JP3450082B2 - 表面検査装置 - Google Patents

表面検査装置

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JP3450082B2
JP3450082B2 JP04204695A JP4204695A JP3450082B2 JP 3450082 B2 JP3450082 B2 JP 3450082B2 JP 04204695 A JP04204695 A JP 04204695A JP 4204695 A JP4204695 A JP 4204695A JP 3450082 B2 JP3450082 B2 JP 3450082B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆる製造ラインで
使用する表面検査装置に関し、より詳細には、瓶や缶等
の開口部を有する被検査容器の表面を映像化して検査す
る表面検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液体等を封入するために用いる容
器等を製造する場合、その製造ラインの最終工程におい
ては、完成した容器の中から、良品のみを選別する検査
工程が必要とされる。この検査工程は、完成された容器
に対して、異物の混入、容器の欠損等が製造の際に生じ
ていないかについて行われていた。この検査において
は、大きなものは目視により検査することが可能である
が、容器等の生産本数が多く人間の能力に頼ることが不
可能な場合には、画像処理による表面検査が行われるこ
ととなる。
【0003】この画像処理による表面検査は、従来、図
8に示すいわゆるロータリー式表面検査装置100によ
り行われていた。このロータリー式表面検査装置100
は、回転台等の回転動作や個々の撮像装置の動作を制御
する必要があるが、多数の被検査容器を製造ラインの流
れを停止させずに検査することができる表面検査装置で
ある。
【0004】当該ロータリー式表面検査装置100にお
いては、搬送コンベアHにより搬送されてきた完成した
被検査容器Bが、入口スターホイル101により回転台
102に移送され、回転台102による回転中に表面の
検査が行われる。そして、表面検査の終了した被検査容
器Bは出口スターホイル103により再び搬送コンベア
Hに移送され、梱包等の次の段階の処理がなされる。こ
の検査は、通常回転台100とは切り離され固定された
検査カメラによって容器が通過中に行われていた。
【0005】しかし、最近発明者等が開発した新たな検
査方式が実施されている。この方式による表面検査は、
より具体的には、初めに、移送された被検査容器Bのそ
れぞれに対して検査カメラ、光源等により構成される撮
像装置が被検査容器Bの開口部より挿入される。次に、
回転台102の回転による被検査容器Bの移動に伴い、
当該撮像装置が上下に往復運動することにより被検査容
器Bの内面等の表面の検査を行う。このとき、被検査容
器B自体も回転台102による回転に伴い自転するの
で、撮像装置の往復運動と連動して被検査容器Bの内面
全体を検査することができる。撮像装置により撮像され
た表面の映像は、映像信号として画像処理部に伝送さ
れ、当該画像処理部において、2値化、微分化等の公知
の画像処理が施されて、表面における異物が検出され
る。これらの異物の検出は、均一な表面に異物がある
と、光源からの照明光が乱反射されるため、画像信号に
輝度の差が生じることを利用している。この輝度の差を
含む映像信号を画像処理することにより、異物等の有無
を判定するのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同方式
によるロータリー式表面検査装置においては、撮像装置
の往復(上下)動作の範囲(移動距離)が固定されてお
り、高さの異なる被検査容器Bに対応して撮像装置の往
復(上下)動作の範囲を可変とすることができないた
め、高さの異なる多品種容器の製造においては、製造ラ
イン全体の効率が悪い場合がある。
【0007】より具体的には、例えば、図9に示すPB
からPD の範囲において被検査容器Bの表面検査が行わ
れるとし、この間に撮像装置は400mmの範囲で下降し
つつ表面検査を行うとすると、撮像装置は被検査容器B
がPB からPD に180度移動する間に400mmの下降
運動をすることとなる。このとき、被検査容器Bの高さ
が400mmの場合には、被検査容器Bの高さと撮像装置
の移動範囲が一致しているため、図9(a)に示すよう
に、PB からPD の180度の範囲全てにおいて、有効
な表面検査を実施することができる。これに対して、例
えば、被検査容器Bの高さが300mmの場合には、図9
(b)に示すように、撮像装置の下降開始直後の100
mmは検査対象が存在しないため表面検査が出来ないこと
となる。同様に、被検査容器Bの高さが200mmの場合
には、図9(c)に示すように、撮像装置の下降開始直
後の200mmは検査対象が存在しないため表面検査が出
来ないこととなる。
【0008】以上のように、被検査容器Bの高さが変化
する場合には、撮像装置の移動範囲のうち、表面検査が
できない範囲が生じるにも拘らず、図9(a)、
(b)、(c)いずれの場合も180度移動する時間は
一定であるため、結局表面検査されずに下降するのみの
時間(図9(b)の場合は100mm下降するまでの移動
範囲に対応する時間であり、図9(c)の場合は200
mm下降するまでの移動範囲に対応する時間である)が生
じることとなる。すなわち、被検査容器Bの高さが変わ
って表面検査されるべき面積が減少しても、検査工程に
要する時間(被検査容器Bが回転台102に乗っている
時間)は変らないこととなる。
【0009】このことは、製造ライン全体から見た場合
に、例えば、図10に示すように、一定量の材料(ガラ
ス、プラスチック等)から高さの異なる被検査容器Bを
製造するときには、被検査容器Bの直径が一定ならば、
高さが低いほど製造能力(単位時間当たりの製造数)は
多くなり、同時に検査すべき表面積も減少して被検査容
器B一本あたりの検査時間も減少すべきところが、撮像
装置の移動範囲が一定であるため検査工程に要する時間
は不変となる。
【0010】よって、結果として図10におけるB又は
Cの場合のように検査能力が製造能力に到達せず、検査
工程において被検査容器Bが滞ってしまい、検査工程に
要する時間により製造ライン全体の製造能力が決定され
るので、被検査容器B自体の製造能力は高くなっている
にも拘らず検査工程を含む製造ライン全体の製造能力と
しては一定になってしまうのである。
【0011】そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、そ
の目的は、被検査容器の種類毎の製造能力の差に対応し
た検査能力を有する表面検査装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、円形軌道上を移動する
ワークボトル等の被検査体の表面を検査する表面検査装
置において、前記円形軌道と同心状に設けられた傾斜カ
ム等の保持部材と、前記保持部材に保持され、前記被検
査体の検査方向に対し、前記被検査体における検査範囲
に対応した距離を移動可能で、前記円形軌道と同心状に
前記被検査体と同期して回転可能な補助アームと、前記
補助アームに設けられた前記被検査体の表面を映像化す
るボアスコープ等の撮像装置と、前記保持部材に形成さ
れ、前記補助アームの回転及び前記被検査体の検査方向
の移動をガイドする傾斜カム等の傾斜部と、前記補助ア
ームの前記被検査体の検査方向の移動距離に対応して前
記撮像装置の撮影枚数を切り換える撮影枚数切り換え手
段と、前記被検査体の検査方向の検査距離に対応して前
記被検査体の円形軌道上の移動速度を切り換える移動速
度切り換え手段と、を備え、前記被検査体における検査
範囲に対応して、前記補助アームが係合する前記傾斜部
上の位置を適時選択するように構成される。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の表面検査装置において、前記傾斜部が形成された前記
保持部材は、前記円形軌道上の検査開始位置における半
径方向の断面が、前記被検査体における検査すべき範囲
の最高部の高さに対応した高さを有し、且つ、その一辺
が前記傾斜部を形成する略三角形であるとともに、前記
傾斜部と前記検査方向に垂直な面との成す傾斜角が、前
記検査開始位置から前記円形軌道上の検査終了位置の間
において連続的に減少し、更に、前記検査終了位置にお
ける前記傾斜角が前記被検査体における検査すべき範囲
の最下部の高さに対応するように構成される。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の表面検査装置において、前記傾斜部が形成された前記
保持部材は、前記円形軌道上の検査開始位置における半
径方向の断面における前記傾斜部と前記検査方向に垂直
な面との成す傾斜角が、前記被検査体における検査すべ
き範囲の最下部の高さに対応しているとともに、前記傾
斜角が前記検査開始位置から前記円形軌道上の検査終了
位置の間において連続的に増加し、更に、前記検査終了
位置における半径方向の前記断面が、前記被検査体にお
ける検査すべき範囲の最高部の高さに対応した高さを有
し、且つ、その一辺が前記傾斜部を形成する略三角形で
あるように構成される。
【0015】請求項4に記載の発明は、円形軌道上を移
動するワークボトル等の筒状被検査体の表面を検査する
表面検査装置において、前記円形軌道と同心状に設けら
れたカム等の保持部材と、前記保持部材に保持され、前
記被検査体の検査方向に対し、前記被検査体における検
査範囲に対応した距離を移動可能で、前記円形軌道と同
心状に前記被検査体と同期して回転可能且つ伸縮可能な
補助アームと、前記補助アームに設けられた前記被検査
体の表面を映像化するボアスコープ等の撮像装置と、前
記保持部材に形成され、前記補助アームの回転及び前記
被検査体の検査方向の移動をガイドする少なくとも2つ
のカム等のガイド部と、前記補助アームの前記被検査体
の検査方向の移動距離に対応して前記撮像装置の撮影枚
数を切り換える撮影枚数切り換え手段と、前記被検査体
の検査方向の検査距離に対応して前記被検査体の円形軌
道上の移動速度を切り換える移動速度切り換え手段と、
を備え、前記被検査体における検査範囲に対応して、前
記補助アームが係合する前記ガイド部を適時選択するよ
うに構成される。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の表面検査装置において、少なくとも二つの前記ガイド
部は、その前記検査方向の高さが、前記円形軌道上の検
査開始位置において前記被検査体における検査すべき範
囲の最高部の高さに対応して前記ガイド部毎にそれぞれ
異なるとともに、前記検査開始位置から前記円形軌道上
の検査終了位置の間において連続的に減少し、更に、検
査終了位置において前記被検査体における検査すべき範
囲の最下部の高さに対応するように構成される。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項4に記載
の表面検査装置において、少なくとも二つの前記ガイド
部は、その前記検査方向の高さが、前記円形軌道上の検
査開始位置において前記被検査体における検査すべき範
囲の最下部の高さに対応した高さを有するとともに、前
記検査開始位置から前記円形軌道上の検査終了位置の間
において連続的に増加し、更に、前記検査終了位置にお
いて前記被検査体における検査すべき範囲の最高部の高
さに対応して前記ガイド部毎にそれぞれ異なるように構
成される。
【0018】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、傾斜部が形成
された保持部材は、円形軌道と同心状に設けられ、補助
アームの回転及び被検査体の検査方向の移動をガイドす
る。
【0019】被検査体の検査の際には、検査すべき被検
査体における検査範囲に対応して、円形軌道上の所定の
検査開始位置における撮像装置の高さが、当該被検査体
における検査開始の高さとなるように、補助アームを伸
縮又は交換すること等により、当該補助アームが係合す
る傾斜部の位置が選択される。
【0020】これと並行して、撮影枚数切り換え手段
は、補助アームの被検査体の検査方向(上下方向)の移
動距離に対応して撮像装置の撮影枚数を切り換える。更
に、移動速度切り換え手段は、被検査体の高さが異なる
場合にも、円形軌道上の同じ検査開始位置において実際
の検査が開始され、且つ、同じ検査終了位置において検
査が終了するように、被検査体の検査方向の検査距離に
対応して被検査体の円形軌道上の移動速度を切り換え
る。
【0021】なお、上述の撮影枚数切り換え手段及び移
動速度切り換え手段は、使用者が被検査体の検査方向の
検査距離に対応して手動で切り換えてもよいし、被検査
体の検査方向の検査距離を検出して自動的に切り換える
ようにしてもよい。
【0022】上述の各部の作用により、高さの低い(検
査範囲の狭い)被検査体(製造能力の高い被検査体)の
場合は、高さの高い被検査体に比して撮像手段の検査方
向の移動距離及び撮影枚数を少なくして被検査体の移動
速度を早くすることができ、被検査体の製造能力に対応
して検査時間を短くすることができる。
【0023】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、傾斜部が形成された保持
部材は、円形軌道上の検査開始位置における半径方向の
断面が、被検査体における検査すべき範囲の最高部の高
さに対応した高さを有し、且つ、その一辺が傾斜部を形
成する略三角形であるとともに、傾斜部と検査方向に垂
直な面との成す傾斜角が、円形軌道上の検査開始位置か
ら検査終了位置の間において連続的に減少し、更に、検
査終了位置における傾斜角が被検査体における検査すべ
き範囲の最下部の高さに対応している。
【0024】ここで、検査開始位置における半径方向の
断面である三角形の頂点の高さは、最も高い高さを有す
る被検査体における検査すべき範囲の最高部の高さに対
応しており、底辺の高さは、最も低い高さを有する被検
査体における検査すべき範囲の最高部の高さに対応して
いる。
【0025】よって、補助アームの伸縮又は交換等によ
り、円形軌道上の検査開始位置における撮像装置の高さ
を連続的且つ自由に設定できるので、より多種類の高さ
の被検査体に対応して撮像装置の移動距離を短縮し、検
査時間を短くすることができる。
【0026】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、傾斜部が形成された保持
部材は、円形軌道上の検査開始位置における半径方向の
断面における傾斜部と検査方向に垂直な面との成す傾斜
角が、被検査体における検査すべき範囲の最下部の高さ
に対応しているとともに、傾斜角が円形軌道上の検査開
始位置から検査終了位置の間において連続的に増加し、
更に、検査終了位置における半径方向の断面が、被検査
体における検査すべき範囲の最高部の高さに対応した高
さを有し、且つ、その一辺が傾斜部を形成する略三角形
とされる。
【0027】ここで、検査終了位置における半径方向の
断面である三角形の頂点の高さは、最も高い高さを有す
る被検査体における検査すべき範囲の最高部の高さに対
応しており、底辺の高さは、最も低い高さを有する被検
査体における検査すべき範囲の最高部の高さに対応して
いる。
【0028】よって、補助アームの伸縮又は交換等によ
り、円形軌道上の検査終了位置における撮像装置の高さ
を連続的且つ自由に設定できるので、より多種類の高さ
の被検査体に対応して撮像装置の移動距離を短縮し、検
査時間を短くすることができる。
【0029】請求項4に記載の発明によれば、ガイド部
が形成された保持部材は、円形軌道と同心状に設けら
れ、補助アームの回転及び被検査体の検査方向の移動を
ガイドする。
【0030】被検査体の検査の際には、検査すべき被検
査体における検査範囲に対応して、円形軌道上の所定の
検査開始位置における撮像装置の高さが、当該被検査体
における検査開始の高さとなるように、補助アームを伸
縮又は交換すること等により、当該補助アームが係合す
るガイド部が選択される。
【0031】これと並行して、撮影枚数切り換え手段
は、補助アームの被検査体の検査方向(上下方向)の移
動距離に対応して撮像装置の撮影枚数を切り換える。更
に、移動速度切り換え手段は、被検査体の高さが異なる
場合にも、円形軌道上の同じ検査開始位置において、実
際の検査が開始され、且つ、同じ検査終了位置におい
て、検査が終了するように、被検査体の検査方向の検査
距離に対応して、被検査体の円形軌道上の移動速度を切
り換える。
【0032】なお、上述の撮影枚数切り換え手段及び移
動速度切り換え手段は、使用者が被検査体の検査方向の
検査距離に対応して手動で切り換えてもよいし、被検査
体の検査方向の検査距離を検出して自動的に切り換える
ようにしてもよい。
【0033】上述の各部の作用により、高さの低い(検
査範囲の狭い)被検査体(製造能力の高い被検査体)の
場合は、高さの高い被検査体に比して撮像手段の移動距
離及び撮影枚数を少なくして被検査体の移動速度を早く
することができ、被検査体の製造能力に対応して検査時
間を短くすることができる。
【0034】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明の作用に加えて、少なくとも二つのガイド
部は、その検査方向の高さが、円形軌道上の検査開始位
置において被検査体における検査すべき範囲の最高部の
高さに対応してガイド部毎にそれぞれ異なるとともに、
円形軌道上の検査開始位置から検査終了位置の間におい
て連続的に減少し、更に、検査終了位置において被検査
体における検査すべき範囲の最下部の高さに対応してい
る。
【0035】ここで、検査開始位置におけるガイド部の
高さのうち、最も高いガイド部の高さは、最も高い高さ
を有する被検査体における検査すべき範囲の最高部の高
さに対応しており、最も低いガイド部の高さは、最も低
い高さを有する被検査体における検査すべき範囲の最高
部の高さに対応している。
【0036】よって、補助アームの伸縮又は交換等によ
り、円形軌道上の検査開始位置における撮像装置の高さ
を被検査体における検査すべき範囲の高さに対応して設
定できるので、多種類の高さの被検査体に対応して撮像
装置の移動距離を短縮し、検査時間を短くすることがで
きる。
【0037】請求項6に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明の作用に加えて、少なくとも二つのガイド
部は、その検査方向の高さが、円形軌道上の検査開始位
置において被検査体における検査すべき範囲の最下部の
高さに対応した高さを有するとともに、円形軌道上の検
査開始位置から検査終了位置の間において連続的に増加
し、更に、検査終了位置において被検査体における検査
すべき範囲の最高部の高さに対応してガイド部毎にそれ
ぞれ異なっている。
【0038】ここで、検査終了位置におけるガイド部の
高さのうち、最も高いガイド部の高さは、最も高い高さ
を有する被検査体における検査すべき範囲の最高部の高
さに対応しており、最も低いガイド部の高さは、最も低
い高さを有する被検査体における検査すべき範囲の最高
部の高さに対応している。
【0039】よって、補助アームの伸縮又は交換等によ
り、検査終了位置における撮像装置の高さを被検査体に
おける検査すべき範囲の高さに対応して設定できるの
で、多種類の高さの被検査体に対応して撮像装置の移動
距離を短縮し、検査時間を短くすることができる。
【0040】
【実施例】次に本発明に好適な実施例について図面に基
づいて説明する。 (I)全体構成 始めに、以下の各実施例に係る表面検査装置としてのロ
ータリー式表面検査装置の全体構成について図1を用い
て説明する。
【0041】図1に示すように、実施例に係るロータリ
ー式表面検査装置Sは、製造された被検査体としてのワ
ークボトルBを搬送する搬送コンベア10と、搬送コン
ベア10の搬送速度を後述の回転検査台15の回転速度
に同期させ、搬送されたワークボトルBを回転検査台1
5に移送する入口スターホイル11と、後述の回転検査
台15を回転させるとともに、使用者が操作する移動速
度切り換え手段としての回転速度切り換え装置Rにより
回転数を変化させることが可能な図示しない回転モータ
を内蔵し、且つ、基台カム12が固定された基台13
と、ワークボトルBを支柱14を中心とした円形軌道上
を搬送する回転検査台15と、一端にカムフォロワ16
が設けられ、回転検査台15の回転に伴い基台カム12
に沿って上下動することによりワークボトルBを回転検
査台15上に載置するシャフト17と、回転検査台15
に垂直に固定され、後述のボトルモータ19及び撮像装
置Tの上下動をガイドするガイドバー18と、回転検査
台15の回転に伴い、ガイドバー18に沿って上下動す
ることにより回転検査台15上に移送されたワークボト
ルBを把持し、ワークボトルB自身を自転させるボトル
モータ19と、ワークボトルBに挿入されるボアスコー
プ20、CCD(Charge Coupled Device )カメラ21
及びライト22を含む撮像装置Tを後述のカムKに沿っ
て上下動させるために撮像装置TとカムKを連接する補
助アーム23と、支柱14と同心状に固定され、回転検
査台15の回転に伴い補助アーム22の回転及び上下動
をガイドする支柱14を中心とする円形の保持部材とし
てのカムKと、ガイドバー18により撮像装置T及びボ
トルモータ19を支持するとともに回転検査台15の回
転に同期して支柱14の周りを回転する回転盤24と、
複数のCCDカメラ21からの検査映像を集中し、映像
信号の選択を行うカメラセレクタ25と、検査映像の映
像信号を変調する変調部26Aと、これらの変調信号を
混合するミキサ26Bと、ワークボトルBの高さに対応
して一の撮像装置Tにおける検査のための撮影枚数を切
り換えるために使用者が操作する撮影枚数切り換え手段
としての撮影枚数切り換え装置27と、回転するミキサ
26Bからの変調信号を固定されている復調部30Aに
伝送するためのアンテナ部28と、復調した映像信号に
基づいて不良品であるワークボトルBを検出する映像処
理部30Bと、ロータリー式表面検査装置S全体を制御
する制御部29と、により構成されている。
【0042】なお、実際には、図1に示すロータリー式
表面検査装置Sは、上記の構成の他に、表面検査の終了
したワークボトルBを次の梱包等の工程に移送するため
の搬送コンベア及び表面検査の終了したワークボトルB
を回転検査台15から当該搬送コンベアに移送するため
の出口スターホイル等を備えているが説明の簡略化のた
めに図1には図示していない。
【0043】次に、動作の概略を説明する。搬送コンベ
ア10により搬送されたワークボトルBは、入口スター
ホイル11により回転検査台15の回転速度に同期させ
られ、基台カム12に沿ったシャフト17の下降動作に
より回転検査台15の所定位置に載置される。
【0044】これと並行して、ボトルモータ19がガイ
ドバー18に沿って下降し、ワークボトルBを把持する
とともに回転(自転)させる。このとき、回転検査台1
5が支柱14の周りを回転するため、ワークボトルBも
自転しつつ支柱14を中心として回転(公転)すること
となる。なお、ワークボトルBの公転速度は、使用者が
回転速度切り換え装置Rを操作することにより、ワーク
ボトルBにおける検査範囲の距離に対応して変更され
る。
【0045】次に、ワークボトルBが自転を開始する
と、カムKに沿った補助アーム23の下降動作により撮
像装置Tが下降し、ボアスコープ20がワークボトルB
に挿入されてワークボトルBの表面(内面)検査が開始
される。この際、カムKに沿って撮像装置Tが下降する
とともに、ワークボトルBが自転するので、ワークボト
ルBの表面(内面)全体が検査される。更に、この検査
は、ワークボトルBが支柱14の周りを約半周(180
゜)回転する間に完了される。また、一の撮像装置Tに
おける検査のための撮影枚数は、撮影枚数切り換え装置
27を使用者が切り換えることによりワークボトルBに
おける検査範囲の距離に対応して切り換えられる。
【0046】各撮像装置Tからの検査映像は、カメラセ
レクタ25、変調部26A、ミキサ26B及びアンテナ
28を介して復調部30A及び映像処理部30Bに伝送
され、ワークボトルBの表面の異物等が検出され、これ
に基づき、表面検査終了後に外部の排出装置により不良
品としてのワークボトルBが排出される。
【0047】なお、上述の構成及び以下の各実施例にお
いては、ワークボトルBの公転速度及び撮像装置Tの撮
影枚数は、それぞれ回転速度切り換え装置R及び撮影枚
数切り換え装置27を使用者が操作することにより切り
換えるようにしたが、これに限られるものではなく、ワ
ークボトルBにおける検査範囲の距離を検出して自動的
に切り換えるようにしてもよい。 (II)第1実施例 次に、請求項1乃至請求項3に記載の発明に対応する第
1の実施例について、図1乃至図4を用いて説明する。
【0048】始めに、第1実施例のロータリー式表面検
査装置S1 の構成について、図2を用いて説明する。な
お、図2においては、説明の簡略化のため、一の撮像装
置Tに関連する部分のみを示している。
【0049】第1実施例においては、図1におけるカム
Kが、図2に符号KNで示すように、断面形状が直角三
角形である傾斜カムKNとされる。そして、傾斜部とし
ての三角形の一辺(斜辺)上に補助アーム23が保持さ
れる。
【0050】次に、傾斜カムKNの断面形状と、回転検
査台15上の検査位置の関係について、図2及び図3を
用いて説明する。なお、図3においては、実際の表面検
査は、図3中符号PB の位置から符号PD の位置までワ
ークボトルBが移動する間に行われる。
【0051】図3に示すように、傾斜カムKNの断面
は、検査開始位置である符号PB の位置で最も傾斜部の
傾斜が急峻とされ、検査終了位置である符号PD の位置
では、傾斜部は水平とされる。そして、符号PB の位置
から符号PD の位置までの間においては、その傾斜角
(図3中符号α)が単調且つ連続的に減少し、符号PD
の位置においては零となるようにされる。但し、符号P
D の位置における傾斜角αの値は、本実施例においては
零としているが、これに限られるものではなく、各高さ
のワークボトルBにおける検査すべき範囲の最下部の高
さに対応していればよい。
【0052】検査実施時においては、使用者により、検
査すべきワークボトルBにおける検査すべき範囲の高さ
に対応して補助アーム23の長さが切り換えられ、傾斜
カムKNの傾斜部上の対応する位置(図2又は図3符号
a、b又はc参照)に係合される。そして、回転検査台
15の回転に伴い傾斜カムKNの傾斜部上の係合された
位置(図2又は図3符号a、b又はc参照)に沿って支
柱14を中心に補助アーム23が回転移動しつつ下降
し、検査が行われる。
【0053】より具体的には、例えば、高さの高い(撮
像装置Tの検査方向(上下方向)の移動距離が長い)ワ
ークボトルBを検査する場合には、図2又は図3符号c
の位置に補助アーム23が係合され、回転検査台15の
回転に伴い傾斜カムKNの傾斜部上の符号cの位置上を
支柱14を中心に回転移動しつつ、下降し、検査が行わ
れる。また、高さの低い(撮像装置Tの検査方向(上下
方向)の移動距離が短い)ワークボトルBを検査する場
合には、図2又は図3符号aの位置に補助アーム23が
係合され、同様に傾斜カムKNの傾斜部上の符号aの位
置上を支柱14を中心に回転移動しつつ下降し、検査が
行われる。このとき、ガイドバー18が回転検査台15
及び回転盤24に固定されており、かつ、検査中は補助
アーム23の長さは一定なので、例えば、補助アーム2
3が符号cの位置に係合されたときでも検査中に傾斜部
を滑り落ちることはなく、符号cの位置上を移動する。
【0054】ここで、図3符号PD の位置における傾斜
カムKNの上面の回転検査台からの高さは、検査終了時
におけるボアスコープ20の下端の回転検査台15から
の高さ(ワークボトルBにおける検査すべき範囲の高さ
に拘らず一定である。)に対応して、ボアスコープ20
の下端がワークボトルBの内面底部に接触しないように
設定される。
【0055】更に、検査開始位置(図3符号PB )にお
ける傾斜角αの大きさは、検査開始位置から検査終了位
置までにおける補助アーム23の検査方向(上下方向)
の移動距離がそれぞれの(高さの異なる)ワークボトル
Bにおける検査すべき距離に対応するように設定され
る。より具体的には、例えば、高さの高いワークボトル
Bを検査する場合には、図2又は図3の傾斜カムKN上
の符号cの位置における回転に伴う補助アーム23の検
査方向(上下方向)の移動距離(検査開始位置から検査
終了位置までにおける検査方向(上下方向)の移動距
離)が検査すべきワークボトルBの検査距離に等しいよ
うに設定される。
【0056】次に、図3符号PD の位置からワークボト
ルBの排出位置である符号PE の位置までの間において
は、ボアスコープ20をワークボトルBから取り出すた
めに、撮像装置Tを上昇させるべく傾斜カムKNの傾斜
角αは漸次増加し、符号PEの位置においてボアスコー
プ20がワークボトルBから完全に取りだされるように
される。そして、符号PE の位置において、ワークボト
ルBが出口スターホイル40に移送され、排出される。
【0057】ワークボトルBを排出後の図3符号PE
位置から図3符号PB の位置までの間については、次に
ロータリー式表面検査装置S1 に導入されるワークボト
ルBに備えて、撮像装置Tの高さを図3符号PE の位置
の高さのまま保持すべく、傾斜カムKNの傾斜角αの大
きさは変化しない。
【0058】次に、第1実施例における傾斜カムKNと
補助アーム23との係合位置と回転検査台15の回転に
伴う補助アーム23の移動の軌跡について図4を用いて
説明する。なお、図4における符号PA 乃至PE 及び符
号PO は、図3における符号PA 乃至PE 及び符号PO
に対応している。
【0059】図4に示すように、傾斜カムKN上の符号
cの位置に補助アーム23を係合した場合には、高さの
高いワークボトルBに対応して撮像装置Tの検査方向
(上下方向)の移動距離が最も大きくなっている。ま
た、符号aの位置に補助アーム23を係合した場合に
は、高さの低いワークボトルBに対応して撮像装置Tの
移動距離も小さくなっている。このとき、補助アーム2
3の長さは任意に設定できるので、傾斜カムKNが保持
できる範囲で補助アーム23の検査方向の移動距離が任
意に設定できることとなり、傾斜カムKNが保持できる
範囲で任意の高さのワークボトルBに対応して表面検査
を行うことができる。
【0060】また、図4に示すように、第1実施例のロ
ータリー式表面検査装置S1 においては、ワークボトル
Bにおける検査すべき範囲の高さに対応して撮像装置T
の検査方向の移動距離及び撮影枚数が切り換えられる
(撮像枚数に関しては、ワークボトルBの高さが高いほ
ど多く設定されることとなる)ので、ワークボトルBに
おける検査すべき範囲の高さに拘らず、図4符号PB
ら図4符号PD の間が有効な検査領域とされる。従っ
て、ワークボトルBの高さが低く、撮影枚数が少なくて
すむ場合には、回転速度切り換え装置Rを操作すること
により回転検査台15の回転速度を増加し、検査時間を
短くすることができる。
【0061】以上説明したように、第1実施例のロータ
リー式表面検査装置S1 によれば、補助アーム23が係
合するカムKを傾斜カムKNとし、その傾斜角αを検査
範囲において単調且つ連続的に減少するようにしてワー
クボトルBにおける検査すべき範囲の高さに対応して撮
像装置Tの移動距離を切り換えることができようにし、
さらに、ワークボトルBにおける検査すべき範囲の高さ
に対応して一種類のワークボトルBに対する撮像装置T
の撮影枚数及び回転検査台15の回転速度を切り換える
ようにしたので、高さの低いワークボトルB(製造能力
の高いワークボトルB)の場合は、高さの高いワークボ
トルBに比してワークボトルBの公転(移動)速度を早
くすることができ、ワークボトルBの製造能力に対応し
て検査時間を短くすることができる。
【0062】なお、上述の第1実施例においては、撮像
装置Tが下降しつつ表面検査を行うこととしたが、これ
に限られるものではなく、検査開始位置PB から検査終
了位置PD までの間において、傾斜角αを単調且つ連続
的に増加するようにして、撮像装置Tが上昇しつつ表面
検査を行うようにしてもよい。この場合には、ワークボ
トルBが回転検査台15に載置され、ボトルモータ19
により把持された後、ボアスコープ20が当該ワークボ
トルBにおける検査すべき範囲の最下点まで一旦下降
し、その後検査を開始することとなる。 (III )第2実施例 次に、請求項4乃至請求項6に記載の発明に対応する第
2の実施例について図5乃至図7を用いて説明する。
【0063】上述の第1実施例においては、図1におけ
るカムKが傾斜角αの傾斜部を有する傾斜カムKNとさ
れたが、本第2実施例においては、3つのガイド部50
乃至52を有する段カムKDとされる。
【0064】また、図5乃至図7において、第1実施例
と同様の部材等については、同様の部材番号を付し、細
部の説明は省略する。始めに、第2実施例のロータリー
式表面検査装置S2 の構成について、図5を用いて説明
する。
【0065】第2実施例においては、図5の段カムKD
上のガイド部50乃至52のいずれか一のガイド部に補
助アーム23が係合される。次に、段カムKDの断面形
状と、回転検査台15上の検査位置の関係について、図
5及び図6を用いて説明する。
【0066】図6に示すように、段カムKDの断面は、
各ガイド部50乃至52の回転検査台15からの高さが
検査開始位置である符号PB の位置で最も高くされ、検
査終了位置である符号PD の位置では、最も低くされ
る。そして、符号PB の位置から符号PD の位置までの
間においては、それぞれのガイド部50乃至52の高さ
が単調且つ連続的に減少される。更に、符号PD の位置
においては、各ガイド部50乃至52の高さは同一とさ
れる。但し、符号PD の位置における各ガイド部50乃
至52の高さは、本実施例においては同一としている
が、これに限られるものではなく、各高さのワークボト
ルBにおける検査すべき範囲の最下部の高さに対応して
いればよい。
【0067】検査実施時においては、使用者により、検
査すべきワークボトルBにおける検査すべき範囲の高さ
に対応して補助アーム23の長さが切り換えられ、段カ
ムKD上の対応するガイド部50、51又は52のうち
のいずれか一のガイド部に係合される。そして、回転検
査台15の回転に伴い係合されたガイド部50、51又
は52に沿って支柱14を中心に補助アーム23が回転
移動しつつ下降し、検査が行われる。
【0068】より具体的には、例えば、高さの高いワー
クボトルBを検査する場合には、ガイド部52に補助ア
ーム23が係合され、回転検査台15の回転に伴いガイ
ド部52上を支柱14を中心に回転移動しつつ、下降
し、検査が行われる。また、高さの低いワークボトルB
を検査する場合には、ガイド部50に補助アーム23が
係合され、同様に段カムKDのガイド部50上を支柱1
4を中心に回転移動しつつ、下降し、検査が行われる。
ここで、図6符号PD の位置におけるガイド部50乃至
52の回転検査台からの高さは、第1実施例と同様に、
検査終了時におけるボアスコープ20の下端の回転検査
台15からの高さ(ワークボトルBにおける検査すべき
範囲の高さに拘らず一定である。)に対応して、ボアス
コープ20の下端がワークボトルBの内面底部に接触し
ないように設定される。更に、検査開始位置(図6符号
B )における各ガイド部50乃至52の回転検査台1
5からの高さは、検査開始位置から検査終了位置までに
おける補助アーム23の検査方向(上下方向)の移動距
離がそれぞれの(高さの異なる)ワークボトルBにおけ
る検査すべき距離に対応するように設定される。より具
体的には、例えば、高さの高いワークボトルBを検査す
る場合には、ガイド部52の位置における回転に伴う補
助アーム23の検査方向(上下方向)の移動距離(検査
開始位置から検査終了位置までにおける検査方向(上下
方向)の移動距離)が検査すべきワークボトルBの検査
距離に等しいように設定される。
【0069】次に、図6符号PD の位置からワークボト
ルBの排出位置である符号PE の位置までの間において
は、ボアスコープ20をワークボトルBから取り出すた
めに、撮像装置Tを上昇させるべく各ガイド部50乃至
52の高さは漸次増加し、符号PE の位置においてボア
スコープ20がワークボトルBから完全に取り出される
ようにされる。そして、符号PE の位置において、ワー
クボトルBが出口スターホイル40に移送され、排出さ
れる。
【0070】ワークボトルBを排出後の図6符号PE
位置から図6符号PB の位置までの間については、次に
ロータリー式表面検査装置S2 に導入されるワークボト
ルBに備えて、撮像装置Tの高さを図6符号PE の位置
の高さのまま保持すべく、各ガイド部50乃至52の高
さは変化しない。
【0071】次に、第2実施例における段カムKDと補
助アーム23の係合位置と回転検査台15の回転に伴う
補助アーム23の移動の軌跡について図7を用いて説明
する。なお、図7における符号PA 乃至PE 及び符号P
O は、図6における符号PA乃至PE 及び符号PO に対
応している。
【0072】図7に示すように、ガイド部52に補助ア
ーム23を係合した場合には、高さの高いワークボトル
Bに対応して撮像装置Tの検査方向(上下方向)の移動
距離が最も大きくなっている。また、ガイド部50に補
助アーム23を係合した場合には、高さの低いワークボ
トルBに対応して撮像装置Tの移動距離も小さくなって
いる。
【0073】また、図7に示すように、第2実施例のロ
ータリー式表面検査装置S2 においては、第1実施例と
同様に、ワークボトルBにおける検査すべき範囲の高さ
に対応して撮像装置Tの検査方向の移動距離及び撮影枚
数が切り換えられる(撮像枚数に関しては第1実施例と
同様である。)ので、ワークボトルBにおける検査すべ
き範囲の高さに拘らず、図7符号PB の位置から図7符
号PD の位置までの間が有効な検査領域とされる。従っ
て、ワークボトルBの高さが低く、撮影枚数が少なくて
すむ場合には、回転速度切り換え装置Rを操作すること
により回転検査台15の回転速度を増加し、検査時間を
短くすることができる。
【0074】以上説明したように、第2実施例のロータ
リー式表面検査装置S2 による場合には、補助アーム2
3が係合するカムKを段カムKDとし、ガイド部50乃
至52の高さを検査範囲において単調且つ連続的に減少
するようにしてワークボトルBにおける検査すべき範囲
の高さに対応して撮像装置Tの移動距離を切り換えるこ
とができようにし、さらに、ワークボトルBにおける検
査すべき範囲の高さに対応して一種類のワークボトルB
に対する撮影枚数及び回転検査台15の回転速度を切り
換えるようにしたので、第1実施例と同様に、高さの低
いワークボトルB(製造能力の高いワークボトルB)の
場合は、高さの高いワークボトルBに比してワークボト
ルBの移動速度を早くすることができ、ワークボトルB
の製造能力に対応して検査時間を短くすることができ
る。
【0075】なお、上述の第2実施例においては、撮像
装置Tが下降しつつ表面検査を行うこととしたが、これ
に限られるものではなく、第1実施例と同様に、検査開
始位置PB から検査終了位置PD までの間において、各
ガイド部50乃至52の高さを単調且つ連続的に増加す
るようにして、撮像装置Tが上昇しつつ表面検査を行う
ようにしてもよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、被検査体における検査すべき範囲の高さ
に対応して、撮像手段の検査方向の移動距離及び撮影枚
数並びに被検査体の移動速度を変化させることができる
ので、被検査体の製造能力に対応して検査時間を短くす
ることができる。
【0077】従って、製造能力に比して検査能力が低い
ことにより、検査工程において被検査体が滞ることがな
くなり、製造工程全体を効率化、高速化することができ
る。請求項2又は請求項3に記載の発明によれば、請求
項1に記載の発明の効果に加えて、撮像手段の検査方向
の移動距離を連続的且つ自由に設定できるので、より他
種類の高さの被検査体に対応して撮像装置の移動距離を
短縮し、検査時間を短くすることができる。
【0078】請求項4に記載の発明によれば、被検査体
における検査すべき範囲の高さに対応して、撮像手段の
検査方向の移動距離及び撮影枚数並びに被検査体の移動
速度を変化させることができるので、被検査体の製造能
力に対応して検査時間を短くすることができる。
【0079】従って、製造能力に比して検査能力が低い
ことにより、検査工程において被検査体が滞ることがな
くなり、製造工程全体を効率化、高速化することができ
る。請求項5及び請求項6に記載の発明によれば、請求
項3に記載の発明の効果に加えて、撮像手段の検査方向
の移動距離及び撮影枚数並びに被検査体の移動速度を、
被検査体における検査すべき範囲の高さに対応して設定
できるので、より他種類の高さの被検査体に対応して撮
像装置の移動距離を短縮し、検査時間を短くすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のロータリー式表面検査装置の説明図で
ある。
【図2】第1実施例のロータリー式表面検査装置の部分
断面図である。
【図3】第1実施例における検査位置と傾斜カムの断面
の関係を示す図である。
【図4】第1実施例における傾斜カムKNと補助アーム
23の係合位置と補助アーム23の軌跡との関係を示す
図であり、(a)は傾斜カムKN上の符号cの位置に補
助アーム23を係合させた場合の軌跡であり、(b)は
傾斜カムKN上の符号bの位置に補助アーム23を係合
させた場合の軌跡であり、(c)は傾斜カムKN上の符
号aの位置に補助アーム23を係合させた場合の軌跡で
あり、(d)は回転検査台上の各位置における傾斜カム
KNの断面図である。
【図5】第2実施例のロータリー式表面検査装置の部分
断面図である。
【図6】第2実施例における検査位置と段カムの断面の
関係を示す図である。
【図7】第2実施例における段カムKDと補助アーム2
3の係合位置と補助アーム23の軌跡との関係を示す図
であり、(a)はガイド部52に補助アーム23を係合
させた場合の軌跡であり、(b)はガイド部51に補助
アーム23を係合させた場合の軌跡であり、(c)はガ
イド部50に補助アーム23を係合させた場合の軌跡で
あり、(d)は回転検査台上の各位置における段カムK
Dの断面図である。
【図8】ロータリー式表面検査装置の構成を示す図であ
る。
【図9】高さの異なる被検査容器に対する表面検査の有
効範囲を示す図である。
【図10】従来技術における高さの異なる被検査容器に
対する製造能力と、検査能力との関係を示す表図であ
る。
【符号の説明】
10、H…搬送コンベア 11、101…入口スターホイル 12…基台カム 13…基台 14…支柱 15…回転検査台 16…カムフォロア 17…シャフト 18…ガイドバー 19…ボトルモータ 20…ボアスコープ 21…CCDカメラ 22…ライト 23…補助アーム 24…回転盤 25…カメラセレクタ 26A…変調部 26B…ミキサ 27…撮影枚数切換装置 28…アンテナ部 29…制御部 30A…復調部 30B…映像処理部 31…回転モータ 40、103…出口スターホイル 50、51、52…ガイド部 102…回転台 B…ワークボトル(被検査容器) K…カム KN…傾斜カム KD…段カム R…回転速度切換装置 T…撮像装置 100、S、S1 、S2 …ロータリー式表面検査装置 a、b、c…傾斜カム上の補助アームの係合位置 α…傾斜角

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形軌道上を移動する被検査体の表面を
    検査する表面検査装置において、 前記円形軌道と同心状に設けられた保持部材と、 前記保持部材に保持され、前記被検査体の検査方向に対
    し、前記被検査体における検査範囲に対応した距離を移
    動可能で、前記円形軌道と同心状に前記被検査体と同期
    して回転可能な補助アームと、 前記補助アームに設けられた前記被検査体の表面を映像
    化する撮像装置と、 前記保持部材に形成され、前記補助アームの回転及び前
    記被検査体の検査方向の移動をガイドする傾斜部と、 前記補助アームの前記被検査体の検査方向の移動距離に
    対応して前記撮像装置の撮影枚数を切り換える撮影枚数
    切り換え手段と、 前記被検査体の検査方向の検査距離に対応して前記被検
    査体の円形軌道上の移動速度を切り換える移動速度切り
    換え手段と、を備え、 前記被検査体における検査範囲に対応して、前記補助ア
    ームが係合する前記傾斜部上の位置を選択することを特
    徴とする表面検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の表面検査装置におい
    て、 前記傾斜部が形成された前記保持部材は、前記円形軌道
    上の検査開始位置における半径方向の断面が、前記被検
    査体における検査すべき範囲の最高部の高さに対応した
    高さを有し、且つ、その一辺が前記傾斜部を形成する略
    三角形であるとともに、前記傾斜部と前記検査方向に垂
    直な面との成す傾斜角が、前記検査開始位置から前記円
    形軌道上の検査終了位置の間において連続的に減少し、
    更に、前記検査終了位置における前記傾斜角が前記被検
    査体における検査すべき範囲の最下部の高さに対応して
    いることを特徴とする表面検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の表面検査装置におい
    て、 前記傾斜部が形成された前記保持部材は、前記円形軌道
    上の検査開始位置における半径方向の断面における前記
    傾斜部と前記検査方向に垂直な面との成す傾斜角が、前
    記被検査体における検査すべき範囲の最下部の高さに対
    応しているとともに、前記傾斜角が前記検査開始位置か
    ら前記円形軌道上の検査終了位置の間において連続的に
    増加し、更に、前記検査終了位置における半径方向の前
    記断面が、前記被検査体における検査すべき範囲の最高
    部の高さに対応した高さを有し、且つ、その一辺が前記
    傾斜部を形成する略三角形であることを特徴とする表面
    検査装置。
  4. 【請求項4】 円形軌道上を移動する被検査体の表面を
    検査する表面検査装置において、 前記円形軌道と同心状に設けられた保持部材と、 前記保持部材に保持され、前記被検査体の検査方向に対
    し、前記被検査体における検査範囲に対応した距離を移
    動可能で、前記円形軌道と同心状に前記被検査体と同期
    して回転可能な補助アームと、 前記補助アームに設けられた前記被検査体の表面を映像
    化する撮像装置と、 前記保持部材に形成され、前記補助アームの回転及び前
    記被検査体の検査方向の移動をガイドする少なくとも2
    つのガイド部と、 前記補助アームの前記被検査体の検査方向の移動距離に
    対応して前記撮像装置の撮影枚数を切り換える撮影枚数
    切り換え手段と、 前記被検査体の検査方向の検査距離に対応して前記被検
    査体の円形軌道上の移動速度を切り換える移動速度切り
    換え手段と、を備え、 前記被検査体における検査範囲に対応して、前記補助ア
    ームが係合する前記ガイド部を選択することを特徴とす
    る表面検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の表面検査装置におい
    て、 少なくとも二つの前記ガイド部は、その前記検査方向の
    高さが、前記円形軌道上の検査開始位置において前記被
    検査体における検査すべき範囲の最高部の高さに対応し
    て前記ガイド部毎にそれぞれ異なるとともに、前記検査
    開始位置から前記円形軌道上の検査終了位置の間におい
    て連続的に減少し、更に、検査終了位置において前記被
    検査体における検査すべき範囲の最下部の高さに対応し
    ていることを特徴とする表面検査装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の表面検査装置におい
    て、 少なくとも二つの前記ガイド部は、その前記検査方向の
    高さが、前記円形軌道上の検査開始位置において前記被
    検査体における検査すべき範囲の最下部の高さに対応し
    た高さを有するとともに、前記検査開始位置から前記円
    形軌道上の検査終了位置の間において連続的に増加し、
    更に、前記検査終了位置において前記被検査体における
    検査すべき範囲の最高部の高さに対応して前記ガイド部
    毎にそれぞれ異なっていることを特徴とする表面検査装
    置。
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