JP3522268B2 - マンホール蓋を含む枠取替え工法 - Google Patents

マンホール蓋を含む枠取替え工法

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JP3522268B2 JP2003097976A JP2003097976A JP3522268B2 JP 3522268 B2 JP3522268 B2 JP 3522268B2 JP 2003097976 A JP2003097976 A JP 2003097976A JP 2003097976 A JP2003097976 A JP 2003097976A JP 3522268 B2 JP3522268 B2 JP 3522268B2
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    • E01C23/06Devices or arrangements for working the finished surface; Devices for repairing or reconditioning the surface of damaged paving; Recycling in place or on the road
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気、電信、ガ
ス、及び上下水道系等におけるマンホール蓋を含む枠取
替え工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図5(b)に示すように、電気、
電信、ガス、及び上下水道系等におけるマンホール蓋
含む枠の取替え工事に際しては、平板状のカッター、コ
アカッター、等で四方形またはカット面がストレートな
円版状に切断し、切断部を除去した後、補修部分に補修
材を充填し、その後転圧機で転圧作業をして工事終了と
するのが通例である。
【0003】また、開示されている舗装路面開口工法で
は、「舗装路面を開口予定部の周囲に沿って切断すると
共にその切断された柱状舗装版を引上げて取り外す工程
を含み、柱状舗装版に1又は2以上のアンカーが埋設さ
れ、柱状舗装版は円形、または四角形に切断され、四角
形の場合は少なくとも対向する二辺は深さ方向に先細り
となるように切断され」、と記載されている(例えば、
特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特公平2−15687号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上述の従
来例では、四角形に切断する場合は勿論のこと、円形切
断の場合でも、前者の場合は四隅と底部全縁に、後者の
場合は底部全縁に角張った隅部が発生し(図5(b)参
照)、補修材等の充填材を充填しても前記隅部に前記充
填材が十分に行き渡らず空隙が生じ、切断部が略垂直な
壁面となり、切断部側面の摩擦力のみで支持されている
のでずれて沈下し易い為、路面に生じた隙間から雨水等
が浸透し易く、沈下を助長し、事故の原因を誘起するこ
ととなる。
【0006】また、四角形に切断する場合は、図5
(b)に示すように4角部に余分なカットクロス部がで
き、その分の補修も含まれることになる。
【0007】上述のように従来工法では、カットクロス
部のような余分な補修工事が発生したり、補修工事の際
に、後工程で転圧作業をしなければ、経時的に表層部及
び路盤部が沈下し、路面に凹凸が発生する虞がある等の
不都合な問題があった。
【0008】然も従来の充填材では、硬化時間も含めて
工事期間が余り短縮できないという問題があり、更に騒
音公害の点でも改善の余地がある、等々の課題がある。
【0009】本発明は、上述の状況に鑑みて成されたも
ので、予定されたマンホール蓋を含む枠の取替え工事に
際して、工事範囲を最小限とすると共に、転圧工程を不
要とし、工事工程及び工事期間を削減し、かつ短縮し、
振動及び騒音等の公害をもクリア出来るマンホール蓋
含む枠取替え工法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記構成を備
えることにより上記課題を解決できるものである。
【0011】(1)電気、電信、ガス、及び上下水道系
等におけるマンホール蓋を含む枠の取替え工事に際し、
回転円弧状または球面状カッターを備えた路面用カッタ
ー装置を、360°旋回させて、蓋を含む枠の周囲の路
面に回転円弧状または球面状に切り込みを入れて分離除
去可能とし、この分離された切断片を除去した後に、下
桝上に新たにマンホール枠を固着すると共に、このマン
ホール枠の周囲にできる空間に主材とする自硬性を有す
る高流動性無収縮充填材を充填し、転圧工程を不要とし
たことを特徴とするマンホール蓋を含む枠取替え工法。
【0012】(2)前記(1)記載の前記高流動性無収
縮充填材は、主としてカルシウム、サルフォ、アルミネ
ート系等の金属系無収縮材を含むモルタル類からなり、
かつ表層材を備えて成ることを特徴とするマンホール蓋
を含む枠取替え工法。
【0013】(3)前記(1)記載の前記高流動性無収
縮充填材は、主として金属性骨材を含まない非金属系無
収縮材を含むモルタル類からなり、かつ表層材を備えて
成ることを特徴とするマンホール蓋を含む枠取替え工
法。
【0014】(4)前記(2)または(3)記載の表層
材を繊維質含有材料としたことを特徴とするマンホール
を含む枠取替え工法。
【0015】(5)前記(1)記載のマンホール蓋を含
枠取替え工法において、前記高流動性無収縮充填材を
充填する際に、補強用鉄筋を網目状に配設したことを特
徴とするマンホール蓋を含む枠取替え工法。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るマンホール蓋
を含む枠取替え工法の実施の形態について説明する。
【0017】図1は、回転円弧状または球面状カッター
を有する路面用カッター装置を用いて予定されたマンホ
ール蓋を含む枠の周囲に回転円弧状または球面状に切り
込みを入れた状況の一例を示す実施例1の説明図、図2
(a)は、切込みを入れて分離除去可能とした切断片を
除去した後の状況の一例を示す断面説明図、(b)は、
切断片の模式的外観斜視図、図3は、マンホール蓋を含
枠取替え後の最終工程施工状況の一例を示す詳細断面
説明図、(a)は路盤材及び調整部材充填時の詳細断面
説明図、(b)は表層材充填後の詳細断面説明図、図4
は本発明の他の実施例3を示すもので、(a)は、補強
用鉄筋を網目状に配設した場合の状況を示す側断面図、
(b)はA部拡大図、図5は、本発明に係る本工法と従
来から行われていた従来工法との比較説明図であり、
(a)は本工法の回転円弧状(球面状)切断の場合、
(b)は従来工法の四角形(四工程)切断、または円形
切断の場合の例である。
【0018】(実施例1) 本実施例は、特開2001−295216号公報に開示
の路面用カッター、または特願2002−60514号
出願の路面用カッター装置を用いて施工した場合であっ
て、切断面となる壁面を回転円弧状または球面状に、且
つ必要最小限の範囲で切断施工が可能である。
【0019】前記装置を用いて、予定されたマンホール
蓋を含む枠の同心円上路面に所定深さの回転円弧状また
は球面状切り込み1を入れ、取替えを必要とする部分、
例えば、蓋及び蓋受枠2′を交換し、切断片を分離除去
した後の空間に、予め用意した、例えば、路盤材6とな
るカルシウム、サルフォ、アルミネート系等の金属系無
収縮材を含有するモルタル類からなる自硬性を有する高
流動性無収縮充填材を表層部を含めて充填し、または表
層部には表層材8を加えて、余分に盛り上げることをせ
ず、既存の路面に合わせて仕上げればよい。
【0020】尚、表層材8には、繊維質を含有しても良
い。
【0021】以下、図面を参照して実施例について詳細
に説明する。
【0022】図1ないし図3に示す実施例1において、
(1)先ず、交換を必要とする蓋受枠2′の径dが65
4mmの場合、切断する直径Dは1000mmとし、予
め用意した回転円弧状または球面状カッターを備えた路
面用カッター装置の車輪角度を設定(ワンタッチ操作)
し、装置を360°旋回して回転円弧状または球面状切
り込み1を入れ(舗装切断)、(2)次いで、図2
(b)に示すように疑似円環状の切断片を除去し、図2
(a)に示すような疑似円環状の空間を形成させ、旧い
蓋受枠2′を取り外した後、下桝3の上面を清掃し、次
に、(3)高さ調整部付きアンカーボルト5(後施工型
アンカーボルト)を設置し(図3(a)、(b)参
照)、高さ調整し、新しい蓋受枠2、及び内型枠4を取
り付ける。次に、(4)路盤材6及び調整部材7を充填
し、養生時間(約19分)経過後、(5)表層材8を、
例えば、厚み50mm(h)に充填し、そして仕上げ作
業を行い、表層材8の養生時間約30分で実作業を終了
する。
【0023】本実施例では、実際の合計作業時間は2時
間14分であった。
【0024】路盤材6及び調整部材7は、前述したよう
に、カルシウム、サルフォ、アルミネート系等の金属系
無収縮材を含有するモルタル類からなる自硬性を有する
高流動性無収縮充填材を使用している。
【0025】然も本工法では、補修材となる充填材は、
短時間で所定強度に硬化するので、施工を開始してから
完工するまで、所要の施工合計時間は3時間以内であり
(季節及び環境条件によって多少変動あり)、作業時間
を従来法と比較して略1/2以下に短縮することが出来
る。
【0026】尚、本工法の最大の特徴は、切断部の壁面
を従来の様な柱状ではなく、回転円弧状または球面状切
断部1aとすることが出来るので、図5(a)に示すよ
うに、補修材(充填材)が、球面状を形成する切断部の
摩擦力に加えて求心方向支持力により、例えば、図5
(a)に示すように、上方からの圧力、即ち車両等の荷
重Pを受ければ受けるほど、充填材と切断部1aの密着
性が高まり、従来法での柱状切断壁面のように隙間から
の雨水の浸透等による補修部の沈下現象(図5(b)参
照)等を防止出来、トラブルを回避して全く安全且つ迅
速なマンホール蓋を含む枠取替え工事を行うことが出来
る。
【0027】(その他の実施例) その他の実施例において、前述の実施例と異なる点
は、高流動性無収縮充填材として、主として金属性骨材
を含まない非金属系無収縮材を含むモルタル類からなる
ことである。その他はすべて前記実施例1と同様である
ので、説明は省く。
【0028】(その他の実施例) その他の実施例は、図4で示すように、高流動性無収
縮充填材を充填する際に、補強用鉄筋を網目状に配設し
たことである。
【0029】図4(a)、(b)に示すように、高流動
性無収縮充填材となる路盤材の内部に所定太さの鉄筋
を所定ピッチで網目状に配設することにより、万一周
辺の路盤が崩壊しても、影響を受けず、安全を維持する
ことが出来る。
【0030】尚、本実施例では、高流動性無収縮充填材
を指定して用いたが、本工法において、転圧もしくは転
圧締め固め工程の必要の無い材料、または手作業程度の
加圧操作で済む材料であれば良く、限定するものではな
い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、予定されたマンホ
ール蓋を含む枠の取替え工事に際して、路面の切削に係
工事範囲を最小限とすると共に、マンホール取替え後
の空洞部に充填する各種モルタル、例えばアスファルト
等に高流動性無収縮充填を用いて、従来行われていた
圧工程を不要としたため、工事工程及び工事期間を削減
し、かつ短縮し、振動及び騒音等の公害をもクリア出来
理想的なマンホール蓋を含む枠取替え工法を提供する
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 回転円弧状または球面状カッターを有する路
面用カッター装置を用いて予定されたマンホール蓋を含
枠の周囲に回転円弧状または球面状に切り込みを入れ
た状況の一例を示す本発明の一実施例の説明図
【図2】 (a)切り込みを入れて分離除去可能とした
切断片を除去した後の状況の一例を示す断面説明図、
(b)切断片の模式的外観斜視図
【図3】 マンホール蓋を含む枠取替え後の最終工程施
工状況の一例を示す詳細断面説明図、(a)路盤材及び
調整部材充填時詳細断面説明図、(b)表層材充填後の
詳細断面説明図
【図4】 本発明の他の実施例を示すもので、(a)補
強用鉄筋を網目状に配設した場合の状況を示す側断面
図、(b)A部拡大図
【図5】 本発明に係る本工法と従来から行われていた
従来工法との比較説明図、(a)本工法の回転円弧状
(球面状)切断の場合、(b)従来工法の四角形(四工
程)切断、または円形切断の場合の例
【符号の説明】
1 回転円弧状または球面状切り込み 1a 回転円弧状または球面状切断部 2、2′ 蓋受枠 3 下桝 4 内型枠 5 高さ調整部付きアンカーボルト(後施工形アンカー
ボルト) 6 路盤材 7 調整部材 8 表層材9 鉄筋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01C 23/09 E02D 29/12 E02D 29/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気、電信、ガス、及び上下水道系等に
    おけるマンホール蓋を含む枠の取替え工事に際し、回転
    円弧状または球面状カッターを備えた路面用カッター装
    置を、360°旋回させて、蓋を含む枠の周囲の路面に
    回転円弧状または球面状に切り込みを入れて分離除去可
    能とし、この分離された切断片を除去した後に、下桝上
    に新たにマンホール枠を固着すると共に、このマンホー
    ル枠の周囲にできる空間に主材とする自硬性を有する高
    流動性無収縮充填材を充填し、転圧工程を不要としたこ
    とを特徴とするマンホール蓋を含む枠取替え工法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の前記高流動性無収縮充填
    材は、主としてカルシウム、サルフォ、アルミネート系
    等の金属系無収縮材を含むモルタル類からなり、かつ表
    層材を備えて成ることを特徴とするマンホール蓋を含む
    枠取替え工法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の前記高流動性無収縮充填
    材は、主として金属性骨材を含まない非金属系無収縮材
    を含むモルタル類からなり、かつ表層材を備えて成る
    とを特徴とするマンホール蓋を含む枠取替え工法。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の表層材を繊維質
    含有材料としたことを特徴とするマンホール蓋を含む
    取替え工法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のマンホール蓋を含む枠取
    替え工法において、前記高流動性無収縮充填材を充填す
    る際に、補強用鉄筋を網目状に配設したことを特徴とす
    るマンホール蓋を含む枠取替え工法。
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