JP5645013B2 - 定着装置、及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は複写機やプリンタ、ファクシミリ、これらの複合装置等の電子写真方式画像形成装置、及びこれを用いる定着装置に関する。
熱及び圧力を使用する定着装置は、内部に熱源を包含している定着部材に加圧部材を圧接し、未定着トナー画像の載った転写紙を定着部材と加圧部材の間に通過させて、トナーを記録媒体に定着させる技術が主流である。
前記の定着部材表面は、フッ素コートなど、トナー付着防止のための工夫が施されているが、環境、記録媒体などの条件によっては、トナーが記録媒体から若干定着部材に付着する、いわゆるオフセットと呼ばれる現象が起こることがある。このオフセットしたトナーは、定着部材やこれに接触する加圧部材に残り、いずれ記録媒体に逆転写し、画像を汚すことが知られている。これを防止するために、定着部材にはクリーニングウエブやクリーニングローラなどのクリーニング部材が設けられる。クリーニング部材は、定着部材及び加圧部材に加圧接触し、オフセットしてきたトナーを回収する。
前記のような定着装置の中には、加圧部材を定着部材に対して移動させ、圧接、減圧、離間させる機能を持つものがある。また、この機能は、定着部材および加圧部材の劣化を防ぐため、使用しない時には離間させ部材に負荷をかけない目的や、加圧部材のみを冷却したい目的で用いられることが知られている。また、加圧部材を定着部材に圧接させる場合において強圧接、弱圧接といったような複数の加圧部材と定着部材の位置関係を再現する機能を持つ場合もある。この機能は、環境や記録媒体の条件により最適な圧接状態を作り出す目的で用いられることが知られている。
このように可動である加圧部材に対しクリーニング部材を当接する場合、どのような加圧部材と定着部材の位置関係においても一定のクリーニングの機能を果たすためには、クリーニグ部材を加圧部材に対し一定の当接位置、当接角度、当接力を保って当接させることが好ましい。もし、当接ローラと加圧部材との距離が長くなり、クリーニングウエブの当接力が弱すぎる条件になると、クリーニング機能が十分に発揮できず、画像を汚す結果となり得る。また、当接ローラと加圧部材の距離が近くなり、当接力が強すぎる条件になると、当接ローラや加圧部材の材料の劣化を促進したり、クリーニングウエブ巻取りに必要なトルクが上昇したりして、正常なクリーニングウエブ回収が行えなくなる可能性がある。
またクリーニング部材の当接位置において加圧部材の位置変化が十分小さい場合には、クリーニング部材を定着装置に対して完全固定としても問題ないが、加圧部材が離間等する場合は大きな変化となり、クリーニングしたトナーの飛び出しによる記録媒体への再転写などの不具合原因にもなり得る。
また、クリーニング部材がクリーニングウエブであった場合、加圧部材が移動した時に、加圧部材に当接するクリーニグウエブ部材と使用済みのクリーニグウエブを回収する巻取りローラおよび新しいクリーニングウエブを供給する供給ローラの軸位置関係が時に崩れることがあり得るので、するとクリーニングウエブのたるみが発生し、正常な使用済みクリーニングウエブの回収が行えなくなるおそれがある。これを防止するために、加圧部材の移動に追従してクリーニングウエブを移動させる方法が知られている。
しかし、上述の防止を行ったとしても、記録媒体がニップを通過した後にジャム発生となった場合、ユーザーの手で記録媒体を取り出す作業が発生する。この場合、記録媒体の取り出し方によっては加圧部材を本来の駆動方向とは逆方向に駆動(ローラなら逆回転、ベルトならば逆方向への走行)されることも考えられる。こうなるとクリーニング部材との接触により形成されるクリーニングニップにおいて、給ローラから過剰に巻きだされたクリーニングウエブは大きくたるむこととなる。クリーニングウエブのたるみが大きくなって、正常な巻取り動作ができなくなるほどになると、クリーニング不良を起こし、黒ポチ、すり抜けなどによる異常画像を記録媒体上に形成される画像にもたらすだけでなく、たるんだウエブが定着ニップまで到達して通紙不能となってしまうことが考えられる。
これについての対策としては、制御ではジャム後にクリーニングウエブの一定量の巻取り動作を行った後、次の通紙動作を行う方法が公知であるが、この方法ではクリーニングウエブの一定量の巻取り動作を行うのに要する時間だけ、ユーザーを待たせてしまう時間が発生する上、クリーニングウエブウエブを無駄に消費するので、クリーニングウエブの寿命が短くなる。
機械的構成での対策としては、クリーニングウエブのたるみ自体を発生させない工夫として特許文献3に開示されている技術が挙げられる。この技術は、当接ローラの当接力の強弱、または当接/離間を制御する機構を持ち、使用状況に応じて最適なクリーニング機能を実現しようとするものである。この機構を前記の課題対策に用いる場合、前述のようなジャム処理時には当接ローラを当接相手の加圧部材から離間させれば、加圧部材がいかなる方向に駆動しようがウエブが供給ローラから過剰に巻きだされる心配はなくなる。ただし、この方法によると、当接ローラの当接力または当接/離間動作を可能とするための機構分コスト高となる上、制御も複雑になる。また、定着装置においてジャムが発生した場合、記録媒体上のトナーは未定着状態である場合があり、それらがクリーニングニップに突入してくる場合を想定しなくてはならない。さらに突入してきたトナーが半溶融状態であった場合、クリーニングウエブと加圧部材の間で固まり、両者を接着してしまう場合がある。当接ローラを離間させても接着部分によりクリーニングウエブは引っ張られ、供給ローラからクリーニングウエブが巻きだされてしまうこととなる。
また、クリーニングウエブは使用済みのクリーニングウエブを回収して新しいクリーニングウエブを供給するために駆動源を用いる機構が知られている。ただし、クリーニング部材は消耗品であり、交換が必要であるため、交換に際してはなるべく少ない部材のみを交換する構成とすることがコスト上好ましい。
また、クリーニグウエブユニットを交換する場合、定着装置は使用直後で高温状態であり、クリーニングウエブユニットも同様であると想定できる。従って、使用直後の交換作業には作業者が火傷等のケガをする危険性があるため、使用直後の交換作業をしないようにするのが望ましいが、交換作業者に注意を促すしか手段がなく、確実ではないので、装置自身にもハード的な安全装置を備えることが好ましい。
本発明は上述した従来の諸問題点にかんがみ、加圧部材の位置によらずに一定のクリーニング機能を果たすことができ、加圧部材の位置変化によってウエブの流出を起こさないクリーニングウエブを備えた定着装置と、これを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の定着装置は、定着部材を有し、該定着部材の表面に加圧部材が圧接し、前記定着部材と前記加圧部材の間のニップ部に記録媒体を通過させて熱と圧力を加え、該記録媒体上のトナーを該記録媒体に定着させる定着装置であって、
前記加圧部材が前記定着部材に圧接する位置を変更する減圧機構を有し、該減圧機構により前記ニップ部の有無および幅を調整可能とした定着装置において、少なくとも前記加圧部材にウエブを介して当接する当接ローラと、新品のウエブを供給する供給ローラと、前記加圧ローラから付着物をふき取ったあとのウエブを巻き取り回収する巻取りローラとを有するクリーニングウエブユニットを備え、該クリーニングウエブユニットの前記当接ローラを、前記加圧部材の減圧機構の動きに追従させ、前記加圧部材に対する当接位置、当接方向、当接力を一定とし、前記定着部材が、無端状のベルトからなる定着ベルトであり、前記当接ローラの回転軸に対し、該当接ローラが前記加圧部材に当接する方向と垂直方向で垂直抗力を加える部材を備え、該垂直抗力を加える部材により前記当接ローラの回転を停止させ得るものであり、前記当接ローラの回転停止を前記垂直抗力を加える部材との摺接による摩擦摺動負荷で行い、前記加圧部材が前記定着ベルト表面に圧接している間には前記垂直抗力を加える部材による前記摩擦摺動負荷を低減させまたは完全には作用させないように、前記減圧機構により減圧し、前記垂直抗力を加える部材による前記摩擦摺動負荷を、前記ニップが前記記録媒体上の未定着トナーを定着する状態ではない場合にのみ掛ける、ことを特徴とする。
また本発明の定着装置は、前記加圧部材と前記ウエブとの間の動摩擦力係数を、前記ウエブと前記当接ローラ当接面との間の静止摩擦力係数よりも小さくしたことを特徴とする。
また本発明の定着装置は、前記供給ローラ、前記巻取りローラ、前記当接ローラは前記減圧機構の動きに追従するように前記加圧部材を支持する部材と連動して動く部材に支持され、各ローラの軸線の位置関係を一定とすることを特徴とする。
また本発明の定着装置は、前記巻取りローラを駆動する駆動源を前記クリーニングウエブユニット外部に備え、かつ該クリーニングウエブユニットを単体で前記定着装置本体から取り外し可能としたことを特徴とする。
また本発明の定着装置は、前記駆動源は前記クリーニングウエブユニットおよび前記加圧部材の位置に応じて位置変更する機構を有することを特徴とする。
また本発明の定着装置は、前記定着部材が、無端状のベルトからなる定着ベルトであり、前記供給ローラの回転軸に対し、前記供給ローラが前記加圧部材に当接する方向と垂直方向で垂直抗力を加える部材を備え、該垂直抗力を加える部材により前記供給ローラの回転を停止させ得ることを特徴とする。
また本発明の定着装置は、定着部材を有し、該定着部材の表面に加圧部材が圧接し、前記定着部材と前記加圧部材の間のニップ部に記録媒体を通過させて熱と圧力を加え、該記録媒体上のトナーを該記録媒体に定着させる定着装置であって、前記加圧部材が前記定着部材に圧接する位置を変更する減圧機構を有し、該減圧機構により前記ニップ部の有無および幅を調整可能とした定着装置において、少なくとも前記加圧部材にウエブを介して当接する当接ローラと、新品のウエブを供給する供給ローラと、前記加圧ローラから付着物をふき取ったあとのウエブを巻き取り回収する巻取りローラとを有するクリーニングウエブユニットを備え、該クリーニングウエブユニットの前記当接ローラを、前記加圧部材の減圧機構の動きに追従させ、前記加圧部材に対する当接位置、当接方向、当接力を一定とし、前記定着部材が、無端状のベルトからなる定着ベルトであり、前記供給ローラの回転軸に対し、前記供給ローラが前記加圧部材に当接する方向と垂直方向で垂直抗力を加える部材を備え、該垂直抗力を加える部材により前記供給ローラの回転を停止させ得るものであり、前記供給ローラの回転停止を前記垂直抗力を加える部材との摺接による摩擦摺動負荷で行い、前記加圧部材が前記定着ベルト表面に圧接している間には前記垂直抗力を加える部材による前記摩擦摺動負荷を低減させまたは完全には作用させないように、前記減圧機構により減圧し、前記垂直抗力を加える部材による前記摩擦摺動負荷を、前記ニップが前記記録媒体上の未定着トナーを定着する状態ではない場合にのみ掛けることを特徴とする。
また本発明の定着装置は、前記巻取りローラも、前記供給ローラと前記当接ローラとともに前記加圧部材の減圧機構の動きに追従し、前記加圧部材を支持する部材と連動して動く部材に支持させることにより、前記垂直抗力を加える方向を含む断面における各ローラ軸の位置関係を常に一定とすることを特徴とする。
また本発明の定着装置は、前記巻取りローラを駆動する駆動源を前記クリーニングウエブユニット外部に備え、かつ該クリーニングウエブユニットを単体で前記定着装置本体から取り外し可能としたことを特徴とする。
また本発明の定着装置は、前記駆動源は前記クリーニングウエブユニットおよび前記加圧部材の位置に応じて位置変更する機構を有することを特徴とする。
さらに本発明の画像形成装置は、画像形成部と、請求項1からのいずれかに記載の定着装置を備え、前記画像形成部で形成したトナー像を記録媒体に転写して定着させることを特徴とする。
またさらに本発明の画像形成装置は、請求項1の画像形成装置において、前記記録媒体の搬送方向で前記定着装置より下流側に光沢付与装置を有することを特徴とする。
本発明によれば、加圧部材に対しクリーニングウエブ当接ローラとクリーニングウエブを加圧部材に押圧する加圧機構は位置を固定されており、加圧部材に追従して移動するので、加圧部材が定着部材に対して加圧、減圧、離間動作を行っても、クリーニグウエブを加圧部材から離れたり近づきすぎたりすることなく、一定の当接力、当接角度で当接させることができ、一定したクリーニングの機能を実現できる。
本発明に係る定着装置の基本的な構成例を示す概念図 図1A例の変形例を示す概念図 同他の変形例を示す概念図 同さらに他の変形例を示す概念図 図1Aに示す構成例における加圧と脱圧を繰り返す状態を示す概念図 図1Aに示す構成例にクリーニングウエブを使用した例を示す概念図 本発明の実施例1の加圧状態を示す図 本発明の実施例1の加圧状態を示す図 本発明の実施例1の減圧状態を示す図 本発明の第2の実施例の加圧状態の巻取・供給ローラを示す図 本発明の第2の実施例の減圧状態の巻取・供給ローラを示す図 本発明の第2の実施例におけるクリーニングウエブユニット固定例を示す概念図 本発明の実施例3におけるウエブクリーニングユニット装着時を示す概念図 本発明の実施例3におけるウエブクリーニングユニット取外時を示す概念図 本発明の実施例3におけるウエブクリーニングユニット取外後を示す概念図 本発明の実施例4におけるウエブ駆動源位置決め(加圧時)を示す概念図 本発明の実施例4におけるウエブ駆動源位置決め(減圧時)を示す概念図 本発明の実施例5におけるウエブ駆動源位置決め(加圧時)を示す概念図 本発明の実施例5におけるウエブ駆動源位置決め(減圧時)を示す概念図 本発明の実施例6におけるウエブ駆動源位置決め(加圧時)を示す概念図 本発明の実施例6におけるウエブ駆動源位置決め(減圧時)を示す概念図 本発明の実施対象となるフルカラー画像形成装置の全体構成を概略的に示す縦断正面図
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例を参照して説明する。
図14は本発明の実施対象となるフルカラー画像形成装置の全体構成を概略的に示す縦断正面図である。本例の画像形成装置100は、電子写真方式を利用したタンデム型(並置型)のフルカラー画像形成装置であり、装置本体の中央には画像形成手段となる画像形成部(プリンタエンジン)300が配設され、その直下には給紙装置となる給紙部200が配設されている。給紙部200には例えば各々用紙収納部となる4段の給紙カセット21a〜21dが設けられている。これらの給紙カセット21a〜21dは画像形成装置100の装置本体に対して前後方向(図面上、紙面表裏方向)に引出、収納自在に設けられている。また、プリンタエンジン300の上方には、原稿画像を読み取る読取り部(スキャナ)400が配設されている。さらに、プリンタエンジン300の用紙搬送方向下流側(図面上、左側)には画像形成済みの用紙が排紙される排紙トレイ8が設けられている。なお、プリンタエンジン300の用紙搬送方向上流側(図面上、右側)には用紙を手差し給紙させるための用紙収納部である手差しトレイ6が設けられている。
プリンタエンジン300では、紙転写ユニット5を構成する無端状のベルトからなる中間転写ベルト30の上方に、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)用の4つの作像ユニットが並置されている。各々の作像ユニットでは、各色毎に設けられたドラム状の感光体1Y〜1Kの外周に沿って、帯電ユニット、光書込みユニット、現像ユニット、クリーニングユニットなどの電子写真プロセス部材ないしはユニットが配置されている。
詳細な図示は省略するが、帯電ユニットは、感光体1Y〜1Kの表面に帯電処理を行い、画像情報を感光体表面に光書込みユニットからのレーザ光で照射させる。現像ユニットにより、感光体の表面に露光されて形成された静電潜像をトナー顕像化し、クリーニングユニットで転写後に感光体1Y〜1Kの表面に残留したトナーなどを除去回収する。そして中間転写ベルト30上に順次各色画像が作像され、中間転写ベルト30上に4色像が重畳されて1つのカラー画像が形成される。その際、最初に、Y作像ユニットで、Yトナーを現像し、中間転写ベルト30に転写する。次に、C作像ユニットで、Cトナーを現像し、中間転写ベルト30に転写し、次に、Mトナーを、最後に、Kトナーを現像、転写し、4色が重畳されたフルカラーのトナー画像が形成される。そして、中間転写ベルト30上に転写された4色トナー像は、給紙部200から給紙されてきた転写紙に紙転写ユニット5で転写され、定着装置7によって定着された後、排紙ローラによって排紙トレイ8に排出される。一方、フルカラーのトナー像が転写された後、中間転写ベルト30の表面に残留したトナーなどはベルトクリーニングユニットによって除去回収される。
給紙部200は、ユーザーがセットした転写紙を積層保持する既述の4段の給紙カセット221a〜221dで構成され、各々給紙カセット221a〜221dにセットする紙サイズおよび紙種はユーザー自身で設定することができる。また、各給紙カセット221a〜221d内の転写紙を揃えるサイドフェンス位置や積載した紙の抵抗測定装置から自動で紙サイズや紙種もしくは紙厚を判断して各給紙カセット221a〜221dの条件に自動で設定する手段も持つこともできる。各給紙カセット221a〜221d、手差しトレイ6とレジストローラ11との間は、搬送路12により連結されており、任意の給紙場所から給紙された転写紙は搬送路12を介してレジストローラ11まで搬送される。レジストローラ11で転写紙の搬送を一旦停止させ、中間転写ベルト30上のトナー像と転写紙の先端との位置関係が所定の位置関係になるようタイミングをとって転写紙を紙転写部に送り出す。レジストローラ11は手差しトレイ6から搬送されてくる転紙に対しても同様に機能する。
これも詳細な図示は省略するが、スキャナ400では、コンタクトガラス401上に載置される原稿の読取り走査を行うために、原稿照明用光源とミラーを搭載した複数の走行体が往復移動する。この走行体により走査された画像情報は、レンズによって後方に設置されているCCDの結像面に集光され、CCDによって画像信号として読込まれる。この読込まれた画像信号は、デジタル化され画像処理される。そして、画像処理された信号に基づいて、光書込みユニット内のレーザダイオードLDの発光により感光体の表面に光書込みが行われ、静電潜像が形成される。LDからの光信号は、ポリゴンミラーやレンズを介して感光体に至る。また、スキャナの上部には、原稿を自動的にコンタクトガラス上に搬送する自動原稿搬送装置が搭載されている。
図1Aは本発明に係る定着装置の基本的な構成例を示す概念図である。図示の定着装置は、無端の定着部材としての一例である定着ベルト23を有し、この定着ベルト23は、定着ローラ21と加熱ローラ24の2つのローラに巻き掛けられている。無端ベルトは3つ以上のローラまたは摺道部材に巻き掛けることもできる。定着ベルト23の表面には、加圧部材の一例である加圧ローラ22が圧接しており、図示した例では、加圧ローラ22は、定着ローラ21に巻き付いた定着ベルト部分に圧接している。
加圧ローラ22は、図示していないモータによって図1Aにおける図中の矢印A方向に回転駆動され、その回転が図示していないギアを介して定着ローラ21に伝えられ、その定着ローラ21が図1Aにおける図中の矢印B方向に回転駆動される。また定着ローラ21の回転により、定着ベルト23が図中の矢印C方向に走行駆動され、これによって加熱ローラ24が図中の矢印D方向に従動回転する。
すなわち上述のように、本実施例の定着装置は、複数のローラに巻き掛けられて走行駆動される無端ベルトを有し、図示した例では、その無端ベルトが、定着ローラ21と加熱ローラ24の少なくとも2つのローラに巻き掛けられた定着ベルト23よりなり、しかもその定着ベルト23の表面には、加圧ローラ22よりなる加圧部材が圧接している。加圧部材として、加圧ベルトなどを用いることもできる。加熱ローラ24は中空に形成されていて、その各内部にヒータ25が配置され、ヒータ25によって加熱ローラ24及び定着ベルト23がそれぞれ加熱される。そして、加圧ローラ22、定着ローラ21を中空軸として、その内部にヒータを追加配置して各ローラを加熱することもできる。また、加熱ローラ24に接触する定着ベルト部分と、定着ローラ21に接触する定着ベルト部分と、加圧ローラ22には、それぞれ図示されていない温度センサが対向配置され、その各センサによる温度検知結果に基づいて、各ヒータへの通電が制御され、定着ベルト23及び加圧ローラ22の温度が、トナー層の定着に適した温度となるように制御される。定着ベルト23は、例えば、ポリイミドからなる基材と、その基材上に設けられたシリコーンゴムと、そのシリコーンゴムの表面に積層されたフッ素樹脂よりなる表層により構成されている。
図1Bの定着装置は、分離ローラ41、テンションローラ42、定着ローラ21a、加熱ローラ24、およびこれらに巻きかけられた無端ベルトの一例である定着ベルト23aからなる変形例の構成を示す。
また、図1Cの定着装置のように、加圧部材が2つの加圧ローラ22a、22bとそれらに巻きかけられた無端の定着ベルト23aからなる構成であってもよい。
さらに、図1Dに示す定着装置のように、定着ベルト23と定着ベルトを巻きかけられた定着ローラ21aと加熱ローラ24からなる定着部材に図1Cに示す加圧部材を用いる構成であってもよい。
図1Aに示した装置構成において、加圧ローラ22は図1Fに示すように、ある回転中心軸26を中心に回転移動することができ、図示していない駆動手段により減圧状態22−1と加圧状態22−2の双方を任意に再現できる機構となっている。図1B、図1C、図1Dに示した装置構成例においても各加圧部材は図示していない回転中心軸まわりに回転移動することができ、図示していない駆動手段により加圧状態と減圧状態を任意に再現できる機構となっている。
さらに、図1Fに示すように、少なくともクリーニングウエブ当接ローラ51、クリーニングウエブ巻取りローラ52、クリーニングウエブ供給ローラ53、クリーニングウエブ54と、図1Fでは図示していない巻取りローラ52を駆動するための駆動手段から構成されるクリーニングウエブユニットが、加圧部材である加圧ローラ22に対し配置され、クリーニングウエブ54がクリーニングウエブ当接ローラ51により加圧ローラ22に当接することにより加圧ローラ22上に残っているトナー汚れをふき取る機構を備える構成とすることも可能である。
この例では、トナーをふき取り使用済みとなったクリーニングウエブ54はクリーニングウエブ巻取りローラ52が図示していない駆動手段により矢印E方向へ回転駆動されることで巻き取られ矢印G方向へ回収されるとともに、供給ローラ53が矢印F方向へ従回転し新たなクリーニングウエブ54が矢印H方向へ巻き出され当接ローラ51と加圧ローラ22の間の当接部へ供給される。なお、図1Fにおいて示した定着装置の構成例は、例えば図1A、図1C、図1Dに示したような定着部材と加圧部材からなる構成であってももちろん良い。
<実施例1>
本発明の実施例1を図2Aから図3に示す。上述のように、定着ローラ21、加圧ローラ22、加熱ローラ24、定着ベルト23、ヒータ25からなる定着装置において、クリーニングウエブユニットは図2Aに示す部材81を有し、この部材81には位置決めピン82、83、及び角穴形状部56を有する。
この定着装置内において、図2Aに示す部材91は定着装置内に固定された回転軸26に関して回転自由であり、さらに加圧ローラ22のジャーナル部を保持する穴形状を持ち、加圧ローラ22と回転軸26の軸間距離を固定することができる形状である。さらに前記部材91は位置決めピン82および83を挿入することにより部材81をXY平面内において完全固定することができる穴形状部を有する。
さらに、図2Aから部材81を省略した変型例を示す図2Bにおいては、部材81は上述した角穴形状部56内において、ベクトルI方向と平行な方向にしか移動できないスベリ軸受け57を保持することができ、このスベリ軸受け57は圧縮バネ55により加圧ローラ22に向かうよう押圧されている。この際、角穴形状部56はベクトルIに平行になるよう設けられており、従ってスベリ軸受け57もベクトルI方向へのみ押圧される。
スベリ軸受け57はウエブ当接ローラ51のジャーナル部を支持し、ウエブ当接ローラ51をベクトルI方向にすなわち加圧ローラ22へ向かって押圧する構成である。
このような定着装置において、加圧ローラ22が減圧動作、加圧動作を行った場合、例えば図2A、図2Bに示すような加圧状態から図3に示すような減圧状態へ移行した場合、ウエブ当接ローラ51と加圧ローラ22は図3のような位置へ移動するが、部材91が回転軸26を中心に回転移動するのみで、部材91に対するウエブ当接ローラ51と加圧ローラ22の位置関係と加圧ローラ22からみたウエブ当接ローラ51の押圧力ベクトルは変化しない。
なおこの定着装置は、前述の図1B、図1C、図1Dに示したような定着装置であってもよい。
<実施例2>
本発明の実施例2を図4から図6に示す。この実施例では、定着ローラ21、加圧ローラ22、加熱ローラ24、定着ベルト23、ヒータ25、クリーニングウエブ当接ローラ51、クリーニングウエブ54、加圧機構である圧縮バネ55からなる定着装置において、図4に示す加圧時のクリーニングウエブ巻取りローラ52−2、クリーニングウエブ供給ローラ53−2および図6に示す減圧時のクリーニングウエブ巻取りローラ52−1、クリーニングウエブ供給ローラ53−1は、図4、図5に示すように、どのような加圧ローラ22の配置であっても加圧ローラ22に対し位置固定されており、追従して移動し加圧ローラ22に対する位置関係を一定に保つための、例えば図6に示すような機構を有する。
図6に示す部材91は、回転軸26に関して回転自由な軸固定であり、かつ加圧ローラ22のジャーナル部22xを回転自由な軸固定としている。さらにクリーニングウエブユニット内における部材81はクリーニングウエブ巻取りローラ52とクリーニングウエブ供給ローラ53に対し回転自由な軸固定とし、位置決めピン82、83(以下、主基準ピン82と従基準ピン83という)を備えている。主基準ピン82と従基準ピン83が図6に示すように部材81に挿入されると、xy平面において部材81と部材91の位置関係は完全に固定となる。したがって、加圧ローラ22とクリーニングウエブ巻取りローラ52とクリーニングウエブ供給ローラ53のxy平面における位置関係は完全に固定とすることができる機構となっている。
なおこの定着装置としては、前述の図1B、図1C、図1Dに示したような定着装置であってもよい。
<実施例3>
本発明の実施例3を図7に示す。この実施例は、定着ローラ21、加圧ローラ22、加熱ローラ24、定着ベルト23、ヒータ25、クリーニングウエブ当接ローラ51、クリーニングウエブ54、圧縮バネ55、クリーニングウエブ巻取りローラ52、クリーニングウエブ供給ローラ53からなる定着装置において、クリーニングウエブ当接ローラ51、クリーニングウエブ54、圧縮バネ55、クリーニングウエブ巻取りローラ52、クリーニングウエブ供給ローラ53からなるクリーニングウエブユニットに、図7に示す回転自由な回転軸63を設け、回転軸63にはピン64が圧入され、かつウォームギヤ62が挿入、固定されている。さらにクリーニングウエブ巻取りローラ52に平歯歯車61が挿入・固定されてウォームギヤ62とかみ合っており、クリーニグウエブ巻取りローラ52への駆動伝達が可能な構成となっている。
そしてこの定着装置の外部には、図7に示す駆動源71、駆動軸72、駆動伝達部73から構成される駆動源が配置されており、駆動軸72は回転軸63と同軸上に配置される。駆動伝達部73には凸部73aが備えられており、この凸部73aがピン64に引っ掛かり、矢印K方向への駆動源の駆動トルクを回転軸63に伝達し、回転軸63を矢印J方向へと回転駆動する。するとウォームギヤ62、平歯歯車61を介してクリーニグウエブ巻取りローラへと駆動トルクが伝達され、使用済みのクリーニングウエブ54を回収する機構を有する。
駆動伝達部73とピン64は凸部73aによる引っ掛かりによって矢印K方向のトルクを伝達するのみの構造であり、駆動源および定着装置は図8の矢印Lに示す方向に駆動連結部分において分離可能となっている。
さらに、クリーニングウエブ当接ローラ51、クリーニングウエブ54、圧縮バネ55、クリーニングウエブ巻取りローラ52、クリーニングウエブ供給ローラ53からなるクリーニングウエブユニットは、図9に点線と実線で示すように、図示していない固定手段により定着装置から単体で脱着可能となっている。
<実施例4>
本発明の実施例4を図10、図11に示す。この実施例は、定着ローラ21、加圧ローラ22、加熱ローラ24、定着ベルト23、ヒータ25、クリーニングウエブ当接ローラ51、クリーニングウエブ54、圧縮バネ55、クリーニングウエブ巻取りローラ52、クリーニングウエブ供給ローラ53からなる定着装置と、定着装置の外部に設けられた駆動源71、駆動軸72、駆動伝達部73からなる駆動源において、駆動源は図示のように位置決めピン74を備え、また定着装置に備えられたクリーニングウエブユニットは部材81を備え、この部材81は、該部材81に固定の座標系xyzのxy平面においてクリーニングウエブ巻取りローラ52とクリーニングウエブ供給ローラ53の軸位置に対し固定されている。
さらに部材81は、図に示すように丸穴を有する断面形状部分81aを備え、位置決めピン74が断面形状部分81aの丸穴に挿入されることで座標系xyzにおいてx軸方向およびz軸方向に関して、クリーニングウエブユニットと駆動源の間で位置固定がなされる。また、駆動源は図示していない脱着手段により定着装置と結合された時、図10に示す定着装置上の回転中心軸26と同軸に関して軸固定されており、回転中心軸26に関しては回転自由である。すなわち図10は本実施例4におけるクリーニングウエブ54の駆動源の位置決め(加圧時)を示し、図11は位置決めしない減圧時を示している。
<実施例5>
本発明の実施例5を図12A、図12Bに示す。本実施例は、定着ローラ21、加圧ローラ22、加熱ローラ24、定着ベルト23、ヒータ25、クリーニングウエブ当接ローラ51、加圧機構55からなる定着装置において、図7に示す加圧時のクリーニングウエブ巻取りローラ52、クリーニングウエブ供給ローラ53および図8に示す減圧時のクリーニングウエブ巻取りローラ52、クリーニングウエブ供給ローラ53は、図7、図8に示すように、どのような加圧ローラ22の配置であっても加圧ローラ22に対し位置固定されており、追従して移動し加圧ローラ22に対する位置関係を一定に保つための、例えば前述の図2B〜図2Dに示したような機構と類似する機構を有する。
またクリーニングウエブ当接ローラ51の回転軸に対し、摩擦摺動部材33がベクトルI方向に対して垂直に押し付けられるように、摩擦摺動部材33を支持する支持部材32を図示のような配置で備えており、支持部材32は定着装置に対して固定面31において完全固定されている。摩擦摺動部材33の材質は、ステンレス材の板バネやシリコーンゴム製の摺動部材であってもよい。これにより、摺動部材33はクリーニングウエブ当接ローラ51の回転軸の回転時に摩擦摺動する際、その垂直抗力は、クリーニングウエブ当接ローラ51の加圧機構55が発揮するベクトルI方向と垂直な方向に作用する。なお、摩擦摺動部材33と支持部材32は、定着装置が定着ニップを形成し、記録媒体上の未定着トナーを定着させようとする時、すなわち加圧時においては、図12Aに示すように摩擦摺動部材33とクリーニングウエブ当接ローラ51の回転軸とが離間し、クリーニングウエブ当接ローラ51が回転しても摩擦摺動負荷が生じないよう配置する。
そのため本実施例では、摩擦摺動部材33がクリーニングウエブ当接ローラ51に対して定着装置が減圧時においてのみ摩擦摺動負荷を与えることができるので、記録媒体に未定着トナーを定着させる動作中において通常のクリーニングウエブ巻取り動作を行う場合、すなわち加圧時においては摩擦摺動負荷を与えることがなく、クリーニングウエブ巻取りに必要なトルクを低く抑えることが可能となり、駆動源のモータの省力化及び装置の小型化の実現に資するものとし得る。また加圧部材である加圧ローラ22およびクリーニグウエブ当接ローラ51を押圧する加圧機構55に対してクリーニングウエブ巻取りローラ51とクリーニングウエブ供給ローラ53は位置が固定されており、追従して移動するので、クリーニングウエブの当接部分、クリーニングウエブ巻取りローラ51とクリーニングウエブ供給ローラ53の位置関係を一定に保つことができ、加圧部材である加圧ローラ22の位置によらず安定してクリーニングウエブの回収、供給を行い得るようになる。
すなわち本実施例では、加圧ローラ22が記録媒体の通紙時と逆方向に駆動された場合であっても、摩擦摺動部材33がクリーニグウエブ当接ローラ51の回転軸に当接して摩擦負荷を付与することにより、クリーニグウエブ当接ローラ51の回転を停止させ、クリーニングウエブ供給ローラ53からクリーニングウエブが過剰に巻きだされることを抑制する。また、摩擦摺動部材33がクリーニグウエブ当接ローラ51の回転軸に当接する角度は、クリーニグウエブ当接ローラ51が加圧ローラ22に対して持つ当接力ベクトルに対して直角であるため、当接力ベクトルの方向、大小に影響を与えることがなく、安定したクリーニングニップを形成することができ、一定したクリーニングの機能を実現するものとなる。
<実施例6>
本発明の実施例5を図13A、図13Bに示す。本実施例は、実施例5と同様に、定着ローラ21、加圧ローラ22、加熱ローラ24、定着ベルト23、ヒータ25、クリーニングウエブ当接ローラ51、クリーニングウエブ54−1、加圧機構55からなる定着装置において、図13Aに示す加圧時のクリーニングウエブ巻取りローラ52−2、クリーニングウエブ供給ローラ53−2および図13Bに示す減圧時のクリーニングウエブ巻取りローラ52−1、クリーニングウエブ供給ローラ53−1は、図13A、図13Bに示すように、どのような加圧ローラ22の配置であっても加圧ローラ22に対し位置固定されており、追従して移動し加圧ローラ22に対する位置関係を一定に保つための、例えば前述の図2B〜図2Dに示したような機構と類似する機構を有する。
また実施例5と同様に、摩擦摺動部材33と、これを支持する支持部材32を図示のような配置で備えており、支持部材32は定着装置に対して固定面31において完全固定されている。摩擦摺動部材33の材質等については実施例5と、摩擦摺動部材33と支持部材32以外のクリーニングウエブ巻取りローラ52やクリーニングウエブ供給ローラ53については図2B〜図2Dに示した例と同様であるので重複する説明は省略するが、本実施例の定着装置においては、摩擦摺動部材33と支持部材32は、定着装置が定着ニップを形成し、記録媒体上の未定着トナーを定着させようとする時、すなわち加圧時においては、図13Aに示すように摩擦摺動部材33と供給ローラ53の回転軸とが離間し、供給ローラ53が回転しても摩擦摺動負荷が生じないよう配置してあり、減圧時においては、図13Bに示すように摩擦摺動部材33が供給ローラ53の回転軸に当接して摩擦摺動負荷が生じるように配置してある。
すなわち本実施例では、加圧部材を記録媒体の通紙時と逆方向に駆動した場合であっても、摩擦摺動部材33がクリーニングウエブ供給ローラ53−1の回転軸に当接し摩擦負荷を付与することにより、クリーニングウエブ供給ローラ53−1の回転を停止させ、クリーニングウエブ供給ローラ53−1からクリーニングウエブが過剰に巻きだされることを抑制し、安定したクリーニングニップを形成し、一定したクリーニングの機能を実現するものとなる。
なお、前記いずれの実施例においても、図示は省略するが、クリーニングウエブユニットは、装置稼動時に高温になり得る部分のうち交換作業時に交換作業者が接触する可能性がある部分または可能性が高い部分を、断熱性の高い樹脂材料等で作ったカバーで覆うことが好ましい。構造上、カバーで覆えない部分がある場合、高温になりうる部材自身に直接植毛加工を施すこと等により断熱性を高めてもよい。さらに、記録媒体である転写紙などの搬送方向において、上述した各実施例の定着装置よりも下流側に図示は省略するが、光沢付与用の装置、例えば第2の定着装置を有する構成とすることもできる。
100:画像形成装置
200:給紙部
221a〜221d:給紙カセット
300:画像形成部(プリンタエンジン)
400:読取り部(スキャナ)
401:コンタクトガラス
1Y〜1K:感光体
5:紙転写ユニット
6:手差しトレイ
7:定着装置
8:排紙トレイ
11:レジストローラ
12:搬送路
21:定着ローラ
21a:定着ローラ
22a、22b:加圧ローラ
22x:加圧ローラのジャーナル部
23:定着ベルト
23a:定着ベルト
24:加熱ローラ
25:ヒータ
26:回転軸
31:固定面
32:支持部材
33:摩擦摺動部材
41:分離ローラ
42:テンションローラ
51:クリーニングウエブ当接ローラ
52、52−1、52−2、53−2:クリーニングウエブ供給ローラ
53、53−1:クリーニングウエブ供給ローラ
54、54−1:クリーニングウエブ
55:圧縮バネ
56:角穴形状部
57:スベリ軸受け
62:ウォームギヤ
61:平歯歯車
63:回転軸
64:ピン
71:駆動源
72:駆動軸
73:駆動伝達部
73a:駆動伝達部の凸部
74:位置決めピン
81:部材
81a:部材の断面形状部分
82:位置決めピン(主基準ピン)
83:位置決めピン(従基準ピン)
91:部材
特許第4266027号公報 特開2009−037078号公報 特開2003−167465号公報 特開2000−321914号公報 特開2008−304714号公報

Claims (11)

  1. 定着部材を有し、該定着部材の表面に加圧部材が圧接し、前記定着部材と前記加圧部材の間のニップ部に記録媒体を通過させて熱と圧力を加え、該記録媒体上のトナーを該記録媒体に定着させる定着装置であって、
    前記加圧部材が前記定着部材に圧接する位置を変更する減圧機構を有し、
    該減圧機構により前記ニップ部の有無および幅を調整可能とした定着装置において、
    少なくとも前記加圧部材にウエブを介して当接する当接ローラと、新品のウエブを供給する供給ローラと、前記加圧ローラから付着物をふき取ったあとのウエブを巻き取り回収する巻取りローラとを有するクリーニングウエブユニットを備え、
    該クリーニングウエブユニットの前記当接ローラを、前記加圧部材の減圧機構の動きに追従させ、前記加圧部材に対する当接位置、当接方向、当接力を一定とし、
    前記定着部材が、無端状のベルトからなる定着ベルトであり、
    前記当接ローラの回転軸に対し、該当接ローラが前記加圧部材に当接する方向と垂直方向で垂直抗力を加える部材を備え、
    該垂直抗力を加える部材により前記当接ローラの回転を停止させ得るものであり、
    前記当接ローラの回転停止を前記垂直抗力を加える部材との摺接による摩擦摺動負荷で行い、
    前記加圧部材が前記定着ベルト表面に圧接している間には前記垂直抗力を加える部材による前記摩擦摺動負荷を低減させまたは完全には作用させないように、前記減圧機構により減圧し、
    前記垂直抗力を加える部材による前記摩擦摺動負荷を、前記ニップが前記記録媒体上の未定着トナーを定着する状態ではない場合にのみ掛ける、
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    記加圧部材と前記ウエブとの間の動摩擦力係数を、前記ウエブと前記当接ローラ当接面との間の静止摩擦力係数よりも小さくした
    ことを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2に記載の定着装置において、
    前記供給ローラ、前記巻取りローラ、前記当接ローラは前記減圧機構の動きに追従するように前記加圧部材を支持する部材と連動して動く部材に支持され、各ローラの軸線の位置関係を一定とする
    ことを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の定着装置において、
    前記巻取りローラを駆動する駆動源前記クリーニングウエブユニット外部に備え、かつ
    該クリーニングウエブユニットを単体で前記定着装置本体から取り外し可能とした
    ことを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の定着装置において、
    前記駆動源は前記クリーニングウエブユニットおよび前記加圧部材の位置に応じて位置変更する機構を有する
    ことを特徴とする定着装置。
  6. 定着部材を有し、該定着部材の表面に加圧部材が圧接し、前記定着部材と前記加圧部材の間のニップ部に記録媒体を通過させて熱と圧力を加え、該記録媒体上のトナーを該記録媒体に定着させる定着装置であって
    前記加圧部材が前記定着部材に圧接する位置を変更する減圧機構を有し
    該減圧機構により前記ニップ部の有無および幅を調整可能とした定着装置において、
    少なくとも前記加圧部材にウエブを介して当接する当接ローラ新品のウエブを供給する供給ローラと、前記加圧ローラから付着物をふき取ったあとのウエブを巻き取り回収する巻取りローラとを有するクリーニングウエブユニットを備え、
    クリーニングウエブユニットの前記当接ローラを、前記加圧部材の減圧機構の動きに追従させ、前記加圧部材に対する当接位置、当接方向、当接力を一定とし、
    前記定着部材が、無端状のベルトからなる定着ベルトであり、
    前記供給ローラの回転軸に対し、前記供給ローラが前記加圧部材に当接する方向と垂直方向で垂直抗力を加える部材を備え、
    該垂直抗力を加える部材により前記供給ローラの回転を停止させ得るものであり、
    前記供給ローラの回転停止を前記垂直抗力を加える部材との摺接による摩擦摺動負荷で行い、
    前記加圧部材が前記定着ベルト表面に圧接している間には前記垂直抗力を加える部材による前記摩擦摺動負荷を低減させまたは完全には作用させないように、前記減圧機構により減圧し、
    前記垂直抗力を加える部材による前記摩擦摺動負荷を、前記ニップが前記記録媒体上の未定着トナーを定着する状態ではない場合にのみ掛ける、
    ことを特徴とする定着装置。
  7. 請求項6に記載の定着装置において、
    前記巻取りローラも、前記供給ローラと前記当接ローラとともに前記加圧部材減圧機構の動きに追従し、
    前記加圧部材を支持する部材と連動して動く部材に支持させることにより、前記垂直抗力を加える方向を含む断面における各ローラ軸の位置関係を常に一定とす
    ことを特徴とする定着装置。
  8. 請求項6または7に記載の定着装置において、
    前記巻取りローラを駆動する駆動源を前記クリーニングウエブユニット外部に備えかつ
    該クリーニングウエブユニットを単体で前記定着装置本体から取り外し可能とした
    ことを特徴とする定着装置。
  9. 請求項6から8のいずれかに記載の定着装置において、
    前記駆動源は前記クリーニングウエブユニットおよび前記加圧部材の位置に応じて位置変更する機構を有する
    ことを特徴とする定着装置。
  10. 画像形成部と、請求項から9のいずれかに記載の定着装置を備え、前記画像形成部で形成したトナー像を記録媒体に転写して定着させることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項10に記載の画像形成装置において、
    前記記録媒体の搬送方向で前記定着装置より下流側に光沢付与装置を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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