JP3541595B2 - 像保持体の再生装置及び像保持体の前処理装置 - Google Patents

像保持体の再生装置及び像保持体の前処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンター、FAX、印刷機等の画像形成装置によって熱可撓性あるいは熱軟化性の像形成物質からなる疎水性画像を形成することができる像保持体、該疎水性画像を像保持体から剥離除去する像保持体の再生方法及びその装置、並びに該疎水性画像を像保持体から剥離除去した像保持体を後処理する後処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近のOA化により、像保持体であるプリンター用紙や複写用紙が大量に使用されるようになってきた。そのために、森林の伐採による地球環境の悪化の問題まで引き起こすようになってしまった。また、オフィスからは大量の廃棄用紙が生じるようになり、その多くが無駄に捨てられていた。従来、これらの問題に対しては、一度使用した用紙上のインキ等をとり、漬して再びすいて、古紙といわれる紙に再生するしか方法がなかった。しかし、最近、一度使用した紙の上の文字画像をクリーニングにより取り去って再生し、複写あるいはプリンティングに再利用する方法が開発された。
【0003】
例えば、特開平6−289754号公報及び特開平7−13383号公報には、少なくとも一部がセルロース繊維を主成分とした紙質層で構成され、かつ該紙質層に熱可撓性の像形成物質であるインキ(トナー)よりなる疎水性画像を形成している像保持体に、水あるいは界面活性剤及び/又は水溶性ポリマーの水溶液などの画像除去促進液を含浸させ、疎水性画像を画像剥離部材に転写させることにより、紙質層から疎水性画像を除去する像保持体の再生方法が提案されている。この再生方法は、像保持体を傷めることなく疎水性画像を剥離除去することができるため、きわめて有効な像保持体の再生方法であるが、画像除去促進液が多く使用される(例えば、0.4〜4g/A4)ため、再生された像保持体に伸び、シワ、波打ちあるいはカールなどが発生することがあった。
【0004】
このような不具合を解消する方法として、本発明者らは特願平6−42050号及び特願平7−255585号において、高濃度の界面活性剤を含む水溶液からなる画像除去促進液を用いることを提案した。この画像除去促進液を疎水性画像が形成されている像保持体に少量含浸させ、疎水性画像を画像剥離部材に転写させることにより、像保持体から疎水性画像を十分に除去することができ、また再生された像保持体に伸び、シワ、波打ちあるいはカール等が発生することを防止できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記高濃度の界面活性剤を含む水溶液からなる画像除去促進液を使用すると、再生された像保持体の表面に界面活性剤が多く付着して残留するため、再生された像保持体を再び複写や記録に使用した場合、像保持体に形成された疎水性画像の定着性が悪くなることがある。
【0006】
また、上記画像除去促進液として、上記界面活性剤に代えて又は加えて、導電性物質、電解質物質(イオン性物質)、水溶性の高沸点の有機溶剤、水溶性高分子物質等を含む液を用いる場合もあるが、このような物質が再生した像保持体の表面に残存してしまうと、該像保持体の表面が疎水性画像の再形成に悪影響を及ぼす導電性を有したり、該像保持体の表面に再形成された疎水性画像の定着性が悪くなったりすることがある。
【0007】
本発明の目的は、再生された像保持体を複写や記録などの画像形成に再利用する場合に、良好な疎水性画像を形成することができるとともに、該疎水性画像の良好な定着性を得ることができる像保持体の再生装置等を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、熱可撓性あるいは熱軟化性の像形成物質からなる疎水性画像が形成されている像保持体に画像除去促進液を付与する液付与手段と、該画像除去促進液を付与した像保持体の表面から該疎水性画像を剥離除去する剥離手段とを備えた像保持体の再生装置において、像保持体に該画像除去促進液を付与する前に、像保持体を屈曲させて少なくとも部分的に疎水性画像面の像形成物質を像保持体から剥がすことにより、像保持体の疎水性画像面に対し該画像除去促進液の浸透性を高める前処理を行う前処理手段を設け、上記液付与手段で上記画像除去促進液を付与する前に、表裏両面に疎水性画像が形成されている像保持体の表裏両面に対して上記前処理を行うように、上記前処理手段を構成したことを特徴とするものである。
【0012】
請求項5の発明は、像保持体の前処理装置において、熱可撓性あるいは熱軟化性の像形成物質からなる疎水性画像が形成されている像保持体を屈曲させて少なくとも部分的に疎水性画像面の像形成物質を像保持体から剥がすことにより、該像保持体に対し、画像除去促進液の浸透性を高める処理を行うことを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
まず、熱可撓性あるいは熱軟化性の像形成物質からなる疎水性画像が形成されている像保持体に画像除去促進液付与する前に、該像保持体の疎水性画像面を物理的に処理し、その後に該像保持体に画像除去促進液を付与し、かつ像保持体の表面から該疎水性画像を剥離除去することにより、該疎水性画像を剥離除去した像保持体の表面に残存して疎水性画像の再形成に悪影響を及ぼす残存物質の量を従来に比して減少させる像保持体の再生方法の実施形態について説明する。
【0016】
本再生方法で再生することができる像保持体としては、少なくとも疎水性画像形成面が水または水溶液により膨潤する層からなっている像保持体が好ましい。このような像保持体としては、少なくとも疎水性画像形成面がセルロース繊維を主成分とする紙質層からなる像保持体、少なくとも疎水性画像形成面が水溶性高分子物質を主成分とする架橋構造を有する層からなる像保持体などが挙げられる。さらに具体的には、セルロース繊維を主成分とする一般の複写用紙や記録用紙などの市販の紙、プラスチックフィルムの少なくとも疎水性画像形成面にセルロース繊維を主成分とする紙質層を積層したもの等を挙げることができる。
【0017】
ここで、上記水溶性高分子は水または水溶液で膨潤することが必要であり、この水溶性高分子を架橋することにより水または水溶液で流失しないで単に膨潤させるだけでよい。上記架橋に用いる官能基としては、エポキシ基、イソシアネート基、二重結合等が挙げられ、これらは架橋剤としても樹脂分子中の官能基としても用いることが可能である。この架橋剤としては、エポキシ架橋剤、イソシアネート架橋剤、または放射線架橋剤等が好適に用いられる。
【0018】
上記水溶性高分子としては、例えば極性の官能基または親水鎖を有する樹脂が挙げられる。上記極性の官能基または親水鎖の具体例としては、カルボン酸、水酸基、スルホン酸基、アミド基、アミノ基、リン酸基またはそれらの塩、ポリエチレングリコール鎖等が挙げられる。また上記樹脂の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、ビニルアルコール、ヒドロキシエチルメタクリレート、ジヒドロキシプロピルメタクリレート、アクリルアシド−2−メチルプロパンスルホン酸、アクリルアシド、メタクリルアシド、N,N−ジメチルアクリルアシド、N−アクリルグリシンアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ビニルピロリドン、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、アリルアミンまたはこれらの塩、アミノ基の四級化物、ポリエチレングリコールなどの、単独重合物、共重合物、上記以外の物質との共重合物などが挙げられる。
【0019】
これらの水溶性高分子を、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネートなどの樹脂上に担持することにより、上記像保持体を得ることができる。
【0020】
また、本発明の再生方法により再生するのに適した疎水性画像を有する像保持体としては、通常の電子写真法、熱転写法、ホットメルトインクを用いるインクジェット法または印刷法などのように熱可撓性または熱軟化性の像形成物質(静電潜像現像用の乾式トナーや湿式トナー、熱溶融性インクシート、ホットメルトインクなど)を用いて形成された疎水性画像を有する像保持体が挙げられる。
【0021】
また、本再生方法で上記像保持体から剥離除去することができる疎水性画像を構成する熱可撓性または熱軟化性の像形成物質としては、インクジェット方式の画像形成装置で用いられるインキ、感熱リボン方式の画像形成装置で用いられるインキ、インパクト方式の画像形成装置で用いられるインキ、タイプライターで用いられるリボンインキ、電子写真方式の複写機やレーザープリンターなどで用いられるトナーなどが挙げられる。これらの像形成物質の中で、特にトナーは、オフィスの紙ごみ対策にとって非常に有効となる。
【0022】
上記トナーは、従来公知のように主として樹脂成分、着色剤、極性制御剤などから構成されている。ここで、上記樹脂成分としては、例えば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、スチレン−アクリル系共重合体、スチレン−ブタジエン系共重合体、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂、あるいはこれらの樹脂の2種類以上の混合体などが挙げられる。これらの樹脂は、ガラス転移点が55〜70°C、軟化点が80〜140°Cであり、一般に水に不溶性の疎水性を示すものである。
【0023】
また、上記着色剤としては各種顔料や染料が使用され、例えば、黒色着色剤としては、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭、フェライト、マグネタイトなどが用いられ、黄色着色剤としては、カドミウムイエロー、黄鉛、亜鉛黄、ミネラルファストイエロー、ネーブルイエロー、バンザーイエローG、バンザーイエロー10G、キノリンイエローレーキ、黄色酸化鉄、ニッケルチタンイエロー、ナフトールイエローS、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキなどが用いられ、赤色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロオレンジ、バイカルオレンジ、インダストレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダストレンブリリアントオレンジGK、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、レーキレッドC、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、パーマネントオレンジGTR、バルカンファストオレンジGG、パーマネントレッドF4RH、パーマネントカーミンFBなどが用いられ、また青色着色剤としては、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー等が用いられる。
【0024】
また、上記極性制御剤としては正荷電性制御剤及び負荷電性制御剤があり、例えば、正荷電性制御剤としてはニグロシンベースEX、第4級アンモニウム塩、ポリアミン化合物、イミダゾール化合物などが、負荷電性制御剤としては、クロム錯塩型アゾ染料、銅フタロシアニン系染料、クロム錯塩、亜鉛錯塩、アルミニウム錯塩、カリックスアレン化合物などが知られている。
【0025】
一般に、紙は水で湿ると、いわゆる腰が弱くなる。従って、紙質の像保持体の表面に形成されている上記熱可撓性または熱軟化性の像形成物質からなる疎水性画像と、該像保持体との間の接着性は非常に弱いものとなる。
【0026】
また、セルロース繊維を主成分とした紙質層を有する像保持体の場合、該繊維の絡み合いで、紙質層の表面は無数の凹凸状になっており、さらに紙質層内部も無数の微小空隙が存在している。このような状態の紙質層上に上記疎水性画像が担持された場合、セルロース繊維の絡み合いによる凹凸や微小空隙よりも、上記熱可撓性または熱軟化性の像形成物質からなる疎水性画像の方が大きいため、セルロース繊維と該画像との接触部には多数の空間が存在することになる。このような疎水性画像を担持した紙質層を有する像保持体に、少なくとも水を含む画像除去促進液を塗布、浸漬、吹き付けなどにより含浸させると、該画像除去促進液はセルロース繊維及びその空隙、空間部に毛細管現象で浸透し、熱可撓性あるいは熱軟化性の像形成物質からなる疎水性画像とセルロース繊維との接触部まで画像除去促進液が浸透する。その結果、熱可撓性または熱軟化性の疎水性画像とセルロース繊維との接着力を低下させる作用、並びに、セルロース繊維が画像除去促進液を吸収し、いわゆる膨潤現象によりセルロース繊維が変形して熱可撓性または熱軟化性の疎水性画像との接触部の空間が増大し、セルロース繊維と熱可撓性または熱軟化性の疎水性画像との接触面積が減少して接着力が低下する作用等により、像保持体のセルロース繊維と熱可撓性または熱軟化性の疎水性画像との接着力は非常に弱いものとなる。
【0027】
ここで、上記毛細管現象を促進させて、熱可撓性または熱軟化性の疎水性画像を保持した像保持体に上記水を含む画像除去促進液を速やかに浸透させるために、画像除去促進液に界面活性剤を添加してもよい。この界面活性剤は、一般に、親油基と親水基との組み合わせによりその分子が構成されたものであるが、本実施形態で使用する界面活性剤の種類は特に制限されるものではなく、例えば本出願人が既に出願した特願平6−272826号に記載されているものを使用することができる。この界面活性剤としては、例えば、脂肪酸誘導体硫酸エステル、スルホン酸型、リン酸エステル型などの陰イオン(アニオン)界面活性剤、四級アンモニウム塩、複素環アミン、アミン誘導体などの陽イオン(カチオン)界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、などが挙げられる。
【0028】
上記界面活性剤の具体的な例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンアルキルソルビタンエステル類、ポリオキシエチレンアルキルアミン類、グリセリン脂肪酸エステル類、デカグリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エルテル類、プロピレングリコール脂肪酸エステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー類、パーフルオロアルキル燐酸エステル類、ポリオキシエチレン変性ポリジメチルシロキサン類などのノニオン系界面活性剤、高級脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アシル化ペプチド、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、モノあるいはジアルキルスルホ琥珀酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸塩、アルキドアミド硫酸塩、モノアルキル燐酸塩、ジアルキル燐酸塩、トリアルキル燐酸塩、モノポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ビスポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、トリスポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアニールエーテル燐酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルケニルアニールスルホン酸塩、N−パーフルオロオクタンスルホニルグルタミン酸塩、パーフルオロアルキル−N−エチルスルホニルグリシン塩、3−(ω−パーフルオロアルカノイル−N−エチルアミノ)−1−プロパンスルホン酸塩、パーフルオロアルキルエチル燐酸エステル塩、カルボン酸変性ポリジメチルシロキサン、スルホン酸変性ポリジメチルシロキサン等のアニオン型界面活性剤、高級アルキルアミン塩、高級アルキル第4級アンモニウム塩、アルキルベンゼンアミン塩、アルキルベンゼン第4級アンモニウム塩、アルキル複素環第4級アンモニウム塩等のカチオン型界面活性剤、ベタイン、アミノカルボン酸等の両性界面活性剤などを挙げることができる。
【0029】
上記画像除去促進液を疎水性画像を有する像保持体に付与すると、たとえば、セルロース繊維を主成分とした紙質層に上記画像除去促進液が速やかに且つ十分に浸透する。その結果、画像除去促進液の付与量が少なくても、セルロース繊維が水によって速やかに膨潤して変形し、セルロース繊維と疎水性画像との接触部や接触面積が減少して疎水性画像と像保持体との接着力が低下するため、疎水性画像が像保持体から剥離除去され易い状態となる。このように疎水性画像が剥離除去されやすい状態になった像保持体上の像形成物質に、画像剥離部材を接着させることにより、像保持体に伸び、シワ、波打ち、カール等を発生させることなく、像保持体から疎水性画像を十分に剥離除去することができる。
【0030】
上記画像剥離部材は、像保持体上の像形成物質と接着させて該像保持体から像形成物質を転写、剥離するための部材である。この画像剥離部材の像形成物質との接触部分を構成する材料としては、像形成物質とある程度以上の接着性や耐熱性を示すことが必要であり、その具体的な例としては、例えばイソプレンゴム、ネオプレンゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、ブタジエンゴム、フッ素ゴムなどの合成ゴム、天然のゴム、ビスフェノール、エピクロルヒドリン縮合物などのエポキシ樹脂、アルキド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、ブチル尿素ホルムアルデヒド樹脂、ブチル化メラニンホルムアルデヒド樹脂、ベンゾグアナミンホルムアルデヒド樹脂などのアミノ樹脂、テルペンフェノール樹脂、フェノールエーテル樹脂、フェノール樹脂などのフェノール系熱硬化樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン等のビニル共重合体、ポリビニルビチラール、ポリビニルホルマール、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのビニル系共重合体、ポリブチルアクリレート、ポリメタクリル酸、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル樹脂、ポリイミド、6,6−ナイロン、6−ナイロンなどのポリアミド、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、芳香族ポリエステルなどのポリエステル、ポリフェニレンサルファイド、ポリパラバラン酸、ポリエーテルニトリル、アラミドなどの熱可塑性あるいは熱硬化性の合成樹脂、ニッケル、ステンレススチール、アルミニウムなどの金属及びその酸化物、セラミック材料を挙げることができる。
【0031】
最適な画像剥離部材の材料は、剥離しようとする疎水性画像を構成する像形成物質の種類、疎水性画像の剥離除去プロセス条件等により選定されるべきであるが、画像剥離部材を繰り返し使用することが再生コストを下げるなど種々の点で有利である。このように繰り返し使用する場合には、比較的高い耐熱性や表面の安定性が要求される。画像の除去特性及び耐久性から好ましい画像剥離部材の材料の例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリパラバラン酸、ポリエーテルニトリル、アラミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ステンレススチール、ニッケル、アルマイトが挙げられる。
【0032】
また、上記材料は単独でも用いられるが、耐久性向上又は剥離特性等の特性を向上するために積層したり、アロイ化したり、グラスファイバー、ウィスカー、カーボン、シリカ、酸化チタンなどの他の添加剤を加えるなどにより複合して用いることもできる。
【0033】
本実施形態における像保持体の疎水性画像面を物理的に処理する像保持体の再生方法では、像保持体の疎水性画像面を物理的に処理することによって疎水性画像の表面積を増加させた後に画像除去促進液を付与している。このように前処理手段で処理することにより、画像除去促進液の使用量が少量であっても、像保持体から疎水性画像の剥離除去が良好に行われる。その結果、疎水性画像が除去された再生像保持体の表面には、疎水性画像の再形成に悪影響を及ぼす残存物質の存在量も微少量となり、疎水性画像の再形成における定着性がよく、新しい未使用の像保持体を用いた場合と同様な品質の疎水性画像が得られる。
【0034】
一般に、前述したように像保持体として、少なくとも疎水性画像形成面が水または水溶液により膨潤する層からなっているものや、一般の複写用紙や記録用紙などの市販の紙、プラスチックフィルムの少なくとも疎水性画像形成面にセルロース繊維を主成とする紙質層を積層したものが挙げられる。これらの像保持体の表面は一般に凹凸が多数存在し、均一な平滑性はほとんどない状態である。
【0035】
このような不均一な平滑性を持っている像保持体表面に、電子写真法、ホットメルトインクを用いるインクジェット法または印刷法などのように熱可撓性または熱軟化性の像形成物質を用いて形成された疎水性画像が形成される。従って、これらの疎水性画像表面はますます凹凸が増幅され著しく不均一な平滑性を持ち、且つ室温では強直な硬いものとなっている。特に、電子写真法によるトナー画像は、粉体のトナーを紙の表面に静電的に付着させたのち加熱現像で疎水性画像を形成している。該現像手段も、トナーを完全に溶融させていないためトナー粒子同士が完全に融着せずところどころにトナーのすきまが存在し、且つ表面も凹凸で著しく不均一な平滑性を示している。
【0036】
このような疎水性画像表面に物理的処理を施すと疎水性画像の表面積の増大をもたらす。例えば、金属ブラシ,サンドブラシ,ヤスリなどで処理を施すと、疎水性画像表面に無数の擦り傷が入り、該擦り傷を通して画像除去促進液が容易に浸透することになる。また、針などで処理することにより疎水性画像に無数の微小孔が発生し、該微小孔を通して画像除去促進液が容易に浸透することになる。また、ブレードなどで処理することにより疎水性画像が削り取られ、該削り取られた面を通して画像除去促進液が容易に浸透することになる。また疎水性画像を形成している像保持体を小さな曲率半径(0.5〜5mm)で複数個のジグザグ状に搬送することにより疎水性画像が像保持体から剥がれることになり、この剥がれた部分から画像除去促進液が容易に浸透することになる。また、疎水性画像を形成している像保持体を、連続的接触させジグザグ状に配設された外周部に突部が形成された複数個のローラ間を搬送することにより疎水性画像が像保持体から部分的に剥がれることになり、この剥がれた部分から画像除去促進液が容易に浸透することになる。以上のような物理的処理法が例示されるが、これらに限定されるものではない。
【0037】
次に、本実施形態の他の形態は像保持体の表面から疎水性画像を剥離除去する手段において、剥離部材の前記疎水性画像面と密着接触する面に物理的処理を施しておくことにある。
このような剥離部材に物理的前処理を施すことによって、剥離部材の表面積が増大する。該表面積が増大した剥離部材と疎水性画像とを密着接触させ、加熱・加圧下で剥離操作を行うことにより、熱可撓性あるいは熱軟化性の像形成物質からなる疎水性画像は溶融軟化して前記前処理を施した剥離部材の前処理部位に浸透接着する。即ち、疎水性画像と剥離部材との接着面積が増大することにより該接着力が強くなることになる。
一方、像保持体と疎水性画像との接着力は、画像除去促進液が像保持体と疎水性画像との接触境界面に存在するため、前記接着力は弱くなっている。それ故、剥離部材と疎水性画像との接着力が強くなった分、像保持体と疎水性画像との接着力が弱くなっても通常通りに像保持体から疎水性画像が剥離除去することができる。従って、画像除去促進液の使用量が少量となっても良好な剥離除去を行うことができる。
【0038】
上記実施形態で説明した像保持体および剥離部材に対する前処理方法は、熱可撓性または熱軟化性の像形成物質からなる疎水性画像を有する像保持体に、界面活性剤を含んだ画像除去促進液を付与し、加熱・加圧下で該疎水性画像を像保持体から画像剥離部材へ転写することにより剥離除去する再生方法及びその装置に適用するのが好ましい。このような再生方法及びその装置における画像除去促進液中の界面活性剤の濃度の好適な範囲は、1〜70重量%、より好ましくは5〜50重量%である。また、画像除去促進液の像保持体への付与は、高濃度の画像除去促進液の塗布に続いて直ちに低濃度の画像除去促進液を塗布する正二段塗布法、逆に低濃度の画像除去促進液の塗布に続いて直ちに高濃度の画像除去促進液を塗布する逆二段塗布法、あるいは高濃度または低濃度の画像除去促進液のみを塗布する一段塗布法などで行うことができる。
【0039】
本発明における画像除去促進液の像保持体への付与量としては、0.01〜0.5g/A4(A4版用紙に含まれている液の重量)が好ましく、特に0.05〜0.2g/A4が好ましい。
画像除去促進液の付与量が0.01g/A4よりも少ない場合には、疎水性画像の剥離除去が不十分となり、また0.2g/A4を越えるようになると画像除去された像保持体の後処理として、像保持体を水または水溶液などで処理することにより蓄積残留した画像除去促進液の成分を除去することが望ましい。
【0040】
次に、上記再生方法を実現することができる像保持体の再生装置について説明する。
図1は同再生装置の一構成例を示す正面図である。図1において、熱可撓性または熱軟化性の像形成物質としてのトナーからなる疎水性画像が形成されている像保持体を給紙トレイ101から給紙ローラ102によりガイド板103を通して前処理部A1に搬送する。
【0041】
この前処理部は、連続接触状態で千鳥状に配設し、且つ表面に凹凸を形成した複数個のローラ104から構成している。該前処理手段における複数個のローラ104は歯車状にお互いに噛み合うように構成して、そのピッチは少なくとも3mm以下が好ましく、且つ歯の高さは少なくとも3mm以上が好ましい。このような複数個のローラの噛み合わせの間を熱可撓性あるいは熱軟化性の疎水性画像を形成している像保持体が通過すると該像保持対は千鳥状に上に凸になったり下に凸になったりし、且つ前記複数個のローラで表面が擦られることになり、像保持体の疎水性画像に亀裂,傷あるいは部分的剥離が発生する。このような状態になった像保持体が、次にガイド板を通して液付与部に搬送される。
【0042】
なお、上記千鳥状配置によれば、各ローラが像保持体の表裏に対し、一方に対しては、これに直接接触して亀裂,傷あるいは部分的剥離を発生させる部材として機能し、かつ他方に対しては、これに直接接触して亀裂,傷あるいは部分的剥離を発生させる部材として機能する他のローラへの該像保持体の接触時のバックアップとして機能する。このように各ローラを、亀裂,傷あるいは部分的剥離を発生させるために、像保持体面の対象面に直接接触する部材としての機能とバックアップとしての機能とを同時に発揮させているので、専用のバックアップ用部材を別に設ける場合に比して装置を小型化できている。
【0043】
液付与部では、まず液容器105内の界面活性剤を含んだ画像除去促進液(以下「低濃度液」という。)106を汲み上げローラ107で塗布ローラ108表面に汲み上げ、塗布ローラ108によって像保持体の疎水性画像形成面に付与し、該像保持体を搬送ローラ109で搬送する。
【0044】
このように前処理部A1で疎水性画像表面に物理的処理を施して前記疎水性画像表面を荒らし、表面積を増大させた後に画像除去促進液を付与すると該液の付与量は少量でよく、且つ前記疎水性画像を通して前記液が容易に浸透して疎水性画像の剥離除去が容易になる。次に液付与部で液付与が行われた像保持体は剥離部に導く。
【0045】
剥離部では、液が付与された像保持体を、一体化ローラ110,111によって2つのベルト状の剥離部材(以下「剥離ベルト」という。)112,113で密着挟持して一体化した後、連続接触状態で千鳥状に配設した複数個のローラ114と複数個の回転体115とにより加熱加圧して、像保持体から疎水性画像を剥離ベルト113に転写して除去する(本例では、疎水性画像が剥離ベルト113に接触している)。ここで、上記剥離ベルト112,113及び像保持体の一体化物を加熱する場合、上記複数個のローラ114及び/又は複数個の回転体115を加熱体としてもよいし、またヒータボックス116,117で熱雰囲気加熱を行ってもよい。上記一体化物は剥離ベルト112,113が巻き付けられた分離ローラ118,119及び分離爪120,121によって、像保持体と各剥離ベルト112,113とに分離される。像保持体から分離した剥離ベルト113は、表面に転写されているトナーがクリーニング部材122でクリーニングされる。該クリーニング部材122で剥離ベルト113表面から除去されたトナーはトナー容器123内に収容される。次いで、クリーニング部材122でクリーニングされた剥離ベルト113は剥離部材の前処理部B1に導かれる。
【0046】
前処理部B1では、表面に薄膜状板を形成した前処理ローラ124で剥離ベルト表面に擦り傷を付与し、疎水性画像の剥離ベルトへの接着表面積を増大させ、これらの接着力を強める。なお本図では前処理ローラを単数使用した例を示しているが、複数の前処理ローラを使用した方が好ましい場合もある。前処理ローラ124で前処理を行った剥離ベルト113は再び、疎水性画像の剥離除去処理に使用される。また前処理部B1で前処理した時に発生する剥離ベルト113粉や、トナー残など125は容器126に回収される。
【0047】
一方、剥離ベルト112,113から分離された像保持体は、もはや表面に疎水性画像がない状態になっている。該保持体を、搬送ローラ127、128及び排紙ローラ129で排紙トレイ130に排紙する。
【0048】
以上の処理により、画像剥離後の像保持体の表面に残存している最複写・記録および定着性等の悪化をもたらす界面活性剤や導電性物質等の減少をはかり、再複写・記録において良好に画像を形成し、その画像の定着を行うことができる像保持体を得ることができる。
【0049】
図2は再生装置の他の構成例を示す正面図である。本再生装置は、像保持体の表面及び裏面の両面から疎水性画像を剥離除去できるように構成されている。図2において、熱可撓性または熱軟化性の像形成物質からなる疎水性画像が表裏両面に形成されている像保持体を給紙トレイ201から給紙ローラ202により給送し、ガイド板203を通して搬送の向きを水平方向から鉛直方向(上方)に変えながら搬送ローラ対204で前処理部A2に搬送する。
【0050】
この前処理部は、連続接触状態で千鳥状に配設し、且つ表面に凹凸を形成した複数個のローラ205から構成している。該前処理手段における複数個のローラ205は歯車状にお互いに噛み合うように構成して、そのピッチは少なくとも3mmいかが好ましく、且つ歯の高さは少なくとも3mm以上が好ましい。このような複数個のローラの噛み合わせの間を熱可撓性あるいは熱軟化性の疎水性画像を形成している像保持体が通過すると該像保持体は千鳥状に上に凸になったり下に凸になったりし、且つ前記複数個のローラで表面が擦られることになり、像保持体の疎水性画像に亀裂,傷あるいは部分的剥離が発生する。このような状態になった像保持体が、次にガイド板を通して液付与部に搬送される。
【0051】
液付与部では、まず液容器206a,b内の界面活性剤を含んだ画像除去促進液207を汲み上げローラ208a,bで塗布ローラ209a,b表面に汲み上げ、塗布ローラ209a,bによって像保持体の両面に同時に疎水性画像形成面に付与し、該像保持体を搬送ローラ210で搬送する。なお、本図では画像除去促進液207用の液容器206a,bはそれぞれ独立しているように図示してあるが、実際は液容器206a,b同士はそれぞれ図示しない連通管で繋がっており、液容器206a,b内の液207同士は、それぞれ常に同一濃度になるようにしてある。また、上記のように前処理部A2で疎水性画像表面に物理的処理を施して前記疎水性画像表面を荒らし、表面積を増大した後に画像除去促進液を付与すると該液の付与量は少量でよく、且つ前記疎水性画像を通して前記液が容易に浸透して疎水性画像の剥離除去が容易になる。次に液付与部で両面に液付与が行われた像保持体は剥離部に導く。
【0052】
剥離部では、両面に液が付与された像保持体を一体化ローラ211,212によって2つのベルト状の剥離部材(以下、「剥離ベルト」という)213,214で密着挟持して一体化した後、連続接触状態で千鳥状に配設した複数個のローラ215と複数個の回転体216とにより加熱加圧して、像保持体から両面にある疎水性画像を剥離ベルト213,214に転写して除去する。ここで、上記剥離ベルト213,214及び像保持体の一体化物を加熱する場合、上記複数個のローラ215及び/又は複数個の回転体216を加熱体としてもよいし、また、ヒータボックス217,218で熱雰囲気加熱を行ってもよい。上記一体化物は剥離ベルト213,214が巻き付けられた分離ローラ219,220によって、像保持体と各剥離ベルト213,214とに分離される。像保持体から分離した剥離ベルト213,214は、表面に転写されているトナーがクリーニング部材221,222でクリーニングされる。該クリーニング部材221,222で剥離ベルト213,214表面から除去されたトナーはそれぞれトナー容器223,224内に収容される。次いで、クリーニング部材223,224でクリーニングされた剥離ベルト213,214は剥離部材の前処理部B2およびC2に導かれる。
【0053】
前処理部B2,C2では、表面に薄膜状板を形成した前処理ローラ225,226で剥離ベルト表面に擦り傷を付与し、疎水性画像の剥離ベルトへの接着表面積を増大させ、これらの接着力を強める。なお本図ではそれぞれ前処理ローラを単数使用した例を示しているが、複数の前処理ローラを使用した方が好ましい場合もある。前処理ローラ225,226で前処理を行った剥離ベルト213,214は再び、疎水性画像の剥離除去処理に使用される。また前処理部B2,C2で前処理した時に発生する剥離ベルト213,214の粉やトナー残など227b,cは容器228b,cに回収される。
【0054】
一方、剥離ベルト213,214から分離された像保持体は、もはや表裏両面に疎水性画像がない状態になっている。該像保持体を排紙ローラ229で排紙トレイ230に排紙する。
【0055】
以上の処理により、画像剥離後の像保持体の表裏両面上に残存している再複写・記録および定着性等の悪化をもたらす界面活性剤や導電性物質等の減少を図り、表裏両面に対する再複写・記録において良好に画像を形成し、その画像の定着を行うことができる像保持体を得ることができる。
【0056】
次に、画像除去促進液を付与する前に像保持体の疎水性画像面を物理的に処理した後に画像除去促進液を付与し、熱可撓性あるいは熱軟化性の像形成物質からなる疎水性画像を剥離除去した像保持体を、画像形成に悪影響を及ぼす残存物質を低減する前処理装置の構成例について説明する。
【0057】
図3は、片面に疎水性画像を形成している像保持体の画像面を物理的処理を施す前処理装置の一構成例を示す正面図である。図3の前処理装置において、給紙トレイ301内の片面に画像を形成した像保持体を給紙ローラ302および搬送ローラ303で前処理部に導入される。前処理部で、像保持体の画像面を複数個の金属ブラシ304,305で擦ることにより、前記疎水性画像面に擦り傷をつけて画像表面積を増大させる。このときバックアップローラ306,307で擦り面を裏側から押しつけることにより擦り効果を向上させることができる。疎水性画像は熱可撓性あるいは熱軟化性の樹脂成分から構成されている(特に電気写真用トナー等)ため室温状態では硬く、金属ブラシ等で擦ると表面に傷がついたり、部分的剥がれる。なお、本図では金属ブラシの例を示しているが、本発明ではこれに限定されるものではない。金属ブラシ304,305で擦った画像の擦り粉は容器308,309に回収される。また、特にトナーは帯電しやすい性質を持っているため金属ブラシ304,305での擦り粉が前処理した像保持体の表面に付着する場合があると、バックアップローラ310で押さえてクリーニングローラ311で表面に付着した画像粉を除去したのち、排紙ローラ312で排紙トレイ313に導く。
【0058】
図4は、表裏両面に疎水性画像を形成している像保持体の画像面を物理的処理を施す前処理装置の一構成例を示す正面図である。図4の前処理装置において、給紙トレイ401内の両面に画像を形成した像保持体を給紙ローラ402および搬送ローラ403で前処理部に導入される。前処理部で、先ず像保持体の画像面の片面を複数個の金属ブラシ404,405で擦ることにより、前記疎水性画像面に擦り傷をつけて画像表面積を増大させる。このときバックアップローラ406,407で擦り面を裏側から押しつけることにより擦り効果を向上させることができる。疎水性画像は熱可撓性あるいは熱軟化性の樹脂成分から構成されている(特に電子写真用トナー等)ため室温状態では硬く、金属ブラシ等で擦ると表面に傷がついたり、部分的剥がれる。なお、本図では金属ブラシの例を示しているが、本発明ではこれに限定されるものではない。金属ブラシ404,405で擦った画像の擦り粉は容器408,409に回収される。また、特にトナーは帯電しやすい性質を持っているため金属ブラシ404,405での擦り粉が前処理した像保持体の表面に付着する場合があると、バックアップローラ410で押さえてクリーニングローラ411で表面に付着した画像粉を除去したのち、排紙ローラ412,413で搬送し、次いで裏面の疎水性画像面を金属ブラシ414,415でバックアップローラ416,417でバックアップしながら擦ることにより裏面の疎水性画像面に物理的処理を施す。該表裏両面に物理的処理を施した像保持体は、バックアップローラ420で押さえてクリーニングローラ421で像保持体に付着していた擦り粉を除去し搬送ローラ422および排紙ローラ423で排紙トレイ424に排紙する。
【0059】
図5乃至図9は像保持体の前処理用ローラの表面形状を示す概略説明図である。図1,2,3または4における前処理におけるローラとして、このような形状を有するローラを用いた場合には、像保持体の疎水性画像面および剥離ベルトに物理的処理、例えば擦り傷、無数の微小孔、薄く削り取る、あるいは画像の部分剥離などを付与することができる。
【0060】
図5は細い金属線または板からなっている金属ブラシの概略説明図である。該金属ブラシで像保持体の疎水性画像面および/または剥離ベルト表面を擦ることにより疎水性画像面および/または剥離ベルトの表面積を増大させる。
【0061】
図6は歯車状の突起が表面に形成し、且つ突起の先端は少なくとも0.7mm以上の曲率半径で構成されている歯車形状の概略説明図である。この歯車形状の複数個の組み合わせで像保持体を上に凸にしたり下に凸にしたり、または擦り合うことにより像保持体飢えの疎水性画像を部分的に剥離したり擦り傷を付与したりして疎水性画像の表面積を増大させる。
【0062】
図7は針状の突起が表面に形成されている針状ローラの概略説明図である。該針状ローラの突起が表面に形成されている針状ローラの概略説明図である。該針状ローラの複数個を使用することにより像保持体表面の疎水性画像面に無数の微小孔を付与することができ、疎水性画像の表面積を増大させることができる。
【0063】
図8は外周面に突起が形成されたローラを示す概略説明図である。外周面に凹状態801と凸状態802を形成し、該凹凸の繰り返しにより像保持体が上に凸になったり下に凹になったりして、該像保持上の疎水性画像は部分的に剥がれることになる。
【0064】
図9は、表面が平滑なローラの概略説明図である。該ローラの複数個を使用して、像保持体を上に凸にしたり下に凹にしたりして搬送させることにより像保持体上の疎水性画像の部分的な剥がれを生じさせる。
【0065】
図10は像保持体の前処理用ローラを組み合わせた概略説明図である。ローラ1001,1002,1003,1004,1005は表面形状が歯車状になっており、ローラ1002はローラ1001およびローラ1003と歯車状に噛み合って接触している。またローラ1004はローラ1003およびローラ1005と歯車状に噛み合って接触している。該歯車状の噛み合の間をガイド板1006を通して像保持体が搬送されることにより、像保持体は上に凸になったり、下に
凸になったりし、且つ複数の歯車状の噛み合わせによって像保持体上の疎水性画像面は擦られることになり、該疎水性画像に亀裂、傷あるいは部分的剥離が発生する。
【0066】
図11は像保持体の前処理用ローラを組み合わせた概略説明図である。ローラ1101,1102の間を、像保持体を鋭角で上に凸になったり、下に凸になったりして搬送することにより像保持体上の疎水性画像に亀裂、傷あるいは部分的剥離を発生させる。
【0067】
図12は像保持体の前処理用ローラを組み合わせた概略説明図である。鋭角的にジグザグ状に構成したガイド1203内に少なくとも直径が4mm以下のローラ1201,1202がジグザグ状ガイドの山と谷とに配設されている。
【0068】
図13は像保持体の前処理用ブレードの概略説明図である。像保持体の疎水性画像面1301を鋭利な先端部を形成しているブレード1302で擦ることにより上記疎水性画像面に擦り傷および削り傷をつけたり、且つ該表面を薄く削り取ることができる。
【0069】
図14は像保持体または剥離部材表面の前処理の概略説明図である。櫛状に金属やプラスチックスの細線1401を埋め込んだ板1402を像保持体の疎水性画像面1403あるいは剥離部材の疎水性画像と接触する面1403に接触させ、且つ像保持体や剥離部材の搬送方向1404とは異なった方向1405に反復移動させることにより、上記疎水性画像面および剥離部材表面に擦り傷や削り傷を均一に付与することができる。
【0070】
図15は像保持体の前処理の概略説明図である。針状の金属やプラスチックスの細線1501を上下に移動1502させ疎水性画像面に無数の微細孔を付与する。
【0071】
図16は像保持体の前処理の概略説明図である。針状の金属やプラスチックスを埋め込んだローラ1601を回転させることにより、像保持体1602上の疎水性画像1603に無数の微細孔を付与する。
【0072】
なお、これまでに述べた像保持体に対する前処理を剥離部材表面に対して行う装置によれば、剥離部材の疎水性画像面と接触する面に擦り傷および微小孔を付与することで、該剥離部材面の表面積を増加させるので、この増加した表面積に疎水性画像が接着すると、接着面積が大きく、接着強度が増大する。よって、画像除去促進液が少量であり、また剥離効率が悪くても、像保持体から疎水性画像の剥離除去が良好になるという効果がある。
【0073】
【実施例】
以下に本発明を実施例により説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
〔実施例1〕
通常のPPC複写機(リコー社製,商品名:RICOPY FT2200)にて熱可撓性のトナーからなる疎水性画像を片面に形成した像保持体としての用紙の複写画像面を連続接触状態で千鳥状に配設し、且つ表面に凹凸を形成した歯車状にお互いに噛み合うように構成している複数個のローラ間を通過させたのちに、該像保持体に界面活性剤を含んだ画像除去促進液として、35重量%のエアロゾルOT−100界面活性剤(三井サイテック社製,商品名:AOTと呼ぶこともある)、13.6重量%の等モル混合体であるパーフルオロオクタノイック酸とグリシンの混合体、8.8重量%のエチレングリコール、8.8重量%の2−メチル2,4ペンタンジオールを含んだ水溶液を0.06g/A4付与した。
その後、該用紙をポリエーテルエーテルケトンからなる画像剥離部材としての剥離ベルトで密着挾持した一体化物を千鳥状に連続接触状態に配置して98°Cに加熱してある複数個のローラ及び複数個の回転体に前記剥離ベルトを巻き付けた状態で搬送することにより、該用紙から疎水性の複写画像の剥離除去を行った。
その結果、該再生用紙は乾燥する必要がなく且つ複写画像が全く無く、紙伸び、シワ、波打ち、カールも全く発生しないで、再複写・記録が可能な用紙となった。更に、以上の前処理,画像剥離除去処理及び再複写・記録を5回繰り返したが、複写画像の用紙への定着性は優れたものであり、繰り返し使用を行わなかった用紙(新しい未使用の用紙)とほとんど同等の複写品質である複写画像が得られた。
【0074】
〔比較例1〕
また、上記実施例1に対する比較例として、前処理手段で像保持体を処理しなかった以外は実施例1と全く同じ画像剥離除去処理を行ったところ、疎水性画像は完全に剥離除去されず、再複写・記録を行ったところ、複写画像の用紙への定着性は悪く、再複写画像はもとの画像と二重うつしの状態で使用に耐えられなかった。
【0075】
〔実施例2〕
通常のPPC複写機(リコー社製,商品名:RICOPY FT2200)にて熱可撓性のトナーからなる疎水性画像を表裏両面に形成した像保持体としての用紙の複写画像を連続接触状態で千鳥状に配設し、且つ表面に凹凸を形成した歯車状にお互いに噛み合うように構成している複数個のローラ間を通過させたのちに、該像保持体に界面活性剤を含んだ画像除去促進液として、35重量%のエアロゾルOT−100界面活性剤(三井サイテック社製,商品名:AOTと呼ぶこともある)、13.6重量%の等モル混合体であるパーフルオロオクタノイック酸とグリシンの混合体、8.8重量%のエチレングリコール、8.8重量%の2−メチル2,4ペンタンジオールを含んだ水溶液を表裏両面で0.12g/A4付与した。
その後、該用紙をポリエーテルエーテルケトンからなる画像剥離部材としての剥離ベルトで密着挾持した一体化物を千鳥状に連続接触状態に配置して98°Cに加熱してある複数個のローラ及び複数個の回転体に前記剥離ベルトを巻き付けた状態で搬送することにより、該用紙から疎水性の複写画像の剥離除去を行った。
その結果、該再生用紙は乾燥する必要がなく且つ表裏両面において複写画像が全く無く、紙伸び、シワ、波打ち、カールも全く発生しないで、再複写・記録が可能な用紙となった。更に、以上の前処理,画像剥離除去処理及び再複写・記録を5回繰り返したが、複写画像の用紙への定着性は優れたものであり、繰り返し使用を行わなかった用紙(新しい未使用の用紙)とほとんど同等の複写品質である複写画像が得られた。
【0076】
〔比較例2〕
また、上記実施例2に対する比較例として、前処理手段で像保持体を処理しなかった以外は実施例2と全く同じ画像剥離除去処理を行ったところ、疎水性画像は完全に剥離除去されず、再複写・記録を行ったところ、複写画像の用紙への定着性は悪く、再複写画像は元の画像と二重うつしの状態で使用に耐えられなかった。
【0077】
〔実施例3〕
実施例1において像保持体を、連続接触状態で千鳥状に配設し、且つ表面に凹凸を形成した歯車状にお互いに噛み合うように構成している複数個のローラ間に通す前処理の代わりに、複数個の金属ブラシで疎水性画像面を擦りつける前処理を施した以外は実施例1と同様に行った。
その結果、該再生用紙は乾燥する必要がなく且つ表裏両面において複写画像が全く無く、紙伸び、シワ、波打ち、カールも全く発生しないで、再複写・記録が可能な用紙となった。更に、以上の前処理,画像剥離除去処理及び再複写・記録を5回繰り返したが、複写画像の用紙への定着性は優れたものであり、繰り返し使用を行わなかった用紙(新しい未使用の用紙)とほとんど同等の複写品質である複写画像が得られた。
【0078】
〔実施例4〕
実施例1において像保持体を、連続接触状態で千鳥状に配設し、且つ表面に凹凸を形成した歯車状にお互いに噛み合うように構成している複数個のローラ間に通す前処理の代わりに、縫い針で疎水性画像のみに無数の微細孔を開ける前処理を施した以外は実施例1と同様に行った。
その結果、該再生用紙は乾燥する必要がなく且つ表裏両面において複写画像が全く無く、紙伸び、シワ、波打ち、カールも全く発生しないで、再複写・記録が可能な用紙となった。更に、以上の前処理,画像剥離除去処理及び再複写・記録を5回繰り返したが、複写画像の用紙への定着性は優れたものであり、繰り返し使用を行わなかった用紙(新しい未使用の用紙)とほとんど同等の複写品質である複写画像が得られた。
【0079】
〔実施例5〕
実施例1において像保持体を、連続接触状態で千鳥状に配設し、且つ表面に凹凸を形成した歯車状にお互いに噛み合うように構成している複数個のローラ間に通す前処理の代わりに、鋭利な先端部を形成している金属ブレードで疎水性画像面を数回薄く削る前処理を施した以外は実施例1と同様に行った。
その結果、該再生用紙は乾燥する必要がなく且つ表裏両面において複写画像が全く無く、紙伸び、シワ、波打ち、カールも全く発生しないで、再複写・記録が可能な用紙となった。更に、以上の前処理,画像剥離除去処理及び再複写・記録を5回繰り返したが、複写画像の用紙への定着性は優れたものであり、繰り返し使用を行わなかった用紙(新しい未使用の用紙)とほとんど同等の複写品質である複写画像が得られた。
【0080】
〔実施例6〕
剥離部材としてのポリエチレンテレフタレートフィルムの像保持体上の疎水性画像と接触する面を、金属ブラシから構成されている前処理装置で前処理を施した。
一方、通常のPPC複写機(リコー社製,商品名:RICOPY FT2200)にて熱可撓性のトナーからなる疎水性画像を片面に形成した像保持体としての用紙の複写画像面に、界面活性剤を含んだ画像除去促進液として、35重量%のエアロゾルOT−100界面活性剤(三井サイテック社製,商品名)、13.6重量%の等モル混合体であるパーフルオロオクタノイック酸とグリシンの混合体、8.8重量%のエチレングリコール、8.8重量%の2−メチル2,4ペンタンジオールを含んだ水溶液を0.15g/A4付与した。
次に、上記液を付与した像保持体の疎水性画像面に前記前処理を施した剥離部材の前処理面を密着接触させ、且つ、像保持体の裏面からも剥離部材を接触させ、像保持体を剥離部材でサンドイッチ状に挟持したのち、該密着挟持物をポリエーテルエーテルケトンからなる剥離ベルトで更に密着挟持した一体化物を千鳥状に連続接触状態に配置して100℃に加熱してある複数個のローラおよび複数個の回転体に前記剥離ベルトを巻き付けた状態で搬送することにより、該用紙から疎水性の複写画像の剥離除去を行った。
その結果、該再生用紙は乾燥する必要がなく且つ表裏両面において複写画像が全く無く、紙伸び、シワ、波打ち、カールも全く発生しないで、再複写・記録が可能な用紙となった。更に、以上の前処理,画像剥離除去処理及び再複写・記録を5回繰り返したが、複写画像の用紙への定着性は優れたものであり、繰り返し使用を行わなかった用紙(新しい未使用の用紙)とほとんど同等の複写品質である複写画像が得られた。
【0081】
〔比較例3〕
また、上記実施例6に対する比較例として、前処理手段で剥離部材を処理しなかった以外は実施例6と全く同じ画像剥離除去処理を行ったところ、疎水性画像は完全に剥離除去されず、再複写・記録を行ったところ、複写画像の用紙への定着性は悪く、再複写画像はもとの画像と二重うつしの状態で使用に耐えられなかった。
【0082】
〔実施例7〕
ポリエチレンテレフタレートフィルム上にアクリル酸およびアクリル酸塩、架橋剤などを主成分とした樹脂層からなる親水性の水により膨潤する層を形成したOHPシート上に、通常のPPC複写機(リコー社製,商品名:RICOPY FT2200)にて熱可撓性のトナーからなる疎水性画像を形成した複写画像のみに、鋭利な先端部を形成しているブレードで薄く削り取る前処理を施した後、界面活性剤を含んだ画像除去促進液として、3重量%AOT、6重量%のグリシン塩酸塩、4重量%のエチレングリコールおよび2重量%の2−メチル−2,4−ペンタンジオールを含んだ水溶液を0.1g/A4付与した。
その後、OHPをポリエーテルエーテルケトンからなる画像剥離部材としての剥離ベルトで密着挾持した一体化物を千鳥状に連続接触状態に配置して98°Cに加熱してある複数個のローラ及び複数個の回転体に前記剥離ベルトを巻き付けた状態で搬送することにより、該OHPから疎水性の複写画像の剥離除去を行った。
その結果、該再生OHPは複写画像が全く無く、再複写・記録が可能なOHPとなった。更に、以上の前処理,画像剥離除去処理及び再複写・記録を5回繰り返したが、複写画像のOHPへの定着性は優れたものであり、繰り返し使用を行わなかったOHP(新しい未使用のOHP)とほとんど同等の複写品質である複写画像が得られた。
【0083】
〔比較例4〕
また、上記実施例7に対する比較例4として、前処理手段でOHPを処理しなかった以外は実施例7と全く同じ画像剥離除去処理を行ったところ、疎水性画像は完全に剥離除去されず、再複写・記録を行ったところ、複写画像のOHPへの定着性は悪く、再複写画像はもとの画像と二重うつしの状態で使用に耐えられなかった。
【0084】
【発明の効果】
請求項1及び2の発明によれば、像保持体の疎水性画像面を物理的に前処理することによって疎水性画像の表面積を増加させるので、画像除去促進液の浸透性が高まる。よって、疎水性画像の剥離除去に必要な画像除去促進液の付与量を少量にしても、前処理を施さなかった場合と同等な剥離品質が得られる。また、画像除去促進液の付与量が少量であれば、疎水性画像が剥離除去された像保持体上に残留する画像除去促進液の量も必然的に少量となり、疎水性画像の再形成における定着性に開く影響を及ぼす残留物質が低減され、定着性が良好となる。しかも、表裏両面に形成された疎水性画像を有する像保持体から上記疎水性画像の剥離除去を良好に行うことができ、省エネルギー的な再生装置を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様に係る像保持体の再生装置の概略構成を示す正面図。
【図2】他の実施態様に係る像保持体の再生装置の概略構成を示す正面図。
【図3】本発明の実施形態に係る像保持体の後処理装置の概略構成を示す正面図。
【図4】他の実施形態に係る像保持体の後処理装置の概略構成を示す正面図。
【図5】前処理用ローラの表面形状の例の概略を示す断面図。
【図6】前処理用ローラの表面形状の例の概略を示す断面図。
【図7】前処理用ローラの表面形状の例の概略を示す断面図。
【図8】前処理用ローラの表面形状の例を示す概略説明図。
【図9】前処理用ローラの表面形状の例を示す概略説明図。
【図10】前処理を行う手段の一例を示す概略断面図。
【図11】前処理を行う手段の一例を示す概略断面図。
【図12】前処理を行う手段の一例を示す概略断面図。
【図13】前処理を行う手段の一例を示す概略断面図。
【図14】前処理を行う手段の一例を示す概略断面図。
【図15】前処理を行う手段の一例を示す概略断面図。
【図16】前処理を行う手段の一例を示す概略断面図。
【符号の説明】
106 液
107 汲み上げローラ
108 塗布ローラ
110 高濃度液
114,115 一体化ローラ
116,117 剥離ベルト
124 クリーニング部材
126 トナー容器
A1,A2 像保持体の前処理部
B1,B2,C2 剥離部材の前処理部

Claims (2)

  1. 熱可撓性あるいは熱軟化性の像形成物質からなる疎水性画像が形成されている像保持体に画像除去促進液を付与する液付与手段と、該画像除去促進液を付与した像保持体の表面から該疎水性画像を剥離除去する剥離手段とを備えた像保持体の再生装置において、
    像保持体に該画像除去促進液を付与する前に、像保持体を屈曲させて少なくとも部分的に疎水性画像面の像形成物質を像保持体から剥がすことにより、像保持体の疎水性画像面に対し該画像除去促進液の浸透性を高める前処理を行う前処理手段を設け、
    上記液付与手段で上記画像除去促進液を付与する前に、表裏両面に疎水性画像が形成されている像保持体の表裏両面に対して上記前処理を行うように、上記前処理手段を構成したことを特徴とする像保持体の再生装置。
  2. 熱可撓性あるいは熱軟化性の像形成物質からなる疎水性画像が形成されている像保持体を屈曲させて少なくとも部分的に疎水性画像面の像形成物質を像保持体から剥がすことにより、該像保持体に対し、画像除去促進液の浸透性を高める処理を行う像保持体の前処理装置。
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