JP3524077B2 - 内視鏡洗滌装置 - Google Patents
内視鏡洗滌装置Info
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Description
使用する内視鏡洗滌装置に関する。
8−275917号公報には、内視鏡洗滌槽に納まる内
視鏡の管路にワイヤブラシを自動挿入して管路内部を洗
滌する装置が開示されている。ワイヤは長尺のものであ
るからリールに巻き取られた状態にあり、管路の長さに
応じて必要量が繰り出される。
は、ワイヤの繰り出し量をリールの回転によって制御す
ることがある。ところが、この場合には、ワイヤが重な
り合ってリールに巻き取られていたり、重なり合わず巻
き取られていたとしてもその巻き取られた状態が一定し
ていないと、リールの回転数とワイヤの繰り出し量とが
一定にならず、繰り出し量を正確に制御することができ
ない。また、ワイヤの一端はリールに固定されているか
ら、その固定を解かなければワイヤを交換できず、また
そのためにはリールをそれが収納されている部位から取
り出さなければならないというように手間のかかること
が多い。
鏡洗滌装置の改良に係り、内視鏡の管路に挿入するとき
のワイヤブラシの繰り出し長さを正確に制御することや
ワイヤブラシの交換を容易にすること等を課題にしてい
る。
この発明が対象とするのは、前端と後端とを有するワイ
ヤの前記前端にブラシが取り付けられているワイヤブラ
シと、前記ワイヤブラシを収納する部位と、前記ブラシ
を内視鏡の管路に挿入した状態で前記ワイヤブラシ収納
部位から前記内視鏡へ向かう方向に前記ワイヤブラシを
前進・後退させることができる駆動手段とを有する内視
鏡洗滌装置である。
が特徴とするところは、次のとおりである。前記ワイヤ
ブラシ収納部位は、前記ワイヤブラシを挿抜可能であっ
て前記ワイヤブラシのほぼ全長を収納可能なパイプを有
する。前記ワイヤブラシ収納部位の前端部は開放状態に
あって前記内視鏡の管路に接続可能に形成され、前記前
端部近傍には前記ワイヤを前記管路に向かって前進・後
退させる前記駆動手段が設けられる。前記ワイヤブラシ
収納部位の後端部は開閉可能であって、開放したときに
前記ワイヤブラシを前記パイプに対して挿抜できるよう
に形成されているとともに、前記後端部の近傍に前記パ
イプ内側への給水手段が設けられる。前記パイプには、
該パイプの前方部分と後方部分とのそれぞれに、前記ワ
イヤの位置検出手段が少なくとも一基ずつ設けられてい
る。
様がある。 (1)前記内視鏡洗滌装置は、前記内視鏡を収容できる
洗滌槽に付属するものであって、前記洗滌槽が、少なく
とも2台の前記洗滌装置を取り付け可能に形成されてい
る。 (2) 前記パイプの前記後方部分には、前記パイプの長
手方向に3基の前記位置検出手段が並んでいる。(3) 前記位置検出手段からの信号に基づいて前記駆動
手段を運転または停止させることができる。(4) 前記パイプが光透過性のものである。(5) 前記位置検出手段が投光器を使用するものであ
る。(6) 前記給水手段は、アルカリ水、酸性水および水道
水の少なくとも一つを供給可能である。
に係る内視鏡洗滌装置の詳細を説明すると、以下のとお
りである。
洗滌槽3の部分破断頂面図であって、洗滌槽3は蓋4が
開いた状態にあり、この蓋4がヒンジ5によって洗滌槽
3に取り付けられている。洗滌槽3には、使用後の内視
鏡2が洗滌のために納められ、給水口13,14からは
洗滌水を供給可能である。その洗滌水には、アルカリ水
や酸性水、水道水が使用される。これら洗滌水の供給条
件は、洗滌槽3に付属する操作パネル(図示せず)によ
って設定することができる。洗滌槽3内の洗滌水は、排
水口15から外へ出る。内視鏡2は慣用のもので、コネ
クター部17、ユニバーサルコード部18、操作部1
9、および挿入部21等を有する。操作部19には、鉗
子挿入口22、吸引ボタン挿入口23等が設けられてい
る。
シブルな2本の連結管26,226が延び、連結管2
6,226からは2本のワイヤブラシ31,231が延
びている。ワイヤブラシ31,231は、ワイヤ部3
3,233と、ワイヤ部33,233先端のブラシ部3
6,236とを有し、それぞれは連結管26,226先
端からの進出と後退とが可能である。連結管26,22
6は、内視鏡2の鉗子挿入口22と吸引ボタン挿入口2
3とのそれぞれに着脱可能である。ワイヤブラシ31,
231は、ワイヤ部33,233がブラシ部36,23
6とともに内視鏡2の管路の奥部に向かって前進・後退
を反復することにより、管路内部をブラッシング洗滌す
ることができる。
水はpH11.0以上、酸化還元電位(ORP)−80
0mV以上のもので、使用後の内視鏡に付着している血
液その他のタンパク質の汚れを溶解するために使用され
る。好ましい酸性水はpH2.7以下、酸化還元電位+
1100mV以上のもので、内視鏡2に付着している細
菌等を死滅させる殺菌剤として使用される。水道水は、
内視鏡2を予めすすぐときや殺菌後にすすぐとき等に使
用される。
滌槽3の外側には、この発明に係る内視鏡洗滌装置であ
る第1洗滌装置51と第2洗滌装置52とが取り付けら
れている。第1洗滌装置51と第2洗滌装置52とは、
ほぼ同じ構造を有するもので、以下では第1洗滌装置5
1についてまず説明する。第1洗滌装置51は、洗滌槽
3を外側から囲むように延びるパイプ部56を有し、パ
イプ部56の前方部分56aには駆動部57が取り付け
られ、この駆動部57が洗滌槽3の側壁3aの外側に固
定されている。駆動部57からは、洗滌槽3の内側へ第
1洗滌装置51の前端部を形成する連結管26が延びて
いる。連結管26の先端には、内視鏡2の鉗子挿入口2
2(図1参照)に対するアタッチメント59が取り付け
られている。パイプ部56の後方部分56bは、第1洗
滌装置51の後端部を形成し、洗滌槽3の内側にまで延
びた先端には開閉可能な密栓61(図3(a)参照)が
取り付けられている。その後方部分56bは、洗滌槽3
の側壁3bに水密状態で固定されている。後方部分56
bの近傍には、給水管63と電磁弁64とがつながって
いる。洗滌槽3の内側では、アタッチメント59からワ
イヤブラシ31の先端部分がのぞいている。
1と第2洗滌装置52との断面図である。第1洗滌装置
51では、ワイヤブラシ31のワイヤ部33がパイプ部
56の内側でパイプ部56の長さ方向に延び、ワイヤブ
ラシ31のほぼ全長が装置51の連結管26から密栓6
1に至るまでの間に収納されている。ワイヤ部33は、
その前端にブラシ部36を有し、後端に遮光プレート6
6を有する。パイプ部56は、その前方部分56aであ
って駆動部57のやや後方に前部センサ67を有し、後
方部分56bであって密栓61のやや前方に後部センサ
68を有する。これらセンサ67,68は同じ構造のも
ので、光透過性のパイプ部56の径方向外側で互いに向
かい合う投光器91と受光器92とからなる。図示のワ
イヤブラシ31は後退した状態にあり、遮光プレート6
6が後部センサ68と向かい合う位置にあって投光器9
1からの光を遮ってワイヤブラシ31が後退位置にある
ことを感知させ、そのときに後部センサ68は信号を適
宜の制御回路を通して駆動部57に伝える。ワイヤブラ
シ31が前進して遮光プレート66が前部センサ67と
向かい合う位置に来ると、投光器91からの光を遮って
ワイヤブラシ31が前進位置にあることを感知させ、そ
のときに前部センサ67は信号を駆動部57に伝える。
駆動部57は、ハウジング71と、ハウジング71に納
まるローラ72とを有し、ハウジング71は、パイプ部
56と連結管26との接続部分を除いて水密状態にあ
る。パイプ部56の後方部分56b近傍につながる給水
管63では、電磁弁64が開閉することによって、パイ
プ部56の中へアルカリ水、酸性水、および水道水いず
れかの洗滌水を供給することができる。
のV−V線部分断面図である。ただし、図4では、駆動
部57におけるハウジング71の蓋73(図3(a)参
照)が取り外され、ハウジング71の内部が見える状態
にある。駆動部57のローラ72は並列した一対のロー
ラ72a,72bからなり、ローラ72a,72bは適
宜の圧力でワイヤブラシ31のワイヤ部33を挟持して
回転し、ワイヤブラシ31を前進・後退させることがで
きるとともに、ワイヤブラシ31をパイプ部56に対し
て挿抜するときには、ブラシ部36を通過させることが
できる。ローラ72は、駆動ギア74とこれにつながる
モータ76とによって回転するもので、モータ76は、
前部センサ67および後部センサ68からの信号によっ
て時計方向または反時計方向への回転と、停止とが可能
である。
は、洗滌槽3内部において、連結管26のアタッチメン
ト59を図1における内視鏡2の鉗子挿入口22に固定
する。固定するときに、連結管26から突出しているワ
イヤブラシ31は、鉗子挿入口22に予め挿し込んでお
く。続いて、第2洗滌装置52の連結管226のアタッ
チメント259を内視鏡2の吸引ボタン挿入口23に固
定する。洗滌槽3の操作パネルを使って運転を開始する
と、給水管63の電磁弁64が開いてパイプ部56の内
部にアルカリ水、酸性水、水道水のいずれかがパネルの
設定条件に従って供給される。運転開始時のワイヤブラ
シ31は、遮光プレート66が後部センサ68と向かい
合う位置して後退した位置にある。運転を開始した駆動
手段57では、ローラ72a,72bがワイヤブラシ3
1を前進・後退運動させつつ繰り出して、内視鏡2の鉗
子チャネル(図示せず)内を徐々に前進させる。ワイヤ
ブラシ31の遮光プレート66が前部センサ67と向か
い合う位置に到達すると、投光を遮られた前部センサ6
7からの信号でワイヤブラシ31を停止させる。その後
ローラ72a,72bはワイヤブラシ31を前進・後退
運動させながら、または単に後退運動させるだけで遮光
プレート66が後部センサ68と向かい合う位置に到達
するところまで戻す。通常は、このような洗滌をアルカ
リ水、酸性水、水道水のそれぞれについて行うことで、
内視鏡の鉗子用管路(チャネル)に対する洗滌が終了す
る。但し、第1洗滌装置51で設定した運転条件の如何
によって、各洗滌水ごとの洗滌時間、洗滌の繰り返し回
数を変えることができる。このようにして内視鏡2を洗
滌している間に、ワイヤブラシ31もまた洗滌される。
ワイヤブラシ31は、従来技術のようにリールに巻き付
けられるのではなく、パイプ部56内で直状に延びてい
るから、ワイヤ部33の周囲およびブラシ部36の周囲
が余すところなく洗滌される。ワイヤブラシ31は、そ
の遮光プレート66が後部センサ68と向かい合う位置
にあるときにブラシ部36が鉗子挿入口22の手前に位
置し、遮光プレート66が前部センサ67と向かい合う
位置にあるときに鉗子用管路の先端に到達するような長
さのものであることが好ましく、パイプ部56もそれに
対応した長さであることが好ましい。
挿抜するときには、洗滌槽3の内側において密栓61を
外し、パイプ部56の後方部分56bを開放すればよ
い。その後方部分56bは、洗滌槽3の内側に位置して
いるから、後方部分56bが開放状態であったり、後方
部分56bに対する密栓61の取り付けが不完全であっ
たりしても、パイプ部56に供給される洗滌水は、洗滌
槽3が置かれた室内に漏れるということがない。かかる
第1洗滌装置51は、パイプ部56の後方部分56bを
洗滌槽3から外した状態で密栓61を取り付け、駆動手
段57と連結管26も洗滌槽3から外し、装置51の全
体を洗滌槽3から切り離した状態で使用することも可能
である。
ンサの配置を除くと、図3(a)の第1洗滌装置51と
同じであるので、第1洗滌装置51の参照番号に対応す
る部位にはその参照番号に200を加えて表記する。第
2洗滌装置52は、パイプ部256の後方部分256b
寄りにパイプ部256の長さ方向へ並ぶ第1後部センサ
268aと、第2後部センサ268bと、第3後部セン
サ268cとを有し、これら第1〜3後部センサ268
a〜268cの構造は前部センサ267のそれと同じよ
うに作られている。この第2洗滌装置52は、内視鏡2
の吸引管路とユニバーサルコード部管路(いずれも図示
せず)とを洗滌するのに適したもので、連結管226の
アタッチメント259は、内視鏡2の吸引ボタン挿入口
23に固定する。洗滌槽3の操作パネルを使って第2洗
滌装置52を始動すると、ワイヤブラシ231は、遮光
プレート266が第2後部センサ268bと向かい合う
位置から前進し、第3後部センサ268cと向かい合う
位置に到達する。この間にブラシ部236は内視鏡2の
吸引管路を前進・後退しながら洗滌する。次にワイヤブ
ラシ231は、遮光プレート266が第3後部センサ2
68cと向かい合う位置から第1後部センサ268aと
向かい合う位置まで後退し、その間にブラシ部236が
吸引管路から抜けて出る。さらに、ワイヤブラシ231
は、遮光プレート266が前部センサ267と向かい合
う位置に到達するまで僅かずつの前進・後退を繰り返し
ながら進み、その間にブラシ部236がユニバーサルコ
ード部管路を洗滌する。この管路の全長の洗滌が終了す
ると、ワイヤブラシ231は、遮光プレート266が第
2後部センサ268bと向かい合う位置に到達するまで
戻る。ワイヤブラシ231がこのように動く間に、パイ
プ部256には、アルカリ水、酸性水、水道水いずれか
の洗滌水が給水管263から供給される。なお、ワイヤ
ブラシ231を動かすときの第1〜3後部センサ268
a〜268cの選択順序は、適宜変更することができ
る。たとえば、遮光プレート266は、図示例に代えて
第1または第3後部センサ268a,268cと向かい
合う位置からスタートさせることもできる。さらにはま
た、内視鏡2の洗滌を終えたワイヤブラシ231は、遮
光プレート266が第1後部センサ268aと向かい合
う位置まで戻すことができる。ワイヤブラシ231がこ
の位置まで戻っているときにブラシ部236が連結管2
26に位置していれば、そのブラシ部236に対してア
ルカリ水,酸性水、水道水を給水管263から順に供給
することによって、ブラシ部236を十分に洗滌するこ
とができる。ブラシ部236の洗滌を終えたワイヤブラ
シ231は、遮光プレート266を第2後部センサ26
8bと向かい合う位置にまで進めて次の内視鏡2の洗滌
にそなえる。
する第1洗滌装置51のパイプ部56と第2洗滌装置5
2のパイプ部256とは、長さの異なるものに代えるこ
とができる。また、洗滌槽3は、第1洗滌装置51また
は第2洗滌装置52の一方のみを取り付けて使用するこ
ともできる。
イプ部に挿入されたワイヤの特定位置をセンサで検出し
て内視鏡に対するワイヤブラシの繰り出し長さを制御す
るから、その長さは正確で長さの再現性がよい。ワイヤ
ブラシの交換は、パイプ部の後端からワイヤブラシを挿
抜するだけでよいから、交換のための作業が簡単であ
る。ワイヤブラシのワイヤは、従来技術のようにリール
に巻き付けられることなくパイプ部に直状に納まるか
ら、ワイヤの洗滌が容易である。
図。
す内視鏡洗滌装置の断面図。
Claims (7)
- 【請求項1】 前端と後端とを有するワイヤの前記前端
にブラシが取り付けられているワイヤブラシと、前記ワ
イヤブラシを収納する部位と、前記ブラシを内視鏡の管
路に挿入した状態で前記ワイヤブラシ収納部位から前記
内視鏡へ向かう方向に前記ワイヤブラシを前進・後退さ
せることができる駆動手段とを有する内視鏡洗滌装置に
おいて、 前記ワイヤブラシ収納部位は、前記ワイヤブラシを挿抜
可能であって前記ワイヤブラシのほぼ全長を収納可能な
パイプを有し、前記ワイヤブラシ収納部位の前端部が開
放状態にあって前記内視鏡の管路に接続可能に形成さ
れ、前記前端部近傍には前記ワイヤブラシを前記管路に
向かって前進・後退させる前記駆動手段が設けられ、前
記ワイヤブラシ収納部位の後端部は開閉可能であって、
開放したときに前記ワイヤブラシを前記パイプに対して
挿抜できるように形成されているとともに、前記後端部
の近傍には前記パイプ内側への給水手段が設けられ、前
記パイプには該パイプの前方部分と後方部分とのそれぞ
れに、前記ワイヤの位置検出手段が少なくとも一基ずつ
設けられていることを特徴とする前記内視鏡洗滌装置。 - 【請求項2】 前記内視鏡洗滌装置は、前記内視鏡を収
容できる洗滌槽に付属するものであって、前記洗滌槽
が、少なくとも2台の前記洗滌装置を取り付け可能に形
成されている請求項1記載の内視鏡洗滌装置。 - 【請求項3】 前記パイプの前記後方部分には、前記パ
イプの長手方向に3基の前記位置検出手段が並んでいる
請求項1または2記載の内視鏡洗滌装置。 - 【請求項4】 前記位置検出手段からの信号に基づいて
前記駆動手段を運転または停止させることができる請求
項1〜3のいずれかに記載の内視鏡洗滌装置。 - 【請求項5】 前記パイプが光透過性のものである請求
項1〜4のいずれかに記載の内視鏡洗滌装置。 - 【請求項6】 前記位置検出手段が投光器を使用するも
のである請求項1〜5のいずれかに記載の内視鏡洗滌装
置。 - 【請求項7】 前記給水手段は、アルカリ水、酸性水お
よび水道水の少なくとも一つを供給可能である請求項1
〜6のいずれかに記載の内視鏡洗滌装置。
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