JP3268618B2 - 画像支持体再生装置 - Google Patents

画像支持体再生装置

Info

Publication number
JP3268618B2
JP3268618B2 JP28998594A JP28998594A JP3268618B2 JP 3268618 B2 JP3268618 B2 JP 3268618B2 JP 28998594 A JP28998594 A JP 28998594A JP 28998594 A JP28998594 A JP 28998594A JP 3268618 B2 JP3268618 B2 JP 3268618B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
peeling member
image support
peeling
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28998594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08146844A (ja
Inventor
恵里子 千葉
英紀 友野
俊夫 川久保
博道 駒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP28998594A priority Critical patent/JP3268618B2/ja
Publication of JPH08146844A publication Critical patent/JPH08146844A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3268618B2 publication Critical patent/JP3268618B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像支持体再生装置に
関し、より詳細には、紙層に熱可撓性インク(トナー)
よりなる画像を形成した画像保持支持体からの再生装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像保持支持体について記載した
公知文献としては、例えば、特開平4−67043号
公報がある。この公報のものは、シート状支持体の表
面、特に片面に離型処理し、かつ支持体に印をつけ、普
通紙と区別したものである。また、特開平1−101
576号及び特開平1−101577号公報のものは、
画像形成支持体上の画像を、トナーを溶解させる有機溶
剤に浸漬し、超音波処理することにより、支持体から画
像を剥離するものである。さらに、特開平1−297
294号公報のものは、画像形成支持体として、プラス
チック,金属,セラミックス,浸透性の悪い紙等を使用
し、熱溶融性剥離部材を介在させて加熱し、画像を支持
体からはぎ取ってクリーニングを行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報のものは、
表面に離型処理した特殊紙となり、現在大量に使用され
ている一般的な複写用紙として用いることができない。
また、資源の有効利用の観点から、両面コピーが必要で
あるが、片面に離型処理した再生紙の利用には困難が伴
う。さらに、離型剤上の画像となるため、画像の定着性
が悪く使用に困難が伴う。また、前記公報のものは、
有機溶剤を使用するため、公害,発火性,毒性等の点で
一般オフィスでの使用が困難となる。さらに、前記公報
のものは、表面の離型処理した特殊用紙であり、大量
に使用されている一般的な複写紙等に適用できない。
【0004】さらに、剥離部材シートと、界面活性剤を
含む水に浸漬した複写画像を加熱,加圧接触した後で剥
離するものがあるが、剥離部材はローラ外周が紙の長さ
とほぼ等しいと考えると、その耐久性は材質や温度等の
条件で一義的に決まり、所定時間で剥離部材を交換する
必要が生じる。剥離部材の交換をオペレータが行うに
は、本発明のようなカセット交換に比べ煩雑であるばか
りでなく、時間が必要な作業となる。また、耐久性向上
を目的としてローラ外周を大きくすることは、装置の大
型化につながり実用的でない。
【0005】また、剥離部材をエンドレスベルトとして
使用しているものがあるが、耐久性など前述と同じ問題
点があり、また、剥離部材をエンドレスベルトとして使
用する時には、ベルトの寄りが問題となるため、機械設
計上特別な寄り防止機構を設ける必要がある。また、剥
離部材をエンドレス状に加工することは、高分子材料,
金属材料ともに困難であり、剥離部材のコストを著しく
高くする。さらに、ベルト状の剥離部材とローラ(画像
保持支持体搬送件加熱件乾燥ローラ)は常時加圧,加
熱,接触しているので、剥離部材のクリーニングは必ず
しも完全ではない。このため、剥離部材上のクリーニン
グされなかったトナーが、画像支持体が剥離部材とロー
ラの間に存在しない時にローラに転写され、次に、画像
支持体が搬送,画像剥離される時に、画像支持体を汚す
こととなる。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、剥離部材をシート状として用い、該剥離部材
と画像支持体との分離を確実にし、剥離部材の耐久性と
信頼性の向上を図るようにした画像支持体再生装置を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)少なくとも一部がセルロース繊維
を主成分とした紙質層で構成され、かつ該紙質層に熱可
撓性インク(トナー)よりなる疎水性画像を形成してい
る画像支持体に、水を含む液体(剥離液)を含浸させる
含浸手段と、前記液体の含浸状態で画像支持体を剥離部
材と加熱加圧することにより、前記疎水性画像を前記
質層から剥離する剥離手段と、前記剥離部材上の前記
可撓性インク(トナー)を除去するクリーニング手段と
からなる画像支持体再生装置において、前記剥離部材を
シート状として収容する供給用カセットと、クリーニン
グ後の前記剥離部材を収納する回収用カセットとを有
し、前記シート状の剥離部材と画像支持体との相対的位
置関係をずらして搬送すること、或いは、(2)少なく
とも一部がセルロース繊維を主成分とした紙質層で構成
され、かつ該紙質層に熱可撓性インク(トナー)よりな
る疎水性画像を形成している画像支持体に、水を含む
離液を含浸させる含浸手段と、前記剥離液の含浸状態で
前記画像支持体を剥離部材と加熱加圧することにより、
前記疎水性画像を前記紙質層から剥離する剥離手段と、
前記剥離部材上の前記熱可撓性インク(トナー)を除去
するクリーニング手段とからなる画像支持体再生装置に
おいて、前記剥離部材をシート状として収納するカセッ
トを有し、画像剥離,クリーニング後の前記剥離部材を
前記カセットに回収して再使用すること、更には、
(3)前記(2)において、前記シート状の剥離部材と
前記画像支持体との相対的位置関係をずらして搬送する
こと、更には、(4)前記(1)(2)又は(3)にお
いて、前記シート状の剥離部材に前記画像支持体との分
離を容易にする分離補助手段を設けることを特徴とした
ものである。
【0008】
【作用】前記構成を有する本発明の画像支持体再生装置
は、(1)複数枚の剥離部材をシート状でカセットに収
納し、画像剥離,分離,クリーニング後に剥離部材を別
のカセットに収納し、両カセットの差し替えにより耐久
性を向上する。また、剥離部材の収納されたカセットか
ら搬出され、画像剥離,分離,クリーニングされた剥離
部材シートを同じカセットに戻し、再利用することによ
り耐久性を向上する。このような方法により、一枚の剥
離部材シートの画像剥離の繰り返し耐久性をN枚、カセ
ット中の剥離部材シートの枚数をM枚とすると、装置全
体としての剥離部材耐久性は、従来のN枚からN×M枚
に大きく向上する。
【0009】(2)剥離部材と界面活性剤を含む水の含
浸された画像支持体は、密着して剥離部に搬送され、剥
離,分離される。このとき、剥離部材と画像支持体は水
の表面張力で比較的強固に密着していること、画像支持
体の画像(トナー)は剥離部材と接着していることか
ら、剥離部材と画像支持体の分離には特別の工夫が必要
となる。そこで、本発明では、シート状の剥離部材と画
像支持体をその搬送方向に相対的にずらすことにより先
端に段差を設け、分離を容易にする。また、シート状の
剥離部材の先端に分離補助手段を設けることにより分離
を確実にする。さらに、画像支持体をその搬送方向に相
対的にずらすとともに、分離補助手段を設けることによ
り、分離をさらに確実にする。
【0010】(3)ローラ外周に剥離部材を塗布や巻き
つけで設ける場合で、剥離部材をエンドレスとする場合
には、本発明のシート状の剥離部材に比べてそのコスト
は非常に高いものとなる。
【0011】
【実施例】実施例について、図面を参照して以下に説明
する。図1は、本発明による画像支持体再生装置の一実
施例(請求項1)を説明するための構成図で、図中、1
は剥離部材供給用カセット、2は剥離部材、3は剥離
部、4は加熱ローラ、5は金属パイプ、6はヒータ、7
はゴムローラ、8は分離爪、9は加熱ローラ、10はゴ
ム、11はヒータ、12はクリーニング部、13はクリ
ーニングローラ、14はトナー、15はブレード、16
は剥離部材回収用カセット、17は取り出しローラ、1
8は搬送ローラ、19は紙供給用カセット、20は紙
(画像支持体)、21は取り出しローラ、22は搬送ロ
ーラ、23は押えローラ、24は塗布ローラ、25は剥
離液、26は給液部、27はトナー、28は紙回収容器
である。
【0012】少なくとも一部がセルロース繊維を主成分
とした紙質層で構成され、熱可撓性インク(トナー)よ
りなる疎水性画像を形成している画像支持体は、紙供給
用カセット19に収納されている。また、画像支持体上
のトナーを剥離する剥離部材2も、剥離部材供給用カセ
ット1に収納されている。画像支持体上のトナーは、一
般の複写機やプリンタで画像形成されたものであり、ト
ナー成分としてポリスチレン,アクリル樹脂,メタクリ
ル樹脂等が用いられる。また、剥離部材としては、高分
子材料、特にトナーと類似のSP値を持つ有機高分子材
料,金属材料,蒸着材料等が用いられる。
【0013】剥離部材2と画像支持体20は、カセット
底部の取り出しローラ17,21,搬送ローラ18,2
2により剥離部3に搬送される。このとき、画像支持体
20には給液部26により剥離液25が含浸され、剥離
液中の水が紙繊維を膨張させることにより、トナーと紙
繊維との結合力を弱める。給液部26では剥離液25を
クロロプレンゴム等からなるゴムローラ7で回転により
汲みあげ、画像支持体20と接触した状態で紙繊維に浸
透させる。この時、給液面としては、トナー側,裏側の
どちらでもよく、また、給液方式としてはスプレー等の
非接触方式を採用することもできる。剥離液25は、水
を主成分とするが、紙への浸透速度を速め、トナーの下
を十分に濡らすために、界面活性剤を添加している。該
界面活性剤としては、陰イオン系界面活性剤,陽イオン
系界面活性剤,両性界面活性剤,非イオン系界面活性剤
の他に、フッ素系界面活性剤等を用いることができる。
【0014】剥離部3では、剥離液25の含浸された画
像支持体20と剥離部材2が加熱,加圧され、画像支持
体上のトナーは剥離部材2に転写され、分離爪8により
分離される。剥離手段としては、金属パイプ5中にヒー
タ6を配置した加熱ローラ4と、金属の棒やパイプ表面
に比較的硬度の柔らかいゴムを設けたゴムローラ7をバ
ネ等により所定の圧力で対向配置されたものが用いられ
る。画像支持体上のトナーはニップ中で加熱,加圧さ
れ、剥離部材2との接合力が増加することにより剥離部
材側に転写される。この時、画像支持体20には水分が
残っているため、紙繊維の膨張により低下したトナーと
剥離部材の接合力はほとんど変化せず、いわゆる再定着
の現象は起こらない。画像支持体20と剥離部材2との
分離には分離爪8等が用いられる。
【0015】分離後の画像支持体20は紙回収容器28
に収納され、再度、複写機やプリンタ用の紙として再利
用される。また、分離後の剥離部材2はクリーニング部
12に搬送される。該クリーニング部12では、金属パ
イプ5中にヒータ6を配置した加熱ローラ9と、金属や
樹脂等からなるクリーニングローラ13が所定の圧力で
対向配置されている。トナーの着いた剥離部材2は、加
熱や加圧により剥離部材2からクリーニングローラ13
に転写され、クリーニングローラ13に設けられたブレ
ート15やブラシ等の手段で廃トナー容器に回収され
る。クリーニング後の剥離部材2は剥離部材回収用カセ
ット16に回収される。剥離部材供給用カセット1と、
剥離部材回収用カセット16は同一形状をしており、適
当な検出手段により剥離部材回収用カセット16に剥離
部材2がたまった状態で交互に入替えて該剥離部材2を
再利用する。
【0016】実施例1 複写機(IMAGIO 320FP1,リコー製,商品名)で画像形
成したA4版普通紙(Type 6200,リコー製,商品名)
を250枚、紙供給用カセット19に収納した。厚さ
0.1mmのTiO2分散ポリエチレンテレフタレート(東
レ製)をA4版に切断し、剥離部材供給用カセット1に
250枚収納した。各カセット1,19から剥離部3ま
での搬送距離は同じとし、剥離部材2と紙20を先端が
そろうように速度10mm/秒で搬送した。給液部26で
は、界面活性剤MA 80(三井サイアナミド製)の1
0wt%水溶液を2g紙の裏側より塗布した。剥離部3で
は、外径40mmの円筒状の加熱ローラ4の内部に500
wのハロゲンランプを設け、ローラ表面が95℃になる
ように温度制御した。
【0017】ゴムローラ7は、外径40mmで肉厚5mm、
硬度15度のシリコンゴムを設けた。剥離の速度は10
mm/秒とした。剥離部材2と紙20との分離には分離爪
8を用いた。クリーニング部12では、外径30mmの円
筒状の加熱ローラ9の内部に400wのハロゲンランプ
を設け、ローラ表面が95℃になるように温度制御し
た。また、加熱ローラ9には、肉厚5mm、硬度15度の
シリコンゴムを設けた。クリーニングローラ13として
外径40mmのAl(アルミニウム)棒表面にNiメッキ
したものを用い、クリーニングローラ13上のトナーは
ステンレス製ブレード15でかき落した。
【0018】以上の結果、画像剥離は良好で、画像支持
体は再度複写機で画像形成し、改めて画像剥離する繰り
返し使用に耐えることが確認できた。紙供給用カセット
19には、画像形成した紙を補給し、剥離部材供給用カ
セット1と剥離部材回収用カセット16を入れ替えて耐
久性試験を実施した。その結果、10万枚までの耐久性
を確認した。このように、実施例1では、複数枚の剥離
部材2をシート状で剥離部材供給用カセット1に収納
し、画像剥離,分離,クリーニング後に剥離部材2を別
の剥離部材回収用カセット16に収納し、両カセットの
差し替えにより耐久性を向上させる。
【0019】次に、請求項2に記載の発明について説明
する。図1では、カセットの差し替えが必要であった
が、図2では、クリーニング後の剥離部材2は剥離部材
供給用カセット1に自動的に戻る構成となっている。す
なわち、剥離部3では、剥離液25の含浸された画像支
持体20と剥離部材2が加熱,加圧され、画像支持体上
のトナーは剥離部材2に転写され、分離爪8により分離
される。分離後の剥離部材2はクリーニング部12に搬
送される。該クリーニング部12では、金属パイプ5中
にヒータ6を配置した加熱ローラ9と、金属や樹脂等か
らなるクリーニングローラ13が所定の圧力で対向配置
されている。トナーの着いた剥離部材2は、加熱や加圧
により剥離部材2からクリーニングローラ13に転写さ
れ、クリーニングローラ13に設けられたブレート15
やブラシ等の手段で廃トナー容器に回収される。クリー
ニング後の剥離部材2はローラ29,30を介して剥離
供給用カセット1に自動的に戻る構成となっている。
【0020】このような構成では、剥離部材シートの枚
数をそれ程多くしなくても耐久性は著しく向上するとい
うメリットがある。また、剥離部材2はカセットの下か
ら供給され、カセットの上から回収されるため、剥離部
材2の同じ面を常に使うこととなる。このため、クリー
ニング不良により剥離部材2上に残ったトナーによる汚
れを防止することができる。
【0021】実施例2 複写機(IMAGIO 320FP1,リコー製,商品名)で画像形
成したA4版普通紙を500枚紙供給用カセットに収納
した。厚さ0.1mmのTiO2分散ポリエチレンテレフタ
レート(東レ製)をA4版に切断し、剥離部材供給用カ
セットに50枚収納した。他の条件は、請求項1の場合
と同じとした。その結果、画像剥離は良好で、画像支持
体は再度複写機で画像形成し、改めて画像剥離する繰り
返し使用に耐えることが確認できた。紙供給用カセット
19には画像形成した紙を補給し、剥離部材2は自動的
にカセットに回収され、再使用することで耐久性試験を
実施した。その結果、10万枚までの剥離部材の耐久性
を確認した。このように、実施例2では、剥離部材2の
収納された剥離供給用カセット1から搬出され、画像剥
離,分離,クリーニングされた剥離部材シートを同じカ
セット1に戻して再利用することにより、耐久性を向上
する。
【0022】次に、請求項3に記載の発明について説明
する。図3(a),(b)は、剥離部材と画像支持体と
の相対的位置関係及び分離状態を示す図で、図3(a)
は、剥離部材と画像支持体との相対的位置関係、図3
(b)は、分離状態を各々を示している。剥離部材2は
画像支持体20より縦,横とも大きくなっているが、少
なくとも剥離部材2が画像支持体20に対して搬送方向
にずれており、段差ができる。このような構成により、
図3(b)に示すように、剥離部材2と画像支持体20
の段差に分離爪8が入りやすいため、先端がそろってい
る場合に比べて、分離性能が向上する。このような剥離
部材2と画像支持体20との相対的位置関係を得るに
は、図1及び図2において、剥離部材2と紙供給用カセ
ット19からの取り出しタイミングをずらすことによっ
て達成することができる。また、取り出しタイミングは
同じ場合には、カセットから剥離部3までの搬送経路の
長さを変えることによって達成することができる。
【0023】実施例3 図3(a)で、剥離部材2をA4の紙に対して長手方向
で12mm、短手方向で4mm長い大きさとした。剥離部材
2を長手方向の搬送方向に紙に対して10mmずらし、短
手方向では各2mmずらした。この構成を達成するため、
図1及び図2において、紙20と剥離部材2の搬出タイ
ミングは同じとし、剥離部3までの搬送路を剥離部材2
の方を10mm長くした。その他の条件は図2の場合と同
じにした。紙20と剥離部材2の分離耐久試験を実施し
たが、紙20と剥離部材2の先端がそろっている場合に
比べて良好な分離特性の得られることがわかった。この
ことは、以下の表1に示してある。このように実施例3
では、シート状の剥離部材2と画像支持体20をその搬
送方向に相対的にずらすことにより先端に段差を設け、
分離を容易にする。
【0024】
【表1】
【0025】次に、請求項4,5に記載の発明について
説明する。図4(a),(b)は、分離補助手段を剥離
部材の先端に設けた例を示す図である。図4(a)にお
いて、分離補助手段31としては、磁石等の磁性材料の
薄板が用いられ、分離爪8の上部に配置された電磁石3
2への通電により、剥離部材2を強制的に分離すること
により、分離性能を向上することが出来る。加熱ローラ
の温度低減には剥離部材2の厚さを薄くする必要がある
が、剥離部材2の厚さを薄くすると剛性が低下するた
め、分離爪8の単独での分離は不安定となるが、分離補
助手段31によりこの不安定性を解決することが出来る
(請求項4)。図4(b)は、剥離部材2と画像支持体
の先端をずらした状態で分離補助手段31を用いる場合
であり、このような構成により、分離性能はより確実な
ものとなる(請求項5)。
【0026】実施例4,5 剥離部材2はA4の大きさとし、分離補助手段31とし
て、その先端に幅4mm、厚さ1μmのNiを蒸着した。
紙20と剥離部材2の先端をそろえて搬送した。分離爪
8の上部に電磁石32を短手方向に3個配置し、紙20
と剥離部材2が分離爪8に当るタイミングで電磁石32
に通電して分離した。剥離部材2の分離耐久試験を実施
したが、紙20と剥離部材2の先端がそろっている場合
に比べて良好な分離特性の得られることがわかった。こ
のことは、前述した表1に示されている。このように、
実施例4では、シート状の剥離部材2の先端に分離補助
手段31を設けることにより分離を確実にする。
【0027】紙20と剥離部材2をずらして搬送するこ
とと分離補助手段31を組合せ紙と、剥離部材2の分離
耐久試験を実施したが、分離不良は発生しないことがわ
かった(請求項5)。このことは前述した表1に示され
ている。このように、実施例5では、画像支持体20を
その搬送方向に相対的にずらすとともに、分離補助手段
31を設けることにより、分離をさらに確実にする。請
求項3,4,5の各実施例において、Type6200(リコ
ー製、商品名)、紙源(リコー製、商品名)、マイペー
パー(日本ビジネスサプライ製、商品名)の3種類の紙
で各100枚ずつ分離試験を行った。その結果、表1に
示す数値を得た。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下のような効果がある。 (1)請求項1に対応する効果:剥離部材をシート状と
し、該剥離部材を剥離部材供給用カセットに収容し、ク
リーニング後の剥離部材を剥離部材回収用カセットに収
納するようにし、両カセットの差し替えにより剥離部材
の耐久性を向上させ、また、剥離部材がシート状なの
で、張力がかからず、耐久性が向上し、エンドレスベル
トやローラに加工しないのでコストが低い。また、シー
ト状の剥離部材と画像支持体との相対的位置関係をずら
して搬送するので、分離し易く、分離不能によるジャム
がなくなる。 (2)請求項2に対応する効果:剥離部材をシート状と
し、該剥離部材を剥離部材供給用カセットに収納し、画
像剥離,クリーニング後の剥離部材を前記カセットに回
収して再使用するので、カセット交換が不必要で、常に
剥離部材の同じ面を使用するので、クリーニング不良時
でも逆転写が生せず、紙を汚さない。 (3)請求項3に対応する効果:シート状の剥離部材と
画像支持体との相対的位置関係をずらして搬送するの
で、分離し易く、分離不能によるジャムがなくなる。 (4)請求項4に対応する効果:シート状の剥離部材と
画像支持体との分離を容易にする分離補助手段を設けた
ので、分離し易く、分離不能によるジャムがなくなる。
また、シート状の剥離部材と画像支持体との相対的位置
関係をずらして搬送することと、シート状の剥離部材と
画像支持体との分離を容易にする分離補助手段を設ける
ことを同時に兼ね備えることによって、より分離が確実
でジャムがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による画像支持体再生装置の一実施例
を説明するための構成図である。
【図2】 本発明による画像支持体再生装置の他の実施
例を説明するための構成図である。
【図3】 本発明における剥離部材と画像支持体との相
対的位置関係及び分離状態を示す図である。
【図4】 本発明における分離補助手段を剥離部材の先
端に設けた例を示す図である。
【符号の説明】
1…剥離部材供給用カセット、2…剥離部材、3…剥離
部、4…加熱ローラ、5…金属パイプ、6…ヒータ、7
…ゴムローラ、8…分離爪、9…加熱ローラ、10…ゴ
ム、11…ヒータ、12…クリーニング部、13…クリ
ーニングローラ、14…トナー、15…ブレード、16
…剥離部材回収用カセット、17…取出ローラ、18…
搬送ローラ、19…紙供給用カセット、20…紙、21
…取出ローラ、22…搬送ローラ、23…押えローラ、
24…塗布ローラ、25…剥離液、26…給液部、27
…トナー、28…紙回収容器、29,30…ローラ、3
1…分離補助手段、32…電磁石。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 駒井 博道 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平6−250569(JP,A) 特開 平4−333088(JP,A) 特開 平2−519(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部がセルロース繊維を主成
    分とした紙質層で構成され、かつ該紙質層に熱可撓性イ
    ンクよりなる疎水性画像を形成している画像支持体に、
    水を含む剥離液を含浸させる含浸手段と、前記剥離液の
    含浸状態で前記画像支持体を剥離部材と加熱加圧するこ
    とにより、前記疎水性画像を前記紙質層から剥離する剥
    離手段と、前記剥離部材上の前記熱可撓性インクを除去
    するクリーニング手段とからなる画像支持体再生装置に
    おいて、 前記剥離部材をシート状として収容する供給カセット
    と、クリーニング後の前記剥離部材を収納する回収用カ
    セットとを有し、前記シート状の剥離部材と画像支持体
    との相対的位置関係をずらして搬送することを特徴とす
    る画像支持体再生装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも一部がセルロース繊維を主成
    分とした紙質層で構成され、かつ該紙質層に熱可撓性イ
    ンクよりなる疎水性画像を形成している画像支持体に、
    水を含む剥離液を含浸させる含浸手段と、前記剥離液
    含浸状態で前記画像支持体を剥離部材と加熱加圧するこ
    とにより、前記疎水性画像を前記紙質層から剥離する剥
    離手段と、前記剥離部材上の前記熱可撓性インクを除去
    するクリーニング手段とからなる画像支持体再生装置に
    おいて 前記剥離部材をシート状として収納するカセットを有
    し、画像剥離,クリーニング後の前記剥離部材を前記カ
    セットに回収して再使用することを特徴とする画像支持
    体再生装置。
  3. 【請求項3】 前記シート状の剥離部材と前記画像支持
    体との相対的位置関係をずらして搬送することを特徴と
    する請求項記載の画像支持体再生装置。
  4. 【請求項4】 前記シート状の剥離部材に前記画像支持
    体との分離を容易にする分離補助手段を設けることを特
    徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の画像支持体再
    生装置。
JP28998594A 1994-11-24 1994-11-24 画像支持体再生装置 Expired - Fee Related JP3268618B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28998594A JP3268618B2 (ja) 1994-11-24 1994-11-24 画像支持体再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28998594A JP3268618B2 (ja) 1994-11-24 1994-11-24 画像支持体再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08146844A JPH08146844A (ja) 1996-06-07
JP3268618B2 true JP3268618B2 (ja) 2002-03-25

Family

ID=17750290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28998594A Expired - Fee Related JP3268618B2 (ja) 1994-11-24 1994-11-24 画像支持体再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3268618B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6128464A (en) * 1997-04-10 2000-10-03 Minolta Co., Ltd. Apparatus for removing printing material from a recording member on which an image is recorded by the printing material

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08146844A (ja) 1996-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3345472B2 (ja) 画像保持支持体の再生方法
JP3454956B2 (ja) 画像保持支持体の再生方法およびその再生装置
US5643380A (en) Method of recycling image-deposited recording material and apparatus for recycling the same
JP3268618B2 (ja) 画像支持体再生装置
JP2004309569A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2001242737A (ja) 定着装置
JP2671148B2 (ja) 画像形成装置用ローラのクリーニング方法
JP2001215838A (ja) 定着装置
JPH1191980A (ja) シート状ベルト搬送装置及び被記録材の再生装置
JP3541595B2 (ja) 像保持体の再生装置及び像保持体の前処理装置
JPH07306614A (ja) 像保持体からの像形成物質除去装置
JP3819990B2 (ja) 像形成物質除去装置
JP3506351B2 (ja) 像保持体の繰り返し使用方法
JP3749598B2 (ja) 被記録材の再生方法及び被記録材の再生装置
JP3585352B2 (ja) 被記録材の再生方法及び被記録材の再生装置
JP3264572B2 (ja) 像保持体からの像形成物質除去装置
JP2006065230A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JPH0736327A (ja) 付着性不安定化液を用いた像保持体からの像形成物質除去装置、及び、像保持体処理装置
JP4452087B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP3315232B2 (ja) 像保持体、並びに像保持体の再生方法及びその装置
JP3468496B2 (ja) 像保持体からの像形成物質除去装置
JPH1184710A (ja) 被記録材の再生方法及び被記録材の再生装置
JP3524353B2 (ja) 画像剥離装置
JPH07110590A (ja) 画像保持体の再生方法
JP3525281B2 (ja) 像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080118

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090118

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100118

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees