JPH06118026A - 容器内面検査方法 - Google Patents

容器内面検査方法

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JPH06118026A
JPH06118026A JP28492792A JP28492792A JPH06118026A JP H06118026 A JPH06118026 A JP H06118026A JP 28492792 A JP28492792 A JP 28492792A JP 28492792 A JP28492792 A JP 28492792A JP H06118026 A JPH06118026 A JP H06118026A
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JP28492792A
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Inventor
Yuji Konagaya
裕二 小長谷
Wataru Okubo
亘 大久保
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない撮影画像数で装置規模、処理規模を縮
小して内面異常を検出する。 【構成】 容器内側壁部と容器内底部とを中心にした少
なくとも二枚の画像情報を、濃淡の度合が同一である同
心円部分を一つのウインドウとして同心円状に走査す
る。この走査における濃度差から容器内面における異
常、例えば、汚れ,塵芥,異物の付着及び容器の凹凸を
検出する。この検出結果から、固定2値化法及び微分2
値化法により、しきい値を越える画素数を算出して異常
部分の面積を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品缶,飲料水缶など
の容器内側壁部,容器内底部をビデオカメラで撮影した
撮影画像を処理して、容器内面の異常である汚れ,塵
芥,異物の付着及び容器の凹凸等を検出する容器内面検
査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時の容器、例えば、飲料水用のスチー
ル,アルミニウム缶は生産増に伴って、その缶内側壁部
及び缶内底部(以下、必要に応じて単に内面という)の
汚れ,塵芥,異物の付着及び缶内面の凹凸などを非接触
で自動的に検査している。このような自動検査として、
従来、ベルトコンベア、ターレット等で検査対象の多数
の缶を高速で連続的に搬送し、かつ、複数のビデオカメ
ラで撮影した缶内面の撮像を画像処理して検査を行う缶
内面自動検査システムが知られている。
【0003】この従来の缶内面自動検査システムでは、
図11に示すように缶2の上部からリング照明器4で照
明を行うとともに、このリング照明器4の中央孔の真上
と90度ごとの四方斜めから連続的に缶内底部と缶内側
壁部とを複数のビデオカメラ6,8で撮影している。そ
して、この複数のビデオカメラ6,8で撮影した缶内面
の画像を処理して容器内面の異常部分を高速で検査して
いる。図12(a),(b),(c)は撮影画像を示す
図である。図12(a)は、ビデオカメラ8で缶2の缶
内側壁部を斜めに撮影した画像である。例えば、四分割
した一つの方向の缶内側壁部2aを缶内底部2bまでの
間で撮影した画像を示し、図12(b)は缶2の真上か
らビデオカメラ6で撮影した画像である。すなわち、缶
内底部2bの全体を撮影した画像である。図12(c)
は、図12(b)と同様に缶内底部2bの中央部分2c
に焦点を合せて撮影した画像である。このようにして缶
内面全体を少なくとも六分割して撮影した画像を処理し
て内面の汚れ,塵芥,異物付着及び缶内面の凹凸などを
検出している。
【0004】さらに、他の従来例として、特開昭63ー
225156号公報に開示される「容器内面検査方法」
を挙げることが出来る。この「容器内面検査方法」で
は、搬送される容器の内側面を上部入口から缶内底部ま
での間で四つのリング状の測定領域に区分し、この四つ
の測定領域をそれぞれ容器入口上部に水平に配置した四
台の広角レンズ付きのTVカメラによって連続して撮影
している。そして、四台のTVカメラからのそれぞれの
撮像信号を画像処理して容器の内面検査を行っている。
この画像処理は、撮影画像信号を微分回路に通して特徴
点を抽出している。すなわち、図12(a),(b),
(c)に示すそれぞれの画像をX方向又はY方向に直線
走査し、その濃淡の変化である画像の変異点を微分2値
化法によって算出して、缶内側壁部、缶内底部の汚れ,
塵芥,異物の付着及び缶内面の凹凸等を検出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように上述した従
来の容器内面検査方法では、図12(a),(b),
(c)に示すそれぞれの画像をX方向又はY方向に直線
走査している。この場合、直線走査する範囲であるウイ
ンドウは、缶の半径方向の内側と外側では撮影画像に極
端な濃淡差が発生する。すなわち、缶2を構成するフラ
ンジ,ネック部,側壁部などでの光の反射条件に差があ
り、このため、X方向又はY方向に直線走査における濃
淡の差が大きく発生する。この濃淡の差は、比較的差の
少ない側壁部でも40%程度の差があることが知られて
いる。
【0006】したがって、汚れ,塵芥,異物の付着や缶
の凹凸などの濃淡の変化を変異点とし微分2値化法によ
って算出する場合、フランジ,ネック部,側壁部などで
の光の反射条件の差が誤差になってしまう。この濃淡の
差を少なくするには撮像する範囲を濃淡差の小さい部分
ごとに細分化する必要があるが、この場合には、ビデオ
カメラ数を増やして缶内側壁部、缶内底部を、より細分
化して撮影することになる。このため、ビデオカメラ数
が増加して装置規模が増大化する。さらに、撮影画像数
が増加するため、この画像の濃淡の変化である画像の変
異点の算出の処理規模が増大する。例えば、多数の画像
を並列処理し、又は連続的に高速演算処理を行う必要が
ある。
【0007】本発明は、上述した事情にかんがみてなさ
れたものであり、缶内面の撮影画像中の濃淡の度合が同
一である同心円部分を同心円状に順次走査し、その画像
濃淡が変化する変異点の容器内面の異常を検出すること
によって、少ない撮影画像数で内面異常を正確に検出で
きる容器内面検査方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の容器内面検査方法は、容器の内面を撮影
し、次に、この撮影した画像情報を同心円状に走査して
濃度差を算出し、続いて、算出した濃度差から容器内面
における異常の検出を行う。この容器内面の撮影画像
は、容器内側壁部と容器内底部とを中心に撮影した二枚
の画像とすることが好ましい。そして画像情報を同心円
状に走査する場合、容器内側壁部と容器内底部とを撮影
した画像における濃淡の度合が同一である同心円部分を
一つのウインドウとして走査し、この一つのウインドウ
内の濃度差を算出して容器内面の異常の検出を行う。ま
た、濃度差が少ない領域で、周囲よりも濃度が低い画素
を黒い異常部分と判定する下限値のしきい値を設定し、
濃度が高い画素を白い異常部分と判定する上限のしきい
値を設定するとともに、しきい値を越える部分の画素数
をカウントし、このカウント数によって異常部分の面積
を求めるとともに、予め設定する良否判定値とカウント
数とにより良否判定を行う固定2値化法によって容器内
面における異常の検出を行う。さらに、隣合う画素間の
濃度差の微分値を求め、微分値の大きさで容器内面にお
ける異常の度合を求めるとともに、異常部分と判定する
境界を判定基準値として設定し、この判定基準値より大
きい画素をカウントし、良否判定値とこのカウント値よ
り良否判定を行う微分2値化法によって容器内面におけ
る異常の検出を行う。
【0009】
【作用】このような本発明の容器内面検査方で法は、容
器内側壁部と容器内底部とを中心にした少なくとも二枚
の画像情報を、濃淡の度合が同一である同心円部分を一
つのウインドウとして同心円状に走査する。この走査に
おける濃度差から容器内面における異常、例えば、汚
れ,塵芥,異物の付着及び容器の凹凸等を検出してい
る。この検出は、固定2値化法及び微分2値化法によっ
て、しきい値を越える画素数によって異常部分の面積を
求め、また、微分値の大きさで容器内面における異常の
度合を求めている。
【0010】
【実施例】次に、本発明の容器内面検査方法の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図1は本発明の容
器内面検査方法が適用される缶内面自動検査システムに
係る構成図である。図1において、この缶内面自動検査
システムは、検査対象の多数の缶を搬送する缶搬送機構
12と、検査対象の缶10の内面を撮影する撮影系14
a,14bと、内面検査制御部16と、DCT(Defect
ive Can Tester)制御盤18とから概略構成されてい
る。撮影系14aは缶10を上部から照明し、ハロゲン
ランプを用いたリング照明器20と、リング照明器20
の中央孔から缶10の上部内面22を明確に撮影するビ
デオカメラ24と、リング照明器20を発光させるため
のハロゲンランプ電源ユニット26とを有している。撮
影系14bは缶10を上部から照明し、ハロゲンランプ
を用いたリング照明器30と、リング照明器30の中央
孔から缶10の下部内面32を明確に撮影するビデオカ
メラ34と、リング照明器30を発光させるためのハロ
ゲンランプ電源ユニット36とを有している。
【0011】内面検査制御部16には、ビデオカメラ2
4の撮影、すなわち、電子シャッタを駆動する駆動信号
を送出し、また、ビデオカメラ24のシャッタ機構条件
やシャッタ時間等の撮影法の設定を行なうビデオカメラ
コントローラ42が設けられている。また、この内面検
査制御部16には、ビデオカメラ34での撮影、すなわ
ち、電子シャッタを駆動する駆動信号を送出し、また、
ビデオカメラ34のシャッタ機構条件やシャッタ時間等
の撮影法の設定を行なうビデオカメラコントローラ44
が設けられている。さらに、内面検査制御部16には、
この装置全体を制御する小型コンピュータ50が設けら
れ、この小型コンピュータ50にはモニタ52とキーボ
ード54が接続されている。小型コンピュータ50の内
部にはCPUユニット56とビデオカメラ24で缶10
の内面の上部内面22を撮影した画像をディジタル処理
化して格納する画像メモリ58と、ビデオカメラ34で
缶10の内面の下部内面32を撮影した画像をディジタ
ル処理化して格納する画像メモリ60とが設けられてい
る。また、小型コンピュータ50の内部にはDCT制御
盤18、ビデオカメラコントローラ42,44とを制御
するロジックインタフェース62が設けられている。
【0012】図2は缶搬送機構12の概略構成を示す上
面図である。この例は、検査対象の缶10を引き込むイ
ンフィードターレット70と、メインターレット72
と、ディスチャージターレット74とが配置されてい
る。メインターレット72には位置〔A〕で缶10の印
刷の色抜け、形状の座屈部を図示しないセンサーで検出
し、位置〔B〕では缶10のクラックなどを検出するよ
うになっている。また、位置〔C〕では缶10の上部内
面22をビデオカメラ24で撮影する。ディスチャージ
ターレット74の位置〔D〕では、缶10の下部内面3
2をビデオカメラ34で撮影する。また、ディスチャー
ジターレット74には、不良の缶(10)を排出するリ
ジェクタ84が設けられている。
【0013】図3は、検査対象の缶10の外形及び断面
を示す一部断面図である。缶10は缶内底部が凸状にな
っており、後述するように〔1〕フランジ〜
〔9〕ドー
ムに区分されている。この〔1〕フランジ〜
〔9〕ドー
ムを、先に説明したように上部内面22と下部内面32
とに二分割し、この二分割した上部内面22と下部内面
32をそれぞれビデオカメラ24,34で区別して撮影
する。
【0014】次に、この構成における動作について説明
する。図4は、図1に示す缶内面自動検査システムでの
動作信号とタイミングを示し、図5は小型コンピュータ
50における画像メモリ58,60での撮影画像の取り
込みの信号とそのタイミングを示している。
【0015】図4(a),(b),(c)に示すよう
に、DCT制御盤18での駆動タイミングによって、図
2に示す缶搬送機構12におけるメインターレット72
及びディスチャージターレット74が回転して検査対象
の多数の缶(10)が順次回転・停止を繰り返して搬送
される。そして、図4に示すように、先ず、缶搬送機構
12のメインターレット72の作動信号と同期してビデ
オカメラ24,34が撮像を開始する。このとき、メイ
ンターレット72の位置〔C〕及びディスチャージター
レット74の位置〔D〕における缶10の有無にかかわ
らず撮像は行なわれる。なお、撮像の開始はロジックイ
ンターフェイス62が管理しており、CPU56は関与
してない。この場合、ハロゲンランプ電源ユニット26
からの電源供給でリング照明器20が点灯して、缶10
の内面が照明されている。続いて、CPUユニット56
の制御で缶10の内面の上部内面22をビデオカメラコ
ントローラ42を通じてビデオカメラ24が撮影する。
この撮影画像は、小型コンピュータ50内の画像メモリ
58へ、ディジタル信号に変換された上取り込んで格納
される。
【0016】次に、この缶10はディスチャージターレ
ット74に搬送され、位置〔D〕に送られる。この場合
も、ハロゲンランプ電源ユニット36からの電源供給で
リング照明器30が点灯して缶10の内面を照明してい
る。続いて、CPUユニット56の制御で缶10の下部
内面32をビデオカメラコントローラ44を通じてビデ
オカメラ34が撮影する。この撮影画像は、小型コンピ
ュータ50内の画像メモリ60へ、ディジタル信号に変
換された上取り込んで格納される。このとき、CPU5
6は、カメラの撮像及び画像メモリ58,60にディジ
タル化処理された画像データの取り込みが完了したかど
うかの管理をしている。そして、取り込みが完了する
と、CPU56は画像データにもとづいて、メインター
レット72の位置〔C〕及びディスチャージターレット
74の位置〔D〕における缶10の有無を確認して、以
下の検査判定を行なう。
【0017】画像メモリ58,60に取り込んで格納さ
れた缶10の上部内面22と、下部内面32の撮影画像
は、後述するように図4の(e)に示すタイミング、す
なわち、撮影画像を画像メモリ58,60で取り込みが
完了した時点(取り込み信号における後縁部)から画像
メモリ58,60に格納した撮影画像のを読み出して缶
内側壁部、缶内底部における汚れ,塵芥,異物の付着及
び缶内面の凹み等を検出する処理を行う。この場合の検
査では、先に検査した缶(10)における下部内面32
の撮影画像を画像メモリ60から読み出して処理(判定
2処理時間)し、次に、今回の検査した缶(10)にお
ける上部内面22の撮影画像を画像メモリ58から読み
出して処理(判定1処理時間)する。なお、図4(c)
に示すように、ディスチャージターレット74の回転開
始時に不良が判定された缶(10)をリジェクタ84で
排出する。このようにして、連続して搬送される缶(1
0)の内面の検査が順次行われる。図5の(a)のタイ
ミング信号がDCT制御盤18からロジックインタフェ
ース62に供給される。このタイミング信号の前縁部で
図5の(b)に示すように立ち下がる(ON)シャッタ
指示信号が、ロジックインタフェース62からビデオカ
メラコントローラ42,44にを通じてビデオカメラ2
4,34に供給される。ビデオカメラ24,34では電
子シャッタが駆動されて、缶10の上部内面22と、下
部内面32が撮影される。撮影された画像信号は、図5
の(c)に示すシャッタ指示信号の前縁部で立ち下がる
(ON)撮影画像繰り込み信号(トリガ信号)でビデオ
カメラ24,34から読み出され、ディジタル信号に変
換されて小型コンピュータ50内の画像メモリ58,6
0に取り込んで格納される。この画像信号は、奇数フイ
ールド(ODD)信号のみが取り込まれる。取り込まれ
る画像信号は水平方向に512画素、垂直方向に240
ラインであり、1画素は白黒濃淡256階調である。こ
こで検査に供される撮影画像のフレームは、水平方向の
偶数アドレスの256画素と垂直240ライン分であ
る。
【0018】次に、画像メモリ58,60に取り込んだ
撮影画像から缶内側壁部、缶内底部における汚れ,塵
芥,異物の付着及び缶の凹凸等を検出する処理を詳細に
説明する。図6は、図3に示す検査対象の缶10の図1
中の上部内面22の撮影画像であり、図7は図1中の缶
10の下部内面32を撮影した撮影画像である。この撮
影画像は、図3における缶の〔1〕フランジ,〔2〕ネ
ック部,〔3〕〔4〕〔5〕〔6〕側壁,〔7〕チャイ
ム,〔8〕ボトムラジアス,
〔9〕ドーム部分の輝度
が、それぞれ図6,図7に示すように相違している。こ
の撮影画像は画像メモリ58,60から順次読み出され
る。小型コンピュータ50内のCPUユニット56は、
読み出された撮影画像を図8に示すように濃淡の度合が
同一である同心円部分(ウインドウ)Wごとに中央から
外側方向に同心円状に走査し、その画像の濃淡の変化で
ある画像の変異点を算出する。
【0019】図9,図10はこの画像の濃淡の変化を画
素番号に対応して示している。図9は固定2値化法で処
理した濃度線図を示し、図10は微分2値化法で処理し
た濃度線図を示している。図9において、この固定2値
化法では、画像メモリ58,60で取り込んだ画像の白
黒濃淡を256階調(0〜255)のデイジタル値とし
てある。この階調での値が低いと暗く、値が高いと明る
いことになる。一般に黒い異常部分は、異常部分の周囲
より値が低く、白い異常部分は周囲よりも値が高い。し
たがって、濃度差が少ない領域で周囲よりも濃度が低い
画素を黒い異常部分と判定して検出する。逆に、濃度が
高い画素を白い異常部分と判定して検出する。異常部分
と判定する境界となる濃度値の上限値と下限値にそれぞ
れしきい値を設定する。特定の領域内でしきい値外の画
素数をカウントし、そのカウント数により異常部分の面
積を求め、予め設定する良否判定値とカウント数とによ
り良否判定を行う。この固定2値化法での判定では、検
出感度は上下限値、検出サイズは良否判定値となる。図
9では下限値を越える異常部分と上限値を越える異常部
分の二つが不良(NG)と判定して検出され、例えば、
図1中のモニタ52に表示される。
【0020】図10において、先ず、同心円部分(ウイ
ンドウ)、すなわち、図3の〔1〕フランジ,〔2〕ネ
ック部,〔3〕〔4〕〔5〕〔6〕側壁,〔7〕チャイ
ム,〔8〕ボトムラジアス,
〔9〕ドームにあって、そ
れぞれの濃度分布が広い場合、固定2値化法では上下限
値の幅が広がり色の薄い異常は検出が難しい。また、ロ
ット変更や照明照度の劣化などの光量変化で濃度分布が
広がってしまい、さらに色の薄い異常は検出が難しい。
この欠点を微分2値化法では解消している。
【0021】この微分2値化法は、隣り合う画素間の濃
度差(微分値)より異常を判定する。すなわち、微分値
は異常の白黒には関係がなく、異常の度合いを示す値で
ある。この値が大きいと異常度合いが強く、小さいと弱
いということになる。微分値を求める際の隣合う画素間
の関係は、同心円部分(ウインドウ)の画素走査方向に
基ずくものであり、その間隙は微分ステップ数を設定す
る。微分2値化法では、異常と判定する境界を判定基準
値として設定し、この判定基準値より大きい画素をカウ
ントし、良否判定値とこのカウント値より良否判定を行
う。カウント数は異常面積には比例しない。微分2値化
法では、缶10の地合レベルと異常レベルの差を求めて
検査している。したがって、ロット変更、照明照度劣化
に伴う撮像での光量変化に対して追従性がある。この微
分2値化法における検出感度は判定基準値、検出サイズ
は良否判定値となる。
【0022】このように、二枚の撮影画像から、その画
像の濃淡の度合が同一である同心円部分を一つのウイン
ドウとして同心円状に走査し、この走査における濃度差
から容器内面における異常、例えば、汚れ,塵芥,異物
の付着や容器の凹凸を検出している。この検出は、固定
2値化法及び微分2値化法によって、しきい値を越える
画素数によって異常面積を求め、また、微分値の大きさ
で容器内面における異常の度合を求めており、二台のビ
デオカメラ24,34のみで撮影した少ない二枚の画像
を処理して缶の内面異常を正確に検出できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の容器内面
検査方法によれば、規模の小さい装置で容器の内面異常
を正確に検出できる。固定2値化法又は微分2値化法に
より、しきい値を越える画素数によって異常面積を求
め、また、微分値の大きさで容器内面における異常の度
合を求めているので、少ない撮影画像数で正確な容器内
面における異常の検出ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器内面検査方法が適用される缶内面
自動検査システムに係る構成図である。
【図2】図1の缶搬送機構を説明するための上面図であ
る。
【図3】検査対象の缶の外形及び断面を示す一部断面図
である。
【図4】実施例における全体動作における信号とタイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図5】実施例における撮影画像の取り込みの信号とそ
のタイミングを示す図である。
【図6】検査対象の缶の内側壁部を中心に撮影した画像
を示す図である。
【図7】検査対象の缶の底部を中心に撮影した画像を示
す図である。
【図8】撮影画像を同心円状に走査する状態を説明する
ための図である。
【図9】撮影画像を同心円状に走査し、固定2値化法で
算出した濃度値と画素番号の関係を示す図である。
【図10】撮影画像を同心円状に走査し、微分2値化法
で算出した濃度値と画素番号の関係を示す図である。
【図11】従来の缶内面自動検査システムにおける缶内
底部と缶内側壁部とを複数のビデオカメラで撮影する状
態を示す模式図である。
【図12】(a),(b),(c)は従来の缶内底部と
缶内側壁部との撮影画像を示す図である。
【符号の説明】
12 缶搬送機構 14a,14b 撮影系 16 内面検査制御部 18 DCT制御盤 20 リング照明器 22 上部内面 24,34 ビデオカメラ 26,36 ハロゲンランプ電源ユニット 30 リング照明器 32 下部内面 42,44 ビデオカメラコントローラ 50 小型コンピュータ 52 モニタ 54 キーボード 56 CPUユニット 58,60 画像メモリ 62 ロジックインタフェース 70 インフィードターレット 72 メインターレット 74 ディスチャージターレット 84 リジェクタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の内面を撮影し、次に、この撮影し
    た画像情報を同心円状に走査して濃度差を算出し、続い
    て、算出した濃度差から容器内面における異常の検出を
    行うことを特徴とする容器内面検査方法。
  2. 【請求項2】 容器の内面を撮影した画像が、容器内側
    壁部と容器内底部とを中心に撮影した二枚の画像である
    ことを特徴とする請求項1記載の容器内面検査方法。
  3. 【請求項3】 画像情報を同心円状に走査する場合、容
    器内側壁部と容器内底部とを撮影した画像における濃淡
    の度合が同一である同心円部分を一つのウインドウとし
    て走査し、この一つのウインドウ内の濃度差を算出して
    容器内面の異常の検出を行うことを特徴とする請求項1
    又は2記載の容器内面検査方法。
  4. 【請求項4】 濃度差が少ない領域で、周囲よりも濃度
    が低い画素を黒い異常部分と判定する下限値のしきい値
    を設定し、濃度が高い画素を白い異常部分と判定する上
    限のしきい値を設定するとともに、上記しきい値を越え
    る部分の画素数をカウントし、このカウント数によって
    異常部分の面積を求めるとともに、予め設定する良否判
    定値とカウント数とにより良否判定を行う固定2値化法
    によって容器内面における異常の検出を行うことを特徴
    とする請求項1,2又は3記載の容器内面検査方法。
  5. 【請求項5】 隣合う画素間の濃度差の微分値を求め、
    微分値の大きさで容器内面における異常の度合を求める
    とともに、異常と判定する境界を判定基準値として設定
    し、この判定基準値より大きい画素をカウントし、良否
    判定値とこのカウント値より良否判定を行う微分2値化
    法によって容器内面における異常の検出を行うことを特
    徴とする請求項1,2又は3記載の容器内面検査方法。
JP28492792A 1992-10-01 1992-10-01 容器内面検査方法 Pending JPH06118026A (ja)

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