JP3525908B2 - 真空二重容器を持った電気貯湯容器 - Google Patents

真空二重容器を持った電気貯湯容器

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JP3525908B2
JP3525908B2 JP2001136449A JP2001136449A JP3525908B2 JP 3525908 B2 JP3525908 B2 JP 3525908B2 JP 2001136449 A JP2001136449 A JP 2001136449A JP 2001136449 A JP2001136449 A JP 2001136449A JP 3525908 B2 JP3525908 B2 JP 3525908B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属製の真空二重容
器を持った電気貯湯容器に関するものであり、例えば家
庭用の電気ポットなどに利用される。
【0002】
【従来の技術】電気ポットは家庭や職場、食堂などで広
く使用され、四六時中使用状態に置かれることもある。
一方では、環境問題や省資源の面から省エネルギーが叫
ばれるなか、電気ポットでのヒータによる高い消費電力
が改善の対象になってきている。
【0003】そこで、従来、図17に示すような金属製
の真空二重容器aを持った電気ポットが提供され、真空
二重容器aの真空空間bにより保温性が向上する分だ
け、沸騰させた内容液を所定の温度にて保温するときの
ヒータcの消費電力が低減する。
【0004】図17に示す従来の電気ポットは特に、真
空二重容器aに口部dに内筒eが内側に張り出した絞り
部fと、胴部の真空空間bが底部に回り込んだ回り込み
部gとを有しているとともに、このような真空二重容器
aを外装ケースhに収容して器体iを構成し、この器体
iにおける真空二重容器aの口部dに通じる開口jにこ
れを覆いかつ真空二重容器aの口部dに及ぶ蓋kを設け
ている。これにより、沸騰後ヒータcによる加熱を停止
して2時間経過した時点でも実用に耐える90℃程度の
中温保温状態を確保することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ヒータcによ
る加熱を行わない保温モードが実用される中、さらなる
保温力向上が望まれている。そこで、本発明者等は種々
に実験を繰り返し検討を重ねた結果、真空二重容器aま
わりにおける真空空間bの領域が多いほど保温効果が高
いこと、ヒータcは加熱効率の上で真空二重容器aの一
重底部への好適な当接面積が真空二重容器aの胴径との
関係において図17に示す程度にほぼ一定しているこ
と、および、内容液の熱は蓋kが閉じていても真空二重
容器aの口部dから上方に逃げやすく、図17に示す電
気ポットでは例えば口部dとヒータcとの関係から、内
容液が加熱されるときの面積に対し放熱しやすい面積の
方が大きくなっていること、などが判明し、保温力向上
のさらなる改善点が見出せた。
【0006】本発明の目的は、上記の知見から、さらな
る保温力の向上および省エネルギーが図れる真空二重容
器を持った電気貯湯容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の真空二重容器を持った電気貯湯容器は、
器体に金属製の真空二重容器を持ち、この真空二重容器
の一重底部に外部からヒータを当てがい、真空二重容器
内外径が内筒の胴部よりも小さい絞り形状の口部を
筒の胴部との間に肩部をなして形成、前記口部の開口
と前記ヒータとが、口部の開口面積がヒータの面積とほ
ぼ同等かそれよりも小さくなる関係を満足し、前記口部
まわりの環状空間を利用して設けた取り付け部により前
記肩部および環状空間を覆って前記口部に通じる器体の
開口を形成する肩部材をねじ止めし、このねじ止め部を
覆うよう嵌め合わせた肩リングを有し、前記器体の開口
を覆う蓋を器体に開閉できるようにヒンジ連結する連結
部を前記環状空間への入り込み部を有して前記肩部材に
設けたことを1つの特徴とするものである。
【0008】このような構成では、真空二重容器が曲げ
剛性および強度共に高い金属製であることにより壁厚お
よび真空空間層が小さくてよくスリムでありながら高い
保温力を発揮することができる上、真空二重容器の口部
の開口による熱の逃げやすい面積が、真空二重容器の一
重底部にヒータが当接されている内容液が加熱される面
積にほぼ同等かそれよりも小さいので、内容液が加熱さ
れる面積よりも大きかった従来の場合よりも内容液の熱
が逃げにくくなり、熱が逃げにくくなった分だけ保温力
がさらに向上し、さらなる省エネルギーが図れる。
た、口部の内径が小さくなったことを利用して外径も小
さくして、口部まわりをかさ低くして器体のさらなる小
型化に貢献しながら口部まわりのスペースに余裕がで
き、前記取り付け部のほか必要なものを併設するのに好
適で、器体の開口を覆う蓋を、器体に開閉できるように
ヒンジ連結するのに、連結部を前記環状空間への入り込
み部を有して設けるので、蓋をヒンジ連結する連結部の
ための特別な空間が不要となり器体がかさ張らず、複雑
でかさ張る連結部のために従来器体の外面から突出して
いた連結部を突出しない構造にするのが容易で外観のシ
ンプル化も図れる。しかも、肩部材の取り付け部へのね
じ止め部は肩リングによって覆い隠せる。
【0009】本発明の真空二重容器を持った電気貯湯容
器は、また、器体に金属製の真空二重容器を持ち、この
真空二重容器の一重底部に外部からヒータを当てがい、
真空二重容器に内外径が内筒の胴部よりも小さい絞り形
状の口部を外筒の胴部との間に肩部をなして形成
一重底部の外周部に胴部からの真空空間の回り込み部
を設け、この真空空間の回り込み部の内側となる一重底
部と前記口部とが、口部の開口面積が一重底部の面積と
ほぼ等しいかそれよりも小さくなる関係を満足し、前記
口部まわりの環状空間を利用して設けた取り付け部によ
り前記肩部および環状空間を覆って前記口部に通じる器
体の開口を形成する肩部材をねじ止めし、このねじ止め
部を覆うよう嵌め合わせた肩リングを有し、前記環状空
間内を利用して、前記口部に通じる器体の開口を覆う蓋
を器体に開閉できるようにヒンジ連結する連結部を設け
ことを別の特徴としている。
【0010】このような構成では、真空二重容器が曲げ
剛性および強度共に高い金属製であることにより壁厚お
よび真空空間層が小さくてよくスリムでありながら高い
保温力を発揮することができる上、真空二重容器の内筒
の胴部よりも内外径を有した口部の開口面積が、ヒータ
が当てがわれる一重底部の面積程度まで小さくなるの
で、一重底部の面積よりも大きかった従来の場合よりも
内容液の熱が逃げにくくなり、熱が逃げにくくなった分
だけ保温力がさらに向上し、さらなる省エネルギーが図
れる。また、口部の内径が小さくなったことを利用して
外径も小さくして、口部まわりをかさ低くして器体のさ
らなる小型化に貢献しながら口部まわりのスペースに余
裕ができ、前記取り付け部のほか必要なものを併設する
のに好適で、器体の開口を覆う蓋を、器体に開閉できる
ようにヒンジ連結するのに、連結部を前記環状空間への
入り込み部を有して設けるので、蓋をヒンジ連結する連
結部のための特別な空間が不要となり器体がかさ張ら
ず、複雑でかさ張る連結部のために従来器体の外面から
突出していた連結部を突出しない構造にするのが容易で
外観のシンプル化も図れる。しかも、肩部材の取り付け
部へのねじ止め部は肩リングによって覆い隠せる。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1〜図16
を参照しながら詳細に説明し、本発明の理解に供する。
【0020】本実施例は、家庭用の電気ポットの場合の
一例であり、ステンレス鋼製の真空二重容器を外装ケー
スに収容した基本構成を有している。しかし、本発明は
これに限定されることはなく、用途や真空二重容器の材
質、外装ケースの有無は自由に選択することができる。
もっとも、ステンレス鋼は金属の中で熱伝導性が低く、
かつ曲げ剛性、強度が十分であり、しかも防錆効果を持
つので、飲料用の電気貯湯容器には好適である。
【0021】本実施例の電気ポットは図1に示すよう
に、ステンレス鋼製の内筒4と外筒5により構成される
金属製の真空二重容器3と、内筒4内の内容液を加熱す
るように真空二重容器3の一重底部3cに当てがったヒ
ータ11とを備え、これらを合成樹脂製の外装ケース2
に収容して器体1を構成している。このように真空二重
容器3が曲げ剛性および強度共に高い金属製であること
により壁厚および真空空間63の層が小さくてよくスリ
ムでありながらその材質と相まって高い保温力を発揮す
ることができる。しかし、真空二重容器3はその胴部が
外部に露出して器体1を構成するようにしてもよい。真
空二重容器3の一重底部3cには内容液を器体1外に吐
出する吐出路25が接続され、この吐出路25は真空二
重容器3と外装ケース2との間を立ち上がり、器体1の
前部に吐出口25dが臨んでいる。吐出路25の途中に
は電動ポンプ26が設けられ、内容液を電動にて吐出で
きるようにしている。これに併せ、真空二重容器3の口
部3aに通じる器体1の開口12を開閉できるように覆
う蓋13に手動のベローズポンプ50が設けられ、押圧
板61による押圧操作で真空二重容器3内に加圧空気を
吹き込み内容液を加圧して吐出路25を通じ押し出し外
部に吐出させられるようにしている。
【0022】吐出路25の立上がり部25aは透明管と
してそこでの液量が器体1の図15に示す液量表示窓6
2から透視できるようにしている。しかし、内容液の液
量は立上がり部25aの液量をフォトカプラなどによっ
て段階的に検出して表示し、また各種の制御のための液
量データとして用いることもできる。また液量の自動検
出は静電容量方式によってもよいし、内容液をヒータ1
1で加熱するときの昇温特性や、ヒータ11の加熱を停
止したときの降温特性によっても液量を自動検出するこ
とができる。
【0023】真空二重容器3に内径が胴部よりも小さい
絞り形状の口部3aを形成するのに、前記口部3aの開
口と前記ヒータ11とが、口部3aの開口面積がヒータ
11の面積とほぼ同等かそれよりも小さくなる関係を満
足している。このように、真空二重容器3の口部3aの
開口による熱の逃げやすい面積が、真空二重容器3の一
重底部3cにヒータ11が当接されている内容液が加熱
される面積にほぼ同等かそれよりも小さいことにより、
内容液が加熱される面積よりも大きかった従来の場合よ
りも内容液の熱が逃げにくくなり、熱が逃げにくくなっ
た分だけ保温力がさらに向上し、さらなる省エネルギー
が図れる。
【0024】また、前記に併せ、真空二重容器3におけ
る一重底部3cの外周部には胴部3bからの真空空間6
3の回り込み部63aを設け、この回り込み部63aの
内側となる一重底部3cと前記口部3aとが、口部3a
の開口面積が一重底部3cの面積よりも小さくなる関係
を満足している。このように、真空二重容器3の口部3
aの開口面積が、ヒータ11が当てがわれる一重底部3
cの面積程度まで小さくなると、一重底部3cの面積よ
りも大きかった従来の場合よりも内容液の熱が逃げにく
くなり、熱が逃げにくくなった分だけ保温力がさらに向
上し、さらなる省エネルギーが図れる。
【0025】さらに、図1に示すように真空二重容器3
の口部3aの外径が真空二重容器3を形成している外筒
5の胴径よりも小さければ、口部3aの内径が小さくな
ったことを利用して外径も小さくして、口部3aまわり
をかさ低くすることができ、器体1のさらなる小型化に
貢献する。本実施例では特に、真空二重容器3の口部3
aの外径が内筒4の胴径よりも小さい。これにより、口
部3aまわりをさらにかさ低くすることができる。
【0026】なお、口部3aの内径は大人の人の手が入
って、しかも、満水位指標67aが見える図2に示すよ
うな視野範囲θが得られる寸法にするのが好適である。
大人の人の手が入る内径とは80cm程度以上である。
また視野範囲θは操作パネル32を見て操作する場合の
目の位置を含むのが好適である。図示する実施例では内
筒4の胴部4mの一部を内側に浮き出させた浮き出し壁
4nに浮き出し線として満水位指標67aを形成して前
記の視野範囲θを満足している。しかも、満水位指標6
7aよりもさらに見やすくなる満水位指標67aの下の
部分に上向きの矢印67bとこの矢印67bの方向に満
水位指標67aがあることを気付かせる文字表示67c
を形成してあり、満水位を超える水を入れないことを使
用者に守られやすい。また、満水位が真空二重容器3の
胴径よりも十分に小さい設計において特に、口部3aの
内径を満水位とほぼ同じかそれよりも小さく設定しても
口部3aからの熱の逃げを抑えやすく保温力が向上す
る。
【0027】このように口部3aの外径を小さくする本
実施例において、さらに、真空二重容器3を形成してい
る内筒4の口部4aと外筒5の口部5aとの接合部64
が、図1〜図4に示すように真空二重容器3の口部3a
における開口端の外径側に位置している。これにより、
口部3aの内径を外径とともに小さくする口部3aの絞
り形状を内筒4と外筒5とで分担し合って、内外筒4、
5の1つに絞り形状が集中しないので、加工しやすく材
料面および加工作業面にて有利でありコストの低減を図
ることができる。内外筒4、5ともJISのSUS30
4、SUS436などを用いて問題なく製造することが
できる。
【0028】上記の口部3aの外径を小さくするのに併
せ、真空二重容器3の口部3aの外径と胴部3bの外径
との間の口部3aまわりにできる環状空間65を利用し
て、図1〜図3に示すように肩部材6と真空二重容器3
との取り付け部66を設けてある。これにより、金属製
の真空二重容器3の肩部3dに配して口部3aに通じる
器体1の開口12部まわりに必要な形状を与えやすい肩
部材6を取り付けるのに、肩部材6と真空二重容器3と
の取り付け部66を真空二重容器3の胴部外径と口部外
径との間の口部3aまわりにできる環状空間65を利用
して設けるので、取り付け部66のための特別な空間が
不要となり器体1がかさ張らないし、口部3aまわりに
スペースの余裕ができ、必要な取り付け強度やシール部
を持つなどかさ張りやすい取り付け部66を設けたり、
他の必要なものを併設したりするのに好適である。
【0029】図示する例では真空二重容器3の肩部3d
の円周方向数箇所に図1〜図3、図7に示すような取り
付け金具71を溶接などして設け、この取り付け金具7
1に肩部材6の内周にある取り付けフランジ6aを当て
がった上に、さらに金属製で断面L型のワッシャリング
75を当てがい、ワッシャリング75側から取り付け金
具71まで通したねじ72によりねじ止めしてある。こ
のねじ止めは肩部3dが水平であることにより取り付け
金具71および肩部材6ともに単純な形状にて達成する
ことができる。
【0030】肩部材6のねじ止め部は肩部材6の前記取
り付けフランジ6aを一体形成している内周面6bに嵌
め合わせた合成樹脂製の肩リング73により覆い隠すよ
うにしている。肩リング73は図14に示すように円周
方向数箇所に下方に延びるフック片73cを有し、これ
らフック片73cが図4に示すようにワッシャリング7
3および取り付けフランジ6aに形成した孔75a、6
dに上方から挿入され、その最終挿入位置で孔6dの開
口縁と弾性係合することにより外れ止めされている。肩
リング73は外周の溝73aに嵌め付けたシール部材7
4が肩部材6の内周面6bに圧着して双方間の隙間をシ
ールしている。また、肩リング73は図3、図4に示す
ように内周が真空二重容器3の口部3aにおける内筒4
および外筒5の接合部64に鉤状断面を持って被さり双
方間をそれらに挟み込んだシール部材77によりシール
している。シール部材77は内外筒4、5の接合部64
とされた口部4a、5aに内周側が嵌まり合っている。
【0031】また、図1、図2に示すように前記環状空
間65を利用して、口部3aに通じる器体1の開口12
を開閉する蓋13を器体1に開閉できるようにヒンジ連
結する連結部15を設けてある。このように、器体1の
連結部15を環状空間65を利用して設けることによ
り、蓋13をヒンジ連結する連結部15のための特別な
空間が不要となり器体1がかさ張らないし、口部3aま
わりのスペースに余裕ができ、蓋13を着脱するための
可動部であるストッパ68を持つなど複雑でかさ張りや
すい連結部15を設けたり、他の必要なものを併設する
のに好適である。複雑でかさ張る連結部のために従来図
17に示し、図15に仮想線で示すように器体1の外面
から突出していたのを、図15に実線で示すような胴部
2bから突出しない連結部15とすることが容易にで
き、外観のシンプル化も図れる。
【0032】図示する例では図2に示すようにストッパ
68はばね69により上方に向け付勢されて、連結部1
5におけるヒンジピン16との嵌まり合い凹部171の
横向き開放部171aを常時閉じている。これにより、
蓋13を口部3aおよび器体1の開口12から脱した開
き位置にしておいてヒンジピン16を凹部171から引
出すように移動させて取り外そうとしても、ヒンジピン
16はストッパ68に引っ掛かって凹部171から抜け
出せない。蓋13を外すにはストッパ68をその操作部
68aによりばね69に抗し下動させて凹部171の開
放部171aを開放する必要がある。これによって、蓋
13が不用意に外れるようなことを防止する。
【0033】また、蓋13は図2に示すように真空二重
容器3の口部3a内への進入部13aを有し、口部3a
は蓋13が開閉されるときに進入部13aが描く包絡線
78に対する最近接位置にあるようにしている。このよ
うに、蓋13の一部を進入部13aとして真空二重容器
3の口部3a内への進入を図ることによって、口部3a
から熱が逃げるのを邪魔して保温力を高めるのと同時
に、蒸気通路17や手動ポンプであるベローズポンプ5
0を収容するなどで蓋13に必要となる大きな容量を十
分に確保しながら器体1外部への膨らみを抑えられる。
しかも、真空二重容器3の前記のように内径を小さくし
た口部3aが、蓋13の開閉時に前記進入部13aの輪
郭が描く包絡線78の直近にあるので、蓋13の開閉を
邪魔しない限度一杯まで内径を小さくして熱をより逃げ
にくくすることができる。
【0034】しかも、蓋13の前記進入部13aの基部
まわりには蓋13と進入部13aに当てがった金属製の
内蓋121との間に挟み込んだシール部材122が設け
られ、口部3aの最内径部に圧接して口部3aを閉じて
いる。これにより、満水位と進入部13aとの間の蒸気
通路17の内側開口17aを内容液が閉じないための安
全空間に位置する空気が口部3aよりも外部へ大きく広
がって熱が逃げやすくなるのを防止するので、保温力が
向上する。
【0035】さらに、器体1が外装ケース2内に真空二
重容器3を収容されている構成では、真空二重容器3の
外回りに外装ケース2との間の空間79および外装ケー
ス2そのものによる2つの断熱層ができるので、さらに
保温力が向上する。本発明者等の実験によれば、内容液
を沸騰させた後ヒータ11の通電を絶ったまま2時間放
置した魔法瓶保温状態において、内容液の温度は95℃
程度の高温保温温度が得られた。そこで、実用に耐え得
る90℃程度の中温保温温度になるまで放置したところ
魔法瓶保温状態になってから2時間40分程度経過し
た。これは従来1年間に6500円程度の節電であった
のが7000円程度の節電になる。また、真空二重容器
3と外装ケース2との間の空間79を内容液の吐出手段
としての吐出路25および電動ポンプ26や、制御基板
27、電源基板などを収容するのに好適である。
【0036】また、前記電動ポンプ26およびベローズ
ポンプ50などの手動ポンプの少なくとも一方を備えて
いると、電気貯湯容器を定置したまま内容液を吐出して
使用することができ、近時大型化し持ち上げ難くなって
いる大型タイプのものに好適である。特に手動ポンプを
備えているとヒータ11で加熱しない保温状態での使用
時に通電なしに定置したままでの内容液の吐出ができ、
省エネルギーや電源のないところでの使用に好適であ
る。
【0037】さらに詳述すると、図2に示すように、内
筒4は胴部4mにおける満水位ライン67の少し上から
斜め内側に立ち上がる絞り形状面4bにて前記小径な口
部3aに繋がり、ここから口部3aのストレートな内径
面4cを形成した後、やや斜め上向きとなる口部3aの
開口端面3a1を形成して前記外筒5との溶接接合部6
4に達している。外筒5は胴部5mにおける前記内筒4
の絞り形状面4bの立上がり始点にほぼ対応した位置か
ら絞り形状面4bよりは緩やかに内側斜めに立ち上がる
絞り形状面5bを形成した後、絞り形状面4bの立上が
り終点にほぼ対応した位置の水平な肩部3dに繋がり、
ここからストレートに立ち上がって内筒4との溶接接合
部64に達している。
【0038】また、内筒4は図9に示すように胴部4m
下端に少しの内向きフランジ4eを形成し、これを円形
な底板81との溶接接合部80を持った一体化により容
器形状にしている。こうして形成される容器形状をした
内筒4の底部には、外周側から中央側に向け水平部4
f、緩やかな下り傾斜部4g、水平部4h、急な下り傾
斜部4i、中央水平部4jを形成している。一方、外筒
5は図10に示すように胴部5m下端に内向きのフラン
ジ5cを形成し、これにフランジ5c部から内筒4の中
央水平部4jの外周部まで延びる水平な底リング5dと
を溶接接合部90をもって一体化するとともに、底リン
グ5dの内周を内筒4の中央水平部4jとの溶接接合部
80をもって一体化している。底リング5dには2つの
環状の補強ビード5gが折り曲げ形成され、図1、図1
3に示すように内側の補強ビード5gが内筒4の急な下
り傾斜部4iと係合し合うことによって、底リング5d
と中央水平部4jとの溶接接合時に、内外筒4、5の底
部どうしの位置決めができるようにしている。
【0039】以上の結果、外筒5の底リング5dと内筒
4の底部との間に胴部からの空間のまわり込み部が形成
される。つまり真空空間63が形成されたときは真空空
間63の回り込み部63aとなる。内筒4の中央水平部
4jは外筒5の底リング5dとの溶接接合部80から内
側が一重底部3cとなりここにヒータ11を当てがうこ
とで内筒4内に入れた内容液を効率よく加熱することが
できるが、本実施例では中央水平部4jのヒータ11を
当てがう部分を上方へ窪ませた下向きの凹部3eとして
あり、この凹部3eの深さ分だけヒータ11の位置が内
容液側に突出するし、ヒータ11の設置域の内容液との
接触面積が多くなって加熱効率が向上する。
【0040】この凹部3eによる内筒4内への突出部と
回り込み部63aとの間に上向きの凹部84が環状に形
成されており、吐出路25を通じて吐出される内容液が
その凹部84内に幾分残されるように吐出路25の流入
端25eを適度に突出させてある。これによって、流入
端25eが内筒4内に突出している分だけ内容液が吐出
されずに残り、空焚き防止になる。図1〜図15に示す
実施例では吐出路25の流入端25eは前記凹部84の
広くした拡張部84aに接続している。拡張部84aは
図5に示すように円形な凹部3eを偏心させて形成する
と、ヒータ11の面積が小さくならないので、加熱効率
が低下することはない。また、拡張部84aは図6に実
線や仮想線で示すように円形な凹部3eの一部を切り欠
いて形成してもよく、この場合、ヒータ11の面積が切
り欠き分だけ小さくなる。しかし、その割合は少ない。
【0041】一重底部3cに当てがったヒータ11の背
部には、金属製の遮熱板87が設けられ、真空二重容器
3の真空空間まわり込み部と凹部3eの外面に溶接など
して円周方向数箇所に取り付けた図1、図8、図13に
示すような取り付け金具88にねじ89によりねじ止め
し、遮熱板87とヒータ11との間に金属製のバックア
ップ板92およびばね部材91を挟み込み、ばね部材9
1によってヒータ11を一重底部3cに押し付け密着さ
せている。また、ヒータ11の当てがい部および、凹部
84の底部に前記溶接接合部となる内外筒4、5が接し
合った二重構造部が位置している。なお、この底部の取
り付け金具88と肩部の前記取り付け金具71とは同一
のものを採用している。
【0042】また、外筒5は前記絞り形状面5bの部分
から肩部3dを経て内筒4との接合部64に至る口部5
aの範囲を胴部側と独立した別部材83とし、胴部側と
外向きフランジ5e、5f間に溶接接合部85を設けて
いる。この別部材83の溶接接合を最後に行うことによ
り、容器形状の内筒4と別部材83のない外筒5部分と
を嵌め合わせて底部の溶接接合を行って後、別部材83
の溶接接合を行うことによって、内外筒4、5の双方に
絞り形状面4b、5bを持った内外筒4、5を組み合わ
せた二重容器構造が実現する。なお、内筒4の絞り形状
部も別部材にしてもよいのは勿論である。
【0043】内外筒4、5間の真空空間63は、溶接接
合をし終えた内外筒4、5において、図8に示すように
肩部3dの一部に形成された図11に示す真空引き孔1
01を通じ真空排気して封口材により封口処理すること
によって形成される。真空排気は真空状態の加熱炉内に
て行われる。真空空間63内には図12に示すようなゲ
ッタ102が1つまたはそれ以上設けられ、真空空間6
3内で経時的に発生するガスを吸収して真空空間63の
真空度が低下しないようにする。
【0044】蓋13は真空二重容器3からの蒸気を外部
に逃がす蒸気通路17が形成され、蓋13の真空二重容
器3内に面する位置の内側開口17aと、外部に露出す
る外面に形成された外側開口17bとの間で通じてい
る。蒸気通路17の途中には、器体1が横転して内容液
が進入してきた場合にそれを一時溜め込み、あるいは迂
回させて、外側開口17bに至るのを遅らせる安全経路
17cを設けてある。これにより、器体1が横転して内
容液が蒸気通路17を通じて外部に流出するまでに器体
1を起こすなどの処置ができるようになる。また、蒸気
通路17には器体1の横転時に、蒸気通路17に進入し
ようとし、あるいは進入した内容液が先に進むのを阻止
するように自重などで働く転倒時止水弁18が適所に設
けられている。図示する実施例では内側開口17aの直
ぐ内側の一か所に設けてある。
【0045】蓋13の前部には閉じ位置で肩部材6側の
係止部19に係合して蓋13を閉じ位置にロックするロ
ック部材21が設けられ、蓋13が閉じられたときに係
止部19に自動的に係合するようにばね22の付勢によ
ってロック位置に常時突出するようにしている。これに
対応して蓋13にはロック部材21を後退操作して前記
ロックを解除するロック解除部材23が設けられてい
る。ロック解除部材23は図1に示すように軸24によ
って蓋13に枢支されたレバータイプのものとされ、前
端23aを親指などで押し下げて反時計回りに回動させ
ることでロック部材21をばね22に抗して後退させて
ロックを解除し、続いてロック解除操作で起き上がった
後端23bを他の指で引き上げることによりロックを解
除された蓋13を持ち上げこれを開くことができる。
【0046】電動ポンプ26は遠心ポンプであって真空
二重容器3の直ぐ下の位置に設けられ、真空二重容器3
内から流れ込む内容液を吐出路25を通じて器体1外に
臨む吐出口25dに向け送りだし、吐出口25dから外
部に吐出させ使用に供する。
【0047】外装ケース2の底2aと真空二重容器3の
底部との間の空間には、前記電動ポンプ26とともに、
ヒータ11や電動ポンプ26を通電制御する制御基板2
7を収容する回路ボックス28が設置されている。図示
する実施例では回路ボックス28は外装ケース2の底の
開口部に一体形成して設けてある。また、回路ボックス
28は下向きに開口しこれを閉じる蓋160を設けてあ
る。真空二重容器3の一重の底部3cの中央には温度セ
ンサ29が下方から当てがわれ、内容液のその時々の温
度を検出して、湯沸しや保温モードで内容液を加熱制御
する場合の温度情報を得る。
【0048】器体1の肩部材6の前部に嘴状に突出する
突出部31の上面には操作パネル32が設けられ、モー
ド設定などの操作部や、操作に対応する表示、あるいは
動作状態を示す表示を行うようにしてある。操作パネル
32の下方、つまり内側には前記操作および表示に対応
する信号の授受および動作を行う操作基板33が設けら
れて操作パネル32と協働して外部からの操作や外部へ
の表示が行えるようにする。吐出路25の上部は器体1
の突出部31と外装ケース2側のパイプカバー部2dと
の間に入った部分で逆U字状のユニット25cを構成
し、このユニット25cに転倒時止水弁134aおよび
前傾時止水弁134bと吐出口25dを設けている。吐
出口25dはパイプカバー部2dを通じて下向きに外部
に開口している。
【0049】外装ケース2の底2aにある開口2cには
下方から蓋板36を当てがってねじ止めや部分的な係合
により取付け、蓋板36の外周部には回転座環37が回
転できるように支持して設けられ、器体1がテーブル面
などに定置されたときに回転座環37の上で軽く回転し
て向きを変えられるようにしてある。
【0050】制御基板27は電源オンによって内容液の
衛生上やカルキ臭除去などの面から一旦沸騰させ、ある
いは、さらに沸騰を持続させるなどのカルキ除去を行っ
て後、温度センサ29による検知温度が所定の保温温度
になるまでヒータ11の加熱を停止し、所定の保温温度
になればヒータ11による断続加熱や通電容量の小さな
加熱によって所定の保温温度を保つようにする。
【0051】保温温度は操作パネル32の操作にて選択
でき、コーヒーや紅茶、緑茶などには即時に間に合い、
あるいは瞬時に再沸騰させてから使用できる98℃程度
の高温保温、それより若干低い90℃程度の保温、玉露
や赤ちゃんのミルク溶きに適当な60℃程度の保温など
が選択対象になっている。また、内容液を沸騰させた後
ヒータ11による加熱を行わずに保温を行う魔法瓶保温
モードも持っている。一方、内容液を電動ポンプ26で
注出したり、内容液が帰宅時や起床時など所定の時点で
湯沸しが終了し、あるいは所定の保温状態になっている
ようにタイマ設定を行うお休みタイマモード、即席めん
や冷凍食品の再生時間などのクッキング時間をカウント
して知らせるキッチンタイマ、内容液の不用意な注出を
防止するための注出ロックモード、などを選択設定する
ことも行われる。さらに、それら設定状態を解除する解
除操作も行われたりもする。
【0052】また、前記狭い突出部31内に吐出路25
のユニット25cと共に設置されるなどしても、前記真
空二重容器3の口部3aまわりの環状空間65を利用し
て真空二重容器3の側に大きく逃がせるので、操作パネ
ル32の内側にある操作基板33やそれを収容している
基板ボックス34などと干渉し合うのを防止しやすく、
突出部31の薄型化、小型化も図れる。また、操作パネ
ル32も口部3aの外径が小さくなった分だけ器体1の
開口12の径も小さくなるので、従来と同じ突出度の突
出部31の先端から開口12までの距離が大きくなり、
操作パネル32の面積が大きくなり、各種の操作キーや
表示部を設けるのに見やすくかつ操作しやすくなるので
好適であり多機能化にも対応しやすい。また、大きな液
晶表示部38aが設けられる利点もある。
【0053】なお、図16に示す例は、ヒータ11を当
てがう凹部3eが胴部2bと同心的に形成され、これら
に凹部84も同心的で部分的な拡張部を有していないこ
とにより、吐出路25の流入端25eは凹部3eの天井
壁に接続して空焚き防止が図られるようにしている。
【0054】
【発明の効果】本発明の1つの特徴によれば、真空二重
容器が曲げ剛性および強度共に高い金属製であることに
より壁厚および真空空間層が小さくてよくスリムであり
ながら高い保温力を発揮することができる上、真空二重
容器の口部の開口による熱の逃げやすい面積が、真空二
重容器の一重底部にヒータが当接されている内容液が加
熱される面積にほぼ同等かそれよりも小さいので、内容
液が加熱される面積よりも大きかった従来の場合よりも
内容液の熱が逃げにくくなり、熱が逃げにくくなった分
だけ保温力がさらに向上し、さらなる省エネルギーが図
れる。また、口部の内径が小さくなったことを利用して
外径も小さくして、口部まわりをかさ低くして器体のさ
らなる小型化を図りながら口部まわりのスペースに余裕
ができ、前記取り付け部のほか必要なものを併設するの
に好適で、器体の開口を覆う蓋を、器体に開閉できるよ
うにヒンジ連結するのに、連結部を前記環状空間への入
り込み部を有して設けるので、蓋をヒンジ連結する連結
部のための特別な空間が不要となり器体がかさ張らず、
複雑でかさ張る連結部のために従来器体の外面から突出
していた連結部を突出しない構造にするのが容易で外観
のシンプル化も図れる。しかも、肩部材の取り付け部へ
のねじ止め部は肩リングによって覆い隠せる。
【0055】本発明の別の特徴によれば、真空二重容器
が曲げ剛性および強度共に高い金属製であることにより
壁厚および真空空間層が小さくてよくスリムでありなが
ら高い保温力を発揮することができる上、真空二重容器
内筒の胴部よりも内外径を有した口部の開口面積が、
ヒータが当てがわれる一重底部の面積程度まで小さくな
るので、一重底部の面積よりも大きかった従来の場合よ
りも内容液の熱が逃げにくくなり、熱が逃げにくくなっ
た分だけ保温力がさらに向上し、さらなる省エネルギー
が図れる。また、口部の内径が小さくなったことを利用
して外径も小さくして、口部まわりをかさ低くして器体
のさらなる小型化を図りながら口部まわりのスペースに
余裕ができ、前記取り付け部のほか必要なものを併設す
るのに好適で、器体の開口を覆う蓋を、器体に開閉でき
るようにヒンジ連結するのに、連結部を前記環状空間へ
の入り込み部を有して設けるので、蓋をヒンジ連結する
連結部のための特別な空間が不要となり器体がかさ張ら
ず、複雑でかさ張る連結部のために従来器体の外面から
突出していた連結部を突出しない構造にするのが容易で
外観のシンプル化も図れる。しかも、肩部材の取り付け
部へのねじ止め部は肩リングによって覆い隠せる。
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る真空二重容器を持った電気ポット
の1つの実施例を示す断面図である。
【図2】図1の電気ポットの真空二重容器の口部まわり
を示す、その(a)は断面図、その(b)は満水位指標
部の正面図である。
【図3】図1の電気ポットの真空二重容器の口部まわり
の肩部材取り付け部を示す断面図である。
【図4】図1の電気ポットの真空二重容器の口部まわり
の肩部材取り付け部を示す別の位置での断面図である。
【図5】図1の電気ポットにおける吐出路接続状態の1
つの例を示す横断面図である。
【図6】図1の電気ポットにおける吐出路接続状態の別
の例を示す横断面図である。
【図7】図1の電気ポットにおける真空二重容器の半部
を示す平面図である。
【図8】図1の電気ポットにおける真空二重容器の半部
を示す下面図である。
【図9】図1の電気ポットにおける真空二重容器を構成
する内筒の底部を示す一部の断面図である。
【図10】図1の電気ポットにおける真空二重容器を構
成する外筒の底部を示す一部の断面図である。
【図11】図1の電気ポットにおける真空二重容器の口
部を示す一部の断面図である。
【図12】図1の電気ポットにおける真空二重容器の口
部を示す別の位置での一部の断面図である。
【図13】図1の電気ポットにおける真空二重容器の底
部の全体を示す断面図である。
【図14】図1の電気ポットにおける肩部材のねじ止め
部を覆う肩リングの断面図である。
【図15】図1の電気ポットの外観斜視図である。
【図16】図1の電気ポットにおける真空二重容器の別
の例を示す断面図である。
【図17】従来の真空二重容器を持った電気ポットの断
面図である。
【符号の説明】
1 器体 2 外装ケース 3 真空二重容器 3a 口部 3b 胴部 3c 一重底部 3d 肩部 4 内筒 5 外筒 6 肩部材 11 ヒータ 12 開口 13 蓋 13a 進入部 15 連結部 16 ヒンジピン 25 吐出路 26 電動ポンプ 50 ベローズポンプ 63 真空空間 63a 回り込み部 65 環状空間 66 取り付け部 67 満水位ライン 68 ストッパ 71、88 取り付け金具 78 包絡線

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器体に金属製の真空二重容器を持ち、こ
    の真空二重容器の一重底部に外部からヒータを当てが
    い、真空二重容器に内外径が内筒の胴部よりも小さい
    り形状の口部を外筒の胴部との間に肩部をなして形成
    、前記口部の開口と前記ヒータとが、口部の開口面積
    がヒータの面積にほぼ等しいかそれよりも小さくなる関
    係を満足し、前記口部まわりの環状空間を利用して設け
    た取り付け部により前記肩部および環状空間を覆って前
    記口部に通じる器体の開口を形成する肩部材をねじ止め
    し、このねじ止め部を覆うよう嵌め合わせた肩リングを
    有し、前記器体の開口を覆う蓋を器体に開閉できるよう
    にヒンジ連結する連結部を前記環状空間への入り込み部
    を有して前記肩部材に設けたことを特徴とする真空二重
    容器を持った電気貯湯容器。
  2. 【請求項2】 器体に金属製の真空二重容器を持ち、こ
    の真空二重容器の一重底部に外部からヒータを当てが
    い、真空二重容器に内外径が内筒の胴部よりも小さい
    り形状の口部を外筒の胴部との間に肩部をなして形成
    前記一重底部の外周部に胴部からの真空空間の回り
    込み部を設け、この真空空間の回り込み部の内側となる
    一重底部と前記口部とが、口部の開口面積が一重底部の
    面積とほぼ等しいかそれよりも小さくなる関係を満足
    、前記口部まわりの環状空間を利用して設けた取り付
    け部により前記肩部および環状空間を覆って前記口部に
    通じる器体の開口を形成する肩部材をねじ止めし、この
    ねじ止め部を覆うよう嵌め合わせた肩リングを有し、前
    記器体の開口を覆う蓋を器体に開閉できるようにヒンジ
    連結する連結部を前記環状空間への入り込み部を有して
    前記肩部材に設けたことを特徴とする真空二重容器を持
    った電気貯湯容器。
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