JP3545196B2 - チルトサーボ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクのチルトエラーを補正するチルトサーボに関する。
【0002】
【従来の技術】
CD、DVDなどの光ディスクにおいては、一般にディスクの反りなどにより、光ピックアップから照射される光ビームの光軸と照射位置における光ディスク面のなす角度(チルト角)が垂直からずれを生じることが問題となる。チルト角は主に光ディスクの半径方向(以下、「ラジアル方向」という。)で発生し、光学系のコマ収差などの要因となり、隣接トラック間とのクロストークやジッターの劣化などを引き起こすため光ディスクの再生品質に悪影響を与える。また、特にDVDのように高密度記録を実現しようとすると、レーザビームのスポット系を小さくするために、レーザの波長λを短くし、対物レンズの開口数NAを大きくする必要があり、チルト角に対するマージンが小さくなる。即ち、ディスクがわずかに傾いていても、再生品質の大きな劣化をまねく。従って、光ディスクの再生動作中にはチルト角による収差を補正するため、チルト角の検出を行うための専用の光ビームとディテクタとからなるチルトセンサと、チルト角に応じて光ピックアップの傾きを制御する機構とを設け、チルトサーボをかけることが一般的に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のチルトサーボにおいては、光ピックアップとは別に一対の光ビームとディテクタを備えたチルトセンサを設置し、さらに、光ピックアップの傾きを制御するためには複雑な機構部分が必要となる。これらは一般にコストアップの要因となると共に、スペースを取ることから装置の小型化を図るには不利になる。
【0004】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、構成が簡単で小型化に有利であり、チルトエラーを補正することにより良好な再生品質を保つことのできる光ディスクのチルトサーボを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載のチルトサーボ制御装置は、光ディスクに光ビームを照射し、当該光ディスクからの反射光を検出する光ピックアップと、前記光ディスクの媒体面の前記光ビームの照射位置における法線と前記光ビームの光軸のなすチルト角により生ずる収差によるチルトエラーを補正するチルト補正手段と、前記チルト補正手段の補正量を制御する制御信号を供給するチルト補正制御手段と、前記光ディスクの回転周期内において、前記光ピックアップの検出信号の振幅変動を監視して最大振幅と最小振幅を検出する振幅検出手段と、を備え、前記チルト補正制御手段は、前記チルト補正手段に前記補正量の異なる少なくとも2種類の制御信号を供給し、当該補正量の異なる各制御信号に基づいてそれぞれ検出された前記最大振幅と前記最小振幅の各差分を算出するとともに、当該算出された各差分に基づいて前記補正量を決定し、当該決定された補正量に対応する制御信号を前記チルト補正手段に供給することを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載のチルトサーボ制御装置によれば、チルト角の変動による光ピックアップの収差を補正するため、チルト補正手段の補正量の異なる少なくとも2種類の制御信号を供給し、当該補正量の異なる各制御信号に基づいてそれぞれ検出された最大振幅と最小振幅の各差分を算出するとともに、当該算出された各差分に基づいて補正量を決定し、当該決定された補正量に対応する制御信号をチルト補正手段に供給する。チルトエラーが生じると、光ピックアップの振幅変動は増大し、検出特性が劣化するが、かかる制御によってこのエラーを補償することができる。従って、チルトエラーによる再生品質の劣化を防ぐことができると共に、チルトセンサーを別途設けることなくチルトサーボを行うことができる。
【0007】
前記目的を達成するため、請求項2に記載のチルトサーボ制御装置は、請求項1に記載のチルトサーボ制御装置において、前記チルト補正制御手段は、前記光ディスクの回転周期に同期させて前記チルト補正手段の補正量の異なる少なくとも2種類の制御信号をそれぞれ供給することを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載のチルトサーボ制御装置によれば、光ディスクの回転周期に同期させて前記チルト補正手段の補正量の異なる少なくとも2種類の制御信号供給し、当該補正量の異なる各制御信号に基づいてそれぞれ検出された最大振幅と最小振幅の各差分を算出して、チルト補正手段の制御を行う。従って、請求項1に記載の発明と同様、チルトエラーによる再生品質の劣化を防ぐことができると共に、チルトセンサーを別途設けることなくチルトサーボを行うことができる。
【0009】
前記目的を達成するため、請求項3に記載のチルトサーボ制御装置は、請求項1又は請求項2に記載のチルトサーボ制御装置において、前記チルト補正手段は、前記光ビームの光軸上に配置された収差補正用の液晶パネルであり、前記チルト補正制御手段の前記制御信号は、当該液晶パネルの駆動信号であることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載のチルトサーボ制御装置によれば、光ビームの光軸上に収差補正用の液晶パネルを配置し、チルトエラーの補正を行うようにしたので、請求項1又は請求項2に記載の発明と同様、チルトエラーによる再生品質の劣化を防ぎ、チルトセンサーが不要になると共に、ピックアップの傾きを制御する機構等を設けなくともチルトサーボを行うことができる。
【0011】
前記目的を達成するため、請求項4に記載のチルトサーボ制御装置は、請求項3に記載のチルトサーボ制御装置において、前記液晶パネルは、光ディスクの半径方向に対し、内周寄り、中央、外周寄りの3つの領域に分割され、各領域ごとに前記駆動信号により駆動することができるようにしたことを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載のチルトサーボ制御装置によれば、光ビームの光軸上に3つの領域に分割され、各領域ごとに駆動可能な収差補正用の液晶パネルを配置し、チルトエラーの補正を行うようにしたので、請求項3に記載の発明と同様、チルトエラーによる再生品質の劣化を防ぎ、チルトセンサーが不要になると共に、ピックアップの傾きを制御する機構等を設けなくともチルトサーボを行うことができる。
【0013】
前記目的を達成するため、請求項5に記載のチルトサーボ制御装置は、請求項1から4のいずれか1項に記載のチルトサーボ制御装置において、温度を検出する温度検出手段を、更に備え、前記チルト補正制御手段は、前記温度検出手段の温度検出結果に基づいて前記制御信号の変動速度を可変することを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載のチルトサーボ制御装置によれば、温度検出手段を用いて、制御信号の変動速度が可変されるようにしたので、温度変動に伴う液晶の応答特性の劣化がある場合でも、高安定なチルト補正を行い、温度特性の良好なチルトサーボを行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を情報再生装置に適用した場合の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0016】
図1に、本発明に係るチルトサーボ制御装置の全体構成を示す。図1に示すように本発明に係るチルトサーボ制御装置は、光ディスク1に光ビームを照射する光ピックアップ2と、光ピックアップの一部をなす液晶パネル2Aと、スピンドルモータ3と、RFエンベロープ検出部4と、チルト補正制御部5と、システムコントロール部6と、液晶ドライバ7と、温度センサ8から構成される。
【0017】
以上の構成において、光ピックアップ2からは光ビームが光ディスク1に照射されると共に、反射光が光ピックアップ2のディテクタにより検出されて、光ディスク1の情報ピットによる変調成分を含むRF信号を出力する。光ピックアップ2には、光ビームの光軸上に液晶パネル2Aが配置され、光学系の収差を補正することができる。この液晶パネル2Aの動作については後述する。
【0018】
スピンドルモータ3は、光ディスク1を所定の回転数にて回転駆動する。そして、光ディスク1の回転に同期して、回転パルスを出力する。
【0019】
光ピックアップ2から出力されたRF信号は、RFエンベロープ検出部4に入力される。このRFエンベロープ検出部4は、RF信号の振幅変化、つまりRFエンベロープ信号を抽出する。実際にはRF信号を一定振幅に保つための可変ゲインアンプの制御電圧を出力すればよい。これにより、RF信号の振幅変動の時間推移がわかる。
【0020】
RFエンベロープ検出部4から出力されたRFエンベロープ信号は、チルト補正制御部5に入力され、スピンドルモータ3から出力される回転周期内において、RFエンベロープ信号の最大値と最小値が検出され、これにより印加すべき外乱を求めて最適なチルト補正が行われる。そして、チルト補正制御部5はチルト補正を行うため、液晶パネル2Aに電圧を印加し駆動するための液晶ドライバ7にPWM(Pulse Width Modulation)化された制御信号を出力する。その結果、液晶パネル2Aの通過光の位相差を可変でき、収差を補正することでチルト補正手段として機能する。
【0021】
一方、システムコントロール部6はチルト補正制御部5をコントロールし、制御信号に外乱を加えつつ、最適なチルトサーボを行うためにチルト補正量を調整する。チルト補正制御部5とシステムコントロール部6は、一体的にチルト補正制御手段として機能する。なお、このチルト補正制御部5の詳細な動作については後述する。
【0022】
次に、図2により、液晶パネル2Aの構造について説明する。
【0023】
図2(A)に示す液晶パネル2Aは、透明なガラス基板21A、21B、ガラス基板21A、21Bの内面に蒸着された透明電極22A、22B、透明電極22A、22Bの内面に形成された配向膜23A、23B、配向膜23A、23Bの間に封入された複屈折を有する液晶24からなる。
【0024】
液晶24の液晶分子Mの向きは、透明電極22A、22Bの印加電圧に応じ図2(A)から図2(C)に示すように水平方向から垂直方向まで自在に変えることができる。従って、液晶分子Mの複屈折効果により液晶を通過する光線に屈折率の変化により光路差△n・d(△nは屈折率の変化分、dは液晶24のセル厚)を与える。即ち、液晶を通過する光線に位相差△n・d(2π/λ)(λは光線の波長)を与えることができる。
【0025】
また、図2(D)はラジアル方向の収差補正用の液晶パネル2Aの平面図の一例である。図2(D)では、液晶パネル2Aの透明電極22A、22Bをラジアル方向に対し、内周寄りの第1領域25A、中央の第2領域25B、外周寄りの第3領域25Cの3つの領域に分割している。そして、これら3つの分割領域は別個の駆動電圧により各分割領域ごとに可変制御すれば、各分割領域を通過する光の位相差を個別に変えることができるので、ラジアル方向に発生するチルトにより生ずるコマ収差等の補正が可能となる。なお、通常はチルト補正を行うためのラジアル方向に生じるチルト角(以下、「ラジアルチルト角」という。)に対する所要の補正量は、第2領域25Bを基準として対称性を示し、第1領域25Aと第3領域25Cとでは逆の特性を与えればよい。また、より高精度のチルト補正を行う場合は、ラジアル方向に対する液晶パネルの分割領域の数を増加すればよい。
【0026】
さらに、ラジアル方向のみならずタンジェンシャル方向(トラックの接線方向)に発生するチルトエラーを補正する場合には、図2(E)に示すように、5分割とすることも可能である。図2(E)の場合は、ラジアル方向の分割領域である第1領域26A、第2領域26B、第3領域26Cに加え、タンジェンシャル方向の分割領域として第4領域26D、第5領域26Eを設け、タンジェンシャル方向に対してもチルト補正を行うよう制御できるようになっている。第4領域26D、第5領域26Eには、互いにタンジェンシャル方向のチルト角に対して対称となる特性を与えればよい。この場合も分割数をさらに増加することが可能である。
【0027】
次に、本実施の形態におけるチルト補正の原理を説明する。
【0028】
図3に、ラジアルチルト角とRFエンベロープ差分出力との関係の一例を示す。このRFエンベロープ差分出力は、RFエンベロープ信号の最大値と最小値の差分に対応するものである。
【0029】
図3に示すように、ラジアルチルト角がゼロのとき、RFエンベロープ差分出力は最小となり、ラジアルチルト角が大きくなると共に、RFエンベロープ差分出力は増大していくことがわかる。一般に、光ディスク1の回転に同期して面ぶれが起こり、これがチルトに重なってRFエンベロープ信号に周期的な変動を与える。そして、ラジアルチルト角がゼロとなるチルト補正をおこなったときに、面ぶれによるRFエンベロープ信号の周期的な変動が小さくなり、RFエンベロープ差分出力は最小化される。そこで、本実施形態では、光ディスク1のこのような特性を利用してチルト補正を行うものである。なお、図3に示す特性は実験的に確認されている。
【0030】
前述したように、ラジアルチルト角とRFエンベロープ差分出力は、図3に示すように変化し、2次曲線的な関係となるので、RFエンベロープ差分出力が最小となる下方向のピークPに向かうよう制御すれば、ラジアルチルト角をゼロに近づけることができ、チルト補正が行われることになる。本実施の形態では、液晶パネル2Aの駆動電圧を調整し光に位相差を与えることでチルト補正を行っている。また、チルトセンサなしにチルト補正を行うために、液晶パネル2Aの駆動電圧に外乱を与え、RFエンベロープ差分出力が小さくなる方向に駆動電圧に外乱を与え制御していくことで、チルト補正を実現している。この具体的な方法については後述する。
【0031】
図4に、チルト補正制御部5のブロック図を示す。
【0032】
図4におけるチルト補正制御部5はチルトエラーの補正量を制御する手段であり、ADコンバータ10と、最大値検出部11と、最小値検出部12と、Lレジスタ13と、Hレジスタ14と、コンパレータ15と、アップダウンカウンタ16と、チルト補正ROM17と、レジスタ18A、18B、18Cと、PWM部19A、19B、19Cとから構成される。
【0033】
以上の構成において、RFエンベロープ検出部4から出力されたRFエンベロープ信号は、チルト補正制御部5のADコンバータ10に入力され、所定のサンプリング周波数で、所定のビット数からなるディジタルデータに変換される。チルト補正制御の処理では、後述するように、ディジタルデータに対する演算が必要となるためである。
【0034】
最大値検出部11は、システムコントロール部6の制御下で、回転パルスが示す光ディスク1の回転周期内で、ディジタル変換されたRFエンベロープ信号の最大値を検出する。一方、最小値検出部12は、同様にして光ディスクの回転周期内で、ディジタル変換されたRFエンベロープ信号の最小値を検出する。
【0035】
そして、最大値検出部11で検出された最大値と、最小値検出部12で検出された最小値との差分値が算出されて、システムコントロール部6の制御下で、Lレジスタ13又はHレジスタ14に、後述する制御に従い格納される。システムコントロール部6はこの差分値に基づき図3のピークPを目指して制御を行う。
【0036】
コンパレータ15では、Lレジスタ13、Hレジスタ14のそれぞれの大小が比較される。このLレジスタ13とHレジスタ14には、それぞれ2種の外乱に対応する差分値が格納されるので、外乱の変動の方向を判断することができる。より具体的な処理については後述する。
【0037】
アップダウンカウンタ16は、チルト補正ROM17のアドレスを決定するため、コンパレータ15の比較結果を受け、カウントアップ又はカウントダウンされる。そして、システムコントローブ部6が指示する基準アドレスとカウント値が加えられて、チルト補正ROM17のアドレスが決定される。
【0038】
チルト補正ROM17には、液晶パネル2Aの各分割領域に与える位相補正に対応するデータが格納されている。このデータは、ラジアルチルト角に対して位相補正量を最適化するために実験的に求めたデータである。そして、アドレス順にチルト角に対する位相補正量が、順次増減するようなデータ配列となっている。よって、チルト補正ROM17からデータを取り出し、そのアドレスを増加又は減少させるようにすると、液晶パネル2Aの位相補正量を徐々に変化させることができる。
【0039】
チルト補正ROM17から取り出されたデータは、第1領域25Aに対してはレジスタ18AとPWM部19Aを、第2領域25Bに対してはレジスタ18BとPWM部19Bを、第3領域25Cに対してはレジスタ18CとPWM部19Cをそれぞれ経由し、各分割領域を駆動する液晶ドライバ7に入力された後、各分割領域を駆動して位相補正量を制御する。
【0040】
チルト補正ROM17のデータテーブルは、ラジアルチルト角の値を各アドレスに対応させている。ラジアルチルト角に対して生じるチルトエラーは液晶パネル2Aの3つの各分割領域に対し対称性を有するので、第2領域25Bを基準として、第1領域25Aに対する補正量はアドレスの増加に伴い一方向に大きくなるように、第3領域25Cに対する補正量はアドレスの増加に伴い逆方向に大きくなるようにそれぞれ設定される。
【0041】
ここで、チルト補正ROM17の格納データは、所定のラジアルチルト角ごとにジッタが最も良好となるように、液晶パネル2Aの各分割領域に位相差を与えるデータを予め実験的に求めたものである。このラジアルチルト角の刻み幅を一層細かくし、全体としてデータ量を増やすことにより、より高分解能のチルト補正を行うことも可能である。
【0042】
なお、前述したチルト補正制御部5の構成を実現するためには、ハードウェアで構成することが可能であると共に、多くの処理はソフトウェアで行って構成することが可能である。
【0043】
次に、チルト補正制御のための具体的な処理を図5に示すフローチャートに基づき説明する。なお、図5のフローチャートに示す処理は、例えば光ディスク1が記録又は再生中にシステムコントロール部6による所定の周期での割り込み処理により実行される。
【0044】
チルト補正制御処理が開始すると、まず、ステップS1では、前述したようにRFエンベロープ信号の最大値と最小値を判定する。ここでは、時々刻々変動するRFエンベロープ信号を読み取って、既に保持する最大値、最小値と比較を行い、更新すべき場合には、新たな値が書き込まれる。
【0045】
ステップS2では、光ディスク1が1回転したか否かを判断する。すなわち、光ディスク1の回転周期に同期させてチルト補正を制御するために、最大値及び最小値は、光ディスク1が1回転する範囲内で求めるようにする。この判断は、システムコントロール部6に入力されるスピンドルモータ3の回転パルスを監視することにより行われる。
【0046】
ステップS2の判断の結果、光ディスク1が1回転した場合には(ステップS2;YES)、ステップS3に移行する。このとき、RFエンベロープ信号に対する最大値、最小値が確定する。一方、光ディスク1がまだ1回転していない場合には(ステップS2;NO)、ステップS1に戻り、光ディスクが1回転するまで、ステップS1とステップS2の処理を繰り返す。
【0047】
ステップS3では、光ディスク1の回転数を数えるカウンタとしての変数ROTNをインクリメントする。この変数ROTNは、チルト補正の際に印加される外乱の変動周期と同期させるためのカウンタである。
【0048】
ステップS4では、温度センサ8からシステムコントロール部6に出力される温度出力に基づいて、変数WBLの値を決定する。この変数WBLは、光ディスク1の回転数と、チルト補正の際に印加される外乱の変動周期とを関係づけるためのものであり、具体的には、外乱の変動周期の半周期間における光ディスク1の回転数を設定する。また、本実施形態では、液晶パネル2の温度特性に起因するチルト補正への影響を軽減するため、温度センサ8の温度出力に対応してWBLの設定値を変えるようにしている。なお、液晶パネル2の温度特性とWBLの設定についての詳しい説明は後述する。
【0049】
ステップS5では、ROTNとWBLが一致しているか否かを判定する。ステップS5の判断の結果、ROTN=WBLとなる場合は(ステップS5;YES)、ステップS6に移行する。この場合は、外乱の変動周期の半分に達した場合に対応する。一方、ステップS5の判断の結果、ROTNとWBLが一致しない場合は(ステップS5;NO)、ステップS8に移行する。
【0050】
ステップS6は、光ディスク1の1回転の周期内において既に求めてある最大値と最小値の差をとることにより差分値を求め、Lレジスタ13に格納する。
【0051】
ステップS7では、アップダウンカウンタ16をインクリメントして、チルト補正ROM17の読み出しアドレスを1進める。これによりチルト補正に外乱が印加される。その後は、ステップS15に移行する。
【0052】
一方、ステップS8では、ROTNがWBLの2倍に一致しているか否かを判定する。ステップS8の判断の結果、ROTNと2×WBLとが一致しない場合は(ステップS8;NO)ステップS15に移行する。一方、ステップS8の判断の結果、ROTN=2×WBLとなる場合は(ステップS8;YES)、ステップS9に移行する。
【0053】
ステップS9では、光ディスク1の1回転の周期内において既に求めてある最大値と最小値の差をとって、前述の差分値を求め、Hレジスタ14に格納する。すなわち、差分値の格納は、Lレジスタと(ステップS6)Hレジスタとで交互に行われることになる。
【0054】
ステップS10では、Hレジスタに格納される差分値がLレジスタに格納される差分値より小さいか否か判定する。ステップS10の判断の結果、Hレジスタに格納される差分値の方が小さい場合は(ステップS10;YES)、アップダウンカウンタ16はそのままに保ち、ステップS14に移行する。
【0055】
一方、ステップS10の判定結果が「NO」となる場合は、次いで、ステップS11にて、Lレジスタに格納される差分値がHレジスタに格納される差分値より小さいか否か判定する。ステップS11の判断の結果、Lレジスタに格納される差分値の方が小さい場合は(ステップS11;YES)、ステップS12において、アップダウンカウンタ16を2だけカウントダウンして、チルト補正ROM17の読み出しアドレスを2つ戻す。
【0056】
一方、ステップS11の判定結果が「NO」となる場合は、LレジスタとHレジスタにそれぞれ格納される差分値が等しくなるので、ステップS13において、アップダウンカウンタを1だけカウントダウンして、チルト補正ROM17の読み出しアドレスを1つ戻す。
【0057】
結局、ステップS10乃至ステップS13の処理により、次回の光ディスク1の回転の際に読み出されるチルト補正ROM17のアドレスは、アップダウンカウンタ16のインクリメントを考慮すると、−1、0、+1の3通りのいずれかで増減して与えられることになる。
【0058】
最後に、ステップS15では、光ディスク1の1回転の周期内における最大値、最小値をリセットする。すなわち、光ディスク1が次の1回転を行うのに備えて、最大値と最小値を新たに検出し直すためである。その後、当該チルト補正処理が終了するが、前述のステップS1乃至ステップS15の処理は、チルトサーボ制御が動作している間、繰り返し行われることになる。
【0059】
次に、図6を用いて、本実施形態に係るチルトサーボ制御装置におけるチルト補正制御の動作時の各部の波形パターンの一例を説明する。
【0060】
図6においては、スピンドルモータ3による回転パルスと、RFエンベロープ検出部4から出力されるRFエンベロープ信号と、チルト補正の外乱の変動タイミングと、チルト補正制御による液晶パネル2Aに対するチルト補正量が時間推移に伴い変化する様子を示している。なお、図6は、スピンドルモータ3が1回転すると回転パルスを1つ出力する場合の例である。
【0061】
図6に示すように、スピンドルモータ3の回転パルスがタイミングT0乃至T4で出力されている。そして、この回転パルスに同期するように、前述のチルト補正制御処理におけるチルト補正に対する外乱が印可される。なお、前述の変数WBLは1が設定されている場合について説明する。
【0062】
図6において、タイミングT0からタイミングT1までの1回転目では、外乱の変動タイミングは、前半の半周期に相当する。このとき、チルト補正ROM17の対応するチルト補正量は0degであるものとする。また、RFエンベロープ信号は差分D0で変動しているとする。
【0063】
タイミングT1からタイミングT2までの2回転目に移ると、外乱の変動タイミングは、後半の半周期となる。このとき、外乱はRFエンベロープ信号の差分が小さくなる方向に変化し、チルト補正量が0.1degとなる。そして、RFエンベロープ信号は差分D0より小さな差分D1で変動するようになる。
【0064】
タイミングT2からタイミングT3までの3回転目に移ると、外乱の変動タイミングは、再び前半の半周期となる。このとき、前回の外乱の変動によるチルト補正の結果を受け、チルト補正量を0.1degから0.2degに増やす方向に制御される。そして、RFエンベロープ信号は差分D1より更に小さな差分D2で変動するようになる。
【0065】
タイミングT3からタイミングT4までの4回転目に移ると、2回転目と同様に制御されて、外乱の変動タイミングは後半の半周期となり、チルト補正量が0.3degとなると共に、RFエンベロープ信号は差分D3となって、やはり差分が小さくなっていく。
【0066】
このようにして、スピンドルモータ3の回転に連動するようにチルト補正の外乱を変動させて、結果的にRFエンベロープ信号の変動分は徐々に小さくなっていく。最終的には、図3におけるピークPに安定するようになり、最適なチルト補正量を得ることができる。
【0067】
次に、液晶パネル2の温度特性を考慮したチルト補正制御について説明する。
【0068】
図7は、液晶の応答速度と温度の関係を示す図である。一般的に、液晶は周囲温度が低くなるに伴い粘性係数が大きくなっていく。その結果、駆動電圧の印加に対する液晶の応答速度は、図7に示すように、高温になると高速になるが、低温になると徐々に低速になっていく。従って、前述のチルト補正制御処理に際して、液晶パネル2のチルト補正量に外乱を与えるとき、低温時の液晶の応答速度の低下による影響を考慮すれば、温度特性の良好なチルトサーボ制御装置を提供することができる。
【0069】
図8は、液晶の応答速度の温度特性の影響を受ける状況において、チルト補正の特性の変化を説明する図である。図8(a)、(b)において、チルト補正量に対しては、RFエンベロープ差分出力を大きくする外乱と、小さくする外乱とが交互に印加されるものとし、それぞれ「大」、「小」と表す。
【0070】
図8(a)は、常温時におけるRF信号の変化を示す図である。図8(a)に示すように、回転パルスに同期させた外乱を印加して、最初の回転周期では外乱を「大」にし、次の回転周期では外乱を「小」にする。このとき、外乱「大」のときは、RF信号の振幅の変動がA1の範囲となり、外乱「小」のときは、RF信号の振幅の変動がA2の範囲となって、A1>A2となり、正常にチルト補正が追従していることがわかる。
【0071】
次に、図8(b)は、低温時におけるRF信号の変化を示す図である。図8(b)においても、回転パルスに同期させて、図8(a)と同様の外乱を印可する。このとき、外乱「大」のときは、RF信号の振幅の変動がB1の範囲となり、外乱「小」のときは、RF信号の振幅の変動がB2の範囲となって、B1<B2となっている。つまり、印加する外乱の大小の変動に対して、実際のRF信号の振幅の変動が追従しきれずに、位相がほぼ180°ずれる結果となっている。これは、前述したように低温時に液晶パネル2Aの液晶の応答速度の低下に起因して、外乱の変動周期内に液晶の屈折率が変化しきれないために起こるものである。
【0072】
また、液晶が1つの外乱(例えば、「大」)に追従しきる前に、もう1つの外乱(例えば「小」)が印加されるので、RF信号の振幅変動の量(図8(b)ではB1、B2)が小さくなる。
【0073】
以上のような低温時における液晶の温度特性の影響を避けるため、本実施形態では、チルト補正量に印加される外乱の変動周期を変更することで対応している。具体的には、温度センサ8により出力される温度出力に対応して、前記変数WBLの設定を変更することにより行う。これは、前述した図5に示すフローチャートのステップS4の処理で行われる。
【0074】
例えば、20℃以上の場合は、WBL=1とし、0〜20℃の範囲では、WBL=2とし、−20℃〜0℃の範囲では、WBL=3と設定してもよい。これにより、外乱の変動周期内に対応する光ディスク1の回転数が低温時に増加するので、温度が低いほど外乱はゆっくりと変動することになる。そのため、液晶の応答速度が遅くなったとしても、十分に追従できる程度の外乱が印加されるようになるので、前述の問題はなくなる。
【0075】
なお、本実施形態では、温度センサ8を設け、液晶の温度特性の影響を軽減する構成とした場合について説明したが、チルトサーボ制御装置における温度特性に対する要求が厳しくない場合は、温度センサ8を設けず、前述の液晶の温度特性を改善する処理を行うようにすることも可能である。この場合には、チルトサーボ制御装置の使用温度範囲が多少狭くなるものの、構成及び処理が簡略化される。
【0076】
また、本実施形態では、外乱として2種の補正量を与えて制御する方法を示したが、所定の範囲の値を持つ多種の外乱を補正量として加え、RF信号の振幅変動が最小となる補正量を選択する制御方法も可能である。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、チルト補正手段の補正量の異なる少なくとも2種類の制御信号を供給し、当該補正量の異なる各制御信号に基づいてそれぞれ検出された最大振幅と最小振幅の各差分を算出するとともに、当該算出された各差分に基づいて補正量を決定し、当該決定された補正量に対応する制御信号をチルト補正手段に供給するので、チルトセンサーを設けずチルトサーボをかけることができ、構成が簡単で、小型化に向き、再生品質の良好なチルトサーボ制御を行うことができる。
【0078】
また、請求項2に記載の発明によれば、光ディスクの回転周期に同期させて前記チルト補正手段の補正量の異なる少なくとも2種類の制御信号供給し、当該補正量の異なる各制御信号に基づいてそれぞれ検出された最大振幅と最小振幅の各差分を算出して、チルト補正手段の制御を行うので、チルトセンサーを設けずチルトサーボをかけることができ、構成がさらに簡単で、小型化に向き、再生品質の良好なチルトサーボ制御を行うことができる。
【0079】
また、請求項3に記載の発明によれば、チルト補正を光ビームの光軸上に配置された液晶パネルの駆動信号を制御することにより行うので、ピックアップの傾きを制御する機構も不要となり、小型化に有利で、信頼性が高く、再生品質の良好なチルトサーボ制御を行うことができる。
【0080】
また、請求項4に記載の発明によれば、チルト補正を光ビームの光軸上に配置された液晶パネルの3つの分割領域の駆動信号を制御することにより行うので、ピックアップの傾きを制御する機構を不要とし、小型化に有利で、信頼性が高く、再生品質の良好なチルトサーボ制御を行うことができる。
【0081】
また、請求項5に記載の発明によれば、温度検出結果に基づいて制御信号の変動速度を可変するようにしたので、液晶の応答の温度依存性に対するチルト補正の特性劣化を回避でき、温度特性の良好なチルトサーボ制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るチルトサーボ制御装置の全体ブロック図である。
【図2】液晶パネルの構造を示す図である。
【図3】ラジアルチルト角とRFエンベロープ差分出力の関係を示す図である。
【図4】チルト補正制御部のブロック図である。
【図5】チルト補正制御の処理を示すフローチャートである。
【図6】チルト補正制御の動作時の各部の波形パターンの説明図である。
【図7】液晶の応答速度の温度特性の説明図である。
【図8】液晶の温度とチルト補正の特性変化の関係の説明図である。
【符号の説明】
1…光ディスク
2…光ピックアップ
2A…液晶パネル
3…スピンドルモータ
4…RFエンベロープ検出部
5…チルト補正制御部
6…システムコントロール部
7…液晶ドライバ
8…温度センサ
10…ADコンバータ
11…最大値検出部
12…最小値検出部
13…Lレジスタ
14…Hレジスタ
15…コンパレータ
16…アップダウンカウンタ
17…チルト補正ROM
18A、18B、18C…レジスタ
19A、19B、19C…PWM部

Claims (5)

  1. 光ディスクに光ビームを照射し、当該光ディスクからの反射光を検出する光ピックアップと、
    前記光ディスクの媒体面の前記光ビームの照射位置における法線と前記光ビームの光軸のなすチルト角により生ずる収差によるチルトエラーを補正するチルト補正手段と、
    前記チルト補正手段の補正量を制御する制御信号を供給するチルト補正制御手段と、
    前記光ディスクの回転周期内において、前記光ピックアップの検出信号の振幅変動を監視して最大振幅と最小振幅を検出する振幅検出手段と、
    を備え、
    前記チルト補正制御手段は、前記チルト補正手段に前記補正量の異なる少なくとも2種類の制御信号を供給し、当該補正量の異なる各制御信号に基づいてそれぞれ検出された前記最大振幅と前記最小振幅の各差分を算出するとともに、当該算出された各差分に基づいて前記補正量を決定し、当該決定された補正量に対応する制御信号を前記チルト補正手段に供給することを特徴とするチルトサーボ制御装置。
  2. 前記チルト補正制御手段は、前記光ディスクの回転周期に同期させて前記チルト補正手段の補正量の異なる少なくとも2種類の制御信号をそれぞれ供給することを特徴とする請求項1に記載のチルトサーボ制御装置。
  3. 前記チルト補正手段は、前記光ビームの光軸上に配置された収差補正用の液晶パネルであり、前記チルト補正制御手段の前記制御信号は、当該液晶パネルの駆動信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載のチルトサーボ制御装置。
  4. 前記液晶パネルは、光ディスクの半径方向に対し、内周寄り、中央、外周寄りの3つの領域に分割され、各領域ごとに前記駆動信号により駆動することができるようにしたことを特徴とする請求項3に記載のチルトサーボ制御装置。
  5. 温度を検出する温度検出手段を、更に備え、前記チルト補正制御手段は、前記温度検出手段の温度検出結果に基づいて前記制御信号の変動速度を可変することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のチルトサーボ制御装置。
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