JP3508493B2 - 記録媒体 - Google Patents

記録媒体

Info

Publication number
JP3508493B2
JP3508493B2 JP22214497A JP22214497A JP3508493B2 JP 3508493 B2 JP3508493 B2 JP 3508493B2 JP 22214497 A JP22214497 A JP 22214497A JP 22214497 A JP22214497 A JP 22214497A JP 3508493 B2 JP3508493 B2 JP 3508493B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
image forming
forming layer
image
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP22214497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1161699A (ja
Inventor
弘幸 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP22214497A priority Critical patent/JP3508493B2/ja
Publication of JPH1161699A publication Critical patent/JPH1161699A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3508493B2 publication Critical patent/JP3508493B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録媒体に関し、特
に、折り曲げて使用するグリーティングカードに適用し
て好適な記録媒体に関する。
【0002】
【従来技術】文字や画像(以下、文字や写真画像や図柄
などを総称して、単に“画像”ということもある。)を
記録する手段として、従来より種々の機器や装置が開発
され実用化されてきている。特に、近年において、その
技術革新が著しいものに、インクジェット式の画像記録
装置(以下、単に“インクジェットプリンタ”ともい
う)を用いた画像形成を挙げることができる。このイン
クジェットプリンタによる画像記録は、印刷画像(印写)
品質上、写真印刷の分野では及ばないとされてきたが、
近年においては、インクジェットプリンタの改良ならび
に記録媒体の改良が進んだ結果、写真画像とも見分けが
付かないほど極めて高品質な画像が得られるようになっ
てきている。
【0003】そして、このインクジェットプリンタによ
る画像記録は、近年の画像品質向上によってインクジェ
ット記録方式が本来持っている下記の特徴が注目され、
且つ生かされてきている。 (1) インクを用いる直接記録であるため可視化に複雑な
処理を必要としない。 (2) インクを飛翔させて記録するので基本的に非接触、
ノンインパクト記録方式である。 (3) インクが必要部分にだけ付着されるのでインクの使
用効率が高く、用紙は普通紙でも自然感がある画像が得
られる。 (4) インク、紙のランニングコストはきわめて低く、経
済的である。 (5) カラーインクを用いてインク滴の重ね合わせが可能
で比較的容易に極めて高品位なカラー印写が可能であ
る。
【0004】このように上記(1)〜(5)の特徴が注目さ
れ、且つ生かされてきていることに加えて、さらに、画
像形成(印写)の即時性から業務用ならびに家庭用まで様
々な応用が可能になってきている。特に、近年において
は、画像記録用の周辺機器が整備されてきていること
で、テレビ、ビデオカメラの映像やデジタルカメラで撮
った写真などの画像情報を、インクジェットプリンタに
より極めて容易にプリントアウトして楽しむことができ
る。
【0005】一方、従来から、バースデェーカード、ク
リスマスカード、ウェディングカード等、比較的厚手の
グリーティングカードにおいては、適当な画像を印刷
し、例えば二つ折りにして机上に立てて見たり、二つ折
りにして封筒などに入れて送ることが行われている。こ
のグリーティングカードを作る場合、従来においては、
印刷業者に所定の図柄を指定して印刷していた。しか
し、近年においては、前掲のごとく、インクジェットプ
リンタによって、様々な画像を自在且つ平易に印刷でき
ることから、インクジェットプリンタを使用してグリー
ティングカードを作ることが考えられる。そして、この
インクジェットプリンタを用いて画像を形成する記録媒
体としては、インク滴の受容性能が良く、カラー画像な
ど高品質の画像を綺麗に表現できるインク受容層のごと
き画像形成層を有するコート紙が最も適している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前掲の
画像形成層を有する記録媒体の場合、以下のような問題
が発生する欠点を有していた。すなわち、画像を形成し
たグリーティンカードを折り曲げようとしたときに、折
り曲げ部分が良く折り曲がらず、綺麗な折り曲げライン
が形成されない。また、折り曲げラインの部分の画像形
成層が、不規則に欠落する結果、画像が不規則なライン
によって分断され、画像の付加価値を極端に低下させて
しまうという問題が発生する。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、画像を形成したグリーティンカードを折り曲
げるときに、折り曲げ部分を綺麗な線に折り曲げること
ができ、かつ折り曲げラインの部分の画像形成層が、不
規則に欠落することがなく、画像が不規則なラインによ
って分断されない、記録媒体を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る記録媒体
は、基材上に画像形成層を有する記録媒体において、
記画像形成層が、線状に連続して他の画像形成層部分よ
りも薄肉に形成されて、折り曲げ易くなされた易折り曲
げ部を有することを特徴とし(請求項1)、これにより上
記目的を達成することができる。
【0009】また、本発明に係る記録媒体において、・
前記画像形成層がインク受容層からなり、該インク受容
層が5g/m2以上で構成されたこと(請求項2)、・前記
画像形成層が前記基材の両面に形成されたこと(請求項
)、・前記記録媒体がインクジェット式の画像記録装
置に適用可能に構成されたこと(請求項)、を特徴とす
る。
【0010】(作用)本発明に係る記録媒体によれば、
基材上に画像形成層を有する記録媒体において、少なく
とも前記画像形成層が、線状に連続して他の部分よりも
薄肉に形成された易折り曲げ部を有しているので、この
易折り曲げ部にて折り曲げることにより、折り曲げ操作
がし易いだけでなく、画像形成層の不規則な欠落が抑え
られる(請求項1)。
【0011】また、本発明に係る記録媒体において、前
記画像形成層がインク受容層からなり、該インク受容層
が5g/m2以上で形成されていることで、インクジェッ
ト式による印刷によって高精細な画像を形成することが
できる(請求項2)。
【0012】また、本発明に係る記録媒体において、前
記易折り曲げ部が、基材まで達する切り込みにて形成さ
れたことにより、折り曲げ時に、該折り曲げ部分の画像
形成層の欠落を極めて確実に回避することができる。ま
た、基材が折れ曲がる時に発生する、該基材の歪みをよ
り狭い領域に集中させることができる(請求項3)。
【0013】また、本発明に係る記録媒体において、前
記画像形成層が前記基材の両面に形成されたことによ
り、両面に画像を形成することができ、しかも、折り曲
げたときに、両面何れの画像も、折り曲げ部分における
不規則な画像形成層の欠落がない(請求項4)。
【0014】また、本発明に係る記録媒体において、前
記記録媒体がインクジェット式の画像記録装置(インク
ジェットプリンタ)に適用可能に構成されたことによ
り、一般ユーザーにおいても、高品質な画像を極めて容
易に形成することができる(請求項5)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る記録媒体の実
施の形態について図1〜図5を参照して詳細に説明す
る。
【0016】(第1の実施の形態)図1および図2は、
本発明に係る記録媒体の第1の実施の形態であって、図
1はその斜視図であり、図2は、図1におけるX−X線
に沿った部分の要部断面図である。図1に示す記録媒体
1は、グリーティングカード等に用いて好適なものであ
り、基材3上にインク受容層からなる画像形成層2がコ
ーティングされたものである。そして、この記録媒体1
は、その中央において、直線状に連続して折り曲げ易く
構成された易折り曲げ部4を有している。
【0017】この易折り曲げ部4は、図2に拡大して示
すように、画像形成層2が、他の部分よりも薄肉に形成
されている。このように、この易折り曲げ部4が形成さ
れた部分は、他の部分よりも曲げ強度が弱く、折り曲げ
易くなっている。なお、記録媒体1の厚みTは、150
〜500μm程度にすることができ、さらに又、画像形
成層2の厚みtは、5〜50g/m2程度、より好ましく
は10〜50g/m2 にすることができる。
【0018】画像形成層2の厚みtに関する上記値につ
いて説明すると、画像形成層2の厚みtが5g/m2未満
である場合は、インク吸収量が小さく高精細な画像再現
ができない。一方、画像形成層2の厚みtが50g/m2
以上の場合では、画像形成層2の脆さが露呈して折り曲
げるときに折れにくい。
【0019】このように構成された記録媒体1を使用形
態について説明する。先ず、記録媒体1に、例えば、イ
ンクジェットプリンタを使用して、画像形成層2に所望
の画像を形成する。その後、易折り曲げ部4から、図1
に示すように、易折り曲げ部4に沿って折り曲げるので
あるが、このとき、記録媒体1の左右の両端部分(図1
における左右寄りの部分)を持って曲げて行くと、易折
り曲げ部4が折れ始める。その後、折れ始めた部分を、
指先等により挟み込むようにして、更にしっかり折るよ
うに押圧して、ほぼ完全に折り畳むようにすることがで
きる。
【0020】上述の折り曲げ操作は、画像形成層2が、
線状に連続して他の部分よりも薄肉に形成された易折り
曲げ部4を有していることから、該易折り曲げ部4にて
折り曲げが容易にできる。さらに、易折り曲げ部4が形
成されていることで、折れ曲げ時に形成される折り曲げ
部の歪み(画像形成層2の歪み)が、該易折り曲げ部4
に集中するので、幅広くならない。このため折り曲げ線
が不規則な線にならず、易折り曲げ部4に沿った領域の
画像形成層2の不規則な欠落が抑えられる。なお、基材
3側(反対側)にも切れ込み構造(薄肉構造)が形成されて
いてもよいが、基材側(画像形成層のない側)のみに切れ
込み構造が形成されていても、折り曲げ線は綺麗になら
ず、粉落ちも発生する。
【0021】記録媒体1の基材3の素材については、種
々のものを使用することができるが、木材パルプと顔料
を主成分として構成することができる。例えば、木材パ
ルプとしては、LBKP,NBKP等の化学パルプ、G
P,PGW,RMP,TMP,CTMP,CMP,CG
P等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等のパルプを
含み、必要に応じて従来公知の顔料やバインダー及びサ
イズ剤や定着剤、歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力
増強剤等の各種添加剤を1種以上用いて混合し、長網抄
紙機、円網抄紙機、ツインワイヤ抄紙機等の各種装置で
基材の製造が可能であり、酸性、中性、アルカリ性で抄
造できる。また、該基材にそのまま画像形成層2を設け
ても良いし、澱粉、ポリビニルアルコール等でのサイズ
プレスやアンカーコート層を設けた後に画像形成層2を
設けても良い。また、基材3は、金属ロールと金属ロー
ルから成るカレンダー装置の後に、マシンカレンダー、
スーパーカレンダー、ソフトカレンダー等でさらに平坦
性をコントロールしても良い。
【0022】記録媒体1の基材3及び画像形成層2やバ
ックコート層には、公知の白色顔料を1種以上用いるこ
とができる。例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カ
ルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バ
リウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜
鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、
珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリ
カ、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマ
イト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトボン、ゼオ
ライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化
マグネシウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチッ
クビグメント、アクリル系プラスチックビグメント、ポ
リエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹
脂等の有機顔料等が挙げられる。上記の中でも画像形成
層中に主体成分として含有する白色顔料としては多孔無
機顔料が好ましく、多孔性合成非晶質シリカ、多孔性炭
酸マグネシウム、多孔性アルミナ等があげられ、特に細
孔容積の大きい多孔性合成非晶質シリカが好ましい。
【0023】また、接着剤としては、例えば、ポリビニ
ルアルコール、酢酸ビニル、酸化澱粉、エーテル化澱
粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、
大豆蛋白、シリル変性ポリビニルアルコール等;無水マ
レイン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチル
メタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系
共重合体ラテックス;アクリル酸エステル及びメタクリ
ル酸エステルの重合体又は共重合体、アクリル酸及びメ
タクリル酸の重合体又は共重合体等のアクリル系重合体
ラテックス;エチレン酢酸ビニル共重合体等のビニル系
重合体ラテックス;或いはこれらの各種重合体のカルボ
キシル木等の官能基含有単量体による官能基変性重合体
ラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹
脂系等の水性接着剤;ポリメチルメタクリレート、ポリ
ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、アルキ
ッド樹脂等の合成樹脂系接着剤が挙げられ、1種以上で
使用される。
【0024】さらに、その他の添加剤として、顔料分散
剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、
発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫
外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化
剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤等を適宜配合する
こともできる。
【0025】基材3に、画像形成層2またはバックコー
ト層を塗工及び含浸する方法は、各種ブレードコータ、
ロールコータ、エアーナイフコータ、バーコータ、ロッ
ドブレードコータ、ショートドウェルコータ、サイズプ
レス等の各種装置をオンマシンあるいはオフマシンで用
いることができる。また、塗工又は含浸後には、マシン
カレンダー、TCカレンダー、スーパーカレンダー、ソ
フトカレンダー等のカレンダーを用いて仕上げても良
い。
【0026】(参考例)図3は、参考例を示す要部断面
図である。図3に示すように、参考例の記録媒体20
は、易折り曲げ部24が、基材3まで達する切り込みに
て形成されている。このように構成されていると、画像
形成層2は易折り曲げ部24により完全に分断されてい
るので、折り曲げ時の該易折り曲げ部24の折り曲げに
よる歪みは発生しない。
【0027】また、切り込みが基材3まで達するように
形成されていることにより、画像形成層2に対して、折
り曲げ時における基材3の折り曲げ歪みの悪影響を回避
することができる。したがって、易折り曲げ部24に沿
って折り曲げた場合、画像形成層2の欠落を極めて確実
に回避することができる。
【0028】(第の実施の形態)図4は、本発明に係
る記録媒体の第の実施の形態を示す要部断面図であ
る。図4に示すように、本実施の形態の記録媒体30
は、易折り曲げ部34が、画像形成層2並びに基材3の
両方に、表裏同じ位置に形成されている。このように記
録媒体30の両面に易折り曲げ部34が形成されている
ことにより、画像形成層2が易折り曲げ部34により折
り曲げ易くなっているだけでなく、基材3も折り曲げ易
くなっている。したがって、表裏何れの方向(画像形成
層側或いは基材側)へも折り曲げ易い構成である。
【0029】(第の実施の形態)図5は、本発明に係
る記録媒体の第の実施の形態を示す要部断面図であ
る。図5に示すように、本実施の形態の記録媒体40
は、基材3の表裏両面に画像形成層2が形成された構成
である。そして、易折り曲げ部44が、表裏同じ位置に
おいて、画像形成層2に形成されている。このように本
実施の形態の記録媒体40は、画像形成層2が基材3の
両面に形成されたことにより、表裏両面に画像を形成す
ることができる。しかも、折り曲げたときに、両面何れ
の画像も、折り曲げ部分における不規則な画像形成層2
の欠落がない。また、記録媒体40は、表裏何れの方向
(画像形成層側或いは基材側)へも折り曲げ易い構成で
ある。
【0030】(第の実施の形態)図6および図7は、
本発明に係る記録媒体の第の実施の形態であって、図
6はその斜視図であり、図7は、図6におけるY−Y線
に沿った部分の要部断面図である。図6に示す記録媒体
50は、図1に示す第1の実施の形態と同様に、基材3
上にインク受容層からなる画像形成層2がコーティング
されたものであって、Tグリーティングカード等に用い
て好適なものである。この記録媒体50は、該記録媒体
50の中央において交差する2本の直線状の易折り曲げ
部54を有している。
【0031】したがって、図6に示すように、一方の易
折り曲げ部54を曲げてから、他方の易折り曲げ部54
を折り曲げることにより、記録媒体50を四折りに折る
ことができ、例えば、より小さな収納手段(封筒など)に
収納することができるなど、その使い勝手が向上する。
【0032】さらに、本実施の形態においては、易折り
曲げ部54の切れ込み構造(薄肉構造)は、図7に拡大し
て示すように表裏に同じ位置に形成されている。すなわ
ち、易折り曲げ部54は、画像形成層2並びに基材3
が、表裏同じ位置において他の部分よりも薄肉に形成さ
れている。このように、記録媒体50の表裏に切れ込み
構造が設けられていることにより、表裏何れの側にも同
じような折れ易さとすることができ、四折りの際に好都
合である。
【0033】以下、本発明に係る記録媒体の実施例およ
び比較例について説明する。 (実施例1)本実施例1において、基材は、LBKP
(濾水度400mlcsf)80部とNBKP(濾水度
450mlcsf)20部から成る木材パルプ100部
に対して、軽質炭酸カルシウム/重質炭酸カルシウム/
タルクの比率が30/35/35の顔料25部、市販ア
ルキルケテンダイマー0.10部、市販カチオン系アク
リルアミド0.03部、市販カチオン化澱粉0.8部、
硫酸バンド0.4部を調整後、長網抄紙機を用いて坪量
180g/m2で抄造した。
【0034】抄造した基材表面にインク受容層を設け
た。インク受容層組成物として、合成非晶質シリカ(フ
ァンシールX37B:徳山曹達社製)100部、ポリビ
ニルアルコール(PVA117:クラレ社製)50部、
カチオン性染料定着剤(スミレーズレジン1001:住
友化学工業社製)20部を用い、これを調液し、固形分
濃度13%とした。調整したインク受容層塗液を用い
て、エアーナイフコータにより塗工量5g/m2となる
ように基材表面に塗工した。
【0035】このようにして製造した記録媒体に対し
て、図1および図2に示すように、該記録媒体の中央を
横切る一本線の易折り曲げ部(ハーフカット)を形成し、
該易折り曲げ部にて二つ折りとなるように折り曲げ操作
を行った。
【0036】(実施例2)本実施例2においては、イン
ク受容層を形成する塗液の塗工量を15g/m2とした
以外は、前掲の実施例1と同じ条件にて記録媒体を製造
し、また、易折り曲げ部にて二つ折りとなるように折り
曲げ操作を実施した。
【0037】(実施例3)本実施例3においては、イン
ク受容層を形成する塗液の塗工量を50g/m2とした
以外は、前掲の実施例1と同じ条件にて記録媒体を製造
し、また、易折り曲げ部にて二つ折りとなるように折り
曲げ操作を実施した。
【0038】(比較例1)本比較例1においては、易折
り曲げ部を形成しない構成以外は、前掲の実施例1と同
じ条件にて記録媒体を製造し、この記録媒体を、中央に
て二つ折りとする折り曲げ操作を実施した。
【0039】(比較例2)本比較例2においては、易折
り曲げ部を形成しない構成以外は、前掲の実施例2と同
じ条件にて記録媒体を製造し、この記録媒体を、中央に
て二つ折りとする折り曲げ操作を実施した。
【0040】(比較例3)本比較例3においては、易折
り曲げ部を形成しない構成以外は、前掲の実施例3と同
じ条件にて記録媒体を製造し、この記録媒体を、中央に
て二つ折りとする折り曲げ操作を実施した。
【0041】前掲の実施例1,2,3および比較例1,
2,3の評価の結果を表1に示す。なお、表中における
評価については、 A・・・極めてきれいに折ることができた(インク受容
層の粉落ちも発生しなかった)。 B・・・折り目がまっすぐにならなかった。また、粉落
ち僅かに発生した。 C・・・粉落ちが発生し、また折り目もまっすぐになら
なかった。 D・・・粉落ちが非常に多く発生し、折り目はひび割れ
状に枝分かれした状態でまっすぐにならなかった。
【0042】
【表1】
【0043】上記表1から判るように、比較例1,2,
3においては、折り目もまっすぐにならず、粉落ちの発
生も見られたのに対し、実施例1,2,3においては、
極めてきれいに折ることができ、また、インク受容層の
粉落ちも発生しなかった。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る記録
媒体は、少なくとも画像形成層が、線状に連続して他の
部分よりも薄肉に形成された易折り曲げ部を有している
ので、この易折り曲げ部にて折り曲げることが容易であ
るとともに、折り曲げ部分における画像形成層の不規則
な欠落が抑えられ、折り曲げられても画像品質の良い画
像を提供することができる。
【0045】また、本発明に係る記録媒体において、画
像形成層がインク受容層からなり、該インク受容層が5
g/m2以上で形成されていることで、インクジェット式
による印刷によって高精細な画像を形成することができ
る。また、参考例の記録媒体において、易折り曲げ部
が、基材まで達する切り込みにて形成された構成によれ
ば、折り曲げ時に、基材が折れ曲がる時に発生する、該
基材の歪みを、易折り曲げ部に集中させることができ、
折り曲げ部分の歪みによる悪影響を回避できるので、折
り曲げ部分の画像形成層の欠落を極めて確実に回避する
ことができる。
【0046】更にまた、本発明に係る記録媒体におい
て、画像形成層が基材の両面に形成された構成によれ
ば、表裏両面に画像を形成することができる。そして、
該両面の画像形成層に易折り曲げ部が設けられた構成に
よれば、表裏何れにも折り曲げることができ、しかも、
折り曲げたときに両面何れの画像も、折り曲げ部分の不
規則な画像形成層の欠落を防止することができる。
【0047】また、本発明に係る記録媒体において、記
録媒体がインクジェット式の画像記録装置に適用可能に
構成された構成によれば、一般ユーザーにおいても、高
品質な画像を極めて容易に形成することができ、かつ折
り目による画像品質の低下を回避する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録媒体の第1の実施の形態を示
す斜視図である。
【図2】本発明に係る記録媒体の第1の実施の形態の要
部断面図である。
【図3】参考例の要部断面図である。
【図4】本発明に係る記録媒体の第の実施の形態の要
部断面図である。
【図5】本発明に係る記録媒体の第の実施の形態の要
部断面図である。
【図6】本発明に係る記録媒体の第の実施の形態を示
す斜視図である。
【図7】本発明に係る記録媒体の第の実施の形態の要
部断面図である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に画像形成層を有する記録媒体にお
    いて、前記画像形成層が、線状に連続して他の画像形成
    部分よりも薄肉に形成されて、折り曲げ易くなされた
    易折り曲げ部を有することを特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】前記画像形成層がインク受容層からなり、
    該インク受容層が5g/m2以上で構成されたことを特徴
    とする請求項1に記載の記録媒体。
  3. 【請求項3】前記画像形成層が前記基材の両面に形成さ
    れたことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録媒
    体。
  4. 【請求項4】前記記録媒体がインクジェット式の画像記
    録装置に適用可能に構成されたことを特徴とする請求項
    1から3のいずれかに記載の記録媒体。
JP22214497A 1997-08-19 1997-08-19 記録媒体 Expired - Lifetime JP3508493B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22214497A JP3508493B2 (ja) 1997-08-19 1997-08-19 記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22214497A JP3508493B2 (ja) 1997-08-19 1997-08-19 記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1161699A JPH1161699A (ja) 1999-03-05
JP3508493B2 true JP3508493B2 (ja) 2004-03-22

Family

ID=16777876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22214497A Expired - Lifetime JP3508493B2 (ja) 1997-08-19 1997-08-19 記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3508493B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010228410A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート、印画物及びフォトブック

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6471513B2 (ja) * 2014-01-31 2019-02-20 大日本印刷株式会社 熱転写両面受像シート

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010228410A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート、印画物及びフォトブック

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1161699A (ja) 1999-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4893313B2 (ja) インクジェット記録用紙
JP3508493B2 (ja) 記録媒体
JP2004276519A (ja) 両面インクジェット記録用シートおよびその使用
JP3657455B2 (ja) Ocr用紙
JP2005288801A (ja) 光沢インクジェット記録用紙
JP5810936B2 (ja) インクジェット記録体及びその製造方法
JP3778058B2 (ja) インクジェット記録用紙
JP3105943B2 (ja) インクジェット記録用ラベル
JP4096907B2 (ja) 光沢インクジェット記録用紙、及び、光沢インクジェット記録用紙の製造方法
JP2002046340A (ja) インクジェット記録用紙
JP3996019B2 (ja) インクジェット用記録シートの製造方法
JP3895528B2 (ja) インクジェット記録シート
JP3028720B2 (ja) インクジェット記録用紙
JPH11321067A (ja) インクジェット記録媒体
JP2006198856A (ja) インクジェット記録用紙
JP2002254802A (ja) インクジェット被記録媒体及びその製造方法
JP2006015510A (ja) 光沢インクジェット記録用紙および記録物
JP2006044235A (ja) インクジェット記録用シート
JP3180981B2 (ja) インクジェット記録シート
JP3573918B2 (ja) インクジェット記録シート
JP5834949B2 (ja) インクジェット記録体及びその製造方法
JP2001096892A (ja) インクジェット被記録材
JP2006218785A (ja) インクジェット記録シート
JP4039078B2 (ja) 印刷校正用インクジェット記録媒体の製造方法
JP2004216670A (ja) インクジェット用記録シート

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031215

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100109

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110109

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110109

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140109

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term