JP3475854B2 - 電気ポット - Google Patents

電気ポット

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JP3475854B2
JP3475854B2 JP13207499A JP13207499A JP3475854B2 JP 3475854 B2 JP3475854 B2 JP 3475854B2 JP 13207499 A JP13207499 A JP 13207499A JP 13207499 A JP13207499 A JP 13207499A JP 3475854 B2 JP3475854 B2 JP 3475854B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内容液をヒータで
加熱して湯沸しや保温を行って貯湯し、貯湯は吐出路を
通じポンプにより外部に吐出し使用に供する電気ポット
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から家庭などで用いられる電気ポッ
トは、貯湯する容器が1つで、これが着脱できるかどう
かに関係なく、貯湯している容器の外側または内側には
必ずヒータが設けられている。外側のヒータでも加熱効
率を上げるために貯湯している容器に密着するように設
けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、1つの容器で
貯湯するには、お茶、コーヒーなど、茶渋など独特の付
着物や、香り、臭いなどを持ったものどうし、あるいは
無味無臭の水などとの切換え使用は、それら付着物や香
り、臭いなどが影響し合うので避けられている。このた
め、せっかくの貯湯機能が活かしきれないのが現状であ
る。
【0004】また、電気ポットは通電容量の高いヒータ
を四六時中通電しっぱなしすることが多々あり、近時電
気ポットの省エネルギー化が強く望まれるようになって
いる。これに応えるために、断熱材で外まわりを覆うな
どした保温構造を持った内容器を採用して、保温性が高
まる分だけ消費電力を低減できるようにすることが提案
されている。本出願人は金属製の内容器に真空二重容器
を採用した電気ポットを先に提案している。
【0005】内容器の保温性の向上は保冷性の向上にも
つながり、ヒータに通電しないで内容器内に水やミネラ
ル水を氷とともに冷水として貯液し使用に供するような
用途に共用しても有効である。しかし、内容器で冷水を
貯液すると内容器の外まわりに結露が生じ、そこに当て
がってあるヒータに影響して断線などする問題がある。
真空二重容器の内容器でもヒータによる加熱部を一重底
部にして加熱効率を高めているので、結露によるヒータ
への影響は防止できない。このため、電気ポットの保温
性が高まっても保冷の用途には適用できず、これを禁止
せざるを得ない。このため、保温構造を持った内容器の
保温機能も活かし切れない。
【0006】本発明の目的は、少なくとも1つ付加した
着脱容器により、複数の種類の内容液を互いの影響なく
取り扱えるようにし、あるいはこれに加えて保温のほか
保冷も問題なく行える電気ポットを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の電気ポットは、器体内に設けた保温構造
を持った内容器と、この内容器に入れられた内容液を底
部外まわりから加熱して湯沸しや保温を行うヒータと、
内容器に着脱できるように上方から入れられる、胴部側
面の窪み内に取手を有した着脱容器と、器体、内容器、
着脱容器の開口のうち少なくとも器体の開口を開閉する
ように設けられた蓋と、内容器内の内容液を外部に導く
吐出路と、この吐出路を通じ内容器内の内容液を外部に
吐出するポンプと、を備え、着脱容器は、上部の外周に
設けた下向きの段部を、器体の開口部または内容器の開
口部の上向きの段部に着脱できるように載置して内容器
との間に空間を持つように支持したことを第1の特徴と
している。
【0008】このような構成では、内容器に入れた内容
液をその底部外まわりからヒータにより加熱して、蓋に
より閉じた状態で湯沸しや保温を安全かつ衛生的に行う
のに、内容器の保温構造による熱効率の向上によって省
エネルギー化を図りながら、内容液はポンプによって吐
出路を通じ外部に吐出し使用されるようにする一方、着
脱容器を胴部に有した取手によって取り扱えるようにし
ながら内容器に上方から取手と共に入れてその開口に着
脱できるように載置して支持し内容液を収容すると、こ
の内容液を、内容器内に、この内容器から隔絶して、し
かも蓋で直接または間接に閉じられて保温や安全、衛生
に問題のない状態に収容でき、内容器に収容する内容液
と、着脱容器に収容する内容液との種類が異なっても、
互いに影響し合うのを防止することができるとともに、
内容器の保温構造、および着脱容器およびこれと内容器
との間にできる隙間、空間などによる断熱層の増大とに
よって、保温性よく貯液することができる。特に、着脱
容器は、上部の外周に設けた下向きの段部を、器体の開
口部または内容器の開口部の上向きの段部に着脱できる
ように載置しているので、着脱容器を内容器内に着脱で
きるように支持するのに特別な構造が不要で複雑になら
ない。
【0009】本発明の電気ポットは、また、器体内に設
けた保温構造を持った内容器と、この内容器に入れられ
た内容液を底部外まわりから加熱して湯沸しや保温を行
うヒータと、内容器に着脱できるように上方から入れら
れる着脱容器と、器体、内容器、着脱容器の開口のうち
少なくとも器体の開口を開閉するように設けられた蓋
と、内容器内の内容液を外部に導く吐出路と、着脱容器
が内容器に入れられたとき前記吐出路に接続されて内容
液をその吐出路に送り出す吐出接続部と、この吐出路を
通じ着脱容器が入れられていない内容器内またはこの内
容器に入れられた着脱容器内の内容液を外部に吐出する
ポンプと、を備えたことを第2の特徴としている。
【0010】このような構成では、特に、着脱容器に入
れた内容液もポンプにより吐出路を通じて外部に吐出し
使用することができ、しかも、この吐出は内容器に入れ
た内容液を吐出する吐出通路およびポンプを共用するの
で、着脱容器内の内容液を外部にポンプで吐出するのに
吐出接続部を設ける程度でよく、特に構造が複雑になっ
たり、コストが上昇したりすることはない。
【0011】
【0012】本発明の電気ポットは、さらに、器体内に
設けた保温構造を持った内容器および保温構造を持たな
い内容器と、保温構造を持った内容器および保温構造を
持たない内容器に共通して着脱できるように入れられる
着脱容器と、保温構造を持たない内容器に入れられた着
脱容器内の内容液を底部外まわりから加熱し湯沸しや保
温を行うヒータと、着脱容器内の内容液を外部に導く吐
出路と、着脱容器が前記2つの内容器の一方に入れられ
たときに、内容液を前記吐出路を通じて外部に吐出する
ポンプと、器体、内容器、着脱容器の開口のうち少なく
とも器体の開口を開閉する蓋とを備えたことを第3の特
徴としている。
【0013】このような構成では、保温構造を持った内
容器と着脱容器とによって異なった種類の内容液を互い
の影響がないように取り扱い、蓋で閉じた安全で衛生的
な状態で、保温構造を持った内容器単独での保温、およ
び着脱容器を入れてのそれ自体および着脱容器と内容器
との間の空間など内容器単独の場合よりも保温層が増大
した状態での保温が電力消費なくでき、またヒータを持
たないことにより結露の影響なく保冷ができ、着脱容器
を保温構造を持たない内容器に入れると、内容器にある
ヒータが着脱容器の底部外まわりから着脱容器内の内容
液を加熱されて湯沸しや保温ができるし、ヒータの熱は
内容器と着脱容器との間にこもって前記内容液の加熱効
率を高めるので、内容器が保温構造を持たない簡易構造
において前記加熱効率が向上する分だけ省エネルギー化
が図れる。内容液を湯沸しした後保温構造を持った内容
器に入れ換え、前記電力消費のない保温状態にして省エ
ネルギー化が図れる。
【0014】本発明の電気ポットは、また、器体内に設
けた保温構造を持った内容器および保温構造を持たない
内容器と、保温構造を持った内容器および保温構造を持
たない内容器に共通して着脱できるように入れられる着
脱容器と、保温構造を持たない内容器に入れられた着脱
容器内の内容液を加熱し湯沸しや保温を行うヒータと、
着脱容器内の内容液を外部に導く吐出路と、着脱容器が
前記各内容器に入れられたときに、内容液を前記吐出路
を通じて外部に吐出するポンプと、器体、内容器、着脱
容器の開口のうち少なくとも器体の開口を開閉する蓋と
を備えたことを第4の特徴としている。
【0015】このような構造では、第3の特徴に加え、
さらに、着脱容器を各内容器に入れた状態で、自身が持
っている1つの吐出路を通じ内容器の違いにかかわらず
ポンプにより内容液を外部に吐出して使用できるように
なる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】本発明のそれ以上の目的および特徴は、以
下の詳細な説明および図面によって明らかになる。本発
明の各特徴は可能な限りにおいて、それ単独で、あるい
は種々な組合せで複合して用いることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の幾つかの実施の形
態についてその実施例とともに図1〜図15を参照しな
がら説明し、本発明の理解に供する。
【0023】(実施の形態1) 本実施の形態1は、図1、図4、図6、図8〜図12に
示すように、器体1内に設けた保温構造を持った内容器
2と、この内容器2に入れられた内容液を底部外まわり
から加熱して湯沸しや保温を行うヒータ3と、内容器2
に着脱できるように上方から入れられる着脱容器4と、
器体1、内容器2、着脱容器4の開口1a、2e、4a
のうち少なくとも器体1の開口1aを開閉するように設
けられた蓋5と、内容器2内の内容液を外部に導く吐出
路6と、この吐出路6を通じ内容器2内の内容液を外部
に吐出するポンプ7とを備えた電気ポットの場合を示し
ている。蓋5は器体1の開口1aが少なくとも閉じられ
ると、その内側に位置する内容器2や着脱容器4の開口
2e、4aを閉じたのとほぼ同様になるので特に問題は
ない。
【0024】したがって、内容器2に入れた内容液はそ
の底部外まわりからヒータ3により加熱して、蓋5によ
る閉じた状態で湯沸しや保温を安全かつ衛生的に行うこ
とができる。これにより内容器2の保温構造による熱効
率の向上によって省エネルギー化を図って湯沸しや保温
をしながら、内容液はポンプ7によって吐出路6を通じ
外部に吐出し使用されるようにすることができる。
【0025】一方、着脱容器4を内容器2に図1に示す
ように上方から入れて内容液を収容すると、この内容液
を、内容器2内に、この内容器2から隔絶して、しかも
蓋5で直接または間接に閉じられて保温や安全、衛生に
問題のない状態に収容でき、内容器2に収容する内容液
と、着脱容器4に収容する内容液との種類が異なって
も、互いに影響し合うのを防止することができる。ま
た、内容器2の保温構造、および着脱容器4およびこれ
と内容器2との間にできる隙間や空間8などによる断熱
層の増大とによって、保温性よく貯液することができ
る。保温構造を持った内容器2は図1、図4、図6、図
8〜図12に示す実施例では真空二重容器である。これ
により、構造が簡単でかつ小型にできる利点がある。し
かし、内容器2はどのような保温構造のものでもよく、
保温機能に応じた省エネルギー化が図れる。従って、内
容器2を断熱材で覆う在来の保温構造でも有効である。
【0026】本実施の形態の電気ポットはさらに、図1
に示すように内容器2は内筒2aと外筒2bにより真空
二重容器を構成している。蓋5は内容器2で内容液の湯
沸しや保温を行うのに対応して、二重ないしは多重の内
部を通じて内筒2a内で発生する蒸気を外部に放出する
蒸気通路9を持ち、内部が以上昇圧しないようにしてい
る。
【0027】真空二重容器である内容器2は図1に示す
ように合成樹脂製の外装ケース12に収容されて電気ポ
ットの器体1を構成している。しかし、内容器2である
真空二重容器の外筒2bが外部に露出して器体1を構成
してもよい。いずれにしても、内容器2の内筒2a内の
内容液はヒータ3により外部から加熱されて貯湯され、
ポンプ7により吐出路6を通じ外部に吐出されて使用さ
れる。吐出路6の内容器2の胴部の外側を立ち上がる立
上がり部に透明または半透明のガラスや樹脂などの材料
で形成されたパイプよりなる液量表示部6aを有し、器
体1の外面にある液量表示窓57を通じ外部から視認さ
れるようにしている。
【0028】内容器2はその開口2eの外縁に、内外筒
2a、2bで外鍔2dを形成し、この外鍔2dを器体1
の肩部16の上向きの段部上に、この段部に続く立上が
り壁に対向して配置してある。外装ケース12は合成樹
脂製で底と胴とが一体に形成されている。しかし、金属
製でもよく胴が金属製である場合は、構造や形状が複雑
になりがちな底は合成樹脂製にするのが好適である。外
装ケース12が底、胴とも合成樹脂製であっても、成形
や全体の組み立てなどとの関係から必要に応じて分割さ
れてもよい。内容器2の内外筒2a、2bはともに熱伝
導性の低い金属であるステンレス鋼板製で、断熱性の確
保に好適であるが、特にこれに限られることはなく、場
合によっては他の金属材料を用いることもできる。内容
器2を真空二重構造に構成している内外筒2a、2bは
耐圧性の上で金属製であるのが好適である。しかし、内
部に支持スペーサを設けるなどすれば合成樹脂など他の
材料のものでも使用することができる。これによると断
熱性がさらに向上する。
【0029】内筒2aは底を持った容器形状をしている
が、外筒2bは筒形状であって下端部が内側へ折り曲げ
て内筒2aの底に外側から当てがいろう接などして真空
漏れがないように一体化している。これによって内容器
2にできる真空二重容器構造の一重の底部2cの外側に
ヒータ3を当てがって内容液を効率よく加熱し、湯沸し
や保温ができるようにしている。内容器2の外鍔2d
は、内外筒2a、2bの各外鍔を重ねた外周部どうしを
溶接接合している。これにより、内外筒2a、2bの前
記溶接接合による一体化を、内外筒2a、2bの外鍔ど
うしの合わせ目での外まわりからのTIG溶接などで容
易に達成することができる。
【0030】この内外筒2a、2bの外鍔どうしが重な
った状態での溶接接合を行うために、外筒2bは外鍔の
内周から真っ直ぐ下に延びるストレートな胴部分を持っ
たものとし、内筒2aは外筒2bの上端部内周に密に嵌
まり合う口部を持つとともに、これに続く内側に胴径よ
りも小径に絞って形成した絞り部による開口2eを介し
て、外筒2bの胴部に近い径まで拡張した胴形状を持
ち、外筒2bとの間に真空空間11をなす閉空間を形成
するようにしている。開口2eは小さいほど、内容器2
の真空二重容器内から蓋5を通じて上方に向かう熱の逃
げを防止するのに真空空間11の働きが増大する。
【0031】器体1の肩部16は、形状や構造が複雑な
ことから合成樹脂製の独立した肩部材としてある。肩部
材16は外装ケース12の上端に上方から嵌め合わせ、
肩部材16の内周を形成している立上がり壁の下部にあ
る上向き段部17上に内容器2の前記外鍔2dを載置し
て支持し、真空二重容器である内容器2の底部と外装ケ
ース12の底との間を図示しない金具とねじとにより連
結して、外装ケース12、肩部材16、および内容器2
を一体に結合し器体1を構成している。
【0032】器体1の肩部材16が形成する開口1aに
は前記の蓋5が設けられ、この開口1aを内容器2の開
口2eとともに開閉するようにしてある。この開閉のた
めに蓋5は肩部材16の後部に設けられた軸受部19
に、ヒンジピン22によって着脱できるように枢支され
ている。蓋5の着脱は、ヒンジピン22を中心にした回
動により開閉する動作において、蓋5が器体1の開口1
aとの嵌まり合い位置から外れた開き位置でヒンジピン
22を、軸受部19に対し、その内向きのスリットを通
じて嵌め入れたり引き出したりして行える。従って、着
脱容器4を内容器2に出し入れするのに、蓋5を開けた
状態で行ってもよいが、蓋5を取り外して行えば蓋5が
邪魔にならず出し入れしやすい。
【0033】蓋5の内筒2a内からの蒸気を外部に逃が
す蒸気通路9は、蓋5の上面に前記蒸気出口9aが形成
され、下面に内筒2aから蓋5への蒸気入口9bが形成
されている。蒸気通路9の途中には、器体1が横転して
内容液が進入してきた場合にそれを一時溜め込み、ある
いは迂回させて、蒸気出口9aに至るのを遅らせる安全
経路9cを設けてある。これにより、器体1が横転して
内容液が蒸気通路9を通じて外部に流出するまでに器体
1を起こすなどの処置ができるようになる。また、蒸気
通路9には器体1の横転時に、蒸気通路9に進入しよう
とし、あるいは進入した内容液が先に進むのを阻止する
ように自重などで働く転倒時止水弁23が適所に設けら
れている。図示する実施例では蒸気入口9bの直ぐ内側
の一か所に設けてある。
【0034】また、内容器2は上記のように外装ケース
12に収容して器体1を形成し、この器体1の内容器2
の開口2eに続く器体1の開口1aに前記蓋5が設けら
れるので、内容器2の外回りが外装ケース12によって
さらに覆われて、それらの間の空間122や外装ケース
12自体による断熱層の増大で真空二重容器の外部との
間の断熱効果がさらに向上する一方、内容器2の開口2
e部の器体1の開口1aまでの深さを大きくすること
で、蓋5の多重断熱層の増大が図りやすくなる。
【0035】蓋5の前部には閉じ位置で肩部材16側の
係止部24に係合して蓋5を閉じ位置にロックするロッ
ク部材25が設けられ、蓋5が閉じられたときに係止部
24に自動的に係合するようにばね26の付勢によって
ロック位置に常時突出するようにしている。これに対応
して蓋5にはロック部材25を後退操作して前記ロック
を解除するロック解除部材27が設けられている。ロッ
ク解除部材27は軸29によって蓋5に枢支されたレバ
ータイプのものとされ、前端を親指などで押し下げて反
時計回りに回動させることでロック部材25をばね26
に抗して後退させてロックを解除し、続いてロック解除
操作で起き上がったロック解除部材27の後端を他の指
で持ち上げることによりロックを解除された蓋5を持ち
上げこれを開くことができる。
【0036】ポンプ7は遠心ポンプであって内容器2の
直ぐ下の位置に設けられ、内容器2内から流れ込む内容
液を吐出路6を通じて器体1外に臨む吐出口6dに向け
送りだし、吐出口6dから外部に吐出させる汲み上げ式
のもので電動ポンプとしてある。外装ケース12の底と
内容器2の底部との間の空間には、前記ポンプ7ととも
に、ヒータ3やポンプ7を通電制御する制御基板29を
収容する回路ボックス32が設置されている。図示する
実施例では回路ボックス32は外装ケース12の底の開
口部に一体形成して設けてあるが、底と別体に形成して
ねじ止めなどして設けてもよい。また、回路ボックス3
2は下向きに開口しているがこれを閉じる蓋を設けるこ
ともできる。内容器2の一重底部2cの中央には温度セ
ンサ33が下方から当てがわれ、内容液のその時々の温
度を検出して、湯沸しや保温モードで内容液を加熱制御
する場合の温度情報を得る。
【0037】器体1の肩部材16の前部に突出する嘴状
突出部34の上面には操作パネル35が設けられ、モー
ド設定などの操作部や、操作に対応する表示、あるいは
動作状態を示す表示を行うようにしてある。操作パネル
35の下には前記操作および表示に対応する信号の授受
および動作を行う操作基板36が設けられている。吐出
路6は真空二重容器である内容器2と外装ケース12の
間を立上がって上記液量表示部6aを形成した後、器体
1の嘴状突出部34と外装ケース12側のパイプカバー
部37との間に入った部分で逆U字状のユニット6cを
構成し、このユニット6cの吐出路6の立上がり部と繋
がる部分に転倒時止水弁38および傾き止水弁39、お
よび前記吐出口6dを設けている。吐出口6dはパイプ
カバー部37の底部開口およびこの開口に下方から後付
けした吐出口カバー41を通じて外部に下向きに開口し
ている。
【0038】外装ケース12の底にある開口には下方か
ら蓋板42を当てがってねじ止めや部分的な係合により
取付け、蓋板42の外周部には回転座環43が回転でき
るように支持して設けられ、器体1がテーブル面などに
定置されたときに回転座環43の上で軽く回転して向き
を変えられるようにしてある。
【0039】蓋5は、樹脂製の上板51と下板52とで
中空に形成した上蓋53と、この上蓋53の下面に当て
がいねじ54でねじ止めなどしたステンレス鋼などの金
属製の内蓋55とで基本構造が形成され、内蓋55の外
周に嵌め着けて上蓋53との間に挟み込まれたシールパ
ッキング56のシールリップ56aが内容器2の開口2
eの口縁上面に圧接して開口2eを密に閉じるようにし
てある。これによって、内筒2aによる開口2eと内蓋
55との間を通じて、蒸気や熱が外部に逃げるのを防止
することができ、断熱効果を高める。
【0040】着脱容器4は、上部の外周に設けた下向き
の段部62を、器体1の開口1a部または内容器2の開
口2e部の上向きの段部61に載置して着脱できるよう
に支持したものであると、着脱容器を内容器内に着脱で
きるように支持するのに特別な構造が不要で複雑になら
ない。上向きの段部61は図の実施例では内容器2の内
筒2aの開口2eを形成している絞り部によって形成さ
れる広い口縁上面にて形成している。
【0041】上向き段部61は内容器2の形状によって
口縁上面にできないような場合、内容器2の開口2eの
内周に円周方向に連続してあるいは3つ以上断続に設け
た凸部によっ形成してもよいし、場合によっては器体
1の開口1aの内周に形成してもよい。もっとも、着脱
容器4、内容器2、器体1を単に閉じたり、密閉したり
するには、それらの間のシール構造、および蓋5との間
のシール構造を考慮すればよい。
【0042】図1〜図3に示す第1の実施例では内容器
2の外鍔2dはシールパッキング63を嵌め合わせて上
向き段部17に上方から当てがって双方間を密にシール
している。また、着脱容器4の下向き段部62は開口4
aに設けた外向きのフランジ4bによって形成し、内容
器2の口縁である上向き段部61の内周に形成した段差
面61aに載置することにより、フランジ4bが上向き
段部61と面一になるようにしている。前記シールパッ
キング56のシールリップ56aは、前記面一になった
フランジ4bと上向き段部61との境界部上で双方に跨
がって圧接するようにしてある。これにより、蓋5は器
体1の開口1a、内容器2の開口2e、および着脱容器
4の開口4aのそれぞれを共通に閉じるが、この閉じ状
態で、着脱容器4が装着されているときシールリップ5
6aは内容器2の開口2eとの間、着脱容器4の開口4
aとの間、およびフランジ4bと上向き段部61との境
界部を密に閉じ、着脱容器4内は蒸気通路9でのみ外部
に通じることになる。また、着脱容器4が取り外された
ときシールリップ56aは内容器2の上向き段部61と
の間を密に閉じ、内容器2は蒸気通路9でのみ外部に通
じることになる。
【0043】着脱容器4が前記上向き段部61への載置
によって、保温構造を持った内容器2の少なくともヒー
タ3による加熱部64から図1に示すように離れた状態
に支持されると、保温構造を持った内容器2に着脱容器
4fds、図2の(a)に示すように入れて、前記保温
構造と、着脱容器4自体および着脱容器4と内容器2と
の間の隙間や空間8などによる断熱層の増大とによる保
冷を行えるが、この場合、内容器2のヒータ3による加
熱部64が保冷中の着脱容器4と離れていてその冷熱の
影響を受けずヒータ3の当てがい面に結露が生じてヒー
タ3に影響するようなことを防止することができる。
【0044】特に、着脱容器4が図1に示すように、そ
の開口2e部から下の部分が保温構造およびヒータ3を
持った内容器2から離れた状態に支持されると、前記保
冷時の内容器2外まわりの結露を防止しヒータ3を結露
からさらに保護しやすくなる。同時に、保温構造および
ヒータ3を持った内容器2に水を入れて湯沸しや保温を
行いながら着脱容器4を入れるようにすると、着脱容器
4内の内容物をいわゆる湯煎することができ、スープ類
の保温などに有効である。このような湯煎をするには空
間8内で発生する蒸気を、着脱容器4の装着状態にて外
部に逃がす必要がある。これを満足するには、図2の
(b)に示すように、シールパッキング56のシールリ
ップ56aが内容器2の上向き段部61の段差面61a
上にフランジ4bが載置された部分の外側位置に圧着
し、段差面61aとフランジ4bとの間の円周方向数カ
所に蒸気逃がし65を形成しておけばよい。このような
蒸気逃がしはどのように形成されてもよい。
【0045】着脱容器4はそれ自体に内容液の吐出構造
を設けていない例を示しており、胴部側面に設けた窪み
66内に樹脂製の取手67を取り付け、着脱容器4の持
ち運びや着脱容器4を傾けての内容液の注ぎ出しなどに
便利にしている。取手67は窪み66内にあることによ
って着脱容器4が内容器2に出し入れされるときの邪魔
にはならない。しかし、取手67は着脱容器4の出し入
れには用いられない。フランジ4bの外周は着脱容器4
を内容器2から引き上げるときの手指の引っ掛かりにな
るし、内容液を注ぎ出すのにフランジ4bが案内になり
使いやすいものとなる。もっとも、開口4aやフランジ
4bなどに引出し用の取手を設けることもできる。
【0046】本実施例の電気ポットは、内容器2がなす
真空二重容器まわりではその内筒2aと外筒2bとの間
の真空空間11によって熱が外部に逃げるのを良く防止
される。これに併せ、そのような断熱効果のない開口2
eの部分では、この開口2eを閉じる2重ないしはそれ
を上回る多重の蓋5内各部の面または/および中空層の
適所を利用して前記蒸気通路9を塞がない断熱層21を
設ける。これにより、内筒2a内の加熱され貯湯される
内容液の熱が開口2eから上部へ逃げようとするのを蒸
気放出に支障なく蓋5の前記断熱層21が抑制するの
で、電気ポット全体の熱効率が向上し従来に増して省エ
ネ化が図れる。しかも、断熱層21は蓋5内にあって外
部から視認されないので蓋5の通常形態を損なうことは
ないし、断熱層21が設けられることによりその材質な
どの種々な面で衛生上の問題を生じることはない。
【0047】制御基板129に搭載される制御回路が操
作パネル35での各種操作に応じた各種の動作を行う。
このため、本実施例の操作パネル35には図3に示すよ
うに、ポンプ7を駆動して内容液を注出する給湯キー8
1、給湯キー81の操作機能を不能にするロックおよび
ロック解除をするロック/解除キー82、即席めんに給
湯してから仕上がるまでに要する時間を計時して設定時
間満了時点が報知されるようにするカップめん選択キー
83、保温温度98℃、90℃、60℃を順次ロータリ
方式に切換え設定する保温温度選択キー84、および沸
騰モード、沸騰または沸騰に近い状態を連続にあるいは
断続に所定時間実行してカルキを除去するカルキ除去モ
ード、保温温度よりも低い低温保温状態にしておくおや
すみモードを順次ロータリ方式で切換え設定する沸騰選
択キー85が、それらに対応する給湯/ロック表示ラン
プ81a、カップめん選択表示ランプ83a、保温表示
ランプ84a、84b、84c、およびモード表示ラン
プ85a、85b、85cが設けられている。
【0048】図4、図5に示す第2の実施例は、着脱容
器4に、これが図4に示すように内容器2に入れられた
とき、内容器2の吐出路6に接続されて内容液をその吐
出路6に送り出す吐出接続部71を設けてある。これに
より、着脱容器4に入れた内容液もポンプ7により吐出
路6を通じて外部に吐出し使用することができ、しか
も、この吐出は内容器2に入れた内容液を吐出する吐出
路6およびポンプ7を共用して行えるので、着脱容器4
内の内容液を外部にポンプ7で吐出するのに吐出接続部
71を設ける程度でよく、特に構造が複雑になったり、
コストが上昇したりすることはない。
【0049】しかし、本実施例では図4に示すように、
蓋5内にも手動のベローズポンプ72を設け、これを蓋
5の上面にある押圧板73により押圧操作することで、
内容器2内あるいは着脱容器4内に加圧空気を送り込
み、内容器2の内容液、あるいは着脱容器4の内容液を
吐出路6に押し出し外部に吐出させられるようにしてい
る。これによって、電源のないとことでの内容液の吐出
が内容器2および着脱容器4の別なく達成することがで
き、電源を用いない着脱容器4による保冷モードでの使
用に好適である。もっとも、ベローズポンプ72によっ
て内容器2の内容液も吐出できるのでポンプ7を省略す
ることができるし、ベローズポンプ72などの加圧注出
方式のポンプを採用するにもこれを電動にしてよい。
【0050】ベローズポンプ72の吐出口74から内蓋
55の内側への前記加圧注出のための給気路75は一部
蒸気通路9と共用され、ベローズポンプ72の押圧操作
に連動して蒸気通路9と内蓋55の内側との連通を断っ
て、給気通路75を内蓋55の内側に通じるようにし、
ベローズポンプ72の復動に連動して蒸気通路9を内蓋
55の内側に連通させて、給気通路75と内蓋55の内
側との連通を断つ切換え弁76が設けられ、蒸気抜きと
内容液の加圧とがベローズポンプ72の動作に対応して
適時に切換え達成されるようにしている。
【0051】なお、内容器2あるいは着脱容器4の内容
液を加圧吐出できるようにするのに、蓋5のシールパッ
キング56のシールリップ56aは着脱容器4が装着さ
れているときはそのフランジ4bに圧接して着脱容器4
を蓋5で密閉でき、着脱容器4が装着されていないとき
は内容器2の上向き段部61の段差面61aに圧接して
内容器2を蓋5で密閉できるようにしている。
【0052】吐出路6は内容器2の一重の底部2cの開
口2gに上端を下方から嵌め合わせてろう接や溶接によ
って密に接合された金属製の接続パイプ77に接続して
あり、着脱容器4の吐出接続部71は金属製の着脱容器
4の底部に絞り加工して一体に形成するなどした下向き
の突出パイプ4cの外側に合成樹脂製の接続パイプ78
を嵌め付け、この接続パイプ78が自身の下端に形成さ
れたテーパ面78aの案内によって接続パイプ77の内
側にスムーズに密に嵌まり合えるようにしている。な
お、段差面61a上へのフランジ4bの嵌まり込みが接
続パイプ77、78どうしの嵌まり合いの位置決めにも
なっている。しかし、吐出接続部71および吐出路6の
接続、接続解除の具体的構造は自由に設計することがで
きる。
【0053】他の構造および奏する作用は第1の実施例
と変わるところはなく、同じ部材には同一の符号を付し
て重複する説明は省略する。
【0054】図6、図7に示す第3の実施例は、第2の
実施例における着脱容器4の吐出接続部71に、図7に
示すような吐出路6との前記接続、接続解除に連動して
開閉する弁91を設けてある。吐出接続部71のある着
脱容器4を取り扱うのに、吐出接続部71が吐出路6か
ら外れた状態では弁91が自動的に閉まっていることに
よって内容液が吐出接続部から外部に漏れ出ることがな
いので、吐出接続部がないのと同じ状態で取り扱える。
また、内容器2に入れて吐出接続部71が内容器2の吐
出路6に接続された状態になるのと連動して弁91が自
動的に開いて着脱容器4が内容器2の吐出路6と繋がり
特別な作業なしに内容液が吐出路6を通じポンプ7によ
り外部に吐出される状態が得られる。本実施例では図6
に示すように蓋5は第1の実施例の場合と同様の構造の
ものを採用しており、手動のベローズポンプを併用して
いない。
【0055】弁91は図7に示すように笠型に形成され
た樹脂製品で金属製または樹脂製の弁棒91aの上端に
嵌め付けられ、着脱容器4の底部の突出パイプ4cを別
体にして溶接などにより取り付けた連通口4eにばね座
4dを設け、これに弁91の弁棒91aを上下動できる
ように通して弁棒91aの下端にあるばね受け91bと
前記ばね座4dとの間に弁91を連通口4eに押付て閉
じるばね92を働かせ、弁91が常閉になるようにして
いる。
【0056】一方、内容器2の接続パイプ77に接続さ
れる吐出路6の側に、吐出接続部71が接続されるとき
の初期嵌まり合い状態になって以降、弁棒91aのばね
受け91bを受け止めて常閉の弁91をばね92に抗し
て図7に示すように押し開くストッパ93を設けてい
る。図7に示す接続状態から着脱容器4が内容器2から
上方に引き出される際に、吐出接続部71が接続パイプ
77と接続解除され終わる前に弁棒91aのばね受け9
1bがストッパ93から外れて弁91がばね92によっ
て閉じ終わるようにしてある。
【0057】図8に示す第4の実施例は、着脱容器4の
開口4aに樹脂製の中蓋95を上方から着脱できるよう
に嵌め合わせ、フランジ4bの外周に立上がり壁96を
形成し、これに起伏できる取手97を設けてある。中蓋
95は着脱容器4で保冷するときの開口4a部の断熱材
として貢献するし、着脱容器4を単独で取り扱う場合に
衛生面で問題がないようにする。
【0058】本実施例の着脱容器4にも第1の実施例の
場合の取手67を設けることもできる。他の構造および
奏する作用は第1の実施例の場合と変わらないので、同
じ部材には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
【0059】図9に示す第5の実施例は、第4の実施例
の着脱容器4の底部を二重構成にして、その中を真空空
間98としてある。これにより、着脱容器4で保冷する
のに底部での断熱性を高め保冷効果が向上するようにし
てある。また、着脱容器4が内容器2の底部に図に示す
ように接触しても、真空空間98により冷熱が内容器2
の底部に伝わるのを防止するので、一重底部2cの下面
でのヒータ3に対する結露の問題が生じないようにする
ことができる。
【0060】他の構造および奏する作用は第4の実施例
と変わるところはないので、同じ部材には同一の符号を
付して重複する説明は省略する。
【0061】図10に示す第6の実施例は、第4の実施
例の着脱容器4の内容器2から離れた部分の外まわり、
一例として底部の外周まわりに、冷熱蓄熱具101を設
けてある。これによると、冷熱蓄熱具101に冷蔵庫な
どの冷熱源からの冷熱を蓄熱しておいて保冷に用いる
と、内容液に氷を混ぜなくてよく水以外の保冷に有効で
ある。
【0062】冷熱蓄熱具101は図に示す実施例では、
着脱容器4の底部に形成した小径部2hの外周まわりに
嵌め合わせて着脱容器4の胴部と面一になるようにして
あり、一体に取り扱うのに邪魔にならない。着脱容器4
の底部下面には冷熱蓄熱具101の脱落を防止する板材
102が溶接などして取り付けてある。しかし、冷熱蓄
熱具101は着脱容器4に着脱できるようにすると、着
脱容器4とは別個にかさ低く取り扱って冷熱の蓄熱や不
使用時の収納ができ便利である。
【0063】他の構造および奏する作用は第4の実施例
と変わるところはないので、同じ部材には同一の符号を
付して重複する説明は省略する。
【0064】図11に示す第7の実施例は、第4の実施
例の着脱容器4の開口4aに、冷熱蓄熱具103を着脱
できるように設け、冷熱蓄熱部103aが着脱容器4の
内容液中に浸漬して、内容液や内容物を直接保冷できる
ようにしている。冷熱蓄熱具103は開口4aへの着脱
のために開口4aに着脱できるように嵌まり合って開口
4aを閉じる蓋部103bを有し、開口4aを閉じるこ
とにより冷熱の逃げを防止しやすくなり保冷効果が向上
する。
【0065】この蓋部103bのほぼ中央に着脱容器4
内へ垂下した棒状で容器型の冷熱蓄熱部103aが一体
に設けられ、この冷熱蓄熱部103a内に冷熱蓄熱材1
04を収容している。冷熱蓄熱材104は必要に応じ冷
熱蓄熱部103a内に密封する。冷熱蓄熱具103の着
脱構造および内容液に浸漬させる構造は自由に設計する
ことができる。
【0066】他の構造および奏する作用効果は第4の実
施例の場合と変わらないので、同じ部材には同一の符号
を付し重複する説明は省略する。
【0067】図12に示す第8の実施例は、第4の実施
例の着脱容器4の内容器2から離れた部分の外まわり、
一例として底部の外周まわりに、冷熱蓄熱具101を着
脱できるように設けて、内容液を直接保冷できるように
しているのに併せ、着脱容器4の開口4aに、成水具1
05を着脱できるように設け、通液性のある成水部10
5aが着脱容器4の内容液中に浸漬して、内容液にミネ
ラル化石などの成水材106や活性炭などの浄水材10
7と接触させて、直接所定の成水や浄水ができるように
してある。
【0068】成水具105は開口4aへの着脱のために
開口4aに着脱できるように嵌まり合って開口4aを閉
じる蓋部105bを有し、開口4aを閉じることにより
冷熱の逃げを防止しやすくなり保冷効果が向上する。こ
の蓋部105bのほぼ中央に着脱容器4内へ垂下した棒
状で容器型の成水部105aが一体に設けられ、この成
水部105a内に成水材106や浄水材107を収容し
ている。蓋部105bの成水材106や浄水材107の
投入口105cは樹脂製の蓋108で密閉してある。成
水具105の着脱構造および内容液に浸漬させる構造は
自由に設計することができる。
【0069】他の構造および奏する作用効果は第4の実
施例の場合と変わらないので、同じ部材には同一の符号
を付し重複する説明は省略する。
【0070】図13〜図15に示す今1つの実施の形態
は、器体1内に設けた保温構造を持った内容器2および
保温構造を持たない内容器102と、保温構造を持った
内容器2および保温構造を持たない内容器102に共通
して着脱できるように入れられる着脱容器4と、保温構
造を持たない内容器102に入れられた着脱容器4内の
内容液を底部外まわりから加熱し湯沸しや保温を行うヒ
ータ103と、着脱容器4内の内容液を外部に導く吐出
路106と、着脱容器4が前記2つの内容器2、102
の一方に入れられたときに、内容液を前記吐出路106
を通じて外部に吐出するポンプ172と、器体1、内容
器2、102、着脱容器4の開口のうち少なくとも器体
1の開口1aを開閉する蓋5、205とを備えている。
【0071】図13に示す内容器2内において、保温構
造を持った内容器2単独と、それに仮想線で示すように
入れた着脱容器4とによって異なった種類の内容液を互
いの影響がないように取り扱い、蓋5で閉じた安全で衛
生的な状態で、保温構造を持った内容器2単独での保
温、および着脱容器4を仮想線で示すように入れてのそ
れ自体および着脱容器4と内容器2との間の空間8など
内容器2単独の場合よりも保温層が増大した状態での保
温が電力消費なくでき、またヒータを持たないことによ
り結露の影響なく保冷ができる。
【0072】また、着脱容器4を図13、図15に実線
で示すように保温構造を持たない内容器102に入れる
と、内容器102にあるヒータ203が着脱容器4の底
部外まわりから着脱容器4内の内容液を加熱して湯沸し
や保温ができるし、ヒータ203の熱は内容器102と
着脱容器4との間の空間111にこもって前記内容液の
加熱効率を高めるので、内容器102が保温構造を持た
ない簡易構造において前記加熱効率が向上する分だけ省
エネルギー化が図れる。内容液を湯沸しした後保温構造
を持った内容器2に入れ換え、前記電力消費のない保温
状態にして省エネルギー化が図れる。
【0073】図に示す実施例では、保温構造を持った内
容器2は内筒2aと外筒2bとで構成した前記実施の形
態の場合と同様な真空二重容器としてあるが、ヒータに
よる加熱を行わないものであるので、開口2e以外の胴
部および底部の全域に真空二重空間11を設けることが
できるので、保温、保冷効果が高くなる。内容器102
でのヒータ203は熱盤112にシーズヒータを埋設し
たものとし、着脱容器4に熱を伝えやすく、また着脱容
器4の抜き出しで露出されるようなことがあっても保護
されるようにしてある。
【0074】吐出路106は着脱容器4に設けたもの
で、着脱容器4が内容器2、102のいずれに入れられ
ても、それらを器体1の開口1aとともに閉じる蓋5、
205のいずれかに内蔵したポンプ172によって加圧
吐出されるようにしてある。ポンプ172は手動のベロ
ーズポンプを採用しているが、これに限られることはな
い。吐出路106は着脱容器4と一体で器体1および内
容器2、102に対し出し入れされるので、吐出口6d
を大きく張り出させると出し入れ作業の邪魔になるの
で、器体1の側に吐出口6dから吐出される内容液を器
体1の所定の位置まで案内する注液ガイド121を設け
てあり、吐出口6dは張出度が小さく邪魔になりにくく
してある。
【0075】なお、上記の実施の形態および実施例にお
いて、着脱容器4は白湯以外のものを入れるものである
と、内容器2を従来通り白湯専用に利用しながら着脱容
器4によって白湯以外のものの保温や保冷に相互の影響
なく利用することができる。また、内容器2の底部と着
脱容器4の底部との間隔が、内容器2の空炊き状態にて
着脱容器4の底部が溶融しない図1に示すような安全間
隔aに設定されていると、着脱容器4を装着した使用状
態で万一にも内容器2での空焚きが生じても、着脱容器
4の底部が溶融するような事態を回避することができ
る。前記安全間隔aは大きいほど安全度は増すが、ヒー
タの発熱容量や着脱容器の材質などによっても異なるも
のの、双方間に少しの隙間があるだけでもある程度有効
であり数mm以上あれば十分である。
【0076】
【発明の効果】本発明の電気ポットの第1の特徴によれ
ば、内容器に入れた内容液をその底部外まわりからヒー
タにより加熱して、蓋により閉じた状態で湯沸しや保温
を安全かつ衛生的に行うのに、内容器の保温構造による
熱効率の向上によって省エネルギー化を図りながら、内
容液はポンプによって吐出路を通じ外部に吐出し使用さ
れるようにする一方、着脱容器を胴部に有した取手によ
って取り扱えるようにしながら内容器に上方から取手と
共に入れてその開口に着脱できるように載置して支持し
内容液を収容すると、この内容液を、内容器内に、この
内容器から隔絶して、しかも蓋で直接または間接に閉じ
られて保温や安全、衛生に問題のない状態に収容でき、
内容器に収容する内容液と、着脱容器に収容する内容液
との種類が異なっても、互いに影響し合うのを防止する
ことができるとともに、内容器の保温構造、および着脱
容器およびこれと内容器との間にできる隙間、空間など
による断熱層の増大とによって、保温性よく貯液するこ
とができる。特に、着脱容器は、上部の外周に設けた下
向きの段部を、器体の開口部または内容器の開口部の上
向きの段部に着脱できるように載置しているので、着脱
容器を内容器内に着脱できるように支持するのに特別な
構造が不要で複雑にならない。
【0077】本発明の第2の特徴によれば、特に、着脱
容器に入れた内容液もポンプにより吐出路を通じて外部
に吐出し使用することができ、しかも、この吐出は内容
器に入れた内容液を吐出する吐出通路およびポンプを共
用するので、着脱容器内の内容液を外部にポンプで吐出
するのに吐出接続部を設ける程度でよく、特に構造が複
雑になったり、コストが上昇したりすることはない。
【0078】
【0079】本発明の電気ポットの第3の特徴によれ
ば、保温構造を持った内容器と着脱容器とによって異な
った種類の内容液を互いの影響がないように取り扱い、
蓋で閉じた安全で衛生的な状態で、保温構造を持った内
容器単独での保温、および着脱容器を入れてのそれ自体
および着脱容器と内容器との間の空間など内容器単独の
場合よりも保温層が増大した状態での保温が電力消費な
くでき、またヒータを持たないことにより結露の影響な
く保冷ができ、着脱容器を保温構造を持たない内容器に
入れると、内容器にあるヒータが着脱容器の底部外まわ
りから着脱容器内の内容液を加熱されて湯沸しや保温が
できるし、ヒータの熱は内容器と着脱容器との間にこも
って前記内容液の加熱効率を高めるので、内容器が保温
構造を持たない簡易構造において前記加熱効率が向上す
る分だけ省エネルギー化が図れる。内容液を湯沸しした
後保温構造を持った内容器に入れ換え、前記電力消費の
ない保温状態にして省エネルギー化が図れる。
【0080】本発明の第4の特徴によれば、第3の特徴
に加え、さらに、着脱容器を各内容器に入れた状態で、
自身が持っている1つの吐出路を通じ内容器の違いにか
かわらずポンプにより内容液を外部に吐出して使用でき
るようになる。
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態の電気ポットに係る
第1の実施例を示す断面図。
【図2】電気ポットの蓋の閉じ状態を示し、その(a)
は図1の電気ポットの蓋の閉じ状態、その(b)は変形
例の蓋の閉じ状態の断面図。
【図3】図1の電気ポットの操作パネルの平面図。
【図4】第2の実施例を示す電気ポットの全体の断面
図。
【図5】図4の電気ポットの内容器の吐出路と着脱容器
の吐出接続部との接続状態を示す断面図。
【図6】第3の実施例を示す電気ポットの断面図。
【図7】図6の電気ポットの内容器の吐出路と着脱容器
の吐出接続部との接続状態を示す断面図。
【図8】第4の実施例を示す電気ポットの断面図。
【図9】第5の実施例を示す電気ポットの断面図。
【図10】第6の実施例を示す電気ポットの断面図。
【図11】第7の実施例を示す電気ポットの断面図。
【図12】第8の実施例を示す電気ポットの断面図。
【図13】本発明の今1つの実施の形態の電気ポットの
一実施例を示す電気ポットの断面図。
【図14】図13の電気ポットの着脱容器を引き抜いた
状態で示す斜視図。
【図15】保温構造を持たない内容器部分を図13とは
角度を変えて見た断面図。
【符号の説明】
1 器体 2、102 内容器 1a、2e、4a、102a 開口 3、103 ヒータ 4 着脱容器 5 蓋 6、106 吐出路 6d、106d 吐出口 7、72、172 ポンプ 61 上向き段部 62 下向き段部 71 吐出接続部 91 弁 92 ばね 93 ストッパ 101、103 冷熱蓄熱具 105 成水具

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器体内に設けた保温構造を持った内容器
    と、この内容器に入れられた内容液を底部外まわりから
    加熱して湯沸しや保温を行うヒータと、内容器に着脱で
    きるように上方から入れられる、胴部側面の窪み内に取
    手を有した着脱容器と、器体、内容器、着脱容器の開口
    のうち少なくとも器体の開口を開閉するように設けられ
    た蓋と、内容器内の内容液を外部に導く吐出路と、この
    吐出路を通じ内容器内の内容液を外部に吐出するポンプ
    と、を備え、着脱容器は、上部の外周に設けた下向きの
    段部を、器体の開口部または内容器の開口部の上向きの
    段部に着脱できるように載置して内容器との間に空間を
    持つように支持したことを特徴とする電気ポット。
  2. 【請求項2】 器体内に設けた保温構造を持った内容器
    と、この内容器に入れられた内容液を底部外まわりから
    加熱して湯沸しや保温を行うヒータと、内容器に着脱で
    きるように上方から入れられる着脱容器と、器体、内容
    器、着脱容器の開口のうち少なくとも器体の開口を開閉
    するように設けられた蓋と、内容器内の内容液を外部に
    導く吐出路と、着脱容器が内容器に入れられたとき前記
    吐出路に接続されて内容液をその吐出路に送り出す吐出
    接続部と、この吐出路を通じ着脱容器が入れられていな
    い内容器内またはこの内容器に入れられた着脱容器内の
    内容液を外部に吐出するポンプと、を備えたことを特徴
    とする電気ポット。
  3. 【請求項3】 器体内に設けた保温構造を持った内容器
    および保温構造を持たない内容器と、保温構造を持った
    内容器および保温構造を持たない内容器に共通して着脱
    できるように入れられる着脱容器と、保温構造を持たな
    い内容器に入れられた着脱容器内の内容液を加熱し湯沸
    しや保温を行うヒータと、着脱容器内の内容液を外部に
    導く吐出路と、着脱容器が前記2つの内容器の一方に入
    れられたときに、内容液を前記吐出路を通じて外部に吐
    出するポンプと、器体、内容器、着脱容器の開口のうち
    少なくとも器体の開口を開閉する蓋とを備えたことを特
    徴とする電気ポット。
  4. 【請求項4】 器体内に設けた保温構造を持った内容器
    および保温構造を持たない内容器と、保温構造を持った
    内容器および保温構造を持たない内容器に共通して着脱
    できるように入れられる着脱容器と、保温構造を持たな
    い内容器に入れられた着脱容器内の内容液を底部の外ま
    わりから加熱し湯沸しや保温を行うヒータと、着脱容器
    内の内容液を外部に導く吐出路と、着脱容器が前記各内
    容器に入れられたときに、内容液を前記吐出路を通じて
    外部に吐出するポンプと、器体、内容器、着脱容器の開
    口のうち少なくとも器体の開口を開閉する蓋とを備えた
    ことを特徴とする電気ポット。
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