JP3518399B2 - 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物

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    • Y10S528/901Room temperature curable silicon-containing polymer

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、各種樹脂に対する
接着性に優れた硬化物を与え、建築用シーリング材、電
気電子部品等の接着・固定用接着剤などとして使用され
る室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】湿気に
より架橋する室温硬化性(RTV)シリコーンゴムは、
その取り扱いが容易な上、耐候性、電気特性に優れてい
るため、建材用のシーリング材、電気電子分野での接着
剤など様々な分野で応用されている。特に建築用のシー
リング材では、耐候性に優れる脱オキシムタイプのRT
Vシリコーンゴムが幅広く使用されているが、樹脂など
の被着体に対しては、樹脂に対する適性から脱アルコー
ルタイプが使用される傾向にある。 【0003】電気電子部品の接着・固定においても同様
であり、種々の接着性組成物が提案されているが、近
年、樹脂の耐久性の技術が向上するにつれ、従来使用さ
れていたシーリング材では接着できないケースが増えて
きた。このため、より優れた接着性を有するRTVシリ
コーンゴム組成物の開発が望まれる。 【0004】本発明は、上記要望に応えるためになされ
たもので、建築用シーリング材、電気電子部品等の接着
・固定用などに使用可能な各種樹脂に対する接着性に優
れた硬化物を与える室温硬化性オルガノポリシロキサン
組成物を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため、上述したような背
景をふまえ、樹脂に対する接着性シーリング材等に有効
な室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物の開発を試
み、鋭意検討を重ねた結果、下記一般式(1)又は
(2)で示されるオルガノポリシロキサンと、ケイ素原
子に結合した加水分解可能な基を1分子中に2個以上有
するシラン化合物又はその部分加水分解物を含有する室
温硬化性オルガノポリシロキサン組成物に、ビスフェノ
ールA骨格に代表されるような下記一般式(3)又は
(4)で示される化合物と、下記一般式(5)で示され
るオルガノオキシ基含有ケイ素化合物又は下記一般式
(6)で示されるメルカプト基含有ケイ素化合物との付
加反応生成物を配合することにより、従来難接着とされ
ていた樹脂、具体的にはポリブチレンテレフタレート、
ハイインパクトポリスチロール、アクリル樹脂等に対し
ても良好に接着し得る、接着性が飛躍的に向上した硬化
物が得られ、これは建築用シーリング材、電気電子部品
等の接着・固定用などに使用される各種樹脂用接着剤と
して有効に利用できることを見出し、本発明を完成する
に至った。 【0006】従って、本発明は、(A)下記一般式
(1)又は(2)で示されるオルガノポリシロキサン1
00重量部 HO(SiR1 2O)nH (1) (式中、R1は炭素数1〜10の非置換又は置換一価炭
化水素基であり、R1は互いに同一であっても異種の基
であってもよい。nは10以上の整数である。)(B)
ケイ素原子に結合した加水分解可能な基を1分子中に2
個以上有するシラン化合物又はその部分加水分解物
0.1〜30重量部 (C)下記一般式(3)又は(4)で示される化合物と
下記一般式(5)又は(6)で示される化合物との付加
反応生成物 0.1〜10重量部 を含有してなることを特徴とする室温硬化性オルガノポ
リシロキサン組成物を提供する。 【0007】 【化3】 (式中、R1、nは上記と同じ、R2は炭素数1〜10の
非置換又は置換一価炭化水素基、R3は炭素数1〜6の
一価炭化水素基を示し、mは0又は1である。) 【0008】 【化4】 (式中、R4,R5はそれぞれ水素原子又はメチル基、R
6は炭素数1〜10の非置換又は置換一価炭化水素基、
7は炭素数1〜8の非置換又は置換一価炭化水素基で
ある。a,bはそれぞれ0又は1であり、cは1,2又
は3、dは1又は2、c+dは3又は4、xは1〜8の
整数である。) 【0009】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
の(A)成分は、下記一般式(1)又は(2)で示され
るオルガノポリシロキサンである。 HO(SiR1 2O)nH (1) 【0010】上記式(1)中、R1は炭素数1〜10の
置換又は非置換の一価炭化水素基であり、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オ
クチル基等のアルキル基;シクロヘキシル基等のシクロ
アルキル基;ビニル基、アリル基、プロペニル基、ブテ
ニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基;フェニル基、
トリル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル
基等のアラルキル基、あるいはこれらの基の水素原子が
部分的に塩素、フッ素、臭素といったハロゲン原子等で
置換された基、例えばトリフルオロプロピル基などであ
り、メチル基が特に好ましい。このR1は同一の基であ
っても異種の基であってもよい。また、式(1)中のn
は10以上の整数であり、このオルガノポリシロキサン
の25℃における粘度が25〜500,000cStの
範囲、特に100〜100,000cStの範囲となる
ことが好ましい。 【0011】 【化5】 【0012】ここで、R1、nは上記と同じである。R2
は炭素数1〜10の非置換又は置換一価炭化水素基であ
り、R1で挙げたものと同様のものが例示される。R3
炭素数1〜6の一価炭化水素基であり、R1と同様のも
のを挙げることができるが、非置換のもの、中でもメチ
ル基等の炭素数1〜4のアルキル基が好ましい。また、
mは0又は1である。 【0013】次に、(B)成分は、ケイ素原子に結合し
たケトオキシム基、アルコキシ基、アルケノキシ基など
の加水分解可能な基を1分子中に2個以上有するシラン
化合物又はその部分加水分解物である。 【0014】本発明において、上記シラン化合物として
は、ケトオキシムシラン、アルコキシシランが好まし
く、特に下記一般式(7)で示されるケトオキシム基含
有シラン化合物が好適である。 R9 eSi(ON=CR8 24-e (7) (式中、R8は炭素数1〜10の非置換又は置換一価炭
化水素基であり、R8は互いに同一であっても異種の基
であってもよい。R9は炭素数1〜10の非置換の一価
炭化水素基であり、eは0,1又は2である。) 【0015】ここで、R8としては、上記R1で挙げたも
のと同様のものを例示することができ、R9としては、
1で挙げたもののうち、非置換のものが例示される。 【0016】(B)成分の加水分解性シラン化合物の具
体例としては、メチルトリス(ジメチルケトオキシム)
シラン、メチルトリス(メチルエチルケトオキシム)シ
ラン、エチルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラ
ン、メチルトリス(メチルイソブチルケトオキシム)シ
ラン、ビニルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラ
ン、ビニルトリス(ジメチルケトオキシム)シラン、フ
ェニルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラン、フ
ェニルトリス(ジメチルケトオキシム)シラン等の式
(7)で示されるケトオキシムシランのほか、メチルト
リメトキシシラン、メチルトリアセトキシシラン、メチ
ルトリイソプロペノキシシラン、ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリ(2−メトキシエトキシ)シラン、ビ
ニルトリアセトキシシランなどの各種シランが例示さ
れ、これらは1種を単独で又は2種以上を併用して使用
することができる。 【0017】上記シラン化合物又はその部分加水分解物
は、(A)成分のオルガノポリシロキサン100重量部
に対して0.1〜30重量部、好ましくは1〜15重量
部の範囲で使用されるものであり、配合量が少なすぎる
と十分な架橋が得られず、目的とするゴム弾性を有する
組成物とならず、配合量が多すぎると機械特性に劣るも
のとなる。 【0018】(C)成分は、下記一般式(3)又は
(4)で示される化合物と下記一般式(5)又は(6)
で示される化合物との付加反応生成物であり、この成分
は、本発明組成物に樹脂接着性を付与する最も重要な構
成要素である。 【0019】 【化6】 【0020】ここで、R4,R5はそれぞれ水素原子又は
メチル基である。R6は炭素数1〜10の非置換又は置
換一価炭化水素基、R7は炭素数1〜8の非置換又は置
換一価炭化水素基であり、R1で挙げたものと同様のも
のを例示することができる。なお、R7の置換一価炭化
水素基としては、アルコキシ置換のものであってもよ
く、R7としては特にアルキル基、アルコキシ置換アル
キル基が好ましい。 【0021】また、a,bはそれぞれ0又は1であり、
cは1,2又は3、dは1又は2であるが、c+dは3
又は4であり、xは1〜8の整数である。 【0022】上記式(3)、(4)の化合物と式
(5)、(6)の化合物との付加反応は公知の付加反応
(ハイドロシリレーション)条件に従って行うことがで
き、この付加反応によって式(3)、(4)の化合物の
両末端のビニル基(CH2=CH−)に式(5)のケイ
素原子結合水素原子(SiH基の水素原子)又は式
(6)のメルカプト基の水素原子が付加反応して、−C
2−CH2−又は−CH2−CH2−S−の結合を持って
上記式(3)、(4)の化合物と式(5)、(6)の化
合物とが連結した付加反応生成物が得られる。具体的に
は下記のものが例示される。 【0023】 【化7】【0024】 【化8】 【0025】(C)成分の配合量は、(A)成分のオル
ガノポリシロキサン100重量部に対して0.1〜10
重量部、好ましくは0.2〜5重量部である。(C)成
分の配合量が少なすぎると満足な接着性が得られない。 【0026】本発明組成物には、上記成分以外に必要に
応じて任意成分として一般に知られている充填剤、添加
剤、触媒などを使用しても差し支えない。充填剤として
は、例えば粉砕シリカ、煙霧状シリカ、炭酸カルシウ
ム、炭酸亜鉛、湿式シリカなどが挙げられる。添加剤と
しては、チクソ性向上剤としてのポリエーテル、防かび
剤、抗菌剤、両末端がトリメチルシリル基で封鎖された
ジメチルシリコーンオイル、接着助剤としてγ−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、3−2−(アミノエチル
アミノ)プロピルトリメトキシシラン等のアミノシラン
類、γ−グリシジルプロピルトリメトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン等のエポキシシラン類などが挙げられる。触媒
としては、有機錫エステル、有機錫キレート化合物等の
有機錫系触媒、アルコキシチタン、有機チタン酸エステ
ル、有機チタンキレート化合物などの有機チタン系触媒
が挙げられる。触媒の添加量は、(A)成分のオルガノ
ポリシロキサン100重量部に対して0.01〜10重
量部が好ましいが、上記任意成分の添加量は、本発明の
効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。 【0027】本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサ
ン組成物は、上記各成分を通常の方法で混合して調製す
ることができ、得られた組成物は、各種被着体に塗布し
て接着剤として使用できる。この場合、被着体としては
各種樹脂を使用することができ、具体的にはPBT(ポ
チブチレンテレフタレート)、HIPS(ハイインパク
トポリスチロール)、アクリル樹脂等が例示される。本
発明組成物は、これらの中でも特に難接着性とされてい
たPBT、HIPS、アクリル樹脂に対しても接着性に
優れていることから、これら樹脂を被着体として好適に
使用できる。 【0028】なお、本発明組成物の硬化条件等は、この
種の公知の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物の
場合と同様である。 【0029】 【実施例】以下、合成例、実施例及び比較例を示して本
発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制
限されるものではない。 【0030】〔合成例1〕温度計、マグネチックスター
ラー、還流冷却管及び窒素導入管を備えた三口丸底フラ
スコを窒素置換した後、下記式(8)で示されるアリル
エーテル化合物1モル、γ−メルカプトプロピルトリメ
トキシシラン2モル、2,2’−アゾビス(2−メチル
ブチロニトリル)0.5gを入れ、混合物を80℃に加
温し、反応を行った。反応途中、GC(ガスクロマトグ
ラフィー)追跡によりγ−メルカプトプロピルトリメト
キシシランのピーク消失を確認後、5時間加熱熟成を行
った。その後、160℃/20mmHgで不純物を除去
し、下記式(9)で示される付加反応生成物1を得た。
1H NMRにより構造決定を行ったところ、図1に示
すスペクトルが得られた。 【0031】 【化9】 【0032】〔合成例2〕温度計、マグネチックスター
ラー、還流冷却管及び窒素導入管を備えた三口丸底フラ
スコを窒素置換した。次いで、下記式(10)で示され
るアリルエーテル化合物1モル、トリメトキシシラン2
モル、2,2−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)
0.5gを入れ、混合物を80℃に加温し、反応を行っ
た。反応途中、GC追跡によりトリメトキシシランのピ
ーク消失を確認後、5時間加熱熟成を行った。その後、
160℃/20mmHgで不純物を除去し、下記式(1
1)で示される付加生成物2を得た。1H NMRによ
り構造決定を行ったところ、図2に示すスペクトルが得
られた。 【0033】 【化10】 【0034】〔実施例1〕25℃における粘度が20,
000cStの末端がトリメトキシシリル基で封鎖され
たポリジメチルシロキサンIを70重量部、表面をジメ
チルジクロロシランで処理した煙霧状シリカ10重量部
を加え、混合機で混合した後、メチルトリメトキシシラ
ン2重量部、テトラブトキシチタン0.5重量部を加
え、減圧下で完全に混合し、更に合成例1で得られた付
加反応生成物1を2.0重量部加え、減圧下で完全に混
合し、サンプル1を得た。 【0035】〔実施例2〕25℃における粘度が20,
000cStの末端がシラノール基で封鎖されたポリジ
メチルシロキサンIIを70重量部、表面をジメチルジ
クロロシランで処理した煙霧状シリカ10重量部を加
え、混合機で混合した後、メチルトリブタノオキシムシ
ラン6重量部、ジブチル錫ジオクテート0.1重量部を
加え、減圧下で完全に混合し、更に合成例1で得られた
付加反応生成物1を2.0重量部加え、減圧下で完全に
混合し、サンプル2を得た。 【0036】〔実施例3〕メチルトリメトキシシラン及
びテトラブトキシチタンの代わりにメチルトリメトキシ
シラン2重量部、テトラブトキシチタン0.5重量部を
加え、減圧下で完全に混合し、更に合成例2で得られた
付加反応生成物2を2.0重量部を加える以外は実施例
1と同様にして、サンプル3を得た。 【0037】〔実施例4〕メチルトリブタノオキシムシ
ラン、ジブチル錫ジオクテートの代わりに、ビニルトリ
イソプロペノキシシシラン6重量部、テトラメチルグア
ニジルプロピルトリメトキシシラン0.5重量部を加え
る以外は実施例2と同様にして、サンプル4を得た。 【0038】〔比較例1〕合成例1の反応生成物の代わ
りに3−2−(アミノエチルアミノ)プロピルトリメト
キシシランを2.0重量部加える以外は実施例1と同様
にして、サンプル5を得た。 【0039】〔比較例2〕合成例1の反応生成物の代わ
りに3−2−(アミノエチルアミノ)プロピルトリメト
キシシランを2.0重量部加える以外は実施例2と同様
にして、サンプル6を得た。 【0040】〔比較例3〕合成例2の反応生成物の代わ
りにγ−アミノプロピルトリエトキシシランを2.0重
量部加える以外は実施例3と同様にして、サンプル7を
得た。 【0041】〔比較例4〕合成例1の反応生成物の代わ
りに3−2−(アミノエチルアミノ)プロピルトリメト
キシシランを2.0重量部加える以外は実施例4と同様
にして、サンプル8を得た。 【0042】〔比較例5〜7〕表3に示す処方で実施例
1と同様にしてサンプル9〜11を得た。 【0043】上記実施例及び比較例で得られた各サンプ
ルの物性及び接着性を下記方法で評価した。各サンプル
の組成と評価結果を表1〜6に示す。なお、表中の部は
いずれも重量部である。 【0044】硬さ、切断時伸び、引張り強さ:得られた
サンプルを2mm厚のシートに成形し、23±2℃、5
0±5%RHの雰囲気で一週間硬化させ、このシートの
物性測定をJ1S K 6249に準じて行い、硬さ
(デュロメーターA測定値)、切断時伸び、引張り強さ
を初期物性とした。また、未硬化のサンプルをカートリ
ッジの荷姿で70℃の乾燥機で加熱養生した後、上記と
同様に各物性を測定し、保存後物性とした。 【0045】接着性:下記に示す各種被着体にサンプル
を接着面25×10mm、サンプル厚み2mmになるよ
うに塗布して試験体を作成し、得られた試験体を剪断方
向に引っ張り、接着力を測定し、初期接着力とした。ま
た、未硬化のサンプルをカートリッジの荷姿で70℃の
乾燥機で加熱養生した後、上記と同様にして各種被着体
に塗布して試験体を作成し、同様に接着力を測定し、保
存後接着力とした。 被着体:PBT(ポリブチレンテレフタレート) HIPS(ハイインパクトポリスチロ−ル) アクリル樹脂 【0046】 【表1】 【0047】 【表2】【0048】 【表3】 【0049】 【表4】 【0050】 【表5】【0051】 【表6】 【0052】 【発明の効果】本発明の室温硬化性オルガノポリシロキ
サン組成物は、各種樹脂に対する接着性に優れ、特に従
来難接着性とされていたPBT、HIPS、アクリル樹
脂等の樹脂へも良好に接着するシリコーンゴムを与える
もので、特に水周りに用いるシーリング材、建材用シー
リング材等の建築用シーリング材や、電気電子部品の接
着・固定用接着剤などに有用である。
【図面の簡単な説明】 【図1】合成例1で得られた反応生成物1の1H NM
Rスペクトルである。 【図2】合成例2で得られた反応生成物2の1H NM
Rスペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09K 3/10 C09K 3/10 G (72)発明者 藤木 弘直 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−166344(JP,A) 特開 昭63−83166(JP,A) 特開 平1−306469(JP,A) 特開 平6−128553(JP,A) 特開 平7−133430(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 83/00 - 83/16 C08K 3/00 - 13/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 (A)下記一般式(1)又は(2)で示
    されるオルガノポリシロキサン
    100重量部 HO(SiR1 2O)nH (1) (式中、R1は炭素数1〜10の非置換又は置換一価炭
    化水素基であり、R1は互いに同一であっても異種の基
    であってもよい。nは10以上の整数である。) 【化1】 (式中、R1、nは上記と同じ、R2は炭素数1〜10の
    非置換又は置換一価炭化水素基、R3は炭素数1〜6の
    一価炭化水素基を示し、mは0又は1である。)(B)
    ケイ素原子に結合した加水分解可能な基を1分子中に2
    個以上有するシラン化合物又はその部分加水分解物
    0.1〜30重量部 (C)下記一般式(3)又は(4)で示される化合物と
    下記一般式(5)又は(6)で示される化合物との付加
    反応生成物 0.1〜10重量部 【化2】(式中、R4,R5はそれぞれ水素原子又はメチル基、R
    6は炭素数1〜10の非置換又は置換一価炭化水素基、
    7は炭素数1〜8の非置換又は置換一価炭化水素基で
    ある。a,bはそれぞれ0又は1であり、cは1,2又
    は3、dは1又は2、c+dは3又は4、xは1〜8の
    整数である。)を含有してなることを特徴とする室温硬
    化性オルガノポリシロキサン組成物。
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