JP2003118348A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

Info

Publication number
JP2003118348A
JP2003118348A JP2001311721A JP2001311721A JP2003118348A JP 2003118348 A JP2003118348 A JP 2003118348A JP 2001311721 A JP2001311721 A JP 2001311721A JP 2001311721 A JP2001311721 A JP 2001311721A JP 2003118348 A JP2003118348 A JP 2003118348A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
temperature
solar radiation
information
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001311721A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3823800B2 (ja
Inventor
Takamasa Kawai
孝昌 河合
Hiroshi Oga
啓 大賀
Yuichi Kajino
祐一 梶野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2001311721A priority Critical patent/JP3823800B2/ja
Publication of JP2003118348A publication Critical patent/JP2003118348A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3823800B2 publication Critical patent/JP3823800B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員の好みを学習し、且つ空調状態の自動制
御を行う車両用空調装置において、日射量を考慮した的
確な学習を行う。 【解決手段】 車室内空調状態の希望状態の情報(設定
温度等)を環境条件と関連づけて記憶すると共に、乗員
の変更操作に基づいて希望状態の記憶情報を補正し、記
憶情報に基づいて車室内空調状態を自動制御する車両用
空調装置において、希望状態の情報を、日射量を含む環
境条件と関連づけて記憶することにより、日射量を考慮
した的確な学習が行われる。従って、日射量変化時にも
乗員の温感に合致した空調制御を行うことができると共
に、日射量の変化に伴う変更操作の回数を減少すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内の空調状態
を自動制御する、いわゆるオートエアコン機能を持つ車
両用空調装置に関し、特に、乗員の好みを学習して空調
制御に反映するようにした車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の学習制御を行う車両用空
調装置として特開平8−197933号公報に記載され
たものがある。この従来装置は、環境条件(内気温度お
よび外気温度)によって区切られた領域毎に設定温度を
記憶し、内気温度を好みの温度に変更するために乗員が
設定温度の変更操作をした場合、変更操作時の環境条件
に対応する領域の設定温度を変更後の設定温度に補正し
て乗員の好みを学習する。そして、空調制御中に環境条
件が変化すると、その時の環境条件に対応する領域の設
定温度を読み込み、読み込んだ設定温度に基づいて自動
制御するようになっている。
【0003】また、設定温度に限らず、例えば空調風の
吹出モード、吹出口からの空調風の吹出方向等の、種々
の車室内空調状態についても、上記と同様にして乗員の
好みを学習するものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、乗員の温感
に影響のある環境条件として日射があるが、上記公報に
記載の従来装置においては、内気温度と外気温度によっ
て区切られた領域毎に設定温度を記憶するようにしてい
るため、以下のような問題が発生する。
【0005】すなわち、日射量が増加すると、内気温度
や外気温度が同じでも暑く感じるため、設定温度を下げ
る。次いで、内気温度や外気温度が同じ状態で日射量が
減少すると、日射量増加時に設定温度を下げているため
寒く感じ、設定温度を上げることになる。
【0006】この場合、学習して記憶される設定温度
は、それらの平均値、あるいは最後に設定された値に重
みを置いた値となり、いずれにしても日射量を考慮して
乗員の温感に合致した空調制御を行うことができなかっ
た。さらに、乗員の温感に合致した空調制御が実現され
ないため、日射量の変化に伴って設定温度の変更操作を
頻繁に行う必要があった。
【0007】また、吹出モードについて乗員の好みを学
習するようにした従来装置においても同様の問題が発生
する。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、乗員の好みを学習し、且つ空調状態の自動制御を行
う車両用空調装置において、日射量を考慮した的確な学
習が行われるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、車室内空調状態の希望
状態を乗員が設定するための操作手段(35〜38)
と、希望状態の情報を環境条件と関連づけて記憶すると
共に、操作手段(35〜38)の操作に基づいて希望状
態の記憶情報を補正する記憶手段(31)とを備え、環
境条件に対応する記憶情報を記憶手段(31)から読み
込み、読み込んだ記憶情報に基づいて車室内空調状態を
自動制御する車両用空調装置において、記憶手段(3
1)は、希望状態の情報を、日射量を含む環境条件と関
連づけて記憶することを特徴とする。
【0010】これによると、日射量と関連づけて希望状
態の情報を記憶するようにしているため、日射量を考慮
した的確な学習が行われる。従って、日射量変化時にも
乗員の温感に合致した空調制御を行うことができると共
に、日射量の変化に伴う変更操作の回数を減少すること
ができる。
【0011】請求項2に記載の発明のように、希望状態
の情報を、日射量、内気温度、および外気温度と関連づ
けて記憶してもよい。この場合、請求項6に記載の発明
のように、日射量、内気温度、および外気温度をそれぞ
れ所定の範囲に区切って領域を設定し、希望状態の情報
を対応する領域に記憶することにより、本発明を好適に
実施することができる。
【0012】請求項3に記載の発明のように、希望状態
の情報を、日射量、乗員の表面温度、および外気温度と
関連づけて記憶してもよい。
【0013】請求項4に記載の発明では、環境条件の変
化前に読み込んだ記憶情報の内容と環境条件の変化後に
読み込んだ記憶情報の内容とが異なるときは、記憶情報
の内容を徐々に変化させ、この徐々に変化する記憶情報
に基づいて車室内空調状態を自動制御することを特徴と
する。
【0014】ところで、記憶情報が例えば乗員の好みの
室温(設定温度)に関する情報とすると、環境条件の変
化前と変化後にそれぞれ読み込んだ設定温度の差が大き
い場合、吹出空気の温度が急変してしまうため、乗員が
違和感を感じてしまう。これに対し、請求項4の発明に
よれば、環境条件の変化前と変化後にそれぞれ読み込ん
だ設定温度の差が大きい場合でも、徐々に変化する設定
温度情報に基づいて車室内空調状態を自動制御するた
め、吹出空気の温度も徐々に変化して、吹出空気温度の
急変による違和感を減少ないしはなくすことができる。
【0015】請求項5に記載の発明のように、車室内空
調状態は、車室内の温度、空調風の吹出モード、およ
び、吹出口からの空調風の吹出方向のうちの少なくとも
1つとすることができる。
【0016】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本発明の
第1実施形態の全体システム構成を示すもので、車両用
空調装置の室内ユニットを構成する空調ユニット10の
空気流れ最上流側には外気導入口11aと内気導入口1
1bを有する内外気切替箱11が配置され、この内外気
切替箱11内に内外気切替ドア12が回動自在に設置さ
れている。
【0018】この内外気切替ドア12は外気導入口11
aと内気導入口12bとの分岐点に配置され、アクチュ
エータ12aにより駆動されて、空調ユニット10に導
入する空気を内気と外気に切り替えたり、あるいは内気
と外気の混合割合を調整する。
【0019】送風機13は内外気切替箱11内に空気を
吸い込んで空調ユニット10の下流側に送風するもので
あり、ブロワモータ14と、その回転軸に連結された遠
心式送風ファン15を有している。そして、この送風フ
ァン15の下流にはエバポレータ16とヒータコア17
が設けられている。
【0020】エバポレータ16は冷却用熱交換器であっ
て、図示しない車両エンジンにより駆動されるコンプレ
ッサ等と結合されて冷凍サイクルを構成し、その内部の
低圧冷媒が空気から吸熱して蒸発することにより空気を
冷却する。また、ヒータコア17は加熱用熱交換器であ
って、図示しない車両エンジンの冷却水(温水)が内部
を循環し、このエンジン冷却水を熱源として空気を加熱
する。
【0021】ヒータコア17の上流側には、吹出空気温
度調整手段としてのエアミックスドア18が回動自在に
設けられ、エアミックスドア18の開度はアクチュエー
タ18aにより駆動されて調節される。これによって、
ヒータコア17を通過する空気とヒータコア17をバイ
パスする空気の割合とが調整され、車室内に吹き出す空
気の温度が調整される。
【0022】空調ユニット10の最下流には、デフロス
タ(DEF)吹出口19を開閉するデフロスタドア2
0、フェイス(FACE)吹出口21を開閉するフェイ
スドア22、およびフット(FOOT)吹出口23を開
閉するフットドア24が設けられている。
【0023】これら各ドア20、22、24は吹出モー
ド切替手段を構成するもので、アクチュエータ25によ
り駆動されて各吹出口19、21、23を開閉すること
によって各種の吹出モード(フェイスモード、バイレベ
ルモード、フットモード、フットデフモード、デフロス
タモード等)が設定される。そして、各吹出モードに応
じて開口した吹出口から、温度調整された空気が車室内
へ吹き出される。
【0024】ここで、フェイスモード時は、フェイス吹
出口21を全開し、デフロスタ吹出口19およびフット
吹出口23を閉塞して、フェイス吹出口21のみから空
調風を車室内の乗員上半身側へ吹き出す。
【0025】バイレベルモード時は、フェイス吹出口2
1およびフット吹出口23を全開し、デフロスタ吹出口
19を閉塞して、フェイス吹出口21およびフット吹出
口23の両方から乗員上半身側および乗員足元側へ空調
風を略同量ずつ吹き出す。
【0026】フットモード時は、フェイス吹出口21を
閉塞し、フット吹出口23を全開し、デフロスタ吹出口
19を小開度だけ開口する。これにより、フット吹出口
23から主に空調風を乗員足元側へ吹き出すと同時に、
デフロスタ吹出口19から少量の空調風を車室内の窓ガ
ラス内面側へ吹き出す。
【0027】デフロスタモード時は、フェイス吹出口2
1およびフット吹出口23を閉塞し、デフロスタ吹出口
19を全開して、デフロスタ吹出口19のみから空調風
を窓ガラス内面側へ吹き出す。
【0028】フットデフロスタモード時は、フェイス吹
出口21を閉塞し、デフロスタ吹出口19およびフット
吹出口23を全開して、フット吹出口23とデフロスタ
吹出口19から空調風を略同量ずつ吹き出す。
【0029】空調制御装置30は制御手段としてのマイ
クロコンピュータ31を有し、送風量はマイクロコンピ
ュータ31からの出力信号に基づいて駆動回路32を介
してブロワモータ14の印加電圧(ブロワ電圧)を調整
してモータ回転数を調整することにより制御される。な
お、その他のアクチュエータ12a、18a、25も、
マイクロコンピュータ31からの出力信号に基づいて駆
動回路32にて制御される。
【0030】マイクロコンピュータ31は図示しない中
央演算処理装置(CPU)、ROM、RAM、スタンバ
イRAM、I/Oポート、A/D変換部等を持ち、それ
自体は周知のものである。
【0031】スタンバイRAMは記憶手段を構成するも
ので、車両エンジンの運転を断続するイグニションスイ
ッチ(以下、IGと記す)オフの場合においても乗員の
好みを学習した値を記憶(バックアップ)するためのR
AMであり、IGがオフであっても車載バッテリーから
IGを介さずに直接電源が供給される。また、マイクロ
コンピュータ31とバッテリーとの電気接続が遮断され
た状況でも短時間ならばマイクロコンピュータ31に電
源を供給する図示しないバックアップ用の電源が設けら
れている。
【0032】マイクロコンピュータ31には、車室内計
器盤に設置された空調操作部33から操作信号が入力さ
れる。この空調操作部33には、空調装置の自動制御状
態を設定するAUTOスイッチ34、内外気吸込モード
を手動で切替設定するための内外気切替スイッチ35、
吹出モードを手動で切替設定するための吹出モード切替
スイッチ36、ファン15の送風量を手動で切替設定す
るための送風量切替スイッチ37、乗員の好みの車室内
温度(設定温度)を設定するための温度設定スイッチ3
8等が設けられている。
【0033】ここで、本実施形態においては、温度設定
スイッチ38は、車室内の空調状態の希望状態を乗員が
設定するための操作手段をなすものである。
【0034】また、マイクロコンピュータ31には、車
室内の空調状態に影響を及ぼす環境条件を検出する各種
センサからの信号が入力される。具体的には、車室内の
空気温度(内気温度)TRを検出する内気温センサ3
9、車室外の空気温度(外気温度)TAMを検出する外
気温センサ40、車室内に入射する日射量TSを検出す
る日射センサ41、蒸発器温度(具体的には蒸発器吹出
空気温度)TEを検出する蒸発器温度センサ42、ヒー
タコア17を循環するエンジン水温TWを検出する水温
センサ43等からの各信号が、それぞれのレベル変換回
路44を介してマイクロコンピュータ31に入力され、
これらはマイクロコンピュータ31においてA/D変換
されて読み込まれる。また、温度設定スイッチ38から
の信号もレベル変換回路44でレベル変換されてマイク
ロコンピュータ31に入力される。
【0035】なお、送風量切替スイッチ37は、具体的
には、風量アップスイッチ37aと風量ダウンスイッチ
37bからなり、風量アップスイッチ37aは1回押さ
れるごとにブロワ電圧(駆動用モータ14への印加電
圧)を1レベル(0.25ボルト)上げる信号を出力
し、風量ダウンスイッチ37bは1回押されるごとにブ
ロワ電圧を1レベル(0.25ボルト)下げる信号を出
力する。
【0036】図2はマイクロコンピュータ31により実
行される本発明の全体のフローチャートであり、IGオ
ンとともに図2の制御をスタートする。まず、ステップ
S100にて各種変換、フラグ等の初期値を設定する。
次のステップS110では空調操作部33の各種スィッ
チ34〜38の操作信号を読み込む。次のステップS1
20では各種センサ39〜43からのセンサ検出信号
(環境条件信号)を読み込む。
【0037】次のステップS130では、内気温を好み
の温度に変更するために温度設定スイッチ38が操作さ
れた場合、スタンバイRAMに記憶されている設定温度
を変更後の設定温度に補正(学習)する。なお、ステッ
プS130の詳細については後述する。
【0038】次のステップS140では、ステップS1
20で読み込んだ環境条件信号、およびスタンバイRA
Mに記憶されている学習後の設定温度等に基づいて、車
室内に吹き出す空気の目標吹出温度TAOを算出する。
なお、TAO算出時に用いる設定温度を制御用設定温度
TSETとすると、TAOは環境条件(熱負荷条件)の
変化にかかわらず車室内を制御用設定温度TSETに維
持するために必要な吹出空気温度である。
【0039】ここで、ステップS130およびステップ
S140の具体的処理を図3にて説明する。まず、ステ
ップS131では、ステップS110で読み込んだスイ
ッチ操作信号に基づいて乗員が設定温度を手動で設定
(変更)したかどうかを判定し、乗員による設定温度の
手動操作があれば、ステップS132に進む。
【0040】スタンバイRAMには、図4に示すよう
に、内気温度、外気温度、日射量をそれぞれ所定の範囲
に区切って領域を設定した、3次元の設定温度マップが
用意され、各領域毎に設定温度が記憶されるようになっ
ており、各領域には初期値として設定温度の中心値(例
えば25℃)が予め記憶されている。そして、乗員によ
る設定温度の手動操作があれば、ステップS132にお
いて、ステップS120で読み込んだ内気温度、外気温
度、日射量に対応する領域に記憶されている設定温度
を、変更後の設定温度に補正(学習)して記憶する。
【0041】次に、ステップS132からステップS1
41に進み、また、ステップS131で乗員による設定
温度の手動操作なしと判定されたときもステップS14
1に進む。
【0042】このステップS141では、TAO算出に
用いる制御用設定温度TSETを、以下のようにして決
定する。
【0043】まず、スタンバイRAMに記憶されている
最新(学習後)の設定温度マップから、ステップS12
0で読み込んだ内気温度、外気温度、日射量に対応する
領域に記憶されている設定温度を読み込む。
【0044】次いで、前回読み込んだ設定温度と今回読
み込んだ設定温度とを比較し、両者の値が等しい場合は
今回読み込んだ設定温度を制御用設定温度TSETとし
て決定する。
【0045】一方、内気温度、外気温度、日射量の変化
により、前回読み込んだ設定温度と今回読み込んだ設定
温度との値が異なった場合は、制御用設定温度TSET
の値を徐々に変化させる。この変化のさせかたの例を図
5にて説明すると、前回読み込んだ設定温度(本例では
25℃)から今回読み込んだ設定温度(本例では23
℃)に徐々に近づくように、所定時間(例えば20秒)
毎に所定量(例えば0.5℃)ずつ値を変化させたもの
(図5中に破線で示す)を制御用設定温度TSETとし
て決定する。
【0046】なお、ステップS141での制御用設定温
度TSETの値の変化のさせかたとしては、上記の例以
外に、例えば時定数処理により徐々に変化させるように
してもよい。
【0047】次にステップS142に進み、ステップS
141で決定した制御用設定温度TSET等に基づい
て、下記の数式1によりTAOを算出する。
【0048】
【数1】TAO=KSET×TSET−KR×TR−K
AM×TAM−KS×TS+C 但し、KSET、KR、KAM、KSは係数、Cは定数
であり、TSET、TR、TAM、TSはそれぞれ上記
した制御用設定温度、内気温度、外気温度、日射量であ
る。
【0049】次に、図2に示すステップS150に進
み、送風量を決めるブロワ電圧を図6の制御特性(マッ
プ)により上記TAOに基づいて決定する。
【0050】次に、ステップS160に進み、TAOに
対するエアミックスドア18の開度SWを下記数式2に
基づいて算出する。
【0051】
【数2】SW=(TAO−TE)/(TW−TE)×1
00(%) 次に、ステップS170に進み、内外気切替ドア12に
よる内外気吸込モードを図7の制御特性(マップ)によ
りTAOに基づいて決定する。次に、ステップS180
にて吹出モードドア20、22、24による吹出モード
を図8の制御特性(マップ)によりTAOに基づいて決
定する。
【0052】次に、ステップS190に進み、上記各ス
テップS150〜S180で決定された各種制御信号を
駆動回路32を介してブロワモータ24、および各アク
チュエータ12a、18a、25に加えて、ブロワモー
タ24の回転数および各アクチュエータ12a、18
a、25の作動を制御する。
【0053】次のステップS200では、制御周期であ
るt秒経過したか判定し、t秒経過後にステップS11
0に戻り、上記処理を繰り返す。
【0054】本実施形態によれば、前回読み込んだ設定
温度と今回読み込んだ設定温度との値が異なった場合、
すなわち、環境条件の変化前と変化後にそれぞれ読み込
んだ設定温度に差がある場合は、制御用設定温度TSE
Tの値を徐々に変化させ、徐々に変化する制御用設定温
度TSETに基づいて目標吹出温度TAOを算出するた
め、吹出空気の温度も徐々に変化して、吹出空気温度の
急変による違和感を減少ないしはなくすことができる。
【0055】また、本実施形態では内気温度、外気温
度、日射量と関連づけて設定温度を記憶するようにして
おり、特に、日射量に関連づけて設定温度を記憶するこ
とにより、日射量を考慮した的確な学習を行うことがで
きる。従って、日射量変化時にも乗員の温感に合致した
空調制御を行うことができると共に、日射量の変化に伴
う変更操作の回数を減少することができる。
【0056】(第2実施形態)上記第1実施形態では設
定温度についてのみ学習したが、本実施形態は、乗員操
作により選択された吹出モードも学習するものである。
このため、本実施形態は、図8のマップが図9のように
変更されている。
【0057】スタンバイRAMには、図9に示すよう
に、温度偏差Td(Td=内気温度−設定温度)、外気
温度、日射量をそれぞれ所定の範囲に区切って領域を設
定した、3次元の吹出モードマップが用意され、各領域
毎に吹出モードが記憶されるようになっており、各領域
には初期値として、平均的な乗員の感性に合致するよう
な吹出モード(フェイスモード、バイレベルモード、フ
ットモード)が予め記憶されている。
【0058】そして、ステップS180(図2参照)で
は、内気温度、外気温度、日射量等に基づいて図9の吹
出モードマップの中の該当する領域を特定し、その特定
された領域に記憶されている吹出モードを読み込むよう
になっている。
【0059】また、乗員による吹出モードの手動操作
(変更操作)があった場合は、内気温度、外気温度、日
射量等に基づいて図9の吹出モードマップの中の該当す
る領域を特定し、その特定された領域に記憶されている
吹出モードを変更後の吹出モードに補正(学習)して記
憶するようになっている。
【0060】本実施形態のように、日射量に関連づけて
吹出モードを記憶することにより、日射量を考慮した的
確な学習を行うことができる。従って、日射量変化時に
も乗員の温感に合致した空調制御を行うことができると
共に、日射量の変化に伴う変更操作の回数を減少するこ
とができる。
【0061】(他の実施形態)上記実施形態では、内気
温度(または温度偏差)、外気温度、日射量により領域
が区切られた3次元のマップに、設定温度(または吹出
モード)を記憶するようにしたが、内気温度(または温
度偏差)の代わりに、乗員表面温度のような乗員の温感
に比例したものを用いた3次元のマップでもよい。
【0062】また、図4および図9の3次元のマップに
おいて、ある領域Aから他の領域Bに切り替わる場合と
他の領域Bから領域Aに切り替わる場合の切り替え条件
にヒステリシスを設けて、ハンチングを防止するように
してもよい。
【0063】また、上記実施形態では、記憶手段として
スタンバイRAMを用いたが、これに限らず、他の記憶
素子、例えばEEPROM(不揮発性メモリ)を用いて
もよい。
【0064】また、上記実施形態では、設定温度および
吹出モードについて学習するようにしたが、アクチュエ
ータ駆動のスインググリルにより、フェイス吹出口21
からの空調風の吹出方向を自動的に調整可能な空調装置
においては、吹出方向やスイング範囲を、内気温度、外
気温度、日射量により領域が区切られた3次元のマップ
に記憶させ、乗員による吹出方向やスイング範囲の手動
操作(変更操作)があった場合は、内気温度、外気温
度、日射量等に基づいて該当する領域を特定し、その特
定された領域に、変更後の吹出方向やスイング範囲の情
報を記憶するようにしてもよい。。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体システム図であ
る。
【図2】第1実施形態の空調自動制御の全体を示すフロ
ーチャートである。
【図3】第1実施形態の要部の制御を示すフローチャー
トである。
【図4】第1実施形態の設定温度の特性図である。
【図5】第1実施形態による設定温度の補正方法の説明
図である。
【図6】第1実施形態の送風量の特性図である。
【図7】第1実施形態の内外気吸込モードの特性図であ
る。
【図8】第1実施形態の吹出モードの特性図である。
【図9】第2実施形態の吹出モードの特性図である。
【符号の説明】
31…記憶手段をなすマイクロコンピュータ、 35〜38…操作手段をなすスイッチ。
フロントページの続き (72)発明者 梶野 祐一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内空調状態の希望状態を乗員が設定
    するための操作手段(35〜38)と、 前記希望状態の情報を環境条件と関連づけて記憶すると
    共に、前記操作手段(35〜38)の操作に基づいて前
    記希望状態の記憶情報を補正する記憶手段(31)とを
    備え、 前記環境条件に対応する前記記憶情報を前記記憶手段
    (31)から読み込み、読み込んだ前記記憶情報に基づ
    いて前記車室内空調状態を自動制御する車両用空調装置
    において、 前記記憶手段(31)は、前記希望状態の情報を、日射
    量を含む環境条件と関連づけて記憶することを特徴とす
    る車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段(31)は、前記希望状態
    の情報を、日射量、内気温度、および外気温度と関連づ
    けて記憶することを特徴とする請求項1に記載の車両用
    空調装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段(31)は、前記希望状態
    の情報を、日射量、前記乗員の表面温度、および外気温
    度と関連づけて記憶することを特徴とする請求項1に記
    載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記環境条件の変化前に読み込んだ前記
    記憶情報の内容と前記環境条件の変化後に読み込んだ前
    記記憶情報の内容とが異なるときは、前記記憶情報の内
    容を徐々に変化させ、この徐々に変化する記憶情報に基
    づいて前記車室内空調状態を自動制御することを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空
    調装置。
  5. 【請求項5】 前記車室内空調状態は、車室内の温度、
    空調風の吹出モード、および、吹出口からの空調風の吹
    出方向のうちの少なくとも1つであることを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装
    置。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段(31)は、日射量、内気
    温度、および外気温度をそれぞれ所定の範囲に区切って
    領域を設定すると共に、前記希望状態の情報を対応する
    前記領域に記憶することを特徴とする請求項2に記載の
    車両用空調装置。
JP2001311721A 2001-10-09 2001-10-09 車両用空調装置 Expired - Fee Related JP3823800B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001311721A JP3823800B2 (ja) 2001-10-09 2001-10-09 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001311721A JP3823800B2 (ja) 2001-10-09 2001-10-09 車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003118348A true JP2003118348A (ja) 2003-04-23
JP3823800B2 JP3823800B2 (ja) 2006-09-20

Family

ID=19130493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001311721A Expired - Fee Related JP3823800B2 (ja) 2001-10-09 2001-10-09 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3823800B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7849703B2 (en) 2006-08-31 2010-12-14 Denso Corporation Air conditioner for vehicle
CN102092295A (zh) * 2011-02-12 2011-06-15 黄荣林 太阳能集热汽车空调
CN105620399A (zh) * 2016-04-05 2016-06-01 陈金蒂 一种新能源汽车太阳能空调

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7849703B2 (en) 2006-08-31 2010-12-14 Denso Corporation Air conditioner for vehicle
CN102092295A (zh) * 2011-02-12 2011-06-15 黄荣林 太阳能集热汽车空调
CN105620399A (zh) * 2016-04-05 2016-06-01 陈金蒂 一种新能源汽车太阳能空调

Also Published As

Publication number Publication date
JP3823800B2 (ja) 2006-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3185854B2 (ja) 車両用空調装置
JP3931634B2 (ja) 車両用空調装置
JP2003094926A (ja) 車両用空調装置
JP4003635B2 (ja) 車両用空調装置
US7992629B2 (en) Air conditioner for a vehicle having learing function and control method
JP4505941B2 (ja) 車両用空調装置
JP4333004B2 (ja) 車両用空調装置
JP3823800B2 (ja) 車両用空調装置
JP4066508B2 (ja) 車両用空調装置
JPH06115340A (ja) 車両用空気調和装置
JP2003211932A (ja) 車両用空調装置
JP2003127633A (ja) 車両用空調装置およびそのプログラム
JP4561023B2 (ja) 車両用空調装置およびそのプログラム
JP2021059234A (ja) コンバーチブル車両の温調デバイス制御装置
JP3557689B2 (ja) 車両用空調装置
JP2003080919A (ja) 車両用空調装置
JP3518053B2 (ja) 車両用空調装置
JP4613942B2 (ja) 車両用空調装置
JP3760368B2 (ja) 車両用空調装置
JPH0367718A (ja) 車両用空調制御装置
JP3997840B2 (ja) 車両用空調装置およびそのプログラム
JP2002240531A (ja) 車両用空調装置
JPH0789326A (ja) 車両用空気調和装置
JPH11157324A (ja) 車両用空調装置
JPH0952516A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3823800

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees