JP2011036820A - 不良蓋排除装置及び不良蓋排除方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】不良蓋排除装置1は、缶蓋10を、一枚ずつ所定の間隔をあけて、下方に回転させながら移送する移送手段2と、移送中の缶蓋10に対して、不良蓋11であるか否かを検出する不良蓋検出手段と、移送手段2の下方に設けられ、不良蓋検出手段によって検出された不良蓋11を一枚ずつ排除する排除手段4と、移送手段2、不良蓋検出手段、及び、排除手段4を制御する制御手段とを備えた構成としてある。
【選択図】図2
Description
たとえば、特許文献1には、複数枚重ねられた缶蓋を回転させずに重ね方向へ導くための、複数のガイド棒からなる一段目のガイド手段と、複数のガイド棒からなり、これら各ガイド棒が一段目のガイド手段における各ガイド棒と平行かつずらされて配置され、一段目のガイド手段から送られてきた缶蓋を回転させずに重ね方向へ導くための二段目のガイド手段と、一段目のガイド手段により導かれている缶蓋のカール部からの反射光を、缶蓋の円周方向に沿って所定の相対角度をもたせた複数箇所で受光するための、複数の一段目の撮像手段と、二段目のガイド手段により導かれている缶蓋のカール部からの反射光を、缶蓋の円周方向に沿って所定の相対角度をもたせた複数箇所で受光するための、一段目の撮像手段に対して円周方向にずらして配置された複数の二段目の撮像手段と、各段の撮像手段の受光画像に基づいて、潰れ蓋を検出する検出部とを備えてなることを特徴とする潰れ蓋検出装置の技術が開示されている。
さらに、一枚ずつ所定の間隔をあけて、下方に回転させながら移送する缶蓋に対して検査を行うので、たとえば、タブが立っていて、缶蓋を重ねるとカール部どうしの間に不均一な隙間が発生する場合であっても、カメラによる不良の検出を精度よく行うことができ、検査品質を向上させることができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる不良蓋排除装置の要部の概略平面図を示している。
また、図2は、図1のA−A概略矢視図を示している。
図1及び図2において、本実施形態の不良蓋排除装置1は、移送手段2、不良蓋検出手段3、及び、排除手段4などを備えた構成としてある。この不良蓋排除装置1は、缶蓋10に対して、不良蓋11であるか否かを検出し、検出した不良蓋11を排除する。
また、本実施形態の缶蓋10は、SOT缶蓋としてあり、重ねた状態で、カール部どうしの間に、微小距離の隙間が発生する。さらに、缶蓋10は、コーヒー缶などの缶蓋としてあるが、これに限定されるものではない。
移送手段2は、フィードスクリュー21、モータ22、ロータリエンコーダ23、及び、ギアカバー24などを有し、缶蓋10を、一枚ずつ所定の間隔をあけて、下方に回転させながら移送する。
フィードスクリュー21は、回転軸211と、この回転軸211の外周面上方に、所定の周方向角度で水平方向に突設され、缶蓋10の周縁部が載置される水平載置部212と、この水平載置部212の終端とつながっており、回転軸211の外周面に、所定の間隔に対応するピッチでスパイラル状に突設され、缶蓋10の周縁部が載置されるスパイラル載置部213とを有する。また、フィードスクリュー21は、投入される缶蓋10の周縁部近傍の三箇所(周方向に等間隔となる三箇所)に、上下方向に沿って配設されており、上板51及び下板54に軸支されている。さらに、回転軸211の上端部は、ギアカバー24内に収められたギア(図示せず)を介して、モータ22と連結されている。
このようにすると、上板51の投入孔52に重ねた状態で投入された缶蓋10は、まず、下段の缶蓋10が、水平方向に突設された水平載置部212上に載置され、この状態では、下段の缶蓋10は、時計回り方向に回転するが、下方に移送されない。次に、下段の缶蓋10は、図5に示すように、スパイラル状に突設されたスパイラル載置部213上に載置されると、時計回り方向に回転しながら下方に移送される。続いて、下段の缶蓋10が、缶蓋10の高さ分だけ下方に移送されると(フィードスクリュー21が約90°反時計回り方向に回転すると)、下段の缶蓋10の上の缶蓋10は、水平載置部212の先端に載置されるので、水平方向に突設された水平載置部212上に載置されている間(フィードスクリュー21が約270°反時計回り方向に回転する間)、時計回り方向に回転するが、下方に移送されない。すなわち、所定の周方向角度で水平方向に突設された水平載置部212によって、重ねられた缶蓋10は、一枚ずつフィードスクリュー21に投入される。
なお、本実施形態では、所定の間隔を缶蓋10の高さの3倍の長さとしてあるが、これに限定されるものではなく、たとえば、缶蓋10の高さの2倍以上の長さとしてもよい。
このように、本実施形態では、移送手段2として、フィードスクリュー21を用いることにより、構造を単純化し、製造原価のコストダウンを図ることができる。さらに、高速製蓋に対応でき、たとえば、毎分700枚の缶蓋10を移送するといった高速化が可能である。
また、各フィードスクリュー21にモータ22やロータリエンコーダ23を設けてあるが、これに限定されるものではなく、たとえば、図示してないが、タイミングベルトなどを用いて、一つのモータで三つのフィードスクリュー21を同期させて回転させてもよい。
さらに、スパイラル載置部213上に、缶蓋10との摺動を抑制するために、ウレタンなどのシートを貼り付けてもよい。
不良蓋検出手段3は、缶蓋10を撮像する撮像手段31と、撮像された画像にもとづいて、缶蓋10の傷、汚れ、及び、厚さを検出し、不良蓋11であるか否かを判定する判定部32とを有し、移送中の缶蓋10に対して、不良蓋11であるか否かを検出する。
なお、本実施形態では、不良検出項目として、缶蓋10の傷、汚れ、及び、厚さを検出する構成としてあるが、これに限定されるものではなく、たとえば、撮像された画像にもとづいて検出可能な不良であればよい。
なお、本実施形態では、円環状の照明6を設ける構成としてあるが、これに限定されるものではない。たとえば、図示してないが、円弧状の照明、たとえば、上方から見て、移送させる缶蓋10を中心としてほぼ円弧状に配設された複数の高輝度LEDなどを有する照明を設ける構成としてもよい。このようにすると、たとえば、棒状に配置された照明と比べると、カール部に均一に光が照射され、明暗が少なくなるので、不良部の検出精度を向上させることができる。
排除手段4は、エアシリンダ41と、このエアシリンダ41のロッドに取り付けられた当接部材42とを有し、不良蓋11を一枚ずつ排除する。
エアシリンダ41は、移送手段2の下方(本実施形態では、下板54の下方)に設けられており、不良蓋11が回転しながら落下してくると、制御手段7からの排除信号により、当接部材42を突き出し、突き出た当接部材42が、不良蓋11の周縁部を押すことによって、不良蓋11のみを排除する。
図3は、本発明の一実施形態にかかる不良蓋排除装置の、制御手段を説明するための概略ブロック図を示している。
図3において、制御手段7は、操作入力部71、同期回転制御部72及び排除信号生成部73などを有しており、移送手段2、不良蓋検出手段3及び排除手段4などを制御する。
操作入力部71は、図示してないが、自動運転スイッチ、手動運転スイッチ、処理速度設定ボリュームなどを有しており、同期回転制御部72及び排除信号生成部73と接続されている。なお、操作入力部71は、通常、作業者によって入力されるが、これに限定されるものではなく、たとえば、外部信号にて入力される構成としてもよい。
さらに、同期回転制御部72は、フィードスクリュー21の回転速度の情報を排除信号生成部73に随時(所定のサンプリングタイミングで)出力する。
なお、同期回転制御部72及び排除信号生成部73としては、通常、コンピュータなどの情報処理装置が用いられる。
図4は、本発明の一実施形態にかかる不良蓋排除装置の、動作を説明するための概略フローチャート図を示している。
図4に示すように、上板51の投入孔52に投入された缶蓋10は、フィードスクリュー21の水平載置部212上に載置される(ステップS1)。水平載置部212上に載置された缶蓋10は、図5に示すように、時計回り方向に回転しているが、まだ、下方に移送されない。
なお、このとき、不良蓋排除装置1は、フィードスクリュー21が所定の速度で同期回転しており、上記の缶蓋10の上方には、ガイドバー53によって複数の缶蓋10が積み重ねられている。また、照明6は、点灯している。
なお、下方に移送された缶蓋10上の缶蓋10は、上述したように、フィードスクリュー21が約90°回転すると、水平載置部212の先端上に載置されるので、フィードスクリュー21がさらに約270°回転するまで、下方に移送されない。これにより、缶蓋10は、一枚ずつ所定の間隔をあけて、回転しながら下方に移送される。
なお、本実施形態では、撮像エリア内を、通常、二つの缶蓋10が移送されているので、画像データには、通常、二つの缶蓋10の画像が撮られている。
なお、判定部32は、汚れ、傷、変形及び潰れのうち少なくとも一つを検出すると、不良蓋11であると判定する。
さらに、一枚ずつ所定の間隔をあけて、下方に回転させながら移送する缶蓋10に対して検査を行うので、たとえば、タブが立っていて、缶蓋10を重ねるとカール部どうしの間に不均一な隙間が発生する場合であっても、撮像手段31による不良の検出を精度よく行うことができ、検査品質を向上させることができる。
また、不良蓋排除装置1によれば、高速製蓋に対応でき、たとえば、毎分700枚の処理速度で缶蓋10を検査し、不良蓋11だけを排除することができる。
また、本発明は、不良蓋排除方法の発明としても有効である。
本実施形態の不良蓋排除方法は、上述した不良蓋排除装置1を用いて、缶蓋10を、一枚ずつ所定の間隔をあけて、下方に回転させながら移送し、移送中の缶蓋10を撮像することにより、不良蓋11であるか否かを検出し、不良蓋11を検出したときには、該不良蓋11の位置情報及び下方への移送速度の情報にもとづいて、不良蓋11を排除するタイミングを算出することによって、不良蓋11のみを排除する方法としてある。
このように、移送手段2としてフィードスクリュー21を用いることにより、構造を単純化し、製造原価のコストダウンを図ることができる。さらに、高速製蓋に対応でき、たとえば、毎分700枚の缶蓋10を移送するといった高速化が可能である。
このようにすると、缶蓋10は、一枚ずつ回転しながら下方に移送されるので、カール部の全周が一つの撮像手段31によって撮像される。すなわち、本実施形態では、複数の撮像手段31を設ける必要がないので、コストダウンを図ることができる。
このようにすると、回転しながら落下する不良蓋11をほぼ水平方向に打ち出すことができ、たとえば、不良蓋11が、斜め下方に打ち出され、シュートガイド56の先端部と衝突したり、あるいは、斜め上方に打ち出され、上方の缶蓋10と衝突するといった不具合を回避することができる。
このようにすると、不良蓋11の位置情報及び下方への移送速度の情報(本実施形態では、同期回転制御部72から入力したフィードスクリュー21の回転速度の情報)にもとづいて、排除信号生成部73が、不良蓋11を排除するタイミングを算出することによって、不良蓋11のみを排除することができる。
さらに、一枚ずつ所定の間隔をあけて、下方に回転させながら移送する缶蓋10に対して検査を行うので、たとえば、タブが立っていて、缶蓋10を重ねるとカール部どうしの間に不均一な隙間が発生する場合であっても、撮像手段31による不良の検出を精度よく行うことができ、検査品質を向上させることができる。
また、本実施形態の不良蓋排除方法によれば、高速製蓋に対応でき、たとえば、毎分700枚の処理速度で缶蓋10を検査し、不良蓋11だけを排除することができる。
例えば、不良蓋排除装置1は、通常、製蓋工程において用いられ、製蓋装置(図示せず)と連結される構成としてあるが、これに限定されるものではない。たとえば、不良蓋排除装置1は、得意先での内容物充填前の不良蓋排除装置としても使用可能であり、缶蓋10の運送中あるいは取扱中に発生した不良蓋11を確実に排除することができる。すなわち、不良蓋排除装置1は、内容物充填工程において、再度、缶蓋10の検査を行いたいという要望に応えることができる。
2 移送手段
3 不良蓋検出手段
4 排除手段
6 照明
7 制御手段
10 缶蓋
11 不良蓋
21 フィードスクリュー
22 モータ
23 ロータリエンコーダ
24 ギアカバー
31 撮像手段
32 判定部
41 エアシリンダ
42 当接部材
51 上板
52 投入孔
53 ガイドバー
54 下板
55 排出孔
61 高輝度LED
62 フィルムカバー
71 操作入力部
72 同期回転制御部
73 排除信号生成部
211 回転軸
212 水平載置部
213 スパイラル載置部
421 当接面
Claims (8)
- 缶蓋を、一枚ずつ所定の間隔をあけて、下方に回転させながら移送する移送手段と、
移送中の前記缶蓋に対して、不良蓋であるか否かを検出する不良蓋検出手段と、
前記移送手段の下方に設けられ、前記不良蓋検出手段によって検出された前記不良蓋を一枚ずつ排除する排除手段と、
前記移送手段、前記不良蓋検出手段、及び、前記排除手段を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする不良蓋排除装置。 - 前記移送手段が、前記缶蓋の周縁部近傍の少なくとも三箇所に配設されたフィードスクリューを有し、前記フィードスクリューが、回転軸と、この回転軸の外周面上方に、所定の周方向角度で水平方向に突設され、前記缶蓋の周縁部が載置される水平載置部と、この水平載置部の終端とつながっており、前記回転軸の外周面に、前記所定の間隔に対応するピッチでスパイラル状に突設され、前記缶蓋の周縁部が載置されるスパイラル載置部とを有することを特徴とする請求項1に記載の不良蓋排除装置。
- 前記不良蓋検出手段が、前記缶蓋を撮像する撮像手段と、撮像された画像にもとづいて、不良蓋であるか否かを判定する判定部とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の不良蓋排除装置。
- 前記撮像手段の上方及び下方に、円環状又は円弧状の照明が設けられたことを特徴とする請求項3に記載の不良蓋排除装置。
- 前記排除手段が、エアシリンダと、このエアシリンダのロッドに取り付けられた当接部材とを有し、この当接部材が、前記不良蓋の周縁部を押すことによって排除することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の不良蓋排除装置。
- 前記不良蓋と当接する前記当接部材の当接面が、垂直方向に対して1°〜10°で傾斜していることを特徴とする請求項5に記載の不良蓋排除装置。
- 前記排除手段の下方に、良品である前記缶蓋を回収するためのシュートガイドが設けられたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の不良蓋排除装置。
- 缶蓋を、一枚ずつ所定の間隔をあけて、下方に回転させながら移送し、
移送中の前記缶蓋を撮像することにより、不良蓋であるか否かを検出し、
不良蓋を検出したときには、該不良蓋の位置情報及び下方への移送速度の情報にもとづいて、前記不良蓋を排除するタイミングを算出することによって、前記不良蓋のみを排除することを特徴とする不良蓋排除方法。
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