JP2766036B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2766036B2
JP2766036B2 JP2093236A JP9323690A JP2766036B2 JP 2766036 B2 JP2766036 B2 JP 2766036B2 JP 2093236 A JP2093236 A JP 2093236A JP 9323690 A JP9323690 A JP 9323690A JP 2766036 B2 JP2766036 B2 JP 2766036B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はインクジェット記録ヘッドを用いた画像記録
装置に関するものである。
[従来の技術] インクジェット記録は、カラー化が容易、直接記録で
騒音が少い等の利点を持ち、急速に普及が進んでいる。
第8図は、インクジェット記録ヘッドを用いたカラー
複写機の概略断面図である。
原稿は、読取部1′の原稿台3′の上におかれ、これ
を、読取光学系4′とCCD5′を搭載した読取キャリッジ
19′がシリアルスキャンして読取る。読取られた信号
は、図示しない画像処理部で処理された後、記録部2′
に送られる。
記録部2′では、ロール紙6′が給紙ローラー7′,
8′によってプラテン10′に送られる。プラテン10′で
はインクジェット記録ヘッド12′、インクタンク13′、
インクカートリッジ15′、加圧ポンプ14′を搭載した記
録キャリッジ11′がシリアルスキャンを行ない、読取部
1′からの信号に応じてインクジェット記録ヘッド12′
を駆動して画像記録を行なう。インクジェット記録ヘッ
ド12′、インクタンク13′、インクカートリッジ15′お
よび加圧ポンプ14′は、それぞれシアン、マゼンタ、イ
エロー、ブラックの4色分備えられており、フルカラー
記録を行なう。一行分の記録が終了すると、副走査ロー
ラー9′によってロール紙6′が副走査された後、次の
一行分の記録をくり返す。
ロール紙6′のコピー後端がカッター18′の位置に達
したときに、カッター18′を回転させてロール紙6′を
カットする。カットされたコピー済の紙は紙ガイド1
6′,17′を経て排紙される。
第9図は、記録部2′の記録キャリッジ11′の構成図
で、第8図と同一番号を付したものは、同一の構成要素
を示す。
21′,22′はインクチューブで、一方のインクチュー
ブ21′はインクジェット記録ヘッド12′とインクタンク
13′を、他方のインクチューブ22′はインクジェット記
録ヘッド12′と加圧ポンプ14′を接続している。印字中
はインクチューブ21′を通してインクが毛細管現象で供
給される。また、インクジェット記録ヘッド12′にゴミ
や泡が入ったり、該インクジェット記録ヘッド12′のイ
ンク吐出口であるヘッドノズル内のインクが乾燥してイ
ンク吐出が行なわれにくくなったりした場合には加圧ポ
ンプ14′を駆動してインクチューブ22′を通してインク
が強制的に流され、ゴミ、泡、乾燥インクを取り除く。
インクジェット記録ヘッド12′と各インクチューブ2
1′,22′の接続部にはそれぞフィルター23′a,23′bが
備えられており、インク供給側からインクジェット記録
ヘッド12′にゴミが侵入するのを防いでいる。このフィ
ルター23′a、23′bについては、インクジェット記録
ヘッド12′のノズル開口が20μm程度の場合には、10μ
m以下のフィルターを設けておけば、インク吐出を防げ
るゴミの侵入を防ぐことができる。
[発明が解決しようとしている課題] しかしながら、上記従来の技術は、インクチューブの
記録ヘッド側開口部にフィルターが設けられており、ゴ
ミの侵入防止については、大きな効果があるが、次のよ
うな問題点がある。
インクカートリッジやインクタンクの中のゴミを完全
にゼロにすることが困難であり、またインクカートリッ
ジ着脱時のゴミの侵入をゼロにすることは難しい。ま
た、加圧ポンプの駆動時に可動部からゴミが発生するこ
ともある。これらのゴミは、少しずつインクチューブを
通して各フィルターに捕えられるが、そのゴミの量が増
すと、圧力損失が増し、十分なインクがヘッド内に流れ
こまなくなる。
その結果、加圧ポンプを駆動しても、十分なインク流
がヘッド内に発生しなくなり、ヘッド内のゴミ、泡、乾
燥インクを取り除けなくなってしまう場合がある。
さらに、上述のように各フィルターが記録ヘッド側に
設けられている場合には、各フィルターによって捕えた
ゴミが増大すると高価なインクジェット記録ヘッドと共
に交換しなければならなくなる。また、各フィルターが
インクチューブ側や、独立に設けられている場合でも、
フィルター自体安価なものではなく、交換頻度が高くな
ってしまうと、経済的な負担も大きな問題となってく
る。
このような、フィルターの目づまりは、印字を行なう
だけでも発生するが、上述のように加圧ポンプでインク
の強制流動を行なわせる装置の場合、印字のためのイン
クチューブに接続されたフィルターよりも、加圧インク
が通るフィルターの方が、ゴミによる目づまりが多いこ
とを本出願人らは見出した。これは、 印字のためのインク供給はゆっくり行なわれるが、イ
ンク加圧によるインク流は速いため、インク加圧による
インク流の方が、インクタンク内のゴミを運んできやす
い。
加圧ポンプの可動部でゴミが発生してフィルターにつ
まるものがある。
の2つの理由によるものと考えられる。
本発明は、上記従来の技術の有する問題点に鑑みてな
されたもので、フィルターに異物が蓄積してもインクジ
ェット記録ヘッドに蓄積されるインク吐出の要因となる
異物を確実に除去することができるインクジェット記録
装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、インクが貯えられるインクタンクを有しフ
ィルタを介してインクジェット記録ヘッドに該インクを
供給するインク供給手段と、前記フィルタを介して前記
インクジェット記録ヘッドにインクを強制的に流入させ
るインク流入手段と、前記インク流入手段によるインク
流量を変化させるインク流量可変手段とを備えたインク
ジェット記録装置において、 前記インク流量可変手段が、前記フィルタの交換時か
らの、前記インク流入手段による強制的インク流入を行
なった累積駆動時間または累積駆動回数の増加に応じ
て、前記インク流入手段によるインク流量を増加させる
インク流量制御手段を有することを特徴とするものであ
る。
または、インクが貯えられるインクタンクを有しフィ
ルタを介してインクジェット記録ヘッドに該インクを供
給するインク供給手段と、前記フィルタを介して前記イ
ンクジェット記録ヘッドにインクを強制的に流入させる
インク流入手段と、前記インク流入手段によるインク流
量を変化させるインク流量可変手段とを備えたインクジ
ェット記録装置において、 前記インク流量可変手段が、前記フィルタの交換時か
らの、記録を行なった記録紙の枚数、記録を行なった時
間、または前記インクジェット記録ヘッドに供給された
印字パルス数のうちのいずれか一つの増加に応じて、前
記インク流入手段によるインク流量を増加させるインク
流量制御手段を有することを特徴とするものである。
前記インク流量可変手段は、前記インク流入手段によ
る単位時間当たりのインク流量を変化させるもの、また
は前記インク流入手段によるインク流入の時間を変化さ
せるものである。
前記インク流入手段は、前記インクジェット記録ヘッ
ドの記録時には非作動で、前記インクジェット記録ヘッ
ドの回復動作時に強制的インク流入を行なうものであ
る。
また、前記インクジェット記録ヘッドは、複数の吐出
口を備えたもの、記録紙の記録域の全幅にわたって複数
のインク吐出口が設けられたフルラインタイプのもの、
あるいは、熱エネルギーを利用してインクを吐出するも
のであり、熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備え
たものでもよい。
[作用] 本発明のインクジェット記録装置は、インクジェット
記録ヘッドへのインクの供給に伴なって該インクジェッ
ト記録ヘッド内に流入するゴミ等の異物をフィルターで
捕えるとともに、インクジェット記録ヘッドのインク吐
出口であるヘッドノズルに付着する乾燥インク等のイン
ク不吐出の要因となる異物を、インク流入手段によって
強制的に前記インクジェット記録ヘッドへインクを供給
することで排出させるものであり、インクジェット記録
ヘッドへの強制的インク流入を行なう際のインク流量
を、フィルタ交換後の該強制的インク流入を行なった履
歴、あるいはインクジェット記録ヘッドによって印字を
行なった履歴に応じて変化させることができる。インク
ジェット記録ヘッドのフィルターに蓄積するゴミや、ヘ
ッドノズルに付着する乾燥インク等の異物の量は、該イ
ンクジェット記録ヘッドへ供給したインクの量、あるい
は、印字動作の経過とともに増加すると考えられるが、
本発明によればそれらの異物の量を考慮して強制的イン
ク流入の際のインク流量をコントロールすることができ
る。
[実施例] 次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
まず、本発明のインクジェット記録装置におけるイン
ク流量可変手段の第1実施例について、第1図を参照し
て説明する。
第1図は、前述した第8および第9図と同様な、イン
クジェット記録ヘッド12を用いたカラー複写機の記録部
2に配置されている記録キャリッジ11上の、インクジェ
ット記録ヘッド12とインクタンク13との接続ならびにイ
ンク流入手段である加圧ポンプ14によるインク流量を変
化させるインク流量可変手段を示すブロック図である。
第1図においては、インクカートリッジ15内のインク
がインクタンク13に供給されて蓄えられ、そのインク
が、通常の印字動作中は、インクチューブ21を通してイ
ンクジェット記録ヘッド12へ、該インクチューブ21の毛
細管現象によって供給される。このインクチューブ21の
インクジェット記録ヘッド12側の開口部には、該インク
ジェット記録ヘッド12へのゴミ等の異物の侵入を防ぐた
めフィルタ23aが取付けられている。また、前記インク
タンク13には、前記インクジェット記録ヘッド12に対し
て強制的にインクを流入させる加圧ポンプ14が設けられ
ており、該加圧ポンプ14によって、インクタンク13内の
インクがインクチューブ22を通してインクジェット記録
ヘッド12へインクを流入させる。このインクチューブ22
についても、前記インクチューブ21と同様に、インクジ
ェット記録ヘッド12側の開口部にフィルタ23bが設けら
れている。
インクジェット記録ヘッド12は、記録紙の記録域の全
幅にわたってインク吐出口である複数のヘッドノズル37
が並設されたフルラインタイプのものであり、さらに、
第2図に示すように、各ヘッドノズル37に対応して、イ
ンクに、吐出エネルギーを与える電気熱変換体38が設け
られている。この電気熱変換体38は、不図示の印字制御
部からの印字パルスを受けることによって、インクに吐
出エネルギーを与える。
前記加圧ポンプ14には、インク流量制御手段であるCP
U31とポンプ駆動電源33とからなるインク流量可変手段
が接続されており、加圧ポンプ14によるインクジェット
記録ヘッド12への強制的インク流入を行なった履歴に応
じて、次に強制的インク流入を行なう際の、インクジェ
ット記録ヘッド12へのインク流量をコントロールする。
本実施例では、インク流量制御手段であるCPU31が加
圧ポンプ14の駆動回数、すなわち強制的インク流入を行
なった回数をカウントし、そのカウント数に応じて、加
圧ポンプ14を駆動するポンプ駆動電源33に対して駆動条
件設定信号32を出力する。この駆動条件設定信号32は、
第3図に示すように、CPU31のカウント数が増すととも
に、前記ポンプ駆動電源33が出力するポンプ駆動電圧34
を大きくするものであり、ポンプ駆動電圧34の大小によ
って加圧ポンプ14による、インクへの加圧量をコントロ
ールして単位時間当りのインク流量を変化させる。
また、CPU31からは、印字開始時等の適当なシーケン
スに応じて、ポンプ駆動電源33に対して、加圧ポンプ14
の駆動、すなわち強制的インク流入を指示するポンプ駆
動指令信号35が出力され、このポンプ駆動指令信号35を
受けた時、ポンプ駆動電源33から、前記駆動条件設定信
号32に応じたポンプ駆動電圧34が出力されて加圧ポンプ
14が駆動される。さらに、CPU31のカウント数は、不図
示の印字制御部から印加されるリセット信号36によって
リセットされる。このリセット信号36は、本実施例のよ
うに、フィルタ23a,23bがインクチューブ21,22に設けら
れている場合は該インクチューブ22の交換時、また、フ
ィルタがインクジェット記録ヘッドに設けられている場
合は、該インクジェット記録ヘッドの交換時、フィルタ
が独立に交換可能な場合は該フィルタの交換時に、CPU3
1に印加される。
したがって、本実施例は、第3図からも明らかなよう
に、フィルタ23a,23bの交換した直後に、強制的インク
流入を行なう場合は加圧ポンプ14によるインクの加圧量
を最小にして無駄なインク消費を抑え、そして、ポンプ
駆動回数が増し、フィルタ23a,23bにゴミ等の異物が蓄
積して圧力損失が大きくなった場合は、加圧量を増大さ
せることにより、インクジェット記録ヘッド12内のゴ
ミ、泡や乾燥インク等の異物を排出可能にしたものであ
る。
次に、本発明の第2実施例について第4図を参照して
説明する。
本実施例は、インクジェット記録ヘッドに対する強制
的インクの流入を、インクへの加圧ではなく、吸引によ
って行なうものである。
本実施例においては、インクジェット記録ヘッド12は
インクタンク13と1本のインクチューブ21で接続され
て、該インクチューブ21によってインクが供給される。
このインクチューブ21には前述と同様にインクジェット
記録ヘッド12の開口部側にフィルタ23が取付けられてい
る。
さらに、本実施例の場合は、吸引ポンプ14aと該吸引
ポンプ14aにインクチューブ43を介して接続された、イ
ンクジェット記録ヘッド12のインク吐出面を覆うキャッ
プ41とを備えており、該キャップ41でインクジェット記
録ヘッド12のインク吐出面を覆って密閉した状態で、前
記吸引ポンプ14aを駆動することにより、インクタンク1
3からインクジェット記録ヘッド12への強制的インク流
入を行なう。なお、この強制的インク流入によって、イ
ンクジェット記録ヘッド12から排出された廃インクは廃
インクタンク42に蓄えられる。
吸引ポンプ14aの駆動は、前述と同様に、CPU31とポン
プ駆動電源33とからなるインク流量可変手段によって行
ない、ポンプ駆動回数の増加に応じてポンプ駆動電圧を
高く設定することで、フィルタ23による圧力損失の増加
をカバーして、インクジェット記録ヘッド12内の異物を
除去する。
続いて、本発明の第3実施例を説明する。
前述した第1、第2の実施例では、ポンプ駆動電圧を
変えて、単位時間あたりのインク流量を変化させたが、
本実施例では、ポンプ駆動時間を変えるものである。
第5図は、本実施例におけるポンプ駆動条件を示すも
ので、この場合、カウント回数の増加に応じてポンプ駆
動時間が長くなるように制御する。ポンプ駆動時間は、
駆動電圧と比べて制御可能な範囲が広いという利点があ
る。
続いて、本発明の第4実施例を説明する。
以上の第1ないし第3実施例では、ポンプ駆動回数に
応じてポンプの駆動条件を制御したが、本実施例では、
ポンプ駆動時間をカウントしてポンプの駆動条件を制御
する。
この場合、前述したインク流量制御手段であるCPUに
よってポンプ駆動時間をカウントして、そのカウント値
の増加に応じてインク流量が増加するようにポンプの駆
動条件を制御する。単に回数に応じて制御するよりも、
より正確な制御が可能である。
次に、本発明の第5実施例について説明する。
前述の第1ないし第4実施例では、インク流入手段に
よる強制的インク流入の履歴に応じて、そのインク流量
を変化させたが、本実施例では、印字動作の履歴に応じ
てインク流量を変化させる。
この場合、前述のインク流量制御手段であるCPUによ
って、コピーを行なったコピー枚数をカウントし、第6
図に示すように、そのカウント枚数の増加に応じてポン
プ駆動電圧を大きくすることで、強制的インク流入の際
の単位時間当りのインク流量を変化させる。
また、上述のようにコピー枚数をカウントした場合、
そのカウント数に応じて、第7図に示すように、ポンプ
の駆動時間すなわち、強制的にインクを流入させる時間
をコントロールすることで、インク流量を変化させても
よい。この場合、ポンプの駆動電圧をコントロールする
場合に比べて、制御可能な範囲が広いという利点があ
る。
続いて、第6実施例を説明する。
前述の第5実施例では、コピーカウント枚数に応じて
ポンプの駆動条件を制御したが、本実施例では、印字時
間をカウントしてポンプの駆動条件を制御する。
この場合、前述のインク流量制御手段であるCPUによ
って印字時間をカウントして、そのカウント値の増加に
応じてインク流量が増加するようにポンプの駆動条件を
制御する。単にコピー枚数に応じて制御するよりも、よ
り正確な制御が可能である。
続いて、第7実施例を説明する。
本実施例は、不図示の印字制御部からインクジェット
記録ヘッドに印加された印字パルスをカウントしてポン
プの駆動条件を制御する。本実施例では、インク流量制
御手段であるCPUによって印字パルス数をカウントし、
その値の増加に応じてインク流量が増加するようにポン
プの駆動条件を制御する。単に枚数や印字時間に応じて
制御するよりも、より正確な制御が可能である。
以上の各実施例においては、フルラインタイプのイン
クジェット記録ヘッドを用いたカラー複写機を例にとっ
て説明したが、その他、記録部のみのプリンタ、あるい
はインクジェット記録ヘッドが記録紙の記録域を往復移
動しながら印字を行なうものであっても良い。また、カ
ラー印字を行なう装置でなく、単色の記録を行なう装置
であっても良い。
本発明は、特にインクジェット記録方式の中でもキヤ
ノン(株)が提唱しているバブルジェット方式の記録ヘ
ッド、記録装置に於いて、優れた効果をもたらすもので
ある。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特
許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行なうものが好ましい。こ
の方式は所謂オンデマンド型、コンティニュアス型のい
ずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場
合には、液体(インク)が保持されているシートや液路
に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に
対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少
なくとも一つの駆動信号を印加することによって、電気
熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱
作用面に膜沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一
対応し液体(インク)内の気泡を形成出来るので有効で
ある。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して
液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形
成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切
に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れ
た液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。こ
のパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359
号明細書、同第4345262号明細書に記載されているよう
なものが適している。尚、上記熱作用面の温度上昇率に
関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、更に優れた記録を行なうことが
できる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示さ
れているような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わ
せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱作用部
が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特
許第4558333号明細書、米国特許第4459600号明細書に記
載された構成のものでもよい。加えて、複数の電気熱変
換体に対して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出
部とする構成を開示する特開昭59年第123670号公報や熱
エネルギーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応せる
構成を開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた構
成としても本発明は有効である。
更に、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応
した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドとして
は、上述した明細書に開示されているような複数記録ヘ
ッドの組み合わせによって、その長さを満たす構成や一
体的に形成された一個の記録ヘッドとしての構成のいず
れでも良いが、本発明は、上述した効果を一層有効に発
揮することができる。
加えて、装置本体に装着されることで、装置本体との
電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能にな
る交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録
ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
又、本発明の記録装置の構成として設けられる、記録
ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加
することは本発明の効果を一層安定できるので好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対しての、キャッピング手段、クリーニング手段、電気
熱変換体或はこれとは別の加熱素子或はこれらの組み合
わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予
備吐出モードを行なうことも安定した記録を行なうため
に有効である。
以上説明した本発明実施例においては、インクを液体
として説明しているが、室温やそれ以下で固化するイン
クであって、室温で軟化もしくは液体となるもの、或い
は、インクジェットにおいて一般的に行なわれている温
度調整の温度範囲である30℃以上70℃以下の温度範囲で
軟化もしくは液体となるものでもよい。すなわち、使用
記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば良
い。加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温を、イン
クの固形状態から液体状態への態変化のエネルギーとし
て使用せしめることで防止するか又は、インクの蒸発防
止を目的として放置状態で固化するインクを用いるかし
て、いずれにしても熱エネルギーの記録信号に応じた付
与によってインクが液化してインク液状として吐出する
ものや記録媒体に到達する時点ではすで固化し始めるも
の等のような、熱エネルギーによって初めて液化する性
質のインク使用も本発明には適用可能である。このよう
な場合インクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開
昭60−71260号公報に記載されるような、多孔質シート
凹部又は貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
良い。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
[発明の効果] 以上説明したように本発明は下記のような効果を奏す
るものである。
(1)インクジェット記録ヘッドへの、強制的インク流
入を行なう際のインク流量を、フィルタ交換後の該強制
的インク流入を行なった履歴あるいは印字動作の履歴に
応じて増加させることができるので、フィルターで捕え
られた異物の量を考慮したインク流量を設定することが
可能となり、確実にインクジェット記録ヘッド内の異物
を除去することができる。さらに、それによって、画像
印字の正確性が高まって、記録装置としての信頼性が向
上する。
(2)インクジェット記録ヘッドのフィルターに蓄積し
た異物の量を考慮してインク流量をコントロールするこ
とができるので、該異物の量が少ないと考えられる場合
はインク流量を制限することができ、経済的にも有利で
ある。
(3)インク流量制御手段によって、強制的インク流入
の履歴あるいは印字動作の履歴を調査することができる
ので、強制的インク流入を行なう際のインク流量を、よ
り高精度に設定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のインクジェット記録装置におけるイ
ンク流量可変手段の第1実施例を示すブロック図、第2
図はインクジェット記録ヘッドの一例を示す斜視図、第
3図はインク流量制御手段によるポンプ駆動条件の一例
を示す図、第4図はインク流量可変手段の第2実施例を
示すブロック図、第5図ないし第7図はインク流量制御
手段によるポンプ駆動条件の一例を示す図、第8図およ
び第9図はそれぞれ従来例を示す図である。 12……インクジェット記録ヘッド、13……インクタン
ク、14……加圧ポンプ、15……インクカートリッジ、2
1,22,43……インクチューブ、23……フィルタ、31……C
PU、32……駆動条件設定信号、33……ポンプ駆動電源、
34……ポンプ駆動電圧、35……ポンプ駆動指令信号、36
……リセット信号、37……ヘッドノズル、38……電気熱
変換体、41……キャップ、42……廃インクタンク。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクが貯えられるインクタンクを有しフ
    ィルタを介してインクジェット記録ヘッドに該インクを
    供給するインク供給手段と、前記フィルタを介して前記
    インクジェット記録ヘッドにインクを強制的に流入させ
    るインク流入手段と、前記インク流入手段によるインク
    流量を変化させるインク流量可変手段とを備えたインク
    ジェット記録装置において、 前記インク流量可変手段が、前記フィルタの交換時から
    の、前記インク流入手段による強制的インク流入を行な
    った累積駆動時間または累積駆動回数の増加に応じて、
    前記インク流入手段によるインク流量を増加させるイン
    ク流量制御手段を有することを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  2. 【請求項2】インクが貯えられるインクタンクを有しフ
    ィルタを介してインクジェット記録ヘッドに該インクを
    供給するインク供給手段と、前記フィルタを介して前記
    インクジェット記録ヘッドにインクを強制的に流入させ
    るインク流入手段と、前記インク流入手段によるインク
    流量を変化させるインク流量可変手段とを備えたインク
    ジェット記録装置において、 前記インク流量可変手段が、前記フィルタの交換時から
    の、記録を行なった記録紙の枚数、記録を行なった時
    間、または前記インクジェット記録ヘッドに供給された
    印字パルス数のうちのいずれか一つの増加に応じて、前
    記インク流入手段によるインク流量を増加させるインク
    流量制御手段を有することを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  3. 【請求項3】前記インク流量可変手段が、前記インク流
    入手段による単位時間当たりのインク流量を変化させる
    請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】前記インク流量可変手段が、前記インク流
    入手段によるインク流入の時間を変化させる請求項1ま
    たは2に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】前記インク流入手段が、前記インクジェッ
    ト記録ヘッドの記録時には非作動で、前記インクジェッ
    ト記録ヘッドの回復動作時に強制的インク流入を行なう
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記
    録装置。
  6. 【請求項6】前記インクジェット記録ヘッドが、複数の
    インク吐出口を備えたものである請求項1〜5のいずれ
    か1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】前記インクジェット記録ヘッドが、複数の
    インク吐出口が記録紙の記録域の全幅にわたって設けら
    れたフルラインタイプである請求項6に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  8. 【請求項8】前記インクジェット記録ヘッドが、熱エネ
    ルギーを利用してインクを吐出するものであり、熱エネ
    ルギーを発生する電気熱変換体を備えている請求項1〜
    7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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