JP3539487B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術の分野】
本発明は、ノズル開口からインク滴を吐出して印刷を行うインクジェット記録装置、より詳細にはユーザ支援技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録装置は、細径のノズルから比較的乾燥しやすいインク液を吐出させて印刷を行う関係上、インク液の供給、ノズルの目詰まり防止、廃インクの処理等、他の記録装置では問題とならないメンテナンス事項を抱えている。このため、現在取り付けられているインクカートリッジ14のID、製造年月日、インク量、廃インクタンクの廃インク量を管理するため、例えば特開平8-281927号公報に見られるようにインクカートリッジ14に書換え可能な記憶手段を付帯させ、これらの情報を記録して記録装置の動作を管理することが行われている。
【0003】
このような記憶手段を備えたインクカートリッジ14を使用するインクジェツト記録装置にあっては、ユーザによるインクジェツト記録装置に対する種々の操作も併せて格納させることにより、メーカがリサイクルの一環としてインクカートリッジ14を回収すれば、ユーザによるインクジェット記録装置の操作を回収された記憶手段のデータに基づいて、記録装置に本来の性能を発揮させる改善策や操作方法をアドバイスすることができる。
【0004】
また、廃インクの管理については、特開平5-201027号公報に見られるように廃インク管理手段を設け、廃インク量が一定値を超えると廃インクの漏洩防止のために記録動作を強制的に停止させて廃インクの漏洩を防止したり、また印刷不良を解消する目的で短時間に記録ヘッドからインクを強制的に吸引させる操作が複数回実行された場合には、他の要因による印刷不良の可能性が高く、インク吸引では解消が不可能であるため、インク消費を無用に消費するのを抑止するため、ユーザによるインク吸引の指令を無効させることも提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、パーソナルコンピュータの急速な普及による家電化に伴い、記録装置をブラックボックス的な取り扱いに対しても、記録装置本来の性能を発揮させようとすると、上述の対策では必ずしも十分であるとは言えない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところはユーザ毎に適切な取り扱いを支援して容易に本来の性能を発揮させることができるインクジェット記録装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、メーカにより熟知されている当該装置のメンテナンス上のノウハウをユーザの手を煩わせることなく、自動的に実行させて無用なインク消費や、クリーニング機構の消耗を防止することができるインクジェット記録装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような課題を達成するために本願発明は、ユーザに対するアドバイス情報を格納したアドバイス情報記憶手段と、電源スイッチにより電源が投入された時点で計時動作を開始し、前記電源スイッチの操作により電源の遮断が指令された時点で前記計時動作を停止してリセットされるタイマと、前記タイマにより取得された時間に関する情報を格納する不揮発性記憶手段と、ユーザの不適切な操作に対して前記不揮発性記憶手段に格納されたデータに基づいて前記アドバイス情報記憶手段からアドバイス情報を表示手段に出力し、また前記電源スイッチが投入された時点での前記タイマの計時がゼロで無い場合には、前記アドバイス情報記憶手段からパネルスイッチによる電源オフの操作をユーザに指示するアドバイス情報を表示手段に出力する前記制御手段と、を備えるようにした。
【0007】
【作用】
本願発明によれば、タイマの計時時間に基づいて電源が規定の方法で遮断されたか否かを判断して、規定の方法で遮断されていない場合にはユーザに正しい遮断の操作方法を指示し、もって電源オフ状態では記録ヘッドをキャッピングして目詰まりを防止する。
【0008】
【発明の実施の形態】
そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明のインクジェット記録装置の一実施例を示すものであって、複数のノズル開口を印刷面に対向して配列されたインクジェツト記録ヘツド1は、案内部材2、2により記録用紙3の紙巾方向に往復動するキャリッジ4に搭載されており、後述するインクタンク24にチューブ5により接続されてインクの供給を受けている。
【0009】
両端を基板7、8により回転可能に枢支され、記録用紙3の支持体であるプラテン6の一方の側方、図1では左側の印刷領域外には、記録ヘッド1の前面に当接可能なキャップ部材10が設けられている。キャップ部材10は、チューブ11により吸引ポンプ20に接続され、また吸引ポンプ20の吐出口がチューブにより廃インクタンク13に接続されている。
【0010】
これにより、記録ヘッド1をキャップ部材10で封止して吸引ポンプ20を作動させると、記録ヘッド1からインクが強制的に吸引され、目詰まりの解消が行われる。キャップ部材10に排出された廃インクは廃インクタンク13に保持される。廃インクタンク13へのインク流入量を管理して、収容量を超える以前にインクジェット記録装置の機能を強制的に停止させる手段が設けられている。
【0011】
図2は、記録装置の各種の動作を統括する制御手段の一実施例を示すものであって、制御回路20は、CPU、ROM、RAMからなるマイクロコンピュータにより構成され、接続端子29、温度センサー26、時間管理回路23、記憶手段24、インク検出回路27、28、パネルスイツチ30からのデータや情報に基づいて各種の適切な制御を実行する。また、電池25は、商用電源が断たれた状態でも引き続き時間の管理を実行するための電源としての他に、RAMのデータを保持する電源としても機能する。
【0012】
図2において、キャリツジに搭載される記録ヘッド1の近傍には温度センサー26が配置されていて、ヘッド駆動回路21の駆動エネルギを温度に対応させて温度によるインク滴のインク量の変動を補正する他に、図3のフローチャートに示すように、検出された温度(S1)が明らかにメーカ保証範囲外で(S2)、かつ低温である場合には(S3)「温度環境が保証範囲外です、印字に影響が生じる場合があります。」の旨のアドバイスを発し(S4)、ユーザの確認を待つ(S5)。そして以後のユーザの対応、つまり印刷が強行されるか、否かを監視し、これを記憶手段24に格納する。
【0013】
一方、温度が高温である場合には「温度環境が保証範囲外です、印字に影響が生じる場合があります。」旨のアドバイスを行うとともに、長期間放置しないようにとのアドバイスを行い(S6)、ユーザの確認を待つ(S5)。高温下における急速なインク乾燥によるインク吐出口の目詰まりを未然に防止して、本来の性能で印刷可能ならしめる。
そして以後のユーザの対応、つまり印刷が強行されるか、否かや、また記録ヘッド1をキャップ部材10で封止したか否かを監視し、これを記憶手段24に格納する。
【0014】
このように、検出した温度に基づいて的確なアドバイスを発すると同時に、その後のユーザの対応を記録しておくことにより、ユーザからの問い合わせ時にも、これらのデータに基づいてユーザ毎に的確な操作方法を提言することが可能となる。
【0015】
さらに温度情報は、温度によるインク粘度変化に起因する吸引ポンプ20の吸引量を正確に把握するためにも利用して、インク消費量をより正確に管理することができる。
【0016】
記憶手段24は、この実施例では第1乃至第5記憶回路24−1〜24−5及びアドバイス情報記憶手段24−6から構成されている。記憶手段24は、不揮発性記憶手段、例えばEEPROM(Electrica1 Erasable Programable ROM : 電気的に書き換え可能な不揮発性メモリー)や、電池によって記憶内容が保持されるRAM等で構成することができ、当該記録装置に操作履歴等を格納する。記憶手段24は、接続端子29を介して読出し可能に構成するなり、またソケットに着脱可能に構成することにより、外部装置で容易に読出しが可能となる。記憶手段24に格納されている情報は、パネルスイッチ30や外部ホストからの指令により当該記録装置でハードコピーを出力するほか、ホストに読出してホストのモニタで検討することもできる。
【0017】
なお、上述の実施例においては、記憶手段24が複数の記憶回路により構成されているが、それぞれ管理する情報の種類にや、記憶素子の構成によて適宜の数に分割できることはいうまでもない。
【0018】
第1記憶手段24−1には、インク吸引動作に関する情報、すなわち吸引動作の種類に対する実行回数が格納され、この格納したデータに基づいてユーザによるインク吸引動作の指令が管理される。インク吸引動作は複数種類が予め設定されていて、状況に応じて使い分けられる。例えばインクカートリッジ14を交換した際に行われる吸引動作、一定期間が経過したことによる電源ON時に自動的に行われる吸引動作、ユーザが任意に行う吸引動作などがプログラムとして格納されている。
【0019】
ここで、インクカートリッジ14を交換した際には、印刷不良を解消するためのものとは異なる吸引動作、つまりインク充填用の吸引動作が実行されるようにプログラムされているので、このインク充填用の吸引動作が実行された積算回数を記憶することにより、当該記録装置でのインクカートリッジ14の積算消費個数を管理できる。
【0020】
ユーザが吸引動作の指令した場合には、状況に応じて自動的に吸引の形態を変更するのが望ましい。すなわち、通常吸引動作、強力吸引動作、超強力吸引動作というようにインク吸引量が異なるものを複数用意しておき、吸引動作の指令によりポンプ駆動回路22による吸引形態を変更させる。
【0021】
すなわち、電源が投入された以後の最初の吸引指令では(S11)、吸引インク量が少ない通常吸引動作を実行し、吸引動作のフラッグを2にセットする(S12)。その後、再び吸引動作が指令されると、印刷量、例えば印字頁数を判定して規定頁数以上であれば(S13)、やはり通常吸引動作を実行する(S12)。
【0022】
一方、規定頁数に満たない状態での指令である場合には、吸引動作フラッグに基づいて(S14)、吸引動作を決定する。
すなわち、印刷頁数が少ない段階で再び吸引動作が指令され、吸引動作フラッグが2となっている場合には(S14)、前回の吸引動作によっては印字障害を回復することができなかった可能性が高いので、インク量が多目の強力吸引動作を実行し、吸引動作フラッグのデータをインクリメントする(S15)。
【0023】
さらに印字頁数が少ないにも関わらず再々回、吸引動作が指令されて吸引動作フラッグが3となっている場合には、ひどい目詰まりや記録ヘッド1への気泡の浸入が考えられるので、吸引するインク量が最も多い超強力吸引動作を実行し、吸引動作フラッグを1にセットする(S16)。
このように超強力吸引動作の実行後にフラッグを1にセットすることにより、連続的に吸引動作が指令される場合は、操作ボタンの選択ミス等や、吸引によっては回復できない障害等と考えられるので、次の吸引指令では強力吸引動作ではなく通常吸引動作を実行させてインクの浪費を防止する。
【0024】
これら複数種類の吸引動作の回数は、それぞれ区別して記憶手段24−1に格納されるから、記憶手段24−1のデータに基づいて吸引動作を発動する頻度や、また印刷不良の程度等を把握できる。したがって、記憶手段24−1のデータに基づいてアドバイス情報記憶手段24−6から適切な操作方法を呼び出してアドバイスする。
【0025】
一方、このような吸引動作により発生した廃インクは、それぞれの吸引動作毎に定められ、データとしてROMに予め記録されている吸引量と、記憶手段24に格納されている吸引動作の回数との積和から算出できる。これにより、廃インク量と廃インクタンク13の容量とを比較し(S31)、収容容量を超えている場合には、エラー表示して記録装置動作を強制的に停止させ、また廃インクタンクがオーバフローしている旨の表示を行う(S32)。
【0026】
また、廃インクタンクの収容容量に満たないまでも、90%を超えてた場合には(S33)、使用開始時から計時を行っているタイマにより使用期間を算出し(S34)、アドバイス情報記憶手段24−6のデータを読出して「廃インクタンクの容量が超えそうです。このまま使用すると、あと○○日で廃インクタンクがオーバーフローします」などの警告を発する(S35)。
【0027】
第2記憶手段24−2には、印字に関する情報、すなわち予め設定された印字モードに対する印字頁数、各色の吐出ドット数、インク消費量が格納されていく。ここで各色のインク消費量は、温度センサー26により検出されたヘッドの温度を考慮した1ドット当りのインク滴量と、印字動作により形成したドット数を乗じることによって算出される。このようにして採取された各色毎のインク消費量のデータは、インクカートリッジ14に充填すべき相対インク量を決定する際の参考資料となり、無駄なインクの充填を排して、コストを引き下げることを可能とする。
【0028】
第3記憶手段24−3は、時間に関する情報を管理するデータを格納するもので、インクカートリッジ14が記録装置に装着されてからの経過時間、前回のクリーニングが実行されたからの経過時間、直前の印字動作が終了してからの無印刷状態の時間、電源が投入されてからの通電時間等を格納する。なお、時間は、電池25を駆動源とするタイマにより管理されているので、継続的な時間管理が可能となる。これにより、インクカートリッジ14が装着されてから、規定時間以上が経過している場合には、「インクカートリッジ14の使用期限が切れています、印字が正しく行われない場合があります」などの警告をアドバイス情報記憶手段24−6のデータを読出して発する。
【0029】
また、インクカートリッジ14が装着されてからの期間とインク消費量とにより、アドバイス情報記憶手段24−6のデータを読出して「これまでの使用状況だと、あと○○日でインクが無くなります」などのメッセージでユーザにインクが無くなる時期を予測して知らせる。
電源ONの期間を検出するタイマは、時間管理回路23により構成されていて、パネルスイッチ30により電源OFFにされた段階でリセットされる。この通電時間の管理は、図6のフローチャートに示したように、電源ON時に記録された時間が0であるかどうか判断して(S41)、0でない場合には、パネルスイッチ23により電源OFFの指令が行われず、プラグの引き抜き等により電力の供給が断たれたことを意味するから、パネルスイッチ23による電源OFFの指令に随伴して起動されるキャッピング動作が完了しておらず、記録ヘッド1が大気に露出した状態で放置されてノズルが乾燥したインクで目詰まりしている可能性が高い。このため、電源ON時に通電時間が0でない場合には、アドバイス情報記憶手段24−6のデータを読出して「パネルスイッチを使つて電源OFFしてください」などの警告を電池を電源として発し(S42)、通電時間をリセットして0とする(S43)。
【0030】
このようにして記録装置に電源が投入されてからの時間の計時を実行する(S44、45)。そして、パネルスイッチにより電源OFFが指令された段階で(S46)、計時した時間をリセットして0とする(S47)。このように、パネルスイッチにより電源OFFが指令された場合には通電時間が0に戻されるから、記録装置が規定通りに取り扱われているか否かを判定することができる。
【0031】
図7は、短時間に複数回の吸引動作が指令された場合に対処する他の実施例を示すものであって、吸引動作が指令された時点で、時間管理回路23により構成されているクリーニングタイマ(CLタイマ)をリセットしてから計時を開始し(S52)、また吸引動作の回数をカウントするカウンタ(CLカウンタ)を1にセットする(S53)。このようにしてクリーニングタイマが所定時間を計時すると(S54)、クリーニングタイマをリセットし、またカウンタをリセットする(S55)。
【0032】
一方、所定時間内で、かつ規定の回数に至らない段階で(S56)、吸引動作の指令が発せられた場合には(S58)、吸引動作を実行してクリーニングカウンタをインクリメントし(S59)、ステップS54に戻る。
【0033】
そしてこの吸引動作指令が所定時間内に規定回数、例えば3回に及ぶと(S56)、印刷不良を解消するために実行するインク吸引動作の頻度が高すぎる。このような状況は、記録ヘッド1の故障だけではなく、その他の印字機構部の動作不良などが原因とも考えられるので、クリーンタイマ、及びカウンタのデータに基づいてアドバイス情報記憶手段24−6から「むやみに吸引指令を行うと、インクが浪費されます。印字結果が正常にならない場合にはサービスセンタに連絡して下さい」なるメッセージを発する(S57)。これにより、無用な吸引動作を防止して、早期の修理を促すことができる。
【0034】
ところで、上述したように吸引動作の回数が記憶手段24に順次格納されているから、吸引動作の累積回数によって工場出荷後の記録ヘッド1の安定性やなじみの状態を判定することができる。すなわち、工場出荷時には記録ヘッド1を乾燥などから保護するために送品液が充填されている。最初にインクカートリッジ14が装着された時点で、送品液を排出できる量のインクを充填するシーケンスが組まれているものの、場合によっては初期充填だけでは送品液や気泡を完全に排出することが困難である。
【0035】
一方、初期充填により記録ヘッド1が印刷可能な状態となった以降は、連続印刷の時間と経過時間とをタイマにより管理して、、所定時間が経過する度に記録ヘッド1をキャップ部材により封止してインクを強制的に規定量だけ排出させるタイマークリーニングを実行するようにシーケンスが組まれている。
【0036】
図8(イ)は、印刷不良を解消しつつ、タイマークリーニングにおけるインクの消費を抑制する本発明の他の実施例を示すものであって、記録装置が使用されてからのタイマクリーニングの累積回数が既定値N0を超えるまでは(S61)、表1に示したように、比較的に短い時間間隔でタイマクリーニングを実行する。
【0037】
【表1】
Figure 0003539487
【0038】
【表2】
Figure 0003539487
【0039】
一方、タイマークリーニングが規定回数N0程度実行した後は、記録ヘッド1の気泡や、充填液も確実に排除されているので、タイマークリーニングを実行する判定基準を表2に示すように比較的長い周期のものに切換える。なお、表1、表2における○印の時間帯がタイマークリーニングの実行領域を示す。
【0040】
これにより、図8(ロ)に示したようにタイマクリーニングの累積回数が既定値N0を超えた以後は、タイマークリーニングの頻度が、従来品に比較して極めて低くなり、タイマクリーニングで消費される累積のインク量が従来品に比較して少なくなり、ランニングコストを大きく下げることができる。なお、図8(ロ)においてハッチングにより示す区間は、タイマークリーニングの実行期間を示す。
なお、上述の実施例では、記録装置が所定の期間使用されて、十分に気泡や充填液が排除された時点でタイマークリーニングの周期を延長するように制御しているが、周期は維持するものの、インクの吸引量を減少させるようにしても同様の作用を奏する。これによれば、インクの消費量を抑えつつ、比較的短い周期で記録ヘッドから増粘したインクを排出することができる。
また、上述の実施例においては装置の使用開始からのタイマークリーニングの実行回数の積算値に応じて、タイマークリーニングの周期や、1回のインク量を変更しているが、タイマークリーニングの累積の回数は、稼働時間に相関するので、累積の稼働時間に基づいてタイマークリーニングの周期や、1回のインク量を変更するようにしても同様の作用を奏することは明らかである。
【0041】
第4記憶手段24−4には、修理に関する情報が格納される。廃インクタンク交換、ヘッド交換など、予め修理の項目を設定しておき、各項目の修理回数を更新することにより、修理の履歴を読出すことができる。
【0042】
第5記憶手段24−5は、記録装置がユーザの手元にわたった時点からのキャリッジ4の移動回数、つまり印刷パス数の積算値を記憶する。これにより、印刷枚数や実稼働時間等とともに、当該記録装置の印刷モードを判定することができる。すなわち、総印刷枚数に対するキャリッジ4の往復回数が多い場合には、高いドット密度での印刷、つまり高品質印刷のモードが多用されており、また往復回数が少ない場合にはテキストデータ等、高速印刷が多用されていると判断でき、アドバイスの参考とすることができる。
【0043】
さらには、印刷が不可能なエラー、つまりキャリッジ移動エラー、紙送りエラー、給紙エラーが生じた場合には、これらを記憶手段24−5に格納する。そしてこれらのエラーの発生頻度によっては、アドバイス情報記憶手段24−6のデータに基づいて対処方法を直接表示したり、また「取り扱い説明書の○○頁を参照して下さい」等と間接的にアドバイスする。
【0044】
また、制御回路20は、記憶手段24に格納された各種情報により、当該インクジェット記録装置の余寿命がどの程度かを推定する。すなわち、廃インク容量から廃インクタンクの残容量、印字したドット数から記録ヘッド1の余寿命、印字頁数から紙送り機構の余寿命などを推定する。さらにこの推定結果から交換が必要な部品の種類を推定して、「適当な時期を見計らって修理に出すよう」とアドバイスを表示する。
【0045】
一方、サービスセンターにおいては、記憶手段24に格納されている情報を読出して、ユーザが特異方法で使用していたり、また修理の履歴に基づいてユーザに対して適切な使用方法の助言を行う。
【0046】
また、インクジェツト記録装置の使用を開始してからの期間、インクカートリッジ14を装着してからの期間、インクカートリッジ14の交換回数、印刷した総頁数など、記録装置の寿命等に関する主要な情報については、ユーザが適宜参照できる。これにより、不都合が生じた場合には、部品の交換の要否等、修理の目安を付けることができる。すなわち、記録装置に不調が生じた場合には、上記情報に基づいて装置の履歴を客観的、かつ定量的に把握できるため、修理業者は、現物の有無に関わり無く修理すべき部品や故障の程度を容易に把握して、修理費を正確に見積もることができる。
【0047】
なお、上述の実施例においては、基台側にインクタンクや廃インクタンクを配設して流路により記録ヘッド1やキャップ部材と流路により接続した形式のものに例を採って説明したが、キャリッジにインクタンクを搭載して記録ヘツドに直接インクを供給する形式の記録装置や、廃インクタンクをカートリッジ形式に構成して交換可能に構成した記録装置にも適用できることは明らかである。
【0048】
ところで、印刷品質は、記録ヘッド1の不具合で生じる確率が高いが、記録ヘッド1の印刷特性はインクの特性に大きく左右されるから、適合品以外のカートリッジのインクが充填された場合には、メーカとして印刷品質を保証することが困難である。
したがって、前述したように記録手段が付帯されたインクカートリッジ14を使用する記録装置にあっては、インクカートリッジの記録手段に格納されているID等のインクカートリッジを特定できるデータを読出し、このデータとともに前述した各種の操作やエラー情報を関連付けて記憶手段24に格納すると、印刷不良が生じた場合にこれを解消するために的確なアドバイスを表示することが可能となる。
また、メーカにおいては、印刷品質に対するクレームが特定のロットに集中する場合には、記憶手段24のデータに基づいて当該ロットの製造ラインを検査する等の改善策を早期に打ち出すことができる。
【0049】
なお、上述の実施例においては、印刷量、ユーザにより指令されたメンテナンス操作、及び修理項目を記録装置の不揮発性記憶手段に、またユーザに対するアドバイス情報を記録装置のアドバイス情報記憶手段に格納し、記録装置の制御手段により不揮発性記憶手段に格納されたデータに基づいてアドバイス情報記憶手段からアドバイス情報を表示させるようにしているが、記録装置を駆動するドライバソフトウエアが組み込まれるホストの機能を利用して構成できることは明らかである。
すなわち、印刷量、ユーザにより指令されたメンテナンス操作、及び修理項目をホストのハードデイスクの一部領域に、またユーザに対するアドバイス情報をハードデイスクの一部領域にそれぞれ格納させ、記録装置になされた操作を通信機能によりホストに出力し、ユーザに必要な情報をホストのデイスプレイに表示しても同等の機能を実現することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように本発明においては、ユーザの不適切な電源遮断に対しては、パネルスイッチにより電源オフの操作を行うように指示して、電源遮断時には記録ヘッドをキャッピングして最適の状態での印刷を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のプラテン近傍の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す装置の構成図である。
【図3】環境温度に対する動作を示すフローチャートである。
【図4】ユーザによる吸引動作の指令が行われた際の吸引動作を示すフローチャートである。
【図5】廃インク量の管理動作を示すフローチャートである。
【図6】記録装置が正常に停止されなかった場合の動作を示すフローチャートである。
【図7】ユーザにより連続的にインク吸引動作が指令された場合の動作を示すフローチャートである。
【図8】図(イ)乃至(ハ)は、それぞれ本発明の他の実施例を示すフローチャート、タイマクリーニングの実行頻度を模式的に示す図、及び記録装置の稼働期間とタイマークリーニングにより消費される積算インク量との関係を示す線図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド
2 案内部材
3 記録用紙
4 キャリッジ
5 インク供給路
14 インクカートリッジ

Claims (1)

  1. 着脱可能なインクカートリッジからインクの供給を受けてインク滴を吐出して記録媒体に印刷する記録ヘッドと、
    ユーザに対するアドバイス情報を格納したアドバイス情報記憶手段と、
    電源スイッチにより電源が投入された時点で計時動作を開始し、前記電源スイッチの操作により電源の遮断が指令された時点で前記計時動作を停止してリセットされるタイマと、
    前記タイマにより取得された時間に関する情報を格納する不揮発性記憶手段と、
    ユーザの不適切な操作に対して前記不揮発性記憶手段に格納されたデータに基づいて前記アドバイス情報記憶手段からアドバイス情報を表示手段に出力し、また前記電源スイッチが投入された時点での前記タイマの計時がゼロで無い場合には、前記アドバイス情報記憶手段からパネルスイッチによる電源オフの操作をユーザに指示するアドバイス情報を表示手段に出力する前記制御手段と、
    を備えたインクジェット記録装置。
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