JPH06191060A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH06191060A
JPH06191060A JP35829492A JP35829492A JPH06191060A JP H06191060 A JPH06191060 A JP H06191060A JP 35829492 A JP35829492 A JP 35829492A JP 35829492 A JP35829492 A JP 35829492A JP H06191060 A JPH06191060 A JP H06191060A
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JP
Japan
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recording
ink
drum
blade
recording head
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Application number
JP35829492A
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English (en)
Inventor
Tsunesuke Yamamoto
恒介 山本
Hiroshi Sugiyama
浩 杉山
Yoshitaka Okamura
美隆 岡村
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】異なる色の複数の記録ヘッド1をクリーニング
する場合でも、ブレード16上に拭き取られたある色の
インクが異なる色の記録ヘッドの吐出口面58に再付着
することにより生じるインク混色を防止し、色調に乱れ
の無い高品位の画像出力を得る。 【構成】記録用紙7が巻き付けられるドラム6の周面の
記録用紙7と重複しない位置に、記録ヘッド1の吐出口
面58に接触するブレード16と記録以外の吐出インク
を受けるインク受容部17とを設け、ドラム6き所定量
回転の間に、ブレード16による吐出口面58のクリー
ニングとその直後のインク受容部17に対する記録以外
のインク吐出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録手段から回転ドラ
ムに巻き付けられた被記録材にインクを吐出して記録を
行うインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンなどの出力機器として用いられる記録装置は、画像情
報(文字情報等を含む)に基づいて用紙やプラスチック
薄板等の被記録材(記録媒体)に画像(文字等を含む)
を記録していくように構成されている。前記記録装置
は、記録手段の種類により、インクジェット式、ワイヤ
ドット式、サーマル式、レーザービーム式等に分けるこ
とができる。
【0003】また、前記記録装置は、記録走査方式によ
り、間欠的に紙送りされる被記録材に対し紙幅方向に移
動する記録手段で記録を行なうシリアルスキャン型記録
装置、ライン型記録手段を用いて被記録材の紙送り方向
の走査のみで記録を行なうライン型記録装置、ドラムと
ともに回転する被記録材に対しドラム軸方向に移動する
記録手段で記録を行なうドラムスキャン型記録装置など
に分けることができる。
【0004】上記記録装置のうち、インクジェット式の
記録装置(インクジェット記録装置)は、画像信号に応
じて記録手段(記録ヘッド)からインクを吐出して被記
録材に記録を行うように構成されており、記録手段のコ
ンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で記録す
ることができ、普通紙に特別の処理を必要とせずに記録
することができ、ランニングコストが安く、ノンインパ
クト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色のイン
クを使用してカラー画像を記録するのが容易であるなど
の利点を有している。中でも、紙幅方向に多数の吐出口
を配列したフルマルチタイプの記録手段を用いるライン
型のものは、記録の一層の高速化が可能である。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、簡単かつコンパクトな構造で、高解像度の画像
を高速で記録することができる。一方、被記録材の材質
に対する要求も様々なものがあり、近年では、通常の被
記録材である普通紙や樹脂薄板(OHP等)などの他
に、薄紙や加工紙(ファイリング用のバンチ孔付き紙や
ミシン目付き紙、任意な形状の紙など)などを使用する
ことが要求されるようになってきた。
【0006】本発明は、記録手段から回転ドラムに巻き
付けられた被記録材にインクを吐出して記録を行う記録
装置、すなわちドラムスキャン方式のインクジェット記
録装置に係わるものである。この方式の記録装置の記録
走査は、用紙やプラスチック薄板等の被記録材をドラム
に巻付けて該ドラムとともに回転させる動き(以下主走
査という)と、これに合わせて記録手段をドラム軸に平
行に移動させる動き(以下副走査という)とから成って
いる。
【0007】前記ドラムスキャン方式のインクジェット
記録装置における記録できない時間は、単色記録かカラ
ー記録かに係わらず、被記録材の後端と前端との間(被
記録材が存在しない部分)が記録手段の前面を通過する
時間だけである。一方、シリアルスキャン方式のインク
ジェット記録装置においては、カラー記録のために複数
の記録手段を並べる場合には、記録手段の往復移動の内
いずれか一方向の移動時でしか記録することができな
い。その理由は、往復記録でインク色の打ち込み順序が
変わると記録行ごとに色調が変化してしまうからであ
る。したがって、複数の記録手段を用いるカラー記録を
想定した場合、ドラムスキャン方式の方がシリアルスキ
ャン方式に比べて記録時間が短くなるというメリットが
ある。
【0008】一方、インクジェット記録ヘッドに特有の
問題として吐出口がインクで濡れるという現象がある。
連続吐出中にインクミストが吐出口近傍に溜まると、吐
出口が塞がれて不吐出が起こってしまうことがある。こ
れを防ぐために吐出口(吐出口面)を定期的にクリーニ
ングする必要がある。このクリーニングをドラム搬送方
式(ドラムスキャン方式)の記録装置で実施する方法と
しては、記録ヘッドを回転ドラム周面から外れた位置ま
で移動させ、そこで吐出口面のクリーニング(例えば拭
き取り清掃)を行うことが考えられる。しかし、このよ
うな方法では、記録中のクリーニングが不可能であるの
で、クリーニングの時間間隔が長くなり、記録中に吐出
口面が濡れて不吐出が起こりやすいという不都合があ
る。さらに、記録の途中で記録ヘッドをドラム外のクリ
ーニング位置まで移動させるようにすると、その移動時
間のために記録時間が長くなるという不都合もある。
【0009】前述のような記録ヘッドのクリーニングの
欠点を解消するために、ドラム周面に非記録領域を設
け、該非記録領域にドラム軸と平行に延びかつ吐出口面
と接触可能なクリーナーを設け、ドラム一回転につき一
回のクリーニングを行う方法が特開昭59−70577
号に開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ドラム
周面の非記録領域にクリーナーを設ける上記従来例にお
いても、カラー記録のように複数の記録ヘッドを用いる
場合には、ある色の記録ヘッドをクリーニングした後、
同じクリーナーで別の色の記録ヘッドをクリーニングす
ることになり、クリーナーに付着した前の記録ヘッドの
インクが次の記録ヘッドの吐出口に転写されてインク混
色を起こす可能性がある。そのため、目的の色調の記録
画像が得られなくなるという課題がある。
【0011】本発明はこのような従来の技術的課題に鑑
みてなされたものであり、本発明の目的は、複数の記録
手段を用いる場合でも、吐出口面をクリーニングする時
のインク混色を防止することができ、色調の乱れが生じ
ることのない高品位の画像を出力し得るインクジェット
記録装置を提供することである。
【0012】
【課題解決のための手段】本発明は、記録手段からドラ
ムに巻き付けられた被記録材にインクを吐出して記録を
行うインクジェット記録装置において、前記ドラムの周
面の被記録材と重複しない位置に、記録手段の吐出口面
に接触するブレードと記録以外の吐出インクを受けるイ
ンク受容部とを設け、前記ドラムの回転でブレードが吐
出口面に接触した直後に前記受容部に対して記録以外の
インク吐出を行う構成とすることにより、上記目的を達
成するものである。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明を適用したドラムスキャン方式のイ
ンクジェット記録装置の一実施例の概略構成を示す模式
的斜視図であり、図2は図1中のドラムとキャリジの縦
断面図である。図1および図2において、本実施例はカ
ラー記録用のインクジェット記録装置の場合を示し、1
a、1b、1c、1dはそれぞれ記録ヘッド(記録手
段)であり、これらはシアン、マゼンタ、イエロー、ブ
ラックのインクを用いる記録ヘッドに対応している。な
お、以下の説明では、これらの記録ヘッドの全体または
任意の一つを指す場合、単に記録ヘッド(記録手段)1
で示すことにする。これらの記録ヘッド1はキャリジ2
に搭載されている。図示の例では、これらの記録ヘッド
1はキャリジ2に固定されたヘッド支持板3によって保
持されている。
【0014】図1および図2において、前記キャリジ2
は装置本体に設置された2本のガイドレール4、5に沿
って矢印A方向に往復移動可能に案内支持されている。
各記録ヘッド1と対向する位置には、前記ガイドレール
4、5と平行な回転軸を有するドラム6が回転可能に配
設されている。このドラム6は、不図示の手段によって
用紙や布等の被記録材7を静電吸着し、矢印B方向に回
転するように構成されている。なお、前記各記録ヘッド
1の前面(吐出口面)には、例えば16個/mmの密度
で64個の吐出口が設けられている。
【0015】前記記録ヘッド(記録手段)1は、熱エネ
ルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録
手段であって、熱エネルギーを発生するための電気熱変
換体を備えたものである。また、前記記録ヘッド1は、
前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーによ
り生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる
圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記
録を行なうものである。
【0016】図3は、記録ヘッド1のインク吐出部の構
造を模式的に示す部分斜視図である。図3において、記
録ヘッド1の基板51上には、薄膜53の層を介在させ
て、半導体と同様の製造工程(薄膜成形法等)によっ
て、複数の電気熱変換体52およびこれらに対応する配
線が形成されている。各電気熱変換体52は、図示のよ
うに、それぞれの吐出口59および液路56に対応する
位置に配列されている。前記基板51上(該基板51上
の薄膜53の上)には、下面に所定間隔で平行に形成さ
れた複数の液路壁54Aを有する液路形成部材54が接
合されている。さらに、前記液路形成部材54の上面に
は、天板55が接合されている。前記各液路壁54Aの
間に液路56が形成されるが、前記液路形成部材54
は、各液路56の内部の所定位置に前記各電気熱変換体
52が配置されるような位置関係で位置決め接合されて
いる。
【0017】前記各液路壁54Aは所定の長さを有し、
各液路56の後端は、前記液路形成部材54と前記基板
51(または薄膜53)との間に形成される共通液室5
7に連通している。一方、各液路56の他端(先端)は
記録ヘッド1の吐出口形成面(フェイス面)58にて開
口しており、それぞれの開口部によって吐出口59が形
成されている。こうして、発熱抵抗体等の電気熱変換体
52に通電(パルス電圧の印加)してこれを発熱させる
ことにより、液路56内のインクを膜沸騰させ、その時
の圧力変化により吐出口59からインク滴を吐出させる
インクジェット式の記録ヘッド1が構成されている。な
お、前記記録ヘッド1は、複数の吐出口59の配列方向
が被記録材4の搬送方向と交叉する姿勢で取り付けられ
る。
【0018】図1において、ヘッド支持板3には各色の
インクを供給するためのインクチューブ8a、8b、8
c、8d(以下単に8で示す)が接続されており、これ
らのインクチューブ8の他端は対応する色のインクが貯
留されたインクタンク9a、9b、9c、9d(以下単
に9で示す)に接続されている。そして、各記録ヘッド
1に対しては、前記ヘッド支持板3の内部流路を通して
対応する色のインクが供給される。
【0019】キャリジ2にはワイヤ10が結合されてお
り、該ワイヤ10はモータプーリー11とテンションプ
ーリー12との間で張設されている。前記モータープー
リー11はキャリジモーター13の回転軸に固定されて
いる。したがって、キャリジモーター13の回転を制御
することにより、各記録ヘッド1のドラム軸方向の移動
(副走査)が制御される。前記ドラム6はドラムモータ
ー14により回転駆動される。そして、キャリジ2が静
止している間に該ドラム6を1回転させることにより、
各記録ヘッド1による被記録材7の1ライン分の走査
(主走査)が行われる。
【0020】記録ヘッド1の移動範囲内であってドラム
6から外れた所定の位置(図示の例では、ドラム6の左
側の位置)には、電源オフ時や記録待機中に各記録ヘッ
ド1の吐出口59を密封するためのキャップ(キャッピ
ング手段)15が設けられている。このキャップ15は
吐出口59のインク乾燥を防止するためのものであり、
該キャップ15には各記録ヘッド1を覆うための4つの
開口部が設けられている。そして、前記キャップ15
は、記録ヘッド1の吐出口面58に対して密着する位置
と離隔する位置との間で矢印C方向に移動可能になって
いる。
【0021】図1および図2において、前記ドラム6の
周面の被記録材7と重複しない位置には、各記録ヘッド
1の吐出口面58と接触可能なゴム状弾性体のブレード
16と、記録以外の時に吐出口59から吐出されるイン
クを受ける(回収する)ためのインク受容部17とが設
けられている。前記ブレード16および前記インク受容
部17は、図示のようにドラム6の軸方向に記録領域を
ほぼカバーするような長さにわたって設けられている。
また、ドラム6の回転方向(矢印B)に対し、前記ブレ
ード16の方が前記インク受容部17より先行するよう
な位置関係で設けられている。こうして、前記ドラム6
が回転する際、各記録ヘッド1ごとに、ブレード16で
記録ヘッド1の吐出口面58をクリーニング(拭き取り
清掃)した直後に、インク受容部17に対して記録以外
のインク吐出を行うように構成されている。
【0022】なお、前記ブレード16は、ウレタンゴム
などのゴム状弾性体の板状部材で形成される他、場合に
よっては、樹脂発泡体などの多孔質材のインク吸収体で
形成してもよい。また、前記インク受容部17は、単な
る凹部で形成してもよく、または凹部内に多孔質材等の
インク吸収体を充填した構造にしてもよく、吐出インク
を受容できるものであれば、任意の構造にすることがで
きる。さらに、インク受容部17に溜まった排インクを
別の廃インク溜めに導く構造にしてもよい。また、場合
によっては、前記ブレード16およびインク受容部17
は、ドラム6の軸方向の一部または所定間隔ごとに設け
る構成とすることも可能である。
【0023】図4は図1〜図3のインクジェット記録装
置の動作のフローチャートであり、次に、図4を参照し
て上記記録装置の動作を説明する。図1〜図4におい
て、電源をオンすると(ステップS1)、それまで各記
録ヘッド1の吐出口面58に圧接されていたキャップ1
5を離隔位置へ退避させる(ステップS2)。次いで記
録信号が入力されると(ステップS3)、不図示の給紙
トレイから1枚の被記録材7がドラム6の周面に送給さ
れ、該被記録材7は該周面上に静電吸着によりセットさ
れる(ステップS4)。その際、被記録材7は、ドラム
周面上のクリーニング部材(ブレード)16およびイン
ク受容部17と重複しない位置に位置決めされる。そこ
で、キャリジ2をガイドレール4、5に沿って最初の記
録ライン位置まで移動させる。そして、ドラム6を矢印
B方向に回転させつつ、各記録ヘッド1から記録信号に
基づいてそれぞれの色のインクを吐出して記録を行う
(ステップS5)。
【0024】ドラム6を略1回転させて1ライン分の記
録が終了すると、ステップS6で被記録材1枚分の記録
が終了したか否かを判別し、終了していない場合には、
各記録ヘッド1を副走査方向(矢印A方向)に64吐出
口分(本実施例では約4mm)移動させ、次のラインを
記録する位置にセットする。そして、この副走査方向へ
の移動の間に、ドラム6を所定量(前の主走査終了位置
から次の主走査開始位置まで)回転させることにより、
ブレード16を記録ヘッド1a、1b、1c、1dの順
にそれらの吐出口面58に摺擦させ、それぞれの吐出口
面58に付着したインクの拭き取り除去(クリーニン
グ)を行なう(ステップS7)。さらに、このクリーニ
ングとともに、記録ヘッド1a、1b、1c、1dの順
に、それらの吐出口面58をクリーニングした直後に、
各記録ヘッド1から前記インク受容部17に向けて記録
以外のインク吐出(空吐出)を行なう(ステップS
8)。この時の空吐出は、例えば、各記録ヘッド1ごと
に100発づつインクを吐出させる動作で行われる。
【0025】上記ブレード16による各記録ヘッド1の
クリーニング(拭き取り清掃)のみでは、ブレード16
に付着したある色のインクが別の色の記録ヘッド1の吐
出口面58に転移され、その微小量が該記録ヘッド1の
吐出口59内に入り込んでインク混色を起こす場合があ
る。そして、この混色が生じる状態のまま記録すると、
所望の色調が得られなくなる。クリーニング直後に行う
前記空吐出は、このインク混色を防止するためのもので
ある。すなわち、前記空吐出により、吐出口59内に侵
入した別色のインクがインク受容部17に排出され、上
記インク混色が防止される。また、前記空吐出により、
吐出口59内の増粘インク(固着インクも含む)も同時
に排出され、インク乾燥による吐出口59の目詰まりも
防止することができる。
【0026】上記空吐出を終了した後、ドラム6を矢印
B方向に回転させて2ライン目の記録を行う。以下同様
に、ドラム6の1回転ごとに、1ライン分の記録と1回
のクリーニングおよび空吐出とを行いつつ記録動作を続
行し、全ラインの記録が終了すると、被記録材7をドラ
ム6の周面から離脱させて排紙する(ステップS9)。
次いでステップS10で記録が終了したか否かを判別
し、さらに次の(2枚目)の被記録材7に記録する場合
には、不図示の給紙トレイから更に1枚の被記録材7を
ドラム6の周面に送給し、前述したシーケンスを繰り返
して記録を行う。一方、記録終了の場合には、ドラム6
を停止し(ステップS11)、キャリジ2をキャップ1
5と対向する位置まで移動させ、各記録ヘッド1の吐出
口面58にキャップ15を圧接させる(ステップS1
2)。そして、ステップS13で記録装置の電源をオフ
にする。
【0027】以上説明した実施例によれば、回転するド
ラム6に被記録材7を巻き付け、記録ヘッド1から該被
記録材7にインクを吐出して記録を行うドラムスキャン
方式のインクジェット記録装置において、前記ドラム6
の周面上の位置であって、巻き付けられた被記録材7と
重複しない位置に、記録ヘッド1の吐出口面58に接触
するブレード16と記録以外の吐出インク(空吐出によ
る排インク)を受け取るインク受容部17とを設け、あ
るラインの記録と次のラインの記録との間で前記ドラム
6を所定量回転させることにより、前記ブレード16で
吐出口面58をクリーニングするとともに、該クリーニ
ングの直後に前記インク受容部17に対して記録以外の
インク吐出を行うように構成したので、カラー記録のよ
うに複数の記録ヘッド1を用いる場合など、ある色の記
録ヘッド1をクリーニングした後にブレード16に付着
したインクが別の記録ヘッド1の吐出口面58に転移し
て混色を生じる場合でも、この転移したインクを前記空
吐出で直ちに排出することができ、それによって、上記
混色を防止することができ、色調に乱れの無い高品位の
画像出力を得ることができるインクジェット記録装置が
提供された。
【0028】なお、前述の実施例では、異なる色で記録
する複数(4)個の記録ヘッド1を用いるカラーインク
ジェット記録装置の場合を例に挙げて説明したが、本発
明は、1個の記録ヘッドを用いるインクジェット記録装
置、あるいは同一色彩で濃度の異なる記録を行なう複数
の記録ヘッドを用いる階調記録用のインクジェット記録
装置など、記録ヘッドの数や使用する色がどのような場
合にも同様に適用することができ、同様の作用効果を達
成し得るものである。また、本発明は、記録ヘッドとイ
ンクタンクを別体にしてインクチューブで接続する構成
の他、記録ヘッドとインクタンクを一体化した交換可能
なカートリッジを用いるものなど、記録ヘッドの配置形
態がどのようなものであっても、同様に適用することが
でき、同様の効果を達成し得るものである。
【0029】なお、本発明は、インクジェット記録装置
の場合、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用
いる記録手段(記録ヘッド)を使用するものに適用でき
るが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出す
る方式のインクジェット記録装置において優れた効果を
もたらすものである。かかる方式によれば、記録の高密
度化、高精細化が達成できるからである。
【0030】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一に対応し液
体(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0031】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0032】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
【0033】さらに、前述のように、記録装置が記録で
きる被記録材(記録媒体)の最大幅に対応した長さを有
するフルラインタイプの記録ヘッドに対しても、本発明
は有効に適用できる。そのような記録ヘッドとしては、
複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす
構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでもよい。加えて、上例のようなシリアル
タイプのものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、
あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気
的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交
換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッ
ド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0034】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる記録ヘッドに対しての回復手段または予備的な補
助手段等を付加することは、本発明の効果を一層安定で
きるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対しての、キャッピング手段、クリー
ニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれ
とは別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加
熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行
なうことも安定した記録を行なうために有効である。
【0035】また、前述したように、搭載される記録ヘ
ッドの種類ないし個数についても、例えば、単色のイン
クに対応して1個のみが設けられたものの他、記録色や
濃度を異にする複数のインクに対応して複数個数設けら
れるものであってもよい。すなわち、例えば、記録装置
の記録モードとしては、黒色等の主流色のみの記録モー
ドだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数
個の組み合わせによるか、いずれでもよいが、異なる色
の複色カラー又は、混色によるフルカラーの少なくとも
一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0036】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめ
ることで防止するか、または、インクの蒸発防止を目的
として放置状態で固化するインクを用いるかして、いず
れにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0037】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0038】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
によれば、記録手段からドラムに巻き付けられた被記録
材にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装
置において、前記ドラムの周面の被記録材と重複しない
位置に、記録手段の吐出口面に接触するブレードと記録
以外の吐出インクを受けるインク受容部とを設け、前記
ドラムの回転でブレードが吐出口面に接触した直後に前
記受容部に対して記録以外のインク吐出を行う構成とし
たので、複数の記録手段を用いる場合でも、吐出口面を
クリーニングする時のインク混色を防止することがで
き、色調の乱れが生じることのない高品位の画像を出力
し得るインクジェット記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例の概略構成を示す模式的斜視図である。
【図2】図1のインクジェット記録装置の記録手段とド
ラムを示す縦断面図である。
【図3】図1中の記録手段のインク吐出部の構造を模式
的に示す一部破断部分斜視図である。
【図4】図1のインクジェット記録装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 記録手段(記録ヘッド) 2 キャリジ 3 ヘッド支持板 4 ガイドレール 5 ガイドレール 6 ドラム 7 被記録材 9 インクタンク 10 ワイヤ 13 キャリジモーター 14 ドラムモーター 15 キャップ(キャッピング手段) 16 ブレード(クリーニング部材) 17 インク受容部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9012−2C B41J 3/04 103 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段からドラムに巻き付けられた
    被記録材にインクを吐出して記録を行うインクジェット
    記録装置において、前記ドラムの周面の被記録材と重複
    しない位置に、記録手段の吐出口面に接触するブレード
    と記録以外の吐出インクを受けるインク受容部とを設
    け、前記ドラムの回転でブレードが吐出口面に接触した
    直後に前記受容部に対して記録以外のインク吐出を行う
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 複数の記録手段を有することを特徴と
    する請求項1のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段が、インクを吐出するた
    めに利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を
    備えているインクジェット記録手段であることを特徴と
    する請求項1のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録手段が、前記電気熱変換体が
    発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利
    用して、吐出口よりインクを吐出させることを特徴とす
    る請求項3のインクジェット記録装置。
JP35829492A 1992-12-25 1992-12-25 インクジェット記録装置 Pending JPH06191060A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6461064B1 (en) 1996-09-10 2002-10-08 Benjamin Patrick Leonard Service station assembly for a drum-based wide format print engine
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