JP2002284334A - コンベアの制御装置 - Google Patents

コンベアの制御装置

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JP2002284334A JP2001083000A JP2001083000A JP2002284334A JP 2002284334 A JP2002284334 A JP 2002284334A JP 2001083000 A JP2001083000 A JP 2001083000A JP 2001083000 A JP2001083000 A JP 2001083000A JP 2002284334 A JP2002284334 A JP 2002284334A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散制御方式のコンベアシステムにおいて、
省配線を図りつつ、多数のモータドライバーのうちの一
部に速度指令を与えることによりラインを構成する複数
の制御ゾーンにおける搬送速度が一斉に変速されるよう
にして、ライン変更や被搬送物の変更などに伴う搬送速
度の調整作業を容易かつ迅速に行う。 【解決手段】 隣り合うモータドライバー12同士をケ
ーブル11で接続し、このケーブル11によりモータド
ライバー12間で速度指令信号を伝達するように構成す
るとともに、モータドライバー12内部では左右のケー
ブル11の速度指令信号端子17e,18eを電気的に
接続し、いずれかのモータドライバー12に、速度設定
装置19からの速度指令信号を供給して、この指令信号
を、ケーブル11で順次接続された他のモータドライバ
ー12に伝達させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大規模な分散制御
方式のコンベアシステムに特に好適に適用し得る搬送速
度の一斉変速可能なコンベアの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のローラコンベアシステムとして、
搬送ラインを複数の制御ゾーンに分割し、各制御ゾーン
毎にゾーンコントローラを設けて、ゾーン毎の分散制御
によりゼロプレッシャー蓄積(ZPA)式の搬送を行う
ように構成したものが、例えば、特開平11−1990
30号公報に開示されている。
【0003】この従来のコンベアシステムは、各ゾーン
毎に搬送用モータローラとフリーローラとを設け、これ
ら駆動ローラとフリーローラとを互いに巻回された掛け
ベルトで連結し、各ゾーン毎に、在荷検出用の光電スイ
ッチとモータローラを駆動するモータドライバー(モー
タ制御装置)とが設けられている。各モータドライバー
は、光電スイッチにより検出される在荷信号、上流ゾー
ンのモータドライバーからの駆動指令信号、並びに、下
流のゾーンのモータドライバーからの搬送状態信号に応
じて、モータローラの回転駆動や停止を行うように構成
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記駆動ローラの回転
速度は、一般的には頻繁に変更されるようなものではな
く、モータドライバーに設けた可変抵抗器を一度設定し
ておけば、これを再設定することは稀である。したがっ
て、中小規模のラインの搬送速度を変更したい場合に
は、各モータドライバーの可変抵抗器を一つずつ再設定
していた。しかし、数百の制御ゾーンを有する大規模な
ラインにおいては、すべてのゾーンにおける搬送速度を
調整するため各モータドライバーの可変抵抗器を調整す
るには、多大な労力と時間とを要する。
【0005】一方、外部から多数のモータドライバーの
すべてに速度指令を与えてモータの回転速度を変更する
場合には、駆動ローラの本数と同じだけの配線が必要と
なり、配線が乱雑且つ複雑化し、配線の労力も多大なも
のとなる。
【0006】大規模なラインは、例えば郵便物の配送セ
ンターなどに採用されているが、この配送センターにお
いてはメンテナンスのための稼動停止時間をできるだけ
短くするとともに、配線を簡素化することが要求されて
いる。
【0007】本発明は、分散制御方式のコンベアシステ
ムにおいて、省配線を図りつつ、多数のドライバ基板の
うちの一部に速度指令を与えることによりラインを構成
する複数の制御ゾーンにおける搬送速度が一斉に変速さ
れるようにして、ライン変更や被搬送物の変更などに伴
う搬送速度の調整作業を容易かつ迅速に行うことを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次の技術的手段を講じた。
【0009】即ち、本発明は、複数の制御ゾーンに区分
された搬送ラインの各制御ゾーンにそれぞれ搬送用モー
タが設けられたコンベアの制御装置において、複数のモ
ータドライバーと、該複数のモータドライバーを搬送ラ
インの搬送方向に直列に接続して隣り合うモータドライ
バー間で所定の信号を伝達するための情報伝達ケーブル
と、搬送速度指令信号を生成する搬送速度設定装置とを
備え、各制御ゾーンのモータは、いずれか一のモータド
ライバーから供給される駆動制御信号により駆動され、
少なくとも一つのモータドライバーには搬送速度設定装
置から搬送速度指令信号を入力するための信号入力部を
備え、該入力部に入力される搬送速度指令信号が前記ケ
ーブルにより伝達される所定の信号に含まれ、前記ケー
ブルにより接続された他のモータドライバーが、前記ケ
ーブルにより伝達された搬送速度指令信号に応じた速度
でモータを駆動させる駆動制御信号を生成するように構
成されていることを特徴とするものである。
【0010】これによれば、各モータドライバーがそれ
ぞれの制御ゾーンの搬送用モータの駆動制御を行う分散
制御システムを採用しつつも、一のモータドライバーに
入力した搬送速度指令信号を、情報伝達ケーブルによっ
て他の複数のモータドライバーに伝達し、この共通の速
度指令信号に基づいて各ゾーンの搬送速度制御を行うこ
とができる。したがって、一のモータドライバーに搬送
速度指令信号を出力する一の搬送速度設定装置の操作に
より、上記ケーブルで接続された複数のゾーンからなる
ブロック内の搬送速度を一斉に変更することができ、搬
送速度の調整作業を容易かつ迅速に行える。さらに、搬
送速度設定装置と、すべてのモータドライバーとをそれ
ぞれ接続する必要がなく、分散制御を行いつつ他ゾーン
の情報を取得するための情報伝達ケーブルを用いて、搬
送速度設定装置からの速度指令信号を順次伝達していく
ように構成しているため、省配線化が図られ、大規模な
コンベアシステムのライン変更を行う場合でも迅速に配
線作業を行うことが可能である。
【0011】上記本発明の制御装置において、搬送速度
指令信号を、設定すべき搬送速度に応じた電位の定電圧
信号とし、情報伝達ケーブルを、所定電位の定電圧信号
である搬送速度指令信号を伝達するための導電線を有す
るものとすることができる。これによれば、数十〜10
0m以上の長い搬送ラインを構成する多数の制御ゾーン
のモータドライバーに上記ケーブルにより速度指令信号
を伝達する場合においても、ノイズの影響が少なく、簡
易な構成でありながら正確な速度指令を複数のモータド
ライバーに伝達することが可能である。
【0012】また、各モータドライバーは第1及び第2
の情報伝達ケーブルコネクタを備え、情報伝達ケーブル
は隣り合う2つのモータドライバー同士を接続するもの
であり、該ケーブルの一端は一方のモータドライバーの
第1のコネクタに着脱可能に接続され、前記ケーブルの
他端は、他方のモータドライバーの第2のコネクタに着
脱可能に接続され、前記第1及び第2のコネクタは、搬
送速度指令信号の入出力端子とを備え、第1のコネクタ
の前記入出力端子と第2のコネクタの前記入出力端子と
が電気的に接続され、これら入出力端子は信号入力部に
電気的に接続されるものとすることができる。これによ
れば、第1及び第2コネクタの各速度指令信号入出力端
子を電気的に接続するという簡易な構成で、モータドラ
イバーに接続した左右のケーブル間で速度指令信号を伝
達させることが可能となる。
【0013】さらに、第1及び第2のコネクタの入出力
端子と前記信号入力部との間にはスイッチを設けること
ができる。これによれば、スイッチを閉じることによ
り、上記ケーブルを介して伝達された速度指令信号を信
号入力部に印加することができる。また、スイッチを開
けば、左右のケーブル間で速度指令信号の伝達を行いつ
つも、ケーブルを介して伝達された速度指令信号は信号
入力部に印加させずに、該信号入力部に別の搬送速度設
定装置を接続して、このゾーンの搬送速度のみを単独で
設定することが可能となる。したがって、例えば、長い
搬送ラインの途中に低速で搬送することが要求されるゾ
ーン(例えば、カーブゾーンなど)が存在する場合で
も、上記ケーブルは接続したままで容易に該当ゾーンの
みの搬送速度制御を行うことができ、上記ケーブルによ
り伝達される他の信号(例えば、RUN/STOP信
号、CW/CCW信号、隣接ゾーンの在荷センサ信号な
ど)が遮断されてしまうことを回避できる。
【0014】また、前記スイッチと前記信号入力部との
間にはダイオードが設けられ、該ダイオードのカソード
が前記スイッチに接続され、ダイオードのアノードが前
記信号入力部に設けられ、前記モータドライバーは、前
記ダイオードのカソード側の信号を搬送速度指令信号と
して入力してモータ駆動制御信号を生成する駆動回路を
備えているものとすることができる。これによれば、ケ
ーブルで接続された複数のモータドライバーのうちの2
カ所以上に異なる搬送速度設定装置からの電位の異なる
速度指令信号を供給している状態で各モータドライバー
のスイッチをすべて閉じた場合でも、搬送速度設定装置
に逆方向電流が流れてしまうことを上記ダイオードに阻
止し、装置の破損を防止しつつ、ダイオードのカソード
側の信号を駆動回路に供給する構成とすることにより、
搬送速度設定装置を接続していないモータドライバーの
駆動回路には、上記ケーブルを介して伝達された速度指
令信号が入力される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、搬送方向に並ぶ複数の
制御ゾーンに区分され且つ各制御ゾーンにモータによっ
て駆動される搬送用駆動ローラが設けられたローラコン
ベアや、上記駆動ローラによって巡回駆動される駆動ベ
ルトを有するベルトコンベアにおける制御装置として好
適に実施できる。なお、モータは、搬送用駆動ローラに
内蔵されていてもよく、また、モータと駆動ローラとを
別体に設け、このモータの出力軸と駆動ローラとを適宜
の回転伝動機構によって連動連結してもよい。また、各
制御ゾーンは、個々に独立したコンベアユニットにより
構成し、この複数のコンベアユニットを連結することに
よってローラコンベアを構成してもよいし、一つのコン
ベアユニットを更に複数の制御ゾーンに区分してもよ
い。
【0016】上記モータとしては、ブラシレスDCモー
タを採用するのが好ましいが、その他適宜の構造のモー
タを採用できる。
【0017】モータドライバーは各制御ゾーン毎に設け
ることが好ましい。2〜5程度の複数の制御ゾーンのモ
ータの駆動制御を行うモータドライバーを用いることも
できるが、この場合においても、該モータドライバー
は、各制御ゾーン毎に独立してモータの駆動制御を行う
ように構成するのが好ましい。モータドライバーの回路
構成は種々のものとすることができ、例えば、各種セン
サの検知信号やその他の各種入力信号の論理演算により
モータの駆動・停止を制御する制御回路と、該制御回路
からの制御信号に基づいて前記モータに制御電流(駆動
制御信号)を出力する駆動回路とを備えるものとするこ
とができる。これら制御回路と駆動回路とは、同一の基
板上に実装されていてもよく、それぞれ異なる基板上に
実装されていてもよい。また、一の制御回路から複数の
駆動回路に制御信号を供給するように構成してもよい。
制御回路は、例えば、CMOS ICや微分回路、積分
回路などを用いたデジタル回路により構成することがで
き、また、マイコン制御を行うものであってもよい。ま
た、駆動回路は、モータの磁極位置検出信号に基づきフ
ィードバック制御することにより、モータ回転子を定速
回転駆動、定トルク回転駆動等を行う制御電流を生成す
るものとすることができ、また、逆転制動、ショートブ
レーキ等の制動を行う制御電流を生成するものとするこ
とができる。
【0018】各制御ゾーンには、搬送方向の所定の位置
に、該ゾーン上に搬送物が存在するか否かを検知する在
荷センサを設けることができる。一方、各モータドライ
バーは、上記センサの検知信号を入力するセンサ信号入
力部と、前記モータの磁極検出子の出力信号を入力する
磁極位置信号入力部とを備えることができる。上記セン
サとしては、接触型、光電センサ等の非接触型のいずれ
のセンサを用いてもよい。センサを設ける位置は、ロー
ラの左右幅方向両端部や、ローラ間の隙間など適宜の位
置とすることができ、更には、ローラ自体に荷重検知型
のセンサを設けてもよい。モータの磁極検出子として
は、ホール素子を好適に用いることができる。また、各
入力部は、配線を着脱自在な接続端子によって構成する
のが好ましいが、センサやモータなどへの配線が固定的
に接続されたものであってよい。また、モータへの制御
電流は、種々のものであってよく、例えば、3相巻線の
駆動コイルを有するモータの場合には3本の出力信号線
を設け、各信号線に、モータの所望の動作状態に応じた
交流波形の電流を供給すればよい。
【0019】各制御ゾーンにモータドライバーを設けた
場合、ある制御ゾーンのモータドライバーを、その上流
側のゾーンコントローラや下流側のゾーンコントローラ
との間で各種信号の送受信を行い得るように構成するの
が好ましい。例えば、これらモータドライバー間で、各
ゾーンに設けた在荷センサの検知信号の送受信を行うこ
とにより、自ゾーンのモータを駆動すべきか否かの判定
を各ゾーンコントローラで行うことができ、上位制御装
置が存在しなくともゼロプレッシャー蓄積搬送を行うこ
とが可能である。これら在荷センサの検知信号の送受信
は、各モータドライバー同士を接続する情報伝達ケーブ
ルにより行うことが可能である。
【0020】この情報伝達ケーブルは、複数のモータド
ライバーを搬送ラインの搬送方向に直列に接続して隣り
合うモータドライバー間で所定の信号を伝達するもので
ある。このケーブルは、パラレルケーブルを採用して各
信号をそれぞれ個別の導電線によりパラレル伝送するも
のが好ましいが、同軸ケーブルや光ファイバーケーブル
などのシリアルケーブルを採用して複数種の信号をP−
S変換してなる直列信号をシリアル伝送するものであっ
てもよい。
【0021】少なくとも一つのモータドライバーには、
搬送速度設定装置から搬送速度信号を入力するための信
号入力部が備えられている。好ましくは、信号入力部
を、すべてのモータドライバーに設けておくことができ
る。この入力部に入力された搬送速度指令信号は、上記
ケーブルにより伝達される所定の信号に含ませることが
できる。即ち、伝達ケーブルがパラレルケーブルである
場合は、信号入力部に電気的に接続される導電線をケー
ブルに備えることができ、また、伝達ケーブルがシリア
ルケーブルである場合は、搬送速度指令信号と他の信号
とを信号処理してシリアルデータを生成するP−S変換
回路を各モータドライバーに設けることができる。
【0022】そして、各モータドライバーは、搬送速度
設定装置から直接、若しくは、上記伝達ケーブルを介し
て間接的に速度指令信号を入力し、この信号に応じた速
度でモータを駆動制御するようにモータに制御電流を出
力する。
【0023】なお、上記複数の制御ゾーンを搬送方向に
沿って直列に配置することで1本道の搬送路を構成して
もよく、複数の制御ゾーンをY字路乃至T字路の搬送ラ
インを構成するように配置してもよく、その他適宜の形
態の搬送ラインを構成するように配置することができ
る。
【0024】
【実施例】図1は本発明の実施例に係るコンベア1の一
部のストレートラインを示している。図示例のストレー
トラインは、5つの制御ゾーンを備えており、各制御ゾ
ーンはそれぞれ一つのコンベアユニット2により構成さ
れている。
【0025】各コンベアユニット2は、平行に配置され
た左右一対のサイドフレーム3,3間に、被搬送物を搬
送するための搬送ローラ4を搬送方向所定間隔で軸支し
たものである。この搬送ローラ4は、自由に回転するア
イドルローラ4bと、搬送用モータMを内蔵するモータ
ローラ4aとからなり、隣接する搬送ローラ4同士は伝
動ベルト5で連動連結され、モータローラ4aの回転駆
動力をアイドルローラ4bに伝動するようにしている。
本実施例では、ユニットの中央部に一つのモータローラ
4aを配し、他はアイドルローラ4bとしてある。な
お、モータローラ4aに内蔵されたモータMとしては、
ブラシレスDCモータを採用している。
【0026】各コンベアユニット2のモータMは、情報
伝達ケーブル11で搬送方向に直列に順次接続された複
数のモータドライバー12から主構成される制御装置1
0によって駆動制御される。本実施例の制御装置10で
は、各ゾーン毎にモータドライバー12を設け、各モー
タドライバー12がそれぞれ独立して自ゾーンのモータ
Mの駆動制御を行う分散制御方式を採用している。な
お、上記ケーブル11で接続された複数の制御ゾーン
を、本明細書において制御ブロックという。
【0027】各コンベアユニット2のサイドフレーム3
には、自ゾーン内の搬送用モータMの駆動制御を行うモ
ータドライバー12がそれぞれ固定されている。各モー
タドライバー12は、自ゾーンのモータローラ4aのモ
ータMに制御電流を供給するとともに、該モータMの磁
極位置検出子の検出信号を入力してフィードバック制御
する。また、各モータドライバー12には、自ゾーン内
に被搬送物が存在するか否かを検知する在荷センサSの
検知信号が入力されている。各在荷センサSは、各コン
ベアユニット2のサイドフレーム3の中央に設置されて
いる。
【0028】各モータドライバー12は、図3のブロッ
ク図に示すように、駆動回路13と、P.L.C.など
の上位制御装置(図示せず)からのRUN/STOP信
号並びにCW/CCW信号(正逆転信号)を入力するた
めの入力コネクタ14と、DC24Vの電源線15が接
続される電源コネクタ16と、2つの情報伝達ケーブル
コネクタ17,18と、電圧可変装置により構成される
搬送速度設定装置19から搬送速度指令信号を入力する
ための信号入力部20(速度信号入力端子)とを備えて
いる。駆動回路13の動作電力、並びに、モータMの駆
動電力としては、上記電源コネクタ16に供給される電
力を用いている。上位制御装置からのRUN/STOP
信号は、ゾーン端において他の装置との情報により、搬
入,搬出を指示するための信号であり、CW/CCW信
号は、制御ブロック全体の搬送方向を指示するための信
号である。これらCW/CCW信号は、情報伝達ケーブ
ル11によって同じ制御ブロックに属する他のモータド
ライバー12に伝達されるよう構成されている。したが
って、同一制御ブロックに含まれる複数のモータドライ
バー12のうちのいずれか一のモータドライバー12の
入力コネクタ14にのみ上位制御装置を接続し、他のモ
ータドライバー12は上位制御装置に接続する必要はな
い。
【0029】上記速度設定装置19は、出力電位を調整
するための可変抵抗器を内蔵する可変電圧DC電源装置
からなり、可変抵抗器の調整により設定された所定電位
の定電圧信号を搬送速度指令信号として出力するように
構成されている。この速度設定装置19は、同一制御ブ
ロックに含まれる複数のモータドライバー12のうちの
いずれか一のモータドライバー12にのみ接続され、こ
の一のモータドライバー12に供給された速度指令信号
が、上記ケーブル11を介して他のモータドライバー1
2も伝達されるようになっている。
【0030】左右のケーブルコネクタ17,18には、
複数の導電線が並列に結束されたパラレルケーブルから
なる情報伝達ケーブル11が着脱自在に接続される。こ
の情報伝達ケーブル11の一端は、隣り合うゾーンのう
ちの一方のモータドライバー12の一方のケーブルコネ
クタ17に接続され、ケーブル11の他端は、他方のモ
ータドライバー12の他方のケーブルコネクタ18に接
続される。また、これらケーブルコネクタ17,18
は、自ゾーンのセンサSの検知信号を出力する端子17
a,18a、隣り合うゾーンのセンサSの検知信号を入
力する端子17b,18b、CW/CCW信号を入出力
する端子17d,18d、並びに、速度指令信号を入出
力する端子17e,18eを備えている。左右のコネク
タ17,18の速度指令信号入出力端子17e,18e
は電気的に接続されており、一方のコネクタに接続され
たケーブル11から伝達された速度指令信号は、他方の
コネクタに接続されたケーブル11にそのまま供給され
る。左右のコネクタ17,18のCW/CCW信号入出
力端子17d,18dは電気的に接続されており、一方
のコネクタに接続されたケーブル11から伝達されたC
W/CCW信号は、他方のコネクタに接続されたケーブ
ル11にそのまま供給される。また、各コネクタ17,
18の端子17d,18dは、入力コネクタ14のCW
/CCW信号入力端子14bに電気的に接続されてい
る。
【0031】また、左右のコネクタ17,18の速度指
令信号入出力端子17e,18eは、速度信号入力端子
20に電気的に接続されている。より詳細には、両コネ
クタ17,18の速度指令信号入出力端子17e,18
eと速度信号入力端子20との間には、スイッチ21と
ダイオード22とが直列接続で設けられている。このダ
イオード22のカソード側がスイッチ21に接続され、
ダイオード22のアノード側は速度信号入力端子20に
接続されている。そして、ダイオード22のカソード側
(即ち、スイッチ21の速度信号入力端子20側)の信
号が、搬送速度指令信号として駆動回路13に入力され
るように回路構成されている。
【0032】上記駆動回路13は、自ゾーンと上下流側
の制御ゾーンの3つのセンサ検知信号とRUN/STO
P信号とに基づいて、モータMを駆動するか否かを判定
する論理演算手段を備えている。この判定論理は種々の
ものとすることができる。論理演算手段によりモータM
を駆動すると判定した場合には、駆動回路13は、CW
/CCW信号で指示された方向に、速度指令信号で指示
された回転速度でモータMを回転駆動させるための駆動
制御電流を生成し、モータMに供給する。
【0033】上記実施例に係る制御装置10によれば、
伝達ケーブル11を接続しているすべてのモータドライ
バー12の速度指令信号入力端子20は、伝達ケーブル
11に含まれる1本の導電線(ワイヤー)で接続された
ことにより同電位となる。そして、各モータドライバー
12に設けた上記スイッチ21をすべてON(閉)にす
れば、駆動回路13に入力される速度指令信号の電位が
すべて同じとなり、これら複数の制御ゾーンにおけるモ
ータ速度を統一することができる。即ち、任意の1カ所
の速度入力端子20に電圧可変装置19から所定電位の
電圧を入力することによって、複数の制御ゾーンのモー
タ速度を一斉に変更することが可能になる。
【0034】また、ある特定の制御ゾーンのモータ速度
だけを変更したい場合には、変更したい制御ゾーンのモ
ータドライバー12のスイッチ21をOFF(開)にし
て、このモータドライバー12の速度入力端子20に別
の電圧可変装置19から所定電位の電圧を入力すること
で、この1カ所の制御ゾーンのモータ速度のみを変更す
ることもできる。
【0035】さらに、図2に示すように、伝達ケーブル
11を一部で未接続とする事で、未接続とした場所を境
に上流ブロックAと下流ブロックBとに分ける事がで
き、上流ブロックAの電圧可変装置19aからの入力電
圧と、下流ブロックBの電圧可変装置19bからの入力
電圧を個別に設定することで、ブロック単位の速度設定
を簡単に実施することができる。ここで、ブロックと
は、伝達ケーブルで接続されているゾーンの集合を意味
する。
【0036】また、速度指令信号入力端子20にダイオ
ード22のアノードを接続し、速度指令側にカソードを
接続しているので、スイッチ21をONしたまま誤って
同一ブロック内の2カ所以上の制御ゾーンのモータドラ
イバー12の速度指令信号入力端子20に、それぞれ異
なった電位の電圧を入力しても、電圧可変装置19やそ
の他の回路が破損することを防止できる。
【0037】このように、本実施例によれば、分散制御
しつつも同一ブロック内では多数のモータMが同一速度
で動くことを考慮し、隣接ゾーン間の伝達信号の中にモ
ータ速度指令を含めることにより、1カ所の速度入力端
子20の入力電圧の調整により多くのモータMを同一速
度に設定することができるのみならず、各モータドライ
バーのスイッチの入切によって、特定の制御ゾーンのみ
に別の速度指令を与えることも可能となる。
【0038】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、適宜設計変更できる。例えば、上記情報伝
達ケーブルコネクタは、一つのモータドライバーに3つ
設けられていてもよい。また、速度指令信号はデジタル
信号であってもよく、この場合、各モータドライバーに
は、受信した速度指令信号を保持する保持回路を備える
ことができる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、分散制御方式のコンベ
アシステムにおいて、省配線を図りつつ、多数の制御ゾ
ーンのモータドライバのうちの一部に速度指令を与える
ことにより多数の制御ゾーンにおける搬送速度を一斉に
変速させることができ、ライン変更や被搬送物の変更な
どに伴う搬送速度の調整作業を容易かつ迅速に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る制御装置を有するコン
ベアの一部のストレートラインの概略斜視図である。
【図2】同コンベアのモータドライバー間のケーブル接
続を変更した状態の概略斜視図である。
【図3】同コンベアのモータドライバーのブロック構成
図である。
【符号の説明】
10 コンベアの制御装置 11 情報伝達ケーブル 12 モータドライバ 13 駆動回路 17 第1の情報伝達ケーブルコネクタ 17e 搬送速度指令信号の入出力端子 18 第2の情報伝達ケーブルコネクタ 18e 搬送速度指令信号の入出力端子 19 搬送速度設定装置 20 速度指令信号入力部 21 スイッチ 22 ダイオード M 搬送用モータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の制御ゾーンに区分された搬送ライ
    ンの各制御ゾーンにそれぞれ搬送用モータが設けられた
    コンベアの制御装置において、 複数のモータドライバーと、該複数のモータドライバー
    を搬送ラインの搬送方向に直列に接続して隣り合うモー
    タドライバー間で所定の信号を伝達するための情報伝達
    ケーブルと、搬送速度指令信号を生成する搬送速度設定
    装置とを備え、各制御ゾーンのモータは、いずれか一の
    モータドライバーから供給される駆動制御信号により駆
    動され、 少なくとも一つのモータドライバーには搬送速度設定装
    置から搬送速度指令信号を入力するための信号入力部を
    備え、該入力部に入力される搬送速度指令信号が前記ケ
    ーブルにより伝達される所定の信号に含まれ、前記ケー
    ブルにより接続された他のモータドライバーが、前記ケ
    ーブルにより伝達された搬送速度指令信号に応じた速度
    でモータを駆動させる駆動制御信号を生成するように構
    成されていることを特徴とするコンベアの制御装置。
  2. 【請求項2】 搬送速度指令信号は、設定すべき搬送速
    度に応じた電位の定電圧信号であり、情報伝達ケーブル
    は、所定電位の定電圧信号である搬送速度指令信号を伝
    達するための導電線を有していることを特徴とする請求
    項1に記載のコンベアの制御装置。
  3. 【請求項3】 各モータドライバーは第1及び第2の情
    報伝達ケーブルコネクタを備え、情報伝達ケーブルは隣
    り合う2つのモータドライバー同士を接続するものであ
    り、該ケーブルの一端は一方のモータドライバーの第1
    のコネクタに着脱可能に接続され、前記ケーブルの他端
    は、他方のモータドライバーの第2のコネクタに着脱可
    能に接続され、前記第1及び第2のコネクタは、搬送速
    度指令信号の入出力端子とを備え、第1のコネクタの前
    記入出力端子と第2のコネクタの前記入出力端子とが電
    気的に接続され、これら入出力端子は信号入力部に電気
    的に接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載
    のコンベアの制御装置。
  4. 【請求項4】 第1及び第2のコネクタの入出力端子と
    前記信号入力部との間にはスイッチが設けられているこ
    とを特徴とする請求項3に記載のコンベアの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記スイッチと前記信号入力部との間に
    はダイオードが設けられ、該ダイオードのカソードが前
    記スイッチに接続され、ダイオードのアノードが前記信
    号入力部に接続され、前記モータドライバーは、前記ダ
    イオードのカソード側の信号を搬送速度指令信号として
    入力してモータ駆動制御信号を生成する駆動回路を備え
    ていることを特徴とする請求項4に記載のコンベアの制
    御装置。
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