JP3516712B2 - アクリル系樹脂複合体の製造方法 - Google Patents
アクリル系樹脂複合体の製造方法Info
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Description
着性が低く、優れた透明性、耐候性、表面光沢、柔軟
性、ゴム弾性、フィルム成膜性を有するアクリル系樹脂
複合体、およびそれを用いてなる装飾性、質感、耐久
性、加工性に優れた無機有機複合体の製造方法に関す
る。
は、可塑剤等により柔軟性を自由にコントロールでき、
物性的にも比較的優れた性質を有するため、軟質材料と
してチューブ、シートの他、装飾材分野にも広く用いら
れている。例えばPVC系装飾材の例として、基材に塩
化ビニル樹脂ペーストを塗付し、乾燥後プリントもしく
はパターン印刷を施した後、加熱エンボス工程を経て表
面に凹凸模様をつけたものがあり、これらの加工面に加
えPVCの持つ柔軟性とあいまってさまざまな外観およ
び質感をもたせて市場の要求に応えている。
内に入り込む紫外線により変色および劣化しやすいとい
う問題を抱えており、このためさまざまな提案がされて
いる。例えば、PVC系装飾材の表面をアクリル樹脂フ
ィルムで被覆する方法(特開昭58−23979号公
報)やポリフッ化ビニリデン樹脂層およびアクリル樹脂
フィルムで被覆する方法(特開昭64−11752号公
報)などである。しかしながら、被覆する樹脂が比較的
硬質であるため、得られた装飾材は硬質な質感となって
しまう問題を抱えている他、上述のような提案を行った
としても、模様変え等で発生するPVC系装飾材の廃材
は、PVCに起因する塩化水素やダイオキシン等の有害
物が発生するなどのため、焼却処分することができず、
ゴミ処理および環境上極めて大きな問題と成っている。
こうした種々の問題を根本的に解決するためには、PV
Cに代るより高性能な樹脂の開発が必要となる。
性、装飾性等に優れるため広い分野で用いられており、
無機材との複合化により人工大理石として装飾分野への
展開もはかられている(例えば特開昭58−17143
2号公報など)。しかしそれら既存のものは、室温に置
ける柔軟性・屈曲性に乏しく、後加工も困難なものであ
る。その主たる原因はアクリル系樹脂において表面性等
に優れる硬質な性質と柔軟性に優れる軟質な性質とを合
せ持たせることが極めて困難なことが挙げられる。すな
わち柔軟性を向上させようとすると粘・接着性に起因す
るベタツキ感が増し、このベタツキ感を低減させようと
すると結果的に硬質なものとなってしまうのである。こ
ういった問題に対し、これまでもさまざまな提案がされ
てきた。例えば軟質架橋弾性体を内層に有し、外層に硬
質樹脂層を有する多層構造体とする方法(特公昭54−
33277号公報など)、あるいは比較的軟質な多層構
造体と比較的硬質な多層構造体とをブレンドする方法
(特公平3−18664号公報など)である。これらの
提案は、いずれも有る程度の効果は認められるものの、
未だ十分とは言えず、特にPVCを越える高いゴム弾性
を有し、しかも低ベタツキ感および加工性とを兼ね添
え、更には無機材との複合化させた場合においても柔軟
性、加工性を維持できるアクリル系樹脂がないのが実情
である。
を踏まえ、ベタツキ感あるいは粘着性が低く、優れた透
明性、耐候性、表面光沢、柔軟性、ゴム弾性、フィルム
成膜性を有するアクリル系樹脂複合体を提供すると共
に、装飾性、質感、耐久性、加工性に優れた無機有機複
合体を提供することを目的とする。
を解決するため鋭意検討を重ねた結果、特定の製造方法
により得られるアクリル系樹脂複合体とすることにより
柔軟性に富みしかもベタツキ感の極めて少ない軟質材を
得ることができ、このアクリル系樹脂複合体と、無機微
粒子とからなる無機有機複合体は、耐候性に優れ、従来
のPVC系装飾材にはなかったゴム質感を備え、かつ従
来のアクリル系樹脂と無機充填材からなる複合材に無い
柔軟性と加工性に優れたものであることを見い出し、本
発明を完成するに至った。
乳化重合法により、 炭素数1〜12のアルキル基を有
する少なくとも1種のアクリル酸アルキルエステル単量
体60〜99.5重量%、炭素数1〜8の少なくとも1
種のメタクリル酸エステル単量体0〜40重量%、多官
能性単量体0.5〜10重量%およびこれらと共重合可
能なビニル単量体0〜30重量%から成る単量体混合物
(A)60〜90重量部を重合せしめることにより架橋
弾性体ラテックスを得た後、 水溶性ポリマーの単量体
0.5〜10重量部を添加し、更に 炭素数1〜8の少
なくとも1種のメタクリル酸エステル単量体50〜10
0重量%、炭素数1〜12のアルキル基を有する少なく
とも1種のアクリル酸アルキルエステル単量体0〜50
重量%およびこれらと共重合可能なビニル単量体0〜2
0重量%から成る単量体混合物(B)10〜40重量部
を重合させるアクリル系樹脂複合体の製造方法であり、
単量体混合物(A)の単独での重合体のガラス転移温度
(Tg)が−20℃以下であり、かつ単量体混合物
(B)の単独での重合体のガラス転移温度が10≦Tg
≦80℃であることを特徴とするアクリル系樹脂複合体
の製造方法、および該製造方法により得られるアクリル
系樹脂複合体と無機微粒子からなり、その無機微粒子の
大きさが0.05〜200μmであり、配合処方がアク
リル系樹脂複合体100重量部に対して10〜300重
量部である無機有機複合体である。
は、まず水性媒体中における乳化重合によって炭素数1
〜12のアルキル基を有する少なくとも1種のアクリル
酸アルキルエステル単量体、炭素数1〜6のアルキル基
を有する少なくとも1種のメタクリル酸エステル単量
体、多官能性単量体およびこれらと共重合可能なビニル
単量体から成る単量体混合物(A)を重合せしめること
により得られる架橋弾性体ラテックスを得、これに水溶
性ポリマーの単量体を添加した後、更に炭素数1〜8の
少なくとも1種のメタクリル酸エステル単量体、炭素数
1〜12のアルキル基を有する少なくとも1種のアクリ
ル酸アルキルエステル単量体およびこれらと共重合可能
なビニル単量体から成る単量体混合物(B)を重合させ
ることからなる。
基を有するアクリル酸アルキルエステルとしては、例え
ば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、ア
クリル酸エチルヘキシル、アクリル酸オクチル等が挙げ
られ、得られるポリマーのガラス転移温度(Tg)が低
いアクリル酸ブチル、アクリル酸エチルヘキシルが特に
好ましく用いられる。これらのアクリル酸アルキルエス
テルは、2種以上を併用して用いることができ、単量体
混合物(A)中に占めるアクリル酸アルキルエステル単
量体は、通常60〜99.9重量%、より好ましくは7
0〜98重量%であり、単量体混合物(B)中に占める
アクリル酸アルキルエステルは、通常0〜50重量%よ
り好ましくは10〜40重量%である。特に、単量体混
合物(A)中におけるアクリル酸アルキルエステルが6
0重量%未満では、柔軟性に劣り、99.9重量%を越
える場合、結果的として効果的な架橋構造を含み得ない
ためゴム弾性に劣るため好ましくない。
タクリル酸エステル単量体としては、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸
シクロヘキシル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸
ベンジル等が挙げられ、メタクリル酸メチルが好ましく
用いられる。これらメタクリル酸エステルは、2種以上
を併用することができ、単量体混合物中に占めるメタク
リル酸エステル単量体としては、通常0〜40重量%、
より好ましくは1〜30重量%であり、単量体混合物
(B)中に占めるメタクリル酸エステルは、通常50〜
100重量%、より好ましくは60〜90重量%であ
る。
体は得られるアクリル系樹脂複合体のゴム弾性に大きく
影響する。良好なゴム弾性を得るには、分子構造内にア
ルキレンオキサイド基を有する多官能性単量体が好まし
く用いられる。こうした多官能性単量体としては、例え
ばエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート等が挙げられ、更に好ましくは、
エチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリ
コールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリ
レート、ポリプロピレングリコールジアクリレート等の
分子構造内にアルキレンオキサイド基を有する多官能ア
クリレートである。これら多官能性単量体は、1種もし
くは2種以上を併用することができ、必要に応じ少量の
範囲でジビニルベンゼン、アリル(メタ)アクリレー
ト、トリアリルシアヌレート等上記以外の多官能性単量
体を併用することもできる。単量体混合物(A)中に占
める多官能性単量体は、通常0.5〜10重量%、より
好ましくは1〜6重量%である。多官能性単量体が0.
5重量部未満では、ゴム弾性が得られず好ましくなく、
10重量部を越える場合は、樹脂の粘り強さが低下し脆
くなるため好ましくない。
可能なビニル単量体を単量体混合物(A)に対して0〜
30重量%の範囲、単量体混合物(B)に対し0〜20
重量%の範囲で用いることができる。これらのビニル単
量体の例としては、ブタジエン、イソプレン等のジオレ
フィン、スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニ
ル化合物、N−エチルマレイミド、N−シクロヘキシル
マレイミド等のマレイミド化合物などが挙げられる。
リマーの単量体単位が導入されることにより物性のバラ
ンスを更に向上させ、しかも、アクリル系樹脂複合体の
水分散液の分散安定性およびアクリル系樹脂複合体を乾
燥して得られるフィルムの透明性、表面光沢を向上させ
ることができる。こうした水溶性ポリマーの単量体とし
ては、p−スチレンスルホン酸ナトリウム、p−スチレ
ンスルホン酸カリウム、p−スチレンスルホン酸アンモ
ニウムなどのスチレンスルホン酸塩類、アクリル酸、メ
タクリル酸等のカルボン酸類、アクリル酸ナトリウム、
メタクリル酸ナトリウム、アクリル酸カリウム、メタク
リル酸カリウム等のカルボン酸塩類、(メタ)アクリル
酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプ
ロピル等の水溶性の(メタ)アクリル酸エステル類、ビ
ニルピロリドン等が挙げられ、特にスチレンスルホン酸
塩類、(メタ)アクリル酸類が好ましく用いられ、これ
らは2種以上を併用することができる。
体混合物(A)、(B)および水溶性ポリマーの単量体
の構成比率としては、単量体混合物(A)が、通常60
〜90重量部、より好ましくは70〜85重量部に対し
て、単量体混合物(B)は、10〜40重量部、より好
ましくは15〜30重量部であり、水溶性ポリマーの単
量体は、通常0.5〜10重量部、より好ましくは1〜
7重量部である。単量体混合物(A)が60重量部未満
では、柔軟性が劣るため好ましくなく、90重量%を越
える場合、アクリル系樹脂複合体ラテックスのフィルム
成膜性が劣るため好ましくない。また、水溶性ポリマー
の単量体が0.5重量部未満では、ベトツキ感の低減効
果が少ないため好ましくなく、10重量部を越える場合
は、重合の安定性が低下するため好ましくない。ただ
し、水溶性ポリマーの単量体がどのような形でアクリル
系樹脂複合体に含まれるかは不明であるが、アクリル系
樹脂複合体に化学的に結合した水溶性ポリマー単量体単
位が仕込みに対して60%以上、より好ましくは70〜
99%とすることが望ましい。このため実質的なアクリ
ル系樹脂複合体に化学的に結合した水溶性ポリマー単量
体単位としては、0.3〜9.9重量%である。アクリ
ル系樹脂複合体に化学的に結合した水溶性ポリマー単量
体単位の定量は、常法に従い、精製したアクリル系樹脂
複合体の赤外線分光により用いた水溶性ポリマー単量体
単位の特性吸収の吸光度を測定することにより定量する
ことができる。
ィルム成膜性、ゴム弾性およびベタツキ感をコントロー
ルするため単量体混合物(A)および(B)を重合して
得られる重合体のガラス転移温度(Tg)をコントロー
ルする必要がある。すなわち、単量体混合物(A)の単
独での重合体のTgが、通常−20℃以下、より好まし
くは−30℃以下であり、単量体混合物(B)の単独で
のTgが、通常10〜80℃、より好ましくは30〜7
0℃、更に好ましくは40〜60℃とすることによりバ
ランスの取れた性能を引き出すことができる。単量体混
合物(A)の単独での重合体のTgが−20℃を越える
場合、低温条件下における柔軟性が劣り好ましくない。
また、単量体混合物(B)の単独での重合体のTgが1
0℃未満では、ベタツキ感が大きくなり好ましくなく、
Tgが80℃を越える場合は柔軟性に劣り好ましくな
い。尚、本発明でいう各単量体混合物重合体のTgと
は、以下のFoxの式に従い求めたものである。
i) (i=1,2,3,...) 式中のTgiは、Polymer Handbook
3rd ED(Wiley Interscienc
e,New York)に記載されているi成分の単量
体のホモポリマーのTgであり、aiは、i成分の単量
体重量分率を表す。
れる水性媒体としては、イオン交換水、或はこれに少量
のメタノール等の有機溶媒との混合物が用いられ、その
量としては、単量体混合物(A)と単量体混合物(B)
との合計100重量部に対して、通常50〜300重量
部より好ましくは60〜200重量部である。
ル硫酸ナトリウム、ラウリルザルコシン酸ナトリウム、
ドデシルスルホコハク酸ナトリウム等のアニオン系乳化
剤、ジエチルアミノアミノエーテル等のカチオン系乳化
剤、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、
ソルビタンステアレート等のノニオン系乳化剤などの公
知の乳化剤が使用可能であり、これらの2種以上を併用
することも可能であるが、より好ましくはアニオン系乳
化剤が使用される。これらの乳化剤は、単量体混合物を
投入する以前に水系に一括して添加することもでき、ま
た重合系に分割して添加することも可能である。使用す
る乳化剤の量としては、単量体混合物(A)100重量
部に対して、通常0.2〜5重量部、より好ましくは
0.5〜3重量部である。
ム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩系開始剤、パース
ルホキシレート/有機過酸化物等のレドックス系開始剤
のいずれの開始剤を用いてもよい。更に、重合する際の
温度は、通常30〜150℃、より好ましくは50〜1
00℃である。
オクチルメルカプタン、ラウリルメルカプタンなどの連
鎖移動剤を添加することも可能である。
クス中における非水溶性ポリマー粒子の粒径は、通常
0.01〜0.5μm、より好ましくは0.05〜0.
3μmである。
た後、水溶性ポリマー単量体を添加して、更に単量体混
合物(B)を重合するわけであるが、単量体混合物
(A)および(B)の添加方法としては、一括添加ある
いは2回以上に分けて分割添加することが可能であり、
更には連続的に添加する逐次添加も可能である。また、
水溶性ポリマーの単量体の添加方法としては、単量体混
合物(A)を重合した後、一括にて添加する方法、単量
体混合物(B)を添加する前に、逐次添加を開始する方
法、のいずれの方法をも用いることができる。なお、必
要に応じ、重合開始剤の他、乳化剤などの重合助剤等を
適宣重合系に加えることができる。
体は、それ自身極めて特徴的な性質を有するため、広い
用途分野に応用することが可能であるが、その特徴を最
も生かすものの1つとしてとして無機微粒子との複合化
が挙げられる。アクリル系樹脂複合体と無機微粒子とを
複合化させることにより柔軟性、耐熱性、機械的性質な
ど物性的にバランスの取れた材料とできるだけでなく、
外観上においても極めて麗美なものが得られるのであ
る。
ル系樹脂複合体と無機微粒子との複合体を指し、それ単
体もしくはその加工品、あるいは他素材としてとの組み
合わせにより実用に供される。その複合化の方法として
は特に限定は無く、ラテックス状態のアクリル系樹脂複
合体に無機微粒子を分散させた後、乾燥等により分散媒
を除去し複合化する方法、熔融状態のアクリル系樹脂複
合体に無機微粒子をブレンドする方法などである。また
本発明の無機有機複合体は熱可塑性を有するため、複合
化させた後に、加熱により表面を賦形することが可能で
ある。
微粒子としては、粒子の大きさが0.5〜300μmの
無機材料であれば特に限定されず、水酸化アルミニウ
ム、酸化ケイ素、酸化チタン、炭酸カルシウム等公知の
無機材料の微粒子が挙げられる。粒子の形状についても
限定はなく、球状、棒状、無定形等のいずれ形状も可能
である。ただし、粒子の大きさを通常0.05〜200
μm、より好ましくは0.1〜100μmとすることが
必要である。無機微粒子の粒子の大きさが0.05μm
未満では、取扱い上の繁雑さが伴うため好ましくなく、
また200μmを越える場合、粒子を均一に分散させる
ことが困難となるため好ましくない。使用量としてはア
クリル系樹脂複合体100重量部に対し、通常10〜3
00重量部、より好ましくは20〜200重量部であ
る。無機微粒子が10重量部未満では、複合化の効果は
なく、300重量部を越える場合加工性が低下するため
好ましくない。
使用例を挙げて説明するが、これにより本発明がなんら
限定されるものではない。
スに無機微粒子を配合し、ペースト状とする。安定した
ペーストを得るためには更に多様な性能が要求される。
すなわち、耐凝集性や配合剤の分散安定性や他の基材に
塗付する場合の塗工性および塗付した後のレベリング性
などである。本発明により得られるアクリル系樹脂複合
体を含むラテックスは、それ自体でもこれらに対して、
かなりの効果はあるが、界面活性剤を添加することによ
り、配合剤に添加の際の耐凝集性を更に向上することが
できる。界面活性剤としては、既述したアクリル系樹脂
複合体を得るのに用い得る界面活性剤を用いることがで
きるが、中でもラウリルジフェニルエーテルスルホン酸
ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸ナトリウム等のス
ルホン基を有するアニオン系界面活性剤が好ましく、更
には分子内に2つ以上のスルホン基を有するアニオン系
界面活性剤が好ましい。アニオン系界面活性剤の使用量
としては、アクリル系樹脂複合体ラテックス100重量
部に対し、通常0.5〜5重量部、より好ましくは1〜
3重量部である。
ため増粘剤により配合ペーストの粘度を高くしておくこ
とが好ましい。増粘剤としては、ポリ(メタ)アクリル
酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリメタクリル酸ナト
リウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール等公
知の増粘剤が使用可能である。これらの配合成分以外
に、種々の要求特性に合わせて、発泡剤、レベリング
剤、アンチブロッキング剤、紫外線吸収剤、染料、顔
料、酸化防止剤、防カビ剤、発泡助剤、難燃剤などの添
加が可能である。こうして得られた配合ペーストを、型
に流し込むかもしくは、合板、紙などの基材に直接塗布
するかした後、乾燥して実用に供せられ、また、必要に
応じて乾燥した表面に模様の印刷を施して実用に供する
こともできる。更に本発明の無機有機複合体はそれ自体
柔軟性および熱可塑性を有することから、上記製品を公
知の方法により、表面加工する事もできる。
い用途分野に応用可能であるがその一例として装飾材分
野への応用が挙げられる。その例としては、襖紙、カー
ペット、吹き付け塗装用コンパウンド、化粧合板、化粧
シート、床材、天井材等の室内装飾用の部材である内装
材やテーブルクロス、デスクマット等が挙げられる。
するが、これにより本発明が制限されるものではない。
また、実施例および比較例中に用いた「%」および
「部」は、それぞれ「重量%」および「重量部」を指す
ものである。更に実施例、比較例および表中に用いた化
合物の略号は以下のとおりである。
ム MMA :メタクリル酸メチル BA :アクリル酸ブチル 3EGA:トリエチレングリコールジアクリレート 3PGA:トリプロピレングリコールジアクリレート BG :1,3−ブチレングリコールジメタクリレー
ト TAC :トリアリルシアヌレート ALMA:メタクリル酸アリル NaSS:p−スチレンスルホン酸ナトリウム SSH :ペレックスSS−H(花王(株)製) 主成分:ラウリルジフェニルエーテルスルホン酸ナトリ
ウム 50%水溶液 SDOSS:ドデシルスルホコハク酸ナトリウム SMS :ソルビタンモノステアレートPNaAA:ポリアクリル酸ナトリウム ADCA :アゾジカルボンアミド (実施例1) 還流器付の5Lセパラブルフラスコに窒素雰囲気下、イ
オン交換水960部、ラウリルザルコシン酸ナトリウム
5部を投入して溶解し、攪拌しながら70℃に昇温し
た。次いで過硫酸カリウム0.2部を投入後、メタクリ
ル酸メチル10部、アクリル酸ブチル190部、トリエ
チレングリコールジアクリレート10部を溶解した単量
体混合物(A−1)を投入し攪拌を続け、重合ピークが
終了した後、過硫酸カリウム0.3部を投入し、メタク
リル酸メチル10部、アクリル酸ブチル190部、トリ
エチレングリコールジアクリレート10部から成る単量
体混合物(A−2)を2時間かけて滴下した。滴下終了
後30分間攪拌を続けた後、p−スチレンスルホン酸ナ
トリウム(東ソー(株)製:スピノマ−NaSS)10
%水溶液を64部(スピノマーNaSS6.4g相当)
を投入した後、過硫酸カリウム0.13gを投入し、メ
タクリル酸メチル102部、アクリル酸ブチル26部か
ら成る単量体混合物(B)を1時間かけて滴下した。滴
下終了後、70℃で1時間攪拌を続けた後、冷却しアク
リル系樹脂複合体含有ラテックスを得た。このラテック
ス中に含まれる微粒子を測定したところ数平均粒子径
(Dn)が130nm、重量平均粒子径(Dw)が14
3nmであり、Dw/Dn=1.1と粒子径の揃ったも
のであった。
クスを乾燥させ、厚さ0.3mmのシートとした。得ら
れたシートは透明で光沢があり、柔軟性、ゴム弾性に優
れしかもベタツキ感の無いものであった。 (実施例2)還流器付の5Lセパラブルフラスコに窒素
雰囲気下、イオン交換水960部、ラウリルザルコシン
酸ナトリウム5部を投入して溶解し、攪拌しながら70
℃に昇温した。次いで過硫酸カリウム0.2部を投入
後、メタクリル酸メチル10部、アクリル酸ブチル19
0部、トリプロピレングリコールジアクリレート10部
を溶解した単量体混合物(A−1)を投入し攪拌を続
け、重合ピークが終了した後、過硫酸カリウム0.3部
を投入し、メタクリル酸メチル10部、アクリル酸ブチ
ル190部、トリプロピレングリコールジアクリレート
10部から成る単量体混合物(A−2)を2時間かけて
滴下した。滴下終了後30分間攪拌を続けた後、ラウリ
ルジフェニルエーテルスルホン酸ナトリウム50%水溶
液32g、メタクリル酸6.5部を投入した後、過硫酸
カリウム0.13gを投入し、メタクリル酸メチル10
2部、アクリル酸ブチル26部から成る単量体混合物
(B)を1時間かけて滴下した。滴下終了後、70℃で
1時間攪拌を続けた後、冷却しアクリル系樹脂複合体含
有ラテックスを得た。このラテックス中に含まれる微粒
子を測定したところ数平均粒子径(Dn)が130n
m、重量平均粒子径(Dw)が143nmであり、Dw
/Dn=1.1と粒子径の揃ったものであった。
クスを乾燥させ、厚さ0.3mmのシートとした。得ら
れたシートは透明あり、柔軟性、ゴム弾性に優れしかも
ベタツキ感の無いものであった。 (実施例3〜4)実施例1と同様の操作で表1に記載さ
れた組成によりアクリル系樹脂複合体含有ラテックスを
得た。ラテックスおよびラテックスの乾燥シートの性状
を表2に示す。 (実施例5)実施例2と同様の操作で表1に記載された
組成によりアクリル系樹脂複合体含有ラテックスを得
た。ラテックスおよびラテックスの乾燥シートの性状を
表2に示す。 (比較例1)還流器付の5Lセパラブルフラスコに窒素
雰囲気下、イオン交換水960部、ラウリルザルコシン
酸ナトリウム5部を投入して溶解し、攪拌しながら70
℃に昇温した。次いで過硫酸カリウム0.2部を投入
後、メタクリル酸メチル10部、アクリル酸ブチル19
0部、アリルメタクリレート10部を溶解した単量体混
合物(A−1)を投入し攪拌を続け、重合ピークが終了
した後、過硫酸カリウム0.3部を投入し、メタクリル
酸メチル10部、アクリル酸ブチル190部、アリルメ
タクリレート10部から成る単量体混合物(A−2)を
2時間かけて滴下した。滴下終了後30分間攪拌を続け
た後、p−スチレンスルホン酸ナトリウム10%水溶液
を64部を投入し、過硫酸カリウム0.13部を投入
後、メタクリル酸メチル102部、アクリル酸ブチル2
6部から成る単量体混合物(B)を1時間かけて滴下し
た。滴下終了後、70℃で1時間攪拌を続けた後、冷却
しアクリル系樹脂複合体ラテックスを得た。
を乾燥させ、厚さ0.3mmのシートとした。得られた
シートは透明であったが、柔軟性に欠け脆いものであっ
た。 (比較例2)還流器付の5Lセパラブルフラスコに窒素
雰囲気下、イオン交換水960部、ラウリルザルコシン
酸ナトリウム5部、p−スチレンスルホン酸ナトリウム
6.4部投入して溶解し、攪拌しながら70℃に昇温し
た。次いで過硫酸カリウム0.2部を投入後、メタクリ
ル酸メチル10部、アクリル酸ブチル190部、トリエ
チレングリコールジアクリレート10部を溶解した単量
体混合物(A−1)を投入し攪拌を続け、重合ピークが
終了した後、過硫酸カリウム0.3部を投入し、メタク
リル酸メチル10部、アクリル酸ブチル190部、トリ
エチレングリコールジアクリレート10部から成る単量
体混合物(A−2)を2時間かけて滴下した。滴下終了
後30分間攪拌を続けた後、p−スチレンスルホン酸ナ
トリウム4部投入し、過硫酸カリウム0.13部を投入
後、メタクリル酸メチル150から成る単量体混合物
(B)を1時間かけて滴下した。滴下終了後、70℃で
1時間攪拌を続けた後、冷却しアクリル系樹脂複合体ラ
テックスを得た。
を乾燥させ、厚さ0.3mmのシートとした。得られた
シートは透明であったが、柔軟性に欠け脆いものであっ
た。 (比較例3〜6)比較例1と同様の操作で表1に記載さ
れた組成によりアクリル系樹脂複合体含有ラテックスを
得た。ラテックスおよびラテックスの乾燥シートの性状
を表2に示す。 (実施例6)実施例1で得られたアクリル系樹脂複合体
含有ラテックス100部にペレックスSS−Hを2部加
え、重合度約2700のポリアクリル酸ナトリウム3
部、平均粒子径2μmの水酸化アルミニウム100部を
加え、均一に混合した後、80g/m2の上質紙に乾燥
したときの厚みが50μmとなるようドクターブレード
を用い塗布し、乾燥して無機有機複合体の試験片を作成
した。この試験片を用い以下の方法により評価を行なっ
た。尚、エンボス加工は、エンボスロールを用い210
℃にて行なった。 耐凝集性:ペースト調合時に凝集物の発生状況により評
価し、凝集物の発生が無い場合を◎、凝集物が発生した
場合を×とした。 塗工性、エンボス加工性、印刷性:良好に加工できた場
合を◎、そうでない場合を×とした。 耐折曲性:得られた試験片を折り曲げて広げる操作を5
回行い、その際に皺、亀裂などの欠点が発生しない場合
を◎、何等かの欠点が発生した場合を×とした。 質感:得られた試験片の感触により評価した。 (実施例7〜10、比較例7〜9)表3の調合処方とし
た以外は実施例6と同様の方法で無機有機複合体の試験
片を作成した。その評価結果を表4にまとめる。尚、用
いたラテックスの記号は、表1記載の記号に対応するも
のである。
複合体は、ベタツキ感あるいは粘着性が低く、優れた透
明性、耐候性、表面光沢、柔軟性、ゴム弾性、フィルム
成膜性を有するため、極めて応用範囲が広く有用であ
り、且つこのアクリル系樹脂複合体と無機微粒子からな
る無機有機複合体は、これまでにない質感と柔軟性、耐
久性、加工性に優れたものであり有用である。
Claims (5)
- 【請求項1】 水性媒体中における乳化重合法により、 炭素数1〜12のアルキル基を有する少なくとも1種
のアクリル酸アルキルエステル単量体60〜99.5重
量%、炭素数1〜8の少なくとも1種のメタクリル酸エ
ステル単量体0〜40重量%、多官能性単量体0.5〜
10重量%およびこれらと共重合可能なビニル単量体0
〜30重量%から成る単量体混合物(A)60〜90重
量部を重合せしめることにより架橋弾性体ラテックスを
得た後、 水溶性ポリマーの単量体0.5〜10重量部を添加
し、更に 炭素数1〜8の少なくとも1種のメタクリル酸エステ
ル単量体50〜100重量%、炭素数1〜12のアルキ
ル基を有する少なくとも1種のアクリル酸アルキルエス
テル単量体0〜50重量%およびこれらと共重合可能な
ビニル単量体0〜20重量%から成る単量体混合物
(B)10〜40重量部を重合させるアクリル系樹脂複
合体の製造方法であり、 単量体混合物(A)の単独での重合体のガラス転移温度
(Tg)が−20℃以下であり、かつ単量体混合物
(B)の単独での重合体のガラス転移温度が10≦Tg
≦80℃であることを特徴とするアクリル系樹脂複合体
の製造方法。 - 【請求項2】 多官能性単量体が、分子構造中にアルキ
レンオキサイド基を有する多官能性単量体であることを
特徴とする請求項1記載のアクリル系樹脂複合体の製造
方法。 - 【請求項3】 水溶性ポリマーの単量体が、スチレンス
ルホン酸塩類、(メタ)アクリル酸およびその塩類から
なる群の少なくとも1種であることを特徴とする請求項
1または2記載のアクリル樹脂系複合体の製造方法。 - 【請求項4】 アクリル系樹脂複合体において、化学的
結合により樹脂複合体中に含まれる水溶性ポリマーの単
量体単位が、0.3重量%以上であることを特徴とする
請求項1〜3のいずれか1項に記載のアクリル系樹脂複
合体の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の製
造方法により得られるアクリル系樹脂複合体と無機微粒
子からなり、無機微粒子の大きさが0.05〜200μ
mであり、その配合割合が、アクリル系樹脂複合体10
0重量部に対し、無機微粒子10〜300重量部である
ことを特徴とする無機有機複合体。
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1994
- 1994-02-28 JP JP05448894A patent/JP3516712B2/ja not_active Expired - Fee Related
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