JP2003310550A - 内視鏡洗滌装置 - Google Patents

内視鏡洗滌装置

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JP2003310550A
JP2003310550A JP2002116763A JP2002116763A JP2003310550A JP 2003310550 A JP2003310550 A JP 2003310550A JP 2002116763 A JP2002116763 A JP 2002116763A JP 2002116763 A JP2002116763 A JP 2002116763A JP 2003310550 A JP2003310550 A JP 2003310550A
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Japan
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wire brush
endoscope
cleaning device
wire
cleaning
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JP2002116763A
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English (en)
Inventor
Takehito Suzuki
剛人 鈴木
Hitoshi Tomooka
仁 友岡
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Koken Co Ltd
Original Assignee
Koken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内視鏡洗滌装置におけるワイヤブラシの繰り
出し長さおよび巻き取り長さを正確に制御する。 【解決手段】 内視鏡洗滌装置51がワイヤブラシ31
と、ワイヤブラシ収納部56と、ワイヤブラシ駆動手段
57とを有する。収納部56は、ワイヤブラシ31の位
置を特定する位置検出手段67,68を有し、この位置
検出手段67,68が駆動手段57における回転部位の
回転数および回転時間のいずれかに基づく信号によって
ワイヤブラシ31を検知可能な作動状態と検知不能な非
作動状態とにセットされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤブラシを
使用して内視鏡を洗滌するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−194533号公報や特開平
8−275917号公報には、内視鏡洗滌槽に納まる内
視鏡の管路にワイヤブラシを自動挿入して管路内部を洗
滌する装置が開示されている。ワイヤブラシを形成して
いるワイヤは長尺のものであるからリールに巻き取られ
た状態にあり、管路の長さに応じて必要量が繰り出され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知の洗滌装置で
は、ワイヤの繰り出し長さをリールの回転によって制御
することがある。ところが、この場合には、ワイヤが重
なり合ってリールに巻き取られていたり、重なり合わず
巻き取られていたとしてもその巻き取られた状態が一定
していないと、リールの回転数とワイヤの繰り出し長さ
とが一定にならず、繰り出し長さを正確に制御すること
ができない。ワイヤの繰り出し長さが正確に制御され
ず、その長さが不十分であると、内視鏡には洗滌されな
い部分が残る場合がある。また、その長さが過剰である
と、ワイヤや内視鏡に損傷を与えることがる。ワイヤブ
ラシ使用後におけるワイヤの巻き取り長さも正確に制御
されて、次の洗滌を速やかに開始できるようにすること
が好ましい。
【0004】この発明は、ワイヤブラシを使用して内視
鏡を洗滌するための装置の改良に係り、内視鏡の管路へ
挿入すべきワイヤブラシの繰り出し長さおよび巻き取り
長さを正確に制御することを課題にしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題解決のために、
この発明が対象とするのは、前端と後端とを有するワイ
ヤの前記前端にブラシが取り付けられているワイヤブラ
シと、前記ワイヤブラシをその長さ方向へ伸展した状態
で収納可能なパイプ状のワイヤブラシ収納部と、前記ブ
ラシを内視鏡の管路に挿入して前記ワイヤブラシ収納部
から前記内視鏡へ向かう方向において前記ワイヤブラシ
を前進・後退させることができる駆動手段とを有する内
視鏡洗滌装置である。
【0006】かかる内視鏡洗滌装置において、この発明
が特徴とするところは、次のとおりである。前記ワイヤ
ブラシ収納部は、前端部分が前記内視鏡の管路に接続可
能に形成され、前記前端部分と前記前端部分の反対側で
ある後端部分との間には前記ワイヤブラシの所定部位を
検知して前記ワイヤブラシ収納部において前進・後退運
動している前記ワイヤブラシの位置を特定する位置検出
手段が設けられている。前記位置検出手段は、前記駆動
手段を形成している回転部位の回転数および回転時間の
いずれかに基づく信号によって前記所定部位を検知可能
な作動状態および検知不能な非作動状態のいずれかにセ
ットされる。
【0007】この発明には、次のような好ましい実施態
様がある。 (1)前記ワイヤブラシ収納部は、洗滌すべき前記内視
鏡を入れる洗滌槽の外側に取り付けられているものであ
って、前記ワイヤブラシ収納部の前記前端部分と後端部
分とが前記洗滌槽の内側に位置し、前記後端部分は前記
内側から開閉可能である。 (2)前記位置検出手段からの信号に基づいて前記駆動
手段を運転または停止させることができる。 (3)前記回転数および回転時間のいずれかが規定の値
を超えたときに前記駆動手段は強制的に停止させること
ができる。 (4)前記ワイヤブラシ収納部の少なくとも一部分が光
透過性のものであって、前記位置検出手段には投光器と
受光器とが使用されている。
【0008】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照して、この発明
に係る内視鏡洗滌装置の詳細を説明すると、以下のとお
りである。
【0009】図1は、この発明に係る内視鏡洗滌装置が
使用されている洗滌槽3の頂面図であって、洗滌槽3は
蓋4が開いた状態にあり、この蓋4がヒンジ5によって
洗滌槽3に取り付けられている。洗滌槽3には、使用後
の内視鏡2が洗滌のために入れられており、給水口1
3,14からは洗滌水を供給可能である。その洗滌水に
は、アルカリ水や酸性水、水道水が使用される。これら
洗滌水の供給条件、例えば供給の順序や供給量は、洗滌
槽3に付属する操作パネル(図示せず)によって設定す
ることができる。洗滌槽3内部の洗滌水は、排水口15
から外へ出る。内視鏡2は慣用のもので、コネクター部
17、ユニバーサルコード部18、操作部19、および
挿入部21等を有する。操作部19には、鉗子挿入口2
2、吸引ボタン挿入口23等が設けられ、これらの挿入
口22,23のそれぞれからは管路(チャネル)が延び
ている。
【0010】かかる洗滌槽3の側壁3aからは、フレキ
シブルな2本の連結管26,226が延び、連結管2
6,226のそれぞれからは2本のワイヤブラシ31,
231が延びている。ワイヤブラシ31,231は、ワ
イヤ部33,233と、ワイヤ部33,233先端のブ
ラシ部36,236とを有し、連結管26,226の先
端からの前進と後退とが可能である。連結管26と22
6とは、内視鏡2の鉗子挿入口22と吸引ボタン挿入口
23とのそれぞれに着脱可能である。ワイヤブラシ3
1,231のそれぞれは、ワイヤ部33,233がブラ
シ部36,236とともに内視鏡2の鉗子挿入口22に
つながる管路と、吸引ボタン挿入口23につながる管路
それぞれの奥部に向かって前進・後退を反復することに
より、これらの管路内部をブラッシング洗滌することが
できる。
【0011】洗滌水として供給される好ましいアルカリ
水はpH11.0以上、酸化還元電位(ORP)−80
0mV以上のもので、使用後の内視鏡に付着している血
液その他のタンパク質の汚れを溶解するために使用され
る。好ましい酸性水はpH2.2〜2.7、酸化還元電
位+1100mV以上、有効塩素濃度20〜60mg/
kgのもので内視鏡2に付着している細菌等を死滅させ
る殺菌剤として使用される。水道水は、内視鏡2を予め
すすぐときや殺菌後にすすぐとき等に使用される。
【0012】図2は、洗滌槽3の要部斜視図である。洗
滌槽3の外側には、内視鏡洗滌装置である第1洗滌装置
51と第2洗滌装置52とが取り付けられている。第1
洗滌装置51と第2洗滌装置52とは、ほぼ同じ構造を
有するもので、これらの装置の内部とそれに連結された
内視鏡2の内部とに洗滌水を流しながらワイヤブラシ3
1,231を前進・後退させて、内視鏡2の内部を洗滌
することができる。以下ではまず第1洗滌装置51につ
いて説明する。第1洗滌装置51は、長さの大部分が洗
滌槽3を外側から囲むように延びるパイプ状のワイヤブ
ラシ収納部56を有し、収納部56の前端部分56aに
は連結管26と駆動部57とが含まれ、駆動部57が洗
滌槽3の側壁3aの外側に固定され、駆動部57からは
洗滌槽3の内側へ連結管26が延びている。連結管26
の先端には、内視鏡2の鉗子挿入口22に対するアタッ
チメント59が取り付けられており、アタッチメント5
9からは、ワイヤブラシ31の先端部分がのぞいてい
る。収納部56の後端部分56bは洗滌槽3の内側にま
で延び、開閉可能な密栓61(図3(a)参照)が取り
付けられている。その後端部分56bは、洗滌槽3の側
壁3bに水密状態で固定されている。後端部分56bの
近傍には、給水管63と電磁弁64とがつながってい
る。
【0013】図3の(a),(b)は、第1洗滌装置5
1と第2洗滌装置52との断面図である。第1洗滌装置
51では、ワイヤブラシ31のワイヤ部33が収納部5
6の内側で収納部56の長さ方向へ延び、ワイヤブラシ
31のほぼ全長が収納部56の連結管26から密栓61
に至るまでの間に収納されている。ワイヤ部33は、そ
の前端にブラシ部36を有し、後端に遮光プレート66
を有する。収納部56は、透明なプラスチック等からな
る光透過性のものであり、前端部分56aにおける駆動
部57のやや後方に前部センサ67を有し、後端部分5
6bにおける密栓61のやや前方に後部センサ68を有
する。これらセンサ67,68は構造が同じもので、光
透過性の収納部56の径方向外側にあって、互いに向か
い合う投光器91と受光器92とからなる。図示のワイ
ヤブラシ31は収納部56において後退した状態にあ
り、遮光プレート66が後部センサ68における受光器
92の前に位置して投光器91からの光を遮り、ワイヤ
ブラシ31が後退位置にあることをセンサ68に検知さ
せ、そのときに後部センサ68は適宜の制御回路を介し
て電気信号を駆動部57に伝える。その電気信号によっ
て駆動部57が始動してワイヤブラシ31が前進し、遮
光プレート66が前部センサ67における受光器92の
前に来ると、投光器91からの光を遮ってワイヤブラシ
31が前進位置にあることをセンサ67に検知させ、そ
のときに前部センサ67は電気信号を駆動部57に伝え
る。駆動部57は、ハウジング71と、ハウジング71
に納まるローラ72とを有する。収納部56の後端部分
56b近傍につながる給水管63では、電磁弁64が開
閉することによって、ワイヤブラシ31が前進・後退運
動しているときにも停止しているときにも収納部56の
中へアルカリ水、酸性水、および水道水いずれかの洗滌
水を供給することができる。このように使用される収納
部56は、センサ67,68の近傍の部分のみが光透過
性であって、その他の部分が非透過性であってもよい。
【0014】図4,5は、駆動部57の頂面図と、同図
のV−V線部分断面図である。ただし、図4では、駆動
部57におけるハウジング71の蓋73(図3(a)参
照)が取り外され、ハウジング71の内部が見える状態
にある。駆動部57のローラ72は並列した一対のロー
ラ72a,72bからなり、これらローラ72a,72
bは適宜の圧力でワイヤブラシ31のワイヤ部33を挟
持して回転し、ワイヤブラシ31を前進・後退させるこ
とができる。ワイヤブラシ31が収納部56に対して挿
抜されるときには、ブラシ部36がローラ72a、72
b間を通過する。ローラ72aと72bとは、それぞれ
のシャフト75a,75b先端のギア78a,78bが
かみ合い、これらのうちのギア78bは駆動ギア74と
かみ合い、駆動ギア74はシャフト74aを介してモー
タ76につながっている。モータ76は、前部センサ6
7および後部センサ68からの信号によって時計方向ま
たは反時計方向への回転と、停止とが可能である。
【0015】このように形成された第1洗滌装置51で
は、洗滌槽3の内部において、連結管26のアタッチメ
ント59を図1における内視鏡2の鉗子挿入口22に固
定する。このときに、連結管26からワイヤブラシ31
が突出していれば、鉗子挿入口22に予め挿し込んでお
く。次に、第2洗滌装置52の連結管226のアタッチ
メント259を内視鏡2の吸引ボタン挿入口23に固定
する。洗滌槽3の操作パネルを使って第1,2洗滌装置
51,52の運転を開始すると、第1洗滌装置51につ
いては、給水管63の電磁弁64が開いて収納部56の
内部にアルカリ水、酸性水、水道水のいずれかがパネル
の設定条件に従って供給される。運転開始時のワイヤブ
ラシ31は、遮光プレート66が後部センサ68の受光
器92の前に位置して後退した状態にあり、駆動手段5
7では、モータ76が前進方向の回転と後退方向の回転
とを反復することによって、ローラ72a,72bがワ
イヤブラシ31を前進させたり後退させたりしながら繰
り出して、内視鏡2の鉗子用管路内を徐々に前進させ
る。ワイヤブラシ31の遮光プレート66が前部センサ
67に到着すると、遮光プレート66によって光を遮ら
れた前部センサ67からの信号でワイヤブラシ31の前
進が止まる。その後に、ローラ72a,72bはワイヤ
ブラシ31を前進させたり後退させたりしながら、また
は単に後退させるだけで遮光プレート66が後部センサ
68に到着するところまで戻す。通常は、このような洗
滌を1サイクルとしてアルカリ水、酸性水、水道水のそ
れぞれについて少なくとも1サイクルの洗滌を行うこと
で、内視鏡2の鉗子用管路に対する洗滌が終了する。好
ましい第1洗滌装置51では、各洗滌水ごとの洗滌繰り
返し回数(サイクル数)等の洗滌条件を適宜の値に設定
することができる。このようにして内視鏡2を洗滌して
いる間に、ワイヤブラシ31もまた洗滌される。ワイヤ
ブラシ31は、従来技術のようにリールに巻き付けられ
るのではなく、収納部56内で直状に延びているから、
ワイヤ部33の周囲およびブラシ部36の周囲が収納部
56に供給される洗滌水によって余すところなく洗滌さ
れる。ワイヤブラシ31は、その遮光プレート66が後
部センサ68に位置しているときにブラシ部36が内視
鏡2の鉗子挿入口22の手前に位置し、遮光プレート6
6が前部センサ67に位置しているときに内視鏡2の鉗
子用管路の先端に到着するような長さのものであること
が好ましく、収納部56もそれに対応した長さであるこ
とが好ましい。
【0016】ワイヤブラシ31を収納部56に対して挿
抜するときには、洗滌槽3の内側において密栓61を外
し、収納部56の後端部分56bを開放すればよい。後
端部分56bは、洗滌槽3の内側に位置しているから、
後端部分56bが開放状態であったり、後端部分56b
に対する密栓61の取り付けが不完全であったりして
も、収納部56に供給される洗滌水は、洗滌槽3が設置
されている室内に漏れ出るということがない。但し、第
1洗滌装置51は、収納部56の後端部分56bを洗滌
槽3から外した状態で密栓61を取り付け、駆動手段5
7と連結管26も洗滌槽3から外し、装置51の全体を
洗滌槽3から切り離した状態で使用することも可能であ
る。
【0017】このように運転される第1洗滌装置51で
は、それが正常に運転されている場合には、前部センサ
67と後部センサ68とがそれぞれの受光器92の前に
遮光プレート66が位置していることを検知したことに
基づいて、駆動手段57を始動させたり、停止させたり
する。しかし、これらのセンサ67,68は、例えばワ
イヤ部33に付着していた汚物がワイヤ部33から脱落
して洗滌水とともに流れると、その汚物を遮光プレート
66と誤認して検知し、駆動手段57を誤作動させるこ
とが起こり得る。また、センサ67,68が洗滌水中に
存在する気泡を汚物と同様に検知して、駆動手段57を
誤作動させることが起こり得る。そのような誤作動は、
ワイヤブラシ31を所要の長さだけ繰り出して内視鏡2
の管路を予め計画したとおりにくまなく洗滌しようとす
るとき、およびワイヤブラシ31を所要の長さだけ正確
に巻き取って次の洗滌にそなえようとするときの妨げに
なる。
【0018】そこでこの発明では、これらの誤作動を回
避するために、第1洗滌装置51であれば、それが正常
に運転されている場合のモータ76やシャフト74a,
78a,78b等の回転部位の回転数や回転開始からの
経過時間がワイヤブラシ31の繰り出し長さに対応して
いることを利用する。正常に運転されているときの回転
数および経過時間のいずれかが「指標」として採用さ
れ、その「指標」に基づいて前部センサ67および後部
センサ68が遮光プレート66を検知可能な作動状態ま
たは検知不能な非作動状態のいずれかにセットされる。
【0019】例えば、「指標」としてモータ76の回転
数が採用されたときの前部センサ67は、次のように扱
われる。すなわち、計算上においてモータ76が始動し
てからX回転すると遮光プレート66が後部センサ6
8から前部センサ67の受光器92の前に到着するなら
ば、遮光プレート66が受光器92に到着する直前の計
算上の回転数Xと、受光器92を通り過ぎた直後の計
算上の回転数Xとの間においてのみ、つまり回転数X
を中心に所要の幅をもたせた回転数XからXまで
の範囲内のみで、前部センサ67が遮光プレート66を
検知可能な作動状態にセットされる。第1洗滌装置51
は、回転数XとXとの間において前部センサ67か
らの信号を受けて駆動手段57が停止すれば正常な運転
状態にある。しかし、この回転数XとXとの間で駆
動手段57が停止しなければ、異常な運転状態にあると
みなされて、洗滌槽3に付属するパネルにはその旨が表
示され、装置51の使用者に点検を促す。また、異常な
運転状態にあるときには、ワイヤブラシ31が異常な動
きをすることによって、装置51に損傷を与える恐れが
あるから、「指標」である回転数の実測値が回転数X
となった時点で装置51を緊急停止させる。第1洗滌装
置51が正常な運転状態にあるときのモータ76は、遮
光プレート66が前部センサ67に到着すると一旦停止
し、その後にワイヤブラシ31を後退させるように回転
する。
【0020】次に、後部センサ68は次のように扱われ
る。図3(a)の状態にある第1洗滌装置51を始動さ
せるときには、始動と同時にモータ76を回転させてワ
イヤブラシ31を前進させるのではなく、例えば30秒
間程度は洗浄水のみを収納部56に供給して、連結管2
6の前方に位置する収納部56のうちで比較的内径の大
きい部分で大きく広がっているブラシ部36を洗滌する
ことが好ましい。ブラシ部36に付着している汚物は、
このときの洗滌によって洗い流すことができる。ブラシ
部36の洗滌が終了したら、モータ76を回転させて、
ワイヤブラシ31を前進させる。後部センサ68は、第
1洗滌装置51を始動させて、ブラシ部36を洗滌して
いる間と、遮光プレート66が前部センサ67から戻っ
て後部センサ68近傍へ到着するまでの計算上の「指
標」の値に対して、すなわちモータ76の回転数に対し
て検知可能な作動状態にセットされる。但し、その「指
標」に対しては、前部センサ67の場合の回転数X
と同様に所要の幅をもたせ、第1洗滌装置51が異
常な運転状態にあるとみなされるときには、装置51を
緊急停止させるることができる。
【0021】図3(b)の第2洗滌装置52は、後部セ
ンサの構成を除くと、図3(a)の第1洗滌装置51と
同じであり、第1洗滌装置51の参照番号に対応する部
位にはその参照番号に200が加えられている。第2洗
滌装置52は、収納部256の後端部分256b寄りに
収納部256の長さ方向へ並ぶ第1後部センサ268a
と、第2後部センサ268bと、第3後部センサ268
cとを有し、これら第1〜3後部センサ268a〜26
8cのそれぞれの構造は、前部センサ26のそれと同じ
であって、投光器291と受光器292とからなる。こ
の第2洗滌装置52は、図1に示されている内視鏡2の
吸引ボタン挿入口23につながる吸引管路とユニバーサ
ルコード部管路(いずれも図示せず)とを洗滌するのに
適したもので、連結管226のアタッチメント259
は、吸引ボタン挿入口23に固定される。
【0022】洗滌槽3の操作パネルを使って第2洗滌装
置52を始動すると、第1洗滌装置51におけるモータ
76と同様なモータ(図示せず)によって駆動されるワ
イヤブラシ231は、遮光プレート266が第2後部セ
ンサ268bの位置から前進を開始し、前進・後退を繰
り返しながら第3後部センサ268cに到着する。この
間にブラシ部236は内視鏡2の吸引管路を前進・後退
しながら洗滌する。次に、ワイヤブラシ231は、遮光
プレート266が第3後部センサ268cから第1後部
センサ268aに到着するまで後退し、その間にブラシ
部236が内視鏡2の吸引管路から抜ける。さらに、ワ
イヤブラシ231は、遮光プレート266が前部センサ
267に到着するまで前進・後退を繰り返しながら進
み、その間にブラシ部236が内視鏡2のユニバーサル
コード部管路に進入してこの管路を洗滌する。遮光プレ
ート266が前部センサ267に到着したワイヤブラシ
231は、その遮光プレート266が第2後部センサ2
68bに到着するところまで後退する。
【0023】この第2洗滌装置52では、前部センサ2
67と第1〜3後部センサ268a〜268cとが、次
のように使用される。ワイヤブラシ231の遮光プレー
ト266が図3(b)の状態から第3後部センサ268
cへ向かって始動するときには、第1〜3後部センサ2
68a〜268cと前部センサ267とのうちの第2後
部センサ268bだけが遮光プレート266を検知可能
な作動状態にセットされている。ただし、ワイヤブラシ
231が前進を開始する前に、もし必要があるならば、
図3(b)の状態において洗滌水を収納部256へ供給
して連結管226の内部で大きく広がっているブラシ部
236を所要時間、例えば30秒間程度洗滌することが
できる。
【0024】ワイヤブラシ231が始動した後は、遮光
プレート266が第3後部センサ268cの受光器29
2の近傍、すなわち受光器292を中心としてその直前
から直後に至るまでの計算上における第2洗滌装置52
のモータ(図示せず)の回転数範囲において第3後部セ
ンサ268cだけが遮光プレート266を検知可能な作
動状態にセットされ、その他のセンサは非作動状態にセ
ットされている。第3後部センサ268cが作動状態に
ある間に遮光プレート266が第3後部センサ268c
に到着すると、第3後部センサ268cからの信号に基
づいてモータが一旦停止し、しかる後に逆回転してワイ
ヤブラシ231が後退する。
【0025】ワイヤブラシ231が後退するときには、
遮光プレート266が第3後部センサ268cから第1
後部センサ268aの受光器292の近傍、すなわち受
光器292を中心としてその直前から直後に至るまでの
計算上におけるモータの回転数範囲において第1後部セ
ンサ268aが遮光プレート266を検知可能な作動状
態にセットされ、その他のセンサが非作動状態にセット
されている。その作動状態の間に、遮光プレート266
が第1後部センサ268aに到着すると、第1後部セン
サ268aからの信号に基づいてモータが一旦停止す
る。このときにもし必要であるならば、タイマー(図示
せず)を作動させて所要時間洗滌水を内視鏡に供給す
る。
【0026】次に、モータが再び回転して遮光プレート
266が前部センサ267に到着するまでワイヤブラシ
231が前進する。この前進時に作動状態にセットされ
るのはセンサ267,268a〜268cのうちで前部
センサ267だけであって、前部センサ267は、遮光
プレート266が第1後部センサ268aから前部セン
サ267の近傍、すなわち前部センサ267の受光器2
92を中心としてその直前から直後に至るまでの計算上
におけるモータの回転数範囲において遮光プレート26
6を検知可能な作動状態にセットされる。その作動状態
の間に遮光プレート266が前部センサ267に到着す
ると、前部センサ267からの信号に基づいてモータが
一旦停止し、しかる後に逆回転する。
【0027】その逆回転によって、ワイヤブラシ231
は遮光プレート266が第2後部センサ268bにまで
後退する。このときの第2後部センサ268bは、遮光
プレート266が前部センサ267から第2後部センサ
268bの近傍に至るまでの計算上におけるモータの回
転数範囲において遮光プレート266を検知可能な作動
状態にセットされ、その他のセンサは非作動状態にセッ
トされている。その作動状態の間に遮光プレート266
が第2後部センサ268bに到着すると、第2後部セン
サ268bからの信号に基づいてモータが停止するとと
もに洗滌水の供給も停止して、第2洗滌装置52による
洗滌が終了する。
【0028】第2洗滌装置において、各センサ267,
268a〜268cが予定のモータ回転数範囲を超えて
も遮光プレート266を検知しないときには、運転状態
が異常であるから、第1洗滌装置51と同様に装置52
を緊急停止させる。収納部256には、第1洗滌装置5
1と同様に、洗滌水としてアルカリ水、酸性水、水道水
のうちの少なくとも一種類が給水管263から供給され
る。なお、ワイヤブラシ231を前進・後退させるとき
の第1〜3後部センサ268a〜268cの選択順序
は、適宜変更することができる。例えば、前部センサ2
67に到着したワイヤブラシ231は、遮光プレート2
66が第2後部センサ268bではなくて第1後部セン
サ268aに到着するまで戻し、続いてもう一度前部セ
ンサ267にまで前進させてから第2後部センサ268
bへ戻すこともできる。さらにはまた、遮光プレート2
66は、図示例に代えて第1または第3後部センサ26
8a,268cからスタートさせることもできる。この
ように選択順序を変更した場合においても、前部センサ
267や第1〜3後部センサ268a〜bのうちで遮光
プレート266を検知すべきセンサは、遮光プレート2
66が近傍に到着するまでの計算上におけるモータの回
転数範囲においてのみ作動状態にセットされる。
【0029】第1洗滌装置51のモータ76および第2
洗滌装置52のモータやその他の回転部位の回転数や回
転時間を検知するには、磁気スイッチや光電センサ、接
触型のリミットスイッチ等周知慣用の手段を使うことが
できる。
【0030】この発明において、図示例において同じ長
さを有する第1洗滌装置51の収納部56と第2洗滌装
置52の収納部256とは、長さの異なるものに代える
ことができる。また、洗滌槽3は、第1洗滌装置51ま
たは第2洗滌装置52の一方のみを取り付けて使用する
こともできる。
【0031】
【発明の効果】この発明に係る内視鏡洗滌装置では、収
納部に挿入されたワイヤブラシの特定位置をセンサで検
知して内視鏡に対するワイヤブラシの繰り出し長さと巻
き取り長さとを制御するときに、そのセンサは、特定部
位を検知可能な作動状態と検知不能な非作動状態のいず
れかにセットされて、センサが作動すべきではないとき
に汚物や気泡をワイヤブラシの特定部位と誤って検知す
ることがないようにしたから、ワイヤブラシの繰り出し
長さと巻き取り長さとの制御が正確になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内視鏡洗滌装置が使用される洗滌槽の部分頂面
図。
【図2】図1の洗滌槽の斜視図。
【図3】(a)と(b)とによって異なる実施態様を示
す内視鏡洗滌装置の断面図。
【図4】駆動手段の頂面図。
【図5】図4のV−V線断面図。
【符号の説明】
2 内視鏡 3 洗滌槽 31 ワイヤブラシ 33 ワイヤ 36 ブラシ 51 内視鏡洗滌装置 52 内視鏡洗滌装置 56 収納部 56a 前端部分 56b 後端部分 57 駆動手段 67 検出手段 68,68a,68b,68c 検出手段 231 ワイヤブラシ 233 ワイヤ 236 ブラシ 256 収納部 256b 後端部分 267 検出手段 268a,268b,268c 検出手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端と後端とを有するワイヤの前記前端
    にブラシが取り付けられているワイヤブラシと、前記ワ
    イヤブラシをその長さ方向へ伸展した状態で収納可能な
    パイプ状のワイヤブラシ収納部と、前記ブラシを内視鏡
    の管路に挿入して前記ワイヤブラシ収納部から前記内視
    鏡へ向かう方向において前記ワイヤブラシを前進・後退
    させることができる駆動手段とを有する内視鏡洗滌装置
    において、 前記ワイヤブラシ収納部は、前端部分が前記内視鏡の管
    路に接続可能に形成され、前記前端部分と前記前端部分
    の反対側である後端部分との間には前記ワイヤブラシの
    所定部位を検知して前記ワイヤブラシ収納部において前
    進・後退運動している前記ワイヤブラシの位置を特定す
    る位置検出手段が設けられており、前記位置検出手段は
    前記駆動手段を形成している回転部位の回転数および回
    転時間のいずれかに基づく信号によって前記所定部位を
    検知可能な作動状態および検知不能な非作動状態のいず
    れかにセットされることを特徴とする前記内視鏡洗滌装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤブラシ収納部は、洗滌すべき
    前記内視鏡を入れる洗滌槽の外側に取り付けられている
    ものであって、前記ワイヤブラシ収納部の前記前端部分
    と後端部分とが前記洗滌槽の内側に位置し、前記後端部
    分は前記内側から開閉可能である請求項1記載の内視鏡
    洗滌装置。
  3. 【請求項3】 前記位置検出手段からの信号に基づいて
    前記駆動手段を運転または停止させることができる請求
    項1または2に記載の内視鏡洗滌装置。
  4. 【請求項4】 前記回転数および回転時間のいずれかが
    規定の値を超えたときに前記駆動手段を強制的に停止さ
    せることが可能な請求項1〜3のいずれかに記載の内視
    鏡洗滌装置。
  5. 【請求項5】 前記ワイヤブラシ収納部の少なくとも一
    部分が光透過性であって、前記位置検出手段には投光器
    と受光器とが使用されている請求項1〜4のいずれかに
    記載の内視鏡洗滌装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007301247A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Koken Ltd 内視鏡洗滌装置のワイヤブラシ送り機構
EP1844698A3 (en) * 2006-04-10 2008-01-09 Olympus Medical Systems Corp. Apparatus for washing and disinfecting endoscope and brush unit for washing ducts of endoscope

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