JPH1191980A - シート状ベルト搬送装置及び被記録材の再生装置 - Google Patents

シート状ベルト搬送装置及び被記録材の再生装置

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JPH1191980A
JPH1191980A JP9276491A JP27649197A JPH1191980A JP H1191980 A JPH1191980 A JP H1191980A JP 9276491 A JP9276491 A JP 9276491A JP 27649197 A JP27649197 A JP 27649197A JP H1191980 A JPH1191980 A JP H1191980A
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JP
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sheet
roller
belt
peeling
rollers
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JP9276491A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Tanigawa
清 谷川
Tadashi Saito
忠司 斉藤
Masatoshi Saito
正敏 斉藤
Masahiro Yanagisawa
匡浩 柳澤
Yumi Ichikawa
由美 市川
Eriko Chiba
恵里子 千葉
Tetsuya Kaneko
哲也 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はシワの発生を防止しつつシ−ト状ベル
トを搬送するシート状ベルト搬送装置及び被記録材にシ
ート状剥離ベルトを密着させて搬送して画像形成物質を
シート状剥離ベルトに剥離・転写して被記録材を再生す
る際に、シート状剥離ベルトに発生するシワを防止する
被記録材の再生装置を提供する。 【解決手段】シート状ベルト搬送装置1は、経時変化等
によりシート状ベルト2の幅方向両端部の伸びに差異が
発生すると、シート状ベルト2は、幅方向へ偏り移動す
る。このシート状ベルト2の幅方向への偏り移動を修正
するために、トラッキングローラ4が、当該シート状ベ
ルト2の両端部の長さの差異に対応した傾動度だけ傾動
するとともに、軸方向に移動し、シート状ベルト2にシ
ワが発生することを防止して、シート状ベルト2を適切
に搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状ベルト搬
送装置及び被記録材の再生装置に関し、詳細には、シ−
ト状ベルトの搬送時に該シ−ト状ベルトに発生するシワ
を防止するシート状ベルト搬送装置及び画像形成物質に
より疎水性の画像の形成された被記録材にシート状剥離
ベルトを密着させて搬送して画像形成物質をシート状剥
離ベルトに剥離・転写して被記録材を再生する際に、シ
ート状剥離ベルトに発生するシワを防止する被記録材の
再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のOA(Office Automation )化に
より、プリンターや複写機等により記録紙に情報が記録
されるようになり、オフィスでは、この情報の記録され
たプリンター用紙や複写用紙等の用紙が大量に発生する
が、その用紙の多くが無駄に捨てられているのが現状で
ある。
【0003】これらの情報の記録された用紙は、廃棄処
理を行うと、多大な費用がかかるとともに、廃棄処理に
よる地域環境の悪化、ひいては、紙を生産するための森
林伐採による地球規模での環境悪化につながる。
【0004】従来、この問題を解消して、紙のリサイク
ルを図るために、一度使用した用紙上のインキを取り除
き、浸して再びすくことにより、再生古紙として利用す
る処置を施していた。
【0005】この古紙を再生する処理では、大規模な古
紙再生施設が必要となる上、使用済みの古紙に対して、
分別、回収、輸送など再生古紙を得るまでにいくつもの
工程を踏まざるをえなかった。
【0006】そこで、近時、少なくとも一部がセルロー
ス繊維を主成分とする紙質層で構成され、かつ、該紙質
層に熱可塑性インキ(トナー)等の画像形成物質よりな
る疎水性画像の形成されている被記録材に、水、あるい
は、界面活性剤及びまたは水溶性ポリマーの水溶液など
の画像除去促進液を含浸させ、疎水性画像を画像剥離部
材に転写させることにより、紙質層から疎水性画像を除
去する被記録材の再生方法が提案されている(特開平7
−13383号公報参照)。
【0007】この再生方法は、被記録材を傷めることな
く疎水性画像を除去することができるため、有効な被記
録材の再生方法であるが、画像除去促進液を多く使用す
るため、再生された被記録材に伸び、シワ、波打ちある
いはカール等が発生することがあった。すなわち、画像
除去促進液は、被記録材と画像形成物質との接着力を低
下させる機能、すなわち、画像除去促進性能を有した所
定組成の液体であるが、含有成分の揮発や分解あるいは
吸湿現象等により経時的に組成変動を起こし、再生処理
された被記録材の品質にバラツキを生じさせるととも
に、画像除去促進液を多く使用すると、再生された被記
録材に伸び、シワ、波打ちあるいはカール等が発生する
ことがあった。。
【0008】そこで、従来、上記不具合を解消する方法
として、高濃度の界面活性剤を含む水溶液からなる画像
除去促進液を用い、画像が形成されている被記録材に付
与する画像除去促進液の量を減らして、再生された被記
録材に伸び、シワ、波打ちあるいはカール等を生じさせ
ることなく、被記録材から画像形成物質を剥離除去する
方法が提案されている(特開平7−281566号公報
参照)。
【0009】しかしながら、この高濃度の界面活性剤を
含む水溶液からなる画像除去促進液には水分が含有され
ているため、再生された被記録材に伸び、シワ、波打ち
あるいはカール等が発生することを十分に防止すること
ができず、再生された被記録材を複写や記録などの画像
形成に再利用すると、複写装置や記録装置においてジャ
ム等が発生するおそれがあった。
【0010】さらに、高濃度の界面活性剤を含む水溶液
からなる画像除去促進液を用い、画像が形成されている
被記録材に付与する画像除去促進液の量からしても限界
がある。すなわち、付与量を減少しすぎると、被記録材
から疎水性画像が剥離除去しなくなる。また、画像除去
促進液の付与量を増加して被記録材から画像形成物質を
剥離除去できるようにした場合にも、疎水性画像を形成
する画像形成物質が剥離除去された被記録材を再び複写
・記録に利用すると、画像除去促進液の成分が再生した
被記録材の表面全体、特に、画像形成物質の存在してい
なかった部分に残留し、次に、複写や記録を行った場合
に、画像形成物質の定着性が悪くなるという不具合が生
じる。
【0011】このような不具合を解消するために、画像
除去促進液を少量付与するだけで、画像形成物質を被記
録材から剥離除去して、被記録材に伸び、シワ、波打ち
及びカール等が発生せず、かつ、画像形成物質の定着性
を向上させる被記録材の再生方法及び再生装置が提案さ
れている(特開平8−44260号公報、特開平9−8
0793号公報参照)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平8−44260号公報及び特開平9−80793号
公報記載の被記録材の再生方法及び被記録材の再生装置
にあっては、シート状剥離ベルトに画像形成物質により
画像の形成された被記録材を密着させ、当該シート状剥
離ベルトに被記録材を密着させた状態で、複数個のロー
ラ間を搬送・移動させることにより、被記録材上の画像
形成物質をシート状剥離ベルトに転写除去しているが、
これら複数個のローラが軸方向に移動しないように軸方
向への移動を規制された状態で回転可能に取り付けられ
ていたため、シート状剥離ベルト自体にシワが発生し、
被記録材の再生に支障をきたして、被記録材の再生性能
を低下するおそれがあった。
【0013】すなわち、複数個のローラがその軸方向へ
の移動が規制されているため、これら複数個のローラに
よりシート状剥離ベルトを搬送・移動すると、シート状
剥離ベルトがローラの軸方向に偏って搬送・移動される
ことがあるが、このようなシート状剥離ベルトの偏った
搬送・移動により、シート状剥離ベルトにシワが発生し
て、被記録材の剥離・除去性能を低下させるおそれがあ
った。
【0014】そこで、請求項1記載の発明は、複数の搬
送ローラが所定順序に配設された搬送路を、複数の搬送
ローラによりシート状ベルトを搬送する際、当該複数の
搬送ローラのうち少なくとも1つ以上の搬送ローラを、
シート状ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、搬送ロ
ーラの軸方向に所定量移動可能とすることにより、シー
ト状ベルトの幅方向両端部の伸びの違い等に起因するシ
ート状ベルトの幅方向への偏り移動に応じて搬送ローラ
が軸方向に移動して、シート状ベルトにかかる負荷を緩
和し、シート状ベルトに発生するシワを適切に防止し
て、シート状ベルトを適切に搬送することのできるシー
ト状ベルト搬送装置を提供することを目的としている。
【0015】請求項2記載の発明は、トラッキングロー
ラと複数の搬送ローラが所定順序に配設された搬送路
を、トラッキングローラと複数の搬送ローラによりシー
ト状ベルトを搬送する際、当該トラッキングローラと複
数の搬送ローラのうち少なくとも1つ以上のローラを、
シート状ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、当該ロ
ーラの軸方向に所定量移動可能とすることにより、シー
ト状ベルトの幅方向両端部の伸びの違い等に起因するシ
ート状ベルトの幅方向への偏り移動をトラッキングロー
ラがシート状ベルトの搬送方向に対して傾動して、シー
ト状ベルトにかかる負荷を緩和するとともに、トラッキ
ングローラと搬送ローラのうち少なくとも1つのローラ
が軸方向に移動してシート状ベルトにかかる負荷を緩和
し、シート状ベルトに発生するシワをより一層適切に防
止して、シート状ベルトを適切に搬送できるシート状ベ
ルト搬送装置を提供することを目的としている。
【0016】請求項3記載の発明は、搬送路を、複数の
搬送ローラと当該複数の搬送ローラの間の上方に位置し
て自由回転する複数の回転体ローラとがジグザグ状に配
設され、シート状ベルトが回転体ローラの上部と搬送ロ
ーラの下部を順次包む状態でこれらの搬送ローラと回転
体ローラの間をジグザグ状に配設されたものとし、シー
ト状ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、回転体ロー
ラが、その軸方向に自在に移動可能とするとともに、搬
送ローラのうち、少なくとも1つ以上がその軸方向に移
動可能とすることにより、シート状ベルトの幅方向両端
部の伸びの違い等に起因するシート状ベルトの幅方向へ
の偏り移動に応じて、回転体ローラがその軸方向に移動
するとともに搬送ローラが軸方向に移動して、シート状
ベルトにかかる負荷を緩和し、シート状ベルトに発生す
るシワをより一層適切に防止して、シート状ベルトをよ
り一層適切に搬送できるシート状ベルト搬送装置を提供
することを目的としている。
【0017】請求項4記載の発明は、シート状ベルトの
搬送路を形成するトラッキングローラを、ローラ軸と当
該ローラ軸に支持されたローラ部とを備え、ローラ部が
ローラ軸に沿って移動可能として、シート状ベルトの幅
方向への偏り移動に応じて、軸方向に所定量移動可能と
することにより、シート状ベルトの幅方向両端部の伸び
の違い等に起因するシート状ベルトの幅方向への偏り移
動をトラッキングローラがシート状ベルトの搬送方向に
対して傾動して、シート状ベルトにかかる負荷を緩和す
るとともに、トラッキングローラのローラ部がローラ軸
に沿って移動してシート状ベルトにかかる負荷を緩和
し、シート状ベルトに発生するシワをより一層適切に防
止して、シート状ベルトを適切に搬送できるシート状ベ
ルト搬送装置を提供することを目的としている。
【0018】請求項5記載の発明は、シート状ベルトの
搬送路を形成するトラッキングローラを、一体的に固定
されたローラ軸とローラ部とを備え、ローラ軸が所定の
支持部材によりローラ軸方向に移動可能とし、シート状
ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、軸方向に所定量
移動可能とすることにより、シート状ベルトの幅方向両
端部の伸びの違い等に起因するシート状ベルトの幅方向
への偏り移動をトラッキングローラがシート状ベルトの
搬送方向に対して傾動して緩和するとともに、トラッキ
ングローラのローラ部がローラ軸とともにローラ軸方向
に移動して、シート状ベルトの幅方向への偏り移動によ
ってシート状ベルトにかかる負荷をより適切に緩和し、
シート状ベルトに発生するシワをより一層適切に防止し
て、シート状ベルトを適切に搬送できるシート状ベルト
搬送装置を提供することを目的としている。
【0019】請求項6記載の発明は、トラッキングロー
ラを、ローラ軸と当該ローラ軸に支持されたローラ部と
を備え、ローラ軸が支持部材によりローラ軸方向に移動
可能とし、ローラ部がローラ軸に沿って移動可能とし
て、シート状ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、軸
方向に所定量移動可能とすることにより、シート状ベル
トの幅方向両端部の伸びの違い等に起因するシート状ベ
ルトの幅方向への偏り移動をトラッキングローラがシー
ト状ベルトの搬送方向に対して傾動して緩和するととも
に、トラッキングローラのローラ部とローラ軸が独立し
て自由にローラ軸方向に移動して、シート状ベルトの幅
方向への偏り移動によってシート状ベルトにかかる負荷
をより適切に緩和し、シート状ベルトに発生するシワを
より一層適切に防止して、シート状ベルトを適切に搬送
できるシート状ベルト搬送装置を提供することを目的と
している。
【0020】請求項7記載の発明は、複数の搬送ローラ
のうち少なくとも1つを、ローラ軸と当該ローラ軸に支
持されたローラ部とを備え、ローラ部がローラ軸に沿っ
て移動可能とし、シート状ベルトの幅方向への偏り移動
に応じて、軸方向に所定量移動可能とすることにより、
シート状ベルトの幅方向両端部の伸びの違い等に起因す
るシート状ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、少な
くとも1つの搬送ローラのローラ部がローラ軸に沿って
移動して、シート状ベルトにかかる負荷を緩和し、シー
ト状ベルトに発生するシワを適切に防止して、シート状
ベルトを適切に搬送できるシート状ベルト搬送装置を提
供することを目的としている。
【0021】請求項8記載の発明は、複数の搬送ローラ
のうち少なくとも1つを、一体的に固定されたローラ軸
とローラ部とを備え、ローラ軸が所定の支持部材により
ローラ軸方向に移動可能とし、シート状ベルトの幅方向
への偏り移動に応じて、軸方向に所定量移動可能とする
ことにより、シート状ベルトの幅方向両端部の伸びの違
い等に起因するシート状ベルトの幅方向への偏り移動に
応じて、少なくとも1つの搬送ローラのローラ部がロー
ラ軸とともにローラ軸方向に移動して、シート状ベルト
にかかる負荷を緩和し、シート状ベルトに発生するシワ
を適切に防止して、シート状ベルトを適切に搬送できる
シート状ベルト搬送装置を提供することを目的としてい
る。
【0022】請求項9記載の発明は、複数の搬送ローラ
のうち少なくとも1つを、ローラ軸と当該ローラ軸に支
持されたローラ部とを備え、ローラ軸が所定の支持部材
により当該ローラ軸方向に移動可能とし、ローラ部がロ
ーラ軸に沿って移動可能として、シート状ベルトの幅方
向への偏り移動に応じて、軸方向に所定量移動可能とす
ることにより、シート状ベルトの幅方向両端部の伸びの
違い等に起因するシート状ベルトの幅方向への偏り移動
に応じて、少なくとも1つの搬送ローラのローラ部とロ
ーラ軸が独立して自由のローラ軸方向に移動して、シー
ト状ベルトにかかる負荷をより適切に緩和し、シート状
ベルトに発生するシワをより一層適切に防止して、シー
ト状ベルトを適切に搬送できるシート状ベルト搬送装置
を提供することを目的としている。
【0023】請求項10記載の発明は、熱可撓性あるい
は熱軟化性の画像形成物質により画像の形成された被記
録材に被記録材と画像形成物質との剥離を促進する所定
の画像除去促進液を付与した後、当該画像除去促進液の
付与された被記録材の画像形成面にシート状剥離ベルト
を密着させて、複数の搬送ローラにより形成された搬送
路を、加熱または加熱・加圧状態で複数の搬送ローラに
より搬送して被記録材上の画像形成物質をシート状剥離
ベルトに転写・除去する際、複数の搬送ローラのうち少
なくとも1つ以上の搬送ローラを、シート状剥離ベルト
の幅方向への偏り移動に応じて、当該搬送ローラの軸方
向に所定量移動可能とすることにより、シート状剥離ベ
ルトの幅方向両端部の伸びの違い等に起因するシート状
剥離ベルトの幅方向への偏り移動に応じて搬送ローラが
軸方向に移動して、シート状剥離ベルトにかかる負荷を
緩和し、シート状剥離ベルトに発生するシワを適切に防
止して、シート状剥離ベルトを適切に搬送するととも
に、シート状剥離ベルトと被記録材との密着性を向上さ
せて、被記録材上の画像形成物質を適切にシート状剥離
ベルトに剥離・転写し、再生性能を向上させることので
きる被記録材の再生装置を提供することを目的としてい
る。
【0024】請求項11記載の発明は、熱可撓性あるい
は熱軟化性の画像形成物質により画像の形成された被記
録材に被記録材と画像形成物質との剥離を促進する所定
の画像除去促進液を付与した後、当該画像除去促進液の
付与された被記録材の画像形成面にシート状剥離ベルト
を密着させて、トラッキングローラと複数の搬送ローラ
により形成された搬送路を、加熱または加熱・加圧状態
で複数の搬送ローラにより搬送して被記録材上の画像形
成物質をシート状剥離ベルトに転写・除去する際、トラ
ッキングローラと複数の搬送ローラのうち少なくとも1
つ以上のローラを、シート状剥離ベルトの幅方向への偏
り移動に応じて、当該ローラの軸方向に所定量移動可能
とすることにより、シート状剥離ベルトの幅方向両端部
の伸びの違い等に起因するシート状剥離ベルトの幅方向
への偏り移動をトラッキングローラがシート状剥離ベル
トの搬送方向に対して傾動して緩和するとともに、シー
ト状剥離ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、トラッ
キングローラと搬送ローラのうち少なくとも1つが当該
ローラ軸方向に移動して、シート状剥離ベルトにかかる
負荷を緩和し、シート状剥離ベルトに発生するシワを適
切に防止して、シート状剥離ベルトを適切に搬送すると
ともに、シート状剥離ベルトと被記録材との密着性を向
上させて、被記録材上の画像形成物質を適切にシート状
剥離ベルトに剥離・転写し、再生性能を向上させること
のできる被記録材の再生装置を提供することを目的とし
ている。
【0025】請求項12記載の発明は、搬送路を、複数
の搬送ローラと当該複数の搬送ローラの間の上方に位置
して自由回転する複数の回転体ローラとがジグザグ状に
配設され、2枚のシート状剥離ベルトが、回転体ローラ
の上部と搬送ローラの下部を順次包む状態でこれらの搬
送ローラと回転体ローラの間をジグザグ状に配設され、
シート状剥離ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、回
転体ローラが、その軸方向に自由移動可能であるととも
に、複数の搬送ローラのうち少なくとも1つ以上が、そ
の軸方向に移動可能とすることにより、シート状剥離ベ
ルトの幅方向両端部の伸びの違い等に起因するシート状
剥離ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、回転体ロー
ラがその軸方向に移動するとともに搬送ローラが軸方向
に移動して、シート状剥離ベルトにかかる負荷を緩和
し、シート状剥離ベルトに発生するシワをより一層適切
に防止して、シート状ベルトをより一層適切に搬送する
とともに、シート状剥離ベルトと被記録材との密着性を
向上させて、被記録材上の画像形成物質をより一層適切
にシート状剥離ベルトに剥離・転写し、再生性能をより
一層向上させることのできる被記録材の再生装置を提供
することを目的としている。
【0026】請求項13記載の発明は、軸方向に移動す
る搬送ローラまたはトラッキングローラを、ローラ軸と
当該ローラ軸に支持されたローラ部とを備え、ローラ部
がローラ軸に沿って移動可能とし、シート状剥離ベルト
の幅方向への偏り移動に応じて、軸方向に所定量移動可
能とすることにより、シート状剥離ベルトの幅方向両端
部の伸びの違い等に起因するシート状剥離ベルトの幅方
向への偏り移動に応じて、搬送ローラまたはトラッキン
グローラのローラ部がローラ軸に沿って移動して、シー
ト状剥離ベルトにかかる負荷を緩和し、シート状剥離ベ
ルトに発生するシワをより一層適切に防止して、シート
状剥離ベルトを適切に搬送するとともに、シート状剥離
ベルトと被記録材との密着性を向上させて、被記録材上
の画像形成物質を適切にシート状剥離ベルトに剥離・転
写し、再生性能を向上させることのできる被記録材の再
生装置を提供することを目的としている。
【0027】請求項14記載の発明は、軸方向に移動す
る搬送ローラまたはトラッキングローラを、一体的に固
定されたローラ軸とローラ部とを備え、ローラ軸が所定
の支持部材によりローラ軸方向に移動可能とし、シート
状剥離ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、軸方向に
所定量移動可能とすることにより、シート状剥離ベルト
の幅方向両端部の伸びの違い等に起因するシート状剥離
ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、搬送ローラまた
はトラッキングローラのローラ部がローラ軸とともにロ
ーラ軸方向に移動して、シート状剥離ベルトにかかる負
荷を緩和し、シート状剥離ベルトに発生するシワをより
一層適切に防止して、シート状剥離ベルトを適切に搬送
するとともに、シート状剥離ベルトと被記録材との密着
性を向上させて、被記録材上の画像形成物質を適切にシ
ート状剥離ベルトに剥離・転写し、再生性能を向上させ
ることのできる被記録材の再生装置を提供することを目
的としている。
【0028】請求項15記載の発明は、軸方向に移動す
る搬送ローラまたはトラッキングローラを、ローラ軸と
当該ローラ軸に支持されたローラ部とを備え、ローラ軸
が所定の支持部材によりローラ軸方向に移動可能とし、
ローラ部がローラ軸に沿って移動可能として、シート状
剥離ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、軸方向に所
定量移動可能とすることにより、シート状剥離ベルトの
幅方向両端部の伸びの違い等に起因するシート状剥離ベ
ルトの幅方向への偏り移動に応じて、搬送ローラまたは
トラッキングローラのローラ部とローラ軸がローラ軸方
向に独立して自由に移動して、シート状剥離ベルトにか
かる負荷を緩和し、シート状剥離ベルトに発生するシワ
をより一層適切に防止して、シート状剥離ベルトを適切
に搬送するとともに、シート状剥離ベルトと被記録材と
の密着性を向上させて、被記録材上の画像形成物質を適
切にシート状剥離ベルトに剥離・転写し、再生性能を向
上させることのできる被記録材の再生装置を提供するこ
とを目的としている。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のシ
ート状ベルト搬送装置は、複数の搬送ローラが所定順序
に配設された搬送路を、前記複数の搬送ローラによりシ
ート状ベルトを搬送するシート状ベルト搬送装置におい
て、前記複数の搬送ローラのうち少なくとも1つ以上の
前記搬送ローラが、前記シート状ベルトの幅方向への偏
り移動に応じて、当該搬送ローラの軸方向に所定量移動
可能に配設されていることにより、上記目的を達成して
いる。
【0030】上記構成によれば、複数の搬送ローラが所
定順序に配設された搬送路を、複数の搬送ローラにより
シート状ベルトを搬送する際、当該複数の搬送ローラの
うち少なくとも1つ以上の搬送ローラを、シート状ベル
トの幅方向への偏り移動に応じて、搬送ローラの軸方向
に所定量移動可能としているので、シート状ベルトの幅
方向両端部の伸びの違い等に起因するシート状ベルトの
幅方向への偏り移動に応じて搬送ローラが軸方向に移動
して、シート状ベルトにかかる負荷を緩和することがで
き、シート状ベルトに発生するシワを適切に防止して、
シート状ベルトを適切に搬送することができる。
【0031】請求項2記載の発明のシート状ベルト搬送
装置は、軸方向がシート状ベルトの搬送方向上流側及び
下流側に所定角度傾動可能なトラッキングローラと複数
の搬送ローラとが所定順序に配設された搬送路を、前記
トラッキングローラと前記複数の搬送ローラにより前記
シート状ベルトを搬送するシート状ベルト搬送装置にお
いて、前記トラッキングローラと前記複数の搬送ローラ
のうち少なくとも1つ以上のローラが、前記シート状ベ
ルトの幅方向への偏り移動に応じて、当該ローラの軸方
向に所定量移動可能に配設されていることにより、上記
目的を達成している。
【0032】上記構成によれば、トラッキングローラと
複数の搬送ローラが所定順序に配設された搬送路を、ト
ラッキングローラと複数の搬送ローラによりシート状ベ
ルトを搬送する際、当該トラッキングローラと複数の搬
送ローラのうち少なくとも1つ以上のローラを、シート
状ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、当該ローラの
軸方向に所定量移動可能としているので、シート状ベル
トの幅方向両端部の伸びの違い等に起因するシート状ベ
ルトの幅方向への偏り移動をトラッキングローラがシー
ト状ベルトの搬送方向に対して傾動して、シート状ベル
トにかかる負荷を緩和することができるとともに、トラ
ッキングローラと搬送ローラのうち少なくとも1つのロ
ーラが軸方向に移動してシート状ベルトにかかる負荷を
緩和することができ、シート状ベルトに発生するシワを
より一層適切に防止して、シート状ベルトを適切に搬送
することができる。
【0033】請求項3記載の発明のシート状ベルト搬送
装置は、前記搬送路は、前記複数の搬送ローラと当該複
数の搬送ローラの間の上方に位置する複数の自由回転す
る回転体ローラとがジグザグ状に配設され、前記シート
状ベルトが前記回転体ローラの上部と前記搬送ローラの
下部を順次包む状態でこれらの前記搬送ローラと前記回
転体ローラの間をジグザグ状に配設され、前記シート状
ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、前記回転体ロー
ラが、その軸方向に自在に移動可能であるとともに、前
記搬送ローラのうち、少なくとも1つ以上がその軸方向
に移動可能に配設されていることにより、上記目的を達
成している。
【0034】上記構成によれば、搬送路を、複数の搬送
ローラと当該複数の搬送ローラの間の上方に位置して自
由回転する複数の回転体ローラとがジグザグ状に配設さ
れ、シート状ベルトが回転体ローラの上部と搬送ローラ
の下部を順次包む状態でこれらの搬送ローラと回転体ロ
ーラの間をジグザグ状に配設されたものとし、シート状
ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、回転体ローラ
が、その軸方向に自在に移動可能とするとともに、搬送
ローラのうち、少なくとも1つ以上がその軸方向に移動
可能としているので、シート状ベルトの幅方向両端部の
伸びの違い等に起因するシート状ベルトの幅方向への偏
り移動に応じて、回転体ローラがその軸方向に移動する
とともに搬送ローラが軸方向に移動して、シート状ベル
トにかかる負荷を緩和することができ、シート状ベルト
に発生するシワをより一層適切に防止して、シート状ベ
ルトをより一層適切に搬送することができる。
【0035】上記各場合において、例えば、請求項4に
記載するように、前記トラッキングローラは、ローラ軸
と当該ローラ軸に支持されたローラ部とを備え、前記ロ
ーラ部が前記ローラ軸に沿って移動可能に配設され、前
記シート状ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、前記
軸方向に所定量移動可能に配設されていてもよい。
【0036】上記構成によれば、シート状ベルトの搬送
路を形成するトラッキングローラを、ローラ軸と当該ロ
ーラ軸に支持されたローラ部とを備え、ローラ部がロー
ラ軸に沿って移動可能として、シート状ベルトの幅方向
への偏り移動に応じて、軸方向に所定量移動可能として
いるので、シート状ベルトの幅方向両端部の伸びの違い
等に起因するシート状ベルトの幅方向への偏り移動をト
ラッキングローラがシート状ベルトの搬送方向に対して
傾動して、シート状ベルトにかかる負荷を緩和すること
ができるとともに、トラッキングローラのローラ部がロ
ーラ軸に沿って移動してシート状ベルトにかかる負荷を
緩和することができ、シート状ベルトに発生するシワを
より一層適切に防止して、シート状ベルトを適切に搬送
することができる。
【0037】また、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記トラッキングローラは、一体的に固定されたロ
ーラ軸とローラ部とを備え、前記ローラ軸が所定の支持
部材により前記ローラ軸方向に移動可能に配設され、前
記シート状ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、前記
軸方向に所定量移動可能に配設されていてもよい。
【0038】上記構成によれば、シート状ベルトの搬送
路を形成するトラッキングローラを、一体的に固定され
たローラ軸とローラ部とを備え、ローラ軸が所定の支持
部材によりローラ軸方向に移動可能とし、シート状ベル
トの幅方向への偏り移動に応じて、軸方向に所定量移動
可能としているので、シート状ベルトの幅方向両端部の
伸びの違い等に起因するシート状ベルトの幅方向への偏
り移動をトラッキングローラがシート状ベルトの搬送方
向に対して傾動して緩和することができるとともに、ト
ラッキングローラのローラ部がローラ軸とともにローラ
軸方向に移動して、シート状ベルトの幅方向への偏り移
動によってシート状ベルトにかかる負荷をより適切に緩
和することができ、シート状ベルトに発生するシワをよ
り一層適切に防止して、シート状ベルトを適切に搬送す
ることができる。
【0039】さらに、例えば、請求項6に記載するよう
に、前記トラッキングローラは、ローラ軸と当該ローラ
軸に支持されたローラ部とを備え、前記ローラ軸が所定
の支持部材により前記ローラ軸方向に移動可能に配設さ
れ、前記ローラ部が前記ローラ軸に沿って移動可能に配
設されて、前記シート状ベルトの幅方向への偏り移動に
応じて、前記軸方向に所定量移動可能に配設されていて
もよい。
【0040】上記構成によれば、トラッキングローラ
を、ローラ軸と当該ローラ軸に支持されたローラ部とを
備え、ローラ軸が支持部材によりローラ軸方向に移動可
能とし、ローラ部がローラ軸に沿って移動可能として、
シート状ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、軸方向
に所定量移動可能としているので、シート状ベルトの幅
方向両端部の伸びの違い等に起因するシート状ベルトの
幅方向への偏り移動をトラッキングローラがシート状ベ
ルトの搬送方向に対して傾動して緩和することができる
とともに、トラッキングローラのローラ部とローラ軸が
独立して自由にローラ軸方向に移動して、シート状ベル
トの幅方向への偏り移動によってシート状ベルトにかか
る負荷をより適切に緩和することができ、シート状ベル
トに発生するシワをより一層適切に防止して、シート状
ベルトを適切に搬送することができる。
【0041】また、例えば、請求項7に記載するよう
に、前記複数の搬送ローラは、少なくともそのうちの1
つが、ローラ軸と当該ローラ軸に支持されたローラ部と
を備え、前記ローラ部が前記ローラ軸に沿って移動可能
に配設され、前記シート状ベルトの幅方向への偏り移動
に応じて、前記軸方向に所定量移動可能に配設されてい
てもよい。
【0042】上記構成によれば、複数の搬送ローラのう
ち少なくとも1つを、ローラ軸と当該ローラ軸に支持さ
れたローラ部とを備え、ローラ部がローラ軸に沿って移
動可能とし、シート状ベルトの幅方向への偏り移動に応
じて、軸方向に所定量移動可能としているので、シート
状ベルトの幅方向両端部の伸びの違い等に起因するシー
ト状ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、少なくとも
1つの搬送ローラのローラ部がローラ軸に沿って移動し
て、シート状ベルトにかかる負荷を緩和することがで
き、シート状ベルトに発生するシワを適切に防止して、
シート状ベルトを適切に搬送することができる。
【0043】さらに、例えば、請求項8に記載するよう
に、前記複数の搬送ローラは、少なくともそのうちの1
つが、一体的に固定されたローラ軸とローラ部とを備
え、前記ローラ軸が所定の支持部材により前記ローラ軸
方向に移動可能に配設され、前記シート状ベルトの幅方
向への偏り移動に応じて、前記軸方向に所定量移動可能
に配設されていてもよい。
【0044】上記構成によれば、複数の搬送ローラのう
ち少なくとも1つを、一体的に固定されたローラ軸とロ
ーラ部とを備え、ローラ軸が所定の支持部材によりロー
ラ軸方向に移動可能とし、シート状ベルトの幅方向への
偏り移動に応じて、軸方向に所定量移動可能としている
ので、シート状ベルトの幅方向両端部の伸びの違い等に
起因するシート状ベルトの幅方向への偏り移動に応じ
て、少なくとも1つの搬送ローラのローラ部がローラ軸
とともにローラ軸方向に移動して、シート状ベルトにか
かる負荷を緩和することができ、シート状ベルトに発生
するシワを適切に防止して、シート状ベルトを適切に搬
送することができる。
【0045】また、例えば、請求項9に記載するよう
に、前記複数の搬送ローラは、少なくともそのうちの1
つが、ローラ軸と当該ローラ軸に支持されたローラ部と
を備え、前記ローラ軸が所定の支持部材により当該ロー
ラ軸方向に移動可能に配設され、前記ローラ部が前記ロ
ーラ軸に沿って移動可能に配設されて、前記シート状ベ
ルトの幅方向への偏り移動に応じて、前記軸方向に所定
量移動可能に配設されていてもよい。
【0046】上記構成によれば、複数の搬送ローラのう
ち少なくとも1つを、ローラ軸と当該ローラ軸に支持さ
れたローラ部とを備え、ローラ軸が所定の支持部材によ
り当該ローラ軸方向に移動可能とし、ローラ部がローラ
軸に沿って移動可能として、シート状ベルトの幅方向へ
の偏り移動に応じて、軸方向に所定量移動可能としてい
るので、シート状ベルトの幅方向両端部の伸びの違い等
に起因するシート状ベルトの幅方向への偏り移動に応じ
て、少なくとも1つの搬送ローラのローラ部とローラ軸
が独立して自由のローラ軸方向に移動して、シート状ベ
ルトにかかる負荷をより適切に緩和することができ、シ
ート状ベルトに発生するシワをより一層適切に防止し
て、シート状ベルトを適切に搬送することができる。
【0047】請求項10記載の発明の被記録材の再生装
置は、熱可撓性あるいは熱軟化性の画像形成物質により
画像の形成された被記録材に前記被記録材と前記画像形
成物質との剥離を促進する所定の画像除去促進液を付与
した後、当該画像除去促進液の付与された前記被記録材
の前記画像の形成された面に所定の接着性を有するシー
ト状剥離ベルトに密着させて、複数の搬送ローラにより
形成された搬送路を、加熱または加熱・加圧状態で前記
複数の搬送ローラにより搬送して前記被記録材上の前記
画像形成物質を前記シート状剥離ベルトに転写・除去す
る被記録材の再生装置において、前記複数の搬送ローラ
のうち少なくとも1つ以上の前記搬送ローラが、前記シ
ート状剥離ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、当該
搬送ローラの軸方向に所定量移動可能に配設されている
ことにより、上記目的を達成している。
【0048】上記構成によれば、熱可撓性あるいは熱軟
化性の画像形成物質により画像の形成された被記録材に
被記録材と画像形成物質との剥離を促進する所定の画像
除去促進液を付与した後、当該画像除去促進液の付与さ
れた被記録材の画像形成面にシート状剥離ベルトを密着
させて、複数の搬送ローラにより形成された搬送路を、
加熱または加熱・加圧状態で複数の搬送ローラにより搬
送して被記録材上の画像形成物質をシート状剥離ベルト
に転写・除去する際、複数の搬送ローラのうち少なくと
も1つ以上の搬送ローラを、シート状剥離ベルトの幅方
向への偏り移動に応じて、当該搬送ローラの軸方向に所
定量移動可能としているので、シート状剥離ベルトの幅
方向両端部の伸びの違い等に起因するシート状剥離ベル
トの幅方向への偏り移動に応じて搬送ローラが軸方向に
移動して、シート状剥離ベルトにかかる負荷を緩和する
ことができ、シート状剥離ベルトに発生するシワを適切
に防止して、シート状剥離ベルトを適切に搬送すること
ができるとともに、シート状剥離ベルトと被記録材との
密着性を向上させて、被記録材上の画像形成物質を適切
にシート状剥離ベルトに剥離・転写し、再生性能を向上
させることができる。
【0049】請求項11記載の発明の被記録材の再生装
置は、熱可撓性あるいは熱軟化性の画像形成物質により
画像の形成された被記録材に前記被記録材と前記画像形
成物質との剥離を促進する所定の画像除去促進液を付与
した後、当該画像除去促進液の付与された前記被記録材
の前記画像の形成された面に所定の接着性を有するシー
ト状剥離ベルトに密着させて、軸方向が前記シート状剥
離ベルトの搬送方向上流側及び下流側に所定角度傾動可
能なトラッキングローラと複数の搬送ローラが所定順序
に配設された搬送路を、加熱または加熱・加圧状態で前
記トラッキングローラと前記複数の搬送ローラにより搬
送して前記被記録材上の前記画像形成物質を前記シート
状剥離ベルトに転写・除去する被記録材の再生装置にお
いて、前記トラッキングローラと前記複数の搬送ローラ
のうち少なくとも1つ以上のローラが、前記シート状剥
離ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、当該ローラの
軸方向に所定量移動可能に配設されていることにより、
上記目的を達成している。
【0050】上記構成によれば、熱可撓性あるいは熱軟
化性の画像形成物質により画像の形成された被記録材に
被記録材と画像形成物質との剥離を促進する所定の画像
除去促進液を付与した後、当該画像除去促進液の付与さ
れた被記録材の画像形成面にシート状剥離ベルトを密着
させて、トラッキングローラと複数の搬送ローラにより
形成された搬送路を、加熱または加熱・加圧状態で複数
の搬送ローラにより搬送して被記録材上の画像形成物質
をシート状剥離ベルトに転写・除去する際、トラッキン
グローラと複数の搬送ローラのうち少なくとも1つ以上
のローラを、シート状剥離ベルトの幅方向への偏り移動
に応じて、当該ローラの軸方向に所定量移動可能として
いるので、シート状剥離ベルトの幅方向両端部の伸びの
違い等に起因するシート状剥離ベルトの幅方向への偏り
移動をトラッキングローラがシート状剥離ベルトの搬送
方向に対して傾動して緩和することができるとともに、
シート状剥離ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、ト
ラッキングローラと搬送ローラのうち少なくとも1つが
当該ローラ軸方向に移動して、シート状剥離ベルトにか
かる負荷を緩和することができ、シート状剥離ベルトに
発生するシワを適切に防止して、シート状剥離ベルトを
適切に搬送することができるとともに、シート状剥離ベ
ルトと被記録材との密着性を向上させて、被記録材上の
画像形成物質を適切にシート状剥離ベルトに剥離・転写
し、再生性能を向上させることができる。
【0051】上記各場合において、例えば、請求項12
に記載するように、前記搬送路は、前記複数の搬送ロー
ラと当該複数の搬送ローラの間の上方に位置する複数の
自由回転する回転体ローラとがジグザグ状に配設され、
2枚の前記シート状剥離ベルトが、前記回転体ローラの
上部と前記搬送ローラの下部を順次包む状態でこれらの
前記搬送ローラと前記回転体ローラの間をジグザグ状に
配設され、前記シート状剥離ベルトの幅方向への偏り移
動に応じて、前記回転体ローラが、その軸方向に自由移
動可能であるとともに、前記複数の搬送ローラのうち、
少なくとも1つ以上が、その軸方向に移動可能に配設さ
れていてもよい。
【0052】上記構成によれば、搬送路を、複数の搬送
ローラと当該複数の搬送ローラの間の上方に位置して自
由回転する複数の回転体ローラとがジグザグ状に配設さ
れ、2枚のシート状剥離ベルトが、回転体ローラの上部
と搬送ローラの下部を順次包む状態でこれらの搬送ロー
ラと回転体ローラの間をジグザグ状に配設され、シート
状剥離ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、回転体ロ
ーラが、その軸方向に自由移動可能であるとともに、複
数の搬送ローラのうち少なくとも1つ以上が、その軸方
向に移動可能としているので、シート状剥離ベルトの幅
方向両端部の伸びの違い等に起因するシート状剥離ベル
トの幅方向への偏り移動に応じて、回転体ローラがその
軸方向に移動することができるとともに搬送ローラが軸
方向に移動して、シート状剥離ベルトにかかる負荷を緩
和することができ、シート状剥離ベルトに発生するシワ
をより一層適切に防止して、シート状剥離ベルトをより
一層適切に搬送することができるとともに、シート状剥
離ベルトと被記録材との密着性を向上させて、被記録材
上の画像形成物質をより一層適切にシート状剥離ベルト
に剥離・転写し、再生性能をより一層向上させることが
できる。
【0053】また、例えば、請求項13に記載するよう
に、前記軸方向に移動する前記搬送ローラまたは前記ト
ラッキングローラは、ローラ軸と当該ローラ軸に支持さ
れたローラ部とを備え、前記ローラ部が前記ローラ軸に
沿って移動可能に配設され、前記シート状剥離ベルトの
幅方向への偏り移動に応じて、前記軸方向に所定量移動
可能に配設されていてもよい。
【0054】上記構成によれば、軸方向に移動する搬送
ローラまたはトラッキングローラを、ローラ軸と当該ロ
ーラ軸に支持されたローラ部とを備え、ローラ部がロー
ラ軸に沿って移動可能とし、シート状剥離ベルトの幅方
向への偏り移動に応じて、軸方向に所定量移動可能とし
ているので、シート状剥離ベルトの幅方向両端部の伸び
の違い等に起因するシート状剥離ベルトの幅方向への偏
り移動に応じて、搬送ローラまたはトラッキングローラ
のローラ部がローラ軸に沿って移動して、シート状剥離
ベルトにかかる負荷を緩和することができ、シート状剥
離ベルトに発生するシワをより一層適切に防止して、シ
ート状剥離ベルトを適切に搬送することができるととも
に、シート状剥離ベルトと被記録材との密着性を向上さ
せて、被記録材上の画像形成物質を適切にシート状剥離
ベルトに剥離・転写し、再生性能を向上させることがで
きる。
【0055】さらに、例えば、請求項14に記載するよ
うに、前記軸方向に移動する前記搬送ローラまたは前記
トラッキングローラは、一体的に固定されたローラ軸と
ローラ部とを備え、前記ローラ軸が所定の支持部材によ
り前記ローラ軸方向に移動可能に配設され、前記シート
状剥離ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、前記軸方
向に所定量移動可能に配設されていてもよい。
【0056】上記構成によれば、軸方向に移動する搬送
ローラまたはトラッキングローラを、一体的に固定され
たローラ軸とローラ部とを備え、ローラ軸が所定の支持
部材によりローラ軸方向に移動可能とし、シート状剥離
ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、軸方向に所定量
移動可能としているので、シート状剥離ベルトの幅方向
両端部の伸びの違い等に起因するシート状剥離ベルトの
幅方向への偏り移動に応じて、搬送ローラまたはトラッ
キングローラのローラ部がローラ軸とともにローラ軸方
向に移動して、シート状剥離ベルトにかかる負荷を緩和
することができ、シート状剥離ベルトに発生するシワを
より一層適切に防止して、シート状剥離ベルトを適切に
搬送することができるとともに、シート状剥離ベルトと
被記録材との密着性を向上させて、被記録材上の画像形
成物質を適切にシート状剥離ベルトに剥離・転写し、再
生性能を向上させることができる。
【0057】また、例えば、請求項15に記載するよう
に、前記軸方向に移動する前記搬送ローラまたは前記ト
ラッキングローラは、ローラ軸と当該ローラ軸に支持さ
れたローラ部とを備え、前記ローラ軸が所定の支持部材
により前記ローラ軸方向に移動可能に配設され、前記ロ
ーラ部が前記ローラ軸に沿って移動可能に配設されて、
前記シート状剥離ベルトの幅方向への偏り移動に応じ
て、前記軸方向に所定量移動可能に配設されていてもよ
い。
【0058】上記構成によれば、軸方向に移動する搬送
ローラまたはトラッキングローラを、ローラ軸と当該ロ
ーラ軸に支持されたローラ部とを備え、ローラ軸が所定
の支持部材によりローラ軸方向に移動可能とし、ローラ
部がローラ軸に沿って移動可能として、シート状剥離ベ
ルトの幅方向への偏り移動に応じて、軸方向に所定量移
動可能としているので、シート状剥離ベルトの幅方向両
端部の伸びの違い等に起因するシート状剥離ベルトの幅
方向への偏り移動に応じて、搬送ローラまたはトラッキ
ングローラのローラ部とローラ軸がローラ軸方向に独立
して自由に移動して、シート状剥離ベルトにかかる負荷
を緩和することができ、シート状剥離ベルトに発生する
シワをより一層適切に防止して、シート状剥離ベルトを
適切に搬送することができるとともに、シート状剥離ベ
ルトと被記録材との密着性を向上させて、被記録材上の
画像形成物質を適切にシート状剥離ベルトに剥離・転写
し、再生性能を向上させることができる。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0060】図1は、本発明のシート状ベルト搬送装置
の第1の実施の形態を適用したシート状ベルト搬送装置
を示す図である。
【0061】図1は、本実施の形態のシート状ベルト搬
送装置1の概略構成図であり、シート状ベルト搬送装置
1は、シ−ト状ベルト2が搬送ローラ3とトラッキング
ローラ4とのトラッキングローラ4との間に張り渡され
ている。
【0062】シート状ベルト2は、所定の厚さで所定の
幅を有しており、搬送ローラ3とトラッキングローラ4
の間に所定の張力で張り渡されている。搬送ローラ3と
トラッキングローラ4は、通常の正常状態では、その軸
方向が相互に平行となる状態で配設されて、シート状ベ
ルト2の搬送路を形成している。搬送ローラ3とトラッ
キングローラ4は、少なくとも一方が図示しないモータ
により回転駆動され、シート状ベルト2を搬送するとと
もに、搬送ローラ3とトラッキングローラ4の一方のみ
しか回転駆動されないときには、他方がシート状ベルト
2の搬送により連れ回りする。
【0063】搬送ローラ3は、ローラ軸3aとローラ部
3bを備えており、ローラ部3bが、ローラ軸3aに対
して回転可能に支持され、あるいは、ローラ軸3aが、
図示しない支持部材に対して回転可能に支持されて、回
転可能となっている。
【0064】トラッキングローラ4は、ローラ軸4aと
ローラ部4bを備えており、ローラ部4bは、ローラ軸
4aに対して回転可能に支持され、あるいは、ローラ軸
4aが図示しない支持部材に対して回転可能に支持され
て、回転可能となっている。また、トラッキングローラ
4は、そのローラ部4bがローラ軸4aに沿って移動可
能に支持されることにより、あるいは、ローラ軸4aが
図示しない支持部材に所定量軸方向に移動可能に支持さ
れることにより、ローラ軸4a方向に所定量移動可能と
なっている。さらに、トラッキングローラ4は、図1に
示すように、ローラ軸4aとローラ部4bが一体となっ
てシート状ベルト2の搬送方向に対して所定角度傾動可
能となっている。また、トラッキングローラ4は、トラ
ッキング効率を向上させるために、そのローラ部4bの
表面が大きな摩擦力を有している。
【0065】次に、本実施の形態の作用を説明する。シ
ート状ベルト搬送装置1は、シート状ベルト2に幅方向
両端部の伸びに差異がないときには、シート状ベルト2
の幅方向両端部の長さに差異がないため、搬送ローラ3
とトラッキングローラ4とは、その軸方向が相互に平行
な状態となっており、この状態で搬送ローラ3とトラッ
キングローラ4の少なくとも一方が回転駆動されること
により、シート状ベルト2を搬送する。
【0066】ところが、経時変化等によりシート状ベル
ト2に幅方向両端部の伸びに差異が発生すると、シート
状ベルト2の幅方向両端部の長さに差異が発生し、シー
ト状ベルト2の長い方の端部、図1中右側の端部に弛み
が発生して、シート状ベルト2は、端部の長さの短い方
の幅方向、図1では、左方向へ偏り移動する。このシー
ト状ベルト2の幅方向両端部の長さの差異に起因する幅
方向への偏り移動を修正するために、トラッキングロー
ラ4が、図1に破線で示すように、当該シート状ベルト
2の両端部の長さの差異に対応した傾動度θだけ傾動す
る。
【0067】ところが、トラッキングローラ4は、ロー
ラ部4bが大きな摩擦力を有しているため、シート状ベ
ルト2の軸方向の移動が規制された状態となっている。
このように、シート状ベルト2が軸方向への移動が規制
された状態で、図2に示すように、単にトラッキングロ
ーラ4が傾動動作するだけでは、シート状ベルト2は、
シート状ベルト2の端部の長さの短い側の端部(図1で
は、左側の端部)に向かって縮もうとする。
【0068】この縮み力に対してシート状ベルト2の厚
みと剛性が充分に耐えうるときには、シート状ベルト2
は、トラッキングローラ4のローラ部4bの表面をシー
ト状ベルト2の端部の長さの短い方、すなわち、トラッ
キングローラ4の傾動角θに応じた方向(図1では、左
方向)に滑り、シート状ベルト2がトラッキングローラ
4のローラ部4bの表面を滑ると、トラッキングローラ
4のトラッキング効果が低下して、充分なトラッキング
を行うことができない。そこで、トラッキングローラ4
は、上述のように、ローラ部4bの表面の摩擦力が大き
くされているため、傾動動作したトラッキングローラ4
の表面を滑らず、シワが発生することになる。
【0069】ところが、トラッキングローラ4は、その
軸方向に所定量移動可能に配設されているため、シート
状ベルト2の幅方向端部の伸びに起因するシート状ベル
ト2の幅方向への偏り移動を修正するためにトラッキン
グローラ4が傾働して、シート状ベルト2がトラッキン
グローラ4のローラ部4bの表面を滑る方向に縮み力が
発生すると、図1に破線で示すように、トラッキングロ
ーラ4が、当該縮み力により当該縮み力の方向に移動さ
れ、シート状ベルト2の縮み力を緩和する。
【0070】その結果、シート状ベルト2にシワが発生
することを防止することができ、シート状ベルト2を適
切に搬送することができる。
【0071】なお、本実施の形態においては、トラッキ
ングローラ4のみがその軸方向に移動可能となっている
が、搬送ローラ3がその軸方向に移動可能となっていて
もよく、また、トラッキングローラ4と搬送ローラ3の
双方がその軸方向に移動可能となっていてもよい。
【0072】図3は、本発明のシート状ベルト搬送装置
の第2の実施の形態を適用したシート状ベルト搬送装置
を示す図である。
【0073】図3は、本実施の形態のシート状ベルト搬
送装置10の概略構成図であり、シート状ベルト搬送装
置10は、複数の搬送ローラ11〜14が、図3中紙面
に垂直方向に上下にジグザグ状に配設されている。これ
ら複数の搬送ローラ11〜14をジグザグ状に縫うよう
に、シート状ベルト15が配設されており、シ−ト状ベ
ルト15は、所定の厚さと所定の剛性を有している。ま
た、シート状ベルト15は、搬送ローラ11〜14を挟
んで配設された図外の所定のローラ間に張り渡される状
態で配設されており、当該図外のローラと搬送ローラ1
1〜14の少なくとも一つが図外のモータ等により回転
駆動されることにより、回転してシート状ベルト15を
図3中矢印で示す方向に搬送する。この図外のローラと
しては、搬送ローラ11〜14と同様の搬送ローラであ
ってもよいし、トラッキングローラであってもよい。
【0074】各搬送ローラ11、12、13、14は、
それぞれローラ軸11a、12a、13a、14aとロ
ーラ部11b、12b、13b、14bを備え、ローラ
部11b、12b、13b、14bが、ローラ軸11
a、12a、13a、14aに対して回転可能に支持さ
れ、あるいは、ローラ軸11a、12a、13a、14
aが、図示しない支持部材に対して回転可能に支持され
て、回転可能となっている。
【0075】また、搬送ローラ11、12、13、14
は、ローラ部11b、12b、13b、14bがローラ
軸11a、12a、13a、14aに沿って移動可能に
支持されることにより、あるいは、ローラ軸11a、1
2a、13a、14aが、図示しない支持部材に所定量
軸方向に移動可能に支持されることにより、ローラ軸1
1a、12a、13a、14a方向に所定量移動可能と
なっている。そして、搬送ローラ11〜14は、そのロ
ーラ部11b、12b、13b、14bがシート状ベル
ト15に対する所定の摩擦力、特に、軸方向へのシート
状ベルト15の移動に対する摩擦力を有している。
【0076】次に、本実施の形態の作用を説明する。シ
ート状ベルト搬送装置10は、シート状ベルト15に幅
方向両端部の伸びに差異がないときには、シート状ベル
ト15の幅方向両端部の長さに差異がないため、図3中
実線で示すように、搬送ローラ11〜14が軸方向に移
動することなく、回転してシート状ベルト15を搬送す
る。
【0077】ところが、経時変化等によりシート状ベル
ト15に幅方向両端部の伸びに差異が発生すると、シー
ト状ベルト15の幅方向両端部の長さに差異が発生し、
当該シート状ベルト15の幅方向両端部の長さの差異に
起因して、図3に破線で示すように、シート状ベルト1
5が幅方向(図3では、左側)へ偏り移動する。
【0078】このとき、搬送ローラ11〜14が軸方向
への移動が規制されて固定されていると、シート状ベル
ト15は、右端側から左端側へ向かって縮もうとする力
に抗することができず、当該縮もうとする力を緩和する
ために、シート状ベルト15にシワが発生する。
【0079】ところが、本実施の形態のシート状ベルト
搬送装置10は、搬送ローラ11〜14が、軸方向に移
動可能となっているとともに、そのローラ部11b〜1
4bが所定の摩擦力を有しているため、シート状ベルト
15が幅方向に偏り移動すると、このシート状ベルト1
5の幅方向の偏り移動してシート状ベルト15の幅方向
一方側、図3では左側に縮もうとする力により、当該偏
り移動の発生する部分の搬送ローラ11〜14が、図3
中破線で示すように、軸方向に移動し、当該縮もうとす
る力を緩和する。
【0080】したがって、シート状ベルト15にシワが
発生することを防止することができ、シート状ベルト1
5を適切に搬送することができる。
【0081】なお、本実施の形態においては、複数の搬
送ローラ11〜14の全てが軸方向に移動可能な場合に
ついて説明したが、全ての搬送ローラ11〜14が軸方
向に移動可能なものに限るものではなく、例えば、複数
の搬送ローラ11〜14の少なくとも1つが軸方向に移
動可能であってもよい。
【0082】なお、本実施の形態においては、搬送ロー
ラ11〜14は、ローラ部11b〜14bがローラ軸1
1a〜14aに移動可能に設けられ、かつ、ローラ軸1
1aが支持部材に軸方向に移動可能に支持されて、ロー
ラ軸11a〜14aとローラ部11b〜14bが独立し
て自由に移動可能となっているが、搬送ローラ11〜1
4の軸方向への移動は、上記の構成に限るものではな
く、例えば、ローラ軸11a〜14aが固定されてお
り、ローラ部11b〜14bがローラ軸11a〜14a
に移動可能に配設されていてもよく、また、ローラ部1
1b〜14bがローラ軸11a〜14aに固定されて、
ローラ軸11a〜14aが軸方向に移動可能に支持され
ていてもよい。
【0083】図4〜図8は、本発明の被記録材の再生装
置の一実施の形態を適用した再生装置を示す図であり、
本実施の形態は、電子写真方式の複写機等で画像形成さ
れた被記録材である転写紙等から画像形成物質を剥離・
除去して、再生する再生装置に適用したものである。
【0084】図4は、本実施の形態の再生装置20の全
体概略構成図であり、再生装置20は、給紙部U1、液
付与部U2、剥離・移動部U3、クリーニング部U4、
仕上げ部U5及び紙受け部U6等を備え、主要各部は、
筐体21内に収納されている。
【0085】再生装置20は、給紙部U1から再生対象
の被記録材(転写紙等)を1枚ずつ液付与部U2に給紙
して、液付与部U2で被記録材に所定量の画像除去促進
液を付与した後、剥離・移動部U3で、被記録材上の画
像形成物質を剥離・除去し、仕上げ部U5で画像形成物
質の剥離・除去された被記録材を仕上げ乾燥させて、紙
受け部U6に載置させる。
【0086】以下、各部U1〜U6について順次説明す
る。給紙部U1は、給紙台101と給紙ローラ102等
を備えており、給紙台101上には、再生対象である被
記録材が複数枚載置される。
【0087】給紙ローラ102は、図示しない駆動モー
タ等により所定タイミングで回転駆動され、給紙台10
1上の被記録材を、最上段の被記録材から順次送り出
す。
【0088】被記録材としては、主に複写あるいはプリ
ンティング用紙を挙げることができるが、これらのもの
に限定されるものではなく、被記録材上に画像を形成す
る画像形成物質Tを保持するものであればよい。また、
被記録材は、その全てが紙層で構成される必要はなく、
熱溶融性あるいは熱可撓性の画像形成物質T、例えば、
インキ(トナー)による疎水性画像を保持する層がセル
ロース繊維を主成分とした紙質層であればよく、例え
ば、紙層とプラスチック層の積層物を挙げることができ
る。さらに、被記録材は、画像形成前に、界面活性剤を
含有する水溶液、水溶性ポリマーを含有する水溶液及び
水溶性ポリマーと界面活性剤を含有する水溶液よりなる
群から選ばれた少なくとも一種の水溶液である画像除去
促進液を含浸させた後、乾燥されたものであってもよ
い。
【0089】また、剥離除去するのに適した画像は、通
常の乾式トナーや湿式トナーを用いた電子写真法、熱溶
融性インク・シートを用いた熱転写法、ホットメルト・
インクを用いるインクジェット法又はオフセット版、凹
版、凸版、孔版を用いる印刷法等のように熱可塑性ある
いは熱溶融性の画像形成物質(静電潜像現像用乾式トナ
ーや湿式トナー、熱溶融性インクシート、ホットメルト
インク等)を用いて形成される画像であり、ポリスチレ
ン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン−ブチル
アクリル共重合体、スチレン−ブタジェン共重合体、ポ
リエステル及びエポキシ樹脂等を挙げることができる。
【0090】液付与部U2は、液容器201、液汲み上
げローラ202、液塗布ローラ203及び押さえローラ
204等を備えており、液容器201内には、画像除去
促進液205が収納されている。
【0091】液汲み上げローラ202と液塗布ローラ2
03は、所定圧力で当接しつつ回転駆動され、液汲み上
げローラ202は、回転駆動されることにより、液容器
201内の画像除去促進液205を汲み上げて、当接す
る液塗布ローラ203に絞られることにより、所定量の
画像除去促進液205を液塗布ローラ203に付着させ
る。
【0092】液塗布ローラ203は、付着した所定量の
画像除去促進液205を、押さえローラ204との間に
給紙部U1から給紙されてきた被記録材に所定量塗布
し、画像除去促進液205の塗布された被記録材は、剥
離・移動部U3に送り出される。
【0093】画像除去促進液205の付与された被記録
材は、剥離・移動部U3に搬送される間に、画像除去促
進液205により、画像形成物質Tの接着力を低下させ
るためのものであり、水分を含有している。
【0094】画像除去促進液205は、上述のように、
画像形成物質Tにより画像の形成された被記録材に付与
されることにより、被記録材と画像形成物質Tとの膨潤
量の差により両者の間に剪断力を発生させて、接着力を
低下させる機能、すなわち、画像除去促進性能を有する
ものであり、適用される被記録材や画像形成物質T等に
より各種成分のものが使用されるが、水または水を含有
する水溶液である。
【0095】画像除去促進液205としては、毛細管現
象を促進し、画像形成物質Tにより疎水性画像の形成さ
れた被記録材に水を含む液体である画像除去促進液20
5を速やかに浸透させるために、水に対する分散または
溶解安定性の高い界面活性剤を添加することができ、水
に添加される界面活性剤としては、陰イオン界面活性
剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性
界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活
性剤等を用いることができる。
【0096】具体的には、陰イオン界面活性剤として
は、石鹸、N−アシルアミノ酸塩、脂肪酸誘導体硫酸エ
ステル、スルホン酸型及び燐酸エステル型等の陰イオン
(アニオン)界面活性剤等を用いることができる。陽イ
オン界面活性剤としては、脂肪族アミン塩、アルキル第
4級アンモニウム塩、四級アンモニウム塩、複素環アミ
ン、アミン誘導体等を用いることができる。両性界面活
性剤としては、カルボキシベタイン、スルホベタイン等
のベタイン型、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導
体等を用いることができる。非イオン性界面活性剤とし
ては、ポリオキシエチレンアルキル及びアリールエーテ
ル、ポリオキシエチレンスチロールエーテル等の上記列
挙したものを用いることができる。シリコーン系界面活
性剤としては、ポリオキシアルキレン変性シロキサン、
カルボキシル化ポリオキシアルキレン変性シロキサン等
を用いることができる。フッ素系界面活性剤としては、
フロロアルキルカルボン酸塩、フロロアルキルスルホン
酸塩等を用いることができる。
【0097】また、画像除去促進液205には、画像形
成物質Tを可塑化する化合物(以下、可塑剤という。)
を添加することができ、この可塑剤を添加すると、当該
可塑剤が画像形成物質Tに作用して、被記録材の表面の
傷みを低減することができるとともに、画像形成物質T
を加熱加圧及び加熱接触を利用して、被記録材から剥離
する場合には、剥離時の設定温度を下げることができ、
必要電力消費量の低減することができる。
【0098】画像除去促進液205に添加する可塑剤と
しては、安定性の高いものとして、2−メトキシエタノ
ール、2−エトキシエタノール等を用いることができ
る。また、既存の界面活性剤中にも可塑剤として作用す
ることができるものがあり、具体的には、脂肪族アルコ
ールのエチレンオキサイド添加物、ポリオキシエチレン
アルキル−エーテル系やポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンアルキルエーテル系、アルキルアミンオキサ
イド類等がある。
【0099】画像除去促進液205には、界面活性剤と
ともに、水溶性高分子を添加することができ、この水溶
性高分子は、除去特性及び再生状態を向上させる。
【0100】画像除去促進液205中に添加できる水溶
性高分子としては、天然系では、アラビアガム、トラガ
ンガム等の上記列挙した植物性高分子、アルギン酸、カ
ラギーナン、寒天、ふのり等の海藻系高分子、ゼラチ
ン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等の動物系高分
子、キサンテンガム、デキストラン等の微生物系高分
子、半合成系では、メチルセルロース、エチルセルロー
ス等の上記列挙した繊維素系高分子、可溶性デンプン等
の上記列挙したデンプン系高分子、アルギン酸ナトリウ
ム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等の海藻
系高分子、純合成系では、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル等のビニ
ル系高分子、非架橋ポリアクリルアミド、ポリアクリル
酸及びそのアルカリ金属塩、水溶性スチレンアクリル樹
脂等のアクリル系樹脂、水溶性スチレンマレイン酸樹
脂、水溶性ビニルアフタレンアクリル樹脂、水溶性ビニ
ルナフタレンマレイン酸樹脂、ポリビニルピロリドン、
ポリビニルアルコール、β−ナフタレンスルホン酸ホル
マリン縮合物のアルカリ金属塩、四級アンモニウムやア
ミノ基等のカチオン性官能基の塩を側鎖に有する高分子
化合物、セラック等の天然高分子化合物等がある。
【0101】また、画像除去促進液205に湿潤剤を含
有させることも可能であり、湿潤剤としては、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、グリセリン等の多価アルコール類、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノ
メチルエーテル等の多価アルコール類のアルキルエーテ
ル誘導体類、乳酸、リンゴ酸等の水酸基を有するカルボ
ン酸類、N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン
等の含窒素複素環類がある。また、上記の多価アルコー
ル類、多価アルコールのアルキルエーテル誘導体類、多
価アルコールのアリールエーテル誘導体類、水酸基を有
するカルボン酸類、含窒素複素環類の混合物も使用でき
る。
【0102】その他の画像除去促進液205に添加され
るものとしては、画像除去促進液205のpHを5〜8
に調整することにより、画像除去促進液205の保存安
定性を向上させる目的で添加されるpH調整剤がある。
すなわち、画像除去促進液205は、pH5以下では、
接液性が悪く錆が発生し易く、pH8以上では、エステ
ルが加水分解し、物性が変化する。
【0103】pH調整剤としては、画像除去促進液20
5に悪影響を及ぼさずに、pHを5〜8に調整できるも
のであれば、任意のpH調整物質を使用することがで
き、具体的には、ジエタノールアミン、トリエタノール
アミン等のアミン、水酸化リチウム等の上記列挙したも
のを用いることができる。
【0104】さらに、画像除去促進液205には、防腐
防黴剤を添加することができ、防腐防黴剤としては、デ
ヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピ
リジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸
ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム等を使
用することができる。
【0105】また、画像除去促進液205には、重金属
イオンの封止剤で剥離助剤としてキレート試薬が添加さ
れ、キレート試薬としては、例えば、エチレンジアミン
四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロ
キシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチ
レントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナト
リウム等がある。
【0106】さらに、画像除去促進液205には、防錆
剤を添加することができ、防錆剤としては、例えば、酸
性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム等の上記列挙したもの
がある。
【0107】また、画像除去促進液205には、再生後
の転写紙105の白色度を向上させる目的で、漂白剤を
添加することができ、酸化漂白剤としては、過酸化水
素、過酸化ナトリウム、過炭酸ナトリウム、次亜塩素酸
ナトリウム等がある。
【0108】さらに、画像除去促進液205には、蛍光
染料、青み付け染料及び酵素等を添加することもでき
る。
【0109】上記画像除去促進液205の付与された被
記録材は、上述のように、剥離・移動部U3に搬送され
る間に、被記録材の膨潤により被記録材と画像形成物質
Tとの接着力が弱められ、画像形成物質Tが除去されや
すくなる。
【0110】剥離・移動部U3は、一対の密着ローラ3
01、302、複数の剥離ローラ303a〜303d、
複数の回転体ローラ304a〜304c、一対の分離ロ
ーラ305、306、2個の搬送ローラ307、30
8、2個のトラッキングローラ309、310、2個の
シート状剥離ベルト311、312、一対の分離爪31
3、314及び一対の送り出しローラ315、316等
を備えている。
【0111】密着ローラ301と密着ローラ302は、
液付与部U2側に相互に当接する状態で配設され、分離
ローラ305と分離ローラ306は、密着ローラ30
1、302との間に所定距離空けて、仕上げ部U5側に
相互に当接する状態で配設されている。
【0112】搬送ローラ307と搬送ローラ308は、
それぞれ分離ローラ305の上方及び分離ローラ306
の下方に配設されており、トラッキングローラ309と
トラッキングローラ310は、それぞれ密着ローラ30
1の上方と密着ローラ302の下方に配設されている。
【0113】複数の剥離ローラ303a〜303dは、
密着ローラ301、302と分離ローラ305、306
の間に所定間隔で並んで配設されており、回転体ローラ
304a〜304cは、これら各剥離ローラ303a〜
303dの間の上方に配置されている。
【0114】シート状剥離ベルト311は、所定の幅、
例えば、再生する最大サイズの被記録材の幅を適切に密
着保持可能な幅を有したリング状に形成されており、密
着ローラ301、分離ローラ305、搬送ローラ307
及びトラッキングローラ309に張り渡されているとと
もに、上記複数の剥離ローラ303a〜303dと回転
体ローラ304a〜304cとをジグザグ状に縫うよう
にはい回されている。
【0115】シート状剥離ベルト312は、シート状剥
離ベルト311と同様に、所定の幅を適切に密着保持可
能な幅を有したリング状に形成されており、密着ローラ
302、分離ローラ306、搬送ローラ308及びトラ
ッキングローラ310に張り渡されているとともに、上
記複数の剥離ローラ303a〜303dと回転体ローラ
304a〜304cとをジグザグ状に縫うようにはい回
されている。
【0116】シート状剥離ベルト311とシート状剥離
ベルト312は、密着ローラ301と密着ローラ302
の当接部で密着され、剥離ローラ303a〜303dと
回転体ローラ304a〜304cで形成されるジグザグ
搬送路を密着された状態でジグザグ搬送されて、分離ロ
ーラ305と分離ローラ306部分で分離される。分離
ローラ305、306部分で分離されたシート状剥離ベ
ルト311は、搬送ローラ307及びトラッキングロー
ラ309により搬送されて、再び密着ローラ301でシ
ート状剥離ベルト312と密着され、分離ローラ30
5、306部分で分離されたシート状剥離ベルト312
は、搬送ローラ308及びトラッキングローラ310に
より搬送されて、再び密着ローラ302でシート状剥離
ベルト311と密着される。
【0117】上記密着ローラ301、302、剥離ロー
ラ303a〜303d、回転体ローラ304a〜304
c、分離ローラ305、306、搬送ローラ307、3
08及びトラッキングローラ309、310としては、
ゴム、プラスチックス、セラミックス、アルミニウムや
SUS等の金属が適している。
【0118】また、シート状剥離ベルト311及びシー
ト状剥離ベルト312は、被記録材上の画像形成物質T
と接着して被記録材から画像形成物質Tを剥離・転写す
るための部材であり、シート状剥離ベルト311、31
2の画像形成物質Tとの接触部分を構成する材料として
は、画像形成物質Tとある程度以上の接着性や耐熱性を
示すことが必要である。シート状剥離ベルト311、3
12の材料としては、例えば、イソプレンゴム、ネオプ
レンゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、ブタジ
エンゴム、フッ素ゴムなどの合成ゴム、天然ゴム、ビス
フェノール・エピクロルヒドリン縮合物などのエポキシ
樹脂、アルキド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、ブチ
ル尿素ホルムアルデヒド樹脂、ブチル化メラミンホルム
アルデヒド樹脂、ベンゾグアナミンホルムアルデヒド樹
脂などのアミノ樹脂、テルペンフェノール樹脂、フェノ
ールエーテル樹脂、フェノール樹脂などのフェノール系
熱硬化樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩
化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリ
フッ化ビニリデン等のビニル共重合体、ポリブニルブチ
ラール、ポリビニルホルマール、ポリプロピレン、ポリ
エチレンなどのビニル系重合体、ポリブチルアクリレー
ト、ポリメタクリル酸、ポリメチルメタクリレートなど
のアクリル樹脂、ポリイミド、6,6−ナイロン、6−
ナイロンなどのポリアミド、ポリカーボネート、ポリエ
ーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、芳
香族ポリエステルなどのポリエステル、ポリフェニレン
サルファイド、ポリパラバラン酸、ポリエーテルニトリ
ル、アラミドなどの熱可塑性あるいは熱硬化性の合成樹
脂、ニッケル、ステンレススチール、アルミニウムなど
の金属及びその酸化物、セラミックス材料などを挙げる
ことができる。
【0119】最適なシート状剥離ベルト311、312
の材料は、剥離しようとする画像形成物質Tの種類、画
像形成物質除去プロセスにより選定されるべきである
が、シート状剥離ベルト311、312を繰り返し使用
することが再生コストを下げるなど種々の点で有利であ
り、その場合には、比較的高い耐熱性や表面の安定性が
要求される。このような画像の除去特性及び耐久性から
好ましいシート状剥離ベルト311、312の材料とし
ては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリ
フェニレンサルファイド、ポリパラバラン酸、ポリエー
テルニトリル、アラミド、ポリイミド、ポリエーテルイ
ミド、ステンレススチール、ニッケル、アルマイトなど
を挙げることができる。
【0120】これらの材料は、単独で用いてもよいが、
積層したり、アロイ化したり、グラスファイバー、ウィ
スカー、カーボン、シリカ、酸化チタンなどの他の添加
剤を加えるなどにより複合して用いてもよい。
【0121】そして、シート状剥離ベルト311、31
2は、その膜厚が30μm〜200μm、好ましくは、
50μm〜150μmである。すなわち、シート状剥離
ベルト311、312は、膜厚が30μm以下である
と、シート状剥離ベルト311、312としての機能が
充分に発揮することができず、膜厚が200μm以上で
あると、シート状剥離ベルト311、312としては硬
くなり過ぎて、複数個のローラ間の搬送・回動、特に、
剥離ローラ303a〜303dと回転体ローラ304a
〜304cの間のジグザグ搬送が困難となるからであ
る。
【0122】上記トラッキングローラ309、310
は、図5に示すように、ローラ軸321にベアリング3
22を介してローラ部323が回転可能に支持されてい
るとともに、ローラ部323は、ベアリング322を介
してローラ軸321方向に摺動(移動)可能に支持され
ている。また、ローラ軸321は、ローラ部323と所
定間隔空けたローラ部323の軸方向両外方位置で、摺
動部324、325により軸方向に摺動(移動)可能に
支持されており、摺動部324、325とローラ部32
3の間のローラ軸321には、ローラ部323と所定間
隔空けた位置にそれぞれストッパー326、327が固
定されている。そして、摺動部324、325は、所定
の支持部材328、329に取り付けられている。した
がって、トラッキングローラ309、310は、ローラ
部323がストッパー326、327で規制される範囲
でローラ軸321に沿って軸方向に移動可能となってい
るとともに、ローラ軸321が摺動部324、325に
摺動自在に支持されてストッパー326、327で規制
される範囲で軸方向に移動可能となっており、シート状
剥離ベルト311、312の偏り移動に応じて、ローラ
部323とローラ軸321がストッパー326、327
で規制される範囲内でそれぞれ独立して自由に軸方向に
移動して、シート状剥離ベルト311、312にかかる
負荷を軽減する。なお、トラッキングローラ309、3
10は、通常のトラッキングローラと同様に、シート状
剥離ベルト311、312の幅方向両端部の長さの差異
に応じて、シート状剥離ベルト311、312の搬送方
向上流側あるいは下流側に傾動して、シート状剥離ベル
ト311、312にかかる負荷を軽減する。
【0123】また、上記剥離ローラ303a〜303d
は、図6に示すように、ローラ軸330にベアリング3
31を介してローラ部332が回転可能に支持されてい
るとともに、ローラ部332は、ベアリング331を介
してローラ軸330方向に摺動(移動)可能に支持され
ている。また、ローラ軸330は、ローラ部332と所
定間隔空けたローラ部332の軸方向両外方位置で、摺
動部333、334により軸方向に摺動(移動)可能に
支持されており、摺動部333、334とローラ部33
2の間のローラ軸330には、ローラ部332と所定間
隔空けた位置にそれぞれストッパー335、336が固
定されている。そして、摺動部333、334は、図示
しない所定の支持部材に取り付けられている。したがっ
て、剥離ローラ303a〜303dは、ローラ部332
がストッパー335、336で規制される範囲でローラ
軸330に沿って軸方向に移動可能となっているととも
に、ローラ軸330が摺動部333、334に摺動自在
に支持されてストッパー335、336で規制される範
囲で軸方向に移動可能となっており、シート状剥離ベル
ト311、312の偏り移動に応じて、ローラ部332
とローラ軸330がストッパー335、336で規制さ
れる範囲内でそれぞれ独立して自由に軸方向に移動し
て、シート状剥離ベルト311、312にかかる負荷を
軽減する。
【0124】剥離ローラ303a〜303dは、そのロ
ーラ軸330の内部に、図示しないヒーターが収納され
ており、ヒーターに通電されてヒーターが発熱すること
により、ローラ部332及びシート状剥離ベルト31
1、312を介して被記録材を加熱する。
【0125】さらに、上記回転体ローラ304a〜30
4cは、図7に示すように、円筒状のローラ部のみで形
成され、ローラ軸を有していない。回転体ローラ304
a〜304cは、図4に示すように、剥離ローラ303
a〜303d間で、剥離ローラ303a〜303dの上
部に乗せられ、かつ、密着されたシート状剥離ベルト3
11とシート状剥離ベルト312が巻き付けられた状態
となっている。したがって、回転体ローラ304a〜3
04cは、シート状剥離ベルト311、312の偏り移
動に伴って、剥離ローラ303a〜303d上を軸方向
に移動して、シート状剥離ベルト311、312にかか
る負荷を軽減する。
【0126】そして、上述のように、剥離ローラ303
a〜303dは、回転体ローラ304a〜304cの直
径よりも狭い間隔で並んで配設されており、これらの複
数の剥離ローラ303a〜303dの間の上にシート状
剥離ベルト311、312が巻き付けられた状態で複数
の回転体ローラ304a〜304cが配置されている。
すなわち、剥離ローラ303a〜303dと回転体ロー
ラ304a〜304cが上下方向で相互にジクザグ状に
配設され、剥離ローラ303a〜303dと回転体ロー
ラ304a〜304cの間をジグザグ上に縫うように、
密着された2個のシート状剥離ベルト311、312が
はい回されて、回転体ローラ304a〜304cが剥離
ローラ303a〜303dとシート状剥離ベルト31
1、312により回転自在に、かつ、軸方向に移動可能
に支持されている。
【0127】したがって、剥離ローラ303a〜303
dと回転体ローラ304a〜304cは、シート状剥離
ベルト311、312を密着一体化した状態で図4中右
方向から左方向にジグザグ状に搬送するとともに、シー
ト状剥離ベルト311、312の幅方向への偏り移動が
発生すると、このシート状剥離ベルト311、312の
偏り移動に応じて、剥離ローラ303a〜303dと回
転体ローラ304a〜304cが軸方向に移動して、シ
ート状剥離ベルト311、312にかかる負荷を軽減す
る。
【0128】また、剥離ローラ303a〜303dは、
そのローラ軸330に収納されているヒーターによりシ
ート状剥離ベルト311、312を介してシート状剥離
ベルト311とシート状剥離ベルト312に狭持されて
搬送される被記録材を所定温度に加熱する。
【0129】この剥離ローラ303a〜303dのヒー
ターによる被記録材の加熱温度は、被記録材上に画像を
形成する画像形成物質Tの物性によるが、被記録材上の
画像形成物質Tが溶融しない程度に行う。
【0130】すなわち、画像形成物質Tが溶融してしま
うと、被記録材上の画像形成物質Tを、被記録材側とシ
ート状剥離ベルト311、312側とに分断することな
く、シート状剥離ベルト311、312側へ転写させる
のが困難になるためである。また、加熱しすぎると、ジ
グザグ搬送路を通過中に被記録材が乾燥しすぎて、被記
録材が画像形成物質Tを介してシート状剥離ベルト31
1、312に貼り付いてしまい、剥離できなくなるおそ
れがあるからである。
【0131】分離爪313、314は、シート状剥離ベ
ルト311及びシート状剥離ベルト312に密着した被
記録材をシート状剥離ベルト311及びシート状剥離ベ
ルト312から分離する。
【0132】送り出しローラ315、316は、分離爪
313、314によりシート状剥離ベルト311、31
2から分離された被記録材を、仕上げ部U5に送り出
す。
【0133】液付与部U2で画像除去促進液205が付
与され、画像形成物質Tと被記録材との接着力の弱めら
れた被記録材は、密着ローラ301と密着ローラ302
の間で、シート状剥離ベルト311とシート状剥離ベル
ト312の間に挿入され、シート状剥離ベルト311と
シート状剥離ベルト312の間に挟持された状態で、か
つ、シート状剥離ベルト311、312の接着力により
シート状剥離ベルト311、312に所定の接着力で密
着された状態で、剥離ローラ303a〜303dと回転
体ローラ304a〜304cにより形成されたジグザグ
搬送路を移動領域として、図4中右から左方向に搬送さ
れる。
【0134】このジグザグ搬送路が剥離ローラ303a
〜303dと回転体ローラ304a〜304cによりジ
グザグ状に形成されているため、被記録材は、シート状
剥離ベルト311、312に密着一体的に挟持された状
態でジグザグ搬送路を搬送される間に、被記録材とシー
ト状剥離ベルト311、312とが相対変位し、被記録
材とシート状剥離ベルト311、312との間にせん断
力が発生する。このせん断力により被記録材から画像形
成物質Tが剥離されて、シート状剥離ベルト311、3
12に剥離・転写され、画像形成物質Tの除去された被
記録材が分離ローラ305、306部分で分離爪31
3、314によりシート状剥離ベルト311、312か
ら分離されて、送り出しローラ315、316により仕
上げ部U5に送り出される。
【0135】また、シート状剥離ベルト311、312
に挟持された被記録材は、上記ジグザグ搬送路を搬送さ
れている間に、剥離ローラ303a〜303dに内蔵さ
れたヒーターにより加熱され、被記録材上に画像を形成
している画像形成物質Tが軟化して、剥離し易い状態と
なり、効率的にシート状剥離ベルト311、312に転
写・除去される。
【0136】クリーニング部U4は、スパイラルローラ
401及び画像形成物質受け器402等を備えている。
スパイラルローラ401は、シート状剥離ベルト311
に当接する状態で配設されており、スパイラルローラ4
01の下方に画像形成物質受け器402が設置されてい
る。スパイラルローラ401は、シート状剥離ベルト3
11に当接した状態で回転することにより、シート状剥
離ベルト311に転写された画像形成物質Tを掻き落し
て、シート状剥離ベルト311をクリーニングする。ス
パイラルローラ401によりシート状剥離ベルト311
から掻き落とされた画像形成物質Tは、画像形成物質受
け器307内に収納される。なお、図4では、クリーニ
ング部U4として、シート状剥離ベルト311から画像
形成物質Tを掻き取るスパイラルローラ401とこのス
パイラルローラ401から掻き落とされた画像形成物質
Tを収納する画像形成物質受け器402のみ記載されて
いるが、シート状剥離ベルト312をクリーニングする
スパイラルローラと画像形成物質受け器が同様に配設さ
れている。
【0137】仕上げ部U5は、一対の搬送ローラ501
a、501bとこの搬送ローラ501a、501bに張
り渡された搬送ベルト502及び一対の搬送ローラ50
3a、503bとこの搬送ローラ503a、503bに
張り渡された搬送ベルト504等を備えており、各搬送
ローラ501a、501bと搬送ローラ503a、50
3bは、図示しないがヒーターを内蔵している。
【0138】仕上げ部U5は、各搬送ローラ501a、
501bと搬送ローラ503a、503bに内蔵された
ヒーターにより被記録材を乾燥させるとともに、被記録
材表面の円滑化及びシワ、波打ち、伸び等除去する仕上
げ処理を行って、紙受け部U6に送り出す。
【0139】紙受け部U6は、排紙トレー601及び排
出ローラ602等を備えており、仕上げ部U5から排出
された被記録材を、排出ローラ602により排紙トレー
601上に排出・載置させる。
【0140】なお、再生装置20は、図示しないが、給
紙部U1の給紙台101に被記録材があるか否かを検出
する紙検出手段、給紙部U1による被記録材の重送検出
手段、被記録材の再生装置20内でのジャムの発生を検
出するジャム検出手段、剥離・移動部U3の剥離ローラ
303a〜303dの内蔵ヒーターの加熱温度制御手
段、画像形成物質受け容器402内の画像形成物質Tが
満杯になったかどうかを検出する満杯検知手段及び仕上
げ部U5の搬送ローラ501a、501b、503a、
503bの内蔵するヒーターの加熱温度制御手段等が設
けられている。
【0141】次に、再生装置20の動作について、以
下、説明する。再生装置20は、電源が投入され、給紙
台101に画像形成物質Tにより画像の形成された被記
録材が複数枚載置された後、所定のウォーミングアップ
が完了すると、給紙ローラ102により給紙台101上
の被記録材を、最上段の被記録材から、順次液付与部U
2に送り出す。
【0142】液付与部U2は、液容器201内の画像除
去促進液205を、液汲み上げローラ202により液塗
布ローラ203に付着して、液塗布ローラ203によ
り、押さえローラ204との間に給紙されてきた被記録
材に、塗布し、画像除去促進液205を塗布した被記録
材を、剥離・移動部U3に送り出す。
【0143】剥離・移動部U3は、画像除去促進液20
5が付与されて画像形成物質Tとの接着力の弱められた
状態の被記録材を、シート状剥離ベルト311とシート
状剥離ベルト312との間に挟持し、複数の剥離ローラ
303a〜303dと回転体ローラ304a〜304c
によるジグザグ搬送路を、被記録材を狭持して密着一体
化したシート状剥離ベルト311、312をジグザグ状
に搬送・移動させる。剥離ローラ303a〜303d
は、これらを所定温度に加熱するヒーターが内蔵されて
おり、シート状剥離ベルト311及びシート状剥離ベル
ト312に挟持されてジグザグ搬送路を搬送される被記
録材を加熱する。
【0144】被記録材は、シート状剥離ベルト311、
312に密着一体的に挟持された状態でジグザグ搬送路
を搬送される間に、被記録材とシート状剥離ベルト31
1、312とが相対変位し、被記録材とシート状剥離ベ
ルト311、312との間にせん断力が発生する。剥離
・移動部U3は、このせん断力により被記録材から画像
形成物質Tを剥離して、シート状剥離ベルト311、3
12に剥離・転写させる。
【0145】また、剥離・移動部U3は、シート状剥離
ベルト311、312に挟持された被記録材を、上記ジ
グザグ搬送路を搬送している間に、剥離ローラ303a
〜303dに内蔵されたヒーターにより加熱し、被記録
材上に画像を形成している画像形成物質Tを軟化して、
剥離し易い状態とし、画像形成物質Tを効率的にシート
状剥離ベルト311、312に転写・除去する。
【0146】そして、剥離・移動部U3は、上述のよう
にして画像形成物質Tを転写・除去した被記録材を、分
離ローラ305、306部分で分離爪313、314に
よりシート状剥離ベルト311、312から分離して、
送り出しローラ315、316により仕上げ部U5に送
り出すとともに、シート状剥離ベルト311、312に
転写された画像形成物質Tを、クリーニング部U4のス
パイラルローラ401により掻き落として、画像形成物
質受け器402内に収納する。
【0147】仕上げ部U5は、剥離・移動部U3から搬
送されてきた被記録材を、搬送ローラ501a、501
b、503a、503bの内蔵するヒーターで加熱し
て、乾燥させるとともに、シワ等を除去して紙受け部U
6に搬送する。
【0148】紙受け部U6は、仕上げ部U5から排出さ
れた被記録材を、排出ローラ602により、排紙トレー
601上に排出・載置させる。
【0149】再生装置20は、上記剥離・移動部U3
で、密着ローラ301、302で被記録材を挟んでシー
ト状剥離ベルト311とシート状剥離ベルト312を密
着一体化させて、剥離ローラ303a〜303dと回転
体ローラ304a〜304cにより形成されるジグザグ
搬送路を搬送して、分離ローラ305、306で、シー
ト状剥離ベルト311とシート状剥離ベルト312を分
離し、シート状剥離ベルト311を搬送ローラ307と
トラッキングローラ309で搬送して再度密着ローラ3
01に搬送し、また、シート状剥離ベルト312を搬送
ローラ308とトラッキングローラ310で搬送して再
度密着ローラ302に搬送する。
【0150】そして、これらシート状剥離ベルト31
1、312は、上述のように、上記密着ローラ301、
302、剥離ローラ303a〜303d、回転体ローラ
304a〜304c、分離ローラ305、306、搬送
ローラ307、308及びトラッキングローラ309、
310を搬送されるが、シート状剥離ベルト311、3
12に幅方向両端部の長さに差異がないときには、トラ
ッキングローラ309、310が傾動することなく、ま
た、軸方向に移動可能な剥離ローラ303a〜303
d、回転体ローラ304a〜304c及びトラッキング
ローラ309、310が軸方向に移動することなく、シ
ート状剥離ベルト311、312を搬送する。
【0151】ところが、経時変化等によりシート状剥離
ベルト311、312の幅方向両端部の長さに差異が生
じると、当該長さの差異によりシート状剥離ベルト31
1、312が幅方向に偏り移動する。シート状剥離ベル
ト311、312に偏り移動が発生すると、トラッキン
グローラ309、310が当該偏り移動に対応して傾動
し、偏り移動によるシート状剥離ベルト311、312
にかかる負荷を軽減するとともに、当該偏り移動に応じ
て、トラッキングローラ309、310、剥離ローラ3
03a〜303d及び回転体ローラ304a〜304c
がその軸方向に移動して、偏り移動によるシート状剥離
ベルト311、312にかかる負荷を軽減する。
【0152】すなわち、トラッキングローラ309、3
10は、シート状剥離ベルト311、312の偏り移動
に応じて、シート状剥離ベルト311、312の搬送方
向上流側あるいは下流側に傾動し、シート状剥離ベルト
311、312にかかる負荷を軽減して、シート状剥離
ベルト311、312にシワが発生するのを防止する。
【0153】また、トラッキングローラ309、310
は、図5に示したように、ローラ部323がベアリング
322を介してローラ軸321に沿って摺動可能に支持
されているとともに、ローラ軸321が摺動部324、
325を介して軸方向に移動可能に支持されており、こ
れらローラ部323及びローラ軸321の移動範囲がス
トッパー326、327により規制されている。したが
って、トラッキングローラ309、310は、ストッパ
ー326、327で規制される範囲で、ローラ部323
とローラ軸321が軸方向に独立して自由に移動可能と
なっており、シート状剥離ベルト311、312に偏り
移動が発生すると、この偏り移動に応じて、軸方向に移
動して、シート状剥離ベルト311、312にかかる負
荷を軽減する。
【0154】さらに、剥離ローラ303a〜303d
は、図6に示したように、ローラ部332がベアリング
331を介してローラ軸330に沿って摺動可能に支持
されているとともに、ローラ軸330が摺動部333、
334を介して軸方向に移動可能に支持されており、こ
れらローラ部332及びローラ軸330の移動範囲がス
トッパー335、336により規制されている。したが
って、剥離ローラ303a〜303dは、ストッパー3
35、336で規制される範囲で、ローラ部332とロ
ーラ軸330が軸方向に独立して自由に移動可能となっ
ており、シート状剥離ベルト311、312に偏り移動
が発生すると、この偏り移動に応じて、軸方向に移動し
て、シート状剥離ベルト311、312にかかる負荷を
軽減する。
【0155】また、回転体ローラ304a〜304c
は、ローラ軸を有していないローラ部のみで構成され、
剥離ローラ303a〜303dの間の上部に、密着一体
化したシート状剥離ベルト311、312に包まれた状
態で配置されており、シート状剥離ベルト311、31
2の幅方向への移動に応じ、自由に移動可能となってい
る。したがって、回転体ローラ304a〜304cは、
シート状剥離ベルト311、312に偏り移動が発生す
ると、この偏り移動に応じて、軸方向に移動して、シー
ト状剥離ベルト311、312にかかる負荷を軽減す
る。
【0156】上記トラッキングローラ309、310、
剥離ローラ303a〜303d及び回転体ローラ304
a〜304cの軸方向への移動は、図8に示すように、
例えば、ローラR1とローラR2の間を搬送されるシー
ト状剥離ベルト311、312であるシート状ベルトB
Lの偏り移動によりローラR2が軸方向に移動する場
合、ローラR1とローラR2の軸芯間の長さをM、シー
ト状ベルトBLの偏り移動量の検知位置、例えば、ロー
ラR1からローラR2までの長さMの中間の位置の長さ
をN、シート状ベルトBLの偏り移動量をW、ローラ軸
方向に移動するローラR2の移動量をL、とすると、移
動量Lは、次式で示されるL〜2Lの範囲が好ましい。
【0157】L=W×(M/N)・・・・(1) すなわち、軸方向に移動するローラR2のローラ軸方向
の移動量が、(1)式で示す移動量Lよりも小さい場合
は、シ−ト状ベルトBLの収縮力を充分に緩和すること
ができず、シート状ベルトBLにシワが発生するおそれ
があり、また、ローラR2の移動量が、(1)式で示す
移動量2Lよりも大きい場合には、再生装置20が大型
化し、コストが高くつくという問題が発生する。
【0158】そして、トラッキングローラ309、31
0は、ストッパー326、327で規制される範囲で、
ローラ部323とローラ軸321が軸方向に独立して自
由に移動可能となっており、剥離ローラ303a〜30
3dは、ストッパー335、336で規制される範囲
で、ローラ部332とローラ軸330が軸方向に独立し
て自由に移動可能となっているので、ストッパー32
6、327及びストッパー335、336の取付位置を
適宜設定することにより、上記(1)式の範囲で軸方向
に移動可能に設定することができる。
【0159】このように、再生装置20は、液付与部U
2で、画像除去促進液205を画像形成物質Tにより画
像の形成された被記録材に付与して、画像除去促進液2
05により被記録材と画像形成物質Tとの接着力を弱め
て、剥離・移動部U3の密着一体化したシート状剥離ベ
ルト311とシート状剥離ベルト312で被記録材を密
着挟持して、剥離ローラ303a〜303dと回転体ロ
ーラ304a〜304cで形成されるジグザグ搬送路を
搬送し、被記録材から画像形成物質Tを効率的に剥離し
て、シート状剥離ベルト311、312に転写させる。
【0160】この被記録材を狭持して搬送するシート状
剥離ベルト311、312に幅方向両端部の長さの差異
に起因して幅方向への偏り移動が発生すると、トラッキ
ングローラ309、310が当該シート状剥離ベルト3
11、312の両端部の長さの差異に対応して傾動動作
するとともに、シート状剥離ベルト311、312の幅
方向への偏り移動に応じて、剥離ローラ303a〜30
3d、回転体ローラ304a〜304c及びトラッキン
グローラ309、310が適宜軸方向に移動して、シー
ト状剥離ベルト311、312にかかる負荷を軽減す
る。
【0161】したがって、シート状剥離ベルト311、
312にシワが発生することを防止することができ、画
像を形成する被記録材上の画像形成物質Tを適切に被記
録材からシート状剥離ベルト311、312に転写・除
去することができ、被記録材の再生品質を向上させて、
被記録材の再生効率を向上させることができる。
【0162】このように、本実施の形態によれば、熱可
撓性あるいは熱軟化性の画像形成物質Tにより画像の形
成された被記録材に被記録材と画像形成物質Tとの剥離
を促進する所定の画像除去促進液205を付与した後、
当該画像除去促進液205の付与された被記録材の画像
形成面にシート状剥離ベルト311、312を密着させ
て、複数の剥離ローラ303a〜303dと回転体ロー
ラ304a〜304cにより形成された搬送路を、加熱
または加熱・加圧状態で搬送して被記録材上の画像形成
物質Tをシート状剥離ベルト311、312に転写・除
去する際、複数の剥離ローラ303a〜303dのうち
少なくとも1つ以上の剥離ローラ303a〜303d
を、シート状剥離ベルト311、312の幅方向への偏
り移動に応じて、当該剥離ローラ303a〜303dの
軸方向に所定量移動する。したがって、シート状剥離ベ
ルト311、312の幅方向両端部の伸びの違い等に起
因するシート状剥離ベルト311、312の幅方向への
偏り移動に応じて剥離ローラ303a〜303dが軸方
向に移動して、シート状剥離ベルト311、312にか
かる負荷を緩和することができ、シート状剥離ベルト3
11、312に発生するシワを適切に防止して、シート
状剥離ベルト311、312を適切に搬送することがで
きるとともに、シート状剥離ベルト311、312と被
記録材との密着性を向上させて、被記録材上の画像形成
物質Tを適切にシート状剥離ベルト311、312に剥
離・転写し、再生装置20の再生性能を向上させること
ができる。
【0163】また、シート状剥離ベルト311、312
の幅方向両端部の伸びの違い等に起因するシート状剥離
ベルト311、312の幅方向への偏り移動をトラッキ
ングローラ309、310がシート状剥離ベルト31
1、312の搬送方向に対して傾動して緩和することが
できるとともに、シート状剥離ベルト311、312の
幅方向への偏り移動に応じて、トラッキングローラ30
9、310と剥離ローラ303a〜303dのうち少な
くとも1つが当該ローラ軸方向に移動する。したがっ
て、シート状剥離ベルト311、312にかかる負荷を
緩和することができ、シート状剥離ベルト311、31
2に発生するシワを適切に防止して、シート状剥離ベル
ト311、312を適切に搬送することができるととも
に、シート状剥離ベルト311、312と被記録材との
密着性を向上させて、被記録材上の画像形成物質Tを適
切にシート状剥離ベルト311、312に剥離・転写す
ることができ、再生装置20の再生性能を向上させるこ
とができる。
【0164】さらに、シート状剥離ベルト311、31
2の幅方向両端部の伸びの違い等に起因するシート状剥
離ベルト311、312の幅方向への偏り移動に応じ
て、回転体ローラ304a〜304cがその軸方向に移
動するとともに剥離ローラ303a〜303dが軸方向
に移動する。したがって、シート状剥離ベルト311、
312にかかる負荷を緩和することができ、シート状剥
離ベルトに発生するシワをより一層適切に防止して、シ
ート状剥離ベルト311、312をより一層適切に搬送
することができるとともに、シート状剥離ベルト31
1、312と被記録材との密着性を向上させて、被記録
材上の画像形成物質Tをより一層適切にシート状剥離ベ
ルト311、312に剥離・転写し、再生装置20の再
生性能をより一層向上させることができる。
【0165】なお、本実施の形態においては、トラッキ
ングローラ309、310は、ローラ部323がローラ
軸321に移動可能に設けられ、かつ、ローラ軸321
が摺動部324、325に軸方向に移動可能に支持され
て、ローラ軸321とローラ部323が独立して自由に
移動可能となっているが、トラッキングローラ309、
310の軸方向への移動は、上記の構成に限るものでは
なく、例えば、ローラ軸321が固定されており、ロー
ラ部323がローラ軸321に移動可能に配設されてい
てもよく、また、ローラ部323がローラ軸321に固
定されて、ローラ軸321が軸方向に移動可能に支持さ
れていてもよい。
【0166】また、剥離ローラ303a〜303dは、
ローラ部332がローラ軸330に移動可能に設けら
れ、かつ、ローラ軸330が摺動部333、334に軸
方向に移動可能に支持されて、ローラ軸330とローラ
部332が独立して自由に移動可能となっているが、剥
離ローラ303a〜303dの軸方向への移動は、上記
の構成に限るものではなく、例えば、ローラ軸330が
固定されており、ローラ部332がローラ軸330に移
動可能に配設されていてもよく、また、ローラ部332
がローラ軸330に固定されて、ローラ軸330が軸方
向に移動可能に支持されていてもよい。
【0167】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0168】
【発明の効果】請求項1記載の発明のシート状ベルト搬
送装置によれば、複数の搬送ローラが所定順序に配設さ
れた搬送路を、複数の搬送ローラによりシート状ベルト
を搬送する際、当該複数の搬送ローラのうち少なくとも
1つ以上の搬送ローラを、シート状ベルトの幅方向への
偏り移動に応じて、搬送ローラの軸方向に所定量移動可
能としているので、シート状ベルトの幅方向両端部の伸
びの違い等に起因するシート状ベルトの幅方向への偏り
移動に応じて搬送ローラが軸方向に移動して、シート状
ベルトにかかる負荷を緩和することができ、シート状ベ
ルトに発生するシワを適切に防止して、シート状ベルト
を適切に搬送することができる。
【0169】請求項2記載の発明のシート状ベルト搬送
装置によれば、トラッキングローラと複数の搬送ローラ
が所定順序に配設された搬送路を、トラッキングローラ
と複数の搬送ローラによりシート状ベルトを搬送する
際、当該トラッキングローラと複数の搬送ローラのうち
少なくとも1つ以上のローラを、シート状ベルトの幅方
向への偏り移動に応じて、当該ローラの軸方向に所定量
移動可能としているので、シート状ベルトの幅方向両端
部の伸びの違い等に起因するシート状ベルトの幅方向へ
の偏り移動をトラッキングローラがシート状ベルトの搬
送方向に対して傾動して、シート状ベルトにかかる負荷
を緩和することができるとともに、トラッキングローラ
と搬送ローラのうち少なくとも1つのローラが軸方向に
移動してシート状ベルトにかかる負荷を緩和することが
でき、シート状ベルトに発生するシワをより一層適切に
防止して、シート状ベルトを適切に搬送することができ
る。
【0170】請求項3記載の発明のシート状ベルト搬送
装置によれば、搬送路を、複数の搬送ローラと当該複数
の搬送ローラの間の上方に位置して自由回転する複数の
回転体ローラとがジグザグ状に配設され、シート状ベル
トが回転体ローラの上部と搬送ローラの下部を順次包む
状態でこれらの搬送ローラと回転体ローラの間をジグザ
グ状に配設されたものとし、シート状ベルトの幅方向へ
の偏り移動に応じて、回転体ローラが、その軸方向に自
在に移動可能とするとともに、搬送ローラのうち、少な
くとも1つ以上がその軸方向に移動可能としているの
で、シート状ベルトの幅方向両端部の伸びの違い等に起
因するシート状ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、
回転体ローラがその軸方向に移動するとともに搬送ロー
ラが軸方向に移動して、シート状ベルトにかかる負荷を
緩和することができ、シート状ベルトに発生するシワを
より一層適切に防止して、シート状ベルトをより一層適
切に搬送することができる。
【0171】記載の発明のシート状ベルト搬送装置によ
れば、シート状ベルトの搬送路を形成するトラッキング
ローラを、ローラ軸と当該ローラ軸に支持されたローラ
部とを備え、ローラ部がローラ軸に沿って移動可能とし
て、シート状ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、軸
方向に所定量移動可能としているので、シート状ベルト
の幅方向両端部の伸びの違い等に起因するシート状ベル
トの幅方向への偏り移動をトラッキングローラがシート
状ベルトの搬送方向に対して傾動して、シート状ベルト
にかかる負荷を緩和することができるとともに、トラッ
キングローラのローラ部がローラ軸に沿って移動してシ
ート状ベルトにかかる負荷を緩和することができ、シー
ト状ベルトに発生するシワをより一層適切に防止して、
シート状ベルトを適切に搬送することができる。
【0172】請求項5記載の発明のシート状ベルト搬送
装置によれば、シート状ベルトの搬送路を形成するトラ
ッキングローラを、一体的に固定されたローラ軸とロー
ラ部とを備え、ローラ軸が所定の支持部材によりローラ
軸方向に移動可能とし、シート状ベルトの幅方向への偏
り移動に応じて、軸方向に所定量移動可能としているの
で、シート状ベルトの幅方向両端部の伸びの違い等に起
因するシート状ベルトの幅方向への偏り移動をトラッキ
ングローラがシート状ベルトの搬送方向に対して傾動し
て緩和することができるとともに、トラッキングローラ
のローラ部がローラ軸とともにローラ軸方向に移動し
て、シート状ベルトの幅方向への偏り移動によってシー
ト状ベルトにかかる負荷をより適切に緩和することがで
き、シート状ベルトに発生するシワをより一層適切に防
止して、シート状ベルトを適切に搬送することができ
る。
【0173】請求項6記載の発明のシート状ベルト搬送
装置によれば、トラッキングローラを、ローラ軸と当該
ローラ軸に支持されたローラ部とを備え、ローラ軸が支
持部材によりローラ軸方向に移動可能とし、ローラ部が
ローラ軸に沿って移動可能として、シート状ベルトの幅
方向への偏り移動に応じて、軸方向に所定量移動可能と
しているので、シート状ベルトの幅方向両端部の伸びの
違い等に起因するシート状ベルトの幅方向への偏り移動
をトラッキングローラがシート状ベルトの搬送方向に対
して傾動して緩和することができるとともに、トラッキ
ングローラのローラ部とローラ軸が独立して自由にロー
ラ軸方向に移動して、シート状ベルトの幅方向への偏り
移動によってシート状ベルトにかかる負荷をより適切に
緩和することができ、シート状ベルトに発生するシワを
より一層適切に防止して、シート状ベルトを適切に搬送
することができる。
【0174】請求項7記載の発明のシート状ベルト搬送
装置によれば、複数の搬送ローラのうち少なくとも1つ
を、ローラ軸と当該ローラ軸に支持されたローラ部とを
備え、ローラ部がローラ軸に沿って移動可能とし、シー
ト状ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、軸方向に所
定量移動可能としているので、シート状ベルトの幅方向
両端部の伸びの違い等に起因するシート状ベルトの幅方
向への偏り移動に応じて、少なくとも1つの搬送ローラ
のローラ部がローラ軸に沿って移動して、シート状ベル
トにかかる負荷を緩和することができ、シート状ベルト
に発生するシワを適切に防止して、シート状ベルトを適
切に搬送することができる。
【0175】請求項8記載の発明のシート状ベルト搬送
装置によれば、複数の搬送ローラのうち少なくとも1つ
を、一体的に固定されたローラ軸とローラ部とを備え、
ローラ軸が所定の支持部材によりローラ軸方向に移動可
能とし、シート状ベルトの幅方向への偏り移動に応じ
て、軸方向に所定量移動可能としているので、シート状
ベルトの幅方向両端部の伸びの違い等に起因するシート
状ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、少なくとも1
つの搬送ローラのローラ部がローラ軸とともにローラ軸
方向に移動して、シート状ベルトにかかる負荷を緩和す
ることができ、シート状ベルトに発生するシワを適切に
防止して、シート状ベルトを適切に搬送することができ
る。
【0176】請求項9記載の発明のシート状ベルト搬送
装置によれば、複数の搬送ローラのうち少なくとも1つ
を、ローラ軸と当該ローラ軸に支持されたローラ部とを
備え、ローラ軸が所定の支持部材により当該ローラ軸方
向に移動可能とし、ローラ部がローラ軸に沿って移動可
能として、シート状ベルトの幅方向への偏り移動に応じ
て、軸方向に所定量移動可能としているので、シート状
ベルトの幅方向両端部の伸びの違い等に起因するシート
状ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、少なくとも1
つの搬送ローラのローラ部とローラ軸が独立して自由の
ローラ軸方向に移動して、シート状ベルトにかかる負荷
をより適切に緩和することができ、シート状ベルトに発
生するシワをより一層適切に防止して、シート状ベルト
を適切に搬送することができる。
【0177】請求項10記載の発明の被記録材の再生装
置によれば、熱可撓性あるいは熱軟化性の画像形成物質
により画像の形成された被記録材に被記録材と画像形成
物質との剥離を促進する所定の画像除去促進液を付与し
た後、当該画像除去促進液の付与された被記録材の画像
形成面にシート状剥離ベルトを密着させて、複数の搬送
ローラにより形成された搬送路を、加熱または加熱・加
圧状態で複数の搬送ローラにより搬送して被記録材上の
画像形成物質をシート状剥離ベルトに転写・除去する
際、複数の搬送ローラのうち少なくとも1つ以上の搬送
ローラを、シート状剥離ベルトの幅方向への偏り移動に
応じて、当該搬送ローラの軸方向に所定量移動可能とし
ているので、シート状剥離ベルトの幅方向両端部の伸び
の違い等に起因するシート状剥離ベルトの幅方向への偏
り移動に応じて搬送ローラが軸方向に移動して、シート
状剥離ベルトにかかる負荷を緩和することができ、シー
ト状剥離ベルトに発生するシワを適切に防止して、シー
ト状剥離ベルトを適切に搬送することができるととも
に、シート状剥離ベルトと被記録材との密着性を向上さ
せて、被記録材上の画像形成物質を適切にシート状剥離
ベルトに剥離・転写し、再生性能を向上させることがで
きる。
【0178】請求項11記載の発明の被記録材の再生装
置によれば、熱可撓性あるいは熱軟化性の画像形成物質
により画像の形成された被記録材に被記録材と画像形成
物質との剥離を促進する所定の画像除去促進液を付与し
た後、当該画像除去促進液の付与された被記録材の画像
形成面にシート状剥離ベルトを密着させて、トラッキン
グローラと複数の搬送ローラにより形成された搬送路
を、加熱または加熱・加圧状態で複数の搬送ローラによ
り搬送して被記録材上の画像形成物質をシート状剥離ベ
ルトに転写・除去する際、トラッキングローラと複数の
搬送ローラのうち少なくとも1つ以上のローラを、シー
ト状剥離ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、当該ロ
ーラの軸方向に所定量移動可能としているので、シート
状剥離ベルトの幅方向両端部の伸びの違い等に起因する
シート状剥離ベルトの幅方向への偏り移動をトラッキン
グローラがシート状剥離ベルトの搬送方向に対して傾動
して緩和することができるとともに、シート状剥離ベル
トの幅方向への偏り移動に応じて、トラッキングローラ
と搬送ローラのうち少なくとも1つが当該ローラ軸方向
に移動して、シート状剥離ベルトにかかる負荷を緩和す
ることができ、シート状剥離ベルトに発生するシワを適
切に防止して、シート状剥離ベルトを適切に搬送するこ
とができるとともに、シート状剥離ベルトと被記録材と
の密着性を向上させて、被記録材上の画像形成物質を適
切にシート状剥離ベルトに剥離・転写し、再生性能を向
上させることができる。
【0179】請求項12記載の発明の被記録材の再生装
置によれば、搬送路を、複数の搬送ローラと当該複数の
搬送ローラの間の上方に位置して自由回転する複数の回
転体ローラとがジグザグ状に配設され、2枚のシート状
剥離ベルトが、回転体ローラの上部と搬送ローラの下部
を順次包む状態でこれらの搬送ローラと回転体ローラの
間をジグザグ状に配設され、シート状剥離ベルトの幅方
向への偏り移動に応じて、回転体ローラが、その軸方向
に自由移動可能であるとともに、複数の搬送ローラのう
ち少なくとも1つ以上が、その軸方向に移動可能として
いるので、シート状剥離ベルトの幅方向両端部の伸びの
違い等に起因するシート状剥離ベルトの幅方向への偏り
移動に応じて、回転体ローラがその軸方向に移動するこ
とができるとともに搬送ローラが軸方向に移動して、シ
ート状剥離ベルトにかかる負荷を緩和することができ、
シート状剥離ベルトに発生するシワをより一層適切に防
止して、シート状剥離ベルトをより一層適切に搬送する
ことができるとともに、シート状剥離ベルトと被記録材
との密着性を向上させて、被記録材上の画像形成物質を
より一層適切にシート状剥離ベルトに剥離・転写し、再
生性能をより一層向上させることができる。
【0180】請求項13記載の発明の被記録材の再生装
置によれば、軸方向に移動する搬送ローラまたはトラッ
キングローラを、ローラ軸と当該ローラ軸に支持された
ローラ部とを備え、ローラ部がローラ軸に沿って移動可
能とし、シート状剥離ベルトの幅方向への偏り移動に応
じて、軸方向に所定量移動可能としているので、シート
状剥離ベルトの幅方向両端部の伸びの違い等に起因する
シート状剥離ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、搬
送ローラまたはトラッキングローラのローラ部がローラ
軸に沿って移動して、シート状剥離ベルトにかかる負荷
を緩和することができ、シート状剥離ベルトに発生する
シワをより一層適切に防止して、シート状剥離ベルトを
適切に搬送することができるとともに、シート状剥離ベ
ルトと被記録材との密着性を向上させて、被記録材上の
画像形成物質を適切にシート状剥離ベルトに剥離・転写
し、再生性能を向上させることができる。
【0181】請求項14記載の発明の被記録材の再生装
置によれば、軸方向に移動する搬送ローラまたはトラッ
キングローラを、一体的に固定されたローラ軸とローラ
部とを備え、ローラ軸が所定の支持部材によりローラ軸
方向に移動可能とし、シート状剥離ベルトの幅方向への
偏り移動に応じて、軸方向に所定量移動可能としている
ので、シート状剥離ベルトの幅方向両端部の伸びの違い
等に起因するシート状剥離ベルトの幅方向への偏り移動
に応じて、搬送ローラまたはトラッキングローラのロー
ラ部がローラ軸とともにローラ軸方向に移動して、シー
ト状剥離ベルトにかかる負荷を緩和することができ、シ
ート状剥離ベルトに発生するシワをより一層適切に防止
して、シート状剥離ベルトを適切に搬送することができ
るとともに、シート状剥離ベルトと被記録材との密着性
を向上させて、被記録材上の画像形成物質を適切にシー
ト状剥離ベルトに剥離・転写し、再生性能を向上させる
ことができる。
【0182】請求項15記載の発明の被記録材の再生装
置によれば、軸方向に移動する搬送ローラまたはトラッ
キングローラを、ローラ軸と当該ローラ軸に支持された
ローラ部とを備え、ローラ軸が所定の支持部材によりロ
ーラ軸方向に移動可能とし、ローラ部がローラ軸に沿っ
て移動可能として、シート状剥離ベルトの幅方向への偏
り移動に応じて、軸方向に所定量移動可能としているの
で、シート状剥離ベルトの幅方向両端部の伸びの違い等
に起因するシート状剥離ベルトの幅方向への偏り移動に
応じて、搬送ローラまたはトラッキングローラのローラ
部とローラ軸がローラ軸方向に独立して自由に移動し
て、シート状剥離ベルトにかかる負荷を緩和することが
でき、シート状剥離ベルトに発生するシワをより一層適
切に防止して、シート状剥離ベルトを適切に搬送するこ
とができるとともに、シート状剥離ベルトと被記録材と
の密着性を向上させて、被記録材上の画像形成物質を適
切にシート状剥離ベルトに剥離・転写し、再生性能を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート状ベルト搬送装置の第1の実施
の形態を適用したシート状ベルト搬送装置の要部概略平
面図。
【図2】図1のシート状ベルト搬送装置のトラッキング
ローラが傾動動作のみを行って軸方向への移動を行わな
い場合の動作説明用の要部概略平面図。
【図3】本発明のシート状ベルト搬送装置の第2の実施
の形態を適用したシート状ベルト搬送装置の要部概略平
面図。
【図4】本発明の被記録材の再生装置の一実施の形態を
適用した再生装置の概略正面図。
【図5】図4のトラッキングローラの拡大斜視図。
【図6】図4の剥離ローラの拡大斜視図。
【図7】図4の回転ローラの拡大斜視図。
【図8】軸方向に移動するローラの移動量の説明用のロ
ーラとシート状ベルトの平面図。
【符号の説明】
1 シート状ベルト搬送装置 2 シ−ト状ベルト 3 搬送ローラ 3a ローラ軸 3b ローラ部 4 トラッキングローラ 4a ローラ軸 4b ローラ部 10 シート状ベルト搬送装置 11、12、13、14 搬送ローラ 11a、12a、13a、14a ローラ軸 11b、12b、13b、14b ローラ部 15 シート状ベルト 20 再生装置 U1 給紙部 U2 液付与部 U3 剥離・移動部 U4 クリーニング部 U5 仕上げ部 U6 紙受け部 T 画像形成物質 21 筐体 101 給紙台 102 給紙ローラ 201 液容器 202 液汲み上げローラ 203 液塗布ローラ 204 押さえローラ 205 画像除去促進液 301、302 密着ローラ 303a〜303d 剥離ローラ 304a〜304c 回転体ローラ 305、306 分離ローラ 307、308 搬送ローラ 309、310 トラッキングローラ 311、312 シート状剥離ベルト 313、314 分離爪 315、316 送り出しローラ 321 ローラ軸 322 ベアリング 323 ローラ部 324、325 摺動部 326、327 ストッパー 328、329 支持部材 330 ローラ軸 332 ローラ部 333、334 摺動部 335、336 ストッパー 401 スパイラルローラ 402 画像形成物質受け器 501a、501b、503a、503b 搬送ローラ 502、504 搬送ベルト 601 排紙トレー 602 排出ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳澤 匡浩 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 市川 由美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 千葉 恵里子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 金子 哲也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の搬送ローラが所定順序に配設された
    搬送路を、前記複数の搬送ローラによりシート状ベルト
    を搬送するシート状ベルト搬送装置において、前記複数
    の搬送ローラのうち少なくとも1つ以上の前記搬送ロー
    ラが、前記シート状ベルトの幅方向への偏り移動に応じ
    て、当該搬送ローラの軸方向に所定量移動可能に配設さ
    れていることを特徴とするシート状ベルト搬送装置。
  2. 【請求項2】軸方向がシート状ベルトの搬送方向上流側
    及び下流側に所定角度傾動可能なトラッキングローラと
    複数の搬送ローラとが所定順序に配設された搬送路を、
    前記トラッキングローラと前記複数の搬送ローラにより
    前記シート状ベルトを搬送するシート状ベルト搬送装置
    において、前記トラッキングローラと前記複数の搬送ロ
    ーラのうち少なくとも1つ以上のローラが、前記シート
    状ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、当該ローラの
    軸方向に所定量移動可能に配設されていることを特徴と
    するシート状ベルト搬送装置。
  3. 【請求項3】前記搬送路は、前記複数の搬送ローラと当
    該複数の搬送ローラの間の上方に位置する複数の自由回
    転する回転体ローラとがジグザグ状に配設され、前記シ
    ート状ベルトが前記回転体ローラの上部と前記搬送ロー
    ラの下部を順次包む状態でこれらの前記搬送ローラと前
    記回転体ローラの間をジグザグ状に配設され、前記シー
    ト状ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、前記回転体
    ローラが、その軸方向に自在に移動可能であるととも
    に、前記搬送ローラのうち、少なくとも1つ以上がその
    軸方向に移動可能に配設されていることを特徴とする請
    求項1または請求項2記載のシート状ベルト搬送装置。
  4. 【請求項4】前記トラッキングローラは、ローラ軸と当
    該ローラ軸に支持されたローラ部とを備え、前記ローラ
    部が前記ローラ軸に沿って移動可能に配設され、前記シ
    ート状ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、前記軸方
    向に所定量移動可能に配設されていることを特徴とする
    請求項2または請求項3記載のシート状ベルト搬送装
    置。
  5. 【請求項5】前記トラッキングローラは、一体的に固定
    されたローラ軸とローラ部とを備え、前記ローラ軸が所
    定の支持部材により前記ローラ軸方向に移動可能に配設
    され、前記シート状ベルトの幅方向への偏り移動に応じ
    て、前記軸方向に所定量移動可能に配設されていること
    を特徴とする請求項2または請求項3記載のシート状ベ
    ルト搬送装置。
  6. 【請求項6】前記トラッキングローラは、ローラ軸と当
    該ローラ軸に支持されたローラ部とを備え、前記ローラ
    軸が所定の支持部材により前記ローラ軸方向に移動可能
    に配設され、前記ローラ部が前記ローラ軸に沿って移動
    可能に配設されて、前記シート状ベルトの幅方向への偏
    り移動に応じて、前記軸方向に所定量移動可能に配設さ
    れていることを特徴とする請求項2または請求項3記載
    のシート状ベルト搬送装置。
  7. 【請求項7】前記複数の搬送ローラは、少なくともその
    うちの1つが、ローラ軸と当該ローラ軸に支持されたロ
    ーラ部とを備え、前記ローラ部が前記ローラ軸に沿って
    移動可能に配設され、前記シート状ベルトの幅方向への
    偏り移動に応じて、前記軸方向に所定量移動可能に配設
    されていることを特徴とする請求項1から請求項6のい
    ずれかに記載のシート状ベルト搬送装置。
  8. 【請求項8】前記複数の搬送ローラは、少なくともその
    うちの1つが、一体的に固定されたローラ軸とローラ部
    とを備え、前記ローラ軸が所定の支持部材により前記ロ
    ーラ軸方向に移動可能に配設され、前記シート状ベルト
    の幅方向への偏り移動に応じて、前記軸方向に所定量移
    動可能に配設されていることを特徴とする請求項1から
    請求項6のいずれかに記載のシート状ベルト搬送装置。
  9. 【請求項9】前記複数の搬送ローラは、少なくともその
    うちの1つが、ローラ軸と当該ローラ軸に支持されたロ
    ーラ部とを備え、前記ローラ軸が所定の支持部材により
    当該ローラ軸方向に移動可能に配設され、前記ローラ部
    が前記ローラ軸に沿って移動可能に配設されて、前記シ
    ート状ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、前記軸方
    向に所定量移動可能に配設されていることを特徴とする
    請求項1から請求項6のいずれかに記載のシート状ベル
    ト搬送装置。
  10. 【請求項10】熱可撓性あるいは熱軟化性の画像形成物
    質により画像の形成された被記録材に前記被記録材と前
    記画像形成物質との剥離を促進する所定の画像除去促進
    液を付与した後、当該画像除去促進液の付与された前記
    被記録材の前記画像の形成された面に所定の接着性を有
    するシート状剥離ベルトに密着させて、複数の搬送ロー
    ラにより形成された搬送路を、加熱または加熱・加圧状
    態で前記複数の搬送ローラにより搬送して前記被記録材
    上の前記画像形成物質を前記シート状剥離ベルトに転写
    ・除去する被記録材の再生装置において、前記複数の搬
    送ローラのうち少なくとも1つ以上の前記搬送ローラ
    が、前記シート状剥離ベルトの幅方向への偏り移動に応
    じて、当該搬送ローラの軸方向に所定量移動可能に配設
    されていることを特徴とする被記録材の再生装置。
  11. 【請求項11】熱可撓性あるいは熱軟化性の画像形成物
    質により画像の形成された被記録材に前記被記録材と前
    記画像形成物質との剥離を促進する所定の画像除去促進
    液を付与した後、当該画像除去促進液の付与された前記
    被記録材の前記画像の形成された面に所定の接着性を有
    するシート状剥離ベルトに密着させて、軸方向が前記シ
    ート状剥離ベルトの搬送方向上流側及び下流側に所定角
    度傾動可能なトラッキングローラと複数の搬送ローラが
    所定順序に配設された搬送路を、加熱または加熱・加圧
    状態で前記トラッキングローラと前記複数の搬送ローラ
    により搬送して前記被記録材上の前記画像形成物質を前
    記シート状剥離ベルトに転写・除去する被記録材の再生
    装置において、前記トラッキングローラと前記複数の搬
    送ローラのうち少なくとも1つ以上のローラが、前記シ
    ート状剥離ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、当該
    ローラの軸方向に所定量移動可能に配設されていること
    を特徴とする被記録材の再生装置。
  12. 【請求項12】前記搬送路は、前記複数の搬送ローラと
    当該複数の搬送ローラの間の上方に位置する複数の自由
    回転する回転体ローラとがジグザグ状に配設され、2枚
    の前記シート状剥離ベルトが、前記回転体ローラの上部
    と前記搬送ローラの下部を順次包む状態でこれらの前記
    搬送ローラと前記回転体ローラの間をジグザグ状に配設
    され、前記シート状剥離ベルトの幅方向への偏り移動に
    応じて、前記回転体ローラが、その軸方向に自由移動可
    能であるとともに、前記複数の搬送ローラのうち、少な
    くとも1つ以上が、その軸方向に移動可能に配設されて
    いることを特徴とする請求項10または請求項11記載
    の被記録材の再生装置。
  13. 【請求項13】前記軸方向に移動する前記搬送ローラま
    たは前記トラッキングローラは、ローラ軸と当該ローラ
    軸に支持されたローラ部とを備え、前記ローラ部が前記
    ローラ軸に沿って移動可能に配設され、前記シート状剥
    離ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、前記軸方向に
    所定量移動可能に配設されていることを特徴とする請求
    項10から請求項12のいずれかに記載の被記録材の再
    生装置。
  14. 【請求項14】前記軸方向に移動する前記搬送ローラま
    たは前記トラッキングローラは、一体的に固定されたロ
    ーラ軸とローラ部とを備え、前記ローラ軸が所定の支持
    部材により前記ローラ軸方向に移動可能に配設され、前
    記シート状剥離ベルトの幅方向への偏り移動に応じて、
    前記軸方向に所定量移動可能に配設されていることを特
    徴とする請求項10から請求項12のいずれかに記載の
    被記録材の再生装置。
  15. 【請求項15】前記軸方向に移動する前記搬送ローラま
    たは前記トラッキングローラは、ローラ軸と当該ローラ
    軸に支持されたローラ部とを備え、前記ローラ軸が所定
    の支持部材により前記ローラ軸方向に移動可能に配設さ
    れ、前記ローラ部が前記ローラ軸に沿って移動可能に配
    設されて、前記シート状剥離ベルトの幅方向への偏り移
    動に応じて、前記軸方向に所定量移動可能に配設されて
    いることを特徴とする請求項10から請求項12のいず
    れかに記載の被記録材の再生装置。
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JP (1) JPH1191980A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8708476B2 (en) 2010-12-28 2014-04-29 Seiko Epson Corporation Recording apparatus
CN108693727A (zh) * 2017-04-10 2018-10-23 柯尼卡美能达株式会社 带蜿蜒校正装置以及图像形成装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8708476B2 (en) 2010-12-28 2014-04-29 Seiko Epson Corporation Recording apparatus
CN108693727A (zh) * 2017-04-10 2018-10-23 柯尼卡美能达株式会社 带蜿蜒校正装置以及图像形成装置

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