コンベアH5 上の
ボトルの検査を行い、検査ユニットU29とU20が搬送コ
ンベアH6 上のボトルの検査を行う。また、検査ユニッ
トU21〜U23が搬送コンベアH7 上のボトルの検査を行
い、検査ユニットU24とU25が搬送コンベアH8 上のボ
トルの検査を行っている。それぞれの搬送コンベア上の
搬入点の近傍にはセンサA〜Dを備え、検査ユニットが
確実に搬入点でボトルを搬入するための検出信号を出力
している。
【0124】さらに、ガイドレールの閉ループ形状を、
方形に限らず複数の直線部分を有する多辺形状とするこ
ともできる。例えば、ガイドレールの形状を三角形の形
状、五角形の形状、又はそれ以上の多辺形状とすること
も可能である。
【0125】また、搬入・搬出手段としては、上記実施
例では検査ユニット側にチャック機構を設けていたが、
搬入点、搬出点で検査ユニットに対してボトルの搬出入
を行うチャック機構を搬送コンベア上に設けてもよい。
【0126】
【発明の効果】請求項1に記載の検査ユニットによれ
ば、検査ユニットは、単独の他の検査ユニットや検査装
置の動作に拘らず、自らの位置に応じて被検査物の検
査、搬入又は搬出を行うようにプログラムできるので、
ユニット毎に動作内容を変えることができ、小量多種生
産等に細やかに柔軟に対応することができる。
【0127】請求項2乃至請求項10に記載の検査装置
によれば、各検査ユニットは単独で被検査物の検査、搬
入又は搬出を行うので、空送りという現象がなく検査効
率がよい。また、周回軌道が閉ループ形状を有している
ので、限られた検査装置が繰り返し被検査物の検査をす
ることができる。
【0128】請求項3又は請求項5に記載の発明によれ
ば、位置情報に従って検査ユニットの位置制御を行うの
で、検出した位置情報に基づいて予め周回軌道上の絶対
位置に応じて割り付けられた動作を正確に行うことがで
きる。
【0129】請求項4又は請求項6に記載の発明によれ
ば、被検査物の有無を検出することができるので、被検
査物の有無に応じた綿密な動作処理を行える。請求項7
に記載の発明によれば、搬送路の速度と検査ユニットの
接近とを検出できるので、搬送路の動作と検査動作との
同期を確立することができ、被検査物を一旦搬送路外に
移送しなくても、搬送路の搬送を止めずに検査が行え
る。
【0130】請求項8に記載の発明によれば、回転体と
固定体との間で相対的に回転しながらの信号伝送が行わ
れるので、ムラのない均質な検査信号が得られる。請求
項9又は請求項10に記載の発明によれば、回転手段が
被検査物を回転させ、画像入力手段が往復動作を行うこ
とにより、検査ユニット内での被検査物の全周にわたる
内面検査が行える。
【0131】請求項11に記載の検査装置によれば、周
回軌道が複数の直線部分を有する多辺形状を有している
ので、それぞれの直線部分を利用して検査が行え、検査
効率が飛躍的に高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のロータリー式検査装置の俯瞰図であ
る。
【図2】第1実施例のロータリー式検査装置の側面図で
ある。
【図3】ボトルの搬入・排出機構の説明図である。
【図4】第1実施例のシステム接続図である。
【図5】第1実施例における動作を説明するフローチャ
ートである。
【図6】第1実施例における検査処理・割り込み処理を
説明するフローチャートであり、(A)は検査制御、
(B)は絶対角度入力処理、(C)は近接近処理の各フ
ローチャートである。
【図7】第1実施例の各検査ユニットにおける自走速度
の変化を示す説明図である。
【図8】第2実施例における長円型軌道検査装置の構成
図であり、(A)は長円型軌道検査装置、(B)は変形
例である。
【図9】第2実施例のシステム接続図である。
【図10】第2実施例における動作を説明するフローチ
ャートである。
【図11】第2実施例における検査処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図12】第2実施例の各検査ユニットにおける自走速
度の変化を示す説明図である。
【図13】従来の検査装置の例であり、(A)は直線式
の検査装置、(B)はロータリー式の検査装置である。
【符号の説明】
U、U1 〜U29…検査ユニット B、B1 〜B3 、B1 ’〜B3 ’…ボトル(被検査物) H、H1 〜H8 …搬送コンベア 1…検査ブロック 2…位置制御ブロック 3…制御部 3-1…受信機 3-2…復調器 3-3…処理判定部 4…CCDカメラ 5…光源 5a…ボトルセンサ 5b…ライト 6…内視鏡 7、8b、17、21…エアシリンダ 7a…アーム 8…回転テーブル 8a…吸盤 10…自転用モータ 12…小プーリー 13a…ロータリージョイント 13b…真空ユニット 14…キャリッジ 16…チャック 16a、16b、16c…ローラ 16d、16e…レバー 16f…ピン 16g…引張りコイルバネ 17a、21a…シリンダロッド 18…検査ユニットコントローラ 19…摺動板 20、30、33…アーム 22…自走用コントローラ 24…自走用モータ 26-1、26-2…ギア 28…位置検出ヘッド 32…信号ライン 34…電源ライン 35…制御ライン 50…回転軸 52…電源供給ユニット 54、56…ベアリング 58…回転台 60…画像伝送ユニット 62…アンテナ部 64…回転部 66…固定部 68…ケーブルダクト 70…ガイドレール 72…ラック 74…位置検出マーク 80…速度センサ 81〜83…変調器 84…混合器 85…送信器 86…アンテナ部 87…受信機 88-1〜88-3…復調器 90、94…回転軸 91、92、93…ガイドレール 95…回転台 96…入口スターホイール 98…出口スターホイール 100、201…ロータリー式検査装置 101…長円型軌道検査装置 102…方形型軌道検査装置 200…直線式検査装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己の現在位置を検出する位置検出手段
    と、 前記位置検出手段の検出した位置情報に基づいて搬送す
    べき被検査物の検査、搬入又は搬出を行う検査手段と、 前記位置検出手段の検出した位置情報に基づいて走行を
    制御する走行制御手段と、 前記走行制御手段の制御に基づいて自らを走行させる走
    行駆動手段と、を備えたことを特徴とする検査ユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の検査ユニットを備える
    検査装置であって、検査ユニットを走行させるための閉
    ループ構造をなす周回軌道と、 前記周回軌道に沿って走行し前記被検査物を検査する複
    数の前記検査ユニットと、を備えたことを特徴とする検
    査装置。
  3. 【請求項3】 被検査物を搬送する搬送路と、前記搬送
    路により搬送される前記被検査物を搬入し、検査を行っ
    た後前記被搬送路に搬出する複数の検査ユニットと、前
    記複数の検査ユニットを移動可能に設ける周回軌道と、
    を備えた検査装置であって、 前記各々の検査ユニットは、前記搬送路から前記被検査
    物を搬入し当該搬送路に当該被検査物を搬出する搬出入
    手段と、 前記搬出入手段により前記搬送路から前記被検査物が搬
    入されたことを検知し検知信号を出力する被検査物検知
    手段と、 当該検査ユニットの前記周回軌道上の走行位置を示す位
    置情報を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段からの位置情報と、前記被検査物検知
    手段からの検知信号と、に基づいて当該検査ユニットの
    前記周回軌道上の走行を制御するための走行制御信号を
    出力する走行制御手段と、 前記走行制御手段の出力した走行制御信号に基づいて当
    該検査ユニットを前記周回軌道に沿って走行させる走行
    駆動手段と、 前記位置検出手段からの前記位置情報に基づいて当該検
    査物を検査する検査手段と、を備えたことを特徴とする
    検査装置。
  4. 【請求項4】 被検査物を搬送する搬送路と、前記搬送
    路により搬送される前記被検査物を搬入し、検査を行っ
    た後当該被検査物を前記被搬送路に搬出する複数の検査
    ユニットと、前記複数の検査ユニットを移動可能に設け
    る閉ループ構造をなす周回軌道と、を備えた検査装置で
    あって、 各々の前記検査ユニットは、前記搬送路から前記被検査
    物を搬入し当該搬送路に当該被検査物を搬出する搬出入
    手段と、 前記搬出入手段により前記搬送路から前記被検査物が搬
    入されたことを検知し検知信号を出力する被検査物検知
    手段と、 当該検査ユニットの前記周回軌道上の走行位置を示す位
    置情報を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段からの位置情報と、前記被検査物検知
    手段からの検知信号と、に基づいて当該検査ユニットの
    前記周回軌道上の走行を制御するための走行制御信号を
    出力する走行制御手段と、 前記走行制御手段の出力した走行制御信号に基づいて当
    該検査ユニットを前記周回軌道に沿って走行させる走行
    駆動手段と、 前記被検査物検知手段からの前記検知信号に基づいて当
    該検査物を検査する検査手段と、を備えたことを特徴と
    する検査装置。
  5. 【請求項5】 被検査物を搬送する搬送路と、 複数の検査ユニットを移動可能に設ける閉ループ構造を
    なす周回軌道と、 前記搬送路から一の前記被検査物を前記周回軌道を走行
    する一の前記検査ユニットへ搬入する搬入手段と、 前記周回軌道を走行しながら前記搬送路により搬入され
    た前記被検査物の検査を行う複数の検査ユニットと、 当該検査ユニットにより検査を終了した一の前記被検査
    物を前記搬送路に搬出する搬出手段と、を備えた検査装
    置であって、 各々の前記検査ユニットは、前記搬入手段により前記搬
    送路から前記被検査物が搬入されたことを検知し検知信
    号を出力する被検査物検知手段と、 当該検査ユニットの前記周回軌道上の走行位置を示す位
    置情報を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段からの位置情報と前記被検査物検知手
    段からの検知信号とに基づいて当該検査ユニットの前記
    周回軌道上の走行を制御するための走行制御信号を出力
    する走行制御手段と、 前記走行制御手段の出力した走行制御信号に基づいて当
    該検査ユニットを前記周回軌道に沿って走行させる走行
    駆動手段と、 前記位置検出手段からの前記位置情報に基づいて当該検
    査物を検査する検査手段と、を備えたことを特徴とする
    検査装置。
  6. 【請求項6】 被検査物を搬送する搬送路と、 複数の検査ユニットを移動可能に設ける閉ループ構造を
    なす周回軌道と、 前記搬送路から一の前記被検査物を前記周回軌道を走行
    する一の前記検査ユニットへ搬入する搬入手段と、 前記周回軌道を走行しながら前記搬送路により搬入され
    た前記被検査物の検査を行う複数の検査ユニットと、 当該検査ユニットにより検査を終了した一の前記被検査
    物を前記搬送路に搬出する搬出手段と、を備えた検査装
    置であって、 各々の前記検査ユニットは、前記搬入手段により前記搬
    送路から前記被検査物が搬入されたことを検知し検知信
    号を出力する被検査物検知手段と、 当該検査ユニットの前記周回軌道上の走行位置を示す位
    置情報を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段からの位置情報と前記被検査物検知手
    段からの検知信号とに基づいて当該検査ユニットの前記
    周回軌道上の走行を制御するための走行制御信号を出力
    する走行制御手段と、 前記走行制御手段の出力した走行制御信号に基づいて当
    該検査ユニットを前記周回軌道に沿って走行させる走行
    駆動手段と、 前記被検査物検知手段からの前記検知信号に基づいて当
    該検査物を検査する検査手段と、を備えたことを特徴と
    する検査装置。
  7. 【請求項7】 請求項3又は請求項4に記載の検査装置
    において、 前記搬送路は、前記検査ユニットが当該搬送路から一の
    被検査物を搬入する搬入点の近傍に設けられ、次に検査
    すべき被検査物が当該搬入点に近づいたことを検知し、
    接近信号を出力する接近検知手段と、当該搬送路により
    搬送される当該被検査物の搬送速度を検出する速度検出
    手段と、を備え、 前記検査ユニットの前記搬出入手段は、前記接近検知手
    段からの接近信号に基づいて前記次に検査すべき被検査
    物の移動状態に同期して当該被検査物の搬入を行い、 前記検査ユニットの前記走行制御手段は、前記速度検出
    手段からの搬送速度に同調させるための当該検査ユニッ
    トの走行制御信号を出力することを特徴とする検査装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項3乃至請求項7の検査装置におい
    て、 前記周回軌道上を走行する複数の前記検査ユニットのう
    ち少なくとも一つの検査ユニットに係止され、当該検査
    ユニットの走行に伴って回転軸の周りを回転する回転体
    と、 前記検査ユニット毎の検査信号を出力し前記検査ユニッ
    ト毎の制御信号を供給するための伝送信号を前記回転体
    との間で送受信する固定体と、を備えたことを特徴とす
    る検査装置。
  9. 【請求項9】 請求項3乃至請求項8に記載の検査装置
    において、 各々の前記検査手段は、搬入された前記被検査物の検査
    信号を出力する画像入力手段と、 前記被検査物を前記画像入力手段の動作に対応させて回
    転させる回転手段と、を備えたことを特徴とする検査装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項3乃至請求項8に記載の検査装
    置において、 各々の前記検査手段は、搬入された被検査物の開口部よ
    り挿入され当該開口部から当該被検査物の底部にかけて
    の往復動作を行うことにより当該被検査物の内面の検査
    信号を出力する画像入力手段と、 前記被検査物を前記画像入力手段の動作に対応させて回
    転させる回転手段と、を備えたことを特徴とする検査装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項2乃至請求項10に記載の検査
    装置であって、 各々の前記検査ユニットは、前記周回軌道に沿って設け
    られた複数の検査区間のそれぞれについて前記被検査物
    の搬入、検査及び搬出を行うことを特徴とする検査装
    置。
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