JP3542543B2 - 電気貯湯容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内容液を加熱して貯湯しながら必要に応じ吐出して使用されるようにする電気貯湯容器に関し、家庭用の電気ポットなどに利用される。
【0002】
【従来の技術】
従来の家庭用の電気ポットは、通常、図8に示す従来例1、図9、図10に示す従来例2、図11に示す従来例3のように、外装ケースa内に内容器bを収容して貯湯する器体cと、内容器b内の内容液を加熱するヒータdと、内容器bの下部から延びて立ち上がり器体cの上部前方への張り出し部eの前端部ほぼ中央に器体c外への吐出口fを持ち、内容液を器体c外に吐出する吐出路gと、前記器体cの張り出し部eの上面に設けられた操作パネルhと、前記器体cの張り出し部e内に設けられた、操作パネルhに対応した操作・表示系基板ボックスiを備えている。これによって、操作パネルhで設定されるモードに従って制御手段mがヒータを働かせて貯湯を行ない、ユーザは電動ポンプnや図示しない手動のポンプを働かせて貯湯されている内容液を吐出路gを通じて器体c外に吐出して使用することができる。さらに、吐出路g途中に器体cが異常姿勢のときに閉じる転倒時止水弁j、前傾時止水弁k、横向き転倒時止水弁pなども設けられ使用上の安全が図られている。
【0003】
ところで、器体cの張り出し部eは操作パネルhを設けるだけの平面スペースを必要とし、近時の電気ポットの多機能化により必要面積が勢い大きくなっていて、同時に電気ポットは家庭や職場などでの使用の広がり、生活上での使用頻度、依存度の増大などで、大容量化や、乳幼児への安全性確保などのための前記止水弁機構などの付帯機構の増大による大型化が進んでいる。これに反して、一方では、各種製品の小型化、軽量化、省資源化、省スペース化が叫ばれ、電気ポットにおいても台所やテーブル上で場所を取らず、他と干渉しにくい、かさ低いものが望まれている。
【0004】
従来例1、3は使用の安全を図るのに、器体cが転倒したときに吐出路gから熱湯が流出するのを防ぐ転倒時止水弁jに加え、器体cが前方に傾いたときの流出を防止する前傾時止水弁kも設けており、しかも、前傾時止水弁kは器体cの前傾によって弁体vが前方へ転がり止水する通路を器体cの前後方向に延びるように設けているので、従来例1に示すように弁体m器体cの張り出し部e内で大きく張る。従来例2はさらに横向き転倒時止水弁pも有したもので、さらにかさ張る構成である。
【0005】
これらのため、吐出路gにおける器体cの張り出し部eの前後に位置した吐出口fと転倒時止水弁jなどとの間の吐出口側部分qは、転倒時止水弁jから上向きに出て前方へ折れ曲がった後下向きの吐出口fに続く逆U字状の形態をなして、逆U字状部の頂部q1が前記の操作・表示系基板ボックスiの底部の左右方向の中央位置を前後に横断するように設けられた溝r内に入り込む構成として、器体cの張り出し部eが上下方向に余り大きくならないようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した操作・表示系基板ボックスiの溝rは、中に収容する操作・表示系回路を装備した操作・表示系基板sを図10に代表して示すように左右2つに分断する。分断は電子部品を実装した後に行なうことで、1つの基板として取扱い電子部品を実装することはできるが、分断作業と、分断した基板を繋ぐ結線回路tおよびその接続作業が必要となるし、位置決めおよび取付けの作業が2倍になる。このためコスト上昇の原因になる。しかも、溝rは操作・表示系基板ボックスiと吐出口側部分qの頂部q1との重なりを0にすることができないもので、その分かさ張り防止に不利である。
【0007】
本発明の目的は、吐出路が器体の張り出し部内において操作・表示系基板を分断せずしかもかさ張らないように設けられる電気貯湯容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の電気貯湯容器は、外装ケース内に内容器を収容して貯湯する器体と、内容器内の内容液を加熱するヒータと、内容器の下部から延びて立ち上がり器体の上部前方への張り出し部に器体外への吐出口を持ち、内容液を器体外に吐出する吐出路と、前記器体の張り出し部の上面に設けられた操作パネルと、前記器体の張り出し部内に設けられた、操作パネルに対応した操作・表示系基板ボックス、および吐出路途中の器体が異常姿勢のときに閉じる止水弁とを備えたことを基本構成とし、操作パネルで設定されるモードに従って制御手段がヒータを働かせて貯湯を行ない、ユーザは電動ポンプや図示しない手動のポンプを働かせて貯湯されている内容液を吐出路を通じて器体外に吐出して使用することができる。さらに、吐出路途中にある止水弁が器体が異常姿勢のときに閉じるので使用上の安全が図れる。
【0009】
本発明の電気貯湯容器は、特に、上記の目的を達成するために、前記吐出路における止水弁を経た後の吐出口側部分を、操作・表示系基板ボックスまわりと器体の張り出し部周壁との間前記吐出口側部分配置分残して設けたデッドスペース内を回して器体の張り出し部の前端側に位置した吐出口に、操作・表示系基板ボックスと上下に重ならないで至るようにしたことを1つの特徴としている。
【0010】
このような構成では、吐出路の止水弁を経た後の吐出口側部分が、操作・表示系基板ボックスまわりと器体の張り出し部周壁との間の前記吐出口側部分配置分残して設けたデッドスペース内を回して器体の張り出し部の前端側に位置した吐出口に、操作・表示系基板ボックスと上下に重ならないで至っていることにより、操作・表示系基板ボックスのまわりの前記吐出口側部分配置分残して設けたデッドスペースを有効に利用して、吐出口の位置が変わる不便なく、器体の操作・表示系基板ボックスと吐出口側部分との上下の重なりを全くなくして、器体の張り出し部の上下のかさ張りを従来よりも小さくできるようにしながら、しかも、器体の張り出し部を横断しないので、この操作・表示系基板ボックス内に収容される回路基板である操作・表示系基板を1つのものとしてよく、2つに分断される従来のような問題を解消することができ、コスト低減も図れる。
【0011】
本発明の電気貯湯容器は、また、上記の目的を達成するために、吐出路に転倒時止水弁および前傾時止水弁、またはさらに横向き転倒時止水弁を備え、前記吐出路における前記止水弁を経た後の吐出口側部分を、操作・表示系基板ボックスまわりと器体の張り出し部周壁との間に前記吐出口側部分配置分残して設けたデッドスペース内を回して、器体の張り出し部の前端側に位置した吐出口に、操作・表示系基板ボックスと上下に重ならないで至るようにしたことを別の特徴としている。
【0012】
このように止水弁が、少なくとも転倒時止水弁と前傾時止水弁とであると、転倒時と前傾時の2種類の止水機能による使用の安全が図れる。これに横向き転倒時止水弁を備えていると横向き転倒時にも止水機能が得られる。
【0013】
しかも、操作・表示系基板ボックスのまわりの前記吐出口側部分配置分残して設けたデッドスペースを操作・表示系基板ボックスと上下に重ならないで至るようにして有効に利用し、吐出口の位置が変わる不便なく、器体の操作・表示系基板ボックスと吐出口側部分との上下の重なりを全くなくして、器体の張り出し部の上下のかさ張りを従来よりも小さくできるようにしながら、しかも、器体の張り出し部を横断しないので、この操作・表示系基板ボックス内に収容される回路基板である操作・表示系基板を1つのものとしてよく、2つに分断される従来のような問題を解消することができ、コスト低減も図れる。
【0014】
本発明の電気貯湯容器は、また、上記の目的を達成するために、吐出路に転倒時止水弁、前傾時止水弁、横向き転倒時止水弁とを、器体の張り出し部の基部の左側または右側に位置するようにして備え、これら止水弁を経た後の吐出口側部分を、操作・表示系基板ボックスまわりと器体の張り出し部周壁との間に前記吐出口側部分配置分残して設けたデッドスペース内を回して、器体の張り出し部の前端側に位置した吐出口に、操作・表示系基板ボックスと上下に重ならないで至るようにしたことを他の特徴としている。
【0015】
このように止水弁が器体の張り出し部の基部の左右一方側に位置していると、上記別の特徴の場合の作用効果に併せ、吐出口側部分の止水弁から張り出し部前部にある吐出口までの経路の長さが短くなるので、吐出口側部分を配置する構造が複雑化したり大型化したりするのを防止することができる。
【0016】
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明および図面によって明らかになる。本発明の各特徴は可能な限りにおいて、それ単独で、あるいは種々な組合せで複合して用いることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電気貯湯容器の実施の形態に係る電気ポットについてその図1〜図7を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
【0018】
本実施の形態の電気ポットは図2に示すように、外装ケース1内に内容器2を収容して貯湯する器体3と、内容器2内の内容液を加熱するヒータ4と、内容器2の下部から延びて立ち上がり器体3の上部前方への張り出し部5に器体3外への吐出口6を持ち、内容液を器体3外に吐出する吐出路7と、前記器体3の張り出し部5の上面に設けられた操作パネル9と、前記器体3の張り出し部5内に設けられた、操作パネル9に対応した操作・表示系基板ボックス8、および吐出路7途中の器体3が異常姿勢のときに閉じる止水弁11、12、13(図1〜図6)または止水弁11、12(図7)とを備え、操作パネル9で設定されるモードに従って制御手段14がヒータ4を沸騰や保温モードで働かせて貯湯を行なう。ユーザは電動ポンプ15や図示しない手動のポンプを働かせて貯湯されている内容液を吐出路7を通じて器体外に吐出して使用することができる。さらに、吐出路途中にある止水弁が器体3が異常姿勢のときに閉じるので使用上の安全が図れる。本発明はこれに限られることはなく、同様な基本構造を持った電気貯湯容器全般に適用して有効であり、本発明の範疇に属する。
【0019】
外装ケース1は合成樹脂製で底部と胴部が一体成形されたものとし、合成樹脂製の肩部材16と嵌め合せて接合している。しかし、胴部を金属製にして合成樹脂製の底部および肩部と結合してもよく具体的構成は種々に設計することができる。内容器2は外筒2aと内筒2bとを組み合せて相互間を真空断熱空間2cとした真空二重容器としてあり、材料は熱伝導性が低く耐蝕性に優れたステンレス鋼を用いている。内容器2は上端の外フランジを肩部材16が形成している器体開口17の内周に形成された段差面にシールパッキングを介して下方から受けられ、自身の底部と外装ケース1の底部とが図示しない金具で連結されて外装ケース1、肩部材16、内容器2を一体化している。しかし、内容器2は合成樹脂やその他の材料でもよい。また、真空二重容器でなくてもよいし、図11に示す従来例3のように一重の内容器の中に真空二重容器を嵌め合せて三重の容器構造にしてもよい。また、内容器2の固定方式も特に問わない。
【0020】
器体開口17にはこれを内容器2とともに開閉する器体蓋18が設けられている。器体蓋18は肩部材16の後部に設けられた軸受部19にヒンジピン21を嵌め合せてヒンジピン21を中心とした回動により開閉できるように支持される。軸受部19は前方に向け開放していて器体蓋18が器体開口17から前後に移動できるまでに所定量以上開いた状態でヒンジピン21を軸受部19に対し出し入れして器体蓋18を着脱できるようにしている。
【0021】
器体蓋18の前部である自由端部にばね22により係止位置に常時あるよう付勢されたロック部材23が設けられ、器体蓋18が閉じられたときロック部材23が肩部材16の係止部20に係合して器体蓋18を閉じ状態にロックするようにしてある。ロック部材23によるロックは、器体蓋18の上面に設けられたロック解除レバー24を軸25を中心に時計方向に回動させることによってロック部材23をばね22に抗し後退させて解除することができる。ロック解除レバー24の時計方向の回動は、ロック解除レバー24の前端部24aを親指で押しさげながらこれにより器体蓋18の上面に突出する後端部24bを人差し指や薬指あるいはその両方で持ち上げて行なうことができ、ロック解除に引き続きロック解除レバー24を引き上げると器体蓋18を最終まで開くことができる。
【0022】
器体蓋18の内側には金属製の内蓋26が当てがわれ、外周のシールパッキング27が内容器2の口部に密着して内容器2を閉じる耐熱構造にしてある。材料は熱伝導性が低く耐蝕性があることからステンレス鋼としてある。器体蓋18の内部には内容器2内と器体蓋18の外部とを連通させる蒸気通路29が設けられ、内容器2内で発生する蒸気を外部に放出し、異常昇圧を防止するようにしてある。蒸気通路29には転倒時止水弁31が設けられ、器体3の転倒時に閉じて蒸気通路29を通じ内容液が流出するのを防止する。蒸気通路29の途中には蒸気通路29が拡張した液溜まり室29aや迂回路29bなどが設けられ、内容液が万一にも転倒時止水弁31を越えて流出してきても、液溜まり室29aに溜めたり、迂回路29bで迂回させたりして外部に流出するのを遅らせ、内容液が流出するまでに器体3を起こすなど措置できるようにしている。しかし、器体蓋18の具体的構造や開閉方式、ロック方式などは特に問わない。
【0023】
ヒータ4は内容器2の一重に形成した底部の下面に当てがわれ、真空断熱空間2cの影響なしに内容液を効率よく加熱して湯沸かしや保温をし貯湯できるようにしている。しかし、ヒータ4の種類や設置方式、加熱方式は特に問わない。張り出し部5は外装ケース1および肩部材16からややワイドな嘴状をなして上下に合わさって前方へ張り出すように一体成形してあり、肩部材16の側の上面壁に操作パネル9を嵌め合せる開口8aを持った操作・表示系基板ボックス8を下方に突出するように一体形成してある。操作・表示基板ボックス8内には操作・表示系基板32がねじ33で止めるなどして設けられている。操作・表示系基板32には内容液の電動ポンプ15による吐出を行い、あるいは各種モードを設定するために操作パネル9の樹脂ばねなどで支持された各種キー34によって操作されるスイッチ、設定されるモードや動作状態、操作案内など必要な表示を操作パネル9に対して行うLEDなどのランプ類や液晶表示部などが設けられ、制御手段14と電気的に連動する。必要に応じてブザーや室温センサなども設けられる。
【0024】
制御手段14は外装ケース1の底部に一体成形されるか、ねじ止めされた下向きの回路ボックス35内に収容された制御回路基板であり、回路ボックス35は外装ケース1の底部の開口部に位置し、下方から蓋36が被せ付けられている。外装ケース1の底部の開口部には下方から合成樹脂製の底蓋137が当てがわれ、外周部の爪の係合とねじ止めとにより外装ケース1の底部に取付けられている。底蓋137と外装ケース1の底部との間には回転座体138が回動できるように挟み込まれ、電気貯湯容器が定置されたときその器体3を360度未満の範囲で往復回動できるように支え、器体3の向きを変えられるようにしている。
【0025】
電動ポンプ15は内容器2の底部下に位置し、内容器2の底部の若干盛りあがった部分に位置する流入口37から下方に伸びる吐出路7に流入する内容液を、遠心ポンプ方式で吐出路7の立ち上がり部38に送り出し、吐出口側部分39を経て吐出口6に導き器体3外に吐出する。吐出路7の立ち上がり部38にはその各高さ位置に内容液の有無をフォトカプラなどによって検出する水位センサ42が必要段数設けられ、内容液が今どの位置まであるかを検出する。つまりその時々の液量を段階的に検出して器体3の前面や操作パネル9に設けられる液量表示部に段階的に表示する。検出し表示する最小の液量は給水しないと空焚きになる危険水位であり、最大の液量はそれ以上容れると使用が危険になる満水水位である。後はそれらの中間水位で危険のない残量の表示である。液量の検出方式や表示方式は種々の方式を採用することができる。
【0026】
転倒時止水弁11、前傾時止水弁12、および横向き転倒時止水弁13は、図1、図3〜図5に示すように吐出路7の立ち上がり部38の上部に設けられ、器体3の転倒、前傾、横向き転倒の3つの姿勢異常に対応することができ使用上の安全性が高いものとなっている。にもかかわらず、以下のような構造によってかさ張らず省スペースなものになっている。
【0027】
これについて説明すると、前記吐出路7における転倒時止水弁11を経た後の吐出口側部分39を操作・表示系基板ボックス8まわりと器体3における張り出し部5の周壁との間の前記吐出口側部分配置分残して設けたデッドスペース内を回して張り出し部5の前端側の1つの例としてほぼ中央に位置した吐出口6に至るようにしている。このように、吐出路7の転倒時止水弁11を経た後の吐出口側部分39が、操作・表示系基板ボックス8まわりと張り出し部5の周壁との間を回して張り出し部5の前端側に位置した吐出口6に至っていることにより、操作・表示系基板ボックス8のまわりの前記吐出口側部分配置分残して設けたデッドスペースを操作・表示系基板ボックスと上下に重ならないで至るようにして有効に利用し、吐出口6の位置が変わる不便なく、器体3の操作・表示系基板ボックス8と吐出口側部分39との上下の重なりを全くなくして、張り出し部5の上下のかさ張りを従来よりも小さくできるようにしながら、しかも、張り出し部5を横断しないことにより、この操作・表示系基板ボックス8内に収容される回路基板である操作・表示系基板32を1つのものとしてよく、2つに分断される従来のような問題を解消することができ、コスト低減も図れる。
【0028】
吐出口側部分39は、柔軟な樹脂などからなる可撓性のあるものや屈曲構造、可撓構造を有するものなど屈曲できるパイプとしてある。これにより前記の操作・表示系基板ボックス8まわりと張り出し部5の周壁との間を回すのに特別な成形品としなくても対応することができ、コスト上昇の原因にはならない。
【0029】
吐出口側部分39はまた、転倒時止水弁11部と吐出口6部との間に図1、図2に示すようにほぼ水平面上で接続してある。これによると、設置に必要な高さスペースが最小となるし、張り出し部5の外周部が同じ高さレベルに設計されるような場合にも適合できる。
【0030】
吐出口側部分39はさらに、操作・表示系基板ボックス8の高さとほぼ同等か図2に示すようにそれ以下の太さであると、吐出口側部分39を設けるための特別な高さスペースが全くいらなくなるので、張り出し部5のかさ張り防止に好適である。
【0031】
転倒時止水弁11は張り出し部5の基部の左右一方側、図1〜7の場合は前方から見て右側に位置している。これによると、吐出口側部分39の転倒時止水弁11から張り出し部5の前部ほぼ中央にある吐出口6部までの経路の長さが短くなるので、吐出口側部分39を配置する構造が複雑化したり大型化したりするのを防止することができる。
【0032】
止水弁11〜13は少なくとも、転倒時止水弁11と前傾時止水弁12とがあれば充分であり、前傾時止水弁12(図7)または前傾時止水弁12および横向き転倒時止水弁13は内容器2の胴部外面に沿って前後方向に対し斜めに向く方向に設けられている。これによると、器体3の転倒時および横向き転倒時に転倒時止水弁11および横向き転倒に応動して止水機能を果たすのは勿論、前傾時止水弁12は前記斜め配置された状態でも器体3の前傾に応じて後傾成分を持った姿勢状態から前傾成分を持った姿勢状態に変化して止水機能を果たすことができ、それぞれの特徴を活かした使用の安全を図れる。しかも、前傾時止水弁12および横向き転倒時止水弁13が図1、図3〜図5、図7に示すように内容器2の胴部外面に沿って前後方向に対し斜めに向いていることにより、内容器2と外装ケース1との間のデッドスペースに沿って位置する状態となるので、前傾時止水弁12および横向き転倒時止水弁13を張り出し部5の基部における左右の一方側に配置するのに、特別な前後方向のスペースが要らないので省スペース化に有効である。
【0033】
【発明の効果】
本発明の1つの特徴によれば、吐出路の止水弁を経た後の吐出口側部分が、操作・表示系基板ボックスまわりと器体の張り出し部周壁との間の前記吐出口側部分配置分残して設けたデッドスペース内を回して器体の張り出し部の前端側に位置した吐出口に、操作・表示系基板ボックスと上下に重ならないで至っていることにより、操作・表示系基板ボックスのまわりの前記吐出口側部分配置分残して設けたデッドスペースを有効に利用して、吐出口の位置が変わる不便なく、器体の操作・表示系基板ボックスと吐出口側部分との上下の重なりを全くなくして、器体の張り出し部の上下のかさ張りを従来よりも小さくできるようにしながら、しかも、器体の張り出し部を横断しないので、この操作・表示系基板ボックス内に収容される回路基板である操作・表示系基板を1つのものとしてよく、2つに分断される従来のような問題を解消することができ、コスト低減も図れる。
【0034】
本発明の別の特徴によれば、止水弁が、少なくとも転倒時止水弁と前傾時止水弁とであると、転倒時と前傾時の2種類の止水機能による使用の安全が図れる。これに横向き転倒時止水弁を備えていると横向き転倒時にも止水機能が得られる。
【0035】
しかも、操作・表示系基板ボックスのまわりの前記吐出口側部分配置分残して設けたデッドスペースを操作・表示系基板ボックスと上下に重ならないで至るようにして有効に利用し、吐出口の位置が変わる不便なく、器体の操作・表示系基板ボックスと吐出口側部分との上下の重なりを全くなくして、器体の張り出し部の上下のかさ張りを従来よりも小さくできるようにしながら、しかも、器体の張り出し部を横断しないので、この操作・表示系基板ボックス内に収容される回路基板である操作・表示系基板を1つのものとしてよく、2つに分断される従来のような問題を解消することができ、コスト低減も図れる。
【0036】
本発明の他の特徴によれば、止水弁が器体の張り出し部の基部の左右一方側に位置していることにより、上記別の特徴の場合の作用効果に併せ、吐出口側部分の止水弁から張り出し部前部にある吐出口までの経路の長さが短くなるので、吐出口側部分を配置する構造が複雑化したり大型化したりするのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電気貯湯容器の1つの例を示す内容器および肩部材の前方下部から見た斜視図である。
【図2】図1の電気ポットの断面図である。
【図3】図1の電気ポットの内容器および肩部材の側面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】図3の前部側の下面である。
【図6】図5の操作パネルを取り外して見た平面図である。
【図7】電気ポットの今1つの例を示す側方下部より見た内容器および肩部材の前部側の斜視図である。
【図8】電気ポットの1つの従来例を示す断面図である。
【図9】電気ポットの別の従来例を示す肩部材の前部側の下面図である。
【図10】図8の平面図である。
【図11】電気ポットの今1つの従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 外装ケース
2 内容器
3 器体
4 ヒータ
5 張り出し部
6 吐出口
7 吐出路
8 操作・表示系基板ボックス
9 操作パネル
11 転倒時止水弁
12 前傾時止水弁
13 横向き転倒時止水弁
14 制御手段
15 電動ポンプ
16 肩部材
39 吐出口側部分
42 操作・表示系基板

Claims (3)

  1. 外装ケース内に内容器を収容して貯湯する器体と、内容器内の内容液を加熱するヒータと、内容器の下部から延びて立ち上がり器体の上部前方への張り出し部に器体外への吐出口を持ち、内容液を器体外に吐出する吐出路と、前記器体の張り出し部の上面に設けられた操作パネルと、前記器体の張り出し部内に設けられた、操作パネルに対応した操作・表示系基板ボックス、および吐出路途中の器体が異常姿勢のときに閉じる止水弁とを備えた電気貯湯容器において、
    前記吐出路における止水弁を経た後の吐出口側部分を、操作・表示系基板ボックスまわりと器体の張り出し部周壁との間前記吐出口側部分配置分残して設けたデッドスペース内を回して器体の張り出し部の前端側に位置した吐出口に、操作・表示系基板ボックスと上下に重ならないで至るようにしたことを特徴とする電気貯湯容器。
  2. 外装ケース内に内容器を収容して貯湯する器体と、内容器内の内容液を加熱するヒータと、内容器の下部から延びて立ち上がり器体の上部前方への張り出し部に器体外への吐出口を持ち、内容液を器体外に吐出する吐出路と、前記器体の張り出し部の上面に設けられた操作パネルと、前記器体の張り出し部内に設けられた、操作パネルに対応した操作・表示系基板ボックス、および吐出路途中の器体が異常姿勢のときに閉じる転倒時止水弁および前傾時止水弁、またはさらに横向き転倒時止水弁とを備えた電気貯湯容器において、
    前記吐出路における前記止水弁を経た後の吐出口側部分を、操作・表示系基板ボックスまわりと器体の張り出し部周壁との間に前記吐出口側部分配置分残して設けたデッドスペース内を回して、器体の張り出し部の前端側に位置した吐出口に、操作・表示系基板ボックスと上下に重ならないで至るようにしたことを特徴とする電気貯湯容器。
  3. 外装ケース内に内容器を収容して貯湯する器体と、内容器内の内容液を加熱するヒータと、内容器の下部から延びて立ち上がり器体の上部前方への張り出し部に器体外への吐出口を持ち、内容液を器体外に吐出する吐出路と、前記器体の張り出し部の上面に設けられた操作パネルと、前記器体の張り出 し部内に設けられた、操作パネルに対応した操作・表示系基板ボックス、および吐出路途中の器体が異常姿勢のときに閉じる転倒時止水弁、前傾時止水弁、横向き転倒時止水弁とを備えた電気貯湯容器において、
    前記吐出路における前記転倒時止水弁、前傾時止水弁、横向き転倒時止水弁を前記張り出し部の基部の左側または右側に位置するようにし、これら止水弁を経た後の吐出口側部分を、操作・表示系基板ボックスまわりと器体の張り出し部周壁との間に前記吐出口側部分配置分残して設けたデッドスペース内を回して、器体の張り出し部の前端側に位置した吐出口に、操作・表示系基板ボックスと上下に重ならないで至るようにしたことを特徴とする電気貯湯容器。
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