JPH0789326A - 車両用空気調和装置 - Google Patents
車両用空気調和装置Info
- Publication number
- JPH0789326A JPH0789326A JP23632793A JP23632793A JPH0789326A JP H0789326 A JPH0789326 A JP H0789326A JP 23632793 A JP23632793 A JP 23632793A JP 23632793 A JP23632793 A JP 23632793A JP H0789326 A JPH0789326 A JP H0789326A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- temperature
- outlet
- mode
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】バイレベルモードとフェイスモードとの間でモ
ードが切り換わった際に、フェイス吹き出し口からの吹
き出し空気温度が急激に変化せず乗員に不快感を与えな
い車両用空気調和装置を提供する。 【構成】フェイスモードからバイレベルモードに切り換
わったことを検出した際に、切り換わり前と切り換わり
後のフェイス吹き出し口から吹き出される空気の温度を
同じ温度とするために、エアミックスダンパの開度をフ
ェイス吹き出し口からの吹き出し風温度を上げる方向に
補正し、その後エアミックスダンパの開度を切り換わり
前の状態に徐々に戻す。これにより乗員に不快感を与え
ず、吹き出された空気の温度を違和感なく緩やかに変化
させることができる。その結果、車室内の快適性を維持
することができる。
ードが切り換わった際に、フェイス吹き出し口からの吹
き出し空気温度が急激に変化せず乗員に不快感を与えな
い車両用空気調和装置を提供する。 【構成】フェイスモードからバイレベルモードに切り換
わったことを検出した際に、切り換わり前と切り換わり
後のフェイス吹き出し口から吹き出される空気の温度を
同じ温度とするために、エアミックスダンパの開度をフ
ェイス吹き出し口からの吹き出し風温度を上げる方向に
補正し、その後エアミックスダンパの開度を切り換わり
前の状態に徐々に戻す。これにより乗員に不快感を与え
ず、吹き出された空気の温度を違和感なく緩やかに変化
させることができる。その結果、車室内の快適性を維持
することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用空気調和装置に関
し、特には、吹き出し口モードをフェイスモード、バイ
レベルモード、およびフットモードの間で切り換え可能
なものに関する。
し、特には、吹き出し口モードをフェイスモード、バイ
レベルモード、およびフットモードの間で切り換え可能
なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている車両用空気調和装
置は、通常、乗員の上半身へ主に冷風を吹き出すフェイ
ス吹き出し口、および乗員の足元へ主に温風を吹き出す
フット吹き出し口を備えている。また、これらの吹き出
し口の開閉状態(吹き出し口モード)を、フェイス吹き
出し口から風を吹き出すフェイスモード、フェイス吹き
出し口とフット吹き出し口の両方から風を吹き出すバイ
レベルモード(B/L)、およびフット吹き出し口から
風を吹き出すフットモードの間で自動制御するものも従
来から良く知られている。また、このものにおいては、
吹き出しモードの切り換わりの際、エアミックスダンパ
の開度を変化させない制御を行っている。
置は、通常、乗員の上半身へ主に冷風を吹き出すフェイ
ス吹き出し口、および乗員の足元へ主に温風を吹き出す
フット吹き出し口を備えている。また、これらの吹き出
し口の開閉状態(吹き出し口モード)を、フェイス吹き
出し口から風を吹き出すフェイスモード、フェイス吹き
出し口とフット吹き出し口の両方から風を吹き出すバイ
レベルモード(B/L)、およびフット吹き出し口から
風を吹き出すフットモードの間で自動制御するものも従
来から良く知られている。また、このものにおいては、
吹き出しモードの切り換わりの際、エアミックスダンパ
の開度を変化させない制御を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図1に示す車両用空気
調和装置のユニットを用いて従来の制御、すなわち吹き
出しモード変化時にもエアミックスダンパの開度を変化
させない制御を行った場合について説明する。吹き出し
口の開閉状態はフェイス吹き出し口21は開口してお
り、フット吹き出し口21は閉口し、かつエアミックス
ダンパ42が図2の位置に設定されている場合、バイパ
ス通路44を通過した冷たい空気とヒータコア41を通
過した温かい空気が混合され、目標吹き出し温度に調節
されてフェイス吹き出し口20から車内に送風される。
調和装置のユニットを用いて従来の制御、すなわち吹き
出しモード変化時にもエアミックスダンパの開度を変化
させない制御を行った場合について説明する。吹き出し
口の開閉状態はフェイス吹き出し口21は開口してお
り、フット吹き出し口21は閉口し、かつエアミックス
ダンパ42が図2の位置に設定されている場合、バイパ
ス通路44を通過した冷たい空気とヒータコア41を通
過した温かい空気が混合され、目標吹き出し温度に調節
されてフェイス吹き出し口20から車内に送風される。
【0004】そして、バイレベルモードに切り換わった
際、エアミックスダンパ42の位置は変化しない。それ
により、フェイス吹き出し口20から吹き出される空気
の温度は吹き出し口の切り換わり前の温度に比べて急激
に下がってしまう。このフェイスモードからバイレベル
モードに切り換わった際の吹き出し空気の温度変化を図
9に示す。この原因は、車両用空気調和装置のレイアウ
ト上、バイレベルモード時にはバイパス通路44を通過
する空気とヒータコア41を通過する空気が混合されに
くく、バイパス通路44を通過した冷たい空気の大部分
はフェイス吹き出し口20に流れ込み、ヒータコア41
を通過した温かい空気の大部分はフット吹き出し口21
に流れ込むように設計されている。その結果、フェイス
吹き出し口20から吹き出される空気の温度は急激に下
がることになり乗員に不快感を与えることになる。
際、エアミックスダンパ42の位置は変化しない。それ
により、フェイス吹き出し口20から吹き出される空気
の温度は吹き出し口の切り換わり前の温度に比べて急激
に下がってしまう。このフェイスモードからバイレベル
モードに切り換わった際の吹き出し空気の温度変化を図
9に示す。この原因は、車両用空気調和装置のレイアウ
ト上、バイレベルモード時にはバイパス通路44を通過
する空気とヒータコア41を通過する空気が混合されに
くく、バイパス通路44を通過した冷たい空気の大部分
はフェイス吹き出し口20に流れ込み、ヒータコア41
を通過した温かい空気の大部分はフット吹き出し口21
に流れ込むように設計されている。その結果、フェイス
吹き出し口20から吹き出される空気の温度は急激に下
がることになり乗員に不快感を与えることになる。
【0005】また、バイレベルモードからフェイスモー
ドに切り換わった際でも、フェイス吹き出し口20から
吹き出される空気の温度は急激に上がってしまい、乗員
に不快感を与えることになる。そこで本発明では、バイ
レベルモードからフェイスモードへ、または、フェイス
モードからバイレベルモードへ切り換わった際に、フェ
イス吹き出し口20からの吹き出し空気温度が急激に変
化することを防止し、それにより乗員に不快感を与えな
い車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
ドに切り換わった際でも、フェイス吹き出し口20から
吹き出される空気の温度は急激に上がってしまい、乗員
に不快感を与えることになる。そこで本発明では、バイ
レベルモードからフェイスモードへ、または、フェイス
モードからバイレベルモードへ切り換わった際に、フェ
イス吹き出し口20からの吹き出し空気温度が急激に変
化することを防止し、それにより乗員に不快感を与えな
い車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する手段】本発明は上記目的を達成するた
めに、第一の技術的手段として、車室内へ空気を導くた
めの空気通路と、前記空気通路の下流側部位に配設さ
れ、車室内上部へ空気を吹き出すための上部吹き出し口
と、前記空気通路の下流側部位に配設され、車室内下部
へ空気を吹き出すための下部吹き出し口と、前記両吹き
出し口を開閉する開閉手段と、前記両吹き出し口の開閉
状態を変更する指令を前記作動手段へ出力する指令手段
と、前記開閉手段を作動させる作動手段と、前記空気通
路の一部に設けられた加熱手段と、前記加熱手段を迂回
するバイパス通路と、前記空気通路内の前記加熱手段が
空気に与える熱量を調節する温度調節手段と、前記温度
調節手段の前記加熱手段が空気に与える熱量を制御する
温度調節制御手段と、前記指令手段からの指令に基づい
て、前記吹き出し口の開閉状態が変更したことを検出す
る検出手段と、前記上部吹き出し口が開口し前記下部吹
き出し口が閉口している状態から、前記上部吹き出し口
と前記下部吹き出し口が共に開口した状態に変化したこ
とを前記検出手段が検出したとき、前記車室内への吹き
出し空気の温度を上げる方向に前記温度調節制御手段の
制御状態を補正し、その後、その補正の量を徐々に減少
させる温度上昇補正手段とを備えた車両用空調装置をそ
の要旨とする。
めに、第一の技術的手段として、車室内へ空気を導くた
めの空気通路と、前記空気通路の下流側部位に配設さ
れ、車室内上部へ空気を吹き出すための上部吹き出し口
と、前記空気通路の下流側部位に配設され、車室内下部
へ空気を吹き出すための下部吹き出し口と、前記両吹き
出し口を開閉する開閉手段と、前記両吹き出し口の開閉
状態を変更する指令を前記作動手段へ出力する指令手段
と、前記開閉手段を作動させる作動手段と、前記空気通
路の一部に設けられた加熱手段と、前記加熱手段を迂回
するバイパス通路と、前記空気通路内の前記加熱手段が
空気に与える熱量を調節する温度調節手段と、前記温度
調節手段の前記加熱手段が空気に与える熱量を制御する
温度調節制御手段と、前記指令手段からの指令に基づい
て、前記吹き出し口の開閉状態が変更したことを検出す
る検出手段と、前記上部吹き出し口が開口し前記下部吹
き出し口が閉口している状態から、前記上部吹き出し口
と前記下部吹き出し口が共に開口した状態に変化したこ
とを前記検出手段が検出したとき、前記車室内への吹き
出し空気の温度を上げる方向に前記温度調節制御手段の
制御状態を補正し、その後、その補正の量を徐々に減少
させる温度上昇補正手段とを備えた車両用空調装置をそ
の要旨とする。
【0007】第二の技術的手段として、車室内へ空気を
導くための空気通路と、前記空気通路の下流部に配設さ
れ、車室内上部へ空気を吹き出すための上部吹き出し口
と、前記空気通路の下流部に配設され、車室内下部へ空
気を吹き出すための下部吹き出し口と、前記両吹き出し
口を開閉する開閉手段と、前記両吹き出し口の開閉状態
を変更する指令を前記作動手段へ出力する指令手段と、
前記開閉手段を作動させる作動手段と、前記空気通路の
一部に設けられた加熱手段と、前記加熱手段を迂回する
バイパス通路と、前記空気通路内の前記加熱手段を通過
する空気に与えられる熱量を調節する温度調節手段と、
前記温度調節手段の前記加熱手段を通過する空気に与え
られる熱量を制御する温度調節制御手段と、前記指令手
段からの指令に基づいて、前記吹き出し口の開閉状態が
変更したことを検出する検出手段と、前記上部吹き出し
口と前記下部吹き出し口がともに開口している状態か
ら、前記上部吹き出し口が開口し前記下部吹き出し口が
閉口した状態に変化したことを前記検出手段が検出した
とき、前記車室内への吹き出し空気の温度を下げる方向
に前記温度調節制御手段の制御状態を補正し、その後、
その補正の量を徐々に減少させる温度下降補正手段とを
備えた車両用空調装置をその要旨とする。
導くための空気通路と、前記空気通路の下流部に配設さ
れ、車室内上部へ空気を吹き出すための上部吹き出し口
と、前記空気通路の下流部に配設され、車室内下部へ空
気を吹き出すための下部吹き出し口と、前記両吹き出し
口を開閉する開閉手段と、前記両吹き出し口の開閉状態
を変更する指令を前記作動手段へ出力する指令手段と、
前記開閉手段を作動させる作動手段と、前記空気通路の
一部に設けられた加熱手段と、前記加熱手段を迂回する
バイパス通路と、前記空気通路内の前記加熱手段を通過
する空気に与えられる熱量を調節する温度調節手段と、
前記温度調節手段の前記加熱手段を通過する空気に与え
られる熱量を制御する温度調節制御手段と、前記指令手
段からの指令に基づいて、前記吹き出し口の開閉状態が
変更したことを検出する検出手段と、前記上部吹き出し
口と前記下部吹き出し口がともに開口している状態か
ら、前記上部吹き出し口が開口し前記下部吹き出し口が
閉口した状態に変化したことを前記検出手段が検出した
とき、前記車室内への吹き出し空気の温度を下げる方向
に前記温度調節制御手段の制御状態を補正し、その後、
その補正の量を徐々に減少させる温度下降補正手段とを
備えた車両用空調装置をその要旨とする。
【0008】
【作用】上記の第1の手段によると、開閉手段が、前記
上部吹き出し口が開口し前記下部吹き出し口が閉口して
いるときに、前記上部吹き出し口と前記下部吹き出し口
をともに開口した状態に変更する旨の指令を作動手段に
出力すると、開閉手段が上記上部吹き出し口と前記下部
吹き出し口をともに開口する。このとき、前記上部吹き
出し口と前記下部吹き出し口が共に開口した状態に変化
したことを検出手段が検出する。そしてこのとき温度上
昇補正手段が、前記車室内への吹き出し空気の温度を上
げる方向に前記温度調節制御手段の制御状態を補正し、
その後、その補正の量を徐々に減少させる。
上部吹き出し口が開口し前記下部吹き出し口が閉口して
いるときに、前記上部吹き出し口と前記下部吹き出し口
をともに開口した状態に変更する旨の指令を作動手段に
出力すると、開閉手段が上記上部吹き出し口と前記下部
吹き出し口をともに開口する。このとき、前記上部吹き
出し口と前記下部吹き出し口が共に開口した状態に変化
したことを検出手段が検出する。そしてこのとき温度上
昇補正手段が、前記車室内への吹き出し空気の温度を上
げる方向に前記温度調節制御手段の制御状態を補正し、
その後、その補正の量を徐々に減少させる。
【0009】上記の第2の手段によると、開閉手段が、
前記上部吹き出し口と前記下部吹き出し口が共に開口し
ているときに、前記上部吹き出し口が開口し前記下部吹
き出し口が閉口した状態に変更する旨の指令を作動手段
に出力すると、開閉手段が上記上部吹き出し口を開口し
前記下部吹き出し口を閉口する。このとき、前記上部吹
き出し口が開口し前記下部吹き出し口が閉口した状態に
変化したことを検出手段が検出する。そしてこのとき温
度下降補正手段が、前記車室内への吹き出し空気の温度
を下げる方向に前記温度調節制御手段の制御状態を補正
し、その後、その補正の量を徐々に減少させる。
前記上部吹き出し口と前記下部吹き出し口が共に開口し
ているときに、前記上部吹き出し口が開口し前記下部吹
き出し口が閉口した状態に変更する旨の指令を作動手段
に出力すると、開閉手段が上記上部吹き出し口を開口し
前記下部吹き出し口を閉口する。このとき、前記上部吹
き出し口が開口し前記下部吹き出し口が閉口した状態に
変化したことを検出手段が検出する。そしてこのとき温
度下降補正手段が、前記車室内への吹き出し空気の温度
を下げる方向に前記温度調節制御手段の制御状態を補正
し、その後、その補正の量を徐々に減少させる。
【0010】
【発明の効果】以上に述べた本発明によると、前記上部
吹き出し口が開口し前記下部吹き出し口が閉口している
状態から、前記上部吹き出し口と前記下部吹き出し口が
共に開口した状態に変化するか、または、前記上部吹き
出し口と前記下部吹き出し口がともに開口している状態
から、前記上部吹き出し口が開口し前記下部吹き出し口
が閉口した状態に変化したことを前記検出手段が検出し
たとき、上記の作用により前記上部吹き出し口から吹き
出された空気の温度が急激に変化することがなく、吹き
出された空気の温度を違和感なく緩やかに変化させるこ
とができる。その結果、乗員に不快感を与えることなく
車室内の快適性を維持することができた。
吹き出し口が開口し前記下部吹き出し口が閉口している
状態から、前記上部吹き出し口と前記下部吹き出し口が
共に開口した状態に変化するか、または、前記上部吹き
出し口と前記下部吹き出し口がともに開口している状態
から、前記上部吹き出し口が開口し前記下部吹き出し口
が閉口した状態に変化したことを前記検出手段が検出し
たとき、上記の作用により前記上部吹き出し口から吹き
出された空気の温度が急激に変化することがなく、吹き
出された空気の温度を違和感なく緩やかに変化させるこ
とができる。その結果、乗員に不快感を与えることなく
車室内の快適性を維持することができた。
【0011】
【実施例】本発明の第一実施例における概略構成図を図
2に示す。本実施例の車両用空気調和装置は、バイレベ
ルモード(B/L)の時にバイパス通路44を通過した
冷たい空気の大部分がフェイス吹き出し口20へ流れ込
み、ヒータコア41を通過し温かくなった空気の大部分
がフット吹き出し口21に流れ込む構成となっている。
2に示す。本実施例の車両用空気調和装置は、バイレベ
ルモード(B/L)の時にバイパス通路44を通過した
冷たい空気の大部分がフェイス吹き出し口20へ流れ込
み、ヒータコア41を通過し温かくなった空気の大部分
がフット吹き出し口21に流れ込む構成となっている。
【0012】本実施例の車両用空気調和装置は、車室内
の温度を設定温度に自動的に維持するオートエアコン機
能を搭載したもので、車両用空気調和装置は大別して、
空調ユニット1と、この空調ユニット1の各機能部品を
制御する制御装置2とからなる。 (空調ユニット1の説明)空調ユニット1は、車室内空
気(内気)と車室外空気(外気)とを切り替えて車室内
へ送るための内外気切替手段3、この内外気切替手段3
で選択された空気を車室内へ送るための送風機4、この
送風機4の発生する空気流を車室内に導くダクト5、ダ
クト5内を流れる空気を冷却する冷却手段であるエバポ
レータ6、ダクト5より吹き出される空気の温度を調節
するエアミックス方式の温度調節装置7を備える。
の温度を設定温度に自動的に維持するオートエアコン機
能を搭載したもので、車両用空気調和装置は大別して、
空調ユニット1と、この空調ユニット1の各機能部品を
制御する制御装置2とからなる。 (空調ユニット1の説明)空調ユニット1は、車室内空
気(内気)と車室外空気(外気)とを切り替えて車室内
へ送るための内外気切替手段3、この内外気切替手段3
で選択された空気を車室内へ送るための送風機4、この
送風機4の発生する空気流を車室内に導くダクト5、ダ
クト5内を流れる空気を冷却する冷却手段であるエバポ
レータ6、ダクト5より吹き出される空気の温度を調節
するエアミックス方式の温度調節装置7を備える。
【0013】内外気切替手段3は、送風機4の空気吸込
口に設けられ、送風機4に吸い込まれる空気を内気また
は外気に切り替えるもので、車室内に連通して内気を導
入する内気導入口10、車室外と連通して外気を導入す
る外気導入口11を備える。また、内外気切替手段3
は、内気導入口10あるいは外気導入口11を塞ぐこと
のできる内外気切替ダンパ12を備える。この内外気切
替ダンパ12は、サーボモータ13によって駆動される
もので、内気導入口10より内気を導入する内気循環モ
ードと、外気導入口11より外気を導入する外気導入モ
ードとを切り替える。
口に設けられ、送風機4に吸い込まれる空気を内気また
は外気に切り替えるもので、車室内に連通して内気を導
入する内気導入口10、車室外と連通して外気を導入す
る外気導入口11を備える。また、内外気切替手段3
は、内気導入口10あるいは外気導入口11を塞ぐこと
のできる内外気切替ダンパ12を備える。この内外気切
替ダンパ12は、サーボモータ13によって駆動される
もので、内気導入口10より内気を導入する内気循環モ
ードと、外気導入口11より外気を導入する外気導入モ
ードとを切り替える。
【0014】送風機4は、ダクト5の上流端部に接続さ
れて、ダクト5内に車室へ向かう空気流を生じさせるも
のである。この送風機4は、ファンケース15、ファン
16、ファンモータ17からなり、ファンモータ17は
送風機駆動回路18より印加される電圧に応じてファン
16を回転駆動し、内気または外気をダクト5を介して
車室内へ送る。
れて、ダクト5内に車室へ向かう空気流を生じさせるも
のである。この送風機4は、ファンケース15、ファン
16、ファンモータ17からなり、ファンモータ17は
送風機駆動回路18より印加される電圧に応じてファン
16を回転駆動し、内気または外気をダクト5を介して
車室内へ送る。
【0015】ダクト5は、車室内の前方側に配置されて
いる。このダクト5の出口側には、ダクト5を通過した
空気を車室内の各部へ向けて吹き出させるための吹き出
し口が複数設けられている。この吹き出し口は、乗員の
上半身へ向けて主に冷風を吹き出すフェイス吹き出し口
20(本発明の上部吹き出し口)、乗員の足元に向けて
主に温風を吹き出すフット吹き出し口21(本発明の下
部吹き出し口)、および窓ガラス22へ向けて主に温風
を吹き出すデフロスタ吹き出し口23からなる。そし
て、ダクト5内には、各吹き出し口に通じる空気通路
に、各吹き出し口への空気流量を調節するフェイスダン
パ24、フットダンパ25、およびデフロスタダンパ2
6が設けられている。そして、フェイスダンパ24、フ
ットダンパ25、およびデフロスタダンパ26は、それ
ぞれサーボモータ27〜29によって駆動される。な
お、この第一においては、フェイスダンパ24,フット
ダンパ25にて開閉手段を構成し、サーボモータ27,
28にて作動手段を構成している。
いる。このダクト5の出口側には、ダクト5を通過した
空気を車室内の各部へ向けて吹き出させるための吹き出
し口が複数設けられている。この吹き出し口は、乗員の
上半身へ向けて主に冷風を吹き出すフェイス吹き出し口
20(本発明の上部吹き出し口)、乗員の足元に向けて
主に温風を吹き出すフット吹き出し口21(本発明の下
部吹き出し口)、および窓ガラス22へ向けて主に温風
を吹き出すデフロスタ吹き出し口23からなる。そし
て、ダクト5内には、各吹き出し口に通じる空気通路
に、各吹き出し口への空気流量を調節するフェイスダン
パ24、フットダンパ25、およびデフロスタダンパ2
6が設けられている。そして、フェイスダンパ24、フ
ットダンパ25、およびデフロスタダンパ26は、それ
ぞれサーボモータ27〜29によって駆動される。な
お、この第一においては、フェイスダンパ24,フット
ダンパ25にて開閉手段を構成し、サーボモータ27,
28にて作動手段を構成している。
【0016】エバポレータ6は、ダクト5内を通過する
空気を冷却する冷凍サイクル35の構成要素で、ダクト
5内の上流の全面に配されて、ダクト5内を通過する全
ての空気を冷却する。本実施例に示す冷凍サイクル35
は、エバポレータ6からコンプレッサ36、コンデンサ
37、レシーバ38、およびエキスパンションバルブ3
9を介してエバポレータ6に冷媒が循環する周知構成の
ものである。そして、コンプレッサ36は、電磁クラッ
チ(図示せず)を介してエンジン(図示せず)の回転動
力が伝達されることによりより回転駆動し、冷凍サイク
ル35を作動させる。なお、電磁クラッチは、コンプレ
ッサ駆動回路40より電圧の供給を受けるとエンジンの
回転をコンプレッサ36に伝達して、エバポレータ6に
よる空気の冷却能力を得、逆にコンプレッサ駆動回路4
0からの電圧の供給が停止されるとエンジンの回転を電
磁クラッチがコンプレッサ36に伝達しなくなり、エバ
ポレータ6による空気の冷却が停止する。
空気を冷却する冷凍サイクル35の構成要素で、ダクト
5内の上流の全面に配されて、ダクト5内を通過する全
ての空気を冷却する。本実施例に示す冷凍サイクル35
は、エバポレータ6からコンプレッサ36、コンデンサ
37、レシーバ38、およびエキスパンションバルブ3
9を介してエバポレータ6に冷媒が循環する周知構成の
ものである。そして、コンプレッサ36は、電磁クラッ
チ(図示せず)を介してエンジン(図示せず)の回転動
力が伝達されることによりより回転駆動し、冷凍サイク
ル35を作動させる。なお、電磁クラッチは、コンプレ
ッサ駆動回路40より電圧の供給を受けるとエンジンの
回転をコンプレッサ36に伝達して、エバポレータ6に
よる空気の冷却能力を得、逆にコンプレッサ駆動回路4
0からの電圧の供給が停止されるとエンジンの回転を電
磁クラッチがコンプレッサ36に伝達しなくなり、エバ
ポレータ6による空気の冷却が停止する。
【0017】温度調節装置7は、本例ではヒータコア4
1およびエアミックスダンパ42等より構成されてい
る。ヒータコア41は、エバポレータ6の下流において
ダクト5内の一部に設けられヒータコア41自身を通過
する空気を加熱する本発明の加熱手段で、エンジンの冷
却水(温水)を使用して、エバポレータ6を通過した冷
風を加熱するものである。
1およびエアミックスダンパ42等より構成されてい
る。ヒータコア41は、エバポレータ6の下流において
ダクト5内の一部に設けられヒータコア41自身を通過
する空気を加熱する本発明の加熱手段で、エンジンの冷
却水(温水)を使用して、エバポレータ6を通過した冷
風を加熱するものである。
【0018】エアミックスダンパ42は、本発明の温度
調節手段で、ヒータコア41の上流側に設けられ、サー
ボモータ43によって設定される開度に応じて、ヒータ
コア41を通過してヒータコア41によって加熱される
空気量と、ヒータコア41を迂回してバイパス通路44
を通過する空気量とを調節する。なお、この第一実施例
においてはエアミックスダンパ42およびサーボモータ
43にて温度調節手段を構成している。
調節手段で、ヒータコア41の上流側に設けられ、サー
ボモータ43によって設定される開度に応じて、ヒータ
コア41を通過してヒータコア41によって加熱される
空気量と、ヒータコア41を迂回してバイパス通路44
を通過する空気量とを調節する。なお、この第一実施例
においてはエアミックスダンパ42およびサーボモータ
43にて温度調節手段を構成している。
【0019】(制御装置2の説明)制御装置2は、上述
の空調ユニット1の各電気機能部品を制御するもので、
CPU50、ROM51、RAM52等を搭載する。な
お、ROM51内には、空調制御のためのプログラムが
記憶されており、RAM52に一時的に記憶された空調
情報を基に、CPU50で各種演算、処理を行う。
の空調ユニット1の各電気機能部品を制御するもので、
CPU50、ROM51、RAM52等を搭載する。な
お、ROM51内には、空調制御のためのプログラムが
記憶されており、RAM52に一時的に記憶された空調
情報を基に、CPU50で各種演算、処理を行う。
【0020】制御装置2の出力端子A〜Fは、それぞれ
サーボモータ13、27、28、29、33、43に接
続され、各サーボモータを介して各ダンパを駆動制御す
る。制御装置2の出力端子Gは、送風機駆動回路18に
接続され、送風機駆動回路18を介して送風機4の発生
する風量を制御する。エアミックスダンパ42を駆動す
るサーボモータ43には、エアミックスダンパ42の開
度θを検出するエアミックスダンパ開度センサ53が設
けられ、制御装置2の入力端子Hに接続されている。
サーボモータ13、27、28、29、33、43に接
続され、各サーボモータを介して各ダンパを駆動制御す
る。制御装置2の出力端子Gは、送風機駆動回路18に
接続され、送風機駆動回路18を介して送風機4の発生
する風量を制御する。エアミックスダンパ42を駆動す
るサーボモータ43には、エアミックスダンパ42の開
度θを検出するエアミックスダンパ開度センサ53が設
けられ、制御装置2の入力端子Hに接続されている。
【0021】また、制御装置2の出力端子Iは、コンプ
レッサ駆動回路40に接続され、コンプレッサ駆動回路
40を介して電磁クラッチを制御し、コンプレッサ36
の作動、即ち冷却手段であるエバポレータ6の作動を制
御する。なお、コンプレッサ駆動回路40には、電磁ク
ラッチの通電状態を検出するクラッチ作動検出センサが
設けられ、制御装置2の入力端子Jに接続されている。
レッサ駆動回路40に接続され、コンプレッサ駆動回路
40を介して電磁クラッチを制御し、コンプレッサ36
の作動、即ち冷却手段であるエバポレータ6の作動を制
御する。なお、コンプレッサ駆動回路40には、電磁ク
ラッチの通電状態を検出するクラッチ作動検出センサが
設けられ、制御装置2の入力端子Jに接続されている。
【0022】さらに、制御装置2の入力端子K〜Mは、
車両乗員によって操作される操作パネルに設けられた内
外気切替スイッチ55、温度設定器56、吹出モード設
定スイッチ57にそれぞれ接続される。また、制御装置
2の入力端子N〜Rは、車室内の空気の温度を検出する
内気センサ60、車室外の空気の温度を検出する外気セ
ンサ61、車室内に進入する日射量を検出する日射セン
サ62、エバポレータ6を通過した空気の温度(以下、
エバ後温度という)を検出するエバ後センサ63、ヒー
タコア41の冷却水温を検出する水温センサ64に接続
されている。
車両乗員によって操作される操作パネルに設けられた内
外気切替スイッチ55、温度設定器56、吹出モード設
定スイッチ57にそれぞれ接続される。また、制御装置
2の入力端子N〜Rは、車室内の空気の温度を検出する
内気センサ60、車室外の空気の温度を検出する外気セ
ンサ61、車室内に進入する日射量を検出する日射セン
サ62、エバポレータ6を通過した空気の温度(以下、
エバ後温度という)を検出するエバ後センサ63、ヒー
タコア41の冷却水温を検出する水温センサ64に接続
されている。
【0023】なお、エバ後センサ63は、エバポレータ
6による空気の冷却度合を検出する冷却度合検出手段の
役目を果たす。制御装置2は、使用者によってオートエ
アコンが選択されると、車室内の温度が温度設定器56
で設定された温度を維持するように、吹出温度、風量、
吹出口を自動的に制御する。制御装置2のCPU50
は、オートエアコンを行うために、入力されるセンサ信
号を基に、目標吹出温度TAOを次の数式1により算出
する。
6による空気の冷却度合を検出する冷却度合検出手段の
役目を果たす。制御装置2は、使用者によってオートエ
アコンが選択されると、車室内の温度が温度設定器56
で設定された温度を維持するように、吹出温度、風量、
吹出口を自動的に制御する。制御装置2のCPU50
は、オートエアコンを行うために、入力されるセンサ信
号を基に、目標吹出温度TAOを次の数式1により算出
する。
【0024】
【数1】TAO=Kset ・Tset −Kr・Tr−Kam・
Tam−Ks・Ts+C なお、Kset 、Kr、Kam、Ks、Cは補正用の定数で
ある。また、Tset は温度設定器56の検出する設定温
度信号、Trは内気センサ60の検出する内気温度信
号、Tamは外気センサ61の検出する外気温度信号、T
sは日射センサ62の検出する日射信号である。
Tam−Ks・Ts+C なお、Kset 、Kr、Kam、Ks、Cは補正用の定数で
ある。また、Tset は温度設定器56の検出する設定温
度信号、Trは内気センサ60の検出する内気温度信
号、Tamは外気センサ61の検出する外気温度信号、T
sは日射センサ62の検出する日射信号である。
【0025】次に、制御装置2は、エアミックスダンパ
42の目標開度θ0 を、次の数式2によって算出する。
42の目標開度θ0 を、次の数式2によって算出する。
【0026】
【数2】θ0 ={(TAO−TE)/(TW−TE)}
×100(%) なお、TEはエバ後センサ63のエバ後温度信号、TW
は水温センサ64の水温信号である。そして、制御装置
2は、エアミックスダンパ42の目標開度θ0 に応じた
信号をサーボモータ43へ出力する。
×100(%) なお、TEはエバ後センサ63のエバ後温度信号、TW
は水温センサ64の水温信号である。そして、制御装置
2は、エアミックスダンパ42の目標開度θ0 に応じた
信号をサーボモータ43へ出力する。
【0027】制御装置2は、オートエアコンが選択され
ると、内外気モード、送風機4の風量、および吹出モー
ドを目標吹出温度TAOから、自動的に選択するように
設けられている。内外気モードの切替制御は、図2に示
すように、目標吹出温度TAOに応じて、内気または外
気に自動設定される。
ると、内外気モード、送風機4の風量、および吹出モー
ドを目標吹出温度TAOから、自動的に選択するように
設けられている。内外気モードの切替制御は、図2に示
すように、目標吹出温度TAOに応じて、内気または外
気に自動設定される。
【0028】送風機4の風量制御は、図3に示すよう
に、目標吹出温度TAOに応じて、ブロワモータの印加
電圧が自動設定される。吹き出しモードの自動切替制御
は、図4に示すように、目標吹出温度TAOが上昇する
過程ではT2=28℃でフェイス吹き出し口20のみか
ら冷風を吹き出させるフェイスモードからフェイス吹き
出し口20から冷風を吹き出させるとともにフット吹き
出し口21から温風を吹き出させるバイレベルモードに
切り換わり、T4=38℃でバイレベルモードからフッ
トモードに切り換わる。また、目標吹出温度TAOが下
がっていく過程ではT3=36℃でフット吹き出し口2
1から温風を吹き出させるフットモードからバイレベル
モードに切り換わり、T1=25℃でバイレベルモード
からフェイスモードに自動設定される。なお、制御装置
2で自動設定された吹き出しモードは、制御装置2自身
で検出される。
に、目標吹出温度TAOに応じて、ブロワモータの印加
電圧が自動設定される。吹き出しモードの自動切替制御
は、図4に示すように、目標吹出温度TAOが上昇する
過程ではT2=28℃でフェイス吹き出し口20のみか
ら冷風を吹き出させるフェイスモードからフェイス吹き
出し口20から冷風を吹き出させるとともにフット吹き
出し口21から温風を吹き出させるバイレベルモードに
切り換わり、T4=38℃でバイレベルモードからフッ
トモードに切り換わる。また、目標吹出温度TAOが下
がっていく過程ではT3=36℃でフット吹き出し口2
1から温風を吹き出させるフットモードからバイレベル
モードに切り換わり、T1=25℃でバイレベルモード
からフェイスモードに自動設定される。なお、制御装置
2で自動設定された吹き出しモードは、制御装置2自身
で検出される。
【0029】次に、本発明の制御内容を図5のフローチ
ャートを基に説明する。初めに、オートエアコンが選択
されると(スタート)、まずデータやタイマ、フラグ等
の初期化処理を行う(ステップS1 )。次に、温度設定
器56から設定温度信号Tset を読込み、RAM52に
記憶する(ステップS2 )。続いて、車室内の空調状態
に影響を及ぼす車両環境状態を検出する各種センサから
入力信号を読み込む。すなわち、内気センサ60から内
気温度信号Tr、外気センサ61から外気温度信号Ta
m、日射センサ62から日射信号Ts、エバ後センサ6
3からエバ後温度信号TE、水温センサ64から水温信
号TWを読込、RAM52に記憶する(ステップS3
)。
ャートを基に説明する。初めに、オートエアコンが選択
されると(スタート)、まずデータやタイマ、フラグ等
の初期化処理を行う(ステップS1 )。次に、温度設定
器56から設定温度信号Tset を読込み、RAM52に
記憶する(ステップS2 )。続いて、車室内の空調状態
に影響を及ぼす車両環境状態を検出する各種センサから
入力信号を読み込む。すなわち、内気センサ60から内
気温度信号Tr、外気センサ61から外気温度信号Ta
m、日射センサ62から日射信号Ts、エバ後センサ6
3からエバ後温度信号TE、水温センサ64から水温信
号TWを読込、RAM52に記憶する(ステップS3
)。
【0030】次に、RAM52に記憶された各種入力デ
ータと、予めROM51に記憶されている数式1に基づ
いて、車室内に吹き出す空気の目標吹出温度TAOを算
出する(ステップS4 )。続いて、RAM52に記憶さ
れた各種入力データと、予めROM51に記憶されてい
る数式2に基づいて、エアミックスダンパ42の目標開
度θ0 を算出する(ステップS5 )。
ータと、予めROM51に記憶されている数式1に基づ
いて、車室内に吹き出す空気の目標吹出温度TAOを算
出する(ステップS4 )。続いて、RAM52に記憶さ
れた各種入力データと、予めROM51に記憶されてい
る数式2に基づいて、エアミックスダンパ42の目標開
度θ0 を算出する(ステップS5 )。
【0031】次に、内外気の切替モードを、ステップS
4 で算出した目標吹出温度TAOと図2との関係から決
定する(ステップS6 )。送風機4の印加電圧を、ステ
ップS4 で算出した目標吹出温度TAOと図3の印加電
圧との関係から決定する(ステップS7 )。吹出モード
を、ステップS4 で算出した目標吹出温度TAOと図4
の関係から決定する(ステップS8 )。
4 で算出した目標吹出温度TAOと図2との関係から決
定する(ステップS6 )。送風機4の印加電圧を、ステ
ップS4 で算出した目標吹出温度TAOと図3の印加電
圧との関係から決定する(ステップS7 )。吹出モード
を、ステップS4 で算出した目標吹出温度TAOと図4
の関係から決定する(ステップS8 )。
【0032】次にステップ9では、本発明の制御である
エアーミックスダンパの開度補正を行う。詳細を図6の
フローチャートを用いて説明する。まずステップS90
1では、ステップS8で決定された吹き出し口モードが
フェイスからバイレベルへ切り換わったかを判定する。
ステップS901でモードが切り換わったと判定すると
ステップS902ではエアミックスダンパ42の補正量
△θに初期値として―αをセットする。このαは、モー
ド切り換わり後のフェイス吹き出し口から吹き出される
空気の温度がモード切り換わり前のフェイスモードにお
けるフェイス吹き出し口から吹き出された空気の温度に
なるようにエミックスダンパ42の開度を選定するもの
である。また、同時に補正を行うためのFlagに2を
セットする。
エアーミックスダンパの開度補正を行う。詳細を図6の
フローチャートを用いて説明する。まずステップS90
1では、ステップS8で決定された吹き出し口モードが
フェイスからバイレベルへ切り換わったかを判定する。
ステップS901でモードが切り換わったと判定すると
ステップS902ではエアミックスダンパ42の補正量
△θに初期値として―αをセットする。このαは、モー
ド切り換わり後のフェイス吹き出し口から吹き出される
空気の温度がモード切り換わり前のフェイスモードにお
けるフェイス吹き出し口から吹き出された空気の温度に
なるようにエミックスダンパ42の開度を選定するもの
である。また、同時に補正を行うためのFlagに2を
セットする。
【0033】ステップS901でモードが切り換わって
いないと判定すると続くステップS903ではバイレベ
ルモードからフェイスモードに切り換わったかを判定す
る。バイレベルモードからフェイスモードに切り換わっ
たと判定すると、続くステップS904ではエアミック
スダンパ42の補正量△θに初期値としてαをセット
し、補正を行うためのFlagに1をセットする。な
お、この第一実施例においてはステップS901および
ステップS903にて検出手段を構成している。
いないと判定すると続くステップS903ではバイレベ
ルモードからフェイスモードに切り換わったかを判定す
る。バイレベルモードからフェイスモードに切り換わっ
たと判定すると、続くステップS904ではエアミック
スダンパ42の補正量△θに初期値としてαをセット
し、補正を行うためのFlagに1をセットする。な
お、この第一実施例においてはステップS901および
ステップS903にて検出手段を構成している。
【0034】ステップS905では、補正Flagが
2、つまりフェイスモードからバイレベルモードに切り
換わった際に伴うエアミックスダンパ42の開度補正が
必要かを判定する。補正が必要であると判定するとステ
ップS906では補正量△θの値を決定する。本実施例
では補正量△θは、単調な減少関数とし、このステップ
S906を通過するたびに所定値βが加算(補正量は減
少)される。この時、エアミックスダンパ42の開度
は、より一層ヒータコア41に空気が通過するように補
正されるため、吹き出しモード変更時にフェイス吹き出
し温度が急激に下がるということは防ぐことができるも
ののフット吹き出し温度は必要以上に上昇するという問
題がある。しかし、足もとの温度の変化に対しては比較
的鈍感であるために乗員の快適性には影響はない。
2、つまりフェイスモードからバイレベルモードに切り
換わった際に伴うエアミックスダンパ42の開度補正が
必要かを判定する。補正が必要であると判定するとステ
ップS906では補正量△θの値を決定する。本実施例
では補正量△θは、単調な減少関数とし、このステップ
S906を通過するたびに所定値βが加算(補正量は減
少)される。この時、エアミックスダンパ42の開度
は、より一層ヒータコア41に空気が通過するように補
正されるため、吹き出しモード変更時にフェイス吹き出
し温度が急激に下がるということは防ぐことができるも
ののフット吹き出し温度は必要以上に上昇するという問
題がある。しかし、足もとの温度の変化に対しては比較
的鈍感であるために乗員の快適性には影響はない。
【0035】続くステップS907では補正量△θが0
以上かを判定する。これは補正の終了判定であり、0以
上と判定するとステップS911で補正量△θ=0と
し、補正を中止するためのFlagを0とする。そし
て、ステップS912では最終的なエアミックスダンパ
42の開度であるθを下記数式3に基いて算出する。
以上かを判定する。これは補正の終了判定であり、0以
上と判定するとステップS911で補正量△θ=0と
し、補正を中止するためのFlagを0とする。そし
て、ステップS912では最終的なエアミックスダンパ
42の開度であるθを下記数式3に基いて算出する。
【0036】
【数3】θ=θ0 +△θ その後、図5に示すフローチャートのステップS10に
進む。同様にステップS908ではバイレベルモードか
らフェイスモードに切り換わった際のエアミックスダン
パ42の開度補正が必要であるか判定し、必要であるな
らばステップS909で補正量を決定し、ステップS9
10で終了条件判定を行う。ステップS910で終了条
件を満たせばステップS911,ステップS912を実
行し、終了条件を満たさなければステップS912を実
行する。そして、図6に示すフローチャートのステップ
S10へ進む。
進む。同様にステップS908ではバイレベルモードか
らフェイスモードに切り換わった際のエアミックスダン
パ42の開度補正が必要であるか判定し、必要であるな
らばステップS909で補正量を決定し、ステップS9
10で終了条件判定を行う。ステップS910で終了条
件を満たせばステップS911,ステップS912を実
行し、終了条件を満たさなければステップS912を実
行する。そして、図6に示すフローチャートのステップ
S10へ進む。
【0037】ステップS9の処理後、上述の処置で決定
した制御信号を送風機駆動回路18、内外気切替用のサ
ーボモータ13、吹出モードを切り替えるサーボモータ
27〜29、コンプレッサ駆動回路40、エアミックス
ダンパ42を駆動するサーボモータ43等に出力して
(ステップS10)、各空調機器の作動制御を行う。そ
の後、ステップS10の処理を実行してから制御周期時
間τが経過したか否かの判断を行い(ステップS1
1)、この判断結果が経過していないという判断の場合
は、制御周期時間τの経過を待つ。そして、ステップS
11の判断結果が経過したという判断の場合は、ステッ
プS2 へ戻り、上記の演算、処理を繰り返す。
した制御信号を送風機駆動回路18、内外気切替用のサ
ーボモータ13、吹出モードを切り替えるサーボモータ
27〜29、コンプレッサ駆動回路40、エアミックス
ダンパ42を駆動するサーボモータ43等に出力して
(ステップS10)、各空調機器の作動制御を行う。そ
の後、ステップS10の処理を実行してから制御周期時
間τが経過したか否かの判断を行い(ステップS1
1)、この判断結果が経過していないという判断の場合
は、制御周期時間τの経過を待つ。そして、ステップS
11の判断結果が経過したという判断の場合は、ステッ
プS2 へ戻り、上記の演算、処理を繰り返す。
【0038】なお、この第一実施例においては、ステッ
プS8およびステップS10にて指令手段を構成し、ス
テップS5およびステップS10にて温度調節制御手段
を構成している。また、ステップS902,S906,
S907,S911,S912およびステップS10に
て温度上昇補正手段を構成し、ステップS904,S9
09,S910,S911,S912およびステップS
10にて温度下降補正手段を構成している。
プS8およびステップS10にて指令手段を構成し、ス
テップS5およびステップS10にて温度調節制御手段
を構成している。また、ステップS902,S906,
S907,S911,S912およびステップS10に
て温度上昇補正手段を構成し、ステップS904,S9
09,S910,S911,S912およびステップS
10にて温度下降補正手段を構成している。
【0039】〔実施例の作動〕次に本実施例の作動につ
いて具体的な例を挙げて説明する。例えば、夏の暑い日
に長時間駐車して車室内の温度が非常に高い状態にあっ
た時に車両用空気調和装置を作動させたとする。その
際、目標吹き出し温度(TAO)は非常に低い温度に設
定されるが、その後、車室内が冷房されていくにつれて
目標吹き出し温度は上昇する。そして目標吹き出し温度
(TAO)上昇していって28℃になると、図4からも
分かるようにフェイスモードからバイレベルモード(B
/L)に切り換わる。
いて具体的な例を挙げて説明する。例えば、夏の暑い日
に長時間駐車して車室内の温度が非常に高い状態にあっ
た時に車両用空気調和装置を作動させたとする。その
際、目標吹き出し温度(TAO)は非常に低い温度に設
定されるが、その後、車室内が冷房されていくにつれて
目標吹き出し温度は上昇する。そして目標吹き出し温度
(TAO)上昇していって28℃になると、図4からも
分かるようにフェイスモードからバイレベルモード(B
/L)に切り換わる。
【0040】その際、図6に示すステップS901でフ
ェイスモードからバイレベルモードに切り換わったこと
が判定される。そして、ステップS902にてエアミッ
クスダンパ42の開度の初期補正量Δθが−αに設定さ
れる。その後、ステップS906では補正量Δθに所定
値βが加算され、エアミックスダンパ42の開度をモー
ド切り換わり前の開度状態の方向に戻す。そして、ステ
ップS907でモード切り換わり前のエアミックスダン
パ42の開度状態に戻っていないと判定され、次のステ
ップS912でエアミックスダンパ42の開度がθ=θ
0 −α+βに決定される。その後、このルーチンを抜け
て図5のステップS10にて制御信号が出力され、ステ
ップS11でYesと判定されるとステップS2〜ステ
ップS8と進みステップS9に進む。
ェイスモードからバイレベルモードに切り換わったこと
が判定される。そして、ステップS902にてエアミッ
クスダンパ42の開度の初期補正量Δθが−αに設定さ
れる。その後、ステップS906では補正量Δθに所定
値βが加算され、エアミックスダンパ42の開度をモー
ド切り換わり前の開度状態の方向に戻す。そして、ステ
ップS907でモード切り換わり前のエアミックスダン
パ42の開度状態に戻っていないと判定され、次のステ
ップS912でエアミックスダンパ42の開度がθ=θ
0 −α+βに決定される。その後、このルーチンを抜け
て図5のステップS10にて制御信号が出力され、ステ
ップS11でYesと判定されるとステップS2〜ステ
ップS8と進みステップS9に進む。
【0041】次にステップS901,ステップS903
でNoと判定され、ステップS905でYesと判定さ
れた結果、ステップS906では補正量Δθに所定値β
だけ加算され、エアミックスダンパ42の開度をモード
切り換わり前の開度状態の方向に戻す。そして、ステッ
プS907でNoと判定され、次のステップS912で
エアミックスダンパ42の開度がθ=θ0 −α+2βに
決定される。その後、このルーチンを抜けて図5のステ
ップS10にて制御信号が出力され、ステップS11で
Yesと判定されるとステップS2〜ステップS8と進
みステップS9に進む。
でNoと判定され、ステップS905でYesと判定さ
れた結果、ステップS906では補正量Δθに所定値β
だけ加算され、エアミックスダンパ42の開度をモード
切り換わり前の開度状態の方向に戻す。そして、ステッ
プS907でNoと判定され、次のステップS912で
エアミックスダンパ42の開度がθ=θ0 −α+2βに
決定される。その後、このルーチンを抜けて図5のステ
ップS10にて制御信号が出力され、ステップS11で
Yesと判定されるとステップS2〜ステップS8と進
みステップS9に進む。
【0042】このようにステップS901からステップ
S903,ステップS905,ステップS906,ステ
ップS907,ステップS912と進み同様に所定量β
だけ加算され、徐々にエアミックスダンパ42の開度を
モード切り換わり前の開度状態に戻す。そして、最終的
にエアミックスダンパ42の開度がモード切り換わり前
の開度状態になると、ステップS907でYesと判定
され、ステップS911,ステップS912と進みエア
ミックスダンパ42の開度は切り換わり前の開度θ0 と
なる。
S903,ステップS905,ステップS906,ステ
ップS907,ステップS912と進み同様に所定量β
だけ加算され、徐々にエアミックスダンパ42の開度を
モード切り換わり前の開度状態に戻す。そして、最終的
にエアミックスダンパ42の開度がモード切り換わり前
の開度状態になると、ステップS907でYesと判定
され、ステップS911,ステップS912と進みエア
ミックスダンパ42の開度は切り換わり前の開度θ0 と
なる。
【0043】それ以後ステップS901,ステップS9
03,ステップS905,ステップS908,ステップ
S911,ステップS912と進みエアミックスダンパ
42の開度がθ0 に維持される。つまり、エアミックス
ダンパ42は開度θ0 にて安定する。以上、フェイスモ
ードからバイレベルモードに切り換わった際についての
説明をしたが、バイレベルモードからフェイスモードに
切り換わった際も同様な作動が行われるので、詳細な説
明は省略する。
03,ステップS905,ステップS908,ステップ
S911,ステップS912と進みエアミックスダンパ
42の開度がθ0 に維持される。つまり、エアミックス
ダンパ42は開度θ0 にて安定する。以上、フェイスモ
ードからバイレベルモードに切り換わった際についての
説明をしたが、バイレベルモードからフェイスモードに
切り換わった際も同様な作動が行われるので、詳細な説
明は省略する。
【0044】以上の作用によりフェイスモードからバイ
レベルモードに切り換わるか、バイレベルモードからフ
ェイスモードに切り換わった際に、モード切り換わり後
におけるフェイス吹き出し口から吹き出される空気の温
度が、切り換え前にフェイス吹き出し口から吹き出され
ていた空気の温度になるようにエアミックスダンパ42
の開度を補正するので、図7ないし図8に示すように、
モードが切り換わった際にフェイス吹き出し口から吹き
出された空気の温度変化がほとんどなく、乗員に不快感
を与えることなく車室内の快適性を維持することができ
る。
レベルモードに切り換わるか、バイレベルモードからフ
ェイスモードに切り換わった際に、モード切り換わり後
におけるフェイス吹き出し口から吹き出される空気の温
度が、切り換え前にフェイス吹き出し口から吹き出され
ていた空気の温度になるようにエアミックスダンパ42
の開度を補正するので、図7ないし図8に示すように、
モードが切り換わった際にフェイス吹き出し口から吹き
出された空気の温度変化がほとんどなく、乗員に不快感
を与えることなく車室内の快適性を維持することができ
る。
【0045】また、その後徐々に切り換え前のエアミッ
クスダンパ42の開度状態に戻すので、図7ないし図8
に示すように、吹き出された空気の温度を違和感なく緩
やかに変化させることができる。その結果、乗員に不快
感を与えることなく車室内の快適性を維持することがで
きる。ここで、図7はフェイスモードからバイレベルモ
ードに切り換わった際の上下両吹き出し口からの吹き出
し空気温度とエアミックスダンパ42の開度との関係を
示す図である。なお、図7中の実線は、エアミックスダ
ンパ42の開度補正を行った場合であり、破線はエアミ
ックスダンパ42の開度補正を行っていない場合の上下
両吹き出し口の吹き出し空気温度である。また、図8は
バイレベルモードからフェイスモードに切り換わった際
の上下両吹き出し口の吹き出し空気温度とエアミックス
ダンパの開度との関係を示す図である。なお、図8中の
実線はエアミックスダンパ42の開度補正を行った場合
であり、破線はエアミックスダンパ42の開度補正を行
っていない場合の上下両吹き出し口の吹き出し空気温度
である。
クスダンパ42の開度状態に戻すので、図7ないし図8
に示すように、吹き出された空気の温度を違和感なく緩
やかに変化させることができる。その結果、乗員に不快
感を与えることなく車室内の快適性を維持することがで
きる。ここで、図7はフェイスモードからバイレベルモ
ードに切り換わった際の上下両吹き出し口からの吹き出
し空気温度とエアミックスダンパ42の開度との関係を
示す図である。なお、図7中の実線は、エアミックスダ
ンパ42の開度補正を行った場合であり、破線はエアミ
ックスダンパ42の開度補正を行っていない場合の上下
両吹き出し口の吹き出し空気温度である。また、図8は
バイレベルモードからフェイスモードに切り換わった際
の上下両吹き出し口の吹き出し空気温度とエアミックス
ダンパの開度との関係を示す図である。なお、図8中の
実線はエアミックスダンパ42の開度補正を行った場合
であり、破線はエアミックスダンパ42の開度補正を行
っていない場合の上下両吹き出し口の吹き出し空気温度
である。
【0046】以上、本発明の第1実施例について説明し
たが、本発明は以下に述べるような実施例も適用でき
る。例えば、第1実施例では、エアミックスダンパ42
の補正量の初期値であるαを所定値としているが、例え
ばエバ後温度が変化するとバイレベルモード時の上下温
度差は変化するため(エバポレータを通過した直後の空
気温度が上昇すると上下温度差は小さくなる)、αを下
記数式4に示すようにエバポレータを通過した直後の空
気温度の関数としてもよい。
たが、本発明は以下に述べるような実施例も適用でき
る。例えば、第1実施例では、エアミックスダンパ42
の補正量の初期値であるαを所定値としているが、例え
ばエバ後温度が変化するとバイレベルモード時の上下温
度差は変化するため(エバポレータを通過した直後の空
気温度が上昇すると上下温度差は小さくなる)、αを下
記数式4に示すようにエバポレータを通過した直後の空
気温度の関数としてもよい。
【0047】
【数4】α=A×Te+B (Teはエバポレータを通過した直後の空気温度,A,
Bは定数) また、第1実施例では、バイレベルモードとフェイスモ
ードでのモード切り換えの際のみにエアミックスダンパ
の開度補正を行うようにしたが、フットモードとバイレ
ベルモードでのモード切り換え時にエアミックスダンパ
42の開度補正を行っても良い。この場合、具体的には
フットモードからバイレベルモードに切り換わった際に
はエアミックスダンパ42の開度を、両吹き出し口から
の吹き出し風温度が上がる方向に補正し、その後、切り
換わり前の状態に徐々にエアミックスダンパ42の開度
を戻す。これによりフェイス吹き出し口から急に冷たい
風が吹き出されることが防止でき、乗員に違和感を与え
ることはなくなる。
Bは定数) また、第1実施例では、バイレベルモードとフェイスモ
ードでのモード切り換えの際のみにエアミックスダンパ
の開度補正を行うようにしたが、フットモードとバイレ
ベルモードでのモード切り換え時にエアミックスダンパ
42の開度補正を行っても良い。この場合、具体的には
フットモードからバイレベルモードに切り換わった際に
はエアミックスダンパ42の開度を、両吹き出し口から
の吹き出し風温度が上がる方向に補正し、その後、切り
換わり前の状態に徐々にエアミックスダンパ42の開度
を戻す。これによりフェイス吹き出し口から急に冷たい
風が吹き出されることが防止でき、乗員に違和感を与え
ることはなくなる。
【0048】また、フットモードからバイレベルモード
に切り換わった際に、エアミックスダンパ42の開度
を、両吹き出し口からの吹き出し風温度が下がる方向に
補正し、その後、切り換わり前の状態に徐々にエアミッ
クスダンパ42の開度を戻す。この場合、フット吹き出
し口20から吹き出される空気の温度が急激に上がるこ
とが防止でき、吹き出された空気の温度を違和感なく緩
やかに変化させることができる。その結果、乗員に不快
感を与えることなく車室内の快適性を維持することがで
きる。
に切り換わった際に、エアミックスダンパ42の開度
を、両吹き出し口からの吹き出し風温度が下がる方向に
補正し、その後、切り換わり前の状態に徐々にエアミッ
クスダンパ42の開度を戻す。この場合、フット吹き出
し口20から吹き出される空気の温度が急激に上がるこ
とが防止でき、吹き出された空気の温度を違和感なく緩
やかに変化させることができる。その結果、乗員に不快
感を与えることなく車室内の快適性を維持することがで
きる。
【0049】また、バイレベルモードからフットモード
に切り換わった際には、エアミックスダンパ42の開度
を、フット吹き出し口からの吹き出し風温度が上がる方
向に補正し、その後、切り換わり前の状態に徐々にエア
ミックスダンパ42の開度を戻す。これによりフット吹
き出し口20から吹き出される空気の温度が急激に下が
ることが防止でき、吹き出された空気の温度を違和感な
く緩やかに変化させることができる。その結果、乗員に
不快感を与えることなく車室内の快適性を維持すること
ができる。
に切り換わった際には、エアミックスダンパ42の開度
を、フット吹き出し口からの吹き出し風温度が上がる方
向に補正し、その後、切り換わり前の状態に徐々にエア
ミックスダンパ42の開度を戻す。これによりフット吹
き出し口20から吹き出される空気の温度が急激に下が
ることが防止でき、吹き出された空気の温度を違和感な
く緩やかに変化させることができる。その結果、乗員に
不快感を与えることなく車室内の快適性を維持すること
ができる。
【0050】また、第1実施例では、温度調節手段をエ
アミックスダンパ42にて構成したが、図10に示す構
成、つまりエバポレータ6の空気下流側部位にバイパス
通路44とヒータコア41を有し、ウォータバルブ70
の開度を調節することによってヒータコア41の空気加
熱能力を調節する構成において、前記ウォータバルブ7
0にて温度調節手段を構成しても良い。
アミックスダンパ42にて構成したが、図10に示す構
成、つまりエバポレータ6の空気下流側部位にバイパス
通路44とヒータコア41を有し、ウォータバルブ70
の開度を調節することによってヒータコア41の空気加
熱能力を調節する構成において、前記ウォータバルブ7
0にて温度調節手段を構成しても良い。
【0051】また、加熱手段としては、冷凍サイクルの
コンデンサ等を用いても良い。また、第1実施例ではエ
アミックスダンパ42の初期補正量α、変化量βを所定
量としたが、α、βを共に可変にしてもよい。その手段
としては、例えばマニュアルモードにて吹き出し口を切
り換えた場合、βの値を大きくし素早く乗員の要求に対
応し、オートマチックモードには乗員に違和感を与えな
いようにβを小さくするとよい。
コンデンサ等を用いても良い。また、第1実施例ではエ
アミックスダンパ42の初期補正量α、変化量βを所定
量としたが、α、βを共に可変にしてもよい。その手段
としては、例えばマニュアルモードにて吹き出し口を切
り換えた場合、βの値を大きくし素早く乗員の要求に対
応し、オートマチックモードには乗員に違和感を与えな
いようにβを小さくするとよい。
【0052】また、第1実施例では指令手段を図6のス
テップS8,S10にて構成したが、乗員がマニュアル
で吹き出しモードの変更を行うためのスイッチ,レバー
等で構成しても良い。
テップS8,S10にて構成したが、乗員がマニュアル
で吹き出しモードの変更を行うためのスイッチ,レバー
等で構成しても良い。
【図1】本発明第1実施例における自動車用空気調和装
置の概略構成図である。
置の概略構成図である。
【図2】目標吹出温度(TAO)と内外気モードとの関
係を示す図である。
係を示す図である。
【図3】目標吹出温度(TAO)と送風機の印加電圧と
の関係を示す図である。
の関係を示す図である。
【図4】目標吹出温度(TAO)と吹出モードとの関係
を示す図である。
を示す図である。
【図5】上記第1実施例における制御装置の作動を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図6】図5のステップS9の制御内容を詳細に示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図7】フェイスモードからバイレベルモードに切り換
わった際の上下両吹き出し口の吹き出し空気温度とエア
ミックスダンパの開度との関係を示す図である。
わった際の上下両吹き出し口の吹き出し空気温度とエア
ミックスダンパの開度との関係を示す図である。
【図8】バイレベルモードからフェイスモードに切り換
わった際の上下両吹き出し口の吹き出し空気温度とエア
ミックスダンパの開度との関係を示す図である。
わった際の上下両吹き出し口の吹き出し空気温度とエア
ミックスダンパの開度との関係を示す図である。
【図9】従来における、フェイスモードからバイレベル
モードに切り換わった際の上下両吹き出し口から吹き出
された空気の温度との関係を示す図である。
モードに切り換わった際の上下両吹き出し口から吹き出
された空気の温度との関係を示す図である。
【図10】本発明の温度調節手段の他の実施例の一部を
示す概略構成図である。
示す概略構成図である。
2 制御装置 5 ダクト 20 フェイス吹き出し口 21 フット吹き出し口 24 フェイスダンパ 25 フットダンパ 27 サーボモータ 28 サーボモータ 44 バイパス通路 41 ヒータコア 42 エアミックスダンパ 57 吹き出しモード設定スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 川島 誠文 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 本田 祐次 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】車室内へ空気を導くための空気通路と、 前記空気通路の空気下流側部位に配設され、前記車室内
上部へ空気を吹き出すための上部吹き出し口と、 前記空気通路の空気下流側部位に配設され、前記車室内
下部へ空気を吹き出すための下部吹き出し口と、 前記両吹き出し口を開閉する開閉手段と、 前記開閉手段を作動させる作動手段と、 前記両吹き出し口の開閉状態を変更する指令を前記作動
手段へ出力する指令手段と、 前記空気通路の一部に設けられた加熱手段と、 前記加熱手段を迂回するバイパス通路と、 前記空気通路内の前記加熱手段が空気に与える熱量を調
節する温度調節手段と、 前記温度調節手段の前記加熱手段が空気に与える熱量を
制御する温度調節制御手段と、 前記指令手段からの指令に基づいて前記吹き出し口の開
閉状態が変更したことを検出する検出手段と、 前記上部吹き出し口が開口し前記下部吹き出し口が閉口
している状態から、前記上部吹き出し口と前記下部吹き
出し口が共に開口した状態に変化したことを前記検出手
段が検出したとき、前記車室内への吹き出し空気の温度
を上げる方向に前記温度調節制御手段の制御状態を補正
し、その後、その補正の量を徐々に減少させる温度上昇
補正手段とを備えることを特徴する車両用空気調和装
置。 - 【請求項2】車室内へ空気を導くための空気通路と、 前記空気通路の空気下流側部位に配設され、前記車室内
上部へ空気を吹き出すための上部吹き出し口と、 前記空気通路の空気下流側部位に配設され、前記車室内
下部へ空気を吹き出すための下部吹き出し口と、 前記両吹き出し口を開閉する開閉手段と、 前記開閉手段を作動させる作動手段と、 前記両吹き出し口の開閉状態を変更する指令を前記作動
手段へ出力する指令手段と、 前記空気通路の一部に設けられた加熱手段と、 前記加熱手段を迂回するバイパス通路と、 前記空気通路内に設けられ、前記空気通路内の前記加熱
手段が空気に与える熱量を調節する温度調節手段と、 前記温度調節手段の前記加熱手段が空気に与える熱量を
制御する温度調節制御手段と、 前記指令手段からの指令に基づいて前記吹き出し口の開
閉状態が変更したことを検出する検出手段と、 前記上部吹き出し口と前記下部吹き出し口がともに開口
している状態から、前記上部吹き出し口が開口し前記下
部吹き出し口が閉口した状態に変化したことを前記検出
手段が検出したとき、前記車室内への吹き出し空気の温
度を下げる方向に前記温度調節制御手段の制御状態を補
正し、その後、その補正の量を徐々に減少させる温度下
降補正手段とを備えることを特徴する車両用空気調和装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23632793A JPH0789326A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 車両用空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23632793A JPH0789326A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 車両用空気調和装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0789326A true JPH0789326A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=16999167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23632793A Withdrawn JPH0789326A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 車両用空気調和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0789326A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7201219B2 (en) * | 2002-10-15 | 2007-04-10 | Denso Corporation | Automotive air-conditioner operable under cooling, heating or air-mixing mode |
-
1993
- 1993-09-22 JP JP23632793A patent/JPH0789326A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7201219B2 (en) * | 2002-10-15 | 2007-04-10 | Denso Corporation | Automotive air-conditioner operable under cooling, heating or air-mixing mode |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001128 |