JPH113009A - 画像除去促進液、および該画像除去促進液を用いる被記録材の再生方法と再生装置 - Google Patents

画像除去促進液、および該画像除去促進液を用いる被記録材の再生方法と再生装置

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JPH113009A
JPH113009A JP17093697A JP17093697A JPH113009A JP H113009 A JPH113009 A JP H113009A JP 17093697 A JP17093697 A JP 17093697A JP 17093697 A JP17093697 A JP 17093697A JP H113009 A JPH113009 A JP H113009A
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removal accelerating
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Kiyoshi Tanigawa
清 谷川
Tadashi Saito
忠司 斉藤
Masahiro Yanagisawa
匡浩 柳澤
Yumi Ichikawa
由美 市川
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複写や記録などの画像形成に再利用するのに
適した被記録材を再生するための画像除去促進液、該画
像除去促進液を用いた被記録材の再生方法および再生装
置の提供。 【解決手段】 互いに溶解し合わない少なくとも2種類
の液体の分散体からなることを特徴とする画像除去促進
液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可撓性あるいは
熱軟化性の画像形成物質により形成された疎水性画像を
有する被記録材から疎水性画像を剥離除去して被記録材
を再生する方法に用いる画像除去促進液、およびその画
像除去促進液を用いる被記録材の再生方法と再生装置に
関するものである。
【0002】
【従来技術】最近のOA化により、プリンター用紙や複
写用紙が大量に使用されるようになり、紙を大量に生産
するために森林の伐採によって地球規模での環境の悪化
が問題になってきている。また、オフィスからは大量の
廃棄用紙が生じるようになり、その多くが無駄に捨てら
れていた。この問題を解消し紙のリサイクルを図るため
に、例えば特開平7−13383号公報には、少なくと
も一部がセルロース繊維を主成分とした紙質層で構成さ
れ、かつ該紙質層に熱可撓性インキ(トナー)よりなる
疎水性画像が形成されている被記録材に水、あるいは界
面活性剤および/または水溶性ポリマーの水溶液などの
画像除去促進液を含浸させ、疎水性画像を画像剥離部材
に転写させることにより、紙質層から疎水性画像を除去
する被記録材の再生方法が開示されている。この再生方
法は被記録材を傷めることなく疎水性画像を除去するこ
とができるため、きわめて有効な被記録材の再生方法で
あるが、画像除去促進液を多く使用するため、再生され
た被記録材に伸び、シワ、波打ちあるいはカール等が発
生することがあった。
【0003】このような不具合を解消する方法として、
特開平7−281566号公報には、高濃度の界面活性
剤を含む水溶液からなる画像除去促進液を用い、画像が
形成されている被記録材に付与する画像除去促進液の量
を減らすことにより、再生された被記録材に伸び、シ
ワ、波打ちあるいはカール等を発生させることなく被記
録材から画像形成物質を剥離除去することが開示されて
いる。しかしながら、この高濃度の界面活性剤を含む水
溶液からなる画像除去促進液には水分が含有されている
ため、再生された被記録材に伸び、シワ、波打ちあるい
はカール等が発生することを十分に防止することができ
ず、再生された被記録材や複写や記録などの画像形成に
再利用した場合、複写装置や記録装置においてジャムな
どの発生することがあった。
【0004】さらに、高濃度の界面活性剤を含む水溶液
からなる画像除去促進液を用いる場合には、次のような
問題がある。すなわち、画像除去促進液の付与量を減少
しすぎると、被記録材から疎水性画像が剥離除去しなく
なる。また、逆に画像除去促進液の付与量を増加し剥離
除去できるようにしても、この疎水性画像が剥離除去さ
れた被記録材を再び複写・記録に利用するとき、前記画
像除去促進液の成分が再生被記録材の表面全体、特に疎
水性画像が存在していなかった部分に残留していること
により、画像形成物質の定着性が悪くなるという不具合
が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題は
このような問題点を解決し、熱可撓性あるいは熱軟化性
の画像形成物質により形成された疎水性画像を有する被
記録材から疎水性画像を十分に剥離除去することがで
き、再生された被記録材に伸び、シワ、波打ちあるいは
カール等を発生させることがなく、再生被記録材への疎
水性画像の定着性をよくする画像除去促進液を提供する
ことにある。また、本発明の課題は、前記画像除去促進
液を用いて、複写や記録などの画像形成に再利用するの
に適した被記録材を再生する被記録材の再生方法および
再生装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに溶解し
合わない少なくとも2種類の液体、例えば親水性溶液お
よび疎水性溶液の分散体からなる画像除去促進液を提供
し、この画像除去促進液を分散状態で、熱可撓性あるい
は熱軟化性の画像形成物質により形成された疎水性画像
を有する被記録材に付与し、疎水性画像と剥離部材とを
加熱・加圧下で接触させ、疎水性画像を剥離部材に転写
させることにより被記録材から剥離除去することによっ
て、疎水性画像が十分に剥離除去され、かつ伸び、シ
ワ、波打ち、カール等がない被記録材を再生することが
できる。そして、この再生された再生被記録材を複写や
記録などの画像形成に再利用した場合には、複写装置や
記録装置においてジャムなどを発生させることなく、定
着性の良好な疎水性画像を形成することができる。
【0007】本発明の画像除去促進液を使用することに
より、前記のような優れた特性を有する再生被記録材が
得られるのは、以下のような理由によると推測される。
すなわち、熱可撓性あるいは熱軟化性の画像形成物質に
より形成された疎水性画像は肉眼で見る限り連続体状態
であるが、顕微鏡レベルで見ると画像形成物質間のすき
まやクラックが多数分布していることがわかる。したが
って、熱可撓性あるいは熱軟化性の画像形成物質により
形成された疎水性画像を有する被記録材に画像除去促進
液を付与した場合、画像除去促進液は画像の存在しない
部分(地肌部)よりもむしろ疎水性画像のすきまを浸透
して被記録材と疎水性画像との接触界面に到達すること
が支配的である。ただ、前記すきまやクラックは微細な
ものであるため、通常の液体では浸透が困難であるが、
これらのすきまやクラックの表面張力を低下させると容
易に液体が浸透することになる。該表面張力を低下させ
るために界面活性剤類があり、この現象は高濃度の界面
活性剤を含む画像除去促進液において顕著である。
【0008】一方、疎水性画像は、被記録材、例えばセ
ルロース繊維からなる紙質であれば、複数本のからみ合
ったセルロース繊維上に付着している。したがって、疎
水性画像とセルロース繊維との接触面には多数の空間が
存在していることになる。この疎水性画像とセルロース
繊維との空間に前記画像除去促進液が疎水性画像のすき
まを浸透して毛細管効果で浸透することになる。その結
果、セルロース繊維の多数の空間は画像除去促進液で満
され、セルロース繊維のからみ合いは膨潤することにな
る。しかしながら、疎水性画像は疎水性樹脂が主成分で
あるため、画像除去促進液では膨潤しない。ここに、疎
水性画像と被記録材との界面に歪が生じて、疎水性画像
と被記録材との接着力が弱くなり、この状態で加熱・加
圧下で剥離部材と接触させることにより疎水性画像は被
記録材が剥離除去されることになる。
【0009】また、再生被記録材に再び複写・記録を行
ない疎水性画像を十分強く接着させるためには再生被記
録材の表面の残存画像除去促進液の量が少なければ少な
いほどよいことになる。言い換えると、疎水性画像の剥
離除去に必要な画像除去促進量だけが疎水性画像面のみ
に付与されればよいことになるが、均一溶液の画像除去
促進液では被記録材全面に付与されるため達成され難
い。これに対し、本発明の互いに溶解し合わない少なく
とも2種類の液体の分散体から構成されている画像除去
促進液は、疎水性画像の剥離除去に必要な画像除去促進
液量が主として疎水性画像面に付与することができる。
【0010】本発明における画像除去促進液は、前記の
ように互いに溶解し合わない液体の分散体であり、その
成分は親水性液体と疎水性液体とから構成されている。
一方、被記録材は、例えばセルロース繊維を主成分とす
る紙質層は一般に親水性であり、疎水性樹脂を主成分と
している画像形成物質は一般に疎水性である。本発明の
画像除去促進液と画像形成された被記録材とが接触する
と、例えば画像除去促進液の親水性溶液は被記録材の地
肌部(セルロース繊維部)の親水性部と親和性があり、
一方、画像除去促進液の疎水性溶液は疎水性画像と親和
性がある。その結果、画像除去促進液の親水性溶液は地
肌部に、疎水性溶液は疎水性画像部に支配的に付与され
る。更に、前記画像除去促進液の親水性溶液には低濃度
の界面活性剤類が含まれ、疎水性溶液には高濃度の界面
活性剤類が含まれているものが好ましい。このような画
像除去促進液を使用すると、該画像除去促進液の疎水性
画像面への浸透性は高濃度の界面活性が含まれているた
め高いものとなる。また、この疎水性画像が剥離除去さ
れるときに含浸した画像除去促進液も同時に剥離除去さ
れ、疎水性画像と被記録材との接触していた面の残存画
像除去促進液量は少量となる。一方、地肌部の親水性溶
液は低濃度の界面活性剤類を含有して構成されているた
め残存界面活性剤類の量は少量である。このような再生
被記録材の表面に再び複写・記録を行なっても疎水性画
像の再生被記録材への定着性は良好なものとなる。
【0011】本発明の画像除去促進液は、更に互いに溶
解し合わない液体の分散状態が安定で、かつ該分散状態
が微細であればあるほど被記録材に付与したとき、親水
性、疎水性の分配効率がよくなり、各液体は付与した時
点でそれぞれの親和性によって流動移動する。ただし、
本発明で言う「互いに溶解し合わない液体の分散体」と
は、該画像除去促進液を被記録材に付与する時点で分散
状態を形成し得るものであれば良い。
【0012】互いに溶解し合わない溶液の分散体を形成
するためには乳化剤の添加が有効である。乳化剤の代表
的例は以下に示すがこれらに限定されるものではない。
親水性の強い乳化剤としてはアルカリセッケン、有機ア
ミンセッケン、高級アルコールの硫酸エステル、トゥイ
ーン類の非イオン界面活性剤などを含む合成表面活性
剤、ゼラチン、アルブミン、カゼインなどのタンパク
質、アラビアゴム、トラガカントゴムなどの植物ゴム、
アルギン酸塩、カルボキシメチルセルロース、サポニン
などが挙げられる。
【0013】疎水性の強い乳化剤としては重金属セッケ
ン、ラノリン、ロジン、コレステリン、レシチン、非イ
オン界面活性剤の中の多価アルコールの脂肪酸エステル
などがある。また人体にあまり影響を与えない、食品衛
生法で認められている乳化剤としては脂肪酸モノグリセ
リド類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ショ糖の脂肪酸
エステル、レシチン、アラビアゴム、アルギン酸、卵
黄、ゼラチンなどがある。 これらの乳化剤の画像除去
促進液中の濃度としては0.01〜5重量%が好ましく
特に0.1〜2重量%が好ましい。0.01重量%以下
であると画像除去促進液の分散が十分行なわれない。ま
た5重量%以上であると再生被記録材の再複写・記録品
質に悪影響を与えることになる。
【0014】ただし、前記乳化剤の中には界面活性剤も
挙げられているが、画像除去促進液としては特に浸透性
のよい界面活性剤も必要であり、これら界面活性剤の代
表例を次に挙げるが、浸透性の良い界面活性剤はこれら
のものに限定されるものではない。またこれらの界面活
性剤が画像除去促進液に1〜60重量%を含むことが好
ましく、5〜50重量%を含むことが特に好ましい。1
重量%以下であれば分散体の各成分に分配された界面活
性剤濃度に大きな差が現われず親水性、疎水性の差異が
小さくなり、疎水性画像の剥離性が悪くなる。一方、6
0重量%以上になると親水性、疎水性の差異を保ちなが
ら分散体状態の形成が困難となり疎水性画像の剥離性が
悪くなると共に、再生被記録材への画像形成物質の定着
性が悪くなる。
【0015】本発明において用いる界面活性剤として
は、アニオン系、カチオン系、ノニオン系、両性型の界
面活性剤のいずれでもよく、その具体的な例としては、
例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシ
エチレンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンアル
キルソルビタンエステル類、ポリオキシエチレンアルキ
ルアミン類、グリセリン脂肪酸エステル類、デカグリセ
リン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル
類、ソルビタン脂肪酸エステル類、プロピレングリコー
ル脂肪酸エステル類、ポルエチレングリコール脂肪酸エ
ステル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンア
ルキルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンブロックポリマー類、パーフルオロアルキル燐酸
エステル類、ポリオキシエチレン変性ポリジメチルシロ
キサン類等のノニオン系界面活性剤、高級脂肪酸塩、N
−アシルアミノ酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエー
テルカルボン酸塩、アシル化ペプチド、アルキルスルホ
ン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフ
タレンスルホン酸塩、モノあるいはジアルキルスルホ琥
珀酸塩、
【0016】α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシル
スルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルア
リールエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、モノア
ルキル燐酸塩、ジアルキル燐酸塩、トリアルキル燐酸
塩、モノポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、
ビスポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、トリ
スポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオ
キシエチレンアルキルアリールエーテル燐酸塩、パーフ
ルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルス
ルホン酸塩、パーフルオロアルケニルアリールスルホン
酸塩、N−パーフルオロオクタンスルホニルグルタミン
酸塩、パーフルオロアルキル−N−エチルスルホニルグ
リシン塩、3−(ω−フルオロアルカノイル−N−エチ
ルアミノ)−1−プロパンスルホン酸塩、パーフルオロ
アルキルエチル燐酸エステル塩、カルボン酸変性ポリジ
メチルシロヘキサン、スルホン酸変性ポリジメチルシロ
キサン等のアニオン型界面活性剤、高級アルキルアミン
塩、高級アルキル第4級アンモニウム塩、アルキルベン
ゼンアミン塩、アルキルベンゼン第4級アンモニウム
塩、アルキル複素環第4級アンモニウム塩等のカチオン
型界面活性剤、ベタイン、アミノカルボン酸等の両性界
面活性剤などを挙げることができる。
【0017】これらのうち、スルホコハク酸アルキルエ
ステル構造を有する化合物は被記録材から疎水性画像を
剥離除去するのに特に優れており、好ましいものであ
る。このような化合物としては、例えばモノまたはジア
ルキルスルホコハク酸アルキルエステル塩構造を有する
界面活性剤、あるいはこれら界面活性剤のカウンターイ
オンの交換により酸として単離したスルホコハク酸アル
キルエステル構造を有する化合物などを挙げることがで
きる。その具体例としては、例えばスルホコハク酸ジト
リデシルエステルナトリウム塩および酸、スルホコハク
酸ジオクチルエステルナトリウム塩および酸、スルホコ
ハク酸ジヘキシルエステルナトリウム塩および酸、スル
ホコハク酸ジシクロヘキシルエステルナトリウム塩およ
び酸、スルホコハク酸ジアミルエステルナトリウム塩お
よび酸、スルホコハク酸ジブチルエステルナトリウム塩
および酸、スルホコハク酸イソデカノールエステルナト
リウム塩および酸、スルホコハク酸エトキシアルキルエ
ステルナトリウム塩および酸などが挙げられ、特にスル
ホコハク酸ジオクチルエステルナトリウム塩および酸、
スルホコハク酸ジヘキシルエステルナトリウム塩および
酸またはスルホコハク酸ジアミルエステルナトリウム塩
および酸が好ましい。
【0018】更に、本発明の画像除去促進液には、界面
活性剤をより高濃度で溶解させるために、非水溶媒に可
溶でかつ常温で固体の有機物質を含有させることができ
る。この有機物質は常温で非水溶媒に10重量%以上溶
解することが好ましい。非水溶媒に可溶でかつ常温で固
体の有機物質としては、融点が30℃乃至160℃の化
合物が好ましく、また再生された被記録材に有機物質が
残存した場合に、その有機物質を水や水溶液で溶解して
除去するために、有機物質は水溶性であることが好まし
い。非水溶媒に可溶でかつ常温で固体の有機物質の代表
例としては以下に示すものが挙げられる。なお、括弧内
は融点を示す。すなわち、カンホル酸(106〜107
℃)、9,10−ジヒドロキシステアリン酸(99〜1
00℃)β,β−ジメチルアクリル酸(69〜70
℃)、α,β−cis−ジメチルアクリル酸(45
℃)、α,β−trans−ジメチルアクリル酸(64
〜65℃)、ギ酸ナトリウム塩(124℃)、グリコー
ル酸(78〜81℃)、グリオキシル酸(98℃)、ロ
イシン酸(76〜82℃)、2−ヒドロキシ酪酸(41
℃)、3−ヒドロキシ酪酸(49℃)、α−ヒドロキシ
−iso−吉草酸(86℃)、モノメチルシュウ酸(3
7℃)、スルホ酢酸2水和物(84〜86℃)、2−ブ
チン酸(78℃)、ピバル酸(41℃)、メトキシ酢酸
(77℃)、アセト酢酸(37℃)、クロトン酸(7
1.5〜71.7℃)などのモノカルボン酸およびその
塩、ブチルマロン酸(101.5℃)、2,2−ジメチ
ルコハク酸(144℃)、α−エチルグルタル酸(6
0.5℃)、β−エチルグルタル酸(73℃)、エチル
マロン酸(115℃)、エチルコハク酸(98℃)、グ
ルタル酸(98〜99℃)、3−ヒドロキシグルタル酸
(95℃)、マロン酸(135℃)、クエン酸1水和物
(100〜132℃)、α−メチルアジピン酸(64
℃)、β−メチルアジピン酸(93〜94.5℃)、α
−メチルグルタル酸(78〜80℃)、β−メチルグル
タル酸(86〜87℃)、
【0019】n−プロピルマロン酸(96℃)、iso
−プロピルマロン酸(87℃)、n−プロピルコハク酸
(92〜93℃)、メチルコハク酸(111〜112
℃)、糖酸(サッカリック酸)(125〜126℃)、
メトキシコハク酸(88〜90℃)、1−リンゴ酸(1
00℃)、α−ケトグルタル酸.(115.5℃)、シ
トラコン酸(92.8〜93.8℃)、メソキサル酸
(119〜120℃)などのジカルボン酸またはトリカ
ルボン酸、トロピン(63℃)、1,10−デカンジオ
ール(72〜73℃)、2,3−ヘキサンジオール(6
0℃)、ピナコール(41〜43)、2,3−ブタンジ
オール(34.4℃)、2−ブチン−1,4−ジオール
(58℃)、1,6−ヘキサンジオール(42.8
℃)、1,8−オクタンジオール(59〜61℃)、α
−ソルビトール(110〜112℃)などのアルコー
ル、グリセロールジアセテート(40℃)、グリコリド
(86〜87℃)などのエステル、ジアセチルアセトン
(49℃)、ジヒドロキシアセトン(83℃)、N,
N′−ジメチルチオ尿素(56〜58℃)、N,N′−
ジメチル尿素(108℃)、N−エチルチオ尿素(11
4℃)、N−エチル尿素(92℃)、ヒドロキシイミノ
アセトン(69℃)、N−メチルチオ尿素(120.5
〜121℃)、N−メチル尿素(101〜102℃)、
N−n−プロピル尿素(107℃)、N,N,N′−ト
リメチル尿素(75.5℃)、trans−チオアセト
アルデヒド三量体(81℃)、cis−チオアセトアル
デヒド三量体(126℃)、ラクトアルデヒド三量体
(105℃)などのケトン、チオケトンまたはアルデヒ
ド、ホルミルヒドラジン(54℃)、グリセロールジア
ミン(42℃)、グリシンアミド(65〜67℃)、グ
リコールアミド(120℃)、ヘプタノイックアミド
(95〜96℃)、1,6−ヘキサンジアミン(45〜
46℃)、イミノ−ジアセト−ジニトリル(78℃)、
【0020】ラクトアミド(79℃)、メチル−iso
−プロピルケトンセミカルバゾン(110〜114
℃)、オキサミン酸エチル(114〜115℃)、プロ
ピオニックアルデヒドセミカルバゾン(88〜89
℃)、プロピオンアミド(79〜80℃)、n−プロピ
ルカルバメート(60〜61℃)、ピルボアミド(12
4〜125℃)、セミカルバジド(96℃)、チオアセ
トアミド(115〜116℃)、ウレタン(49〜50
℃)、アセトアミド(82℃)、3−アミノピリジン
(65℃)、2−アミノピリジン(58℃)、ジアセト
アミド(78〜79℃)、グアニジン(50℃)、カプ
ロンアミド(101.5℃)、カルバミン酸メチル(5
8〜56℃)、カプロラクタン(69.2℃)、エチル
アミン塩酸塩(107〜108℃)、ホルムアミドオキ
ジム(114℃)などのアミンまたはアミド、あるいは
グリコール酸無水物(128〜130℃)、メチルエチ
ルスルホン(36℃)、ピラジン(57℃)、ピラゾー
ル(70℃)、ピリジン塩酸塩(82℃)またはイミダ
ゾール(90℃)などが挙げられる。これらは、単独ま
たは数種類を混合して使用することができる。
【0021】また、本発明の画像除去促進液として、水
または水溶性の親水性溶液に有機溶剤を含有させること
ができる。これらの水または水溶液に含有させる有機溶
剤としては、例えば、ターベンチン、ジペンテン、ブチ
ルアセテート、4塩化炭素、セロソルブアセテート、キ
シレン、トルエン、エチルアセテート、ジアセトンアル
コール、メチルセロソルブアセテート、ベンゼン、メチ
ルエチケトン、メチルアセテート、メチレンクロリド、
エチレンジクロリド、シクロヘキサン、セロソルブ、ジ
オキサン、アセトン、メチルセロソルブ、シクロヘキサ
ノール、ブタノール等を挙げ得るが、これらに限定され
るものではない。
【0022】一方、単独で用い得る有機溶剤としては、
炭化水素系溶剤であるヘキサン、ヘプタン、オクタン、
ノナン、スピィリット、ナフサNo1〜6(シェル石油
社の商品名)、アイソパーE,L,K,V(エクソン社
の商品名)、アイピーソルベント(出光石油社の商品
名)、シェルーゾル70,71、ソルベッソ100,1
50(シェルオイル社の商品名)、アスコムOMS,4
60(スピリッツ社の商品名)、ベガゾール1030,
2130,3040(モービル石油社の商品名)等が挙
げられる。さらにフッ素系溶剤であるフロリナートFC
40,43,70,77(住友3M社の商品名)、アフ
ルードE10,16,18等や、シリコーン系溶剤であ
る信越シリコーンKF96(商品名)、東レシリコーン
SH200,344(商品名)、東芝シリコーンTSF
431(商品名)等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。また本発明における画像除去促進液に
はアミノ基を有する化合物を添加することができる。こ
れらのアミノ基を有する化合物として、メチルアミン、
エチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリ
メチルアミン、トリエチルアンおよびこれらの塩酸塩を
挙げることができるが、これらに限定されるものではな
い。
【0023】次に、上記本発明の画像除去促進液を用い
る被記録材の再生方法について説明する。本発明の被記
録材の再生方法は、熱可撓性あるいは熱軟化性の画像形
成物質により形成された疎水性画像を有する被記録材に
画像除去促進液を付与し、疎水性画像と剥離部材を加熱
・加圧下で接触させ、疎水性画像を剥離部材に転写させ
ることにより被記録材から剥離除去する被記録材の再生
方法において、画像除去促進液が互いに溶解し合わない
少なくとも2種類の分散体からなることを特徴とする被
記録材の再生方法である。
【0024】この被記録材の再生方法によって、被記録
材から疎水性画像を十分に剥離除去することができ、再
生された被記録材に伸び、シワ、波打ちあるいはカール
等を発生させることなく被記録材の再生を行なうことが
できる。更に、再生被記録材への再複写・記録において
も疎水性画像の再生被記録材への定着性は良好なものに
なる。
【0025】本発明の被記録材の再生方法における被記
録材としては、少なくとも疎水性画像形成面が画像除去
促進液により膨潤する層からなっている被記録材が好ま
しく、このような被記録材としては、少なくとも疎水性
画像形成面がセルロース繊維を主成分とする紙質層から
なる被記録材が挙げられる。さらに具体的には、セルロ
ース繊維を主成分とする一般の複写用紙や記録用紙など
の市販の紙、プラスチックフィルムの少なくとも疎水性
画像形成面にセルロース繊維を主成分とする紙質層を積
層したものなどを挙げることができる。
【0026】また、本発明の被記録材の再生方法により
剥離除去するのに適した疎水性画像としては、通常の電
子写真法、熱転写方法、ホットメルトインクを用いるイ
ンクジェット法または印刷法などのように熱可撓性ある
いは熱軟化性の画像形成物(静電潜像現像用乾式トナー
や湿式トナー、熱溶融性インクシート、ホットメルトイ
ンクなど)を用いて形成される疎水性画像が挙げられ
る。
【0027】上記のような疎水性画像を有する被記録材
に前記互いに溶解し合わない液体の分散体からなる画像
除去促進液を付与すると、親水性液体成分は地肌部に、
疎水性液体成分は疎水性画像部に主として付与されるこ
とになり、かつ疎水性液体成分は高濃度の界面活性剤を
含有しているためその高濃度の界面活性剤の作用によ
り、例えば、セルロース繊維を主成分とした紙質層であ
る被記録材と疎水性画像との界面に疎水性画像のすきま
を通して画像除去促進液の疎水性液体成分が速やかにか
つ十分に浸透する。その結果、画像除去促進液の付与量
が少なくても、セルロース繊維からなる被記録材が画像
除去促進液により速やかに膨潤して変形し、セルロース
繊維と疎水性画像との接触部位や接触面積が減少して疎
水性画像と被記録材との接着力が低下するため、疎水性
画像は被記録材から剥離除去されやすい状態となり、被
記録材に伸び、シワ、波打ち、カール等を発生させるこ
となく、被記録材から疎水性画像を十分に剥離除去する
ことができる。更に、少量の画像除去促進液を付与する
ため、再生被記録材表面には残存画像除去促進液が少な
く、再複写・記録を行なっても疎水性画像の定着性は良
好なものとなる。
【0028】本発明における画像除去促進液の被記録材
への付与量としては、0.05〜0.6g/A4(A4
版用紙に含まれている液の重量)が好ましく、特に、
0.1〜0.5g/A4が好ましい。画像除去促進液の
付与量が0.05g/A4よりも少ない場合には、疎水
性画像の剥離除去が不十分となり、また0.6g/A4
を越えるようになると画像除去促進液の成分が被記録材
の表面近傍に多量に蓄積残留するようになり、再生され
た被記録材を複写や記録による画像形成に再利用した場
合、疎水性画像の定着性に悪影響を及ぼすようになる。
【0029】画像除去促進液を被記録材に付与するに
は、例えば被記録材の疎水性画像形成面に画像除去促進
液を噴霧または塗布し、あるいは画像除去促進液中に疎
水性画像を有する非記録材を浸漬する、などの方法によ
り行なえばよい。画像除去促進液の分散状態が不安定で
ある場合は、撹拌子や超音波、付与ローラ空気のバブリ
ングなどの作動により、付与時点で分散状態にすればよ
い。
【0030】また、分散体の親水性液体(低濃度界面活
性剤溶液)、疎水性液体(高濃度界面活性剤溶液)成分
をそれぞれ分離して、まず界面活性剤が低濃度の親水性
液体成分を被記録材に付与した後、引き続いて界面活性
剤が高濃度の疎水性液体成分を付与し画像除去促進液を
複数回にわたって付与してもよい。画像除去促進液を複
数回にわたって付与する方法によると、画像除去促進液
の付与量をより少なくしても、被記録材から疎水性画像
を十分に剥離除去することができ、被記録材に伸び、シ
ワ、波打ち、カール等を発生させることなく、被記録材
の再生を行なうことができる。また再生被記録材への疎
水性画像の定着性を良好にできる。さらに、画像除去促
進液を複数回にわたって付与することにより、被記録材
の疎水性画像形成面に画像除去促進液を均一に付与する
ことができ、疎水性画像の被記録材からの剥離除去がよ
り容易になる利点がある。
【0031】なお、画像除去促進液の付与によって被記
録材の表面近傍に蓄積残留する画像除去促進液の成分に
より、再生された被記録材が導電性を帯び電子写真法に
よって被記録材に静電潜像を形成することが困難な場
合、再生された被記録材に画像を形成した際に画像の定
着性に悪影響を及ぼす場合などには、疎水性画像の剥離
除去された被記録材の後処理として、被記録材を水また
は水溶液などで処理することにより蓄積残留した画像除
去促進液の成分を除去することが望ましい。
【0032】前記水溶液としては、例えば、メチルアル
コール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等
のアルコール類、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール等のグリコール類などを20重量%以下含有する
水溶液を用いることができる。また、水または水溶液な
どには、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸およびその
塩、パラオキシ安息香酸エステル類、デヒドロ酢酸、プ
ロピオン酸、それらの塩類およびジフェニル、オルト−
フェニルフェノール、チアベンダゾール類、イマザリル
等の防腐剤を添加してもよい。この後処理における水ま
たは水溶液などの付与量としては、水分量が0.05〜
0.2g/A4となる量が好ましく、特に水分量が0.
08〜0.1g/A4となる量が好ましい。この範囲で
あれば、被記録材に伸び、シワ、波打ち、カール等を発
生させることなく、蓄積残留した画像除去促進液の成分
を除去することができる。
【0033】被記録材を水または水溶液などで処理する
には、例えば、水または水溶液などを含浸させたスポン
ジ、布、フェルトなどを被記録材における画像除去促進
液成分の残留している面に接触させて回転、移動させ、
水または水溶液等を被記録材に付与して残留成分を溶解
させると同時に残留成分を除去するようにすればよい。
また、ゴム、金属、プラスチックなどの塗布ローラーを
用いて水または水溶液などを被記録材に付与し、残留成
分を溶解させて除去するようにしてもよい。さらに、疎
水性画像の剥離除去された被記録材を加熱することによ
り被記録材表面の残留成分を溶融させ、残留成分を被記
録材の内部に浸透させることによって被記録材表面から
除去することができる。このようにすることにより、再
生された被記録材を複写や記録による画像形成に再利用
した場合に定着性の良好な疎水性画像を形成することが
できる。
【0034】次に、本発明の被記録材の再生方法に用い
られる剥離部材としては、疎水性画像とある程度以上の
接着性や耐熱性を示すものが好ましく、その材料として
は、例えばイソプレンゴム、ネオプレンゴム、クロロプ
レンゴム、シリコーンゴム、ブタジエンゴム、フッ素ゴ
ムなどの合成ゴム、天然のゴム、ビスフェノール・エピ
クロルヒドリン縮合物などのエポキシ樹脂、アルキド樹
脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、ブチル尿素ホルムアル
デヒド樹脂、ブチル化メラミンホルムアルデヒド樹脂、
ベンゾグアナミンホルムアルデヒド樹脂などのアミノ樹
脂、テルペンフェノール樹脂、フェノールエーテル樹
脂、フェノール樹脂などのフェノール系熱硬化樹脂、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン−
アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−テ
トラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン
等のビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニ
ルホルマール、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのビ
ニル系重合体、ポリブチルアクリレート、ポリメタクリ
ル酸、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル樹脂、
ポリイミド、6,6−ナイロン、6−ナイロンなどのポ
リアミド、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、
ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンナフタレート、芳香族ポリエステル
などのポリエステル、ポリフェニレンサルファイド、ポ
リパラバラン酸、ポリエーテルニトリル、アラミドなど
の熱可塑性あるいは熱硬化性の合成樹脂、ニッケル、ス
テンレススチール、アルミニウムなどの金属およびその
酸化物、セラミックス材料などが挙げられる。
【0035】これらの材料は単独でも用いられるが、積
層したり、アロイ化したり、グラスファイバー、ウイス
カー、カーボン、シリカ、酸化チタン等の他の添加物を
加えるなどにより複合して用いることもできる。剥離部
材は繰り返し使用することが再生コストを下げるなど種
々の点で有利であり、その場合には、比較的高い耐熱性
や表面の安定性が要求される。画像の除去特性および耐
久性から特に好ましい剥離部材の例としては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ
エーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリパラバラン酸、ポリエーテルニトリル、アラミ
ド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ステンレススチ
ール、ニッケル、アルマイト等が挙げられる。
【0036】上記のような本発明の被記録材の再製方法
により再生するのに特に適した疎水性画像を有する被記
録材は、電子写真法によりトナーを用いて形成された疎
水性画像を有する被記録材である。トナーは従来公知の
ように主として樹脂成分、着色剤、極性制御剤などから
構成されているものである。
【0037】樹脂成分は、例えば、スチレン系樹脂、ア
クリル系樹脂、メタクリル系樹脂、スチレン−アクリル
系共重合体樹脂、スチレン−ブチルアクリル系共重合体
樹脂、スチレン−メタクリル系共重合体樹脂、スチレン
−ブタジエン系共重合体樹脂、ポリエステル系樹脂、エ
ポキシ系樹脂の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂、あるいは
これらの樹脂の2種類以上の混合体から成っている。こ
れらの樹脂はガラス転移点が55〜70℃、軟化点が8
0〜140℃であり、一般に水に不溶性の疎水性を示す
ものである。
【0038】着色剤としては各種顔料や染料が使用さ
れ、例えば、黒色着色剤としてはカーボンブラック、酸
化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭、フ
ェライト、マグネタイト等が、黄色着色剤としてはカド
ミウムイエロー、黄鉛、亜鉛黄、ミネラルファストイエ
ロー、ネーブルイエロー、バンザーイエローG、バンザ
ーイエロー10G、キノリンイエローレーキー、黄色酸
化鉄、ニッケルチタンイエロー、ナフトールイエロー
S、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、
パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキー等
が、赤色着色剤としては赤色黄鉛、モリブデンオレン
ジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロオレンジ、
バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレン
ジRK、ベンジン、オレンジR、インダンスレンブリリ
アントオレンジGK、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛
丹、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾ
ロンレッド、ウオッチングレッド、レーキレッドC、レ
ーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレ
ーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリ
アントカーミン3B、バルカンファストオレンジGG、
パーマネントレッドF4RH、パーマネントカーミンF
B等が、また青色着色剤としては紺青、コバルトブル
ー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、
フタロシアニンブルー等が用いられる。
【0039】極性制御剤としては正荷電性制御剤および
負荷電性制御剤があり、正荷電性制御剤としてはニグロ
シンベースEX、第4級アンモニウム塩、ポリアミン化
合物、イミダゾール化合物が、また負荷電性制御剤とし
てはクロム錯塩型アゾ染料、銅フタロシアニン系染料、
クロム錯塩、亜鉛錯塩、アルミニウム錯塩、カリックス
アレン化合物等が知られている。
【0040】トナーにより形成された疎水性画像を本発
明における画像除去促進液を用いて被記録材から剥離除
去した場合、画像除去促進液を少量付与することによ
り、被記録材から疎水性画像を十分順に剥離除去するこ
とができ、かつ被記録材に伸び、シワ、波打ち、カール
等を発生させることがない。また再生された被記録材を
用いて再び複写や記録などによりトナー画像を形成した
場合には、トナー画像の定着性が良く、新しい未使用の
被記録材を用いた場合と同様な品質のトナー画像を得る
ことができる。
【0041】次に、本発明の被記録材の再生方法に用い
る装置の一例について、図面により説明する。図1は被
記録材の再生装置の一例を示す概略断面図である。図1
において、熱可撓性あるいは熱軟化性の画像形成物質に
より形成された疎水性画像を有する被記録材は、給紙ト
レー1−1から給紙ローラ1−2でガイド板1−3、塗
布ローラ1−8および搬送ローラ1−9に送られる。液
容器1−4内にある画像除去促進液1−5は汲み上げロ
ーラ1−6により汲み上げられ、塗布ローラ1−8によ
って被記録材の疎水性画像形成面に付与される。なお、
画像除去促進液の分離状態が不安定である場合は、液の
撹拌手段1−7で撹拌して、画像除去促進液を被記録材
に付与する時点で分散状態を保持することができる。画
像除去促進液が付与された被記録材は、密着化ローラ1
−10、連続接触させジグザグ状に配設した複数個の加
熱ローラ1−13〜1−17と回転体1−18〜1−2
1、および分離ローラ1−25に接して回動するベルト
状部材1−11と、密着化ローラ1−10、上記加熱ロ
ーラと回転体、および分離ローラ1−24に接して回動
するベルト状剥離部材1−12との間に挟持されて搬送
される。
【0042】疎水画像を有する被記録材は、ベルト状剥
離部材1−12とベルト状部材1−11との間に密着挟
持されて複数個の加熱ローラ1−13〜1−17および
回転体1−18〜1−21に巻き付けられながら搬送さ
れるため、ベルト状剥離部材の張力によって自然に加圧
され、また複数個の加熱ローラにより加熱され、それに
より疎水性画像が剥離部材に転写される。なお、加熱は
ヒータ1−22、1−23によって雰囲気加熱で行なう
こともできる。疎水性画像が剥離部材に転写されている
被記録材とベルト状剥離部材1−12とは分離ローラ1
−24、1−25で分離されると共に分離爪1−26、
1−27で完全に分離される。疎水性画像が転写により
付着しているベルト状剥離部材1−12はクリーニング
ブレード1−37でクリーニングされ、再び疎水性画像
の剥離に利用される。
【0043】クリーニングにより剥離部材から剥離され
た疎水性画像形成物質は容器1−38に蓄積される。一
方、分離ローラ1−24、1−25および分離爪1−2
6、1−27で分離された被記録材の表面にはもはや疎
水性画像はない状態となっている。このようにして再生
された被記録材は搬送ローラ1−28で後処理ユニット
に搬送され、後処理液容器1−29内の後処理液1−3
0が、汲み上げローラ1−31、塗布ローラ1−32に
よって、再生された被記録材に付与される。これにより
再生された被記録材表面に付着・残存している画像除去
促進液成分が被記録材表面から除去される。次いで被記
録材は搬送ローラ1−33によって、必要ならば乾燥ベ
ルト1−34で乾燥させ(通常は乾燥させる必要はな
い)、排紙ローラ1−35で排紙トレー1−36に排紙
される。このようにして、疎水性画像が十分に剥離除去
され、かつ伸び、シワ、波打ち、カール等がなく、再び
複写や記録などに用いた場合に定着性の良い画像を形成
することのできる被記録材が再生される。
【0044】図2は被記録材への画像除去促進液を付与
する手段の概略図である。図1において、熱可撓性ある
いは熱軟化性の画像形成物質により形成された疎水性画
像2−1を有する被記録材2−2は塗布ローラ2−3お
よび搬送ローラ2−4に送られる。液容器2−5内にあ
る画像除去促進液2−6は汲み上げローラ2−7および
撹拌子2−8の回動により互いに溶解し合わない溶液を
分散状態に保ち、汲み上げローラ2−7により汲み上げ
られ、塗布ローラ2−3によって被記録材の疎水性画像
形成面に付与される。この画像除去促進液の付与によ
り、前記画像除去促進液の親水性溶液成分は被記録材の
親水性部である地肌部に主として付与され、前記画像除
去促進液の疎水性溶液成分は被記録材の疎水性画像部に
主として付与される。
【0045】図3は被記録材への画像除去促進液を付与
する手段の他の概略図である。図3は、互いに溶解し合
わない溶液の分散体からなる画像除去促進液を被記録材
に付与する場合、常に分散状態を保った状態で付与する
手段の一例である。空気中の微粉塵を濾過するフィルタ
ー3−1を通して空気をポンプ3−2で画像除去促進液
3−3内部に導入し、ノズル3−4から前記促進液内に
バブリングすることにより前記促進液を分散状態に保つ
ことができる。
【0046】図4は被記録材への画像除去促進液を付与
する手段の他の概略図である。図4は、互いに溶解し合
わない溶液の分散体からなる画像除去促進液を被記録材
に付与する場合、常に分散状態を保った状態で付与する
手段の一例である。超音波発生器4−1で互いに溶解し
合わない溶液の分散体からなる画像除去促進液4−2を
常時分散状態に保っておくことができる。
【0047】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれにより限定されるものではない。
【0048】実施例1 ジアルキルスルホコハク酸エステル塩界面活性剤(商品
名エアロゾルOT−100、三井サイテック社製)26
重量%、2−メチル−2,4−ペンタンジオール6.3
重量%、1,8−オクタンジオール6.3重量%、グリ
シン・塩酸塩4重量%、トリエチルアミン塩酸塩3.5
重量%、パーフルオロオクタノイック酸2.5重量%、
グリシン0.6重量%を含有する互いに溶解し合わない
溶液の分散体からなる画像除去促進液(この液をA液と
呼ぶ)を調製した。ついで、電子写真複写機(RICO
PY FT−2200 リコー社製)により形成された
トナー画像を有するPPC複写用紙のトナー画像形成面
に上記画像除去促進液を十分に分散させて、図1に示す
再生装置を用いて0.25g(A4面当り)付与した。
【0049】図1に示した再生装置において、ベルト状
剥離部材1−11、1−12にポリエーテルエーテルケ
トンからなるベルトを用い、加熱ローラ1−13の温度
を95℃、加熱ローラ1−14〜1−17の温度を90
℃に設定し、画像除去促進液が付与された上記PPC複
写用紙をベルト状部材1−11とベルト状剥離部材1−
12との間に挟持させて35mm/secの速度で搬送
させ、分離ローラ1−24、1−25および分離爪1−
26、1−27によりPPC複写用紙をベルト状剥離部
材1−11、1−12から分離し、塗布ローラ1−32
によって、水を用いた後処理液を0.1g(A4面当
り)付与して後処理を行なったところ、トナー画像が剥
離部材に転写されてPPC複写用紙から剥離除去され、
紙伸び、シワ、波打ち、カール等の発生がない無地のP
PC複写用紙が得られた。再生されたPPC複写用紙を
用いて電子写真複写機(RICOPY FT−2200
リコー社製)により再びトナー画像を形成したとこ
ろ、新しい未使用のPPC複写用紙を用いた場合と同様
に定着性の良好なトナー画像が得られた。また、再生さ
れたPPC複写用紙を用いて、上記電子写真複写機でト
ナー画像を形成した後、上記画像除去促進液を付与し、
再びトナー画像の剥離除去を行なう操作を5回繰り返し
行なったところ、常にトナー画像が十分に除去され、紙
伸び、シワ、波打ち、カール等の発生がない無地のPP
C複写用紙が再生され、また新しい未使用の複写用紙を
用いた場合と同様な品質のトナー画像が得られた。
【0050】比較例1 実施例1における画像除去促進液を分液ロートに入れて
静置したのち、エアロゾルOT−100含有量の多いB
液(疎水性溶液)とエアロゾルOT−100含有量の少
ないC液(親水性溶液)との2液層に分離・分別した。
実施例1における画像除去促進液(A液)の代わりにB
液を用いた以外は実施例1と全く同じに行なったとこ
ろ、実施例1の結果よりもやや劣った再生品質が得られ
た。
【0051】比較例2 実施例1における画像除去促進液(A液)の代わりにC
液を用いた以外は実施例1と全く同じに行なったとこ
ろ、実施例1の結果に比較して再生品質は全く劣ってい
た。
【0052】以上の実施例と比較例との結果を以下に示
す。
【表1】 ◎:優れている、○:やや優れている、×:劣っている
【0053】実施例2 実施例1における画像除去促進液(A液)の代わりに2
6重量%エアロゾルOT−100、5重量%2−メチル
−2,4−ペンタンジオール、5重量%1,8−オクタ
ンジオール、7重量%トリエチルアミン塩酸塩からなる
互いに溶解し合わない溶液の分散体からなる画像除去促
進液を用いた以外は実施例1と全く同様に行なったとこ
ろ、トナー画像が剥離部材に転写されてPPC複写用紙
から剥離除去され、紙伸び、シワ、波打ち、カール等の
発生がない無地のPPC複写用紙が得られた。再生され
たPPC複写用紙を用いて電子写真複写機(RICOP
Y FT−2200 リコー社製)により再びトナー画
像を形成したところ、新しい未使用のPPC複写用紙を
用いた場合と同様に定着性の良好なトナー画像が得られ
た。また、再生されたPPC複写用紙を用いて、上記電
子写真複写機でトナー画像を形成した後、上記画像除去
促進液を付与し、再びトナー画像の剥離除去を行なう操
作を5回繰り返し行なったところ、常にトナー画像が十
分に除去され、紙伸び、シワ、波打ち、カール等の発生
がない無地のPPC複写用紙が再生され、また新しい未
使用の複写用紙を用いた場合と同様な品質のトナー画像
が得られた。
【0054】実施例3 実施例2における画像除去促進液を分液ロートで、エア
ロゾルOT−100含有量の多い疎水性溶液とエアロゾ
ルOT−100含有量の少ない親水性溶液とに分離し
た。次いで、電子写真複写機(RICOPY FT−2
200 リコー社製)により形成されたトナー画像を有
するPPC複写用紙のトナー画像形成面に上記画像除去
促進液の親水性溶液を、図2に示す塗布・付与手段を用
いて0.12g(A4面当り)付与した。次いで、直ち
に、該親水性溶液が付与された画像面に図2に示す塗布
・付与手段を用いて疎水性溶液を0.1g(A4面当
り)付与した。前記親水性溶液および疎水性溶液を付与
した被記録材を図1に示した装置を用いて剥離再生した
ところ、実施例2における画像除去促進液量よりも少な
いにもかかわらずトナー画像が剥離部材に転写されてP
PC複写用紙から剥離除去され、紙伸び、シワ、波打
ち、カール等の発生がない無地のPPC複写用紙が得ら
れた。 再生されたPPC複写用紙を用いて電子写真複
写機(RICOPY FT−2200 リコー社製)に
より再びトナー画像を形成したところ、新しい未使用の
PPC複写用紙を用いた場合と同様に定着性の良好なト
ナー画像が得られた。また、再生されたPPC複写用紙
を用いて、上記電子写真複写機でトナー画像を形成した
後、上記画像除去促進液の親水性溶液および疎水性溶液
を付与し、再びトナー画像の剥離除去を行なう操作を5
回繰り返し行なったところ、常にトナー画像が十分に除
去され、紙伸び、シワ、波打ち、カール等の発生がない
無地のPPC複写用紙が再生され、また新しい未使用の
複写用紙を用いた場合と同様な品質のトナー画像が得ら
れた。
【0055】実施例4 実施例1における画像除去促進液(A液)の代わりに、
15重量%エアロゾルOT−100、15重量%ターシ
ャルブチールアルコール、2.5重量%ジエチルアミン
塩酸塩からなる互いに溶解し合わない溶液の分散体から
なる画像除去促進液を用いた以外は実施例1と全く同様
に行なったところ、トナー画像が剥離部材に転写されて
PPC複写用紙から剥離除去され、紙伸び、シワ、波打
ち、カール等の発生がない無地のPPC複写用紙が得ら
れた。再生されたPPC複写用紙を用いて電子写真複写
機(RICOPY FT−2200 リコー社製)によ
り再びトナー画像を形成したところ、新しい未使用のP
PC複写用紙を用いた場合と同様に定着性の良好なトナ
ー画像が得られた。また、再生されたPPC複写用紙を
用いて、上記電子写真複写機でトナー画像を形成した
後、上記画像除去促進液を付与し、再びトナー画像の剥
離除去を行なう操作を5回繰り返し行なったところ、常
にトナー画像が十分に除去され、紙伸び、シワ、波打
ち、カール等の発生がない無地のPPC複写用紙が再生
され、また新しい未使用の複写用紙を用いた場合と同様
な品質のトナー画像が得られた。
【0056】
【効果】熱可撓性あるいは熱軟化性の画像形成物質によ
り形成された疎水性画像を有する被記録材から疎水性画
像を十分に剥離除去することができ、再生された被記録
材に伸び、シワ、波打ち、あるいはカール等を発生させ
ることがなく、再生被記録材への疎水性画像の定着性を
よくする画像除去促進液、および該画像除去促進液を用
いて、複写や記録などの画像形成に再利用するのに適し
た被記録材を再生する被記録材の再生方法および再生装
置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の再生装置の一例を示す概略断面図であ
る。
【図2】本発明の被記録材への画像除去促進液を付与す
る手段の概略図である。
【図3】本発明の被記録材への画像除去促進液を付与す
る手段の他の概略図である。
【図4】本発明の被記録材への画像除去促進液を付与す
る手段の他の概略図である。
【符号の説明】
1−1 給紙トレー 1−2 給紙ローラ 1−3 ガイド板 1−4 液容器 1−5 画像除去促進液 1−6 汲み上げローラ 1−7 撹拌子 1−8 塗布ローラ 1−9 搬送ローラ 1−10 密着化ローラ 1−11、1−12 ベルト状剥離部材 1−13 加熱ローラ 1−14 加熱ローラ 1−15 加熱ローラ 1−16 加熱ローラ 1−17 加熱ローラ 1−18 回転体 1−19 回転体 1−20 回転体 1−21 回転体 1−22 加熱ヒータ 1−23 加熱ヒータ 1−24 分離ローラ 1−25 分離ローラ 1−26 分離爪 1−27 分離爪 1−28 搬送ローラ 1−29 後処理液容器 1−30 後処理液 1−31 汲み上げローラ 1−32 塗布ローラ 1−33 搬送ローラ 1−34 乾燥 1−35 拝紙ローラ 1−36 拝紙トレー 2−1 疎水性画像 2−2 被記録材 2−3 塗布ローラ 2−4 搬送ローラ 2−5 液容器 2−6 画像除去促進液 2−7 汲み上げローラ 2−8 撹拌子 3−1 フィルター 3−2 ポンプ 3−3 画像除去促進液 3−4 ノズル 4−1 超音波発生器 4−2 画像除去促進液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 由美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに溶解し合わない少なくとも2種類
    の液体の分散体からなることを特徴とする画像除去促進
    液。
  2. 【請求項2】 互いに溶解し合わない液体が、親水性溶
    液および疎水性溶液である請求項1記載の画像除去促進
    液。
  3. 【請求項3】 溶液が、それぞれに界面活性剤および/
    または乳化剤を含むものである請求項2記載の画像除去
    促進液。
  4. 【請求項4】 界面活性剤および/または乳化剤の含有
    量が、親水性溶液の方が疎水性溶液に比較して少ないも
    のである請求項3記載の画像除去促進液。
  5. 【請求項5】 界面活性剤がスルホコハク酸アルキルエ
    ステル構造を有する化合物である請求項1、2、3また
    は4記載の画像除去促進液。
  6. 【請求項6】 水溶性、かつ非水溶媒に可溶の常温で固
    体の有機物質を含有させた請求項1、2、3、4または
    5記載の画像除去促進液。
  7. 【請求項7】 熱可撓性あるいは熱軟化性の画像形成物
    質により形成さた疎水性画像を有する被記録材に画像除
    去促進液を付与し、疎水性画像と剥離部材とを加熱・加
    圧下で接触させ、疎水性画像を剥離部材に転写させるこ
    とにより被記録材から剥離除去する被記録材の再生方法
    において、画像除去促進液が請求項1、2、3、4、5
    または6記載の画像除去促進液であって、かつ被記録材
    に付与する時点で分散状態にあることを特徴とする被記
    録材の再生方法。
  8. 【請求項8】 熱可撓性あるいは熱軟化性の画像形成物
    質により形成さた疎水性画像を有する被記録材に画像除
    去促進液を付与し、疎水性画像と剥離部材とを加熱・加
    圧下で接触させ、疎水性画像を剥離部材に転写させるこ
    とにより被記録材から剥離除去する被記録材の再生方法
    において、画像除去促進液として、互いに溶解し合わな
    い親水性溶液(低濃度界面活性剤溶液)および疎水性溶
    液(高濃度界面活性剤溶液)を、まず前記親水性溶液を
    付与した後、引き続いて前記疎水性溶液を付与すること
    を特徴とする被記録材の再生方法。
  9. 【請求項9】 被記録材の少なくとも表面部が親水性層
    である請求項7または8記載の被記録材の再生方法。
  10. 【請求項10】 熱可撓性あるいは熱軟化性の画像形成
    物質により形成さた疎水性画像を有する被記録材に画像
    除去促進液を付与し、疎水性画像と剥離部材とを加熱・
    加圧下で接触させ、疎水性画像を剥離部材に転写させる
    ことにより被記録材から剥離除去する被記録材の再生装
    置において、画像除去促進液が請求項1、2、3、4、
    5または6記載の画像除去促進液を被記録材の疎水性画
    像面に分散状態で付与する手段、被記録材の疎水性画像
    面に剥離部材を密着させる手段、剥離部材に密着した被
    記録材を加熱する手段、密着した被記録材と剥離部材と
    を加圧する手段、および被記録材を剥離部材から分離す
    る手段を有することを特徴とする被記録材の再生装置。
JP17093697A 1997-06-12 1997-06-12 画像除去促進液、および該画像除去促進液を用いる被記録材の再生方法と再生装置 Pending JPH113009A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020198431A (ja) * 2019-05-31 2020-12-10 株式会社ディスコ ワークを処理する方法およびワークを処理するシステム

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