JP3407268B2 - 防カビ性オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

防カビ性オルガノポリシロキサン組成物

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JP3407268B2
JP3407268B2 JP22449296A JP22449296A JP3407268B2 JP 3407268 B2 JP3407268 B2 JP 3407268B2 JP 22449296 A JP22449296 A JP 22449296A JP 22449296 A JP22449296 A JP 22449296A JP 3407268 B2 JP3407268 B2 JP 3407268B2
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隆文 坂本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防カビ性、ならび
に耐熱性、耐紫外線性などの耐候性に優れ、シーリング
材などに有用な室温硬化性オルガノポリシロキサン組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】大気中の湿気により架橋する室温硬化性
シリコーンゴム組成物は、取り扱いが容易な上に、その
硬化物が耐候性および電気特性に優れるため、建材用シ
ーリング材、電気・電子用接着剤などに使用されてい
る。特に脱オキシムタイプの室温硬化性シリコーンゴム
は、水回りにおける接着性にも優れるため、水回りのシ
ーリング材に用いられている。従来、このような水回り
に用いる脱オキシムタイプの室温硬化性シリコーンゴム
組成物には、カビなどの微生物の生育を防止するため
に、べンズイミダゾール系化合物、ジンクピリチオンな
どの防カビ剤が添加されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの化合
物を多量に添加すると、耐候性の低下、すなわち、加熱
または紫外線の露光によりシーリング材が黄変するとい
う問題が生じる。そこで、本発明の課題は、硬化して耐
候性に優れたシリコーンゴムとなる脱オキシムタイプの
防カビ性オルガノポリシロキサン組成物を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、以下に示
す特定のオルガノポリシロキサン組成物により、上記の
課題を解決できることを見出した。すなわち、本発明
は、 (A)一般式(1): HO[Si(R12 O] n H (1) (ここで、R1 は置換または非置換の一価の炭化水素基
であり、複数のR1 は互いに同一でも異ってもよく、n
は10以上の整数である)で示され、かつ25℃におけ
る粘度が25〜500,000cSt の範囲であるシラノール基
含有オルガノポリシロキサン: 100重量部、 (B)一般式(2): (R2a Si[ON=C(R124-a (2) (ここで、R1 は前記と同じ意味であり、R2 は一価の
脂肪族炭化水素基であり、aは0または1である)で示
される加水分解性オルガノシランおよび/またはその部
分加水分解物:0.1〜30重量部、 (C)トリアゾリル基含有防カビ性化合物: 0.1〜
5重量部、ならびに (D)一般式(3): (R73 SiO[Si(R12 O]m Si(R73 (3) (ここで、R1 は前記と同様であり、R7 はR1 と同様
であり、mは0以上の整数である)で示され、かつ25
℃における粘度が(A)成分の粘度の1/200 〜2倍であ
るオルガノポリシロキサン: 3〜100重量部を含む
防カビ性オルガノポリシロキサン組成物を提供するもの
である。
【0005】
【発明の実施の形態】(A)成分 (A)成分は、前記一般式(1)で示されるシラノール
基含有オルガノポリシロキサンである。一般式(1)
中、R1 で示される置換または非置換の一価の炭化水素
基は、好ましくは炭素原子数1〜10のものであり、例
えばメチル基、エチル基、プロピル基などのアルキル
基;シクロヘキシル基などのシクロアルキル基;ビニル
基、アリル基などのアルケニル基;フェニル基、トリル
基などのアリール基;あるいはこれらの基の水素原子が
部分的にハロゲン原子などで置換された基(例えばトリ
フルオロプロピル基)である。これらの中では、メチル
基、フェニル基、トリフルオロプロピル基およびビニル
基が好ましく、特に好ましくはメチル基である。複数の
1 は、同一の基であっても、異なる基であってもよ
い。また、一般式(1)のnは、10以上の整数であ
り、オルガノポリシロキサンの25℃における粘度が2
5〜500,000cSt の範囲、さらに好ましくは1,000 〜10
0,000cSt の範囲を満たす数である。
【0006】(B)成分 (B)成分は、前記一般式(2)で示される加水分解性
オルガノシランおよび/またはその部分加水分解物であ
る。一般式(2)中のR1 には、一般式(1)で例示し
たものと同様の基が挙げられ、好ましくはメチル基、エ
チル基、プロピル基およびブチル基である。また、R2
で示される一価の脂肪族炭化水素基は、好ましくは炭素
数1〜10のものであり、例えばメチル基、エチル基、
プロピル基などのアルキル基;シクロヘキシル基などの
シクロアルキル基;ならびにビニル基、アリル基などの
アルケニル基が挙げられ、好ましくはメチル基、エチル
基およびビニル基である。aの値は、0または1であ
る。加水分解性オルガノシランの具体例としては、メチ
ルトリス(ジメチルケトオキシム)シラン、メチルトリ
ス(メチルエチルケトオキシム)シラン、エチルトリス
(メチルエチルケトオキシム)シラン、メチルトリス
(メチルイソブチルケトオキシム)シラン、ビニルトリ
ス(メチルエチルケトオキシム)シランなどのケトオキ
シムシランが挙げられる。これらの中では、メチルトリ
ス(メチルエチルケトオキシム)シランおよびビニルト
リス(メチルエチルケトオキシム)シランが好ましい。
(B)成分には、上記加水分解性オルガノシランまたは
その部分加水分解物を1種単独でも、適宜2種以上組み
合わせて用いてもよい。また、加水分解性オルガノシラ
ンと、これとは異なる加水分解性オルガノシランの部分
加水分解物との混合物であってもよい。
【0007】(B)成分の使用量は、(A)成分100
重量部に対して、0.1〜30重量部の範囲であり、好
ましくは1〜15重量部である。(B)成分が少なすぎ
ると、架橋が不十分となり所望のゴム状弾性体が得られ
ない場合がある。逆に多すぎると、硬化物の機械特性が
劣る場合がある。
【0008】(C)成分 (C)成分は、本発明のポリシロキサン組成物に耐熱
性、耐紫外線性および防カビ性を付与するために添加す
るものである。(C)成分は、1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル基、1,2,3−トリアゾール−1−イル
基、1,2,3−トリアゾール−2−イル基、1,2,
4−トリアゾール−4−イル基などのトリアゾリル基、
好ましくは1,2,4−トリアゾール−4−イル基を含
み、防カビ性を有する化合物であれば、従来公知のもの
を特に制限なく使用できる。
【0009】該トリアゾリル基含有防カビ性化合物とし
て、例えば一般式(4): Y−CR3 4 −CR5 6 −X (4) (ここで、R3 およびR4 は、独立に水素原子または置
換もしくは非置換の一価の炭化水素基であり、R5 およ
びR6 は、独立にアルコキシ基、水素原子またはアルキ
ル基であり、Yは水酸基またはニトリル基であり、Xは
トリアゾリル基である)で示される化合物が挙げられ
る。一般式(4)中のR3 およびR4 のうち、置換また
は非置換の一価の炭化水素基としては、前記一般式
(1)のR1 で例示したものと同様のものが挙げられ
る。一般式(4)において、好適なR3 およびR4 は、
独立に水素原子、置換または非置換の脂肪族飽和炭化水
素基、および置換または非置換のアリール基であり、特
に好ましくは水素原子、2−(4−クロロフェニル)エ
チル基、t−ブチル基、4−クロロフェニル基、ジクロ
ロフェニル基およびn−ブチル基である。また、一般式
(4)のR5 およびR6 中の前記アルコキシ基として
は、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基など
が挙げられ、さらには、これらのアルコキシ基がビフェ
ニリル基に結合したビフェニリルアルコキシ基もここで
いうアルコキシ基に含まれる。また、R5 およびR6
の前記アルキル基としては、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、t−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基などが挙げられる。これらの中で、好適なR5および
6 は、独立に水素原子およびビフェニリルアルコキシ
基である。また、Yは、水酸基またはニトリル基であ
り、Xはトリアゾリル基である。このトリアゾリル基と
しては、例えば下記式で示されるものが挙げられ、特に
代表的なものは1,2,4−トリアゾール−1−イル基
である。
【0010】
【化1】
【0011】本発明に用いるトリアゾリル基含有防カビ
性化合物の具体例としては、下記式:
【化2】 で示されるテブコナゾール〔すなわち、α−2−(4−
クロロフェニル)エチル−α−(1,1−ジメチルエチ
ル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル−エ
タノール〕、下記式:
【化3】 で示されるヘキサコナゾール〔すなわち、(RS)−2
−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ヘキサン−2−オー
ル〕、下記式:
【化4】 で示されるミクロブタニル〔すなわち、2−p−クロロ
フェニル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イルメチル)ヘキサンニトリル〕、および下記式:
【化5】 で示されるビテルタノール:all −rac −1−(ビフェ
ニル−4−イルオキシ)−3,3−ジメチル−1−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2
−オールが挙げられ、これらの中ではテブコナゾールが
好ましい。
【0012】(C)成分の使用量は、(A)成分100
重量部に対して、0.1〜5重量部の範囲であり、0.
3〜1重量部の範囲が好ましい。(C)成分が少なすぎ
ると、本発明のポリシロキサン組成物の防カビ性および
耐候性が不十分になる場合があり、逆に多すぎても、増
量に見合うだけ防カビ性および耐候性が向上するわけで
はなく、また、得られる硬化物の耐候性が損なわれる場
合もある。
【0013】(D)成分 (D)成分は、前記一般式(3)で示され、25℃にお
ける粘度が(A)シラノール基含有オルガノポリシロキ
サンの粘度(25℃)の1/200〜2倍、好ましくは
1/10〜1倍の範囲である無官能オルガノポリシロキ
サンである。(D)成分の25℃における粘度が、
(A)成分の粘度の1/200より下回ると、耐候性が
不十分となり、逆に2倍を超えると、硬化後のゴム物性
の機械的強度が弱くなるとともに、(D)成分がゴム表
面にブリードする。一般式(3)のmは、(D)成分が
上記の粘度範囲を満たすような0以上の整数であり、好
ましくは10以上の整数である。
【0014】(D)成分の使用量は、(A)成分100
重量部に対して、3〜100重量部の範囲であり、5〜
50重量部の範囲が好ましい。(D)成分が少なすぎる
と、耐候性が不十分となり、逆に多すぎると、硬化後の
ゴム物性の機械的強度が低下したり、ゴム表面にブリー
ドすることがある。
【0015】その他の成分 本発明のポリシロキサン組成物には、上記の(A)〜
(D)成分のほかに、種々の助剤、例えば充填剤、添加
剤または硬化触媒を、本発明の目的を阻害しない範囲で
使用することができる。前記充填剤としては、粉砕シリ
カ、煙霧質シリカ、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、湿式シ
リカなどが挙げられる。前記添加剤としては、チクソト
ロピー性向上剤としてのポリエーテル類;接着助剤とし
てのγーアミノプロピルトリエトキシシランなどのアミ
ノシラン類、γ−グリシジルプロピルトリメトキシシラ
ンなどのエポキシシラン類などが挙げられ、接着助剤は
(A)成分100重量部に対し、0.1〜20重量部が
好ましく、特に0.5〜10重量部が好ましい。硬化触
媒としては、有機錫化合物、アルコキシチタンなどが挙
げられ、触媒量の添加が好ましい。また、耐候性を損な
わない範囲であれば、他の防カビ剤を併用してもかまわ
ない。
【0016】本発明の防カビ性オルガノポリシロキサン
組成物を硬化させることにより得られる防カビ性シリコ
ーンゴムは、耐熱性、耐紫外線性などの耐候性にも優
れ、容易には変色しない。したがって、住宅内水回りの
シーリング材、建材用シーリング材などに有用である。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。 (実施例1)25℃における粘度が20,000cSt の分子鎖
両末端がシラノール基で封鎖されたポリジメチルシロキ
サン100重量部に、25℃における粘度が20,000cSt
の分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたポ
リジメチルシロキサン10重量部、および表面をジメチ
ルジクロロシランで処理した煙霧質シリカ10重量部、
テブコナゾール0.5重量部を加え、混合機で混合し
た。得られた混合物に、メチルトリス(メチルエチルケ
トオキシム)シラン8重量部、γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン1.0重量部、およびジブチル錫ジオク
トエート0.1重量部を加えて、減圧下で混合して、オ
ルガノポリシロキサン組成物(サンプル1)を得た。上
記のサンプル1について、下記の方法で変色試験および
防カビ性試験を行った。
【0018】(変色試験)得られたサンプル1を、2m
m厚のシートに成形し、20±3℃、55±l0%RH
の雰囲気に一週間放置して硬化させた。1:熱変色試験 上記で得られた硬化シートの色差を、色差計〔製品名:
CR−300、ミノルタ(株)製〕で測定した後、該硬
化シートを50℃、95%RHの循環式恒温高湿器中に
500時間放置して、該硬化シートを劣化させた。劣化
後の色差を測定し、加熱前後の黄変度合い(△b)を求
めた。その結果を表1に示す。なお、△bの値が大きい
ほど、変色の激しいことを示す。2:紫外線変色試験 別の硬化シートの色差を、1と同様の操作で測定した
後、該硬化シートを、医療用殺菌灯から10cmの距離
に置き、紫外線を24時間照射して、該硬化シートを劣
化させた。劣化後の色差を測定し、紫外線照射前後の黄
変度合い(△b)を求めた。その結果を表1に示す。な
お、△bの値が大きいほど、変色の激しいことを示す。
【0019】(防カビ性試験)変色試験と同様の硬化シ
ートを作製し、JIS Z2911に従って、防カビ性
を測定した。その結果を表1に示す。なお、評価は、次
の基準で行った。 レベル 評価基準 1 :硬化シート面上のカビの菌糸の発育部分の面積が全面積の1/3 を超える 2 :硬化シート面上のカビの菌糸の発育部分の面積が全面積の1/3以 下である 3 :硬化シート面上にカビの菌糸の発育が認めらない
【0020】(実施例2)25℃における粘度が20,000
cSt の分子鎖両末端がシラノール基で封鎖されたポリジ
メチルシロキサン100重量部に、25℃における粘度
が20,000cSt の分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で
封鎖されたポリジメチルシロキサン10重量部、表面を
ジメチルジクロルシランで処理した煙霧質シリカ10重
量部、およびテブコナゾール1.5重量部を加え、混合
機で混合した。その後、得られた混合物に、メチルトリ
ス(メチルエチルケトオキシム)シラン8重量部、γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン1重量部、およびジ
ブチル錫ジオクトエート0.1重量部を加えて、減圧下
で混合して、オルガノポリシロキサン組成物(サンプル
2)を得た。サンプル2の評価を実施例1と同様の操作
にて行った。その結果を表1に示す。
【0021】(実施例3)25℃における粘度が20,000
cSt の分子鎖両末端がシラノール基で封鎖されたポリジ
メチルシロキサン100重量部に、25℃における粘度
が5,000 cSt の分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で
封鎖されたポリジメチルシロキサン10重量部、表面を
ジメチルジクロルシランで処理した煙霧質シリカ10重
重部、およびテブコナゾール1.5重量部を加え、混合
機で混合した。その後、得られた混合物に、メチルトリ
ス(メチルエチルケトオキシム)シラン4重量部、ビニ
ルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラン4重量
部、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン1重量部、
およびジブチル錫ジオクトエート0.1重量部を加え
て、減圧下で完全に混合して、オルガノポリシロキサン
組成物(サンプル3)を得た。サンプル3の評価を、実
施例1と同様の操作にて行った。その結果を表1に示
す。
【0022】(実施例4)25℃における粘度20,000cS
t の分子鎖両末端がシラノール基で封鎖されたポリジメ
チルシロキサン100重量部に、25℃における粘度が
20,000cSt の分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封
鎖されたポリジメチルシロキサン10重量部、表面をジ
メチルジクロルシランで処理した煙霧質シリカ10重量
部、およびテブコナゾール0.5重量部を加え、混合機
で混合した。その後、得られた混合物に、ビニルトリス
(メチルエチルケトオキシム)シラン8重量部、γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン1重量部、およびジブ
チル錫ジオクトエート0.1重量部を加えて、減圧下で
完全に混合して、オルガノポリシロキサン組成物(サン
プル4)を得た。サンプル4の評価を、実施例1と同様
の操作にて行った。その結果を表1に示す。
【0023】(比較例1)25℃における粘度が20,000
cSt の分子鎖両末端がシラノール基で封鎖されたポリジ
メチルシロキサン100重量部に、表面をジメチルジク
ロルシランで処理した煙霧質シリカ10重量部、および
テブコナゾール1.5重量部を加え、混合機で混合し
た。その後、得られた混合物に、メチルトリス(メチル
エチルケトオキシム)シラン8重量部、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン1重量部、およびジブチル錫ジ
オクトエート0.1重量部を加えて、減圧下で混合し
て、オルガノポリシロキサン組成物(サンプル5)を得
た。サンプル5の評価を、実施例1と同様の操作にて行
った。その結果を表1に示す。
【0024】(比較例2)25℃における粘度が20,000
cSt の分子鎖両末端がシラノール基で封鎖されたポリジ
メチルシロキサン100重量部に、表面をジメチルジク
ロルシランで処理した煙霧質シリカ10重量部、および
テブコナゾール1.5重量部を加え、混合機で混合し
た。その後、得られた混合物に、メチルトリス(メチル
エチルケトオキシム)シラン4重量部、ビニルトリス
(メチルエチルケトオキシム)シラン4重量部、γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン1重量部、およびジブ
チル錫ジオクトエート0.1重量部を加えて、減圧下で
混合して、オルガノポリシロキサン組成物(サンプル
6)を得た。サンプル6の評価を、実施例1と同様の操
作にて行った。その結果を表1に示す。
【0025】(比較例3)25℃における粘度が20,000
cSt の分子鎖両末端がシラノール基で封鎖されたポリジ
メチルシロキサン100重量部に、25℃における粘度
が30cSt の分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖
されたポリジメチルシロキサン10重量部、表面をジメ
チルジクロロシランで処理した煙霧質シリカ10重量
部、およびテブコナゾール0.5重量部を加え、混合機
で混合した。その後、得られた混合物に、ビニルトリス
(メチルエチルケトオキシム)シラン8重量部、γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン1.0重量部、および
ジブチル錫ジオクトエート0.1重量部を加えて、減圧
下で混合して、オルガノポリシロキサン組成物(サンプ
ル7)を得た。サンプル7の評価を、実施例1と同様の
操作にて行った。その結果を表1に示す。
【0026】(比較例4)25℃における粘度が20,000
cSt の分子鎖両末端がシラノール基で封鎖されたポリジ
メチルシロキサン100重量部に、25℃における粘度
が100,000 cSt の分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基
で封鎖されたポリジメチルシロキサン10重量部、表面
をジメチルジクロロシランで処理した煙霧質シリカ10
重量部、およびテブコナゾール0.5重量部を加え、混
合機で混合した。その後、得られた混合物に、メチルト
リス(メチルエチルケトオキシム)シラン8重量部、γ
−アミノプロピルトリエトキシシラン1重量部、および
ジブチル錫ジオクトエート0.1重量部を加えて、減圧
下で混合して、オルガノポリシロキサン組成物(サンプ
ル8)を得た。サンプル8の評価を、実施例1と同様の
操作にて行った。その結果を表1に示す。なお、サンプ
ル8を硬化させて得られたシリコーンゴムは、その表面
にブリードしたオイル成分のために、べたつき感(ウエ
ット感)が残った。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明の防カビ性オルガノポリシロキサ
ン組成物によれば、耐熱性、耐紫外線性などの耐候性に
優れた防カビ性シリコーンゴムが得られる。このシリコ
ーンゴムは、特に水回りに用いるシーリング材、建材用
シーリング材などに有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 徳夫 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (72)発明者 藤木 弘直 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特開 平9−25410(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 83/04 - 83/08 C08K 5/3472,5/5465

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)一般式(1): HO[Si(R12 O] n H (1) (ここで、R1 は置換または非置換の一価の炭化水素基
    であり、複数のR1 は互いに同一でも異ってもよく、n
    は10以上の整数である)で示され、かつ25℃におけ
    る粘度が25〜500,000cSt の範囲であるシラノール基
    含有オルガノポリシロキサン: 100重量部、 (B)一般式(2): (R2a Si[ON=C(R124-a (2) (ここで、R1 は前記と同じ意味であり、R2 は一価の
    脂肪族炭化水素基であり、aは0または1である)で示
    される加水分解性オルガノシランおよび/またはその部
    分加水分解物:0.1〜30重量部、 (C)トリアゾリル基含有防カビ性化合物: 0.1〜
    5重量部、ならびに (D)一般式(3): (R73 SiO[Si(R12 O]m Si(R73 (3) (ここで、R1 は前記と同様であり、R7 はR1 と同様
    であり、mは0以上の整数である)で示され、かつ25
    ℃における粘度が(A)成分の粘度の1/200 〜2倍であ
    るオルガノポリシロキサン: 3〜100重量部を含む
    防カビ性オルガノポリシロキサン組成物。
  2. 【請求項2】前記(C)トリアゾリル基含有防カビ性化
    合物が、1,2,4−トリアゾール−1−イル基含有防
    カビ性化合物である、請求項1に記載の防カビ性オルガ
    ノポリシロキサン組成物。
  3. 【請求項3】前記(C)トリアゾリル基含有防カビ性化
    合物が、α−〔2−(4−クロロフェニル)エチル〕−
    α−(1,1−ジメチルエチル)−1H−1,2,4−
    トリアゾール−1−イル−エタノールである、請求項1
    または2に記載の防カビ性オルガノポリシロキサン組成
    物。
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