JP3539825B2 - 自動車用空調装置のエアミックス制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、同種の複数のアクチュエータを用いた自動車用空調装置に好適なエアミックス制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用空調装置に用いられるアクチュエータ制御システムとして、ハーネス本数の削減とシステムコストの低減などを図るため、ドアを駆動するアクチュエータをすべてIC内蔵としたPBR方式のアクチュエータに統一し、これらをオートアンプによって1本の通信線を介してシリアル通信を使って総合的に制御するようにしたもの(以下「エアコンLANシステム」と称する)が現在開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなエアコンLANシステム以外の一般的な自動車用空調装置における従来のエアミックス制御方法として、図3のフローチャートに示すようなものがある。ここでは、後で一部詳述するため、簡単に説明するにとどめる。なお、自動車用空調装置の本体は、一般に、車の内外気を選択導入するインテークユニットと、クーラサイクルを構成するエバポレータを内蔵するクーリングユニットと、エンジン冷却水の循環するヒータコアを内蔵しエアミックスドアで加熱空気量を制御して温度調整を行うヒータユニットとから構成されている。
【0004】
オートアンプは、エアミックスドアを駆動するアクチュエータ(エアミックスドアアクチュエータ)を制御するため、まず、各種のデータ値(たとえば、設定温度、車室内温度、外気温度、日射量、吸込温度(クーリングユニット出口の空気温度つまり温度調整をするヒータユニットに吸い込まれる空気温度)など)を入力し(ステップS21)、所定の演算式により、車室内の目標温度(目標室温)を算出した後(ステップS22)、PBRによって検出されたドア開度の値(PBR値)を入力し(ステップS23)、リンクなどを考慮したPBR特性により、所定の演算式を用いて、エアミックスドアの現在開度Xを算出する(ステップS24)。それから、ステップS22で求めた目標室温とステップS24で求めたドア開度Xから、所定の演算式により、制御偏差S値を算出する(ステップS25)。
【0005】
S値が求まると、S値を±2℃と比較する(ステップS26)。この比較により、S値が−2℃未満のときは、アクチュエータをクール側へ駆動し(ステップS27)、S値が−2℃以上2℃以下のときは、アクチュエータをホールドし(ステップS28)、S値が2℃よりも大きいときは、アクチュエータをホット側へ駆動する(ステップS29)。これらステップS26〜ステップS29の処理が終了するとリターンし、ステップS21以下の一連の処理を所定の短い制御周期で繰り返し実行する。
【0006】
ところが、このようなエアミックス制御方法は、エアコンLANシステムには適用できない。なぜなら、エアコンLANシステムにあっては、オートアンプは単に各アクチュエータへ制御データ(目標位置)を送信するだけであり、各種ドアの具体的な位置決めは各アクチュエータが前記目標位置データにより現在位置を監視しながら自分で行うようになっているため、検出されるPBR値はエアミックスドアアクチュエータの内部で処理され、オートアンプにはフィードバックされないからである。
【0007】
したがって、エアコンLANシステムを構築する際にはそのためのエアミックス制御方法(制御プログラム)を新たに考案する必要があるが、このとき、上記した従来の制御プログラム(図3参照)をベースにして最小限の変更で済むようであれば、従来の手法(制御方式)を踏襲することによって、開発工数が削減され、また制御プログラムの信頼性も維持されうるので、きわめて望ましいことは明らかである。
【0008】
本発明は、エアコンLANシステムのエアミックス制御における上記課題に着目してなされたものであり、エアコンLANシステムに好適で、かつ、従来のエアミックス制御方式を踏襲し制御プログラムの変更が最小限で済む自動車用空調装置のエアミックス制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、吹出風温度を調節するためのエアミックスドアと、当該エアミックスドアを駆動するアクチュエータと、各種入力信号を演算処理して得られる所定の制御パラメタにより前記アクチュエータを制御する制御手段とから成り、前記エアミックスドアを常に最適な開度に設定するようにした自動車用空調装置のエアミックス制御装置において、前記アクチュエータは、前記エアミックスドアを駆動するモータと、前記エアミックスドアの現在位置を電圧として出力する位置検出手段と、前記制御パラメタとして与えられる目標位置の値と前記位置検出手段の出力とにより前記モータの回転方向を制御する制御回路とから成り、前記制御手段は、各種入力信号を演算処理して得られる車室内の目標温度と、内蔵メモリに記憶されている目標位置データとから、所定の中間制御パラメタを算出し、得られた中間制御パラメタの値により逐次目標位置データを補正し、補正された目標位置データを前記メモリに記憶更新するとともに前記アクチュエータへ双方向シリアル通信によって送信することを特徴とする。
【0010】
この発明にあっては、制御手段は、各種入力信号を演算処理して得られる車室内の目標温度と、内蔵メモリに記憶されている目標位置データとから、所定の中間制御パラメタを算出し、得られた中間制御パラメタの値により逐次目標位置データを補正し、補正された目標位置データを制御パラメタとして前記メモリに記憶更新するとともに前記アクチュエータ(エアミックスドアアクチュエータ)へ双方向シリアル通信によって送信する。エアミックスドアアクチュエータは、補正後の目標位置データを受信すると、制御回路で、受信した目標位置データと位置検出手段の出力(エアミックスドアの現在位置)とにより、モータの回転方向(正転、逆転、または停止)を決定し、得られた結果に従って実際にモータを制御する。このとき、中間制御パラメタを従来のエアミックス制御方式における制御パラメタと同じもの(たとえば、制御偏差S値)にすれば、従来と同じ手法で中間制御パラメタを算出することができ、プログラムの変更が最小限で済むことになる。また、アクチュエータへの指令値(目標位置)は、結局、その従来の制御パラメタに基づいて算出される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の自動車用空調装置のエアミックス制御装置の一実施形態を示す概略構成図である。
同図において、自動車用空調装置本体を構成するヒータユニット1には温水(たとえば、エンジン冷却水)を利用して空気を加熱するヒータコア2が内設されており、このヒータコア2の上流側には吹出風温度を調節するためのエアミックスドア3が回動自在に取り付けられている。エアミックスドア3によって、ヒータコア2を通過する空気とそれを迂回する空気との割合が調節される。つまり、ヒータコア2の上流に設けられた図示しないエバポレータで冷却された冷風がヒータコア2を通過して加熱され温風となる量とヒータコア2を迂回するエバポレータ通過後の冷風の量との割合が調節される。こうしてエアミックスドア3の開度によって決定される冷風と温風の混合割合によって、車室内に吹き出される空気の温度(吹出風温度)が決定される。エアミックスドア3は図中のA位置(フルクール位置)とB位置(フルホット位置)を限界位置としてそれらの間を自由に回動する。エアミックスドア3がA位置(フルクール位置)にあるとき、その開度は0%であり、エバポレータ通過後の冷風はすべてヒータコア2を迂回して直接車室内に吹き出され、最大冷房が発揮される。また、エアミックスドア3がB位置(フルホット位置)にあるとき、その開度は100%であり、エバポレータ通過後の冷風はすべてヒータコア2を通過して加熱され温風として車室内に吹き出され、最大暖房が発揮される。
【0012】
エアミックスドア3はエアミックスドアアクチュエータ4aによって図示しないリンクを介して開閉駆動される。なお、図示しないインテークドアおよびモードドア(デフドア、ベントドア、フットドアなど)もまたそれぞれリンク(図示せず)を介してインテークドアアクチュエータ4bおよびモードドアアクチュエータ4cによって開閉駆動される。
【0013】
ここでは、自動車用空調装置は前述したエアコンLANシステムで構成されている。
すなわち、各アクチュエータ4a〜4cはすべて同じ1種類のアクチュエータから成っている。このタイプのアクチュエータ4は、ドアを駆動するモータ5とドアの現在位置を電圧として検出するPBR(ポテンショ・バランス・レジスタ)6を内蔵したいわゆるPBR方式のモータアクチュエータであり、本システムに専用のIC(カスタムIC)7を内蔵している。位置検出手段はPBR6で構成され、制御回路はカスタムIC7で構成されている。PBR6は可変抵抗であり、アクチュエータ4のシャフトと連動して移動しドア位置(開度)に対応するモータ回転位置を電圧値に変換して出力するものである。モータ5とPBR6はそれぞれカスタムIC7に接続されている。カスタムIC7は、マイコンを内蔵しており、後述するオートアンプと通信し、与えられた目標位置データとPBR6の出力とに基づいてモータ5の回転方向、つまり正転させるか、逆転させるか、または停止させるかを決定し、この決定に従ってモータ5を正転、逆転、または停止させる機能を有している。すなわち、カスタムIC7は、外部と通信する機能、モータ5の制御信号を生成する機能、モータ5の駆動信号を出力する機能を備えている。このカスタムIC7によってアクチュエータ4は自分自身でモータ5の停止制御(位置決め制御)を行うことができる。なお、カスタムIC7は、たとえば、アクチュエータ4内に設けられた図示しない回路基板上に装填されている。
【0014】
各アクチュエータ4a〜4cはマイコンを内蔵したオートアンプ8によって総合的に制御される。制御手段はオートアンプ8で構成されている。もちろんオートアンプ8は内蔵メモリ9を備えている。オートアンプ8と各アクチュエータ4a〜4cとは1本の電源線10と1本の通信線11とで接続されている。より詳細には、オートアンプ8にはアクチュエータ用に1本の電源線10と1本の通信線11とが接続されており、それぞれが途中で分岐して各アクチュエータ4a〜4cに接続されている。また、各アクチュエータ4には1本のアース線12がそれぞれ設けられている。したがって、各アクチュエータ4a〜4cはそれぞれ1本の電源線10と1本の通信線11と1本のアース線12を持つことになり、オートアンプ8と各アクチュエータ4a〜4cの間のハーネスの数は合計で9本となり、従来の一般的なシステムと比べて大幅に削減されている。
【0015】
ここでは、オートアンプ8と各アクチュエータ4a〜4cの間でやり取りされる通信信号は1本の通信線11のみで伝送され(1線式)、双方向の通信が行われるようになっている。通信信号は1本の通信線11を使って送受信するため、本システムでは情報を直列伝送するシリアル通信を用いている。すなわち、本システムでは、オートアンプ8は各アクチュエータ4a〜4cをシリアル通信を使って制御するように構成されている。
【0016】
オートアンプ8と各アクチュエータ4a〜4cの間で送受信される通信信号(シリアル信号)は、所定の形式で構成されている。たとえば、通信線11上を送受信される通信信号(シリアル信号)は、オートアンプ8から各アクチュエータ4a〜4cへの情報として、アクチュエータの識別情報(アドレス)(ADR)、モータの作動・停止信号(ENA)、目標位置信号(DATA)、およびエラー検知情報(PRTY)、また、各アクチュエータ4a〜4cからオートアンプ8への情報として、目標位置到達情報(POS)から成っている。ここで、ADR(アドレス)は、送信対象とするアクチュエータのアドレスを表わす信号である。つまり、本システムでは、オートアンプ8からすべてのアクチュエータ4a〜4cに共通の信号が同時に送信されるため、どのアクチュエータに向けた通信信号であるかをこのADRの信号によって表わしている。また、DATA(データ)は、各アクチュエータ4a〜4cに対応した制御データ、つまりオートアンプ8の演算結果としてのドア目標停止位置を表わす信号である。エアミックス制御の場合、オートアンプ8からエアミックスドアアクチュエータ4aに向けて、制御パラメタとしてエアミックスドア3の目標位置(開度)の指令値が送信される。
【0017】
オートアンプ8にはスイッチ類やディスプレイを備えた操作/表示部13が接続されている。操作/表示部13にはディスプレイ14のほか、スイッチ類15として、たとえば、コンプレッサ(図示せず)をオンしてエアコンを作動させるためのエアコンスイッチ15a、車室内の温度を調節するための温度調節スイッチ15bなどが設けられている。オートアンプ8と操作/表示部13は、たとえば、一体化されて1台のコントローラを構成している。コントローラには図示しないバッテリが接続されている。各アクチュエータ4a〜4cへの電力供給は、このバッテリからオートアンプ8と電源線10を介して行われる。また、オートアンプ8には、たとえば、車室内空気の温度(室温)を検出する内気センサ16、外気温度を検出する外気センサ17、日射量を検出する日射センサ18、エバポレータ通過後の空気温度を検出する吸込温度センサ19などが接続されている。オートアンプ8は、これら各センサや各スイッチなどの信号を入力し、これらを演算処理して、各アクチュエータ4a〜4cを作動させるための情報(ドア目標停止位置など)を1本の通信線11を介して送信する。各アクチュエータ4a〜4cは、オートアンプ8から送信されてきたデータ(目標位置)により、ドアの現在位置を電圧で示すPBR6の出力を監視しながらモータ5を駆動し、ドアを回動させて目標停止位置に近づける。
【0018】
このようなエアコンLANシステムにおけるエアミックス制御にあっては、前述したように、エアミックスドア3の開度を示すPBR値がオートアンプ8にフィードバックされないため、図3に示すような従来通りの制御ができない。そこで、本実施例では、従来のS値による制御に代えて、エアミックスドア3の目標位置(開度)Xm を制御パラメタ(制御変数)として算出しこのデータをエアミックスドアアクチュエータ4aへ送る制御としている。その際、従来の制御方式を踏襲し、制御プログラムの変更が最小限で済むようにすべく、従来のS値を中間制御パラメタとし、このS値に応じて制御パラメタ(目標位置)Xm を補正するようにしている。
【0019】
図2はオートアンプ8によるエアミックス制御の動作を示すフローチャートである。ここで、ステップS3を除くステップS1〜ステップS6は図3に示す従来の処理(ステップS23を除くステップS21〜ステップS26と同様であり、変更または追加された新しい部分はステップS3とステップS7以降の処理である。
【0020】
プログラムがスタートすると、オートアンプ8は、各種のデータ値、具体的には、温度調節スイッチ15bからの設定温度、内気センサ16からの車室内温度、外気センサ17からの外気温度、日射センサ18からの日射量、吸込温度センサ19からの吸込温度などを入力し(ステップS1)、あらかじめ設定された車両熱平衡定数を用いて、所定の演算式(たとえば、図3のステップS22で使用される式と同じもの)により、車室内の吹出空気の目標温度(目標室温)Tm を算出する(ステップS2)。
【0021】
次に、メモリ9に記憶されている制御パラメタ(ドア開度目標値)Xm を入力し(ステップS3)、所定の演算式(たとえば、図3のステップS24で使用される式と同じもの)を用いて、エアミックスドアの開度Xを推定する(ステップS4)。メモリ9には、制御パラメタXm の初期値として、適当な所定の値(たとえば、0.5(50%)など)が登録されている。このようにドア開度Xの推定(算出)にあたってメモリ値を使用するのは、従来のようにPBR値の入力がないためである。
【0022】
次に、ステップS2で求めた目標室温Tm とステップS4で求めたドア開度Xから、たとえば、下記の演算式により、中間制御パラメタとしての制御偏差S値を算出する(ステップS5)。
S=Tm −(FXm +G)(82−Tint )−Tint
ここで、Tint :吸込温度
F、Gは定数
なお、この式は図3のステップS25で使用される式と同じものである。
【0023】
S値が求まると、S値を±2℃と比較する(ステップS6)。この比較により、S値が−2℃未満のときは、制御パラメタXm の値を少しだけ減少させ、S値が−2℃以上2℃以下のときは、Xm 値を変更せず、S値が2℃よりも大きいときは、Xm 値を少しだけ増加させてそれぞれメモリ9に記憶更新する。
【0024】
その際、制御パラメタXm の変化量ΔXm の算出方法としては、Xm 値が0〜1(0%〜100%)の範囲内であることに着目して、いろいろな方法が考えられるが、ここでは、一例として、時定数τでの1次遅れにより変化量ΔXm を決定する。
【0025】
すなわち、操作量Xσを設定し、ステップS6の比較結果により、S値に応じて、S値が−2℃未満のときは、操作量Xσを0とし(Xσ=0)(ステップS7)、S値が−2℃以上2℃以下のときは、操作量Xσを現在のXm の値とし(Xσ=Xm )(ステップS8)、S値が2℃よりも大きいときは、操作量Xσを1とし(Xσ=1)(ステップS9)、その後、下記の演算式により、
ΔXm =(Xσ−Xm )/τ
変化量ΔXm を算出する(ステップS10)。
【0026】
変化量ΔXm が求まると、次のステップS11で、これを現在のXm 値に加算して制御パラメタXm の値を補正する(変化させる)(つまり、Xm =Xm +ΔXm )。
【0027】
ステップS11で得られた補正後のXm 値は、メモリ9に記憶更新した後(ステップS12)、エアミックスドアアクチュエータ4a用の制御データとして、通信線11を介してエアミックスドアアクチュエータ4aに向けて送信する(ステップS14)。
【0028】
そして、ステップS14の処理が終了するとリターンし、ステップS1以下の一連の処理を所定の短い制御周期で繰り返し実行する。これにより、アクチュエータ4aは、逐次送られてくる補正後の指令値(目標開度)によりエアミックスドア3の位置決め制御を行うので、すなわち、エアミックスドア3の目標開度を逐次最適な方向に変化(修正)させながらエアミックスドア3の位置決め制御を行うので、エアミックスドア3は常に最適な開度に設定されることになる。
【0029】
なお、S値に応じた変化量ΔXm の算出方法としては、上記した方法(S値により「0」または「1」を最終値とした1次遅れの変化)に限定されるものではなく、適当な任意の方法を採用すればよい。たとえば、S値の符号により一定の値Pを加減算する方法(Xm =Xm ±P)や、S値の大きさに応じてΔXm の絶対値Q(S) を算出しS値の符号により加減算する方法(Xm =Xm ±Q(S) )などでもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、エアミックスドアの具体的な位置決め制御をアクチュエータ自身で行うエアミックス制御システムにおいて、アクチュエータへ送信する制御パラメタ(目標位置)を所定の中間制御パラメタに基づいて算出するので、その中間制御パラメタを従来のエアミックス制御方式における制御パラメタと同じものにすれば、従来と同じ手法で中間制御パラメタを算出することができ、プログラムの変更が最小限で済むことになる。したがって、開発工数の削減が図られ、さらに制御プログラムの信頼性も維持されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用空調装置のエアミックス制御装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】オートアンプによるエアミックス制御の動作を示すフローチャートである。
【図3】従来のエアミックス制御方式を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3…エアミックスドア
4a…エアミックスドアアクチュエータ
5…モータ
6…PBR(位置検出手段)
7…カスタムIC(制御回路)
8…オートアンプ(制御手段)
9…内蔵メモリ
10…電源線
11…通信線
Claims (1)
- 吹出風温度を調節するためのエアミックスドア(3)と、当該エアミックスドア(3)を駆動するアクチュエータ(4a)と、各種入力信号を演算処理して得られる所定の制御パラメタにより前記アクチュエータ(4a)を制御する制御手段(8)とから成り、前記エアミックスドア(3)を常に最適な開度に設定するようにした自動車用空調装置のエアミックス制御装置において、前記アクチュエータ(4a)は、前記エアミックスドア(3)を駆動するモータ(5)と、前記エアミックスドア(3)の現在位置を電圧として出力する位置検出手段(6)と、前記制御パラメタとして与えられる目標位置の値と前記位置検出手段(6)の出力とにより前記モータ(5)の回転方向を制御する制御回路(7)とから成り、
前記制御手段(8)は、各種入力信号を演算処理して得られる車室内の目標温度と、内蔵メモリ(9)に記憶されている目標位置データとから、所定の中間制御パラメタを算出し、得られた中間制御パラメタの値により逐次目標位置データを補正し、補正された目標位置データを前記メモリ(9)に記憶更新するとともに前記アクチュエータ(4a)へ双方向シリアル通信によって送信することを特徴とする自動車用空調装置のエアミックス制御装置。
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