JP2004332522A - オーバーレイ工法、切削オーバーレイ工法及び舗装工法 - Google Patents

オーバーレイ工法、切削オーバーレイ工法及び舗装工法 Download PDF

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Abstract

【課題】 騒音及び振動問題をクリアし、切断範囲を最小限とし、作業性の優れたオーバーレイ工法、切削オーバーレイ工法及び舗装工法の提供。
【解決手段】 目印となる基準線及び基準点をマーキングしておく工程、マンホール蓋及び枠Mhを含めた表面が剥離材5にて被覆すると共に、剥離材表面も含めて路面の補修を行う工程、基準線及び基準点からマンホール枠2中心位置aをオーバーレイ工事後の路面上に割り出し、路盤を断面が球面状Scの御椀型類似形状に切断する工程、マンホール枠2と共に切断路盤を吊り上げ撤去する工程、下桝躯体3の上縁部3a所定位置にアンカーボルト4を配したマンホール枠2を設置し、オーバーレイ工事後の路面に合せて高さ調整後、マンホール枠2と下桝躯体3との隙間を塞ぐ内型枠8を仮設し、内型枠8の外周隙間部分、周囲の空洞部及び表層部分6を舗装施工する工程から成ることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マンホール蓋及び枠を含む道路のオーバーレイ工法、切削オーバーレイ工法及び舗装工法に関する。
交通量と経年月によって道路の舗装表面が荒れて凹凸を生じたり、タイヤ等の摩耗によって表層部が剥がれたり、亀裂が生じたり等の不具合な状況が発生すると、騒音や振動が助長且つ増幅され、事故発生の要因となる。
このため、状況に応じて舗装部分の補修等を実施する必要が生ずる。
1)傷んだ舗装路面を上から補強補修するオーバーレイ工法では、施工範囲内のマンホール枠を迂回することなく作業性よくオーバーレイ施工できる工法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、2)傷んだ舗装の表層部分を切削して打換え補修する切削オーバーレイ工法では、施工範囲内のマンホール枠を外した状態で施工する工法が提示されている(例えば、特許文献2参照。)。
また、3)舗装工法としては、マンホール枠に阻害されずに極めて容易に作業性よく実施できると共にマンホール枠上面と舗装表面を容易に整合させることができる舗装の新設や既設舗装の打換えに関する工法が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
また更に、4)施工期間中における騒音の発生時間を可及的に短くでき、マンホール枠の高さ調整作業を極めて容易に行え、しかも、次の道路補修の際のマンホール枠周囲のはつり作業を容易に行えるマンホール枠のかさ高調整又は設置を含むオーバーレイ工法、切削オーバーレイ工法及び舗装工法が開示されている(例えば、特許文献4参照。)。
特許第2623490号 特許第2623491号 特許第2623492号 特開2003−27413号公報
然しながら上述の従来例において、1)、2)、3)の場合、マンホール枠周囲を筒状に切断して繰り抜く作業に際して、騒音の発生の問題と、更に切断壁が垂直または直線となるため、マンホール枠設置後において、車両重量の影響で、経時的にこのマンホール枠周囲の切断後に補修材を充填した路盤が沈下やずれを生じ易く、補修の二度手間作業を余儀なくされる場合が多く、更に切断範囲を狭めることが難しく、廃棄材料が多く、使用材料に無駄があり、経済的な点で問題がある。
また、4)の場合では、マンホール枠周囲を切断せずにリフター等で強制的にマンホール枠と周囲の路盤を剥ぎ取る様に引き抜き操作をする為、路盤の切断面が複雑に荒れた状態となり、新たなマンホール枠設置後の舗装材の充填作業がやりにくく、且つ接合面の密着性において問題を残す手法である。更にマンホール枠と周囲の路盤を剥ぎ取る様に引き抜いた後、道路をはつる際のハンドブレーカー等の騒音の問題も無視できず、また施工途中の清掃整理等に余分な手間が掛り、更に従来技術の1)、2)、3)の場合と同様に廃棄材料が多く、使用材料に無駄があり、経済的な点で問題がある。
本発明は、上述の状況に鑑みて成されたもので、マンホール蓋及び枠を含む道路の舗装施工に際し、騒音の極めて低い静音性の優れた球面椀型カッターを用いてマンホール蓋及び枠周囲の路盤を精度良く切断することができ、騒音及び振動問題をクリアし、且つ切断範囲を最小限に抑えて廃棄材料及び使用材料を削減出来、切断速度が速く、作業時間が短く、また施工後のマンホール周辺の地盤沈下の発生を防ぎ、二度手間作業を無くし、作業性の優れたオーバーレイ工法、切削オーバーレイ工法及び舗装工法を提供することを目的とする。
本発明は、下記構成を備えることにより上記課題を解決できるものである。
(1)マンホール蓋及び枠を含む道路のオーバーレイ工法であって、既存舗装路面を切削せずに表層部を補強補修する工法において、
1)マンホール蓋及び枠の中心位置から測定した非施工個所の最寄の場所に、予め目印となる基準線及び基準点を設けて、オーバーレイ工事後、路面下に隠れたマンホール蓋及び枠の中心位置を該路面上に特定可能にマーキングしておく工程、
2)マンホール蓋を外し、マンホール枠内側下部に吊り上げのための支持手段をセットする工程、
3)マンホール蓋及び枠を含めた表面を剥離材にて被覆すると共に、剥離材表面も含めて路面表層部の補強となるオーバーレイ補修工程、
4)先に目印となる場所にマーキングしておいた基準線及び基準点からマンホール蓋及び枠の中心位置をオーバーレイ工事後の路面上に割り出し、この割り出した位置に球面椀型カッターの芯出しジグを設置し、この球面椀型カッターを用いて所定の切断円直径でオーバーレイ工事後の表層部分も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断すると共に、蓋の上の表層部分をはつり作業をしてはつり滓を取り除く工程、
5)マンホール蓋を外し、マンホール枠と下桝躯体とが締結されているか否かの確認後、両者を分離する工程、
6)マンホール枠と共に御椀型類似形状の切断路盤を前記支持手段を介して吊り上げ撤去する工程、
7)前記工程で撤去されて形成される御椀型類似形状の空洞部において、下桝躯体の上縁部所定位置に係合する高さ調整機能を有するアンカーボルトを配したマンホール枠を設置し、オーバーレイ工事後の路面に合せて高さ調整後、マンホール枠と下桝躯体の上縁部との隙間を塞ぐための内型枠を仮設し、内型枠の外周隙間部分、周囲の空洞部及び表層部分を舗装材で舗装施工し、施工終了後、前記内型枠を撤去して終了する工程から成るオーバーレイ工法。
(2)マンホール蓋及び枠を含む道路の切削オーバーレイ工法であって、既存舗装路面の傷んだ表層部を切削した後の路面を補強補修する工法において、
1)マンホール蓋及び枠の中心位置から測定した非施工個所の最寄の場所に、予め目印となる基準線及び基準点を設けて、オーバーレイ工事後、路面下に隠れたマンホール蓋及び枠の中心位置を該路面上に特定可能にマーキングしておく工程、
2)マンホール蓋及び枠の中心位置に球面椀型カッターの芯出しジグを設置し、この球面椀型カッターを用いて所定の切断円直径でオーバーレイ工事後の表層部分も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断する工程、
3)マンホール蓋を外し、マンホール枠内側下部に吊り上げのための支持手段をセットし、マンホール枠と下桝躯体とが締結されているか否かの確認後、両者を分離する工程、
4)マンホール枠と共に御椀型類似形状の切断路盤を前記支持手段を介して吊り上げ撤去する工程、
5)前記工程で撤去されて形成される御椀型類似形状の空洞部において、下桝躯体の上方に離間して中心部に吊りボルト用雌ネジ部を有する中当て体を形成する養生板を切断後の球面状の壁部中間高さ位置且つ表層部分の深さ以下となる位置に嵌設して下桝躯体の上方を隙間を介して塞ぐように覆設し、その上に油紙等の剥離材を敷設して中当て体を形成する養生板の上面空処に舗装材を充填する工程、
6)次いで、下桝躯体の上方路面も含めて所定工事範囲の表層部分を切削する工程、
7)切削した後の路面を新舗装材を用いてオーバーレイ補修施工を実施する工程、
8)先に目印となる場所にマーキングしておいた基準線及び基準点からマンホール枠の中心位置をオーバーレイ工事後の路面上に割り出し、この割り出した位置を中心に前回切断円と略同じ径で埋設状態の中当て体の深さ位置まで平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、且つその点を中心として吊りボルト挿入用の所定径の穴を穿ち、吊りボルトを穴の内部に挿入して中当て体の吊りボルト用雌ネジ部に係合螺着して吊り上げ、中当て体ごと切断路盤を引き抜き撤去する工程、
9)下桝躯体の上縁部所定位置に係合する高さ調整機能を有するアンカーボルトを配したマンホール枠を設置し、オーバーレイ工事後の路面に合せて高さ調整後、マンホール枠と下桝躯体の上縁部との隙間を塞ぐための内型枠を仮設し、内型枠の外周隙間部分、周囲の空洞部及び表層部分を舗装材で舗装施工し、施工終了後、前記内型枠を撤去して終了する工程から成る切削オーバーレイ工法。
(3)マンホール蓋及び枠を含む道路の切削オーバーレイ工法であって、既存舗装路面の傷んだ表層部を切削した後の路面を補強補修する工法において、
1)マンホール蓋及び枠の中心位置から測定した非施工個所の最寄の場所に、予め目印となる基準線及び基準点を設けて、オーバーレイ工事後、路面下に隠れたマンホール蓋及び枠の中心位置を該路面上に特定可能にマーキングしておく工程、
2)マンホール蓋及び枠の中心位置に球面椀型カッターの芯出しジグを設置し、この球面椀型カッターを用いて所定の切断円直径でオーバーレイ工事後の表層部分も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断する工程、
3)マンホール蓋を外し、マンホール枠内側下部に吊り上げのための支持手段をセットし、マンホール枠と下桝躯体とが締結されているか否かの確認後、両者を分離する工程、
4)マンホール枠と共に御椀型類似形状の切断路盤を前記支持手段を介して吊り上げ撤去する工程、
5)前記工程で撤去されて形成される御椀型類似形状の空洞部において、下桝躯体上縁部の開口を塞ぐ様に中心部に吊りボルト用雌ネジ部を有する養生板を覆設し、この養生板の表面に剥離材を施し、前記養生板の上面空処に舗装材を充填する工程、
6)次いで、下桝躯体の上方路面も含めて所定工事範囲の表層部分を切削する工程、
7)切削した後の路面を新舗装材を用いてオーバーレイ補修施工を実施する工程、
8)先に目印となる場所にマーキングしておいた基準線及び基準点からマンホール枠の中心位置をオーバーレイ工事後の路面上に割り出し、この割り出した位置を中心に前回切断円と略同じ径で養生板外周深さ位置まで平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、且つその点を中心として吊りボルト挿入用の所定径の穴を穿ち、吊りボルトを穴の内部に挿入して養生板の吊りボルト用雌ネジ部に係合螺着して吊り上げ、前記養生板ごと切断路盤を引き抜き撤去する工程、
9)下桝躯体の上縁部所定位置に係合する高さ調整機能を有するアンカーボルトを配したマンホール枠を設置し、オーバーレイ工事後の路面に合せて高さ調整後、マンホール枠と下桝躯体の上縁部との隙間を塞ぐための内型枠を仮設し、内型枠の外周隙間部分、周囲の空洞部及び表層部分を舗装材で舗装施工し、施工終了後、前記内型枠を撤去して終了する工程から成る切削オーバーレイ工法。
(4)マンホール蓋及び枠の設置を伴う道路の舗装工法であって、未舗装路面または打換え路面に係る舗装工法において、
1)下桝躯体の中心位置から測定した非施工個所の最寄の場所に、予め目印となる基準線及び基準点を設けて、舗装工事後、路面下に隠れた下桝躯体の中心位置を該路面上に特定可能にマーキングしておく工程、
2)下桝躯体上縁部の開口を塞ぐ様に中心部に吊りボルト用雌ネジ部を有する養生板を覆設し、この養生板の表面に剥離材を施し、この表面も含めて所定工事範囲の道路を舗装材を用いて舗装施工する工程、
3)先に目印となる場所にマーキングしておいた基準線及び基準点からマンホール枠の中心位置を新設舗装路面上に割り出し、この割り出した位置に球面椀型カッターの芯出しジグを設置し、所定の切断円直径で表層部分も含めて前記球面椀型カッターを用いて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、御椀型類似形状の切断路盤とする工程、
4)マンホール枠の中心点を中心とする吊りボルト挿入用の所定径の穴を穿ち、繰り抜いた穴に前記吊りボルトを挿入して養生板中央の雌ネジ部に係合螺着し、養生板ごと御椀型類似形状の切断路盤を引き抜き撤去する工程、
5)下桝躯体の上縁部所定位置に係合する高さ調整機能を有するアンカーボルトを配したマンホール枠を設置し、舗装表面に合せて高さ調整後、マンホール枠と下桝躯体の上縁部との隙間を塞ぐための内型枠を仮設し、内型枠の外周隙間部分、周囲の空洞部及び表層部分を舗装材で舗装施工し、施工終了後、前記内型枠を撤去して終了する工程から成る舗装工法。
(5)御椀型類似形状の切断路盤を撤去する工程に次いで、下桝躯体上縁開口部を塞ぐように落下防止具を仮設し、切断路盤を取り除いた後を清掃する工程を含む前項(1)記載のオーバーレイ工法。
(6)御椀型類似形状の切断路盤を撤去する工程に次いで、下桝躯体上縁開口部を塞ぐように落下防止具を仮設し、切断路盤を取り除いた後を清掃する工程を含む前項(2)または(3)記載の切削オーバーレイ工法。
(7)御椀型類似形状の切断路盤を撤去する工程に次いで、下桝躯体上縁開口部を塞ぐように落下防止具を仮設し、切断路盤を取り除いた後を清掃する工程を含む前項(4)記載の舗装工法。
(8)球面椀型カッターを用いて所定の切断円直径で表層部分も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断する工程において、前記球面椀型カッターの刃先が所定の深さ位置まで達しなかった場合、球面状切断壁の最下端部より所定深さに位置する下桝躯体上縁部外周位置まで、はつり作業にて切削する切断工程を含む前項(1)記載のオーバーレイ工法。
(9)球面椀型カッターを用いて所定の切断円直径で表層部分も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断する工程において、前記球面椀型カッターの刃先が所定の深さ位置まで達しなかった場合、球面状切断壁の最下端部より所定深さに位置する下桝躯体上縁部外周位置まで、はつり作業にて切削する切断工程を含む前項(2)または(3)記載の切削オーバーレイ工法。
(10)球面椀型カッターを用いて所定の切断円直径で表層部分も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断する工程において、前記球面椀型カッターの刃先が所定の深さ位置まで達しなかった場合、球面状切断壁の最下端部より所定深さに位置する下桝躯体上縁部外周位置まで、はつり作業にて切削する切断工程を含む前項(4)記載の舗装工法。
(11)下桝躯体の上縁部所定位置に係合する高さ調整機能を有するアンカーボルトを配したマンホール枠を設置する工程において、その前段階として下桝躯体上に予め成形された所定寸法の環状を呈し、且つ所定個所にアンカーボルト孔を有する調整枠を1乃至2以上複数個重ねてからマンホール枠を取付けてマンホール蓋及び枠の高さを舗装表面に合せて調整する工程を含む前項(1)記載のオーバーレイ工法。
(12)下桝躯体の上縁部所定位置に係合する高さ調整機能を有するアンカーボルトを配したマンホール枠を設置する工程において、その前段階として下桝躯体上に予め成形された所定寸法の環状を呈し、且つ所定個所にアンカーボルト孔を有する調整枠を1乃至2以上複数個重ねてからマンホール枠を取付けてマンホール蓋及び枠の高さを舗装表面に合せて調整する工程を含む前項(2)または(3)記載の切削オーバーレイ工法。
(13)下桝躯体の上縁部所定位置に係合する高さ調整機能を有するアンカーボルトを配したマンホール枠を設置する工程において、その前段階として下桝躯体上に予め成形された所定寸法の環状を呈し、且つ所定個所にアンカーボルト孔を有する調整枠を1乃至2以上複数個重ねてからマンホール枠を取付けてマンホール蓋及び枠の高さを舗装表面に合せて調整する工程を含む前項(4)記載の舗装工法。
(14)締結部材となるアンカーボルトを不要とするマンホール蓋及び枠の更新または修復等を含む道路の補修工事において、球面椀型カッターを用いて表層部分も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断し、撤去する際、マンホール枠の高さを調整する調整枠の上面と接する接続部分となる前記マンホール枠の下面外周位置まで切込みを入れ、吊り上げのための支持手段の楔状先端尖頭部を前記マンホール枠の下面と前記調整枠の上面との間に介挿して御椀型類似形状の切断路盤を浮上させ切り離して前記支持手段を介して撤去する工程とし、前記オーバーレイ工法の路盤切断工程に代えて上記工程に置換した前項(1)記載のオーバーレイ工法。
(15)締結部材となるアンカーボルトを不要とするマンホール蓋及び枠の更新または修復等を含む道路の補修工事において、球面椀型カッターを用いて表層部分も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断し、撤去する際、マンホール枠の高さを調整する調整枠の上面と接する接続部分となる前記マンホール枠の下面外周位置まで切込みを入れ、吊り上げのための支持手段の楔状先端尖頭部を前記マンホール枠の下面と前記調整枠の上面との間に介挿して御椀型類似形状の切断路盤を浮上させ切り離して前記支持手段を介して撤去する工程とし、前記切削オーバーレイ工法の路盤切断工程に代えて上記工程に置換した前項(2)または(3)記載の切削オーバーレイ工法。
マンホール蓋及び枠を含む道路の舗装施工に際し、騒音の極めて低い静音性の優れた球面椀型カッターを用いてマンホール蓋及び枠周囲の路盤を精度良く切断することができ、騒音及び振動問題をクリアし、且つ切断範囲を最小限に抑えて廃棄材料及び使用材料を削減出来、切断速度が速く、作業時間が短く、また施工後のマンホール周辺の地盤沈下の発生を防ぎ、二度手間作業を無くし、作業性の優れたオーバーレイ工法、切削オーバーレイ工法及び舗装工法を提供することが出来る。
以下、本発明に係るオーバーレイ工法、切削オーバーレイ工法及び舗装工法の実施の形態について説明する。
図1は、実施例1における請求項1に相当するオーバーレイ工法の基本工程を示すフローチャート、図2は、実施例2における請求項2に相当する切削オーバーレイ工法の基本工程を示すフローチャート、図3は、実施例3における請求項4に相当する舗装工法の基本工程を示すフローチャート、図4は、マンホール枠の中心位置を特定する為のマーキング工程を示す平面図、図5(a)は、マンホール枠撤去用の支持手段をセットする工程を示す断面図、(b)は、マンホール蓋及び枠の表面に剥離材を被覆し、その表面も含めた表層部分の補強、補修工程を示す断面図、図6は、マンホール蓋及び枠周囲の路盤を球面椀型カッターを用いて平面円形、断面円弧状の御椀型類似形状に切断する工程を示す図、(a)は、断面図、(b)は、切断路盤の御椀型類似形状を示す斜視図、図7は、マンホール枠と共に切断路盤を支持手段を介して吊り上げ撤去する工程を示す断面図、図8は、下桝躯体上縁部に高さ調整機能を有するアンカーボルトを配したマンホール枠と内型枠を設置し、隙間、空洞部に路盤材を充填し、表層部分に表層材を施工する工程を示す断面図、(a)は、マンホール蓋を外し、マンホール枠と内型枠を設置した状態、(b)は、内型枠外周部の隙間及び空洞部に路盤材を充填し、表層部分に表層材を施工した状態、(c)は、施工後の養生期間経過後内型枠を取り外し完工した状態、図9は、既存道路において、マンホール蓋及び枠周囲の路盤を球面椀型カッターを用いて平面円形、断面円弧状の御椀型類似形状に切断する工程を示す断面図、図10は、マンホール蓋を外し、マンホール枠撤去用の支持手段をセットし、切断路盤をマンホール枠と共に支持手段を介して吊り上げ撤去する工程を示す断面図、図11(a)は、下桝躯体の上縁部上方に離間して養生板(中当て体)を切断後の球面状の壁部中間高さ位置に嵌設し、養生板表面に剥離材を敷設する工程を示す断面図、(b)は、養生板(中当て体)上方空処に舗装材を充填する工程を示す断面図、(c)は、下桝躯体の上方路面(養生板の上方路面)も含めて所定工事範囲の傷んだ表層部分を切削する工程を示す断面図、(d)は、切削後の路面を新舗装材を用いてオーバーレイ補修施工する工程を示す断面図、図12は、先の基準線よりマンホール中心位置を補修施工したオーバーレイ工事後の路面上に割り出し、球面椀型カッターを用いて養生板(中当て体)の嵌設した位置まで切込みを入れ、且つ中心部に所定径の穴を穿ち、吊りボルトを養生板(中当て体)の雌ネジ部に係合螺合し、養生板ごと切断路盤を引き抜き撤去する工程を示す断面図、図13(イ)〜(ヘ)は、養生板を形成する中当て体の各種形状を示すそれぞれの斜視図と片半部分断面図、図14は、未舗装路面の舗装工法において、下桝躯体上縁部の開口を塞ぐように養生板を覆設し、表面に剥離材を施し、表面も含めて舗装を実施する工程を示す断面図、図15(a)は、新舗装路面上に、先の基準線よりマンホール中心位置を割り出し、球面椀型カッターを用いてマンホール枠周囲の路盤を御椀型類似形状に切断し、中心部に所定径の穴を穿つ工程を示す断面図、(b)は、吊りボルトを養生板の雌ネジ部に係合螺合し、養生板ごと切断路盤を引き抜き撤去する工程を示す断面図、図16は、実施例1における「オーバーレイ工法」の基本工程図(図1のフローチャートに対応)、図17は、実施例2における「切削オーバーレイ工法」の基本工程図(図2のフローチャートに対応)、図18は、実施例3における「舗装工法」の基本工程図(図3のフローチャートに対応)、図19は、アンカーボルトを不要としマンホール枠下面と調整枠の上面との間に支持手段を介挿した場合の状態を示す断面図、図20は、マンホール蓋を被せその上に剥離材を施しオーバーレイ施工した状態を示す断面図、図21は、舗装表面よりマンホール枠下面位置外周近くまで球面椀型カッターを用いて御椀型類似形状に路盤を切断し切り込みを入れた状態を示す断面図、図22は、マンホール蓋及び剥離材の上面表層部分の舗装材をはつり作業にて除去した状態を示す断面図、図23は、蓋を外して支持手段を更に伸長して楔状先端尖頭部を深く介挿し切断路盤を浮上させた状態を示す断面図、図24は、支持手段の吊り手掛止部にロープ等を繋いで支持手段ごと切断路盤を吊り上げた状態を示す断面図、図25(a)は、支持手段のセット位置を下桝躯体の上面となる切断下面とした場合の例を示す断面図、(b)は、(a)図の状態で切断路盤を吊り上げた様子を示す断面図、図26は、支持手段の各種形態例を示した側面図、(a)はネジ式伸縮支持具の吊り手掛止部が1個の場合の一例、(b)は吊り手掛止部が2個の場合の一例、(c)は両端の鍔部に対向して設けた場合の一例、(d)は支持手段の駆動方式が、電動式、空圧式、または油圧式の場合の一例、図27は、アンカーボルトを必要とするマンホール枠下面と下桝躯体の間に高さ調整用の調整枠を介挿した場合の一例を示す断面図、図28は、養生板の吊り上げ用雌ネジ部の穴を遮蔽するためのメクラプラグを螺着した状態を示す一部破断側面図、図29は、メクラプラグ取り外し用の道具としてのプラグ回し具の一例を示す斜視図、図30は、アンカーボルトの構成の一例を示す説明図、(a)はアンカーボルトの構成要素を示す分解図、(b)は使用状態の一例を示す側面図、図31は、その他の実施例におけるマンホール枠周囲の充填舗装における補強方法を示す説明図、(a)は平面図、(b)はA−A断面図である。
以下、実施例1におけるオーバーレイ工法について、図1、図16及び関連図面を基に説明する。
実施例1は、マンホール蓋及び枠Mhを含む道路のオーバーレイ工法であって、既存舗装路面を切削せずに表層部を補強補修する工法である。以下工程順に説明する。
<マーキング工程>
図4に示す様に、マンホール蓋及び枠Mhの中心位置aから測定した非施工個所の最寄の場所、例えば縁石等に、予め目印となる基準線B0及び基準点b、c、dを設けて、オーバーレイ工事後、路面下に隠れたマンホール蓋及び枠Mhの中心位置aを該路面上に特定可能にマーキングしておく工程(S101)であり、即ち基準線B0を底とする三角形の頂点aを前記マンホール蓋及び枠Mhの中心に合せてマンホール枠2の中心を位置決めし、前記基準線B0上に基準点b、c、dをマーキングしておくことで、オーバーレイ工事後の路面上に路面下に隠れた状態のマンホール枠2の中心位置aを該路面上に特定可能とする工程である。
<支持手段の固設工程>
図5(a)に示す様に、マンホール蓋1を外し、マンホール枠2内側下部に支持手段7を形成するネジ式伸縮支持具の両端に設けられた楔状先端尖頭部7d、7dが食い込むように回転ハンドル7bを叩くようにして回しセット(固設)する工程(S102)である。
<オーバーレイ補修舗装工程>
図5(b)に示す様に、マンホール蓋及び枠Mhを含めた表面を剥離材5で被覆すると共に、剥離材5表面も含めて路面表層部の補強となるオーバーレイ補修舗装工程(S103)である。
<球面椀型カッターを用いて路盤を御椀型類似形状に切断してマンホール蓋及び枠の上の表層部分をはつり作業を実施し、はつり滓を取り除く工程>
図6(a)、(b)に示す様に、先に目印となる場所にマーキングしておいた基準線B0及び基準点b、c、dからマンホール枠2の中心位置aをオーバーレイ工事後の路面上に割り出し、この割り出したマンホール蓋及び枠Mhの中心位置aに球面椀型カッター(図示略)の芯出しジグを設置し、この球面椀型カッターを用いて所定の切断円直径Dφでオーバーレイ工事後の表層部分6も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状Scに切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断すると共に、マンホール蓋及び枠Mhの上の表層部分6をはつり作業をしてはつり滓を取り除く工程である。
<旧マンホール枠を切断路盤と共に撤去し、下桝躯体の上縁開口部に落下防止具を仮設し、切断後を清掃する工程>
路面に現れたマンホール蓋を取外した後、旧マンホール枠を切断路盤と共に、既に設置済みの支持手段7を介して吊り上げ撤去し、下桝躯体3の上縁開口部を塞ぐように落下防止具11を設置し、切断路盤を取り除いた後の空洞部内を清掃し、清掃終了後、前記落下防止具11を取外す工程(S104)を含む。
尚上述の工程において、路面下に隠れた状態のマンホール蓋及び枠Mhの中心位置aを割り出す方法は、基準線B0の両端b、c点から距離l1と距離l2の交点としてa点を位置決めしても良く、またd点から垂線上の距離lよりa点を位置決めしても良い。
<マンホール枠と下桝躯体とが締結部材で締結されているか否かの確認工程>
マンホール枠2と下桝躯体3とを分離してマンホール枠2と共に切断路盤を撤去する工程においては、例えばマンホール枠2と下桝躯体3とが締結部材4にて締結されているかどうかを調べ(S105)、締結されていない場合は、マンホール蓋1を外した後、マンホール枠2と共に切断路盤を所定の支持手段7を形成するネジ式伸縮支持具を介して吊り上げ撤去すればよく(S106)、また、締結部材4にて締結されている場合は、マンホール蓋1を外した後、締結部材4を切断機等(図示略)を用いて切り離し(S108)、マンホール枠2と共に切断路盤を前記支持手段7を形成するネジ式伸縮支持具を介して吊り上げ撤去する工程(撤去後は御椀型類似形状の空洞部が生ずる)(図7参照)(S106)。
<マンホール蓋及び枠の調整設置と周囲空洞部の舗装充填工程>
最後に図8(a)、(b)、(c)に示す様に、下桝躯体3の上縁部3a所定位置に係合する高さ調整機能を有するアンカーボルト4を配した、例えば新規のマンホール枠2を設置し、オーバーレイ工事後の表層部分6の路面に合せて高さ調整後(例えば、路面表面に「水糸:みずいと」等をマンホール蓋及び枠の中心を通して十文字に張り、その高さ位置にマンホール蓋及び枠表面が一致するように調整駒4aを回して微調整して高さを合せる)、マンホール枠2と下桝躯体3の上縁部3aとの隙間を塞ぐための内型枠8を仮設し、内型枠8の外周隙間部分、周囲の空洞部及び表層部分6を舗装材で舗装施工し、施工終了後、前記内型枠8を撤去して終了する工程(S107)から成ることを特徴とする。
また、上述した支持手段7の詳細は図26に図示してある。
7aは吊り上げる際にロープやチェーンを掛けて使用する吊り手掛止部、7cは回転ハンドル7bの回転操作時に支持手段7を形成するネジ式伸縮支持具の伸縮作用を起こす雄ネジ部である。支持手段7を形成するネジ式伸縮支持具は、図26(a)、(b)に示すように吊り手掛止部7aが一個の場合と、2個の場合があり、状況によって使い分ければ良い。(c)は両端の鍔部7e、7eに夫々対向して2個設けた場合の一例である。(d)は支持手段7の駆動方式が、電動式、空圧式、または油圧式の場合をそれぞれ共通して示した一例であり、7fは前記駆動源の接続部である。この支持手段7の基本構造は、ジャッキまたはインパクトレンチ等のメカを応用したものである。
また、この支持手段7はマンホール蓋及び枠Mhの大きさに応じて1セット、2セット或いはそれ以上複数を並設して使用することが出来る。
尚、マンホール蓋及び枠Mhの取替えを伴う場合は、所定工事範囲の道路全面を一挙に舗装施工した後、マンホールの存在する個所のみは、後からマンホール枠を設置するために、全面舗装工事終了後、マンホール枠周囲の路盤を切り取る必要があり、どうしてもマンホール枠周囲の路盤及び表層部分は後施工となり、本実施形態において、この部分の舗装材を表層材と路盤材とに分けた場合、表層材として繊維質含有材料、換言すれば、無収縮モルタル、アスファルト系表層材、エポキシ系表層材等を、また路盤材として自硬性を有する高流動性無収縮材を用いることによって、球面状の切断壁と相俟って地盤沈下や、変形を防止でき、廃棄しなければならない無駄な材料も削減でき、作業の合理化が可能である。
尚また、道路表面を工事範囲全域に亙って一挙に舗装施工する場合の材料については、従来から使用されている加熱合材等がある。
以下、実施例2における切削オーバーレイ工法について、図2、図17及び関連図面を基に説明する。
実施例2は、マンホール蓋及び枠Mhを含む道路の切削オーバーレイ工法であって、既存舗装路面の傷んだ表層部を切削した後の路面を補強補修する工法である。
<マーキング工程>
ステップS201は、図4に示す様に、実施例1のステップS101と同様なので説明を省略する。
<球面椀型カッターを用いて路盤を御椀型類似形状に切断する工程>
図9に示す様に、マンホール蓋及び枠Mhの中心位置aに球面椀型カッター(図示略)の芯出しジグを設置し、この球面椀型カッターを用いて目標とするマンホール枠2に合せて所定の切断円直径でオーバーレイ工事後の表層部分も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状Scに切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断する工程(S202)である。
<マンホール枠と下桝躯体とが締結部材で締結されているか否かの確認工程と、御椀型類似形状の切断路盤を撤去する工程>
マンホール枠2と下桝躯体3とを分離してマンホール枠2と共に切断路盤を撤去する工程においては、例えばマンホール枠2と下桝躯体3とが締結部材4にて締結されているかどうかを調べ(S203)、締結されていない場合は、マンホール蓋1を外した後マンホール枠2と共に切断路盤を所定の支持手段7を形成するネジ式伸縮支持具を介して吊り上げ撤去すると共に、下桝躯体3の上縁開口部を塞ぐように落下防止具11を取り付け、切断路盤を取り除いた後を清掃する工程、清掃終了後、前記落下防止具11を取り外し(S204)、また、締結部材4にて締結されている場合は、マンホール蓋1を外した後、締結部材4を切断機等(図示略)を用いて切り離し(S210)、マンホール枠2と共に切断路盤を所定の支持手段7を形成するネジ式伸縮支持具を介して吊り上げ撤去する工程(図10参照)である。
<空洞部の仮舗装工程>
前述したと同様に、下桝躯体3の上縁開口部を塞ぐように落下防止具11を取り付け、切断路盤を取り除いた後を清掃した後、前記落下防止具11を取り外し、次いでステップS205に進み、図11(a)に示す様に、マンホール枠2と周囲の路盤を撤去した後の御椀型類似形状の空洞部において、下桝躯体3の上方に離間して中心部に吊りボルト用雌ネジ部9aを有する中当て体9を形成する養生板を切断後の球面状Scの壁部中間高さ位置且つ表層部分6の深さdp以下となる位置に嵌設して下桝躯体3の上方を塞ぐように覆設し、その上に油紙等の剥離材5′を敷設して上方空処に舗装材を充填する工程(図11(b)参照)(S205)を行う。
<表層部分の切削工程>
図11(c)に示す様に、下桝躯体3及び中当て体を形成する養生板の上方路面も含めて所定工事範囲の表層部分6を、例えば厚みとなる深さx分を切削する工程(S206)を行う。
<オーバーレイ工程>
次いで図11(d)に示すように、新舗装材を用いて切削した表層部分のオーバーレイ舗装施工を実施する工程(S207)を行う。
<球面椀型カッターによる路面の切削工程>
先にマーキングしておいた基準線B0及び基準点b、c、dからマンホール枠2の中心位置aをオーバーレイ工事後の表層部分6の路面上に割り出し(図12参照)、この割り出した位置aを中心に前回切断円と略同じ径で埋設状態の中当て体を形成する養生板9の深さdp位置まで平面円形、断面円弧状となる球面状Scに切込みを入れ、次いで、その点aを中心とする吊りボルト10挿入用の所定径の穴を穿ち、吊りボルト10をこの穴Hcを貫通して中当て体を形成する養生板9の吊りボルト用雌ネジ部9aに係合螺着して吊り上げ、中当て体を形成する養生板9ごと切断路盤を引き抜き撤去する工程(S208)である。
<マンホール蓋及び枠の調整設置と周囲空洞部の舗装充填工程>
次に図8(a)、(b)、(c)に示す様に、最後の工程となるステップS209は実施例1のステップS107の場合と同様なので説明を省略する。
実施例3は、マンホール蓋及び枠の設置を伴う道路の舗装工法であって、図3及び図18を基本工程とし、舗装路面または打換え路面に係る舗装工法である。
<マーキング工程>
下桝躯体3の中心位置を測定して位置決めし、最寄の非施工個所にマーキングしておく工程は、実施例1及び2と同様である。
<下桝躯体の開口部を養生板で塞ぎ道路と共に舗装する工程>
下桝躯体3の上縁部3aの開口を塞ぐ様に中心部に吊りボルト用雌ネジ部9a′を有する養生板9′を覆設し、この養生板9′の表面に剥離材5″を施し、この表面も含めて所定工事範囲の道路を舗装材を用いて舗装施工する工程(S302)。
<球面椀型カッターを用いて路盤を御椀型類似形状に切断する工程>
先に目印となる場所にマーキングした基準線B0及び基準点b、c、dから下桝躯体3の中心位置aを新設舗装路面上に割り出し、この割り出した位置aに球面椀型カッター(図示略)の芯出しジグを設置し、所定の切断円直径で表層部分6も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状Scに切込みを入れ、御椀型類似形状の切断路盤とする工程。尚、<支持手段の固設工程>と<マンホール枠と下桝躯体とが締結部材で締結されているか否かの確認工程>とは、前記実施例1及び2と実質同一であるので、その説明は省略する。
<御椀型類似形状の切断路盤を撤去する工程>
次いで、その点aを中心とする吊りボルト10挿入用の所定径の穴Hc′を穿ち、この穴Hc′を通して養生板9′ごと切断路盤を引き抜き撤去すると共に、落下防止具11を取り付け、清掃し、終了後取外す工程(S304)。
<マンホール蓋及び枠の調整設置と周囲空洞部の舗装充填工程>
下桝躯体3の上縁部3a所定位置に係合する高さ調整機能を有するアンカーボルト4を配したマンホール枠2を設置し、舗装表面に合せて調整駒4aで高さ調整後、マンホール枠2と下桝躯体3の上縁部3aとの隙間を塞ぐための内型枠8を仮設し、内型枠8の外周隙間部分、周囲の空洞部及び表層部分6を舗装材で舗装施工し、施工終了後、内型枠8を撤去して終了する工程(S305)である。
この舗装工法の基本工程は上記の各工程から成ることを特徴とする。
養生板9′には下桝躯体3の上縁部3aに当接して覆設した時に位置ずれしないように、下桝躯体3の内周に当接する掛止部9b′が設けてある。
落下防止具11は、その形状を受け皿の形としてあるが、泥や砂利、石などの落下物を捕獲し易い形状であれば、例えば、袋状、ネット状、格子状、または板状等、下桝躯体3の開口部を塞ぐように覆設でき、落下物を受け止められれば良く、形状、材質等を限定するものではない。但し、作業者に対する安全上の対策としても留意すべき手段であることは勿論である。
養生板9、9′の中心位置に設けられた雌ネジ部9a、9a′には、使用する前に予め、図28に示すように、施工時に舗装材やその他の物が詰まったり入り込んだりしないように、穴部分を遮蔽するためのメクラプラグ13を螺着しておき、切断路盤と共に養生板9、9′を吊り上げる時、穴を穿つので、この穴を通して前記メクラプラグ13を、例えば図29に示すようなプラグ回し具Peを用い、プラグ掛止部14をメクラプラグ13の頭部(この場合六角形)に被せるように掛止し、把手(ハンドル)を持って1〜2回まわせば簡単に外すことが出来る。この場合、雄ネジと雌ネジの螺合するネジ山の数は1山乃至2山掛かっていれば十分であり、作業性に影響するものではない。また柄15の長さは工事現場の状況に合せて決めれば良く、長さを調節できる伸縮式とすることも出来る。また、プラグの頭部の形状は、六角でも四角でも被せ易く掛止して回せれば良く、また柄の途中または柄とプラグ掛止部の接続を固定せずユニバーサルジョイントとしても良い。更にメクラプラグの頭部は一般のボルトの頭部を削って偏平に加工すればよく、掛止部の厚みは数ミリあれば、十分であり、養生板の上に油紙等の剥離材を敷設しても左程出っ張らないので、作業上問題とはならない。
[その他の実施例1]
前述の実施例1のオーバーレイ工法、または実施例2の切削オーバーレイ工法の場合、図19〜図24に示すように、締結部材となるアンカーボルト4を不要とするマンホール蓋及び枠Mhの更新または修復等を含む道路の補修工事において、球面椀型カッターを用い、表層部分も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状Sc′に切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断し、撤去する際、マンホール枠2の高さを調整する調整枠12の上面と接する接続部分となる前記マンホール枠2の下面外周位置まで切込みを入れ(図21参照)、吊り上げのための支持手段7を形成するネジ式伸縮支持具の楔状先端尖頭部7dを前記マンホール枠2の下面と前記調整枠12の上面との間に介挿して切断路盤を浮上させ切り離して前記支持手段7を介して撤去する工程とし、前記実施例1のオーバーレイ工法、または前記実施例2の切削オーバーレイ工法の内の路盤切断工程に代えて上記工程に置換したことを特徴とする。
図27は、二種類の高さh1、h2の2個の調整枠12を使用した場合の一例であり、アンカーボルト4を一般の調整枠の予め穿設された貫通穴(アンカーボルト孔)に合せてセットすればよく、調整枠12の種類としては、例えば、高さ(厚み)h1、h2…が50、100、150mmの種類が用意されており、これらを状況に合せ、組合せてマンホール蓋及び枠Mhを該当する路面の高さに調整する。この時、路面と下桝躯体3の上縁部3aとは必ずしも平行ではない場合があり、また調整の最終段階として、路面に合せてマンホール蓋及び枠Mhの高さ位置決め微調整を調整駒4aを左右に回し、上下動させて行う。
尚、切断路盤をマンホール枠と共に吊り上げる為の支持手段のセットする位置は、工事現場の状況により、多様であり、図25(a)、(b)に図示したように、切断路盤の切れ目となる御椀型類似形状の底面に当接して抱えるように、下桝躯体3の上縁部3aから切り離して吊り上げる場合が多く、調整枠12がある場合は、調整枠12の下面と下桝躯体3の上縁部3aの間に支持手段7の楔状先端尖頭部7dを介挿して使用することとなる。更に調整枠12が深い場合は、調整枠12の中間に支持手段7の楔状先端尖頭部7dを介挿して使用する場合も発生する。本発明に係る工法は、上述のように全ての状況に対応出来る工法である。
本発明に係る工法において、強調すべき特徴は、切断後の路盤が御椀型類似形状を呈し、平面円形、断面円弧状の摩擦係数の大なる球面状の切断面を形成することである。即ち、球面椀型カッターによる切削線が道路表面よりマンホール枠又はこの枠を支持する調整枠の外周近くまで至る平面円形、断面円弧状となる切断面を形成し、廃棄する材料の削減、使用材料の節減、作業能率、更に対騒音に対する静粛性及び安全性の点で優れ、且つ経済性においても優れた工法である。
本実施形態に用いる球面椀型カッターとしては、特許第3371254号「路面用カッター」が最も好適な手段である(特開2001−295216号公報)。
実施例2における「切削オーバーレイ工法」で用いる養生板9を形成する中当て体は、図13(イ)〜(ヘ)に示すように、種々の形状が考えられる。
(イ)は、円形の養生板9の周囲に複数の湾曲した掛止部9bを設けた例であり、湾曲した掛止部9bが球面状Scに切断した壁面に当接して所定の高さ位置を保持可能な構成としてある。
(ロ)は、円形の養生板9の周囲に複数の直線からなる脚状の掛止部9bを設けた例であり球面状Scに切断した壁面に食い込むようにして所定の高さ位置を保持可能な構成としてある。
(ハ)は、円形の養生板9の下部に脚部9dを介して下桝躯体3の上縁部3aに当接する板部材9cからなり、下桝躯体3の上縁部3aに載置されて所定の高さ位置を保持する構成としてある。
(ニ)は、円形の養生板9の周囲全縁に湾曲状の縁取り9bを形成した構成とし、縁取り9bが球面状Scに切断した壁面に当接して所定の高さ位置を保持可能な構成としてある。
(ホ)は、円形の養生板9を天板とし、この天板と湾曲面の底部とを一体化して、全体を中空の御椀型形状とし、切断した壁面に当接して所定の高さ位置を保持可能な構成としてある。
(ヘ)は、単一の円形状養生板9からなり、その縁部全周が切断した壁面に当接して所定の高さ位置を保持可能な構成としてある。
尚、養生板9を形成する中当て体の形状を円形を基本形として説明したが、六角形、八角形等の多角形を基本形として形状を展開しても良い。
また、実施例2及び3におけるオーバーレイ工事後の路面上に、基準線B0及び基準点b、c、dからマンホール蓋及び枠Mhの中心位置aを割り出す方法は、実施例1で述べた方法と同様であるので実施例1の場合に準ずることとして省略してある。
また、養生板(中当て体)9の中心部に雌ネジ部を設け、吊りボルトを係合螺着して吊り上げる機構のみ説明したが、雌ネジ部を単なる穴形状とし、フック機能を備えた吊り手を掛止して吊り上げても良く、吊り上げ機構及び方法を限定するものではない。
尚、特許第3263355号公報に拡張アンカーが開示されているが、仮蓋下面に引っ掛けるための拡張部材が偏心構造となることで、吊り上げる際の荷重分布が不均等となり、且つ仮蓋に固定されていないので不安定であり、作業性において問題がある。これに対し、本発明に係る養生板の吊り上げは、ネジ構造により係合螺着して固定する構成となっているので、吊り上げ操作が安定し、且つ作業性において信頼度が高く、安全に工程を進めることが出来る。
本実施形態で用いた支持手段7としてのネジ式伸縮支持具には、前述したように図26に幾つかの例を示しているが、両端の楔状先端尖頭部7dの付け根に鍔部7eを対向して設け(図26(b)参照)、環状の吊り手掛止部7aを中心を挟んで図示するように2個設けるか、またはこの両側の鍔部7e、7eに前記吊り手掛止部7aを夫々設けて対向させ、二個所で吊り上げる構成とし、更に鍔部7eの根元までマンホール枠2の内側下部に差し込むようにすることで、鍔部が両側に突っ張るようにしてマンホール枠2の内壁に当接し、ネジ式伸縮支持具とマンホール枠2が確固に固定されて、安定した状態で吊り上げ撤去作業を行うことが出来る。また、前述したように、支持手段7としてのネジ式伸縮支持具を2セット以上並設することで、楽に切断路盤を浮上させ切り離して吊り上げることが出来る。
また、路盤の切断工程において、球面椀型カッターの刃先が所定の位置まで十分に届ききらず、例えば、下桝躯体の周辺部分の切断面が剥ぎ取られたように荒れた場合は、剥離材として砂等を荒れた切断面に敷設することで、後工程での切断路盤の撤去時に効果があり、状況に応じて油紙と併用しても良い。また剥離材としては、所謂「離型材」として知られるワックスやシリコーン、或いは軽油等の油脂類が挙げられるが、現場の状況や条件によって選択して決めれば良い。適当な薬品等があれば、それらを用いても良く、剥離材を油紙、砂及び上記の離型材等に限定するものではない。
尚、剥離材を使用せず、廃棄用の鉄蓋を在庫保管しておいて、必要に応じて利用してもよく、また、仮蓋を別に用意しておいて、架け替える方法としてもよい。
[その他の実施例2]
切削オーバーレイ工法において、請求項3に示したように、中当て体を形成する養生板を使用せずに下桝躯体の上縁部に直に養生板を覆設する場合の切削オーバーレイ工法の各工程であって、1)マンホール蓋及び枠Mhの中心位置aから測定した非施工個所の最寄の場所に、予め目印となる基準線及び基準点を設けて、オーバーレイ工事後、路面下に隠れたマンホール蓋及び枠Mhの中心位置aを該路面上に特定可能にマーキングしておく工程、2)マンホール蓋及び枠Mhの中心位置aに球面椀型カッターの芯出しジグを設置し、この球面椀型カッターを用いて所定の切断円直径でオーバーレイ工事後の表層部分も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断する工程、3)マンホール蓋1を外し、マンホール枠2内側下部に吊り上げのための支持手段7をセットし、マンホール枠2と下桝躯体3とを分離してマンホール枠2と共に切断路盤を前記支持手段7を介して吊り上げ撤去する工程(以上図9及び図10参照)からなり、更に以下、図14、図15(a)、(b)及び図8(a)、(b)、(c)に示すように、4)下桝躯体3上縁部3aの開口を塞ぐ様に中心部に吊りボルト用雌ネジ部9a′を有する養生板9′を覆設し、この養生板9′の表面に剥離材5′を施し、前記養生板9′の上面空処に舗装材を充填する工程、5)次いで、下桝躯体3の上方路面も含めて所定工事範囲の表層部分6を切削する工程、6)切削した後の路面を新舗装材を用いてオーバーレイ補修施工を実施する工程、7)先に目印となる場所にマーキングしておいた基準線及び基準点からマンホール枠2の中心位置aをオーバーレイ工事後の路面上に割り出し、この割り出した位置を中心に前回切断円と略同じ径で養生板9′外周深さ位置まで平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、且つその点を中心として吊りボルト挿入用の所定径の穴Hc′を穿ち、吊りボルト10を穴Hc′の内部に挿入して養生板9′の吊りボルト用雌ネジ部9a′に係合螺着して吊り上げ、前記養生板9′ごと切断路盤を引き抜き撤去する工程、8)下桝躯体3の上縁部3a所定位置に係合する高さ調整機能を有するアンカーボルトを配したマンホール枠2を設置し、オーバーレイ工事後の路面に合せて高さ調整後、マンホール枠2と下桝躯体3の上縁部3aとの隙間を塞ぐための内型枠8を仮設し、内型枠8の外周隙間部分、周囲の空洞部及び表層部分6を舗装材で舗装施工し、施工終了後、前記内型枠を撤去して終了する工程から成ることを特徴とする切削オーバーレイ工法とすることも出来る。
図30は、アンカーボルトの構成の一例を示す説明図であり、(a)はアンカーボルトの構成要素を示す分解図、(b)は使用状態の一例を示す側面図である。
図30(a)において、アンカーボルト4は筒状体の内面に雌ネジを螺刻し、筒状体の下方は外周に凹凸形状の食い込み部41を形成すると共に、筒状体の軸心に沿って縦方向に複数の切欠き部41a、41a、…を有し、テーパー部材42が打ち込まれることで、アンカーボルト4の下方が拡径するように構成されている。ネジ棒4bは頭部が平行な面で形成されたスパナ掛け部4b−1を形成し、アンカーボルト4の雌ネジ部に螺合して接続でき、ネジ棒4bには螺合して回動上下可能に調整駒4aが組み込まれ、上方にナット部4cがワッシャW1を介して螺合緊締可能である。
図30(b)は、使用状態の一例を示す側面図であり、先ず下桝躯体3の上縁部3aの所定位置に穿孔機で所定径のアンカー穴31、31…を開け、この穴径に係合するアンカーボルト4(この場合、所謂「グリップアンカー」)を挿入し、その頭部4uを直接または中間打設棒(図示略)を介して上からハンマー等で打撃を加えることで、テーパー部材42がアンカー穴31の底部31aに当接し、図中矢印Y1の方向に反発する力が生じ、この反発力により、前記テーパー部材42がアンカーボルト4の下方に楔のように作用し、図示するように外周面が凹凸形状の食い込み部41が外方に広がって拡径状態を呈し、例えばコンクリート製の下桝躯体3のアンカー穴31の側面に食い込み固定される。
このアンカーボルト4にネジ棒4bをスパナ等の道具(図示略)をスパナ掛け部4b−1にあてがって螺合せしめ、調整枠12を通し、ワッシャW3に次いで高さ調整用の調整駒4aを螺合し、その上にマンホール枠2を重ねその上下にワッシャW2、W1を介在させ、最後に緊締用のナット部4cを螺合して固定する。
尚また、本発明に係る工法では、前述したように、球面椀型カッター即ち特許第3371254号の「路面用カッター」を用いることで、イ)切断作業の精度が高く、従って切断範囲を最小限に抑えることが出来、ロ)切断面が球面状のため上方からの圧力に対する摩擦抵抗が強く変形及び沈下を回避出来、更にハ)切断時間及び付帯作業時間を短縮できるため、所定工事範囲にマンホール蓋及び枠の設置または再設置工事が複数含まれても、例えば「切削オーバーレイ工法」の場合、1)マーキング作業、2)切断作業、3)切断路盤の撤去作業、4)養生板取り付け作業及び剥離材の敷設作業、5)養生板上部空処の充填作業、6)道路表層部分全面の切削工事、7)新舗装材による道路全面の舗装工事、8)養生板深さ位置までの切込み作業、9)養生板ごと切断路盤の撤去作業、10)御椀型類似形状の空洞部(凹処、空処)にマンホール蓋及び枠を設置し、高さ調整後空処を舗装剤で充填し、仕上げ作業を行う一連の工程において、複数のマンホールに対応して工程別に、即ち、1)の工程をマンホールの個数分連続して行い、次に2)の工程を、次に3)の工程を、順次4)、5)の工程を同様にして続けて行い、そして6)の道路表層部分の全面切削工程に次いで新舗装材による道路全面の舗装工事を実施し、そして8)〜10)の工程を先の1)〜5)までの工程と同様に横並びに連続して実施し、全体の工事の効率化を図ることが出来る。
本工法では、養生板の構成、養生板の吊り上げ機構及び方法、養生板を含む切断路盤の撤去方法、及び切断形状及び方法等は実施可能な方法であれば対応出来、方法の如何は問わない。
尚、オーバーレイ工法、切削オーバーレイ工法及び舗装工法の3つの工法において、共通する工程として、1)請求項5、6及び7に示すように、切断路盤を撤去する工程に次いで、下桝躯体上縁開口部を塞ぐように落下防止具を仮設し、切断路盤を取り除いた後を清掃する工程、2)請求項8、9及び10に示すように、球面椀型カッターを用いて所定の切断円直径で表層部分も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断する工程において、前記球面椀型カッターの刃先が所定の深さ位置まで達しなかった場合、球面状切断壁の最下端部より所定深さに位置する下桝躯体上縁部外周位置まで、はつり作業にて切削する切断工程、3)請求項11、12及び13示すように、下桝躯体の上縁部所定位置に係合する高さ調整機能を有するアンカーボルトを配したマンホール枠を設置し、舗装表面に合せて高さ調整する際に、予め成形された所定寸法の環状を呈する調整枠を1乃至2以上複数個重ねて高さ調整を行う工程、の3つの工程は、環境条件及び工事の状況等に応じて、基本工程に対し選択的に採否を決めることが出来る。
各工法において、更に詳細に説明するとすれば、1)マンホール蓋及び枠を取替える際に、周囲の路面、道路のひび割れ等の影響を受けそうな場合は、舗装材を舗装充填する前に、マンホール蓋及び枠の高さ調整部及び周囲の所要部位にメッシュネットまたはメッシュシート等の補強配筋材Nを芯材として敷設しておく方法もある(図31中の符号N)。また、2)舗装材等の充填部に土(路床)が露出した場合は、調整材、充填材を施す前に、土の部分を転圧するか、更に軟弱地盤の場合は、砕石等を敷き詰めてから転圧作業をして後、調整材等の充填を行うようにする(図示略)。また、図31(a)、(b)に示すように、3)工事現場の環境条件によっては、切断路盤を吊り上げ引き抜いた後の下桝駆体3の外周縁部に沿って環状堀足し部S2及び数箇所(図面では4箇所)の凹部となる突起状充填部S3を球面切断壁S1の下方に掘削し、舗装材を充填した時に舗装材充填部分が突起物が付いた御椀型類似形状となり、舗装材の充填補強用の脚部を構成し、一種の楔効果を呈して周囲の路盤及び下桝躯体3に対してずれないように追加施工する場合もある。尚、環状堀足し部S2は省略する場合もある。
オーバーレイ工法、切削オーバーレイ工法及び舗装工法等の道路工事において、マンホール蓋及び枠等の交換または更新工事に際しての路面切断作業、新規の道路舗装工事に際してのマンホール蓋及び枠の新設工事の際の路面切断作業を含む工事全般において、広範囲に利用可能である。
実施例1における請求項1に相当するオーバーレイ工法の基本工程を示すフローチャート 実施例2における請求項2に相当する切削オーバーレイ工法の基本工程を示すフローチャート 実施例3における請求項4に相当する舗装工法の基本工程を示すフローチャート マンホール枠の中心位置を特定する為のマーキング工程を示す平面図 (a)マンホール枠撤去用の支持手段をセットする工程を示す断面図、(b)マンホール蓋及び枠の表面に剥離材を被覆し、その表面も含めた表層部分の補強、補修工程を示す断面図 マンホール蓋及び枠周囲の路盤を球面椀型カッターを用いて平面円形、断面円弧状の御椀型類似形状に切断する工程を示す図、(a)断面図、(b)切断路盤の御椀型類似形状を示す斜視図 マンホール枠と共に切断路盤を支持手段を介して吊り上げ撤去する工程を示す断面図 下桝躯体上縁部に高さ調整機能を有するアンカーボルトを配したマンホール枠と内型枠を設置し、隙間、空洞部に路盤材を充填し、表層部分に表層材を施工する工程を示す断面図、(a)マンホール蓋を外し、マンホール枠と内型枠を設置した状態、(b)内型枠外周部の隙間及び空洞部に路盤材を充填し、表層部分に表層材を施工した状態、(c)施工後の養生期間経過後内型枠を取り外し完工した状態 既存道路において、マンホール蓋及び枠周囲の路盤を球面椀型カッターを用いて平面円形、断面円弧状の御椀型類似形状に切断する工程を示す断面図 マンホール蓋を外し、マンホール枠撤去用の支持手段をセットし、切断路盤をマンホール枠と共に支持手段を介して吊り上げ撤去する工程を示す断面図 (a)下桝躯体の上縁部上方に離間して養生板(中当て体)を切断後の球面状の壁部中間高さ位置に嵌設し、養生板表面に剥離材を敷設する工程を示す断面図、(b)養生板(中当て体)上方空処に舗装材を充填する工程を示す断面図、(c)下桝躯体の上方路面(養生板の上方路面)も含めて所定工事範囲の傷んだ表層部分を切削する工程を示す断面図、(d)切削後の路面を新舗装材を用いてオーバーレイ補修施工する工程を示す断面図 先の基準線よりマンホール中心位置をオーバーレイ工事後の路面上に割り出し、球面椀型カッターを用いて養生板(中当て体)の嵌設した位置まで切込みを入れ、且つ中心部に所定径の穴を穿ち、吊りボルトを養生板(中当て体)の雌ネジ部に係合螺合し、養生板ごと切断路盤を引き抜き撤去する工程を示す断面図 (イ)〜(ヘ)養生板を形成する中当て体の各種形状を示すそれぞれの斜視図と片半部分断面図 未舗装路面の舗装工法において、下桝躯体上縁部の開口を塞ぐように養生板を覆設し、表面に剥離材を施し、表面も含めて舗装を実施する工程を示す断面図 (a)新舗装路面上に、先の基準線より下桝躯体の中心位置を割り出し、球面椀型カッターを用いて下桝躯体周囲の路盤を御椀型類似形状に切断し、中心部に所定径の穴を穿つ工程を示す断面図、(b)吊りボルトを養生板の雌ネジ部に係合螺合し、養生板ごと切断路盤を引き抜き撤去する工程を示す断面図 実施例1における「オーバーレイ工法」の基本工程図(図1のフローチャートに対応) 実施例2における「切削オーバーレイ工法」の基本工程図(図2のフローチャートに対応) 実施例3における「舗装工法」の基本工程図(図3のフローチャートに対応) アンカーボルトを不要としマンホール枠下面と調整枠の上面との間に支持手段を介挿した場合の状態を示す断面図 マンホール蓋を被せその上に剥離材を施しオーバーレイ施工した状態を示す断面図 舗装表面よりマンホール枠下面位置外周近くまで球面椀型カッターを用いて御椀型類似形状に路盤を切断し切り込みを入れた状態を示す断面図 マンホール蓋及び剥離材の上面表層部分の舗装材をはつり作業にて除去した状態を示す断面図 蓋を外して支持手段を更に伸長して楔状先端尖頭部を深く介挿し切断路盤を浮上させた状態を示す断面図 支持手段の吊り手掛止部にロープ等を繋いで支持手段ごと切断路盤を吊り上げた状態を示す断面図 (a)支持手段のセット位置を下桝躯体の上面となる切断下面とした場合の例を示す断面図、(b)は、(a)図の状態で切断路盤を吊り上げた様子を示す断面図 支持手段の各種形態例を示した側面図、(a)はネジ式伸縮支持具の吊り手掛止部が1個の場合の一例、(b)は吊り手掛止部が2個の場合の一例、(c)は両端の鍔部に対向して設けた場合の一例、(d)は支持手段の駆動方式が、電動式、空圧式、または油圧式の場合の一例 アンカーボルトを必要とするマンホール枠下面と下桝躯体の間に高さ調整用の調整枠を介挿した場合の一例を示す断面図 養生板の吊り上げ用雌ネジ部の穴を遮蔽するためのメクラプラグを螺着した状態を示す一部破断側面図 メクラプラグ取り外し用の専用具としてのプラグ回し具の一例を示す斜視図 アンカーボルトの構成の一例を示す説明図、(a)アンカーボルトの構成要素を示す分解図、(b)使用状態の一例を示す側面図 その他の実施例におけるマンホール枠周囲の充填舗装における補強方法を示す説明図、(a)平面図、(b)A−A断面図
符号の説明
1 マンホール蓋
2 マンホール枠
3 下桝躯体
3a 上縁部
31 アンカー穴
31a 底部
4 アンカーボルト
4a 調整駒
4b ネジ棒
4b−1 スパナ掛け部
4u 頭部
4c ナット部
41 食い込み部
41a 切欠き部
42 テーパー部材
5、5′、5″ 剥離材
6 表層部分
7 支持手段(ネジ式伸縮支持具、電動式、空圧式、油圧式)
7a 吊り手掛止部
7b 回転ハンドル
7c 雄ネジ部
7d 楔状先端尖頭部
7e 鍔部
7f 駆動源接続部
8 内型枠
9、9′ 養生板(中当て体)
9a、9a′ 雌ネジ部
9b、9b′ 掛止部
10 吊りボルト
11 落下防止具
12 調整枠
13 メクラプラグ
14 プラグ掛止部
15 柄
16 把手(ハンドル)
Pe プラグ回し具
B0 基準線
a 中心位置(割り出した位置)
g ギャップ(隙間)
Mh マンホール蓋及び枠
Hc、Hc′ 穴
N 補強配筋材(メッシュシート、メッシュネット)
S1 球面切断壁
S2 環状堀足し部
S3 突起状充填部
Sc、Sc′ 球面状
W1、W2、W3 ワッシャ

Claims (15)

  1. マンホール蓋及び枠を含む道路のオーバーレイ工法であって、既存舗装路面を切削せずに表層部を補強補修する工法において、1)マンホール蓋及び枠の中心位置から測定した非施工個所の最寄の場所に、予め目印となる基準線及び基準点を設けて、オーバーレイ工事後、路面下に隠れたマンホール蓋及び枠の中心位置を該路面上に特定可能にマーキングしておく工程、2)マンホール蓋を外し、マンホール枠内側下部に吊り上げのための支持手段をセットする工程、3)マンホール蓋及び枠を含めた表面を剥離材にて被覆すると共に、剥離材表面も含めて路面表層部の補強となるオーバーレイ補修工程、4)先に目印となる場所にマーキングしておいた基準線及び基準点からマンホール蓋及び枠の中心位置をオーバーレイ工事後の路面上に割り出し、この割り出した位置に球面椀型カッターの芯出しジグを設置し、この球面椀型カッターを用いて所定の切断円直径でオーバーレイ工事後の表層部分も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断すると共に、蓋の上の表層部分をはつり作業をして取り除く工程、5)マンホール蓋を外し、マンホール枠と下桝躯体とが締結されているか否かの確認後、両者を分離する工程、6)マンホール枠と共に御椀型類似形状の切断路盤を前記支持手段を介して吊り上げ撤去する工程、7)前記工程で撤去されて形成される御椀型類似形状の空洞部において、下桝躯体の上縁部所定位置に係合する高さ調整機能を有するアンカーボルトを配したマンホール枠を設置し、オーバーレイ工事後の路面に合せて高さ調整後、マンホール枠と下桝躯体の上縁部との隙間を塞ぐための内型枠を仮設し、内型枠の外周隙間部分、周囲の空洞部及び表層部分を舗装材で舗装施工し、施工終了後、前記内型枠を撤去して終了する工程から成ることを特徴とするオーバーレイ工法。
  2. マンホール蓋及び枠を含む道路の切削オーバーレイ工法であって、既存舗装路面の傷んだ表層部を切削した後の路面を補強補修する工法において、1)マンホール蓋及び枠の中心位置から測定した非施工個所の最寄の場所に、予め目印となる基準線及び基準点を設けて、オーバーレイ工事後、路面下に隠れたマンホール蓋及び枠の中心位置を該路面上に特定可能にマーキングしておく工程、2)マンホール蓋及び枠の中心位置に球面椀型カッターの芯出しジグを設置し、この球面椀型カッターを用いて所定の切断円直径でオーバーレイ工事後の表層部分も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断する工程、3)マンホール蓋を外し、マンホール枠内側下部に吊り上げのための支持手段をセットし、マンホール枠と下桝躯体とが締結されているか否かの確認後、両者を分離する工程、4)マンホール枠と共に御椀型類似形状の切断路盤を前記支持手段を介して吊り上げ撤去する工程、5)前記工程で撤去されて形成される御椀型類似形状の空洞部において、下桝躯体の上方に離間して中心部に吊りボルト用雌ネジ部を有する中当て体を形成する養生板を切断後の球面状の壁部中間高さ位置且つ表層部分の深さ以下となる位置に嵌設して下桝躯体の上方を隙間を介して塞ぐように覆設し、その上に油紙等の剥離材を敷設して中当て体を形成する養生板の上面空処に舗装材を充填する工程、6)次いで、下桝躯体の上方路面も含めて所定工事範囲の表層部分を切削する工程、7)切削した後の路面を新舗装材を用いてオーバーレイ補修施工を実施する工程、8)先に目印となる場所にマーキングしておいた基準線及び基準点からマンホール枠の中心位置をオーバーレイ工事後の路面上に割り出し、この割り出した位置を中心に前回切断円と略同じ径で埋設状態の中当て体の深さ位置まで平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、且つその点を中心として吊りボルト挿入用の所定径の穴を穿ち、吊りボルトを穴の内部に挿入して中当て体の吊りボルト用雌ネジ部に係合螺着して吊り上げ、中当て体ごと切断路盤を引き抜き撤去する工程、9)下桝躯体の上縁部所定位置に係合する高さ調整機能を有するアンカーボルトを配したマンホール枠を設置し、オーバーレイ工事後の路面に合せて高さ調整後、マンホール枠と下桝躯体の上縁部との隙間を塞ぐための内型枠を仮設し、内型枠の外周隙間部分、周囲の空洞部及び表層部分を舗装材で舗装施工し、施工終了後、前記内型枠を撤去して終了する工程から成ることを特徴とする切削オーバーレイ工法。
  3. マンホール蓋及び枠を含む道路の切削オーバーレイ工法であって、既存舗装路面の傷んだ表層部を切削した後の路面を補強補修する工法において、1)マンホール蓋及び枠の中心位置から測定した非施工個所の最寄の場所に、予め目印となる基準線及び基準点を設けて、オーバーレイ工事後、路面下に隠れたマンホール蓋及び枠の中心位置を該路面上に特定可能にマーキングしておく工程、2)マンホール蓋及び枠の中心位置に球面椀型カッターの芯出しジグを設置し、この球面椀型カッターを用いて所定の切断円直径でオーバーレイ工事後の表層部分も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断する工程、3)マンホール蓋を外し、マンホール枠内側下部に吊り上げのための支持手段をセットし、マンホール枠と下桝躯体とが締結されているか否かの確認後、両者を分離する工程、4)マンホール枠と共に御椀型類似形状の切断路盤を前記支持手段を介して吊り上げ撤去する工程、5)前記工程で撤去されて形成される御椀型類似形状の空洞部において、下桝躯体上縁部の開口を塞ぐ様に中心部に吊りボルト用雌ネジ部を有する養生板を覆設し、この養生板の表面に剥離材を施し、前記養生板の上面空処に舗装材を充填する工程、6)次いで、下桝躯体の上方路面も含めて所定工事範囲の表層部分を切削する工程、7)切削した後の路面を新舗装材を用いてオーバーレイ補修施工を実施する工程、8)先に目印となる場所にマーキングしておいた基準線及び基準点からマンホール枠の中心位置をオーバーレイ工事後の路面上に割り出し、この割り出した位置を中心に前回切断円と略同じ径で養生板外周深さ位置まで平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、且つその点を中心として吊りボルト挿入用の所定径の穴を穿ち、吊りボルトを穴の内部に挿入して養生板の吊りボルト用雌ネジ部に係合螺着して吊り上げ、前記養生板ごと切断路盤を引き抜き撤去する工程、9)下桝躯体の上縁部所定位置に係合する高さ調整機能を有するアンカーボルトを配したマンホール枠を設置し、オーバーレイ工事後の路面に合せて高さ調整後、マンホール枠と下桝躯体の上縁部との隙間を塞ぐための内型枠を仮設し、内型枠の外周隙間部分、周囲の空洞部及び表層部分を舗装材で舗装施工し、施工終了後、前記内型枠を撤去して終了する工程から成ることを特徴とする切削オーバーレイ工法。
  4. マンホール蓋及び枠の設置を伴う道路の舗装工法であって、未舗装路面または打換え路面に係る舗装工法において、1)下桝躯体の中心位置から測定した非施工個所の最寄の場所に、予め目印となる基準線及び基準点を設けて、舗装工事後、路面下に隠れた下桝躯体の中心位置を該路面上に特定可能にマーキングしておく工程、2)下桝躯体上縁部の開口を塞ぐ様に中心部に吊りボルト用雌ネジ部を有する養生板を覆設し、この養生板の表面に剥離材を施し、この表面も含めて所定工事範囲の道路を舗装材を用いて舗装施工する工程、3)先に目印となる場所にマーキングしておいた基準線及び基準点からマンホール枠の中心位置を新設舗装路面上に割り出し、この割り出した位置に球面椀型カッターの芯出しジグを設置し、所定の切断円直径で表層部分も含めて前記球面椀型カッターを用いて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、御椀型類似形状の切断路盤とする工程、4)マンホール枠の中心点を中心とする吊りボルト挿入用の所定径の穴を穿ち、繰り抜いた穴に前記吊りボルトを挿入して養生板中央の雌ネジ部に係合螺着し、養生板ごと御椀型類似形状の切断路盤を引き抜き撤去する工程、5)下桝躯体の上縁部所定位置に係合する高さ調整機能を有するアンカーボルトを配したマンホール枠を設置し、舗装表面に合せて高さ調整後、マンホール枠と下桝躯体の上縁部との隙間を塞ぐための内型枠を仮設し、内型枠の外周隙間部分、周囲の空洞部及び表層部分を舗装材で舗装施工し、施工終了後、前記内型枠を撤去して終了する工程から成ることを特徴とする舗装工法。
  5. 御椀型類似形状の切断路盤を撤去する工程に次いで、下桝躯体上縁開口部を塞ぐように落下防止具を仮設し、切断路盤を取り除いた後を清掃する工程を含むことを特徴とする請求項1記載のオーバーレイ工法。
  6. 御椀型類似形状の切断路盤を撤去する工程に次いで、下桝躯体上縁開口部を塞ぐように落下防止具を仮設し、切断路盤を取り除いた後を清掃する工程を含むことを特徴とする請求項2または3記載の切削オーバーレイ工法。
  7. 御椀型類似形状の切断路盤を撤去する工程に次いで、下桝躯体上縁開口部を塞ぐように落下防止具を仮設し、切断路盤を取り除いた後を清掃する工程を含むことを特徴とする請求項4記載の舗装工法。
  8. 球面椀型カッターを用いて所定の切断円直径で表層部分も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断する工程において、前記球面椀型カッターの刃先が所定の深さ位置まで達しなかった場合、球面状切断壁の最下端部より所定深さに位置する下桝躯体上縁部外周位置まで、はつり作業にて切削する切断工程を含むことを特徴とする請求項1記載のオーバーレイ工法。
  9. 球面椀型カッターを用いて所定の切断円直径で表層部分も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断する工程において、前記球面椀型カッターの刃先が所定の深さ位置まで達しなかった場合、球面状切断壁の最下端部より所定深さに位置する下桝躯体上縁部外周位置まで、はつり作業にて切削する切断工程を含むことを特徴とする請求項2または3記載の切削オーバーレイ工法。
  10. 球面椀型カッターを用いて所定の切断円直径で表層部分も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断する工程において、前記球面椀型カッターの刃先が所定の深さ位置まで達しなかった場合、球面状切断壁の最下端部より所定深さに位置する下桝躯体上縁部外周位置まで、はつり作業にて切削する切断工程を含むことを特徴とする請求項4記載の舗装工法。
  11. 下桝躯体の上縁部所定位置に係合する高さ調整機能を有するアンカーボルトを配したマンホール枠を設置する工程において、その前段階として下桝躯体上に予め成形された所定寸法の環状を呈し、且つ所定個所にアンカーボルト孔を有する調整枠を1乃至2以上複数個重ねてからマンホール枠を取付けてマンホール蓋及び枠の高さを舗装表面に合せて調整する工程を含むことを特徴とする請求項1記載のオーバーレイ工法。
  12. 下桝躯体の上縁部所定位置に係合する高さ調整機能を有するアンカーボルトを配したマンホール枠を設置する工程において、その前段階として下桝躯体上に予め成形された所定寸法の環状を呈し、且つ所定個所にアンカーボルト孔を有する調整枠を1乃至2以上複数個重ねてからマンホール枠を取付けてマンホール蓋及び枠の高さを舗装表面に合せて調整する工程を含むことを特徴とする請求項2または3記載の切削オーバーレイ工法。
  13. 下桝躯体の上縁部所定位置に係合する高さ調整機能を有するアンカーボルトを配したマンホール枠を設置する工程において、その前段階として下桝躯体上に予め成形された所定寸法の環状を呈し、且つ所定個所にアンカーボルト孔を有する調整枠を1乃至2以上複数個重ねてからマンホール枠を取付けてマンホール蓋及び枠の高さを舗装表面に合せて調整する工程を含むことを特徴とする請求項4記載の舗装工法。
  14. 締結部材となるアンカーボルトを不要とするマンホール蓋及び枠の更新または修復等を含む道路の補修工事において、球面椀型カッターを用いて表層部分も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断し、撤去する際、マンホール枠の高さを調整する調整枠の上面と接する接続部分となる前記マンホール枠の下面外周位置まで切込みを入れ、吊り上げのための支持手段の楔状先端尖頭部を前記マンホール枠の下面と前記調整枠の上面との間に介挿して御椀型類似形状の切断路盤を浮上させ切り離して前記支持手段を介して撤去する工程とし、前記オーバーレイ工法の路盤切断工程に代えて上記工程に置換したことを特徴とする請求項1記載のオーバーレイ工法。
  15. 締結部材となるアンカーボルトを不要とするマンホール蓋及び枠の更新または修復等を含む道路の補修工事において、球面椀型カッターを用いて表層部分も含めて平面円形、断面円弧状となる球面状に切込みを入れ、路盤を御椀型類似形状に切断し、撤去する際、マンホール枠の高さを調整する調整枠の上面と接する接続部分となる前記マンホール枠の下面外周位置まで切込みを入れ、吊り上げのための支持手段の楔状先端尖頭部を前記マンホール枠の下面と前記調整枠の上面との間に介挿して御椀型類似形状の切断路盤を浮上させ切り離して前記支持手段を介して撤去する工程とし、前記切削オーバーレイ工法の路盤切断工程に代えて上記工程に置換したことを特徴とする請求項2または3記載の切削オーバーレイ工法。
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