JPH0654756A - 貯液容器 - Google Patents

貯液容器

Info

Publication number
JPH0654756A
JPH0654756A JP21505892A JP21505892A JPH0654756A JP H0654756 A JPH0654756 A JP H0654756A JP 21505892 A JP21505892 A JP 21505892A JP 21505892 A JP21505892 A JP 21505892A JP H0654756 A JPH0654756 A JP H0654756A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water storage
hot water
storage container
liquid
boiling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21505892A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH084560B2 (ja
Inventor
Takashi Tanaka
隆司 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Original Assignee
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tiger Vacuum Bottle Co Ltd filed Critical Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority to JP4215058A priority Critical patent/JPH084560B2/ja
Publication of JPH0654756A publication Critical patent/JPH0654756A/ja
Publication of JPH084560B2 publication Critical patent/JPH084560B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)
  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 沸騰させた後に冷却した冷水を自動的に誤操
作なく得られる便利な電気貯液容器を提供する。 【構成】 保温、貯湯および保冷、貯水を行う容器1、
11と、この容器1、11内の内容液を加熱および冷却
を行う加熱手段2および冷凍手段12と、加熱手段2を
働かせて内容液を湯沸かしした後、冷凍手段12を働か
せて沸騰後の内容液を冷却するように制御する制御手段
とを備えたことを特徴とする貯液容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は貯液容器に関し、詳しく
は内容液を加熱し湯沸かしを行い保温、貯湯し、また湯
沸かし後の沸騰した内容液を冷却して保冷、貯水するこ
とができる家庭用に適した貯液容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、貯湯を目的とした家庭用の電気ポ
ットは広く提供され、使用されている。
【0003】この電気ポットは、内容液を熱湯にして供
給し、コーヒーやお茶を抽出したり、あるいは熱湯を用
いる調理やその他のことをを行ったりする際の便宜を図
れるし、内容液を一旦沸騰させることにより殺菌や脱
臭、カルキ除去と云った衛生処理を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、家庭等で行う
飲料作りや調理、あるいはその他において、90℃程度
以上の高温の湯が適したコーヒーやお茶の抽出、5、6
0℃前後の中温の湯が適した玉露茶の抽出や乳児用のミ
ルク溶きと云ったことの他に、15℃程度以下の冷水が
適した飲み水や洋酒の割り水、冷し調理や処理等として
の用途もある。
【0005】従来の貯液容器としての電気ポットは、熱
湯を供給することを意図しているので、高温の湯が適し
た用途に便利であるが、中温の湯が適した用途には水道
水を混ぜて使用したり、少し冷ましてから用いたりする
必要がある。
【0006】水道水を混ぜて使用するのでは、一旦沸騰
させることにより得た殺菌や脱臭、カルキ除去と云った
衛生上の効果が損なわれるし、冷ましてから用いるので
は待ち時間が必要なため不便である。
【0007】一方、一旦沸騰させた内容液中に空気を吹
込んだりすることにより、中温程度にまで短時間に降温
させるものもが提供されている。しかしこれでは高温と
中温の湯が同時に欲しいときにはなお不便である。
【0008】また冷水を貯水しておくウォータクーラも
提供されている。しかしこの貯水は一旦沸騰されていな
いので、衛生面に問題がある。
【0009】そこで、内容液を加熱して湯沸かしを行う
機能と、内容液を冷却して冷水とする機能を合わせ持つ
ことが考えられる。
【0010】この場合内容液を加熱して貯湯し使用に供
することができるし、内容液を冷却して貯水し使用に供
することもできる。そして貯水の場合は特に一旦沸騰さ
せた内容液を冷却して行うことができる。
【0011】しかしこれらの場合各動作の設定を個々に
行うのでは、ユーザーに必要な操作回数が増大し使用に
不便であるし、誤操作の原因にもなる。
【0012】本発明は、このような問題を解消すること
ができる貯湯、貯水が可能な貯液容器を提供することを
課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような課
題を達成するために、保温、貯湯および保冷、貯水を行
う容器と、この容器内の内容液を加熱および冷却を行う
加熱手段および冷凍手段と、加熱手段を働かせて内容液
を湯沸かしした後、冷凍手段を働かせて沸騰後の内容液
を冷却し、保冷するように制御する制御手段とを備えた
ことを特徴とするものである。
【0014】そしてこの場合、容器は内容液を加熱して
湯沸かしを行い保温、貯湯する貯湯容器と、冷凍手段に
よって内容液を冷却して保冷、貯水する貯水容器とであ
り、貯湯容器の内容液を貯水容器に送水する送水手段を
備え、制御手段は加熱手段を働かせて貯湯容器にて内容
液を沸騰させて保温、貯湯するとともに、送水手段を働
かせて貯湯容器内の沸騰後の内容液の一部を貯水容器に
送水し、貯水容器に送水された沸騰後の内容液を冷凍手
段を働かせて所定温度にまで冷却し、保冷するように制
御するものとすることができる。。
【0015】これら貯湯容器および冷却容器はともに内
容液の液量を検出する手段を有し、制御手段は貯湯容器
の下限液位および貯水容器の上限液位のいずれかが検出
されるまで前記送水を行うようにするのが好適である。
【0016】また前記いずれの場合も、制御手段はオー
トモード設定手段の操作によって前記制御を行うように
することができる。
【0017】そしてオートモード設定手段は、湯沸か
し、冷却等の各種機能を個別に設定する個別の設定手段
とともに設けられているのがよい。
【0018】
【作用】本発明の上記構成によれば、制御手段が加熱手
段および冷却手段を順次に働かせることによって、保
温、貯湯および保冷、貯水を行う容器にて内容液を加熱
して湯沸かしを行って後、この沸騰後の内容液を冷却し
保冷、貯水することを自動的に達成することができる。
【0019】そしてこの場合、容器が加熱手段を有する
貯湯容器と、冷凍手段を有する貯水容器とであるととも
に、貯湯容器から貯水容器への送水手段を有しており、
制御手段が加熱手段を働かせて貯湯容器にて内容液を湯
沸かしした後、保温、貯湯するとともに、送水手段を働
かせて貯湯容器内の沸騰後の内容液の一部を貯水容器に
送水し、貯水容器に送水された沸騰後の内容液を冷凍手
段を働かせて冷却し、保冷、貯水を行うようにすると、
沸騰した内容液の保温、貯湯と、沸騰した後に冷却され
た内容液の保冷、貯水とを自動的に達成し、同時に使用
に供することができる。
【0020】貯湯容器の下限液位および冷却容器の上限
液位のいずれかが検出されるまで制御手段が前記送水を
行うようにすると、貯湯容器が下限液位を下回るまで貯
水容器に送水されてしまって空炊き状態になるのを防止
し、また貯水容器に上限液位以上に貯湯容器の内容液が
送水されて溢れるたり、所定の冷却機能を発揮できなく
なるようなことを回避することができる。
【0021】また上記各場合において、制御手段はオー
トモード設定手段の操作によって前記制御を行うように
すると、前記自動的な動作を行うかどうかを選択するこ
とができる。
【0022】この場合、オートモード設定手段は、湯沸
かし、冷却等の各種機能を個別に設定する個別の設定手
段とともに設けられていると、個別の動作設定と自動設
定とが選択できる。
【0023】
【実施例】以下本発明が適用された第1の実施例として
の家庭用の電気貯液容器につき図1〜図19を参照して
詳細に説明する。
【0024】図1に示すように、1つの器体C内に貯湯
部Aと貯水部Bとが併設されている。
【0025】貯湯部Aは、器体Cの上面に開口した貯湯
タンク1、この貯湯タンク1内の内容液を加熱し湯沸か
しを行い、また湯沸かし後に保温を行うヒータ2、貯湯
タンク1内の内容液を器体C外に注出する注出路3およ
び注出ポンプ4、貯湯タンク1の開口を開閉する蓋5、
注出路3の立ち上がり部を利用して図2に示すように上
下3段に設けられた液量センサ61〜63、貯湯部Aで
沸騰された後の内容液を送水する送水路7および送水ポ
ンプ8を有している。
【0026】貯水部Bは、器体Cの上面に開口した貯水
タンク11、この貯水タンク11内の内容液を冷却し、
冷却後に保冷する冷凍手段12、貯水タンク11内の内
容液を器体C外に注出する注出路13および注出ポンプ
14、貯水タンク11の開口を開閉する蓋15、注出路
13の立ち上がり部を利用して図3に示すように上下3
段に設けられた液量センサ161〜163を有してい
る。
【0027】器体Cは金属製の胴ケース21に金属製の
底板22を下縁折曲げ部に受けてねじ止めや溶接等によ
り固定し、胴ケース21の上端段部21aに合成樹脂製
の肩部材23を上方より外嵌めしてある。
【0028】そして金属製の貯湯タンク1の口部外フラ
ンジ1aを、肩部材23の貯湯タンク1用の開口23a
の上向き段部23bにシールパッキング24を介し受け
止めるとともに、貯湯タンク1の底部と、底板22上に
ねじ止めや溶接等にて固定した底基台26とを連結金具
25により連結するそとにより、肩部材23と胴ケース
21とを引きつけて両者およびこれらと貯湯タンク1と
を確固に一体化している。
【0029】また貯湯タンク1の外まわりには、金属製
の遮熱カバー27を設けて底基台26にねじ止めすると
ともに、遮熱カバー27の上端を肩部材23の上向き段
部23bの外まわり部の当接部23gに下側から当てが
ってこれを支持し、肩部材23の上向き段部23bが貯
湯タンク1による底板22側への引きつけにより落ち込
み前記連結が甘くなるようなことを突っ張り作用によっ
て防止している。また貯湯タンク1と遮熱カバー27と
の間に断熱空間28を形成して遮熱カバー27の遮熱効
果とともに、貯湯部Aの熱影響が貯水部Bや器体C外ま
わりに及びにくいようにしてある。
【0030】遮熱カバー27の円周方向数箇所には内向
きの切り起こし片27aが形成されており、組み立て時
の位置決めやガタツキを防止できるようにしている。
【0031】ヒータ2は貯湯タンク1の底部の凹部1b
内に嵌め込んで当てがい、内容液を効率よく加熱できる
ようにしてある。
【0032】貯湯タンク1のヒータ2の取り付け部外側
には遮熱盤30を当てがい、連結金具25と貯湯タンク
1とは遮熱盤30を介し連結してある。
【0033】そして注出ポンプ4は底基台26と貯湯タ
ンク1の底部との間に設けて、ヒータ2とともに前記遮
熱カバー27内に位置するようにしてあり、送水ポンプ
8は底基台26と底板22との間に設けてある。
【0034】一方金属製の貯水タンク11は、これの口
部外フランジ11aを肩部材23の貯水タンク11用の
開口23cの外まわり段部23dにシールパンキング2
0を介し当てがい、外フランジ11aの上面に溶接等し
て固設された取付け金具31を前記段部23dにねじ止
めすることにより肩部材23の開口23c部外まわり裏
面に固定してある。
【0035】冷凍手段12は、冷凍サイクルを利用した
ものであり、冷凍コンプレッサ41、コンデンサ43、
エバポレータ44、および図示しない他の冷凍サイクル
用エレメントを有している。
【0036】冷凍コンプレッサ41は大きく重いもの
で、底板22上の支持基台45に乗せて固定し、貯水タ
ンク11の下に位置するようにしてある。エバポレータ
44はコイル44aを貯水タンク11の胴部まわりに巻
きつけて貯水タンク11と熱交換を行い、貯水タンク1
1内の内容液を冷却できるようにしてある。本実施例で
は10℃〜15℃程度の冷水にまで冷却する。
【0037】貯水タンク11のさらに外まわりには、断
熱壁51が設けられ金属製の外カバー52を設けてあ
る。外カバー52は後部の内フランジ52aを貯水タン
ク11の外フランジ11aに引っかけて受け止められる
ようにし、この状態で外カバー52の底部と貯水タンク
11の底部とを連結金具53を介し連結してある。
【0038】また貯湯タンク1および貯水タンク11の
底部には温度センサ54および55がそれぞれ設けら
れ、貯湯タンク1での湯沸かしおよび保温の温度制御
と、貯水タンク11での冷却および保冷の温度制御とを
行えるようにしてある。
【0039】遮熱盤30を有する貯湯タンク1側の温度
センサ54は、図4の(a)に示すように、取付け金具
105の孔105aに嵌め込まれている。そしてこの取
付け金具105の一端部を遮熱盤30の弾性保持部10
6に嵌め合わせ、他端部を遮熱盤30にねじ留めするこ
とにより、取付け金具105を遮熱盤30に取付けると
ともに、温度センサ54を貯湯タンク1の底部下面に押
しつけて保持している。
【0040】また貯水タンク11側の温度センサ55を
前記同様に嵌め合わせた取付け金具105の両端部を貯
水タンク11の下面に固設された金具107にねじ止め
することにより、取付け金具105を貯水タンク11に
取付けるとともに、温度センサ55を貯水タンク11の
下面に押しつけて保持するようにしてある。
【0041】各注出路3および13の注出口3aおよび
13aは器体Cの肩部材23の正面に形成されている下
向きに開口した注液口56、57に図1〜図4に示すよ
うに上方から臨み、注出内容液を注液口56、57を通
じて注液できるようにしている。
【0042】肩部材23の注液口56、57が設けられ
ている部分の天面に操作パネル58が設けられている。
【0043】図9に示すように操作パネル58には、右
側部分に貯湯部Aに関するものとして、貯湯タンク1の
液量表示部71、熱湯を注出する注湯キー72、再沸騰
・カルキ除去キー73、湯沸かしキー74、および沸
騰、保温表示の各LED75、76が設けられている。
【0044】操作パネル58の左側には、貯水部Bに関
するものとして、貯水タンク11の液量表示部81、冷
却キー82、冷水を注出する注水キー83、および冷
却、保冷表示の各LED84、85が設けられている。
【0045】さらに操作パネル58の中央部には、貯湯
部Aおよび貯水部Bの双方に関係するものとして、注出
をロックしまたこれを解除するロック解除キー86、貯
湯部Aから貯水部Bへ送水するための送水キー87、貯
湯部Aで内容液を沸騰させるとともに沸騰後の内容液を
保温し、またこの一部を貯水部Bに送水して冷却しこれ
を保冷することを自動的に行うオートモードを設定する
ためのオートモード設定キー88、オートモードを所定
の設定時間に達成するようにタイマ設定するオートタイ
マキー89および所定の設定時間に貯湯部Aでの湯沸か
しを達成するようにタイマ設定する沸騰タイマキー90
が設けられている。
【0046】さらにタイマ設定時間表示LED111、
112およびタイマオートおよびタイマ沸騰表示LED
113、114も設けられている。
【0047】なお操作パネル58上の注湯キー72およ
び注水キー83とはそれぞれ、貯湯部Aの注出路3の注
出口3aの位置と、貯水部Bの注出路13の注出口13
aの位置とに対応している。
【0048】前記蓋5、15はともに合成樹脂製の中空
体に形成され外周部に装着したシールパッキング40に
よって開口23a、23cを密閉し、中空部の空気断熱
によって貯湯タンク1および貯水タンク11から上方へ
熱が逃げるのを防止できるようにしている。場合によっ
ては蓋5、15内に断熱材を充填することもできる。
【0049】貯湯部Aの蓋5には、内容液が沸騰され、
あるいは高温に加熱されたときに発生する蒸気を外部に
逃がす蒸気抜き通路96が設けられている。これによっ
て貯湯タンク1内が異常昇圧するようなことを回避する
ことができる。
【0050】また注出路3と送水路7とは貯湯タンク1
の底部に接続した共通の取出し路91に分岐接続され、
途中に前記注出ポンプ4および送水ポンプ8が設けられ
ている。ドレン口92も取出し路91を下方に延ばして
設けられている。ドレン口92は弾性的なチューブキャ
ップ93に一体形成した栓やチューブキャップをばね挟
みにて挟み付けて圧迫するなどして常時閉じるようにし
てある。この閉じ方は自由であり、知られる種々のもの
を採用することはできるが、開閉の容易なものであるの
が好適である。
【0051】チューブキャップ93は器体Cの下部一側
に設けられている引出し蓋99を抜き出して開放状態と
なる開口98を通じて引出し、ドレンを排出することが
できる。引出し蓋99は浅い容器部99aを有し、チュ
ーブキャンプ93を器体C内への収容位置にて受けいれ
られるようにしている。
【0052】送水路7は、貯湯タンク1および貯水タン
ク11の間を立ち上がり、図7に示すように肩部材23
の開口23c周壁の接続孔23eに側方から接続され、
開口23cを通じて貯水タンク11内に貯湯タンク1か
らの熱湯を送り込めるようにしてある。この接続23e
との境界部にはシールパッキング94が挟みこまれてい
おり、これの弾性によって前記接続が容易になるととも
に、この部分での液漏れを防止することができる。
【0053】蓋15の、開口23cの送水路7との接続
部に対向する部分には、送水路7を通じて送りこまれる
熱湯の流れが衝突するのをさけるとともに、この流れを
貯水タンク11内にスムーズに案内するガイド凹部95
が設けられている。ガイド凹溝95の具体的形状は種々
に設計できる。
【0054】貯水部Bの注出路13の注出口13a部
は、図5に示すように注出路13のまわりに設けられた
液量センサカバー97により支持、案内して安定される
ようにしてあり、液量センサカバー97は自身に一体形
成された上端部両側の取付け片97aを肩部材23の裏
面にねじ止めしてある。
【0055】さらに器体Cは図10に示すような制御回
路100を持っている。この制御回路100は図に示す
ように、マイクロクコンピュータ101、電源回路10
2、駆動回路103の組合せからなり、これらに貯湯部
Aのヒータ2、注出ポンプ4、温度センサ54、および
液量センサ61〜63が適宜に接続されるし、貯水部B
の冷凍コンプレッサ41、コンデンサ43を冷却するた
めのファン104、温度センサ55、液量センサ161
〜163、および注出ポンプ14も適宜接続される。さ
らに操作パネル58および送水ポンプ8も接続される。
【0056】以下制御回路100による動作制御につい
て図11〜図19に示すフローチャートにしたがって説
明する。なお、以下の制御ではヒータ2は湯沸かし用の
メインヒータと保温用のサブヒータとに分けて用い、貯
湯タンク1内での内容液の加熱制御を行うようにしてい
る。
【0057】電源が入るとプログラムがスタートし、図
11に示すブロック1の処理を行う。
【0058】この処理では、まず各種メモリのクリアや
初期データのセットと云った初期設定を行う。本実施例
では電源オンと同時に内容液を一旦沸騰させた後、これ
を保温する制御が自動的に達成されるようにしてあり、
このため初期設定では沸騰メモリがセットされる。
【0059】そしてプログラムのスタートをブザー音に
よって報知するとともに、停電判定に応じたプログラム
の進行か繰り返しかを行った後、ポンプ動作処理サブル
ーチンが実行され、注出キーの操作の有無に応じて注出
ポンプを働かせる。
【0060】次いで貯水部Bの温度センサ、貯湯部Aの
温度センサ等の各種センサの異常の検出とそれに応じた
表示や処理を行い、異常がなければ液量判定処理サブル
ーチンを実行し、貯湯タンク1および貯水タンク11で
の液量を検出する。
【0061】図12に示す次のブロック2、3では、冷
却キーおよび送水キーがオンされた場合に必要な処理を
行う。
【0062】ブロック2では、冷却キーがオンされたと
き、冷却動作中メモリがある場合は現に冷却動作モード
が設定されている状態での再度の冷却キー操作であるの
で、冷却出力をオフ、冷却・保冷LEDの消灯、冷却動
作メモリおよび冷却タイマのリセットを行い冷却動作モ
ードを解除し、冷却動作中メモリがない場合に、冷却動
作メモリをセットし、冷却タイマをスタートさせ、冷却
動作モードに入る。
【0063】これによって冷却キーをオン操作する都
度、冷却動作モードの設定とこれの解除がロータリ方式
にて行われる。
【0064】ブロック3では、送水キーがオンされたと
き、保温中でない場合は貯湯タンク1での湯沸かしが終
了していないので、送水は行わないようにし、操作ミス
としてNGの報知を行う。
【0065】保温中であれば貯湯タンク1では内容液の
沸騰が終了し、保温モードに切り変わっていることにな
り、送水を行うべく冷却動作メモリをセットするととも
に、冷却タイマをスタートさせる。
【0066】これによって送水とともに貯水部Bでの冷
却が同時進行可能となる。これは貯水部Bでの冷却の立
ち上がりが遅いので、送水とともに冷却動作を開始して
おくためである。
【0067】図13で示す次のグロック4では、湯沸か
しキーがオンされたときに湯沸かし動作中メモリがある
場合、湯沸かしモード中での湯沸かしキーの操作である
ので、ヒータ出力をオフにし、沸騰、保温LEDを消灯
し、さらに湯沸かし動作メモリをリセットして湯沸かし
モードを解除する。
【0068】一方湯沸かし動作中メモリがない場合、湯
沸かしモードが設定されていない状態での湯沸かしキー
の操作であるので、湯沸かし動作メモリをセットして湯
沸かしモード設定状態にする。
【0069】これによって、湯沸かしが電源オンととも
に開始されるのとは別に、湯沸かしモードを手動にてい
つでも解除し、また設定することがロータリ方式で達成
される。
【0070】最後に空炊きメモリがあるかどうかによっ
て、同図における次のブロック5に進むか、図16に示
すブロック9までジャンプするかどうかが決定される。
【0071】図13に示すブロック5では、オードモー
ド設定キーがオンされると、貯湯タンク1の液量が1リ
ットル以上かどうかを判別し、そうでなければ操作ミス
としてNGを報知する。
【0072】これはオートモードの際、貯湯タンク1内
で湯沸かしした後の内容液を貯水タンク11に送水して
冷却し保冷するのに、貯湯タンク1および貯水タンク1
1の双方に十分な量の内容液を確保して貯湯および貯水
できない液量であるため、オートモードの設定を禁止す
るものである。
【0073】貯湯タンク1の液量が1リットル以上であ
ると、動作表示LEDを消灯するとともに冷却出力をオ
フし、万一冷却動作が行われていてもこれが停止される
ようにする。
【0074】そしてオートモードメモリをセットしてオ
ートモード設定状態にし、ブザー音とオートLEDの点
灯によってオートモード設定状態を表示する。
【0075】図14に示すブロック6では、タイマ沸騰
キーがオンされるのに対応する処理を行う。
【0076】タイマ沸騰キーがオンされると、動作表示
LEDを消灯するとともに、冷却出力をオフし、タイマ
沸騰設定時間が6時間か9時間かによって、対応するタ
イマ時間LEDを点灯するとともに、ブザー音とタイマ
沸騰LEDの点灯とによってタイマ沸騰モードの設定と
表示を行う。
【0077】図15のブロック7では、タイマオート設
定キーがオンされると、オートモード動作がタイマ設定
時間に応じて行われるようにするため、前記オートモー
ド設定の場合同様に、貯湯タンク1の液量が1リットル
以上でなければNGを報知してタイマオートの設定は行
わない。
【0078】液量が1リットル以上であると、前記ブロ
ック6のタイマ沸騰の場合と全く同様にタイマオート設
定時間に応じたタイマ時間LEDの点灯と、ブザー音お
よびタイマオートLEDの点灯とによってタイマオート
モードの設定と表示を行う。
【0079】図16に示すブロック8では、タイマメモ
リがあるかどうかに応じた処理を行う。
【0080】タイマメモリがあると、タイマ演算を行っ
て後タイマが終了したかどうかを判別する。タイマが終
了していればタイマメモリをリセットしてタイマ設定を
解除し、図11に示すその他の処理を経てブロック1の
停電判定部にリターンする。
【0081】タイマが終了していなければそのまま停電
判定部にリターンする。
【0082】図16に示すブロック9では、湯沸かし動
作中メモリがあると、105℃以上であるかどうかを判
別し、105℃以上であれば空炊きメモリをセットする
とともに沸騰メモリをリセットして、空炊き防止対策が
行われるようにする。
【0083】図16に示すブロック10では、再沸騰キ
ーがオンされると、沸騰メモリがあり、貯湯タンク1内
の内容液が80℃以上でなければ、湯沸かしモードでの
内容液の沸騰が終了していない状態での再沸騰キーの操
作であるので、引き続き湯沸かしが行われるように沸騰
メモリをセットしブザー音により沸騰モードが行われる
ことを報知する。
【0084】そして内容液が80℃以上であると湯沸か
しモードにて湯沸かしを終了し保温に移行した直後であ
ることになるので、沸騰メモリをリセットしてブザー音
により湯沸かしの必要がない旨報知する。
【0085】さらに再沸騰キーがオンされ、沸騰メモリ
がなく、空炊きメモリがない場合は、湯沸かしモードで
ない場合の再沸騰キーの操作でしかも空炊きの心配のな
い状態であるので、空炊きメモリをリセットするととも
に沸騰メモリをセットし、再沸騰が行われるようにし、
ブザー音にてこれを報知する。
【0086】再沸騰キーがオンされ、沸騰メモリがなく
湯沸かしモードに切替え可能であるが、空炊きメモリが
ある場合、内容液が80℃以下でなければ湯沸かしモー
ドの空炊きの危険があるそとになるので、ブロック1の
停電判定部にリターンしてそのままでは湯沸かしが行わ
れないように処理する。しかし内容液が80℃以下であ
れば空炊きの心配はないので空炊きメモリのリセットと
沸騰メモリのセットとを行い再沸騰が行われるようにす
る。
【0087】図17に示すブロック11では、空炊きメ
モリがなく内容液が80℃以下であることを再度判別
し、これを満足していないときはブロック1のステップ
♯1−1に移行し、沸騰・保温LEDを交互点滅させて
空炊きの危険を報知するとともに、ブロック1のメイン
ヒータおよびサブヒータのオフ制御処理を行って後、そ
の他の処理を経て停電判定部以降を繰り返し、空炊きが
行われないようにする。
【0088】ブロック11で、空炊きメモリがなく、8
0℃以下であることを確認できたときのみ沸騰メモリを
セットして湯沸かしモードが可能なようにしておき、図
17に示すブロック12以下の処理に移行し、そうでな
ければそのままブロック12の処理に移る。
【0089】そしてブロック12では、上記処理を受け
て沸騰メモリがあると、メインヒータおよびサブヒータ
をオンして湯沸かしモードに入るとともに、沸騰LED
を点灯して湯沸かしモード状態であることを表示し、後
図18に示すブロック14の処理に移行する。
【0090】またブロック12で沸騰メモリがない場
合、保温モードであるので所定温度より1℃高いときに
サブヒータをオフし、所定温度以下であるときにサブヒ
ータをオンして、貯湯タンク1での所定温度での保温が
行われるようにする。
【0091】次に図17のブロック13の処理に移り、
保冷中でなければ図11のその他の処理を経て停電判定
の処理以降に戻る。
【0092】保冷中でありオートモードでないととも
に、貯水タンク11がオン中であるときと、保冷中でオ
ートモードであるとともに、貯水メモリがあるときと
に、図19に示すブロック16の処理に移行する。
【0093】そして保冷中でオートモードでなく、しか
も貯水タンク11がオン中でないときと、保冷中でオー
トモードであり、しかも貯水メモリがないときとに、図
19に示すブロック17の処理に移行する。
【0094】図18に示すブロック14では、ブロック
12での沸騰モード処理に続いて、貯湯タンク1での内
容液が90℃以上に達しない間、沸騰データをリセット
して図11の停電処理以降に戻って貯湯タンク1での湯
沸かしモードがそのまま続行されるようにする。
【0095】こうして内容液が90℃以上に達すると、
再沸騰キーのオン操作がある場合カルキ除去モードの設
定と判定して、30秒が経過する都度沸騰データを取り
込み、また再沸騰キーのオン操作がなければカルキ除去
モードの設定はないので、そのまま沸騰データを取り込
んで後、所定沸騰データの加算を終えたときにブロック
15の処理に移行する。
【0096】ブロック15では、沸騰安全タイマの終了
を見、終了していれば沸騰または、所定時間の沸騰継続
によるカルキ除去が終了したと判定し、沸騰を報知する
とともに沸騰LEDを5回点滅してこれを表示する。
【0097】この後沸騰LEDを消灯して沸騰メモリを
リセットし、オートモードであると送水および冷却に移
行するために、給水メモリをセットするとともに、冷却
タイマをスタートさせて図19に示すブロック16に移
行する。
【0098】ブロック15にて沸騰安全タイマが終了し
ていなければ、所定データ量の取り込みと所定データ値
に達している場合のみ、前記沸騰終了処理に移行する
が、所定データ量の取り込みがない場合はデータ取り込
み処理を行って図11のその他の処理を経て停電処理以
降に戻り、所定データ量の取り込みがあるが、所定デー
タ値に達していない場合はそのまま前記他の処理を経て
停電処理以降に戻る。
【0099】またブロック15にてオートモードでない
場合もそのまま前記他の処理を経て停電処理以降に戻
る。
【0100】図19に示すブロック16では、貯水タン
ク11が満量になるか、あるいは貯湯タンク1の内容液
量が300ミリリットル以下になるまで、送水ポンプ8
をオンにして、貯湯タンク1内の沸騰後の内容液が貯水
タンク11に送水されて、貯水タンク11にて冷却およ
び保冷されるようにする。
【0101】そして貯水タンク11が満量になったとき
か、貯湯タンク1での内容液が300ミリリットル以下
になったときに、送水ポンプをオフしてそれ以上の送水
を阻止し、貯水タンク11での内容液の溢れ出しや貯湯
タンク1での空炊きやこれに近い状態での使用を防止
し、使用の安全を図れるようにしている。
【0102】前記液量に応じて送水ポンプ8をオフする
とき、オートモードである場合は給水メモリをリセット
して以降送水なしに冷却、保冷が行われるようにする。
オートモードでなければ操作のNGをブザーにて警告す
る。
【0103】最後にブロック17の処理を行うが、この
処理ではまず冷却開始後24時間経過している場合、冷
凍手段12の冷凍コンプレッサ41およびファン104
をオフするとともに、保冷LEDを点滅してこれを警告
する。
【0104】次いで貯水タンク11での内容液の温度が
20℃以下でない間、冷凍コンプレッサ41およびファ
ン104をオンするとともに、冷却LEDを点灯して冷
却中であることを表示し、またコンプレッサオフメモリ
をリセットし、保冷メモリもリセットして冷却が続行さ
れるようにする。
【0105】内容液が20℃以下になったとき、15℃
以下に達するまで冷凍コンプレッサ41およびファン1
04をオン状態に保ち、保冷メモリがあると保冷LED
を点灯して冷水の供給が可能な保冷中であることを表示
するが、保冷メモリがなければ冷却LEDを点灯して冷
凍手段が続行して働いていることを表示する。そしてい
ずれの場合もコンプレッサオフメモリをリセットし、冷
凍手段が続行して働かされるようにする。
【0106】内容液が15℃以下に達すると、オートモ
ードの目的が達成されたことになるのでオートモードL
EDを消灯するとともに、オートモードメモリをリセッ
トし、保冷メモリをセットして保冷状態が続行されるよ
うにする。
【0107】次いでフロック18の処理に入り、10℃
以下であると、冷凍コンプレッサ41およびファン10
4をオフして冷却動作を停止するとともに、コンプレッ
サオフメモリをセットし、保冷LEDを点灯して保冷中
であることの表示と冷却動作がそれ以上行われないよう
にする。
【0108】また10℃以下でない場合、オフメモリが
あれば冷却動作停止中であるので、冷却動作再開のため
に冷凍コンプレッサ41およびファン104をオンする
とともに、保冷LEDを点灯状態にして保冷中の表示を
継続する。
【0109】オフメモリがなければ冷却動作中であるの
で、冷凍コンプレッサ41およびファン104をオフし
てそれ以上の冷却動作が行われないようにするととも
に、保冷LEDを点灯状態にして保冷中の表示を継続す
る。
【0110】このブロック18での処理により10℃〜
15℃の範囲での保冷が達成される。
【0111】図20は本発明の第2の実施例を示し、貯
湯タンク1からのドレン口92に装着したチューブキャ
ップ93に結び目93bを作って止水し、トレンの排出
時はこれを解くようにしてある。
【0112】図21は本発明の第3の実施例を示し、貯
湯タンク1の外まわりの遮熱カバー26を肩部材と底基
台との間に挟み込み、端部を双方の環状溝121、12
2内に嵌め合わせて確固に保持できるようにしてある。
【0113】他の構成は第1の実施例の場合と特に変わ
るところはなく、それ以上の説明は重複を避けるため省
略する。
【0114】図22は本発明の第4の実施例を示し、貯
水タンク11の注出路13における注出口13aの中継
管13cの両側に取付け片13dを設け、この取付け片
13dを肩部材23の裏面にねじ202にて取付けるこ
とにより、注出路13の液量検出ホルダ部をも注出路1
3とともに固定できるようにしている。
【0115】図23は本発明の第5の実施例を示し、貯
水タンク11の底部を漏斗状にしてこれの最低位部で注
出路13と接続し、この最低位部の液位をセンサ163
にて検出し、より残量の少ない状態にて空検出を行うよ
うにしてある。
【0116】また空検出位置から注出路15の最上部ま
での長さをL1、空検出位置から注出路の最低部までの
長さをL2としたとき、L1+L2=2・L2であるよ
うに設定してある。
【0117】このため内容液が注出ポンプ14によって
注出されるときに検出される空状態は、貯水タンク11
内の内溶液が空検出位置まで排出された状態であり、空
検出位置から吐出口までの間にだけ内容液が残る状態で
ある。
【0118】したがって、注出路13の大半の部分の内
容液をも注出することができ、次に送水して冷却、保冷
を行うのに前からの残量液が少なく、沸騰処理できない
貯水タンク11での冷却、保冷を衛生的に行うことがで
きる。
【0119】図24は本発明の第6の実施例を示し、貯
水タンク11の開口23cの送水路7の接続孔23eが
開口している部分に、濾材201を収容した濾過カート
リジ202を着脱可能に嵌め付け、送水路7からの送水
を一旦受けいれ、露座位201を通して浄化してから貯
水タンク11内に送り込むようにしてある。
【0120】図25〜図29は本発明の第7の実施例を
示し、器体C内に貯湯部および貯水部に兼用する1つの
貯液タンク111を設けてある。
【0121】この貯液タンク111は、外装ケースの上
端に嵌め付けられた肩部材23の裏面にねじ301によ
って取付けた肩金具302によって外フランジ111a
を下方から受け止められ、器体の中間高さ位置に固設さ
れた中底303とを金具304によって連結され固定さ
れている。
【0122】中底303の下には冷凍手段の冷凍コンプ
レッサ41が設けられ、貯液タンク111の底部下面に
はヒータ2が当てがわれ内容液を加熱し、湯沸かしおよ
び保温できるようにしてある。
【0123】また貯液タンク111の側周面にはエバポ
レータ44の冷却コイル44aが巻付けられ、内容液を
冷凍手段12によって冷却し、保冷することができるよ
うにしてある。
【0124】貯液タンク111にはまた底部から内容液
を自然流出させる注出口300が接続され、これに止水
栓305を設けている。止水栓305はハンドル306
の引出し、押し込みの操作によって開閉し、内容液を注
出したり注出を停止したりする。
【0125】器体Cは図27、図28に示すような操作
パネル401および制御回路402を有している。操作
パネル401および制御回路402は、第1の実施例の
場合よりも構成が簡略化している点で異なっているが、
本実施例で装備しているものは第1の実施例のものが全
て装備している。
【0126】したがってここでは、第1の実施例に共通
するところは同一符号にて示し、個々の説明は第1の実
施例の場合と共通するのでここでは説明を省略する。
【0127】図29はこの場合の具体的な制御例を示し
ている。これについて説明すると、電源の投入によって
プログラムがスタートする。
【0128】まずメニューランプが点灯し、冷水キーが
操作されると、コンプレッサオンメモリをセットして
後、また湯沸かしキーがオンされればコンプレッサをオ
フ状態にして後に、それぞれ湯沸かしヒータをオンして
内容液の湯沸かし動作に入るとともに、湯沸かしランプ
を点灯させて湯沸かしモードに入ったことを表示する。
【0129】この制御状態を沸騰が検出されるまで継続
し、沸騰が検出されると湯沸かしヒータをオフして湯沸
かしランプを消灯することにより沸騰モードの終了とこ
れの表示を行うとともに、保温ヒータをオンし保温ラン
プを点灯させて保温モードに移行しこれの表示を行い、
その他の処理を経て以降これを繰り返す。
【0130】この保温モードへの切替え時に、冷凍コン
プレッサのオンメモリがあるとこれをリセットして後、
冷凍コンプレッサオン以降の冷却モードに自動的に移行
する。
【0131】冷水キーが操作されるとコンプレンサを直
接オンして冷却動作を開始させる。
【0132】したがって、内容液が沸騰されていると、
されていないとに係わりなく内容液の冷却を行うことが
できる。
【0133】そして冷却ランプを点灯して冷却動作中で
あることを表示する。そしてこの制御状態を内容液が所
定冷水温度域以下に冷却されるまで継続し、所定冷水温
度域にまで冷却されたときコンプレッサをオフして冷却
動作を停止して冷却ランプを消灯し、冷却動作が中断し
たことを表示するとともに、保冷ランプを点灯させて保
冷中であることを表示し、その他の処理を経たのちキー
操作判別処理部に戻って制御を繰り返す。
【0134】図30は本発明の第8の実施例を示し、注
出口300に別の止水栓501を設けてある。
【0135】この止水栓501は、器体Cの前部に突出
した注出口カバー502内に位置させ、レバー型のハン
ドル503を設けている。そして注出口カバー502の
上面に常時上方へ突出するようにばね504により付勢
された注出ボタン505を設けて前記ハンドル503に
対向させ、注出ボタン505を押動するつどハンドル5
03を介し止水栓501を開き内容液を注出できるよう
にしてある。
【0136】図31〜図33は本発明の第9の実施例を
示し、さらに別の止水栓601を設けた点が異なってい
る。
【0137】この止水栓601は、カム型のハンドル6
02の回動操作により開閉されるようにしてある。また
止水栓601には上方へ延びる液量表示管603が設け
られ、液量を表示できるようにしている。
【0138】また止水栓601の下部には液量表示管6
03に対向するドレン口604が設けられキャップ60
5によって常時は閉じている。キャップ605を外すと
ドレンの排出が可能であるとともに、ドレン口604を
通じてブラシ606等を液量表示管603に挿入し、内
部を清掃することができる。もっとも液量表示管603
は取外して清掃することもできる。
【0139】図34、図35は本発明の第10の実施例
を示し、注出ポンプ704により内容液を注出する注出
路713を持っている点で第7の実施例と異なる。
【0140】また遮熱カバー27の上端を肩部材23に
連結してある点でも第7の実施例と異なっている。
【0141】他は変わるところがないので詳細な説明は
省略する。
【0142】
【発明の効果】本発明によれば、制御手段が加熱手段お
よび冷却手段を順次に働かせることによって、保温、貯
湯および保冷、貯水を行う容器にて内容液を加熱して湯
沸かしを行って後、この沸騰後の内容液を冷却し保冷、
貯水することが自動的に達成され、内容液を一旦沸騰さ
せてからこれを冷却し保冷、貯水するに至る多数の動作
を人が順次に操作して行わなくてよいので、使用に便利
であるし、誤操作による失敗が解消される。
【0143】そしてこの場合、容器が加熱手段を有する
貯湯容器と、冷凍手段を有する貯水容器とであるととも
に、貯湯容器から貯水容器への送水手段を有しており、
制御手段が加熱手段を働かせて貯湯容器にて内容液を湯
沸かしした後、保温、貯湯するとともに、送水手段を働
かせて貯湯容器内の沸騰後の内容液の一部を貯水容器に
送水し、貯水容器に送水された沸騰後の内容液を冷凍手
段を働かせて冷却し、保冷、貯水を行うようにすると、
沸騰した内容液の貯湯と、沸騰した後に冷却された内容
液の貯水とを自動的に達成し、さらに多くの動作をも人
が順次操作することなしに行い、貯湯と貯水との同時使
用を可能にするので、さらに便利であり、このために必
要動作が増大するのに係わらず操作が簡単で誤操作の心
配も生じない。
【0144】貯湯容器の下限液位および冷却容器の上限
液位のいずれかが検出されるまで制御手段が前記送水を
行うようにすると、貯湯容器が下限液位を下回るまで貯
水容器に送水されてしまって空炊き状態になるのを防止
し、また貯水容器に上限液位以上に貯湯容器の内容液が
送水されて溢れるたり、所定の冷却機能を発揮できなく
なるようなことを回避することができ、安全使用が確保
される。
【0145】また上記各場合において、制御手段はオー
トモード設定手段の操作によって前記制御を行うように
すると、前記自動的な動作を行うかどうかを選択するこ
とができ、使用に便利である。
【0146】この場合、オートモード設定手段は、湯沸
かし、冷却等の各種機能を個別に設定する個別の設定手
段とともに設けられていると、個別の動作設定と自動設
定とが選択でき、多機能に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された第1の実施例としての家庭
用の貯液容器を示す断面図である。
【図2】図1とは向きを変えて見た貯湯タンク位置での
断面図である。
【図3】図1とは向きを変えて見た貯水タンク位置での
断面図である。
【図4】図1の貯湯タンクの底部に設けられる温度セン
サの取付け金具を示す斜視図および取付け状態を示す要
部の断面図である。
【図5】図1の貯水タンクの注出路の注出口部の保持状
態を示す一部の断面図である。
【図6】図1の器体肩部の組み立て構造を示す一部の断
面図である。
【図7】図1の貯水タンクでの貯湯タンクからの送水路
の接続状態を示す一部の断面図である。
【図8】図1の器体肩部と貯水タンクの支持構造を示す
一部の断面図である。
【図9】図1の電気貯液容器の操作パネルを示す正面図
である。
【図10】図1の電気貯液容器の制御回路のブロック図
である。
【図11】図1の電気貯液容器の制御回路のプログラム
の内容のブロック1を示すフローチャートである。
【図12】図1の電気貯液容器の制御回路のプログラム
の内容のブロック2、3を示すフローチャートである。
【図13】図1の電気貯液容器の制御回路のプログラム
の内容のブロック4、5を示すフローチャートである。
【図14】図1の電気貯液容器の制御回路のプログラム
の内容のブロック6を示すフローチャートである。
【図15】図1の電気貯液容器の制御回路のプログラム
の内容のブロック7を示すフローチャートである。
【図16】図1の電気貯液容器の制御回路のプログラム
の内容のブロック8〜10を示すフローチャートであ
る。
【図17】図1の電気貯液容器の制御回路のプログラム
の内容のブロック11〜13を示すフローチャートであ
る。
【図18】図1の電気貯液容器の制御回路のプログラム
の内容のブロック14、15を示すフローチャートであ
る。
【図19】図1の電気貯液容器の制御回路のプログラム
の内容のブロック16〜18を示すフローチャートであ
る。
【図20】本発明の第2の実施例を示すドレン口部分の
一部断面図である。
【図21】本発明の第3の実施例を示す全体の断面図で
ある。
【図22】本発明の第4の実施例を示す注出口部の中継
管の取付け状態を示す斜視図である。
【図23】本発明の第5の実施例を示す貯水タンクと注
出路との関係を示す断面図である。
【図24】本発明の第6の実施例を示す貯水タンクの送
水路接続部の断面図である。
【図25】本発明の第7の実施例を示す電気貯湯容器の
断面図である。
【図26】図25の電気貯液容器を向きを変えて見た断
面図である。
【図27】図25の電気貯液容器の操作パネルを示す正
面図である。
【図28】図25の電気貯液容器の制御回路のブロック
図である。
【図29】図28の制御回路のプログラムの内容を示す
フローチャートである。
【図30】本発明の第8の実施例を示す止水栓まわりの
断面図である。
【図31】本発明の第9の実施例を示す電気貯液容器の
断面図である。
【図32】図31の電気貯液容器の止水栓部のい断面図
である。
【図33】図32の止水栓部の分解斜視図である。
【図34】本発明の第10の実施例を示す電気貯液容器
の断面図である。
【図35】図34の電気貯液容器の向きを変えて見た断
面図である。
【符号の説明】
A 貯湯部 B 貯水部 C 器体 1 貯湯タンク 2 ヒータ 3、13 注出路 4、14 注出ポンプ 7 送水路 8 送水ポンプ 11 貯水タンク 12 冷凍手段 54、55 温度センサ 58 操作パネル 61〜63、161〜163 液量検出センサ 72 注湯キー 73 再沸騰カルキ除去キー 74 湯沸かしキー 82 冷却キー 83 注水キー 87 送水キー 88 オートモード設定キー 89 オートタイマキー 90 沸騰タイマキー 100 制御回路 101 マイクロコンピュータ 111 貯液タンク 300 注出口 305 止水栓 401 操作パネル 402 制御回路 704 注出ポンプ 713 注出路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保温、貯湯および保冷、貯水を行う容器
    と、この容器内の内容液を加熱および冷却を行う加熱手
    段および冷凍手段と、加熱手段を働かせて内容液を湯沸
    かしした後、冷凍手段を働かせて沸騰後の内容液を冷却
    し保冷するように制御する制御手段とを備えたことを特
    徴とする貯液容器。
  2. 【請求項2】 容器は内容液を加熱して湯沸かしを行い
    保温、貯湯する貯湯容器と、冷凍手段によって内容液を
    冷却して保冷、貯水する貯水容器とであり、貯湯容器の
    内容液を貯水容器に送水する送水手段を備え、制御手段
    は加熱手段を働かせて貯湯容器にて内容液を沸騰させて
    保温、貯湯するとともに、送水手段を働かせて貯湯容器
    内の沸騰後の内容液の一部を貯水容器に送水し、貯水容
    器に送水された沸騰後の内容液を冷凍手段を働かせて所
    定温度にまで冷却し、保冷するように制御する請求項1
    に記載の貯液容器。
  3. 【請求項3】 貯湯容器および冷却容器はともに内容液
    の液量を検出する手段を有し、制御手段は貯湯容器の下
    限液位および貯水容器の上限液位のいずれかが検出され
    るまで前記送水を行う請求項2に記載の貯液容器。
  4. 【請求項4】 制御手段はオートモード設定手段の操作
    によって前記制御を行う請求項1〜3のいずれかに記載
    の貯液容器。
  5. 【請求項5】 オートモード設定手段は、湯沸かし、冷
    却等の各種機能を個別に設定する個別の設定手段ととも
    に設けられている請求項4に記載の貯液容器。
JP4215058A 1992-08-12 1992-08-12 貯液容器 Expired - Fee Related JPH084560B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4215058A JPH084560B2 (ja) 1992-08-12 1992-08-12 貯液容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4215058A JPH084560B2 (ja) 1992-08-12 1992-08-12 貯液容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0654756A true JPH0654756A (ja) 1994-03-01
JPH084560B2 JPH084560B2 (ja) 1996-01-24

Family

ID=16666065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4215058A Expired - Fee Related JPH084560B2 (ja) 1992-08-12 1992-08-12 貯液容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH084560B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005055198A (ja) * 2003-08-05 2005-03-03 Deli System Planning Co Ltd 油脂劣化検知器およびフライヤ

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6423923U (ja) * 1987-07-28 1989-02-08
JPH01145026A (ja) * 1987-11-30 1989-06-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気湯沸し器
JPH03112520A (ja) * 1989-09-28 1991-05-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 保温兼用湯沸かし器
JPH04193232A (ja) * 1990-11-27 1992-07-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 保温兼用湯沸かし器
JPH04197213A (ja) * 1990-11-28 1992-07-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気給水器
JP3088422U (ja) * 2002-01-30 2002-09-13 黒田ハイテック株式会社 発光ダイオード

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6423923U (ja) * 1987-07-28 1989-02-08
JPH01145026A (ja) * 1987-11-30 1989-06-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気湯沸し器
JPH03112520A (ja) * 1989-09-28 1991-05-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 保温兼用湯沸かし器
JPH04193232A (ja) * 1990-11-27 1992-07-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 保温兼用湯沸かし器
JPH04197213A (ja) * 1990-11-28 1992-07-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気給水器
JP3088422U (ja) * 2002-01-30 2002-09-13 黒田ハイテック株式会社 発光ダイオード

Also Published As

Publication number Publication date
JPH084560B2 (ja) 1996-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4641012A (en) Thermostat sensing tube and mounting system for electric beverage making device
US4603621A (en) Beverage-making device
JPH0464687B2 (ja)
JPH0654756A (ja) 貯液容器
US4641011A (en) Improved safety thermostat system for electric beverage making device
US4650158A (en) Beverage making device
JPS59174120A (ja) コ−ヒ−等の抽出装置
JP2008178507A (ja) 飲料提供装置
JPH0654757A (ja) 貯液容器
JPH0654758A (ja) 貯液容器
JPH0632032Y2 (ja) 保冷器付電気湯沸かし器
JP3708850B2 (ja) 飲料抽出機用の保温容器
JPH0654759A (ja) 貯液容器
JP2001169916A (ja) 電気湯沸し器
JPH0740339Y2 (ja) 電気貯湯容器
JP2663791B2 (ja) 貯湯容器(5)
JPH03114421A (ja) 電気貯湯容器
JPS59174118A (ja) コ−ヒ−等の抽出装置
JPH067248A (ja) 定量注出貯湯容器
JP2004337465A (ja) 蒸し器
JP3708846B2 (ja) 飲料抽出機用の保温容器
JPH08280538A (ja) 貯液容器
JPH09103372A (ja) 電磁誘導加熱ポット
JP3475854B2 (ja) 電気ポット
JP2002186554A (ja) 瞬間給湯装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees