JP3330174B2 - 環状品の外周面検査装置 - Google Patents

環状品の外周面検査装置

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JP3330174B2
JP3330174B2 JP02128093A JP2128093A JP3330174B2 JP 3330174 B2 JP3330174 B2 JP 3330174B2 JP 02128093 A JP02128093 A JP 02128093A JP 2128093 A JP2128093 A JP 2128093A JP 3330174 B2 JP3330174 B2 JP 3330174B2
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敏晴 向井
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株式会社アステムエンジニアリング
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピストンリング等環状
品の外周面の検査を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のピストンリングにおいては、
製造後に外周面の検査、例えばシリンダライナとの当り
面の幅の大きさや疵の有無等の検査が行われる。従来、
かかる検査を自動的に行う装置としては、複数枚のピス
トンリングを上下方向に積み重ねて支持したものから、
一番下に位置する環状品を抜き出して所定の検査位置に
セットし、外周面をカメラで撮像して検査を行い、正常
品と不良品とを振り分けて、搬送するようにしたものが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のピストンリング等の環状品の検査装置におい
ては、多数枚重ねられた環状品から一枚のみを抜き出し
て、所定の検査位置まで移動する必要があるため、その
ための機構が複雑でコスト高につき、スペースも大型化
し、工程数も抜き出しと移動という2工程を要する等の
問題を有していた。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
なされたもので、機構が簡易化されて製造コストの低減
及び信頼性の向上を図ることができ、スペースも縮小さ
れて小型化を促進でき、しかも工程数も削減されてラン
ニングコストも低減できるようにした環状品の検査装置
を提供することを目的とする。
【0005】このため、本発明にかかる環状品検査装置
は、外周面の検査が行われる複数の環状品を上下方向に
積み重ねて支持する支持手段と、前記支持手段に支持さ
れた最上位置にある環状品の外周面からの反射光を受光
しつつ環状品の軸周りに回転する受光部と、該受光部で
受光された環状品外周面の反射光像を撮像する撮像部と
からなり、該撮像部で撮像された撮像を、環状品正常状
態での判定用撮像データと比較しつつ環状品外周面を検
査する検査手段と、前記検査手段による検査を終了する
毎に検査された環状品を検査結果の正否に応じて異なる
位置に搬送する搬送手段と、最上の環状品が前記検査手
段により検査される所定の高さ位置に位置するように、
前記支持手段を環状品1個分ずつ押し上げる押上手段
と、を含んで構成した。
【0006】
【作用】支持手段に上下方向に積み重ねて支持された複
数の環状品のうち、最上の環状品が押上手段により所定
の検査位置にセットされる。前記セット状態で検査手段
の受光部が環状品の軸周りに回転しつつ、最上の環状品
の外周面の反射光を受光し、該受光された環状品外周面
の反射光像がCCD等の撮像部により撮像される。
【0007】該撮像により検査された環状品は正否に応
じて異なる位置に排出され、次の環状品を検査するた
め、押上手段により支持手段が環状品1個分押し上げら
れる。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は正面図,図2は右側面図を示す。図におい
て、支持台1の上面中央部には、横断面V型の2本のガ
イド2,3が、角部を対向させて立設され、正面手前側
のガイド2は、下端部が手前側に回動自由にブラケット
4を介して支持されている。
【0009】そして、例えば角柱に複数1セット分の環
状品としてのピストンリングPを差し込み、合口部分が
角柱の上側の角部に跨がって位置決めした状態で、前記
手前側に倒された状態のガイド2 (図2の鎖線で示す状
態) 上に置いて角柱を抜き取り、ガイド2を垂直に起こ
すと、該1セット分のピストンリングPが下端を後述す
るリフタ5の上端部5aに支持された状態で上下に積み
重ねられ、2つのガイド2,3に直径方向両側を挟まれ
て位置規制される。これら支持台1と2つのガイド2,
3とで支持手段が構成される。尚、ガイド2の下端にピ
ストンリングPを支持するストッパを設ける構成として
もよい。
【0010】前記支持台1のピストンリングP中心軸の
下方には、押上手段としてのリフタ5が内蔵されてい
る。リフタ5は、上端部5aが下端のピストンリングP
を支持しつつピストンリングPを1個分ずつ上方に押し
上げて、最上のピストンリングPが所定の検査位置にセ
ットされるように駆動制御される。ガイド2,3の上方
には、CCD等を含む撮像部6Aと回転光学系で構成さ
れる受光部6Bとを一体化した検査手段としてのカメラ
装置6が配設されている。該カメラ装置6は、支持台1
に立設されたアーム7の上端部に前記ピストンリングP
と同一軸周り回転自由に吊下支持され、上端部周壁に固
定されたギア6aが前記アーム7にカメラ装置6と隣接
して装着された駆動モータ8の駆動軸に固定されたギア
8aと噛み合い、該駆動モータ8を駆動することにより
カメラ装置6が軸周りに回転駆動されるようになってい
る。
【0011】前記受光部6Bは、例えば図3に示すよう
に所定位置にセットされた最上のピストンリングPの外
周面に対向する第1のミラー61と、該第1のミラー61で
反射された光を順次反射してピストンリングP中心軸上
方に位置する撮像部6Aに導くための第2,第3のミラ
ー62,63とを備えて構成され、撮像部6Aと共に、軸周
りに1回転することにより、ピストンリングP外周面を
撮像部6Aに撮像して検査できるようになっている。
尚、適宜レンズ系を介在する構成であってもよい。
【0012】また、前記アーム7の両側壁に分岐アーム
9,10を介して正常品搬送用のエアシリンダ11と不良品
排出用のエアシリンダ12とが水平方向に対向して配設さ
れている。これらエアシリンダ11,12の夫々ピストンリ
ングPのセット位置を挟んで反対側の下方には、夫々正
常品搬送用のスタッカー13と不良品排出用のシュート14
が配設されている。
【0013】そして、正常品搬送用のエアシリンダ11
は、ロッド11aが図1で右方向に伸長して最上位置にセ
ットされている検査済みのピストンリングPを右方向に
移動させることにより、落下するピストンリングPを角
柱状のスタッカー13に嵌め込んで順次吊り下げ支持さ
せ、一方、不良品排出用のエアシリンダ12は、ロッド12
aが図1で左方向に伸長して検査済みのピストンリング
Pを左方向に移動させることにより、シュート14に落下
させて外部に排出するようになっている。
【0014】これら、リフタ5,駆動モータ8,カメラ
装置6,エアシリンダ11,12の各駆動は支持台1に内蔵
された制御回路15からの制御信号に応じてシーケンス制
御される。尚、前記の他、検査されるピストンリングの
大きさに応じてガイド2,3を移動させて相互距離を変
えたりする調整ハンドル16が装着されている。
【0015】前記制御回路15による一連の制御動作を図
4に示したフローチャートに従って説明する。ステップ
(図ではSと記す。以下同様) 1では、リフタ5の上に
ピストンリングPが支持されているか否かを判別する。
ステップ1で支持されていると判別された場合は、ステ
ップ2へ進み、リフタ5を駆動してピストンリングPを
押し上げ、最上のピストンリングP1個分のみが前記ガ
イド2,3より上方に突出して所定の検査位置にセット
されるように制御する。
【0016】ステップ3では、駆動モータ8を駆動して
カメラ装置6を軸周りに1回転回すと同時に撮像部6A
で最上のピストンリングPの外周面の反射光像を全周に
わたって撮像する。ステップ4では、撮像結果に基づい
て、シリンダライナとの当り面の幅の大きさや疵の有無
等の検査が行い、正常品と不良品とを判別する。
【0017】ステップ4で正常品と判別された場合には
ステップ5へ進み、エアシリンダ11を駆動して、最上の
ピストンリングPを検査位置から押し出しスタッカー13
に支持させる。また、ステップ4で不良品と判別された
場合にはステップ6へ進み、エアシリンダ12を駆動し
て、最上のピストンリングPを検査位置から押し出しシ
ュート14を介して外部に排出する。
【0018】このようにして1個のピストンリングPの
検査を終了すると、ステップ1へ戻って次のピストンリ
ングPの検査工程に移る。そして、1セット分全てのピ
ストンリングPについて検査を終了すると、ステップ1
の判定がNOとなってステップ7へ進み、自動停止す
る。かかる構成とすれば、ピストンリングPを積み重ね
たままの状態でピストンリングPを1個ずつ検査するこ
とができるため、ピストンリングPの抜き取り,移動さ
せる複雑な機構が無くなって、機構が簡易化されること
により、製造コストを低減できると共に、装置を小型化
できる。また、工程数を減らせるので、能率化が促進さ
れ、ランニングコストも低減できる。
【0019】また、積み重ねた重量大のピストンリング
Pを回転させることなく、それより軽量なカメラ装置
(検査手段) 側を回転させればよいため、遠心力でピス
トンリングPがずれたりするようなこともなく安定して
いるので信頼性に優れると共に、駆動力も軽減でき、駆
動装置の小型化,低コスト化も促進される。尚、本実施
例では、カメラ装置の中で重量の大きな割合を占める撮
像部6A部分は中心軸をピストンリングPの中心軸に一
致させて回転 (自転) させ、軽量な受光部6Aを偏心さ
せて回転 (公転) させるようにしたため、慣性力 (遠心
力)を可及的に軽減でき、撮像の振れが小さく安定した
撮像性能を確保できる。
【0020】また回転光学系は、実施例のようにミラー
系 (+レンズ系) に限られず、プリズム等、光路を変更
するものであれば、各種のものが採用できることは勿論
である。ただし、本発明は、カメラ装置全体を環状品外
周の外側に対向させて回転 (公転) させるものを含むも
のであり、特に、環状品の直径方向を挟んで一対のカメ
ラ装置を対向して配設する構成とする等の工夫により、
遠心力を相殺して振れを無くせると同時に、カメラ装置
の半周の回転で環状品全周の撮像を行うようにして能率
化を促進することも可能である。
【0021】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、環状品を複数積み重ねられた状態のまま1個ずつ持
ち上げて検査する構成としたため、機構の簡易化による
製造コストの低減,信頼性の向上、スペース縮小による
小型化の促進、工程数の削減によるランニングコストの
低減等、種々の優れた特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るピストンリング外周面
検査装置の正面図
【図2】同じく右側面図
【図3】同じく受光部の一例を示す概略断面図
【図4】同じく一連の制御を示すフローチャート
【符号の説明】
1 支持台 2 ガイド 3 ガイド 5 リフタ 6 カメラ装置 6A 撮像部 6B 受光部 8 駆動モータ 11 エアシリンダ 12 エアシリンダ 13 スタッカー 14 シュート 15 制御回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面の検査が行われる複数の環状品を上
    下方向に積み重ねて支持する支持手段と、 前記支持手段に支持された最上位置にある環状品の外周
    面からの反射光を受光しつつ環状品の軸周りに回転する
    受光部と、 該受光部で受光された環状品外周面の反射光像を撮像す
    る撮像部とからなり、該撮像部で撮像された撮像を、環
    状品正常状態での判定用撮像データと比較しつつ環状品
    外周面を検査する検査手段と、 前記検査手段による検査を終了する毎に検査された環状
    品を検査結果の正否に応じて異なる位置に搬送する搬送
    手段と、 最上の環状品が前記検査手段により検査される所定の高
    さ位置に位置するように、前記支持手段を環状品1個分
    ずつ押し上げる押上手段と、 を含んで構成したことを特徴とする環状品の外周面検査
    装置。
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