JP3511936B2 - 抗菌・防カビ性オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

抗菌・防カビ性オルガノポリシロキサン組成物

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    • C08K2003/3072Iron sulfates

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌性及び防カビ
性に優れ、かつ耐熱性、耐紫外線性などの耐候性が良好
で、しかも基材の変色、安全性の問題がない硬化物を与
え、建材用シーリング材、水回り用シーリング材等の各
種シーリング材などに好適に使用される抗菌・防カビ性
オルガノポリシロキサン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】湿気に
より架橋するRTVシリコーンゴムは、その取り扱いが
容易な上に耐候性、電気特性に優れるため、水回り用の
シーリング材、建材用のシーリング材等の建築用のシー
リング材、電気電子分野での接着剤など様々な分野で応
用されている。中でも、水回りにおいて各種の被着体に
良好に接着する上に耐候性にも優れる脱オキシムタイプ
RTVシリコーンゴムは、幅広く使用されている。
【0003】一方、近年住宅の建築技術が向上するとと
もに気密性も向上し、カビなどの微生物にとって住宅内
の小回りは格好の生息域となっている。特にカビは、R
TVシリコーンゴム内部にまで菌糸を挿入し、ふき取り
はもとより薬剤による除去も困難になり、外観を損ねる
ことが多い。
【0004】この解決策としては、抗菌性の薬剤をシー
リング材中に混練する方法が有効である。具体的にシリ
コーンシーリング材においては、抗菌性、安全性の面か
ら2,3,5,6−テトラクロル−4−メチルスルホニ
ルピリジンを添加する方法(特開昭51−106158
号公報)、2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾー
ルを添加する方法(特開昭54−127960号公
報)、N−置換ベンズイミダゾリルカルバメート誘導体
を添加する方法(特開昭56−38348号公報)が知
られている。
【0005】しかしながら、これらの化合物を含有する
シーリング材は、加熱及び紫外線被ばくにより黄変する
という問題があり、このため確実に全てのカビ発生防止
に効力を発揮するまで添加量を増やせないという欠点が
あった。
【0006】また、特開平8−217977号公報に
は、トリアゾリル基含有防カビ剤を含有するオルガノポ
リシロキサン組成物が提案されているが、このものは防
カビ性に優れるものの、抗菌性は不十分であるという問
題があった。
【0007】更に、特開平7−76654号公報には、
有機系防カビ剤と無機系抗菌剤を併用することが提案さ
れているが、抗菌性、防カビ性はある程度優れているも
のの、変色性については不十分であるという問題があっ
た。
【0008】特に近年、O−157の問題や抗菌性を付
与した床材、衛生陶器などの抗菌仕様商品の開発販売に
伴い、使用するシーリング材にも抗菌仕様が強く要求さ
れてきている。
【0009】従って、各種シーリング材等の材料におい
ては、変色等の品質低下や安全面が良好で、高い抗菌、
防カビ性を発揮する技術の開発が望まれている。
【0010】本発明は上記要望に応えるためになされた
もので、抗菌性及び防カビ性に優れ、かつ耐熱性、耐紫
外線性等の耐候性が良好であり、しかも変色発生が少な
く安全性にも優れた硬化物を与える抗菌・防カビ性オル
ガノポリシロキサン組成物を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、下記一般式(1)又は(2)で示されるオルガノポ
リシロキサン、ケイ素原子に結合した加水分解可能な基
を1分子中に2個以上有するシラン化合物又はその部分
加水分解物、鉄II化合物を主成分とする抗菌剤を配合
した抗菌・防カビ性オルガノポリシロキサン組成物が、
室温下で速やかに硬化して、抗菌性及び防カビ性に優
れ、かつ耐熱性、耐紫外線性等の耐候性にも優れ、しか
も変色することがなく安全性も高いシリコーンゴムを与
えること、更に、上記組成物に防カビ剤、特に下記一般
式(4)で示されるトリアゾール基含有化合物を併用し
て配合することにより、より一層高い抗菌性及び防カビ
性が発揮されることを見出した。
【0012】即ち、本発明者は、鉄II化合物が抗菌・
防カビ性に優れ、この鉄II化合物を主成分とする抗菌
剤を下記一般式(1)又は(2)で示されるオルガノポ
リシロキサン、ケイ素原子に結合した加水分解可能な基
を1分子中に2個以上有するシラン化合物又はその部分
加水分解物を含有するオルガノポリシロキサン組成物に
配合することにより、上述したような問題を解決して、
優れた抗菌・防カビ性、耐候性を有し、変色、安全性の
問題もなく、高品質の抗菌・防カビ性シリコーンゴムが
得られることを知見し、本発明をなすに至った。
【0013】従って、本発明は (A)下記一般式(1)又は(2)で示されるオルガノポリシロキサン 100重量部 HO(SiR1 2O)nH (1) (式中、R1は炭素数1〜10の非置換又は置換一価炭化水素基であり、R1は互 いに同一であっても異種の基であってもよい。nは10以上の整数である。) (B)ケイ素原子に結合した加水分解可能な基を1分子中に2個以上有するシラ ン化合物又はその部分加水分解物 0.1〜30重量部 (C)鉄II化合物を主成分とする抗菌剤 0.1〜20重量部 を含有してなることを特徴とする抗菌・防カビ性オルガ
ノポリシロキサン組成物を提供する。
【0014】
【化2】 (式中、R1、nは上記と同じ、R2は炭素数1〜10の
非置換又は置換一価炭化水素基、R3は炭素数1〜6の
一価炭化水素基を示し、mは0又は1である。)
【0015】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の抗菌・防カビ性オルガノポリシロキサン組
成物の(A)成分は、下記一般式(1)又は(2)で示
されるオルガノポリシロキサンである。 HO(SiR1 2O)nH (1)
【0016】上記式(1)中、R1は炭素数1〜10の
置換又は非置換の一価炭化水素基であり、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オ
クチル基等のアルキル基;シクロヘキシル基等のシクロ
アルキル基;ビニル基、アリル基、プロペニル基、ブテ
ニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基;フェニル基、
トリル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル
基等のアラルキル基、あるいはこれらの基の水素原子が
部分的に塩素、フッ素、臭素といったハロゲン原子等で
置換された基、例えばトリフルオロプロピル基などであ
り、メチル基が特に好ましい。このR1は同一の基であ
っても異種の基であってもよい。また、式(1)中のn
は、10以上の整数であり、このオルガノポリシロキサ
ンの25℃における粘度が25〜500,000cSt
の範囲、特に100〜100,000cStの範囲とな
ることが好ましい。
【0017】
【化3】
【0018】ここで、R1、nは上記と同じである。R2
は炭素数1〜10の非置換又は置換一価炭化水素基であ
り、R1で挙げたものと同様のものが例示される。R3
炭素数1〜6の一価炭化水素基であり、R1と同様のも
のを挙げることができるが、非置換のもの、中でもメチ
ル基等のアルキル基が好ましい。また、mは0又は1で
ある。
【0019】次に、(B)成分は、ケイ素原子に結合し
たケトオキシム基、アルコキシ基、アルケノキシ基など
の加水分解可能な基を1分子中に2個以上有するシラン
化合物又はその部分加水分解物である。
【0020】本発明において、上記シラン化合物として
は、ケトオキシムシラン、アルコキシシランが好まし
く、特に下記一般式(3)で示されるケトオキシム基含
有シラン化合物が好適である。 R5 aSi(ON=CR4 24-a (3) (式中、R4は炭素数1〜10の非置換又は置換一価炭
化水素基であり、R4は互いに同一であっても異種の基
であってもよい。R5は炭素数1〜10の非置換の一価
炭化水素基であり、aは0,1又は2である。)
【0021】ここで、R4としては、上記R1で挙げたも
のと同様のものを例示することができ、R5としては、
1で挙げたもののうち、非置換のものが例示される。
【0022】(B)成分の加水分解性シラン化合物の具
体例としては、メチルトリス(ジメチルケトオキシム)
シラン、メチルトリス(メチルエチルケトオキシム)シ
ラン、エチルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラ
ン、メチルトリス(メチルイソブチルケトオキシム)シ
ラン、ビニルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラ
ン、ビニルトリス(ジメチルケトオキシム)シラン、フ
ェニルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラン、フ
ェニルトリス(ジメチルケトオキシム)シラン等の式
(3)で示されるケトオキシムシランのほか、メチルト
リメトキシシラン、メチルトリアセトキシシラン、メチ
ルトリイソプロペノキシシラン、ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリ(2−メトキシエトキシ)シラン、ビ
ニルトリアセトキシシランなどの各種シランが例示さ
れ、これらは1種を単独で又は2種以上を併用して使用
することができる。
【0023】上記シラン化合物又はその部分加水分解物
は、(A)成分のオルガノポリシロキサン100重量部
に対して0.1〜30重量部、好ましくは1〜15重量
部の範囲で使用されるものであり、配合量が少なすぎる
と十分な架橋が得られず、目的とするゴム弾性を有する
組成物とならず、配合量が多すぎると機械特性に劣るも
のとなる。
【0024】(C)成分の鉄II化合物を主成分とする
抗菌剤は、本発明を構成する成分の重要な要素である。
この場合、鉄II化合物としては、FeSO4,Fe
(OH)2,FeS等が例示され、特にFeSO4が好ま
しい。(C)成分の抗菌剤は、鉄II化合物にシリカ、
酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、水酸化アルミ
ニウム、ゼオライト等が混合されていてもよい。
【0025】この(C)成分の鉄II化合物を主成分と
する抗菌剤としては、南姜エフニカ社製のエフニカ(商
品名)シリーズが好適に用いられる。
【0026】(C)成分の添加量は、(A)成分のオル
ガノポリシロキサン100重量部に対して0.1〜20
重量部、特に0.5〜10重量部の範囲である。配合量
が少なすぎると上記の効果が不十分であり、多すぎても
その配合効果は大きく変わらない上、シーラントの作業
性等が損なわれるおそれがある。
【0027】本発明では、上記必須成分の他に通常使用
されている防カビ剤を配合することが好ましく、他の防
カビ剤を併用することにより、より高い抗菌・防カビ効
果を得ることができる。
【0028】ここで、防カビ剤としては、下記一般式
(4)で示されるトリアゾール基含有化合物が好適に使
用される。 Y−CR67−CR89−X (4) (R6,R7は独立に水素原子又は非置換又は置換一価炭
化水素基であり、R8,R9はそれぞれ独立にアルコキシ
基、水素原子又はアルキル基である。Yは水酸基又はニ
トリル基であり、Xはトリアゾリル基である。)
【0029】ここで、R6,R7の一価炭化水素基は炭素
数1〜12のものが好ましく、R1で挙げたものと同様
のものを挙げることができる。また、R8,R9のアルコ
キシ基としてはビフェニルアルコキシを含んでもよい炭
素数1〜12のもの、アルキル基としては炭素数1〜1
2のものが好ましい。
【0030】式(4)のトリアゾール基含有化合物とし
ては、特に1,2,4−トリアゾール−1−イル基含有
化合物が望ましく使用され、具体的にはα−〔2−(4
−クロロフェニル)エチル〕−α−(1,1−ジメチル
エチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル
−エタノール(デプコナジール)、ヘキサコナゾール、
ミクロブタニルなどが例示される。これらの中では、α
−〔2−(4−クロロフェニル)エチル〕−α−(1,
1−ジメチルエチル)−1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル−エタノール(デプコナジール)が好適で
ある。
【0031】トリアゾール基含有化合物の添加量は、
(A)成分のオルガノポリシロキサン100重量部に対
して好ましくは0.1〜5重量部、より好ましくは0.
2〜3重量部の範囲である。配合量が少なすぎると上記
の効果が不十分となる場合があり、配合量が多すぎても
その効果は変わらない上、耐変色性が損なわれるおそれ
がある。
【0032】なお、本発明では、本発明の効果を損なわ
ない程度であれば、上記以外の他の防カビ剤、抗菌剤を
併用してもかまわない。
【0033】本発明のオルガノポリシロキサン組成物に
は、上記成分以外に任意成分として一般に知られている
充填剤、添加剤、触媒などを本発明の効果を妨げない範
囲で配合しても差し支えない。
【0034】充填剤としては、例えば粉砕シリカ、煙霧
状シリカ、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、湿式シリカなど
が挙げられる。添加剤としては、チクソ性向上剤として
のポリエーテル、両末端がトリメチルシリル基で封鎖さ
れたジメチルシリコーンオイル、接着助剤としてγ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、3−2−(アミノエ
チルアミノ)プロピルトリメトキシシラン等のアミノシ
ラン類、γ−グリシジルプロピルトリメトキシシラン、
β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシラン等のエポキシシラン類などが挙げられる。
触媒としては、有機錫エステル、有機錫キレート化合物
等の有機錫系触媒、アルコキシチタン、有機チタン酸エ
ステル、有機チタンキレート化合物などの有機チタン系
触媒が挙げられる。触媒の添加量は、(A)成分のオル
ガノポリシロキサン100重量部に対して0.01〜1
0重量部が好ましいが、上記任意成分の添加量は、本発
明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
【0035】本発明の抗菌・防カビ性オルガノポリシロ
キサン組成物は、上記各成分を通常の方法で混合して調
製することができ、これは室温下で速やかに湿気硬化し
て成形物を与えるものである。
【0036】
【発明の効果】本発明の抗菌・防カビ性オルガノポリシ
ロキサン組成物は、抗菌性及び防カビ性に優れ、かつ耐
熱性、耐紫外線性等の耐候性が良好であり、しかも変色
発生や人体への危険性もほとんどない抗菌・防カビ性シ
リコーンゴムを与えるもので、水回りに用いるシーリン
グ材、建材用シーリング材等の建築用シーリング材、電
気電子分野における接着剤などに利用することができ
る。
【0037】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0038】〔実施例1〕25℃における粘度が20,
000cStの末端がシラノール基で封鎖されたポリジ
メチルシロキサンIを80重量部に、FeSO4を主成
分とする抗菌剤エフニカP601(商品名、南姜エフニ
カ社製)1重量部及び表面をジメチルジクロロシランで
処理した煙霧状シリカ10重量部を加え、混合機で攪拌
混合した後、メチルトリブタノキシムシラン6重量部、
ジブチル錫ジオクテート0.1重量部を加えて、減圧下
で完全に混合し、さらにγ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン1重量部を加え、減圧下で完全に混合してサン
プル1を得た。
【0039】〔実施例2〕25℃における粘度が20,
000cStの末端がシラノール基で封鎖されたポリジ
メチルシロキサンIを80重量部に、エフニカ抗菌・防
カビ消臭パウダー(商品名、南姜エフニカ社製)1重量
部及び表面をジメチルジクロロシランで処理した煙霧状
シリカ10重量部を加え、混合機で攪拌混合した後、メ
チルトリブタノキシムシラン6重量部、ジブチル錫ジオ
クテート0.1重量部を加えて、減圧下で完全に混合
し、さらにγ−アミノプロピルトリエトキシシラン1重
量部を加え、減圧下で完全に混合してサンプル2を得
た。
【0040】〔実施例3〕25℃における粘度が20,
000cStの末端がトリメトキシシリル基で封鎖され
たポリジメチルシロキサンIIを80重量部に、エフニ
カP601を1重量部及び表面をジメチルジクロロシラ
ンで処理した煙霧状シリカ10重量部を加え、混合機で
攪拌混合した後、メチルトリメトキシシラン6重量部、
テトラブトキシチタン0.5重量部を加えて、減圧下で
完全に混合し、更にγ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン1重量部及びデプコナジール0.5重量部を加え、
減圧下で完全に混合してサンプル3を得た。
【0041】〔比較例1〕25℃における粘度が20,
000cStの末端がシラノール基で封鎖されたポリジ
メチルシロキサンIを80重量部に、表面をジメチルジ
クロロシランで処理した煙霧状シリカ10重量部を加
え、混合機で攪拌混合した後、メチルトリブタノキシム
シラン6重量部、ジブチル錫ジオクテート0.1重量部
を加えて、減圧下で完全に混合し、更にγ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン1重量部、デプコナジール0.
5重量部を加え、減圧下で完全に混合してサンプル4を
得た。
【0042】〔比較例2〕25℃における粘度が20,
000cStの末端がシラノール基で封鎖されたポリジ
メチルシロキサンIを80重量部に、表面をジメチルジ
クロロシランで処理した煙霧状シリカ10重量部を加
え、混合機で攪拌混合した後、メチルトリブタノキシム
シラン6重量部、ジブチル錫ジオクテート0.1重量部
を加えて、減圧下で完全に混合し、更にγ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン1重量部、銀イオン担持セラミ
ック系抗菌剤ゼオミック(シナネン社製)1.0重量部
を加え、減圧下で完全に混合して、サンプル5を得た。
【0043】上記各実施例及び比較例における各サンプ
ル1〜5の組成を表1にまとめて掲げた。なお、表中の
数字は重量部を表す。
【0044】上記各実施例及び比較例で得られたサンプ
ル1〜5について、種々試験用試料を作成し、下記の方
法で変色試験及び防カビ性試験を行った。結果を表2に
示す。試験方法 (変色試験)得られたサンプルを2mm厚のシートに成
形し、20±3℃、55±10%RHの雰囲気で一週間
硬化させ、このシートを用いて下記の変色試験を行っ
た。 1:熱変色試験 成形硬化させたシートをミノルタカメラ社製色差計CR
−300で初期の色差を測定した後、90℃の乾燥機中
に200時間放置した。養生したサンプルの色差を測定
し、黄変度合い(△b)を確認した(△bの値が大きい
ほど変色が激しい。)。 2:紫外線変色試験 成形硬化させたシートをミノルタカメラ社製色差計CR
−300で初期の色差を測定した後、医療用殺菌灯を用
い殺菌灯から試料までの距離が10cmになるよう調整
し、24時間紫外線を照射して劣化させた。養生したサ
ンプルの色差を測定し、黄変度合い(△L)を確認し
た。 (防カビ性能試験) 1:変色試験に使用したものと同じ試験サンプルを使用
し、JIS Z 2911に準じて測定した。防カビ性
の評価は下記の方法に従った。評価方法 防カビ性のランクを下記のように定義した。 防カビ性1:試料又は試験片に一定量接種したカビの菌
糸の発育部分の面積が全面積の1/3を超える場合。 防カビ性2:試料又は試験片に一定量接種したカビの菌
糸の発育部分の面積が全面積の1/3を超えない場合。 防カビ性3:試料又は試験片に一定量接種したカビの菌
糸の発育が認められない場合。 2:防カビ性能試験(MIL STD 810D Me
thod 508.3変法)評価方法 発育 発育の状況 防カビ性0 菌の発育がない 菌の発育が全く見られない。 防カビ性1 わずかに発育 まばらな、又は限られた程度の菌の発育がある。 材料の変形はない。 防カビ性2 少し発育 間欠的な菌のむらがあり、又はかすかな菌のコロ ニーが試料表面に見られる。 防カビ性3 中間的な発育 実質的な量の菌の発育と繁殖。材料の化学的乃至 物性の変化が見られる。 防カビ性4 激しく繁殖 大量の菌の繁殖。材料の変形と分解が発生してい る。 (抗菌性能試験)変色試験に使用したものと同じ試験サ
ンプルを使用し、抗菌学会試験方法(フィルム密着法1
995年度版)の抗菌性試験に準じて測定した。 判定基準:接種直後対照区(A) 対照区(B) 無加工試験区(C) サンプル(D) 増減差値={log(C/A)−log(D/A)}=
{log(C/D)} 効果有り(−):増減差値2以上 効果なし(+):増減差値2未満
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08K 3/30 C08K 3/30 5/3472 5/3472 5/541 C09K 3/10 G C09K 3/10 C08K 5/54 (56)参考文献 特開 平11−130609(JP,A) 特開 平11−169149(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 83/00 - 83/16 C08K 3/00 - 13/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記一般式(1)又は(2)で示されるオルガノポリ シロキサン 100重量部 HO(SiR1 2O)nH (1) (式中、R1は炭素数1〜10の非置換又は置換一価炭化水素基であり、R1は互 いに同一であっても異種の基であってもよい。nは10以上の整数である。) 【化1】 (式中、R1、nは上記と同じ、R2は炭素数1〜10の非置換又は置換一価炭化 水素基、R3は炭素数1〜6の一価炭化水素基を示し、mは0又は1である。) (B)ケイ素原子に結合した加水分解可能な基を1分子中に2個以上有するシラ ン化合物又はその部分加水分解物 0.1〜30重量部 (C)鉄II化合物を主成分とする抗菌剤 0.1〜20重量部 を含有してなることを特徴とする抗菌・防カビ性オルガ
    ノポリシロキサン組成物。
  2. 【請求項2】 (B)成分のシラン化合物又はその部分
    加水分解物が、下記一般式(3) R5 aSi(ON=CR4 24-a (3) (式中、R4は炭素数1〜10の非置換又は置換一価炭
    化水素基であり、R4は互いに同一であっても異種の基
    であってもよい。R5は炭素数1〜10の非置換の一価
    炭化水素基であり、aは0,1又は2である。)で示さ
    れるケトオキシム基を有するシラン化合物又はその部分
    加水分解物である請求項1記載の抗菌・防カビ性オルガ
    ノポリシロキサン組成物。
  3. 【請求項3】 (C)成分がFeSO4を主成分とする
    抗菌剤である請求項1又は2記載の抗菌・防カビ性オル
    ガノポリシロキサン組成物。
  4. 【請求項4】 更に下記一般式(4)で示されるトリア
    ゾール基含有化合物を0.1〜5重量部含有する請求項
    1乃至3のいずれか1項記載の抗菌・防カビ性オルガノ
    ポリシロキサン組成物。 Y−CR67−CR89−X (4) (R6,R7は独立に水素原子又は非置換又は置換一価炭
    化水素基であり、R8,R9はそれぞれ独立にアルコキシ
    基、水素原子又はアルキル基である。Yは水酸基又はニ
    トリル基であり、Xはトリアゾリル基である。)
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