JPH0697441A - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法

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JPH0697441A
JPH0697441A JP26917392A JP26917392A JPH0697441A JP H0697441 A JPH0697441 A JP H0697441A JP 26917392 A JP26917392 A JP 26917392A JP 26917392 A JP26917392 A JP 26917392A JP H0697441 A JPH0697441 A JP H0697441A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 LDD構造の2つの薄膜トランジスタの一方
の低濃度不純物ソース・ドレイン領域の不純物濃度を他
方のそれよりも大きくする際、不純物注入工程を簡略化
する。 【構成】 ポリシリコン薄膜41上にフォトレジストマ
スク43を形成する。次に、ハードマスク47を用いて
一の薄膜トランジスタ形成領域におけるポリシリコン薄
膜41にリンイオンをある低濃度で注入する。次に、別
のハードマスク49を用いて他の薄膜トランジスタ形成
領域におけるポリシリコン薄膜41にリンイオンを前記
ある低濃度とは異なる低濃度で注入する。この後、フォ
トレジストマスク43を除去する。この場合、フォトレ
ジストマスク43を共通に使用しているので、フォトレ
ジストマスク形成工程およびその除去工程を1回分だけ
減らすことができる。次に、別のフォトレジストマスク
52を形成し、リンイオンを高濃度で注入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は薄膜トランジスタの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばアクティブマトリクス型液晶表示
装置には、マトリクス回路部とこのマトリクス回路部を
駆動する周辺駆動回路部とを電界効果型の薄膜トランジ
スタで形成したマトリクス回路駆動装置を備えたものが
ある。図8は従来のこのようなマトリクス回路駆動装置
の回路構成の一例を示したものである。このマトリクス
回路駆動装置は、マトリクス回路部1、アドレスバスド
ライバとしての一方の周辺駆動回路部2、データバスド
ライバとしての他方の周辺駆動回路部3を備えている。
このうちマトリクス回路部1は、行方向に走査電極4が
列方向に表示電極5がそれぞれ設けられ、走査電極4と
表示電極5との各交点に対応する各画素(液晶)6ごと
にマトリクス回路部用薄膜トランジスタ7が設けられた
構造となっている。一方の周辺駆動回路部2は、走査電
極4の一端部に接続された一方の周辺駆動回路部用薄膜
トランジスタ(図示せず)を備えている。他方の周辺駆
動回路部3は、表示電極5の一端部に接続された他方の
周辺駆動回路部用薄膜トランジスタを備えている。そし
て、マトリクス回路部用薄膜トランジスタ7がオンにな
ると、画素6の静電容量部に表示データが電荷の形で書
き込まれ、マトリクス回路部用薄膜トランジスタ7がオ
フになると、書き込まれた電荷により所定時間画素6が
駆動されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のこの
ような薄膜トランジスタデバイスでは、マトリクス回路
部1を構成する薄膜トランジスタ7と、周辺駆動回路部
2、3を構成する薄膜トランジスタとは、同一構造に形
成されているものであった。したがって、薄膜トランジ
スタのスイッチング速度、カットオフ電流などのトラン
ジスタの諸特性は同一であった。しかして、近年、アク
ティブマトリクス型液晶表示装置は極めて高精細の表示
を求められており、マトリクス回路部1および周辺駆動
回路部2、3を構成する薄膜トランジスタを膨大な員数
に増大する必要性が生じている。しかし、薄膜トランジ
スタの員数が増加するにつれ、装置全体において消費さ
れる消費電流が増大する。この対処として、マトリクス
回路部用薄膜トランジスタ7のカットオフ電流を小さく
抑えなければならない。一方、薄膜トランジスタの員数
が増大するに応じて周辺駆動回路部用薄膜トランジスタ
を高速にスイッチングする必要が生じる。しかしなが
ら、薄膜トランジスタは、周知の如く、スイッチング速
度を早めるためにはオン電流を増大しなければならず、
オン電流の増大は、カットオフ電流を増大する、という
特性を有するから、上記2つの要求を満足することはで
きないものである。この発明の目的は、周辺駆動回路部
用薄膜トランジスタのオン電流を十分に高くすることが
できるとともに、マトリクス回路部用薄膜トランジスタ
のカットオフ電流を十分に低くすることのできる薄膜ト
ランジスタの製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、半導体薄膜
の一の薄膜トランジスタ用不純物領域を形成すべき部分
および他の薄膜トランジスタ用不純物領域を形成すべき
部分に対応する箇所に開口部を有するレジストマスクを
前記半導体薄膜の上面に形成し、前記一の薄膜トランジ
スタ用不純物領域を形成すべき部分を覆うとともに前記
他の薄膜トランジスタ用不純物領域を形成すべき部分に
対応する箇所に開口部を有するハードマスクを用いて、
前記他の薄膜トランジスタ用不純物領域を形成すべき部
分に不純物をある濃度で注入し、前記他の薄膜トランジ
スタ用不純物領域を形成すべき部分を覆うとともに前記
一の薄膜トランジスタ用不純物領域を形成すべき部分に
対応する箇所に開口部を有するハードマスクを用いて、
前記一の薄膜トランジスタ用不純物領域を形成すべき部
分に不純物を前記ある濃度とは異なる濃度で注入するよ
うにしたものである。
【0005】
【作用】この発明によれば、いずれか一方の薄膜トラン
ジスタの不純物濃度を他方の薄膜トランジスタの不純物
濃度よりも大きくすることができる。この結果、この発
明をマトリクス回路駆動装置に適用した場合には、周辺
駆動回路部に形成される薄膜トランジスタの不純物濃度
をマトリクス回路部に形成される薄膜トランジスタの不
純物濃度よりも大きくすることができ、これにより周辺
駆動回路部用薄膜トランジスタのオン電流を十分に高く
することができるとともに、マトリクス回路部用薄膜ト
ランジスタのカットオフ電流を十分に低くすることがで
きる。また、この発明によれば、不純物をある濃度で注
入する工程とこのある濃度とは異なる濃度で注入する工
程の2回の不純物注入工程を行なうこととなるが、2つ
のハードマスクを用いて1つのレジストマスクを共通に
使用しているので、先の不純物注入工程で使用したレジ
ストマスクを後の不純物注入工程でも使用することがで
き、したがってレジストマスク形成工程およびその除去
工程を1回分だけ減らすことができ、ひいては不純物注
入工程を簡略化することができる。
【0006】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を適用したマトリ
クス回路駆動装置の要部を示したものである。このマト
リクス回路駆動装置では、ガラスなどからなる透明基板
11の上面の各所定の個所にNMOS薄膜トランジスタ
からなるマトリクス回路部用薄膜トランジスタ12およ
びCMOS薄膜トランジスタからなる周辺駆動回路部用
薄膜トランジスタ13が設けられている。CMOS薄膜
トランジスタからなる周辺駆動回路部用薄膜トランジス
タ13はNMOS薄膜トランジスタ14とPMOS薄膜
トランジスタ15とからなっている。
【0007】薄膜トランジスタ12、14、15は、透
明基板11の上面の各所定の個所にそれぞれパターン形
成された半導体薄膜21、22、23を備えている。薄
膜トランジスタ12、14、15はLDD(Lightly Dop
ed Drain)構造となっている。すなわち、各薄膜トラン
ジスタ12、14、15の半導体薄膜21、22、23
の中央部はチャネル領域21a、22a、23aとさ
れ、その両側は低濃度不純物領域からなるソース・ドレ
イン領域21b、22b、23bとされ、さらにその両
側は高濃度不純物領域からなるソース・ドレイン領域2
1c、22c、23cとされている。半導体薄膜21、
22、23および透明基板11の全表面にはゲート絶縁
膜24が形成され、チャネル領域21a、22a、23
aに対応する部分のゲート絶縁膜24の上面にはゲート
電極25、26、27がパターン形成されている。ゲー
ト絶縁膜24の上面の所定の個所にはITOからなる透
明電極(走査電極および表示電極)28がパターン形成
されている。ゲート絶縁膜24、ゲート電極25、2
6、27および透明電極28の全表面には層間絶縁膜2
9が形成されている。高濃度不純物ソース・ドレイン領
域21c、22c、23cおよび透明電極28の一端部
に対応する部分における層間絶縁膜29およびゲート絶
縁膜24にはコンタクトホール30が形成され、これら
コンタクトホール30および層間絶縁膜29の上面の所
定の個所にはソース・ドレイン電極31がパターン形成
されている。この場合、マトリクス回路部用薄膜トラン
ジスタ12における一方のソース・ドレイン電極31は
透明電極28の一端部と接続されている。また、CMO
S薄膜トランジスタからなる周辺駆動回路部用薄膜トラ
ンジスタ13における所定の1つのソース・ドレイン電
極31は、NMOS薄膜トランジスタ14とPMOS薄
膜トランジスタ15の各一方の高濃度不純物ソース・ド
レイン領域22c、23c同士を接続している。
【0008】ところで、このマトリクス回路駆動装置で
は、周辺駆動回路部用薄膜トランジスタ13を構成する
NMOS薄膜トランジスタ14の低濃度不純物ソース・
ドレイン領域22bの不純物濃度がマトリクス回路部用
薄膜トランジスタ12の低濃度不純物ソース・ドレイン
領域21bの不純物濃度よりも大きくなっているが、こ
れについては後で説明する。
【0009】次に、このマトリクス回路駆動装置の製造
方法について図2〜図4を順に参照しながら説明する。
まず、図2(A)に示すように、透明基板11の上面全
体にプラズマCVD法により半導体薄膜21、22、2
3を形成するためのポリシリコン薄膜41を500Å程
度の厚さに堆積する。次に、ポリシリコン薄膜41の上
面に、NMOS薄膜トランジスタからなるマトリクス回
路部用薄膜トランジスタ12のソース・ドレイン領域2
1b、21cを形成すべき部分および周辺駆動回路部用
薄膜トランジスタ13のNMOS薄膜トランジスタ14
のソース・ドレイン領域22b、22cを形成すべき部
分に対応する箇所に開口部42を有するフォトレジスト
マスク43を形成する。
【0010】次に、図5に示すように、マトリクス回路
部を形成すべき部分44を覆うとともに周辺駆動回路部
を形成すべき部分45に対応する箇所に開口部46を有
するハードマスク47を用いて、図2(A)に示すよう
に、周辺駆動回路部用薄膜トランジスタ13のNMOS
薄膜トランジスタ14のソース・ドレイン領域22b、
22cを形成すべき部分のポリシリコン薄膜41に、リ
ンイオンを加速エネルギ130keV、ドーズ量5×1
13atm/cm2の条件で注入する。この場合、マト
リクス回路部を形成すべき部分44と周辺駆動回路部を
形成すべき部分45は比較的大きなエリアで区分されて
いるので、ハードマスク47の寸法精度としては0.1
〜1.0mm程度であればよい。
【0011】次に、図6に示すように、周辺駆動回路部
を形成すべき部分45を覆うとともにマトリクス回路部
を形成すべき部分44に対応する箇所に開口部48を有
するハードマスク49を用いて、図2(B)に示すよう
に、マトリクス回路部用薄膜トランジスタ12のソース
・ドレイン領域21b、21cを形成すべき部分のポリ
シリコン薄膜41に、リンイオンを加速エネルギ130
keV、ドーズ量1×1013atm/cm2の条件で注
入する。この場合も、ハードマスク49の寸法精度とし
ては0.1〜1.0mm程度であればよい。この後、フ
ォトレジストマスク43を除去する。
【0012】次に、図2(C)に示すように、ポリシリ
コン薄膜41の上面に、NMOS薄膜トランジスタから
なるマトリクス回路部用薄膜トランジスタ12の高濃度
不純物ソース・ドレイン領域21cを形成すべき部分お
よび周辺駆動回路部用薄膜トランジスタ13のNMOS
薄膜トランジスタ14の高濃度不純物ソース・ドレイン
領域22cを形成すべき部分に対応する箇所に開口部5
1を有するフォトレジストマスク52を形成する。次
に、マトリクス回路部用薄膜トランジスタ12の高濃度
不純物ソース・ドレイン領域21cおよび周辺駆動回路
部用薄膜トランジスタ13のNMOS薄膜トランジスタ
14の高濃度不純物ソース・ドレイン領域22cを形成
すべき部分のポリシリコン薄膜41に、リンイオンを加
速エネルギ130keV、ドーズ量3×1015atm/
cm2の条件で注入する。この後、フォトレジストマス
ク52を除去する。
【0013】次に、図3に示すように、ポリシリコン薄
膜41の上面に、周辺駆動回路部用薄膜トランジスタ1
3のPMOS薄膜トランジスタ15のソース・ドレイン
領域23b、23cを形成すべき部分に対応する箇所に
開口部53を有するフォトレジストマスク54を形成す
る。次に、周辺駆動回路部用薄膜トランジスタ13のP
MOS薄膜トランジスタ15のソース・ドレイン領域2
3b、23cを形成すべき部分のポリシリコン薄膜41
に、ボロンイオンを加速エネルギ40keV、ドーズ量
5×1013atm/cm2の条件で注入する。この後、
フォトレジストマスク54を除去する。
【0014】次に、図4に示すように、ポリシリコン薄
膜41の上面に、周辺駆動回路部用薄膜トランジスタ1
3のPMOS薄膜トランジスタ15の高濃度不純物ソー
ス・ドレイン領域23cを形成すべき部分に対応する箇
所に開口部55を有するフォトレジストマスク56を形
成する。次に、周辺駆動回路部用薄膜トランジスタ13
のPMOS薄膜トランジスタ15の高濃度不純物ソース
・ドレイン領域23cを形成すべき部分のポリシリコン
薄膜41に、ボロンイオンを加速エネルギ40keV、
ドーズ量1×1015atm/cm2の条件で注入する。
この後、フォトレジストマスク56を除去する。
【0015】次に、図示していないが、XeClエキシ
マレーザを照射して注入した不純物を活性化し、次いで
フォトリソグラフィ技術により不要な部分のポリシリコ
ン膜41をエッチングして除去し、図1に示すように、
透明基板11の上面の各所定の個所に半導体薄膜21、
22、23をそれぞれパターン形成する。この状態で
は、既に説明したように、イオン注入工程を経ているの
で、半導体薄膜21、22、23の中央部はそれぞれチ
ャネル領域21a、22a、23aとされ、その両側は
低濃度不純物ソース・ドレイン領域21b、22b、2
3bとされ、さらにその両側は高濃度不純物ソース・ド
レイン領域21c、22c、23cとされている。この
後、ゲート絶縁膜24、ゲート電極25、26、27、
透明電極28、層間絶縁膜29、コンタクトホール3
0、ソース・ドレイン電極31を形成すると、図1に示
すマトリクス回路駆動装置が製造される。
【0016】ところで、LDD構造の薄膜トランジスタ
では、低濃度不純物ソース・ドレイン領域の不純物濃度
とドレイン電流との関係は図7に示すようになる。この
図から明らかなように、オン電流Ionは不純物濃度が増
大するに従って大きくなり、不純物濃度Yのところで最
大点近傍に達する。一方、カットオフ電流Ioffは不純
物濃度X(X<Y)のところでほぼ最小となり、これよ
りも不純物濃度が増大しても減少しても漸次大きくな
る。
【0017】しかるに、このマトリクス回路駆動装置で
は、既に説明したように、薄膜トランジスタ12の低濃
度不純物ソース・ドレイン領域21bにリンイオンを加
速エネルギ130keV、ドーズ量1×1013atm/
cm2の条件で注入している。したがって、薄膜トラン
ジスタ14の低濃度不純物ソース・ドレイン領域22b
の不純物濃度は薄膜トランジスタ12の低濃度不純物ソ
ース・ドレイン領域21bの不純物濃度よりも大きくな
っている。この場合、薄膜トランジスタ14の低濃度不
純物ソース・ドレイン領域22bの不純物濃度はオン電
流Ionの最大点近傍Yに対応する。また、薄膜トランジ
スタ12の低濃度不純物ソース・ドレイン領域21bの
不純物濃度はカットオフ電流Ioffの最小点近傍Xに対
応する。したがって、周辺駆動回路部用薄膜トランジス
タ13を構成するNMOS薄膜トランジス14は、その
オン電流Ionが最大、つまり、スイッチング速度が最大
になされている。また、マトリクス回路部用薄膜トラン
ジスタ12は、そのカットオフ電流Ioffが最小になさ
れている。
【0018】また、上述した製造方法では、図2(A)
に示す不純物注入工程と図2(B)に示す不純物注入工
程を行なう場合、2つのハードマスク47、49を用い
て1つのフォトレジストマスク43を共通に使用してい
るので、図2(A)に示す先の不純物注入工程で使用し
たフォトレジストマスク43を図2(B)に示す後の不
純物注入工程でも使用することができ、したがってフォ
トレジストマスク形成工程およびその除去工程を1回分
だけ減らすことができ、ひいては不純物注入工程を簡略
化することができる。
【0019】なお、上記実施例では図2(A)に示す不
純物注入工程を行なった後に図2(B)に示す不純物注
入工程を行なっているが、これは逆であってもよい。ま
た、上記実施例ではPMOS薄膜トランジスタを周辺駆
動回路部のみに形成し、マトリクス回路部には形成しな
い構造としたため、周辺駆動回路部に要求される性能を
満足するように不純物濃度を決定すればよかったが、マ
トリクス回路部にPMOS薄膜トランジスタを形成する
場合には、やはり周辺駆動回路部の低濃度不純物ソース
・ドレイン領域の不純物濃度をマトリクス回路部のそれ
よりも大きくすればよい。また、上記実施例ではソース
領域にも低濃度不純物領域を形成した場合で説明した
が、ソース領域には低濃度不純物領域を形成しなくても
よい。さらに、この発明は液晶表示装置に限らず、薄膜
トランジスタメモリやイメージセンサなどにも幅広く適
用することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、周辺駆動回路部に形成される薄膜トランジスタの不
純物濃度をマトリクス回路部に形成される薄膜トランジ
スタの不純物濃度よりも大きくなるようにすることがで
きるので、周辺駆動回路部用薄膜トランジスタのオン電
流を十分に高くすることができるとともに、マトリクス
回路部用薄膜トランジスタのカットオフ電流を十分に低
くすることができ、ひいてはスイッチング速度が速い
上、表示品質を向上させることができる。また、2つの
ハードマスクを用いて1つのレジストマスクを共通に使
用しているので、先の不純物注入工程で使用したレジス
トマスクを後の不純物注入工程でも使用することがで
き、したがってレジストマスク形成工程およびその除去
工程を1回分だけ減らすことができ、ひいては不純物注
入工程を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を適用したマトリクス回路
駆動装置の要部の断面図。
【図2】同マトリクス回路駆動装置の製造に際し、
(A)は一のハードマスクを用いてリンイオンをある低
濃度で注入した状態の断面図、(B)は他のハードマス
クを用いて他の低濃度で注入した状態の断面図、(C)
はリンイオンを高濃度で注入した状態の断面図。
【図3】同マトリクス回路駆動装置の製造に際し、ボロ
ンイオンを低濃度で注入した状態の断面図。
【図4】同マトリクス回路駆動装置の製造に際し、ボロ
ンイオンを高濃度で注入した状態の断面図。
【図5】図2(A)におけるハードマスクの平面図。
【図6】図2(B)におけるハードマスクの平面図。
【図7】LDD構造の薄膜トランジスタにおける低濃度
不純物ソース・ドレイン領域の不純物濃度とドレイン電
流との関係を示す図。
【図8】従来のマトリクス回路駆動装置の回路構成の一
例を示す図。
【符号の説明】
11 透明基板 12 マトリクス回路部用薄膜トランジスタ 13 周辺駆動回路部用薄膜トランジスタ 21、22、23 半導体薄膜 21a、22a、23a チャネル領域 21b、22b、23b 低濃度不純物ソース・ドレイ
ン領域 21c、22c、23c 高濃度不純物ソース・ドレイ
ン領域 41 ポリシリコン薄膜 43、52 フォトレジストマスク 47、49 ハードマスク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体薄膜の一の薄膜トランジスタ用不
    純物領域を形成すべき部分および他の薄膜トランジスタ
    用不純物領域を形成すべき部分に対応する箇所に開口部
    を有するレジストマスクを前記半導体薄膜の上面に形成
    し、 前記一の薄膜トランジスタ用不純物領域を形成すべき部
    分を覆うとともに前記他の薄膜トランジスタ用不純物領
    域を形成すべき部分に対応する箇所に開口部を有するハ
    ードマスクを用いて、前記他の薄膜トランジスタ用不純
    物領域を形成すべき部分に不純物をある濃度で注入し、 前記他の薄膜トランジスタ用不純物領域を形成すべき部
    分を覆うとともに前記一の薄膜トランジスタ用不純物領
    域を形成すべき部分に対応する箇所に開口部を有するハ
    ードマスクを用いて、前記一の薄膜トランジスタ用不純
    物領域を形成すべき部分に不純物を前記ある濃度とは異
    なる濃度で注入する、 ことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
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