JP4452087B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙に転写されたトナー像を加熱して定着させる定着装置及びその定着装置を含む画像形成装置に関する。
一般にファクシミリやレーザプリンタ等の電子写真プロセスを利用した画像形成装置では、用紙に転写されたトナー像を定着装置で加熱して定着させている。
近年の定着装置は、用紙に転写されたトナー像を定着させる加熱手段として、加熱ローラと剥離ローラに耐熱性の平ベルトを掛け渡して構成され、前記加熱ローラから熱を受ける定着ベルトを具備したタイプと、同様に、用紙に転写されたトナー像を定着させる加熱手段として、内部に発熱部を有し、その表面にテフロンコーティングされた定着ローラを具備したタイプが知られているが、前者のタイプは前記定着ベルトを介して加熱ローラに加圧される加圧ローラを具備しており、後者のタイプは前記定着ローラに加圧される加圧ローラを具備している。いずれのタイプでも加圧ローラの機能は同等である。ここでは、前者の定着ベルトを具備したタイプの定着装置について説明をする。前記定着ベルトと加圧ローラの間は用紙の搬送経路となっており、加圧ローラは、この搬送経路を搬送される用紙を前記定着ベルトに加圧する機能を備えている。この機能により加圧及び加熱された用紙に転写された未定着トナー像を用紙の表面に定着させている。
定着装置内部では、用紙上の未定着トナーが前記定着ベルトに付着し難くするために、定着ベルトの所定位置にオイルローラを接触させ、このオイルローラから定着ベルトにオイルを供給すると共に定着ベルトの表面をクリーニングしている。このため、用紙の表面に不要なトナーが付着する不具合が抑制されている。
しかしながら、用紙の両面をコピーする場合には、既に印字された紙面が加圧ローラの外周面に接触するため、加圧ローラの表面にトナーが付着することがある。そのため、加圧ローラは、印字回数の増加に伴って清浄度を保てなくなり、紙面に不要なトナーが付着してしまうことがある。
そこで近年、紙面に不要なトナーが付着するのを防止するために、加圧ローラの表面に付着したトナーをクリーニングするためのクリーニングユニットを備えた定着装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
このクリーニングユニットでは、クリーニングブレードの一端部を加圧ローラに当接させており、加圧ローラの回転時にクリーニングブレードと加圧ローラとを摺接させることで、加圧ローラの表面に付着したトナーを掻き取って除去している。
特徴は、クリーニングブレードを保持する保持部材を加圧ローラ側に付勢するとともに、保持部材の両端部を加熱ローラの両端部を支持するフレームに当接させることで、クリーニングブレードの位置決めを行っている点である。これにより、クリーニングブレードを加圧ローラの表面に均一な圧力で接触させることができるため、加圧ローラの表面を均一にクリーニングすることができる、と開示されている。
また、これと類似する構成として、定着ローラにゴム製のクリーニングブレードを当接させた構成も開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
特徴は、クリーニングブレードを保持する保持部材の中央部の付勢力を大きくして、保持部材の撓みを均一にしている点である。これにより、クリーニングブレードを加熱ローラの外周面に均一な圧力で接触させることができるため、加熱ローラの外周面を均一にクリーニングすることができる、と開示されている。
実用新案登録番号第2510111号 実用新案登録番号第2531249号
従来の定着装置における加圧ローラのクリーニングブレードユニットは、先端部がポリウレタンゴム等のゴム製であって、その基部を金属板で構成されたクリーニングブレードを採用していた。このゴム製の先端部を加圧ローラの表面に当接させて、加圧ローラの表面をクリーニングする構成が公開されていた。
しかし、この先端部はゴム製等のやわらかい材料であった為、十分なエッジ形状を製造することが難しく、しかもエッジ形状を得るために極端に薄く製造すれば、加圧ローラの表面に十分な当接圧力を確保できない等の問題があった。またゴム製である先端部の硬度を上げてエッジ形状を作ることができても、逆にエッジ形状部が脆く欠けやすくなるという問題があった。同様に、高温である定着装置内での使用を考慮して耐熱性と耐磨耗性に優れた材料でなければならないという問題があった。このような構成のクリーニングブレードによるクリーニングは、ゴム製である先端部を加圧ローラに当接させる部分ため、前述のような問題があり、加圧ローラに付着したトナーがクリーニングブレードのゴム製の先端部分をすり抜けて、付着したトナーを十分クリーニングできないという問題があった。
この現象は、先端部がゴム製であるため、十分なエッジ効果と当接圧力が得られず、クリーニング不良を発生させていたものである。すなわち従来は、加圧ローラに付着したトナーがクリーニングブレードをすり抜けてしまったり、加圧ローラに付着したオイルが局部的に強く掻き取られたりして、用紙の表面に不要な汚れや画像に筋状のムラが発生するという不具合があった。
従って本発明は、用紙の表面に不要な汚れやムラ等の発生し難い定着装置及びその定着装置を含む画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の定着装置及びその定着装置を含む画像形成装置は、
用紙に転写されたトナー像を定着させる加熱手段と、
この加熱手段を加圧する加圧ローラと、
金属製であって、長手方向両端部近傍に前記長手方向に長い第1、第2の長孔をそれぞれ有するとともに、前記長手方向略中央部に前記長手方向と直交する短手方向に長い第3の長孔を有し、一端を前記加圧ローラに当接させて、前記加圧ローラの表面をクリーニングするクリーニングブレードと、
前記クリーニングブレードが定着装置内部の温度によって熱膨張した後の形状寸法であっても前記長手方向に隙間が確保維持されるように前記第1及び第2の長孔にそれぞれ嵌合する第1、第2の突起部を前記長手方向両端部近傍に有するとともに、前記クリーニングブレードの前記長手方向中心部近傍の前記長手方向の位置決めをするよう前記短手方向に対して隙間を有して前記第3の長孔に嵌合する第3の突起部を前記長手方向略中央部に有する、前記クリーニングブレードの第1の面を支持する支持手段と、
定着装置に設けられ、前記支持手段を取り付け可能な取付部と、
前記クリーニングブレードの前記第1の面の裏面を押さえる押さえ手段と、
前記クリーニングブレードに設けられた孔及び前記押さえ手段に設けられた孔に隙間嵌め合いの嵌合をして、前記クリーニングブレードと前記支持手段の間、及び前記クリーニングブレードと前記押さえ手段の間のうち、少なくとも一方に前記クリーニングブレードの厚さ方向の隙間Tが形成されるように、前記支持手段に前記クリーニングブレード及び前記押さえ手段を取付ける取付手段と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、用紙の表面に不要な汚れやムラ等が発生する不具合を抑制することができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するために最良の形態を説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の斜視図、図2は同実施の形態に係る画像形成装置の断面図、図3は同実施の形態に係る定着装置及びクリーニングユニットの分解斜視図である。
図1〜図3に示すように、この画像形成装置は、用紙に原稿と同じ画像を形成する画像形成装置本体1Aと、画像形成装置本体1Aに原稿を搬送する原稿搬送ユニット22と、画像形成装置本体1Aに用紙を供給する給紙カセット24と、これらをコントロールするための操作パネルから35構成される。
画像形成装置本体1Aは矩形箱状をなしており、その内部には画像形成部1が設けられている。この画像形成部1は、感光体ドラム2と、この感光体ドラム2を所定の電位に帯電させる帯電器5と、帯電器5により帯電された感光体ドラム2上に静電潜像を形成する露光装置4と、露光装置4により感光体ドラム2上に形成された静電潜像にトナーを供給して可視化するカラー用の回転式現像装置8A及びモノクロ用の固定式現像装置8Bと、各現像装置8A、8Bにより感光体ドラム2上に形成されたトナー像を一時的に保持する中間転写ベルト3と、中間転写ベルト3上に付着したトナーを除去するクリーナ6aと、感光体ドラム2上に付着したトナーを除去するクリーナ6bとを有している。
回転式現像装置8Aは、イエロートナーを供給する第1の現像部8aと、シアントナーを供給する第2の現像部8bと、マゼンタトナーを供給する第3の現像部8cとを有している。
中間転写ベルト3は、第1〜第4のローラ3a〜3d間に所定の張力で掛け渡されており、第2、第3のローラ3b、3c間に掛け渡される部分は感光体ドラム2の外周面に接している。感光体ドラム2の上部には、1次転写ローラ12が中間転写ベルト3を感光体ドラム2の外周面に圧接するように配置されている。
また、画像形成装置本体1Aの内部には搬送部19が設けられている。この搬送部19は、給紙カセット24から供給される用紙を画像形成部1を経由させて排出トレイ31まで搬送するものであって、用紙の搬送方向(図2中の矢印Aを参照)に沿って順に、搬送ローラ対9、レジストローラ17、2次転写ローラ11、ガイド部23、排出ローラ対30を有している。
レジストローラ17は、搬送されてくる用紙を一時的に停止させて、搬送方向に対する用紙の傾きを修正するとともに、用紙の先端と中間転写ベルト3上のトナー像の先端とを一致させるものである。
さらに、画像形成装置本体1Aの側面には、搬送部19と隣接するように両面コピー時に使用される自動両面装置29が開閉可能に設けられ、さらに自動両面装置29の下側部には手差し給紙時に使用される手差し給紙部32が設けられている。
また、画像形成装置本体1Aの上側部には、原稿載置台28上の原稿を光学的に読み取る光学式の読取装置26が設けられている。
給紙カセット24は、画像形成装置本体1Aの下側部に設けられており、その内部には所定サイズの用紙(記録紙)がセットされている。これら給紙カセット24には、それぞれ用紙を取り出すためのピックアップローラ7が設けられている。ピックアップローラ7によって取り出された用紙は、給紙ローラ15と分離ローラ16によって一枚ずつに分離され、搬送部19に供給される。
搬送部19の用紙搬送方向下流側には定着装置13が設けられている。この定着装置13は、用紙に転写されたトナー像を加熱により定着させるためのものであって、2次転写ローラ11とガイド部23の間に配置されている。
以下、この定着装置13の構成について説明する。
図4は同実施の形態に係る定着装置13の斜視図、図5は同実施の形態に係る定着装置13の構成図である。
図4と図5に示すように、この定着装置13は金属製のフレーム70を有している。このフレーム70は、互いに回動可能に連結された第1のフレーム71、71と第2のフレーム72、72(支持手段)から構成されており、第1のフレーム71、71の間には加熱ローラ13a、剥離ローラ13c、オイルローラ13d、クリーニングローラ13eが回転可能に支持され、第2のフレーム72、72の間には加圧ローラ13bが回転可能に支持されている。
剥離ローラ13cは、加熱ローラ13aの用紙搬送方向下流側(矢印A方向)に配置されており、これら加熱ローラ13aと剥離ローラ13cには耐熱性の平ベルトである定着ベルト14が掛け渡されている。剥離ローラ13cには駆動装置(図示しない)が接続されており、この駆動装置を駆動して剥離ローラ13cを回転させることで、定着ベルト14を加熱ローラ13aと剥離ローラ13cの間で循環走行できるようになっている。
加熱ローラ13aの内部には加熱装置27が設けられている。この加熱装置27は、加熱ローラ13aの径方向中心部に位置し、定着ベルト14を200[℃]程度に加熱するものである。
加圧ローラ13bは、定着ベルト14を介して加熱ローラ13aの外周面に圧接しており、搬送される用紙を加熱ローラ13aに押し付けるものである。
オイルローラ13dは、定着ベルト14の外周面に接しており、定着ベルト14の表面にオイルを供給するとともに、定着ベルト14の表面に付着した未定着トナーを拭い取るものである。
クリーニングローラ13eは、オイルローラ13dの外周面に接しており、オイルローラ55が定着ベルト14から拭い取った未定着トナーをクリーニングするものである。
第1のフレーム71、71と第2のフレーム72、72の間には、ばね73、73が設けられている。これらのばね73、73は、第2のフレーム72、72を第1のフレーム71、71側に付勢しており、第2のフレーム72に設けられた解除用レバー74を引くことで、加熱ローラ13aと加圧ローラ13bの間にジャム紙除去用の隙間を形成できるようになっている。
剥離ローラ13cの用紙搬送方向下流側には、剥離ブレード20が配設されている。この剥離ブレード20は、その一端部が剥離ローラ13cの外周面に対して僅かな隙間をあけて突き付けられており、これによって定着装置13から排出される用紙を定着ベルト14から剥離できるようになっている。
加圧ローラ13bの用紙搬送方向下流側には、剥離爪57が配設されている。この剥離爪57は、その一端部が加圧ローラ13bの外周面に対して僅かな隙間をあけて突き付けられており、これによって定着装置13から排出される用紙を加圧ローラ13bから剥離できるようになっている。
加圧ローラ13bの近傍には、本発明の特徴を持ったクリーニングユニット75(クリーニングブレードユニット)が設けられている。このクリーニングユニット75は、加圧ローラ13bの外周面に付着したトナー等の汚れを除去するためのものであり、クリーニングブレード76、支持手段としての保持プレート77、押さえ手段としての押さえプレート78、取付手段としてのねじ79(段付ねじ)を備えている。
図6は同実施の形態のクリーニングユニット75の分解斜視図、図7は同実施の形態に係るクリーニングブレード76の概略図である。
図5〜図7に示すように、このクリーニングユニット75は、クリーニングブレード76を保持プレート77と押さえプレート78で挟み込み、押さえプレート78側から複数のねじ79で取り付けた構成をしており、定着装置に設けられ、支持手段である保持プレート77を取り付け可能な取付部としての第2のフレーム72、72に対して着脱可能に取付けられている。
この取付部である第2のフレーム72、72は、解除用レバー74を引いて加熱ローラ13aと加圧ローラ13bの間にジャム紙除去用の隙間を形成しても、クリーニングユニット75と加圧ローラ13bの相対的な位置は変わらないという、位置精度が維持される利点があり、取付部としては望ましい位置である。
尚、定着装置に設けられ、支持手段である保持プレート77を取り付け可能な取付部は
定着装置に設けられていれば他の部分でもよいことはもちろんである。
クリーニングブレード76は、板状に形成された厚さYの長尺な部材からなり、その長手方向両端部側にクリーニングブレード76の長手方向に長い第1の貫通長孔80aと第2の貫通長孔80bを備え、長手方向略中心部にクリーニングブレード76の短手方向に長い第3の長孔80cを備え、さらに長手方向に長い貫通長孔81を複数備えている。なお、ここではクリーニングブレード76の厚さとして、0.2[mm]〜0.4[mm]としている。
クリーニングブレード76の短手方向の一端部は、加圧ローラ13bの外周面に当接しており、加圧ローラ13bが回転することで加圧ローラ13bの表面に付着したトナー等の汚れを掻き取れるようになっている。なお、クリーニングブレード76の素材としては、100[W/m・K]以上の高い熱伝導率を持つ材料が好ましい。
保持プレート77は、長尺な部材からなり、クリーニングブレード76の各貫通長孔81と対応する位置にねじ孔82を備え、クリーニングブレード76の各長孔80a〜80cと対応する位置にそれぞれ第1〜第3の突起部としての第1〜第3のダボ96a〜96cをそれぞれ備えている。
各ダボ96a〜96cは外側直径3mmの略円柱型をしており、クリーニングブレード76上の対応する各貫通長孔80a〜80cにそれぞれ隙間嵌め合いの嵌入をしている。各貫通長孔80a〜80cは、その名の通り長孔であるため、第1、第2のダボ96a、96bの外周面と第1、第2の貫通長孔80a、80bの内周面との間には、クリーニングブレード76の長手方向両側に夫々隙間1mmが形成されるべく、貫通長孔80a、80bの長さが5mmになっており、第3の貫通長孔80cの内周面と第3のダボ96cの外周面の間には、クリーニングブレード76の短手方向両側に夫々隙間1mmが形成されるべく、第3の貫通長孔80cの長さは5mmになっている。
また、各ダボ96a〜96cは、嵌合する各貫通長孔80a〜80cの長手方向と直交する方向(長孔の幅方向)には夫々0.02mmの隙間が形成されるべく、各貫通長孔80a〜80cの長手方向と直交する方向(長孔の幅方向)の寸法は3.04mmで形成されている。このため、クリーニングブレード76は保持プレート77に対して熱膨張しても歪みが生じない。
一方、保持プレート77の上端部とクリーニングブレード76との間には、溝型の空間83が設けられている。この空間83は、クリーニングブレード76により掻き取られたトナー等の汚れを回収するためのものである。
押さえプレート78は、板状に形成された厚さZの部材からなり、クリーニングブレード76の各長孔80a〜80cと対応する位置に貫通長孔95を備え、クリーニングブレード76の貫通長孔81と対応する位置に貫通長孔95を備えている。なお、押さえプレート78は、クリーニングブレード76よりも長く形成されており、クリーニングブレード76の長手方向全体を保持できるようになっている。
また、押さえプレート78の素材としては、ばね用ステンレス鋼帯が用いられるが、他の線膨張係数が同等であれば他の金属であってもよい。
ねじ79は、円柱型の頭部79aと、頭部79aの端面に設けられた段部79bと、段部79bの頭部79aと反対側の端面に設けられ、保持プレート77のねじ孔82と螺合するねじ部79cとを有している。
段部79bは、押さえプレート78の貫通長孔95とクリーニングブレード76の貫通長孔81と隙間嵌め合いの嵌合をしており、その先端面は保持プレート77に当接している。貫通長孔95及び貫通長孔81の長手方向の長さは段部79bの直径よりも例えば、3mm長く作られており、片側1.5mmの隙間を確保できる。一方、貫通長孔95及び貫通長孔81の長手方向と直交する方向の幅は、段部79bの直径よりも例えば、0.04mm大きく(長く)作られており、片側0.02mmの隙間を確保できる。このため、押さえプレート78及びクリーニングブレード76は、段部79bとの嵌合において、貫通長孔95の長手方向と直交する方向には僅かな隙間があり、貫通長孔95の長手方向には所定の隙間が確保されて、熱膨張しても歪みを発生し難い構造で取り付けられている。
クリーニングブレード76が定着装置内部の温度によって熱膨張した後の形状寸法であっても、クリーニングブレード76の長手方向、すなわち貫通長孔95の長手方向には所定の隙間が維持される。
ところで、段部79bの高さXは、クリーニングブレード76の厚さYと押さえプレート78の厚さZの和(Y+Z)よりも大きく、これにより、保持プレート77と頭部79aの間には隙間Tが形成されている。隙間Tは、T=X−Y−Z>0で表される。具体的には、隙間Tを0.05[mm]〜0.3[mm]としている。
このため、ねじ79を段部79bの先端面が保持プレート77に当接するまで螺合させても、クリーニングブレード76が押さえプレート78と保持プレート77により締め付けられることがない。
次に、前記した画像形成装置の印字動作について説明する。
まず、原稿搬送ユニット22に用紙をセットし、操作パネル35のコピーボタンをオンにする。これにより、原稿が原稿載置台28にセットされ、光学式の読取装置26で光学的に読み取られる。このとき、感光体ドラム2の表面が帯電器5によって一様に帯電される。そして、この帯電された感光体ドラム2上に露光装置4によって読取情報に応じた露光が行われて静電潜像が形成される。この静電潜像は、感光体ドラム2の回転により固定式現像装置8Bに送られ、固定式現像装置8Bから黒色のトナーが供給されて現像される。
現像されたトナー像は、感光体ドラム2の回転により中間転写ベルト3上に送られて、1次転写ローラ12によって1次転写される。転写領域を通過した後、感光体ドラム2は除電器(不図示)で光除電され、また、感光体ドラム2上に残ったトナーはクリーナ6bでクリーニングされる。
このとき、給紙カセット24、24から取り出された用紙が中間転写ベルト3と2次転写ローラ11との間に送り込まれ、中間転写ベルト3上のトナー像が2次転写される。2次転写が終了したら、用紙が中間転写ベルト3から剥離され、定着装置13に送られる。定着装置13では、未定着トナーが加熱、加圧され、用紙にトナー像が定着される。以上で、一連の印字動作が終了となる。
印字動作中は、用紙上の未定着トナーが定着ベルト14に付着し難くなるように、オイルローラ13dから定着ベルト14にオイルが供給される。これにより、多数枚の用紙に印字動作を行っても、定着ベルト14は清浄に保たれるから、用紙の表面に不要なトナーが転写され、汚れてしまうのが抑制される。
また、印字動作中は、クリーニングブレード76の一端部が加圧ローラ13bの外周面に当接している。これにより、加圧ローラ13bに付着したトナーなどの汚れがクリーニングブレード76により掻き取られるから、加圧ローラ13bの外周面は常に清浄な状態に保たれる。
ところで、加圧ローラ13bは、加熱ローラ13aに対して定着ベルト14を介して圧接しているため、装置を稼動してから所定時間が経過すると、かなり高い温度に加熱される。そのため、クリーニングブレード76を加圧ローラ13bに当接させたままにしておくと、クリーニングブレード76には熱膨張による伸びが生じてしまう。
しかしながら、本実施の形態では、第1、第2のダボ96a、96bの外周面と第1、第2の長孔80a、80bの内周面の間には、クリーニングブレード76の長手方向両側に所定の隙間が形成されている。しかも、クリーニングブレード76が押さえプレート78と保持プレート77により締め付けられないように、ねじ79の頭部79aと保持プレート77の間に隙間Tを形成している。
そのため、クリーニングブレード76が加熱され、長手方向に対して膨張しても、その膨張を規制するものがないから、クリーニングブレード76に波打ちが生じるようなことがない。
これにより、クリーニングブレード76の一端部は、加熱ローラ13aの外周面に対し、クリーニングブレード76の長手方向全体に亘って一定の圧力で接せられるから、加熱ローラ13aの外周面に付着したトナー等の汚れを均一にクリーニングできるとともに、加圧ローラ13bの外周面上のオイルを局部的に強く掻き取ってしまうことも防止できる。
したがって、用紙の表面に不要なトナーが付着したり、画像にムラが発生したりすることが防止される。
さらに、クリーニングブレード76の第3の長孔80cの形状をクリーニングブレード76の短手方向に長くすることで、クリーニングブレード76に伸びが生じたとしても、その長手方向中心部が保持プレート77の長手方向中心部からずれることがない。
加圧ローラ13bから掻き取られたトナー等の汚れはクリーニングブレード76と保持プレート77の間の空間83に収容され、その後のメンテナンス時などに除去される。そして、トナー像が定着した用紙は、ガイド部23によってガイドされ、排出ローラ対30によって外部に排出される。外部に排出された用紙は、排出トレイ31上に順次積載されていく。
ここで、発明者の実験により最も良好な結果が得られた条件を下記に記す。
条件は、
クリーニングブレードの材質:りん青銅(C5210P−H)、
クリーニングブレードの厚さ:0.2[mm]、
隙間T:0.1[mm]、
加圧ローラの硬度:53[°]、
加圧ローラの表面:テフロン(登録商標)チューブである。
この条件の下で実験を行った場合、用紙に不要なトナーやムラ等が全く発生しないことを確認している。
クリーニングブレードは、りん青銅を使用しているが、ステンレス鋼帯を使用することもできる。また、クリーニングブレードは素材を薄い金属板であり、少なくとも一部がフッ素コーティングされた構成にて使用することができる。
前述のフッ素コーティングはテフロン(登録商標)コーティングであってもよい。
図9は同実施の形態の変形例に係るねじの概略図である。
図9に示すように、このねじ97(取付けねじ)は、前述ような段部79bを持っていないが、段部79bの直径と同じ外側直径を有する座金98(円筒状部材)を備えている。座金98の内側直径は、ねじ97のねじ部の直径よりも大きく作られている。このようなねじ97と座金98を組み合わせて、座金98の軸心線方向に対する高さWを、クリーニングブレード76の厚さYと押さえプレート78の厚さZの和(Y+Z)よりも大きくすれば、前述のねじ79と同等な効果が得られることは言うまでもない。
このねじ97を用いた場合に、保持プレート77とねじ97の頭部97aの間に形成される隙間Tは、T=X−Y−Z>0で表される。
なお、本発明は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
用紙に転写されたトナー像を定着させる加熱手段として、加熱ローラと剥離ローラに耐熱性の平ベルトを掛け渡して構成され、前記加熱ローラから熱を受ける定着ベルトを具備した構成にて説明をしたが、同様に、用紙に転写されたトナー像を定着させる加熱手段として、内部に発熱部を有し、その表面にテフロン(登録商標)コーティングされた定着ローラを具備し、この定着ローラに加圧する加圧ローラとの間で定着する構成の定着装置であってもよいことはもちろんである。
本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の斜視図。 同実施の形態に係る画像形成装置の断面図。 同実施の形態に係る定着装置及びクリーニングユニットの分解斜視図。 同実施の形態に係る定着装置の斜視図。 同実施の形態に係る定着装置の断面図。 同実施の形態のクリーニングユニットの分解斜視図。 同実施の形態の変形例に係るねじの概略図。
符号の説明
13a…加熱ローラ(加熱手段)、13b…加圧ローラ、72…第2のフレーム(支持部材)、75…クリーニングユニット(クリーニングブレードユニット)、76…クリーニングブレード、77…保持プレート、78…押さえプレート、79…ねじ(段付きねじ)、79a…頭部、79b…段部、79c…ねじ部、80a…第1の貫通長孔80b、80b…第2の貫通長孔、80c…第3の貫通長孔、96a…第1のダボ(第1の突起部)、96b…第2のダボ(第2の突起部)、96c…第3のダボ(第3の突起部)、X…段部の軸心線方向に対する高さ、Y…クリーニングブレードの厚さ、Z…押さえプレートの厚さ、T…隙間、97…ねじ(取付けねじ)、98…座金(円筒状部材)、W…座金の軸心線方向に対する高さ。

Claims (12)

  1. 用紙に転写されたトナー像を定着させる加熱手段と、
    この加熱手段を加圧する加圧ローラと、
    金属製であって、長手方向両端部近傍に前記長手方向に長い第1、第2の長孔をそれぞれ有するとともに、前記長手方向略中央部に前記長手方向と直交する短手方向に長い第3の長孔を有し、一端を前記加圧ローラに当接させて、前記加圧ローラの表面をクリーニングするクリーニングブレードと、
    前記クリーニングブレードが定着装置内部の温度によって熱膨張した後の形状寸法であっても前記長手方向に隙間が確保維持されるように前記第1及び第2の長孔にそれぞれ嵌合する第1、第2の突起部を前記長手方向両端部近傍に有するとともに、前記クリーニングブレードの前記長手方向中心部近傍の前記長手方向の位置決めをするよう前記短手方向に対して隙間を有して前記第3の長孔に嵌合する第3の突起部を前記長手方向略中央部に有する、前記クリーニングブレードの第1の面を支持する支持手段と、
    定着装置に設けられ、前記支持手段を取り付け可能な取付部と、
    前記クリーニングブレードの前記第1の面の裏面を押さえる押さえ手段と、
    前記クリーニングブレードに設けられた孔及び前記押さえ手段に設けられた孔に隙間嵌め合いの嵌合をして、前記クリーニングブレードと前記支持手段の間、及び前記クリーニングブレードと前記押さえ手段の間のうち、少なくとも一方に前記クリーニングブレードの厚さ方向の隙間Tが形成されるように、前記支持手段に前記クリーニングブレード及び前記押さえ手段を取付ける取付手段と、
    を具備することを特徴とする定着装置。
  2. 前記取付手段は、
    頭部と、
    この頭部の一方の面に設けられた段部と、
    この段部の前記頭部と反対側の一方に設けられたねじ部と、
    によって一体に構成された1つの段付きねじからなり、
    前記段部の軸心線方向に対する高さをX、前記クリーニングブレードの厚さをY、前記押さえ手段の厚さをZとしたとき、前記隙間Tとの関係式が、
    T=X−Y−Zであり、
    前記隙間Tが0.05mm〜0.3mmであることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  3. 前記取付手段は、
    ねじ部を備えた取付ねじと、
    前記ねじ部に着脱可能に嵌合される円筒状部品との2つの部品によって構成され、
    前記円筒状部品の軸心線方向に対する高さをW、前記クリーニングブレードの厚さをY、前記押さえ手段の厚さをZとしたとき、前記隙間Tとの関係式が、
    T=W−Y−Zであり、
    前記Tが0.05mm〜0.3mmであることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  4. 前記支持手段、前記押さえ手段、及び前記クリーニングブレードは、前記取付手段によって一体構成されたクリーニングブレードユニットであり、このクリーニングブレードユニットは前記支持部材に着脱可能に取付けられることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記クリーニングブレードの熱伝導率は100〔W/m・K〕以上であることを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記押さえ手段の長手方向の長さが前記クリーニングブレードの長手方向の長さ以上であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記クリーニングブレードの厚さは0.2mm〜0.4mmであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記支持手段及び前記押さえ手段は金属製であることを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記支持手段を取り付け可能な前記取付部は金属製であることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  10. 前記クリーニングブレードはりん青銅製であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の定着装置。
  11. 前記クリーニングブレードは、少なくとも一部がコーティング処理されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の定着装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の定着装置を含む画像形成装置。
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