JP3538499B2 - 錫−銀合金電気めっき浴 - Google Patents

錫−銀合金電気めっき浴

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JP3538499B2
JP3538499B2 JP14348196A JP14348196A JP3538499B2 JP 3538499 B2 JP3538499 B2 JP 3538499B2 JP 14348196 A JP14348196 A JP 14348196A JP 14348196 A JP14348196 A JP 14348196A JP 3538499 B2 JP3538499 B2 JP 3538499B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、錫−銀合金電気
めっき浴に関し、特に、非シアン系の錯化剤によって安
定化させた浴から平滑で密着性の良好な電着物を得るた
めに界面活性剤を添加してなる錫−銀合金電気めっき浴
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子工業において錫−鉛を基本組成とす
るはんだによる接合は不可欠の技術として広く行われて
いる。はんだ付けを迅速かつ確実に行うために、はんだ
付けしようとする部品に予めはんだ付け性の良好な皮膜
を施しておくことが行われるが、このはんだ付け性皮膜
として錫−鉛合金めっき皮膜が一般に利用されている。
しかしながら、近年、鉛の健康・環境への影響が懸念さ
れ、有害な鉛を含む錫−鉛はんだを規制しようとする考
えが急速に広まりつつある。錫−鉛はんだに代替できる
鉛を含まないはんだはいまのところなく、日欧米を中心
として研究開発が行われているところであり、錫−鉛は
んだの代替として錫と銀、ビスマス、銅、インジウム、
アンチモン、亜鉛などの二元或いは多元合金が候補とし
て挙げられており、錫−銀合金もはんだの有力な代替合
金の一つである。代替はんだに対応して、はんだ付け用
のめっき皮膜もまた鉛を含まないものに変更していく必
要がある。これに対して、錫−銀合金めっき皮膜を得る
ためのめっき浴は、銀を主成分とするものは古くからあ
るが、錫を主成分とする非シアン系錫−銀合金めっき浴
は工業的に行われていない。銀単独のめっき浴として
は、古くからシアン浴が用いられてきた。公害防止上好
ましくないシアン浴に代わって、硝酸銀浴、スルファミ
ン酸浴、塩化銀浴、チオシアン酸浴、チオ硫酸浴などが
検討されてきたが、シアン以外の銀の錯化剤は安定度定
数が小さいので、シアン浴に比べて析出物の結晶があら
く工業的に利用されなかった。これらに比べて微細な粒
子の析出物が得られる浴として、最近有機スルホン酸の
銀塩とヨウ化カリウムを含むめっき浴にスルファニル酸
の誘導体を添加した浴が特開平2−290993号に、
コハク酸イミド又はその誘導体を錯化剤とする浴が特開
平7−166391号に記載されているが、錫との合金
めっきの可能性については記載されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】錫−銀合金が電気めっ
きによって得られること自体は、古くから知られてお
り、シアン浴から得られているが、シアンを用いること
もまた環境衛生・公害・毒劇物管理の観点から好ましく
ない。シアン浴以外の錫−銀合金めっき浴としては、1
971年に松下はシアン−ピロリン酸混合浴(金属表面
技術22,60(1971))から、また、1983年
に久保田らは非シアン浴としてピロリン酸浴(金属表面
技術34,37(1983))から、錫−銀合金皮膜を
得ている。しかし、これらは、銀めっきの代替若しくは
銀めっきの性能向上を主たる目的に開発研究されたもの
であり、銀を主成分とした銀−錫合金電気めっき皮膜を
得るための浴であり、錫に比べて電位が貴で優先析出し
やすい銀の皮膜中の含有率を低く押さえる配慮が検討さ
れていないものであった。錫−鉛はんだの代替としての
錫−銀合金めっき皮膜は、ウィスカーの発生を抑制でき
るに十分な比率さえ銀が含まれていれさえすれば、コス
ト上の観点からできるだけ銀含有率は低い方が望まし
く、概ね20%以下の含有率のもの、特にSn−3.5
%Agの共晶組成を中心とした組成、が使用されるよう
になると考えられる。このような組成の錫−銀合金めっ
き皮膜を得るための浴として、最近、伊勢らによってス
ズ酸カリ−硝酸銀浴(表面技術協会 第93回講演大会
予講集 205(1996))、また、新井らによって
ピロリン酸−ヨウ化物浴(表面技術協会 第93回講演
大会予講集 195(1996))が報告されている。
しかしながら、前者は錯化剤を含まないために銀が優先
的に析出し易く、数%の銀含有率の錫−銀めっき皮膜を
得るためには、めっき液中の銀比率を0.1%前後まで
低くしなければならず、工業的操業には管理上の困難を
伴うものである。また、後者は、銀イオンに対する錯化
剤の観点から、銀の優先析出を抑制しようとした点で前
者よりも進歩した浴と考えられるが、電極表面近傍で電
析反応に関与して金属の析出を抑制するとともに電析合
金結晶を微細化させるような添加剤を含んでいないもの
であるが故に、電着物中の合金比率の電流密度依存性が
大きく、この点に問題点を残しているとともに、工業上
利用できるに十分微細な結晶を有した平滑で緻密なめっ
き皮膜ではない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者は、2価
の錫イオンと1価の銀イオンよりなる液に、錫イオンを
浴中に安定に溶解保持させるための錯化剤と、銀イオン
を浴中に安定に溶解させるとともに銀の優先析出を抑制
するための安定度定数の大きい錯化剤を加え、さらに電
極表面近傍で電析反応に関与して金属の析出を抑制する
とともに電析合金結晶を微細化させる添加剤を添加して
なる非シアン系錫−銀合金電気めっき浴を用いることに
よって、環境・衛生・公害上問題のある錫−鉛はんだを
代替する上で不可欠の非鉛のはんだ付け性めっき皮膜を
得るための錫−銀合金電気めっき浴を提供し、代替はん
だ問題を解決するに至った。
【0005】発明の概要 即ち、本発明は、下記の(I)、(II)及び(III ): (I)2価の錫の非シアン化合物及び1価の銀の非シア
ン化合物、 (II)2価の錫化合物を水溶液中に安定に保つに必要な
量の(a)アルキル基の炭素数が0〜3の脂肪族ジカル
ボン酸、(b)アルキル基の炭素数が1〜2の脂肪族ヒ
ドロキシモノカルボン酸、(c)アルキル基の炭素数が
1〜3の脂肪族ヒドロキシポリカルボン酸、(d)単糖
類及びその一部が酸化されたポリヒドロキシカルボン酸
並びにそれらの環状エステル化合物、(e)アルキル基
の炭素数が1〜4の脂肪族モノ−若しくはジ−アミノ、
モノ−若しくはジ−カルボン酸、(f)アルキル基の炭
素数が2〜3の脂肪族モノメルカプトモノカルボン酸及
び脂肪族モノメルカプトジカルボン酸及び脂肪族モノメ
ルカプトモノアミノモノカルボン酸、(g)アルキル基
の炭素数が2〜3の脂肪族モノスルホモノカルボン酸及
び脂肪族モノスルホジカルボン酸、(h)下記のアミン
カルボン酸:エチレンジアミンテトラ酢酸(EDT
A)、イミノジ酢酸(IDA)、ニトリロトリ酢酸(N
TA)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTP
A)、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸(TTH
A)、エチレンジオキシビス(エチルアミン)−N,
N,N’,N’−テトラ酢酸、グリコールエチレンジア
ミンテトラ酢酸(GEDTA)及びN−ヒドロキシエチ
ルエチレンジアミンテトラ酢酸(HEEDTA)から選
ばれるもの、(i)縮合リン酸、及び(j)アルカンの
炭素数が1〜3のヒドロキシアルカンビスホスホン酸か
ら選ばれた化合物又はその塩の1種又は2種以上、 (III )1価の銀化合物を液中に安定に保つに必要な量
の (a)チオ尿素及びアルキル基の炭素数が1〜3のモノ
−又はジ−アルキルチオ尿素 (b)チオ硫酸 (c)ヨウ素化合物、及び (d)臭素化合物から選ばれた化合物又はその塩の1種
又は2種以上を必須成分とするめっき液において、少な
くとも一種の界面活性剤を添加してなる非シアン系錫−
銀合金電気めっき液を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の非シアン系錫−銀電気め
っき液において、2価の錫化合物としては、公知のもの
がいずれも使用でき、例えば、酸化錫、硫酸錫、塩化
錫、ホウフッ化錫、ケイフッ化錫、スルファミン酸錫、
シュウ酸錫、酒石酸錫、グルコン酸錫、スルホコハク酸
錫、ピロリン酸錫、1−ヒドロキシエタン−1,1−ビ
スホスホン酸錫、トリポリリン酸錫、又は下記の一般式
(i)及び(ii)で表される脂肪族スルホン酸の錫塩、
或いは下記の一般式(iii) で表される芳香族スルホン酸
の錫塩などを単独又は適宜混合して使用できる。
【0007】(i)一般式 (X1)n −R−SO3 H [ここで、RはC1 〜C5 のアルキル基を表し、X1
水素、水酸基、アルキル基、アリール基、アルキルアリ
ール基、カルボキシル基又はスルホン酸基を表わし、そ
してアルキル基の任意の位置にあってよく、nは0〜3
の整数である。]及び(ii)一般式
【化21】 [ここで、R1 はC1 〜C3 のアルキル基を表わし、R
2 はC1 〜C3 のアルキレン基を表わし、水酸基はアル
キレン基の任意の位置にあってよく、Xは塩素及びフッ
素のハロゲンを表わし、アルキル基及びアルキレン基の
水素と置換された塩素又はフッ素の置換数は1からアル
キル基又はアルキレン基に配位したすべての水素が飽和
置換されたものまでを表わし、置換されたハロゲン種は
1種類又は2種類であり、塩素又はフッ素の置換基は任
意の位置にあってよい。Yは水素又はスルホン酸基を表
わし、Yで表されるスルホン酸基の置換数は0から2の
範囲にある。]で表わされる脂肪族スルホン酸の錫塩、
(iii) 一般式
【化22】 [ここで、X2 は水酸基、アルキル基、アリール基、ア
ルキルアリール基、アルデヒド基、カルボキシル基、ニ
トロ基、メルカプト基、スルホン酸基又はアミノ基を表
わし、或いは2個のX2 はベンゼン環と一緒になってナ
フタリン環を形成でき、mは0〜3の整数である。]で
表わされる芳香族スルホン酸の錫塩。
【0008】これらの一般式(i)〜(iii) の有機スル
ホン酸の錫塩の例は、メタンスルホン酸、メタンジスル
ホン酸、メタントリスルホン酸、トリフルオロメタンス
ルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、2
−プロパンスルホン酸、ブタンスルホン酸、2−ブタン
スルホン酸、ペンタンスルホン酸、2−ヒドロキシエタ
ン−1−スルホン酸、2−ヒドロキシプロパン−1−ス
ルホン酸、2−ヒドロキシブタン−1−スルホン酸、2
−ヒドロキシペンタンスルホン酸、1−カルボキシエタ
ンスルホン酸、1,3−プロパンジスルホン酸、アリー
ルスルホン酸、2−スルホ酢酸、2−又は3−スルホプ
ロピオン酸、スルホこはく酸、スルホマレイン酸、スル
ホフマル酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン
酸、キシレンスルホン酸、ニトロベンゼンスルホン酸、
スルホ安息香酸、スルホサルチル酸、ベンズアルデヒド
スルホン酸、フェノールスルホン酸、フェノール−2,
4−ジスルホン酸などの錫塩である。特に、メタンスル
ホン酸錫、メタンジスルホン酸錫、スルホコハク酸錫、
トリフルオロメタンスルホン酸錫、p−トルエンスルホ
ン酸錫、スルホ安息香酸錫が好ましい。錫化合物の使用
量は、錫分として5〜50g/Lが適当であり、好まし
くは10〜30g/L程度とする。
【0009】さらに本発明のめっき浴には、2価の錫化
合物を水溶液中に安定に保つために下記の(a)〜
(j)より選ばれた錯化剤の1種若しくは2種以上を添
加することができる。 (a)アルキル基の炭素数が0〜3の脂肪族ジカルボン
酸、(b)アルキル基の炭素数が1〜2の脂肪族ヒドロ
キシモノカルボン酸、(c)アルキル基の炭素数が1〜
3の脂肪族ヒドロキシポリカルボン酸、(d)単糖類及
びその一部が酸化されたポリヒドロキシカルボン酸並び
にそれらの環状エステル化合物、(e)アルキル基の炭
素数が1〜4の脂肪族モノ−若しくはジ−アミノ、モノ
−若しくはジ−カルボン酸、(f)アルキル基の炭素数
が2〜3の脂肪族モノメルカプトモノカルボン酸及び脂
肪族モノメルカプトジカルボン酸及び脂肪族モノメルカ
プトモノアミノモノカルボン酸、(g)アルキル基の炭
素数が2〜3の脂肪族モノスルホモノカルボン酸及び脂
肪族モノスルホジカルボン酸、(h)下記のアミンカル
ボン酸:エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、イ
ミノジ酢酸(IDA)、ニトリロトリ酢酸(NTA)、
ジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTPA)、トリエ
チレンテトラミンヘキサ酢酸(TTHA)、エチレンジ
オキシビス(エチルアミン)−N,N,N’,N’−テ
トラ酢酸、グリコールエチレンジアミンテトラ酢酸(G
EDTA)及びN−ヒドロキシエチルエチレンジアミン
テトラ酢酸(HEEDTA)から選ばれるもの、(i)
縮合リン酸、及び(j)アルカンの炭素数が1〜3のヒ
ドロキシアルカンビスホスホン酸。
【0010】錯化剤(a)〜(j)のそれぞれの中で好
適なものを例示すれば、(a)脂肪族ジカルボン酸とし
ては、蓚酸、マロン酸、コハク酸が、(b)脂肪族ヒド
ロキシモノカルボン酸としては、グリコール酸が、
(c)脂肪族ヒドロキシポリカルボン酸としては、酒石
酸、クエン酸が、(d)単糖類及びその一部が酸化され
たポリヒドロキシカルボン酸並びにそれらの環状エステ
ル化合物としては、アスコルビン酸、グルコン酸、グル
コヘプトン酸、δ−グルコノラクトンなどが、(e)脂
肪族アミノカルボン酸としては、グリシンが、(f)脂
肪族メルカプトカルボン酸としては、メルカプトコハク
酸が、(g)脂肪族スルホカルボン酸の例としては、ス
ルホコハク酸が、(h)アミノカルボン酸としては、エ
チレンジアミンテトラ酢酸、イミノジ酢酸、ニトリロト
リ酢酸が、(i)縮合リン酸としては、ピロリン酸、ト
リポリリン酸が、(j)ヒドロキシアルカンビスホスホ
ン酸としては、1−ヒドロキシエタン−1,1−ビスホ
スホン酸が使用される。それらの使用量は、錯化剤の種
類に応じて適宜選択されるが、浴中の錫分1モルに対し
て1〜20モル程度が適当であり、好ましくは、2〜1
5モル程度である。
【0011】本発明のめっき浴は、強酸性領域からpH
領域の広い範囲で使用されるが、ヨウ素を添加したとき
にヨウ化錫の生成を防止するために、2価の錫イオンの
可溶性領域である強酸性においても上述の錫の錯化剤は
必須の成分として使用される。また、使用されるpH
は、それぞれの錯化剤の種類に応じて適宜選択される
が、代表的な錯化剤の好ましいpHの領域を例示すれ
ば、下記のとおりである。 蓚酸 :pH5〜5.5 マロン酸 :pH1〜2.5 コハク酸 :pH<1〜2 グリコール酸 :pH<1〜1 クエン酸 :pH1〜6 酒石酸 :pH1〜9 グルコン酸 :pH1〜14< δ−グルコノラクトン :pH1〜13 グリシン :pH1.5〜2.5 エチレンジアミンテトラ酢酸 :pH<1〜7 ピロリン酸 :pH<1〜9 トリポリリン酸 :pH<1〜8 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸 :pH1〜10
【0012】1価の銀化合物としては、公知のものがい
ずれも使用でき、例えば、酸化銀、硝酸銀、硫酸銀、塩
化銀、臭化銀、ヨウ化銀、安息香酸銀、スルファミン酸
銀、クエン酸銀、乳酸銀、メルカプトコハク酸銀、リン
酸銀、トリフルオロ酢酸銀、ピロリン酸銀、1−ヒドロ
キシエタン−1,1−ビスホスホン酸銀、又は下記の一
般式(i)及び(ii)で表される脂肪族スルホン酸の銀
塩、或いは下記の一般式(iii )で表される芳香族スル
ホン酸の銀塩などを単独又は適宜混合して使用できる。
銀化合物の使用量は、銀分として0.05〜10g/L
程度が適当であり、好ましくは0.1〜5g/L程度と
する。ただし、銀含有量の多い錫−銀合金めっき皮膜を
得ようとする場合には、これに限定されるものではな
く、概ね50g/L程度の銀濃度とすることができる。
【0013】(i)一般式 (X1)n −R−SO3 H [ここで、RはC1 〜C5 のアルキル基を表わし、X1
は水素、水酸基、アルキル基、アリール基、アルキルア
リール基、カルボキシル基又はスルホン酸基を表わし、
そしてアルキル基の任意の位置にあってよく、nは0〜
3の整数である。]及び(ii)一般式
【化23】 [ここで、R1 はC1 〜C3 のアルキル基を表わし、R
2 はC1 〜C3 のアルキレン基を表わし、水酸基はアル
キレン基の任意の位置にあってよく、Xは塩素及びフッ
素のハロゲンを表わし、アルキル基及びアルキレン基の
水素と置換された塩素又はフッ素の置換数は1からアル
キル基又はアルキレン基に配位したすべての水素が飽和
置換されたものまでを表わし、置換されたハロゲン種は
1種類又は2種類であり、塩素又はフッ素の置換基は任
意の位置にあってよい。Yは水素又はスルホン酸基を表
わし、Yで表されるスルホン酸基の置換数は0から2の
範囲にある。]で表わされる脂肪族スルホン酸の銀塩、
(iii) 一般式
【化24】 [ここで、X2 は水酸基、アルキル基、アリール基、ア
ルキルアリール基、アルデヒド基、カルボキシル基、ニ
トロ基、メルカプト基、スルホン酸基又はアミノ基を表
わし、或いは2個のX2 はベンゼン環と一緒になってナ
フタリン環を形成でき、mは0〜3の整数である。]で
表わされる芳香族スルホン酸の錫塩。これらの有機スル
ホン酸銀塩のスルホン酸の例は、錫塩について説明した
ものと同一であってよい。特に、メタンスルホン酸銀、
メタンジスルホン酸銀、スルホコハク酸銀、トリフルオ
ロメタンスルホン酸銀、p−トルエンスルホン酸銀、ス
ルホ安息香酸銀が好ましい。
【0014】1価の銀化合物を液中に安定に保つための
チオ尿素又はチオ尿素誘導体又はチオ硫酸(及びその塩
類)或いはヨウ素化合物若しくは臭素化合物の添加量
は、モル比率で、銀イオンの5〜500倍量を添加し、
好ましくは10〜300倍量添加する。ヨウ素イオンの
供給は、公知のヨウ素化合物が使用でき、例えば、ヨウ
化若しくは臭化カリウムやヨウ化若しくは臭化ナトリウ
ムが挙げられる。ヨウ化銀の形で添加することもでき
る。チオ尿素を添加した浴を用いる場合には、チオ尿素
の銅に対する錯化力が強いために銅及び銅合金の素地ま
たは銅及び銅合金の下地めっきを施した素材上では銅の
溶解とそれに伴う錫及び銀の置換析出が生じるため、そ
れらの素材上に本浴から錫−銀合金めっきを施す場合に
は、銀化合物を液中に安定に保つための錯化剤のうちヨ
ウ素化合物を用いることが望ましい。銅及び銅合金の素
材上に該めっきを施す場合でも概ね2μm以上の無電解
ニッケルまたは5μm以上の電気ニッケルめっきの下地
めっきを施した場合には、チオ尿素又はその誘導体又は
(及び)チオ硫酸(又はその塩)を錯化剤とした浴を用
いることができる。なお、上記の銀の錯化剤の代替とし
てチオシアン酸あるいはその塩を使用することができる
が、公害防止上好ましくない。
【0015】本発明の浴には、下記の(A)、(C)、
(E)〜(M)で表されるものの中から選ばれた1種又
は2種以上の界面活性剤が利用できる。 (A)一般式:
【化25】 [ここで、Rはアルキル基(C1〜C25)を表わし、M
は水素又はアルカリ金属を表わす。]で表わされるナフ
タレンスルホン酸系界面活性剤、例えば、アルキル(メ
チル、エチル、プロピル、ブチル・・・)ナフタレンス
ルホン酸のナトリウム塩等、 (C)一般式: R−D−(A)m−(B)n−H [ここで、A及びBは−CH2−CH2−O−又は−CH
2−C(CH3)H−O−を表わし、それらの存在位置は
限定されず、m及びnは、0〜40の整数を表わす。た
だし、m及びnの和は1から40の範囲内にある。Rは
炭素数1〜22のアルキル基又は炭素数1〜25の脂肪
酸でエステル化したソルビタンを表わす。Dは、−O−
又は−COO−を表わす。]で表わされるポリオキシア
ルキレンアルキルエーテル(又はエステル)系界面活性
剤、例えば、上記の(B)のポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール等のアルキル(例えば、オレ
イル、セチル、ステアリル、ラウリル・・・)エーテル
若しくは脂肪酸エステル、ソルビタンエステル等、 (E)一般式:
【化26】 [ここで、A及びBは−CH2−CH2−O−又は−CH
2−C(CH3)H−O−を表わし、それらの存在位置は
限定されず、m及びnは0〜40の整数を表わす。ただ
し、m及びnの和は1から40の範囲内にある。Rは水
素又はアルキル基(C1〜C25)を表わす。]で表わさ
れるポリオキシアルキレンナフチル(又はアルキルナフ
チル)エーテル系界面活性剤、例えば、ナフトール又は
アルキルナフトールのエチレンオキサイド及び(又は)
プロピレンオキサイド付加物等、 (F)一般式:
【化27】 [ここで、A及びBは−CH2−CH2−O−又は−CH
2−C(CH3)H−O−を表わし、それらの存在位置は
限定されず、m及びnは0〜40の整数を表わす。ただ
し、m及びnの和は1から40の範囲内にある。Ra
b、Rcは、それぞれ独立に水素、フェニル基、アルキ
ル基(C1〜C4)又は−CH(CH3)−φを表わす。
ただし、少なくとも1つはフェニル基若しくは−CH
(CH3)−φであるものとする。]で表わされるポリ
オキシアルキレンスチレン化フェニルエーテル系界面活
性剤、例えば、スチレン化フェノール又はα−メチルス
チレン化フェノールのエチレンオキサイド及び(又は)
プロピレンオキサイド付加物等、 (G)一般式:
【化28】 [ここで、A及びBは−CH2−CH2−O−又は−CH
2−C(CH3)H−O−を表わし、それらの存在位置は
限定されない。Rc1、Rc2は、それぞれ独立に水素、フ
ェニル基又はアルキル基(C1〜C4)を表わし、Rd
eは、それぞれ独立に水素又は−CH3を表わし、
1、m2、n1、n2はそれぞれ独立に0〜40の整数を
表わす。ただし、m1及びn1、さらにm2及びn2の和は
1から40の範囲内にある。]で表わされるポリオキシ
アルキレンスチレン化フェニルエーテルのフェニル基に
さらにポリオキシアルキレン鎖を付加した界面活性剤、
例えば、ビスフェノールAのビス(エチレンオキサイド
及び(又は)プロピレンオキサイド付加物)等、 (H)一般式:
【化29】 [ここで、Ra及びRbは水素若しくはアルキル基(C1
〜C25)を表わし、同一又は異なってもよい。A及びB
は−CH2−CH2−O−又は−CH2−C(CH3)H−
O−を表わし、それらの存在位置は限定されない。
1、m2、n1、n2はそれぞれ独立に0〜40の整数を
表わす。ただし、m1及びn1、さらにm2及びn2の和は
1から40の範囲内にある。Mは水素又はアルカリ金属
を示す。]で表わされるリン酸エステル系界面活性剤、
例えば、アルキルリン酸のナトリウム塩等、ポリオキシ
エチレン化及び(又は)ポリオキシプロピレン化リン酸
のナトリウム塩等、 (I)一般式:
【化30】 [ここで、Rはアルキル基(C1〜C30)、アルケニル
(C1〜C30)又はアシル基(C1〜C30)を表わし、A
及びBは−CH2−CH2−O−又は−CH2−C(C
3)H−O−を表わし、それらの存在位置は限定され
ない。m1、m2、n1、n2はそれぞれ独立に0〜6の整
数を表わす。ただし、m1及びn1、さらにm2及びn2
和は1から6の範囲内にある。CH2−CH(CH3)−
Oの付加モル数がCH2−CH2−Oの付加モル数より多
いことはない。]で表わされるポリオキシアルキレンア
ルキル(又はアルケニル)アミン(又はアミド)系界面
活性剤、例えば、アルキル(又はアルケニル)アミン
(又はアミド)のエチレンオキサイド及び(又は)プロ
ピレンオキサイド付加物等、 (J)一般式:
【化31】 [ここで、A及びBは−CH2−CH2−O−又は−CH
2−C(CH3)H−O−を表わし、それらの存在位置は
限定されない。m1、m2、m3、m4、n1、n2、n3
4は整数で、m1+m2+m3+m4=5〜70、n1+n
2+n3+n4=5〜70である。m1、m2、n1、n2
それぞれ独立に0〜6の整数を表わす。ただし、m1
びn1、さらにm2及びn2の和は1から6の範囲内にあ
る。xは2又は3の整数を表わす。Rはアルキル基(C
1〜C30)又はアルケニル基(C1〜C30)を表わす。]
で表わされるアルキレンジアミンのアルキレンオキシド
付加物系界面活性剤、例えば、エチレンジアミンのエチ
レンオキサイド及び(又は)プロピレンオキサイドN付
加物等、 (K)一般式:
【化32】 [ここで、Raはアルキル基(C1〜C20)を表わし、R
bは(CH2mOH又は(CH2)OCH2COO-を表わ
しRcは、アルキル基(C1〜C4)、(CH2nCO
-、(CH2nSO3 -又はCH(OH)CH2SO3 -
表わし、m及びnは1〜4の整数を表わす。Mはアルカ
リ金属を表わし、Xはハロゲン、水酸基又はアルカンス
ルホン酸基(C1〜C5)を表わす。Rcがアルキル基の
場合にはMは存在せず、Rcがアルキル基以外の場合に
はMは存在してもしなくてもよく、Mが存在しないとき
にはXも存在しない。]で表わされるアルキルイミダゾ
リニウムベタイン系界面活性剤、例えば、2−ラウリル
(オレイル、セチル、ステアリル、べへニル・・・)−
N−メチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベ
タイン等、 (L)一般式:
【化33】 [ここで、Raは水素又はメチル基を表わし、又は結合
がなくてもよい。Rbは水素又はメチル基若しくはエチ
ル基を表わし、該アルキル基の水素の一つがエーテル結
合を介してアシルオキシ基と結合していてもよい。Rc
はアルキル基(C5〜C20)を表わす。カルボキシル基
は水素又はアルカリ金属とイオン結合していてもよい。
mは1〜4の整数を、nは0〜4の整数を表わす。]で
表わされるアルキル(又はアミド)ベタイン系界面活性
剤、例えば、ジメチルラウリル(オレイル、セチル、ス
テアリル、べへニル・・・)ベタイン等、 (M)一般式:
【化34】 [ここで、Xはハロゲン、水酸基又はアルカンスルホン
酸基(C1〜C5)を表わし、Raはアルキル基(C1〜C
20)を表わし、Rb及びRcはアルキル基(C1〜C4)又
はアルコキシル基(C1〜C10)を表わし、Rdはアルキ
ル基(C1〜C10又は脂肪酸(CH2nCOOHを表
わし、ここで、nは1〜18の整数を表わす。Reはア
ルキル基(C8〜C20)を表わし、Rfは水素又はアルキ
ル基(C1〜C4)を表わす。]で表わされるアンモニウ
ム又はピリジニウム4級塩系界面活性剤、例えば、ラウ
リル(オレイル、セチル、ステアリル、べへニル・・
・)トリ(ジ)メチルアンモニウムクロライド等使用
できる。
【0016】さらにそれらの中で市販品として容易に入
手できるものを具体的に挙げれば、前記式(A)で表さ
れるものとして、ペレックスNB−L、デモールN(花
王(株)社製)等が、前記式(C)で表されるものとし
て、ブラウノンEL−1303、ブラウノンEL−15
09、ブラウノンCH−310(青木油脂工業(株)社
製)、ニューコール1110(日本乳化剤(株)社
製)、ニッコールBL、ニッコールMYL−10(日光
ケミカルズ(株)社製)、ノイゲンET−170(第一
工業製薬(株)社製)等が、前記式(E)で表されるも
のとして、ブラウノンBN−18(青木油脂工業(株)
社製)、アデカトールPC−10(旭電化工業(株)社
製)、ノイゲンEN−10(第一工業製薬(株)社製)
等が、前記式(F)で表されるものとして、ニューコー
ル2607(日本乳化剤(株)社製)、ブラウノンDS
P−9(青木油脂工業(株)社製)等が、前記式(G)
で表されるものとして、リボノックスNC−100(ラ
イオン(株)社製)等が、前記式(H)で表されるもの
として、アデカコールPS−440E、アデカコールC
S−141E、アデカコールTS−230E(旭電化工
業(株)社製)等が、前記式(I)で表されるものとし
て、ナイミーンL207、ナイミーンT2−210、ナ
イミーンS−215(日本油脂工業(株)社製)、ニュ
ーコール420(日本乳化剤(株)社製)、ブラウノン
O−205(青木油脂工業(株)社製)等が、前記式
(J)で表されるものとして、テトロニックTR−70
1、テトロニックTR−702(旭電化工業(株)社
製)等が、前記(K)で表されるものとして、ソフタゾ
リンソフタゾリンCL、ソフタゾリンCH、ソフタゾリ
ンCHS、ソフタゾリンNS、ソフタゾリンSF(川研
ファインケミカル(株)社製)、ニッサンアノンGLM
−R(日本油脂(株)社製)、レボン101−H(三洋
化成工業(株)社製)、ニッコールAM−103EX
(日光ケミカルズ(株)社製)等が、前記式(L)で表
されるものとして、ニッサンアノンBF、ニッサンアノ
ンBL、ニッサンアノンLG、ニッサンアノンBDF−
R(日本油脂(株)社製)、アムフォタージュKJ−2
(LONZA社製)、アセタミン24(花王(株)社
製)等が、前記式(M)で表されるものとして、ニッコ
ールCA2150、ニッコールCA101(日光ケミカ
ルズ(株)社製)、テクスノールR−5(日本乳化剤
(株)社製)等が挙げられる。これら界面活性剤のめっ
き浴における濃度は、0.05〜100g/Lで、好適
には0.1〜50g/Lが使用される。
【0017】さらに、目的に応じて析出物の結晶を微細
化し、半光沢性ないしは光沢性のあるめっき皮膜を得る
ために、結晶微細化剤を使用することができる。結晶微
細化剤の例としては、下記の(2)〜(18)を挙げる
ことができる。これらは単独又は適宜混合添加して使用
できる。使用量は、下記(2)〜(18)の群の結晶微
細化剤については、0.005〜30g/Lが適当であ
り、好ましくは0.02〜20g/L添加される。
【0018】(2)一般式:
【化35】 [ここで、Rbは水素、アルキル基(C1〜C4)又はフ
ェニル基を表わし、Raは水素又はアルキル基(C1〜C
4)を表わし、Rcは水素又は水酸基を表わし、Aは単結
合、アルキル基(C1〜C4)、ベンジル基又はフェニレ
ン基を表わす。]で表されるスルファニル酸誘導体及び
その塩。 (3)一般式:
【化36】 [ここで、Xは水素又はアルキル基(C1〜C4)を表わ
し、Rは、水素又は−CH3を表わし、nは、2〜15
の整数を表わす。]で表されるキノリン類。 (4)一般式:
【化37】 [ここで、Xは水素、ハロゲン、アルキル基(C1
4)、アセチル基、アミノ基、水酸基又はカルボキシ
ル基を表わし、Rbは水素、ヒドロキシル基を表わし、
nは0〜12の整数を表わす。]で表されるベンゾトリ
アゾール及びその誘導体。 (5)一般式:
【化38】 [ここで、R1、R2、R3、R4、R5は、それぞれ同一
又は異なってもよく、−H:−SH:−OH:−OR
(Rは所望により−COOHで置換されていてもよいC
1〜C6のアルキル基)、ハロゲン、−COOH,−CO
COOH,アリール、−SR(Rは所望により−COO
Hにて置換されていてもよいC1〜C6アルキル)、
【化39】 −NH2,−NRR’(R及びR’はC1〜C6アルキル
又は一緒になって環を形成してもよい)、−NHCOR
(RはC1〜C6アルキル)、−NHCOアリール、−N
HNH2、−NO2、−CONHアリール、−CSNHア
リール、−CN、−CHO:−SO3H:−SO2NH2
又は−SO2NRR’(R及びR’はC1〜C6アルキル
又は一緒になって環を形成してもよい)を意味する。]
で表されるベンゾチアゾール類。 (6)一般式:
【化40】 [ここで、Ra1、Ra2は、それぞれ独立に水素、ヒドロ
キシル基を表わし、Rb1、Rb2は、それぞれ独立にアル
キル基(C1〜C5)を表わす。]で表されるイミン類。 (7)一般式:
【化41】 [ここで、Raは水素、ハロゲン、アルキル基(C1〜C
4)を表わし、Rbは水素、ヒドロキシル基を表わし、n
は、0〜12の整数を表わす。]で表されるトリアジン
類。 (8)一般式:
【化42】 [ここで、Ra、Rbは、同一又は異なっていてもよく水
素、アルキル基(C1〜C18)、アルコキシ基(C1〜C
18)又はC3〜C7のシクロアルキル基を表わし、Aは、
低級アルキレン基を表わす。]で表されるトリアジン
類。 (9)一般式:
【化43】 [ここで、Rは、アルキル基(C1〜C4)又はフェニル
基を表わす。]で表される芳香族オキシカルボン酸のエ
ステル類。 (10)一般式: Ra−CRb=CH−CO−X−Rc [ここで、Ra及びRcはフェニル、ナフチル、ピリジ
ル、キノリル、チエニル、フリル及びピロニル、アミノ
基、水酸基、若しくは水素から選ばれた基であり、該基
はC1〜C6アルキル、C1〜C6アルキルオキシ、C1
6アシル、C1〜C6アルキルチオ、OH、ハロゲン、
カルボキシル基、−NO2及び−NRde(Rd及びRe
は、同一又は異なって各々水素又はC1〜C4アルキル)
から選ばれた同一又は異なる置換基を1〜4個有しても
よく、或いはRaとRcは結合して環状となってもよく、
或いは、RcはRa−CRb=CH−CO−に等しくても
よい。Xは、単結合若しくは−CH2−である。Rbは水
素又はC1〜C4アルキルである。]で表されるC=Oと
共役の位置に二重結合を有する化合物。 (11)一般式: R−CHO [ここで、Rはフェニル、ナフチル、アセナフチル、ピ
リジル、キノリル、チエニル、フリル、インドール及び
ピロニルから選ばれた基であり、該基はC1〜C6アル
キル、C1〜C6アルキルオキシ、C1〜C6アシル、C1
〜C6アルキルチオ、OH、ハロゲン、NO2及び−NR
de(Rd及びReは、同一又は異なって各々水素又はC
1〜C4アルキル)から選ばれた同一又は異なる置換基を
1〜4個有してもよい。]で表されるアルデヒド類。 (12)一般式: Ra−CO−(CH2n−CO−Rb [ここで、Ra及びRbは同一又は異なってそれぞれ水
素、C1〜C6アルキル及び−C24−CO−CO−C2
5であり、nは0〜2の整数である。]で表されるジ
ケトン類。 (13)一般式: Ra−NH−Rb [ここで、Raはフェニル基であり、該基はC1〜C3
ルキル、ハロゲン、アミノ基で置換されていてもよい。
bは水素、C1〜C3アルキル、−NH−CS−N=N
−φ、−CH2−φ−NH2である。]で表されるアニリ
ン誘導体。 (14)一般式:
【化44】 [ここで、Ra及びRbはそれぞれ水素、低級アルキル
基、水酸基、ニトロ基、カルボキシル基、スルホン酸基
を表わす。]で表されるニトロ化合物又はそのナトリウ
ム、カリウム又はアンモニウム塩。 (15)一般式: HOOC−CHR−SH [ここで、Rは、水素、C1〜C2アルキルであり、該ア
ルキル基はカルボキシル基で置換されていてもよい。]
で表されるメルカプトカルボン酸類。 (16)下記から選ばれる複素環式化合物類: 1,10−フェナントロリン、2−ビニルピリジン、2
−シンナミルチオフェン、1,2,3−(又は1,2,
4−又は1,3,5−)トリアジン、2,4−ジアミノ
−6−(2’−ウンデシルイミダゾリル(1’)メチル
−S−トリアジン、1,2,3−ベンゾトリアジン、イ
ンドール、イミダゾール、2−メルカプトベンゾイミダ
ゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール及びキノリ
ン。 (17)アセトフェノン及びハロゲン化アセトフェノ
ン。 (18)アミン−アルデヒド縮合物。
【0019】これらのうち、特に好適な例を挙げると、
8−ヒドロキシキノリンに5モルの酸化プロピレンを付
加した生成物、N,N’−ジイソブチリデン−o−フェ
ニレンジアミン、ベンゾチアゾール、2−アミノ−4−
クロロベンゾチアゾール、2−アミノ−6−メトキシベ
ンゾチアゾール、2−ヒドロキシベンゾチアゾール、2
−クロロベンゾチアゾール、2−メチル−5−クロロベ
ンゾチアゾール、2,5−ジメチルベンゾチアゾール、
5−ヒドロキシ−2−メチルベンゾチアゾール、6−ク
ロロ−2−メチル−4−メトキシベンゾチアゾール、2
−(n−ブチル)メルカプト−6−アミノベンゾチアゾ
ール、2−ベンゾチアゾールチオ酢酸、2−ベンゾチア
ゾールオキシ酢酸、2−メチルベンゾチアゾール、2−
メルカプトベンゾチアゾール、6−エトキシ−2−メル
カプトベンゾチアゾール、N−ブチリデンスルファニル
酸、N−シンナモイリデンスルファニル酸、N−(3−
ヒドロキシブチリデン)−p−スルファニル酸、アルド
ール、ベンズアルデヒド、m−クロロベンズアルデヒ
ド、p−ニトロベンズアルデヒド、p−ヒドロキシベン
ズアルデヒド、(o−,m−,p−)メトキシベンズア
ルデヒド、o−バニリン、ベラトルムアルデヒド、
(2,4−,2,6−)ジクロロベンズアルデヒド、
(o−,p−)クロロベンズアルデヒド、1−ナフトア
ルデヒド、2−ナフトアルデヒド、2(4)−ヒドロキ
シ−1−ナフトアルデヒド、2(4)−クロル−1−ナ
フトアルデヒド、5−メトキシナフトアルデヒド、ピコ
リンアルデヒド、3−アセナフトアルデヒド、2(3)
−チオフェンカルボキシアルデヒド、2(3)−フルア
ルデヒド、3−インドールカルボキシアルデヒド、サリ
チルアルデヒド、o−フタルアルデヒド、1−ベンジリ
デン−7−ヘプテナール、シンナムアルデヒド、ベンジ
ルクロトンアルデヒド、アミン−アルデヒド縮合物、メ
シチルオキシド、イソホロン、ジアセチル、ヘキサンジ
オン−3,4−アセチルアセトン、3−クロロベンジリ
デンアセトン、sub,ピリジリデンアセトン、su
b,フルフリジンアセトン、sub,テニリデンアセト
ン、4−(1−ナフチル)−3−ブテン−2−オン、4
−(2−フリル)−3−ブテン−2−オン、4−(2−
チオフェニル)−3−ブテン−2−オン、クルクミン、
ベンジリデンアセチルアセトン、ベンザルアセトン、ア
セトフェノン、(2,4−、3,4−)ジクロロアセト
フェノン、ベンジリデンアセトフェノン、ベンジリデン
メチルエチルケトン、ベンジリデンセトンアルコール、
p−トルイデンアセトン、p−ヒドロキシベンジリデン
アセトン、ベンジリデンメチルイソブチルケトン、4−
(1−ナフチル)−3−ブテン−2−オン、2−シンナ
ミルチオフェン、2−(ω−ベンゾイル)ビニルフラ
ン、ビニルフェニルケトン、ビフェニルプロペニルケト
ン、フェニルイソブテニルケトン、フェニル−2−メチ
ルプロペニルケトン、p−フルオロ又はクロロフェニル
プロペニルケトン、p−ヒドロキシフェニルプロペニル
ケトン、m−ニトロフェニルプロペニルケトン、p−メ
チルフェニルプロペニルケトン、2,4,6−トリメチ
ルフェニルプロペニルケトン、p−メトキシフェニルプ
ロペニルケトン、p−メトキシフェニルブテニルケト
ン、p−メチルチオフェニルプロペニルケトン、p−イ
ソブチルフェニルプロペニルケトン、α−ナフチル−1
−メチルプロペニルケトン、4−メトキシナフチルプロ
ペニルケトン、2−チエニルプロぺニルケトン、2−フ
リルプロペニルケトン、1−メチルピロールプロペニル
ケトン、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸ブチル、クロトン酸、イタコン酸、プ
ロピレン−1,3−ジカルボン酸、桂皮酸、アクリルア
ミド、ジアセトンアクリルアミド、t−ブチルアクリル
アミド、N−メトキシジメチルアクリルアミド、(o
−,m−,p−)トルイジン、(o−,p−)アミノア
ニリン、アニリン、(o−,p−)クロルアニリン、
(2,5−、3,4−)クロルメチルアニリン、N−モ
ノメチルアニリン、4,4’−ジアミノジフェニルメタ
ン、N−フェニル−(α−,β−)ナフチルアミン、ジ
チゾン、ベンゾトリアゾール、4−ヒドロキシベンゾト
リアゾール、4−カルボキシベンゾトリアゾール、4−
メチルベンゾトリアゾール、1,2,3−トリアジン、
1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、
1,2,3−ベンズトリアジン、2,4−ジアミノ−6
−[2’−メチルイミダゾリル(1’)エチル]−1,
3,5−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−[2’−
エチルイミダゾリル(1’)エチル]−1,3,5−ト
リアジン、2,4−ジアミノ−6−[2’−ウンデシル
イミダゾリル(1’)エチル]−1,3,5−トリアジ
ン、β−N−ドデシルアミノプロピオグアナミン、β−
N−ヘキシルアミノプロピオグアナミン、ピペリジンプ
ロピオグアナミン、シクロヘキシルアミノプロピオグア
ナミン、モルホリンプロピオグアナミン、β−N−(2
−エチルヘキシロキシプロピルアミノ)プロピオグアナ
ミン、β−N−(ラウリルオキシプロピルアミノ)プロ
ピオグアナミン、o−(m−,p−)安息香酸メチル、
サリチル酸フェニル、p−ニトロフェノール、ニトロベ
ンゼンスルホン酸、2,4−ジニトロベンゼンスルホン
酸、m−ニトロ安息香酸、チオグリコール酸、メルカプ
トこはく酸、イミダゾール、2−ビニルピリジン、イン
ドール、キノリンなどを挙げることができる。
【0020】本発明のめっき浴では、めっき液の伝導度
を向上し、浴電圧を低くするために、電導塩を添加する
ことができる。電導塩には、公知のものが使用でき、例
えば、塩化カリウム、塩化アンモニウムなどを単独又は
適宜混合して使用できる。電導塩の使用量は、5〜50
g/L程度が適当であり、好ましくは10〜20g/L
程度添加される。
【0021】本発明のめっき浴のpH範囲は、強酸性〜
pH13、好ましくは強酸性〜11であるので、中性領
域で使用する場合には、浴のpH変動を少なくするため
に、pH緩衝剤を添加することができる。緩衝剤には、
公知のものが使用でき、例えば、リン酸、酢酸、硼酸、
酒石酸のそれぞれナトリウム、カリウムおよびアンモニ
ウムの塩さらには多塩基酸の場合には、水素イオンを含
む酸性塩などを単独又は適宜混合して使用できる。pH
緩衝剤の使用量は、5〜50g/L程度が適当であり、
好ましくは10〜20g/L程度添加される。pH緩衝
剤は当然電解質であるので、pH緩衝剤の添加をもって
伝導塩としての役割を担わせてもよい。
【0022】本発明のめっき浴では、2価の錫イオンの
自然酸化を抑制するために、酸化防止剤を添加すること
ができる。酸化防止剤には、公知のものが使用でき、例
えば、レゾルシノール、ピロカテコール、ハイドロキノ
ン、フロログリシノール、ピロガロール、ヒドラジンな
どを単独又は適宜混合して使用できる。酸化防止剤の使
用量は、0.05〜50g/L程度が適当であり、好ま
しくは0.1〜10g/L添加される。本発明のめっき
浴の各成分濃度は、バレルめっき、ラックめっき、連続
めっき等に対応して、前記の範囲内にて任意に選択する
ことができる。
【0023】
【実施例】次に実施例によって、この発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの例によって限定される
ものではなく、前述した目的に沿ってめっき浴の組成及
びめっき条件は適宜、任意に変更することができる。得
られた浴を用いて、ハルセルテストを行った。ハルセル
テスト条件は、総電流1.0A、めっき時間5分、温度
25℃である。カソードは、0.3×70×100mm
の銅板とし、バフ研磨→ベンジン脱脂→電解脱脂→水洗
→5%硫酸浸漬→水洗→(ニッケルめっき→水洗)→錫
−銀合金めっき→水洗→乾燥の工程でめっきを行い、外
観を評価した。実施例の中に特に記載のないものは下地
ニッケルめっきを施さなかった場合の結果である。
【0024】実施例1 下記組成によって、定法に従ってめっき浴を調製した。 酸化錫 0.05 mol/L 酸化銀 0.001 mol/L クエン酸3Na 0.3 mol/L EDTA2Na・2H2 O 0.05 mol/L ヨウ化カリ 0.5 mol/L ポリエチレングリコール 20 g/L ゼラチン 50 g/L 塩化アンモニウム 50 g/L pH <1
【0025】実施例2 下記組成によって、定法に従ってめっき浴を調製した。 硫酸錫 0.01 mol/L 硫酸銀 0.002 mol/L EDTA2Na・2H2 O 0.1 mol/L ピロリン酸K 0.3 mol/L ヨウ化カリ 1.0 mol/L エパン740(第一工業製薬(株)社製) 5 g/L ベンザルアセトン 0.005 g/L 塩化カリ 5 g/L pH 4
【0026】実施例3 下記組成によって、定法に従ってめっき浴を調製した。 塩化錫 0.15 mol/L 塩化銀 0.003 mol/L EDTA2Na・2H2 O 0.1 mol/L グルコン酸Na 0.9 mol/L グリシン 0.15 mol/L ヨウ化カリ 1.0 mol/L ノイゲンET−170(第一工業製薬(株)社製) 1 g/L N-(3−ヒドロキシブチリデン)− p−スルファニル酸 5 g/L m−ニトロベンズアルデヒド 0.01 g/L ハイドロキノン 0.05 g/L pH 9
【0027】実施例4 下記組成によって、定法に従ってめっき浴を調製した。 ピロリン酸錫 0.30 mol/L ピロリン酸銀 0.005 mol/L ピロリン酸K 0.55 mol/L ヨウ化カリ 2.0 mol/L ノイゲンEA−150(第一工業製薬(株)社製) 2.5 g/L ベンザルアセトン 0.05 g/L 8−ヒドロキシキノリンの プロピレンオキサイド5モル付加物 5 g/L リン酸ナトリウム 5 g/L アスコルビン酸 0.1 g/L pH 7
【0028】実施例5 下記組成によって、定法に従ってめっき浴を調製した。 メタンスルホン酸錫 0.15 mol/L メタンスルホン酸銀 0.015 mol/L EDTA2Na・2H2 O 0.15 mol/L グルコン酸Na 0.45 mol/L グリシン 0.26 mol/L ヨウ化カリ 2.0 mol/L ブラウノンBN−13(青木油脂工業(株)社製) 20 g/L ブラウノンDSP(青木油脂工業(株)社製) 5 g/L ゼラチン 5 g/L 2−ウンデシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシ エチルイミダゾリニウムベタイン 5 g/L pH 1
【0029】実施例6 下記組成によって、定法に従ってめっき浴を調製した。 グルコン酸錫 0.25 mol/L ヨウ化銀 0.01 mol/L グルコン酸Na 1.13 mol/L ヨウ化カリ 1.0 mol/L エパン740(第一工業製薬(株)社製) 20 g/L 2−メルカプトベンゾチアゾール 0.5 g/L pH 5
【0030】実施例7 下記組成によって、定法に従ってめっき浴を調製した。 スルホコハク酸錫 0.10 mol/L スルホコハク酸銀 0.005 mol/L ピロリン酸K 0.3 mol/L グルコール酸 0.1 mol/L ヨウ化カリ 1.0 mol/L ノイゲンEN−10(第一工業製薬(株)社製) 2.5 g/L 2−ウンデシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシ エチルイミダゾリニウムベタイン 25 g/L pH 4
【0031】実施例8 下記組成によって、定法に従ってめっき浴を調製した。 ホウフッ化錫 0.30 mol/L 臭化銀 0.10 mol/L EDTA2Na・2H2 O 0.03 mol/L ピロリン酸K 0.9 mol/L ヨウ化カリ 3.0 mol/L ポリエチレングリコール 100 g/L ニューコール2607(日本乳化剤(株)社製) 5 g/L β−N−ドデシルアミノプロピオグアナミン 2 g/L 4−ヒドロキシベンゾトリアゾール 0.5 g/L pH 8
【0032】実施例9 下記組成によって、定法に従ってめっき浴を調製した。 1−ヒドロキシエチル−1,1−ビスホスホン酸錫 0.15 mol/L 1−ヒドロキシエチル−1,1−ビスホスホン酸銀 0.005 mol/L ピロリン酸K 0.45 mol/L グルコール酸 0.15 mol/L メルカプトコハク酸 0.01 mol/L ヨウ化カリ 1.0 mol/L アデカコールPS−440E(旭電化工業社製) 20 g/L β−N−ドデシルアミノプロピオグアナミン 5 g/L 6−エトキシ−2−メルカプトベンゾチアゾール 10 g/L pH 4
【0033】実施例10 下記組成によって、定法に従ってめっき浴を調製した。 蓚酸錫 0.10 mol/L 安息香酸銀 0.005 mol/L 蓚酸K 0.10 mol/L トリポリリン酸Na 0.30 mol/L ヨウ化カリ 1.0 mol/L ソフタゾリンNS(川研ファインケミカル社製) 5 g/L メルカプト酢酸 1 g/L p−ニトロフェノール 0.5 g/L pH 1
【0034】実施例11 下記組成によって、定法に従ってめっき浴を調製した。 トリフルオロメタンスルホン酸錫 0.20 mol/L トリフルオロメタンスルホン酸銀 0.005 mol/L EDTA2Na・2H2 O 0.20 mol/L ピロリン酸K 0.60 mol/L ヨウ化カリ 1.0 mol/L リポノックスNC−100(ライオン(株)社製) 10 g/L 1−ベンジリデン−7−ヘプテナール 0.05 g/L pH 2
【0035】実施例12 下記組成によって、定法に従ってめっき浴を調製した。 フェノールスルホン酸錫 0.10 mol/L p−トルエンスルホン酸銀 0.005 mol/L ピロリン酸K 0.50 mol/L グリコール酸 0.20 mol/L ヨウ化カリ 1.0 mol/L ナイミーンL207(日本油脂(株)社製) 5 g/L ベンザルアセトン 0.005 g/L pH 6
【0036】実施例13 下記組成によって、定法に従ってめっき浴を調製した。
ハルセルテストには無電解ニッケルめっきを約3μm施
したテストパネルを使用した。 塩化錫 0.15 mol/L ヨウ化銀 0.025 mol/L クエン酸3Na 0.8 mol/L ヨウ化カリ 2.0 mol/L チオ尿素 0.25 mol/L ポリエチレングリコール 10 g/L ソフタゾリンNS(川研ファインケミカル社製) 5 g/L スチレン化フェノールの ポリエチレンオキサイド付加物 5 g/L m−ニトロベンズアルデヒド 0.01 g/L クレゾールスルホン酸 50 g/L pH <1
【0037】実施例14 下記組成によって、定法に従ってめっき浴を調製した。 硫酸錫 0.15 mol/L リン酸銀 0.02 mol/L クエン酸3Na 0.80 mol/L グリコール酸 0.60 mol/L ヨウ化カリ 0.5 mol/L チオ硫酸Na 0.1 mol/L 2−ウンデシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシ エチルイミダゾリニウムベタイン 5 g/L メタクリル酸 0.1 g/L pH 3
【0038】実施例15 下記組成によって、定法に従ってめっき浴を調製した。 ピロリン酸錫 0.15 mol/L メルカプトコハク酸銀 0.005 mol/L ピロリン酸K 0.60 mol/L スルホコハク酸 0.20 mol/L ヨウ化カリ 1.0 mol/L アセタミン24(花王(株)社製) 5 g/L アルキルリン酸エステル 5 g/L o−トルイジン 0.1 g/L pH 5
【0039】実施例16 下記組成によって、定法に従ってめっき浴を調製した。 メタンジスルホン酸錫 0.15 mol/L クエン酸銀 0.025 mol/L トリフルオロ酢酸銀 0.025 mol/L クエン酸3Na 0.80 mol/L トリポリリン酸Na 0.10 mol/L ヨウ化カリ 1.0 mol/L ポリエチレングリコール 2.5 g/L スチレン化フェノールの ポリエチレンオキサイド10モル付加物 5 g/L 1,10−フェナントロリン 0.1 g/L サリチル酸フェニル 0.1 g/L pH 2
【0040】実施例17 下記組成によって、定法に従ってめっき浴を調製した。 グルコン酸錫 0.10 mol/L 乳酸銀 0.005 mol/L グルコン酸Na 0.45 mol/L ヨウ化カリ 1.0 mol/L ポリエチレングリコール 20 g/L ニッコールCA215(日光ケミカルズ(株)社製)0.005 g/L o−トルイジン 0.1 g/L ピロカテコール 0.3 g/L pH 13
【0041】実施例18 下記組成によって、定法に従ってめっき浴を調製した。 スルホコハク酸錫 0.10 mol/L トリフルオロメタンスルホン酸銀 0.005 mol/L ピロリン酸K 0.60 mol/L グリコール酸 0.20 mol/L ヨウ化カリ 1.0 mol/L 臭化カリ 0.84 mol/L 2−ウンデシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシ エチルイミダゾリニウムベタイン 1.0 g/L o−トルイジン−アセトアルデヒド縮合物 1.0 g/L pH 8
【0042】実施例19 下記組成によって、定法に従ってめっき浴を調製した。
ハルセルテストには無電解ニッケルめっきを約3μm施
したテストパネルを使用した。 ホウフッ化錫 0.10 mol/L 硝酸銀 0.005 mol/L スルホコハク酸 0.10 mol/L 1−ヒドロキシエタン−1,1−ビスホスホン酸 0.48 mol/L ヨウ化カリ 1.0 mol/L チオ尿素 0.05 mol/L 2,4−ジアミノ−6−{2’−メチルイミダゾリル(1’)} エチル−3,5−トリアジン 0.05 g/L N,N’−ジイソブチル−o−フェニレンジアミン 0.05 g/L pH 3
【0043】比較例1 比較例として界面活性剤及び結晶微細化剤を含まない下
記組成を有する錫−銀合金めっき浴を調製した。 塩化第一錫 0.195 mol/L ヨウ化銀 0.005 mol/L ピロリン酸K 0.55 mol/L ヨウ化カリウム 2.0 mol/L pH 9
【0044】比較例2 塩化第一錫 0.18 mol/L ヨウ化銀 0.02 mol/L ピロリン酸カリウム 0.55 mol/L ヨウ化カリウム 2.0 mol/L pH 9
【0045】各めっき浴から得られたハルセル試験の結
果に基づいて、ハルセン板上の各電流密度に相当する箇
所の外観を下記の表1にまとめた。
【表1】
【0046】実施例及び比較例の各浴を用いて3A/d
2 の電流密度で銅板に約5μのめっきを施し、メニス
コグラフ法ではんだ付け性を測定した。はんだ浴として
は6/4のSn/Pbはんだを用い、230℃で測定し
た。得られたゼロクロスタイム(秒)を下記の表2に示
す。
【表2】 以上の結果から、本発明に従う添加剤を加えた浴からの
めっき皮膜は、添加剤を加えない比較例の浴から得られ
た皮膜に比べて平滑で緻密な析出物となっていることが
わかるとともに、そのような緻密な皮膜ははんだ付け性
が大きく改善されていることがわかる。
【0047】
【発明の効果】この発明に係る非シアン系の錫−銀合金
めっき浴は、平滑で粒子が細かく、はんだ付け性に優
れ、皮膜中の銀含有率の低い銀−錫合金めっき皮膜を得
るのを可能にするものであり、錫−鉛はんだに代替する
錫−銀はんだに対応可能な表面処理を提供するものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−150745(JP,A) 特開 昭51−47540(JP,A) 特開 昭48−89838(JP,A) 特開 平9−296289(JP,A) 特開 平9−296274(JP,A) 特開 平9−170094(JP,A) 特開 平8−13185(JP,A) 特開 平7−252684(JP,A) 特開 平7−166391(JP,A) 特開 平4−28893(JP,A) 特開 平3−240990(JP,A) 特開 平2−301588(JP,A) 特開 平2−290993(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25D 3/56 C25D 3/60 C25D 3/64

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(I)、(II)及び(III)を必
    須成分とするめっき液において、更に下記の一般式
    (A)、(C)、(E)〜(M)で表される少なくとも
    1種の界面活性剤、下記の(2)〜(18)の化合物よ
    り選ばれた結晶微細化剤の1種又は2種以上並びに導電
    塩を添加してなる非シアン系錫−銀合金電気めっき液: (I)2価の錫の非シアン化合物及び1価の銀の非シア
    ン化合物、 (II)2価の錫化合物を水溶液中に安定に保つに必要な
    量の (a)アルキル基の炭素数が0〜3の脂肪族ジカルボン
    酸、 (b)アルキル基の炭素数が1〜2の脂肪族ヒドロキシ
    モノカルボン酸、 (c)アルキル基の炭素数が1〜3の脂肪族ヒドロキシ
    ポリカルボン酸、 (d)単糖類及びその一部が酸化されたポリヒドロキシ
    カルボン酸並びにそれらの環状エステル化合物、 (e)アルキル基の炭素数が1〜4の脂肪族モノ−若し
    くはジ−アミノ、モノ−若しくはジ−カルボン酸、 (f)アルキル基の炭素数が2〜3の脂肪族モノメルカ
    プトモノカルボン酸及び脂肪族モノメルカプトジカルボ
    ン酸及び脂肪族モノメルカプトモノアミノモノカルボン
    酸、 (g)アルキル基の炭素数が2〜3の脂肪族モノスルホ
    モノカルボン酸及び脂肪族モノスルホジカルボン酸、 (h)下記のアミンカルボン酸:エチレンジアミンテト
    ラ酢酸(EDTA)、イミノジ酢酸(IDA)、ニトリ
    ロトリ酢酸(NTA)、ジエチレントリアミンペンタ酢
    酸(DTPA)、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸
    (TTHA)、エチレンジオキシビス(エチルアミン)
    −N,N,N’,N’−テトラ酢酸、グリコールエチレ
    ンジアミンテトラ酢酸(GEDTA)及びN−ヒドロキ
    シエチルエチレンジアミンテトラ酢酸(HEEDTA)
    から選ばれるもの、 (i)縮合リン酸、及び (j)アルカンの炭素数が1〜3のヒドロキシアルカン
    ビスホスホン酸から選ばれた化合物又はその塩の1種又
    は2種以上、 (III)1価の銀化合物を液中に安定に保つに必要な量
    の (a)チオ尿素及びアルキル基の炭素数が1〜3のモノ
    −又はジ−アルキルチオ尿素 (b)チオ硫酸 (c)ヨウ素化合物、及び (d)臭素化合物 から選ばれた化合物又はその塩の1種又は2種以上、
    (A)一般式: 【化1】 [ここで、Rはアルキル基(C1〜C25)を表わし、M
    は水素又はアルカリ金属を表わす。]で表わされるナフ
    タレンスルホン酸系界面活性剤、 (C)一般式: R−D−(A)m−(B)n−H [ここで、A及びBは−CH2−CH2−O−又は−CH
    2−C(CH3)H−O−を表わし、それらの存在位置は
    限定されず、m及びnは、0〜40の整数を表わす。た
    だし、m及びnの和は1〜40の範囲内にある。Rは炭
    素数1〜22のアルキル基又は炭素数1〜25の脂肪酸
    でエステル化したソルビタンを表わす。Dは、−O−又
    は−COO−を表わす。]で表わされるポリオキシアル
    キレンアルキルエーテル(又はエステル)系界面活性
    剤、 (E)一般式: 【化2】 [ここで、A及びBは−CH2−CH2−O−又は−CH
    2−C(CH3)H−O−を表わし、それらの存在位置は
    限定されず、m及びnは0〜40の整数を表わす。ただ
    し、m及びnの和は1〜40の範囲内にある。Rは水素
    又はアルキル基(C1〜C25)を表わす。]で表わされ
    るポリオキシアルキレンナフチル(又はアルキルナフチ
    ル)エーテル系界面活性剤、 (F)一般式: 【化3】 [ここで、A及びBは−CH2−CH2−O−又は−CH
    2−C(CH3)H−O−を表わし、それらの存在位置は
    限定されず、m及びnは0〜40の整数を表わす。ただ
    し、m及びnの和は1〜40の範囲内にある。Ra
    b、Rcは、それぞれ独立に水素、フェニル基、アルキ
    ル基(C1〜C4)又は−CH(CH3)−φを表わす。
    ただし、少なくとも1つはフェニル基若しくは−CH
    (CH3)−φであるものとする。]で表わされるポリ
    オキシアルキレンスチレン化フェニルエーテル系界面活
    性剤、 (G)一般式: 【化4】 [ここで、A及びBは−CH2−CH2−O−又は−CH
    2−C(CH3)H−O−を表わし、それらの存在位置は
    限定されない。Rc1、Rc2は、それぞれ独立に水素、フ
    ェニル基又はアルキル基(C1〜C4)を表わし、Rd
    eは、それぞれ独立に水素又は−CH3を表わし、
    1、m2、n1、n2はそれぞれ独立に0〜40の整数を
    表わす。ただし、m1及びn1、さらにm2及びn2の和は
    1〜40の範囲内にある。]で表わされるポリオキシア
    ルキレンスチレン化フェニルエーテルのフェニル基にさ
    らにポリオキシアルキレン鎖を付加した界面活性剤、 (H)一般式: 【化5】 [ここで、Ra及びRbは水素若しくはアルキル基(C1
    〜C25)を表わし、同一又は異なってもよい。A及びB
    は−CH2−CH2−O−又は−CH2−C(CH3)H−
    O−を表わし、それらの存在位置は限定されない。
    1、m2、n1、n2はそれぞれ独立に0〜40の整数を
    表わす。ただし、m1及びn1、さらにm2及びn2の和は
    1〜40の範囲内にある。Mは水素又はアルカリ金属を
    示す。]で表わされるリン酸エステル系界面活性剤、 (I)一般式: 【化6】 [ここで、Rはアルキル基(C1〜C30)、アルケニル
    (C1〜C30)又はアシル基(C1〜C30)を表わし、A
    及びBは−CH2−CH2−O−又は−CH2−C(C
    3)H−O−を表わし、それらの存在位置は限定され
    ない。m1、m2、n1、n2はそれぞれ独立に0〜6の整
    数を表わす。ただし、m1及びn1、さらにm2及びn2
    和は1〜6の範囲内にある。CH2−CH(CH3)−O
    の付加モル数がCH2−CH2−Oの付加モル数より多い
    ことはない。]で表わされるポリオキシアルキレンアル
    キル(又はアルケニル)アミン(又はアミド)系界面活
    性剤、 (J)一般式: 【化7】 [ここで、A及びBは−CH2−CH2−O−又は−CH
    2−C(CH3)H−O−を表わし、それらの存在位置は
    限定されない。m1、m2、m3、m4、n1、n2、n3
    4は整数で、m1+m2+m3+m4=5〜70、n1+n
    2+n3+n4=5〜70である。m1、m2、n1、n2
    それぞれ独立に0〜6の整数を表わす。ただし、m1
    びn1、さらにm2及びn2の和は1〜6の範囲内にあ
    る。xは2又は3の整数を表わす。Rはアルキル基(C
    1〜C30)又はアルケニル基(C1〜C30)を表わす。]
    で表わされるアルキレンジアミンのアルキレンオキシド
    付加物系界面活性剤、 (K)一般式: 【化8】 [ここで、Raはアルキル基(C1〜C20)を表わし、R
    bは(CH2mOH又は(CH2)OCH2COO-を表わ
    しRcは、アルキル基(C1〜C4)、(CH2nCO
    -、(CH2nSO3 -又はCH(OH)CH2SO3 -
    表わし、m及びnは1〜4の整数を表わす。Mはアルカ
    リ金属を表わし、Xはハロゲン、水酸基又はアルカンス
    ルホン酸基(C1〜C5)を表わす。Rcがアルキル基の
    場合にはMは存在せず、Rcがアルキル基以外の場合に
    はMは存在してもしなくてもよく、Mが存在しないとき
    にはXも存在しない。]で表わされるアルキルイミダゾ
    リニウムベタイン系界面活性剤、 (L)一般式: 【化9】 [ここで、Raは水素又はメチル基を表わし、又は結合
    がなくてもよい。Rbは水素又はメチル基若しくはエチ
    ル基を表わし、該アルキル基の水素の一つがエーテル結
    合を介してアシルオキシ基と結合していてもよい。Rc
    はアルキル基(C5〜C20)を表わす。カルボキシル基
    は水素又はアルカリ金属とイオン結合していてもよい。
    mは1〜4の整数を、nは0〜4の整数を表わす。]で
    表わされるアルキル(又はアミド)ベタイン系界面活性
    剤、 (M)一般式: 【化10】 [ここで、Xはハロゲン、水酸基又はアルカンスルホン
    酸基(C1〜C5)を表わし、Raはアルキル基(C1〜C
    20)を表わし、Rb及びRcはアルキル基(C1〜C4)又
    はアルコキシル基(C1〜C10)を表わし、Rdはアルキ
    ル基(C1〜C10 )又は脂肪酸(CH2nCOOHを表
    わし、ここで、nは1〜18の整数を表わす。Reはア
    ルキル基(C8〜C20)を表わし、Rfは水素又はアルキ
    ル基(C1〜C4)を表わす。]で表わされるアンモニウ
    ム又はピリジニウム4級塩系界面活性剤、 (2)一般式: 【化11】 [ここで、Rbは水素、アルキル基(C1〜C4)又はフ
    ェニル基を表わし、Raは水素又はアルキル基(C1〜C
    4)を表わし、Rcは水素又は水酸基を表わし、Aは単結
    合、アルキル基(C1〜C4)、ベンジル基又はフェニレ
    ン基を表わす。]で表されるスルファニル酸誘導体及び
    その塩、 (3)一般式: 【化12】 [ここで、Xは水素又はアルキル基(C1〜C4)を表わ
    し、Rは、水素又は−CH3を表わし、nは、2〜15
    の整数を表わす。]で表されるキノリン類、 (4)一般式: 【化13】 [ここで、Xは水素、ハロゲン、アルキル基(C1
    4)、アセチル基、アミノ基、水酸基又はカルボキシ
    ル基を表わし、Rbは水素、ヒドロキシル基を表わし、
    nは0〜12の整数を表わす。]で表されるベンゾトリ
    アゾール及びその誘導体、 (5)一般式: 【化14】 [ここで、R1、R2、R3、R4、R5は、それぞれ同一
    又は異なってもよく、−H:−SH:−OH:−OR
    (Rは所望により−COOHで置換されていてもよいC
    1〜C6のアルキル基)、ハロゲン、−COOH,−CO
    COOH,アリール、−SR(Rは所望により−COO
    Hにて置換されていてもよいC1〜C6アルキル)、 【化15】 −NH2,−NRR’(R及びR’はC1〜C6アルキル
    又は一緒になって環を形成してもよい)、−NHCOR
    (RはC1〜C6アルキル)、−NHCOアリール、−N
    HNH2、−NO2、−CONHアリール、−CSNHア
    リール、−CN、−CHO:−SO3H:−SO2NH2
    又は−SO2NRR’(R及びR’はC1〜C6アルキル
    又は一緒になって環を形成してもよい)を意味する。]
    で表されるベンゾチアゾール類、 (6)一般式: 【化16】 [ここで、Ra1、Ra2は、それぞれ独立に水素、ヒドロ
    キシル基を表わし、Rb1、Rb2は、それぞれ独立にアル
    キル基(C1〜C5)を表わす。]で表されるイミン類、 (7)一般式: 【化17】 [ここで、Raは水素、ハロゲン、アルキル基(C1〜C
    4)を表わし、Rbは水素、ヒドロキシル基を表わし、n
    は、0〜12の整数を表わす。]で表されるトリアジン
    類、 (8)一般式: 【化18】 [ここで、Ra、Rbは、同一又は異なっていてもよく水
    素、アルキル基(C1〜C18)、アルコキシ基(C1〜C
    18)又はC3〜C7のシクロアルキル基を表わし、Aは、
    低級アルキレン基を表わす。]で表されるトリアジン
    類、 (9)一般式: 【化19】 [ここで、Rは、アルキル基(C1〜C4)又はフェニル
    基を表わす。]で表される芳香族オキシカルボン酸のエ
    ステル類、 (10)一般式: Ra−CRb=CH−CO−X−Rc [ここで、Ra及びRcはフェニル、ナフチル、ピリジ
    ル、キノリル、チエニル、フリル及びピロニル、アミノ
    基、水酸基、若しくは水素から選ばれた基であり、該基
    はC1〜C6アルキル、C1〜C6アルキルオキシ、C1
    6アシル、C1〜C6アルキルチオ、OH、ハロゲン、
    カルボキシル基、−NO2及び−NRde(Rd及びRe
    は、同一又は異なって各々水素又はC1〜C4アルキル)
    から選ばれた同一又は異なる置換基を1〜4個有しても
    よく、或いはRaとRcは結合して環状となってもよく、
    或いは、RcはRa−CRb=CH−CO−に等しくても
    よい。Xは、単結合若しくは−CH2−である。Rbは水
    素又はC1〜C4アルキルである。]で表されるC=Oと
    共役の位置に二重結合を有する化合物、 (11)一般式: R−CHO [ここで、Rはフェニル、ナフチル、アセナフチル、ピ
    リジル、キノリル、チエニル、フリル、インドール及び
    ピロニル基から選ばれた基であり、該基はC1〜C6アル
    キル、C1〜C6アルキルオキシ、C1〜C6アシル、C1
    〜C6アルキルチオ、OH、ハロゲン、NO2及び−NR
    de(Rd及びReは、同一又は異なって各々水素又はC
    1〜C4アルキル)から選ばれた同一又は異なる置換基を
    1〜4個有してもよい。]で表されるアルデヒド類。 (12)一般式: Ra−CO−(CH2n−CO−Rb [ここで、Ra及びRbは同一又は異なってそれぞれ水
    素、C1〜C6アルキル及び−C24−CO−CO−C2
    5であり、nは0〜2の整数である。]で表されるジ
    ケトン類、 (13)一般式: Ra−NH−Rb [ここで、Raはフェニル基であり、該基はC1〜C3
    ルキル、ハロゲン、アミノ基で置換されていてもよい。
    bは水素、C1〜C3アルキル、−NH−CS−N=N
    −φ、−CH2−φ−NH2である。]で表されるアニリ
    ン誘導体、 (14)一般式: 【化20】 [ここで、Ra及びRbは同一又は異なってそれぞれ水
    素、低級アルキル基、水酸基、ニトロ基、カルボキシル
    基、スルホン酸基を表わす。]で表されるニトロ化合物
    又はそのナトリウム、カリウム又はアンモニウム塩、 (15)一般式: HOOC−CHR−SH [ここで、Rは水素又はC1〜C2アルキルであり、該ア
    ルキル基はカルボキシル基で置換されていてもよい。]
    で表されるメルカプトカルボン酸類、 (16)下記から選ばれる複素環式化合物類: 1,10−フェナントロリン、2−ビニルピリジン、2
    −シンナミルチオフェン、1,2,3−(又は1,2,
    4−又は1,3,5−)トリアジン、2,4−ジアミノ
    −6−(2’−ウンデシルイミダゾリル(1’)メチル
    −S−トリアジン、1,2,3−ベンゾトリアジン、イ
    ンドール、イミダゾール、2−メルカプトベンゾイミダ
    ゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール及びキノリ
    ン、 (17)アセトフェノン及びハロゲン化アセトフェノ
    ン、 (18)アミン−アルデヒド縮合物。
  2. 【請求項2】 さらに、pH緩衝剤を添加してなる請求
    項1に記載の非シアン系錫−銀合金電気めっき液。
  3. 【請求項3】 さらに、酸化防止剤を添加してなる請求
    項1又は2のいずれかに記載の非シアン系錫−銀合金電
    気めっき液。
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