JP3516166B2 - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は薄膜トランジスタの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばアクティブマトリクス型液晶表示
装置には、マトリクス回路部とこのマトリクス回路部を
駆動する周辺駆動回路部とを電界効果型の薄膜トランジ
スタで形成したマトリクス回路駆動装置を備えたものが
ある。図8は従来のこのようなマトリクス回路駆動装置
の回路構成の一例を示したものである。このマトリクス
回路駆動装置は、マトリクス回路部1、アドレスバスド
ライバとしての一方の周辺駆動回路部2、データバスド
ライバとしての他方の周辺駆動回路部3を備えている。
このうちマトリクス回路部1は、行方向に走査電極4が
列方向に表示電極5がそれぞれ設けられ、走査電極4と
表示電極5との各交点に対応する各画素(液晶)6ごと
にマトリクス回路部用薄膜トランジスタ7が設けられた
構造となっている。一方の周辺駆動回路部2は、走査電
極4の一端部に接続された一方の周辺駆動回路部用薄膜
トランジスタ(図示せず)を備えている。他方の周辺駆
動回路部3は、表示電極5の一端部に接続された他方の
周辺駆動回路部用薄膜トランジスタを備えている。そし
て、マトリクス回路部用薄膜トランジスタ7がオンにな
ると、画素6の静電容量部に表示データが電荷の形で書
き込まれ、マトリクス回路部用薄膜トランジスタ7がオ
フになると、書き込まれた電荷により所定時間画素6が
駆動されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のこの
ような薄膜トランジスタデバイスでは、マトリクス回路
部1を構成する薄膜トランジスタ7と、周辺駆動回路部
2、3を構成する薄膜トランジスタとは、同一構造に形
成されているものであった。したがって、薄膜トランジ
スタのスイッチング速度、カットオフ電流などのトラン
ジスタの諸特性は同一であった。しかして、近年、アク
ティブマトリクス型液晶表示装置は極めて高精細の表示
を求められており、マトリクス回路部1および周辺駆動
回路部2、3を構成する薄膜トランジスタを膨大な員数
に増大する必要性が生じている。しかし、薄膜トランジ
スタの員数が増加するにつれ、装置全体において消費さ
れる消費電流が増大する。この対処として、マトリクス
回路部用薄膜トランジスタ7のカットオフ電流を小さく
抑えなければならない。一方、薄膜トランジスタの員数
が増大するに応じて周辺駆動回路部用薄膜トランジスタ
を高速にスイッチングする必要が生じる。しかしなが
ら、薄膜トランジスタは、周知の如く、スイッチング速
度を早めるためにはオン電流を増大しなければならず、
オン電流の増大は、カットオフ電流を増大する、という
特性を有するから、上記2つの要求を満足することはで
きないものである。この発明の目的は、周辺駆動回路部
用薄膜トランジスタのオン電流を十分に高くすることが
できるとともに、マトリクス回路部用薄膜トランジスタ
のカットオフ電流を十分に低くすることのできる薄膜ト
ランジスタ製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
基板上に設けられた互いに同一チャネル型の第1薄膜ト
ランジスタ及び第2薄膜トランジスタを有する複数の薄
膜トランジスタの製造方法において、前記第1薄膜トラ
ンジスタの半導体薄膜の不純物領域を形成すべき部分及
び前記第2薄膜トランジスタの半導体薄膜の不純物領域
を形成すべき部分に開口部を有するフォトレジストマス
クで前記基板を覆う工程と、前記フォトレジストマスク
で前記基板を覆う工程後、前記第2薄膜トランジスタの
半導体薄膜の不純物領域を形成すべき部分を覆うととも
に前記第1薄膜トランジスタの半導体薄膜の不純物領域
を形成すべき部分に対応する箇所に開口部を有するハー
ドマスクを用いて、前記第1の薄膜トランジスタの半導
体薄膜の不純物領域を形成すべき部分に第1濃度で不純
物イオンを注入する工程と、前記フォトレジストマスク
で前記基板を覆う工程後、前記第1薄膜トランジスタの
半導体薄膜の不純物領域を形成すべき部分を覆うととも
に前記第2薄膜トランジスタの半導体薄膜の不純物領域
を形成すべき部分に対応する箇所に開口部を有するハー
ドマスクを用いて、前記第2の薄膜トランジスタの半導
体薄膜の不純物領域を形成すべき部分に前記第1濃度よ
り薄い第2濃度で不純物イオンを注入する工程と、を有
するようにしたものである。
【0005】
【作用】請求項1記載の発明によれば、不純物をある濃
度で注入する工程とこのある濃度とは異なる濃度で注入
する工程の2回の不純物注入工程を行なうこととなる
が、2つのハードマスクを用いて1つのレジストマスク
を共通に使用しているので、先の不純物注入工程で使用
したレジストマスクを後の不純物注入工程でも使用する
ことができ、したがってレジストマスク形成工程および
その除去工程を1回分だけ減らすことができ、ひいては
不純物注入工程を簡略化することができる。
【0006】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を適用したマトリ
クス回路駆動装置の要部を示したものである。このマト
リクス回路駆動装置では、ガラスなどからなる透明基板
11の上面の各所定の個所にNMOS薄膜トランジスタ
からなるマトリクス回路部用薄膜トランジスタ12およ
びCMOS薄膜トランジスタからなる周辺駆動回路部用
薄膜トランジスタ13が設けられている。CMOS薄膜
トランジスタからなる周辺駆動回路部用薄膜トランジス
タ13はNMOS薄膜トランジスタ14とPMOS薄膜
トランジスタ15とからなっている。
【0007】薄膜トランジスタ12、14、15は、透
明基板11の上面の各所定の個所にそれぞれパターン形
成された半導体薄膜21、22、23を備えている。薄
膜トランジスタ12、14、15はLDD(Lightly Dop
ed Drain)構造となっている。すなわち、各薄膜トラン
ジスタ12、14、15の半導体薄膜21、22、23
の中央部はチャネル領域21a、22a、23aとさ
れ、その両側は低濃度不純物領域からなるソース・ドレ
イン領域21b、22b、23bとされ、さらにその両
側は高濃度不純物領域からなるソース・ドレイン領域2
1c、22c、23cとされている。半導体薄膜21、
22、23および透明基板11の全表面にはゲート絶縁
膜24が形成され、チャネル領域21a、22a、23
aに対応する部分のゲート絶縁膜24の上面にはゲート
電極25、26、27がパターン形成されている。ゲー
ト絶縁膜24の上面の所定の個所にはITOからなる透
明電極(走査電極および表示電極)28がパターン形成
されている。ゲート絶縁膜24、ゲート電極25、2
6、27および透明電極28の全表面には層間絶縁膜2
9が形成されている。高濃度不純物ソース・ドレイン領
域21c、22c、23cおよび透明電極28の一端部
に対応する部分における層間絶縁膜29およびゲート絶
縁膜24にはコンタクトホール30が形成され、これら
コンタクトホール30および層間絶縁膜29の上面の所
定の個所にはソース・ドレイン電極31がパターン形成
されている。この場合、マトリクス回路部用薄膜トラン
ジスタ12における一方のソース・ドレイン電極31は
透明電極28の一端部と接続されている。また、CMO
S薄膜トランジスタからなる周辺駆動回路部用薄膜トラ
ンジスタ13における所定の1つのソース・ドレイン電
極31は、NMOS薄膜トランジスタ14とPMOS薄
膜トランジスタ15の各一方の高濃度不純物ソース・ド
レイン領域22c、23c同士を接続している。
【0008】ところで、このマトリクス回路駆動装置で
は、周辺駆動回路部用薄膜トランジスタ13を構成する
NMOS薄膜トランジスタ14の低濃度不純物ソース・
ドレイン領域22bの不純物濃度がマトリクス回路部用
薄膜トランジスタ12の低濃度不純物ソース・ドレイン
領域21bの不純物濃度よりも大きくなっているが、こ
れについては後で説明する。
【0009】次に、このマトリクス回路駆動装置の製造
方法について図2〜図4を順に参照しながら説明する。
まず、図2(A)に示すように、透明基板11の上面全
体にプラズマCVD法により半導体薄膜21、22、2
3を形成するためのポリシリコン薄膜41を500Å程
度の厚さに堆積する。次に、ポリシリコン薄膜41の上
面に、NMOS薄膜トランジスタからなるマトリクス回
路部用薄膜トランジスタ12のソース・ドレイン領域2
1b、21cを形成すべき部分および周辺駆動回路部用
薄膜トランジスタ13のNMOS薄膜トランジスタ14
のソース・ドレイン領域22b、22cを形成すべき部
分に対応する箇所に開口部42を有するフォトレジスト
マスク43を形成する。
【0010】次に、図5に示すように、マトリクス回路
部を形成すべき部分44を覆うとともに周辺駆動回路部
を形成すべき部分45に対応する箇所に開口部46を有
するハードマスク47を用いて、図2(A)に示すよう
に、周辺駆動回路部用薄膜トランジスタ13のNMOS
薄膜トランジスタ14のソース・ドレイン領域22b、
22cを形成すべき部分のポリシリコン薄膜41に、リ
ンイオンを加速エネルギ130keV、ドーズ量5×1
13atm/cm2の条件で注入する。この場合、マト
リクス回路部を形成すべき部分44と周辺駆動回路部を
形成すべき部分45は比較的大きなエリアで区分されて
いるので、ハードマスク47の寸法精度としては0.1
〜1.0mm程度であればよい。
【0011】次に、図6に示すように、周辺駆動回路部
を形成すべき部分45を覆うとともにマトリクス回路部
を形成すべき部分44に対応する箇所に開口部48を有
するハードマスク49を用いて、図2(B)に示すよう
に、マトリクス回路部用薄膜トランジスタ12のソース
・ドレイン領域21b、21cを形成すべき部分のポリ
シリコン薄膜41に、リンイオンを加速エネルギ130
keV、ドーズ量1×1013atm/cm2の条件で注
入する。この場合も、ハードマスク49の寸法精度とし
ては0.1〜1.0mm程度であればよい。この後、フ
ォトレジストマスク43を除去する。
【0012】次に、図2(C)に示すように、ポリシリ
コン薄膜41の上面に、NMOS薄膜トランジスタから
なるマトリクス回路部用薄膜トランジスタ12の高濃度
不純物ソース・ドレイン領域21cを形成すべき部分お
よび周辺駆動回路部用薄膜トランジスタ13のNMOS
薄膜トランジスタ14の高濃度不純物ソース・ドレイン
領域22cを形成すべき部分に対応する箇所に開口部5
1を有するフォトレジストマスク52を形成する。次
に、マトリクス回路部用薄膜トランジスタ12の高濃度
不純物ソース・ドレイン領域21cおよび周辺駆動回路
部用薄膜トランジスタ13のNMOS薄膜トランジスタ
14の高濃度不純物ソース・ドレイン領域22cを形成
すべき部分のポリシリコン薄膜41に、リンイオンを加
速エネルギ130keV、ドーズ量3×1015atm/
cm2の条件で注入する。この後、フォトレジストマス
ク52を除去する。
【0013】次に、図3に示すように、ポリシリコン薄
膜41の上面に、周辺駆動回路部用薄膜トランジスタ1
3のPMOS薄膜トランジスタ15のソース・ドレイン
領域23b、23cを形成すべき部分に対応する箇所に
開口部53を有するフォトレジストマスク54を形成す
る。次に、周辺駆動回路部用薄膜トランジスタ13のP
MOS薄膜トランジスタ15のソース・ドレイン領域2
3b、23cを形成すべき部分のポリシリコン薄膜41
に、ボロンイオンを加速エネルギ40keV、ドーズ量
5×1013atm/cm2の条件で注入する。この後、
フォトレジストマスク54を除去する。
【0014】次に、図4に示すように、ポリシリコン薄
膜41の上面に、周辺駆動回路部用薄膜トランジスタ1
3のPMOS薄膜トランジスタ15の高濃度不純物ソー
ス・ドレイン領域23cを形成すべき部分に対応する箇
所に開口部55を有するフォトレジストマスク56を形
成する。次に、周辺駆動回路部用薄膜トランジスタ13
のPMOS薄膜トランジスタ15の高濃度不純物ソース
・ドレイン領域23cを形成すべき部分のポリシリコン
薄膜41に、ボロンイオンを加速エネルギ40keV、
ドーズ量1×1015atm/cm2の条件で注入する。
この後、フォトレジストマスク56を除去する。
【0015】次に、図示していないが、XeClエキシ
マレーザを照射して注入した不純物を活性化し、次いで
フォトリソグラフィ技術により不要な部分のポリシリコ
ン膜41をエッチングして除去し、図1に示すように、
透明基板11の上面の各所定の個所に半導体薄膜21、
22、23をそれぞれパターン形成する。この状態で
は、既に説明したように、イオン注入工程を経ているの
で、半導体薄膜21、22、23の中央部はそれぞれチ
ャネル領域21a、22a、23aとされ、その両側は
低濃度不純物ソース・ドレイン領域21b、22b、2
3bとされ、さらにその両側は高濃度不純物ソース・ド
レイン領域21c、22c、23cとされている。この
後、ゲート絶縁膜24、ゲート電極25、26、27、
透明電極28、層間絶縁膜29、コンタクトホール3
0、ソース・ドレイン電極31を形成すると、図1に示
すマトリクス回路駆動装置が製造される。
【0016】ところで、LDD構造の薄膜トランジスタ
では、低濃度不純物ソース・ドレイン領域の不純物濃度
とドレイン電流との関係は図7に示すようになる。この
図から明らかなように、オン電流Ionは不純物濃度が増
大するに従って大きくなり、不純物濃度Yのところで最
大点近傍に達する。一方、カットオフ電流Ioffは不純
物濃度X(X<Y)のところでほぼ最小となり、これよ
りも不純物濃度が増大しても減少しても漸次大きくな
る。
【0017】しかるに、このマトリクス回路駆動装置で
は、既に説明したように、薄膜トランジスタ12の低濃
度不純物ソース・ドレイン領域21bにリンイオンを加
速エネルギ130keV、ドーズ量1×1013atm/
cm2の条件で注入している。したがって、薄膜トラン
ジスタ14の低濃度不純物ソース・ドレイン領域22b
の不純物濃度は薄膜トランジスタ12の低濃度不純物ソ
ース・ドレイン領域21bの不純物濃度よりも大きくな
っている。この場合、薄膜トランジスタ14の低濃度不
純物ソース・ドレイン領域22bの不純物濃度はオン電
流Ionの最大点近傍Yに対応する。また、薄膜トランジ
スタ12の低濃度不純物ソース・ドレイン領域21bの
不純物濃度はカットオフ電流Ioffの最小点近傍Xに対
応する。したがって、周辺駆動回路部用薄膜トランジス
タ13を構成するNMOS薄膜トランジス14は、その
オン電流Ionが最大、つまり、スイッチング速度が最大
になされている。また、マトリクス回路部用薄膜トラン
ジスタ12は、そのカットオフ電流Ioffが最小になさ
れている。
【0018】また、上述した製造方法では、図2(A)
に示す不純物注入工程と図2(B)に示す不純物注入工
程を行なう場合、2つのハードマスク47、49を用い
て1つのフォトレジストマスク43を共通に使用してい
るので、図2(A)に示す先の不純物注入工程で使用し
たフォトレジストマスク43を図2(B)に示す後の不
純物注入工程でも使用することができ、したがってフォ
トレジストマスク形成工程およびその除去工程を1回分
だけ減らすことができ、ひいては不純物注入工程を簡略
化することができる。
【0019】なお、上記実施例では図2(A)に示す不
純物注入工程を行なった後に図2(B)に示す不純物注
入工程を行なっているが、これは逆であってもよい。ま
た、上記実施例ではPMOS薄膜トランジスタを周辺駆
動回路部のみに形成し、マトリクス回路部には形成しな
い構造としたため、周辺駆動回路部に要求される性能を
満足するように不純物濃度を決定すればよかったが、マ
トリクス回路部にPMOS薄膜トランジスタを形成する
場合には、やはり周辺駆動回路部の低濃度不純物ソース
・ドレイン領域の不純物濃度をマトリクス回路部のそれ
よりも大きくすればよい。また、上記実施例ではソース
領域にも低濃度不純物領域を形成した場合で説明した
が、ソース領域には低濃度不純物領域を形成しなくても
よい。さらに、この発明は液晶表示装置に限らず、薄膜
トランジスタメモリやイメージセンサなどにも幅広く適
用することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、周辺駆動回路部に形成される薄膜トランジスタの不
純物濃度をマトリクス回路部に形成される薄膜トランジ
スタの不純物濃度よりも大きくなるようにすることがで
きるので、周辺駆動回路部用薄膜トランジスタのオン電
流を十分に高くすることができるとともに、マトリクス
回路部用薄膜トランジスタのカットオフ電流を十分に低
くすることができ、ひいてはスイッチング速度が速い
上、表示品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を適用したマトリクス回路
駆動装置の要部の断面図。
【図2】同マトリクス回路駆動装置の製造に際し、
(A)は一のハードマスクを用いてリンイオンをある低
濃度で注入した状態の断面図、(B)は他のハードマス
クを用いて他の低濃度で注入した状態の断面図、(C)
はリンイオンを高濃度で注入した状態の断面図。
【図3】同マトリクス回路駆動装置の製造に際し、ボロ
ンイオンを低濃度で注入した状態の断面図。
【図4】同マトリクス回路駆動装置の製造に際し、ボロ
ンイオンを高濃度で注入した状態の断面図。
【図5】図2(A)におけるハードマスクの平面図。
【図6】図2(B)におけるハードマスクの平面図。
【図7】LDD構造の薄膜トランジスタにおける低濃度
不純物ソース・ドレイン領域の不純物濃度とドレイン電
流との関係を示す図。
【図8】従来のマトリクス回路駆動装置の回路構成の一
例を示す図。
【符号の説明】
11 透明基板 12 マトリクス回路部用薄膜トランジスタ 13 周辺駆動回路部用薄膜トランジスタ 21、22、23 半導体薄膜 21a、22a、23a チャネル領域 21b、22b、23b 低濃度不純物ソース・ドレイ
ン領域 21c、22c、23c 高濃度不純物ソース・ドレイ
ン領域 41 ポリシリコン薄膜 43、52 フォトレジストマスク 47、49 ハードマスク

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設けられた互いに同一チャネル
    型の第1薄膜トランジスタ及び第2薄膜トランジスタを
    有する複数の薄膜トランジスタの製造方法において、 前記第1薄膜トランジスタの半導体薄膜の不純物領域を
    形成すべき部分及び前記第2薄膜トランジスタの半導体
    薄膜の不純物領域を形成すべき部分に開口部を有するフ
    ォトレジストマスクで前記基板を覆う工程と、 前記フォトレジストマスクで前記基板を覆う工程後、前
    記第2薄膜トランジスタの半導体薄膜の不純物領域を形
    成すべき部分を覆うとともに前記第1薄膜トランジスタ
    の半導体薄膜の不純物領域を形成すべき部分に対応する
    箇所に開口部を有するハードマスクを用いて、前記第1
    の薄膜トランジスタの半導体薄膜の不純物領域を形成す
    べき部分に第1濃度で不純物イオンを注入する工程と、 前記フォトレジストマスクで前記基板を覆う工程後、前
    記第1薄膜トランジスタの半導体薄膜の不純物領域を形
    成すべき部分を覆うとともに前記第2薄膜トランジスタ
    の半導体薄膜の不純物領域を形成すべき部分に対応する
    箇所に開口部を有するハードマスクを用いて、前記第2
    の薄膜トランジスタの半導体薄膜の不純物領域を形成す
    べき部分に前記第1濃度より薄い第2濃度で不純物イオ
    ンを注入する工程と、 を有することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第1濃度で不純物イオンを注入する
    工程は、前記第1薄膜トランジスタの半導体薄膜の高濃
    度不純物領域を形成すべき部分及び低濃度不純物領域を
    形成すべき部分に不純物イオンを注入する工程であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の薄膜トランジスタの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記第2濃度で不純物イオンを注入する
    工程は、前記第2薄膜トランジスタの半導体薄膜の高濃
    度不純物領域を形成すべき部分及び低濃度不純物領域を
    形成すべき部分に不純物イオンを注入する工程であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の薄膜トランジス
    タの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1濃度の不純物イオン及び前記第
    2濃度の不純物イオンは同一種であることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の薄膜トランジスタの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1薄膜トランジスタ及び第2薄膜
    トランジスタのそれぞれの半導体薄膜の低濃度不純物領
    域を形成すべき部分を覆うとともにそれぞれの高濃度不
    純物領域を形成すべき部分に対応する箇所に開口部を有
    するフォトレジストマスクを用いて、第3濃度で不純物
    イオンを注入する工程をさらに有することを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載の薄膜トランジスタの
    製造方法。
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